<射撃ニュース4月>
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(山菜採り中にクマに襲われ高齢夫婦けが:岩手)
27日朝、岩手県八幡平市で山菜採りをしていた高齢の夫婦がクマに襲われ顔などにけがをしました。午前8時半ごろ、岩手県八幡平市野駄の山林で市内に住む高齢の夫婦が、山菜採りの最中に成獣とみられるクマ1頭に襲われました。警察によると、夫婦は顔や手をひっかかれ出血しているものの、意識があり会話もできるということです。岩手県によると、クマによる人への被害は県内では今年初めてで、現在、地元の猟友会がクマの捕獲に向け捜索を行っています。現場は市の清掃センター裏の山林で、1キロほど離れた場所には高校や商業施設があります。

(コンビニにイノシシ、店員かまれ軽いけが:山口)
26日午前、下関市のコンビニエンスストアで男性店員が店に入ろうとしたイノシシを追い払った際に足をかみつかれ、軽いけがをしました。付近ではイノシシの目撃情報が相次いでいて、市は地元の猟友会などと協力しておりを設置し、捕獲することにしています。26日午前10時すぎ、下関市川中豊町のコンビニで、体長およそ1メートルほどのイノシシが店に入ろうとしていたため40代の男性店員が追い払い、その際に右ひざの裏をかみつかれました。警察によりますと、店員は出血して軽いけがをしました。イノシシはその後、山の方向に向かいいなくなったということです。付近では、4月22日にもグラウンドで野球の練習をしていた男子中学生がイノシシにかみつかれるなど連日、目撃情報が寄せられているということです。警察は、現場周辺をパトロールし、住民に対してイノシシを見ても近づいたりエサを与えたりしないよう注意を呼びかけています。下関市によりますと、イノシシは現場のコンビニから1キロほど離れた山を中心に活動しているとみられ、市は地元の猟友会などと協力しておりを2台設置し、捕獲することにしています。現場のコンビニでイノシシを目撃して110番通報したという70歳の男性によりますと、イノシシはしばらくの間コンビニの敷地内にいて、雨水を飲んだり人に近寄ってきたりしていたということです。男性が撮影した写真には、興奮した様子はなく近寄ってくるイノシシの様子が映っています。男性は、「かまれた人は救急車で応急手当を受けていました。イノシシは人になれた感じで何かもらえるんじゃないかとしっぽを振っていました」と話していました。現場のコンビニ近くの山道は、周辺の小中学校の児童・生徒の通学路となっています。26日午後2時ごろには、近くの熊野小学校の教員がさすまたを持って児童・生徒の見守りにあたりました。男性教員は、「このあたりは以前からよくイノシシが出ます。かなり人になれているようです。捕獲はできませんが、子どもたちの安全確保のため見守りをしています」と話していました。

(イノシシに突き倒され80代男性ケガ:福岡)
福岡県糸島市で26日朝、80代の男性がイノシシに突き倒され、顔を切るケガをしました。男性が着ていたシャツには、イノシシの牙によるとみられる穴が2か所、空いていたということです。福岡県糸島市志摩小金丸で26日午前8時すぎ、80代の男性がデイサービスの迎えの車を待っていたところ、突進してきたイノシシに突き倒されました。男性は眉の辺りを切るケガをし、病院に搬送されました。警察によりますと、男性は「イノシシは裏の山のほうから現れた」と話していて、シャツの腹の部分にはイノシシの牙によるとみられる穴が2か所、空いていたということです。福岡市動物園によりますと、餌を探して山から出たイノシシが、人の姿を見てパニックになったことも考えられるということです。警察がパトカーで付近を巡回し、注意を呼びかけています。

(クマ対策会議、関係機関が連携確認:富山)
冬眠明けのクマの動きが早くも活発化しています。山菜取りやレジャーなどで山に入る機会が増える大型連休を前に富山市は警戒を強めています。4月19日、岐阜・飛騨市の山林に山菜取りに出かけた富山市の男性が山で遭難。早朝から警察などによる捜索が行われていた現場では…2頭のクマが草をむさぼる様子が…。冬眠明けのクマの活動が早くも活発化しています。そんな中、富山市で26日クマの対策会議が開かれ、市や警察、鳥獣被害対策実施隊のメンバーが参加しました。去年、市内ではクマの目撃情報が51件と、例年に比べ少なかったものの、その8割以上が本来クマの生息していない市街地での目撃で、クマが冬眠から明ける4月から5月にかけて目撃情報が相次ぎました。ことしはすでに市内でクマとみられる目撃情報が2件報告され、一部の地域では成獣のクマの足跡も見つかっています。市などによりますと、ことしは雪解けが早く、例年に比べ山菜の成長や草木の芽吹きが進んでいることから、「クマの行動が活発になっている可能性がある」と注意を呼びかけています。富山市森林政策課 中島光輝課長:「春先は集落に下りてくるよりも人が山に入ってクマに会いに行く、山にはクマがいるということを頭に入れて必ず山に入っていただきたい」。

(多様な側面からニホンジカ知ろう:福島)
生息地域が広がり、自然環境に被害をもたらすなどしているニホンジカをさまざまな側面から知ってもらおうと、「奥会津鹿フェスティバル」が福島県南会津町のみなみあいづ森と木の情報・活動ステーション「きとね」であり、大勢の来場者でにぎわった。

(狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌの削除を:兵庫)
犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌの削除を求める署名を実施中です。広島県呉市で発生した言葉にすることもためらわれる猫の惨殺事件。「狩猟」という名のもとに行われる動物虐待・殺傷事件を防ぐため、多くの方の声を環境省へ届けます。公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、オンライン署名サイト「change.org」にて、狩猟鳥獣からノネコ・ノイヌの削除を求めるキャンペーンを2023年4月3日に開始しました。メディアで大きく報道された衝撃的なニュース。広島県呉市の山中で、猫1匹を刃物で突き刺すなどして殺したとして呉市の大学院生の男(24)が逮捕されました。男はその殺害や虐待の様子をインターネットの動画共有サイトで公開していました。内容を言葉で表すのもためらわれるほど悪質でひどい動物虐待・殺害事件です。男は「猫を殺したことに間違いないが、愛護動物にあたらない野猫(ノネコ)だと思っていた」と供述しているとのこと。なぜこのような言い分がまかり通るのか?それは環境省が、鳥獣保護管理法において「ノネコ」「ノイヌ」を狩猟鳥獣として指定しているためです。また、環境省は、パブリックコメントにおいて “生物学的な分類ではペットとして飼われているネコ、イヌと変わりませんが、飼い主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している個体を「ノイヌ」「ノネコ」としており、飼い主の元を離れてはいても、市街地または村落を徘徊しているようないわゆる「ノラネコ」「ノライヌ」は「ノネコ」「ノイヌ」には該当せず、鳥獣保護管理法の対象にはなりません。”と回答しています。上記の回答の中に、ノネコなのかノラネコなのか飼い猫なのか、ノイヌなのかノライヌなのか飼い犬なのか、を判断する明確な基準は示されていません。しかし、環境省が明確な基準を回答できないのも無理はありません。そもそも見分けることなど不可能だからです。つまり、狩猟者自身が対象動物を「ノネコ」「ノイヌ」と判断すれば、悪質でひどい動物虐待・殺害事件も一転、「狩猟」という名のもとに合法化されてしまいます。環境省が「ノネコ」を狩猟鳥獣に指定していなければ、今回の悪質かつ残忍な殺害事件は防げた可能性が高いと考えています。どうぶつ基金は、今後同様の事件が発生しないために、そして、想像を絶する恐怖と苦痛のなかで命を奪われた猫のためにも、鳥獣保護管理法の狩猟鳥獣から「ノイヌ」「ノネコ」を削除するよう環境省への要請を続けてまいります。おかしな論理で行われる動物虐待・殺傷事件を防ぐため、皆様の声が必要です。現在、4万筆達成間近。署名がまだの方はぜひご協力をお願いいたします。

(農業高校生、鹿肉でドッグフード:兵庫)
兵庫県立農業高校(加古川市平岡町新在家)動物科学科の2、3年生7人が、害獣駆除で捕獲された鹿の肉と、同校で出る廃棄野菜とを有効活用したドッグフードを開発した。飼育犬の病気を契機に、駆除された鹿肉が廃棄されている問題を知り、1年前から取り組みをスタート。試作と試食実験を繰り返し完成させた。クラウドファンディングで資金を募り、商品化を目指す。きっかけは2021年夏、飼育しているボーダーコリー「レオ」が皮膚病になったこと。病院の獣医師によると「ドッグフードに問題があるかもしれない」という。同院では駆除した鹿の肉のドッグフードを取り扱っており、生産者の宍粟市のグループ「グリーンキーパー」を教えてもらった。22年3月、同団体の活動を見学。全国で駆除された鹿のうちジビエ(狩猟肉)などへの利用割合は少なく、大半が廃棄されていると聞き、驚いた。「命を無駄にしてはいけない」との思いを強くした生徒たち。校内に目を向けると、さまざまな野菜が栽培される一方、廃棄される物も。そこで鹿肉とともにこうした廃棄野菜も有効活用したドッグフードを作ろうと考えた。各学科の教員に聞き取り、どんな物が、どれくらい廃棄されているかを調べた。殻にひびが入った卵、小さすぎて売り物にならないジャガイモ、酒米研究で使わなくなった玄米など「想像以上にたくさんの物が廃棄される可能性があると知った」と3年の連尺野莉蘭(れんしゃくのりら)さん(17)。当初は総合栄養食の基準を満たした餌を作ろうと考えたが、栄養素の一部は校内の廃棄野菜では調達不可能だった。「あくまで目指すのは廃棄野菜の有効活用」と考え、おやつのような一般食という位置づけでの開発に切り替えた。同団体にはドッグフード作りのノウハウを、ジビエの普及などに取り組むNPO法人「しかプロジェクト」には鹿肉の提供で協力してもらい、6月から校内で試作をスタート。12月に試作品ができた。23年1~3月、学校で飼っている犬3匹、次に2、3年生が飼っている20匹に「試食実験」をした結果、食いつきがよく、ふんの状態も良好であることも分かった。玄米、ジャガイモ、卵をはじめ、春夏版は枝豆、トウモロコシ、トマトを加えた6種類、秋冬版はニンジン、白菜、大根、大根の葉を加えた7種類を使用し、県農オリジナルドッグフードが完成。7、8月ごろ、クラウドファンディングで資金を募り、グリーンキーパーに春夏版の製造を委託する予定で、9月以降の販売開始を目指す。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後3時ごろ、仙台市青葉区大倉西原にクマが出没しました。

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(キツネに襲われ女性が悲鳴:北海道)
北海道・札幌市内で18日に撮影されたドライブレコーダーの映像に、思わぬ場面が記録されていた。住宅街を左折すると、車の前を女性が猛ダッシュ。同時に、女性は悲鳴を上げた。散歩中の犬を守るようにしゃがみ込む女性。彼女を襲っていたのは、キツネ。ドライバーの男性は、とっさに女性とキツネの間に車を前進させ、女性を助けた。市街地で遭遇した突然の事態に、“キツネにつままれた”様子の撮影者。幸い、女性にけがはなかったという。札幌市は、キツネの報告件数が年々増加傾向にあることから、注意を呼びかけていた最中の出来事だった。キツネは、なぜ女性を襲っていたのだろうか。野生動物の生態にくわしい麻布大学の塚田英晴教授は、「キタキツネだと思います。犬なんかは天敵という形になりますので、危険を察知して追い払うとか、防衛に近いような行動の一種かもしれません」と指摘する。キタキツネにとって、今は子育ての時期で、犬を外敵とみなして、威嚇した可能性があるという。もし襲われそうになった場合は、どう対処すればいいのだろうか。麻布大学・塚田教授「あわてずに、キツネの姿をよく確認しながら、大声を出して追い払いさえすれば、キツネの方が逃げてくれる。冷静に対応していただければと思う」。

(野球をしていた中学生がイノシシにかまれ軽いけが:山口)
22日午前、下関市のグラウンドで、野球の練習をしていた男子中学生がイノシシにふくらはぎをかまれ、軽いけがをしました。警察によりますと、22日午前10時15分ごろ、下関市伊倉にあるグラウンドで、市内に住む男子中学生がイノシシに右足のふくらはぎをかまれたということです。中学生は、家族の車で市内の病院に運ばれ、軽いけがをしました。警察によりますと、イノシシは体長およそ1メートルで、通報を受けた警察官が到着した時には現場付近にいましたが、その後、山に逃げたということです。けがをした中学生は、野球チーム10数人のメンバーとともに練習している最中だったということです。警察では、現場周辺をパトロールし、住民に対して、イノシシを見ても近づいたりエサを与えたりしないよう注意を呼びかけています。現場は、JR新下関駅から南西におよそ1.1キロ離れた大学や高校がある住宅地です。

(夢の島マリーナで男性死亡、猟銃自殺か:東京)
21日午後2時35分ごろ、東京都江東区夢の島3丁目の「東京夢の島マリーナ」で「停泊中の船内で人が亡くなっている」と110番通報があった。クルーザー内で50代の男性が腹部から血を流しており、その場で死亡が確認された。警視庁東京湾岸署は、猟銃を抱えていたことから自殺とみて調べている。署によると、銃声のような音を聞いた施設の従業員が発見した。男性はクルーザーの所有者とみられる。

(警察官がシカを食べるクマ目撃、その後駆除:北海道)
南富良野町東鹿越で23日午後3時ごろ、パトロール中の警察官が鹿越大橋からかなやま湖の湖畔にたたずむクマ1頭を目撃しました。クマは体長約1メートル以上で性別はわかっていません。23日午後3時45分ごろ、クマは駆け付けた猟友会によってその場で駆除されました。役場によりますと、発見時クマはシカを食べていて、警察官がパトカーのサイレンを鳴らし逃げるよう促したものの、30分以上その場から動かなかったということです。

(血液を用いてヒグマの年齢が推定可能に:京都)
伊藤英之 野生動物研究センター特任研究員(京都市動物園安全管理・病院係長)、中村汐里 北海道大学学部生(研究当時)、下鶴倫人 同准教授らの研究グループは、ヒグマにおける血液DNAのメチル化レベルに基づく新規年齢推定法を確立しました。DNAメチル化とは遺伝情報を持つDNAへの修飾機構の一つであり、DNA塩基配列の変化を伴わずに遺伝子発現などに影響を及ぼします。近年、ヒトを始めとした様々な動物種において、DNAメチル化レベルが年齢とともに変化するDNA領域があることが明らかになっています。本研究では、年齢が明らかな飼育ヒグマ34個体、野生ヒグマ15個体から血液を採取し、12領域のDNAメチル化レベルを解析しました。その結果、4領域において年齢とメチル化レベルの間に強い相関が認められ、それらを利用して年齢推定モデルを作成しました。最も精度が高いモデルは、1領域(4ヶ所のメチル化部位を含む)のみを利用したモデルで、推定誤差は約1年でした。本研究成果により、血液からヒグマの年齢を高精度で推定可能になりました。従来クマ類では抜歯した歯を用いた年齢推定法が広く用いられてきましたが、本手法はより簡便かつ高精度で、動物への侵襲性が低いという利点があります。本研究成果は、クマ類の生態学的研究や保護管理の一助となるほか、毛や糞を対象とした類似手法の開発、ヒグマ以外のクマ類への応用など、様々な発展が期待されます。

(ヒグマ被害防止へ道などが対策会議:北海道)
道は13日、ヒグマ対策関係者会議を開き、ヒグマの出没時の対応や未然防止対策を共有し、関係機関で認識を深めた。道と林野庁、道警本部、猟友会などの関係者が出席した。

(市街地での“クマ出没”に備える:秋田)
2023年に入ってから寄せられた秋田県内のクマの目撃情報は17件。前の年より大幅に増加している。過去に街中でクマによる被害があった秋田県鹿角市で21日、市や警察などが集まって、クマの出没を想定した訓練に臨んだ。2019年、鹿角市の宿泊施設の敷地内でクマが目撃され、駆け付けた猟友会のメンバーと警察官合わせて3人がクマに襲われ、けがをした。訓練には市や警察など約40人が参加し、「クマが集落に入っていった」という通報が寄せられたことを想定し、対応を確認した。参加者は初めに、地図を見ながらクマが目撃された際の人の配置や対応を考えた。続いては実際の現場での訓練。クマはどこから出てくるか分からないため、参加者は車に乗った状態で捜す。猟友会のメンバーは、速やかに対応ができるように警察官とともに行動し、安全かつ円滑にクマを追い払う方法を確認していた。鹿角市農地林務課・北方康博課長:「まずは市民の安全がもちろんだが、それと同時に、捕獲する側のわれわれの安全がなければ市民を守ることができないので、双方気を付けて業務の遂行にあたりたい」。市内ではここ2~3年、学校や住宅の近くでのクマの目撃情報が増えていて、関係者は連携を強化することにしている。

(タイワンリス、初の捕獲ゼロ:熊本)
熊本・宇土半島に広がっていた外来種タイワンリス(クリハラリス)の2022年度の捕獲数が初めてゼロだったことが21日、分かった。宇城、宇土両市や県、研究者などでつくる連絡協議会が、宇城市の県宇城地域振興局で開いた会合で報告した。駆除に取り組んできた連絡協議会は「根絶に向けて大きな前進」と評価しており、今後も生存しているかどうかの確認を進める。会合には約20人が出席。森林総合研究所九州支所の安田雅俊・森林動物研究グループ長(54)が「数千匹まで増えた外来種のリスの捕獲数がゼロとなるのは世界でも初」と報告。ただ、まだ根絶できたとは言えないとして「残ったリスが再び増加することを防がなければならない」と強調した。東南アジア原産のタイワンリスは、飼育や運搬などが禁じられた特定外来生物で、宇土半島では08年に初確認。適応力や繁殖力が高いことから推定で6千匹以上に増え、果樹や樹皮を食べるため農林業で被害が出た。10年に発足した連絡協議会がわななどによる駆除を担い、これまでに計6115匹を捕獲。21年度は3匹まで減っていた。連絡協議会は、23年度も引き続きわなを設置。生き残りの確認と捕獲に努める。

(外来種クリハラリス、食害問題化:静岡)
浜松市で食害が問題になった特定外来生物のクリハラリス(タイワンリス)が、伊豆地域でも生息域を拡大しているもようだ。放置すれば生息域が県内全域や神奈川県西部に広がる可能性があり、地域の生態系や農業に被害が及ぶ恐れも。専門家は「クリハラリスの問題はまだ関心が低い。自治体は地域住民に周知し、早めの対策を」と呼びかけている。静岡県を管轄する環境省関東地方環境事務所などによると、クリハラリスは伊豆半島東部に1980年ごろに定着。分布を広げ、2006年時点で伊豆半島東部の南北37キロの範囲で生息が確認された。22年度の同省の調査では伊豆半島の北東部など06年の範囲外の複数地点で生息が確認され、生息域が広がっている可能性があるという。同事務所は20年度に生息確認地点の外縁部にあたる伊豆市牧之郷地区で試験捕獲を実施した。計4匹捕獲し、21年度は捕獲されなかった。試験捕獲終了後も昨年8月ごろまで市がわなを設置していたが、捕獲、地域住民の目撃情報ともになく、同事務所は捕獲が有効だったとみている。1月に伊豆地域の自治体担当者や専門家らによる意見交換会を伊豆市で開催し、クリハラリスの生息状況や対策について話し合った。同事務所の担当者は「分布の外縁部はまだ生息個体数が少なく、早期の防除によって根絶や定着防止につなげられる」と指摘。「伊豆半島でクリハラリスの認識を高めてもらい、自治体には捕獲業務の支援や情報提供をしたい」と話した。外来生物に詳しいふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の岸本年郎教授(51)は「人間が持ち込んだのだから人間が責任を持って対応するべきだ。外来生物が与える影響は予測できず、対策が遅れるとコストも根絶への時間もかかる」と警鐘を鳴らした。浜松市では1970年代から野生化したクリハラリス(タイワンリス)が確認され、2020年度から対策を本格化させた。捕獲を積極的に進め、同年度に1万匹以上とされた推定生息数は、22年度末に5千匹に減った。市環境政策課によると、捕獲数は20年度2767匹、21年度1950匹、22年度971匹。対策を継続している中で捕獲数が減っていることから、生息数が減少傾向にあるとみている。本年度当初予算にも1800万円を計上し、捕獲用わなの設置や市民向け捕獲講習会を実施する。重要視するのが市民からの目撃情報。生息数が少なくなるほど、わなの設置場所を決めるのに有効という。担当者は「生息域を広げさせないことが大切。捕獲をするしかない」と話す。

(ベニヤ原生花園でシカ107頭捕獲:北海道)
宗谷総合振興局は道の指定管理鳥獣捕獲事業として1~3月、通常は鳥獣を駆除できない北オホーツク道立自然公園ベニヤ原生花園でエゾシカ107頭を捕獲した。道内各地で行われている試験的な取り組みで、シカの効果的な捕獲法を探るのが狙い。...

(クマの目撃相次ぐなか、1頭を駆除:北海道)
21日午後、札幌市南区の住宅地からほど近い林にクマ1頭が現れ、ハンターによって駆除されました。付近では3月以降、クマの目撃情報が相次いでいて、市は同じ個体とみて詳しく調べています。21日午後3時すぎ、札幌市南区白川で市が屋外に設置したカメラにクマ1頭が写っているのが確認されました。その後、午後4時前にも再び、カメラにクマが写り込み、連絡を受けて駆けつけたハンターによって駆除されました。市によりますと、駆除されたのはオスのクマで、体長がおよそ1メートルあったということです。付近では先月以降、クマの目撃情報が相次いで寄せられ、けさもクマが出没したことから市や警察が警戒にあたっていました。現場は住宅地から川を挟んで北に500メートルほど離れた林で、市は、これまで出没を繰り返していたのと同一の個体とみて詳しく調べています。

(早い雪解け、クマ目撃急増:北海道)
春になって冬眠から目覚めたヒグマが活発に活動する季節になり、釧路湿原付近で3月下旬、釧路市内の男性から「クマに追いかけられた」という情報がココカラ取材班に寄せられた。調べてみると、3月のクマの目撃件数は釧路、根室、十勝管内で昨年同期に比べて4倍近く急増。今月に入って厚岸町では、女性がクマに襲われる事故が発生し、道警釧路方面本部などは注意を呼びかけている。...

(都内の河川敷に「シカ」“生息する場所”広がる:東京)
東京・日野市を流れる浅川の河川敷で20日、草むらをピョンピョン跳びはねていく1頭のシカが目撃されました。シカはその後、水の中を跳びはねながら住宅街の方へ…。撮影した人は、帰宅中に“黒い影”に気づき、とっさにカメラを回したといいます。環境省によると、シカの数はピークの2014年度からは減少している一方、生息するとみられる場所は、ここ40年ほどで約2.7倍に増加していて、都内も例外ではないということです。去年7月には、広島市で家庭菜園のトマトやキュウリが、シカに根こそぎ食べられる被害も出ています。

(クマ出没、列車と衝突:岡山)
JR西日本によりますと、きょう(24日)午前4時40分ごろ岡山県新見市のJR伯備線・足立~新郷間で、山陰方面に向かう貨物列車の運転士から「列車がクマとぶつかった」と指令に連絡が入りました。運転士が安全確認を行ったあと、貨物列車は運転を再開しました。この影響でJR伯備線は、後続の列車2本に10~20分の遅れが発生しました。警察には、後続の列車の運転士が、実際にクマが死んでいる姿を確認した、との連絡がJRから入ったということで、警察はクマの出没について「ももくん・ももかちゃん安心メール」などを通じて付近の住民に注意を呼び掛けました。その後現場に駆けつけた岡山県の担当者によりますと、列車と衝突したのは冬眠明けのツキノワグマで、体長は推定で1メートルほどだったということです。クマの死体は現在線路の周辺に移動させていて、後日JRが処分する予定です。(岡山県備中県民局 新見地域農林水産事業部 行森重人 部長)「ツキノワグマが冬眠から覚めて、暖かくなってきたので活動している。山に入る際には人の気配を発しながら、鈴などを持って注意をして頂きたい」。昨年度、岡山県内ではワナなどで24頭のクマを捕獲しているということで、県は特にGWにレジャーで山に行く人は気をつけて欲しいとしています。

(鹿角ライト「いいね!」:北海道)
エゾシカの角を使ったライト作り体験が16日、浦河町西舎のオロマップキャンプ場で開かれた。町地域おこし協力隊員の白取たかとさん(38)が主催するワークショップの第3弾で、町内の親子連れら4組の8人が参加した。...

(6年ぶり女性ハンター:三重)
獣害対策を担うハンターの高齢化と人数の減少が進む中、三重県の松阪市猟友会(丸尾章郎会長、125人)に6年ぶりに女性メンバーが加わった。同市在住の福祉施設職員・丸尾有紀さん(47)で、父親の丸尾会長(72)=田村町=が体調を崩したことを機に有害鳥獣捕獲の必要性を感じて狩猟免許を取った。「少しでも地元のためにできることをしたい」と張り切っている。丸尾さんは同市出身で現在、市内の福祉施設で仕事をしている。2021(令和3)年に章郎さんが体調を崩したことを機に、家族で、章郎さんが長年取り組んできた獣害対策の活動などについて話し合った。丸尾さんは仕事の関係で、高齢者から獣害の深刻さを聞いたり、生や死に関心を持っていたことなどから、活動を引き継ぐことは「前向きに受け止めていた」。昨年2月、章郎さんが再び倒れ、医者から猟銃を持てなくなると明かされたためハンターになることを決意。章郎さんから「まずは自分でやってみろ」と背中を押されたと話す。昨春、ライフル銃や散弾銃が対象の第一種狩猟免許を取得し、必要な講習を受講後、今年1月にハンターとなった。章郎さんの体調を見ながら山に入り、狩猟のやり方などを教わった。1月末、キジを見つけたが獲ることができなかった。初めての成果は2月、犬持ちのハンターと一緒に出掛けたときだった。鹿を見つけ、約20メートルの距離から狙いを定めて撃ち、命中した。丸尾さんは引き金を引く際に鹿と目が合った。「なぜ撃つんだ、という顔に見えた」と明かした上で「獣害を少しでも減らすためにやっている」と自らを鼓舞しているとも。本年度から正式に有害鳥獣捕獲のメンバーになった。地元自治会からの要望を受けて16日に訪れた伊勢寺地区では、鹿やイノシシの姿を見掛けることはなかったが、一つ一つのことを経験として積み重ねている。猟友会について丸尾さんは「皆さん本当に優しく、気に掛けてくれる」と話す。しかし同会では、6年前に入会した女性が退会したため丸尾さんが唯一の女性。女性ハンターが増えない理由としては「トイレの問題と、体力や気力も必要となるので、女性にはなかなか難しい」と。しかし「ハンターは誰にでもできる。自分にできることをしようと思ったので、女性だからとちゅうちょすることはなかった」と語る。丸尾さんは「少しでも市に貢献できることはないかと考えている。まずはもっと猟友会の活動を知ってもらうために、SNSで狩りの様子などを動画にして発信するなどしている」という。同会で20、30代は数えるほどで、平均年齢は70歳を超える。章郎さんは、丸尾さんについて「ねえちゃん」と呼ばれて親しまれているとし「事故のないように安全に頑張ってもらいたい」と激励。「新たな『狩りガール』の入会を機に会に興味を持ってくれる人が増えれば」と期待を話した。

(第4火曜は「シカ(4火)」の日:北海道)
毎月第四火曜日は「シカ(四火)」の日ですが、最近は市街地にも出没し「アーバンディア(都市型のシカ)」も問題になっています。年間約45億円もの被害を出す厄介者ですが近年ではジビエとしても注目を集めていて、その有効活用を考えるシンポジウムが先月、オンライン形式で開かれました。札幌で開かれた北海道ジビエシンポジウム。北海道などの主催でエゾシカ被害の対策とジビエなど食文化としての価値をどう高めるかを考える会で、道庁や道内各市町村の鳥獣対策担当やハンター、そして飲食店関係者がオンラインなどで参加しました。猟銃免許や罠免許も取得し、エゾシカの駆除にも携わりフードプロデューサーの肩書も持つ青山則靖さんが会場でフライパンを振ります。完成したのは色鮮やかなピーマンと一緒に炒められたチンジャオロースー。卵を使ったスープにもゴロっとした肉。どちらも道産のエゾシカ肉がたっぷり使われています。道内の野生鳥獣の被害額は約54億5千万円(2021年度)で、そのうちの実に9割をエゾシカが占めています。捕獲頭数は年々増えているものの、食肉として流通するのはわずか2割ほどにとどまっています。そこに追い打ちをかけたのが新型コロナです。飲食店需要が低迷し、ジビエブームは停滞。早期の需要回復が課題となっています。シンポジウムではパネルディスカッションも行われ、青山さんはシカ肉とトマトの相性の良さに太鼓判を押しました。青山さん:「どこに出してもシカだと思われないのはミートソース。パスタにもできるしタコライスにも良いです。ミートソースをパンの間に挟んだホットサンドも、片手で食べられるワンハンドフードとして最高ですよ」。会場では枝肉(臓器や皮などを切除した後の骨格に肉が付いている状態のもの)の解体実演とライブキッチンの生配信も行われ、自宅でも簡単にできるシカ肉の調理方法が紹介されました。北海道環境生活部自然環境局エゾシカ対策係・永仮敦善さん:「道庁では捕獲と有効活用の二本柱で構えています。エゾシカ肉を地域資源と捉え、ジビエの促進につなげていきたいと考えています」。硬い、臭い、美味しくないは今やもう昔の話。認証制度の普及もあり、良質なシカ肉が手に入りやすくなっています。厄介者でありながら魅力ある食材として存在感を放つシカ。活用方法の模索が続いています。

(ジビエ製品の販売やジビエ食べ放題:千葉)
君津市笹に、ジビエのテーマパーク「猟師工房ドライブイン」が4月29日(土・祝)にグランドオープンします。「道の駅きみつふれあいパーク」内にあり、「片倉ダム記念館」と併設した場所になります。「猟師工房」は君津市にて「猟師工房ランド」を営業していましたが、4月9日に閉店し、今回こちらの「猟師工房ドライブイン」として移転オープンとなりました。ジビエ料理がいただける「ジビエビュッフェレストラン」と、ジビエ製品を販売する「物販エリア」になっています。また、鳥獣被害対策品を通販販売しているプロショップ「イノホイ」のサテライトショップとして、罠製品や部品などの販売もします。なかなか見ることのできない珍しい商品を見ることができるとのことです。

(狩猟食育講座「HUNT EAT」開催:山梨)
山梨県北都留郡丹波山村で体験型狩猟イベントプラットホーム「狩猟学校」を運営するアットホームサポーターズ(タバジビエ)は、野生鳥獣の解体とジビエ料理を通して知る狩猟食育講座「HUNT EAT」を、企業・団体向けにこの春から開催する。奥秩父山塊の中心にある丹波山村(たばやまむら)は、古くから狼信仰が根づく関東で最も人口が少ない村。雲取山、飛龍山、大菩薩嶺など2000メートルを超える山々に囲まれた深い森と、多摩川源流の清らかな水が流れるこの村では、今でも狩猟が盛んに行われている。丹波山村の猟師は動植物が絶えないよう、森の環境を整え、獲った獲物に敬意を払って余すころなくいただくため、日頃から道具を整え、畑を耕し、人が豊かに暮らせるよう日々行動している。丹波山村狩猟学校は、先人から続く猟師の教えを忠実に守り、「獲る、食べる、作る(創る)、育てる」という丹波山村猟師の日常を学び、体験できる自然体験学校。食育講座では、食と命の結びつきを座学だけではなく体感することができる。「HUNT EAT」は、丹波山村の大自然の中に生まれた文化と山間地域における自然環境とその問題を知り、野生鳥獣を実際に解体し、それを食べる工程を知ることで「食」と「命」の結びつきを体感できるプログラム。スーパーなどで売られているカットされた肉や魚が、元は生きた動物であったことを感じる機会が少ない現代社会において、同校は食と命の結びつきを、野生鳥獣の食肉加工処理を通して伝える。

(「神奈川県で人気のジビエ料理店」ランキング:神奈川)
神奈川県でおすすめのジビエ料理店を探している人に向けて、2023年4月にユーザーからの評価が高かったお店を紹介していきます。第2位は横浜市の「Osteria Austro」でした。食材とイタリアワインにこだわったイタリアンレストラン。信州野菜・房州の魚をはじめ、ジビエ料理にも力を入れており、、冬場の狩猟期間だけでなく夏場もヒグマ・ホンシュウジカ・ツキノワグマなどのジビエを楽しめるのが特徴です。第1位は足柄下郡箱根町の「Neo Bistro いずの蔵」でした。芦ノ湖を目の前にしたロケーションが魅力のレストラン。都内有名フレンチで修業したシェフによるフレンチを提供しており、季節の野菜をふんだんに使用したオードブルや高級な部位を使ったジビエなどが楽しめます。

(「東京都で人気のジビエ料理店」ランキング:東京)
東京都でおすすめのジビエ料理店を探している人に向けて、2023年4月にユーザーからの評価が高かったお店を紹介していきます。最新データを反映しているので、参考にしてみてください。ではさっそく上位の結果を見ていきましょう。このランキングは、Googleクチコミの「ユーザー評価」「クチコミ件数」「価格フィルタ」に基づいて作成されています。第2位は渋谷区渋谷2丁目の「LATURE」(ラチュレ)でした。表参道駅B1出口から歩いて約6分、青山学院大学近くに位置します。信頼している農家や漁師から仕入れた食材はもちろんのこと、シェフ自身が獲ってきた食肉も使用。自然の恵みや生産者への思いがこめられた逸品を味わえます。第1位は港区南青山4丁目の「レ・ココット」でした。外苑前駅より徒歩で約5分の場所にありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれるお店です。北海道産の熟成エゾシカや鳥取県産のイノシシなどを堪能でき、料理に合わせたワインも楽しめます。友達同士での食事はもちろん、大切な人との記念日にもピッタリです。

(ジビエ、山の恵み:山梨)
山梨県小菅村は東京都民の水源の一つである多摩川の源流に位置し、村の95%は山林が占める。豊かな自然が残る村にはニホンジカやイノシシも数多く生息し、ジビエ(獣肉)の利活用も盛んだ。シカやイノシシの肉は低カロリーでヘルシーな食材として注目を集めている。猟師の世界を垣間見られる狩猟体験ツアーに参加した。都民の水がめである奥多摩湖のそばを車で通り、30分ほどで村に着く。ガイドで猟師の青柳博樹さん(48)は同村出身で会社員を経て2017年、横浜市出身の鈴木一聡さん(38)とともに村の自然や文化を伝える会社を設立した。そして自らの猟のかたわら、体験ツアーを通じて一般に狩猟の魅力を発信している。年40頭ほどの捕獲されたニホンジカを処理施設に搬入し、食肉加工・販売している。

(里山の絶品ジビエ料理:岐阜)
『情熱大陸』(TBS系)が23日23時25分から放送される。同日は摘草料理人の清水滋人、岩田芙美代に密着取材する回。2人は、岐阜県山県市の人口わずか63人(令和5年4月1日時点)の集落で摘草料理「かたつむり」を営む。店の表札には“きのことジビエ”の大きな文字。1年先まで予約が入っているという四季折々のコース料理は1日16人限定となっている。2人は料理人でありながら自ら山に分け入り、採ってきた食材を提供しているため、どんな旬の恵みが手に入るかはその時々で変わってくるという。番組が密着したのは昨年10月。2人が探していたのはきのこ。何年もかけて探し当てた生え場の状況を確かめながら、一年ぶりに絶品きのこを探す。清水は昨年、大動脈解離で倒れた。今も再発のリスクを抱えているのだという。山での食材探しを生業としながら、無理はさせられないと不安を抱える岩田。里山に生きる2人の料理人の姿に迫る。

(新たに生鹿肉使用、高校生ソーセージ作り:長野)
上伊那農業高校(南箕輪村)の畜産班は24日、伊那市新山で捕獲された鹿を用いてソーセージ作りを行った。今月から新たに班に加わった1年生4人にとっては初めての体験で、地域の資源として鹿肉の活用を広めようと熱心に取り組んだ。食肉処理室を設けて鹿肉の解体から加工販売まで取り組む同班。この日は同市高遠町で手作りソーセージや生ハムの加工・販売を手掛ける「BUTCHER(ブッチャー)」の酒井一優さん(33)を講師に迎え、約15人の班員が作り方を学んだ。筋がある肉は3ミリ、赤身は5ミリでミンチ。塩を混ぜて氷水を入れながら肉の温度を上昇させないようにこねて、ソーセージ特有のふわふわした食感に仕上げた。破れないように悪戦苦闘しながら腸詰めに挑戦していた1年の生徒2人は「入班してまだ半月ほどだが、初めて体験することばかりで楽しい。ソーセージも多くの人に食べてもらえるよう工夫していきたい」と、命をいただく現場に携わる充実感に浸った。同班では今までも冷凍の鹿肉を使って何回かソーセージ作りを行ってきたが、今回は18日に食肉処理したばかりの生肉を使用。よりおいしさを追求し、市販レベルを目指した取り組みで、冷凍肉と生肉の違いを比較しながら今後も研究を進める。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区大倉向田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前8時ごろ、栗原市築館城生野入の沢にクマが出没しました。

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(豚熱のあと2年前から増加に転じる、野生動物の被害対策会議:富山)
野生動物による被害対策を話し合う富山県の対策会議が19日開かれ、今年はイノシシの数が増加する傾向にあることが示されました。会議には野生動物による被害を担当する県や市町村の関係者が出席し、昨年度の被害状況や野生動物の生息調査の結果などが報告されました。それによりますと昨年度の農作物の被害額は、前の年度よりおよそ300万円増えて6076万円となり、このうちおよそ7割がイノシシによる被害となっています。また、県内のイノシシの生息数は「豚熱」の発生によって4年前に大きく減少していたものの、2年前からは増加に転じていて、現在の捕獲数を維持したままでは年々数が増加していくことが示され、今後は捕獲率を上げる必要があることが指摘されました。一方、ツキノワグマについては、春から夏にかけ人的被害も発生していることから、県は大型連休中に山菜採りなどで山に入る場合は、撃退スプレーを用意するなど対策を呼びかけています。

(ツキノワグマの子グマ増加か、クマの出没注意報:岩手)
この春はツキノワグマの子どもの数が増えると見込まれていて、岩手県はクマに遭遇したり農作物を荒らされたりする危険が高まっているとして、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表しました。岩手県によりますと、ツキノワグマがエサにするブナの実のつき具合は、ここ数年「凶作」が続いていましたが、去年は状況が回復し「平年並み」となりました。このためメスのクマの栄養状態がよく、春に生まれる子グマの数が例年より増える見通しです。また、これからの時期は山菜採りやレジャーなどで山に入る人が増えることから、県はクマと遭遇する危険が高くなっているとして、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表しました。県によりますと、県内では昨年度、クマに襲われてけがをした人が24人に上り、前の年度と比べて10人多くなりました。ことし、人が襲われる被害は確認されていませんが、各地でクマの活動が活発化していて、目撃情報が相次いでいます。県は、クマの被害を防ぐため、山に入る際は複数で行動し、鈴やラジオを鳴らしてクマを近づかせないようにすること。クマのフンや足跡を見たら引き返すことなどを呼びかけています。また、山からクマを誘い込まない対策として、捨てた野菜や生ごみなどの管理を徹底すること。クマが侵入できる納屋に農作物やペットフードなどを保管しないことなどが必要だとしています。

(狩猟者の方へお知らせ:兵庫)
兵庫県でくくりわなでの捕獲時に人身被害が発生しております。再発防止のため、下記の8点について今まで以上に注意し、捕獲を行ってください。くくりわなによる狩猟(有害)捕獲の際は、斜面上部から捕獲の確認を行なう。ワイヤーが木に巻き付いている場合は、巻き付きが外れない方向から回り込み近づく。くくりわなは再使用しない。(擦れや捻れによる損傷の可能性があるため)。ワイヤーに捻れ(キンク)や大きな損傷が生じていないかを確認する。(よりもどしやシャックル等、ワイヤーとの接触部に特に注意する。)くくり部が、獲物のどの部分であるかを確認する。(蹄部分、蹄と副蹄の間、副蹄より上部)。鼻くくりを積極的に利用すること。錯誤捕獲を防ぐために見回りを徹底し、原則として複数名(2名以上)で行う。止め刺しは、原則として獲物を拘束してから行なう。事故が発生した場合は、傷病者の手当、親族への連絡に加え、関係機関への連絡をお願いします。傷病者の手当及び救急車の手配。県、市町、警察への事故連絡。加入保険会社への連絡等。感染したイノシシは糞便中などにウイルスを排出し、環境中(土壌、植物など)を汚染します。環境中にウイルスがいる山に入ると、豚ウイルスを拡散させるおそれがあります。手足まわり、靴の裏、器具(ナイフなどイノシシに触れるもの)、タイヤ周りは特に念入りに「洗浄」を(できれば消毒も)お願いします。

(春のヒグマ注意特別期間:北海道)
4月と5月は北海道の「春のヒグマ注意特別期間」です。札幌市南区ではヒグマの目撃状況が相次ぎ、北海道や道警が注意を呼びかけています。きのう18日午前、札幌市南区白川で札幌市が設置したカメラが、背を向けて歩く1頭のヒグマの姿を捉えました。周辺ではヒグマが先月から複数回目撃されていて、この場所では先月12日にクマがエサとして埋めたとみられるシカの死骸がも見つかっています。北海道は、春はクマが冬眠から覚めて活動を再開することや、山菜採りのために人が山に入って遭遇する危険があることから、4月と5月を「春のヒグマ注意特別期間」としています。警察によりますと、過去5年の4月から6月の間、ヒグマによって2人が死亡、9人が重軽傷を負っています。道警はヒグマによる人身事故を避けるため、以下のように注意を呼びかけています。(1)出没状況を確認する(2)複数で行動し、鈴やラジオで自分の位置を知らせる(3)ヒグマと思われるフンや足跡を見つけたら引き返す(4)ゴミの処理に注意する(5)ヒグマに遭遇した時は落ち着いて行動する

(クマ肉からセシウム:新潟)
新潟県南魚沼市で捕獲されたツキノワグマの肉から1キログラム当たり23ベクレルの放射性セシウムが検出された。

(「黒いギャング」カワウをドローンで撃退:三重)
カワウは名前の通り川に住む「鵜」の仲間ですが、池や沼、ダム湖などで増加の一途をたどっています。川魚などを食い荒らす被害が全国で相次ぎ、「黒いギャング」とも呼ばれています。三重県津市内にある池にはカワウの巣が100個以上あり、産卵期後半の現在は200羽以上が生息しています。三重県内水面漁業協同組合連合会が2月に調査した県内のカワウの生息数は、去年の2倍ほどとなる約4000羽でした。1羽が1日あたり0.5から1キロの魚やエビなどを食べるため、放流した鮎の稚魚がすぐに食べられてしまう被害もありました。稚鮎は1キロ4300円の値が付くため被害額はばく大で、カワウ1羽あたり年間18万円以上の被害が報告されています。そこで、カワウ撃退のために用意されたのがドローンです。県の許可を得た三重県内水面漁連のメンバーらが集まり、着色したドライアイスをドローンで運び巣に投下していきます。卵を冷却し孵(ふ)化させないようにすることで繁殖を抑制します。また、作業は駆除するだけでなく、地域の人との関係も重視して進められています。漁業者にとって死活問題となるカワウの被害。三重県内水面漁連では、池や川を管理する行政や大学などと連携して対策を進めていきたいとしています。

(中央本線、シカと衝突で遅延:山梨)
JR東日本によると4月20日9時15分時点で、シカと衝突(小淵沢~長坂駅間)により中央本線は、甲府~小淵沢駅間の下り線の一部列車に遅れがでている。

(目前にクマ!カメラに急接近:岩手)
暗闇のなか、看板のようなものの近くに映ったクマ。次の瞬間、カメラに急接近。こちらを見たようにも見えます。映像は18日午前1時ごろに岩手県の桜の名所で知られる城山公園で撮影されました。公園では11日にも子グマが目撃され、町は立ち入りを規制していましたが、またクマが現れたことで規制が延長になりました。岩手県は県内全域にツキノワグマの出没に関する注意報を発表し、生ごみを外に放置しないことや複数人で行動することなどを呼び掛けています。

(「クマ出没」桜の名所に入園規制:岩手)
クマの目撃情報が相次いでいる桜の名所、岩手県紫波町の城山公園で4月20日朝、町の職員などが、わなを設置した。城山公園では11日からクマの目撃情報が相次いでいて、町が入園を規制するとともに監視カメラを設置して警戒にあたっている。20日午前7時前、わなを載せた車が公園の敷地内に入り、町の職員や地元の猟友会の会員5人が設置にあたった。町の職員によると、20日朝は園内北側の複数の箇所で、クマのものとみられる足跡が見つかったという。また県は18日、クマの「出没注意報」を発表していて、山に入る際の対策や生ごみの適切な管理などを県民に呼びかけている。

(シカにカモシカ、市街地で野生動物の目撃相次ぐ:静岡)
静岡県内では4月、野生動物が市街地で相次いで目撃されています。いま、野生動物が狙っているのは私たちに身近なあの植物。専門家の話では、ばったり出くわした場合、ある行為がNGだと指摘します。その行為とは?車の向こうに何かを見つめる獣の姿が。4月10日、浜松市中区葵西で撮影されたニホンカモシカです。さらに4月17日には東区豊町でも目撃したという情報が市に寄せられています。目撃情報は19日も…。一方、20日朝、藤枝市ではなんと駅前の中心地でシカが目撃されました。藤枝駅前で目撃されたシカは1頭で体長は約1mだったということです。20日朝、シカが最初に発見されてから30分後、次に目撃されたのは交通量の多い交差点付近でした。近年、頻繁に人が住む場所で目撃されるシカ。これらのシカは「アーバン・ディア」と呼ばれ、住宅地や商業施設で事故につながるリスクがあり、危険視されています。なぜ今の時期、街中でシカが目撃されたのか。県の担当課は、ある作物が関連していると指摘します。<静岡県志太榛原農林事務所 寺田真子主査>「若い青草、おいしい青草が生えてくる時期は、いろいろな場所に食べに出てくることが考えられる。田んぼの植えたばかりの稲も被害に遭うことがある」。2カ所目で目撃された場所から一本道路を入ると田んぼが広がっています。新緑のこの季節、田んぼの若草は狙われるリスクがあるというのです。群れで行動するシカは繁殖力が高いとされています。シカの数が増え、食料が奪い合いとなり、奪い合いに負けたシカが市街地に食料を求めて下りてきたとも考えられているのです。もし、市街地でシカにばったり出会ったら…NG行為があるんだそうです。<静岡県志太榛原農林事務所 寺田真子主査>「スマホを構えてシカに近づいて行く行為は、動物もおびえて飛び掛かってくることも考えられるので、近寄らないということに注意してもらいたい」。野生動物をめぐってはこれまで農作物などを食べられてしまう食害が問題になっていましたが、実は今、その被害は減る傾向にあります。2021年はピークの半分以下まで減っているんです。県はこれまでの対策が功を奏したと分析していますが、野生動物との共生はこれからも続いていくため大きな課題として残っています。

(住宅の庭に我が物顔で現れたのは…:秋田)
自宅の庭先に見慣れない動物を発見し撮影した映像が秋田朝日放送が運営する「AABみんながカメラマン」に届きました。この動物は尻尾や顔つきからアライグマとみられます。アライグマの生息域が広がりつつあり秋田県が注意を呼びかけています。にかほ市象潟町の住宅に我が物顔で現れたのはアライグマです。尻尾に縞模様があったといいます。普段見ることがなかったアライグマがなぜにかほ市の住宅に現れたのでしょうか。アライグマの調査をしている秋田県自然保護課で映像を見てもらいました。秋田県自然保護課 斎藤寿幸 課長:「眉間の黒い線とか目の周りの黒いところ、尻尾に縞模様があったという目撃の情報からするとアライグマで間違いないと思う」。アライグマは北アメリカ原産の野生動物で本来は日本に生息しません。一見、愛くるしい表情を見せますが気性が荒く、雑食性で農作物を食べたり住宅へ侵入したりする被害も報告されています。秋田県自然保護課 斎藤寿幸 課長:「昭和50年代のアニメやペットブームもあり飼われていた。そういう風にペットで飼われていたものが逃げたり逃がしたりそういったことで広がったと言われている」。全国各地でその目撃情報は増えていて東北では青森での目撃例が多く、2022年夏には大潟村で農家が捕獲したという事例もあるということです。秋田県自然保護課 斎藤寿幸 課長:「いろいろな病原体を持っていると考えられる。近づくことや手を出すことは避けていただきたい」。アライグマは気性が荒く、雑食性でドッグフードを食べていたという報告事例もあるそうです。県ではできるだけ外にえさになるような食べ物は置かないようにして欲しいと話しています。もし目撃したら県自然保護課か近くの県地域振興局に連絡をしてほしいということです。

(鹿肉グルメが大集合:高知)
「べふ峡温泉」のレストランで、ジビエ料理で馴染み深い鹿肉を使った料理を楽しめるグルメイベントを開催。期間中は、鹿肉のハンバーグや、チーズカツ、カレーなどが登場予定で、丁寧に調理された逸品揃い!また、最終日の4月30日(日)には、高知商業高等学校ジビエ商品開発促進部の生徒によるジビエパイの販売も。鹿肉初心者から食べ慣れた方まで、ぜひ足を運んでみて。

(ジビエ肉販売や自慢の料理提供:福井)
自然と親しみながらジビエ料理やゲーム体験などを楽しむ「時の森アウトドアフェス」が二十三日、美浜町新庄の渓流の里もみじんパーク間の「時の森松屋」エリアで開かれる。開催は六年ぶり。食のゾーンの渓流の里では、獣肉加工施設「BON1029」がジビエ肉などを販売するのをはじめ、地元内外から十三店がジビエ料理を中心に自慢の味を提供する。

(”狩猟”を通して「食」と「命」の尊さを学ぶ:山梨)
体験型狩猟イベントプラットホーム「狩猟学校」を運営する株式会社アットホームサポーターズ(タバジビエ)(本社:山梨県北都留郡丹波山村、代表取締役:保坂幸徳)は、今春より企業、団体向けに狩猟で獲た動物が肉となる工程を知り、その肉を美味しく食べることで「食」と「命」の尊さを学ぶ、狩猟食育講座「HUNT EAT」を開催する。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、19日午後2時55分ごろ、利府町赤沼大日向にクマが出没しました。

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(イノシシ捕獲のため無線局開設、無免許容疑で書類送検:静岡)
静岡県警下田署は19日、イノシシなどの捕獲を確認するため、無免許で無線局を開設したとして電波法違反の疑いで、同県東伊豆町の無職の男性(73)を書類送検した。署によると「免許の取得が面倒だった」という趣旨の供述をしており、容疑を認めている。男性は狩猟免許を持っており、山林内でイノシシなどが捕獲されたことを確認するほか、狩猟わなで捕獲しやすくする目的で無線局を開設したという。書類送検容疑は令和4年12月上旬、東伊豆町で、無免許のままアマチュア無線局を開設したとしている。署員の職務質問で発覚した。

(野犬か?公園付近で2匹を目撃:北海道)
4月18日午後5時40分ごろ、北海道釧路市の運動公園付近で犬2匹が目撃されました。目撃者によりますと、犬はおとなしい様子でしばらくの間、芝の上に伏せていました。その後、湿原側に逃げていったということです。2022年8月には、今回と同じ運動公園付近で、複数の野犬がシカを襲っている姿が相次いで目撃され、問題になっていました。目撃者によりますと、今回の犬と姿が似ているということです。

(マダニが媒介、70代男性に発熱・おう吐の症状:鹿児島)
鹿児島県は17日、出水市の70代男性がマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染したと発表した。県内では今年1例目。県健康増進課によると男性は発熱やおう吐、筋肉痛の症状があり13日に入院。14日にSFTS陽性を確認した。かまれた跡はなく、マダニにいつどこで接触したのか分かっていない。マダニは山林や草むらなどに多く生息し、人や動物にかみついて吸血する。特に春から秋にかけて活動が盛んになる。SFTSはウイルスを保有するマダニにかまれて5日~2週間程度で発症する。致死率は約30%で、高齢者ほど重症化しやすいと考えられている。県内では2022年に9例、21年に6例の発症報告がある。死亡はなかった。県健康増進課は「山林や草むらに入る場合は長袖、長ズボンなどを着用し、肌の露出を避けて。かまれた場合は無理に引き抜かず、医療機関で除去してもらって」と呼びかけている。

(北陸のマガン異変、エサ場狭まり減少)
大陸から海を越えて北陸にやってくる天然記念物の渡り鳥「マガン」に近年、異変が起きている。石川と福井の県境部は全国でも有数の飛来地となってきたが、この冬はエサ場やねぐらに姿を見せない日が目立った。いったい何が起きているのか。鉛色の雲にぼんやりと朝日が差すころ、県境の空に甲高い鳴き声が響く。「カハーン! カハーン!」。寒風にあおられながら懸命に羽を動かす。ねぐらである石川県加賀市の片野鴨池から、エサ場である福井県北の坂井平野に向かうマガンの群れだ。列をなして飛ぶ風景は「雁行(がんこう)」と呼ばれ、古くから歌や絵画に登場してきた。環境省の毎年の調査によると、十数年前は多い年で3千羽近くが坂井平野に飛んでいた。だが今年1月初めの調査では1200羽台に減少。坂井平野に自宅がある記者も調査に同行し、調査日以外も観察したが、数百羽飛べば多い方で、1羽も確認できない朝もあった。鳥に詳しい福井市自然史博物館学芸員の出口翔大さんは「エサ場の環境変化が背景にある」と指摘する。かつて坂井平野の広大な水田は、マガンが好物の落ち穂を思う存分食べられる場所だった。しかし住宅や道路の開発でエサ場が狭まり、通行車両が増加。減反政策で水田の一部が大麦や大豆、ソバなどの畑に変わり、鳥よけの糸が張られるようになった。坂井平野を避けるようになったマガンは、どこに行っているのか。加賀市鴨池観察館のレンジャー、桜井佳明さんによると、群れは2年ほど前から柴山潟(加賀市)東部に通う傾向が強まったという。東部の農道が冬場通行止めになり、安心してエサを食べられるようになったとみられる。ねぐらにも異変がある。群れは夕方に片野鴨池に戻るのが普通だが、鴨池に戻らず周辺の水田で寝ることが増えた。桜井さんは「鴨池にイノシシが出るようになったからかもしれない」とし、他の動物の動向も注視する。一般にマガンは、親鳥から教えられたエサ場やねぐらへの執着が強いとされる。ただ人や車への警戒心は強く、居心地が悪くなれば場所を変えてしまう。いったん群れが場所を変えると、次の世代はその場所に執着するため、元の場所に戻ることは期待しにくい。20年以上調査に携わってきた日本野鳥の会福井県の組頭五十夫さん(77)は、「雁行を見て『今年も来たね』と人々が話し、生活に溶け込んだ存在だったマガンが、次第に減っている」と残念がる。「自然はつながっています。人の暮らしの変化が農業を変え、環境を変え、鳥の生存を脅かしていないか。まずは大人たちが変化を知り、子どもたちに伝えてほしい」。春を迎え、大陸に戻ったマガンのうち、いったい何羽が来季、北陸に戻ってきてくれるだろうか。

(野生のイノシシが豚熱に感染:鳥取)
18日、鳥取県は、八頭町内で捕獲された野生のイノシシ1頭が、家畜伝染病の豚熱に感染していたと発表しました。県内では10例目の確認になります。県によりますと、4月15日に八頭町内で捕獲された野生のイノシシについて遺伝子検査を行ったところ、豚熱に感染していることが分かったということです。県の聞き取りによりますと、県内19の養豚場のブタに異常は出ていないということです。ウイルスは土の中にも含まれるため、県は狩猟者や登山者らに対して、靴の泥を山で落として下山することを呼びかけています。

(豚熱対策、漫画「罠ガール」で学んで)
「罠(わな)ガール」が豚熱対策に挑戦――。中央畜産会は、狩猟者に豚熱ウイルスの拡散防止を呼びかけるため、田舎暮らしの女子高校生がわな猟に挑む漫画「罠ガール」と連携して、対策を小冊子にまとめた。同漫画の「防疫対策特別編」として編集。全21ページのほぼ全てが漫画となっている。わな猟の免許を持つ女子高校生が、プロの女性猟師に豚熱対策を学ぶストーリーだ。豚熱は、2018年9月に26年ぶりに国内で発生した。今年の4月16日までに野生イノシシで34都府県、飼養豚では18都県で発生が確認されている。感染したイノシシのふんや血液が狩猟用具や衣服などに付着して、ウイルスが拡散する恐れがある。特別編では、イノシシの血液の処理方法や、洗浄・消毒に必要な道具、具体的な消毒方法などを解説。例えば、狩猟用ナイフの消毒に関する記述では①付着した血液をキッチンペーパーで拭く②アルコールで消毒――の一連の流れを描く。漫画で登場する女性猟師は「手間はかかるけど、一人一人がやるべきことをちゃんとやれば、結果は変わってくるはず」と諭す。冊子は、約7万部を県などに配布。県や猟友会を通じて狩猟者らに無料で配り、対策に生かしてもらう。

(サル被害対策へデジタル技術を活用:福井)
ほくつう 福井支社、北陸電力 新価値創造研究所、ガルムの3社は、福井県主催「令和4年度 CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」で、サルによる「人身被害、生活環境被害(家屋侵入など)、農作物被害」の減少を目的に、悪質なサルの個体の早期捕獲をアシストするためのコア技術となる「検出・識別」AIの開発に取り組み、3月末に実証実験の成果を報告した。3社は、AIなどのデジタル技術を活用することで、地域課題解決の一助を目指した活動を推進。取り組みの一環として、クマが写っている画像だけを検出するAIを開発し、令和3年度に富山県での実証実験を経て、害獣の自動検出AI(製品名『Bアラート』)を商品化し全国へサービスを提供している。同技術を各自治体へ紹介する過程で、福井県内のほぼ全市町がサル被害に困っていることを知り、これまで培ったAI技術をフルに活用してサル被害を減少しようと、「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」に応募し、採択された。同プロジェクトでは、提案者である鯖江市と、サルの専門知識を指導する野生動物保護管理事務所と協働。サル被害の対策に寄与する3種類のAIを開発しその精度を確認した結果、検出AIは、 99.9%の精度で、「実務で十分活用可能なレベル」との評価を受けた。また、性年齢識別AIと個体識別AIは、基礎研修を受けた自治体職員と同等以上のレベルで、「実現可能性有り」との評価だった。令和5年度は引き続き、鯖江市をはじめとする自治体と連携し、識別AIのレベルアップを図るとともに、実装と活用範囲の拡大に向けた取り組みを推進する。

(クマの対処法知って、新入学児に手帳寄贈:岩手)
子どもたちのクマ被害を防ごうと、花巻地区企業防犯連絡協議会と花巻市猟友会は、市内16小学校の新入学児童652人に「クマさんとの共存を考える手帳」を寄贈した。両団体の会長を務める藤沼弘文会長らが17日、市役所石鳥谷総合支所を訪問。市教委の佐藤勝教育長に手帳700部を手渡し、活用を呼び掛けた。手帳は、「クマさんと遭わないために」「クマと出会ったら」「クマが近づくしぐさを見せたら」「もし攻撃されてしまったら」の章立てで対処法を説明。猟友会の活動も紹介している。藤沼会長は、クマの学校近隣での出没には近くに茂みがあるケースが多いことからPTAなどの協力を得て草刈りを求めるとともに、子どもたちには「クマは臆病な動物。怖がらず、共存するために手帳に書いていることに取り組んでほしい」と話す。佐藤教育長は「被害に遭わないために、クマの生態を知るのに良い資料を毎年頂いている。活用して安全を呼び掛けたい」と感謝した。

(クマ目撃昨年の倍以上、警察署が対応会議:秋田)
春の陽気に包まれる県内で、早くもクマの目撃情報が県警に寄せられている。昨年の同時期と比べて倍以上のペースで、県警では山菜採りのシーズンを迎える中、注意を呼びかけている。県警地域課によると、今年は12日までに10件10頭の目撃情報が寄せられた。昨年は同時期に4件4頭で、既に倍以上となっている。昨年は、人への被害が春に集中した。北秋田市坊沢の水田で昨年5月、70歳代男性がクマに襲われて亡くなったほか、5人が重軽傷を負った。いずれも発生は5~6月だった。クマによる被害を防ごうと、北秋田署では13日、県内で最も早く「クマ出没対応会議」を開催した。9日に大館能代空港での目撃情報があったことを踏まえ、例年5~6月の開催を早めたという。署員のほか、県や北秋田市、猟友会の約30人が出席。下田淳一署長は、管内の北秋田市で昨年、男性がクマに襲われて死亡したことを踏まえ、「非常に危機感を感じている」と述べた。出没時にはクマの逃げ道を確保した上で、パトカーのサイレンや花火、爆竹、放水などで山に追い払う手順を確認した。北秋田署の畠山学地域課長は「人身被害が一件も発生しないよう、関係機関と連携し、各家庭への巡回連絡などで周知を図りたい」と話した。

(メジロ飼育で男性を書類送検:沖縄)
うるま署は17日までに、うるま市内の自宅で捕獲が禁止されている亜種リュウキュウメジロ4羽を飼育していたとして、鳥獣保護管理法違反容疑で、うるま市の50代男性を那覇地検沖縄支部に書類送検した。「趣味で飼っていた」などと容疑を認めている。うるま署によると、男性は自宅付近に竹かごのわなを仕掛け、リュウキュウメジロを捕獲していたとみられる。調べに対し「(規制されていたことは)今回の件で初めて知った」などと話しているという。

(“クマの魂を天に送る”アイヌ民族伝統の儀式:北海道)
アイヌの人たちが山で狩猟したクマの魂を天に送る伝統の儀式が、日高の新ひだか町で行われました。「カムイホプニレ」と呼ばれるこの儀式は、アイヌ文化を伝承しようと新ひだかアイヌ協会の大川勝会長が16日、開いたもので、およそ60人が参加しました。はじめに、民族衣装を身にまとった参加者が、いろりのまわりで火の神に儀式開始の報告をしたあと、狩猟したヒグマの頭骨が置かれた祭壇にお神酒をかけてヒグマの魂に祈りをささげました。続いて、参加者たちが輪になって踊ったり、餅をまいたりして、神々に向けて喜びを表現していました。式の最後には、ヒグマの頭骨を川の上流に向け、ヒグマの魂を天に送ったことを表しました。儀式を開催した大川会長は「アイヌとして伝統的な儀式を絶やしてはいけないと思い、行いました。今後もこの儀式を続けていってもらえればいいなと思っています」と話していました。

(シカ死骸の変遷、SNSで話題:北海道)
「一つの命がどれだけ多くの命を繋(つな)いでいるんだ」―。標津サーモン科学館の学芸員仁科斎(いつき)さん(30)のツイッターの投稿が話題を呼んでいる。河川に横たわるエゾシカの亡きがらが、厳冬期の動物などの食料となり、水中のサケの稚魚の隠れ家となっていく変遷を写真4枚で示した。約2週間で「いいね!」は6万1千件を超え、共感するコメントが多く寄せられている。仁科さんは1月5日、シロザケの遡上(そじょう)を観察するために訪れた釧根管内の河川の浅瀬で新しいシカの死体を発見。キツネやカケス、オジロワシなどが次々と近づき、肉を食っていく様子をカメラに収めた。仁科さんが3月29日に再び現地に足を運ぶと、死骸は骨だけになっていた。水中から観察すると、夏までに海に向かうサケの稚魚が骨の間に身を隠し、他の魚など天敵から身を守る様子が見られたという。仁科さんは同日、エゾシカが変わり果てていく様子をまとめてツイッターに投稿した。4月10日までにリツイート(転載)が約9千件と拡散。「生命の循環とはこのこと」「何一つ無駄な命なんてない」などのコメントが寄せられた。仁科さんは「死後のシカが、厳しい冬を生き抜く動物の糧となり、これから旅立つ生き物の支えにもなっている。命の尊さを改めて感じた」と話す。仁科さんはフィールドワークの一環で、真冬でもドライスーツを着込み、道東の河川を巡って魚の観察などに励む。「現場に出るからこそ実感できることも多い。それが多くの人に共感してもらえてうれしい。ただ、バズる(話題になる)とは思っていなかったけれど」と話した。

(100年ぶりにニホンジカの目撃相次ぐ:茨城)
大正時代から約100年もの間、ニホンジカが生息しないとされてきた茨城で、シカの目撃情報が増えている。そもそもなぜ、茨城には長い間シカがいなかったのか。シカは一体どこからやってきているのか。それが知りたくて、専門家のもとを訪ねた。茨城県つくば市にある森林総合研究所。研究員の永田純子さん(53)は、全国のシカの分布範囲や、その広がりをシカのDNA型を調べることによって明らかにする研究を続けてきた。しかし、茨城はシカが生息していなかったことから、「県内ではずっと仕事がなかったんです」と話す。

(クマ、先月から複数回目撃されている個体か:北海道)
17日午後、札幌市南区でクマが目撃されました。付近では先月のシカの死骸を穴に埋めている所をはじめ、クマが複数回目撃されています。17日午後0時半過ぎ、札幌市南区の白川神社付近で札幌市が設置したカメラにクマが撮影されました。札幌市によりますと、カメラは動物が前を横切ると自動で撮影される仕組みで、午後2時半頃に札幌市の職員が現場に駆けつけたところ、体長1メートル以上の若いクマ1頭を目撃しました。クマはその後、山の方へ走っていったということです。札幌市は、このクマは先月から付近で目撃されているクマと同じ個体とみて、クルミを食べに来ているのではないかとしています。目撃された場所付近を餌場として再び現れる可能性があるため、付近の住民には食物由来の肥料の使用や、生ごみのコンポストを使用する際には電気柵を設置するなどのより厳重な注意を呼びかけています。

(民家の畑にクマ足跡:北海道)
15日午後0時30分ごろ、喜茂別町留産の民家敷地内の畑でクマとみられる足跡があるのを住人の男性が見つけ、町役場を通じて倶知安署に通報した。...

(シカ肉のジビエパイ:高知)
高知商業高校ジビエ商品開発・販売促進部は30日、香美市物部町別府の「べふ峡温泉」で、シカ肉を使ったジビエパイを販売する。1個400円で、限定70個。同温泉のレストランが同市産のシカ肉を使ったハンバーグやチーズカツ、ラーメンなどを提供する「シカニクフェア」(21~24、27~30日)の一環。

(「ジビエ」の恵みに住民ら感謝の祈り:大分)
イノシシ、シカ、キジ肉などの「ジビエ」の恵みに感謝する鎮魂祭が16日、佐伯市宇目千束の宇目文化センターであった。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、17日午後3時30分ごろ、栗原市金成小迫中崎にクマが出没しました。

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(豚熱のイノシシ:鳥取)
鳥取県は13日、八頭町と岩美町の山間部で猟師が捕獲した野生イノシシが家畜伝染病・豚熱(CSF)に感染していたと発表した。豚熱への感染は計9例となった。

(クマと衝突、秋田新幹線に遅れ:岩手)
16日午後4時57分頃、岩手県雫石町のJR田沢湖線赤渕―田沢湖駅間を走行中の秋田新幹線こまち27号(東京発秋田行き)が、クマと衝突した。乗務員が車内から現場を確認したがクマは見当たらず、近くの信号所で車両点検を行ったところ車両に異常はなかったため、午後6時頃に運転を再開した。この事故でこまち27号が59分遅れ、乗客約140人に影響が出た。乗客と乗務員にけがはなかった。

(カラス対策、AIで進化:富山)
北陸電力送配電(富山市)が、停電の原因となる電柱の上のカラスの巣を車載カメラと人工知能(AI)を使って発見・撤去する態勢を強化している。本年度は専用車両を昨年度の三倍の三十台に増やし、巡視作業を効率化。北陸エリア全体で約三千人分の労務量の削減につながるといい、さらなる導入拡大も視野に入れる。北電送配電によると、カラスは二月中旬~五月下旬に繁殖のため営巣。巣の材料に使われた針金や金属製のハンガーが配電線に接触すると、停電につながる。生ごみなどエサを求めてカラスの生息域が街中に広がり、昨年は北陸エリアでの巣の撤去数が一万六千四百三十八個と、三十年前の八倍近くに増加。巣が原因の停電も二十四件、発生した。目視で探す時間と労力が年々増大していたため、昨年度にAIを使ったシステムを導入した。車両の屋根に取り付けた二台のカメラが走行中に撮影した電柱の映像をAIが自動で解析。巣を検知すると、車載パソコンを通じて映像と位置情報を社内に送る。十三日、同社は金沢市の田上変電所近くで巣の撤去作業を公開。金沢配電部保守課の八田隆昌副課長(47)は「AIの導入で、巡視する人員を従来の二人から運転手一人に減らせた。巣の発見作業が省力化できている」と手応えを話した。さらに同社は「鳥の巣写真投稿キャンペーン」を実施中。ホームページで氏名などを登録し、巣がある電柱の番号と写真を最初に投稿した人に抽選で三百円分の電子マネーを贈る。専用ダイヤル=(0120)837119=でも情報提供を受け付ける。

(イノシシ被害防止へ、関係機関の役割まとめたガイドライン作成:徳島)
徳島県は、イノシシなどに襲われる被害を防ぐため、新たに自治体や警察など、関係機関の連携方法をまとめたガイドラインをつくり、今月から運用を始めました。徳島県では去年11月、小松島市で登校中の小学生など6人がイノシシに襲われてけがをしたほか、ことし2月にも、徳島市で散歩をしていた女性がイノシシにかみつかれるなど、被害が相次ぎました。新たなガイドラインは、イノシシやニホンザルの出没の程度を3段階に分け、それぞれの段階で、自治体や警察、猟友会など、関係機関の役割と連携をまとめています。このうち、イノシシが市街地にとどまるなど被害の危険性が最も高い「緊急対策レベル」では、市町村が対策本部を設置して対策を指揮し、住民の安全確保のほか、動物の追い払いや捕獲を検討します。また、警察は、パトロールのほか、追い払いや捕獲のための交通規制を行い、教育委員会が、教員や保護者による子どもの見守りなどを指示するとしています。さらに、ガイドラインでは、イノシシなどの出没を予防するため、計画的に捕獲して生息数を抑え、市街地には餌となる野菜や生ゴミを放置しないよう啓発するとしています。県は「研修会を行うなど、市町村に対して必要な支援をしていきたい」としています。

(「イノシシ前線」南下中:茨城)
茨城県鹿行や県南地域で、イノシシの捕獲頭数が増加している。2021年度に県内で捕獲されたイノシシは豚熱(CSF)などの影響で前年度より大幅に減少したが、捕獲される地域は、数年前まで目撃情報がなかった潮来市や稲敷市などで増加、生息域は県境にまで達している。従来のすみかからの南下や、川沿いに移動している可能性もあり、関係団体が捕獲目標数を増やすなど対策を強化している。県環境政策課のまとめによると、県内で21年度に捕獲されたイノシシは4805頭。20年度の1万1963頭から大幅に減少した。減少の理由は「豚熱の影響が考えられる」(同課)が、捕獲される地域は拡大傾向が続いているという。茨城、千葉の県境にある潮来市は、数年前までイノシシの生息は確認されていなかった。だが、市によると、市内では19年ごろからイノシシの目撃情報が増え、20年度に有害捕獲を始めた。同年度の捕獲頭数はゼロだったものの、21年度は3頭、22年度は体長151センチ、体重120キロの大物を含む9頭に増加した。ノシシ捕獲に協力する潮来猟友会の方波見豊次会長は「元々、私たちの猟はカモやキジが専門。イノシシは大子や筑波山方面のことで、潮来に来るとは思わなかった」と語る。同会メンバー11人のうち、イノシシ駆除で常時動けるのは4人程度。奥村正副会長は「人手は全く足りないが、被害を考えると、やるしかないという状況」と明かした。同市と隣接する稲敷市は、さらに深刻な状況となっている。市環境課によると、市内での捕獲記録は15年度以前はほとんど例がなかったが、同市内の有害捕獲頭数は20年度が46頭、21年度は119頭、22年度には212頭と「倍々」ペースで推移している。市などは、有害捕獲にかける人数を増やし、20年度には電気柵の設置費用の3分の2を補助(上限12万円)する制度の運用を開始。市担当者は「人がいる場所にも出没してきており、学校を含む行政全体で注意喚起などの活動をしていきたい」と話した。県環境政策課は「イノシシの適正管理の視点から、生息域の拡大や頭数増加を早期に押さえ込めるようにしたい」とした上で、「狩猟免許を持っている方は大半が60代以上。セミナーや研修会などを通して狩猟の担い手を育成していく」と述べた。

(増えすぎたシカ、オオカミで生態系回復を:鳥取)
オオカミを復活させることで生態系の保護を目指す「オオカミフォーラム」が鳥取市で開かれた。オオカミフォーラムは、オオカミの力を借りて増えすぎたシカなどを減らし、本来の生態系を回復させようと全国で開催されている。イエローストーン国立公園 公認ガイド スティーブ・ブラウンさん:「生きてる大自然、健康がいい大自然(生態系が健全な大自然)戻ってきた」。今回、アメリカのイエローストーン国立公園での成功事例について公認ガイドのブラウンさんが講演した。主催した「日本オオカミ協会」では、今後も各地でフォーラムを開き社会の理解を深めていく方針だ。

(白いシカ目撃相次ぐ:北海道)
今年に入り、幌延町内の草原などで白いエゾシカの目撃情報が相次いでいる。地元のカメラマンによると、白い個体は少なくとも雌雄3頭が確認されており、周辺で複数頭が生息している可能性が高い。

(公園にイノシシ1頭が出没:福島)
15日午前9時45分ごろ、喜多方市字押切1丁目の押切川公園スポーツ広場にイノシシ1頭が出没した。広場は同日、市内で開かれた「蔵のまち喜多方桜ウォーク」の発着点となっており、当時参加者ら数十人がいたが、一時退避するなどしてけが人はいなかった。喜多方署によると、イノシシの体長は約1・5メートル。北側から広場内に入って走り回り、西側から出て行った。約15分後には警備員が同広場西側の濁川河川敷を南下するイノシシを目撃した。広場で目撃されたイノシシと同一の個体とみられる。現場はJR喜多方駅から北西に約1・5キロの住宅街の一角。周辺では、通報を受けて駆け付けた署員や市職員、猟友会のメンバーらがイノシシを捜索したが、見つからなかった。同署は周辺の警戒などを強化した。

(花見客がクマ目撃:島根)
13日午後4時半ごろ、雲南市三刀屋町古城の三刀屋城址公園山頂付近でクマ(成獣1頭)を目撃したと花見に来た観光客から市に連絡があった。市林業振興課は公園に向かう道路に看板を立てて注意喚起し、小中高校などにも情報提供した。住民には、付近を交通する際、ラジオやクマ鈴などを携帯するよう注意を呼びかけている。

(中学校校庭にクマ出没:栃木)
14日午後、日光市の中学校で授業の間の休み時間にクマ1頭が校庭を歩いているのが目撃され、警察が、周囲のパトロールを強化するなどして、注意を呼びかけています。警察などによりますと、14日午後2時半ごろ、日光市久次良町の日光中学校で、5時間目と6時間目の間の休み時間に、体長1メートルほどのクマ1頭が、校庭を歩いているのを複数の生徒が見つけました。クマはそのあと、学校からいなくなり、生徒や教諭などにけがをした人はいませんでした。学校は、放課後に屋外で行う部活動を体育館などの屋内に切り替えたほか、徒歩で帰宅する生徒については、車などで迎えに来てもらえるように保護者に連絡をしたということです。日光中学校の周囲には山林が広がっていて、年に数回ほど、クマが出没することもあるということですが、学校内に入ってくることは珍しいということです。警察は、周囲のパトロールを強化するとともに、周辺のほかの小中学校にも連絡するなどして、付近の住民に注意を呼びかけています。

(ジビエを資源として活用:神奈川)
一般社団法人Japan Hunter Girlsが4月1日、足柄森林公園丸太の森内に、箱根北麓ジビエ処理加工施設「KIWOSUKU(キヲスク)」を開設した。捕獲した野生鳥獣を同施設に持ち込むと、同法人や猟友会、講習を受けた人が解体できる。必要に応じて同法人は、精肉の引き取りを行うほか、2時間以内に搬入できる範囲であれば、捕獲された鳥獣の止めさしにも対応する。畑や森林に被害を及ぼすシカやイノシシは、適正頭数に抑えるために狩猟者によって捕獲され、食肉「ジビエ」として消費されているが、消費できない約9割は現在、焼却・埋却されている。2020年に同法人を立ち上げた高野恵理子さんは「狩猟者が自家消費できないジビエが捨てられるのはもったいない」とジビエを貯蔵し活用できる施設の開設準備を進めてきた。開設にあたり、市や猟友会、地元団体らの協力を得て、補助金やクラウドファンディングを活用し、約1300万円を調達した。今後は見学者を招いて食育の拠点にしていくほか、同施設で解体する際に出る端切れを缶詰に加工した商品を順次、地元スーパーで販売していく。また、施設利用料や飲食店へのジビエの卸売りなどで発生した売り上げの一部は、森林の保全に充てられるという。

(地元考案のハンバーガー人気:岡山)
新見市内で捕獲されたイノシシの肉を多くの人に味わってもらおうと、地元の人が考案したハンバーガーが人気を集めています。考案したのは、新見市上市でイノシシ肉の販売店を経営する南将夫さんです。ハンバーガーは、地元で捕獲されたイノシシの粗びき肉を、ニンニクとコショウで味付けしてパテにし、パンに挟んだシンプルな作りで、肉の食感を味わいやすくなっています。県の猟友会などによりますと、新見市内には現在、免許を取得して狩猟にあたる人がおよそ240人いて、農作物に被害を与えるイノシシなどの鳥獣の捕獲にあたっていますが、高齢化と後継者不足が大きな課題になっています。南さんは、イノシシの肉を多くの人に味わってもらうことで、捕獲されたイノシシの利活用を拡大し、狩猟に携わる人を増やそうと、ことし1月からイノシシの肉を使ったメニューの開発を始めたということです。小学生の長男の勧めもあり、ハンバーガーにすることを決め、4月1日から販売したところ、地元の人を中心に人気を集め10日ほどで100食が売れたということです。友人たちと店を訪れてハンバーガーを味わっていた中学生は「イノシシの肉とソースがマッチしてとてもおいしい」と話していました。南さんは「新見のイノシシ肉のおいしさを伝え、猟師をやろうという若い人が1人でも増えるように、食文化を下支えしていきたい」と話していました。

(ジビエコンテストの審査結果:兵庫)
兵庫県では、シカ・イノシシによる農林業被害対策として捕獲および利活用の推進を行っています。この取組の一環として、ひょうごニホンジカ推進ネットワークと協力し、兵庫県産のシカ肉・イノシシ肉などを活用した『ひょうごジビエコンテスト』を令和2年度から開催しています。令和4年度に開催した『第3回ひょうごジビエコンテスト』について、書類及び実食審査の結果、応募総数21件の中から、下記の5作品を受賞作品として選定しました。

(ジビエ一挙紹介:神奈川)
秦野市内のジビエ料理を提供している飲食店と食肉卸・小売店を紹介するリーフレット「OMOTANグルメ 秦野ジビエ・ナビ」が完成した=写真。これは秦野商工会議所観光飲食部会が作成したもの。コンパクトなA6サイズで各店のジビエメニューなどが紹介されている。このリーフレットはジビエ参加各店舗や秦野商工会議所、秦野市内の小田急線4駅、中栄信用金庫市内本・支店、各公民館などに配架されている。またデジタル化に対応し、同観光飲食部会のユーチューブチャンネルも開設。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午前10時30分ごろ、栗原市一迫柳目大館にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午前10時30分ごろ、栗原市築館下高森にクマが出没しました。

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