<射撃ニュース7月>
7/14
(クマに襲われ60代男性けが:福島)
11日午前8時40分ごろ、北塩原村桧原字小野川原の散策路で、茨城県の60代男性がクマに襲われた。猪苗代署によると、男性は右の手のひらに切り傷を負い、軽傷とみられる。同署によると、男性は友人と2人で裏磐梯サイトステーションから桧原湖に通じる未舗装の道を散策していた際に、クマ2頭(体長約1メートルと約0.5メートル)と遭遇し、体長約1メートルのクマに襲われたという。宿泊施設から同署に通報があった。北塩原村で発生したクマによる人身被害を受け、県は県内全域を対象に今月末までとしていた「ツキノワグマ出没特別注意報」の発令期間を8月31日まで延長した。県自然保護課によると、県内で今年発生した人身被害は7件7人。同課は「例年より目撃件数、被害件数ともに多い。山に入る際には複数で行動したり、ラジオなどで音を鳴らしたりするなど注意してほしい」と呼びかけている。

(中学校運動場の砂場にイノシシの頭部:兵庫)
12日午後1時25分ごろ、神戸市灘区長峰台2、市立長峰中学校の教頭(47)から「イノシシの頭が運動場に落ちている」と灘署に通報があった。同署によると、子どものイノシシの頭部だけが運動場にあるのが見つかった。切断面や現場の状況から、同署は何者かが運び込んで置いた可能性もあるとみて調べる。同署によると、イノシシの頭部は運動場の砂場に無造作に転がっていて、胴体や血痕はなかった。頭部には、切断面以外に別の獣に襲われたような傷はなかったという。12日は生徒が登校し、授業も行われていた。前日11日の午後6時ごろまで、生徒が部活動をしていたが異常はなかったという。

(中学運動場のイノシシ頭部、動物が掘り起こし運んだか:兵庫)
12日午後、神戸市灘区長峰台2、市立長峰中学校の運動場で見つかったイノシシの子どもの頭部二つは、猟友会のメンバーが近くの山中に埋めたものだったことが、灘署への取材で分かった。動物が頭部を運んだ可能性があるとみて経緯を調べている。同署によると、猟友会の男性メンバーは近くの摩耶山で11日、イノシシ1頭と子ども3頭を捕獲した。それぞれ頭部と胴体を切り離し、頭は同校から北に約500メートル離れた山中に埋めたという。

(猟友会が「猟銃自粛」決定:京都)
京都府城陽市で2日、有害鳥獣駆除で撃った散弾銃の弾が男性(37)に当たり重傷を負わせた事故を受け、京都府猟友会は猟銃による捕獲を自粛すると決定した。

(相次ぐクマ目撃に専門家らが鈴木知事に対策を緊急提言:北海道)
現在のヒグマ管理計画は「絵に描いた餅」。クマによる人身事故や目撃が相次ぐ中、13日、専門家らが知事に対策を緊急提言しました。夜の森を歩く4頭のクマ、親子とみられます。場所は札幌市南区北ノ沢。この親子グマは周辺で繰り返し目撃されていて、住宅が近いことから札幌市は8日、この近くの箱わなに掛かったメスのクマ1頭を駆除しました。札幌で、今年これまでに寄せられたクマの目撃情報は126件。去年1年間の合計、162件に迫る勢いです。市街地や住宅の庭での目撃は、室蘭市やオホーツクの紋別市でも…今年はなぜ、こんなにクマと出会うのか。13日、クマの専門家グループ「ヒグマの会」が知事を訪ね、こう説明しました。ヒグマの会 山本牧副代表「専門家の想像を上回ってクマが外に出てきている。クマが人を怖がらなくなっている。自分で身を守るしかない」。道は、2017年からクマ対策の方針として「北海道ヒグマ管理計画」を策定しています。人とクマの共存を目指し、道や市町村の役割や目標が示されていますが、市街地への出没や人への被害が相次ぎ、実効性が問われています。「ヒグマの会」は今後10年のクマとの向き合い方=「グランドデザイン」を知事に提案しました。専門家らが目指すのは、人とクマのすみ分け、「ゾーニング」です。市街地や周辺の農地は、人間の活動を優先するゾーンとして「排除地域」と「防除地域」に設定します。旭川市は、杭に有刺鉄線を巻きつけた「ヘア・トラップ」を郊外の緑地帯に設置しました。杭に寄って来たクマの体毛をむしり取ることでDNAを採取し、個体の特徴を把握、対策を考える材料にします。一方、もともとクマが住んでいる山や森は「緩衝地帯」と「コア生息地」に分けます。「緩衝地帯」では「春の狩猟・捕獲」を設定します。猟銃を持った人間がクマを山へ追いやることで、警戒心を植え付け、人間を恐れない「人慣れ個体」を作りません。ヒグマの会 佐藤喜和事務局長(酪農学園大教授)「都市周辺の森、人の生活圏に隣接している森にはクマが極力いない状況を作っていく必要があるだろうし、人とクマとの間の緊張感を保たれている『緩衝地帯』作りが必要になってくる」。提案にはこのほか、子どもへの「クマの授業」や地方への専門家の配置などが盛り込まれています。北海道 鈴木直道知事「かつてないほどクマとのあつれきが高まっている。できることからしっかりと取り組みを進めていきたい」。人間を恐れないクマと共に生きることができるのか。私たちもクマの生態を理解し、学ぶことが求められています。

(クマ出没相次ぐ、“駆除”と“保護”の境界線は?:北海道)
北海道内で出没が相次いでいるクマ。人間の手によって駆除されることもあれば、保護されることもあります。その境界線はどこにあるのでしょうか。公園の中を歩く1頭のクマ。先月18日に砂川市内で撮影された映像です。親グマとはぐれ、1週間以上にわたり1頭で出没を繰り返していました。猟友会砂川支部・池上治男さん:「いまの状況でいけば、子グマは間違いなく危なかった。捕まえた後にエサをやった。駆除ではない。保護するんだ」。子グマが衰弱していたことなどから、地元の猟友会が保護。その後、クマの受け入れに余裕があった旭川市の旭山動物園に送られました。現在はエサもしっかりと食べ、順調に回復しているということです。旭山動物園ヒグマ担当・大内章広さん:「24年ぶりに子グマを受け入れたということで、現場にいる自分たちも知らないことが多くて学ばせてもらっているし、皆さんが自分事として捉えてくれるきっかけのような存在になればと思う」。一方で、クマの「保護」ではなく「駆除」を選択した例もあります。8日、札幌市南区北ノ沢で箱わなにかかったクマ1頭が駆除されました。付近では親子グマの目撃が相次いでいて、駆除されたのは母グマだとみられています。札幌市によりますと、この親子は住宅の近くで何度も目撃されたことから「有害性」があると判断し、駆除したとしています。同じ札幌市南区の真駒内公園でも先月、クマの目撃が相次ぎました。これに対して札幌市の秋元市長は…。札幌市・秋元克広市長:「市街地に頻繁に現れているということがありますので、「捕獲前提」で警察あるいは猟友会、それから関係の市町村とも情報共有しながら「捕獲」に向けた情報共有を行っている」。砂川市のクマは「保護」、札幌市のクマは「駆除」という選択。この違いについて専門家は・・・。酪農学園大学環境共生学類・佐藤喜和教授:「駆除するからには、人間生活に危険を及ぼす恐れがあるという判断で捕獲されていると思いますから、原則駆除というのが基本方針」「大きなけがをしていなかったりとか、そういう条件がうまくあえば(保護する)可能性としてはある」。出没するクマの保護と駆除について、市民や行政はどのように向き合うべきなのでしょうか。酪農学園大学環境共生学類・佐藤喜和教授:「地域に暮らすクマの個体群を健全な状態で維持していくというのは勿論大前提で、そのうえで、地域に暮らす住民の方の安全を守るために、生活圏の近くで暮らしているクマに関しては、少し数を減らしていくことで出没を減らして、地域の人の安全を守ろうと、そういう対策をすすめています」。

(抜け穴を見逃すな、獣害対策のカギは「集落点検」:福井)
農家や住民を悩ませるイノシシやシカなどによる農作物への被害。高浜町では住民参加型の地道な対策が功を奏し、被害が大幅に減っている。福井県の西の端。京都との県境に近い高浜町横津海の集落では9日、地域住民が獣害対策の専門業者とともに水田や畑に設置している電気柵を見て回った。高浜町でサルやイノシシの被害が確認されたのは30年前。10年前には、農作物の被害額が1000万円を超え、対策は待ったなしの状況だった。6年前から始めた住民参加型の「集落点検」。この日は電気柵の電線のたるみや断線が次々に見つかり、同行した業者が修理に当たった。監視カメラの映像には、防護柵のすき間をイノシシが潜り抜けていく様子が…。町内の防護柵を調べたところ、当初は9割以上でこのような不備が見つかり、侵入防止の効果がなかったことが分かった。町内にある獣害対策専門業者の松宮史和代表は「獣害対策の主体は集落の住民さんなので、バックアップのために業者や行政が動いて、三位一体で獣害対策を進めていくというのが非常に大事」と話している。このほか「サル予報」と呼ばれる対策も。町内の周辺で活動するサルにGPSを取り付けて群れの位置を把握していて、情報は住民にメールで共有され、花火などを使った追い払いに役立てられている。継続的な対策の効果もあり、3年前には被害額がピーク時の10分の1となるおよそ60万円まで減ったという。高浜町横津海区の山本訓生副区長は「集落点検で弱い所を見つけて、万全の対策をできるようになった。獣害対策もさらに効果があるようになった。今後も継続して取り組みたい」と話した。住民が主体となった取り組み。高浜町では今年、町内のほぼ全ての集落で集落点検に取り組むことにしている。

(ニホンザル被害、追い払い隊」74人で始動へ:長野)
安曇野市が西山山麓で人里を荒らす猿を追い払うために隊員を一般募集した「ニホンザル追い払い隊」が、8月に始動する見通しとなった。市内外から74人の応募があり、隊員としての技術を学んだり資質を確認したりする講習会を終えた。最初の1~2カ月間は試用期間として穂高地域で活動し、その後は堀金地域と三郷地域にも拡大を予定する。隊員は非常勤公務員で定員は300人。今後も随時募集する。市によると地域住民が猿の追い払いを行う自治体はあるが、市が技術支援の業務委託をしているBO―GAの安曇野オフィス所長・市川哲生さんは「これほどの追い払い隊を組織するのは全国で他にはない」と説明する。西山山麓ではニホンザルが出没する地域が広がっており、農作物を荒らしたり住民を威嚇したりする事例が頻発している。実害が確認されている群れは8~9群で、特に穂高有明では群れの個体数が約100匹と大規模化しているという。市は、追い払いによって猿の警戒心を高める考えで、基本的に毎日6~7人で行う。活動に当たっては、雌の猿に取り付けてある発信器で群れの位置が分かるシステムを活用する。隊員は市貸与のビブスを着用して身分証を携帯し、群れに歩いて近づいて山に追いやる。ロケット花火やエアガンなどの「飛び道具」、爆竹は安全のため使用しない。追い払いは継続が重要で、3年後に人里への出没頻度が低下した事例があるという。市はこれまで行ってきた捕獲・駆除も並行して取り組む。耕地林務課は「初めてのことなので効果は未知の部分もあるが、地域住民の理解と協力をお願いしたい」としている。

(南アルプスに防鹿柵設置、食害対策協議会:長野)
南アルプス食害対策協議会は六、七の両日、伊那市の仙丈ケ岳の仙丈小屋直下と馬の背ヒュッテ周辺に防鹿柵を設置した。 高山植物をニホンジカの食害から守ろうと、二〇〇八年から取り組む活動。協議会を構成する市や県の職員、ボランティアなど三十人余が作業に参加し、総延長一・八キロにわたって高さ約二メートルのネット状の柵を取り付けた。

(「中部山岳国立公園のシカ対策の在り方を考える」の開催:長野)
この度、中部山岳国立公園におけるニホンジカ対策について考える機会として、標記シンポジウムを開催しますので、お知らせします。近年、中部山岳国立公園においてニホンジカの個体数の増加と生息域の拡大が確認されており、高山帯・亜高山帯においてもシカの確認情報(目撃、痕跡、鳴き声、自動撮影カメラによる撮影等)が毎年報告されています。高山帯・亜高山帯に生育する高山植物はシカによる採食圧等の環境変化に対して脆弱であることから、高山帯・亜高山帯へのシカの侵入による生態系被害の発生が懸念されています。この度、中部山岳国立公園やその周辺におけるこれまでのシカ対策の取組や成果、課題について情報を共有し、関係機関が連携してシカ管理に取組んでいくために必要な事柄について議論する場として、当シンポジウムを開催いたします。シカ管理に取り組まれている方だけでなく、広く一般の方にもご参加いただき、中部山岳国立公園の価値やシカ対策の取組について知っていただく機会となればと考えております。

(クマ出没・被害増加、住民を対象にした初の説明会:福島)
出没・被害が増加傾向、2023年は秋まで注意が必要だ。福島市町庭坂で一人暮らしをする男性がクマと遭遇したのは、6月5日の夕方のこと。男性は「ここ勝手口なんで、勝手口から来たらこっから出てきたの」と当時の様子を話す。勝手口から約3メートル離れたトイレに向かおうとしたところ、建物の脇から体長1メートルほどのクマが現れた。「母クマが来て、(杖振って)俺こだことやってるうちに子クマが来たんで、目をそらした途端にわーってきたわけだね」親子のクマに挟み撃ちされたとき、死を覚悟したという男性は、おでこを引っかかれ6針縫うケガをしした。あの日からトイレに行くときには、クマ鈴を持つなど警戒を続けている。2023年に入ってからの人的被害は、7月12日までに7件発生して、2022年1年間にすでに並んでいる。福島大学食農学類・望月翔太准教授:「ご自身の家族含めてですね、命をしっかり守ることができるのか」。こうした事態を受けて、福島県は初めてクマの出没が多い荒井地区などの住民を対象に命を守るための説明会を開いた。クマの生態などを研究する福島大学の望月准教授が呼びかけたのが、普段の生活のなかで「餌場をつくらないこと」。住宅の外でペットを飼う場合ペットフードは食べ終わったら片付けること。そして、生ごみは外に出しておかないこと。1回食べるとその後何年もやってくるという。また、敷地内にある果樹は早めの収穫を心がけ、不要の場合は伐採する。加えて、クマが身を隠す場所となる草むらは、刈り取るか、刈り取れない場合は、離れて歩くことが重要だ。説明会の後は、あづま総合運動公園内にクマが出没した想定で訓練も行われた。猟友会が麻酔銃を使って捕獲するまでの対応を確認した。公園内では2023年4月にクマが目撃されているが、専門家は夏の時期特有の注意点を指摘する。福島大学食農学類・望月翔太准教授:「朝方、5時から6時はクマが活発に動いていますので、暑いからと言ってその時間帯に山に遊びに行く、山菜取りに行く等をしてしまうと、クマとの遭遇の事故が増えてしまうと思います」。福島県内では、2023年の秋クマのエサとなるドングリやブナなどが凶作になる見通しで、県はクマが冬眠するまでの間、出没への注意を呼びかけている。

(手負いヒグマがハンターに馬乗り、生還できたわけ:北海道)
ヒグマとの激しいもみ合いは約5分間に及んだ。昨年7月、オホーツク管内滝上町の牧草地。同町のハンター山田文夫さん(69)はヒグマの駆除活動中に反撃に遭い、頭や腕などを計70針縫うけがを負った。北海道内で駆除中のハンターがヒグマに襲われた事例はこの10年で6件に上る。熟練の技術と知見を持つ山田さんも避けられなかった捕獲の現場に潜むリスクとは―。ヒグマの駆除活動を始めて約20年。これまでに100頭近くを駆除したが、襲われたのは初めてだった。昨年7月5日夕、山田さんは知人から「牧草地にヒグマがいる」と連絡を受けた。目撃場所に向かうと、体長約1メートルの2頭が牧草を食べていた。現場は町民が散歩コースとしてよく利用する町道沿いで、付近には住宅もある。「捕獲をお願いしたい」。山田さんから電話連絡を受けた町の担当者は即座に要請した。山田さんが所属する北海道猟友会滝上支部(滝上町)の30代の男性ハンターにも応援を求めた。駆除活動の準備が整ったのは午後5時半ごろ。日は傾いていたが、銃が撃てなくなる日没までまだ1時間以上あった。「駆除を始めても大丈夫だ」。2人でそう話し合い、ライフル銃を手に牧草地に入った。一心不乱に牧草を食べる2頭に気づかれないよう、2人は姿勢を低くしながら慎重に近づいた。ヒグマと60メートルほどの距離まで接近したところで、山田さんは片膝を立てライフル銃を構えた。2人は示し合わせ、それぞれ別のヒグマを狙い同時に銃を撃った。仲間の弾は当たらず、1頭は山林へ逃げたが、山田さんが狙ったもう1頭は横腹に弾が命中し、のけぞるような反応を見せた。よろけながら逃げようとするヒグマにもう1発を撃ち込むと、牧草地の端で姿が消えた。牧草地は外周が高さ10メートルほどの崖となっており、崖下には高さ150センチほどのササやぶが生い茂っている。崖下に転がっていったヒグマの姿はササに隠れて見えないが、山田さんの足元にはヒグマの血が大量に残っていた。「これはもう死んでいるな」。そう確信し、死骸を回収するため、崖をゆっくりと降りた。崖の中腹あたりまで降りた時、約20メートル前方の木を登る1頭の姿が見えた。体長は1メートルほど。「あれは銃弾が命中しなかった方のヒグマだ」と思った。崖の上に残っていた仲間がライフル銃で狙ったが、弾はまた外れた。銃声に驚いたヒグマは滑り落ちるように木から降り、山田さんたちがいる場所とは逆の方向に駆けていった。ヒグマが逃げたのを確認し、崖下のササやぶまで降りた。警戒しながら周囲を見回したが、ササの葉が不自然に動く様子はなかった。経験上、手負いのヒグマは人が近づくと、うなり声を上げることを知っていたが、そんな気配もなかった。時刻は午後6時。日没が迫っていた。「万が一、半矢(手負い)のまま放置すると興奮して人を襲いかねない」。そんな焦りもあった。山田さんはササをかき分け、前に進もうとした。その時だった。「ヒグマ、まだ動いているよ」。仲間が叫んだ瞬間、やぶの中から手負いのヒグマが飛び出してきた。ヒグマは山田さんを押し倒して頭を爪でひっかくと、馬乗りになって牙をむき、顎や両腕をかんだ。

(オンライン講演会「シカが増えている!?~シカによる被害と対策~」:大阪)
おなじみになりつつある天王寺動物園のオンライン講演会。今回は「シカが増えている!?~シカによる被害と対策~」と題して、環境事業計画株式会社の勝井さんにお話をうかがいます。日本国内の野生動物と言えば、みなさんはどんな動物を思い浮かべますか??思い出される動物の中でもメジャーな動物のひとつが”シカ”ではないでしょうか。そんなシカですが、木材になる木などへ被害を与える動物というイメージを持つ方もいるかもしれません。今回の講演会では、野生動物の被害対策の最前線で活躍する勝井さんにお越しいただきます。自然とひととの共生のために、みなさんひとりひとりができることを考える機会にしましょう。

(水面から顔出し悠々と泳ぐクマ2頭:北海道)
連日、ヒグマが目撃されている北海道。7月13日朝、東部の湖に2頭出没し、泳ぐところが撮影されました。水面から顔をのぞかせ、悠々と泳ぐ2頭のクマ。写真は根室市春国岱(しゅんくにたい)と別海町にまたがる風蓮湖で、けさ6時ごろ撮影されたものです。根室市によりますと、付近では今週に入り、2頭のクマが相次いで目撃されていて、同じ個体の可能性があります。周辺は観光地の春国岱原生野鳥公園に近く、市は公園の散策路を当面封鎖するとともに周辺のパトロールを強化しています。

(イノシシなどの獣害対策向けに「コンクリートキャンバス」を拡販:東京)
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己)は、水をかけるだけで高耐久なコンクリートマットができる特殊セメント封入布「コンクリートキャンバス」(以下、CC)の獣害対策効果について実証実験を行ってきました。今回、農地のイノシシなどによる掘り起しに対して保護効果があることが検証できたため、同製品を獣害対策向け製品として、農地や公園、道路、地下ケーブルの管理者などを対象に7月より本格的に販売開始します。

(ジビエ料理や森林探検ツアーで夏休みを満喫しよう!:神奈川)
小田急電鉄は8月16日に、4歳から小学生までの子どもと保護者を対象とした特別ツアー「ロマンスカー親子遠足 箱根」を開催する。本ツアーは、箱根の魅力の一つである雄大な自然のなか、ジビエ料理や野生動物の痕跡の観察を通じて、命の尊さや野生動物との共生等について考えるきっかけとなる企画であり、自由研究の題材にも活用できる内容となる。ツアーは、9時20分に新宿駅を発車する特急ロマンスカー「はこね51号」への乗車からスタートし、参加者のみで車両を貸し切りにするため、同じ目的地を目指す人同士で遠足気分のなか箱根に向かう。車内には、“自然”や“かがく”をテーマにした福音館書店の絵本を用意しているほか、乗務員と触れ合うクイズ大会など、自然や鉄道について楽しく学べる移動時間を過ごせる。箱根湯本駅に到着後は、今春オープンしたばかりのアクティビティー拠点「HAKONATURE BASE(ハコネイチャーベース)」に移動し、小田原・箱根エリアで獲れた鹿肉をランチビュッフェで満喫できる。ジビエ専門料理人による解説を通じて、地元の山で生きる動物を食べることの意味を知り、命の尊さを感じられる。また、森林探検ツアーでは、箱根の生態系に精通したネイチャーガイドが先導し、野生動物の痕跡探しや、植物と昆虫の生態などを知ることで、都市部では身近に感じることが難しい、人と生き物との共生について考える機会となる。ツアーは15時頃に箱根湯本駅周辺で解散となる。日帰り・宿泊いずれの都合にも合わせて、ロマンスカーで行く箱根の旅と子どもの成長や学びにつながる体験を楽しめる。本企画は、7月14日12時30分より「小田急旅の予約サイト」にて参加受付を開始する。

(駆除した動物を有効活用:静岡)
農作物に被害を及ぼす害獣として駆除されたシカやイノシシの多くが廃棄される中、わなで捕らえた獲物にとどめを刺す「止め刺し」や解体を手がけ、皮と肉を資源化している。生前に付いた傷入りの革を「天然のダメージレザー」と捉えた一点物の革雑貨、新鮮な肉を使ったペットフードを販売し、動物の命を有効活用する。捕獲後の処理負担に悩む農業者らへの貢献にもつながっている。大吉慶一郎さん(38)と妻の日月さん(38)は2017年、伊東市の地域おこし協力隊員として神奈川県から転入した。市内外で学んだ狩猟や解体、縫製技術のほか、元料理人の腕前を生かす。雑貨は財布やキーケースなど6種類。イノシシの脂を加工したレザーオイルを塗って光沢を出した。シカ革は滑らかな手触りが特徴。イノシシ革は丈夫で耐久性が高く、手入れが容易という。いずれも色つやの経年変化を楽しめる。傷もデザインに取り入れ、一部商品には捕獲した日付と場所を刻印した。シカの肉や内臓をジェル状に加工した犬猫用のペットフードは、高タンパク・低脂肪が特徴。止め刺し後、2時間以内に調理するなど鮮度の高さを追求した。クラウドファンディングで調達した資金は新商品開発などに充てる。大吉さん夫妻は「身の回りにある革製品や食材を通じて、動物の命に思いをはせてほしい」と語る。

(ジビエ消費拡大考える、捕獲と活用する循環づくり必要:静岡)
野生動物の食用肉(ジビエ)の活用方法を探る講習会が、浜松市東区有玉北町の飲食店「淡竹(はちく)屋」であった。山間地における獣害の現状と、ジビエの消費拡大に向けた取り組みについて、飲食店経営者を含む市民ら二十人が語り合った。北区引佐町の環境カウンセラー桑鶴博宣さん(60)は、狩猟者の減少でシカが急増し、地域によっては食害で山林が荒廃し始めていると指摘。「浜松ではまだその段階には達しておらず、今のうちに安定的に捕獲、活用する循環をつくる必要がある」と述べた。中区鴨江の「鴨家キッチン」店主金沢真生子さん(53)は調理の際の衛生上の注意点などを説明した。

(狩猟肉と山梨ワインのマリアージュを堪能:山梨)
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2023年10月20日~11月20日の間、黄葉(おうよう)に囲まれた特別席で、狩猟肉と山梨ワインのマリアージュを堪能する「秋の狩猟肉ペアリングディナー」を販売します。ワインのヴィンテージによる違いを楽しみながら、狩猟肉料理とのペアリングを堪能できる、星のや富士ならではのディナーです。グランピングマスターから山梨ワインのこだわりを聞きながら、黄葉を眺め、秋夜の優雅な時間を過ごします。星のや富士は開業当初から、「狩猟肉ディナー」や「狩猟肉すき焼き」といった狩猟肉の楽しみ方を提案し続けてきました。この秋、星のや富士が提案するのは、狩猟肉と山梨ワインのペアリングです。山梨県は日本のワイン生産発祥の地であり、その歴史は長く明治初期頃から始まります。当時はフランスやイタリアのぶどう品種が多く栽培されていましたが、次第に山梨の気候や風土に合った日本固有品種の甲州やマスカットベーリーAを使用したワインが多くつくられるようになりました。本ディナーでは、勝沼醸造のヴィンテージ違いのワインを楽しみ、山梨ワインの奥深さに思いを馳せ、旨味がのった秋の狩猟肉とともに味わいます。そして、クラウドテラスの特別席から黄葉の景色を眺めながら、星のや富士だから楽しむことができる個性豊かなワインの味わいを楽しむ狩猟肉料理を提案します。

(箱根の大自然をジビエ料理や森林探検ツアーで満喫:神奈川)
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)は、2023年8月16日(水)に、4歳から小学生までのお子さまと保護者を対象とした特別ツアー「ロマンスカー親子遠足箱根」を開催します。これは、箱根の魅力の一つである雄大な自然のなか、ジビエ料理や野生動物の痕跡の観察を通じて、命の尊さや野生動物との共生等について考えるきっかけとなる企画であり、自由研究の題材にも活用いただける内容です。ツアーは、9時20分に新宿駅を発車する特急ロマンスカー「はこね51号」へのご乗車からスタート、参加者のみで車両を貸し切りにするため、同じ目的地を目指す方同士で遠足気分のなか箱根に向かいます。車内には、“自然”や“かがく”をテーマにした福音館書店の絵本を用意しているほか、乗務員と触れ合うクイズ大会など、自然や鉄道について楽しく学べる移動時間をお過ごしいただけます。箱根湯本駅に到着後は、今春オープンしたばかりのアクティビティ拠点「HAKONATURE BASE(ハコネイチャーベース)」に移動し、小田原・箱根エリアで獲れた鹿肉をランチビュッフェで満喫いただけます。ジビエ専門料理人による解説を通じて、地元の山で生きる動物を食べることの意味を知り、命の尊さを感じることができます。また、森林探検ツアーでは、箱根の生態系に精通したネイチャーガイドが先導し、野生動物の痕跡探しや、植物と昆虫の生態などを知ることで、都市部では身近に感じることが難しい人と生き物との共生について考えます。ツアーは15時頃に箱根湯本駅周辺で解散となります。日帰り・宿泊いずれのご都合にも合わせて、ロマンスカーで行く箱根の旅とお子さまの成長や学びにつながる体験をお楽しみいただけます。

(ジビエカレーを開発:福岡)
サッカーJ3、ギラヴァンツ北九州が、地域貢献活動の一環として、鳥獣被害に悩む自治体と栄養学を学ぶ学生と協力してジビエカレーを開発し、12日、試食会が行われました。今回、ジビエカレーの開発に取り組んだのは、ギラヴァンツ北九州と、フレンドリータウン協定を結ぶ豊前市、それに選手たちに栄養指導を行っている九州女子大学栄養学科の学生たちで、ギラヴァンツが両者を仲立ちして実現しました。12日は大学で試食会が行われ、関係者が完成したカレーを味わいました。レシピは学生たちが考案したもので、鳥獣害対策として捕獲されたシカやイノシシの肉が使われ、15種類のスパイスを調合して臭みを消し、香り豊かな仕上がりとなっています。試食したギラヴァンツの石田真一社長は「肉が柔らかくておいしいです。後味もさっぱりしていて食べやすいです」と話していました。また、レシピを考案した学生は「商品開発に携われていい経験になりました。ジビエの肉にはスポーツ選手に必要な鉄分やビタミンB群が含まれているので、ギラヴァンツの選手にも食べてもらいたいです」と話していました。このジビエカレーは、道の駅「豊前おこしかけ」や、ミクニワールドスタジアムでのギラヴァンツのホームゲームで販売されるということです。

(「カレー鹿肉まん」開発:北海道)
むかわ町春日でエゾシカの食肉処理場「むかわのジビエ」を運営する町内のハンター本川哲代(あきよ)さん(49)が新商品「チーズカレー鹿肉まん」を開発した。2016年に処理場を開設して以来、地元で捕れるエゾシカ肉を使った加工品などを開発し、現在チーズカレー鹿肉まんを含め6種類を販売する。本川さんは「シカ肉がシシャモと同じように、むかわの特産品になってほしい」と話す。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前7時45分ごろ、栗原市築館太田熊狩の道路沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、12日午後5時ごろ、色麻町上黒沢地区付近にクマが出没しました。

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(60代男性がクマに襲われケガ:福島)
7月11日朝、福島県北塩原村で60代の男性がクマに襲われてケガをした。消防によると、11日午前9時過ぎ、北塩原村の桧原湖の遊歩道で散歩をしていた60代男性がクマに襲われた。男性は両手をひっかかれその後、会津若松市の病院に運ばれたが、命に別状はないということだ。男性を襲ったクマは、体長約1メートル30センチで、子グマとみられるもう1頭のクマも男性が目撃している。現在、北塩原村の職員が被害があった現場付近で状況を確認するとともに、パトロールを行い注意を呼びかけている。

(野生鳥獣による農作物被害8600万円:徳島)
昨年度、シカやイノシシなど野生鳥獣による徳島県内の農作物の被害額は約8600万円でした。県のまとめによりますと、昨年度の野生鳥獣による農作物の被害額は8659万円で、前の年度と比べ446万円減少しました。被害額の内訳と前の年度からの増減は、以下の通り。シカが3590万円(575万円増)。イノシシが2741万円(664万円減)。サルが1501万円(286万円減)。このうち、イノシシによる被害の減少は、継続的な防除や捕獲によりタケノコやミカンの被害が減ったのが要因だということです。

(南アルプスに防鹿柵設置、食害対策協議会:長野)
南アルプス食害対策協議会は六、七の両日、伊那市の仙丈ケ岳の仙丈小屋直下と馬の背ヒュッテ周辺に防鹿柵を設置した。高山植物をニホンジカの食害から守ろうと、二〇〇八年から取り組む活動。協議会を構成する市や県の職員、ボランティアなど三十人余が作業に参加し、総延長一・八キロにわたって高さ約二メートルのネット状の柵を取り付けた。

(ニッコウキスゲ植栽:長野)
小和田牧野農業協同組合(諏訪市)は9日、同市郊外の霧ケ峰蛙原にある所有地でニッコウキスゲの植栽を行った。組合役員をはじめ、静岡大学(静岡市)の学生ら約20人が参加し、鹿よけの電気柵で覆われた花畑に100株ほどの苗を植え、高原のシンボル復活を願った。鹿の食害で衰退した在来植物を再生する事業の一環で、2007年に始めた。最初は種をじかまきしていたが、牧草地で根付きにくかったため、静岡大学の増澤武弘客員教授の助言を受けて苗を育てて植える方法に切り替えた。苗作りや植栽活動には小中学生などが参加し、地域ぐるみの再生活動を展開している。9日はあいにくの雨模様のため、予定した花畑の一般開放を中止した。組合や静岡大のほか、13年前の教職員時代に北信地方の小学1、2年生30人と植栽体験をした県職員の清水きく江さんも参加し、植栽活動と意見交換を行った。同大大学院で山の植生を調査する浅野奈々さん(22)は「高原の植生を見ることができて勉強になります。ニッコウキスゲの群落は財産。みんなで守るプロジェクトが素晴らしいですね」と話していた。事業開始から15年を経て再生区域は約2・3ヘクタールにまで拡大した。組合は8~9月にも記念誌を発行する予定という。増澤客員教授は「これほどの人が参加する再生活動は全国でも少ない。組合の方々の情熱が素晴らしい」と話した。藤森聡一組合長(67)は「霧ケ峰の自然資源を守っていきたい。子どもたちや多くの人に思いをよせてもらえたら」と願った。

(高山植物のシカ対策、知事が自ら登山し視察へ:滋賀)
三日月知事は、シカによる被害が確認されている伊吹山の高山植物などの保全対策を検討するため、この週末、みずから登って現地を視察することにしています。これは、三日月知事が11日の定例会見で明らかにしました。伊吹山の山頂付近には、国の天然記念物に指定されている貴重な高山植物や固有種の群落がありますが、10年ほど前からシカによる被害が相次いで確認されていて、県や地元のボランティア団体などがシカの侵入を防ぐ柵の設置などを進めてきました。三日月知事は会見で、7月15日からの2日間の日程で伊吹山周辺を訪れ、シカの対策に取り組んでいるボランティア団体と意見を交わしたり、実際に山頂まで登ったりして、今後の対策の検討にいかしたいとする考えを示しました。三日月知事は「これまで県がやってきたことの効果を確認したうえで、現地に出かけて関係者と意見交換し、実情をつぶさに見ることで今後の施策に取り組みたい」と話していました。

(狩猟マイスター育成スクール:兵庫)
兵庫県では、シカ、イノシシなど有害鳥獣による農林業被害が深刻な問題となっています。一方、有害鳥獣の捕獲を担う狩猟者の高齢化が進んでおり、数年後には捕獲従事者の不足による有害鳥獣捕獲活動の停滞が危惧されます。そこで、将来にわたり、有害鳥獣捕獲に従事しようとする狩猟初心者を対象に、狩猟知識や技術を習得する『狩猟マイスター育成スクール』を開講し、捕獲従事者の人材育成に取り組みます。

(クマの目撃情報が増加、今年は数年に一度の“危険な年”か)
7月9日岐阜県中津川市で、犬の散歩をしていた男性がツキノワグマに襲われけがをしました。ことしはクマに遭遇する可能性が高い「危険な年」である可能性も指摘されます。クマに襲われないためにどうすればいいか、また、襲われたらどうすればいいのかを見ていきます。まずはツキノワグマの特徴から見ていきます。ヒグマよりも少し小さいのがツキノワグマです。体長はまず120から145センチ。四つんばいの姿勢での高さが60センチ前後体重が40キロから130kgぐらいあります。性格は基本的に警戒心が強いそうです。視力はあまり良くないですが、聴力が非常に優れています。雑食性で時速50キロ程度で走ることができるということです。岐阜県ではどこで出没が確認されてるのかというと、2007年度から2022年度で県内ほとんどの市町村で確認されています。確認されていないのは、各務原市、羽島市、可児市、瑞穂市など、一部を除いて多くの市町村で出没しています。では、どのように対策をすればいいのか。まずはクマに出合わないためにどうするのかを見ていきます。鈴やラジオなど音の出るものを身に着ける。音が出るものなければ、大きな声で多声を出しながら歩くようにしてください。早朝や夕方はクマの活動が活発になるので、この時間帯の里山周辺の散歩は避けるようにしてください。そして、ゴミをあさりにクマが山から降りてくる可能性があるので、民家の外に生ゴミを置かないようにしてください。では、もし出合ってしまったらどう対応すればいいのか。出合ってしまったときはとにかく刺激しないことが大事です。大声を出さずにゆっくり後ずさりして、少しずつ距離をとるようにしてください。また、特に母グマには注意が必要です。近くにいる子グマを守ろうとしますので、大変危険です。今年は数年に1回の危険な年の可能性があり、クマが大量に出没する可能性があります。この数ヶ月の入山というのは本当に要注意だということを認識してください。

(夏のクマは飢えている?都会に出没するのはなぜだ:田中淳夫)
今年の秋、東北ではクマの大量出没が心配されている。東北森林管理局による東北5県(福島県を除く)で行われたブナの開花状況の調査で、ブナの実の「大凶作」が見込まれるというのだ。今秋は、ブナの実がほとんど実らない可能性がある。139カ所の調査で、「非開花」は103カ所。豊凶指数は、秋田が0.3、岩手が0.4と、開花状況調査が始まった2004年以来の「大凶作」が見込まれる。となれば、考えられるのは、ツキノワグマの人里への出没である。今夏は何かとクマが出没するニュースを目にするが、冬眠前に餌不足に陥ったクマが、大挙して市街地に押しかけるかも……!だが、ブナの凶作で餌不足に陥るのは、秋以降の可能性だ。クマの餌として思い浮かぶのは、ブナに限らず、木の実、いわゆるドングリだが、実るのはたいてい秋。それでは、秋以外の季節にクマは何を食べているのだろうか。冬は冬眠しているとしても、春と夏は。そこでクマの食性と人里出没の関係について考えてみたい。春は新緑の柔らかい葉である。冬眠から目覚めたクマにとって、まず若葉や花が餌となる。ブナも実は成ってないが、新芽や若葉、花は食べられ、ミズナラやササなどの新芽もご馳走となる。もちろん樹木だけではなく、フキやスゲ、アザミなど草本類も食べる。さらにタケノコも好物だ。春の野山、人間が「山菜」と呼ぶものは、クマにとってもご馳走なのだ。ところが初夏になると、若葉は硬くなって食べにくくなる。クマは雑食と言いつつ植物をよく食べるが、シカのように食べた植物質を反芻して分解できる草食性動物ではない。どんな枝葉でも食べられるわけではない。かといって初夏の山に果実はまだ実っていない。意外や、夏はクマの餌となるものが少ない。つまり飢えがちなのだ。そんな飢えたクマが狙うのは、動物性の餌である。とくにアリやハチの仲間は大好物。これらの昆虫は、巣を見つけることができれば群集しているから一度にたくさん食べられる。ミツバチなら甘いハチミツまで得られる。ただクマのプーさんのようにハチミツだけではなく、ハチ(成虫のほか卵、幼虫、サナギ)そのものを食べるのだ。ほかにバッタやガガンボ、オサムシの仲間などを食べていた報告例もある。さらに川でサワガニなども探して食べているらしい。また動物そのものを襲って餌にするケースもある。シカやイノシシ、ウサギなどの成体は素早くて捕獲が難しいが、春に生まれたばかりの子供は、逃げ足が遅いから捕獲できる確率が高い。それが貴重な餌になるようだ。最近はもう一つの動物性餌の存在が指摘されている。それは有害駆除個体だ。夏は、農作物を荒らすシカやイノシシを駆除するシーズンでもある。ただし山中で仕留めても人里まで個体を下ろすことは物理的に難しく、ジビエにするために担ぎ下ろすケースは1割もない。たいていその場で埋没処理される。と言っても、山の中で深い穴は掘れず、土をかける程度になることが多い。その臭いをかぎつけてクマは掘り返し、屍肉を餌とするというのだ。近年は駆除数が爆発的に増えているから、それだけクマに餌を供給していることになる。皮肉なことに獣害対策がクマなどを増やす可能性もある。なお盛夏になると、キイチゴやアケビ、ミヤマザクラ、ヤマブドウ、サルナシなど液果(水分を多く含んだ果皮を持つ果実)が実り始める。これらもクマが好む餌で、また植物質の餌を多く取り始めるようになる。そして秋は、言うまでもなくドングリに草の実、根茎など栄養価の高い餌があふれる季節である。ここでしっかり脂肪を蓄えて冬眠に備えるわけだ。また北海道のヒグマのように、川を俎上するサケを狙うこともある。しかし、こうした餌には豊凶の波がある。身近な行動圏で十分なドングリなど餌が採れないと、行動範囲を広げて探す。クマはエサを探しながら、何十キロも移動することが知られている。当然、山も越える。その過程で人里に出て、そこに農作物やカキ、ミカンなど果実がなっていると、喜んでむさぼり食うわけだ。これが「人里に出没するクマ」だ。一度人里の美味しくて豊富な餌の存在を知った個体が、再び奥山にもどるかどうかは怪しい。そうした集落に住む人は生活を脅かされるのである。なお勘違いしてはいけないのは、初夏、もしくは凶作時の秋などに飢えたクマに、人が餌を与えたら、クマは満腹になってまた山にもどってくれるというわけではない。実際に山にドングリを運んだり、カキやクリなど果実のなる木をクマ対策として植樹したりするケースがあった。それは逆効果である。絶対にやってはいけない。美味しい思いをすれば、より餌を求めて徘徊するだろう。人は餌をくれる存在と学習することにもなりかねない。また栄養状態がよくなれば出産も増え、生まれた小グマも生存確率が増えて生息数を増やす。より出没の可能性を増やすだけである。もう一つ。6~7月の季節の特性として、繁殖行動が活発化することがある。だいたい3~5歳で性成熟して、雄は雌を追いかけ始める。その際に争いが起きて、追い散らされる個体がいる。たいてい若い雄だが、それが人里に出て来やすくなる。それに個体数が増えると、分布も拡大する。これまでのテリトリーは親世代に占拠されているから、新天地を探し求めるタイプの若いクマが出てくる。そうした若くてパイオニア気質の個体は、人の住む農山村にも入ってくる。最近の農山村はすでに野生動物が闊歩しているから、より新天地を求めて都会の市街地に出てくることも考えられる。そこには県庁所在地クラスに留まらず、人口100万を越える大都市も含まれる。しかも入れば意外や農村以上に餌が多くて、ハンターもいないから危険も少ないことに気付くのである。盛岡市の盛岡市動物公園ZOOMOでは、6月に続き7月2日にも野生のクマが侵入した可能性があるとして休園していた。これはパイオニアとして新天地を探すだけでなく、動物園の異性クマの臭いをかぎつけたのかもしれない。また秋田県由利本荘市の中心市街地で、3日未明、クマが目撃されている。周辺には消防本部や市役所庁舎、スーパーやホテル、病院などが並ぶ中心部だ。北海道では、ヒグマが札幌市街地へ出没することが珍しくなくなった。6月13日には札幌市西区の公園で小学生が茂みにいるクマを目撃した事案も発生している。いずれも都市の中心部までクマが出没し始めたのである。今後、どんな対策を取るべきだろうか。山形市は、市街地で猟銃を使った駆除を行える新たな体制づくりを進めている。猟友会に所属する専門の訓練を行った30人規模で構成し、近距離で動いているクマを撃つのに適した「スラッグ弾」を使用することが前提とするらしい。市街地で見かけたらすぐに撃つのではなく、追い払ってもクマが滞在し続けたり人に向かってきたりした場合などに限るとは言うものの、もはや臨戦態勢なのだ。イタリアでは、市街地に出没するイノシシに対処するために都市部でも猟銃を使った駆除を行える法案が通った。日本も、こうした市街地における野生動物の駆除方法を全国的に考えるべきだろう。ある意味、今が正念場だ。クマのほかイノシシ、シカなど大型の野生動物が市街地への進出を狙っている。その出鼻をくじかないと、彼らは都会になじんで住みつき繁殖し始めるかもしれない。今後は、全国で「日常的にクマがいる」状態に対応する覚悟が必要となるのではないか。

(壮絶ヒグマ事件簿「全速力で襲われた7人の壮絶症状」)
ツキノワグマに全速力で襲われたら人間はどうなるのか。クマによる農作物被害は年間5億にも上るというが、はたして人とクマは共生できるのか。作家の小倉健一氏がレポートするーー。1994年から2005年の間に、カナダのアルバータ州カルガリーのフットヒルズ医療センターで、クマに襲われた傷を負った7人の患者が治療を受けた記録が残っている。クマによる襲撃の悲惨さがよくわかるので、紹介したい(カナダ形成外科ジャーナル『アルバータ州カルガリーで治療された熊による傷害事件:その管理と後遺症』2006年)。その中で、7人の患者は裂傷や刺し傷から骨折や組織の剥離に至るまで、さまざまな負傷の治療を受けた。患者は平均して3回の手術を受け、22日間入院したという。傷の洗浄、抗生物質の静脈内投与などをしたが、2人の患者は傷口から入った感染症を防ぐことができなかった。さらに、7人中6人が急性ストレス障害を発症し、うち1人は心的外傷後ストレス障害に移行した。合併症は感染症から肺塞栓症まで多岐にわたったのだという。クマによる攻撃はさまざまな傷害をもたらす。感染症だけでなく、襲われた恐怖から発生する精神障害は一般的な後遺症だ。7人の患者をそれぞれ、A、B、C、D、E、F、Gとする。すべての患者が多数の裂傷、刺し傷、軟部組織の損傷を負った。患者Aは内側上顆骨折とそれに伴う尺骨神経麻痺、左前腕伸筋区画の組織剥離を負った。患者Bは、眼球への広範な損傷、上顎骨骨折、右第4中手骨骨折を含む左側顔面複雑骨折を負った。患者Cは、硬膜断裂を伴う前頭骨骨折、その他の複数の顔面骨折、鼻部からの大きな軟部組織剥離を負った。患者Fは顔面神経裂傷を負った。患者Gは、眼球への広範な損傷、上顎と眼窩の骨折を含む複雑な右側顔面損傷を負ったという。急性ストレス障害と診断された患者は6人であった。この心理状態にはカウンセリングと薬理学的治療が必要であった。患者AとBは他に合併症はなかった。患者Cは再入院を要する深部静脈血栓と肺塞栓と診断された。患者Dの急性ストレス障害は心的外傷後ストレス障害(PTSD)に進行し、さらなる精神医学的介入を必要とした。PTSDはうつ病と睡眠障害として発症し、6ヵ月以上経過した。この患者はまた、治療を必要とする顔面と眼窩の感染症、および交換を必要とする組織拡張器の破裂を有していた。患者Eは頭皮の培養が陽性で、抗生物質で治療した。後頭部の欠損は2ヵ月間開いたままであったが、最終的に局所フラップで閉鎖された。眼科的介入にもかかわらず、慢性的な左内斜視が持続した。患者Gは、2回目の手術でメトヘモグロビン血症の結果、酸素欠乏を起こした。この患者はまた、間欠性心房細動と発作性上室性頻拍を経験した。これらの状態は一過性のもので、退院時にはみられなかったという。7例中6例はグリズリーベアによるものであった。6頭のグリズリーベアによる攻撃のうち、4頭は防御的、2頭は捕食的(人間を食べようとする行為)であった。1頭のツキノワグマによる攻撃は捕食的であった。クマの攻撃には大きく分けて防御型と捕食型の2種類がある。防御的攻撃は、子グマ、個体空間、または食料供給に対する脅威を察知した場合に起こる突然の予期せぬ遭遇の結果であり、しばしばハイキングや狩猟などの活動に関与する。捕食的攻撃ははるかに少なく、人間が食料源として認識された場合に起こる。このような場合、クマは人間のテリトリー、例えばキャンプやピクニックの場所に侵入することが多い。捕食による攻撃は、致命的な遭遇の大半を占める。「本研究で被害者(防御的攻撃または捕食的攻撃)が負った傷の大部分は頭部と四肢(手足のこと)であった。これは過去に記録された攻撃と一致している。クマ同士の対決では、各クマが相手の顔や顎に噛みつき、相手の強力な武器を無効化しようとするため、攻撃は頭部に向けられる。攻撃時に顔面や頭蓋骨を骨折することはよくあるが、患者Eのように頭蓋骨を貫通する損傷を受けることはまれである。熊の口は通常、被害者の顔全体を飲み込むほど広くないからである。この傷害は、歯が前頭骨に入る角度が通常では得られない斜めになった結果であると考えられる。ツキノワグマによる襲撃はグリズリーによる襲撃と異なり、被害者の大腿部近位を襲った。これがツキノワグマの一般的な攻撃部位であるかどうかは不明である。深刻ではあるが、ツキノワグマに襲われることはまれであり、襲われた場合、被害者の大半は死亡する」(同論文)。クマの種類がいくつかでてきたが、それぞれの違いを簡潔に説明すると、このような形だ。グリズリーベア(ヒグマの一種)は、北米大陸の西部地域に生息している。体重は、130~360kgにもなる。普段は、サーモンやベリー、昆虫、小型哺乳類などを食べる。日本のヒグマは、特別天然記念物に指定されている。子供のいる母グマは特に危険と言われている。ツキノワグマは、主にアジアに生息している。胸に白い月形(またはV字形)の模様がある。体重は大人で50~100kgと、グリズリーに比べると小柄だ。果物、草、昆虫、魚を食べている。先の論文でもツキノワグマは滅多に人を襲わないというが、襲われたら終わりだという。以下に起きた事件(オンラインメディア『Outside』2019年6月28日)も、ツキノワグマの凶暴性を示している。2019年6月26日、森林病理学者であるアレックス・ウッズ氏(54歳)は、ギタニヨという小さなギテュサン族の村からほど近い藪の中を一人で歩いていたとき、ツキノワグマに襲われた。ウッズ氏は、当日を振り返る。「私は、未開発の森林に根の病気であるアルミラリアが生息しているかどうかを確認するために出かけたのです。私は少し技術に疎いのですが、GPSと必要な座標を持っていたので、方角を測ってそこまで歩いて行きました。入っていく途中、折れたばかりのヒエが見えたから、動物がいるんだろうとは思ったけど、このあたりはどこにでも動物がいるんだ。ひとりでいるときはいつも大声を出すことにしている。ウッズ氏が森を700フィートほど進むと、全速力で、音もなく、ツキノワグマが自分めがけて突進してくるのがわかった。ベストの中にあった熊除けスプレーに手を伸ばしたものの、蓋が取れなかったのだという。クマはウッズ氏のみぞおちへ頭を突っ込むと、ウッズ氏はクマを捕まえて、頭を思い切り蹴った。打撃を与えられたクマは3メートルほど離れたところから、ウッズ氏を見つめていた。ウッズ氏は幸いなことに「小さな手斧」をベストの中に持っていたことを思い出した。クマが再びウッズ氏へと襲いかかると、手斧を熊の頭に突き刺した。それでも息をしているように見えたので、背を向けることなく、ソオッと逃げたのという。のちに、警官が現場を確認したところ、クマはまだ生きていたが、瀕死の重傷を負っており、手斧の一撃で頭蓋骨が開いていた。警官たちは武装しており、クマを殺した。ウッズ氏もやはり心理的にダメージを受けていて、一人で外出することを難しく考えるようになったという。外傷だけでなく、心理的にも深刻なダメージを与えるクマ。特に、人間への捕食行動には気をつけねばなるまい。

(収穫直前のスイカが無残にも…)
夏の風物詩で、涼を求めて食べたくなるのが、スイカ。家族・親戚でみんなでスイカ割りなどを楽しもうと、畑で育てていたら……。思わぬ食害に遭った投稿が反響を呼んだ。ところどころにかじられた痕跡。いったい何が起きたのか。当事者に詳細を聞いた。「泣きたい」。丸々と育った6個のスイカが無残にもかじられ、果肉がむき出しになっている。まさにその一言が悲劇を表すのに的確だろう。ちゃそ(@koge_tyaso)さんのツイートには、7000件以上の“いいね”、800件近いリツイートが寄せられている。20代で、夫婦で家庭菜園を始めて3年目。7月初旬でちょうど収穫時期を迎えたものも被害に遭った。借りている畑で自宅用に栽培。品種は、金色羅王、ピノガール、縞王Mで、ピノダディは無事に残っていたという。「自宅ポストに『ハクビシン・アライグマ・タヌキに注意してください』という注意喚起の回覧が入ってました。旦那とこんな動物が出るんだね~とひとごとのように話していたら、翌日畑のスイカが食べられてるのを見つけました」。被害発見時に近所の人もその場にいたといい、「話を伺うと、ハクビシンかアライグマじゃないかなと仰っていました」。どうやら小動物が食べ散らかしてしまったようだ。ちゃそさんは「ちょうど親戚で集まる際にみんなで食べようと思っていたので、とても残念です」と悲しみの思いを語った。今回の投稿には大きな反響があった。「こりゃ泣きますねぇ」「立ち直るのに時間がかかりそう」「これは………ショックすぎる……」「私も去年、タヌポンにやられました。美味しそうなのに限ってやられるんですよね 泣きたい気持ちわかります」などの同情の声が上がった。また、同じ栽培経験者からは「うちも何度もやられたので、かごで対策してからは大丈夫です!」との有効アドバイスが。ちゃそさんは「今後についてはある程度大きくなったらかごで保護する予定です」と、防止策に取り組む決意を明かす。一方で、ちゃそさんは、動物による食害について、さらなる対策を講じることを検討している。特定外来生物に指定されているアライグマ。捕獲には法的な規制があるが、ちゃそさんの住む県では、特別な講習を受講するなどすれば、「防除従事者」として捕獲が可能になるそうで、「このような取り組みがされていると知りましたので、講習に参加してアライグマの捕獲にも挑戦してみたいと思います」と話している。

(武器製造サイト、法規制進まず)
安倍晋三元首相銃撃事件から8日で1年となったが、インターネット上で銃や爆発物の製造方法を紹介する動画やサイトの法規制は進んでいない。警察庁は、武器等製造法などを所管する経済産業省に規制検討を呼び掛けているものの、同省は「警察の取り締まりで十分」などと法規制の必要はないとの認識を示し、平行線をたどっている。銃撃事件では、山上徹也被告(42)=殺人罪などで起訴=がネットの動画を参考に銃や火薬を作ったとみられ、警察庁は、銃の製造方法などが容易に閲覧できることを問題視している。同庁は2月から、銃・爆発物の製造などの有害情報について、国内外のサイト管理者やSNS運営業者に対する削除要請を始めた。9月からは、人工知能(AI)を導入し情報の検出体制を強化する方針だ。ただ、捜査関係者は「現場で地道に頑張っているが、削除要請に応じるとは限らず、抜本的な解決策にならない。法改正を考えてもらいたい」と話す。警察庁が所管する銃刀法は銃などの管理に関する法律で、製造過程を規制するのは難しい。同庁は、武器等製造法や火薬取締法を所管する経産省に対し、規制を検討するよう働き掛けている。これに対し、経産省は「警察のネットパトロールで取り締まりは十分」との認識を示す。担当者は取材に「武器等製造法は武器の製造や販売を規制する法律で、製造動画やサイトは対象ではない」と指摘。別の担当者も「火薬取締法は火薬を産業で安全に使ってもらうための法律で、犯罪捜査を目的とした法律ではない。事件があったから取り締まりをするのは難しい」と話す。国内法を整備しても、海外サイトには法規制が及ばないという課題もある。児童ポルノ対策のように、閲覧制限する「ブロッキング(接続遮断)」を導入するのが効果的だが、憲法が保障する「通信の秘密」を理由に反対が起きる可能性もある。ネット社会の問題に詳しい東京都立大の星周一郎教授(刑法)は「銃の製造情報は生命身体の自由を奪う可能性がある。武器等製造法の中で、こういうケースはブロッキングできるという『制限リスト』を規定してはどうか」と話した。

(クマが田んぼから飛び出し、乗用車と衝突:秋田)
10日午後7時ごろ、秋田県仙北市角館町広久内大川原の県道で、同市の60代女性が運転する乗用車がクマと衝突した。女性にけがはなかった。仙北署によると、女性は角館町中心部方向から田沢湖方向に走行中、左側の田んぼから飛び出してきた体長約1メートルのクマとぶつかった。

(住宅地で次々、クマ目撃相次ぐ:北海道)
札幌市と石狩市で7月10日から11日朝にかけ、クマの目撃情報が相次ぎ、警察などが警戒しています。石狩市花川北で11日午前7時前、バスを待っていた60代の男性が「住宅地から道路を横切るクマを見た」などと、警察に通報しました。クマのような動物は自衛隊の演習場に入っていたということで、石狩市などで現地を調査しています。また、札幌市西区西野で10日午後5時ごろ、帰宅途中の女子中学生が住宅地で子グマを目撃したと通報しました。付近には小学校や中学校もあり、警察と札幌市がパトロールするなど、警戒しています。

(クマ出没、公民館や民家が直近に:新潟)
10日午後、新潟県津南町でクマ1頭の目撃情報がありました。警察などが注意を呼びかけています。10日午後0時45分ごろ、津南町上郷子種の国道117号で「信濃川方向に向かうクマ(体長約0.7メートル)1頭を目撃した」と通行人から警察に通報がありました。クマが目撃された場所の直近に公民館や民家があることから、警察などが注意を呼びかけています。

(河川敷でクマ1頭を目撃:栃木)
10日午後3時すぎ、日光市横川の男鹿川の河川敷で釣りをしていた人が、上流に向かって移動するクマ1頭を目撃し警察に通報しました。クマは体長2メートルほどで、人や物への被害はなかったということです。今市警察署では猟友会などと連携し警戒活動を行っています。

(ジビエ料理講習会:和歌山)
県内で捕獲された野生の猪や鹿の肉「わかやまジビエ」を使った料理人らを対象にした料理の講習会が今日、田辺市で開かれました。
今日、田辺市で開かれた「わかやまジビエ料理講習会」には、県内外の飲食店やジビエ処理施設の関係者、それに高校生らおよそ20人が参加しました。県では、鳥獣害対策として捕獲された猪や鹿の肉を「わかやまジビエ」としてブランド化し、県内の飲食店がジビエ料理を提供する催し「わかやまジビエフェスタ」を開催するなどして、普及に努めています。今日は、普及に向けた取り組みの一つとして講習会が開かれたもので、和歌山市のイタリア料理店、イ・ボローニャのシェフ、小林清一さんが講師を務め猪のスネ肉の赤ワイン煮込みなどの調理のポイントを解説しました。三重県のイタリア料理店で実際にジビエ料理を出しているというシェフの男性は「煮詰め具合や焼き具合、塩加減など、実際に見ることができてとても参考になりました」と話していました。

(イノシシ肉をおいしく食べよう!:佐賀)
高志館高校食品流通科では、クッキーやパウンドケーキ、みそなど、地域特産物を活用した商品開発に取り組んでいます。佐賀市の「わいわいコンテナ2」の販売会には先輩方が例年参加されていることもあり、「本年度もぜひ出店を」とのご依頼を受け、出店しました。「わいわいコンテナには親子連れの買い物客が多い」と聞いていた私たちは今回、食品クラブで商品開発に取り組んでいるイノシシソーセージパンを使い、子供向けの食育活動にも取り組みました。イノシシソーセージパンは、一般には害獣として捕らえられているイノシシの肉を有効利用するために開発した商品です。佐賀大と連携して製造したイノシシソーセージを使っています。これまでの取り組みで地域の方に試食していただいた結果をもとに、サイズ感や味にこだわって試作を繰り返し、約2カ月をかけて完成させました。人形劇を使った食育活動では「イノシシ肉もおいしく食べられることが分かった」と言っていただき、ジビエ肉普及活動に取り組む私たちにとって、原動力となっています。私たちは、今回の販売会や食育活動を通し、人と触れ合うことの楽しさに気が付くことができました。私たちは卒業後、接客業や製造業といった仕事に就職を考えています。たくさんの地域の方と関わりながら進めてきたこの活動で学んだことを生かし、これからも頑張っていきます。

(イノシシの革でレザー商品:広島)
広島県福山市春日町の唐下(とうげ)正典さん(55)が、備後地方の素材を生かしたレザー商品のブランド「インディレザー」を立ち上げた。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後7時10分ごろ、栗原市照越八ツ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、11日午後5時50分ごろ、登米市津山町柳津舘石にクマが出没しました。

(イノシシ出没:宮城)
角田市によると、11日午後3時30分ごろ、角田市横倉杉ノ堂付近にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後1時ごろ、仙台市青葉区芋沢権現森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午前7時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午後5時40分ごろ、栗原市鶯沢袋島巡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午後6時5分ごろ、登米市迫町新田東原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、10日午後4時45分ごろ、利府町赤沼放森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、10日午後4時ごろ、富谷市石積猿田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午後1時35分ごろ、登米市迫町新田対馬にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、10日午後0時40分ごろ、富谷市杜乃橋の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後5時30分ごろ、仙台市泉区福岡檀ノ原にクマが出没しました。

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(クマに襲われ男性医師けが:秋田)
6日午後6時ごろ、秋田県仙北市角館町の古城山で、同市角館町小館の男性医師(35)がクマに襲われ、頭部や肩にけがをした。秋田市の病院に搬送され、意識があり会話もできる状態だったという。仙北署によると、男性は1人で古城山の山道を散歩中、体長約1・5メートルのクマと遭遇。頭部や顔面を引っかかれ、右肩をかまれた。自力で近くの民家に助けを求め、家人が119番した。

(クマに襲われ男性軽傷:岐阜)
9日午前7時30分ごろ、岐阜県中津川市加子母(かしも)中桑原の林道入り口付近で、近所の男性(76)が体長約1メートルほどのツキノワグマに襲われた。岐阜県や中津川市によると、男性は日課の散歩中にクマと遭遇したという。男性はクマに右肩を引っかかれるなどの軽傷。出血はない。男性の飼い犬がほえたことで、クマはその場を立ち去ったという。県内では今月3日にも高山市奥飛騨温泉郷の宿泊施設で70代の男性経営者がクマに襲われ、腰を引っかかれるなどの軽傷を負う事故が発生。クマの出没が相次いでいるとして、県は注意を呼びかけている。

(会社員男性、クマに襲われ右脚にけが:秋田)
8日午後0時35分ごろ、秋田県北秋田市根田字谷地新田の小阿仁川河川敷で、岩手県二戸市の男性会社員(65)が、クマに襲われ右脚にけがを負った。市内の病院に搬送され治療を受けたが、命に別条はない。北秋田署によると、男性は釣りのため左岸の河川敷を歩いていて、草むらから出てきた体長約1メートルと50センチのクマに遭遇。体長1メートルのクマに右ふくらはぎをかまれた。

(イノシシ捕獲用わな、ドローンで自動巡回する実証実験:佐賀)
県内では年間2億円ほどの被害があるというイノシシなど有害鳥獣による農作物の被害。こうした中、捕獲用のわなをドローンに自動巡回させる実証実験が多久市で行われています。農家も、駆除を担う猟友会も人手不足や高齢化が進むなか、解決の糸口になるんでしょうか?多久市でイノシシ対策にドローンを活用した実験をしているのは福岡市の「トルビズオン」山間部に住む買い物弱者対策としてドローンを使った物資配送の実証実験を多久市で行っていて農作物の被害にもドローンが活用できないかと、今回、実証実験をすることになりました。あらかじめ山林の3次元データをつくり、イノシシ捕獲用のわなを設置した地点の経緯度や高度を入力したドローンが自動巡回します。ドローンには生物の熱を捉えるサーモカメラが搭載されていて、野生の鳥や獣を感知しその様子をモニターで確認。この日は230メートルほど離れた2カ所の箱わなをわずか1分で回り、うち1カ所ではアライグマを捕獲していることが分かりました。【県猟友会多久支部 木下光次さん】「車の通路だけなので家から出て20分もあれば回れるがこれだと1分」。【県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「あんまりわなに近づかない方が良い。人の匂いがどうしてもつくから。イノシシが警戒する。しかし、見回りは毎日しないといけない」。実験に協力しているのは、県猟友会多久支部。農作物を荒らすイノシシやアライグマ、カラスなどの駆除を行っています。顧問の毛貫茂さんは70年以上続く農家で、ナスやミカンやモモなどを作っています。【県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「とにかくわれわれは死活問題。せっかく育てたやつが収穫間際になって一晩で全滅する状態になる。あれやられたら作る気しない」。県内では、2002年に7億円ほどあった農作物の被害額が減ってはいますが、おととしは約2億円と依然として深刻です。毛貫さんのナス畑でも先日、旅行で数日見回りをしなかった隙に、被害に遭ったといいます。【佐賀県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「その日から出てきて、きのうもやられた。きょうもやられた。毎日きている」。農作物の被害に対応するため、多久市だけで毎年イノシシを約2000頭前後捕獲しているといいますが、状況は依然として深刻です。【佐賀県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「実際イノシシはその5倍くらいいるだろう」。また、駆除を担う猟友会は高齢化で人手不足も課題となっています。県猟友会多久支部は、一番多いときで130人いた会員も、今は40人。60才以上が3分の2を占めます。猟友会がしかけているわなは約500カ所。険しい山林を見回る作業も一苦労です。【佐賀県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「歩いて見回りするとわたしは年齢的にもやっぱりきつい」。これらの課題を解決しようと、目を付けたのがドローンです。【トルビズオン 増本衛社長】「人手不足を解決するためには効率的に自動でデータを取得したり、今まで人がやっていたことを機械に代替させることが必要。その一番の最先端技術がドローン」。ドローンは決められたルートを自動的に飛ぶことができ、これまで10カ所で2時間程度かかっていた見回りをわずか10分でこなせるといいます。一方、ドローンの購入費や操縦で課題も。【県猟友会多久支部 木下光次さん】「非常に良いと思っているけれどもただ、問題なのは操作。ドローンの操作がわたしたちにできるかどうか。覚えるのにどの程度までできるのか」。【県猟友会多久支部 毛貫茂顧問】「結構な費用がかかるから猟友会でそれができるだろうか。個人だと手が出にくい」。【トルビズオン 増本衛社長】「このドローンはカメラも含めると200万以上はするが、ただ、赤外線カメラがあって、かつ自動操縦ができるドローンも一部あるので、そちらを使えばおそらく7、80万でいける」。操作には資格が必要ですが会員は今のところ誰一人資格を持っていません。しかし、農作物の被害を減らし、猟友会の高齢化に対応する新たな手段となるのか。ドローンを使った実証実験は5月から1年間ほどかけて行われます。

(求む、伊予のシカ20頭の受け入れ先:愛媛)
愛媛県伊予市は、栗の里公園の鹿牧場で飼育している鹿20頭の譲渡先を探している。市では飼育の負担が大きいとして、2020年から希望する施設を募っていたが、コロナ禍が一段落したことから、改めてウェブサイトに募集要項を掲載した。同公園は旧中山町が1991年に開設し、宮島(広島県廿日市市)から10頭を譲り受けて飼うことに。園内の宿泊施設で食肉としての提供を視野に入れていたが、観光用に飼育が続けられ、最大43頭まで増えた。しかし、飼育環境の維持は年々難しくなっている。2018年の西日本豪雨で牧場(1万1000平方メートル)のフェンスが破損。鹿が牧場内の草木を食べ尽くして地表がむき出しになり、地面が崩れる恐れもあるため、20年に譲渡を始めた。これまでに県外の移動動物園や学校法人などが12頭を引き取った。コロナ禍の移動自粛もあって積極的にPRしていなかったが、今年6月に改めて希望者を募り始めた。譲渡は無料だが、輸送費用などは希望者が負担する。鹿を自然に放さずに責任を持って飼育することなどが条件。雄は去勢済みという。市では「より良い環境で世話をしてもらえるところを探したい」としている。

(クマ、木にはトタン巻き:京都)
クマの目撃情報が多くある舞鶴市野村寺地区で6日、地元区長らが参加したパトロールがあった。福知山、舞鶴、綾部市を担当する府中丹広域振興局が呼びかけ、クマが好むカキの木などには登りにくくするようトタンを巻くなど集落全体で対策を取ることの大切さを話し合っていた。同局によると、寄せられた2022年度のクマの目撃情報は福知山市135件、舞鶴市131件、綾部市88件。

(クマに襲われないおこ「ない」:京都)
福知山市の獣害対策担当職員が3日、ツキノワグマ目撃情報が多い地域の小中学校の児童・生徒に、クマに遭遇した際の対処法について授業をした。登下校中にクマに出くわす可能性があると注意喚起し「もし出合っても、背中を見せない、急に動かない、大きな声を出さない」などと呼びかけた。同市半田の修斉小(児童339人)と同市新庄の成和中(生徒216人)で、市農林業振興課主査の鳥獣対策員、望月優さん(31)が授業をした。両校は学区が重なり、修斉小学区内ではクマ目撃情報が今年度6月までに7件、成和中の学区では10件に上っている。修斉小で望月さんはツキノワグマ親子の剥製を並べて「子グマはかわいいけれど、近くには必ず親グマがいる」などと習性を説明した。夏から行動が活発になり、下校時刻と重なる午後4~6時ごろの目撃が多いという。福知山市内で撮影されたクマの動画を見せ、望月さんが「ツキノワグマは50メートルを5秒で走る。逃げられません。力も強い」と話すと、子どもたちは驚いた様子だった。

(クマ侵入で休園の動物公園、きょう営業再開:岩手)
敷地内に野生のツキノワグマが侵入したため、臨時休園となっていた盛岡市動物公園ZOOMOは7日、営業を再開する。園内にクマはおらず、安全が確認されたという。動物公園は3日から休園していた。クマが園外に出たとみられる痕跡が外周柵で確認されたほか、6日の調査で新たな侵入跡は見つからなかった。

(3施設、きょう閉鎖解除:島根)
萩・石見空港(益田市内田町)周辺でクマらしき動物が目撃されたため閉鎖していた周辺のキャンプ場など3カ所について島根県は、7日午前8時半に通常通り使えるよう開放する。

(獣害対策で檜原村と麻布大が協定:東京)
農作物の鳥獣被害を防ぎ、野生動物と共存する地域社会を目指そうと、檜原村と麻布大(東京都相模原市)は連携協定を結んだ。協力して被害や生態などを調査し、具体的な獣害対策を進める。檜原村は面積の93%が森林で、急峻(きゅうしゅん)な地形にある農地で農家がジャガイモなどを栽培している。四日に村役場で締結式があり、出席した生産者は「日々、畑を荒らしに来るサルと戦いながら収穫している」と苦悩を明かした。協定では、村民への獣害対策の普及や啓発、麻布大生命・環境科学部の江口祐輔教授による調査やアドバイスなどを想定。村は江口教授や学生らの活動を支援する。吉本昂二村長と川上泰学長が協定書に署名した。その後、江口教授が「檜原村の獣害対策」と題して講演。江口教授は、平成初期から獣害対策で動物の捕獲を進めてきたが、捕獲数が増えても被害件数は減らなかったとする調査結果を紹介。農家と捕獲者、行政のすれ違いで、「当事者である農家目線の意見がないまま対策が取られてきた」と指摘した。後継者不足でそのままになった「放任果樹」を求めて動物が山から人里に下り、荒れた不耕作地に隠れながら農地を荒らしている状況について「人間が集落や畑を餌場にしてしまった」と分析。環境管理の重要性を訴えた。その上で対策として、効果的な電気柵やネットの張り方を紹介。「檜原村を舞台に、産官学民で連携して被害を防ぐとともに、フィールドワークを展開したい」と話した。

(対策グッズでサル撃退:長崎)
4月下旬以降、長崎県島原市街地で野生のサルが出没していることを受け、市はサルを山に追い返すため打ち鳴らしてもらう「撃退用」の一斗缶をアーケード周辺に設置している。サルは体長約70センチの1匹。人を傷つけたという通報は29日までに入っていないが、園児を追いかけたり、ビワやイチジクを採って食べたりするなどの被害が寄せられている。一斗缶は計45個。市内の食品工場などから提供を受け、9日から設置している。側面がへこんでいる缶もあり、活用されている様子。市の担当者は「バナナ入りの箱わなを用意したこともあったが、サルは見向きもしなかった。相当賢い」と、市民の協力に期待している。

(シカと衝突、胆振で多発:北海道)
胆振管内でエゾシカが絡む交通事故が、昨年を上回るペースで推移している。スピードを落とし、事故を起こさないことが最重要だが、日本損害保険協会道支部によると近年は車の修理費用も高額になっているといい、自動車の損害を補償する車両保険の重要性も増している。同支部は「保険の契約内容によっては補償されない場合もある。内容を確認しておくことが大切」と呼び掛けている。

(増加する野生動物と列車の衝突)
住宅地にイノシシやシカ、ときにはクマが現れたと騒動になることが近年、増えている。同じように、列車と野生動物が衝突する事故も増えたため、鉄道会社は新しい対策を打ち出している。ライターの小川裕夫氏が、地元自治体との新事業で長期的な対応をとったり、逆手にとって観光と結びつける例をレポートする。2023年6月6日、JR北海道は2022年度における列車と熊が衝突する事故が45件、鹿との衝突事故が2881件あったと発表した。線路内に侵入する熊や鹿は細かい増減はあっても年を経るごとに増え、それに比例して列車との衝突事故も増加傾向にある。実際、JR北海道管内では鹿との衝突事故は2022年度が過去最多となった。動物との衝突事故は動物愛護の観点からも考えなければならない問題だが、ひとたび事故が起きれば、乗務員や乗客にも危険が及ぶ。そのため鉄道各社は事故を未然に防ぐ努力を続けるが、動物は障害物を学習して乗り越えたり、気象条件などで生息域が変わるので、獣害対策は常に内容を更新し続ける必要がある。JR北海道は今のところ、少しでも事故を減らすべく、線路沿いに柵などを設置している。野生動物と鉄道でハレーションが起きているのは、北海道のような自然豊かな土地ばかりではない。東京・大阪といった大都市部に路線を有するJR東日本やJR西日本も他人事ではなく、山間部などでは獣害に悩まされてきた。そのため、JRグループは獣害対策を話し合う会議を年1回開催。会議では主に、柵設置に関しての知見を共有している。それらの知見を元にして、動物が侵入しにくい角度を試行錯誤し、動物が近寄らないようにする音・光・においなどを発する装置の開発を進めてきた。しかし、いくら対策を講じても獣害は後を絶たない。それは鉄道によって農山村が都市化してしまったこと、気候変動によって野生動物の生育環境が変化していることなど、原因をひとつに求めることはできない。そうした背景が獣害を厄介な問題にしているが、なによりも大きいのが対策費用だ。獣害はJRといった鉄道事業者だけが取り組む問題ではなく、農林水産省や環境省といった政府機関をはじめ、都道府県や市町村といった地方自治体、さらに森林組合や農協などの諸団体、町内会や自治会といった地縁団体などが各団体間で連携しながらも個々に対策を講じている。そのため、対策費の総額は判然としない。それでも、2023年度における農林水産省の鳥獣被害防止総合対策交付金が約96億円であることを踏まえると、莫大な金額が獣害対策に投じられていることが窺える。獣害に頭を抱える中、発想を転換させる鉄道会社も出てきた。小田急電鉄は2021年3月に神奈川県小田原市と鳥獣被害対策の推進に関する協定を締結。同時にハンターバンクという事業を立ち上げた。獣害対策は農林水産省や環境省が中心となり、継続的に取り組まれています。しかし、肝心のハンターは高齢化に歯止めがかからず、担い手不足が深刻化しています。ハンターの60%以上が60歳以上で、70歳前後で引退する方が多い状況です。そうしたことを踏まえ、小田急はペーパーハンターと農林業者をマッチングし、一緒に獣害問題に取り組むハンターバンクという事業を開始したのです」と経緯を説明するのは小田急電鉄ハンターバンクプロジェクトの広報担当者だ。小田急は、アウトドアへの関心の高まりによって狩猟免許の新規取得者数が増加していることに着目。一方、首都圏の狩猟免許保持者の半数近くは免許を持ちながらも狩猟をしていないペーパーハンターだった。「ハンターバンクは、これらのペーパーハンターや免許がなくても狩猟に興味を持っている層に向けて、週末の時間を使って狩猟に取り組めるようなサービスになっています」(小田急電鉄ハンターバンクプロジェクトの広報担当者)。そもそも野生動物の捕獲は、誰でもできることではない。獣害対策であっても狩猟免許が必要で、その免許は猟法ごとに第一種銃猟免許(散弾銃、ライフル銃)、第二種銃猟免許(空気銃)、わな猟免許、網猟免許の4種類に分かれている。このうちハンターバンクでは、安全性を考え猟銃を使用しない、箱わな猟を実施。猟銃を使わない箱わな猟にも免許は必要だが、「免許が必要になるのは箱わなを作動させる行為です。そのため、免許保有者を含んだ5~6人でチームを組んで1基の箱わなを管理し、免許保有者に作動させてもらっています。最初の3か月は免許不要でも体験できる捕獲から解体までをジビエのプロから学んでいきます」(小田急電鉄ハンターバンクプロジェクトの広報担当者)という。そして、以降は自立したハンターとして活動できるような支援プログラムが組まれている。ハンターとして自立した後も、箱わな周辺の見回りや誘引エサ撒きといった現地での作業は地元の業者に依頼し、獲物の出没状況をトレイルカメラで随時確認できる仕組みを構築した。通常、ハンターは山林を毎日のように見回って、状況を把握しなければならない。同システムを構築したことにより、平日は都会で働き、休日にハンターとして活動することが可能になった。小田原まで定期的に足を運ばずに狩猟ができるようになったことで、ハンター不足解消の糸口にもつながると期待されている。獣害に頭を悩ませていた小田原市にとっても、農作物被害で困っていた農家も、そして鉄道の安全性や定時性を高めるために獣害対策を講じていた小田急にとっても、ハンターバンクはwin-winの関係を構築できる新事業だった。「小田原市には新幹線も停車する小田原駅があります。新幹線が停車するので駅周辺は都市化していますが、駅から少し離れると山が広がり、ミカン農家などが点在しています。そのため、イノシシやシカが出没して電車が止まることもありました。小田原駅は小田急にとって重要な駅です。巨大ターミナル駅の新宿駅とも一本でつながっていますから、野生動物による事故は多くの乗客に影響が出ます。また、小田原市も獣害被害は深刻な課題と捉えていたこともあり、ハンターバンクの立ち上げでは地域の農林業者とのつながりや狩猟に興味を持つ人々に関する調査に協力していただいております」(小田急電鉄ハンターバンクプロジェクトの広報担当者)。小田急が始めたハンターバンクのような新事業のほかにも、新しい試みを打ち出した鉄道会社がある。それが2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台になった三陸鉄道だ。三陸鉄道は、岩手県の久慈駅―盛駅間の約163.0キロメートルを結んでいる。「三陸鉄道の沿線には多くの野生動物が出没します。そのため、2日に1回ぐらいのペースで運休や遅れが発生しています。特に、釜石駅―鵜住居駅間は鹿が頻繁に出没する区間です。線路沿いには柵を設置するなど対策を講じていますが、追いついていません」と話すのは三陸鉄道の旅客営業部の担当者だ。悩んだ末、三陸鉄道は獣害を逆手に取った企画列車を走らせることにした。それが2022年から運行を開始したナイトジャングルトレインだった。ナイトジャングルトレインは列車から沿線に出没する野生動物を観察する列車で、その第一弾は2022年7月9日に運行された。日が沈んでから出発する臨時列車に乗り、照明を消した車内から外へライトを向けて現れるシカなど野生動物を観察。話題になったこともあり、35名の参加者枠は募集開始と同時に埋まった。そうした盛況ぶりから、第2弾のナイトジャングルトレインが2022年8月12日にも運行されている。2022年の夏季に運行した2回のジャングルナイトトレインは、どちらも大好評でした。そのため、冬季の運行も計画しました。しかし、沿線に出没する鹿を見るには窓を開けなければなりません。三陸鉄道は岩手県にあるので、冬季は気温が下がります。窓を開けると寒いので、乗客が快適に鹿を観察できる車内環境ではありません。そうした理由もあり、ナイトジャングルトレインの運行は夏休み限定にしています」(三陸鉄道旅客営業部の担当者)。ナイトジャングルトレインが盛況だったことを踏まえ、三陸鉄道は2023年の運行日を4日間に増やした。2023年は7月29日、8月5日、8月11日、8月12日に運行される。今のところ三陸鉄道のナイトジャングルトレインは鹿が頻繁に出没する釜石駅―大槌駅間を往復する行程が組まれている。しかし、「近年は鹿の出没エリアが北へと移っており、以前なら見ることがほとんどなかった久慈駅付近でも鹿が頻繁に目撃されるようになっている」(三陸鉄道旅客営業部の担当者)という。また、宮古駅―釜石駅でも鹿の出没が相次いでいる。三陸鉄道は久慈駅―宮古駅間の北リアス線と釜石駅―盛駅間の南リアス線の2路線を有していたが、2019年にJR東日本から山田線の宮古駅―釜石駅間を移管された。同区間は東日本大震災で被災し、長らく不通になっていた。そのため、再建された線路の手入れは行き届いていなかった。線路およびその周辺の管理が不十分だったこともあり、宮古駅―釜石駅間では運行再開後から頻繁に鹿が目撃されるようになる。移管された区間は約55.4キロメートルもあるので、柵の設置・管理する費用も人手も足りていない。こうした事情を踏まえると、今後はナイトジャングルトレインの運行範囲が広がる可能性もある。従来は「線路に動物を近づけない」という獣害対策だったが、その考え方は少しずつ変化している。これからも鉄道各社は知恵を出し合って、鉄道と野生動物が共存共栄できるような対策を打ち出していくことだろう。鉄道会社の獣害対策は、新たな局面を迎えている。

(クマ目撃件数増、人里に近づけない対策呼びかけ:島根)
島根県でツキノワグマの目撃・出没件数が増加傾向だ。本年度、5月末時点で172件に上り、前年度同期より29件増で、直近10年で3番目に多いハイペース。

(増加する猛禽類の事故死、なぜ列車に近づいてしまうのか:北海道)
北海道で絶滅危惧種のオオワシ、オジロワシが列車と衝突して死んだりけがをしたりするケースが増加している。背景には、人間が共存に苦慮している別の野生動物の「死」があるという。悲劇の連鎖を止める手立てはあるのか。「けがをして線路脇に横たわっていたオジロワシです」。民間の研究機関「猛禽類(もうきんるい)医学研究所(IRBJ)」副代表で、獣医師の渡辺有希子さんが1枚の写真をみせてくれた。IRBJは環境省釧路湿原野生生物保護センター(北海道釧路市)内に拠点がある。環境省の委託を受けて、けがをした鳥類の治療や死因の究明などを担っている。渡辺さんによると、このオジロワシは列車に衝突したとみられ、脊椎(せきつい)を損傷していた。一命は取り留めたものの、自分の足で体を支えることができなくなり、センター内ではハンモックの上で療養させている。だが、ハンモックで腹部が圧迫されるため腎臓に負担がかかり、こうした鳥は長く生きられないのだという。オジロワシは環境省のレッドリストで、絶滅の危険度が増大している「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている。生息数は世界で2万~5万羽ほどで、道内では170ほどのつがいが営巣していると推定されている。同じく絶滅危惧Ⅱ類のオオワシは世界で4600~5100羽ほどで減少傾向にある。道東部はこのうち800~1500羽ほどが飛来する「非常に重要な越冬地」(渡辺さん)だ。そうした希少なワシが列車事故に遭って収容されるケースが近年急増している。環境省によると、道内で列車事故が原因で収容されたオジロワシは2003~12年度は計16羽だったが、最近10年(13~22年度)は79羽と約5倍に。22年度は00年度以降で最多の13羽に上った。オオワシも10羽(03~12年度)から76羽(13~22年度)に増え、どちらの種も最近は列車事故が収容原因のトップになっている。飛べるワシがなぜ列車をよけられずに衝突してしまうのか。

(ハンターを副業にしたら収入はどのくらいになる?)
野生の鳥獣肉「ジビエ」が注目されています。その背景には、獣害として駆除されるイノシシやシカの増加があるようです。このような現状のためか、ジビエを使った地域振興に取り組む自治体も増えつつあります。それに伴い、ハンターを副業にしたいと考える人も出始めているようです。では、もしハンターを副業にした場合には、一体どれくらいの収入が見込めるのでしょうか。ジビエ(gibier)は、食肉として利用できる野生の鳥獣肉を意味するフランス語です。フランスなどのヨーロッパで貴族によって受け継がれてきた食文化で、今も高貴で特別な高級食材として愛され続けています。日本では、獣害対策として駆除されたイノシシやシカを無駄にしないためにジビエが用いられるようになりました。イノシシやシカの肉は、ウシやブタの肉と比べて高タンパク・低脂質で、鉄分やビタミン類も豊富に含んでいます。栄養価が高くヘルシーであることから、人間用としてだけでなく最近はペットフードとしての需要も高まりつつあるようです。本項目では、日本でジビエが広まる要因となった獣害やハンターの現状を見ていきます。令和3年のデータによると、本州以南のイノシシの個体数は中央値で約87万頭、同じくニホンジカの個体数は同約218万頭です。イノシシ、シカともに平成26年をピークに減少傾向にあります。平成22~令和2年までの10年間で、野生鳥獣による農作物被害額は78億円減少しています。ただし、令和2年の野生鳥獣による農作物被害額約161億円のうちの約70%が、イノシシ、シカ、サルによるものでした。また、全国で年間約6000ヘクタールに及ぶ森林の被害面積の約70%が、シカによるものとされています。個体数の減少に伴いイノシシやシカによる農作物や森林の被害も減少傾向にありますが、人間とのあつれきを減らして彼らが暮らす生態系を保全するためにも、まだまだ人間による対策が必要な状況は続いているようです。昭和55年に約55万件だった猟銃等所有者数は、令和2年には約9万人にまで減少しています。また、昭和55~平成29年までの37年間に20~60歳の狩猟免許所持者が減少する一方、60歳以上の割合は9%から62%へと増大しています。ジビエを地域振興として取り組む自治体が増えるにつれて、ハンターへの需要も高まりつつあるようです。そこで、ハンターになる方法と、副業として取り組む場合の収入を調べてみました。銃を使用するハンターになるためには、都道府県公安委員会から銃刀法に基づく「猟銃所持許可」と、都道府県知事から鳥獣保護管理法に基づく「狩猟免許」を取得する必要があります。「猟銃所持許可」を取得するためには都道府県公安委員会で講習や試験を受けたうえで、所持する銃の「譲渡承諾書」を提出します。また、「狩猟免許」を取得するためには、住所地の都道府県知事が実施する試験に合格しなければいけません。イノシシやシカの獣害に悩む自治体では、鳥獣の捕獲に対する奨励金制度を設けているケースが少なくありません。ただし、金額はイノシシやシカ1頭につき5000~2万円程度です。イノシシやシカを1頭捕獲するのも簡単なことではないため、1ヶ月に数回程度のハンティングでは多くの収入は見込めないでしょう。野生の鳥獣肉であるジビエが日本にも定着しつつあります。専用の食肉処理施設を設けて、ジビエを地域振興の1つとして取り組む自治体も少なくありません。また、副業として新たにハンターを目指す人もいるようですが、多くの収入を望むのは難しいのが現状です。ただ、地方移住後に副業として取り組むのであれば、収入を得ながら農作物の被害防止や生態系保護にも貢献できるため、やってみる価値のある仕事であるといえるでしょう。

(鹿を素材に「自然との共生」:長野)
根羽村の村立義務教育学校「根羽学園」の3、4年生9人が4日、村内で「山地(やまち)酪農」を営む幸山明良(こうざんあきら)さん(38)の牧場を訪れた。同日朝に捕獲したばかりの鹿を素材にして、自然との共生について学んだ。

(狩猟を生業にしませんか:三重)
三重県名張市は、狩猟を生業にできる新たな地域おこし協力隊「狩猟再興請負人」1人の募集を始めた。募集期間は7月7日から28日まで。地域おこし協力隊は、都市部から地方に移り住んで地域活性化に取り組む国の制度。同市では4日現在、5人の隊員が活動している。市農林資源室によると、イノシシや鹿などの獣害対策を担う猟友会の会員は高齢化が進んでいる。今回募集する協力隊員は、自ら有害鳥獣捕獲活動を行う他、利活用や加工品製作などを学び、「狩猟ビジネス」の実現に向けて取り組むという。活動期間は10月2日からで、任期は最長3年。「わな猟免許」を所持していることなどが条件で、詳しくは市の募集ページを確認。

(狩猟の疑似体験できる催し:秋田)
クマやイノシシなどによる人や農産物への被害が相次ぐ中、狩猟の魅力を紹介し、担い手確保につなげようという催しが秋田県由利本荘市で開かれました。県と県猟友会が由利本荘市にある県立総合射撃場で開いた催しには、県内各地からおよそ100人が参加し、6つに分かれたブースで狩猟や射撃に理解を深めました。このうち、光線を発射して的を狙う「ビームライフル」の体験ブースでは、参加者たちが構え方や腕の角度について担当者から説明を受けたあと、実際に射撃に挑戦していました。また、狩猟を室内で疑似体験できる「シューティングシミュレーター」のブースでは、画面の中を端から端へ飛んでいくかもを狙って撃ち、動く標的に狙いを定めることの難しさを体験していました。このほか、狩猟免許の取得のための相談スペースもあり、参加者たちは担当者に免許の種類や申請のしかたなどについて尋ねていました。北秋田市から来た9歳の男子小学生は「ビームライフルに挑戦しました。的を狙った状態で少し時間をおいて打つと、いい点数がでました。難しかったですが、楽しかったです」と話していました。秋田市から来た22歳の女性は「マタギに興味があったので参加しました。実際にいろいろな体験ができ、イメージがしやすかったです」と話していました。

(猿の追い払い専門、臨時職員採用へ:長野)
安曇野市は本年度、市西部の山麓地域でニホンザルの農業被害が目立つため、猿を山へ追い払う臨時職員を新たに雇う計画だ。市は、自治体が猿の追い払いを専門に担う臨時職員を採用する例は全国的に珍しいとし、「パイオニアとして頑張ってもらう」と期待。人選に向けた講習会を9日まで市内で開いている。8日午前の回には10人ほどが参加。鳥獣害対策支援の環境コンサルタント社員から「群れは雌が率いるので、雌を追うように」などと説明を受けた。その後、穂高有明の有明山神社周辺で追い払いの実習をした。同市穂高の会社員河野守真(もりみち)さん(42)は「結果を出し、全国のモデルケースにしたい」と話した。市内では近年、穂高、堀金、三郷の山麓部で猿による農作物被害などが顕著になっている。従来の駆除に加え、徹底的に追い払うことで、里に近づくと人に追われるという意識を猿に植え付けることにしたという。臨時職員の定員は300人。1回2時間程度の活動で、3500円の報酬を想定している。4~5月に希望者を公募し、市内外の男女計74人が応じた。講習会は9日にかけて7回開催。応募者はそのどれかに出席して基本知識を学び、選考試験に当たる「習熟度確認テスト」を受ける。選考を通過した職員は8月8日から活動する。

(日本でアライグマ急増中、かわいい見た目で凶暴な性格)
アライグマが各地で増えていて問題になっています。かわいいイメージがある動物ですが、実は、凶暴な性格で住宅被害や感染症のリスクまで指摘されています。アライグマの捕獲数は、全国で過去最多のおよそ6万6000匹(2019年度環境省による)。驚くほどの勢いで繁殖しています。今回取材した害獣駆除業者は「力が強くて、封鎖したところを簡単に壊してしまう。ラスカルと言われていたアライグマとは違う」と語ります。被害対策の現場を取材しました。日本でアライグマが有名になったきっかけは、1977年にテレビで放送されたアニメ「あらいぐまラスカル」でした。このアニメでペットブームが巻き起こり、北米から大量のアライグマが日本に入ってきました。しかし、凶暴な性格のため、野外に捨てる飼い主が急増。野生化したアライグマに人が襲われる事件も度々起きています。雑食で、天敵もおらず生態系を壊してしまうことから、2005年には駆除対象の特定外来生物に指定されました。それでもアライグマは全国的に増え続け、関西では、兵庫県が特に深刻な状況に悩まされていると専門家は話します。【兵庫県森林動物研究センター 栗山武夫主任研究員】「(兵庫県に)1万匹以上いるのは確実だと思います。思い切り右肩上がりで分布地も増えているし、分布したところでも増えている。全然抑制できていないのが現状です」。アライグマは、1度の出産でおよそ4匹が生まれる強い繁殖力を持っています。兵庫県では2005年の捕獲数は361匹でしたが、ことしはなんと1万匹に迫る勢いです。農作物の被害もここ10年間、4000万円以上で推移しています。さらに、人への感染症のリスクもあると指摘します。【兵庫県森林動物研究センター 栗山武夫主任研究員】「マダニがいっぱいついています。ダニとか色んな病気を持っていますので、素手で立ち向かおうとせずに、まずは市町村の担当の部署に連絡をしてください」。近年、目撃情報が増えている兵庫県宍粟市。ある一軒家では、ことしの春以降異変が起きていました。アライグマの出産シーズンは春。いままさに赤ちゃんアライグマが活発に動き出すころです。こちらのお宅では、わなを仕掛けましたが効果はなく、駆除業者に依頼しました。侵入経路は1階の屋根の隙間。こぶしほどの大きさでした。鳴りやまないアライグマの騒音、感染症の不安もつきまとい被害は深刻です。天井に穴をあけ屋根裏をのぞいてみると…いました!天井裏には赤ちゃんが2匹、親が1匹潜んでいました。早速、アライグマ追い出し作戦が始まります。住人も不安そうにしています。4時間後にやっと捕獲追い出し作業開始から4時間…。ついにその時が。赤ちゃんアライグマを捕獲しました。その後、このアライグマは殺処分され、他の2匹も追い出すことができました。アライグマは山間部だけでなく住宅街にも出没します。気づけば縁側で飼っていたメダカも食べられ、台所もあさられていました。そして、一番被害があったのは屋根裏でした。よく見ると、外の屋根や壁にも穴が開けられていました。この日、アライグマの姿は見えませんでしたが、戻って来られないように侵入口を塞ぎました。知らぬ間に住み着いてしまうアライグマ。では、被害に遭わないためにはどうしたらいいのでしょうか?【兵庫県森林動物研究センター 栗山武夫 主任研究員】「まずは家に入れないことが重要です。周りに足跡とか柱に爪痕が残るので、家の周りにあるかないかだけでもチェックしていただいて、定期的に見回るというのは防衛手段です」。捕獲や駆除は自治体の許可が必要で、無料でわなを貸し出している自治体もあります。人が連れてきてしまったアライグマ。これ以上、被害を生まないためにも人が責任を持って対応することが求められています。

(「ハンターのみた地球」展:大阪)
国立民族学博物館(大阪府吹田市)でコレクション展示「ハンターのみた地球」が開かれている。

(ヒグマ1頭駆除、目撃相次ぐ親子グマの親か:北海道)
札幌市は8日、同市南区北ノ沢の草地に設置した箱わなで、ヒグマ1頭を捕獲し駆除した。市は5月上旬から北ノ沢やその周辺で目撃が相次いでいる親子グマの親とみている。引き続き同じ場所に箱わなを置き、子グマの捕獲を目指す。市によると、駆除したクマは体長約1・5メートル、体重97キロ、推定7~8歳の雌。親子グマは5月4日に南区中ノ沢で目撃されて以来、同区の北ノ沢や藻岩下に相次いで出没。最も多い時で親1頭、子3頭で行動しているのが目撃された。...

(特産メロン30個クマに食い荒らされる:北海道)
北海道むかわ町の同じ農場でまた、特産の「ほべつメロン」がクマに狙われました。今回は、前回よりも被害が大きくメロン30個が食い荒らされました。7日午前6時前、むかわ町穂別で「ほべつメロン」を栽培する農業用ハウスの側面が大きく破られているのを、メロン農家の男性が見つけました。ハウスの中で出荷を待つ30個のメロンが、クマに食い荒らされました。南北に並ぶ6棟のハウス。この農家では、先月28日には北から2つのハウスがクマに荒らされ、メロン5、6個が被害にあったばかりでした。この農家では今後、役場と相談して箱わなを設置したり、電気柵を設けたりするなど、対策を強化するということです。

(貨物列車がイノシシと接触:広島)
6日午後5時35分ごろ、広島県東広島市河内町入野のJR山陽線入野―河内間で、東京貨物ターミナル発鹿児島貨物ターミナル行きの下り貨物列車がイノシシと接触し、一時停車した。

(普通列車がシカと衝突:岡山)
JR西日本によりますと、4日午後2時過ぎ、JR山陽本線の三石~上郡間で、岡山発(13時10分)相生行き(14時18分着)の普通列車がシカと接触したということです。

当該列車は車両の安全確認などを行ったため10~20分の遅れが出ていて、後続のスーパーいなば7号(鳥取行き)も、20分程度遅れているということです。

(木の根元に寝転ぶクマ…伸ばした手の先にはミツバチの巣が:山形)
これは6月6日に山形県小国町で撮影されたクマです。ゆっくりと道路を横断し、草むらの中に入っていきます。撮影されたのは、山形県小国町叶水の基督教独立学園高校の近く。クマの目撃が相次いだことから、近くの杉林にカメラを設置し、定点観測をしたところ、映されていたのは…。木の根元に寝転ぶクマ!地面にあおむけになり、何やら木の中に手を伸ばしています。学校関係者によりますと、この辺りにはミツバチの巣があり、ハチミツを求めてクマが連日訪れていたということです。体長はおよそ70センチのメス。この翌日、クマは警察・小国町・猟友会が協力し捕獲され、遠い場所に放たれたということです。県によりますと、6月までに報告があったクマの目撃件数は246件。去年の同じ時期と比べ136件多くなっています。これは2016年の280件に次ぐ、過去2番目の多さです。先月までの3か月間でみると、今年は5月の目撃が群を抜いて多くなっています。県では、今年は雪解けが早かったことからクマが行動を起こす時期が早まっているとしています。山形県内でクマの目撃が増えるのは5月から7月ごろとされていて、県では引き続き警戒を呼びかけています。

(ツキノワグマ捕獲:神奈川)
県立七沢森林公園内で、6月20日の朝7時半ごろにツキノワグマが見つかった。場所は公園北側の森のアトリエ近く。シカやイノシシ用のくくりわなに掛かっていた。利用者などへの被害はなかった。園内での目撃情報は2019年に1件あったが、捕獲は初。わなに掛かったツキノワグマは人への被害が生じる恐れがある場合を除き、人の怖さを学ばせた上で奥山に放獣するとしているが、今回は放獣できる場所が確保できず、やむをえず捕殺した。その後学術研究のため県立生命の星地球博物館(小田原市)に運ばれた。県担当課によると山は民間の土地が多く放獣の承諾が得にくい上、公の土地はハイカーが行き交う場所が多い。山間部のルートは近年台風で荒廃するなど、放獣には様々な課題があるという。

(アライグマ、重文の柱に爪痕:茨城)
水戸市三の丸1丁目の弘道館で、特定外来生物に指定されているアライグマが侵入した痕跡が見つかった。国重要文化財の「正庁」の柱が爪で傷つく被害などが確認されており、市は6日、アライグマが同館に住みついた可能性があるとみて、わなを設置して捕獲作戦に乗り出した。アライグマは4日、県水戸土木事務所偕楽園公園課が設置した暗視カメラに、柱につかまりながら下りていく様子が写っていた。成獣とみられる。同課によると、今年初めごろから正庁の柱に動物の爪痕が見つかったり、畳にほこりなどが落ちていたりするのが見つかり、同課が足跡や侵入口を探していた。尾に特徴的なしま模様があることから、鳥獣駆除に当たる市が6日、正庁近くに箱わなを設置した。弘道館は1841(天保12)年に完成。正庁では、水戸藩主が出席する儀式や文武の試験が行われていた。1964年に国重文に指定された。同課は「アライグマは6月などが繁殖期。周辺で子育てをした可能性もある。しっかり対応したい」としている。

(2日連続で中学校近くにクマ出没:秋田)
秋田県北秋田市の中学校の周辺で連日クマが目撃され、警察と猟友会が警戒にあたっている。6日午後3時40分ごろ、北秋田市の鷹巣中学校の野球場で、野球部員が草地にいる体長約1.5メートルのクマ1頭を目撃した。生徒たちとの距離は約150メートルで、クマは畑や林の方向に去っていった。これを受け、学校は6日の放課後から保護者に車での送迎を依頼。7日午前8時ごろには、教員が生徒の登校を見守る中、敷地内のプールの近くにある側溝に体長約70センチのクマ1頭が現れた。教員がサイレンを鳴らすとクマは走り去り、けが人はいなかった。学校の近くには住宅が立ち並び、これまでクマが目撃されることはほとんどなかったという。警察と猟友会が学校周辺を見回り、警戒にあたっている。秋田県内で6日までに寄せられたクマの目撃情報は446件で、2022年の同じ時期と比べると19件多くなっている。県内には引き続き「ツキノワグマ出没警報」が発令されている。

(中心部でクマ出没、周辺住民に注意呼びかけ:山形)
7日午前、米沢市春日5丁目の民家周辺で「クマがいる」との通報が米沢署などに相次いで寄せられた。同署員が現場に急行し、同11時半ごろ、堀立川そばの草むらで、体長約80センチのクマ1頭を発見。周囲に警察官を配置し、クマが川沿いを通って立ち去るまで警戒を続けた。午後1時半ごろ、同川に架かる芦付橋付近で姿が見えなくなった。現場から東の最上川方面に去ったとみられる。現場は米沢四中から直線距離で約400メートル、市役所からも同じく1.3キロほどしか離れていない同市の中心部に位置している。市は、近くに住宅街があることから、地元猟友会による猟銃での駆除ができないと判断。同署はクマが民家敷地内に入らないよう、周囲を警戒し、おとなしく立ち去るのを待つことにした。現場付近では同署員6人をはじめ米沢市職員が周囲の住民らに対し、外出を控えるよう、注意喚起して回っていた。地元猟友会のメンバーも駆け付けた。現場でクマの姿が見えなくなった後、同署や市は「クマは、その場を立ち去った」とし、最後に川沿いで見かけたことから、そのまま最上川方面に向かったとみている。最終的にどこに行ったか確認できないことから引き続き同署は、周辺住民に注意を呼びかけている。市内ではほかに、今回クマが目撃された地点から南西に約800メートル離れた国道121号路上で早朝、目撃情報があり、同署は同じクマとみている。

(畑でクマ3頭目撃:宮城)
9日夕方、宮城県村田町の畑でクマ3頭が目撃されました。警察が付近の住民に注意を呼びかけています。9日午後4時10分頃、宮城県村田町菅生の畑でクマ3頭が走り去るのを近くに住む男性が目撃し、警察に通報しました。クマは1頭が体長1メートル50センチほど、残りの2頭はともに80センチほどだったということです。この地域は東北自動車道のすぐ近くで、住宅が点在する場所です。警察が付近をパトロールして住民に注意を呼びかけています。

(カボチャ食い荒らされる、クマの食害か:山形)
大江町で9日朝、畑のカボチャ約10個が食い荒らされているのが見つかった。警察はクマによる食害とみて注意を呼び掛けている。9日朝7時半ごろ、大江町本郷乙の畑でカボチャが食い荒らされていると110番通報があった。警察の調べによると、畑で育ていたカボチャが10個ほど食い荒らされていて、周辺にクマの足跡が見つかった。けが人はいなかった。警察はクマによる食害とみて周辺にパトカーを出すなど注意を呼び掛けている。

(クマが“水浴び”川をズンズン:山形)
暑すぎたからなのでしょうか。今年一番の暑さとなった山形県米沢市で川で水浴びをするクマが目撃されました。最高気温33.4℃と今年一番の暑さとなった米沢市。警察官が警戒するなか、草むらから顔を出したのはクマです。よほど暑かったのでしょうか。クマは、のそのそと斜面を下りていってそのまま川の中へ。全国で相次ぐクマの出没。7日は、川で水浴びをするという珍しい光景が見られました。近隣住民が見つめる先にあるのは河川敷です。米沢市の河川敷で警戒にあたる警察官たち。その理由はクマです。近くには住宅街があるため、現場に緊張が走ります。すると、クマがやぶのなかから姿を現しました。けだるそうに斜面を下りていくと、そのまま川の水の中へ。7日、米沢市の気温は33.4℃と、今年一番の暑さ。さすがにクマも水浴びをしたくなったのでしょうか。川の水に体を浸して涼んでいるように見えます。よほど気持ち良いのか、背中をかきかき。クマは体長およそ80センチ。その後、急流をものともせず、対岸まで移動。草むらの中から周囲を見回した後、住宅街へと走り去っていきました。警察はクマの行方を追うとともに、地域住民たちに注意を呼び掛けています。

(「第8回ジビエ料理コンテスト」の応募者の募集)
農林水産省は、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進とともに消費者への普及啓発を図るため、本日から10月2日(月曜日)まで「第8回ジビエ料理コンテスト」の応募者(レシピ)を募集します。農村地域で深刻な被害をもたらす有害鳥獣の捕獲数が増加傾向にあることから、これを地域資源としてとらえ、野生鳥獣肉(ジビエ)として有効に活用する前向きな取組が広がっています。本コンテストは、鳥獣利活用推進支援事業において、「一般社団法人日本ジビエ振興協会」が取り組むもので、選定・表彰された料理レシピを広く紹介・提供することで、消費者等への普及啓発を図り、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進を図るものです。今年度は、「お店で食べたいジビエ料理部門」と、「お家で食べたいジビエ料理部門」の2部門に分けて、幅広くレシピを募集します。

(シカのニカワで筆走る:奈良)
鳥獣害対策として五條市で捕獲されたニホンジカの皮から採る膠(にかわ)を用いて制作された書画の「大和鹿皮(しかがわ)膠 作品展 ―描画と保存の未来―」が市内3カ所で開かれている。伝統製法で膠を作る理念に賛同した画家や書道家25人が出品。市立五條文化博物館(同市北山町)、市立まちや館(同市本町2)、登録有形文化財・藤岡家住宅(同市近内町)の3会場で計約50点が展示されている。いずれも9日まで。膠は牛や鹿などの皮や骨から採れる素材で、古くから天然の接着剤として日本画や工芸品の制作や修復に用いられ、墨の材料としても使われてきた。しかし、伝統的な手工業による鹿皮の膠の生産が少なくなったことから、同市の五條新町にアトリエを構える日本画家の杉本洋さん(71)=東京都青梅市=が5年前、伝統製法による生産に乗り出した。

(ジビエを振る舞う:山口)
山口県周南市昭和通にジビエ料理を専門的に取り扱う山厳寒(さんげんかん)(三吉めぐみ代表)が本日からオープンする。店名は三吉代表(49)が生まれ育った広島県にある実家が寒さの厳しい山に囲まれていたことが由来。父、叔父が猟師であるという三吉代表は小さいころからジビエを日常的に食べており、自分がおいしいと思うジビエを広めたいと出店を決めた。セットメニューの中にある“焼き肉3種盛り”は仕入れ状況によって内容が変わるが、鹿やイノシシなどの肉を240グラム提供するボリューム満点の内容。時期や個体によって味や食感が変わるのはジビエだからこそ。適切に処理された肉にはクセも臭みもなく、牛肉や豚肉では決して味わうことができない料理を楽しむことができる。三吉代表は「山口県のジビエ専門店は非常に珍しい。ジビエの串焼きやお酒なども用意していますので是非お気軽にお越しください」と来店を呼びかけている。ジビエを使った犬用のペットフードも販売する。料理をスムーズに提供するために事前予約の協力が呼びかけられている。同店の詳細はInstagramから確認することができる。

(ジビエ使ったラーメン、ギョーザを通販:岐阜)
ジビエ肉の加工販売などを手がける「かりびと」(高山市国府町)が、シカやイノシシの肉を使ったラーメンやつけ麺、ギョーザを、インターネットで販売している。同社の脇谷将斗社長(36)によると、駆除や猟師に捕獲された有害獣は、約九割が廃棄処分されている。脇谷社長は「臭い肉や硬い肉といったイメージがある。おいしいと思う味を浸透させ、利活用の幅が広がれば」と商品を開発した。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後5時50分ごろ、仙台市青葉区大倉南ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、7日午後8時30分ごろ、利府町沢乙唄沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、7日午後6時35分ごろ、富谷市穀田土間沢一番付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、7日午後3時10分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、7日午前10時55分ごろ、富谷市西成田長柴一番にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、7日午前9時45分ごろ、栗原市築館照越神田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後6時50分ごろ、仙台市青葉区荒巻仁田谷地にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後7時30分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後5時45分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました

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(豚熱の野生イノシシ5頭判明:三重)
三重県は5日、南伊勢町、多気町、熊野市、伊賀市の山林で先月下旬に捕獲した野生イノシシ5頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは808頭となった。

(対カラス「かかし効果」長くて1日)
カラスに対する「かかし効果」の継続時間は、長くても1日程度にとどまる──。愛知県農業総合試験場と、カラス被害防止の対策製品を開発するクロウラボ(宇都宮市)は、目新しいものを警戒する「かかし効果」の継続時間を調べた。警戒心をあおる「おどし」4種類で調べたところ、CDの効果が約26時間と最長だった一方で、効果が1時間に満たないものもあった。カラス対策の難しさが改めて浮き彫りになり、同試験場は「おどしの位置や種類を小まめに変えることが重要」とした。「かかし効果」は、おどしを設置した当初は追い払いに効果があるが、撤去せずに放置すると効果がなくなることが知られている。同試験場は「これまでに効果が、どの程度続くか調べた例は少ない」(病害虫研究室)として調べた。調査は2022年11、12月に同試験場内で行った。おどしとして①ポリタンク②プラスチックポット③テグス④CD──の4種類を用意。CDはテグスを通して設置した。カラスをおびき出すため、餌となるドッグフードを1日2回置き、餌を置いてからカラスが飛来するまでの時間を、おどしごとに測定した。カラスが行動する午前6時~午後5時に調べた。その結果、CDをおどしにした場合、餌を置いてから飛来するまでの時間が26時間4分で最も長かった。一方、テグスは1時間51分、ポリタンクは56分、プラスチックポットは45分だった。CDの「かかし効果」の継続時間が最も長い理由について、同試験場は「テグスとの相乗効果で不規則に動くことが要因になったのではないか」(同室)と分析。「どんなおどしでも、設置したままだと長くても1日程度で効果が消えてしまう。小まめに設置場所や、使うものを変えるなどして、カラスを慣れさせないことが重要だ」と指摘した。

(懐中電灯でカラス追い払い:富山)
夜間に懐中電灯を照らしてカラスを追い払う「カラス被害減滅作戦」が4日夜、高岡市の木津地区で始まった。住民らが地区内を巡回し、カラスのねぐらとみられる場所に光を当てた。昨年度に定塚地区が試みた作戦で、ふん害が改善された実績を受け、カラスの活動が活発化する夏に向けて本格的に実施する。作戦は「高岡の陣」と題して今後、市内各地区で年間を通じてさまざまな試みが展開される。夜間の懐中電灯照射は「夏の陣」の作戦として実施される。ふん害や鳴き声などに悩まされていた定塚地区で昨年度、光による追い払いを試したところ、それまで実施していた、鳴き声を録音して音で追い払う対策よりも効果が出た。4日は市職員や南星町6区自治会、若木町自治会ら9人が地区内を巡回。木の上や電柱など、ねぐらとなりやすい場所に懐中電灯の光を当て、カラスを追い払った。木津地区では、児童の通学路やジョギングコースにカラスが集まって子どもやお年寄りが怖がったり、室外機や庭木が荒らされたりする被害が出ており、南星町6区自治会の山本誓智会長は「これを機に、少しでも被害が減ってほしい」と期待を寄せた。懐中電灯の作戦は8月末まで行われ、他の地区でも展開される予定となっている。10月以降は「秋の陣」として、えさになりそうな農作物や果実を処分するよう市民に呼び掛け、来年1~3月は「冬の陣」として、果実の摘果や不要な農作物を土に埋める「兵糧攻め」を予定している。

(カモシカ、市街地を疾走:宮城)
通勤時間帯、交通量も多い2車線道路を走る車の前に突如現れ、猛スピードで走り抜け、歩道へ逃げ込む灰色の動物。ドライバーは思わずブレーキを踏んだといいます。街中にあらわれたのはカモシカ。仙台市ではカモシカの出没が相次いでいます。5月、マンションの駐輪場にカモシカが逃げ込んでいるのが見つかり、仙台市の職員らが対応にあたるなどして保護されています。また、静岡県藤枝市でも住宅街を疾走するカモシカの姿が…。玄関から家の中をうかがうような仕草をみせています。カモシカを目撃した人:「凶暴性はあまり感じなかったが、びっくりしたら何をするか分からない感じ」カモシカ出没の背景にあるのは分布域の拡大です。狩猟のため、かつて絶滅の危機に瀕したニホンカモシカですが、1955年に特別天然記念物に指定され、保護の対象に。狩猟が禁止されて以降、カモシカの分布は全国で拡大傾向となり、結果、1970年代以降は林業や農作物におけるニホンカモシカの被害が問題となっています。保護は続いているものの文化庁によりますと、具体的な被害の根拠があり、計画的であれば捕獲を許可していて、実際に岐阜、愛知、静岡、長野、群馬で行われたといいます。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、6日午後6時30分ごろ、栗原市栗駒芋埣倉沢にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
宮城県警によると、6日午前6時10分ごろ、石巻市垂水町3丁目にサルが出没しました。

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(イノシシの捕獲数が半減、ブタの伝染病「CSF」が拡大か:福島)
福島県内で高い伝染力と致死率が特徴のブタの伝染病、CSF=豚熱に感染したとみられるイノシシが増えて、捕獲数が激減している問題で、昨年度の捕獲数は前の年からさらに半減し、およそ1万頭だったことが県のまとめでわかりました。引き続き、養豚場への感染が懸念されています。福島県では、東京電力福島第一原発原発の事故のあと避難指示が出された地域を中心にイノシシの生息範囲が広がり、3年前の令和2年度の捕獲数は震災前の10倍近い3万5698頭にまで急増しました。県は自治体や猟友会と連携して駆除を進めましたが、令和3年度から状況が一転し、捕獲数は前の年度の半分の1万8767頭にまで減り、昨年度は、速報値でさらに半分の9934頭まで減ったことが県のまとめでわかりました。県内ではこれまでに少なくとも33の市町村で、高い伝染力と致死率が特徴のブタの伝染病、CSF=豚熱に感染したイノシシが捕獲されていて、県は、駆除の効果に加えて、豚熱の感染が拡大して死に至り、個体数が減っているとみています。県自然保護課は「捕獲数の減少はイノシシの豚熱への感染によるもので養豚場への影響が懸念され油断できない。引き続き捕獲を進めていきたい」としています。

(自宅の敷地内でクマに襲われ70代男性軽傷:岐阜)
3日午後0時30分ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根で、自宅敷地内で作業をしていた70代の男性がクマに襲われ、市内の病院に搬送された。右脇と右腰に出血があったものの、軽傷とみられる。クマは1頭で、そのまま逃げたという。市などによると、現場は上地ケ根バス停の北約200メートル付近。男性の妻が「クマに襲われた」と110番した。市は防災行政無線や防災ラジオなどで住民に注意を呼びかけ、地元の猟友会がパトロールを実施した。

(野生イノシシの豚熱、4月以降も相次ぐ:香川)
香川県内で4月以降、野生イノシシの豚熱感染が5件相次いで判明し、県が警戒を強めている。1月に坂出市で確認されて以降、感染判明は累計7件となった。

(中野市4人殺害事件受け青木容疑者の除名を決定:長野)
中野市で男女4人が猟銃などで殺害された事件を受け、北信猟友会は、青木政憲(あおき・まさのり)容疑者の除名処分を決定しました。これは、4日午後、飯山市で非公開で行われた北信猟友会の総会で決まったものです。事件は5月25日、中野市江部(えべ)で男女4人が猟銃やナイフで殺害されたもので、近くに住む青木政憲容疑者が警察官2人を殺害した疑いで逮捕・送検されています。青木容疑者は、2015年から5年間北信猟友会に所属したあと、更新の手続きをしていませんでしたが、2022年11月に再び入会しました。北信猟友会は、事件を受け、6月の理事会で青木容疑者の除名処分を検討。4日に非公開で行われた総会で、全会一致で除名が決まったということです。会の規約の「暴力行為を行う者」などに該当し、会の信用を失わせる行為を行ったことが除名処分の理由としています。また、総会では、猟銃の取り扱い方についても改めて注意を徹底しました。北信猟友会 竹節芳夫会長「銃は絶対人に向けてはいけない。そのことについて再確認したし、獲物を狙うならわかるがそうでないときは絶対に弾をいれないこと」「みんなを守らなくてはいけないものなので、そういうのを再確認した」

(ブナの実、2年ぶりに「大凶作」:秋田)
東北森林管理局は5日、福島を除く東北5県のブナの結実予測を発表し、本県は2021年以来2年ぶりに、ほとんどの木が結実しない「大凶作」になるとした。同局によると、ブナの実はクマの好物とされ、不作の年はえさを求めて人里への出没が増える可能性がある。同局職員が5、6月、国有林145地点のブナの開花状況を目視で調査。実の付き方を「豊作」「並作」「凶作」「大凶作」の4段階で予測した。

(市街地にクマ出没相次ぐ、猟銃で駆除の新体制検討:山形)
県内で市街地でのクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、山形市は、市街地でこれまで使用していなかった猟銃を使った駆除を行えるよう新たな体制の検討を進めています。県内では先月中旬までの市街地でのクマの目撃情報が39件とこの5年間で最も多くなっていて県は「クマ出没警報」を出して警戒を呼びかけています。こうした中、山形市は市街地でこれまで使用していなかった、猟銃を使ったクマの駆除を行えるよう新たな体制の検討を進めています。市によりますと、新たな体制は猟友会に所属し専門の訓練を行うおよそ30人で構成され、近距離で動いているクマを撃つのに適した散弾銃で威力のある「スラッグ弾」を使用するということです。猟銃は、市街地でクマが目撃されたあと追い払いなどの措置を行ってもクマが滞在し続ける場合や付近で何度も出没したり人に向かってきたりした場合に使用するということです。早ければ来月にも新たな体制がスタートする見込みだということで、市農村整備課は「日常のなかでクマがいつ現れてもおかしくない状況だ。なるべく早く体制を整えたい」と話しています。

(「クマ出没警報」解除、「注意報」に切り替え:宮城)
宮城県は3日、加美町で6月18日に発生したクマによる人身被害を受けて発令した「クマ出没警報」を解除したと発表した。18日以降、人身被害が2週間発生しなかっため、「クマ出没注意報」に切り替えた。クマの目撃情報は県内各地から寄せられているため、注意報は継続する。

(「クマ出没警報」を7月末までに延長:秋田)
秋田県は、今後も人身被害が発生するおそれがあるとして6月末までとしていたクマの出没警報を延長します。県は5月11日から出していたツキノワグマに関する警報を6月30日までとしていましたが、人が襲われてけがをする事故が相次いでいることから期間を7月31日まで延長します。2023年これまでに県内でクマに襲われ、けがをした人は5人です。住宅地や公園内、学校の近くでの目撃も相次いでいて警察に寄せられたクマの目撃件数は411件にのぼります。県は、立ち入りが禁止されているエリアには入らない、山に入るときには1人ではなく複数で行動する、生ゴミや家畜のエサなどクマが食べるものを屋外に置かないことなど注意を呼び掛けています。

(県内で捕獲のシカ、4年連続で1万頭超え:栃木)
県内で2022年度に捕獲されたシカは1万3126頭で、過去10年間で2番目に多かったことが2日までに、県のまとめで分かった。1万頭を超えるのは4年連続。県は近年の積極的な捕獲により生息数が減少しているとみており、本年度、3年ぶりとなる生息数把握調査を実施する。一方、生息エリアは県東部を中心に拡大しており、県は新たな対策にも取り組む。

(相次ぐサル被害、防止の専門チーム発足:三重)
亀山市は去年、小学生がサルに襲われてけがをするなどサルによる被害が市内で相次いでいることを受け、猟友会や自治会などと連携して被害の防止に取り組む専門のチームを発足させました。亀山市によりますと、市内では以前からサルによる農作物の被害があとをたたないだけでなく、近年では市街地や繁華街での目撃情報が増えていて、去年6月には登校中の小学生がひっかかれてけがをしたということです。市内で人的な被害が発生したのは初めてで、市ではサルによる被害の防止に取り組む専門のチーム、「モンキーレンジャーズ」を発足させました。チームは市のほか猟友会や自治会連合会などで構成されていて、これまでも各組織でサルの追い払い活動や生息状況の調査、それに捕獲などにあたってきましたが、チームを作って情報共有を細かく行うことで効果的な対策を進めていくとしています。特に、市内に5つある群れのうちの1つは行動域が市街地にまで広がり危険なため、群れのサル3頭に取り付けたGPSの発信機の情報などから行動パターンの分析を行って、早急に対策に取りかかりたい考えです。亀山市生物多様性・獣害対策室では「市民には、サルのすみかになるような竹やぶや放置されたびわの木などの伐採のほか、サルを目撃した際の通報などの協力をお願いしたい」としています。

(シカの食害深刻化、牧草食べ尽くされ放牧できず:栃木)
栃木県の日光、那須塩原、矢板の各市と塩谷町の4市町にまたがる高原山周辺で、シカの食害が深刻化している。山腹の牧場は牧草がシカによって食べ尽くされて放牧ができず、関係者は対策に苦慮する。同山一帯に群生するササは、場所によって葉が一面食べられて枯れ野の様相に。専門家は植生が変わり、土壌流出の危険もあると警鐘を鳴らす。

(クマ被害防止に鈴携帯、農作物は囲って:秋田)
クマによる食害や人身事故を防ぐための対策を学ぶ講座が6月30日、秋田県横手市雄物川町の大沢地区交流センターで開かれた。県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さん(39)が講師を務め、住民ら約40人にクマの生態や事故の事例を伝えた。近藤さんは、大半のクマは人を避けて行動しており、遭遇すると防衛のために襲ってくることがあると説明。山中では鈴やラジオで音を出すなど、人の存在をアピールすることが重要とした。

(女性ハンター増加、有害鳥獣対策で力発揮を:岡山)
狩猟者全体の人数が減る一方で、イノシシやシカといった有害鳥獣被害は深刻になっている。女性ハンターの活躍に期待したい。県内の狩猟者の大半が加入する県猟友会は、最盛期の1976年度に1万2503人の会員がいたが、近年は3千人台で推移している。「わな猟」をする人が増えているものの、散弾銃などを扱う「第1種銃猟」免許の所有者が減っているためだ。2022年度までの4年間だけでも約200人減少した。一方、女性会員はこの4年間で1・6倍に増えて118人になった。第1種銃猟に限ると2倍の33人である。女性ハンターの増加は、狩猟をテーマにした本や漫画の影響、ジビエ(狩猟肉)への理解の広がりなど、いろいろな要因が考えられよう。そうした要因を丁寧に分析し、会員減少に歯止めをかけるヒントをつかみたい。県猟友会は先日、第1種銃猟免許を持つ女性会員を対象にした「つどい」を初めて開いた。「女性1人だと射撃場への練習に行きづらい」といった声も聞かれることから、同性のネットワークを広げ、絆を深めることで活動を活発にしてもらう狙いだ。20~40代の10人が日頃の活動を紹介し合ったり、ベテラン会員の指導で射撃訓練に取り組んだりした。狩猟を始めたきっかけは「父や友人といった周囲の人が趣味にしていた」「自然の中に出向くのが好き」などさまざまだ。田畑がイノシシやシカの被害に遭い、駆除目的で始めた人もいる。県によると、有害鳥獣による県内の農林水産業被害は年間2億5800万円(21年度)。イノシシ(8200万円)、シカ(3400万円)で半分近くを占める。ともに被害額はピーク時の3分の1程度に減っているが、生息域の拡大に伴って被害が広域化しているという。このため、駆除に対応できるハンターが県内各地に必要だ。県への狩猟者登録(わな猟を含む)によると60歳以上が6割を超えている。若いハンターの育成も求められる。銃を使用する狩猟は、危険と隣り合わせである。安全には細心の注意を払ってもらいたい。5月には長野県で猟銃による凶悪事件があったが、断じて許されない。銃の適切な管理徹底も欠かせない。

(新浜鴨場での鴨場見学会実施について:千葉)
6月22日、新浜鴨場(千葉県市川市)にて、鴨場見学会を開催しました。今回は4月から5月にかけて全国から参加者を公募し、当選された方が参加されました。鴨場とは、越冬で飛来する野生の鴨を捕獲するための場所です。無傷のままで捕獲する独特の技法が用いられています(将軍家や大名家に伝わっていた技法を明治以降、皇室が継承しています。)。捕獲した鴨は、調査のため記録等を行った上で、全て放しています。参加者は、鴨場を紹介する映像を視聴した後、鴨の捕獲に使用する道具や鴨場に関する資料の説明を受け、実際に鴨猟が行われる引堀やおとりのアヒルの様子などを見学しました(アヒルは、捕獲のため鴨を誘導するよう、鴨場で訓練されています。鴨場見学会で鴨の捕獲は行われていません)。

(動物公園ZOOMO、安全確認まで休園:岩手)
野生のツキノワグマ1頭が敷地内で確認され、3日から臨時休園している盛岡市新庄の市動物公園ZOOMO(ズーモ、辻本恒徳園長)は、痕跡などを調べ安全を確認するまで休園する。期間は未定。市農政課職員と同園スタッフが3日、園内の痕跡などを調べたが見つからなかった。当面、侵入箇所も含めて調査を続け、安全が確認され次第営業を再開する。ホームページなどで知らせる。

(JALの客室乗務員「クマにお気を付けください」:北海道)
日本航空(JAL)は、北海道外からの観光客らがヒグマによる人身事故に遭わないよう、機内アナウンスによる注意喚起を、新千歳や女満別など道内6空港に着陸する便で今月から始めた。札幌市など都市部でもクマの目撃が相次ぐ中、道とJAL北海道支社が連携した取り組み。昨年も、帯広便の一部で実施していたが、対象となる便を拡充した。客室乗務員が「知床ではクマに出会っても車から降りて近づいたり、食べ物を与えたりしないように」「野山に出かける際は単独行動は避け、鈴や笛で音を出して」などと知らせる。観光シーズンに合わせて、8月末まで実施する予定。道ヒグマ対策室の担当者は、「来道者の皆さんに、クマの存在を強く意識してもらいたい」と話した。

(カラス撃退今度こそ!:新潟)
JR長岡駅周辺をねぐらとする大量のカラスを追い払おうと、新潟県長岡市が新たに専用のレーザーをカラスに当てたり、警戒を意味する鳴き声を再生したりする取り組みを始めた。過去25年近く、手を替え品を替え対策をしてきたが、最大で約1万羽が集まる状況は改善していない。1100万円の予算をかけた「新作戦」、結果はいかに-。6月27日午後7時過ぎ、長岡駅東口近くの架線にカラスが集まり始めた。四方八方から1羽、また1羽と増えていく。野生動物の生態に詳しい長岡技科大の山本麻希准教授はその光景に「猛禽(もうきん)類などの天敵がいない、安全な場所という点で駅がねぐらになっているのではないか」と説明した。

(猟友会がパトロール、子供の登下校時間帯の警戒を強化:岐阜)
岐阜県高山市で男性がクマに襲われケガをした事故を受け、4日、子供の登下校の時間帯に緊急パトロールが行われました。岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷では3日、自宅の敷地内で作業をしていた70代の男性がクマに噛まれるなどし軽いケガをしました。男性を襲ったクマは山の中に逃げていて、地元の猟友会は4日から登下校の時間帯を中心に付近をパトロールしています。近くの小学校の児童は登下校にスクールバスを利用していて、保護者は「日頃からしている警戒を続けたい」と話していました。高山市では、2023年4月以降でクマの目撃情報が97件ありますが、人が襲われケガをしたのは初めてです。

(鬼怒沼のシカ食害:栃木)
栃木と群馬の県境に位置し、鬼怒川の源流部にある鬼怒沼の標高は約2千メートル。日本一標高が高い高層湿原として知られる▼モウセンゴケやチングルマなど希少な高山植物の宝庫でもある。夏になると次々に開花して一面が花畑に変わり、秘境と呼ぶにふさわしい空間となる。ところが、この5年ほどシカの食害が急激に広がり、消失の危機にひんしている▼環境省や林野庁、県などで構成する「日光地域シカ対策共同体」が昨年6月に調べた際には、シカの口が届く高さの植物が消失する「ディアライン」が広く確認され、危機を再認識した▼食害から守る専用のネット柵を同8月に2カ所、先月も2カ所設置した。県は本年度から捕獲を始めた。環境省は、行動を把握するため沼を囲むように10基のセンサーカメラを置いたほか、生息実態の把握のため発信機の装着を進める▼厳しい自然環境下で育つ高山植物は、1度消失すると回復は難しい。日光白根山ではシラネアオイなどが激減し、中禅寺湖西岸ではササ類がほぼ消失した。手遅れになる前に、できることは最大限に取り組むべきだろう▼シカによる食害は全国的な問題で奥日光の小田代原や戦場ケ原、尾瀬ケ原には植生保護のためシカ侵入防止柵が設置されている。場合によっては鬼怒沼も全体を囲む必要があるかもしれない。

(道路を横断したヒグマは、住宅街に向かった:北海道)
札幌市の市街地近くで、目撃情報が相次ぐヒグマ。「アーバン・ベア」と呼ばれるクマとの遭遇体験をある男性が語った。それは数年前、市中心部にある北海道神宮近くを運転中のことだった。タクシー運転手の男性(70)は午前0時ごろ、黒い大きな物体がのそのそと道路を横断しようとしているのを見た。すぐに、一頭のヒグマだと気づいた。北海道神宮は、市民の憩いの場となっている円山公園に隣接する。観光客も多く訪れるスポットだ。深夜とはいえ、そんな場所にヒグマは現れた。男性はハザードをつけ、減速し通り過ぎるのを待った。道路を横切ったヒグマは、そのまま住宅街の方に消えていった。男性は「車の中だったからUターンして逃げられると思っていた」と振り返る。ヒグマに出会った場合、背を向けて走って逃げてはいけないと言われているが、男性は当時の体験から「出会ったら怖くて逃げちゃうよな」とこぼす。いまではニュースを常に確認し、ヒグマと衝突しないよう、朝方に山の付近を運転するときは林の中から飛び出してこないか注意しているという。

(クマが列車に衝突:新潟)
JR東日本によりますと磐越西線で3日午前、クマが列車と衝突した影響で、馬下~津川駅間の上下線で運転を見合わせています。JR新潟支社によりますと3日午前11:55頃、磐越西線の東下条駅と五十島駅の間くらいで、クマが列車に衝突しました。列車には、乗客21人、乗務員2人の合わせて23人が乗っていましたが、けがをした人などはいないということです。クマは衝突後にその場から逃げたのかどうかなど行方はわかっていません。クマが衝突した列車は3日午後0時20分に移動したということですが、磐越西線は、運転再開のめどが立っていないということです。

(民家敷地内に4頭のヒグマ:北海道)
札幌市の市街地に隣接する藻岩山周辺で、親子とみられる複数のヒグマの目撃が相次いでいる。3日午後5時ごろ、札幌市南区南39条西11丁目の民家の住人の男性から、「ヒグマが自宅の庭で草を食べている」と110番通報があった。札幌南署によると、男性は、親とみられる大きなヒグマ1頭と、小さな子どものヒグマ3頭がおり、山林方向に立ち去ったと話していたという。この通報の1時間前には、近くの同区藻岩下から「2頭のヒグマを見た」という目撃情報が寄せられていた。藻岩下では6月20日、「親子のヒグマが4~5頭いた」との通報があった。今月1日には、南西へ約2キロにある同区北ノ沢の道道82号を車で走行中だった男性から「ヒグマ4頭を目撃した」と110番通報があったばかりだ。署は札幌市などと情報を共有するとともに、付近をパトロールするなど警戒を強めている。藻岩山は札幌駅から南西約5キロにあり、山頂からの夜景で知られている。親子のヒグマの目撃が相次いでいるのは、藻岩山の南から南東の地域で、森林と住宅地が隣接している一帯。

(ホテルや病院並ぶ一角でクマ目撃:秋田)
秋田県由利本荘市中心部で3日未明、クマが目撃され、パトカーなどによる警戒が行われた。秋田県警由利本荘署などによると、同日午前1時5分ごろ、同市美倉町の市道を歩いていた大学生3人が、約10メートル先にクマ(体長約80センチ)がいるのを見つけた。同署は同日、学校の登下校時にパトカーによる警戒を行った。周辺には消防本部や市役所第2庁舎のほか、スーパーやホテル、病院などが並ぶ。スーパーの買い物客は「中心市街地なのにまさかと驚いた。怖い」と話していた。市農山漁村振興課の担当者は「クマが出たら生息が疑われる周辺のヤブを伐採するが、民有地で手が出せない。当面は様子を見るしかない」と話した。秋田県は、ツキノワグマ出没警報を今月31日まで延長すると発表した。6月末まで発令していたが人身被害が相次ぎ、延長を決めた。県自然保護課によると、今年度のクマの目撃情報は、6月26日時点で364件。人身被害も5件起きているといい、山に入る人が増える7月、さらに被害が発生する恐れがあるという。同課は「山に入る時には音の出るものを携帯し、クマとばったり遭遇してしまうことを避けてほしい」と注意を呼びかけている。

(市街地、連日サルの目撃が相次ぐ:徳島)
徳島県内では、連日にわたって徳島市や小松島市の市街地でサルが目撃されています。1日、四国放送の『けんみんBOX』に1本の動画が寄せられました。徳島県小松島市和田島町で目撃されたサルの映像です。人におびえるそぶりもなく金網をよじ登ったり降りたりする姿が映っています。小松島市和田島町は三方を海に囲まれていて近くに山はなく、普段は野生のサルなど現れる場所ではありません。

(「クマが木の上で寝ていた」:山形)
県内でクマの出没が相次いでいて、3日夜から6カ所で目撃されるなど、警察などは警戒を強めている。そして米沢市では4日朝、県の内外から多くの人が集まる場所にも姿を現した。木陰に見える黒いかたまり。よくみると木に登っているクマだ。しっかりと木につかまり、眠っているよう。4日朝、この写真が撮影されたのは米沢市の小野川温泉。周辺にはパトカーや警察車両が集まり、物々しい雰囲気に包まれた。4日午前6時45分ごろ、米沢市小野川町の旅館・吾妻園で、従業員の女性が裏口を開けたところ、クマを目撃した。体長は約80センチで、従業員と目が合ったあと、塀をよじ登り隣の旅館の敷地内に逃げて行ったという。吾妻園には5組が宿泊していたが、客や従業員にけがはなかった。クマが塀を越えて逃げて行ったのは隣の高砂屋旅館。こちらでも警察に通報したが…。その後クマは山がある北の方向に逃げて行ったという。現場は小野川温泉の中心部で、市や警察はパトロールをし周辺の旅館や民家に注意を呼びかけた。クマは3日夜から4日にかけ、鶴岡市・尾花沢市・酒田市でも目撃されている。また、最上町向町ではクマと車が衝突するなど、県内各地に出没している。

(「50頭、100頭」牧場にシカの大群:北海道)
おびただしい数のシカ。このシカたちがいるのは森の中ではなく北海道南富良野町にある牧場の中なんです。牧場に侵入するシカの数が増えすぎ困った事態が起きていました。ここは南富良野町にある公共串内牧場。牛を放牧し栄養分の高い牧草を食べさせて育てる牧場なのですが、牛よりも目立つのがシカの姿です。シカの大群が牧場に侵入してくることで「牛のエサ」に影響が出ているといいます。男性は牧場の一角で子牛を育てていて刈り取った牧草をエサに与えています。しかし、その牧草をシカが先に食べてしまう事態に。年に2回刈り取る予定がおととしも去年も1度しか刈り取れなかったそうです。牧場のまわりには牛が外に出ないための柵がありますが、シカにはほとんど効果がありません。増え続けるシカに南富良野町は…。(南富良野市産業課 福井達也課長)「牧草とはいえ農作物の被害ですから駆除していかなければいけないと考えています。どういった方向でどういう対策が一番いいのか町としても検討して今年度なんとかシカの頭数を減らしていきたいなと」。南富良野町はシカ用の柵の設置や捕獲用のワナを仕掛けるなどの対策を検討していますが、早くても牛の放牧が終わる秋以降になるということです。

(ビートが食い荒らされる、付近にはクマの足跡とフン:北海道)
北海道旭川市西神楽4線32号の畑で、ビートがクマに食い荒らされる被害がありました。4日午後4時ごろ、畑のビートが食い荒らされているのを農家の男性が見つけ、警察に通報しました。市やハンターらが現場を確認したところ、付近でクマのフンや大きさ16センチの足跡を発見しました。市は足跡の大きさから体長2メートルほどのクマによる食害とみています。農家の関係者によりますと、被害にあった畑の面積は縦1メートル、横1メートルほどだということです。市によりますと、旭川市内でのクマによる食害は今シーズン初めてです。市は新たな被害を防ぐため、箱わなを設置するなど対策を検討しています。

(菅平を「鹿肉」で元気に:長野)
午前は山へ鹿猟に行き、午後は東京と広告企画のオンライン会議――。そんな生活を送るのは、ソーシャルビジネスの企画などを手掛ける「そろそろ」(東京・新宿)共同代表の石畠吉一さんだ。7年前に長野県上田市に移り住み、コロナショックに見舞われた菅平高原を元気にする活動に取り組んでいる。

(新鮮なシカ肉お届け:北海道)
エゾシカの有効活用を目指すNPO法人「モダンハンティングin北海道」(函館市東山町、横山満理事長)はこのほど、函館市豊浦町にエゾシカ肉処理施設「函館ジビエ舎」(木村明子施設長)をオープンさせた。市内のフランス料理店や居酒屋に出荷している。2019年設立の同法人は、増えすぎたエゾシカの有害鳥獣駆除を通じて環境保全に貢献しようと、函館近郊のハンター20人が参加する。メンバーのうち横山理事長ら3人が調理師資格を持ち、木村施設長ら5人が食品衛生責任者の有資格者だ。施設のある豊浦町周辺は同法人の主な猟場で、新鮮なシカ肉を素早く処理する。衛生基準のHACCP(ハサップ)認証を目指し冷蔵・冷凍設備を完備し、木村施設長は「素早い放血や冷却など、衛生処理には自信があり、市内の商店であればチルドで届けることができる」と胸を張る。シカ肉は冷凍、冷蔵とも取り扱い、ジンギスカン450グラム(背ロース1500円、内モモ・シンタマ1200円)などの調味商品も。毎週5頭分程度の出荷ができるといい、個人、商店を問わず歓迎する。問い合わせは事務局の道南ライフ(0120・913・609)へ。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午後5時ごろ、栗原市高清水若宮にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午後3時15分ごろ、栗原市一迫北沢寺沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日、仙台市青葉区錦ケ丘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、4日午後7時20分ごろ、利府町沢乙にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後0時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後5時55分ごろ、栗原市築館下高森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
宮城県警によると、4日午後4時ごろ、大崎市鳴子温泉町西の路上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後1時50分ごろ、栗原市一迫大栗にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後0時ごろ、栗原市築館留場久伝にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後5時45分ごろ、仙台市青葉区芋沢向寺西にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後5時ごろ、仙台市青葉区芋沢横前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、3日、色麻町志津鷹巣石渕にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、3日午後2時50分ごろ、松島町桜渡戸中島付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午前、仙台市青葉区高野原にクマが出没しました

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後8時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後0時40分ごろ、仙台市青葉区芋沢青野木にクマが出没しました。

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(散弾銃の弾が腰を貫通、男性が重傷:京都)
京都府城陽市の山の中で、シカなどの駆除にあたっていた猟友会の男性が撃った散弾銃の弾が、別の男性に当たりました。男性は重傷です。2日午前10時ごろ、京都府城陽市の山の中で、「猟銃の流れ弾が人に当たった」と消防に通報がありました。警察などによりますと、猟友会に所属する70歳の男性がシカに向けて撃った散弾銃の弾が、一緒にシカの駆除にあたっていた37歳の男性に当たりました。弾は男性の腰の当たりを貫通し、男性は、全治約2ヵ月の重傷です。2人が所属する猟友会は、城陽市から依頼を受けて2日の朝から約30人でシカやイノシシを駆除していました。警察は、けがをした男性から話を聞くなどして、詳しい状況を調べています。

(鉛汚染土撤去工事、入札不調:佐賀)
伊万里市議会の一般質問は6月21~23日に開かれ、議員13人が市営散弾銃射撃場(大川内町)の鉛汚染土問題などについて質疑をした。

(マダニ感染症、女性2人死亡:宮崎)
県感染症対策課は29日、宮崎市保健所管内で70代、日向保健所管内で90代の女性が、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、いずれも死亡したと発表した。県内での死亡確認は今年に入って初。

(ハンターを増やせ、県が狩猟免許や捕獲技術の研修会開催へ:岩手)
シカやイノシシなどによる農作物への被害が増える中、岩手県は野生動物を捕獲するハンターを増やすため狩猟免許の取り方や捕獲技術などを学べる研修会を来月開催します。県内ではシカやイノシシなどの野生動物による農作物への被害が相次ぎ被害額は2019年度以降、年間4億円を超え、高止まりしています。また狩猟免許を持っている人は平成元年・1989年度には5384人いましたが、2019年度には3268人に減っていて、ハンターの高齢化も進んでいます。こうした中、岩手県はハンターを増やすため来月19日、矢巾町の射撃場で研修会を開きます。対象は県内に住むこれまで狩猟免許を取ったことがない人で、研修では狩猟免許を取得するまでの流れを学べるほか、現役のハンターが狩猟の魅力や銃の使い方などを解説します。またエゾシカの肉などを使ったバーベキューも予定されているということです。参加するには県のホームページから申込書をダウンロードし、記入の上でメールかファックス、または郵送で8月13日までに申し込む必要があります。県自然保護課は「若手のハンターが狩猟の魅力を語ったり、用具やわなの使い方などを詳しく解説してくれるので、興味のある方の参加をお待ちしています」と話しています。

(ツキノワグマ増、管理強化)
岡山、兵庫、鳥取3県にまたがるツキノワグマの生息数(推計)が、今年1月時点で859頭(前年同期比51頭増)となっていることが県などの調査でわかった。この地域のツキノワグマは絶滅の恐れがある一方、増加傾向に伴う人的被害の発生を予防する必要もあり、県は捕獲を含めて管理を強化する。3県に生息するツキノワグマは「東中国地域個体群」と定められ、環境省のレッドデータブックで絶滅の恐れがあるとされる。県内では1992年以降、狩猟の自粛や禁止の措置が講じられていたが、生息数の回復に伴い、2017年からは時期や頭数を限定して狩猟が認められている。生息数の調査を巡っては、県は21年度まで単独での推計値を発表してきた。しかし、広域を移動するツキノワグマの生態に沿って正確な実態を把握するため、生息圏を共有する3県での調査に切り替えた。ツキノワグマを捕獲した場合、殺処分の必要がなければ、耳にタグを付けたり、ICチップを体内に埋め込んだりして放獣している。生息数はこうして蓄積した個体数のデータに、出生率や死亡率などを掛け合わせて算出する。今年1月時点で615~1243頭が生息しているとみられ、中央値の859頭を推定生息数としている。環境省が示すガイドラインでは、個体群が安定して存続できる頭数を800頭以上としており、この場合は最大15%の捕獲を認めている。3県は今年度、上限の128頭とした。ただ、中国地方では東北地方などと比べて熊を狩猟する文化があまりなく、県内での狩猟数は17~19年度でも4頭にとどまる。このため県は、人の生活圏に出没した際に使う「有害獣捕獲」用の箱わなを、市町村に無料で貸与する取り組みを昨年度から始めており、今年度からは個数を拡充している。県内でのツキノワグマの目撃件数は、11~15年度まで56~98件だったが、16年度に237件となって以降、毎年3桁で推移しており、昨年度は127件だった。18年には美作市で、自宅近くでツキノワグマに出くわした男性が軽傷を負う被害も出ている。県の担当者は「住民の不安や危険を取り除くことが最優先で、捕獲ありきというわけではない。隣県とも情報を共有し、効果的な対策を講じていきたい」としている。

(銃による事件相次ぐ、「イメージ悪化」懸念:新潟)
5月に長野県で猟銃による立てこもり事件が発生し、6月には自衛隊員による発砲事件が発生。全国で銃を使った事件が相次いで発生した。新潟県内でも狩猟免許などを持つ人が多い中、銃をとりまく環境と銃を扱う人の思いを取材した。5月、長野県で発生した立てこもり事件。31歳の男が猟銃や刃物で警察官など4人を襲ったあと、猟銃を持って約12時間、自宅に立てこもった。また、6月には岐阜県にある陸上自衛隊の射撃場で18歳の隊員が自動小銃を発砲し、自衛官3人が死傷。銃を使った事件が相次いで発生している。新潟県警によると、県内では2022年時点で2110人・4457丁の銃に所持の許可が出されているという。所持の許可を得るには、1丁ごとに公安委員会の講習や審査を受けなければならない。6月、三条市では許可を更新する人に向けた講習会が開かれていた。申請には、精神科医の診断書などが必要となるほか、本人だけでなく家族や近隣への身辺調査も行われる。新潟県警 生活安全企画課 朝妻拓郎 警部:例えば、最近ひどく落ち込んでいるとか、あるいは怒りっぽいとか。ご高齢の方であれば、ちょっと物忘れがあって認知症かなとか。「銃を持たせておいて大丈夫かな」と少しでも感じるようであれば、すぐに警察に相談していただきたい。6月、長岡市の山で動物の足跡を確認していたのは、新潟県猟友会・長岡支部長の竹内堅さん。長岡市からの依頼でイノシシやニホンジカの駆除をするため、仕掛けたわなの見回りをしていた。安全のため、わなに動物がかかったときなど、必要なとき以外は猟銃を持ち出さない。新潟県猟友会 長岡支部長 竹内堅さん:ああいう事件が起きるというのは、非常に嫌な気分。竹内さんが心配していたのは、事件による猟銃を持つことへのイメージの悪化。各自治体では近年、有害鳥獣を駆除する担い手の確保を強化していて、県内で狩猟免許を持つ人は2021年で3231人と増加傾向に。ただ、増えているのは“わな猟”などの免許で、銃を使った猟の免許を持つ人が増えているわけではない。有害鳥獣の被害が後を絶たないなか、猟師の高齢化など課題は山積み。竹内さんも御年76歳だ。新潟県猟友会 長岡支部長 竹内堅さん:ほぼ、毎日見回っている。(Q.市民のためにという気持ち?)そうですね。そんなに大げさなあれではないんだけれども。そういうのも一つの重要な任務になるのでは。新潟県猟友会 長岡支部長 竹内堅さん:こういう事件というのは、非常に残念だという気持ちはあるが、だからといって銃を携えて捕獲をやめようかというところまではいかない。それぞれの自覚。個人、個人の。それが一番ではないか。銃を扱う人も、その周りの人も、銃の重みを改めて理解することが求められている。

(野生の命、列車と衝突防げ:千葉)
列車の遅れや運休の原因となる野生動物との衝突事故を防ごうと、いすみ鉄道(本社・千葉県大多喜町)が動物の嫌う高周波音の発生装置を使用した実証実験に取り組んでいる。沿線ではイノシシなどを目撃する機会も増えており、同社は傷つけない衝突防止策で野生動物とも共存するローカル線を目指す。列車が野生動物と衝突すると、死骸の除去や安全確認などで遅れや運休が生じるため、防止対策はローカル線にとっても重要な課題の一つとなっている。いすみ鉄道によると、イノシシや特定外来生物のキョンとの接触事故が月平均で約3件発生。現在のところ大きな影響はないものの、野生動物の増加や生息域の拡大で、衝突事故が今後増えることを危惧しているという。そのため、同社は野生動物が自動車と衝突して死ぬ「ロードキル」の対策を研究する岡山理科大学の辻維周(まさちか)教授(67)に協力を依頼し、昨年12月から実証実験を始めた。実験では、山梨県の自動車部品メーカー「T・M・WORKS」が開発したシカが嫌う高周波音を出す自動車用の衝突防止装置「鹿ソニック」を使用。動物を監視する赤外線カメラとともに、実際に接触事故が起きたいすみ市内の線路脇に装置を設置した。時間帯は事故が多い早朝と夕方~深夜とし、装置から10~20キロヘルツほどの高周波音を発生させた。それ以外の時間帯は装置を切り、動物の活動や移動をできるだけ妨げないようにした。半年の実験で、高周波音が発生している時間帯は装置の周りに動物は現れなかった。一方で高周波音が届かない装置から約150メートル離れた場所には、1カ月で延べ20~30頭のキョンやイノシシが確認されたという。辻教授らによると、こうした高周波音による衝突防止対策は、山梨県の富士急行や鳥取県の若桜鉄道などの鉄道会社でも実績があるという。また島根県の萩・石見空港などの空港では、航空機と鳥が衝突するバードストライク対策にも使われている。いすみ鉄道では、キョンなどが嫌がる臭いを活用した実証実験も始めた。今年12月をめどに実験結果をまとめ、検証して衝突防止策の本格導入を目指す。辻教授は「動物に罪はない。動物と上手に共存しながら進めていきたい」と話す。古竹孝一社長(51)は「実験で得た結果に基づいて野生動物との衝突を防ぎ、安心・安全なローカル線としての役割を果たしたい」と話している。

(「ヒグマ専門人材バンク」のあるべき姿:北海道)
ヒグマによる被害防止を目的とした北海道の「ヒグマ専門人材バンク」は今後の対策にどのようにつながるのか。ヒグマの会の会長を務め、バンクにも登録する北海道大大学院獣医学研究院の坪田敏男教授(62)=野生動物学=に聞いた。道内にヒグマの専門家はいる。だが、道庁や自治体にいない。全国の先進例として、島根県や兵庫県などがツキノワグマ、イノシシ、シカ、サルを管理する人材を配置している。制度の創設は、道や市町村、振興局に専門家を配置する一歩になればと思っている。専門家を行政に配置できれば、「野生鳥獣をどのように管理していくか」という課題の解決に向かって動き出す。例えば、人の居住地と野生鳥獣のすみかを分ける「ゾーニング(区分け)」という考え方があり、「ヒグマと人がいる緩衝地帯でどうするか」などだ。それぞれの地域で対応策を決める流れが生まれるだろう。いま、専門教育を受けた「鳥獣専門官」と呼ばれる人材が行政内で陣頭指揮を執ることが求められている。このようなポジションができて、人材が必要となれば、大学でも人材の創出を目的とした教育コースもできるだろう。獣医学部でも多くの学生が「野生生物の管理などを学びたい」と入ってくるが、卒業後に野生鳥獣の専門家として働く「出口」がない。その社会の流れを変えたい。現在、ヒグマの会で「今後10年、北海道でヒグマとどう向き合うべきか」というテーマでグランドデザインを作成している。もうすぐで完成するが、ゾーニングと行政内での専門家の配置が大きな柱になっている。このままだと、ヒグマによる被害は増え続けるし、北海道を象徴する野生動物であるヒグマのイメージも悪くなってしまう。特に専門家の配置に関しては、現在の体制を発展させ、外部に依頼するのでなく、行政が本当の意味で主導的な立場をとれるように働きかけていきたい。

(人間に翻弄されてきた野生動物たちの叫びとは?)
いま北海道では、ヒグマが街中まで出没するケースが増えています。その背景を探ると、人間の都合に振り回される野生動物の姿がありました。檻の中で、捕らえられているのは…北海道岩見沢市内の住宅地でワナにかかった体長が約1.6メートル、体重が約120キログラムのヒグマ(推定7歳)。カメラを構えた人に対し、獰猛に威嚇する様子も…農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー 原田勝男さん:「どこまで(ヒグマが)増えるのかなというくらい増えてきている」。2023年、北海道では、野生のクマの目撃情報や被害がこれまでになく多く報告されています。5月には、幌加内町(ほろかないちょう)の湖で釣りをしていた男性が襲われ死亡。また6月24日には、標茶町(しべちゃちょう)の牧場で放牧中の乳牛1頭が死んでいるのが見つかりましたが、「怪物」と呼ばれる巨大なヒグマによる被害でした。推定で体長2メートルを超えるとされるこのヒグマ。2019年以降、60頭以上の乳牛を襲い、最初に被害があった地名と、前足の幅が18センチあったことから、「OSO18(オソジュウハチ)」と名付けられました。「OSO18」は、これまで人間が仕掛けたワナや電気柵を巧みにすり抜け、監視カメラにも2度しか捉えられていません。関係者は何とか捕獲しようと、今も懸命の対策に追われています。さらに2023年、目立つのが人里にまでヒグマが姿を見せるケースです。新冠町(にいかっぷちょう)で目撃されたのは親子とみられるヒグマ。バックして逃げようとする車を追ってきます。また6月25日には大都市・札幌でも、道路を横断するヒグマ3頭が出没。市内での出没件数は、2023年すでに100件以上にのぼっており、過去10年で最多となっています。なぜ今、こうしたヒグマの出没が増えているのでしょうかその原因の一つが、個体数の増加です。かつて北海道でヒグマは「害獣」として恐れられ、冬眠明けのヒグマをハンターが狙う「春グマ駆除」を実施していました。1963年に発刊された文献『熊百訓』には…「この猛獣が、いまだに跋扈(ばっこ)していることは不思議なことで、文化国の名に恥じる。北海道の熊は文化の敵、『人類の敵』である―」。ところが、環境保全や動物保護の意識が高まる中、絶滅を危惧する声が出ると1990年には「春グマ駆除」を廃止。以後、ヒグマの個体数は2倍以上に増加したと推定されています。専門家は…酪農学園大学(動物生態学) 佐藤喜和教授:「ヒグマは害獣として駆除を続けてきた。それが豊かな自然の象徴として世界に誇るべき貴重な野生動物だと宣言する、人間側がクマをはじめ自然に対するアプローチを大きく変えていった。クマの側は、それに応じて、必死に生きていく」。「人類の敵」から一転、「世界に誇る野生動物」として保護が謳われ、数が増えると今度は厄介視されるなど、人間に翻弄されてきたヒグマ。そして人間たちに翻弄される野生動物は、ヒグマだけではありません…。本州では、ツキノワグマが学校にまで出没…。都市部でもサルやイノシシが姿を見せることは、まれでなくなりました。その大きな原因とされるのが、かつて人間と野生動物の緩衝地帯だった「里山」の消失です。もともと林業をはじめ、人の手が入る場所だった「里山」。ところが、農村の高齢化や過疎化で徐々に人の手が入らなくなり荒廃。下草が生い茂った森の中を動物が移動し、容易に街におりることに…。こうした人間の自然との関わり方の変化が、結果として野生動物に大きな影響を及ぼしたのです。翻ってみれば、人間の文明は様々な形で、動植物からウイルスまで含む生態系そのものに、深刻な影響を及ぼしてきました。その状況を専門家は…酪農学園大学(動物生態学) 佐藤喜和教授:「豊かさや経済成長を重視してくる中での反省があり、自然保護や生物多様性の保全などがあったと思いますが、振り向いたら、そこにはいつでもクマがいるような状況が生まれてしまった。自然がやはり人間の思う通りには動かない。その警鐘的な事象として、野生動物の問題が起きていると思う」。相次ぐ野生動物の出没は、人間と自然との共生の難しさを、改めて訴えかけています…。

(花壇荒らされ花咲かず、イノシシ被害悩み深刻:愛知)
春日井市細野町の都市緑化植物園やその周辺で、イノシシによる被害が拡大している。園ではこれまで肥料が食べられるなどはあったが、ことしは花壇が荒らされて花が咲かないなど被害は深刻。夜間に出没しているとみられ、来園者がイノシシに遭遇する事態にはなっていないが、近隣の住宅地でも目撃情報が増えており、市は注意を呼びかける。六月中旬、園内の花のプロムナードにあるバラ園を訪れた。愛らしいバラの花が揺れる一方で、つるバラは花がほとんどない状態。季節的なものかと思い、園の担当者に尋ねると「根元がイノシシに掘り返された影響が大きい。中には、根こそぎ掘り返されたものもある」という。

(クマがさくらんぼ20キロ食い荒らす:山形)
29日朝、山形県河北町の畑でおよそ20キロのさくらんぼがクマに食い荒らされる被害が確認され、警察などが注意を呼び掛けています。警察によりますと、被害があったのは、河北町西里のさくらんぼ畑で、29日午前5時ごろ、所有者の80代の男性が畑に来たところ、さくらんぼが無くなっているのに気づきました。食べられたのは紅秀峰などおよそ20キロで、警察は、畑にフンが残されていたことなどから、クマによるもの断定しました。人への被害は確認されていません。被害に遭った人「もごうと思って朝来たらやられていた。せっかくここまで来たと思ったのになんだと思って。枝がバリバリ折られていて」。この被害を受けて、畑には、町の職員や猟友会のメンバーによってクマを捕らえるワナが仕掛けられました。エサはハチミツ。食べようと引っ張ると、檻が閉まる仕組みです。県警察本部によりますと、今年報告があったクマの食害は今回で5件目。そのうち4件がさくらんぼです。猟友会のメンバー「今の時期食べ物がないのでさくらんぼや前の時期だと孟宗竹が(食べられる)さくらんぼ採りに来た場合、畑の入り口に留まって木の上などをよく確認してもらわないとクマが登っていたら鉢合わせしてやられる」。今年はクマの目撃情報が多くなっています。引き続き注意が必要です。

(市中心部でサル目撃相次ぐ:宮城)
宮城県石巻市中心部で21日以降、サルの目撃情報が相次ぎ、29日も民家敷地内に現れた。同一の個体とみられ、市は中心部2カ所に捕獲用わなを設置し、住民に注意を呼びかけている。29日午前7時15分ごろ、日和が丘1丁目の民家敷地内にサル1匹がいると住民から石巻署に通報があった。現場は市役所から南に約1キロの住宅街。市によると、サルは体長40~50センチ、若い雄。市内では5月9日以降、中心部で目撃情報が相次いだ。6月7日からは中心部から離れた場所に移動していたが、21日以降に再び中心部に現れるようになった。市は石巻署などとともに警戒を強めている。

(中学校にクマ:岩手)
23日午前、岩手県滝沢市の中学校の敷地内にクマが現れました。けが人はいません。学校の職員がテニスコートを走るクマの動画を撮影しました。クマが現れたのは滝沢市巣子の滝沢第二中学校です。23日午前10時半ごろ、校舎南側にあるテニスコートに1頭のクマがいるのを教員が見つけ、警察に通報しました。クマは雨の中、テニスコートを駆け抜けていきました。クマはその後校庭に移動した後県道に逃げ、その後の行方は分かっていません。学校関係者によりますと、クマの大きさは1メートルほどで、学校の敷地内でクマが目撃されるのは今年初めてだということです。人や設備への被害はありませんでした。学校は期末試験の期間中で、生徒は予定通り正午ごろに下校しましたが、教職員が通学路の警戒にあたりました。学校のすぐ南側には保育園があり、300メートル北側には、岩手県立大学のキャンパスがあります。

(ニホンジカ撮影:青森)
六ケ所村倉内の路上で29日午後、青森市の自然写真愛好家・一戸一晃さん(65)がニホンジカ1頭を目撃、撮影した。今春まで同村在住だった一戸さんは、6月8日に「村に約30年住んできて初めて」ニホンジカ1頭と遭遇しており、6月2度目の予期せぬ出合いに驚いている。

(時速40~50kmで走るヒグマ:北海道)
ヒグマが時速40~50キロで道路を走り去る様子を、ハンターが目撃した。北国博物館(北海道名寄市)は「道路でヒグマと遭遇したら近づいてはいけない」と注意喚起している。6月21日午前7時半ごろ、名寄市の林道を車で走行中だったハンターが目撃した。当時は自分の畑に近づいたヒグマを山へ追い返す作業にあたっていた。独り立ち間もない若い個体とみられる。頭胴長は目測で1・4メートル、体重80キロほどという。北海道内でヒグマの目撃情報が増えるなか、もし道路上で遭遇したらどう振る舞えばいいのか。北国博物館の津野光学芸員によると、(1)後続車がいたらハザードランプをつける(2)ブレーキを踏んで停止(3)危険を察知したヒグマがヤブなど道路脇に去るのを待つ――。これが基本だ。近づいたり追いかけたりしてはいけない。個体によっては反撃してくる可能性もあるという。クラクションを鳴らすのも「威嚇」とみなされる恐れがある。刺激を与えないことが大切という。津野学芸員は「アスファルトの道はヒグマやエゾシカなど野生動物にとっても歩きやすい。ただ、『よく人間に出くわして居心地が悪い』と学習した個体は次第に出没しなくなる。ヒグマも人間を恐れている」と話している。

(住宅近くでイノシシ目撃:新潟)
7月1日午前6時前、新潟市秋葉区大秋の「信濃バレー親水レクリエーション広場」でイノシシを目撃したと、施設の管理者から110番通報があった。新潟県警秋葉署によると、イノシシの体長は約1メートル。現場は住宅まで約100メートルで、秋葉署が注意を呼びかけている。

(飛騨産ジビエの新たな活路:岐阜)
岐阜県高山市の「かりびと」と、同県飛騨市の「ヒダカラ」が、これまで廃棄するしかなく無駄にされていた猪・鹿の解体後の骨や肉を活用したジビエラーメンやジビエ餃子を、自宅でより多くの人が楽しめるように開発!6月25日(日)~8月2日(水)の期間、クラドファンディングサイト・CAMPFIREで先行販売中だ。ジビエをなるべく余すことなく使うよう心がけている「かりびと」は、これまでジビエの解体後に出る骨は廃棄するしか方法がなかったそう。しかし、命を無駄にしたくないという想いもあり、活用方法を検討。そこで、「かりびと」代表取締役・脇谷将斗氏の父がもともと作っていたという、思い出の手料理でもあるジビエラーメンを、解体後の骨や肉を活用し、さらに美味しく仕上げることに。ジビエの有効活用になり、さらにはより気軽にジビエを味わってもらえるシーンが増えると同社は思い、ジビエラーメンが開発されることになった。先行販売中のジビエラーメンのスープは、試行錯誤の末、3年の歳月が費やされて完成。「猪骨ラーメン」には猪骨と猪肉を、「鹿骨ラーメン」には鹿骨と鹿肉を、「熊脂つけ麺」には熊の背脂を使用している。ジビエは、牛・豚・鶏の家畜とは違い自然の中で育つため、個体差があり季節によって骨と肉の状態も変わる。季節とその個体によって使用するジビエの材料を選び、骨や肉の配合を変え、独自のスープを生み出す技術は、門外不出の職人技だ。独自製法により、それぞれの骨からコクのある出汁、猪・鹿・熊の肉や脂から旨味を抽出。さらに、ジビエの香りをスープに閉じ込めるため、ただ煮込み続けるのではなく、スープを煮込みと濾す工程を独自の手順で3日間掛けて行い仕上げられている。一回の仕込みで作れるラーメンはわずか50杯分で、素材の美味しさを活かす醤油ベースとブレンドし、上品かつ繊細なスープが完成。口当たりはあっさりだが、あとから口の中でジビエの深みある味わいが広がる。また、ミンチ肉には、ジューシーさを引き出す猪肉と、肉としての旨味がある鹿肉の合い挽きが使用されており、肉肉しさとジューシーさを楽しめるジビエ餃子が誕生。これまでジビエ料理では活用されにくかった部位の肉が使われているので、ジビエという食材を余すところなく味わえる。加えて、猪と鹿のミンチ肉に特製猪出汁をプラスすることで、他の餃子では味わえない風味とコクを表現。ジビエ餃子は、一般的な冷凍餃子のように、焼くだけで簡単に美味しく調理できるのも嬉しい。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6月30日午後9時ごろ、仙台市泉区紫山3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、2日午後7時30分ごろ、丸森町大内明光沢の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午前8時ごろ、栗原市金成上富田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午前11時ごろ、栗原市高清水中の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後7時ごろ、仙台市青葉区作並相ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、30日午前9時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢下原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、30日午前7時40分ごろ、仙台市青葉区高野原2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、28日午後9時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

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