<射撃ニュース5月>
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(なぜ犯人に銃所持を許可したのか?元警察官僚「精神状況の把握は容易でない」:長野)
長野県中野市で5月25日、近隣女性や警察官ら4人が死亡した事件で逮捕された男性は、猟銃など複数の銃を所有していたとされている。猟銃などを所持するには、警察への許可申請が必要。都道府県公安委員会が認めれば証明書を発行する。危害を防ぐ観点から、銃刀法では欠格者の要件が決まっており、本人や家族のほか、近隣住民や勤務先などからも周辺調査をするという。報道によると、男性は猟銃や空気銃など計4丁の所持許可があったという。手続きや調査はどのように行われるのか。元警察官僚で、予備自衛官として銃の訓練にも参加したことがある澤井康生弁護士に聞いた。銃刀法5条1項では、銃を所持するにあたって欠格事由を定めています。虚偽申請、破産者、精神障害者、薬物中毒者、責任無能力者、住居不定、ストーカー規制法による警告や命令を受けた者、DV法による命令を受けた者などです。警察はこれらに当たるかどうかを確認するために、申請者本人の面接調査、同居家族からの事情聴取など周辺調査をします。また、近隣住民、本人の勤務先、取引先、狩猟仲間、友人等の中から適当な者を指名させて調べます。格事由のうち「他人の生命、身体、財産、公共の安全を害し、自殺をするおそれがある相当な理由がある者」(18号)については、警察庁が通達を出しています。主な類型として近隣トラブル、つきまとい、経済的破綻、自殺のおそれ、児童虐待・高齢者虐待、男女間トラブル、親族間トラブル、動物虐待、暴力的性格、適応障害が挙げられています。男性の動機は不明ですが「ひとりぼっちを罵られたと思った」と供述しているとも報じられています。ただ、実際に現場の担当警察官が、こうした精神状況にあるかどうかを把握するのは容易ではありません。110番通報や被害相談などがあれば別ですが、危険な兆候が表面化しない限り、警察官としては事実上つかむことは難しいからです。現行制度の下で複数の銃砲所持を申請された場合には、申請時や3年ごとの更新時に銃砲の追加所持の必要性を厳しく審査するとともに、危険な兆候がないかどうかの情報収集を継続するほかないと思います。そして本人に危険な兆候が見られた場合には積極的に仮領置(取消事由が認められそうな場合に正式な取消しをする前にとりあえず仮に銃砲等を領置する制度)や提出命令(更新手続きにおける調査の間に、申請者に危険な兆候が確認された場合には、銃砲等の提出を求める制度)の措置を取ることが重要です。

(なぜ容疑者は銃を所持していたのか:長野)
長野県中野市江部で4人が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕、送検された近くの青木政憲容疑者(31)は、北信猟友会(事務局・中野市)に所属していたものの、有害鳥獣駆除などの活動には関わっていなかったとみられることが29日、関係者への取材で分かった。同容疑者は4丁の猟銃を所持し、銃を所持すること自体が目的だった可能性もある。県警は銃所持に至った経緯や所持の実態などを調べている。県警生活安全企画課によると、青木容疑者が届け出ていた銃砲所持目的は「狩猟」とクレー射撃などの「標的射撃」。「有害鳥獣駆除」は含まれていなかった。4丁の所持はそれぞれ2015年1月~19年2月の間に許可された。青木容疑者の父正道さん(57)は信濃毎日新聞の取材に、同容疑者がテレビ画面を使って楽しむサバイバルゲームにのめり込み、「猟銃の免許を取りたい」と言い始めた―としている。県猟友会によると、猟銃所持者の猟友会への入会は任意。青木容疑者は15~19年に北信猟友会に所属。20、21年は会費が支払われず会員の扱いから外れていたが、22年に再入会した。16年には猟友会の射撃大会に出場した記録も残っているという。銃刀法は、猟銃は狩猟や有害鳥獣駆除、クレー射撃などの標的射撃の用途に限って所持することができると定めている。申請時には講習会や射撃教習などを修了し、精神疾患がないことを証明する医師の診断書を提出することなどが必要となる。事件を受け、猟銃所持を巡る制度の見直し論も浮上しそうだ。「自分から『幻聴や幻覚がある』などと申告をする人はほとんどいない」。県内のある精神科医は、銃所持の許可に伴う精神鑑定についてこう明かす。本人から申告がない限り「精神疾患の症状を見分けるのは難しい」と話す。青木政憲容疑者の両親によると、同容疑者は都内で大学生活を送っていた際、精神に不調をきたして大学を中退することになった。両親は病院の受診を勧めたが、青木容疑者は「俺は正常だ」と拒否した経緯がある。青木容疑者の近所の男性は、銃所持の許可に伴い県警の聞き込み調査を受けたという。「(同容疑者は)どんな人ですか?」「トラブルはありませんか」などと質問を受けたが、ほとんど付き合いもなく「特に何もありません」と答えた。男性は「こんな事件になるなんて予想できず、そう答えるしかなかった」と振り返る。その結果、青木容疑者は精神面で問題ないと見なされ猟銃所持を許可された。

(警察官殺害に使われたハーフライフル銃とは?:長野)
今回の事件で青木容疑者が使用したと話しているハーフライフル銃とはどんな銃なのでしょうか。いわゆる「猟銃」は、1.「空気銃」 2.その他の猟銃を含む「散弾銃」 3.「ライフル銃」の3種類に分かれます。火薬をつかうため、空気銃よりも散弾銃、さらにライフル銃の方が威力があります。特にライフル銃は威力がきわめて大きいため、所持は原則として散弾銃の継続所持10年以上という条件があり、初心者が最初に所持することはできません。しかし、初心者でもライフル銃のように威力の高い銃を所持することができます。それが、「その他の猟銃」にあたる「ハーフライフル銃」です。上伊那銃砲火薬店の登内(とのうち)里見さんに聞きました。「ハーフライフルってものは散弾銃の弾のサボットスラッグ弾という種類の弾を使います。銃身の中にライフリングが半分くらいついていますんで、そのライフリングに食い込んで強制的に回転させて弾が飛び出ていく仕組みのものです。空気抵抗で弾が回転するものよりも強制的に回転させて出ていくので殺傷能力もありますし命中精度も高いとそういったものです」。そうしたハーフライフル銃をはじめ4丁の銃を所持していた青木容疑者。日本ではすべての国民に対し銃の所持は禁止されていますが、狩猟・有害鳥獣駆除、競技用射撃などに使用する場合に許可が下ります。

(世界一銃規制が厳しい日本でなぜ?:長野)
先週、長野で起きた“立てこもり事件”。容疑者が警察官2人を撃ったのは、猟銃でした。やりきれない凄惨な事件が、先週、地方の住宅街で起きました。4人が殺害された長野県の「立てこもり事件」です。逮捕されたのは、青木政憲(まさのり)容疑者、31歳。警察官2人は、通報で現場に駆け付けた直後、猟銃で撃たれ死亡しました。亡くなった警察官の自宅近所の人「切ないです。悔しいと言うしか他の言葉が出ない」。青木容疑者は、県の公安委員会の許可を得て、散弾銃や空気銃など4丁を所持していて犯行に使われたのは、このうちの1丁とみられます。容疑者の許可について、問題はなかったのでしょうか?谷公一国家公安委員長「(所持許可に)問題があったとの報告は受けていない」「捜査を待って必要ならば、銃の取り扱いも含めて対応することになろう」。なぜ、事件は防げなかったのか?今の銃規制に、穴はなかったのでしょうか?札幌市東区にある銃砲店です。この店では「散弾銃」「ライフル」「空気銃」の3種類を扱っています。取材をした27日は、常連の猟友会会員の男性が銃のメンテナンスに訪れていました。これは、上下二連式の散弾銃。弾が入っていないか、弾倉に指を入れて、慎重に確認します。猟友会会員 齋藤邦吉さん「(安全という)アピールです。人前でやれと言われている」。日本で、猟銃を持つには、「取り扱い講座と試験」「射撃場での実射訓練」「銃砲所持許可申請」「住所周辺の住民への聞き込み」など、世界一厳しいといわれる審査が行われ、「許可の取得」には数か月かかるといわれています。石狩銃砲火薬店 佐々木一哉社長「銃を持つまでに何回も警察に足を運んで何回も面談などを受けて、病院などで診断を受けて非常にハードルは高いと思う」。さらに、所持の許可を受けた後も、猟銃は「ガンロッカー」という専用のロッカーで厳重に保管することが求められます。猟友会会員 齋藤邦吉さん「基本的に銃はすごく危険な道具だということを常に忘れないようにして、特に一回発射した弾、二度と自分の手には戻ってこないこと、そして一度でも命を落とすと拾えない。常にこれを心に置いて、初めて実弾を発射したときの怖さを思い出す、または忘れないようにしなければいけないと思っています」。28日の札幌市南区の白川地区。道内で相次ぐクマの目撃情報に、クマよけの笛を吹きながら山の中をパトロールする猟友会のメンバーです。登山道のすぐ近くの木の幹には、子グマとみられる爪痕が刻まれていました。北海道猟友会札幌支部 玉木康雄理事「(クマは)片手に4本の鋭いナイフ(爪)を持っていて、数十キロのものをかみ砕く牙を持っていて、時速50キロで急速に接近できる相手と対じするための必須の道具(が猟銃)」。長野県の事件を受けて、猟友会の札幌支部の幹部は、こう話します。北海道猟友会札幌支部 玉木康雄理事「(日本は)世界で最もガンコントロール、銃の規制が厳しい国と言われている。日本では一般的に銃の所持は禁止されている。その中でも、特別な許可ということで許可制になっている。猟をするとなると、さらに、そこから狩猟免許を取得しなければならない。銃が実は非常に有益なもの、農林被害を食い止めることができていて、札幌市民の方を守ることができている。信頼感を積み上げていかなければならない」。先週、銃社会ではない日本で起きた衝撃的な事件ですが、銃の所持数自体は年々、少しずつですが減っているというデータがあります。持つ人自体は減っている猟銃ですが、その猟銃を持つためにも様々な手続きが必要です。そして、所持してからも、厳しいルールがあります。こうした事件が再び起きない仕組み作りと同時に、次世代のハンター育成などに影響しないよう両立してほしいです。

(「理解しがたい…」問われる銃規制のあり方:富山)
警察官を含む4人が猟銃などで殺害された長野県中野市の立てこもり事件。容疑者は銃の所持を許可されていました。銃規制のあり方がいま、改めて問われています。富山県猟友会 河島節郎 副会長:「やっぱり残念ですよね、(銃は)選ばれた人しか持てないのに、選ばれた方が(殺人に)使ってしまうということは理解しがたいですけど…」。猟銃を使った凄惨な殺人事件に悲痛な胸の内を明かす男性。富山県猟友会の河島節郎副会長(73)です。今月25日に長野県中野市で発生した「立てこもり事件」。高齢女性2人のほか、駆け付けた警察官2人を含め合わせて4人が殺害されました。逮捕された青木政憲容疑者(31)が凶器として使用したのが「猟銃」でした。本来は狩猟を目的に使われる猟銃。実際どのように管理されているのでしょうか。富山県猟友会 河島節郎 副会長:「私の場合は、この部屋のこの場所にガンロッカーを置いています、散弾銃がここに3丁入っています」。金属製で厳重にビス止めされたロッカー。3か所が施錠されていて、鍵のありかはほかの誰も知りません。また、銃弾は別の金属製のロッカーの中で管理。銃と弾をそれぞれ別の場所で厳重に管理することが義務付けられています。銃所持の免許取得は、講習や射撃場での教習のほか、警察による身辺調査が行われます。家族はもちろん近所の人や会社の上司にいたるまで、広範囲にわたって行われ、『普段の生活態度』や『夫婦仲』など、銃を持つにふさわしい人間かどうか、聞き取ります。免許は3年の更新制で、毎回、身辺調査が行われます。そして、もう1つは診断書です。2007年に長崎県佐世保市で8人が死傷した散弾銃乱射事件をきっかけに、これまでかかりつけ医でも良かった診断書が、精神科医のものでなければならなくなりました。しかし農村部など精神科医がいない地域もあり、2015年には再びかかりつけ医のものでも可能に…。青木容疑者が免許を得たのはこのタイミングでした。こうした規制緩和もあり、県内の狩猟者数は年々増加の傾向にあります。鳥獣被害の増加などによりハンターの需要が高まる中、どうすれば今回の事件は起きなかったのか。河島副会長は銃の厳重な規制のほかにも銃を持つ人間の心構えが重要だといいます。富山県猟友会 河島節郎 副会長:「銃は撃った以上は、弾が落ちるまでハンターの責任、間違いなく。自分が選ばれた人だっていう意識をもってやらないといけない、自己管理が大事だと思う」。

(野生イノシシの豚熱感染確認:鳥取)
令和5年5月15日に若桜町で発見された死亡イノシシ1頭、5月17日に八頭町で捕獲された野生イノシシ1頭について、遺伝子検査の結果、豚熱の感染が確認されました。鳥取県19、20例目の確認となります。鳥取県では豚熱ワクチンを接種しておりますが、ワクチンのみでウイルスの感染を防ぐことは出来ないため、飼養衛生管理基準の徹底をお願いします。

(民家の倉庫にクマが侵入、猟友会が駆除:山形)
30日午前、山形県鶴岡市の住宅街でクマが目撃されました。その後、クマは駆除され、人や物への被害は確認されていないということです。鶴岡市によりますと、クマは30日午前7時半ごろ、鶴岡市遠賀原で目撃され、その後、近くの民家の稲を保管する倉庫に侵入したということです。クマは、駆けつけた猟友会などによって午前9時半ごろ、駆除されました。現在のところ人や物への被害は確認されていないということです。

(ツキノワグマ、保護と捕獲を両立:岡山)
岡山県は、岡山・兵庫・鳥取にまたがるツキノワグマの個体群の生息数を、今年1月時点で推定615~1243頭(中央値859頭)と発表した。国が安定的に存続できる水準とする800頭を超え、近年出没も続いているため、両県と連携して個体群の維持を図りながら狩猟・捕獲を含めた管理を強める方針だ。兵庫・鳥取を含む3県にわたって生息する「東中国地域個体群」は、環境省のレッドデータブック(1991年)で絶滅の恐れがある群れとされ、県内では翌92年から猟友会による狩猟を自粛。わなにかかっても基本的には放してきた。一方、近年は数が増え、年間ほぼ100件未満だった県内の出没件数は、2016年度に237件に急増。その後、100~200件台で推移している。18年には美作市で男性がクマに遭遇して手足にけがを負う事案もあった。これらを背景に、広いエリアを移動するツキノワグマの特性を踏まえ、京都府を含む4府県でデータを一元管理して、生息数の重複カウントを統合。20年の東中国個体群については計算上最も実際に近い中央値を844頭と推定した。環境省は、800頭以上を安定存続できる個体群とし、最大15%の捕獲を認めている。3県はそれぞれ狩猟を再開、県内では17年度から再開している。今年度は期間を11月15日から30日間とし、わなによる捕獲も含めた上限(3県分)を128頭とした。中央値859頭の15%だ。昨年度は県内ではわなによる捕獲が17頭、狩猟ではゼロだった。17年度の狩猟解禁以降も、県内の狩猟分は計4頭にすぎない。隣県2県もほぼ同じ状況だ。東北地方などと比べ、クマを狩る文化が乏しいことや、20年以上狩猟を自粛していた影響を指摘する声もある。県は数年ごとに管理計画を見直しており、昨年度から第6期計画(5年間)をスタートさせた。県自然環境課は「絶滅の危険が高まらないよう個体群の維持を図りつつ、人身被害を防ぎ、住民の不安を減らすのが、昨春改定した管理計画の最大の目的。捕獲の上限を目指すわけではない」という。イノシシなど有害鳥獣の「駆除」との違いだ。3県は、人の生活圏とクマの生息地との間に緩衝地帯を設けるゾーニングのほか、マイクロチップや耳標の情報をもとに県境を越えて移動する個体の把握に努めている。同課は「さまざまな情報を随時両県と共有し、効果的な対策を講じていく」としている。

(これからの季節、クマの被害を防ぐためにできること:福島)
全国的に増えているクマの目撃について、北海道では大変な被害も起きていて、警戒が強まっています。クマの生態や命を守るために必要なことを取材しました。会津若松市にある野生動物の保護施設です。動物の保護などをする団体の田瀬美代子さんは、15年ほど前に南会津町で親グマと離れ迷ってしまった子グマを保護しました。実際に、山の中でクマと遭遇した時も、距離をとったまま動かずいると立ち去ったといいます。クマと人との住み分けが必要と話す田勢さん。ことしも、須賀川市や会津若松市でクマに襲われ2人がけがをしました。北海道では、男性が襲われて亡くなったとみられるなど、全国で被害が発生しています。野生動物を研究する専門家に現状と対策を聞きました。■福島大学食農学類 望月翔太准教授「昨年は(秋に)ブナだったりミズナラといった、いわゆるクマの餌というものがたくさん実を付けました。それらを食べることによって、冬眠の間に子どもを産むことができる、それによってクマの数が増えています」。福島大学の望月准教授、さらに注意を促します。■望月准教授「これからクマの繁殖が始まって、オスがメスを探してかなり広範囲を移動するようになると、それによって、たまたま市街地の方まで迷い込んでしまうというケースは、今後も起きてくると思います」。そして、この先、山の餌が少なくなるとされる夏の時期は、クマの目撃が全国的に増える傾向があります。■望月准教授「たまたま人が山菜を採る場所と、クマの移動経路が重なってしまって、クマと人が出会ってしまうという危険性が高まります」。山に入るときは、熊鈴やラジオなどで存在を知らせること、2人以上の複数人で山に入ることなどが有効とされますが、望月准教授は山以外での対策についても指摘します。■望月准教授「生ごみ、そしてペットフード、こういったものは、当然こういったものはクマにとっての餌になってしまいますので、この辺りを外に置きっぱなしにしないということは大事になります」。そして、万が一、出会ってしまった時に最も大事なことが…■望月准教授「もし近い距離でクマと出会ってしまったのであれば、走って逃げるのではなくて、しっかりとその場で(頭を守るなど)防御の姿勢をとってほしいと思います。われわれ人間がしっかりクマに対する知識をもって、その対策をしていくということが大事です」。

(クマ出没注意2カ月で目撃89件:新潟)
新潟県内で今年もクマが人里近くに出没する例が相次いでいる。県のまとめでは、4月1日に長岡市内で初めて目撃されて以降、今月26日までに16市町で計89件に上る。今年は特に、冬眠に備える秋にかけて山から人里に近づくクマが増える恐れもあり、専門家は「出くわしたら決して背中を見せて逃げないで」と呼びかける。26日午前8時ごろ、魚沼市西名新田の国道290号で、体長1メートルほどのクマが道路を横切るのを、車を運転していた女性が目撃し通報した。県警小出署によると、目撃現場は近くの住宅から約50メートルの距離にあり、署や市は周辺の住民に注意を呼びかけた。同市内では同じ日の正午すぎにも子グマが目撃された。県鳥獣被害対策支援センターによると、県内に生息するツキノワグマは、秋にドングリなどを食べて栄養を蓄え、冬眠中に出産。山菜が芽吹き始める春先に冬眠から覚め、活動を活発化させる。昨年はドングリの実りが比較的良く、出産数が多かった可能性があり、子連れの母グマは攻撃的になる傾向があるため注意が必要という。29日現在で人的被害は確認されていないものの、2020年は9~12月に20人が襲われ、関川村の70代女性が亡くなった。山に入るときは鈴やラジオで音を出し、人の存在をクマに知らせるほか、遭遇したときに備えてクマよけスプレーを携帯するといいという。担当者は「今のところ目撃件数は平年並みだが、これから増えるのではないかと危機感を持っている」と話す。野生動物の生態に詳しい山本麻希・長岡技術科学大准教授は「ドングリは豊作だった翌年に凶作になることが多い」と指摘。今年は凶作の可能性があり、「凶作だと夏ごろから人里に下りてくるクマが増える」とし、「クマと遭遇することを前提に備えるべきだ」と説く。クマと距離がある場合、正面を向いたまま目を離さず、ゆっくり後ずさりしながら離れていく。襲ってきた場合は、地面に伏せて後頭部を両手で覆う姿勢を取り、致命傷を避けることが大切という。

(イノシシなどによる農業被害の撲滅へ「鳥獣捕獲隊」に辞令交付:佐賀)
イノシシなどによる農業被害を減らそうと、伊万里市が任命している捕獲隊の隊員12人の辞令交付式が行われました。伊万里市は、イノシシなどによる農業被害を減らそうと10年前から捕獲隊を任命しています。今年度、捕獲隊員に任命されたのは地元の猟友会に所属する12人です。12人は今後、イノシシなどによる農作物の被害があったときに緊急で出動したり、各集落をパトロールしてわなを設置したりするということです。【伊万里市有害鳥獣捕獲隊 武重道隆隊長】「後継者が少なくなっているので若手をなるべく猟友会に入れてわな、くくりわな、箱わなそういうのを指導して1頭でも多く獲れるような、市民が安心して暮らせるような環境にしたい」

(野生動物の肉「ブッシュミート」の需要が世界で増加)
野生動物の肉、いわゆる「ブッシュミート」の売買は、アフリカだけでなく世界中の森を空っぽにしつつある。ブッシュミートの消費が、地球上の300種を超える陸生哺乳動物を絶滅の危機に追いやっているという調査結果もある。南米のアマゾン川流域では、200種がブッシュミートとして狩られ、年間100万トン以上の肉が流通している。また、アジアでは都市部の需要が増加して、ブッシュミート市場が好景気に沸いている。過去10年間に発表された研究を見ると、たとえばベトナムでは富裕層の男性が威信を示し、社会的地位を獲得する手段として野生動物の肉を食べたがるという。アフリカのマダガスカルでは、世界中の観光客に人気のあるキツネザルが、農村部の家庭の食卓に上る。さらに都市部ではぜいたく品としての需要が高まって、ブッシュミートが2倍の高値で売れるため、キツネザルの一部の種は生存が危ぶまれている。ブッシュミートは欧州や米国の主要都市にも出回っている。2019年、英国の港を監視する国境管理部門は、入国する旅行者が持ち込もうとしたチンパンジーやキリンなど重さ1000キロを超える野生動物の肉を押収した。アフリカ中部の田舎では、長らくブッシュミートを主食としてきた。だがコンゴ共和国の首都ブラザビルと、隣国であるコンゴ民主共和国(以下コンゴ)の首都キンシャサは、人口が2都市の合計で1600万人にのぼり、こうした大都市ではブッシュミートの需要が急増している。最近は、ブッシュミート取引による生物多様性の低下を不安視する声に加えて、別の視点の議論もさかんになっている。14世紀半ばの黒死病以来、最悪のパンデミックと呼んでもいい新型コロナウイルス感染症のまん延によって、野生生物からヒトにうつる感染症をいかに防ぐかに注目が集まっているのだ。エボラ出血熱、エイズ、エムポックス、新型コロナウイルス感染症など、1940年代以降に出現した新興感染症の7割以上は、野生生物に由来する。きっかけは人間の活動で、森林伐採や農業のために未開地に入り込んだり、野生動物を取引して食用にしたりすることから始まった。最近の研究によると、中国の野生動物市場でよく食べられている16種を調べたところ、肉から71種類の哺乳類のウイルスが検出され、そのうち18種類はヒトおよび家畜にとって「潜在的に危険性が高い」ことが判明した。2019年12月に流行が始まってから700万人近くが死亡した新型コロナウイルス感染症の起源に関しては、今なお議論が続く。国際保健医療の専門家や動物保護団体のなかには、ブッシュミート市場を完全に閉鎖するべきだと主張する人たちがいる一方で、市場の閉鎖は貧困地域に食料不足と経済の混乱をもたらすという反対意見もある。あるいは、生物多様性とヒトの健康を守るには、ブッシュミート市場に対する規制を強化して野生動物の販売に制限を設け、野生動物を食べる文化からの段階的な脱却を目指すべきだという声もある。

(相次いでクマの目撃情報:新潟)
新潟県津南町で30日午後、クマが相次いで目撃されていて、警察や津南町役場が注意を呼び掛けています。警察によりますと30日午後6時30頃、「津南町上郷宮野原の県道上で、午後6時20分頃、通行人がクマ1頭を目撃した」と津南町役場から連絡がありました。クマの体長は1.5mほどで、長野県栄村県境の志久見川に向かって行ったということです。周辺には民家などが密集していて、同じエリアでは午後3時半ごろにもクマが目撃されています。また津南町赤沢にある畑では午後5時半ごろに、中津川に向かう体長1mほどの熊1頭が目撃されています。こちらも作業場や農場が点在していて、警察や津南町役場が注意を呼び掛けています。

(連日のクマ目撃、民家敷地内:山形)
29日午前8時10分ごろ、酒田市山楯の50代女性から「自宅敷地内にクマがいる」と110番通報があった。酒田署によると、クマは体長約1メートル。同8時ごろ、在宅中の女性が窓越しに、自宅敷地内から北側の山林へ歩き去るクマを見つけた。現場は山楯公会堂から東に約120メートルで、付近では27日から連日、クマが目撃されている。29日正午ごろ、酒田市上本町の酒田商業高跡地付近で、イノシシ1頭を目撃したと車で通りかかった人から110番通報があった。酒田署によると、イノシシは体長約1メートル。近くの浜田小では保護者などに一斉メールで注意を促した。

(“クマに警戒”中学校で見守り登校:北海道)
札幌市南区の簾舞中学校の敷地内できのうクマのフンなどが見つかったことを受け、中学校ではけさ見守り登校を行うなど警戒が続いています。札幌市南区の簾舞中学校ではけさ、教員らが通学路に立ち、生徒たちの登校を見守りました。周辺では警察によるパトロールも行われています。簾舞中学校ではきのう、敷地内などでクマのフンが12か所で見つかったほか、近くの山のふもとでは自生する三つ葉を食べたあとも確認されています。けさは周辺でクマの目撃情報は入っていませんが、警察は引き続きパトロールを行い、周辺に警戒を呼び掛けることにしています。札幌市内では先月からクマやクマの痕跡などの目撃情報が41件に上っています。

(肉の食べ比べ楽しんで:秋田)
秋田県大館市の「秋田犬の里」の多目的広場で6月3、4日の2日間、大館食の祭典協議会主催の「第8回肉の博覧会inおおだて」が開かれる。特設コーナー「BBQ&やぎにぐ村」では比内地鶏やイノシシ、クマなど11種類の肉の食べ比べができる「肉博ミートイレブン」(税込み3千円)などが楽しめる。開催時間は3日が午前10時~午後5時、4日が午前9時~午後4時。会場では出店やキッチンカー約50店が並び、大館さくら豚や秋田牛といった肉料理を中心に販売。ダンスや太鼓などのステージイベントや大抽選会も予定される。

(カモシカ出没:宮城)
宮城県警によると、30日、仙台市宮城野区高砂にカモシカが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午前11時ごろ、栗原市瀬峰大鰐谷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午前9時30分ごろ、栗原市一迫片子沢外の沢付近にクマが出没しました。

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(わなにかかったクマに猟友会の男性襲われけが:岩手)
岩手県一関市で28日朝、わなにかかったクマを猟銃で駆除しようとした猟友会の男性が、クマに襲われケガをしました。ケガをしたのは、一関市大東町の無職、小山新一さん73歳です。小山さんは、地元の猟友会に所属していて、28日朝イノシシ用のわなに成獣のクマ1頭がかかった連絡を受け、猟友会の仲間と町内の山林に入りました。午前9時半ごろ、小山さんはクマを猟銃で駆除しようとしたところクマに襲われ、右手と頭にケガをし病院に搬送されました。命に別条はありません。警察によりますと、わなは動物の足をワイヤーでくくって捕獲するもので、クマは別の猟友会員が駆除したということです。

(猟銃所持許可の診断書、精神科医が考える問題点:西多昌規)
5月25日に長野県中野市で発生した立てこもり事件では、容疑者が散弾銃を発砲して警察官2名が犠牲となった。報道からは「悪口を言われていた」「会話が成り立たない」など、被害妄想やコミュニケーションの問題を疑わせる症状があったようだ。ただ、メディア情報だけからの安易な診断行為は、厳に慎むべきである。今回は、散弾銃が凶器として用いられた。散弾銃は、銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)では「猟銃」に区分される。猟銃は誰もが所持できるわけではもちろんなく、銃刀法に従った手続きが必要である。猟銃所持許可申請には、医師による診断書が必要だ。警視庁のホームページで「猟銃・空気銃の所持許可申請」の項目を見ると、注記1に診断書についての注意書きがあり、基本的には医師、主に精神科医が診断書を書くことになっている。2015年3月に改正銃刀法施行規則が施行され、精神科医ではなく、かかりつけ医による診断書でも認められるようになった。しかし、根本的な問題は変わっていない。猟銃所持など関係ないと思われる人も多いかもしれないが、最近のジビエブームで、生活のためには猟銃が必要という人もいる。わたしの身近なところでは、大学の射撃部部員も、全員この診断書が必要である。さて、何をもとに判断しているか。基準は、ないわけではない。指定された診断書は都道府県ごとに形式はやや異なるが、内容としては、「統合失調症、躁うつ病、てんかんの症状がないこと」「麻薬、大麻、あへん、覚醒剤の中毒者でないこと」を診断する必要がある。被害妄想を症状とする疾患、ないし自殺の可能性が健康な人より高い疾患は、一時的落ち着いている寛解状態でも、診断書を書くことはためらわれる。被害妄想は、統合失調症やうつ病、双極性障害、発達障害、認知症、薬物・物質依存など、幅広い精神疾患にみられる症状である。自殺も、ほぼすべての精神疾患でリスクが上がる。基本的には、精神科・心療内科でフォローしている精神障害の患者には、猟銃使用許可を出すことは難しい。たとえばかかりつけ医として定期的にある程度受診していて、精神疾患や違法薬物の摂取歴があるとはとても思えないような人であれば、医師の判断で記載してもいいだろう。しかし、まったく初めての初診の人に猟銃使用の評価をするのは、至難の業というか、無理ゲーである。現実に、猟銃許可申請の診断書を目的とした初診患者を、断っている医療機関も少なくない。わたしも、地方の精神科病院勤務のときは、猟銃使用許可を求める人に、診断書を作成した経験はあるが、かなり時間を割いて問診した記憶がある。それでも今考えれば、初回の診察だけで猟銃を持って大丈夫かどうかの判断は、できるわけがないと思う。本人が嘘を言っている可能性もあり、また家族の意思確認をしている時間的余裕も、外来診療では難しい。わたしも、初回だけの診察で猟銃使用許可は、個人的には出せないと考えている。問題点は多くあるだろうが、二つにまとめてみた。一つ目は、医療に責任を押しつけている制度になっていることである。猟銃所持許可を求める人たちの多くは健康であるため、かかりつけ医を持っていない。したがって、複数の医療機関で診断書を断られていることが多い。先ほども書いたように、生計に猟銃が必要な人もいる。あまり考えたくはないが、医師を恫喝して診断書を求める、あるいは虚偽申請をして診断書をもらおうとする可能性もゼロではないだろう。医師側も診断書を断って、恨みを買うようなことはしたくない。繰り返すが、一度だけの診察機会で、精神疾患の有無は判断は難しい。診断書目的の初診で、「自己の行為の是非を判断できる」ことを保証することには無理がある。二つ目は、健常な人間にも、どうしても感情コントロールができないときもある。精神疾患のない人でも持ちうる激しい感情を予測・評価するのは、今の医学では難しい。猟銃所持では、精神科医にセーフティネットの役割を負わせようという仕組みだが、このように十分に機能はしているとは言いがたい。アメリカに範を求めようにも、銃乱射が頻発している国の制度は参考にならない。できれば、医者一人に判断をさせず、司法や行政など医師以外の職種も判断に関与するような制度が望ましいのだろうが、検討はされるのだろうか。

(銃所持、8年前に規制緩和:長野)
長野県中野市で警察官を猟銃で殺害したとして逮捕された青木政憲容疑者(31)は、銃4丁の所持許可を得ていた。青木容疑者が最初に許可を得た2015年、猟友会や議員連盟の要望を受け、銃刀法の規制が緩和された。精神科医に限定していた許可・更新時に提出する診断書の作成が、かかりつけ医にも認められることになった。銃所持の許可を受ける際は、講習や射撃場での教習のほか、警察による身辺調査も行われる。許可は3年の更新制で、毎回調査が行われ、医師の診断書の提出が必要になる。07年に長崎県佐世保市で8人が死傷した散弾銃乱射事件を受け、09年12月施行の改正銃刀法では、提出する診断書の作成を精神科医に限定。欠格者の要件をストーカー、アルコール・薬物中毒、自殺する恐れがある者などに拡大した。しかし、有害鳥獣駆除をする農村部の中には、精神科医がいない地域もある。大日本猟友会や自民党の議員連盟は、農村部で鳥獣駆除を担う銃所持者にとって、3年に1回、近くにいない精神科医を受診するのは負担が大きいとして改善を要望。大日本猟友会の佐々木洋平会長は、「数週間、入院して検査することもあり負担は大きかった」と話す。要望を受け、改正銃刀法施行規則が15年3月に施行され、かかりつけ医の診断書が認められるようになった。長野県警によると、青木容疑者は同年1月~19年2月、散弾銃など猟銃3丁、空気銃1丁の所持許可を受けたという。所持目的は4丁全てが「狩猟」と「標的射撃」で、鳥獣駆除は含まれていなかった。県警は銃の許可・更新手続きや当時の調査に問題がなかったか確認を進めている。

(立てこもり事件の容疑者、猟銃や空気銃など計4丁の所持許可:長野)
長野県中野市で警察官ら4人が死亡した立てこもり事件で、長野県警は26日、同市議会議長の長男の農業、青木政憲容疑者(31)を殺人の疑いで逮捕した。逮捕容疑は、25日午後4時37分ごろ、中野市江部で警察官に対し猟銃のようなものを発砲し、胸部に命中させて殺害した疑い。容疑者は、県公安委員会から猟銃や空気銃など計4丁の所持許可を得ている。猟友会の会員でもあるが、これまで入退会を繰り返しているという。警察庁や環境省などによると、猟銃を所持するためには「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」に基づき、住所地の都道府県公安委員会から「猟銃・空気銃所持許可証」の取得が必要。主な手続きは、銃砲所持許可申請(講習会の受講や考査、技能検定に合格する必要がある。所持に際し、警察による各種調査が行われる)→猟銃・空気銃譲受→猟銃・空気銃確認(所持後、14日以内に管轄警察署に持参し、猟銃の確認を受けなければならない)といった流れになる。所持許可の有効期間は3年で、更新は技能講習や経験者講習を受ける。狩猟をするためには、試験に合格して住所地の都道府県から狩猟免許も取得する必要がある。

(猟銃や空気銃の所持許可、国家公安委員長「手続きに問題との報告ない」)
事件について、谷国家公安委員長は26日の閣議後記者会見で、「女性2名がお亡くなりになり、警察官2名が殉職したことは大変心が痛み、ご 冥福めいふく をお祈りする」と話した。ブルーシートがかけられた撃たれた警察官らが乗っていたとみられるパトカー(26日午前8時23分、長野県中野市で、読売ヘリから)=須藤菜々子撮影死亡した警察官2人は、いずれも110番を受けて現場に駆けつけていた。谷氏は、警察官の受傷防止策について「捜査中なので差し控えるが、捜査結果を踏まえて適切に警察を指導していく」と述べた。また、逮捕された容疑者が長野県公安委員会から猟銃や空気銃の所持許可を受けていたことに触れ、「現時点では、許可手続きに問題があったとの報告は受けていない」と語った。

(「世界一厳しい審査」日本でも相次ぐ銃犯罪)
長野県中野市で25日、猟銃を持った男が立てこもるなどし、警察官を含む男女4人が死傷した事件。犯行に使われた銃が所持を許可されたものか不明だが、日本での銃所持には、住所地の公安委員会への申請が必要で、審査も厳格。世界一厳しいともされるが、銃犯罪は後を絶たない。警察庁によると、令和3年現在、許可を受けている猟銃は15万3962丁。平成19年に長崎県佐世保市のスポーツクラブで2人が死亡した乱射事件を受け、申請時に医師の診断書添付を義務付けるなど、銃刀法が改正され、さらに規制が強化された。許可を受けるには、銃の取り扱い講座や試験、射撃場での実訓練があり、捜査関係者によると、取得には数カ月かかることが多い。近所の人への聞き込みなどを基にした審査も厳しいという。だが、埼玉県ふじみ野市では昨年1月、男が医師を散弾銃で撃って殺害し、一緒にいた医療関係者にも発砲する立てこもり事件が起きている。男は平成12年と20年に許可を取得。目的はクレー射撃などが含まれる「標的射撃」としていた。埼玉県警によると、令和2年11月に許可を更新した際は医師の診断書も提出され、欠格事由はなかったという。男は約11時間にわたって立てこもり、捜査員に逮捕された。約3カ月の鑑定留置を経て、殺人などの罪で起訴されている。

(立てこもり容疑者、2月の検査でも問題なし:長野)
逮捕された青木政憲容疑者(31)は2015年1月以降、狩猟と標的射撃を目的に散弾銃など4丁の所持について長野県公安委員会から許可を得ていた。更新手続きも経ており、直近の今年2月の県警による検査時も、健康や精神状態に問題はなかったという。県警や捜査関係者によると、容疑者が最初に許可を得たのは15年1月の散弾銃1丁。その後、17年10月に別の散弾銃1丁と空気銃1丁、19年2月に猟銃1丁の許可を取得した。銃刀法は3年に1回の更新手続きを義務付けているが、いずれの銃も1~2回の更新手続きを済ませており、精神疾患などがないとする診断書も提出されていた。これとは別に県警は年1回、銃の所持者に対して健康や精神状態に問題がないかを面談して検査しているが、今年2月の実施時も問題はなかった。一方、地元の狩猟関係者によると、政憲容疑者は地元の猟友会には入っていなかったという。関係者は「地元で交流していた人はいないのでは」と話す。日本では厳しい銃規制があり、アルコールや薬物の中毒者は銃を所持できない。さらに、07年12月に長崎県佐世保市で起きた散弾銃乱射事件を受けて銃刀法が改正され、破産手続き開始決定▽ストーカー規制法に基づく警告・命令▽配偶者への暴力行為に対する裁判所からの命令――を受けると銃を持てなくなった。ただし、22年1月に埼玉県ふじみ野市で医師が散弾銃で撃たれて死亡した事件では、逮捕、起訴された被告の所持許可の手続きに問題はなかったとされる。警察庁によると、22年末時点で許可を受けている猟銃は全国に約15万丁あるという。

(逮捕の男、頻繁にクレー射撃練習場に:長野)
長野・中野市で起きた猟銃発砲立てこもり事件で、容疑者の男は以前、クレー射撃の練習場へ頻繁に通い、猟銃の扱いに慣れていたとみられることがわかった。長野中央署前から、長野放送・嶋田一宏記者が中継でお伝えする。殺人の疑いで逮捕された青木政憲容疑者は、27日午前11時50分現在、長野中央署に留置されている。青木容疑者の身柄は26日夜、本格的な取り調べのため、逮捕された中野警察署から、長野中央署に移送された。この事件では、池内卓夫巡査部長(61)と玉井良樹警部補(46)が猟銃で撃たれて、村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)が刃物で刺されて死亡した。竹内さんの家族は、FNNの取材に対し、「突然のことで、まだ整理できていない」と話している。青木容疑者は、家族に対し、「駆けつけた警察官に撃たれると思って猟銃で撃った」などと説明し、4丁の猟銃を所持する許可を持っていたこともわかっているが、以前、クレー射撃場に頻繁に通っていたことが新たにわかった。青木容疑者の父親の知人「クレー射撃は前によく練習には行っていたという話は聞いた。銃の扱いには慣れていたと思う」青木容疑者の身柄は、27日午後に検察に送られる予定で、警察はくわしいいきさつを調べている。

(母親が銃受け取って脱出:長野)
長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、警察官1人への殺人容疑で逮捕された農業青木政憲容疑者(31)の母親が、立てこもっていた自宅近辺で自殺しようとした青木容疑者から銃を受け取って逃げ出していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、青木容疑者は25日夕、4人を襲ったとみられる後、近くの自宅に入った。その後、自殺しようとしたができず、一緒にいた母親に撃ってもらおうと銃を渡した。母親は銃を手に逃げ出し、近くの路上に置いたという。母親がこうした経緯を県警に説明。県警はこの銃を押収し、詳しく調べている。死亡した竹内靖子さん(70)が倒れていたのは、青木容疑者の自宅の約50メートル離れた場所だったことも判明。竹内さんと一緒に散歩中だったとみられる村上幸枝さん(66)は青木容疑者から逃げようとしたが、百数十メートル離れた場所で追い付かれて背後から刺された。県警は、竹内さんを最初に刃物で襲撃後、村上さんを追いかけたとみている。

(中野市猟友会が有害鳥獣駆除自粛:長野)
中野市江部で警察官2人を含む男女4人が猟銃などで殺害された事件を受け、地元の中野市猟友会が当面有害鳥獣の駆除活動の自粛を決めたことが、関係者への取材で分かった。銃を使用する活動に対して、市民の不信感が高まったことが理由だという。27日夕に緊急の役員会を開き、決定した。再開の時期は未定。同会の関係者は「住民の間では、狩猟での銃の使用を不安視する意見がある」と説明した。

(マダニが媒介感染症『SFTS』で45歳男性死亡:熊本)
熊本県はマダニが媒介する感染症『SFTS』で、葦北郡に住む45歳の男性が死亡したと発表しました。『SFTS』感染者の死亡はことし県内で2例目です。死亡したのは、葦北郡に住む45歳の運送業の男性です。熊本県によりますと、男性は今月22日、食欲低下と吐き気の症状で八代保健所管内の病院に入院。マダニによるものとみられる刺し口があり、検査の結果、重症熱性血小板減少症候群通称SFTSに感染していること分かり、25日死亡したということです。『SFTS』感染者の死亡は、ことし県内で2例目です。熊本県は、マダニが多く生息する森や草地などに入る場合は「肌の露出を少なくして虫よけスプレーなどを活用してほしい」と注意を呼び掛けています。

(エゾシカが列車と衝突→死骸を食べにきた猛きん類が後続列車にはねられる二次被害増加:北海道)
北海道内でオジロワシなどの希少な猛きん類と列車が衝突する事故が増えていて、環境省などが対策に乗り出しました。環境省によりますと、道内で昨年度、けがや病気で収容されたオジロワシは前の年度より28羽増えて、過去最多の66羽でした。オオワシは21羽で、いずれも列車事故が主な原因です。列車と衝突したエゾシカの死骸の回収が遅れて、それを食べにきた猛きん類が後から来た列車にはねられる二次被害が背景にあります。そこで環境省と釧路市の猛きん類医学研究所は、JR北海道の協力を得てエゾシカの死骸を鳥から見えないように覆い隠すシートを開発しました。今後、実証実験を経て実用化を目指します。

(男性がクマに襲われ死亡、再発防止に向けた連絡会議:北海道)
北海道・幌加内町の朱鞠内湖で、男性がクマに襲われて死亡した事故をうけ、町は再発防止にむけた連絡会議を開きました。幌加内町の朱鞠内湖周辺で撮影された1頭のクマ。朱鞠内湖では今月14日、湖岸で釣りをしていた男性がクマに襲われ死亡する事故があり、周辺でクマ1頭が駆除されました。町は再発防止に向けた連絡会議を開き今後の対応などを協議しました。(幌加内町・細川雅弘町長)「安全対策の実践部隊を組織してまいりたいと思っている」。町とNPO法人は湖岸などにカメラを設置して監視を続けています。

(ヒグマが釣り人襲撃した湖畔に監視カメラ設置:北海道)
北海道幌加内(ほろかない)町の朱鞠内(しゅまりない)湖でイトウ釣りをしていた男性がヒグマに襲われて死亡した事故で、町や北海道など関係機関は24日、現場周辺に赤外線センサーの監視カメラ4台を設置した。湖畔のヒグマの行動を把握するのが目的で、釣り人の安全確保や対策に役立てる。現場は湖北東部の入り江で、一帯は「ナマコ沢」と呼ばれ、イトウ釣りのポイントとして人気が高い場所だ。今回設置された監視カメラは北海道立総合研究機構(道総研)が用意した。設置作業にはハンターを伴ってボート2艇で向かった。死亡した男性を襲ったヒグマはすでに駆除されているが、現場周辺はヒグマが頻繁に出没するエリアだ。道総研の職員らが別のヒグマの痕跡を調べたが、新たなものは見つからなかった。町など地元は今後、監視カメラの台数を増やすことを検討するという。町は26日、国や道、地元関係団体などと事故後初の会議を開き、再発防止に向けた対策協議会を置いた。遊漁やキャンプ場の再開へ向け必要なルールづくりについて話し合っていく。

(ヒグマ出没多発、すみ分けと適正管理を:北海道)
道内でヒグマが多数出没している。上川管内幌加内町の朱鞠内湖では釣り人の男性が襲われ死亡した。札幌市や室蘭市でも住宅街で目撃が相次いだ。ヒグマの数は増加傾向で生息域も拡大する。狩猟による捕獲が減る一方、駆除は増えている。朱鞠内湖のクマは自ら接近して襲ったようだ。警戒心が強く、人を避ける一般的な習性とは異なる個体が増えているのか気掛かりだ。分析を進めるとともに、警戒を強化することが欠かせない。まず森林については、ヒグマの領域であることをあらためて認識する必要がある。単独行動を避け音が出る鈴などを持つ、足跡やふんを見つけたら引き返すなど、遭遇を防ぐ心掛けが何より大切だ。市街地に出没し、逃げないヒグマは人に危害を加える可能性がある。場合によっては駆除もやむを得ないだろう。人とヒグマの共生に向け、すみ分けの道を探りたい。可能な限り人の生活圏とクマの生息域を分ける「ゾーニング(区域分け)」による管理を進める必要がある。人の安全・安心と、貴重な野生動物ヒグマの保護管理を両立しなければならない。道によると、2020年度のヒグマの推定生息数(中央値)は1万1700頭と、この30年で倍増した。足跡をたどり捕獲しやすい残雪期の「春グマ駆除」を1990年に廃止した影響が大きい。目撃通報も増えており、道警によると過去最多のペースだ。人への警戒感を植え付けるため、道は今年、親子連れの捕獲や冬眠中に捕獲する「穴狩り」を一部解禁した。一般ハンターの狩猟期延長も検討している。地域ごとに個体群の増減や出没抑制の効果を見極めながら、適切な対策を講じることが肝要だ。市街地で出没が増える要因としては、クマと人を隔てる緩衝地帯が消失していることもあろう。耕作放棄地が増え、都市部では森林と近接し宅地が造成されている。クマが身を隠せぬよう定期的に草刈りをしたり、農地や菜園に電気柵を設置するなどし、人の領域を分からせることが重要となる。北海道新聞社が今月まとめた北海道猟友会の全道各支部へのアンケートによると、捕獲活動の担い手不足の深刻化が浮き彫りになった。人材を育成する施策に一層力を入れるべきである。市街地の対策では、自治体や警察・消防、地元住民などの密接な連携や情報共有が不可欠だ。

(イノシシ爆増:栃木)
那須町のイノシシ猟名人、大越良平(おおこしりょうへい)さん(82)は、多い年で成獣ばかり約80頭もわなで捕獲したことがあるという。多くは食害に遭った農家や林業経営者から、依頼を受けての猟である▼一般にイノシシは1回に4頭前後の子を産む。渡良瀬遊水地内に生息するイノシシは、2022年度で488頭に上る。調査したのは遊水地を囲む本県など4県。3年前の調査に比べて2倍以上増えた。これに対し遊水地内での捕獲数は20頭。このペースでは爆発的に増えそうである▼治水施設で鳥獣保護区であり、観光地でもある遊水地では、わな猟をするのにさまざまな制約がある。県はわなの数を増やすことを検討しているが、イノシシの増加ペースに追い付きそうにない▼県内で捕獲されたイノシシの肉は、原子力災害対策特別措置法で制限され、一部を除いて出荷できない。最近は豚熱の問題もある。遊水地内での感染例はないが、県は捕獲したイノシシを全頭焼却処分しているという▼20年以上前のことだが、大越さんからイノシシ肉をいただいたことがある。鍋にしても焼いても素晴らしかった▼栃木、小山両市で捕獲されたイノシシの肉から基準値を超えた放射性物質が検出された例は、2012年以降1度もない。捕獲頭数を増やしながら命を無駄にせぬ方策は、ないのだろうか。

(車の前に飛び出し衝突も、クマ連日出没:北海道)
24日朝、北海道紋別市渚滑町で撮影された1頭のクマです。国道沿いの草地を、山の方へゆっくりと歩いて行きます。このクマは、24日午前8時すぎ、元西橋近くの国道273号線を横切っているのを、パトロール中の警察と地元の森林組合が目撃したものです。体長はおよそ1.5メートルだったということです。紋別市渚滑町では、20日から同じ個体とみられるクマの出没が相次いでいて、22日は、住宅の庭を歩く姿が確認されました。23日は…国道を走っていた車に飛び出してきたクマが衝突する事故も。24日、クマが目撃された現場の近くでした。車を運転していた40代の男性に、けがはありませんでしたが車は、右の前側部分が壊れました。運転していた男性「ぶつかった瞬間に、うーわっと思ったんですけど、あ、クマだと思って、(修理費が)4~50万くらいじゃないって言われて、本当に災害っていう感じです」。相次ぐクマの出没に、警察や紋別市は警戒を強めています。また、周辺の学校は保護者に車での送り迎えを呼びかけています。

(シカ絡む交通事故増:北海道)
胆振管内でエゾシカが絡んだ交通事故が増えている。4月末時点で219件と、年間の件数が過去最多だった昨年を上回るペースで推移。今月19日には登別市内で、オートバイに乗った男性がシカとみられる動物に衝突し、死亡する事故も発生した。室蘭署などは「スピードを抑えることが最も重要」と注意を呼びかけている。

(消えたイノシシ、住宅団地の竹林手入れ:広島)
広島県福山市新市町相方のあしな台団地の住民たちが団地の背後の竹林を手入れした。市が2021年度に創設しながら使われていなかった補助制度を初めて活用。そばの公園にイノシシが出没し、子どもたちが寄りつかない状態だったが、整備から約2カ月たってもイノシシの目撃はなく、住民に安堵(あんど)の声が広がっている。住宅や「あしな台緑地公園」が麓にある民有林約0・55ヘクタール。団地の2町内会(計330戸)が県東部森林組合に委託し、1月から3月中旬にかけて整備した。事業費約330万円のうち250万円は、イノシシの生息域と人里を隔てる緩衝地帯(バッファゾーン)の整備を支援する市の補助制度を活用した。

(二ホンジカによる農業被害、県内初確認:富山)
長野県など全国各地で問題が深刻化している、二ホンジカによる農業被害が、県内でも2022年初めて確認されました。県内での目撃情報は増えていて、関係者が警戒を強めています。県内最大のブドウの産地、魚津市西布施地区にあるブドウ園です。収穫期の2022年8月、二ホンジカに食べられたブドウが見つかりました。このブドウ園では、ニホンジカによる被害は初めてでした。収穫期になるとブドウの実は重さで垂れ下がり、二ホンジカが食べやすい高さになります。古川さんのブドウ園では、ブドウの木およそ10本、290万円が被害に遭いました。県によりますと、ニホンジカによる農業被害は2022年初めて確認され、2022年度の農業被害額は6000万円に上りました。イノシシ、カラス、ニホンザルに次いで4番目の多さです。県内の二ホンジカは、個体数が1164頭と推定されています。近年、県内で目撃情報が増えていることを受け、県は2022年度、ドローンを使って実態調査を始めました。上空からの調査では、朝日町で二ホンジカの姿を確認しました。また、朝日町では高さ1メートルほどの防護柵を、軽々と飛び越える様子もカメラに映っていました。古川さんは、二ホンジカがブドウの味を覚えてしまう前の対策が肝心として、2023年は侵入を防ぐネットの設置を徹底する考えです。ただ、園で栽培しているブドウは10種類あり、それぞれの収穫期に合わせてネットを張り替えるのは大変な作業だといいます。2022年度、県内で捕獲されたニホンジカは329頭で、2013年度の10倍に増えています。県は「ニホンジカはイノシシと比べ行動範囲が広く、被害エリアも広くなる」と警戒していて、2023年は、被害防止についての研修会を開いたり、被害が多い他県の対策を視察したりしたいとしています。

(イノシシ捕獲数、過去最多2076頭:広島)
広島県尾道市でのイノシシの捕獲数が2022年度、初めて2千頭を超え、過去最多の2076頭となった。これまで最多の21年度を136頭上回った。市は捕獲のために貸し出す箱わなを増やしてきた成果とみる。合併前の旧市町別では、旧尾道市域が639頭で前年度を182頭上回り、全体の3割を占めた。

(クマ目撃、市街地で相次ぐ:山口)
山口県内各地でクマの目撃や市街地への出没が相次いでいる。県内に生息するツキノワグマは本来、人との接触を避ける傾向があるが、専門家らは想定外の接触にも注意し、備えておくよう呼び掛けている。県警によると、2023年に入って確認されたクマの目撃数は34件(26日午前11時時点)。昨年同時期に比べ26件増えており、今年5月の目撃数は30件に上る。県自然保護課のまとめでは今年4月以降の目撃数は56件に上るが、同課は「目撃数は毎年ばらつきがあり急増しているとはみていない」とする。県立山口博物館の動物担当の学芸員で、クマの生態に詳しい田中浩さん(65)は、今年の特徴は「今まで目撃されていなかった地域で見つかっていることだ」と指摘する。田中さんは、5月ごろに目撃されるのは若いオスのツキノワグマだと推定。6月にかけて交尾期に入るオスが、メスを探して市街地にまで出てきてしまっているとの見方だ。本来、ツキノワグマは市街地や道路を「危険地帯」と認識して避ける傾向がある。だが田中さんによると、人が山に入る機会が減少してクマの生息地と人の手が入った地域の境界が曖昧になり、クマにとって危険を認知するのが難しくなったという。このため、今まで目撃されていなかった地域や市街地での目撃が相次いでいるとみている。周南市の旧徳山地域などで県猟友会の「クマレンジャー」を務める秋本慎也さん(76)は「例年ならこの時期、人目につくところに出てくることはほとんどない。今年のクマの目撃数は異常(に多い)」と話す。秋本さんは、豚やイノシシがかかる「豚熱」の影響でイノシシの数が減少し、「クマの縄張りが広がったのでは」との見方を示す。秋本さんの担当地域ではクマが雌雄共に確認されており、出没機会の増加を肌で感じているという。山口博物館の田中さんは「クマがいると想定されていない地域でも出くわすかもしれないと認識し、準備しておく必要がある」。クマは警戒心が強く、熊鈴などで大きな音を出していれば接触を防げることが多い。クマレンジャーの秋本さんは「クマに気付かれたら荷物を置いて気をそらし、後ずさりするように逃げることが大切だ」と話した。

(空き家敷地内の養蜂箱が壊される、クマの仕業か:山形)
25日朝、山形県大石田町の空き家の敷地内で養蜂箱が壊されているのが発見されました。付近にはクマのものとみられる足跡があり、クマによる食害とみられています。警察によりますと、25日午前5時半ごろ大石田町海谷の空き家で散歩をしていた近所に住む男性が敷地内にあった養蜂箱3箱のうち1箱が壊されているのを見つけ警察に通報しました。警察は、養蜂箱が壊された痕跡や現場の周辺でクマの足跡が見つかったことから、クマによる食害とみています。人への被害はなく、警察では現場付近にパトカーを出し、警戒を呼びかけています。

(苗木をシカの食害から保護するカバー:山口)
山口県下関市北部の山肌に、無数の白旗が並んだような光景が広がり、地元で話題になっている。正体は、ヒノキやクヌギの苗木をシカの食害から保護する筒状のカバー(長さ約1・7メートル)でポリエチレン製。県西部森林組合の作業員らが2月、約7ヘクタールの土地に約2万本を植林し、1本ずつカバーをかぶせた。市内の国道435号沿いの目に付きやすい場所に設置されたため、戦国武将の陣や墓標のようにも見えるとして注目を集めている。苗木はそのまま成長し、新芽がシカに食べられる恐れがなくなる4、5年後にカバーを撤去するという。県と市によると、同市内のシカによる農林業被害額は2021年度に約7590万円に上り、県全体の約8割を占める。

(市役所近くに出没のクマをわなで捕獲:岩手)
26日午後4時ごろ、岩手県釜石市の中心部に体長1.2mほどのクマが現れました。クマはアパートのガレージにうずくまるなどしていましたが、午後6時半ごろ、わなで捕獲されました。

(駅前でイノシシの目撃情報:新潟)
新潟市西区で29日朝、イノシシが目撃されました。新潟市は攻撃したり、威嚇しないよう呼びかけています。新潟市によりますと、29日午前7時前、JR内野駅前の道路を線路沿いに歩くイノシシ1頭がいると近くにある内野駅前交番に連絡があったということです。警察官などがイノシシを確認したものの、イノシシはその後、姿を消したということです。BSNのスクープ投稿には、イノシシを目撃した人から映像が寄せられました。この映像を撮影した男性は「最初は野良犬かと思った。内野駅前だったのでびっくりした」と話していました。新潟市はイノシシに遭遇したら、攻撃や威嚇をせずイノシシから見えない場所へゆっくり避難するよう呼びかけています。

(教室から児童がクマ目撃か:北海道)
北海道内各地でクマの目撃情報が相次ぐ中、札幌市の手稲区でもクマのような動物が目撃されました。現場は小学校や中学校のすぐそばで、子どもたちは教職員に見守られながら集団下校しました。クマのような動物の目撃があったのは、手稲区金山3条2丁目です。現場は山に隣接した住宅街。さらにすぐ横には中学校や小学校もあります。警察によりますと午前10時20分ごろ、小学校の校舎3階の教室から、小学4年生の女子児童がクマのような黒い動物1頭が山に入っていくのを目撃し、教職員を通して警察に通報しました。これまでに足跡などの痕跡は見つかっていません。小学校や中学校では子どもたちが教職員に見守られながら集団下校しました。付近では警察や市がパトロールをするなど警戒を強めています。一方、クマの出没が相次いでいる紋別市では、住宅街で体長1.5メートルほどのクマが確認されるなど、きょうも2件の目撃情報が寄せられました。市内ではクマの目撃が今月に入り20件にも及んでいて、警察と市は注意を呼び掛けています。

(鴨川でシカの目撃相次ぐ:京都)
27日午後、京都市内を流れる鴨川で野生とみられるシカの目撃が相次いだ。京都御苑から東へ数百メートルの市街地で、警察などが人に危害を与えるなどしないよう見守った。京都府警川端署によると、午後1時すぎに観光客から「シカが鴨川の中州に迷い込んでいるようだ」と交番に連絡があり、荒神橋付近の中州にいるシカ1頭を駆けつけた警察官らが確認した。シカは川の中州を歩いたり、対岸に渡ったりしていたという。午後4時半ごろには、中州の茂みから姿を現したシカが草を食べたり、川の中を歩いたりし、近くを通った人らがスマートフォンのカメラで撮影するなどしていた。

(人気のジビエも流通は1割未満、活用促進を阻む規制)
現在、長野県立科町で「地域おこし協力隊」の産業振興担当としてリンゴ農家のお手伝いや立科町のPR活動を行っている、元新聞記者の芳賀宏さん。連載第8回となる今回のテーマは、ずばり「狩猟」。銃砲所持許可と銃猟免許を所持する芳賀さんが、害獣駆除目的としての狩猟のリアルと、近年東京で人気となっているジビエの流通の現実についてお伝えします。「猟師になります」。「地域おこし協力隊」としての採用が決まり、知人たちから「何をやるの?」と聞かれたときの返答は冗談半分、でも本気も半分でした。東京にいたときに銃砲所持許可と銃猟免許を取得。千葉県内の狩猟グループでシカやイノシシをとり、その様子を当時在籍していたサンケイスポーツのウェブ版でも連載していました。今にして思えば、移住への関心は狩猟がきっかけかもしれません。以前は猟場まで車で2時間近くかかっていたのが、今なら10分。しかも「有害鳥獣駆除」の従事者として報酬もいただいているので、“公約通り”に「猟師になった」とでも言っておきましょうか……。最近は「ジビエ」という言葉も広く定着したようです。ジビエとは、野生の獣や鳥など狩猟で得られた食肉を指すフランス語で、国内でも食べられる店が増えてきました。狩猟を始めた当初、ベテラン猟師から教わったのは「とったものは可能な限り食べる」ことでした。シカやイノシシは、内臓を取り出し、可食部に分けていくなどして自分たちの手でさばきます。それは「生き物」が「食べ物」に変わる瞬間であり、猟に関わっているからこそ立ち会える貴重な時間です。移住1年目の2021年、地元の蓼科高校で生徒たちに講義する機会をいただきました。同校には地域を学ぶ「蓼科学」というカリキュラムがあり、講義を受け持つ県内の大学教授が、偶然にも私が取り上げられたテレビ番組を観たことがきっかけで声をかけてくれたのです。立科町のことについて学ぶ内容で、グループに分かれた生徒たちがテーマを選び学年末に発表します。そこで私が提案したのは「立科町のジビエ」でした。「百聞は一見にしかず」ということで、生徒たちにはストックしていたシカ肉とイノシシ肉を実際に食べてもらいました。初めての食体験で、「思っていたよりやわらかい」「臭みがなくておいしい」という意見にホッとしました。ジビエというと「臭い」「硬い」と思われがちですが、きちんと処理したものは本当においしいのです。その後も生徒たちは、調理法だけでなく獣による農作物被害などを調べたり、農業に従事する親から事前に被害実態を聞いたりしていたようです。自分が住むところにシカがいること、農業や地元の人の生活との密接な関わり、食材としての可能性、そして何より命について学ぶきっかけになってくれたらと願っています。

(獣害対策の根本的な解決方法とは?補助金に頼らない町づくり:島根)
「視察に来られる方は皆さん、『どんな補助事業を使ったんですか?』とか聞いてこられるんですけど、うちは全くそういうのは使ってないんですよ」。そう話すのは、島根県美郷町で獣害対策を担当する安田亮(やすだ・りょう)さん。1999年から地元の人々と共に数々の困難を乗り越えてきた、獣害対策のスペシャリストだ。そんな安田さんが世に多くある獣害対策関連の事業を知らないわけはない。しかし美郷町ではあえてそれを使わない。「事業を使うにはいろいろ条件があります。それを満たしていたら、うちの町に合わなくなる。逆にうちの事例をもとに事業を作ったら、みんながうちと同じことをするようになる。それじゃダメなんです」安田さんがこだわってきたのは、町づくりを基本にした獣害対策だ。美郷町に必要な対策は何か、町がこの先どうあるべきか、未来を見据えて対策していくことの重要性を強調する。そしてそこに必要なのは「住民自身の参加」だという。美郷町は島根県のほぼ中央の山間にある。町を流れる江の川(ごうのかわ)の流れは雄大かつゆったりとしていて、息をのむ美しさだ。かつては、江の川沿いの舟運の要地として栄え、日本最大の銀山で世界遺産にも登録された「石見(いわみ)銀山」で採掘された銀の輸送路にもなり、多くの人が行き来した。しかし現在は、多くの中山間地にある市町村と同じく過疎化が進み、現在の人口は4000人あまり。町内には高校がなく、子供たちも進学をきっかけに町外に出ていくことが多いため、高齢化にも拍車がかかり、高齢化率は47.4%(2020年)だ。しかし、筆者が取材中に出会った町の高齢者たちはなぜか元気な人ばかり。その秘訣(ひけつ)は、獣害対策にあるという。美郷町の獣害対策の舞台の一つになっているのは、「青空サロン畑」と呼ばれる共同の畑。主役はそこに集まる女性たちだ。頻繁に集まって、一緒に農作業をしたりおしゃべりをしたり、そして獣害対策の勉強をしたりする。その雰囲気は明るく、ひっきりなしに笑い声が聞こえてくる。高齢の人も多いが、みな足取りが軽く、声にもハリがあって元気だ。ここに参加するのは農家だけではない。勤めを定年退職して家庭菜園を始めた人、まだ現役の人、それぞれが負担のない範囲で参加している。安田さんによると、この辺りは農家でなくても庭で家庭菜園をしたり果樹を植えたりしている人が多いそう。「そういう人が対策をしていなかったら、そこからまた獣害が出てしまうので、住民みんなが獣害対策を学ぶ必要があるんです」と安田さんは住民参加の必要性を強調する。だからといって、強制参加ではない。「普段参加しない人も、その気になったらいつでも参加できるように、常に連絡だけは欠かさない」と、青空サロン畑の発足から20年間参加している女性が話してくれた。青空サロン畑で獣害対策の指導をしているのが「まさねぇ」こと井上雅央(いのうえ・まさてる)さん。奈良県の営農指導員や農研機構の研究員を経て、この町に移住してきた。まさねぇが美郷町に来るきっかけを作ったのも安田さんだ。まさねぇは獣害を動物からの目線でとらえ直し、「動物の居心地の悪い環境にする」ことで獣害を防ぐ方法を教えてくれる。その方法は大掛かりなわなや柵に頼らなくても、だれもが自分で取り組めることばかりだ。以前は「獣害対策とは捕獲。猟師がするもの」と思い込んでいた女性たちも、まさねぇの教えを実行して効果が上がることがわかると、次第に「自分たちの畑を守るのは自分たち」という意識に変わっていった。中には自分でわな猟免許を取得する人もいる。「私たちは猟友会にも補助金にも頼っていない」と話す女性たちの姿には、自ら町を守っているという誇りも感じられた。このような住民の意識の変化の裏側には何があるのか、ほかの地域と何が違うのか、美郷町の獣害対策の歴史を見ていこう。「害獣の捕獲を個人農家がやるのは難しいし、危険だ」「プロに任せた方が確実だ」、そう思っている農家は少なくないのでは。また、防護柵やわなを設置するための補助金もあり、自分たちに最適なものよりも「補助金が付くものを購入しよう」という発想になるのもうなずける。しかし安田さんは「そうした考え方が、農家が獣害を“他人ごと”だととらえ、猟友会や自治体に頼る体質を作っている」という。安田さんが長年取り組んできたのは、そうした体質を変え、住民自身が獣害を“自分ごと”としてとらえるための町づくりだ。安田さんが獣害対策の担当になったのは、合併前の旧邑智(おおち)町の職員だった1999年。当時、町内のイノシシによる獣害は後を絶たず、農家から駆除を求める声が多かったため、地元猟友会に駆除を依頼していた。猟友会は駆除した害獣の尻尾を役所に持ち込み、町は頭数と種類に応じて奨励金を支払う。しかしここに問題があった。農家が捕獲を求める時期は、田畑に農作物がある夏場だ。一方、猟師が捕獲したがるのはイノシシに脂がのっている冬場。夏にとってしまうと冬の獲物が減るため、農家の希望に沿った捕獲はしてもらえなかった。また、奨励金の対象にならない狩猟期間に捕獲した害獣の尻尾が、奨励金の申請の際に持ち込まれるということもあった。捕獲の頭数は増加しているにもかかわらず、獣害はいっこうに減らない。そんな中、生きがいだった野菜作りをやめていく農家を目の当たりにし、安田さんは獣害対策の見直しを始めた。まず取り組んだのが、猟友会と害獣駆除班を別組織とすることだ。新たに農家に狩猟免許を取得してもらい、農家主体の害獣駆除班を編成。また、捕獲方法も農家自らが安価に設置できる箱わなを中心とした。箱わなで捕獲したイノシシを食肉として資源化する体制も整えた。猟師が夏に捕獲したがらないのは、夏場のイノシシ肉は臭くてまずいと言われているからだ。しかし実のところ肉のおいしさを決めるのは、捕獲後の放血処理が適切に行われているかどうかだ。そこで安田さんは、箱わなで捕獲したイノシシを檻(おり)ごと解体処理場に持ち込んで、そこで屠殺(とさつ)および放血を行い、臭みのないイノシシの精肉を生産する体制を整えた。研究機関に肉のデータを送り、肉質や栄養について冬の肉と遜色ないという裏付けもとった。この肉は「おおち山くじら」と名付けられ、地域振興の資源となった。ちなみに「山くじら」とは、肉食の禁じられていた江戸時代に使われていた、イノシシ肉を指す隠語である。安田さんは、おおち山くじらが生まれたばかりのころには地元での定着のため、住民の集まりに積極的にイノシシ肉を料理して持ち込んだという。また、地元の小中学校の給食にも使われ、山くじらは子供から大人まで地元の人に愛される滋味となった。人の集まるところに山くじらがあることで、イノシシの存在に人々が関心を寄せ続ける。そうした地道な取り組みからも、獣害対策と地域づくりを進めていった。美郷町の獣害対策は、住民主体の取り組みで全国から注目されるようになった。しかし、安田さんはまだまだ課題があると、筆者をある場所に連れて行ってくれた。それは町のはずれにある地域。昭和の末期に大規模な事業で圃場(ほじょう)整備が行われた場所だ。数人の高齢農家で管理をしているが、広大な土地を管理しきれず、毎年作付けの面積を減らしているという。それでも防護柵にはところどころイノシシやシカが侵入した形跡があった。安田さんは「多くお金をかけて大きく整備した結果が、管理の負担を増やしている」と、大規模な開発への警鐘を鳴らす。そして、見回りや草刈りなど日々のシンプルな対策を続けることが高齢化の中で難しくなっていることなどの実情を詳しく説明してくれた。「だから事業に乗っかるのではなく、長い目でこの町がどうなっていくか、どうしていきたいか、しっかり考えて対策を立てなければいけない。だから獣害対策も地域振興の目線でとらえなければいけないんです」と、自分たちで自分たちの町に合った対策を模索することの大切さを繰り返した。「お金をかけて対策をすればそれなりの結果が得られる」と人は思いがちだ。そうでなくても、人はすぐに問題を解決してくれる特効薬に飛びつきたがる。本当の解決策は他人が用意したメニューではなく、自分たちが長い時間をかけて課題に向き合った先にしかない。現代人の多くがはまりがちな“わな”に、安田さんは気づかせてくれた。安田さんが長い時間をかけてやってきた課題解決策は「地域振興を軸にした獣害対策」だ。そして、獣害対策を通じて住民が町づくりに積極的にかかわることに希望を見いだしているという。「暗い話ばかりのところに人は来ないでしょう。でもこの町は青空サロン畑の女性たちをはじめ、明るい人が多い。そういう人のところには人が集まるんです」と、安田さんは笑顔を見せた。

(鹿肉を町の名産に:長野)
下諏訪町で捕獲されたニホンジカの肉を町の名産にしようと、下諏訪商工会議所は24日、地元飲食店などを対象にした料理勉強会を町下諏訪総合文化センターで開いた。2月から行っている鹿肉料理勉強会の一環で、今回は鹿肉を使った新メニュー開発に取り組む飲食店など3店が試作したオリジナルの鹿肉料理を味わった。

(猪突猛進、ラーメン開発:愛媛)
憧れのラーメン店開業に猪突(ちょとつ)猛進―。愛媛県久万高原町で3月まで地域おこし協力隊を務めた江ノ上敦士さん(39)=同町笠方=が今春、キッチンカーのラーメン店を始めた。町内などで捕獲したイノシシのうまみを凝縮した濃厚スープが評判で「地域資源を生かし、久万高原の魅力を発信し続けたい」と意欲的だ。愛知県半田市出身の江ノ上さんは2020年4月から3年間、地域おこし協力隊で道の駅みかわ(同町上黒岩)を拠点に活動。完食できないほど辛いレトルト食品の「激辛イノシシカレー」などユニークな商品開発に取り組んだ。退任後も家族5人で町内に住もうと、ラーメン店の準備を進めていた。店舗名はキッチンカー「ちょ」。イノシシの漢字「猪」から着想を得た。看板メニューの「猪骨猛進ラーメン」は、ジビエ(野生鳥獣肉)を加工した後のイノシシの骨を2日間煮込んでうまみを抽出した無添加スープに、イノシシのスライス肉を添えた。「臭みがなく食べやすい」と客の反応は上々。四国カルストを中心とした観光スポットやイベント会場、道の駅などに出没している。

(おおち山くじら、ジビエ加工・販売一手に:島根)
イノシシ肉のブランド化に町ぐるみで取り組む島根県美郷町で、肉の製造や加工品づくりを担う中核的存在が、2017年に設立された「株式会社おおち山くじら」だ。

(“狩猟ワーケーション”って何だ?:福岡)
ユニークな働き方をする次世代の担い手たちにインタビューをする「働くっていいかも!」。いまどんな仕事をしているのか、なぜそのキャリアに至ったのか、これから何をしたいのか......。同じ肩書きをもつ友人の紹介もしてもらって、「ビジネスの輪」を広げていきます。今回注目したジョブ(職)は「コミュニティマネジャー」。福岡の元温泉旅館でコミュニティを運営している宿野部真央さん(33)に聞きました。推しは穴熊(アナグマ)のすき焼きだという「狩猟ワーケーション」って?福岡の古賀市からZoomをつないでくれた宿野部さん。出身は東京で、1年半前に福岡に移住しました。――そちらの出身ではないですが、「福岡の魅力」って何でしょう。宿野部:海も山も都会も、空も近く、どこにでもすぐに行けるところです。私はいま福岡空港から約30分のところに住んでいます。働いている株式会社SALTの本社からはオーシャンビューです。コミュニティ運営で勤務している「快生館」は山の中にありますが、これらすべてが1時間圏内で完結できてのは贅沢ですね。快生館の天然温泉(提供)――「快生館」と仕事内容を教えてください。宿野部:古賀市・薬王寺温泉街の中にある元温泉旅館です。新型コロナウィルスの影響で2020年に一度休業しましたが、古賀市からの支援を受け、われわれ株式会社SALTが委託先として、2021年10月から運営再開しました。大広間や客室などを改装して、ワーケーションや企業研修の場として提供しています。例えば、福岡市内のIT企業に開発合宿の会場として活用いただきました。私は、施設の運営と地元の人々が集まるようなイベントの企画をつくっています。――利用者はそこで働いて、温泉にも入れるってことですか?宿野部:はい、温泉には毎日のように入る方もいます。美肌効果の高いアルカリ性単純温泉なので、肌がツルツルになりますよ。運営側の私は、(忙しさと身近すぎて)意外と入っていないんですが(笑)。――コミュニティマネジャーとして快生館で働くきっかけは?宿野部:元々、フリーランスでいろいろなコミュニティ運営に携わっていました。その中の一つとして、SALTが東京に展開していたシェアオフィスでも働いていました。ある日、福岡の快生館をコワーキングスペースとして復活させる構想を聞きました。東京から地方に移住したいと思っていたタイミングでもあって、このプロジェクトの立ち上げ初期から参画することになりました。――快生館で具体的にどんなイベントを企画しましたか?宿野部:山の中にある快生館の周りでは、鹿や穴熊(アナグマ)といった野生動物が多くて、古賀市では狩猟が盛んなんですよね。実は私も狩猟免許を持っていまして......。農作物を野生動物の被害から守りつつ、訪れた人が楽しんでくれるイベントを作りたいと思って、2023年2月に「狩猟体験ワーケーション」を企画しました。午前中はコワーキングスペースを開放していて、午後は狩猟体験をしてもらいます。捕らえた動物のとどめをさす「止め刺し」には狩猟免許が必要になります。一方、狩猟を見学したり、その後に解体をしたりするのは免許がなくても大丈夫です。――なぜ狩猟免許を取ろうと思ったのでしょう?宿野部:福岡に定住する前に日本を自転車で周遊していて、その道中で出会った猟師さんに狩猟に連れていってもらいました。最初は戸惑ったんですが、止め刺しと解体を目の当たりにして、「命をいただくってこういうことなんだ」と実感しました。私たちは日頃、当たり前のようにお肉を食べています。食べることは人間にとって根源的な営みだし、動物に感謝して命を頂くことって、やっぱり大事なんだと。狩猟に立ち合っって、動物の命の尊さを実感しましたし、もう少し土を感じて、森の中に自分の身をを置いておきたいとも思いました。それまで東京を拠点に暮らしていましたが、快生館のリニューアル話も重なって、福岡に移住して狩猟免許を取りました。いまでは森の中で生きていることが、私にとって大事な価値観になっています。――ところで狩猟免許って、猟銃で動物を撃つのではないのですか?宿野部:狩猟免許には、大きく分けて「銃・わな・網」の3種類があります。私が持っているのは「わなの免許」です。筆記試験と、どうやって動物に罠をかけるかという実技だけで、割と簡単な試験だと言えます。一方で猟銃はちょっとハードルが高いと聞きます。網は野生の鳥を捕まえるために必要な免許です。わなの狩猟免許があれば、鹿や穴熊も捕まえることができます。穴熊はすき焼きにすると、すごくおいしいんですよ。――福岡に移住する前は、国内外を転々としていたそうですね。宿野部:父が国際協力の仕事をしていて、幼いころはフィリピンに3年、グアテマラに2年半、住んでいました。その他にもいろいろな国をめぐってきて、「遊牧民」のように転々と動いてるのが私にとって当たり前。帰国後は東京を拠点にしながら、京都の大学に通ったり、フランス留学したりしていました。会社員として約5年半働いたのちに、2019年からコロナが本格化する前の8カ月間で、自転車で日本周遊を始めました。とにかく、いろいろな人間と出会ってきた自信はあります。どんな人とでも仲良くなれる、どんな場所でも物怖じせずに飛び込めるのは、コミュニティマネジャーの仕事に役立っているかな、と思います。――どんなところに仕事のやりがいや楽しさを感じていますか?宿野部:ドロップイン(一時利用)の人が「快生館で心地よくワークができました」と言って、また戻ってきてくれるのは、やっぱりうれしいですね。「狩猟体験ワーケーション」という奇抜な企画のほかにも、天然温泉を生かした「湯治ワーケーション」といった様々なイベントで、福岡の面白い人たちをどんどん巻き込んでいくところにも、やりがいを感じています。――全国の自治体がワーケーション利用者を誘致しようとしています。ただ広がりや利用者は、まだ一部にとどまっているのが現状です。何が必要でしょうか?宿野部:その土地ならではの体験を提供できるか、が重要だと思います。快生館で私は常に、こうした山の中でしかできない体験や、行政の場所として地域資源とうまく組み合わせられないかを意識しています。そんな体験を提供できる施設が増えることで、ワーケーションの需要もより増えていくと思います。――今後チャレンジしたいことを教えてください。宿野部:海外で育ってきたので、インバウンド客を呼び込みたいです。私はディープなカルチャーが好きで、それらを発信したり体験するツアーを作ったりしたいと思っています。実は日本の性文化に興味があって、熱海秘宝館やストリップ劇場に行ったり、ラブホテルを巡ったりしてきました。奇祭に行くのも好きなんですね。日本の奇祭は海外からみても、オリジナリティが結構あるなと思います。こうしたサブカルに触れるイベントを企画して、発信していきたいです。福岡にはそうした場が少ないので、九州全体を巻き込んでいけるかが課題ですね。「コミュニティーマネジャー編」の次回は、宿野部さんのご友人である楽さんへのインタビューを公開予定です。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、29日午後8時35分ごろ、丸森町不動にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後0時50分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場深野にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前10時45分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場西向にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前8時20分ごろ、仙台市太白区茂庭佐保山西にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、29日午後0時40分ごろ、丸森町大内空久保上の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後、仙台市青葉区上愛子白沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後4時30分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場北山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、26日午後5時15分ごろ、栗原市鶯沢袋島巡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午前11時25分ごろ、富谷市上桜木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前5時45分ごろ、仙台市青葉区熊ケ根壇の原にクマが出没しました。

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(立てこもり、警官2人と女性2人死亡、容疑者の身柄確保:長野)
長野県中野市で25日夕に男性が猟銃のようなものを発砲するなどして住宅に立てこもった事件で、警察は26日午前4時半すぎ、男性の身柄を確保した。新たに女性1人の死亡が確認され、25日に死亡が確認されていた女性1人と警官2人と合わせ、死者は計4人となった。複数の日本メディアによると、男性は26日午前4時半すぎ、立てこもっていた住宅から出てきたところを警察に確保された。事件は25日午後4時25分ごろ、「男が女性を刺した」と複数の通報があったことから発覚。警官2人が現場に駆け付けたところ、男性が猟銃のようなものを発砲し、その後に付近の民家に立てこもった。同市議会の青木正道議長の自宅とされ、男性は議長の息子とみられる。同日中に女性(66)と、男性警官2人(46歳と61歳)の死亡が確認された。その後、議長宅の近くで高齢女性が倒れていたのが見つかり、死亡が確認された。この高齢女性がどのように被害に遭ったのかは不明。25日に現場付近で畑仕事をしていた目撃者は、男性が刃渡り30センチほどの刃物で女性を刺すのを見たと共同通信に話した。動機はまだわかっていない。一部の報道では、この目撃者が「何でこんなことをするんだ」と聞くと、男性は「殺したいから、殺してやったんだ」と答えたとされる。立てこもっていた男性は迷彩服と帽子、サングラスを身につけ、猟銃を持っていた可能性があるとの報道もある。日本では昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡。銃規制がきわめて厳格な日本の社会に、大きな衝撃を与えた。警察庁によると、日本における2022年の銃器発砲事件の発生件数は9件で、死傷者数は6人(死者4人、負傷者2人)だった。これに対して、米銃暴力アーカイブによると、2022年にアメリカで銃によって死亡した人(事故、自殺含む)は4万4357人に上る。

(散弾銃・ライフル銃など使った事件、過去にも)
25日午後4時25分頃、長野県中野市で、通行人から「男が女性を刺した」との110番があった。県警の警察官が現場に駆けつけたところ、男が猟銃のようなものを発砲。女性1人と男性警察官2人の計3人が死亡した。銃が使用され複数の死傷者が出た事件は過去にも起きている。2022年1月には、埼玉県ふじみ野市の住宅で、住人の男が、訪問診療の医師らを呼び出し、散弾銃を撃って医師ら2人を死傷させた。男は同年7月、殺人罪などで起訴された。長崎県佐世保市のスポーツクラブ内では07年12月に、男が散弾銃を乱射し、男女2人が死亡。小学生ら6人にもけがを負わせた。男は犯行に使った銃で自殺した。

(豚熱2頭確認、野生イノシシ:三重)
三重県は24日、大台町と亀山市で16日から21日にかけて捕獲した野生イノシシ計2頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは796頭となった。

(クマから接近し釣り客襲撃か:北海道)
上川管内幌加内町の朱鞠内湖湖岸で釣り客の男性(54)が14日、ヒグマに襲われ死亡した事故で、男性が襲撃されたのは、森林から少なくとも数十メートル離れた水辺だったとみられることが24日、士別署や道への取材で分かった。男性の遺体の大半は森林付近で発見されたが、水辺に大量の血痕があるのを同署が確認した。クマが森林を出て釣り客に接近して襲撃した可能性があり、道は詳しい状況を調べている。士別署や道によると、男性がクマに襲われたとみられるのは、同湖東側にあるナマコ沢の水辺。同署や幌加内町が15、17の両日に行った捜索で、水辺に大量の血痕が残っているのが確認された。付近に釣りの毛針も落ちていた。男性は14日早朝、この付近から船で上陸し、行方不明になった。

(シカ捕獲94減318頭:長野)
高山植物の食害被害低減に取り組む南アルプス食害対策協議会は24日、伊那市役所で開いた。食害の原因となるニホンジカ捕獲の昨年度実績の報告があり、伊那市や下伊那郡大鹿村など4市町村の南ア地域での捕獲数は前年度比94頭減の318頭。一時期に比べ大幅に減っており、警戒心が強くなった「スレジカ」の増加などが要因とした。これに伴い、捕獲継続やシカの侵入を防ぐ柵の増設などを盛り込んだ今年度事業を決めた。事務局の伊那市耕地林務課によると、自治体の捕獲頭数は2021年度412頭、20年度320頭、19年度と18年度はともに185頭。直近では増加傾向にあるが、10年ほど前は千頭以上を捕獲した年もあった。協議会では、降雪量の減少などから「亜高山帯よりも高い場所で通年生息する個体も確認されている」として高山帯での捕獲継続の必要性を指摘する発言もあった。今年度も猟友会と連携し継続する捕獲事業では、一部のわなの設置場所を変更するなどして対応する。防護柵は、南ア仙丈ケ岳の馬の背周辺と仙丈小屋周辺を中心に、南ア山域全体で実施。環境省からの請負事業として、仙丈ケ岳から大仙丈ケ岳の中間に新たな柵も設ける。会合では、信州大学農学部(南箕輪村)の渡邉修准教授(53)が馬の背で11年ぶりに実施した植生調査についても報告した。柵の設置を始めた08~11年と比べ、柵内の植生の種類にほぼ変化はないが、イネ科植物が増加傾向にあるなどとし、今後の気象条件によって「イネ科による草地化が進む可能性がある」とも指摘した。

(ドローンでイノシシ猟支援:佐賀)
イノシシを捕獲する箱わなを猟師に代わり、ドローンに自動巡回させる実証実験が5月、佐賀県多久市で始まった。野生鳥獣が農作物を荒らす被害は全国的に深刻な一方、駆除を担う猟師は高齢化で人手が不足しており、険しい山林を見回る作業の効率化を図るのが狙いだ。1年程度かけて実用性を確認する。実験はドローン事業を手がける福岡市のベンチャー企業、トルビズオンが担う。山林の3次元データを取得し、かご形のわなを設置した地点の経緯度や高度を入力すると、ドローンが巡回する。動画や、熱を捉えるサーモカメラでわなを撮影し、イノシシが捕獲できていれば現場に向かう。実験に協力する佐賀県猟友会多久支部の毛貫茂さん(75)によると、山に10個ほど置いた箱わなを車と徒歩で順番に回ると2時間ほどかかるという。「夏場はすぐにイノシシが死ぬので毎日見回るのが理想だが、しんどい作業だ」と漏らす。「ドローンの巡回だと15分程度に短縮可能だ。人がわな周辺に立ち入らないのでにおいが残らず獣の警戒感を緩めることもできる」と毛貫さん。

(なぜ市街地にヒグマが、専門家が指摘する「緑化」と「農地の変化」:北海道)
北海道でヒグマによる人身事故や市街地出没が後を絶たないのはなぜなのでしょうか。研究の第一人者、酪農学園大の佐藤喜和教授は農地の変化、都市部での生物多様性の広がりを一因に挙げます。そして、問題個体を駆除する「場当たり的な対応」が続けば、やがて管理体制が崩壊すると警鐘を鳴らし、一過性でなく、慢性的な社会問題として捉える必要があると訴えます。対策の一つとして、ヒグマの生活圏の山林を保護しつつ、人との生活圏を分け隔てる「ゾーニング(区分け)」という考え方がある。市街地周辺の森林で、人間の生活圏を守るため、ヒグマを追い払ったり、ヒグマがすみづらい環境をつくったりするなどして、境界線のディフェンス力を高めることが必要だ。そのため、何か起きたときに対応するのでなく、境界線付近に専門的知識を持った人材を日常的に配置するなどの環境整備が求められる。例えば、米国の各州政府には野生生物を管理する部局があり、常勤の職員を配置する。国内だと、兵庫県の森林動物研究センター、長野県軽井沢町のNPO法人「ピッキオ」が管理業務を担当し、北海道でも「知床財団」が斜里町や羅臼町などから委託を受けて日常的にヒグマの監視などを行っている。

(北陸自動車道で動物との接触事故、7割以上が福井県内で発生:福井)
中日本高速道路(NEXCO中日本)金沢支社は、2022年度に管内の北陸自動車道で発生した大型動物との接触事故件数が前年より11件増えたとして、注意を呼び掛けている。7割以上が福井県内で発生していた。同社によると、管内の北陸道で2022年度に発生した大型動物との接触事故件数は、前年度から11件増の62件で、そのうち福井県内は45件だった。石川県は14件、富山県は3件。動物の種類ではシカとの接触が9割を占めた。イノシシやクマと衝突したケースもあった。増加の要因は▽豚熱発生によるイノシシの駆除が進み、シカの生息数が増加▽2022年8月の福井豪雨による高速周辺の土砂堆積ーとみている。同社は注意を呼び掛けるポスターを制作、各所に掲示した。接触事故の多くが夜間に発生していることから、同社は「夜間は高速道路上に動物が『いるかもしれない』『飛び出してくるかもしれない』という意識した運転を。対向車や先行車がいない場合はハイビームで広い視界を確保して前方に注意してほしい」と呼び掛けている。また、 動物と接触した場合は、安全な場所に車を停め、道路外に避難した上で警察(110番)や道路緊急ダイヤル(♯9910)に通報するよう求めている。携帯電話を持っていない、圏外の場合は最寄りの非常電話を利用してほしいとしている。

(G7大臣会合中にイノシシが出たら?市街地での対策を協議:香川)
市街地にイノシシの出没が増えていることを受け、高松市が関係機関と対応策について話し合いました。高松市が開いた連絡会には県や警察、猟友会などから16人が出席しました。高松市によると2022年度、市内でイノシシが目撃されたという情報は291件で、前の年度より2割ほど増えました。そのうち3件であわせて4人が足をかまれるなどしてけがをしました。10月に出没したイノシシは、最初に目撃されてから捕獲されるまでの1時間余りの間に、約7km移動していました。香川県の担当者は4年前、高松港に海からのイノシシの上陸を防ぐための「ネット」を設置するなどした結果、翌年以降、沿岸部での出没が減少したことを報告しました。高松市の市街地では、2023年7月7日からサンポート高松を会場に「G7都市大臣会合」が開かれます。会場周辺でイノシシが出没したときは、猟友会にも協力してもらいながら迅速に確保することなどを確認しました。(高松市農林水産課/松良彰三 主幹)「特に海辺から上がってくるイノシシとか、山から下りてくるイノシシが一定数いることは事実です。関係機関と連携しながら速やかに追い払いとかを進めて対応したい」。

(特定外来生物・ヌートリアの目撃相次ぐ)
5月20日、広島・呉市で撮影された、長い尾をもつ大きな体の茶色い生物。ネズミのようにも見えます。さらに京都では、この生物が川に潜って水中を悠々と泳ぐ姿が目撃されました。大阪でも、愛知でも目撃が相次いでいる、カピバラにもカワウソにも見える“”謎の生物”の正体は、特定外来生物の「ヌートリア」です。寒さに弱く、流れの緩やかな河川などに生息するヌートリア。これまで西日本を中心に、多くの農業被害が報告されてきました。アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長によると、かなり凶暴で、閉じ込めたり、無理に捕まえようとすると反撃してくることもあるといいます。ヌートリアに稲を倒されてしまい、収穫することができなくなってしまいました。田んぼに入らないよう柵で対策をしても、ヌートリアたちは畦(水田の間の小さな堤)に穴をあけて自由に出入りしていたといいます。今、そんなヌートリアに“新たな懸念”があるといいます。アジア動物医療研究センター パンク町田センター長:元々が南米・暖かい国の生き物なので、関東まではなかなか出没しづらかったんですけども、最近の温暖化の影響によって、関東の方まで徐々に徐々に足を伸ばし始めていて。関東まで足を伸ばすのも、もう秒読み段階じゃないかと思います。温暖化の影響もあってか、ここ数年、西日本だけでなく静岡県内で生息が確認されるなど、徐々に北上してきているヌートリア。このような「温暖化による特定外来種の生息拡大」は、他の動物でも起きています。新潟県では、2018年からアライグマが急増。農作物への被害を防ぐため、県内からの完全排除を目指す「防除実施計画」を6月中にもまとめる予定だといいます。

(マダニ媒介「SFTS」東進続く)
マダニの一部が媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの人への感染が山口県で確認されてから今年で10年となる。国立感染症研究所の調べによると、感染は西日本各地に広がり、関東や北陸へと〝東進〟を続ける。野生動物が運ぶマダニとの接触機会が多くなる農作業中の感染が半数以上を占める。死者は3割に上り、感染研は危機感を募らせる。SFTSは2000年代以降、東アジアでだけ感染報告が相次いでいるが、理由は解明されていない。日本では13年に狂犬病やマラリアと同じ感染症法の「4類」に指定されたが、ワクチンは開発途上にある。感染研は13年以降、患者をSFTSと診断した医師から保健所への報告をもとに感染者を把握している。23年5月(14日時点)までの約10年間に30都府県で計847人確認され、3割が死亡した。感染者の最多は宮崎の102人で、広島75人、山口68人、高知67人、鹿児島66人、長崎62人、島根44人、愛媛41人など西日本が9割超を占める。近年は北陸や南関東にも広がり、富山、東京、千葉で感染者が確認された。感染した9割が60代以上の高齢者で、農作業中が53%を占める。林業従事者も多い。マダニは野山や農地に潜んでいたり、イノシシやアライグマ、野鳥など野生動物に寄生したりしており、農村や山林の荒廃で接触機会が増え、感染リスクが高まっているという。23年の感染者は過去最多を更新した22年の116人を上回る勢いで増えている。感染研の前田健・獣医科学部長は「野生動物が出没する田畑で作業する時は、熱中症に気を付けながら、肌の露出が少ない衣服を着るなど細心の注意が必要。それでも完全に防ぐことは難しく、刺されたと気付いたらすぐに受診してほしい」と呼びかける。

(クマ、一時的に迷い込む?:北海道)
室蘭市内の住宅街でクマの目撃情報などが相次いだことを受け、道が25日、専門家と一緒に行った調査で、クマが一時的に市街地へ迷い込んだ可能性が高いことが分かった。ただ、クマが再び市街地に現れる可能性があるため、今後は、クマの生息域や市街地などを区分けする「ゾーニング」や、区域ごとに再び人里に近づかないための対策を検討する。

(車と衝突したクマか?山の方へゆっくり歩く姿:北海道)
クマの目撃が相次いで報告されている北海道紋別市で、5月24日朝、再びクマの姿が目撃されました。警察は引き続きパトロールを行うなど、警戒を続けています。クマが目撃されたのは、紋別市渚滑町元西の元西橋付近です。24日8時10分ごろ、クマを捜索していた森林組合の職員が、国道273号線を横断して山の方向に向かっているクマの姿を目撃しました。クマの体長は1.5メートルほどとみられ、撮影された動画では、クマが山の方向にゆっくりと歩いている様子が確認できます。国道273号線の現場付近では、23日にも道路を横断してきたクマが車と衝突する事故が起きていて、紋別市は同じ個体である可能性も含めて引き続きパトロールを行うなど、警戒を強めています。

(最強「モンスターウルフ」、害獣対策どれだけ売れた?:北海道)
赤く光る目と、光と音で野生動物を威嚇するオオカミ型装置、その名も、「モンスターウルフ」。かかしのように、動物から畑などを守る最新鋭の装置。赤外線センサーで感知し、シカもイノシシも、クマでさえも逃げ出す。でも、動物がモンスターウルフに慣れてしまうのでは...? と思いきや、ちゃんと対策されている。50種類以上の音声で、慣れにもばっちり対応。展望台に設置すれば、動物を追い払うだけでなく、観光案内も。一式およそ60万円。会社によると、これまでに、およそ160台売れている。

(駆除の鹿肉使った犬用おやつ:長野)
泰阜村のジビエ(野生鳥獣肉)加工施設「もみじや」が有害駆除された鹿の肉を使って製造・販売する犬用おやつが人気を集めている。近年ジビエがペットフードとして認知され、イベントなどを通じ販路を拡大。

(ジビエの「学校」、ノウハウ指導一手に:大分)
ジビエ(野生鳥獣の肉)の解体技術や活用方法、栄養機能などが学べる「日本ジビエアカデミー」が6月から大分県宇佐市で開校し、研修が始まる。手がけるのはジビエの加工・販売をするサンセイ(宇佐市)。人材育成と流通する商品の品質底上げを狙う。農水省鳥獣対策・農村環境課によると、ジビエの民間研修施設は前例がないという。食肉処理に加え、鳥獣被害の実態やジビエの基礎知識を座学や実地で学ぶ最長1年のカリキュラムを設定する。希望に応じ、狩猟講習なども行う。受講希望者を全国から随時受け入れる。食肉処理業や農業法人の関係者、若手の狩猟免許所有者を想定。既に群馬や福岡から受講希望者がいる。行政の研修も受け入れる。研修施設は2階建て。冷蔵機能付きの剥皮室、内臓摘出室、熟成室、解体室、加工室を設けた。2階には座学スペースとキッチンがある。同社は牛や豚など食肉流通のノウハウを生かし、2017年にジビエの加工流通を手がける会社「宇佐ジビエファクトリー」を開設。ただ既存のジビエ食肉処理場では、設備や肉の切り分けなどのノウハウが平準化されていないとの課題に直面した。山末成司社長は「野生動物は個体差が大きく、用途に合わせて適切に処理する必要がある。こうした学習機会がなく、消費側とのミスマッチが起きている」と指摘する。同社は家畜の処理や衛生管理などをベースにジビエの処理技術を構築。県の補助金などを活用して研修施設の創設につなげた。農水省によると現在、捕獲された鹿やイノシシがジビエとして流通する割合は1割程度。山末社長は「捕獲後の命を無駄にせず、利活用に取り組む人材を育てたい」と意気込む。

(害獣の皮をレザー製品に:千葉)
農作物を荒らして被害をもたらすイノシシやシカなどの皮を革製品に生まれ変わらせることで、循環型社会づくりを進める新団体「シシノメラボ」が産声を上げた。設立メンバーは、千葉県内で活動する3人の革職人。「害獣」を、利益をもたらす「財獣」に変えようという逆転の発想で、地域振興につなげることを目指す。シシノメラボを設立したのは、いずれも県内で革職人として活動する辻栄亮さん(43)▽大阪谷未久さん(31)▽佐藤剛さん(42)。3人は、新団体の発起人としてこのほど県庁で記者会見し、発起人代表を務める辻栄さんは「害獣の皮が活用されていないという共通認識を持ち、地域の課題を地域に還元し、命の大切さを伝えたいという同じ意思の3人が集まった」と説明した。辻栄さんは、獣の皮を使ったブックカバーやポーチを手がけており、「接着剤や革を磨く薬剤にもこだわっている」と強調。大阪谷さんは、県内で分布拡大や生息数増加が進んでいるシカ科の特定外来生物「キョン」の皮の柔らかさに着目し、名刺入れや財布、小物入れなどの製作に注力している。佐藤さんは、企業とともに牛革を用いた椅子などの製作に携わってきた。農林水産省によると、令和3年度の野生鳥獣による農作物への被害額は約155億円で、県内では3億円に上る。ただ、捕獲された野生鳥獣を「ジビエ」と呼ばれる食肉として活用する動きはまだ途上にあり、皮はほとんど使われることなく処分されているという。こうした中、シシノメラボは県内で害獣として捕獲されたイノシシやシカなどの皮を「資源」として有効活用することを目指す。財布や名刺入れ、ブックカバーなどを作り、「チバレザー」としてブランド化し、商標登録したいという。シシノメラボという新団体の名称は、野生鳥獣を意味する「シシ」と、空から俯瞰(ふかん)する鳥の目や潮目を見誤らない魚の目を指す「ノメ」、研究所などを意味する「ラボ」-の3つの言葉を組み合わせた造語だ。辻栄さんは「県内で捕獲される獣皮を資源として活用し、地域の課題を魅力へと転換させたい」と話す。

(本格レストランを併設するジビエ肉の精肉加工施設:埼玉)
株式会社カリラボ(創業:吉田 隼介、本社:秩父郡横瀬町、以下カリラボ)は、埼玉県横瀬地域で捕獲されたジビエ肉の精肉加工施設「横瀬ジビエ製造場」を新たにオープンします。施設には、本格的なジビエ料理を堪能できるレストランを併設。現地にして精肉したジビエ肉を、一般消費者向けには店頭販売・専用オンラインショップでの販売、事業者向けには卸販売も開始いたします。また、狩猟を体験してみたい一般の方へ、狩猟免許を持っていない方でも気軽にご参加いただける、狩猟&解体体験イベントも現地にて定期的に実施いたします。横瀬ジビエ製造場では、地元猟師と連携し、罠での捕獲の連絡を受け現場に駆け付け、止め刺しからすべて自社スタッフで対応することで、最高品質と安全を追求しています。専門の器具・機材を用い、独自のプロセル管理・熟成管理・熟練の解体処理技術者による精肉加工処理により、高品質で安心安全なジビエ肉を製造します。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後3時40分ごろ、仙台市青葉区作並にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、25日午後5時30分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、25日午後3時ごろ、利府町沢乙唄沢の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
涌谷町によると、24日、涌谷町下郡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、24日午前11時30分ごろ、栗原市栗駒稲屋敷鹿沢にクマが出没しました。

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(シカ駆除従事者に銃刀法違反疑い行為:北海道)
別海町が地元猟友会の協力で実施しているエゾシカ有害駆除で、町は「従事者に銃刀法違反が疑われる行為があった」として、状況を把握するために18日から中断している。再開時期は未定。

(シカの個体数が過去最多、禁猟で増えすぎ食害が深刻化:兵庫)
現在の兵庫県域に生息するニホンジカの個体数が、過去10万年で最多水準に増えていることが、森林総合研究所(茨城県つくば市)の研究で分かった。兵庫県内で捕獲したシカの塩基配列を解析し、長期的増減を推定した。シカの食害は県内各地で深刻化しており、頭数が過剰に増えていることを遺伝学的手法で裏付けた。ニホンジカは数十万年前から日本に生息する在来種。明治期の乱獲で激減し、国は戦後、雌を禁猟として保護したが、近年は増えすぎた個体による農林業の食害や植物種の減少、車との事故などが全国的に問題化している。兵庫県内の2021年度末の推定個体数(中央値)は、13万7649頭に上った。但馬や西播をはじめ、都市部を除く広範な地域に生息し、神戸・阪神地域にも分布を拡大している。研究は、兵庫県立大の協力で、県内全域で20年度に捕らえたシカの肉片などから100以上のサンプルを集め、DNAを抽出。塩基配列の情報をもとに、過去10万年で繁殖に関わった個体数の増減を推定した。塩基配列は個体によって異なり、突然変異と個体数の変動で変異が起きる。解析すると、個体がいた地域の過去の集団動態を推測できるという。時系列では、明治時代が始まった頃の約150年前から個体数が激減した=グラフ。乱獲などが理由とみられ、400年前を基準とすると、100年前には100分の1以下と過去最低の水準まで落ち込んだ。しかし、その後は禁猟の影響か急増に転じ、現在の個体数は過去10万年で最多と推定された。また、約1500年前までは400年前の10分の1ほどで推移していた。人が恒常的にシカを狩猟していた時期が含まれ、その後に農業の広がりで捕獲活動が弱まり、生息数が増えたと考えられるという。一方、シカが増減したタイミングと、気温、降水量が大きく変動した時期やオオカミが存在した時期との関係性は、明確には認められなかった。森林総合研究所野生動物研究領域の飯島勇人主任研究員(43)は「シカの増減には人の捕獲活動が大きく関わっていると考えられ、人が個体数を継続的に管理する必要がある」と話している。遺伝学的手法によるシカの個体数の推定は、世界初という。研究成果は今年3月、英国の国際学術誌にオンライン公開された。

(ヒグマ駆除「出動増えた」66%、猟友会全支部アンケート:北海道)
北海道新聞社は23日、北海道猟友会(札幌市)の全道各支部を対象に行ったヒグマの捕獲に関するアンケートの結果をまとめた。自治体などの要請に基づく出動や捕獲が過去10年で「増えた」と答えた支部は66・7%に上った。一方、57・1%は会員の減少や高齢化が進んでいると回答した。クマの生息域拡大などでハンターの負担が増す中、多くの支部が捕獲活動の担い手不足に直面している。アンケートはクマの市街地侵入や人的被害の増加を受け、全71支部を対象に今春実施した。80・2%に当たる57支部が回答した。出動回数や捕獲頭数について「横ばい」と回答した支部は29・6%、「減った」は3・7%にとどまった。「増えた」と回答した支部のうち50・0%は増加の割合を「2~4割程度」と説明した。最大は留萌支部の「10割程度」だった。現状の課題(二つまで回答可)については「クマの猟銃捕獲を担える会員が減っている」と回答した支部が最多の31・4%に上った。次いで「会員が高齢化している」が25・7%、「有害駆除の規制が厳しい」が15・2%だった。市街地付近でクマの猟銃捕獲を行うには、警察官職務執行法に基づく警察官の発砲命令が必要となる。ただ同法の運用が「慎重すぎて駆除の機会を逃しかねない」と答えた支部は83・3%に上った。国や道、自治体に求める改善策として「発砲命令の運用拡大など市街地での捕獲要件の緩和」と、「捕獲人材の育成」を求めた支部がそれぞれ最多の25・2%に上った。北海道新聞社は23日、北海道猟友会(札幌市)の全道各支部を対象に行ったヒグマの捕獲に関するアンケートの結果をまとめた。自治体などの要請に基づく出動や捕獲が過去10年で「増えた」と答えた支部は66・7%に上った。一方、57・1%は会員の減少や高齢化が進んでいると回答した。クマの生息域拡大などでハンターの負担が増す中、多くの支部が捕獲活動の担い手不足に直面している。アンケートはクマの市街地侵入や人的被害の増加を受け、全71支部を対象に今春実施した。80・2%に当たる57支部が回答した。出動回数や捕獲頭数について「横ばい」と回答した支部は29・6%、「減った」は3・7%にとどまった。「増えた」と回答した支部のうち50・0%は増加の割合を「2~4割程度」と説明した。最大は留萌支部の「10割程度」だった。現状の課題(二つまで回答可)については「クマの猟銃捕獲を担える会員が減っている」と回答した支部が最多の31・4%に上った。次いで「会員が高齢化している」が25・7%、「有害駆除の規制が厳しい」が15・2%だった。市街地付近でクマの猟銃捕獲を行うには、警察官職務執行法に基づく警察官の発砲命令が必要となる。ただ同法の運用が「慎重すぎて駆除の機会を逃しかねない」と答えた支部は83・3%に上った。国や道、自治体に求める改善策として「発砲命令の運用拡大など市街地での捕獲要件の緩和」と、「捕獲人材の育成」を求めた支部がそれぞれ最多の25・2%に上った。

(法規制がヒグマ駆除の壁に、猟友会全支部アンケート:北海道)
北海道猟友会全支部を対象にしたアンケートでは、ヒグマの捕獲活動を市街地でも円滑に行えるよう、法規制の緩和を求める声も相次いだ。「警察に呼ばれて現場に行っても街中でクマは撃てない。指をくわえて見守るだけだ」。夕張支部の川岸豊和事務局長(45)は現場での苦い経験を振り返った。

(熟練ハンター減少で技術継承滞る、猟友会全支部アンケート:北海道)
北海道新聞社が北海道猟友会全支部を対象に行ったヒグマの捕獲に関するアンケート結果からは、熟練ハンターが高齢化で減り、次世代への技術伝承が滞っている実態が浮かんだ。多くの支部は残雪期に捕獲を奨励した「春グマ駆除」が約30年前に打ち切られ、若手を育成する機会が減ったとも指摘する。危険に見合う報奨金がハンターに支給されていないなど、狩猟の現場が抱える構造的課題も担い手不足に拍車を掛けている。

(バイクの60歳男性が死亡、動物と衝突か:北海道)
北海道・登別市でけさ、60歳の男性がバイクの側で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。警察は、男性が動物と衝突したとみて事故の原因を調べています。登別市鉱山町の市道で午前4時半ごろ、通行人から「人が倒れている」と110番通報がありました。バイクの側には登別市に住む東田幸治さん60歳が倒れていて、その場で死亡が確認されました。警察によりますと、付近には動物の毛が散乱していて、バイクにも毛が付着していたということです。警察は東田さんがバイクに乗っていた際、何らかの動物と衝突したとみて事故の原因を調べています。

(クマに叩かれ頭蓋骨骨折:岩手)
18日夜、岩手県大槌町で家の外に出た70代の男性がクマに襲われ、頭の骨を折るなどの重傷を負いました。クマに襲われたのは、大槌町桜木町の無職・田中喜代志さん(72)です。釜石警察署によりますと田中さんは18日午後9時すぎ、大槌町安渡3丁目の自宅とは別に所有する家で、外にあるトイレに向かうため家を出たところクマに襲われました。田中さんは襲われたあと、家の中に戻り110番通報をして助けを求めました。田中さんはクマに顔を叩かれて頭の骨を折るなどの重傷を負いましたが、病院へ運ばれる際意識はあり、命に別状はないということです。クマが立ち去った方向はわかっておらず、警察が周辺をパトロールしましたが見つかっていません。

(山菜採り60代男性、クマに襲われけが:山形)
山形県小国町の山中で、山菜採りをしていた60代男性がクマに襲われ、けがをしました。けがをしたのは、小国町五味沢の小売業・関 英俊さん(69歳)で、警察によりますと、5月19日午前6時30分ごろ、小国町五味沢地内の山中で、山菜採りをしていてクマに噛まれました。その後自宅まで車を運転し、家族が119番通報したということです。消防によりますと、関さんは右の上腕と前腕をかまれ出血、顔もひっかかれ、救急搬送されました。意識はあり、会話ができる状態で、命に別状はないということです。県内でクマに襲われ、けがをしたのは、今年初めてです。

(72歳男性クマに襲われ重傷:岩手)
19日午後9時すぎ、大槌町安渡の住宅の敷地内で、田中喜代志さん(72)が後ろからクマに襲われ、頭がい骨骨折などの大けがをしました。現場の南東およそ700メートルの造船所付近では3日、成獣のクマ1頭が捕獲されていて、町は今後、付近にわなを設置する予定です。

(犯人はイノシシ、のり面に掘られた穴から県道に落石:鹿児島)
災害時の緊急輸送道路である鹿児島市吉野町の滝之神浄水場近くの県道鹿児島吉田線で、イノシシが食べ物を探すためにのり面に穴を掘った影響で落石が発生し、1カ月以上通行規制が続いている。県道路維持課によると、イノシシによる規制は珍しい。梅雨や台風の出水期が近づく中、住民からは「安心して通れるようにしてほしい」と早期復旧を求める声が上がっている。通行規制は4月9日からで区間は約200メートル。市街地方向に向かう2車線のうち、のり面側にある1車線が終日通行できなくなっている。同県道は吉野、吉田地区と市街地を結ぶ主要道路で、災害時に救助や物資輸送の車両が利用する緊急輸送道路にも指定されている。県によると、落石は最大で直径約30センチを確認。のり面には土砂崩れ防止のため、補強材のモルタルが格子状に設置されているが、草が生えるようにしていた内側の部分が複数箇所でイノシシによって掘り返されていた。その影響で、土の中にあった石が落下したとみられる。現場では猟師が仕掛けたわなでこれまで2匹が捕らえられている。県は近く、のり面の補修工事を着工する。今回は食害の多かった約20メートル四方の箇所について、イノシシが穴を掘れないように全体をモルタルで覆う予定。事業費は約1600万円。モルタルが格子状に設置されている部分は全体で長さ約200メートルあり、ほかの部分は状況を見ていくという。現場近くは許可がなければ狩猟できない県指定の鳥獣保護区。地元の猟師によると、イノシシは以前からいたが、人が山に入らなくなっていく中で、最近は道路近くまで姿を現すようになってきている。吉野地区の住民有志で組織する「住みよい吉野をつくる会」は15日、早期の工事完了を求める要望書を県に提出した。東郷洋会長(79)は「原因がイノシシと聞いて驚いた。大きな災害につながらないか心配。早く工事を終わらせてほしい」と話している。

(軽トラックがクマに衝突、運転手・同乗者にけがなし:新潟)
5月18日午後1時ごろ。魚沼市竜光の県道で、男性が運転する軽トラックが道路を横断してきたクマに衝突しました。クマはその後、西側の山へ逃げていきました。運転手や同乗者にけがはありませんでした。警察と市役所はクマへの注意を呼びかけています。

(未明に白いものをくわえたクマが、ウサギ襲われる:岩手)
21日未明、岩手県大槌町内の住宅で飼われていたウサギがクマに襲われる被害がありました。この付近では3日前にも人がクマに襲われていて警察が注意を呼び掛けています。被害が見つかったのは大槌町赤浜の無職・小豆嶋英美さん67歳の住宅です。警察によりますと、21日午前1時半ごろ、小豆嶋さんの住宅近くの道路で白いものを口にくわえて歩いている親グマ1頭と子グマ1頭を近所の住民が見つけ、町役場に通報しました。約1時間後、役場から知らせを受けた警察官が小豆嶋さんの住宅の外で壊されているケージを見つけました。ケージは金網で囲われていましたが、ひっくり返った状態で見つかり、中で飼っていたウサギ1羽の姿はなく、近くには血痕が残されていました。クマに襲われたとみられ、小豆嶋さんや家族にけがはありませんでした。現場は山あいの住宅が点在する場所で、クマは裏手の山の方向に逃げていったということです。町内では今月18日、小豆嶋さんの住宅から2キロほど離れた民家で、70代の男性がクマに襲われて頭の骨を折るなどの大けがをし、町が付近にわなを設置したばかりでした。

(見通しの良い道を走る乗用車にクマが激突:北海道)
23日午前8時すぎ、北海道・紋別市渚滑町の国道273号で乗用車が右から飛び出してきたクマと衝突しました。クマはその後すぐに林へと戻っていったということです。運転していた男性にけがはありませんが車にはクマの体毛がついていました。付近では先週土曜日からクマの目撃が続いていて紋別市は注意を呼び掛けています。

(離島に生息する哺乳類は本土より長寿化:岡山)
恐竜研究は日々進んでいて近年、新たな事実が次々と発表されています。中でも、最先端の研究の一つとして注目されているのが「ボーンヒストロジー」です。恐竜の骨の化石をスライスして恐竜の生態に迫る研究で、岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授は日本の「ボーンヒストロジー」研究のフロントランナーの1人です。(シカの映像は「新村龍也・足寄動物化石博物館」提供)研究テーマは「島に生息する哺乳類の長寿化の過程を解明する」というもので、5月22日、スイスの科学雑誌「Frontiers in Earth Science」オンライン版に掲載されました。恐竜研究の手法「ボーンヒストロジー」を野生動物の研究に応用したものとして注目されています。発表したのは、岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授と東京大学大学院新領域創成科学研究科の久保麦野講師を中心とした、日本とスイスの研究チームです。これまでも、”離島では大きい動物が小型化し、小さい動物が大型化する”という「島しょ化」という進化の法則が知られていました。また、体の大きさ以外にも、本土や大陸の同じ種の集団にない独自の特徴を持っていることも分かっています。これらの変化は、「食べ物が限られる」「天敵がいない」など、島特有の環境が影響していると考えられていますが、変化の過程や期間などは明らかになっていませんでした。研究チームは、本土と離島の野生のシカ類(絶滅したシカを含む)の骨を調べ比較することで、「離島に長時間隔離されるほど、大人になるまでの期間が長くなり、長寿になること」が明らかになったと発表しました。今後、島に生息する小型哺乳類についても同様の分析を行うことで、さらなる島での哺乳類の進化の解明が期待されます。以下、研究の要点をまとめました。研究の対象となったのは、本土に生息する4種類のシカ類と離島に生息する4種類のシカ類です。サンプル数は54個体です。「本土集団」は北海道・本州・九州・四国に生息する、ヤベオオツノジカ、エゾシカ、ホンシュウジカ、キョン、「離島集団」はケラマジカ、ヤクシカ、リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンです。このうち、ヤベオオツノジカ、リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンは絶滅しています。それぞれの生息期間は文献などから推定できます。例えば、「ケラマジカ」は400年前に島に持ち込まれたシカなので、島に生息している期間は400年前から現在までの400年間、「ヤクシカ」が生息する島は2万年前から10万年前に陸から分離して誕生したので、島に生息する期間は現在までの2~10万年間。「リュウキュウジカ」は沖縄本島に150万年前に大陸から移入し2万年前まで生息していたとされており、沖縄本島は150万年以上どこの島ともつながってないことから、リュウキュウジカは離島で約150万年間生息したと考えられます。研究の手法は恐竜研究で用いられるボーンヒストロジー(骨組織学)です。骨を切断し、薄くスライスすることで、内部の組織を観察し、骨の成長様式を推定します。多くの動物の骨には「成長停止線」が刻まれます。木の年輪と同じように1年ごとに刻まれることから、これを分析することで、年齢を推定できます。また、成長停止線の密度(線と線の間)を分析することで、年齢に応じた成長の速度が分り、その個体の成長速度が推定できます。この手法を用いることで、従来は推定が困難であった、絶滅動物の成長速度、年齢、生活様式ながを推定できます。本土と離島に生息するシカ類8種類の骨を分析した結果、それぞれの成長の過程を比較することができます。本土集団、離島集団(隔離期間が短い)、離島集団(隔離期間が長い)の3つのグループに分けて成長曲線と生存曲線を作成し比較します。成長曲線は横軸が年齢、縦軸が体重(kg)です。「本土集団」は2歳ごろまでに急成長しその後はあまり変りません。つまり、早く大人になります。「離島集団(隔離短い)」は3歳~9歳ぐらいまでに成長して大人になります。「離島集団(隔離が長い)」は14歳ぐらいまで成長し大人になります。つまり、離島の隔離の時間が長いほど、成長の速度がゆるやかになることを示しています。例えば、沖縄本島(離島)に長期間(150万年以上)隔離された絶滅種のリュウキュウジカは本州や大陸のシカと比較して繁殖、成熟時期が5~10年以上遅いことが分りました。生存曲線は縦軸が生存数(対数化した数字)、横軸が相対年齢(%)です。相対年齢は寿命を100として%で表わし変化を比較するものです。「本土集団」は相対年齢が100(寿命)に近くづくにつれて一定の割合で生存率が下がり、「離島集団(隔離が長い)」は80%ぐらいまで生存数は下がらず、それ以降に急激に下がります。「離島集団(隔離が短い)」はその中間です。つまり、離島で隔離期間が長いほど、高齢まで生存することを示しています。分析の結果、本土のシカが若い時期に死亡率が高いのに対して、長期間隔離された離島では老齢期まで多くの個体が生き延びる長寿化が起こっていることが分りました。今回の研究で、大型哺乳類(シカ類)は捕食者がいない島に長期間隔離されるほど、大人になるまでの期間が長くなり長寿化することが明らかになりました。生物には、早く成長して一度に多くの子を残し寿命も短いという「早いライフスタイル」を持つ種と、ゆっくり成長して少数の子を確実に育て長く生きる「遅いライフスタイル」を持つ種がいます。ネズミなどは前者、ゾウやチンパンジーなどは後者のタイプです。今回の研究により、島で隔離された大型哺乳類は「遅いライフスタイル」を進化させることが明らかになりました。このタイプの種は、子を残せるまでに時間がかかるため、外部から捕食者が侵入すると絶滅する可能性が高くなる、つまり、人為的影響により個体数が減るとなかなか回復できず、絶滅の恐れがあることが分りました。リュウキュウジカも、先史時代人の沖縄への渡来と時を同じくして絶滅したと考えられており、彼らが島で進化させた「遅いライフスタイル」が絶滅の要因となった可能性が示唆されました。「日本には本土や大陸との隔離期間が異なるさまざまな島々が存在し、そこに生息する動物や絶滅種を調査することで、数百万から数年のスケールで、島の中で動物がどのように生態を変化させ適応するかについて、解明することが期待できます。島固有の独特の進化は、哺乳類だけでなく、恐竜類などの絶滅種でも知られているため、日本の動物を対象とした研究は、哺乳類以外の絶滅した島嶼性動物の生態を解明することにも寄与できると思います。日本ならでは、日本だからこそできる研究テーマと言って良いかもしれません」。

(道南でクマ目撃が去年同時期の約1.9倍に:北海道)
道南で、クマの目撃情報が、去年の同じ時期と比べておよそ1.9倍に増えていて、道が注意を呼びかけています。道警函館方面本部によりますと、ことしに入って管内のクマの目撃情報は、22日の時点で73件と、去年の同じ時期と比べておよそ1.9倍に増えています。このうち、目撃情報のあった自治体は、多い順に、森町と八雲町で12件、今金町で8件、せたな町で7件、黒松内町で5件、松前町、鹿部町、長万部町、上ノ国町でそれぞれ4件と道南の広い範囲で確認されています。ことし2月には、函館市の山林でせんてい作業をしていた男性がクマに襲われ、手や足にけがをする被害がありました。クマの目撃が増加していることについて渡島総合振興局は、近年、個体数が増加傾向にあることに加え、ことしの雪どけが早く、例年より早い時期から活動を始めたことなどが影響しているとみています。渡島総合振興局環境生活課は「山に入る場合には単独での行動を控えるとともに、鳴り物を身につけるなど、被害にあわないよう対策をとってほしい」と呼びかけています。

(クマ情報、行政と共有されず:北海道)
上川管内幌加内町の朱鞠内湖畔で釣り客がヒグマに襲われた事故から21日で1週間。釣り船を運航するNPO法人は事前に現場のクマ出没を把握していたが、事故当日の14日、独自の判断で現場での釣りを認めていた。NPOにはクマ出没の情報を行政に連絡する義務はなく、情報は町や道と共有されなかった。専門家は「クマの情報は行政と共有すべきだ。危険の兆候があったら釣りを禁止すべきだった」と指摘し、安全管理体制の見直しを求めている。現場から1キロ余りの場所では9日、NPO法人「シュマリナイ湖ワールドセンター」(中野信之理事長)に釣り客から「クマを見た」との情報があり、13日までの5日間、釣り客の上陸を中止した。亡くなったオホーツク管内興部町のアルバイト西川俊宏さん(54)は現場付近をイトウ釣りでよく訪れており、前日に船から下見した上で、14日もその場所での釣りを希望。NPO側は目撃情報や危険性を伝えた上で、同日午前5時すぎに船で現場に送り届けた。中野理事長は「出没から時間がたっており、西川さんの希望に応じた。クマの足跡を見たこともあり、リスクは理解していたと思う」と話す。クマ出没の情報はNPOだけが把握し、町や道、道警など関係機関とは共有されていなかった。もともと同湖周辺はクマの生息地域で、出没への慣れがあった面もある。町も「クマがいるのは当然の地域で今までも被害はなく、啓発の看板設置などは数十年していない」と説明。NPOと町の間で、クマ出没に関する情報共有の取り決めや釣りの可否を決めるルールもない。今後、安全管理体制を協議していく方針だ。 今回の事故を受け、道は19日、アウトドア事業者向けに、クマが出没した場合は看板などで注意喚起するよう求める通知を出した。道の公式ツイッターでは17日に、クマを目撃した時は市町村や警察に連絡するよう求めた。

(マダニ感染症相次ぐ:大分)
マダニにかまれて感染症になるケースが県内で相次いでいる。4月以降、マダニ媒介の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に3人、日本紅斑熱(こうはんねつ)に3人の発症例が確認された。

(「魚泥棒」のアライグマ捕獲、釣り好き親子が語る知恵比べ)
魚の飼育を動画配信する親子が、自分たちの魚を食い荒らしていたアライグマを捕獲したとして、ネット上で話題になった。アライグマは、農作物や生態系に被害を及ぼす「特定外来生物」に指定されている。親子はハンターでもない一般人だが、半年ほどかけて、役所から借りた罠でアライグマを捕まえることに成功した。捕獲の経緯を配信したのは、釣り好きな父(60代)と長男・次男(いずれも20代)によるYouTubeチャンネル「ケノのやすみ」だ。主な撮影は父が担当し、長男がそれをサポート。遠方に住む次男が編集とSNS発信まわりを担当している。ツイッターのアカウントに「我が家の水槽を半壊させたであろう犯人を半年かけて捕まえました」と投稿すると、多くの反響が寄せられた。次男は「一般人の自分たちでも、市に協力を求めれば誰でも捕獲から回収までできると伝えられたらうれしいです」と話す。半年以上にわたったアライグマとの知恵比べを親子に聞いた。詳しいエリアは伏せるが、父親が住むのは山里や田畑のある地域ではなく、普通の住宅地だという。釣ってきたニジマスやオイカワなどは屋外(敷地内)で飼育されている。初めての被害は昨年6月のことだったという。「このときはまだアライグマと断定したわけではないのですが、川魚のオイカワほか40匹が3日間で食べられてしまいました。網でも上手にすくえない水槽の魚をどうやって捕まえるのか不思議でした」(父親)それ以前にもメダカが減ったり、家庭菜園のブドウが食べられる被害も受けていたという。「燃えるゴミの日の前夜に、ゴミ捨て場で生ゴミが荒らされてるのを見て、これはアライグマか、あるいはたぬきかハクビシンによるものではないかと確信しました」(父親)。魚を食い荒らされてしまっては動画投稿にも支障があることから、駆除に動くことにした。特定外来生物のアライグマは「害獣」だが、原則として勝手に捕獲できない。多くの自治体では「まずは相談してほしい」と呼びかけている。たとえば、アライグマの「進出」が問題視される東京都世田谷区でも「許可なく捕まえたり、飼ったりすることができません」と説明している。住宅などの建物が被害を受けたときには、「区が委託した専門業者を派遣し、棲みつかれたところや侵入経路に捕獲器を設置」する(公式サイトより)。父親もまずは市役所に電話して被害状況を報告した。罠(捕獲檻)の設置を書類申請すると、引き取り業者がもってきてくれた。業者からは、アライグマとの「頭脳戦」に向けたアドバイスも受けた。「このあたりにアライグマはたくさんいて、ニジマス、錦鯉、小魚、ぶどうなどが好物だけど、パンでも残飯でもなんでも食べる。指先が起用で、足場さえあれば相当な腕力を示すそうです。罠の中にはチョコパンやお菓子などアライグマが好むエサを用意し、扉がすぐに落ちるような仕掛けを教わりました」(父親)。捕獲してから業者が回収するまでの糞尿や悪臭、ダニや寄生虫などを含めて、事後の掃除は個人がおこなうため、檻は掃除しやすい場所に置くのがよいそうだ。今回はそうでもなかったが、捕獲後に暴れて檻が移動することもあるという。罠を設置したのが、2022年9月末。業者が土日の回収はできないため、日曜夜から木曜を選んで仕掛け続けた。罠の設置とともに、魚を飼育している水槽を金網で覆って固定した。「外で飼育しているため、水槽を金網で蓋をして、食べられないから、諦めさせて、訪問をなくす作戦です」(父親)。数日後には、アライグマの気配がなくなったという。それでも、新たに魚を水槽に入れると、アライグマは観察にやってきたそうだ。「雨の夜にも来たし、水槽のガラスに前足の跡を残していきました」(父親)。昨年12月から今年1月にかけて寒くなるとアライグマの気配も感じられなくなったが、2月にも水槽の金網を壊してニジマスが持ち去られ、悔しい思いをしたという。「100均で購入した金網であれば、補強の甘いところから折り曲げる腕力がありました」(父親)。通算50回ほど仕掛けて、餌だけ奪われることも4~5回あった。それでも、半年以上もの我慢比べを制したのは人間のほうだった。罠に入ったアライグマを見つけたのは、5月上旬の朝。前日の夜11時にはいなかったので、真夜中から朝にかけてやってきたとみられる。体長60センチは優に認められるアライグマは暴れる様子もなく、覚悟を決めたような表情に見えたそうだ。試行錯誤の末に、最終的にアライグマをおびき寄せたエサは「キャラメルコーン」(東ハト)と蒸しパンだった。「見た感想は結構な大物でした。翌朝に市役所経由で引き取り業者に連絡して、アライグマだけ回収されていきました。業者によれば、大半が殺処分されるそうです。複雑な思いもありますが、しかたないことでもあります」(次男)。今回の発信が、飼育する魚や田畑の農作物がアライグマの被害を受けて困っている人の助けになってほしいと考えている。アライグマは深刻な農業被害などを全国的にもたらしている。たとえば北海道では2020年度の被害額は1億2000万円にも及んだ。

(深夜の住宅街を猛スビードで"疾走"するクマ:北海道)
深夜の住宅街を疾走する1頭のクマ。かなりのスピードで駆け抜けていきます。この映像は北海道の室蘭市が公開した映像です。撮影されたのは5月13日午前0時50分ごろ。室蘭市天神町の住宅街に現れたクマが防犯カメラに記録されました。クマが住宅の前を通ると、防犯ライトが点灯する様子も映っています。室蘭市では5月12日から16日にかけ、クマの目撃が7件報告されています。 主に住宅街での出没が多いことから、小中学校では保護者が子どもの登下校の送迎をするなど警戒が続いてます。室蘭市は映像を公開し住民に注意を呼び掛けています。

(イノシシ捕獲へ“箱わな”の研修会:新潟)
長岡市でイノシシを捕獲する「箱わな」を効果的に使うための研修会が開かれました。長岡市では昨年度、イノシシによる農作物の被害額が約2000万円となっています。20日は専門家からイノシシは足元に敏感でわなの底の鉄格子に土をかぶせ隠して設置することなどが伝えられ、鳥獣被害の対策にあたる隊員たちが学んでいました。【うぃるこ 塚田朱花 さん】「箱わなは使い方を間違えると、2度と箱わなで捕れないイノシシを生み出してしまう。イノシシには箱わなの危険を学習させないようにわなを運用出来るよう研修した」。

(鉄道会社にとって悩ましい問題、相次ぐイノシシとの接触事故:島根)
島根県大田市のJR山陰線で、21日夜、走行中の列車がイノシシをはねましたが、乗員と乗客にけがはありませんでした。JR山陰線では列車とイノシシの接触事故が相次いでいます。事故があったのは大田市仁摩町天河内町のJR山陰線仁万駅と馬路駅の間で、浜田駅を午後7時31分に発車した出雲市駅行きの上り普通列車が線路上にいたイノシシをはねて停車しました。運転士が列車と線路を点検し異常がないことを確認して運転を再開しましたが、行き違いの下り普通列車でも確認を行ったため上下列車2本が最大50分遅れ、およそ20人の乗客に影響が出ました。現場は仁万駅から600メートル程馬路駅寄りの所で、周囲にはやぶが広がり人家が点在しているということです。島根県西部の山陰線では22日午後1時半過ぎ、大田市の湯里駅と温泉津駅の間で動物が掘り起こしたとみられる落石により普通列車に遅れが出たほか、17日の夜にも浜田市三隅町の三保三隅駅と岡見駅の間でイノシシが列車とぶつかっていて、小動物が線路に及ぼす影響が鉄道会社にとって悩ましい問題になっています。

(飼育放棄され野生化したアライグマ、捕獲数急増:新潟)
特定外来生物に指定されているアライグマによる農作物被害などへの懸念が、新潟県内で高まっている。アライグマの捕獲数は上越地域を中心に2018年以降急増し、捕獲地域は県内全域に広がりつつある。県は防除実施計画を来月上旬にもまとめる方針で、「県内からの完全排除」を目標に対策を急ぐ。アライグマはアニメの影響でペットとして人気を集めたが、飼育放棄などで野生化した。雑食性のため、農林水産業への影響は大きい。1979年にアライグマが定着したとされる北海道では農業被害額が約1億2000万円(2020年度)に上る。希少な生物も構わず食べるため、生態系も乱す。県内は「侵入初期段階」(県環境対策課)とされているが、今後急速に生息域を広げ、定着する恐れがある。実際、県内で初めてアライグマが捕獲された2010年以降、捕獲数は年0~1匹だったが、18年は6匹、19年は8匹、20年は10匹と近年で急増した。捕獲数の急増を受けて、県は22年度にアライグマの痕跡調査を行い、上越地域を中心に県内の広範囲で痕跡を確認した。調査結果を受け、県は3月、他県の先行事例や有識者の意見を参考に、「県アライグマ防除実施計画」の素案を作成した。県は意見公募を経て計画をまとめる。アライグマの捕獲は、野生鳥獣の保護と被害防止の両立が求められる「鳥獣保護管理法」に基づいて行われる。今回の計画で、特定外来生物による被害防止を目的とした「外来生物法」に基づいた捕獲が可能となり、より正確に生息実態を把握し、早期の対応を打ち出せるという。計画は、地域の状況に合わせた対応を実施するため、生息レベルに合わせ、各市町村を「重点防除地域」「警戒防除地域」「侵入防止地域」の三つに区分した。最もレベルが高い「重点防除地域」には上越、糸魚川、妙高の3市が指定され、捕獲強化の一環として、県が所有する箱わなを優先的に貸し出す。新潟大の 箕口みぐち 秀夫教授(動物生態学)は「県内はまだ対応が間に合う段階。今、徹底的に排除しないとあっという間に個体数も被害も増える」と指摘する。また、遭遇した場合は、「絶対に触ったりエサを与えたりせず、すぐに自治体に連絡してほしい」と呼びかけている。

(冬眠から目覚めクマが活発に:新潟)
冬眠から目覚め、活動が活発になるクマ。新潟県内でも目撃が増えています。ことしは平野部である新潟市南区でも目撃されていて、県は注意を呼びかけています。新潟市秋葉区。田んぼを案内してくれたのは山﨑久雄さんです。野生動物による農作別への被害が後を絶たなかったため、どのような生き物がいるか調べる目的で3年前、設置しました。5月4日夜から5日未明にかけてはキツネ?また、別のカメラにはタヌキでしょうか?田んぼの近くに設置された3台に映っていました。そして、5日午前2時ごろ、カメラの前に現れたのはクマ!カメラの前を行ったり来たりする様子が映っていました。2、3秒ごとにシャッターを押すこのカメラ、クマは近づいてくると…突然、画面は真っ白に…カメラを触ったとみられています。カメラの高さから体長は1.5メートルほどではないかといいます。これまでイノシシやシカなどを確認しましたが、クマが映ったのは初めてだといいます。5月に入って周辺ではクマの目撃情報が相次いでいます。5月16日には平野部の新潟市南区で目撃されました。これからの季節さらに注意が必要なのは…。クマへの注意を呼びかける貼り紙がいたるところに。5月18日、近くの県道でクマが目撃されたということです。県によりますと、去年とおととし、クマによる人的被害は計2件発生していて、一つが山菜採りの最中、もう一つが登山中でした。キャンプや登山などで山に入る人も多くなるこの時期、県の担当者は注意が必要だと話します。〈県鳥獣被害対策支援センター 渡部浩所長〉「クマも好物としている山菜類が多く採れる時期でありますし、その時期は人も山菜を求めて山に入る時期ということで場面が重なりやすい状況が生まれるかなと思っています」。一方でエサが少ないと人里に降りてくることもあると指摘します。〈県鳥獣被害対策支援センター 渡部浩所長〉「夏場に向けては若干エサが少なくなってくる時期ではある。人里の方に近づいてきている個体がいるのかなと感じている」。クマに遭遇するリスクが高い場所では、クマ対策のグッズを持ち運ぶことや、複数人で行動することを呼びかけています。

(狩猟って何だろう?移住者のための狩猟セミナー:岩手)
自然豊かな雫石町には、多種多様な動物がいっぱい住んでいます。ときには食べ物を求めて畑や田んぼに出没、せっかく丹誠こめて育てた作物が被害にあうことも。人と動物が共生していくため、生態系を守るため、雫石町では農地に電気柵を張ったり、罠をしかけたり、猟銃を使ったりする活動を行っています。このセミナーでは、近年増えつつある鳥獣の被害の状況や対策として行っている活動、狩猟免許の取り方や新たにハンターになるための補助金など支援情報を経験豊かなゲストからスライドを使ってお話しいただきます。当日は、実際に使われている罠を会場に展示(体験ができるかも)いたします。田舎で農業を始めたいかたはもちろん、家庭菜園を楽しみたい方、山歩きを楽しみたい方にもご参加いただきたいセミナーです。会場にお越しの方には、雫石町の田んぼで栽培された岩手の新しいブランド米「銀河のしずく」のレトルトパックをプレゼントいたします。また狩猟で使われた薬莢(やっきょう)を再利用したキーホルダーも進呈します。

(ヒグマ遭遇動画が物議に)
今月、こんな動画がYouTubeで話題となりました。投稿したのはYouTuberの葉田ルコさん。札幌市内の住宅地に近い森の中でピザを食べながら動画を撮影していたところ、突如、親子のクマと遭遇。葉田さんたちは危険を感じ、慌てて車に避難。その後、クマは置きっぱなしになっていたピザに近付くと…。いとも簡単にテーブルを破壊、ピザを食べ、森の中へと消えていきました。この動画には葉田さんたちの無事に安堵するコメントが多く寄せらせられましたが…。一方でこんな声も。ツイッターの声:「クマが出るような場所で食べ物を広げるなよ」「再生数稼ぎのために同じことする人がいそう」「迷惑系YouTuberってレベル越えてない?」。クマとの遭遇は偶然の出来事と葉田さんたちは語っていますが、厳しい意見も上がりました。最近では“ユーチューバーオワコン説”も流れるなか“再生数が命”の動画配信では過激さは仕方のないことなのでしょうか。

(「鳥獣対策隊」に19歳のハンター:岩手)
狩猟者の高齢化が進む岩手県で「大学生ハンター」が誕生した。雫石町繋の岩手大農学部1年徳田陽与(ひよ)さん(19)が町の鳥獣被害対策実施隊に最年少で入隊した。18歳だった高校3年時にわなの狩猟免許を取得しており、今春からのキャンパスライフで自然の生態系や環境保全の学びを深める。野生鳥獣による食害を気にかけ「人と動物のためになる」と意欲を燃やす。オレンジ色の真新しいベストと帽子を身に着け、笑顔を見せる。今春、徳田さんら19~81歳の町民10人に、これら隊員の「証し」と辞令が交付された。カモシカ、タヌキ、イノシシ-。徳田さんが暮らす七ツ森地域は文字通り七つの低山が連なり、幼少時代から身近な動物が大好きだった。一方、七ツ森小に通っていた頃はクマが出没して集団下校することも頻繁にあった。祖父の畑で農作物が食べられる被害を目の当たりにし「ハンターの必要性を感じた」。獣害は知りつつも「動物の命も平等」と駆除することには抵抗感があった。だが盛岡中央高3年時に参加した県や町主催のハンター育成研修会で、動物の命と向き合う姿勢を知った。「捕まえたら食べることも含め最後まで命を大切にする」と心に決め、18歳以上で可能なわな猟の免許を取得。狩猟者登録を行い、県の猟友会にも加入した。

(クマ目撃、月以降15件:北海道)
全道各地でヒグマの出没が相次ぐ中、釧路市内でも4月以降、目撃情報や足跡の確認が計15件あった。釣り人がヒグマに襲撃された上川管内幌加内町朱鞠内湖の事故もあり、釣り客が多い釧路市の阿寒湖周辺でも警戒が強まっている。今後、屋外のレジャーシーズンが本格化するため、市や警察はヒグマと遭遇しないよう注意を呼びかけている。

(山の斜面にクマ、猟友会が追い払う:山形)
22日朝、山形県小国町でクマが目撃されました。目撃されたのは学校の近くで、警察が注意を呼びかけています。警察によりますと、クマが見つかったのは、小国町立叶水小中学校から南西に100メートルほど先の山の斜面です。22日午前9時ごろ、斜面を徘徊するクマを学校関係者が目撃しました。クマは体長およそ70センチメートルで、駆けつけた猟友会が花火を使って追い立てたところ、クマは山の南側の方へ立ち去ったということです。人や物への被害はありませんでした。警察では、パトカーを出動させ、付近を警戒しているほか、住民に注意を呼び掛けています。

(「外から物音が...」クマが鶏小屋の外壁を破壊:福島)
21日午前10時半頃の福島県猪苗代町。自宅にいた60代の男性が外からの物音に気付き確認したところ、敷地内にある鶏小屋の外壁をひっかいている体長約1mのクマ1頭を目撃した。男性が鉄の棒を打ち鳴らしたところ、クマは立ち去った。鶏小屋は外壁の一部が破壊されたが、被害はなかった。警察などが現場周辺の警戒とパトロールを行っている。

(登山客が至近距離でクマに出くわす:岩手)
5日、岩手・鞍掛山で登山客がクマに遭遇した。登山客の男性がクマに出会ったのは、家族連れも多く登る、岩手県の鞍掛山。男性が撮影した映像には、クマが映っていた。さらに、後ろには子グマの姿も見える。クマとの距離は、わずか十数mだったという。クマを撮影した人:まさかこんな山道のすぐ脇に、クマがワサワサいると思っていなくて。急いで走って逃げたい気持ちになるだろうが、案外冷静にはいられた。この男性は、他の登山客から「クマがいる」と聞いていたため、冷静に行動できたという。もし、バッタリ出くわした場合、どうすればいいのだろうか。専門家に、クマと出くわした時の対処法について聞いた。長岡技術科学大学・山本麻希准教授:距離がある状態でクマと出会った場合は、クマもいきなりは襲ってこないので、クマを見ながらできるだけ距離を空けること。一番悪いのが走って逃げること。これは絶対にやらないでください。クマは走るものを追う性質がある。時速40kmくらい出るので、人間には振り切れない。クマが一番活発になるのは、明け方や夕方の薄暗い時間帯。クマよけの鈴や音の鳴るラジオを持つなどして、出くわさわないように備えることが大切だという。

(親子とみられるクマ3頭目撃:北海道)
22日朝、札幌市西区で親子とみられる3頭のクマが目撃され、近くの小学校が午前9時半まで登校を取りやめました。22日午前7時前、札幌市西区西野8条10丁目の畑で近くに住む人から「クマを見た」と警察に通報がありました。警察によりますと、目撃されたのは親グマ1頭と子グマ2頭とみられ、山のほうに歩きました。札幌市が現場を調査したところ、近くにクマのふんと毛、そして、クルミの殻が残されていました。およそ500メートル離れた西野第二小学校は、児童を一時、自宅に待機させましたが、市の調査で周辺にクマがいないことが確認できたとして午前9時半に登校を再開しました。

(クマ目撃相次ぐ:北海道)
根室管内でヒグマの活動が活発化し、相次いで目撃されている。中標津町では目撃数が昨年同期の4倍に増加した。出没頻度が昨年より減っている地域もあるが、クマはこれから繁殖期に入り、メスを探すオスや若い個体が行動範囲を広げる。関係者は「野外活動の際は、クマ撃退スプレーや音の出る物の携行などの対策を」と呼びかける。

(焦げたにおいで害獣撃退:千葉)
イノシシやシカ、ハクビシンなど農作物を荒らす害獣を、「焦げ」のにおいで撃退する。木材チップを燃料とするバイオマス発電の廃液を有効活用した液剤「ガーデスト PRO」(税込み3300円、500ミリリットル)で注目を集めている。代表の敦賀智行さん(57)は元々、リゾートホテルの会員権を売る営業マンだった。2018年2月に仕事を辞め、「次に何をやろうか」と考えていた時、知人が害獣対策に取り組んでいることを知った。その際、ふと思い出した光景がある。イノシシが芝を掘り返し、ぐちゃぐちゃに荒れたリゾートのゴルフ場だ。元々害獣への問題意識を持っており、対策の考案に没頭することになった。電気柵や金網を設置しても乗り越えてくる害獣に、多くの生産者が悩まされ続けていた。その中で「田植えの後に稲を燃やすと、野生動物は嫌がる」という知人の農家の言葉をヒントに「焦げ」のにおいに目を付けた。半年間、調査、研究を重ね、バイオマス発電によって排出される廃液の処理に悩む県外企業にたどり着いた。

(害獣の命チバレザーに転生:千葉)
農作物を荒らす「害獣」として駆除された命を無駄にしない――。千葉県内に拠点を置く革職人3人が、捕獲された鳥獣を資源として生かす活動を始めた。食肉の加工販売や革製品のメーカーなどと協力し、これまで廃棄されてきた獣皮の活用や、環境に負荷をかけない革製品「チバレザー」のブランド化などを目指す。3人は県内で革製品を手がける辻栄亮さん(43)、大阪谷未久さん(31)、佐藤剛さん(42)。団体名は「シシノメラボ」。野生鳥獣の視点から考えたいという思いが込められている。県によると、県内の鳥獣による農作物の被害は2021年度に約3億円。一方、捕獲した鳥獣を食肉などに加工する取り組みは広がりつつあるが、流通しているのはイノシシで10%程度。獣皮についてはほとんどが廃棄されているのが実情だという。辻栄さんは睦沢町を拠点にシカやイノシシの皮を革製品として生まれ変わらせる一方、子どもたちに鳥獣被害を通して命の大切さを伝えてきた。「大きく発展させるには、横のつながりが必要」と感じ、同様の活動をしていた大阪谷さんと佐藤さんに声をかけたという。大阪谷さんは鳥獣対策などを手がける館山市の会社に所属。シカの一種で特定外来生物のキョンの皮の柔らかな質感にひかれ、環境に負荷を与えないなめしや染色の工法で革製品を作っている。佐藤さんは革製品を製作しながら、木更津市にある農業や食の体験施設で、環境問題の校外学習や企業研修に携わっている。辻栄さんは「肉を食べると皮が出る。ゴミとして焼却すれば環境に負荷がかかる。革製品として活用し、いずれは土にかえすところまで含めた循環を『チバレザー』として広げていきたい」と話している。今後、「チバレザー」の基準をつくって商標登録を進める一方、企業や団体に獣皮の活用を働きかけるという。

(屠体給餌の活動を紹介、駆除のイノシシ肉を有効活用:千葉)
千葉市動物公園は、毛皮の付いたイノシシの肉を丸ごと餌として与え、肉食動物たちの野生の行動を引き出すことで心理的欲求を満たす「屠体(とたい)給餌」の取り組みを続けている。県内で有害駆除されたイノシシの有効活用にもつながっており、こうした活動の報告会が20、21の両日、園内の動物科学館1階で初めて開かれる。初日は、これまで未公開の屠体給餌の場面を収めた動画や写真も見られる。園はクラウドファンディング(CF)で賛同者から四百万円余りの資金を募り、二〇二一年秋から屠体給餌を始めた。ライオンやハイエナに月に一回食べてもらっている。通常、餌としているカットされた馬肉と違い、毛皮などが付いたままのイノシシ肉を与えると、皮をはいで骨を砕き、肉を噛む(か)みちぎるように時間をかけて食べる。野生の行動を引き出すことで、人目にさらされる動物のストレスを緩和する効果があるとされる。国内では福岡県の大牟田市動物園を皮切りに、五年ほど前から各地の動物園で徐々に導入されている。イノシシ肉は、野生動物を捕獲し、食用ジビエとして活用する事業を手がける、警備会社大手ALSOKの子会社「ALSOK千葉」(千葉市花見川区)から購入。県内ではイノシシによる農作物被害が年間一億円以上にも上り、毎年二万~三万頭が捕獲されている。ジビエとして活用されるケースもあるが、ほとんどは廃棄処分されるのが実情で、屠体給餌は有効な活用法になり得る。園担当者は「来園者に取り組みを説明することで、深刻な獣害被害を啓発することにもつながっている」と話す。報告会は二十日が午後一時~四時、二十一日は午前十時半~午後三時五十分。園の研究員や大学研究者らが、屠体給餌が動物の行動や栄養面に与える影響に加え、県内の獣害やジビエ活用状況などを解説する。参加無料(入園料は必要)。定員は各百五十人で先着順。

(害獣の廃棄皮革製品に、久万高原町がプロジェクト:愛媛)
基幹産業である農林業に被害を及ぼす有害鳥獣と向き合い、新たな価値を生み出そうと、久万高原町はふるさと納税の仕組みを利用したガバメントクラウドファンディング(GCF)で、捕獲したイノシシやニホンジカの皮で革製品を手がける革工房ワンループ代表の後藤琢郎さん(46)=同町入野=への寄付を募っている。目標額は200万円で、募集は29日まで。

(リンゴ農園でジビエBBQ:広島)
広島県庄原市比和町木屋原の白根りんご農園が、直売所で販売するイノシシ肉をその場で焼いて食べてもらうバーベキュー場をオープンした。ジビエ(野生鳥獣肉)専門の施設は市内で珍しいという。「落ち着いた自然の中で里山の恵みを楽しんでほしい」と来園を呼びかけている。

(イノシシ肉でハンバーガー:岡山)
ジビエ(狩猟肉)を加工販売しているミナミ(新見市上市)は市内で捕獲されたイノシシの肉を使ったハンバーガー「ガリペバーガー」を販売している。

(新たなシカ肉料理、揖斐高生の発想で:岐阜)
揖斐川町三輪の総合建設業「久保田工務店」は、自社で扱うシカ肉を揖斐高校と連携して発信する取り組みを始めた。座学だけでなく、指定管理者として運営する解体処理施設の見学や道の駅でのインターンシップ(就業体験)も取り入れ、新たな料理の完成を目指す。久保田智也社長(44)は「町への恩返しは責務。ふるさとを守りたいと思ってくれる人を増やしたい」と語る。十六日にあった生活デザイン科食物コースを対象にした授業では、久保田社長が道路や橋、ダムの建設に同社が携わり、災害時にはいち早く現場に行き復旧作業をすると紹介。坂内地域の除雪作業を担っていると説明した。

(特産シシ肉、豚熱で大打撃:島根)
獣害対策として捕獲したイノシシの肉を特産化している島根県美郷町で、生産拠点の食肉加工会社「おおち山くじら」が、4月下旬から大幅に減産している。町内や近隣地域で野生イノシシの豚熱(CSF)感染が確認され、イノシシの入荷が難しくなったため。在庫や町外からの調達などで対応しているが、さらなる感染拡大を懸念する。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、24日午前8時5分ごろ、石巻市泉町1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午前7時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、23日午前7時20分ごろ、栗原市栗駒松倉薬師堂にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、23日午前6時25分ごろ、石巻市日和が丘1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、22日午後2時40分ごろ、栗原市栗駒片子沢外鳥屋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日夜、仙台市青葉区上愛子上志田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、21日午後6時30分ごろ、富谷市富谷源内にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、22日午前8時20分ごろ、石巻市泉町3丁目にサルが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、21日午後2時20分ごろ、石巻市山下町1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午後4時30分ごろ、仙台市青葉区郷六大森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午後3時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、19日午後1時25分ごろ、石巻市羽黒町1丁目にサルが出没しました。

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(駆除したヒグマの胃から肉片や骨片、着衣に不明男性の免許証も:北海道)
北海道幌加内町の朱鞠内湖近くで興部町のアルバイト従業員西川俊宏さん(54)がヒグマに襲われた可能性のある事故で、士別署は17日、遺体の着衣から西川さんの免許証が見つかったと明らかにした。同署は西川さんとみて身元の確認を進めている。同署などによると、この日ヒグマの駆除現場近くで発見された性別不明の遺体は頭部がなく、動物にかまれたり、爪で傷つけられたりしたような痕があった。つなぎの胸のポケットから免許証のほか、現金の入った財布が見つかった。遺体には土や砂がかけられていたという。周辺では頭部も見つかっている。西川さんは14日から行方が分からなくなっており、同日午前10時頃、同湖の釣り場の周辺で胴長靴をくわえたヒグマが目撃されていた。15日に体長約1・5メートルのヒグマは駆除され、その胃から肉片や骨片など計9キロが確認されたという。現場周辺では西川さんのものとみられる胴長靴やスマートフォンが入った肩掛けバッグ、釣り竿などが残されており、同署は西川さんがヒグマに襲われたとみて、事故の状況を調べている。

(散弾銃実弾か、ごみ置き場で発見:広島)
福山市は17日、同市本郷町のごみステーションで銃弾のようなものが8発見つかったと発表した。福山西署によると、散弾銃の実弾とみられ、不法投棄された可能性もあるとみて、火薬類取締法違反容疑を視野に調べている。市によると、直径約1・5センチ、長さ約6センチ。同日午前、不燃ごみを収集中の市職員が半透明のごみ袋に置かれた状態で見つけ、市西部環境センターを通じて同署に通報した。市は、銃砲弾を処分する際は警察に連絡した上で、銃砲店へ引き取りを依頼してほしいとしている。同センターの藤井宏行所長は「誰かが捨てたのであればあってはならない行為。処分は適切に行ってほしい」と話している。

(山菜採りの84歳男性、クマに襲われけが:岩手)
17日午前、遠野市の山林で山菜採りをしていた人がクマに襲われ、頭などにけがをしました。ことしクマに襲われてけがをした人はこれで6人となり、警察などが注意を呼びかけています。警察や消防によりますと、17日午前10時半ごろ、遠野市土淵町の山林で84歳の男性がクマに襲われたと消防に通報がありました。男性は山菜を採るため、朝8時半ごろから1人で山に入っていて、頭や顔を爪で傷つけられたほか、腕にもけがをしているということです。クマに襲われた後、自力で車まで戻り、電話で連絡を受けた妻が消防に通報したということで、意識はあり、命に別状はないということです。県内では16日も八幡平市と宮古市であわせて2人がクマに襲われてけがをしていて、ことし、人が襲われたのは5件で、合わせて6人がけがをしています。警察や県によりますと、去年もこの時期は6件で7人がけがをしていましたが、ことしはクマの目撃情報が去年のおよそ3倍に上っているということです。警察は山には1人では入らず、鈴や笛など音が出るものを携帯してクマに警戒するよう呼びかけています。

(畑で作業中にクマとぶつかり80代女性がけが:秋田)
18日秋田県湯沢市の畑で80代の女性がクマにぶつかり顔にけがをしました。警察によりますと、18日午前6時半ごろ湯沢市関口の住宅街にある畑で作業をしていた80代の女性がクマとぶつかりました。女性は顔の左側にけがをしていて、病院で手当を受けています。女性は自力で病院に向かっていて命に別状はないということです。同じ時間帯に近くの上湯沢駅付近で別の住民がクマを目撃していてクマはその後、女性の畑に向かったとみられています。女性と鉢合わせしたあとクマは東の住宅が広がる方向に立ち去っていて、警察はパトロールするなどして注意を呼びかけています。

(すでに20頭を駆除、捕獲したクマは射殺:北海道)
道は今シーズンから始めたクマの「春期管理捕獲」ですでに20頭を駆除していたと明らかにしました。鈴木知事:「ヒグマの生息数が増加していることに対応するために/今年に入りまして新たな取り組みで20頭をすでに捕獲している」。道は人里に出没するヒグマの個体数が増えていることから、狩猟期間外の2月から5月までの間、ヒグマを駆除する「春期管理捕獲」をことしから4年間の期限付きで始めました。鈴木知事は会見で今年すでに20頭を捕獲したことを明らかにしました。「管理捕獲」の中では捕獲したクマは射殺することになっているほか、威嚇射撃で山に返す措置もおこなわれます。道は、今月末までの対策期間が終わったあとに詳しい報告をおこなうとしています。

(野生イノシシの豚熱感染確認、山中の泥にウイルス含まれる可能性:兵庫)
兵庫県は、丹波市青垣町東芦田で見つかった死んだ野生イノシシ1頭が豚熱に感染していたと発表した。確認は12日付。これを受け、丹波市は16日からホームページで注意喚起している。市農林振興課によると、4月末に見つかった成獣のメスで、市内では40頭目の感染例。人にうつることはないが、山中の泥にウイルスが含まれていることがあるため、養豚場付近などで山林に入った際は下山後に靴底を洗うよう呼びかけている。

(「特定外来生物」の駆除、本格化:愛知)
豊橋市は、生態系などに悪影響を及ぼす「特定外来生物」の駆除を今年度から本格化する。昨年の外来生物法改正に伴い、国に代わって自治体が駆除活動できるようになったためだ。市は農作物にも被害を与えるヌートリアなど水辺の小動物にも対象を広げるほか、予防のための周知活動にも取り組む。田畑の農作物被害を及ぼす有害鳥獣は中核市などでも捕獲できたが、生態系維持のための駆除は国が主体だった。法改正に伴い、外来生物の駆除活動の主体が自治体にも広がり、国への確認手続きもなくなるなど素早い対応が可能になる。市は今年度から駆除対象にアルゼンチンアリとアカミミガメのほか、在来生物を阻害するヌートリアやミズヒマワリ、人家へ侵入するアライグマを加えた。なかでもヌートリアは市内各地で年間約100件の被害などが報告されている。北部の石巻や南東部の表浜エリア、神野新田町など広範で収穫前の稲や野菜、果物などが被害に遭っていた。市によると水路などに沿って移動し、生息域をさらに広げている。市内中心部を流れる朝倉川など住宅地に近い河川でも見つかっている。魚や貝などの水生生物や水辺の植物などを食べ、周辺の生態系にも悪影響を及ぼしている。駆除は有識者らでつくる市の「生態系ネットワーク懇話会」で専門家らの助言を求め、国の補助金が採択されれば生息域で箱型のわなを使った捕獲と駆除を進める。市環境保全課では「ヌートリアは寄せられた情報から生息エリアを特定済み。生息数は増える傾向にあるので食い止めたい」などと対応への構えを見せる。

(放流アユ食い荒らすカワウ、新兵器で撃退へ:京都)
京都府の由良川に放流したアユをカワウの食害から守ろうと、京都府福知山市と由良川漁業協同組合(同市内記)は今春、ドローンでカワウを追い払う実証実験を始めた。カワウ対策でのドローンの活用は全国的に珍しいといい、効果が期待されている。漁協の組合員は4月下旬、福知山市の由良川に約4万3千匹(300キロ)の稚魚を放流した。稚魚を狙って水面ぎりぎりを飛行するカワウ。現場に立ち会った府猟友会のメンバーが直径約1メートルのドローンを飛ばし、備え付けの高性能スピーカーから猟犬の鳴き声を流したり、遠隔操作で花火を打ったりすると、慌てて飛び去った。放流は6月のアユ釣りシーズンを前に毎年この時期に行われる。養殖池で育てた稚魚は警戒心が薄く、自然環境に慣れるまで流れが緩やかな水域にとどまる習性があるという。放流場所に近い河川敷の竹やぶ「明智藪(やぶ)」はカワウやシラサギの営巣地となっており、合わせて約500羽が生息する。毎年、放流後に大量のアユが捕食される食害が発生しており、2021年には約1200万円の被害が発生している。このため市は、4月にカワウを有害鳥獣に追加した。市内でドローンの製造販売を手がける「アエロジャパン」に協力を依頼し、同社と府猟友会が共同開発した追い払い用ドローンを使って効果を確かめることにした。放流は5月25日までに9回に分けて計36万匹(2700キロ)を予定しており、9、10日にも市内の由良川でドローンを使った追い払いを実施する。日和隆組合長(74)は「ドローンの活用は助かる。物価高の影響で稚魚の単価は値上がりしており、食害の抑止につながってほしい」と話している。

(最新機器でリアルなクレー射撃体験施設オープン:熊本)
益城町の熊本県総合射撃場に最新機器を使ったクレー射撃のシミュレーターが導入されました。九州初導入となるシミュレーターで、クレー射撃の未経験者でも気軽に楽しむことができます。クレー射撃とは、クレーと呼ばれる標的を散弾銃で撃ち得点を競うもので、オリンピックの正式種目ですが、銃所持の許可を必要とするなど競技人口の減少が課題となっています。そんな中、気軽に射撃を楽しんでもらい競技の普及に繋げようと熊本県総合射撃場が九州で初めて導入したのが銃所持の許可を必要としないこちらのシミュレーター。使用する模擬銃は、本物と同等の重さや質感で大迫力のスクリーンの前で現実さながらの臨場感のもとクレー射撃を体験できます。ということで私も実際に体験、1枚のクレーに対し2発撃つことができるトラップ競技に挑戦です。その後、9連続で成功するなどしトータル12得点、まずまずの成績でした。その後は撮影スタッフも挑戦。女性カメラマンに私の記録をあっさりと抜かれるとドライバーは何と21得点。初体験ながら会場スタッフも驚きの腕前を披露しました。未経験者でも気軽にプレーでき、クレー射撃の魅力を感じることができるこのシミュレーター。一般の利用は今日からで、1時間1500円で何度でもプレーできます。

(北陸自動車道の大型動物との接触事故、福井県内で7割以上:福井)
中日本高速道路(NEXCO中日本)金沢支社は、2022年度に管内の北陸自動車道で発生した大型動物との接触事故件数が前年より11件増えたとして、注意を呼び掛けている。7割以上が福井県内で発生していた。同社によると、管内の北陸道で2022年度に発生した大型動物との接触事故件数は、前年度から11件増の62件で、9割がシカとの接触だった。イノシシやクマと衝突したケースもあった。増加の要因は▽豚熱発生によるイノシシの駆除が進み、シカの生息数が増加▽2022年8月の福井豪雨による高速周辺の土砂堆積ーとみている。同社は注意を呼び掛けるポスターを制作、各所に掲示した。接触事故の多くが夜間に発生していることから、同社は「夜間は高速道路上に動物が『いるかもしれない』『飛び出してくるかもしれない』という意識した運転を。対向車や先行車がいない場合はハイビームで広い視界を確保して前方に注意してほしい」と呼び掛けている。また、 動物と接触した場合は、安全な場所に車を停め、道路外に避難した上で警察(110番)や道路緊急ダイヤル(♯9910)に通報するよう求めている。携帯電話を持っていない、圏外の場合は最寄りの非常電話を利用してほしいとしている。

(ササ消滅目前、高原山の危機:栃木)
日光国立公園に位置する高原山(1795メートル)が、深刻なシカの食害に見舞われている。林野庁塩那森林管理署によると、国有林では、苗木を食べられたり、樹皮をはがされたりといった被害が毎年多数発生しているという。現地を歩いた。山開きをする「高原山を愛する会」の市川貴大事務局長と4月下旬の高原山を訪ねた。矢板市側の標高約1200メートルの登山道を歩いてゆく。木々の根元のササは冬枯れの芝生のようだ。市川さんがつぶやいた。「シカに食べ尽くされている」。以前は主峰・釈迦ケ岳の山頂付近などは、迷子になりそうなほどササやぶに覆われていたという。愛する会は毎年、塩谷町側の登山道のササを刈っていたが、ここ2年は刈る必要がなくなるほど、伸びなくなった。雨よけのササの葉を失った山肌の土は、雨のたびに押し流され、植物の根がむきだしになっていた。むきだしになった根は養分を吸収できず、植物は枯れる。ひいては山の保水力が失われる。シカに樹皮を食べられた木々が目立った。えぐられるように樹皮がはがれていたシロヤシオもあった。「ヤシオツツジの樹皮も、いずれ食べられてしまうかもしれない」と市川さん。シカに運ばれ、ヤマビルも増えたという。市川さんは食害が広がった原因として、①2011年の東日本大震災の東京電力福島第一原発事故による放射能汚染で猟が中断された②地球温暖化の影響で冬を生きのびられる子ジカが増えた――の2点を挙げる。塩那森林管理署によると、高原山では21年度、スギ苗木1万2900本で食害などの被害が報告された。矢板市は食害対策として、22年度、激辛トウガラシの辛み成分を使った忌避剤を市有林の苗木15本と民有林の苗木25本に散布した。効果は上々で、今も無傷だという。斎藤淳一郎市長は「食害は林業の持続可能性を阻害する。シカの数を減らさないといけないが、市単独では無理。県や他の市町、森林管理署、林業事業体と連携する必要がある」と話している。

(クマ目撃情報、地図で一目:北海道)
室蘭市内で12日からクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、市は同日以降のクマの目撃場所や日時などを地図上に示した「熊出没確認マップ」を作成し、17日から市ホームページ(HP)に掲載している。

(クマ目撃情報“アライグマだった可能性”:北海道)
17日、札幌市豊平区の住宅街でクマの目撃情報がありましたが、札幌市は、目撃されたのはクマではなくアライグマだったのではないかとする現地調査の結果をまとめました。札幌市豊平区福住3条11丁目で17日午後6時20分ごろにクマを目撃したという通報が車で通りかかった男性から警察に寄せられました。札幌市は現場に職員を派遣して調査を行いましたが、▼ヒグマの痕跡が見当たらなかったほか、▼現場近くではアライグマが道路を横断していたという別の目撃情報があったことがわかりました。このため札幌市は、目撃されたのはクマではなく、アライグマだったのではないかとする現地調査の結果をまとめたとしています。これを受けて警察は目撃情報を受けて行っていたパトロールを終えるほか、現場の近くにある森林総合研究所も、取りやめていた一般公開を19日から再開するとしています。

(「高齢者の“心”守りたい」と一体になって取り組む“サルのスペシャリスト”:新潟)
5月になって農作業が本格化する中で、農業関係者の頭を悩ませているのが、“サル”などの野生動物による被害です。新潟県内で最もサルの被害が大きい「阿賀町」では、住民主体の対策が進んでいました。取り組みの最前線で活動する『サルのスペシャリスト』を取材しました。バイクや車が走る阿賀町の国道459号のそばはサルたちの“縄張り”です。あちらにも、こちらにも…、佇むサルの姿が見られます。阿賀町に住む波多野健治さんは、“サルの専門家”として、阿賀町からサルなどの野生動物の被害に対応する業務を請け負っています。山林面積が新潟県内で2番目に大きい阿賀町には、980匹以上のサルが生息していて、「農業被害」が特に深刻です。サルが荒らした畑をよく見ると、大根の甘い部分だけを食い散らかしているのが分かります。新潟県によりますと、阿賀町のサルによる農業被害は2019年から2021年まで毎年300万円を超えていて、県内の自治体の中で最も被害が大きくなっています。阿賀町によると、サルの被害が増え始めたのは20年ほど前から。人口減少や高齢化による耕作放棄地の増加、狩猟者の減少などが主な要因です。サルによる被害というのは「単なる直接的な農業被害だけに留まらない」と、阿賀町では被害の深刻さを実感しています。【阿賀町有害鳥獣係 江花一実さん】「サルの被害があるとせっかく育てた作物が全滅してしまうので、高齢者にとって張り合いにもなっているはずの農作業が、もう一気にやる気がなくなっちゃうんですよね。そうすると、お年寄りの元気がなくなって病気がちになり、ひきこもりがちになり、保険とか福祉にかかる町の経費が上がってしまう…」。そこで阿賀町は、“サルの専門家”波多野さんへのサル被害に対応する業務委託など、新潟県内の自治体で最大規模となる年間4300万円ほどの有害鳥獣対策費を今年度の予算に盛り込みました。その中でひとつの柱となるのが、阿賀町の町民限定のアプリです。農業被害を出すサルの位置が確認できる「サルの群れが分かる地図」です。【阿賀町有害鳥獣係 江花一実さん】「このアプリ上に、サルの群れがここにいるよという“位置情報”を表示していて、『今この位置にいるサルが次はここに行くんだよ』という行動予測がある程度できるようになっている」。アプリに表示されたサル顔のマークは「群れの直近の居場所」を、足跡のマークはこれまでの「移動経路」を示しています。サルの位置を把握することで、住民は事前の対策がとれ、行政はサル捕獲の罠を効率的に設置できるようになります。また阿賀町では、人里に降りてくる約30のサルの群れの全てに「GPSの首輪」を装着しています。他にもこのシステムを導入している自治体はありますが、これほどの規模は珍しいと阿賀町では言っています。有害鳥獣対策を専門とするNPO団体に勤務していた“サルのスペシャリスト”波多野健治さんは、サル被害に悩む阿賀町から2015年に誘われ、阿賀町の「地域おこし協力隊員」になりました。そして任期を終えた後も、自身の活動の拠点を阿賀町にしているそうです。阿賀町では、波多野さんが地域おこし協力隊として赴任してから、サルへのGPSの取付作業は行なわれています。波多野さんは、力の強いサルにGPSを取り付けるのに一般的な、コストと手間のかかる麻酔銃を使わないそうです。【阿賀町有害鳥獣係 江花一実さん】「波多野さんには技術と経験がありますので、サルを生きたまま捕獲し『動きをおさえて、首輪をつけて、すぐその場で放獣する』という…。非常に効率的にこのシステムの維持ができている」。阿賀町がサル対策で大切にしているのは、駆除ではなく電気柵の設置などによる“住民主体”の防衛です。去年、サルの被害にあった遠藤佐さんの畑にも、電気柵が設置されていました。設置の指導は、波多野さんの仕事のひとつでもあります。【波多野健治さん】「駆除ばかりしていても、被害がなくなることはない。農作物を食べにくるサルをどうにかするよりも、その食べ物自体をしっかりと管理しておけば、サルにとって“降りてくるメリット”がなくなる」。住民にとっも、専門家の波多野さんが町に常駐しているので、気軽に相談できる体制が整っています。野生動物を相手にするには「住民と行政と業者が一体となった獣害対策が必要だ」と波多野さんは強調します。【波多野健治さん】「見つけた当人が、その場で一番すぐに動けるんですよね。住民自ら対策を行っている所と、業者や行政に任せてというニュアンスでやってる所とでは、その対策のレベルの差がものすごく違う」。実際に、波多野さんの取り組みによって被害が軽減した地域もあります。これまで集落の関係者が持ち回りで畑の見回りをしていた阿賀町の船戸集落では、波多野さんの指導で畑全体を電気柵で囲った結果、被害が年間で130万円ほど減ったということです。波多野さんが阿賀町に来た2014年当時に、年間約400万円だったサルによる農業被害額が2021年には370万円になるなど、少しずつ成果が見え始めています。波多野さんは去年、農林水産省から表彰を受けました。サル対策を続け、GPSを使った効率的な追い払いや地域住民らへの指導が評価されました。【波多野健治さん】「小さい畑でも、やっぱりそういうのを楽しみにしているおじいちゃん・おばあちゃんの“心の被害”というのを一番守ってあげなくちゃいけないって、阿賀町に来て思いましたね」。行政と住民と波多野さんが一つになって行われる、阿賀町での取り組み。同じ課題に悩む他の自治体にも広がるかもしれません。

(県道で軽トラックがクマに衝突:新潟)
5月18日午後1時ごろ。魚沼市竜光の県道で、男性が運転する軽トラックが道路を横断してきたクマに衝突しました。クマはその後、西側の山へ逃げていきました。運転手や同乗者にけがはありませんでした。警察と市役所はクマへの注意を呼びかけています。

(クマ目撃相次ぐエリア:山口)
15日、山口県周南市の新南陽高校のグラウンドでクマと見られる足あとが見つかったと市が発表しました。クマのものと思われる足あとは15日生徒が発見しました。今月に入って山口県東部を中心に、クマの目撃情報が相次いでいます。新南陽高校すぐそばの「TOSOH PARK 永源山」でも、姿や痕跡が確認されています。周南市では目撃を受けて公園は閉園とし、捕獲用のおりが設置しパトロールを行っています。新南陽高校ではグラウンドの使用を中止するとしています。

(住宅街付近で「クマのふん」が見つかる:北海道)
北海道当別町の住宅地でクマのふんが見つかり、町は住人に注意を呼びかけています。17日午前6時すぎ、当別町の住宅地「スウェーデンヒルズ」のテニスコート近くの町道で、住宅地の管理人がクマのふんを発見し町に連絡しました。猟友会や警察が付近をパトロールしましたが、クマの発見には至っていません。現場からおよそ50mの場所には住宅が立ち並んでいて、町は住人や近くを通る人に対し注意を呼びかけています。この住宅地で今年、クマの痕跡が見つかったのは初めてです。

(住宅街でクマが目撃される:北海道)
また札幌でクマの目撃情報です。17日、札幌市豊平区の住宅街で道路を渡っているクマが目撃されました。警察は警戒を呼びかけています。クマが目撃されたのは札幌市豊平区福住3条11丁目の住宅街です。警察によりますと、午後6時20分頃、車を運転していた人が走行中にクマを目撃しました。目撃者によりますと子グマくらいの大きさだったということですクマは住宅街から道路を横断し森林総合研究所の敷地に入っていったということです。現場の近くには、「さっぽろ羊ヶ丘展望台」などがありすぐ脇には森林が広がっている場所です。この付近では去年9月に、札幌ドームの北ゲート付近などでクマが目撃されています。警察はあす登校の時間帯に近くの通学路をパトロールするということです。

(道路上でクマの目撃情報:新潟)
新潟市秋葉区で18日、体長1mほどのクマ1頭が目撃されました。警察は付近の住民に注意を呼び掛けています。新潟市秋葉区小口で18日午後3時半過ぎ、「道路を横断する体長1mほどのクマ1頭を知人が目撃した」などと警察に通報がありました。警察によりますと、隣の秋葉区東島では2日に体長1mほどのクマ1頭が目撃されています。クマが目撃された場所から民家までは、直線で300mほどの距離があるということですが、近くにはクリーンセンターや特別養護老人ホームなどがあることから、警察は付近の住民などに注意を呼び掛けるとともに警戒活動をしているということです。

(クマらしき動物目撃、注意を呼びかけ:静岡)
伊豆市は16日、同市冷川の東海バス持越口バス停付近でクマらしき動物が目撃されたと市のLINE(ライン)公式アカウント上で発表した。市によると、16日午後4時ごろ、市民からクマらしき動物が道路を横切ったと連絡があった。足跡などの痕跡は確認されていないという。市は付近の住民や観光客、登山者らに注意を呼びかけている。

(ジビエ処理研修施設オープン、全国から受講者受け入れへ:大分)
イノシシやシカ肉などジビエの消費拡大に向けて人材を育成する研修施設が大分県宇佐市にオープンしました。宇佐市院内町にオープンした「日本ジビエアカデミー」はイノシシやシカ肉の加工販売などを行う「サンセイ」が運営するジビエ処理の研修施設です。アカデミーでは品質の良いジビエの普及を目指し、受講者に狩猟から解体加工、販売までの研修を行います。また衛生管理などの知識も学べます。県によりますと2021年度に捕獲された野生鳥獣のうち食用として流通したのは4.1パーセントに留まっています。(サンセイ・山末成司社長)「美味しいジビエを作るにはこんなに大変だけど、こういう処理をしなければいけないということを学んでそれをどんどん広げていって美味しいジビエが全国に広がっていけばなと思います」。施設では全国から受講者を受け入れて、6月から研修を開始し、年間20人ほどを育成する方針です。

(移住の女性猟師が「ジビエ食堂」オープン:長野)
有害鳥獣対策をしてきた長野市の「地域おこし協力隊員」の女性が猟師となった。さらに、このほどジビエ料理専門店も開き地域に貢献しようとしている。肉たっぷりの濃厚ソースを生パスタに絡めたボロネーゼ。大きな「レアチャーシュー」が乗った中華そば。いずれも評判の料理だが、メニュー表を見るとどれにも「鹿肉」の文字が。2023年3月にオープンした長野市若穂保科のジビエ食堂「イノシカ」。主に地元で捕れた鹿肉を使った料理を提供している。鹿肉のチャーシューを切る小野寺可菜子さん(35)。店のオーナーだ。ジビエ食堂「イノシカ」・小野寺可菜子さん:「牛と比べると煮込み方が倍くらい違うので、基本的に火を通すのは圧力鍋か低温調理で柔らかさを重視して」。店は口コミで評判となり、週末の昼時はほぼ満席だ。料理に腕を振るう小野寺さん。実は、自身も狩猟免許を持つ猟師。自分で仕留めた獲物の肉を提供することもある。小野寺さんは岩手県出身。結婚後は埼玉県などに住んでいたが、コロナ禍での都会生活に息苦しさを感じ、2年前の1月、夫婦で若穂地区に移住。地域おこし協力隊員として有害鳥獣対策を担当してきた。ジビエ食堂「イノシカ」・小野寺可菜子さん:「長野を好きな理由として、豊かな自然があるというところが一番、私の中で大きい部分だったので、(有害鳥獣が)その自然が壊れてしまう原因になっているというところで、自分でもし何とかできることがあればという思いから、最初は有害鳥獣駆除をやろうと思い始めた」。シカやイノシシによる農林業の被害。2021年度の被害額は、県全体でおよそ7億3千万円に上った。若穂地区も深刻で、小野寺さんも免許を取得して猟へ。ジビエ食堂「イノシカ」・小野寺可菜子さん:「(最初は)本当に銃を撃つことができるのか不安だったんですけど、私も『そうだよな、生きるためにこのシカを捕るんだよな』と一瞬の中で思うことがあって、自分の中でふに落ちたときにすっと行動に移せた部分もあるので、命をいただく行為をしてるんだなって実感は強くありました」次第に強くなっていったのは「いただいた命を無駄にしてはいけない」という使命感。小野寺さんは任期途中で協力隊員を辞め、空き家を改装して食堂をオープンさせた。小野寺さんには心強い仲間がいる。「先輩猟師」の一人で、7年前、東京から地域おこし協力隊員として若穂に移住した越前屋圭司さん(49)だ。越前屋さんは地元の加工施設「自美恵(じびえ)」の責任者。野生鳥獣の処理・加工を一手に引き受けている。鹿モモ肉のローストプレート食堂で提供する肉は全て越前屋さんの加工施設から仕入れたもの。臭みやくせがないと評判だ。越前屋さんは自身に続き、若穂でチャンレンジする小野寺さんに期待を寄せている。先輩猟師・越前屋圭司さん:「(技術は)まだまだ未熟というか、それでもすごく研究熱心だし、捕ってそれをお肉にして最終的には料理にするというストーリー性があるのが、素晴らしいと思う。お客さんにも響くと思うので、今後がますます楽しみですね」。店先に並ぶ眼鏡ケースやコインケース。小野寺さんは料理を提供するだけでなく、得意の裁縫で、手作りの革製品も販売している。材料は駆除されたシカの革。飯田市の業者から仕入れていて、特有の柔らかさと吸湿性があるそう。ジビエ食堂「イノシカ」・小野寺可菜子さん:「余すことなく、全部、お肉もそうですけど、革としても使っていきたいと思う」。おいしく食べ、身に着けて、命をつないでいく―。女性猟師・小野寺さんの挑戦は始まったばかりだ。ジビエ食堂「イノシカ」・小野寺可菜子さん:「地域の特産として一端を担っているんだなというのを感じながら、自信を持って『若穂の名物です』と提供をしていきたい。地域のためにというと大げさになっちゃうが、地域の一員として盛り上げていければ」。

(鹿教湯 de マルシェ:長野)
長野県上田市の鹿教湯温泉にある「Deear cafe(ディアカフェ)」前広場で、2023年5月27日(土)に『鹿教湯 de マルシェ~馬鹿バーガーもあるよ~』が開催。三才山トンネルが無料となり、松本市からのアクセスも抜群となった鹿教湯温泉を楽しんでもらい、関心を持ってもらいたいと、開催が決定。当日は、上田市周辺で活動するキッチンカーをはじめ、パン・焼き菓子などのフードやクラフトブースなど約20店が出店。駆除された鹿肉を有効利用した馬鹿バーガーも販売されます。

(野生のエゾシカを使ったトートバッグ:東京)
MAKAMI(マカミ)(本社:東京都台東区、代表:久津 真実、以下 MAKAMI)は、2023年5月20日に野生のエゾシカ革で作る重厚なのに軽い「エゾシカトートバッグ」をリニューアル販売します。2021年の初回販売では60個を完売しました。その後お客様からのお声を聞き、さらに使いやすさとデザインを改良しました。

(ペット用ジビエ愛用者のうち9割以上があげ続けたいと回答:東京)
グローバルペットブランズジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表者:倉橋 健)は、犬を飼っている方を対象に、「おやつ・トリーツ×ジビエ」に関する調査を実施しました。専門店が次々とオープンし、ちょっとしたブームにもなっている「ジビエ」。元々はフランス語を語源とし、イノシシやシカなど狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するもの。高たんぱく・低脂肪といった優れた栄養バランスが高く評価され、人気を高めています。その流行は人間だけでなく、ペット業界にも。近年のペット用おやつ・トリーツの多様化から、ペット向けのジビエフードも多く販売され、ペットへの健康効果が注目されています。そこで今回、ペット向けジビエトリーツブランド『Jolly Jolie』を手掛けるグローバルペットブランズジャパン株式会社は、犬を飼っている方を対象に、「おやつ・トリーツ×ジビエ」に関する調査を実施しました。はじめに、愛犬に最もあげているおやつ・トリーツについて伺っていきたいと思います。「愛犬に最もあげているおやつ・トリーツはどのようなタイプですか?」と質問したところ、『ジャーキー系と回答した方が最も多く、次いで『ガム系(14.3%)』『チーズ系(8.8%)』と続きました。ジャーキー系のおやつ・トリーツをあげている方が6割以上いるようです。では、愛犬におやつ・トリーツをあげる上で困っていることなどはあるのでしょうか。具体的に聞いてみました。愛犬におやつ・トリーツをあげる上で健康面や選び方などさまざまな心配を抱えていることが判明しました。近年では、ジビエを使用したおやつ・トリーツが販売されていますが、どのくらいの方がご存じなのでしょうか。「ジビエを使用したおやつ・トリーツがあることをご存じですか?」と質問したところ、『知っており、実際にあげている(24.5%)』『知っているが、あげたことはない(24.1%)』『知らない(51.4%)』という回答結果になりました。実際にあげている方が2割以上いるようです。また、知っているけれどあげたことはない方が2割以上、知らない方が半数以上という結果になりました。では、ジビエを使用したおやつ・トリーツをあげている方は、どのような種類のものをあげているのでしょうか。前の調査で『知っており、実際にあげている』と回答した方に聞いてみました。「愛犬にあげているジビエの種類を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『シカ(74.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『ウマ(40.2%)』『イノシシ(28.5%)』と続きました。多くの方が、シカを使用したおやつ・トリーツをあげているようです。先程の調査結果で、2割以上の方が愛犬にジビエを使用したおやつ・トリーツをあげていることがわかりました。では、ジビエを使用したおやつ・トリーツをあげている理由とは一体何なのでしょうか。引き続き、ジビエを使用したおやつ・トリーツをあげている方に伺っていきたいと思います。アレルギー対策や、愛犬の健康を考えた上でジビエを使用したおやつ・トリーツをあげていることがわかりました。また、食いつきの良さも理由の一つに挙げられるようです。では、ジビエを使用したおやつ・トリーツを食べたワンちゃんの反応はどうなのでしょうか。詳しく聞いてみました。ジビエを使用したおやつ・トリーツは、ワンちゃんにおおむね好評で喜んで食べるようです。では、今後もジビエを使用したおやつ・トリーツをあげ続けたいと思うのでしょうか。そこで、「今後もジビエを使用したおやつ・トリーツをあげ続けたいと思いますか?」と質問したところ、『とても思う(54.6%)』『まあ思う(41.8%)』『あまり思わない(2.8%)』『まったく思わない(0.8%)』という回答結果になりました。実際に、ジビエを使用したおやつ・トリーツをあげている方の9割以上が、これからもあげ続けたいと回答しています。ジビエを使用したおやつ・トリーツは、愛犬の健康面が気になる飼い主と愛犬自身にメリットがあると言えそうです。ジビエを使用したおやつ・トリーツは愛犬に好評で、今後もあげ続けたいと考える飼い主が多いことが明らかになりました。ジビエの中でも、特に馬肉は高たんぱく・低脂肪として知られていますが、馬肉ジビエペットトリーツを愛犬に食べさせてみたいと思う方はどのくらいいるのでしょうか。前の質問で、『ジビエを使用したおやつ・トリーツをあげ続けたいと思わない』と回答した方以外に伺っていきたいと思います。「高たんぱく・低脂肪が特徴の馬肉ジビエペットトリーツがあれば愛犬に食べさせてみたいと思いますか?」と質問したところ、『とても思う(24.8%)』『まあ思う(43.6%)』『あまり思わない(20.3%)』『まったく思わない(11.3%)』という回答結果になりました。「とても思う」「まあ思う」を合わせると、およそ7割の方が馬肉ジビエペットトリーツを愛犬に食べさせてみたいと考えていることがわかりました。それぞれ理由を詳しく聞いてみました。身体に良さそう、ヘルシーといった理由で馬肉のジビエペットトリーツをあげてみたいと思うようです。一方で、あげてみたいと思わない方は、食べすぎないかどうかや、体への負担が気になるといった理由があることがわかりました。では、同じ馬肉でも、モンゴル産の放牧されて育った馬肉ジビエを愛犬に食べさせたいと思う方はどのくらいいるのでしょうか。全員に、「モンゴル産の放牧されて育った馬肉ジビエを愛犬に食べさせたいと思いますか?」と質問したところ、『とても思う(18.4%)』『まあ思う(38.9%)』『あまり思わない(29.0%)』『まったく思わない(13.7%)』という回答結果になりました。「とても思う」「まあ思う」を合わせると、半数以上の方がモンゴルで放牧されて育った馬肉ジビエを愛犬に食べさせたいと思うと回答しました。ストレスが少ない状態で放牧された馬肉ジビエは、よりヘルシーで美味しいと好印象であることが伺えます。今回の調査で、実際に愛犬にジビエおやつ・トリーツをあげている方が2割以上いることが判明しました。健康的であることや、愛犬が喜んで食べるといったことが理由のようです。また、肥満予防などの観点から、馬肉ジビエフードを愛犬に食べさせたいと考える方が6割以上いることもわかりました。多くの飼い主が愛犬の健康面を考えておやつ・トリーツを選んでいる様子がうかがえます。いつまでも健康でいてほしい愛犬には、高たんぱくで低脂肪なジビエフードをあげてみてはいかがでしょうか。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、18日午後5時40分ごろ、石巻市泉町3丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午前10時30分ごろ、仙台市太白区茂庭佐保山西にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午後0時20分ごろ、仙台市太白区坪沼塩ノ瀬にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、18日午後3時10分ごろ、登米市津山町柳津入土付近の川沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
宮城県警によると、18日午後3時ごろ、大郷町東成田北沢山の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午後7時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、17日、石巻市山下町1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、17日午前8時ごろ、登米市迫町新田舘林にクマが出没しました。

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(クマに襲われ男性2人けが:岩手)
クマによる被害が岩手県内で相次いでいます。5月16日午後に宮古市で、また16日午前には八幡平市でそれぞれ男性1人がクマに襲われ顔や腕にけがをしました。16日午後、宮古市崎山で70代の男性がクマに襲われ顔などにけがをしました。また16日午前11時40分ごろ八幡平市兄川の山林で親戚と2人でタケノコ採りをしていた秋田県に住む男性が成獣のクマ1頭に左手を噛まれけがをしました。警察によりますと、男性はその後親戚と自力で下山。他の親戚が消防に通報しドクターヘリで病院に搬送され治療を受けていますが、搬送時には会話できていて命に別条はないということです。現場付近では猟友会がクマを探しています。警察では山に入るときは周囲を十分確認して歩くほか、クマよけのスプレーなどを用意しておくなど注意を呼び掛けています。

(恐山近くでクマに襲われ70代男性けが:青森)
16日朝、むつ市で山菜採りをしていた70代の男性がクマに襲われ、けがをしました。青森県内でクマによる人的被害は今シーズン初めてです。むつ市などによりますと 16日午前8時半過ぎ、恐山の入り口近くの路上で、頭から血を流して座り込んでいる70代の男性を通行人が見つけ、消防に通報しました。男性はクマに襲われたとみられ、搬送時には意識があり、会話ができたということです。現場は、県道4号から1キロほど離れた恐山橋の近くで、男性は夫婦で山菜採りに訪れ、妻と別行動をしていた際にクマに襲われたということです。青森県内でことし、クマによる人的被害は初めてです。青森県は、クマのえさとなるブナの実が去年秋に平年並みだったことから、今後、クマの行動範囲が広がる可能性もあるとして4月7日にツキノワグマ出没注意報を発表しています。県環境生活部自然保護課 原隆文課長「クマの行動範囲が広がったり出没件数が増えていくのが十分考えられます。引き続き山に入る場合にはクマの出没に注意していただきたい」。県はクマが出没した場所には近づかないなど、注意を呼びかけています。

("人体のようなもの"発見、行方不明の男性か:北海道)
5月14日、釣りをしていた男性が行方不明になった北海道・上川の幌加内町にある朱鞠内湖で、周辺を捜索していたハンターらが、付近で"人体のようなもの"を見つけたと警察に連絡がありました。また、発見場所付近でハンターがクマ1頭を駆除したということです。行方が分からなくなっているのは、幌加内町の朱鞠内湖で釣りをしていた50代とみられる男性です。男性は14日午前5時半ごろ、ガイドが運転する小型船に乗って一人で釣りに向かったと見みられています。その後、ガイドが迎えに行くと、男性の姿はなく、胴長と呼ばれる釣り用の長靴をくわえたクマを目撃したため、警察に通報しました。14日、警察などが船とヘリコプターで捜索したところ、男性のライフジャケットやリュックなどが発見されました。警察は15日も捜索を続ける予定でしたが、天候が悪く中止となったため、クマの駆除と捜索のため、地元のハンターらが15日午後から、男性が釣りをしていた現場付近に向かいました。午後3時過ぎになって、現地のハンターらが"人体のようなもの"を発見し、連絡しました。また、ハンターが発見現場付近にいたクマ1頭を駆除したということです。警察で、ハンターらが戻り次第、詳しい状況を確認することにしています。

(わなにかかったクマが逃走、警察が注意呼び掛け:岩手)
岩手県陸前高田市の山林で14日わなにかかっていたクマが逃げ出し、警察が注意を呼び掛けています。大船渡警察署によりますと、14日午前10時半ごろ、陸前高田市高田町栃ヶ沢の民家の裏山の山林で、有害動物を駆除するために設置されていたわなにクマ1頭がかかっているのを付近の住民が見つけ、警察などに相談しました。消防が午後1時半すぎにドローンや赤外線センサーでわなを確認したところ、クマがわなから逃げ出しているのが分かりました。わなはワイヤーロープで捕獲するようになっていて、クマは体長1.5メートルほどの成獣とみられます。クマが逃げた方向は分かっておらず、警察が付近をパトロールして注意を呼び掛けています。現場は陸前高田市コミュニティホールや消防署も近い住宅が立ち並ぶ場所です。

(公園のシカ20頭逃げ出す、7日の大雨で土砂崩れ:愛媛)
7日の大雨により土砂が崩れた影響で、愛媛県松山市が管理する鹿島公園(同市北条辻)内の新鹿園で飼育している雌のシカ20頭が逃げ出したことが15日、分かった。市は、発見した場合はまず園か鹿島渡船の職員に連絡してほしいと呼びかけている。市観光・国際交流課によると、新鹿園では雄3頭と雌20頭を別々に飼育している。8日朝、餌やりに来た飼育員が子ども1頭を含む雌の全20頭がいなくなっているのを発見。調べたところ園東側の山の斜面の土砂が崩れ、フェンス(約2メートル)の下側に20~30センチの隙間が空いていた。鹿島のシカは県指定天然記念物で、公園内の新旧二つの鹿園で計46頭を飼育している。

(農作業中の高齢男性、イノシシにかまれる:山口)
15日午後4時20分ごろ、山口県宇部市矢矯で、70代の男性がイノシシに足をかまれて軽いけがをしました。宇部警察署によりますと、男性が農作業をしていたところ、正面から接近してきたイノシシ1頭に右のふくらはぎをかみつかれたということです。追い払ったところ、山に去っていきました。イノシシは体長およそ80センチで、子どもではなさそうだということです。警察で、現場付近を巡回するなどして警戒しています。

(ハンターにエゾシカ駆除要請、スマホアプリで:北海道)
スタートアップ(新興企業)の「Fant(ファント)」(十勝管内上士幌町)は9月から、エゾシカの食害被害に悩む農家がスマートフォンのアプリを使い、ハンターに駆除要請する仕組みの実証実験を札幌市と行う。ファントは、ハンターが狩猟した野生鳥獣をジビエ(野生鳥獣肉)として料理店に販売する事業を行っており、駆除したエゾシカはジビエとして料理店に卸す。

(イノシシ被害対策へドローンを活用:愛媛)
DRONE PILOT AGENCY株式会社(東京都中央区)は、愛媛県今治市の令和4年度鳥獣被害防止総合対策事業を受託し、イノシシ対策にドローンを活用したイノシシの生息状況調査を実施。フィールド調査や地域ヒアリングに加え、ICT機器の活用とDPA側がドローンを活用することで、効果的な被害防除につなげるデータを取得できることがわかった。瀬戸内海に浮かぶ静かな島である今治市伯方島は、豊かな自然とともに、農業被害を及ぼすイノシシの問題が深刻化している。島の主要産業である農業が、イノシシの被害によって、作物の収穫量が減少し、生産者にとっては大きな経済的損失となっている。この問題に対し、DRONE PILOT AGENCYは西日本を中心に実証実験を繰り返し実施。ドローンを使って、イノシシの生息状況を調査がどこまで可能なのか実験を続け、2019年12月には今治市伯方島でもドローンが活用できる実験を行ってきた。その結果、ドローン単体で全てを担うのではなく侵入経路や棲家の特定、群れの発見や生息分布図の作成にドローンがとても効果的であることが分かった。今回、今治市伯方島で被害の声が上がっている5つの地点で、ドローンも含めて以下の要点で生息状況調査を実施した。・地域住民や猟友会の方に事前のヒアリング・フィールド調査による痕跡確認・ICT機器によるイノシシの生息状況確認・ドローンによるイノシシ生息推測地域のオルソ画像作成・赤外線カメラ搭載ドローンによる夜間イノシシ捕捉使用したドローンは、DJIのInspire 1で、夜間や暗い場所でも高品質の映像を取得できる赤外線カメラのZenmuse XTを搭載。また、ドローンにはGPSが搭載されているため、位置情報を正確に把握することができ、イノシシの場所も記録することができる。調査では、事前のフィールド調査結果をもとに、イノシシの観察地点を決定。赤外線カメラを使用して観察した結果、5か所のうち4か所で複数のイノシシを発見し、イノシシの親子連れも目撃できた。また、イノシシが歩く道を特定することができたため、侵入経路や棲家の推測が可能になる。今回のドローンを使った生息状況調査の結果、イノシシが歩く経路や侵入経路、棲家の推測ができることが明らかになり、このデータを活用することで、イノシシによる農作物への被害を減らす効果的な対策に繋がる。

(エゾシカとの衝突事故、修理費は平均58万円超え!:北海道)
ドライバーの命さえ奪うことがあるエゾシカとの衝突事故。なぜ事故は起きてしまうのか。今回は発生状況と対策を解説する。北海道の道路を走るすべてのドライバーに、この記事を読んでもらいたい。北海道では国道、道道、そして高速道路の道路脇にエゾシカを見つけることは日常の光景である。当然、エゾシカの出没しやすい秋から冬にかけては、エゾシカとの衝突事故の話題には事欠かない。クルマが大破することも珍しくなく、日本損害保険協会北海道支部が2022年に実施した最新の調査では、衝突事故などによる支払保険金の総額は6億2423万円にのぼり、クルマの修理費も58.2万円(車両保険金平均支払額)と、前年度と比較しても高額になっていることがわかった。北海道環境生活部自然環境局野生動物対策課の調査結果は上記の表のとおりとなっており、2022年のエゾシカに関係する交通事故の発生件数は4480件だったことがわかっている。うち、死亡事故は2件。地域別に見ると、最も多いのが東部(オホーツク・十勝・釧路・根室)で1553 件。続いて北部(空知・上川・留萌・宗谷)の1162件。そして中部(石狩・胆振・日高)の1441件、南部(後志・渡島・檜山)は324件と続く。振興局別で見ると胆振で791件、釧路で614件、石狩で491件と特に多い。また道路別に見ると、胆振では国道36号、234号、235号、276号。釧路では国道240号、272号、44号。石狩では国道231号付近で衝突事故が多発している。なお、上記の件数には、エゾシカとの衝突だけでなく、接触、または回避などによる事故も含まれている。北海道でのエゾシカに関わる交通事故の発生件数は、右肩上がりで増えている。上記のグラフを見れば明らかだろう。その理由は、エゾシカの個体数の急増が関係しているようだ。では、なぜエゾシカの個体数は増えたのか。北海道環境生活部自然環境局野生動物対策課の調べでは、原生林が農地になりエゾシカにとっての新しいえさ場になったこと、天敵のエゾオオカミが絶滅するなどして繁殖しやすくなったこと、ハンターの人数が減少していることを、その原因としてあげている。「鹿」といえば、奈良公園の鹿、はたまた宮島の鹿(いわゆるホンシュウジカ)のような、観光地で人気者のとてもかわいらしいイメージではないだろうか。しかし、エゾシカは「ものすごくデカい」ということは、道外ではあまり知られていないかもしれない。北海道の人間からしてみれば、とにかくでかくて、まったくもって「めんこくない(北海道弁でかわいくない)」のだ。ホンシュウジカの雄の肩高はおよそ85cm。対して、エゾシカの雄はおよそ100cm。その差、わずか15cmである。だが、北海道で生まれ育った筆者は、奈良公園でホンシュウジカとたわむれた際に、地元で遭遇したエゾシカの方が2倍は大きかったと感じたものだ。わずか15cmとはいうものの、両者を知っていると、とてもわずかとはいえない差があると思っている。エゾシカは角を加えると180cmに迫り、大きいものだと体長2m、体重150kgにもなるのだから、道路に飛び出してきたエゾシカと衝突すれば、クルマが大破するのもわかる。北海道開発局の「エゾ鹿衝突事故マップ」では、以下の衝突防止6原則を掲げている。1.【早朝、夕方の飛び出しが多い】シカの出没時間は夜明けと日没前後に集中している。特に、エゾシカの出没しやすい秋から冬にかけては夜明けと日没前後の運転に注意したい。2.【『1頭だけ』と思わない】道路脇からエゾシカがピョンッと1頭、飛び出してきた。なんだ1頭か...と油断してはいけない。群れで行動するエゾシカは、続いて2頭、3頭と飛び出してくるのだ。3.【夜間の光物に注意】クルマのヘッドライトの光が反射するとエゾシカの目が光る。暗がりのなか、キラリとなにかが光ったときは、エゾシカがいるかもしれないと注意したほうがいい。4.【舗装道路では動きが鈍い】ピョンピョン跳ねて素早いイメージのあるエゾシカ。実は、舗装道路では動きが鈍い。クルマが近づいてきても逃げない(逃げたくても逃げられない)ことがある。「これだけ距離があればエゾシカも逃げるだろう」と思わず、道路の先にエゾシカを見かけたら減速しよう。5.【山間部でのブレーキ痕に注意】山間部の道路を走行中、アスファルトの黒いブレーキ痕を見かけたら、近くにエゾシカがいることを疑ったほうがいい。なぜなら、先にエゾシカに出くわした車両が急ブレーキを踏んだ痕かもしれないからだ。6.【道路脇の林には要注意】右を見ても、左を見ても木々の生い茂る道は要注意だ。エゾシカにとって、それが舗装された道路であろうとテリトリーである。いつ飛び出してきてもおかしくはないと意識しておくべきだ。昨年の9月頃、稚内空港の近くの道路で、筆者も2頭のエゾシカを見かけている。幸い、こちらをじっと見つめるだけだったが、北海道では「とつぜん飛び出してきた」「接触した」「群れで歩いていた」というような話は日常的に耳にするものだ。根本的な対策があればいいのだが、相手は自然で生きる動物だ。まずはドライバー自ら、身を守るために対策を講じるほかないのが実情である。エゾ鹿衝突事故マップを確認のうえ、事故の発生しているポイントを通行する際は、スピードを出しすぎることなく、周囲に気を配るようにしたい。また、北海道開発局では、エゾシカと衝突した、道路上にシカが倒れているのを発見したなど、道路の異常に気が付いたときには、道路緊急ダイヤル(24時間無料)#9910に通報するよう呼び掛けている。

(野生化牛全頭捕獲を宣言:沖縄)
伊原間地区で野生化した牛の捕獲を進めてきた石垣市伊原間地区野生化牛対策協議会(会長・棚原長武市農林水産商工部長)は11日、これまでの実績や活動で野生化牛が確認されていないことから全頭捕獲宣言を行った。これまで封鎖されていた伊原間地区側のエコロードも解放された。野生化牛は、旧伊原間牧場の売買時に捕獲できなかった牛が繁殖して増えたもの。2021年2月には県道206号で野生化牛に軽自動車が衝突する事故が置き、運転手にけがはなかったものの車両は全損、牛も死んだ。野生化牛が県道に出没するなど近隣の生活環境を脅かしていることから地域の安全確保を目的に市は同5月に協議会を設置、対応してきた。2008年2月から同牧場を所有するやえやまファームが20年1月から独自に捕獲を開始、21年5月からは市や県など関係機関で構成する同協議会が対応してきた。ファームは22年2月までに43頭、協議会は22年3月までに銃器による一斉駆除で16頭、22年7月からことし3月末までに60カ所に設置してわなで3頭の計62頭を捕獲した。昨年8月2日にわなで1頭を捕獲して以降、猟友会によるわなの見回りでも足跡やふんなどの形跡がみられず、ことし2月に伊原間地区で行われた猟友会による共同狩猟でも形跡がなかった。さらに市が2月から4月にかけ赤外線カメラを搭載した小型無人機で実施した調査でも野生化牛は確認されなかった。全頭捕獲を受け、協議会は11日、市役所で行った会合で「地域の安全確保、野生化牛の全頭捕獲が達成できた」として解散した。棚原部長は冒頭のあいさつで「これまで捕獲活動に協力いただいた猟友会、食肉センター、関係機関に感謝したい。2度とこのような事案がないよう再発防止に向け、生産者に対して周知を図っていくことがとても重要であると認識している」と述べた。

(ハンターになりませんか?「新人養成講座」:宮城)
イノシシやニホンジカなどの有害鳥獣による農作物被害を防ぐため、宮城県と県猟友会は捕獲の担い手を確保する「新人ハンター養成講座」を開講する。31日まで参加者を募集している。6月中旬から11月上旬まで、県クレー射撃場(村田町)などで計6回の講座を予定している。猟銃やわなの技術を身に付け、野生動物の生態、ハンターとしての心得などを学ぶ。9月には石巻市の牡鹿半島でニホンジカを駆除する現場を見学し、解体実習もする。7月12日か8月20日にある試験で第1種銃猟免許を取得し、受講後に猟友会への入会を考える20~60歳の県民が対象。定員は20人で受講料は2000円。県は農作物被害の拡大とハンターの高齢化を背景に、2013年度から講座を開いている。これまで計193人が受講し、うち50人が猟友会に入会した。県自然保護課の担当者は「講座ではハンターに必要な知識や経験を得られる。地域に貢献する意欲がある人に受講してほしい」と呼びかけている。

(イノシシ捕獲等で山中に放される『猟犬』、害獣駆除を行う猟師の思い:三重)
三重県度会町で2023年4月、散歩をしていた60歳の女性が、猟犬4頭に頭をかまれるなどして大ケガをしました。なぜこのような事故が起きてしまったのか、イノシシの駆除活動についてYouTubeで発信している猟師に話を聞きました。三重県度会町の山間の道で4月9日、散歩をしていた60歳の女性に4頭の猟犬が襲いかかりました。襲われた女性は、頭皮や耳を食いちぎられるなどの大ケガをしましたが、命に別条はないということです。飼い主で狩猟免許を持つ67歳の男性が、度会町からの依頼でイノシシなどを捕獲するため、山の中に放していたということです。警察は業務上過失致傷も視野に、飼い主に話を聞いています。害獣による農作物の被害は、東海3県では年間8億3000万円にのぼります(2021年度)。中でもイノシシによる被害が深刻ということで、猟犬などを使った駆除が行われています。猟師の石田篤頼さんは猟師志望者を増やそうと、3頭の猟犬とともにイノシシの駆除活動をYouTubeにアップしていて、チャンネル登録者は4万人を超えています。猟犬を使ったイノシシの駆除活動の様子を、石田さんが撮影した動画で見せてもらいました。道もない山の中で、GPSと鈴をつけた猟犬を離します。鈴の音や端末を頼りに猟師たちが進んでいくと、猟犬の吠える声が聞こえました。イノシシがいるというサインです。猟犬の役割は、獲物を見つけたり追跡することです。そして吠えることで飼い主に伝えたり、イノシシを威嚇してその場にとどまらせたりします。害獣駆除はチーム戦です。仲間とも連携しながらイノシシを待ちます。猟犬が茂みに入り、しばらくした次の瞬間、猟犬を追いかけてイノシシが出現しました。さらに、イノシシがもう一頭出現。猟銃で発砲し、仕留めました。このあと仲間がもう一頭を撃ち、無事に2頭を捕獲しました。石田さんに、猟犬が人を襲ってしまうことはあるのか伺いました。石田さん:「僕の推測なんですけれど、おそらくその猟犬のうちの1頭が非常に興奮状態にあって、被害に遭われた女性を獲物だと勘違いしてかみついたと。実際は(襲うことは)ないんですよ」。獲物と対峙するときに、かみつくことはまれにあるそうですが、人間にかみつくことは通常では考えられないといいます。石田さん:「(ペットとの)大きな違いは、リードから離すか離さないか。一度リードから離れてしまうと、僕たち猟師の手の届かない所に行きます。リードを離しても、僕たち猟師が安心できるような訓練やしつけをしています」。手から離せば、最悪の場合、猟犬は凶器になる恐れがあります。猟犬に求められるのは、獲物に立ち向かう勇敢さ以上に、どんなときでも飼い主の指示に従うことができる信頼関係が重要です。石田さん:「序列を一度決めたら、その順番通りにエサをやったり、『人間の方が立場が上なんだぞ』ということをしっかりと教えることですね。褒めるときは一生懸命褒める、厳しくするときは厳しく怒る」。毎日の訓練を積み重ね、約3年かけてようやく猟犬としてデビューできるということです。石田さんは他にも、「駆除を行うときには、必ずその地域に注意喚起を行い、事故が起きないよう手を尽くしている。今回のようなことが起きると、被害者・猟師・猟犬など関係する全員が不幸になってしまう。訓練や配慮は絶対に怠ってはならない」と話していました。

(ミズバショウ守れ、食害対策開始:岐阜)
岐阜県飛騨市宮川町の池ケ原湿原で、ミズバショウを食害から守る新たな取り組みが始まった。市が岐阜県野生動物管理推進センターと連携し、撃退器などを置いてイノシシやニホンジカへの対策を進める。市によると、池ケ原湿原(約6ヘクタール)には30万~40万株のミズバショウが群生し、春になると一面に白い花を咲かせる。規模は違うものの、「岐阜の尾瀬」ともいわれ、遊歩道で散策を楽しむ人が多い。近年、イノシシがミズバショウの根を食い荒らすようになり、市は昨年5~10月、監視カメラ10台を設置。イノシシに加えニホンジカの生息も確認された。同センターの池田敬・岐阜大特任准教授の助言を得て、今年から本格的な対策を講じることにした。市や県、センターの関係者ら約20人が5月11日に現地に入った。湿原への獣道などに監視カメラを再設置し、音で動物を追い払う撃退器4台を置いた。福島、栃木、群馬、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園でも、かねてシカによるミズバショウの食害が問題になっている。池ケ原湿原で、はっきり確認されたのはイノシシによる食害だが、「撃退音」はシカが嫌がるものに設定したという。6月にかけて湿原の周りに長さ約1キロの電気柵と、シカとイノシシを捕獲する檻(おり)を設置する。飛騨の森ガイド協会長で、池ケ原湿原の保全に取り組む岩佐勝美さん(73)も現地で作業に加わった。「監視カメラでニホンジカが想像以上に増えていることが分かった。食害対策をしっかり進めて、豊かな自然、生態系を次の世代に残したい」と話した。

(クマの目撃情報相次ぐ、山などに立ち入る際は注意を:富山)
15日、富山市のJR高山線猪谷駅の近くで、成獣とみられるクマ1頭が出没したという情報が寄せられました。県内では14日から15日にかけて、クマの目撃情報が相次いでいて自治体が注意を呼びかけています。富山市によりますと15日午前10時半ごろ、富山市猪谷の神通川の川岸の斜面に、クマ1頭がいるのを目撃したと近くを通りかかった人から連絡がありました。クマは体長およそ1メートルの成獣とみられ、地元の猟友会などが現場周辺を捜しましたが、足跡などの痕跡は見つからず人などへの被害もなかったということです。現場は、JR高山線猪谷駅の近くで、警察が巡回を行って注意を呼びかけました。また南砺市では、14日正午ごろ「相倉合掌造り集落」の駐車場近くでクマ1頭が目撃されたほか、15日昼過ぎには南砺市篭渡でも子グマ1頭が目撃されました。県によりますと県内でのクマの目撃件数は、ことしに入って15日までに19件にのぼり、このうち8件は5月に入ってから情報が寄せられたということです。富山市農地林務課は「山や森林などに立ち入る際は、クマよけの鈴やラジオを携帯するなど対策をとってほしい」としています。

(“鉄の街”でクマの目撃相次ぐ:北海道)
室蘭市の繁華街の近くで、12日夜から13日朝にかけてクマの目撃が相次いでいて、市や警察が注意を呼びかけています。12日午後10時35分ころ、室蘭市中島本町3丁目の交差点で、車を運転していた男性が一時停止をしたところ、道路を横断するクマ1頭を目撃し、警察に通報しました。現場はJR東室蘭駅から北西に1.5キロほどの場所で、繁華街に近く、病院や学校もあります。およそ2時間半後には、現場から2キロほど離れた知利別町や天神町でもクマの目撃情報がありました。市と警察は、付近の住民に注意を呼びかけています。

(カワウの生息数下げ止まり、アユ捕食対策は長期戦に:栃木)
アユなどを食い荒らす水鳥・カワウの県内生息数(推定)が2018年度以降、1500羽前後で推移していることが13日までに、県自然環境課のまとめで分かった。県は目標生息数を「冬期千羽」として対策に取り組み捕獲数は増加傾向にある一方、県外からの流入も増えたとみられ、生息数は下げ止まっている。小型無人機「ドローン」を導入するなどさまざまな対策を打つが、目標達成までには長期戦の様相となっている。県によると、カワウは1989年の渡良瀬遊水地内の谷中湖完成以降、定期的に飛来するようになった。県内全域に生息エリアを拡大していき、2016年度は2500羽を超えた。

(高山植物の宝庫「鬼怒沼」でシカ捕獲へ:栃木)
栃木県は本年度、日光市川俣と群馬県片品村にまたがる高層湿原「鬼怒沼」で初めてシカの捕獲に乗り出す。近年、希少な高山植物がシカの食害を受けるケースが目立っており、対策が急務となっていた。鬼怒沼は奥鬼怒温泉郷から山道を歩いて2時間半ほどの場所にあり、大小48の沼が点在している。標高は2千メートルを超え、高山植物の宝庫とも言われる。シカは積雪のない春から秋にかけて鬼怒沼に移動して来るとみられる。県や環境省、日光市などで構成する「日光地域シカ対策共同体」が昨年6月に現地を調べた際に、シカの口が届く高さの植物が消失する「ディアライン」が確認された。ラン科の植物で国内希少野生動植物種の「ヒメスズムシソウ」が食べられた形跡もあり、夏に花を咲かせるチングルマなども減っていた。県自然環境課の担当者は「数年前と比べてシカの影響が顕在化しており対応が必要」と話す。捕獲は民間業者に委託する予定という。この事業では鬼怒沼のほか、中禅寺湖畔の千手ケ原も対象地域とする。また、シカの捕獲数は本県西部から福島県会津地方にかけて多いため、県は同県とも連携。国の「効果的捕獲促進事業」交付金を活用し、昨年度に両県共同で策定した捕獲計画に基づき、捕獲を強化する。

(「どこに現れてもおかしくない」クマの目撃相次ぐ:北海道)
北海道内では住宅街や学校の近くでクマの目撃が相次いでいます。道北の幌加内町ではクマに襲われたとみられる事故も起きました。専門家は「クマがどこに現れてもおかしくない」と警鐘を鳴らしています。道路の真ん中を歩くクマ。13日土曜日、室蘭市の住宅の防犯カメラが捉えた映像です。何かに驚いたのか反対方向に逃げていきました。一夜明け、道路には足跡がくっきりと。クマの目撃情報が16日までの5日間で7件と相次いでいる室蘭市。正午前には中島本町3丁目の住宅街のそばで体長1mほどのクマが目撃されました。16日朝、市内の小学校の通学路では多くの保護者らが児童の登校を見守りました。相次ぐクマの目撃。クマによるものとみられる人の被害も出ました。鈴木麻友記者:「消防や猟友会のハンターたち5人ほどでブルーシートを持ち上げています。駆除されたクマとみられます」。15日、幌加内町の朱鞠内湖でクマ1頭が駆除され、近くで人の体の一部が見つかりました。周辺で1人で釣りをしていた西川峻宏さんの行方が14日から分からなくなっていて、警察は遺体が西川さんとみて身元の確認を進めています。釣り人に人気がある湖に現れたクマ。専門家はー。知床財団・伊集院彩暮さん:「山菜採りだとか、登山とかにも全部共通するとは思うが、できるだけ単独での行動は控えてほしいと常にお伝えしてる。北海道はどこでもヒグマがいる可能性がある場所。たとえ住宅街が近くても森が続いてたり、沢沿いであればクマがいてもおかしくない場所がたくさんある」。16日、札幌でもクマのような動物の目撃情報が。午前7時半ごろ、札幌市南区真駒内の精進川で、近所に住む女性が体長1mほどのクマのような動物を目撃し警察に通報しました。現場は駒岡小学校の目の前です。札幌では2021年6月、東区の住宅街にクマが現れ、襲われた市民4人が重軽傷を負う事故も起きています。知床財団・伊集院彩暮さん:「生ゴミを外に放置してたりすると、クマが寄ってきてしまうので、クマを誘引する理由になるようなものを作らないのが大事になると思う」。去年のクマに関する警察への通報件数です。5月に入ってクマの活動が活発となり通報件数が増えていることがわかります。クマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤教授によりますと、5月からは徐々に子グマが親離れし始める時期で、山から市街地に向かってのびる森林や緑地をたどって、若いクマが街中に出てきやすくなります。ですので、山に入る際は、クマの目撃情報がこれまでなかった場所だとしても、万が一に備えて鈴やクマ撃退スプレーなどを持っていくように心がけてほしいとしています。ことしは雪解けが早く、クマの活動の始まりも早くなっている可能性があります。注意が必要です。

(専門家「『これさえやっておけば大丈夫』という対策はない」:北海道)
北海道内で出没が相次いでいるクマ。15日、朱鞠内湖で人間の遺体の一部が見つかり、動物によるものとみられる傷がありました。近くでは、釣りをしていた男性の行方がわからなくなっていて、クマ1頭が駆除されました。警察は、男性がクマに襲われた可能性もあるとみて調べています。NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター 中野信之代表「(クマを)見かける情報はこれまでもあって、襲ってくるとかそういうのは今までなかったので事故が起こったのは私のなかでショックで」。一方で、クマは、札幌でも…。札幌市南区白川では、16日午前7時ごろ、通りかかった人から「道路わきに親子のクマが動かずにいた」と警察に通報がありました。およそ20分後には、南区の駒岡小学校付近でも目撃情報があり、警察が周辺を警戒しています。さらに、先週末から市街地などでクマの目撃が相次いでいる室蘭では、16日も。室蘭では、12日夜から16日にかけて、あわせて7件、クマの姿が目撃されています。何度も市街地に出るクマに、捜索に当たるハンターは…。北海道猟友会 生稲隆室蘭支部長「できれば被害が出ないうちにいなくなっていただきたいというのが本音。違う場所ですがクマが市街地まで出て来たときがあって、その時は数日で山へ帰ったようですが、今回はこれほど長期間にわたり目撃情報があるのは少なくとも私の知る限り初めて」。周辺の5つの小中学校は、保護者による送迎を呼び掛けたほか、警察や室蘭市の職員がパトロールを行いました。道は、出没した地域に「ヒグマ注意報」を出し、クマを見かけたら、すぐに通報するよう呼びかけています。酪農学園大学 佐藤喜和教授「ちょうど季節的には、若いクマが親元を離れて、新しい場所を探して歩き回るような季節にあたりますので、長い目で見ると、個体数の増加に伴って、クマの分布が拡大してきて、住宅街など市街地が広がるすぐ裏の山まで、クマがいつでも暮らせるような環境になっているということがあると思いますね」。道内のクマによる死傷者数は、3年前までは、おおむね1桁台前半で推移してきましたが、札幌市東区の住宅街でクマが出没するなどした、おととしは14人に急増しました。最近の傾向について、酪農学園大学の佐藤喜和教授によりますと、道は1990年ごろから「ヒグマとの共存」という方針を打ち出し、ヒグマを積極的に駆除することをやめました。その結果、道内のヒグマの個体数が増加し、市街地の近くまで分布域が拡大。住宅街近くの緑地でもヒグマが暮らすようになったことで、市街地でのヒグマの目撃や遭遇する事故が増えているということです。クマの生活圏を広げないために札幌ではこんな取り組みも行われています。札幌市南区では15日、住宅地へのクマの出没を防ぐため、かつて果樹園だった場所の周辺で、樹木を伐採する作業が行われていました。きっかけになったのは、2019年8月。南区の藤野や簾舞の住宅街でクマが出没しました。果物の栽培が盛んな南区では、果樹園の廃業後も実をつける果物の木にクマが寄り付き住宅街へと近づきます。このため、市民団体などが市街地に接する果樹園やその周辺の樹木を定期的に伐採しています。環境市民団体「エコ・ネットワーク」小川巌代表「放置された果樹園だけではなくて、クマの通り道、とくに豊平川がありますからね、そういうところに移動して、それで果樹園に近づいてくるということがあるわけですから」。クマと人との距離を保つさまざまな試みが進んでいます。専門家によりますと、「これさえやっておけば大丈夫」というクマ対策はありません。大きな事故を防ぐためにも、一人ひとりが少しずつ工夫していくことが大切ということです。

(河川敷にクマ:新潟)
新潟市南区下八枚の信濃川左岸の河川敷で、16日午後5時ごろクマを目撃したと警察に通報がありました。目撃者によりますとクマは体長1メートルくらいで、小須戸橋近くの河川敷にいたということです。警察が新潟市南区役所と連携し近くの住民に注意を呼び掛けています。

(山林でクマ目撃:栃木)
15日午後、日光市の山林でクマが目撃されました。けがをした人はいません。15日午後1時40分ごろ、日光市所野の霧降大橋交差点の近くの山林でクマ1頭が目撃されました。日光警察署によりますと、クマは1メートルぐらいの大きさで、通り掛かった人が見たということです。警察で付近をパトロールするとともに、住民に注意を呼び掛けています。

(「猿」が住宅街に、電線をつたう姿を撮影:青森)
青森市の住宅街で15日朝、猿が目撃されました。市によりますと、4月以降で猿の目撃情報が寄せられたのは、今回が初めてです。午前7時半ごろに青森市三内で撮影された画像です。1匹の猿が電線をつたっています。撮影した人によりますと、猿がカラスに追われる様子も見られたということです。市によりますと、猿の目撃情報は4月以降、今回が初めてで、警察と合同で巡回を実施。その後、姿が見えなくなったということです。市は、今回のように住宅地などで目撃した場合、刺激を与えないようにして市や警察に連絡するよう呼び掛けています。

(ジビエ料理も有名な豊田市小原地区:愛知)
愛知県豊田市の小原(おばら)地区はジビエ料理も有名な地域です。お食事の店「紙の花」では、ジビエを使った料理が食べられます。おすすめは、「いのししそば」です。イノシシの肉は、牡丹鍋などで見るスライスされたものではありません。ゴロっとした塊で入っているのが特徴です。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、16日午後5時ごろ、登米市津山町横山大畑にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、16日午前6時ごろ、石巻市日和が丘1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日午後4時50分ごろ、仙台市青葉区茂庭松山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、15日午前9時30分ごろ、栗原市金成片馬合上吉目木にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、14日午前6時25分ごろ、石巻市山下町1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、13日午後6時58分ごろ、登米市中田町石森前田にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、13日午前7時15分ごろ、石巻市山下町1丁目にサルが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、12日午後3時ごろ、石巻市日和が丘2丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後0時30分ごろ、仙台市太白区秋保町境野羽山にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、11日午前6時50分ごろ、石巻市山下町1丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日昼、仙台市青葉区荒巻仁田谷地にクマが出没しました。

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