<射撃ニュース10月>
10/16
(シカとバイクが衝突、40代くらいの男性運転手が意識不明で病院搬送:北海道)
10月13日、北海道・千歳市の国道で、バイクとシカが衝突し、バイクを運転していた男性が意識不明の状態で病院に搬送されました。事故があったのは、千歳市支寒内の国道453号線です。警察によりますと、13日午後5時前、「バイクとシカがぶつかって、バイクの運転手が頭部から出血、意識なしだが呼吸あり」と目撃者から110番通報がありました。バイクは支笏トンネルを出て東方向に走行していたところ、南方向からシカ1頭が飛び出し、衝突したということです。この事故でバイクを運転していた40代くらいの男性が意識不明の状態で病院に搬送されました。事故後、シカは山がある南方向へ去っていったということです。現場は片側1車線の緩やかなカーブで、警察が当時の状況を調べています。
(目が合った瞬間イノシシが突進、散歩中の70代女性が太ももかまれる:鹿児島)
14日午前8時ごろ、鹿児島市原良7丁目の市道で、近くの70代女性がイノシシに襲われけがをした。病院に搬送されたが、命に別条はない。別の女性が110番した。市生産流通課と鹿児島西署によると、女性は1人で散歩中、イノシシと遭遇。目が合った瞬間、正面から突進され転倒し、太ももを複数回かまれるなどした。現場は山と住宅街に挟まれた市道で、周囲にはイノシシが掘ったとみられる跡や捕獲用のわながある。市は周辺住民や小学校などに注意を呼びかけている。
(「クマ出没警報」を1か月間延長:長野)
長野県は、佐久や上伊那など5広域圏(計36市町村)を対象に出していた「ツキノワグマ出没警報」について、11月14日まで1か月間延長すると発表した。対象地域の一部で9月のクマ目撃件数が平年より多く、ミズナラなどクマのエサとなる堅果類が不作傾向であることから「クマの出没による人身被害のリスクが依然として高い」と判断した。警報の対象になっているのは、佐久や上伊那のほか、北アルプスや木曽、北信。8月は小諸市、9月は松川村で計3人がクマに遭遇し重軽傷を負った。9月の目撃件数は佐久で平年の3・1倍、北信で同2・2倍、上伊那は同1・8倍に上る。阿部知事は「収穫しない果樹類は適切な処理をし、里地にクマを寄せつけないための対策をお願いしたい」と呼びかけている。その他の地域に出している注意報は当初の予定通り11月14日までとした。
(クマの目撃件数は過去最多の3倍、「クマアラート」注意報を延長:三重)
三重県は12日、依然として県内でツキノワグマの出没が相次いでいることから、一部の地域で「クマアラート」注意報の期間をさらに延長すると発表しました。伊勢農林水産事務所管内では、伊勢市、鳥羽市、志摩市、それに玉城町、南伊勢町、度会町に出している22日までの「クマアラート」注意報を10月末まで延長。また14日まで警報の大紀町はその後、注意報に切り替えて同じく10月末まで。尾鷲農林水産事務所管内では、尾鷲市に出している17日までの注意報を11月末まで延長。14日まで警報の紀北町はその後、注意報に切り替えて同じく11月末まで。熊野農林事務所管内では、熊野市、御浜町、紀宝町に出している15日までの注意報を10月末まで延長します。三重県内では、今年4月から10月10日までにクマの目撃件数が122件あり、過去最多だった昨年度の40件の約3倍となっています。
(ある動物の農作物被害が増加傾向:山口)
山口県内の野生鳥獣による被害、いわゆる鳥獣被害の総額は去年3億3800万円にのぼりました。鳥獣被害といえばシカ、イノシシ、サルなどが真っ先に思い浮かぶと思いますが、今、県内ではアニメでブームにもなったある動物の被害が増加の傾向を見せています。いったいどんな動物なのでしょうか。農業の現場を取材しました。萩市小川地区の平山台果樹団地。ナシやブドウ、モモなどさまざまな果物を生産しています。この地域では、2020年から4年間、県と協力して鳥獣被害の調査が行われました。深夜、仕掛けたカメラに映っていたのは、アライグマ。するすると支柱を登り、果物を食べる姿が捉えられていました。アライグマというと、しま模様の大きな尻尾とつぶらな瞳が印象的です。原産地は北アメリカで、1970年代にテレビアニメの影響で人気となり、およそ2万匹がペットとして日本に輸入されました。しかしその後、飼育できずに野に放たれたり逃げ出したりしたペットが日本各地で野生化しました。農作物の被害や家屋への侵入など全国的に問題となり、生態系や農林水産業に被害を及ぼす外来生物が指定される特定外来生物となっています。タヌキやアナグマに間違えられることも多いようですが、専門家は、大きな違いがあると指摘します。県立山口博物館学芸員・大森鑑能博士「タヌキやアナグマと比べてアライグマは木登りができるところが違うところですね。アライグマで一番の被害が出ているのは果樹になります。他の動物では手が届かないところも木登りをして食べることが出来ますので、被害金額が増えているところです」。昨年度、県内の鳥獣被害額は3億3千8百万円でした。イノシシやシカ、サルの被害が多く、アライグマが占める割合は0・01パーセントほどです。しかし2017年以降、少しずつ増加していて、去年の被害額は過去最高の400万円でした。県によると、県内では15年前に萩市で初めて目撃されました。それ以降、県内全域に分布が広がっています。今後も数が増え続けると、当然、被害が増えていくものと予想されます。その被害は果樹だけにとどまりません。哺乳類や昆虫も食べる雑食性で、4年前には宇部市のメダカ販売店でメダカの水槽が荒らされる被害がありました。阿武町で7年前から特産のスイカを生産している梅田将成さんは、今年初めて、アライグマの被害に遭いました。被害に遭ったスイカはおよそ30個。農業体験で、地元の中学生が苗から育てたスイカも食べられていました。スイカには、丸い穴。穴を開けてくり抜く、アライグマ特有の食べ方です。アライグマは空き家の屋根裏などに住みつくことが多いため、空き家が増えていることも増加の原因のひとつといえます。大森学芸員「山口県内でそういった環境がどんどん広がるとアライグマにとって好適な環境が広がっているということですので、人間社会の変化もきちんと認識する必要があると思います」。平山台果樹団地では、県とともにアライグマを調査し、捕まえたアライグマにGPSを取り付けてその行動を調べました。その結果、果樹園から10キロほど離れた空き家から来ていることが分かりました。アライグマの侵入を防ぐため有効な対策を探っています。上杉農園では、実験的に電気柵を設置しました。2年間の実験の結果害獣被害はゼロで、効果があることが分かりました。県はこうした調査をもとに被害対策マニュアルを去年から公開しています。もとはペットが野生化したもの。人間の「勝手」で悪者にさせられたアライグマではありますが、日本中で農業被害をもたらす存在となりつつあります。県内の駆除業者によると、家屋侵入も5年前頃から増えているということです。家屋に入ってしまうと糞や尿による悪臭やカビ、家屋の破損も考えられます。上杉さんが神主をしている神社にも住みついていて、アライグマが持っていたダニに噛まれる被害もあったそうです。山口県立博物館の大森さんによると、野生動物対策には「捕獲対策」と合わせて、電気柵や侵入防止柵を付けて畑や民家を守る「被害防除」、草を刈るなどして動物を住みにくくしたり、餌になるものを伐採する「生息地管理」の3つをバランスよく行う必要があるということです。
(住民がクマの出没状況など学ぶ:富山)
クマに関するセミナーが富山市の山間部に近い大山地区で開かれ、地元の住民たちがクマの出没状況などを学びました。このセミナーは、富山市の大山図書館が開いたもので、地元住民30人近くが参加しました。セミナーでは、クマの生態に詳しい立山カルデラ砂防博物館の学芸員、白石俊明さんが講師を務めました。白石さんは、近年、富山市婦中町のショッピングモール付近や、高岡市の中心部などに、クマが出没していることを説明し、20年や30年前とはクマが現れるエリアが大きく変わってきていると指摘しました。また、クマを引き寄せることをなくすために、生ごみを捨てるときは、回収日当日の朝に出すよう呼びかけました。そのうえで、山間部でクマを見かけたり、クマの痕跡を見つけたりしたときは、近隣の平野部の住民にも注意を促すために、「積極的に行政などに通報してほしい」と呼びかけました。県内では、ことしに入ってから9月末までに確認されたクマの目撃や痕跡などの出没情報は270件で、去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍に増えていて、県は、これからの時期はクマが冬眠を前に食べ物を求めて活動が活発になるとして、注意を呼びかけています。
(獣害対策セミナー:愛知)
獣害対策の担い手が減少するなか、効果的かつ省力的な技術が求められ数々のICT機器が開発されています。しかし、ICT機器使用の目的や管理の分担など、目標や計画が明確でない導入も数多く、その効果には大きな差が見られます。本セミナーではICT機器を開発してきた企業や効果的に導入し被害を軽減してきた自治体などの実践例から、地域住民の分担や役割を明確にした導入の手法をご紹介します。
(ぐんま狩猟マッチング相談会の開催:群馬)
県民に向けて狩猟の魅力を伝え、狩猟を始めた方が狩猟グループと出会えるイベント「ぐんま狩猟マッチング相談会」を開催します。狩猟免許取得に関する相談や、狩猟に関する様々な相談・質問にお答えします。また、当日は、県内で活動する狩猟グループと出会える場を提供しますので、狩猟を始めたばかりで一緒に狩猟に行く仲間を探している方やシカ・イノシシをたくさん捕獲しているグループに出会いたい方はぜひご来場ください。
(クマとの共生へ「印象変えたい」:岩手)
北上市北鬼柳の野生動物写真家佐藤嘉宏さん(68)=長崎市出身=は、岩手県内でツキノワグマの撮影を続けている。幼い頃からカメラや動物が好きで、「森の生きものたちの暮らしを知り、記録したい」と北上山地(北上高地)に足を運ぶ。クマによる人身被害が相次ぐ中、共生に向け「本来はおとなしく、賢い動物だ。山に生きる姿を伝え、怖い印象を変えていきたい」と心を込める。冬眠から目覚める春から秋まで、週3日通う標高約千メートルの山中。佐藤さんは9月中旬、双眼鏡をのぞき、ブナやシウリザクラの食痕から姿を探した。樹木に取り付けたセンサーカメラも確認。子育てを今年終えた雌2頭が夢中でイナゴを食べる姿を発見すると、約60メートルの距離までそっと近づき、シャッターを切った。「通常は見ることが難しいから、出合えるとうれしい。子どもを愛情深く育てたり、お母さんに甘えたりするしぐさは人間に似ている。すごく魅力的な動物だと思う」と目尻を下げた。
(特急がイノシシと衝突:鹿児島)
JR九州によると、15日午後8時48分ごろ、鹿児島線海老津~教育大前で特急ソニック55号(博多 午後8時20分発大分行き)がイノシシと衝突した。この影響で同10時20分現在、同線や日豊線のダイヤが乱れている。
(競馬場に野生のシカ侵入で警察に通報:北海道)
そんな“馬鹿”な…。パークウインズとして開場している札幌競馬場に14日、野生の鹿1頭が侵入した。この日の開場前に西駐車場、西駐車場とスタンドの間の林を走り回っている姿をJRA札幌競馬場の職員が発見。地元警察に通報し、8時57分に鹿は競馬場から去ったという。JRAによると、進入した鹿は小さな角が生えた雄の個体。JRA職員は「競馬場に鹿が来るのはあまり聞いたことがないです」と困惑気味に話した。JRAは珍しい来場者による危険防止のため、一部エリアの利用制限とイベントの営業中止をX(旧ツイッター)にて告知。この日は屋外エリア(コース前、ターフパーク、もいわテラス)を閉鎖し、おもしろ自転車、バックヤードツアーのイベント開催を中止した。
(小田急小田原線でシカが列車に衝突:神奈川)
15日午前5時37分頃、小田急小田原線の渋沢―新松田間でシカが列車に衝突した影響で、秦野―新松田間の上下線で運転を見合わせたが、午前6時54分に運転を再開した。
(野生のクマ出没、公園“閉鎖”拡大:広島)
カメラの前にクマが出現。公園の閉鎖エリアがどんどん拡大しています。1頭のクマが地面に鼻を近付け、ゆっくり動いています。11日未明、広島市の安佐動物公園で撮影されました。飼育されているクマではありません。実はこの前の日にも他の場所のカメラにクマが映っていました。園内の2カ所で、それぞれ1頭。広島市安佐動物公園管理課 坂本史弥さん「(撮影されたのは)野生のツキノワグマ。去年10月下旬に親子と推察される2頭が現れたんですけれども、その親子が別に行動するようになって、今年、別々に2頭現れたと考えております」クマはなぜ現れたのか…。園内ではこれまでもクマが撮影されていたため、一部を閉鎖していましたが、11日から閉鎖する範囲をさらに拡大しました。職員が調べたところ、ドングリを食べた痕跡が見つかりました。人や動物への被害はないということです。
(ニホンジカ皮を活用した三味線皮開発に成功:東京)
国内原材料を使用し、国内製造をすることにより三味線用鹿皮の安定供給を実現。藤井楽器より全国邦楽器商に向けて2024年12月より順次提供を開始。三味線皮を全国販売する藤井楽器(東京都多摩市) 代表 藤井正子 と 国内に生息するニホンジカの個体数調整された未活用資源の鹿皮を使用し新素材「鹿皮紙」の開発販売をおこなっている鹿皮紙プロジェクト(東京都青梅市) 代表 カワダ シュウジ との共同開発にて、ニホンジカ皮を活用した三味線用皮の開発に成功しました。日本伝統芸能に欠かせない存在の三味線は、生活様式の変化やグローバル化、諸外国の政治的影響もあり数年前から使用される原皮確保や製造・供給が不安定となっています。同社は、日本伝統芸能を下支えするためにも安定供給かつ持続可能な三味線皮を国内製造にて実現させました。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、15日午前10時30分ごろ、富谷市明石原川戸にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、14日午前11時10分ごろ、富谷市穀田松場にクマが出没しました。
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10/14
(庭にクマ“仁王立ち”、男性襲われる:石川)
家の庭にクマが仁王立ち。男性が襲われました。住宅街に響き渡る2発の銃声。男性が襲われたのは石川県加賀市。襲い掛かってきたクマは体長約1メートル、体重約60キロ。クマに襲われた人「仁王立ちというか…ビャーッと立って威嚇してきた。まさかこんな所にいると思わないから」。クマがいたのは住宅の庭。10日午前7時半ごろ、リフォームに訪れた作業員が警察に通報しました。クマに襲われた人「現場はそこ、その木の下。そこに寝てた。思いっきりぶつかってきた。150センチいくつ…手を伸ばせばこの辺まである」。目を覚ましたクマは男性に突進。窓ガラスは割れましたが、男性は逃げて無事でした。クマに襲われた人「怖いというもんじゃない。ここまで生きてて初めてあんなクマに…」。
(イノシシに背中をかまれ70歳代女性軽傷:大分)
大分市内で11日朝、住民がイノシシにかまれるなどして負傷する被害が相次いだ。同日午前6時半頃、同市田尻の河川敷で、散歩していた市内の70歳代男性がイノシシとぶつかって転倒した。大分県警大分南署の発表によると、男性は右脚のふくらはぎに擦り傷を負った。また、午前7時15分頃には同市田中町の路上で、ごみ出しをしていた70歳代女性が背中をかまれ、軽傷を負った。県警大分中央署の発表では、イノシシは全長約1・5メートル。約1時間後、同市古国府の路上で同署員に発見され、駆除された。
(捕獲の野生イノシシが豚熱:岡山)
岡山県は11日、総社市内で捕獲された野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと公表した。県内での感染確認は25例目。県によると、1日に地元猟友会が捕獲し、10日に国の遺伝子検査で陽性が判明した。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲したイノシシの流通自粛を求めた。豚熱は県内の養豚場では1968年以来確認されていない。
(保護グマと暮らして32年:山形)
保護したクマと32年間暮らした男性が鶴岡市上名川にいる。佐藤八重治さん(81)は、親とはぐれた子グマを「クロちゃん」と名付け、自宅内に鉄製のおりを設けて育て、大きくなっても家族同様の愛情を注いだ。クマは昨夏に死に、1年がたった今夏、佐藤さんは裏山に墓を建てた。クマは害獣とのイメージが定着している。佐藤さんは経験を基に、共存を模索する必要性を訴える。1991年4月15日、佐藤さんは地元猟友会のメンバーと共に、月山ダム上流の山奥で親とはぐれた子どものツキノワグマを見つけた。「保護しなければ死んでしまう」と考え、ナップザックに入れて下山した。クマはメスで、生後2カ月。体重は約2キロだった。「猛獣は大きくなると飼育できなくなる」と指摘する声はあった。佐藤さんは家族や近所の理解を得て、特注のおりを自宅内に設置した。県から飼育の許可を得て、最後まで面倒を見ることを決めた。名前は、見た目から付けた。餌は主にそうめんで、蜂蜜や厚揚げなどを一緒に与えることもあった。おりから出さず飼育し、子グマは2年ほどで体高120センチ、80キロまで大きくなった。腐ったリンゴを与えてしまった時に腕をかまれたが、傷つけられたのはこの一度だけ。自然保護団体を通じてファンクラブもできた。メディアに取り上げられると見学者が相次いだという。クロちゃんは昨年7月に動かなくなった。人間なら100歳近く。「瞳を見れば癒やされた。かが(妻)を失うような悲しさだ」と佐藤さん。今年8月に建てた墓には「ありがとう」の言葉と月山の姿を刻んだ。佐藤さんは、以前から講演などを行い、クマとの共存を考えるきっかけを提供することが重要だと考えてきた。「以前は住み分けができていたが、人が山から離れ、今は境界線がなくなった」と話す。クマを知ってもらい共に生きる道を探る。思い出を胸に地道な活動を続けていくつもりだ。
(年間5000頭を駆除でも増え続ける福知山のシカ:京都)
10月9日夜、京都府福知山市にある田んぼで、68歳の男性が胸から血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。近くに野生のシカがいたことなどから、警察は角で刺された可能性があるとみて調べを進めている。10月9日午後8時すぎ、京都府福知山市下天津の田んぼで、近くに住む68歳の男性が死亡しているのが発見された。警察によると「近隣の方が農作業に行ったまま帰ってこない」と通報があり、警察や消防などが捜索を開始。およそ1時間後に田んぼの中で、男性が胸から血を流して倒れているのが消防署員によって見つかり、その場で死亡が確認された。田んぼはシカよけのフェンスに囲まれていたにもかかわらず、田んぼの中に角の生えたオスのシカが1頭いたのが目撃されている。シカはすぐに逃げたとのことだが、男性の胸には何かが刺さったような傷があった。警察は11日の司法解剖の結果、死因は「棒状のような物」が心臓付近まで達したことにより起きた「心タンポナーデ」で、事件性は低いと発表した。男性が発見された現場周辺には、シカのものとみられる足跡が多数残されており、動物のフンも発見されている。警察は田んぼで草刈りをしていた男性が、シカに襲われた可能性が高いとみて調べている。「福知山市農林商工部林業振興課」の担当者は、シカなどの獣害対策についてこう語る。「福知山市では、狩猟免許を保持した猟師さんによる『駆除隊』を結成しており、シカやイノシシなどの有害鳥獣の一斉捕獲を市内各地で実施しています。捕獲頭数はシカだけで年間約4500~5000頭になります。今回のように野生のシカによって一般の方が亡くなったケースは初めて聞きました」。また、今回死亡した男性は、田んぼにシカよけのフェンスを設置していたとのことだが、市でも畑や田んぼに害獣が侵入しないよう、フェンスを貸出する対策を行なっていると語った。ところで、捕獲されたシカやイノシシはどうしているのか。「基本的には焼却処分をしています。場合によっては、埋設したり、猟師さんが個人的にジビエとして食べたりすることもあります」(同前)。お隣の奈良県・奈良公園のシカは手厚く保護されている一方で、京都府内のシカは害獣扱いになっている。そのあたりはどう思うだろうか。「福知山市では、農作物等の被害軽減を目的として、捕獲を実施しています。奈良県のシカが福知山市に来ることは距離的に難しいです。さすがにその距離は移動しないと思います」。同担当者はシカによる農作物の被害について次のように続けた。「福知山市は盆地で山間部が多く、シカの生息域が広いため、早朝や夜間に多数見かけられます。獣害の中でも、シカによる農作物等の被害が一番多いです。被害は年間を通してありますが、先月(9月)はシカに収穫前の稲穂を食べられる被害が多かったです。今は繁殖のための発情期なので、特にオスのシカは警戒心が高くなっています」。さらに「一般社団法人 京都府猟友会」の事務局にも話を聞いた。「ごくまれに、『猟師さんがシカを仕留めるときに、角で刺されて怪我をした』という情報を聞くことがあります。シカではありませんが10年ほど前に、70代男性の猟師さんがイノシシに突進され、牙で下から突き上げられ、20針縫う大怪我をしたこともありました。他にも猟師さんたちが高齢化しているので、山で滑ったり転んだりして怪我をされる。害獣が増えることも問題ですが、後継者不足も今後の課題です」。福知山のシカがこれ以上増えないことを願うばかりだ。
(「クマ出没警報」1ヵ月延長:長野)
クマの出没警報が1カ月延長されることになりました。長野県は、人里でのクマの目撃や人身被害が増えているとして、現在、佐久・上伊那・木曽・北アルプス・北信の5圏域に出没警報を出しています。期限は10月14日までの予定でしたが、出没が続いている為、11月14日まで、1ヵ月延長することにしました。引き続き生ごみや果樹類の適切な処理など、人里に寄せつけない対策を呼びかけています。2024年、県内はクマの出没が相次ぎ、8月末までの人里での目撃情報は1094件と、前年の同じ時期を大きく上回っています(去年同時期比+203件)。また人身被害も10件(11人)発生しています。
(クマの生態や身の守り方知って:長野)
須坂市動物園で5日、クマの生態や遭遇した時に身を守る方法について学ぶ催しがあった。同園と市農林課が企画。来園者に向けて市内に生息するツキノワグマの現状を伝えた。同園でツキノワグマ「ケン」の飼育を担当する笹井恵さんが生態について説明した。ツキノワグマは本州と四国にすむクマ。性格は温厚。するどい爪で木に登り、時速40kmほどで走る。木の実や果実を食べる植物食で、魚も食べるが足がつかない水辺には入らないという。クマの出没情報で発表されるクマの体長は四足歩行の状態で頭の先から尾の付け根までを指す。二足で立ち上がった時は体長の約1.4倍になるという。市農林課の杉原成さんはクマに遭わないように鈴やラジオで人間がいることを知らせることが重要とした。クマに遭った時の対応として1.大きな声を出さない(驚いても声を押える)2.背中を向けて逃げない(ゆっくり後退り)3.両手を高く上げて、大きく見せる―を紹介。クマスプレーも有効だが、攻撃力が高いため風向きなどに注意して使う必要があるという。市農林課によると、本年度市内でのツキノワグマの目撃や痕跡は44件。過去10年の平均よりも件数が多く、県の出没警報も出されている。市は対策として電気柵による侵入防止、被害のある地域で捕獲する個体数調整、緩衝帯整備、放置果樹などの管理などを行っている。杉原さんは市民にできることとして、ごみや果実を畑に放置しない、電気柵の設置や維持管理への協力、野生鳥獣・狩猟について情報収集することを挙げた。笹井さんは「クマは好奇心が大勢な動物。食べ物の残り香がするだけでも追ってくることがある。クマの生態を学んでクマと人が適度な距離を保って生活してほしい」と呼びかけた。
(栗の名産地にサルやイノシシ:新潟)
新潟県内有数の栗の産地である五泉市で、サルやイノシシによる被害が出ている。村松地区の今井観光栗園(刈羽)では、サルやイノシシが園内に出没するため、40年以上続く恒例イベント「栗拾い」を中止した。2023年からサルがやってくるようになり、観光客への被害を懸念しての判断だ。猟友会が威嚇射撃などを行っているが、対策には限界もあり頭を悩ませている。今井観光栗園では毎年9月中旬から10月中旬まで、観光客の栗拾いを受け入れていた。しかし、23年秋ごろに初めてサルが何頭かで園内に出没するようになった。24年夏にも近くの畑で農作物被害があり、栗園に観光客を入れる栗拾いは危険があるとみて中止を決断。イノシシが木の下を掘り起こすなどの被害もあった。代表の目黒幹夫さん(72)は「ボスザルと数頭が何度もやってきて、栗の中身だけ食べていく」と頭を抱える。栗の直売や栗おこわは従来通り販売しているが、「売り上げは去年の6割くらいに落ち込んだ」と嘆く。
(防獣柵助成を農家単独でも:長野)
松本市は、イノシシやニホンジカ、カラスといった野生鳥獣から農作物を守る防護柵や電気柵を設置する費用を助成する事業で、複数の農家でなくても申請ができるよう条件を見直した。中山間地域に分類される入山辺、今井、内田、本郷、四賀、奈川、安曇の7地区は単独の農家や農業法人でも9月から申請できるようになり、制度の利便性が向上した。市の助成事業「農作物食害防止事業」は平成20(2008)年に始まり、毎年1~5件ほどが採択されている。昨年の採択数は0件で、「2戸以上の農家が共同で実施する」とした条件を改善すべきだとの声が農家から上がっていた。市議会6月定例会の一般質問で、中島昌子氏(政友会)がこの問題を取り上げた。電気柵やネットフェンスの設置に必要な資材購入費の半額(上限なし)を助成する制度で、集落全体を取り囲むような大規模な侵入防止施設を設置する場合は国庫補助事業も活用できる。住民の合意が得られた地域に市が資材を提供し、地域住民が労力を提供する「協働方式」で防護柵の設置が進められている。令和4年度は波田で電気柵600メートル、安曇で電気柵・防護柵290メートルが設置され、市は計108万円を助成した。本年度は一般会計当初予算に195万円を計上し、要件緩和前に3件の申請があった。農政課の丸山行康課長は「有害鳥獣に悩む農家が活用しやすいようにした。緩和後の申請は今のところ0件だが、積極的に活用してもらえるよう周知を図りたい」と話している。
(爆竹でクマ追い払い:北海道)
9日に北海道千歳市内の公園でクマ1頭が目撃されたことをうけて、千歳市などは10日朝、クマの追い払いを行いました。爆竹によるクマの追い払いが行われたのは、千歳市真町の青葉公園です。9日午後0時半すぎ、車の運転手が公園内にいるクマを目撃して警察に通報しました。付近ではクマの目撃が相次いでいて、警察が警戒を続けていました。(千歳市クマ防除隊 坂井憲一隊長)「特にクマの形跡はなかったので安心していいと判断している」。千歳市は現在公園の入り口を封鎖していますが、安全が確認できたとして、午後1時から開放する予定です。
(クマと共に生きるには)
過去最多の人身被害をもたらした昨年度に続き、今年度もヒグマ、ツキノワグマの市街地への出没、農作物や人への被害がおきています。クマによる被害をなくし、人間とクマが共に生きるには、何が必要でしょうか。3週にわたってみなさんと一緒に考えます。北海道に推定約1万2千頭が生息するヒグマは、アイヌ民族に「キムンカムイ(山の神)」として敬われ、木彫りの土産物が全国に知られるなど、地元でも親しみを持たれる存在だ。一方で、10人殺傷という史上最悪の被害として知られる三毛別事件が1915年に起きるなど、ヒグマによる人身被害は絶えず、人々を恐れさせる存在でもある。ヒグマとの向き合い方について、いまも議論は揺れている。<「殺さないで」抗議>2023年7月、札幌市で1頭の母グマが駆除された。「人に何も危害を加えていないクマは駆除しないで」「駆除されて心を痛める人間もいる」。1カ月半ほどの間に市に寄せられた意見は650件超。大部分は駆除に批判的な内容で、1日240件ほどに上ることもあった。市外や道外からの意見が全体の約7割で、「殺さない方法を考えてほしい」との内容が多くを占めた。この母グマと3頭の子グマは5~7月中旬、計18回出没が確認された。多くの登山客が訪れる藻岩山や住宅街周辺にも現れていた。ヒグマの出没対応について、道は有害性の判断基準を定め、各市町村は出没状況をもとに駆除の判断を行う。今回は「問題個体」として、駆除の対象となった。同年夏、札幌から約250キロ離れた道東地域でも、駆除を巡る論争が起きた。66頭の牛を襲った「OSO18(オソ)」が駆除されたことが明らかになった8月下旬以降、撃ったハンターへの批判がSNS上で続出し、批判の電話は地元の釧路町役場だけでなく、ハンターの自宅にもかかってきたという。オソの駆除に対する批判を受けて、道は9月下旬に「ヒグマ有害捕獲へのご理解のお願い」と題してメッセージをX(旧ツイッター)に投稿し、閲覧回数は2千万回を超えた。理解を示す反応が多く見られ、道の担当者は「ときには捕獲が必要という一定の理解を得られたと思う」と話した。そもそも、野生動物管理に関わる道職員や研究者、ハンターらにとって、ヒグマは積極的に駆除したい対象というわけではない。昨年10月、釧路市阿寒町の山奥で釣りをしていた50代男性を子連れの母グマが襲った。右肩をかまれ重傷を負う事故だったが、遭遇した場所が人の生活圏から離れた山中で、子グマを守る防衛行動だったと対策協議会は判断し、駆除しない方針を固めた。その4カ月前、砂川市の公園に衰弱した子グマが連日出没し、保護された。親からはぐれた子グマとみられ、放っておいたら死んでしまうような状況だったという。0歳とみられる子グマは旭川市旭山動物園に引き渡され、「すなすけ」として人気を博している。砂川市の鳥獣保護員として活動し、すなすけを保護した池上治男さん(北海道猟友会砂川支部長)は「どんなものにも命はある。なんでもかんでも殺せばいいというわけではない」と話す。当時は自治体や振興局も駆除の方針を示していたが、池上さんは反対した。ヒグマが人の生活圏に入るなど駆除が必要な場合はあるとした上で、「お互いに尊重し合う地球であってほしい」と人間との共存を望む。クマによる人身被害が多発した昨年度、環境省によると被害者は219人(6人死亡)に上った。体の大きさなどからヒグマによる被害が多いイメージがあるが、実際はツキノワグマによる被害者が大半を占める。ヒグマが生息する北海道で昨年度、人身被害にあったのは9人(2人死亡)。一方、ツキノワグマによる被害者は秋田県と岩手県だけで昨年度119人(2人死亡)を数え、2県で全体の半分以上となった。クマは首から上を狙って攻撃してくることが多い。命は助かったとしても、顔面の神経がまひしたり、眼球が破裂したりして、後遺症に苦しむ人は少なくない。岩手県高度救命救急センターは、2016年末までの6年間で、ツキノワグマによる被害で搬送された50人の症例を論文で発表した。9割の45人が顔にけがを負い、8人が片目または両目を失明したという。クマに襲われそうになった場合、うつぶせになり、首の周りを守る姿勢が推奨されている。秋田大学では、21年度から23年度に県内でクマに襲われて病院を受診した人のデータを分析して、この方法の有効性を検証し、重傷化を防ぐ手立ての研究を進めている。今年度は9月末時点で全国で67人がクマの被害に遭い、うち2人が死亡した。過去最多だった昨年度と比べると少ないが、岩手大農学部准教授の山内貴義さんは「気を緩めずに対策を続ける必要がある」と強調する。山内さんによると、エサとなるドングリなどの豊凶に関わらず、人里に出没するクマは増えているという。「山での勢力争いからはじき出された若い個体が多い。人間さえ恐れなければ、人里に行くとたくさんエサにありつけると学習してしまった」。そういったクマの多くは人と遭遇すると逃げるが、犬や車に驚き、興奮した勢いで人間を襲う可能性はあるという。国は今年、捕獲や調査に国の交付金が出る「指定管理鳥獣」にヒグマとツキノワグマを追加した。「クマの捕獲自体には反対していない。だが、科学的に個体数を推定したうえで、年間の捕獲上限数を設定する必要がある」と山内さんは釘を刺す。被害が増えたという理由だけで、捕獲の上限数を急増させていたら、クマはすぐに絶滅に追い込まれると危惧する。一般への啓発教育も重要だ。加えて、長期的に専門的な知識をもって対策や啓発にあたる人材が望まれる。近年、市町村では、総務省の事業である地域おこし協力隊を利用して、鳥獣被害対策にあたる人材を雇用する動きが盛んだ。だが、期限付きの非正規職員のため、人材育成の点で限界がある。山内さんは「学生には勧めたくない。国や自治体は、野生動物管理の専門職員として正規雇用し、長期的に育成すべきだ」と語る。
(「冬の使者」が伊豆沼に飛来、平年より2日遅く:宮城)
「冬の使者」とも呼ばれる渡り鳥のオオハクチョウが11日、宮城県栗原、登米両市にまたがる伊豆沼・内沼で今シーズン初めて確認された。県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市)によると、初飛来は平年より2日遅い。
(イノシシ、渋滞の車列を縫って猪突猛進:広島)
急げ、急げ―。朝の通勤ラッシュで混み合う広島市西区の国道2号西広島バイパスで、イノシシが疾走する様子を、ドライブレコーダーがとらえた。運転していた会社員男性によると11日午前7時50分ごろ、上り線を走行中、自身の車の前をイノシシが横切った。衝突は免れ、車列を縫って前方へ走り去った。映像を確認すると、車列後方から路側帯を走り、ノロノロ運転の乗用車やトラックを追い越す様子も映っていた。渋滞に巻き込まれたドライバーはうらやましかったかも。
(国道走る乗用車がクマと衝突:新潟)
新潟県湯沢町三俣の国道17号で11日午後9時半ごろ、乗用車がクマと衝突する事故がありました。警察によりますと、20代の男性が運転する乗用車が苗場方向へ走っていたところ、左側から体長約1mのクマが出てきて、車の前部と衝突。クマは右方向へ逃げていったということです。その直後、さらに別のクマ1頭(体長約1.5m)が現れ、道路を右側方向へ横切っていきました。乗用車はバンパーが損傷しましたが、運転手にけがはありませんでした。運転手の男性は新潟県内で釣りをし、群馬県内の自宅に帰る途中だったということです。現場から約500m離れた所には住宅があり、警察と町役場が注意を呼び掛けています。
(大学生がシカ肉の解体を体験:岩手)
農村地域の暮らしを感じるツアーで大学生がシカ肉の解体を体験しました。大槌町で行われた農村再発見ツアー「IWATE 農 LIFE」には、岩手大学と富士大学の学生あわせて9人が参加しました。大学生対象のこのツアーは、県内で暮らすことへの関心を高めてもらおうと県が企画しました。きょうは、ジビエ事業を展開する町内の食肉加工会社の代表を訪れ、スタッフの指導のもと、シカ肉を解体する作業を学生たちが体験しました。学生たちは貴重な体験を通して地域の生業への理解を深めていました。
(就業体験でシカ肉解体:北海道)
帯広畜産大の佐藤笑さん(21)が、湧別町の地域おこし協力隊のインターン制度を利用し、協力隊を今春卒業した田渕徹平さん(46)が代表を務めるエゾシカ肉加工業「伊藤産業」で就業体験を行った。
(牧場でジビエソーセージ作り体験:静岡)
不朽の名作、ディズニー映画『バンビ』。可愛らしいのに、自然の中を逞しく生きている…そんなイメージが大きなシカですが、日本各地の森林や農作物が食べられてしまうなどの被害の最も大きな要因がシカと言われています(農作物の被害額約35.0%、森林被害面積の約73%がシカによるもので野生鳥獣の中で1番)。また道路へのシカの侵入・飛び出しによる車両の衝突またはドライバーの回避行動に伴う路外への逸脱、車両相互の衝突事故は毎年2,000件を超えると言われています。自然豊かな柚野の里ですが、周囲の山のほとんどがスギやヒノキの植林で、大規模に伐採されて何もなくなっている部分もあるそうです。そこで15年くらい前に、FUJIYAMA HUNTER'S BEERの深澤さんは仲間たちと広葉樹でも植えようと、関係先に協力を求めた上で地元の子どもたちも集めた植樹祭をやっていたそうです。ところが次の年の春に同じ場所に行ってみたら、植えたはずの樹木が見当たらなく、シカに食べられほぼ全滅の状態でした。そこで調べた末、深澤さんは『自分でシカを捕まえよう』となったそうです。柚野と同じく広大な自然に恵まれている朝霧でも、食害や事故等に繋がるシカを狩猟されていますが、知っている方も少ない上、普段食べ慣れないシカ肉に抵抗を感じる方もいるようです。こういった中、生態系を守る取り組みとして狩猟した命を、無駄にせずに頂くことで、命の循環につなげて行こうと、10月6日よりまかいの牧場食の体験工房でジビエソーセージー作り体験が始まりました。ジビエソーセージ作り体験に使用されるシカ肉は、この夏に開設したFUJIYAMA HUNTER'S BEER深澤さんの認可施設で解体したものを使用します。ボウルにシカ肉やスパイスを入れて混ぜてから、腸詰めをしたら、ソーセージを均等な大きさにねじって調整まで一連の作業を体験!難しいところはスタッフさんが手伝ってくれるので安心です。自分で作ったジビエソーセージは、どんな味なのか…楽しみです。まかいの牧場のジビエソーセージー作り体験を通じて、ジビエの魅力や増え続ける鳥獣被害を減らし、地域の活性化や社会貢献の実現、SDGsへの取組についての理解を深めてみませんか?
(ジビエを特産化したい、クラウドファンディング開始:福井)
福井県大野市で飲食店を営む田嶋大樹さんが、大野産ジビエを地域の特産品にする事業に乗り出した。農作物に被害をもたらし「害獣」とされるシカやイノシシを有効活用し、付加価値のあるジビエ商品を展開したい考え。田嶋さんは10月8日、福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で事業費120万円の寄付募集を開始した。このプロジェクトは大野市による「ふるさと納税型クラウドファンディング」認定事業で、個人による寄付はふるさと納税の対象となる。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区錦ケ丘1丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
松島町によると、11日午前8時30分ごろ、松島町根廻蒜沢にクマが出没しました。
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10/11
(田んぼで68歳の男性死亡、シカに角で刺されたか:京都)
9日夜、京都府福知山市の田んぼで、60代の男性が胸から血を流して死亡しているのが見つかり、近くにオスのシカがいたことなどから、警察は角で刺された可能性があるとみて調べています。警察によりますと、9日午後8時すぎ福知山市下天津の田んぼで、近くに住む68歳の男性が胸から血を流して死亡しているのを、消防署員が見つけました。消防署員は男性が草刈りにでかけたまま帰宅しないという通報を受けて捜していたもので、男性を見つけた際、近くにオスのシカ1頭がいたということです。男性の胸には何かが刺さったような傷があり、周囲にはシカとみられる足跡が多数残されていて、警察は草刈りをしていた男性がシカの角で刺された可能性があるとみて、詳しく調べています。近所に住む70代の男性は「このあたりは昼間でもシカをよく見ますし、フェンスを跳び越えて田んぼに入ってきます。かわいいですが、共生するのは難しいと思います。このような被害が出て本当に残念です」と話していました。動物行動学が専門の公立鳥取環境大学の小林朋道 学長は、9月から11月はシカの繁殖期とされ、オスの攻撃性が高まるので注意が必要だと指摘しています。そのうえで、近くで見つけた場合はじっと動かずに驚かせないようにしていなくなるのを待ち、万が一向かってきた場合には、機敏に方向転換ができないため、素早く横に回り込み、距離をとることなどを挙げています。小林学長は「飼育していたシカが人を襲う事例は聞いたことがあるが、野生のシカによる被害だとすれば、これまで聞いたことがない。各地で人里への出没が増加しており、地域全体で生息状況などを把握して、警戒していく必要があるのではないか」と話しています。奈良市の奈良公園でシカの愛護活動を行う団体は、公園のシカは一般的な野生のシカに比べて人に慣れているものの、発情期のピークを迎えるこの時期は比較的気が荒くなるとして、注意を呼びかけています。奈良公園で観光客などがシカと接触してケガをする事故が増えていることから、シカの保護活動を行う「奈良の鹿愛護会」では、県などと協力し10日から危険性に応じて3段階の注意呼びかけを始めました。雄ジカの角が伸びるこの時期は危険性が2番目に高い「厳重注意」を出していて、市内15か所に設置されているデジタル掲示板で、シカと距離を取ることや、背中を見せないこと、オスとメスの間に入らないことなどを呼びかけていました。奈良の鹿愛護会によりますと、奈良公園のシカは一般的な野生のシカよりも人に慣れていますが、発情期のピークを迎えるこの時期は比較的気が荒くなっているということで「この時期は特にシカとの接触に注意してほしい」と話しています。
(野生イノシシ豚熱、県内で23頭目:佐賀)
佐賀県は9日、唐津市で捕獲した野生のイノシシ1頭が家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。
(豚熱に関するお知らせ:茨城)
令和6年10月9日に茨城県が行った検査の結果、令和6年10月2日に大字左貫地内で発見された死亡した野生イノシシから豚熱の感染が確認されました。茨城県内で355例目、町内では43例目となり、豚熱の感染が多数確認され警戒が必要となっています。
(去年のクマ人身被害は過去最多219人、県が捕獲上限見直しへ:福井)
ツキノワグマの出没が増加していることから、福井県は、今年度中に策定するクマの駆除に関する管理計画の方針を公表した。年間の捕獲数の上限を見直し、人とクマが暮らすエリアを分けるゾーニングを行うことで、クマの生息数を管理するとしている。9月20日に福井県庁で開かれた学識経験者らによる検討委員会の初会合で、県が方針を示した。クマの個体数維持を目的とした現行の「保護計画」を今年度で廃止。今後さらに2回会合を開いた上で、来年1月にも管理計画の素案をまとめ、同4月に施行する。環境省は4月、2023年度のクマによる人身被害が過去最多の219人になったことなどを踏まえ、ヒグマとツキノワグマを指定管理鳥獣に追加した。県によると、今年4~8月のクマの出没件数は554件で、04年に統計を取り始めてから過去最多だった。県はこうした状況を踏まえ、保護計画から管理計画に移行する。現在の保護計画で設定されている年間の捕獲上限数(156頭)は、最新の推定生息数を調査した上で目標個体数に変更し、人への被害軽減を目指す。ゾーニングによる管理では、主な生息地の「奥山」、人との接触があり得る「里山」、人が暮らす「農耕地等」や「集落」に区分した上で、人の生活圏から山際の手前約200メートルまでをクマを排除するゾーンに設定。電気柵を設置し、耕作放棄地を刈り払うとともに、生ゴミなどクマを引き寄せる食物を放置しないといった対策を取る方向性を示した。県担当者は「積極的に捕獲できるようになることで、人身被害の減少が期待できる」と意義を説明した。
(シカの増加は森林の炭素貯留機能を半減させた:九州大学)
近年、日本全国でシカの個体数が増加し、森林では高強度な植生採食によって下層植生の衰退、不嗜好性植物の増加、裸地化など様々な森林構造の変化が生じています。九州大学宮崎演習林(椎葉村)の山岳林において、高強度のシカ採食によって森林構造が変化した林分で炭素の蓄積量を計測したところ、シカ採食の影響を受けない林分に比べ炭素蓄積量が最大で約半減することが明らかになりました。本研究成果は日本の森林で深刻化するシカの植生採食が、森林の二酸化炭素の貯留機能を劣化させることを初めて示しました。本研究は、将来の気候変動を緩和させるためにもシカの食害対策が重要であることを示しています。森林生態系は二酸化炭素の吸収し、蓄えることで気候変動緩和に貢献することが期待されています。しかし、日本の多くの天然林では現在、個体数の増加したニホンジカの植生採食が深刻化しており、下層植生の減少や不嗜好性植物への置き換わりが生じています。また、樹木の枯死によって生じたギャップ地では稚樹の更新が阻害され、裸地化しています。しかし、これらのような森林構造の変化が森林の炭素蓄積量にどのような影響を与えるのか明らかになっていませんでした。九州大学大学院生物資源環境科学府 博士後期課程の阿部隼人氏、九州大学大学院農学研究院の片山歩美准教授、久米朋宣教授らの研究グループは、シカの植生採食が長期的に続く九州大学宮崎演習林の山岳林でフィールド調査を行い、シカによる森林構造の変化が森林の炭素蓄積量をどの程度減少させるのか計測しました。その結果、宮崎演習林の天然林を構成するブナやモミの針広混交林が、シカに不嗜好なアセビの灌木林や、ギャップ地に変化することで、生態系内に蓄えられた炭素が最大49%減少することが明らかになりました。またこの炭素蓄積量の減少は、稚樹の更新阻害によって中~大型の上層木が減少したこと、また下層植生劣化に伴い生じた土壌侵食によって林床に堆積する植物遺体や土壌有機物が流亡したことが原因であると考えられました。本研究結果は天然林の保全や生態系サービスを維持するために、シカの過剰な植生採食をコントロールする必要性を提示しています。本研究成果は、2024年5月10日に国際学術誌「Forest Ecology and Management」のオンライン速報版で公開されました。
(クマの目撃情報相次ぐ、集落で専門家から対策を学ぶ:石川)
県内でクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、加賀市の山あいの地区で住民がクマを集落に近づけないための対策を専門家から学びました。加賀市の西谷地区会館には地元の住民のほか県の担当者やクマ対策の専門家など約15人が集まり、はじめにことしの被害状況などを確認しました。続いて集落の中を回って過去にクマが出没した場所などを確認し、専門家からクマの餌になる柿や栗は不要な枝を切るなど手入れをする必要があると説明を受けました。また、家の周りや道路などの見通しをよくするため、周辺の草刈りも行いました。県内ではことしに入ってから10月2日までのクマの目撃情報が269件と過去2番目に多くなっていて、県は「出没警戒情報」を出して対策を呼びかけています。クマ対策に詳しい「野生鳥獣対策連携センター」の上田剛平取締役は「研修会をきっかけに1人1人のクマに対する意識が高まれば、人が襲われる事故を減らしていくことができます」と話していました。
(クマ出没の季節、市街地で対応訓練:岐阜)
岐阜県飛騨市で7日、市街地にクマが出没したことを想定した対応訓練が行われました。この訓練は、これから11月ごろにかけてクマの出没回数が増えることが予想されるためおこなわれました。飛騨市では去年10月、人がクマに襲われけがをする事故が発生して以降、市と警察、猟友会が連携を強化しています。7日の訓練は市街地にクマが出没した想定で、参加した警察官のひとりがクマに扮しておこなわれました。爆竹や花火を使ってクマを山に遠ざける手段や、麻酔銃を使用する際の注意事項などを改めて確認しました。
(クマ目撃件数が過去最多上回るペース:静岡)
今年度、静岡県内でのクマの目撃件数は100件を超え、過去最多となった昨年度をはるかに上回るペースとなっています。県は今後さらに出没が増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。県によりますと、県内でのクマの目撃件数はことし4月から9月までの半年間で106件にのぼっています。これは平成25年度に統計を取り始めてから、年間の目撃件数が過去最多だった昨年度の同じ時期と比べて3倍以上となっています。今年度の目撃件数を地域別にみると静岡市が46件と最も多く、次いで富士宮市で26件、小山町で13件、浜松市で11件となっています。これからの季節は冬眠を控えたクマがエサとなる木の実を求めて活動が活発になるとされ、去年は10月と11月にかけて目撃件数が急増しました。県は今後さらに出没が増えるおそれがあるとして、ホームページに掲載している目撃場所を表示した「出没マップ」を活用し、山に入る際は鈴やラジオで自分の存在を知らせること、それにクマの活動が活発な早朝や夕方は山に入るのを避け、クマのエサとなる生ゴミや収穫しない果物などは適切に処分するよう呼びかけています。
(熊の目撃情報を示した地図「熊っぷ」作成:福島)
福島署は2日、管内の熊目撃情報があった場所を示した地図「Kuma―Map!(熊っぷ)」を作成した。同署はホームページに公開するほか、交番や駐在所に掲示し、市民に注意を促す。今年1月~8月末までに同署に寄せられた情報をまとめた。目撃件数は57件で前年同期より1件少ない。出没情報は同市の土湯温泉町、在庭坂、荒井で多く目撃されている。山間部だけでなく住宅地でも出没が確認されている。福島署の渡辺智久地域課長は「山林に入る際は、ラジオやクマよけの鈴など身に付けて警戒してほしい」と呼びかけている。
(国会議員の仕事とは?猟銃規制強化の議論で見えた「地元の声届ける」)
衆議院が9日、解散された。石破茂首相が新政権の信を問う総選挙は、15日公示、27日に投開票される。選挙で選ばれる国会議員は国民の生活にどんな影響を与えているのか。地元の有権者の声を聴き、国会で議論をして政策に反映する。普段の生活の中で、その成果を実感する機会は少ないが、銃刀法改正の議論を巡り、その仕事ぶりが見える場面があった。長野県で起きた殺人事件でハーフライフル銃が使われたことを受け、昨年12月に法改正による所持に関する規制強化の方針が示された。北海道銃砲火薬商組合の沖慶一郎組合長(57)は、その知らせに驚いた。ハーフライフル銃は北海道の狩猟や野生動物管理には欠かせない。ヒグマやエゾシカなど遠くの大型獣を狙う機会が多いためライフル銃が必要だが、散弾銃の所持を10年以上継続しないと所持できない。このため、初年度から所持できるハーフライフル銃が多く使われ、全国で許可されている約半数が道内にある。ハンターの活動は狩猟や有害駆除のみならず、山中を捜索する警察の警護やシカとの列車事故の対応など多岐に及ぶ。ハーフライフル銃を所持できないことで、新人ハンターの育成に影響が出ることは明白だった。
(市街地のクマ出没に備えて、急増受け研修会:北海道)
根室市は8日、市街地でのヒグマ出没を想定した対応研修会を開いた。市内はクマ出没件数が急増していることから関係機関による机上訓練から撃退スプレーの噴射まで実践するこれまでで最も本格的な内容で、市や根室署、北海道猟友会根室支部などの約20人が参加し対応を考えた。
(”メスを探して”大きな動き、シカの行動範囲広がる:北海道)
札幌市内では先週からシカの出没が相次いでいます。7日朝も白石区内の駐車場などでシカが目撃されました。10月はシカの繁殖時期のため行動範囲が広がるということで、道などが注意を呼びかけています。あたりをうかがいながら道路を横断するシカ。午前4時半ごろ、札幌市中央区南21条西9丁目付近でオスのシカ1頭が目撃されました。このシカは、午前3時半ごろに中央区南2条西12丁目で目撃されていて、通報をうけた警察が見守りを続けましたが、その後、自衛隊の敷地に入ったということです。また、午前6時半ごろには駐車場をうろつくシカの姿もー白石区川下4条1丁目でオスのシカ1頭が目撃されました。札幌では先週から市街地でシカの目撃が相次いでいます。なぜ今月に入って急増したのでしょうか?(札幌市環境局 坂田一人環境共生課長)「10月、11月は繁殖期にあたる。オスはメスを探して大きな動きをみせる時期。(シカは)皆さんが考えているよりも遠い距離で警戒している。刺激せずに遠巻きに安全確保のために警察や市に連絡していただければ」。10月はシカが繁殖期に入り行動範囲が広がるということで、道などが注意を呼び掛けています。
(ドラレコが捉えた車とシカ衝突、出没急増のワケは?:北海道)
札幌市内では先週からシカの出没が相次いでいます。10月はシカの繁殖時期のため行動範囲が広がっていて、車の接触事故があるなど注意が必要です。視聴者から送られてきたドライブレコーダーの映像です。道路を走るシカを捉えています。映像は6日午前10時ごろ、札幌市手稲区西宮の沢5条1丁目の国道5号で撮影されました。運転手はシカの姿を見失ったといいますが―車のうしろ側のドライブレコーダーが、シカと車が衝突する瞬間を捉えていました。シカは車にはねられたあと、西側に走り去りました。また、7日午前6時半ごろ、札幌市白石区川下4条1丁目にある店舗の駐車場で、あたりを見まわしながらゆっくりと歩くオスのシカ1頭が目撃されました。通報をうけた警察が見守りを続けましたが、江別市方向に去っていったということです。札幌市中心部の道庁・赤れんが庁舎の前庭にシカが出没し、警察や道職員などが警戒に当たりました。同じ日の午後8時40分ごろには、同一個体とみられるシカが周辺の道路を横断し、走り去る姿をカメラがとらえました。札幌では先週から市内中心部でシカの目撃が相次いでいます。なぜ今月に入って急増したのでしょうか?(札幌市環境局 坂田一人環境共生課長)「10月、11月は繁殖期にあたる。オスはメスを探して大きな動きを見せる時期。(シカは)皆さんが考えているよりも遠い距離で警戒している。刺激せずに遠巻きに見て、安全確保のために警察や市に連絡いただければ」。シカの行動範囲が広がる時期に入り、道などが注意を呼び掛けています。
(引越し先にムクドリの大群、深夜も大音量:埼玉)
埼玉県春日部市で、住宅街の上を大量のムクドリが飛び回っている様子が撮影されました。付近に2週間前に引っ越してきたという住民が「長くは住めない」と話しました。住宅街に響き渡る、耳をつんざくような鳴き声。彼らが寝床としているのは、埼玉県春日部駅から徒歩数分の住宅街の一角、マンションなどに囲まれた公園です。日中はなんら変わりない普通の街ですが、空がうっすらと暗くなり始めた午後5時、どこからともなくやってくるムクドリの群れ。次々とやってきては群れ同士が合体し、さらに巨大な群れになっていきます。騒音を撒き散らしながら、我が物顔で縦横無尽に飛び回るムクドリ。この騒音は本来なら寝静まる時間の住宅街に鳴き声が響きます。ムクドリにとって時間はお構いなしといった様子で、このまま朝まで騒音が続きます。示し合わせたかのように、木から電線に飛び移るムクドリ。すると、飛び立ったかと思うと、一瞬で霧のように消えていきました。ムクドリは悲鳴のような鳴き声を上げ、空を覆い尽くしました。そして、先ほどの光景が夢だったかのように、住宅街にはようやく静寂が戻ったのです。公園の目の前にあるマンションの住民はこのように話します。マンションの4階に住んでいるため、ちょうど目線の高さに電線や公園の木があり、ムクドリの群れがすぐ目の前を通り過ぎます。室内で窓を閉めた状態の騒音レベルは60デシベル近くで、これは1メートルの距離で掃除機をかけている時の音に相当します。この騒音が一晩中続くため、住民は生活に支障が出るほどの騒音に悩まされています。ムクドリが集まるのは夕方から朝にかけてです。そのため、日中の内見では気付くことができませんでした。引っ越し後に初めて目の当たりにしたショッキングな光景です。住民は引っ越したばかりで、すぐには転居することができないといいます。空が暗くなり始めた午後5時ごろ、埼玉県東川口駅周辺でも異様な光景が見られました。空を埋め尽くすほどのムクドリの大群が縦横無尽に飛び回り、ロータリーに立つ2本の木に続々と降り立ちました。この大群に住民も困惑しています。川口市は15年ほど前からねぐらの枝を切り、止まりづらくするなどの対策を行ってきたものの、根本的な解決には至っていません。10年ほど前からムクドリ被害に悩まされているさいたま新都心駅周辺では、8年前にムクドリが嫌がる機械を導入し、3年前にはねぐらとなっていた複数の街路樹に青いネットを設置するなど、ムクドリ対策に奔走してきました。その後、一度はムクドリを追い払うことに成功したものの、翌年には対策を施した場所から500メートルほど南にある住宅街へと移動しました。住民は洗濯物が外で干せなくなるほどの影響を受けていました。その後もさいたま市はムクドリが寄り付かないように木の枝を切るなどの対策を継続。今年も7月に9本の木をムクドリが止まらないように剪定(せんてい)したといいます。しかし、現場を取材すると、空にはムクドリの大群が我が物顔で旋回を繰り返していました。ムクドリは住宅街から商業施設の木に場所を移していました。さいたま市担当者「対策を続けてきたからなのか、今年はムクドリが少なくなっています。市で管理している街路樹にはほとんど寄り付いていないのですが、近くの商業施設の木に移動してしまったようです」。さいたま市は、今後もムクドリの状況を見ながら対策を続けていくとしています。
(市街地になぜ?出没相次ぐ「オスのニホンジカ」どこから来た?:新潟)
10月6日、新潟市西区に出没した生き物……大きな角を持つオスのシカです。実は、10月に入り市街地ではこうしたシカの目撃情報が相次いでいます。なぜ現れたのでしょうか。視聴者が撮影した映像……。生け垣の間にいるのは野生のシカです。大きな体に立派な角。のんびりムシャムシャと葉を食べています。近くに人もいますが、動じる様子もありません。シカが現れた場所それは……新潟市西区の「青山斎場」です。1キロ圏内に駅や学校もあるなど市街地に近いこのエリア周辺では7日もシカが目撃されるなど今月に入りシカの出没情報が相次いでいるのです。〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉「ニホンジカのオスで4歳以上の個体だっていうのがわかります」。新潟大学の箕口名誉教授によるとニホンジカのオスは大人の場合、体長がおよそ1メートル50センチ、体重が100キロ近くになるといいます。なぜ市街地に現れたのでしょうか。〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉「角田・弥彦山塊から海岸林の森を伝って今回出没した場所まで移動してきたのではないか」。箕口教授によるとシカは里山の利用減少などによって行動範囲を拡大させていて最近は新潟市の中心部近くまでやってくるケースが増えているといいます。愛らしい姿に思わず近寄りなくなりますが、この時期のオスには注意が必要です。〈新潟大学 箕口秀夫名誉教授〉「シカはいまが繁殖期です。メスを求めてどんどん行動域を広げているということと、繁殖期ですので少し気が荒くなっている」。驚かせると場合によっては鋭い角で襲ってくる危険もあることから大きな声を出さない、近づかないことが大切だと言います。里山の減少で行動範囲を広げるシカ……新潟市は、目撃したら区役所や警察に通報するよう呼びかけています。
(イノシシの代わりに人を撃つ猟師、「誤認射撃」繰り返される理由:韓国)
最近、韓国キョンギド(京畿道)やキョンサンブクド(慶尚北道)など全国で、猟師の誤射による人命被害が後を絶たない。2019年末、アフリカ豚熱(ASF)の拡散と農作物被害予防のためにイノシシなど有害野生動物捕獲報賞金支給制が導入された余波だ。農作物の被害を減らすためには、猟師が必要だが、ずさんな免許発給や緩い運営を改めるべきだという指摘が出ている。10日、環境部によると、報奨金制導入前に1万5000人あまりだった狩猟免許1種の所持者数は、昨年末3万1337人と2倍以上に急増した。政府はイノシシ1頭を捕獲する度に20万ウォンの褒賞金を支給している。政府の報賞金20万ウォンの他に、地方自治体も少なくとも5万ウォンから最大30万ウォンまで別途報賞金を与えており、報賞金がなかった時はほとんど出動しなかった猟師たちが今は自発的に狩りに出るようになった。獲物を捕まえるための競争も激しくなり、報賞金を分け合うチームも多くなったという。35人の猟師が活動しているチュンチョンブクド(忠清北道)ヨンドン(永同)郡で1月から8月末までに捕獲されたイノシシの数は計1550頭だ。昨年1年間に捕獲された1325頭を、すでに超えている。誤射による人命被害も増えている。6日午後11時30分ごろ、京畿道ヨンチョン(漣川)郡のある道路沿いで40代の男性猟師によって、狩猟に出ていた40代の猟師が死亡した。亡くなった猟師は蛍光安全ベストを着用していなかった。先立って7月13日夜には慶尚北道ヨンジュ(栄州)市で60代の猟師が豆畑で苗を植えていた50代の農家をイノシシと勘違いして死亡させた。同様の事故で今年に入って3人が死亡した。警察庁によると、昨年発生した銃事故8件のうち5件が、人をイノシシと誤認したことで発生した。
(ツキノワグマが庭で歩いていた、冬眠を控える秋は動き活溌に)
山口、広島、島根県にまたがる西中国山地のツキノワグマ。環境省のレッドデータブックで「絶滅の恐れのある地域個体群」とされ、1994年度から狩猟が禁じられている。しかし近年は目撃が急増。人的被害も出るなどし、30年続く保護政策の現場は揺れている。9月20日深夜、山口県岩国市美和町の山あいの集落。自宅のリビングにいた会社員鞘本和美さん(37)は、庭のセンサーライトが光っているのに気付いた。窓越しに庭を見ると、体長約1・2メートルのツキノワグマ1頭が歩いていた。「餌を求めて迷い込んできたようだった」と鞘本さん。とっさにスマートフォンで撮影した。クマは鞘本さんに気づく様子もなく、人が歩くほどのスピードで、来た方向に引き返した。「山に囲まれているが、まさか自宅の庭に出るとは」山口県内でツキノワグマの目撃情報が急増している。2023年度の目撃情報(痕跡、捕獲含む)は過去最多の444件。その6割が岩国、周南市で、特にクリやカキなどの果樹園が多い北部に集中していた。県自然保護課によると、24年度はさらに前年度から倍増のペースで推移する。クマは冬眠を控える秋、栄養を蓄えようと活発に動く。NPO法人日本ツキノワグマ研究所(広島県廿日市市)の米田一彦所長(76)は「広島の芸北、島根の石見で餌となるドングリ類などが不作だと山口県東部の岩国市錦、美和、周南市鹿野方面に移動する。この地域は放棄された果樹が多く、カキやクリもある。そこで繁殖している」とみる。西中国山地は長年、ツキノワグマが命をつなぐ場所だった。しかし、奥山の環境は国の政策で一変。1960年代からスギやヒノキなど建材用の針葉樹が植えられ、ドングリがなるブナなど広葉樹の伐採が進んだ。餌が減った奥山から、人口減と高齢化が進む中山間地域にクマが出てきた。3県境に近い岩国市錦町宇佐地区。昔からクマが目撃され、近年は果樹の食害が深刻化している。山あいの集落にある栗川カツ子さん(79)の自宅そばの畑では9月中旬、高さ約5メートルのクリの木が荒らされた。実がなった直径約5センチの枝が折られたり、枝を積み重ねた「クマ棚」を作られたりした。栗川さんは「3年前に初めてクリの被害に遭った。この木は今年は収穫できない。枝の回復まで数年かかる」とこぼす。「ここまでの果樹被害は昔はなかった。里山の味を覚えて出てくる」と近くの中西亮二さん(62)は言う。旧錦町や市の職員として農政に携わり、現在も再任用職員として市の出張所で働く。地域ではクマが寄りつかないよう、果樹の管理強化が進む。市も24年8月、放任果樹対策として撤去費の一部補助を始めた。「果樹を切れば食害は軽減されるが、里山の機能も奪われる。人が減っていく地域で獣害とどう向き合っていけばよいか」。頭を悩ませる。
(AI1がクマを認識、即座に知らせるシステム稼働:富山)
クマの出没が1年で最も多くなる時期を控え、AIでクマの出没を認識して知らせるセンサーカメラが富山県砺波市に設置されました。これは北陸電力など3社が共同開発した「Bアラート」というシステムで、AIが撮影画像を分析し、クマと認識すると市の担当者などにメールで知らせる仕組みです。クマとの遭遇を可能な限り回避し、人身被害を未然に防止するほかクマ対策の初動の迅速化が期待されています。砺波市では新たに4つの地区で12台が設置されますが、この日はこのうち3台が取り付けられました。クマのエサとなるドングリは去年に続き不作で、富山県はクマの活動範囲が広がる可能性や里山地域に定着している可能性があるとして、注意を呼びかけています。砺波市農業振興課 渡邊大介主査「いち早く情報が届くようにということで、効果を期待しています。カメラにたくさん写るということがあれば捕獲するおりなんかを仕掛けて、捕獲につなげていけるような流れにもっていけたらといいと期待しています」。
(温泉街の住宅敷地にクマ立てこもり、散弾銃で駆除:石川)
加賀市山代温泉の住宅の敷地内にクマ1頭が立てこもり先ほど駆除されました。けが人はいませんでした。加賀市や警察によりますとクマが立てこもってたのは加賀市山代温泉の住宅敷地内で午前7時20分頃、リフォーム業者から「住宅敷地内にクマがいる」と110番通報がありました。警察や猟友会が取り囲み警戒を続けていましたが午前10時15分頃、散弾銃で駆除されたということです。けが人はいませんでした。
(突然道路に飛び出したクマが激突、大破した車は"走行不能"に:)
突然道路に飛び出してきたヒグマ。激しい衝突音とともに、車は大破。走行できなくなってしまいました。10月8日夕方、北海道砂川市で軽乗用車が走行中、草むらから飛び出してきたヒグマと衝突しました。この事故で、車は前方部分が大破し、エアバッグが作動するなどしましたが、運転していた男性にケガはありませんでした。クマは体長1メートルほどで、衝突したあと、そのまま反対側の道路脇に走り去ったということです。運転していた男性は、「ブレーキを踏む間もなく飛び出してきた。シカは多いがクマは初めて。一瞬のことで頭が真っ白になったが、人ではなく熊でまだよかった」と話しています。この事故で、車は走行不能となり、廃車になる見込みだということです。
(イノシシと衝突によるダイヤ乱れ:鹿児島)
JR九州によると、9日午前0時2分現在、JR鹿児島線天拝山~原田でイノシシと衝突によるダイヤ乱れが発生している。
(温泉街を我が物顔でイノシシがかっ歩:山梨)
山梨県を代表する温泉街に現れたのは、イノシシ。7日午後、笛吹市の石和温泉街にイノシシ2頭が現れ、現場は一時騒然としました。「石和町川中島の温泉街をイノシシ2頭が歩いている」と笛吹市に通報があったのは、7日午後3時半ごろです。2頭は山梨を代表する温泉街をかっ歩し、その後、足湯広場に逃げ込みました。警察や市の職員、猟友会が捜索にあたり、約1時間半後の午後5時過ぎに1頭を捕獲しました。体長およそ70センチで子どもとみられます。1頭はまだ逃げていて市が注意を呼びかけています。
(市街地でシカの目撃情報、ここ数日相次ぐ:熊本)
熊本県警は8日、熊本市中央区黒髪2丁目の上河原公園付近の白川河川敷で同日午後5時50分ごろ、シカ1頭が目撃されたとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。ここ数日、同市では河川敷を中心に市街地でシカの目撃情報が相次いでいる。
(シカ侵入の秋田道、上下線通行止め解除:秋田)
ネクスコ東日本秋田管理事務所によると、秋田自動車道にシカが侵入した影響で、秋田道の協和インターチェンジ(IC)―秋田南IC、日本海東北自動車道・秋田空港IC―河辺ジャンクションの上下線が通行止めとなっていたが、10日午前11時55分にいずれも解除された。
(野球場付近に体長約2mのクマ、公園立ち入り禁止に:北海道)
9日午後千歳市の公園で体長およそ2メートルのクマが目撃されました。警察などが注意を呼び掛けています。午後0時半すぎ、千歳市の青葉公園にある野球場付近で「茂みの中にいるクマを見た」と車で通りがかった人から110番通報がありました。目撃されたのは体長およそ2メートルのクマで、市が調査に入りましたが今のところ痕跡などは見つかっていません。調査に入ったハンター:「早朝のジョギングなどは、1人でいくのは控えた方が良いと思います」。今回の目撃を受け、千歳市は青葉公園への立ち入りを禁止していて、10日以降も継続するか検討しています。
(鳥獣被害防止やジビエ利活用の取り組み募集)
農林水産省は鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の利活用に取り組みを表彰する「令和6年度鳥獣被害対策優良活動表彰」の候補を募集している。野生鳥獣による農産物などへの被害が深刻になっていることから農水省は都道府県と連携し鳥獣対策を推進しており、地域での鳥獣被害防止対策や捕獲して鳥獣の食肉を利用するなどの取り組む個人や団体の表彰を行ってきた。表彰対象者は鳥獣対策に貢献している個人または団体で、鳥獣対策活動が概ね5年以上、継続的に行われていることが条件となる。個人は、市町村の鳥獣被害対策実施隊の隊員や実施隊の活動に協力している人など。団体は実施隊や実施隊と連携している団体、都道府県や市町村と連携して活動している団体など。表彰の内容は農林水産大臣賞2点以内(被害防止部門、または捕獲鳥獣利活用部門、いずれも個人・団体)、農林水産省農村振興局長賞6点以内(同)。
(狩猟と販売を体験できる一次産業教育イベント「リトルハンターズマーケット」:三重)
一般社団法人ティーンエイジャービジネス協会は、10代(ティーンエイジャー)がビジネスの実体験を通じ、力強く生き抜く力を育むための実践型教育プログラムを提供しています。害獣を狩猟し、ジビエとして食することで命の循環を学び、加工品を作ることで社会経済の巡りを学ぶ「リトル・ハンターズ・マーケット~小さな狩人たち~」が、2024年11月8日(金)~10日(日)及び12月13日(金)~15日(日)に開催決定致しました。
(まさに山の主「巨大イノシシ」の味は…?:鳥取)
9月、鳥取県江府町の山の中で、体重およそ140キロ、まさに「山の主」とも言える巨大イノシシが捕獲されました。イノシシ肉の解体・熟成が終わり、この「山の主」を味わえるようになったということで、さっそく取材に向かいました。果たしてその味は?9月28日、鳥取県江府町で捕獲された巨大イノシシ。町内でジビエの加工などを行っている「奥大山地美恵」が、鳥取県江府町の奥大山で仕掛けた罠にかかっているところを発見し、猟銃を使って仕留められました。奥大山地美恵 宇田川保 副会長「とてもじゃないけど、入っていって見に行ったときはもう向かってきて怖かったて言って」。奥大山地美恵 足立隆光さん「突進してくるんじゃないかと思って怖かったです。突進してきたときにカバかと思いました」。通常のイノシシは、体重4~50キロほどということですが、計測したところ140キロほどあり、3倍近くの重さになります。体長は1メートル83センチ、胴回りは1メートル36センチほどもあり、人間と比べると、その大きさがよく分かります。肉は400人前になるだろうということで、まさに「山の主」です。この巨大イノシシ、その後解体され熟成も終わり、試食会が行われるということで、6日、記者もこの試食会に参加させていただきました。新鮮な肉のうまみを存分に引き出せるよう、材料はシンプルにイノシシ肉、白菜、ネギのみ。10分ほど煮込んだら完成です。小村ののか 記者「では、いただきます。うん。噛めば噛むほど脂のうまみが出てきて臭みも全くなくておいしいです」。試食をした男性は「食感もしっかりしていて脂が甘くておいしいです」。奥大山地美恵の活動は、ただ肉を提供するだけではなく、イノシシやシカなどの害獣から農作物を守るという意味もあり、地域にとって重要なものとなっています。奥大山地美恵 宇田川保 副会長 「被害は減ってますね。ジビエの肉の評価が上がればいいと思います」。奥大山地美恵の商品は、道の駅 奥大山で販売されていて、今回捕獲されたイノシシの肉は200パックほど販売されるということです。
(気軽にシカ肉を購入できるジビエ自販機:岩手)
ジビエ食材として、近年よく耳にするようになった「シカの肉」。でも、どこで売っているのか・・・分からないですよね?ところが、ある道の駅にお手軽にシカの肉が帰る自販機があると聞き、現地に赴きました。こちらは岩手県雫石町にある「道の駅・雫石あねっこ」。地元の新鮮野菜や特産品を販売する産直施設として、温泉施設として人気です。この施設の入り口付近をよく見ると・・・自販機に「鹿肉」の文字がいっぱい!これが昼でも夜でも気軽にシカの肉が買える自販機です。なになに、山賊焼き?寒こうじ漬?どれもかなり「こだわり」を感じます。この自販機は2023年12月、この道の駅に設置されました。設置当初、珍しさから爆発的な売れ行きだったそうです。以後は少し落ちつきましたが、安定して売れている、とのこと。早速、購入してみることに。私は「鹿肉ロース」をセレクト。1500円です。出てきました。冷凍です!包み紙がちょっとおしゃれ。そしてこれを自宅に持ち帰り、家人に調理してもらいました。それがこちら。「シカ肉のオリーブオイル焼」です。ではいただきます。豚や牛に比べると、歯ごたえがあります。ただ、硬いというほどではありません。「ジビエ特有の臭みはあるのか」気になるところですが、臭みのようなものはまったくありません。噛むとワインのような良い香りを感じるぐらいです。おいしいです。お肉についてのこだわりを、この自販機を展開している「MOMIJI株式会社」の広報担当、藤原悟美さんにお聞きしました。藤原さん「自販機で売られているシカのお肉はすべてプレミアムなもので、捕獲から処理までかなりこだわっています。個体は4歳以下のメスか、3歳以下のオスの肉です。弊社では農林水産省の『国産ジビエ認証』を取得していますので、安心してお求めいただけますよ」。なるほど、それでくせのないおいしいお肉なんですね。この道の駅の自販機の並びでもひときわ目を引く「シカ肉の自販機」。これからも道の駅を訪れる人にジビエの魅力を伝え続けていきます。
(鳥獣害対策で捕獲された鹿肉を使用した「鹿ラグーパスタセット」発売:埼玉)
カリラボは、横瀬ジビエ製造場で精肉された最高品質の鹿ジビエ肉を使用した「鹿ラグーパスタセット」を発売している。「鹿ラグーパスタセット」は、地元・埼玉県横瀬町の鳥獣害対策で捕獲された鹿肉をふんだんに使用したパスタだ。埼玉県秩父郡横瀬町で生まれ育った鹿ジビエ肉を使用している。横瀬ジビエ製造場で精肉されたこだわりの鹿肉本来の味と、ごろっとした鹿肉の食感を楽しめる、地元横瀬産の椎茸もたっぷり加えた贅沢なラグーソースだ。埼玉県秩父市の製麺専門工場・清川製麺のもちもちの生パスタとセットにした。鳥獣害対策で捕獲された鹿肉を高品質かつ安全に加工するため、地元猟師と連携し、捕獲から精肉までをすべてカリラボスタッフで実施。こちらは横瀬ジビエ製造場内の精肉施設だ。横瀬ジビエ製造場では、地元猟師と連携し、罠での捕獲の連絡を受けると、カリラボスタッフが現場に駆け付け、止め刺しからすべてに対応することで最高品質と安全を追求している。専門の器具・機材を用い、独自のプロセス管理・熟成管理・熟練の解体処理技術者による精肉加工処理により、高品質で安心安全なジビエ肉を製造している。「鹿ラグーパスタセット」の価格は1人前1,900円で、横瀬町芦ヶ久保にある「道の駅 果樹公園あしがくぼ」、「A_Sta.Ba(アスタバ)」の自動販売機、秩父市宮側町の「じばさん商店」とカリラボECサイトで販売する。今年発売した「鹿100%ソーセージ(和)」が好評だったことから、今回も簡単な調理で幅広い年代の人にジビエを楽しんでもらえるようパスタセットを開発した。「鹿100%ソーセージ(和)」は、横瀬の里山で育った最高品質のシカ肉だけを使用し、山椒と味噌で風味豊かに仕上げたソーセージだ。山椒と味噌で引き出した鹿の風味を、ほどよい弾力と一緒に楽しめるだろう。好みで生山椒や生七味などと合わせたり、みそ汁やスープに入れるのもおすすめ。ウィスキーなどのハードリカーとの相性も抜群なので、お酒のお供にもピッタリだ。なお、カリラボは「日本の狩猟をつくる、繋げる」をコンセプトに設立された会社で、日本全国の鳥獣害に悩む人々と狩猟に関係のある人々を繋ぎ、本格的な狩猟サービスから、狩猟・解体体験イベントや、ジビエ肉の加工・販売、レストラン営業などさまざまなサービスを提供している。この機会に、地域の獣害課題解決に貢献する「鹿ラグーパスタセット」を味わってみては。
(おいしく、楽しく野生動物とのつながりを考える3日間:新潟)
10月12日(土)~14日(祝)、柏崎・夢の森公園を会場に、野生動物について考えるイベント『ケモノまつり』が開催されます。コルク銃で的を撃ち、ハンター気分を味わえる『ケモノ射的』、ジビエウィンナーを焼いて食べる『ジビエたき火』、オリジナルストラップを作る『鹿角と鹿レザーのクラフト』といった野生動物の魅力に触れる催しが目白押しです!なかでも注目は『イノシシピザ焼き体験』。レストランで使われているような上質なイノシシ肉を使ってピザを作るという本格派! な体験です(イノシシ肉はベーコンに変更OK)。薪割りも体験できます。親子のみならず、大人にもおすすめですよ。イノシシ肉を食べてみたい! という方はこの機会にぜひ参加してみてはいかがでしょう。ピザ焼き体験ができるのは『ケモノまつり』開催中の3日間。参加には事前予約・体験料金(1人ピザ一枚1,500円)が必要です。先着なので、早めの申し込みを!なお、野生動物の生態や獣害問題について紹介する『ケモノ展』も12月1日(日)まで開催中。本物のシカの骨やイノシシの皮などを展示するほか、柏崎市の獣害問題の現状や人とケモノのつながりに焦点を当て、小さな子どもにも分かりやすく解説します。食欲の秋。『ケモノまつり』でジビエを味わった後は、「ケモノ」に関する展示を見て、野生動物との共存について考えてみませんか。
(レトルトで叶える「3つ星ジビエ料理」)
創業100余年の容器メーカー大手、東洋製罐グループが、辻調理師専門学校とタイアップした「+Recipe プロジェクト」を発表した。そもそもレトルト食品は、一般消費者が手抜きしたい時に利用する加工品というイメージがある。しかし本来、「レトルト」は缶詰などの殺菌工程である加圧加熱殺菌の技術を指す。同プロジェクトでは、そのレトルトを「調理技術」の1つと捉えて製品開発。レトルト加工したものを「半製品」として活用することで調理工程を圧縮しつつ、高級レストラン・クオリティの味を再現することにチャレンジした。調理業界の旧来の常識に一石を投じたともいえる。たとえば本来、仕込んでから低温で長時間かけて仕上げる「ジビエの煮込み料理」。同プロジェクトで開発されたレトルト製品を使えば10分程度で仕上げることができる。さらに、使うレトルトは「半製品」であるため、料理人が自らの工夫や個性を加えて料理を完成させることができる。常温で長期保存も可能だ。シカやイノシシなど捕獲後は廃棄されることの多い野生鳥獣も食材として利用しました。野生鳥獣の肉を、精肉やペットフードとしてのみならず半製品としてレトルト加工すれば、誰にとっても扱いやすく食べやすい食材になる。ジビエの利用率が高まれば結果的に野生鳥獣の廃棄率の削減に貢献できますし、被害拡大の抑止にもつながる可能性があると考えています」。
(愛知産ジビエPRイベントを開催します:愛知)
愛知県では、野生鳥獣による農作物被害軽減対策を推進する中で、愛知県内で捕獲され、県内の処理加工施設で処理されたイノシシとニホンジカの肉(ジビエ)を「愛知産ジビエ」として地域資源に位置付け、利活用を推進しています。この度、「愛知産ジビエ」への関心を高めてもらうため、名古屋市内で開催されるイベント及び県内2か所の産地直売所へ出店し、「愛知産ジビエ」を使った商品の販売及びPRを実施しますのでお知らせします。是非この機会に「愛知産ジビエ」をお楽しみください。「ふるさと×グルメ」がテーマのイベント「ふるさとイッチー祭2024」に出店し、「愛知産ジビエ」を使った商品の販売及び愛知産ジビエに関するPRを実施します。
(クマ出没:宮城)
松島町によると、10日午前10時20分ごろ、松島町手樽牛木にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
松島町によると、9日午後3時30分ごろ、松島町竹谷鳶ケ沢にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
村田町によると、9日午前7時20分ごろ、村田町小泉東山にクマが出没しました。
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(ジョギング中の男性、背後からクマに襲われれ重傷:山口)
4日午後10時半ごろ、山口県周南市でジョギングをしていた40代の男性が背後からクマに襲われました。男性は頭に引っかかれたような傷を負ったほか、足をかまれていて、重傷だということです。その後、目撃がないことから、クマは立ち去ったものとみられます。現場は、周南市の中心部から車で15分ほどの、山に近い、住宅が点在する地域で、警察が警戒を呼びかけています。
(帰りに80代女性がクマに襲われ、頭や顔などにけが:新潟)
妙高市で5日夕方、80代の女性がクマに襲われ頭などをけがをしました。警察によりますと、妙高市東関で5日午後5時ごろ80代の女性が自宅近くの畑から歩いて帰る途中、体長およそ1メートルのクマに襲われ、頭や顔などを切るけがをしました。女性は近くの家に逃げ込み助けを求めたということです。女性は命に別条はないということです。今年、県内では5人がクマに襲われていて県が警戒を呼び掛けています。
(イノシシ、豚熱感染を確認:佐賀)
佐賀県は2日、伊万里市で捕獲した野生のイノシシ1頭が家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。6月から唐津市や玄海町などで確認され、今回で計22頭になった。
(能登豪雨、「獣害」新たな悩みの種:石川)
能登豪雨に襲われた石川県の能登半島北部で、鳥獣被害の増加を懸念する声が上がっている。輪島市の門前町浦上地区では、記者の目の前でイノシシが畑を荒らしていた。避難せず、自宅で暮らしている高齢女性は「最初は『うり坊』が可愛いと思ったが、今では腹立たしい」と頭を抱える。秋になり女性が自宅そばの畑で育てているのは、サツマイモやサトイモだ。イノシシはこうした作物が好物らしい。以前は1~2頭見かける程度だった。だが、豪雨後は住民が避難して出歩く人がほとんどいないのを察しているのか、小さいイノシシも含めて集団で来るようになった。
(男性遺体、死因はクマに襲われ低体温症か:福島)
昭和村小野川の山中で1日に遺体で見つかった会津若松市の会社員男性(48)について、会津坂下署は3日、男性の死因がクマに襲われた傷を起因とした低体温症だった疑いがあると発表した。同署はクマによる被害の可能性が高いとみている。同署によると、男性はクマにかまれた傷が原因で大量に出血し、体温を維持することができずに死亡したとみられる。男性は発見当時、体に動物による外傷が多数ある状態で死亡していた。県警によると、クマによる被害で、犠牲者が出たのは2022年7月に会津若松市で農作業中の女性がクマに襲われて死亡して以来。県警が通報などで認知した今年1~9月のクマの目撃件数は前年同期比67件増の578件で、統計を開始した2008年以降、過去最多ペースで推移していることが3日、県警への取材で分かった。これまでの最多は23年の687件。近年の県内の目撃件数と人身被害の推移は【表】の通り。今年の人身被害は9月末現在、7人減の6人。昨年の軽傷14人に比べて人数は少ないものの、今年は死者1人、重傷3人と被害の程度が大きい。県は11月30日まで、中通りと会津を対象にツキノワグマ出没注意報を発令し、注意喚起を図っている。
(身近だった鳥の15%が「絶滅危惧種」並に減少)
国内各地の里地や里山で野生生物の生息状況を定点観測した結果、スズメやセグロセキレイといった、身近にたくさんいると考えられてきた鳥の15%が、「絶滅危惧種」相当のペースで急速に減少しているとする報告書を、環境省と日本自然保護協会が1日、発表した。報告書は里地里山で生物多様性が失われ続けていると警鐘を鳴らしている。環境省が2003年度から、里地里山のほか、高山や森林・草原、砂浜など約1000か所で継続的に行っている生態系調査で、「モニタリングサイト1000」と呼ばれる。このうち里地里山の調査は約200か所を対象に、同協会が市民参加型で実施しており、今回は22年度までの記録を分析した。その結果、環境省の絶滅危惧種の基準となる「年間減少率3・5%以上」となったのは、鳥類ではオナガ(減少率14・1%)を筆頭に、セグロセキレイ(同8・6%)やスズメ(同3・6%)など16種で、集計対象とした身近な種106種の約15%に上った。同協会職員の藤田卓さんは「農地や草地など開けた環境を好む鳥類に顕著な減少がみられた。世界的な傾向とも一致している。里地里山の管理放棄が影響している可能性がある」と指摘する。報告書では、地球温暖化による気温上昇が大きな地域のほうが、鳥類やチョウ類、植物の種の減少幅が大きいと分析している。チョウ類では南方に分布の起源を持つグループは、個体数の増加傾向がみられた。また、ノウサギやヘイケボタルなども減少が確認された。一方、外来種のアライグマやハクビシン、食害が懸念されるニホンジカやイノシシは増加傾向がみられた。石井実・大阪府立大名誉教授(保全生物学)の話「全国的に里地里山の自然環境が大きく変わり、生物多様性が減少しつつある。他の生物にも連鎖的に影響を及ぼしかねない」。
(ジビエ給食5年で2倍に、それでも捕獲害獣の1割)
各地の学校が給食にシカやイノシシなどジビエを取り入れている。農林水産省によると、2022年度は933校が年に1回以上利用し、5年で2倍以上になった。マーボー豆腐やホットドッグなどメニューも多彩だ。9月24日、大分県で今年度のジビエ給食が始まった。志成学園(国東市)では小中学生約280人がシカの肩肉やロースなどを使ったカレーを楽しんだ。小学3年1組では児童が次々におかわり。30分ほどでカレーの鍋が空になった。「肉がやわらかくて、レストランのカレーよりおいしい」(相良瑞樹くん)。給食センターの伊東侑菜栄養教諭は「シカ肉をにんにくで炒め、赤ワインを加えることで独特の臭みを消している」と話す。ジビエ給食の意義としてまずあげられるのは命の大切さなどを学ぶ「食育」だ。給食中には伊東教諭が県内の農作物被害の現状などをイラストで説明。幸松蒼依さんは「大切な命をもらっている。残さずしっかり食べようと思った」と話す。大分県内では22年度時点で約半数の学校で年に1~2回程度、ジビエ給食が出されている。農林水産省によると、2022年度の野生鳥獣による全国の農作物被害は約156億円。そのうち7割がシカとイノシシによるものだ。北海道ではエゾシカによる被害も目立つ。被害を減らすために多数が駆除されているが、衛生管理上の問題もありジビエとして活用されているのは1割ほどにとどまる。ジビエ給食によって無駄になるはずだった獣肉を地域の資源として有効に活用できる。子どものうちから親しんでもらうことで将来的な需要を呼び起こす役割もある。農水省の調査によると2022年度時点で年に1回以上ジビエ給食を実施しているのは23道府県と約半数。最も多いのが大分県(176校)で、兵庫県(143校)、和歌山県(99校)、北海道(96校)と続く。西日本を中心に山野が多く、農業被害が出やすい地域が上位に入った。関東や東北地方は東京電力福島第一原子力発電所事故による出荷制限の影響で、ジビエの利用が進みづらい地域が多い。提供されるメニューは様々だ。大分県ではこれまでシカ肉のミートスパゲティーやハンバーグ、イノシシ肉のマーボー豆腐などが出された。兵庫県ではシカ肉を使ったシチューやカレー、和歌山県ではイノシシ肉のサンドイッチ、鳥取県ではシカ肉入りのきんぴらなどが食べられている。ジビエ給食は地元の歴史や伝統を伝える役割も担う。北海道白老町はエゾシカのモモ肉を使ったそぼろ丼やカツを給食として出している。同町には昔からアイヌ民族が多く住んでおり、エゾシカを伝統的に食していた。歴史をより身近に感じてもらう狙いだ。ジビエ給食を始めるにあたって、保護者が食品衛生や独特なにおいについて懸念を示すことも多い。和歌山県は、希望する小中学校、支援学校で親子でジビエ給食を食べる機会を設けている。ジビエ肉は豚などの畜産動物に比べて価格が高くなりがちだ。野生鳥獣資源利用実態調査によると、22年度時点でのシカ枝肉の販売価格(1キログラムあたり)は1031円、イノシシは1783円。畜産物流通調査によると、給食によく使われる豚肉の卸価格は枝肉が23年時点で575円となっている。理由の一つが畜産と比べて安定的に供給されないこと。ワナによる動物の捕獲、洗浄など畜産動物よりも手間がかかる。ワナを仕掛けても1匹も捕獲できないこともある。日本で多く生息するニホンジカは体が小さく可食部が少ない。野生で暮らす動物を扱うため、季節や場所によって捕れる数もばらつきがある。2つ目が食肉処理施設の整備が滞っていることだ。飲食店などでジビエを調理する場合、食品衛生法に基づき食肉処理業の営業許可を取得した施設で解体された肉を使わなければならない。ジビエ肉の流通に詳しい亜細亜大学の伊藤匡美教授は「数人で捕獲、解体処理、広告宣伝を手掛けるなど小規模な施設が多い」と指摘。高齢化が進み、新たな担い手も不足しているという。コメなど様々な食品価格が高騰するなか、給食費だけで高価なジビエ肉はまかないきれず、多くの自治体は補助金でジビエ給食を支えている。大分県は23年度からジビエ肉1キログラムあたり1000円を補助している。和歌山県は23年度まで県が一括でジビエ肉を買い上げ、希望校に年に1回無償で提供していた。ただ、和歌山県が財政の問題から23年度でジビエ給食への補助を廃止したところ、取り入れる学校が急減。23年度は323校が実施していたが24年度実施予定の学校は41校にとどまる。和歌山県は「メンチカツなどはジビエ肉の使用量が比較的少なく、値段を抑えやすいと考えている」(畜産課)。比較的安価なメニューを地元企業と一緒に開発し、普及につなげたい考えだ。
(獣害低減に向けた「ハンターバンク」の展開を加速:東京)
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:鈴木 滋)は、社会課題「鳥獣による農林業被害」を捉えた事業として、狩猟経験の浅いハンターを会員とし、獣害に悩む農林業者をマッチングするプラットフォーム「ハンターバンク(以下、HB)」を展開しています。2024年10月7日(月)に、地域ごとの運営を担っていただく「現地運営パートナー」の募集を開始し、各地へのHBの展開を加速させます。HBを通じた現地での活動は、会員ハンターによる箱わな設置にはじまり、農林業者によるわなへの餌まき・見回り、その後に獣が捕獲された際には会員ハンターが止め刺しをします。この一連の中で当社は、会員ハンターへの狩猟技能のレクチャー、ジビエバーベキューなどのイベント運営、わなへの餌まきのサポート等で運営を支えています。現在HBは、神奈川県小田原市で事業を展開、足元では約200名の会員ハンターによる箱わなを、13件の農林業者の土地に対して仕掛けており、2023年度には、市のイノシシ捕獲計画数の約5%にあたる30頭を捕獲し、みかん等の食害対策への実績もあげています。今後は、HBを広い地域で展開していくことを目指しており、引き続き狩猟経験が浅い・狩猟の場を持てないハンターと、獣害に悩む農林業者の募集に加え、今回新たに募集を開始するのが「現地 運営パートナー」です。現在は、展開エリアが限定的ということもあり、当社を中心とした事業主体で前述の運営を行っていますが、手数が乏しく、このことが展開エリア拡大への障壁となるため「現地運営パートナー」を募集する運びとなりました。地域の獣害の解決をお考えであれば法人・個人を問わず、その地域内で5箇所以上の箱わな設置場所を用意いただければ(自身の土地である必要もありません)、基本的にはどなたにもご応募いただけます。当社が小田原市で培った運営ノウハウを丁寧に引き継ぐとともに、その地域への会員ハンター呼び込み等も行うため、安心して活動をスタートいただけ、その地域でのHBとしての収益の一部を「現地運営パートナー」へ還元します。「現地運営パートナー」の募集開始をトリガーに、HBの仕組みを全国で活用いただくことで、獣害に悩む農林業者や、狩猟者不足に悩む地域の支えになれればと考えます。
(クマ出没、会津「警報」に引き上げ:福島)
県は4日、会津を対象に発令していたツキノワグマ出没注意報を最も警戒レベルの高い「警報」に引き上げた。昭和村で1日にクマ被害とみられる死亡事故が発生したことを踏まえた。発令期間は11月30日まで。県警が通報などで認知した1~9月のクマの目撃件数は前年同期比67件増の578件だった。統計を始めた2008年以降、年間最多だった23年の687件を上回るペースで推移している。昭和村でクマに襲われたとみられる男性の死亡事故を受け、県は4日、会津若松市で緊急連絡会議を開き、キノコ採りなどで入山者が多い10月を重点期間とし、パトロールを強化する方針を示した。入山口や登山道にクマへの警戒を促す看板を設置し、道路沿いの電子看板でも注意喚起する。会議には会津の17市町村の職員や警察官らが出席。昭和村は、村内28カ所に看板を設置したと報告した。県野生動物調査専門官の溝口俊夫さんがクマの生息状況を説明。今年はツキノワグマの餌となるブナやミズナラの出来が平年並みから豊作で、山中にクマが集まっているという。男性はキノコ採りのため一人で山に入ったとみられる。溝口さんは入山時の注意点として〈1〉複数人で行動し、一人は周囲を監視する〈2〉鈴やラジオの音でクマに自分の存在を知らせる〈3〉クマと遭遇した際は、うつぶせになって顔を守るーなどを挙げた。その上で「地元以外の住民が被害に遭うことが多い。役場や駐在所でクマの目撃情報を確認することが重要だ」と指摘した。
(クマ目撃件数、過去最多:新潟)
新潟県は、8月に発表した「クマ出没警戒注意報」を11月30日まで延長すると決めた。今年度はすでに4件の人身被害が発生しており、秋は行楽やキノコ狩りで山間部に立ち寄る人が増えることから、延長が必要と判断した。県鳥獣被害対策支援センターによると、県内では4~8月の出没、目撃件数が660件と同時期としては過去最多となっている。ツキノワグマのエサとなるブナの実が今秋、中越地方では「凶作」、県全体でも「不作」との調査結果が出たことから、今月3日までとなっていた警戒注意報の延長を決めた。同センターは、生息地域でのエサ不足からクマが住宅地などに出没する恐れがあるとして、生ゴミや不要になった果樹の適切な処分、クマの活動が活発になる早朝や夕方の入山を避けることなどを呼びかけている。
(シカ侵入防ぐ柵が効果を発揮、ピークから6割減:鹿児島)
鹿児島県内のイノシシやシカなど野生鳥獣による2023年度の農作物被害額は前年度比約3200万円減となる約2億9800万円で、現在の方法で統計を取り始めた03年度以降で最少となったことが、県のまとめでわかった。被害が最も大きかった12年度から約6割減少しており、県はシカの侵入を防ぐ柵の設置などが効果を発揮したとみている。県農村振興課によると、シカやイノシシが畑や水田を荒らすケースが相次ぎ、ピーク時の被害額は約6億8600万円に達した。そのため、県は侵入防止対策や捕獲に注力してきた。特にシカに効果が見られ、12年度の被害額は約1億6600万円に上ったが、23年度は前年度比32%減の約3100万円だった。一方で、イノシシは大隅地域や奄美大島で個体数が増加したとみられ、同8%増の約1億7400万円と5年ぶりに増加に転じた。果樹に被害をもたらす渡り鳥のヒヨドリによる被害も同67%減の約1500万円と大幅に減少した。鳥獣被害対策は駆除だけでなく、捕獲したシカやイノシシをジビエ(野生鳥獣肉)として活用することも有効とされる。同課によると、県内には16の加工施設があるが、食肉などに利用された割合は5%程度で、全国平均の10%程度に比べて低調だ。同課は「専門家から被害防止対策を学ぶ研修会の開催などを通じて、引き続き被害の低減に努める。消費者にジビエの魅力を発信するフェアなどを通じて利用率向上を図りたい」としている。
(進撃のクマ里山に、30年後は都市占拠か)
人の住む地域へのクマの進撃が加速している。最前線である東北地方では、目撃は珍しくなくなり、人身被害が過去最悪のペースで生じている。人口減少や過疎化で荒廃した里山は、もはや人だけのものではない。このまま放置すれば、2050年には都市も占拠され、日本列島は「クマの惑星」となる。僕は秋田市内の里山で暮らすツキノワグマだ。人間は僕のことを「アーバンベア」と呼んでいる。昨年は好物のブナなどのドングリが大凶作だった。エサを探して山を下りると、人が住む地域まで来てしまった。それ以来、山に帰らず、里山に住み着いている。人の気配は少なく、危険もあまり感じない。
(クマの出没去年の1.5倍に、柿の木伐採など対策を:富山)
富山県内でことしに入ってから先月末までに確認されたクマの出没情報の件数は、去年の同じ時期のおよそ1.5倍に増えていることが県のまとめでわかりました。県は、これからの時期はクマが冬眠を前に食べ物を求めて活動が活発になるとして注意を呼びかけています。富山県によりますと、県内でことしに入ってから先月末までに確認されたクマの目撃や痕跡など出没情報の件数は270件で、去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍に増えました。ことし6月には富山市で80代の男性がクマに襲われて大けがをしています。県は「去年、平野部に出没したクマが里山に住みつき、目撃情報が多くなっている可能性がある」と分析しています。県内では去年、クマの出没が相次ぎ、1人が死亡し8人がけがをしていて、このうち7人は10月以降に被害にあっています。県は山のドングリの実り具合が去年よりもよく、平野部への大量出没の可能性は低いとしていますが、例年、これからの時期はクマが冬眠を前に柿や栗などを求めて里山から平野部に出没する傾向があるとして、柿の木の伐採や早めの実の収穫など対策を呼びかけています。
(クマ出没2~4倍か、県内ドングリ大凶:兵庫)
県森林動物研究センター(丹波市)はクマのエサとなる県内のドングリ類の豊凶調査を実施し、今年は14年ぶりの「大凶」となったと発表した。今秋、但馬・西播磨・丹波などのツキノワグマ生息地域の多くでは出没数が過去5カ年平均の2~4倍になると予測し、注意を呼びかけている。
(“肉の味”教えたのは人か、進む巨大化と求められる対策:北海道)
手つかずの雄大な自然が広がる北海道東部。風光明媚なこの地には、あるヒグマの苦い記憶が色濃く残っている。「OSO(オソ)18」のコードネームを持つ推定9歳6か月のオスが2019年から約4年にわたり、牧場で放牧中の牛66頭を殺傷し続けた。OSO18は「怪物」と住民から恐れられ、歴戦のハンターが捕えきれないため、「忍者グマ」の異名もとった。もともと山菜など食べる“普通のクマ”が肉の味を覚え、次第に行動がエスカレートした可能性があることが分かってきた。ハンターによるエゾシカの死がいの不法投棄によって食性が変わってしまった恐れがあるという。OSO18はすでに駆除されたが、人間の手で生態系のバランスがゆらぎ、「怪物」が再び出現する不安は拭えない。OSO18の最期の様子が分かる資料が2024年8月、標茶町の博物館に展示された。使用された弾丸やOSO18の牙のほかに、学芸員が聞き取ってまとめた駆除したハンターの手記があった。わずか400字程度と簡潔だが、ハンターの緊張感が伝わってくる。「ヒグマはこちらを振り返りながら歩き、やがて立ち止まった後その場に伏せた。そしてこちらを気にすることなく、乾燥させている牧草に、頭を埋めたり持ち上げたりと、いじり始めた。そして時折こちらを見る」(手記の原文ママ)。手記によると、発見は2023年7月30日午前5時ごろだった。シカ撃ちを目的に釧路町内のオタクパウシ地区を車で走っていたハンターは、牧草が刈られた直後の放牧地に“黒い塊”を見つける。距離は約20メートル。車を適切な場所に止め、ヒグマの動きを監視した。距離は約80メートル。人家や畑から近い場所のため、 ハンターは自治体の捕獲許可に基づき、駆除を決断した。「クマが頭を上げた瞬間、首に向けて一発銃を放った。クマを撃つのは初めてだったが、スコープを覗くと鹿を撃つ時と変わらない冷静な感覚を覚えた」(同)。急所の一つ、頸椎(けいつい)を狙って撃ったが、かすめた程度だったのかも知れない。ヒグマは首を2、3回振っていた。すぐに眉間にもう1発放った。「致命傷かと思い少し近づくと手足が動いていたため、念のため3発目を刈り草で隠れていた頭部に撃ち、止めを刺した」(同)。静かな最期だった。駆除から3週間後、このヒグマがOSO18であったことがDNA検査で判明する。NPO「南知床・ヒグマ情報センター」の前理事長・藤本靖さん(63)は、北海道からの依頼を受け「OSO18特別対策班」のリーダーとして560日間にわたり、捕獲作戦を指揮した。ヒグマの行動調査などに取り組んできた藤本さんは「OSO18が牛を襲った現場付近を見ると、普通のクマがよく食べる植物がたくさんあったのですが、食べた形跡が一切なかった。仲間たちと『変だよな』と話していた」とその異質さを振り返る。「普通のクマなら一発でかかる」というはちみつと酒を混ぜた特製の餌を置いた檻を仕掛けても、反応しなかったという。このOSO18の行動を裏付けるようなデータが、クマの過去2000年分の食性を調査した結果から明らかになっている。福井県立大の松林順准教授が北海道東部と南部のクマ337体分の骨を使い行った調査によると、今のヒグマはフキやセリ、ヤマブドウなどを食べる“草食”が大半だが、1920年以前は肉食傾向が強かったという。明治政府が北海道開拓を本格化。ダム建設などでサケの遡上が減ったことや乱獲などでエゾシカの個体数が減少し、草食に傾いたとみている。北海道東部では、クマの食べ物に占めるシカや昆虫などの陸中動物の割合が1920年以前は64%。1996年以降は8%に大幅に減少していた。サケの割合も19%から8%までに減少していて、わずか200年でクマの食性が大きく変わった。藤本さんによると、OSO18の行動範囲内にハンターが撃ったシカが捨てられていた。「そこでシカを食べ続けて”肉食”になり、手に入らないときは、周辺の牧場で牛を襲うようになったのではないか。ヒグマにとっては、苦労せずに餌が手に入る『森のレストラン』状態」と推測する。北海道東部の厚岸町の国有林では2022年、100頭以上のエゾシカの皮や骨などが捨てられているのが発見された。北海道森林管理署によると、何者かが数年にわたり、解体後のエゾシカの死骸を不法投棄していたとみられる。エゾシカの死骸の処理はハンターの自己処理としている自治体もある。しかし重さ100キロ超の死骸を運搬・解体するのは一苦労。この負担が不法投棄につながっていることもあるという。これらがクマのエサとなり、肉の味を教えた格好だ。「普通のヒグマを『OSO18』という怪物にしたのも人間。そして、命を終わらせたのも人間だった」(藤本さん)。人の営みが変えたのは食性だけではない。北海道東部のクマは巨大化傾向にあるという。藤本さんによると、オスグマの標準的な重さは200キロ~300キロだが、ここ数年は捕獲されるクマの半数以上が300キロ以上の大型で、400キロクラスも増えていた。幼獣の巨大化も進み、最新の調査では、満2歳のオスグマの標準体重100キロだが、1.5倍近い個体も珍しくなくなった。「デントコーンの作付面積が広がったことや、エゾシカの増加により、動物性たんぱく質などの栄養価が高い食べ物を摂取できる機会が増え、体重増加率が高くなっている」(藤本さん)。ヒグマの肉食化を感じさせる出来事は道内各地で見つかっている。同じ北海道東部の標津町や羅臼町では海に打ち上げられたトドを、ヒグマが食べているのが頻繁に確認された。400キロ以上離れた北海道北部の幌延町ではメスの乳牛がクマに襲われ、ほぼ骨の状態だった。付近には約17センチのクマのものとみられる足跡があり、OSO18をほうふつさせる。北海道立総合研究機構の釣賀一二三自然環境部長は「クマに牛の味を覚えさせないように、電気柵を設置するなどしっかりと防除することが重要」と強調。「同時に、肉食性をこれ以上強めないために、シカの頭数管理や捕獲後の死骸を回収できる場所の整備が求められる」と訴える。人間によって作り出されたかもしれない「怪物」を二度と生み出さないため、対策が急がれる。「怪物グマ」や「忍者グマ」と呼ばれ、北海道東部を震撼させてきた OSO18。牛が襲われた現場を初めて見たときの凄惨な光景は忘れられません。OSO18 は対策に手を尽くしても再び現れました。酪農家は怯え、ハンターの捕獲作戦も難航しました。「一体どんなに恐ろしく賢いクマなのだろう」と思いながら、取材を重ねてきました。元々普通のヒグマだった OSO18 は、人間の行動により肉食化し、牛を襲うようになった可能性がある――。「OSO18 特別対策班」のリーダー、藤本靖さんは 560 日間にわたり追跡し、この結論に辿り着きました。「OSO18 を怪物にしたのは人間である」。この言葉から学ぶべきことはたくさんあります。OSO18 の出現は、ヒグマをめぐる多くの課題を投げかけました。人間側が対策しなければ、同様のヒグマが再び誕生する恐れもあります。人とヒグマの関係はどうあるべきなのか。今後も問い続けていきます。
(3年連続ドングリ「不作」:群馬)
冬眠前のクマのえさとなるドングリの実りについて、群馬県は3年連続の「不作」だったと発表した。今秋はクマがえさを求めて人里に出没する可能性が高く、警戒を呼びかけている。県は毎年、5種類の樹種の実り具合を利根沼田地域で確認している。樹種別ではミズキが凶作、ブナ、ミズナラ、コナラ、クリの4種が不作だった。今年4~8月の県内のクマの目撃・出没件数は573件で、前年同期の398件から増加している。人身事故では5月31日に安中市でクマが民家に侵入し2人が負傷したほか、9月20日にみなかみ町の2カ所でそれぞれ1人が散歩中に遭遇してけがをした。県はクマによる人身事故を防ぐため、「クマとのトラブルを防ぐために」と題したパンフレットを作成。防止の3カ条として「出会わない」「寄せ付けない」「落ち着いて行動する」を掲げる。出会わない対策として、クマ鈴やラジオなどで音を出して人の存在を知らせ、クマの活動が活発になる早朝や夕方に注意することを紹介。寄せ付けない対策ではカキなどの果実を早めに収穫すること、落ち着いて行動するには背中を見せず後ずさりして離れることを伝える。パンフレットは2000部を印刷し、県のホームページでも公開している。
(「自分と住民、身を守る行動を」被害防止対策研修会:富山)
クマの出没が増加するシーズンを前に去年、人身被害が発生した富山市南部で27日、警察と猟友会が連携してクマを駆除するための研修会を開きました。この研修会は、去年、クマの人身被害が多発したことを受けて富山南警察署が地元の猟友会と開いたもので、警察官およそ40人が参加しました。中では大沢野・細入猟友会の堀田博副会長が、一番重要なのは猟友会が来るまで、警察もクマがかかった檻や罠に近づかず、住民も近づかせないように安全を確保することだと説明しました。富山南警察署生活安全課長 西野拓郎警部「クマを探すのではなく住民の安全を守るということで動くことが大切だと学びました。市民の方には現場の警察官の指示にしたがって自分の身を守るということをしていただきたい」。
(クマの餌場整備へ植樹:石川)
小松市は、クマが人里に出没しないよう、餌場となる山林の植樹に力を入れる。第1弾として松東みどり学園6年生で構成する「松東みどりの少年団」と10日に大杉町の山奥にコナラやミズナラ計70本を植える。児童に自然との共生の大切さを伝えるとともに、クマとの「すみ分け」を進め、人身事故を防ぎたい考えだ。植樹場所は大杉町の林道沿いで、民家から直線距離で約3キロ離れている。2010年に市制70周年記念事業として桜の植樹が行われた場所で、かが森林組合(同市)が所有する敷地約2600平方メートルのうち、約500平方メートルに苗木を植える。当日は、みどりの少年団の活動として6年生22人が森林保全の大切さを学び、1人あたりコナラ2本、ミズナラ1本を植樹する。苗木が実を付けるまでに少なくとも10年はかかるとみられ、市は今後も年1回程度、植樹を続け、長期的な視点で餌場づくりを行う。市によると、クマの餌場整備を目的とした植樹は全国的にも珍しい。21年に市が策定した「こまつクマ出没防止プラン」に基づく取り組みとなる。市内でのクマの目撃件数は、2日時点で48件と例年並みだが、9月末から増加傾向にある。市の担当者は「緩衝帯の整備と併せて餌場をつくることで、餌を求めて人里に出てこようとするクマを足止めしたい。すみ分けを実現し、人身事故の防止につなげたい」と話した。
(“害獣”アライグマが23区内でも急増中!:東京)
農作物を荒らす「害獣」とされるアライグマが増え続けている。畑が広がる農業地帯から都市部へも進出し、東京23区内での捕獲数も急拡大している。自然界では北米から中米にかけて棲息するアライグマは、胴の長さが最大で約60センチ、体重は最大10キロ程度。雑食性で、国立環境研究所によれば、冷帯湿潤気候からサバナ気候、熱帯モンスーン気候まで、さまざまな環境で生き抜くことができる。毎年1~3月に交尾し、4~6月に出産を迎え、一度に3~6頭が生まれてくる。日本における野生化は、1962年に愛知県犬山市の動物園から12頭が集団脱走したのが最初ではないかとみられている。その後、アニメ「あらいぐまラスカル」の人気もあって1970代後半に飼育ブームが起きると、これが災いして各地で飼えなくなった人が山に捨て、自然環境下での定着が始まったらしい。アライグマは畑の作物を食い荒らすため、鳥獣保護法上の狩猟獣に指定されているだけでなく、外来生物法により「特定外来生物」にも指定されている。しかし、いくら捕獲しても繁殖数が上回る実態がある。環境省によると、全国の捕獲数は2000年度に797頭だったのが、2010年度には24810頭に。さらに10年後の2020年度には96049頭と増え続けている。農林水産省の集計では、2022年度の農産物の被害額は4億5600万円にものぼる。農作物の被害を無視できなくなった自治体が対策を強化する中で捕獲数が増えたという事情はあるが、対策を強めてもその繁殖力の強さには追いつかないようだ。「うちは一晩でブドウを40~50房、食べられたことがありました。あんまり被害が大きいので、電気が流れる柵を周辺に設置したんですけど、それでも隙間を見つけてうまくハウスの中に入ってくるんです」そう話すのは、茨城県坂東市に住む巨峰農家の70代の女性だ。野菜や果物の畑が広がる坂東市でも、市民への箱罠の貸し出しを始めた2011年度には21頭だった捕獲数が、昨年度は745頭捕まり、今年も9月1日時点で412頭と、前年を上回るペースになっている。現在、希望する市民に200弱の箱罠を常時貸しており、捕まったと連絡が来れば、委託を受けた猟友会の会員が平日に回収して回る。その一人であるAさん(74)の回収作業に同行させてもらった。月曜日、定められた午前9時までに市の農業政策課に回収依頼が来たのは4件。「月曜日は土日に罠に入った分も集めるからふつう7件くらいはありますが、今日は少ないほうですね。多いときは15、6件もあります」とAさんは話す。「アライグマはなんでも食べます。トマト、キュウリ、スイカ、ブドウ、トウモロコシ、メダカ、金魚…。でもネギやキャベツのような野菜はあまり食べないかな。果物が好きですね。カエルやザリガニも好物で田んぼにも入ってきます。特に収穫直前の熟した作物がよくやられる。その日に回収依頼があったのは、前述の巨峰農家とは別のブドウ園と、里山や畑のそばにある民家が3軒。最初のブドウ園では40センチほどのアライグマが、金属製のオリの罠の中でせわしなく動き回っていた。Aさんが軽トラに乗せるため罠を持とうとすると、中から長い爪のある手を伸ばして攻撃してくる。「かわいくて甘えた声も出すんですが、見た目と全然違ってどう猛。気をつけないと指でもなんでも食いちぎられちゃう」とAさん。「あらいぐまラスカル」を見て飼い始め、手に負えなくなったとたんに飼育を投げ出して山に捨てた人間のほうが悪いのだが、このどう猛さが飼育放棄の原因の一つと言われている。ブドウ園で働く男性は「今年ここで捕まったのは3頭目か4頭目です。以前は昼間から親子で悠々と歩いていましたが、今はそんなことはないので罠の効果はありそうです」と話す。次に向かった2軒目でも、罠にかかったのは今年2頭目だと住民の男性(74)は話した。「去年は5頭。屋根裏で音がするので罠を置いたら入っていた。去年は庭先のトウモロコシが10本全部やられたよ」と男性は言う。坂東市は昨年度、アライグマによってトウモロコシは約132万円、ブドウは約39万円の被害が出たと算定しているが、これらは商品作物に限られ、男性のような家庭菜園の被害は含まれていない。
(ベテランから捕獲、射撃のこつ学ぶ:群馬)
狩猟経験5年未満の初心者を対象にした「新人射撃スキルアップ講習会」が5日、群馬県安中市の県安中総合射撃場で初めて開かれた。県内各地の17人が参加。座学や実習を通し、確実に捕獲する射撃のこつを学んだ。県猟友会員と県職員が講師を務めた。県猟友会の大矢力会長はあいさつで「実際に獲物を捕るには射撃の訓練が有効。基本を守ることが無事故で長く続けられるポイント」と助言した。
(鳥獣被害対策アドベンチャー:鳥獣被害対策担い手支援サイト)
鳥獣被害対策や鳥獣捕獲に興味がある。狩猟免許も取得してみた。けど、フィールドが見つからずなかなか活動できない。せっかく興味を持った思いや熱量を絶やさない。更に強めていく。鳥獣被害対策活動の始めの一歩を踏み出していく研修プログラム。鳥獣被害対策アドベンチャーは、座学やフィールドワークを通じて鳥獣被害対策や鳥獣捕獲を学ぶ・体験する研修プログラムです。研修を通して鳥獣被害対策との関り方を考えながら、活動していく次の一歩となるきっかけを創ります。「鳥獣被害対策アドベンチャー」とは、鳥獣被害対策活動に関わる「始めの一歩」を踏み出すためのプログラムです。プログラムを通じて鳥獣被害の状況や対策のイロハを学び、フィールドワークを通して、自分が鳥獣被害対策とどう関わっていくかイメージを創っていきます。また、研修プログラム終了後も全国各地の鳥獣被害対策に関する人材募集などの各種情報を提供していきますので、自身のイメージに合った、地域との繋がりやきっかけ創りに活用いただければ幸いです。研修プログラムは鳥獣被害の状況や対策のイロハを学ぶオンラインの座学研修からスタートし、全国8カ所(計8回)で実施するフィールドワークに参加いただき、実際に現場の状況や鳥獣捕獲のイロハを学び、体験していきます。また、キックオフ後、各地でのフィールドワークが開催される間、及び終了後に鳥獣捕獲との関わり方について学ぶオンライン勉強会も開催します。
(クマ対策、警察官用に防護服:青森)
青森県内で今年、クマによる人的被害が相次いだことを受け、県警は4日、クマ対策のための警察官用の防護服を新たに導入することを明らかにした。クマに引っかかれたり、かみつかれた場合を想定し、丈夫な素材で全身を覆う仕様となっている。東北地方の警察で、クマ対策のための防護服を導入するのは、秋田県警に続き2県目。同日の県議会文教公安常任委員会で、大澤敏彦副委員長(自民)の質問に、県警の工藤昭幸生活安全部長が答えた。県警地域課によると、防護服は(1)ヘルメット(2)防護衣(3)目出し帽(4)長手袋-の四つを1セットとし、計20セットを導入予定。県内を4エリアに分け、青森、弘前、八戸、むつの4署に配備する。4署以外の警察署は、必要な際に配備先から借りる。人がクマに襲われて避難できずにいる場合や、住宅街にクマが出没し徘徊(はいかい)している場面などでの使用を見込んでいるという。県警は、開会中の定例県議会に提案した2024年度一般会計補正予算案に、クマ対策用資機材の整備費として880万円を計上。本年度中の導入を目指している。常任委で、工藤部長は「クマの出没や被害の状況などを考慮し、配備警察署を変更するなど、弾力的な運用を検討していきたい」と述べた。
(小学校で害獣対策学ぶ:新潟)
クマやイノシシに遭遇した際に身を守るすべを学ぶ訓練が、新潟市秋葉区の金津小学校で行われた。「あきは害獣対策プロジェクト」代表の村上勝行さん(39)が、身を守る姿勢を伝授。「自分を守るのは自分自身。何度も練習して覚えてください」と呼びかけた。訓練は金津小と金津中の児童生徒を対象に、9月中旬に行われた。害獣のほか、不審者や地震に対する訓練、講話もあった。
(クマに襲われ新聞配達中の女性がけが、新聞販売店の団体が猟友会に捕獲器を贈呈:長野)
長野県高山村で6月に新聞配達中の女性がクマに襲われたことなどを受け、新聞販売店の団体が3日、捕獲器を猟友会に贈りました。長野地域の猟友会に捕獲器を贈ったのは、信濃毎日新聞の北信地区専売店会などです。今年6月、高山村で新聞配達中の女性が襲われ、けがをするなど、クマの人身被害が相次いでいることを受けて贈呈しました。捕獲器は、入口の直径が、およそ60センチのドラム型の形状になっていて、従来の箱型に比べてクマの爪や牙が引っかかりづらく、壊れにくい特徴があります。捕獲器は、10月中に、北信、須高(すこう)、千曲坂城の3つの猟友会にも贈られる予定です。
(“女猟友団体”の預金51万円を着服、息子を自宅に残してドロン:神奈川)
失踪から1年余。農水省の動画やメディアにも取り上げられていた女性ハンターが先月末に逮捕され、その所在が明らかになった。自身が所属する神奈川県猟友会南足柄支部の貯金を横領したとして、同会の元会計担当で静岡県沼津市の会社員、高野恵理子容疑者(39)が先月30日、業務上横領の疑いで神奈川県警松田署に逮捕された。会計を担当した2023年6~7月、支部の貯金を数回にわたって引き出し、計51万4000円を着服したとされる。高野容疑者は当時、女性だけで結成した一般社団法人「ジャパン・ハンター・ガールズ」の代表を務め、犯行約2カ月前の同年4月にはジビエ処理施設「KIWOSUKU」を開設した。建設費用は約1400万円。農水省から鳥獣被害防止総合対策として約620万円が交付され、クラウドファンディングで約250万円を集めた。猟友会からの寄付金30万円も合わせ、計900万円が充てられる予定だった。ころが実際に業者に支払われたのは約660万円だけ。240万円がどこかに消え、残りの工事費も支払われないまま、高野容疑者はドロン。連絡が取れなくなった。処理施設は開業からわずか半年で休業に追い込まれ、今も使われていない。地元関係者がこう言う。「彼女が女性だけの狩猟グループをつくったのは18年。その後、『処理施設をやってみないか』と持ち掛けられ、トントン拍子に話が進んだ。建設が決まり、資金繰りのメドもついていたのになぜ支払いができなくなったのか、金はどこに行ったのか、その頃は分からなかった。彼女は昨年7月ごろ、車を買ったんだけど、よく買えるなって思った。その時点でもう使い果たしたんじゃないかな。支払いができなくなり、逃げたんじゃないか」。警察の調べによると、高野容疑者は金に困っていたようで、ネコババした金は生活費に充てていた。今後、消えた金についても調べを進める。「昨年9月中旬から電話にも出なくなり、LINEも既読にならず、連絡が取れなくなった。当時、息子2人と南足柄市に住んでいたが、上の男の子を自宅に残したまま、姿を消した。逮捕されてはじめて沼津に住んでいたと知った。残されたお兄ちゃんのことを考えると、もっと早く身柄を確保して欲しかった」(知人)。高野容疑者が処理施設を造ろうと思ったのは、鹿やイノシシの命を無駄にせず、食につなげたかったからだという。工事費も支払わず、事業を投げ出し、逃亡するとは、支援者たちに後足で砂をかける行為だ。
(「射撃訓練で難聴」、現役自衛官が国を提訴:北海道)
4日、札幌地裁に姿を見せたのは、陸上自衛隊北部方面総監部に所属する現役自衛官の中村俊太郎さん(50)です。およそ30年にわたる射撃訓練などで両耳が難聴になったのは安全配慮義務違反だとして、国に対しおよそ9200万円の賠償を求めました。陸上自衛隊北部方面総監部 中村俊太郎さん「隊員の安全、健康、処遇に関する部分が守られていないと感じた。こういう問題に気がついて何もしない、声をあげない、沈黙するというのは責任の不履行であると考えたので解決のために立ち上がろうかと」。中村さんは陸上自衛隊が特別健康診断などの対処を怠ってきたと訴えています。
(8000億円で和解へ、軍需用耳栓の訴訟で:アメリカ)
米工業製品・事務用品大手のスリーエム(3M)は品質問題があったとされる軍需用耳栓に関連した訴訟で、55億ドル(約8065億円)以上の和解金を払うことで暫定的に合意した。米ブルームバーグ通信が関係者の話として28日までに報じた。3Mの耳栓は爆発音などから十分に耳を守らず、難聴につながったと主張する退役軍人らによって、3Mは30万件余りの訴訟に直面している。「大規模不法行為(多くの人に影響を与える不法行為)」をめぐる訴訟では、米国史上で最多の訴訟件数に膨らんでいるという。問題となっている耳栓は2001~15年にアフガニスタンとイラクで支給された。暫定合意した55億ドルの和解金は、当初想定されていた額より低いとの指摘が出ている。一部アナリストの推計では、3Mの支払いは総額100億~150億ドルにのぼる可能性があるとされていた。3Mは有害性が問題となっている化合物「PFAS(ピーファス)」をめぐる訴訟でも、最大125億ドルの和解金支払いを迫られている。財務上の負担が高まっていることから、軍需用耳栓の訴訟では和解金の規模縮小を迫られたとの見方も出ている。原告団との交渉は継続中で、3Mが払う金額は確定していない。耳栓をめぐる和解金の支払いは今回が初めてではない。2018年にも耳栓に品質問題があると知りながら米軍に報告を怠ったとして、3Mは米司法省に910万ドルの和解金を支払うことで合意していた。
(クマと車接触:石川)
5日午後11時半ごろ、小松市矢田野町の国道305号矢田野交差点付近で、男性が運転する乗用車と体長約1メートルのクマが接触する事故があった。市によると、車の一部がへこんだものの、男性にけがはなかった。クマの行方は分かっておらず、市が防災行政無線などで住民に注意を呼び掛けている。男性は加賀市から能美市方面に走行していた。小松市が現地を確認したが、クマの痕跡は見つからなかった。現場は周辺に住宅や飲食店が立ち並び、約600㍍離れた場所には矢田野小がある。市は事故を受け、8日まで朝晩にパトロールを実施する。小松市では10月に入ってクマの目撃情報が相次いでおり、6日は午前6時ごろに白山田町で地域住民が成獣1頭を目撃した。午後0時15分ごろにも同町で成獣1頭が見つかっており、市は同じ個体とみている。同8時半ごろには、河田町の桜生水付近で住民が2頭を目撃し、市と小松署に連絡した。加賀市では同日午前10時ごろ、尾中町の市道でドライバーが道路を横切る成獣1頭を発見した。かほく市では午前10時ごろ、市笠島の畑で住民がクマとみられる足跡を見つけた。
(北海道庁に「シカ」、隣の植物園は4日連続で臨時休園:北海道)
札幌市にある北海道大学植物園の休園が続いている。原因は野生のシカ。1日から園内で目撃されたことで、4日連続で休園している。植物園は札幌駅から徒歩10分の街の中心部にある。近隣に山はなく、「どこから来たのか」と話題になっていた。北海道に住むエゾシカは本州にいるシカより一回り大きい。最初に園内で目撃されたのは9月30日夕方。角があり、オスのシカとみられる。その後、1日から3日にかけても毎日園内で目撃され、園は入園者の安全面を考慮して休園とした。植物園内には、シカが好むモミジやカエデなど、4千種もの植物が植えられているという。4日は目撃されなかったものの、安全が確保されたわけではないと判断し、休園を決めた。この日、園の隣にある道庁でもシカが目撃された。同じ個体の可能性がある。札幌市の坂田一人環境共生担当課長によると、10~11月は繁殖期でオスがパートナーを探してダイナミックに動く時期だという。「積極的に襲ってくることはないが、少し気性が荒くなっているので、見かけても遠巻きに見て、警察に情報提供をしてほしい」と話す。捕獲しようとすれば、シカが道路に飛び出し、交通事故などのリスクが高まる。「(シカには)夜になって車が減った頃に帰ってもらえれば」という。札幌中心部でシカの姿を見ることはほぼないが、道内でエゾシカは増えている。道によると、エゾシカの推定生息数は前年度から1万頭の増加となる73万頭(2023年度末)。23年度の捕獲数は前年度から5千頭増加し、過去最高の15万頭だった。
(ジビエ施設好発進「プラスの存在へ」:山梨)
富士山麓で捕獲した野生シカの解体から加工、販売を担う山梨県富士吉田市の施設「富士山ジビエセンター」がオープンした。山麓ではシカが増えすぎて、森林や農作物の食害に悩まされていることが背景にある。
(公園で「ジビエ秋祭り」開催:愛媛)
愛媛県内で捕獲されたイノシシなどの「ジビエ料理」が楽しめます。松山市の城山公園で開かれている「ジビエ秋祭り」。近年、深刻化する野生鳥獣の農作物被害対策の一環として、ジビエ肉を有効活用しようと県などが開きました。会場にはキッチンカーなどが集結し、県内で捕獲されたイノシシやシカの肉を使った様々なジビエ料理を味わうことができます。こちらは初出店、別子飴本舗が販売するシカ肉入りカレーパン。中辛のカレーと焼き加減を整えたシカ肉を別々に入れることで、ジビエのおいしさを一層ひきたてています。ジビエ秋祭りはきょう4日の午後9時まで行われています。
(地域の獣害課題解決に貢献する「鹿ラグーパスタセット」を新たに販売開始:埼玉)
株式会社カリラボ(創業:吉田 隼介、本社:秩父郡横瀬町、以下カリラボ)は、「横瀬ジビエ製造場」にて精肉された最高品質の鹿ジビエ肉を使用した「鹿ラグーパスタセット」を2024年10月6日から発売します。横瀬ジビエ製造場で精肉されたされたこだわりの鹿肉本来の味と、ごろっとした鹿肉の触感を楽しめる、地元横瀬産の椎茸もたっぷり加えた贅沢なラグーソースです。清川製麺(埼玉県秩父市にて製麺専門工場として昭和20年代に創業)のもちもちの生パスタとセットにしました。横瀬ジビエ製造場では、地元猟師と連携し、罠での捕獲の連絡を受け現場に駆け付け、止め刺しからすべて自社スタッフで対応することで、最高品質と安全を追求しています。専門の器具・機材を用い、独自のプロセス管理・熟成管理・熟練の解体処理技術者による精肉加工処理により、高品質で安心安全なジビエ肉を製造します。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後0時ごろ、仙台市泉区朴沢小原にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午前11時30分ごろ、栗原市築館照越浅松沢にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
松島町によると、5日午前8時40分ごろ、松島町桜渡戸附子ケ沢にクマが出没しました。
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10/4
(クマが出没した地域、自治体職員や猟友会は警戒続ける:秋田)
秋に入り、クマの目撃や人身被害の件数は減っていますが、去年、クマの出没が確認された地域の自治体職員や地元の猟友会は警戒を続けています。このうち、五城目町では、クマを捕獲するための箱わなを町内の複数の場所に設置していて、2日も、役場の職員と地元の猟友会がわなの確認やエサの補充などの対応にあたっていました。町によりますと、ことし4月から先月末までに町内で捕獲されたクマの数は11頭と、去年の同じ時期の39頭と比べ、4分の1に減っていて、設置している箱わなの数も減らしています。特に、最後にクマが捕獲されたのはことし8月が最後となっていて、猟友会の会員は「ことしは餌となる木の実が山に豊富にあるため、クマが山奥から出てこない状況になっていると思う。捕獲したクマの数は減っているが、同級生の中にはクマに襲われた人もいて、緊張感を高めて警戒にあたっている」と話していました。一方、町はクマが箱わなにかかった場合などに、メールなどで自動で知らせるシステムを今年度から導入するなど、わなを確認する猟友会の負担を減らしながら、クマへの警戒を続けています。五城目町農林振興課の高津貴徳主任は「去年の今ごろはクマの出没の件数が増えた時期でもあるので、今の時期も警戒が必要だ。町としてもさまざまな対策を進め、被害を防いでいきたい」と話していました。
(クマの目撃件数、去年と比べ大幅減も県は警戒呼びかけ:秋田)
県内で今年度のクマの目撃件数は先月末までに959件と、クマによる人身被害が過去最悪となった昨年度の同じ時期と比べて4割ほど減っています。特に、先月の目撃件数は去年の1割ほどまで減っていますが、県はクマの餌になり得るクリや柿が実をつけることなどから、今月末までクマの出没警報を出していて、被害を防ぐ対策を心がけるよう呼びかけています。秋田県によりますと、今年度のクマの目撃件数は先月末時点で959件と、クマに襲われるなどしてけがをした人が70人と過去最悪となった昨年度の同じ時期と比べ、569件少なくなり、4割ほど減っています。また、クマに襲われ、けがをした人の数も今年度は先月末までで10人と、昨年度の同じ時期の28人と比べて18人少なくなっています。特に先月は、クマの目撃件数が82件と去年の同じ月の636件と比べ、12%ほどにとどまったほか、人身被害も去年の16人と比べてことしは0人となっています。一方、県では、クマの餌になり得るクリや柿が実をつけていることなどから、今月末までクマの出没警報を出していて、収穫しない場合は伐採し、木を残す場合は電気柵で囲うなど、クマを寄せつけないように管理するよう呼びかけています。
(クマがトンネル内で列車と衝突:山口)
各地でクマの目撃情報が相次いでいますが、山口市阿東のJR山口線では1日夜、クマと列車が衝突しました。列車に若干の遅れが出たものの、乗客らにケガはなく、列車への被害もなかったということです。警察やJRによりますと1日午後8時過ぎ、山口市阿東徳佐中のJR山口線、白井トンネルで益田発山口行の列車がクマ1頭と衝突したということです。列車には運転士1人と乗客1人が乗っていましたがいずれもけがはなく、列車にも被害はなかったということです。JRでは後続列車で異常がないことを確認し 運行を再開したということです。またそのおよそ1時間後、津和野に向かっていた列車も同じ白井トンネル内でクマ1頭を目撃、クマは津和野方向に抜け、山へ立ち去ったということです。警察では付近の住民に注意を呼び掛けています。
(北大植物園臨時休園!原因は迷い込んだ野生のシカ:北海道)
札幌市中央区の北大植物園にシカが迷い込み、植物園は安全確保のため臨時休園しました。いまもシカは園内にいるということです。2024年10月2日に臨時休園した北大植物園。植物園によると、9月30日からオスのシカ1頭を園内で確認していましたが、10月1日夜の時点では一度園を出ていたといいます。こちらは視聴者の方から寄せられた映像です。2日午前2時ごろ、植物園の方向から道路を渡るオスのシカが目撃されていました。2日朝に植物園の職員が園内を確認したところ、オスのシカが戻っていたため臨時休園になりました。いまもシカは園内にいて、北大植物園は3日朝、改めてシカがいるかどうかを確認して、開園の判断をするとしています。
(自然保護団体と猟友会が考える日本のクマ問題:東京)
一般財団法人日本熊森協会(本部:兵庫県西宮市)は、緊急シンポジウム「自然保護団体と猟友会が考える日本のクマ問題」を、10月20日(日)に日本教育会館(東京都千代田区)にて開催いたします。日本熊森協会は、クマをシンボルに水源の森を保全・再生するために活動をする自然保護団体で、クマとの共存や人身事故防止のための実践活動にも取り組んでいます。昨年から、クマの大量出没・大量捕殺が続く中、環境省は四国のツキノワグマを除くクマ類を、強力に捕獲することができる「指定管理鳥獣」に指定し、全国で捕殺強化の動きが進んでいます。本来の生息地である奥山の深刻な荒廃が進む中、捕殺強化を進めれば、クマの地域的絶滅が起こる恐れがあります。捕殺強化では、クマの人身事故や人里への出没を無くすことはできません。被害を防ぎながら、クマと共存するために、本当に必要なことは何か、クマ問題の最前線に立ちながら解決に取り組む猟友会の支部長や元行政職員の方をお招きし、一緒に考えるシンポジウムを開催します。
(中心部でイノシシの目撃情報相次ぐ:山口)
3日正午頃、岩国市昭和町にイノシシがいるのが見つかりました。イノシシは市の職員や猟友会が駆け付けると逃走し、市民からは市の中心部での目撃情報が寄せられています。岩国市に寄せられた情報は「JR岩国駅東口付近にいた」「今津川を泳ぎ、岩国錦帯橋空港方面に向かった」などというもので、午後2時50分頃には岩国基地近くの旭町第二街区公園にいるのが目撃されています。市は周辺の住民に警戒を呼び掛けています。
(夜の“国道沿いのバス停”にクマ:北海道)
北海道留萌市で10月1日、ヒグマが目撃されました。警察や市ホームページによりますと、目撃されたのは留萌市留萌村藤山。1日午後10時30分ごろ、国道233号線沿いのバス停の近くにクマ1頭がいるのを目撃した人が通報しました。目撃された現場から一番近い住宅まで30メートルほどしか離れていません。警察は付近住宅に訪問し直接注意を呼び掛けるなど警戒を続けています。留萌市内では8月9日以降クマの目撃情報はなく、約2か月ぶりです。2024年中の北海道でのクマの目撃件数は10月2日現在で2266件となっています。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後1時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後3時ごろ、栗原市築館照越大ケ原にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後1時45分ごろ、栗原市瀬峰桃生田にクマが出没しました。
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10/3
(クマに襲われたか、山林で40代男性死亡:福島)
福島県昭和村の山で、1日、キノコ採りに出かけた男性が遺体で見つかり、クマに襲われたと見られています。警察によりますと、死亡したのは会津若松市の会社員の40代男性です。男性は9月29日、会津美里町の実家から車を借りて、昭和村にキノコ採りに行くと言って出かけたまま、行方が分からなくなっていました。消防や警察が捜索していたところ、1日午前10時ごろ、山の中で男性が死亡しているのを発見しました。男性の身体には、動物につけられた傷が多数あり、クマに襲われたと見られるということです。
(男性がクマに襲われけが:石川)
10月2日の朝、加賀市の山の中で、70代の男性がクマに襲われ、けがをしました。石川県内でクマに人が襲われるのは2024年に入って3件目です。警察と消防によりますと、午前7時ごろ加賀市河南町で、近くに住む70代の男性が山の中を散歩していたところ、クマに襲われ頭と首にけがをしました。男性は市内の病院に運ばれ、命に別条はないということです。クマは体長1メートル以上の成獣で、茂みに逃げていったとみられています。警察や市は、近くの小中学校4校に注意を呼び掛け、登下校の時間帯にパトロールをしました。県内でクマに人が襲われるのは2024年に入って3件目です。
(イノシシを杖で追い払おうとした85歳の女性、突かれたり噛まれたりして負傷:香川)
2日朝早く、香川県三豊市で女性がイノシシにかまれるなどしてけがをしました。イノシシの行方は分かっていません。2日午前5時50分ごろ、三豊市仁尾町の住宅の庭にイノシシの子どもがいるのを、この家に住む85歳の女性が見つけました。女性が杖で追い払おうとしましたが、イノシシに突かれたりかまれたりして転倒しました。女性は病院に搬送され、ひざや足首に軽いけがをしました。女性にけがをさせたイノシシの行方は分かっていません。三豊市では防災行政無線などで市内全域に注意を呼び掛け、鳥獣被害対策実施隊に駆除などを依頼しました。三豊市では2024年度、目撃情報や農作物の被害などイノシシに関する通報が34件ありましたが、けが人が出たのは初めてです。
(クマに頭ひっかかれ77歳男性ケガ、「クマ出没警報」に引き上げへ:石川)
2日朝、石川県加賀市の山の中で男性がクマに襲われけがをしました。石川県内でのクマによる人身事故は2024年に入って3件目です。加賀市によりますと、2日午前7時ごろ、石川県加賀市河南町の山の中で77歳の男性がクマに頭を引っかかれました。男性は、近くの自宅まで歩いて戻りその後、救急搬送されましたが、頭や目のあたりから出血するけがをしました。命に別状はないということです。現場は山代温泉から山中温泉に向かう国道364号沿いの集落からおよそ100メートル山に入った所です。クマは体長1メートルほどの大人のクマとみられ、山の奥へ逃げていったということです。事故当時は通学時間帯で、警察や市がパトロールを行い注意を呼びかけています。県内では9月26日の時点で、クマの目撃件数が255件にのぼり、4月に白山市5月には金沢市でクマに襲われる人身事故が2件発生しています。また、この秋はクマのエサとなっているブナの実が「凶作」の予想で、県は例年より早い5月24日に「出没注意情報」を発令、2日午後には、警報に切り替えて警戒を呼びかけることにしています。
(車とエゾシカの衝突事故、保険金支払いが過去最高の6億7000万円:北海道)
北海道内で車とエゾシカとの衝突による事故の保険金の支払いが、2023年秋2か月間で、過去最大となる6億7000万円あまりだったことがわかりました。 日本損害保険協会によりますと、2023年の10月と11月に道内で起きた車とエゾシカとの衝突で、保険金が支払われたのは1085件、1件あたりの平均額は62万3000円でした。 保険金の支払い総額は6億7000万円あまりで2010年の調査開始以来、最大です。 北海道警によりますと道内で、去年1年間に起きた車とエゾシカとの事故は約5300件にのぼり、特に秋の日没の時間帯に多いことから道警が注意を呼びかけています。
(山林散策や草刈りでマダニにかまれたか:静岡)
静岡県は10月2日、東部保健所管内に住むに70代の男性と熱海保健所管内に住む60代の男性が、マダニが媒介する日本紅斑熱に感染したと発表しました。2024年に入り、県内の日本紅斑熱の患者は9人となります。県によりますと、東部保健所管内に住む70代の男性は、9月17日頃から発熱、太もも・くるぶしに発疹があり、18日に医療機関を受診しました。男性はマダニにかまれた自覚はありませんでしたが、左くるぶしに刺し口があり、マダニが媒介する感染症の疑いで入院しました。県環境衛生科学研究所で検査をしたところ、24日に日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出され、「日本紅斑熱」と確認されました。男性は快方に向かっていて、近く退院予定ということです。男性は、発症前の期間に山林の散策をしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。また、熱海保健所管内に住む60代の男性は、9月16日、発熱、全身の発疹があり、18日に医療機関を受診、20日に入院しました。男性はマダニにかまれた自覚はありませんでしたが、県環境衛生科学研究所で検査をしたところ、24日に日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出され、「日本紅斑熱」と確認されました。男性はすでに回復し退院したということです。男性は、発症前の期間に草刈りをしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。
(クマに襲われ顔に傷痕、周囲から「出没するのにわざわざ登山した人」と心ない言葉:岩手)
冬眠準備に向け、クマの活動が活発化する秋を迎えた。昨年度に発生した岩手県内のクマによる人的被害のうち、4割超はキノコ狩りで入山者が増える9~10月の時期に集中している。いまだ残る後遺症の苦しみ、備えの大切さ――。今年、山中でクマに遭遇した男性2人の証言からクマ対策の重要性に迫る。「悲鳴を上げる余裕も、恐怖を感じる隙もなかった」。5月に山中でクマに襲われた県内の60歳代男性は、顔に7か所の傷を負った。日本百名山の踏破を目標としていた男性は午前6時前、一人で県南地域の山に入った。異様なほどの静寂の中、中腹に差し掛かった頃だった。3メートルほど先のやぶから突如、成獣のクマが現れた。体当たりをしてきたクマはそのまま馬乗りに。男性は前脚で顔面を押さえられ、口元をかまれた。わずか数秒の出来事だった。クマは立ち去ったが、「再び襲われるのでは」という恐怖心を抱きながら、約1時間かけて自力で下山。その途中で2回ほどクマの姿も見かけた。男性はドクターヘリで病院に搬送され、手術を受けた。顔の傷痕への視線に、「クマが出没するのにわざわざ登山した人」という周囲からの心ない言葉――。外出時は顔の傷を隠すため、帽子やマスクは欠かせない。「自力で下山できたのは奇跡だった。もう一度襲われていれば命を落としていたかもしれない」。男性はクマよけのホイッスルを持参しなかったことを後悔し、備えの大切さを痛感している。宮古市のパート従業員男性(73)は5月の夕方前、山菜を採りに自宅近くの山林へ入った。先端が鋭い二股の金属製の棒(長さ約120センチ)を用意。5年前からクマ対策として携行して入山しているが、遭遇したことはなかった。この日も山道で動物の大きなフンを見つけても、「注意していれば大丈夫だろう」と歩を進めた。ウドを採っていると、ガサガサという音がした。直後に体長1メートルほどのクマが一瞬で目の前に迫ってきた。口を大きく開けて立つクマの前脚には、10センチはある白い爪が光っていた。「もう逃げられない」と覚悟したが、偶然にもクマの喉あたりに棒の先端が刺さり、逃げていった。男性は「自分はたまたまうまくいっただけ。死んでいてもおかしくなかった。撃退しようとせずに、クマに遭遇しない努力をしてほしい」と訴えた。クマは山間部だけでなく、盛岡市や滝沢市の住宅街でも先月、相次いで目撃されるなど、人との境界は曖昧になりつつある。県によると、昨年度の県内のクマの目撃件数は5877件、人的被害は49人で、ともに過去最多に上った。今年度はこれまでに2431件の目撃件数があり、人的被害9人のうち1人が死亡した。東北森林管理局によると、今秋はクマのエサとなるブナの実が並作になる見込みで、クマが人里に下りてくるリスクは減ると考えられている。ただ、秋には冬眠に備えてエサを求めるクマの活動範囲が広がることから、県警は「農作業をする時でも、鈴やラジオなど音の出るものを身につけてほしい」と呼びかけている。
(エゾシカ猟安全に、苫小牧署などパトロール:北海道)
エゾシカの猟が道内各地で解禁された1日、苫小牧署などはハンターが多く訪れる白老町内の森林でパトロールを行い、法令順守や事故防止を呼びかけた。
(ベテラン猟師がふるまう新鮮なイノシシ肉料理:佐賀)
狩猟歴45年以上、ベテランハンターの山本敏晶さんが営むイノシシ肉料理専門店。今年でオープン17年目を迎え、上質なイノシシ肉に魅了されたファンや興味を持った若者が県内外から訪れます。イノシシ肉はビタミンや良質なタンパク質が豊富。ヘルシーなイメージから近年注目度が高まり、「やっとジビエの時代がきた」と笑顔の山本さん。冬場に脂がのったイノシシを捕獲・冷凍保存し、焼き肉や鍋、うどんなどで通年提供しています。新鮮なイノシシ肉は、臭みもなくあっさりとしていて、濃厚なうま味が魅力。脂身からはじゅわっと甘みが広がります。
(トンネル内でクマが列車と衝突:山口)
1日夜、山口市阿東徳佐のJR山口線のトンネル内で列車がクマと衝突しました。現場では、1時間後に同じ個体とみられるクマが目撃されています。警察などによりますと、1日午後8時すぎ、山口市阿東徳佐中の白井トンネルで、益田駅から山口駅に向かう列車がクマと衝突しました。列車には乗客1人が乗っていましたが、乗客と運転士にケガはありませんでした。山口線は運行に若干の遅れが出たものの、車体に影響はなかったということです。そのおよそ1時間後、今度は津和野行きの列車が同じトンネルを徐行運転していたところ、運転士がクマを目撃しました。クマは列車と並走してトンネルを抜けたあと、山へ立ち去ったということです。警察は、最初に列車に衝突したクマと同じ個体とみていて、パトロールをおこない近隣の住民などに注意を呼びかけています。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日早朝、仙台市青葉区みやぎ台5丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後5時ごろ、仙台市泉区朝日1丁目にクマが出没しました。
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(小学生がイノシシに手をかまれる:熊本)
熊本市西区の路上で小学生がイノシシに手をかまれました。熊本市などによりますと、26日午後6時ごろ、花園小学校の近くを自転車で走行していた男子小学生が3頭のイノシシを見つけ、イノシシが急に動き出したことに驚いて転倒。その際、手をかまれたということです。けがはありませんでした。手をかんだイノシシは小型犬ほどの大きさだったということです。熊本市や警察では、イノシシを見つけた場合は、近付いたり大声を出したりせず、落ち着いて、その場から離れるよう呼びかけています。
(横領容疑で猟友会の元会計担当を逮捕:神奈川)
猟友会の預金約50万円を横領したとして、神奈川県警松田署は30日、猟友会の元会計担当で会社員の高野恵理子容疑者(39)=静岡県沼津市大岡=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。高野容疑者は、一般社団法人「ジャパン・ハンター・ガールズ」の代表も務めており、この法人が国の交付金などを元手に昨年4月、神奈川県南足柄市に開設したジビエ処理加工施設は運営が滞っていたという。逮捕容疑は2023年6月19日~7月10日、数回にわたって南足柄市の猟友会支部の預金計51万4千円を銀行口座から引き出し、横領したというもの。署によると、大半は生活費などに使っていたという。
(野生イノシシが豚熱、県内24例目:岡山)
岡山県は27日、久米南町内で発見された野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと公表した。県内では24例目の感染確認で、同町内では初めて。県によると、22日に山中で死んでいた個体を地元の猟師が見つけ、県の検査で26日に陽性が確定した。県は発見地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者が捕獲したイノシシの流通自粛を求めた。県内の全23養豚場への注意喚起も行った。
(21頭目の豚熱確認:佐賀)
佐賀県は24日、唐津市で捕獲した野生のイノシシ1頭が、家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。
(7人けがさせた四国犬、狂犬病予防法違反などの罪で略式起訴:群馬)
群馬県伊勢崎市の公園で2月、狂犬病の予防接種を受けていない四国犬が7人にかみつきけがをさせた事故で、伊勢崎区検は、飼育していた男性会社役員(63)を過失傷害と狂犬病予防法違反の両罪で、妻(58)を過失傷害の罪で略式起訴した。7月31日付。伊勢崎簡裁は今月3日、2人に対してそれぞれ罰金50万円の略式命令を出した。事故は2月7日午後、同市田中島町の公園で発生。狂犬病の予防接種を受けていない四国犬が脱走し、公園にいた7人にかみついて、けがをさせた。飼育している四国犬7頭の管理を怠ったなどとして、伊勢崎署が2人を書類送検していた。
(土砂崩れは『シカ』が原因:滋賀)
伊吹山は滋賀県米原市に位置する日本百名山の1つで、関西でも屈指の名峰として知られています。四季を通じて登山者やハイカーに大人気で、山頂周辺にある約350種もの広大な花畑が有名です。ところがそんな名山で、昨年7月と今年7月に土砂崩れが起きました。驚きなのは、土砂崩れの原因を作ったのは「シカ」だと言う点です。どのような状況が伊吹山に起きているのか、一緒に確認していきましょう。今年7月1日に伊吹地区に局地的な大雨が降り、土砂災害が発生。「警戒レベル5 緊急安全確保」が発表され、一時は最大43人の住民が避難を余儀なくされています。幸いにも人的被害はなかったものの、上記のとおり住宅が被害を受けました。しかも、1日だけでなく15日と25日、合計3回の土砂災害が発生し、2度にわたって被害に見舞われた住宅もあるそうです。本来なら山全体に緑が生い茂っている状態ですが、多くの個所で緑がなくなり地肌が見える「裸地化」が起きています。これは、シカが植物を食べ尽くした跡であり緑が失われバランスを崩したことで、大雨が降ると土砂崩れを起こしやすい環境になっているのです。米原市によると伊吹山の南斜面にあたる地域には、約600頭のシカが生息しているそうです。暖冬によって、シカが凍死することがなくなり頭数が増加。その結果、多くのシカが伊吹山の高山植物を食べ尽くし、土の保水力がなくなると同時に「裸地化」したことで、豪雨になると土砂が流れやすくなっています。重ねるハザードマップの航空写真で、伊吹山の状況を確認してみました。伊吹山の航空写真は、1979~1983年と最新の2世代の写真が存在し、約40年間の差がありますが、最新の写真では特に南斜面で緑がなくなっているのが確認できます。現在、伊吹山で起きているニホンジカの食害は、全国各地で起きています。上記は環境省のパンフレットから抜粋した画像ですが、タイトルは「シカが日本の自然を食べつくす !? 」となっています。林野庁が公開している「野生鳥獣による森林被害」でも、令和4年度の森林被害面積はシカによる被害が71%を占めています。これらのことから、シカによる食害は全国に広がっていると言ってよいでしょう。筆者の住む姫路市北部地域でも、シカの食害が大きな問題となっています。増えすぎたニホンジカの食害をどのように止めるのか、生き物との対峙であるため難しい問題であるのは間違いありません。
(道内の海獣被害額が減少傾向に、23年度は9億3300万円:北海道)
道は27日、トドなどの海獣類による2023年度の漁業被害額が9億3300万円だったと発表した。全道的な被害額は減少傾向だが、トドの被害は宗谷や留萌などの道北で前年度を上回っている。発表によると、漁網を破られたり漁獲物を食べられたりする被害額は23年度、前年度(10億7400万円)から1億4100万円減少。過去10年で3番目に少なかった。内訳はトドが7億2700万円、アザラシは1億1500万円、オットセイは9100万円だった。トドの被害は、国が14年度から駆除上限数(採捕枠)を倍増させたこともあり、全体的に減少している。一方、宗谷は22年度比で2500万円増、留萌は同1300万円増だった。被害額は、トドやそのエサとなるニシンなどの来遊状況、魚の単価などが影響するという。道森林海洋環境課の担当者は「ハンターの育成を支援し、被害を減らしたい」としている。
(クマのエサ、山奥のブナの実「不作」:新潟)
ツキノワグマが、冬眠の前にエサを探す時期に入りつつあります。県は、クマのエサになるブナの実などの作況を調査し、「不作」となったことがわかりました。また、クマ出没警戒注意報を11月30日まで延長としました。クマは冬眠する前にエサを探して、秋に活動が活発になります。エサとなるのが、ブナの実やクリ・コナラ・オニグルミなどです。県は8月いっぱいをかけて、県内全域でそれぞれの実の豊作・凶作などを調査。その結果、山奥に分布しているブナの実は「不作」で、比較的人里近くに分布しているクリ・コナラ・オニグルミなどは「並作」だったことがわかりました。このため、県はこの秋はクマが山の中でも人里に近い、標高が低い地域に出没する可能性があるとしています。合わせて【クマ出没警戒注意報】を11月30日まで延長しました。「にいがたクマ出没マップ」(https://ngt-webgis.jp/kuma/)を確認し、クマの出没が確認されているところには近づかないことや、エサとなる生ゴミや不要となったカキやクリの木などは適切に処分すること、また、早朝や夕方の入山を避けるなど、クマ対策の徹底を呼び掛けています。
(クマの目撃、最悪ペースで増える:山口)
今年度(令和6年度)、山口県内で確認されたツキノワグマの被害や目撃情報の件数は、9月17日までに373件と、これまでで最も多いペースで増え、県は、冬眠前に活動が活発になることから、警戒を呼び掛けています。県によりますと、県内でツキノワグマが出没し、食害や痕跡などが確認された件数は今年度(令和6年度)、9月17日までに373件と、調査を始めた平成9年度以降、最も多かった昨年度と比べて、2倍近いペースで増えているということです。自治体別にみますと、岩国市が87件と最も多く、9月8日には70代の男性がクマに襲われて大けがをしたほか、9月27日だけで4件の情報が寄せられるなどクマの出没が相次いでいます。続いて、▽周南市が73件、▽山口市が68件、▽萩市が43件、▽長門市が29件、▽下関市が11件などと、ほぼ県内全域でクマの情報が寄せられています。クマの活動は、冬眠前のこの時期に最も活発になることから、県は、▽1人で山に入らないことや、▽クマ鈴やラジオを携帯すること、▽庭先の栗や柿といったクマが好む果樹などを伐採することなどの対策を呼びかけています。クマの出没が増えている理由ははっきりわからないということですが、県では今後、生息調査などを実施して要因を調べることにしています。
(県内シカ生息域拡大、森林被害防止へ対策を:秋田)
県内でニホンジカの生息域が急速に広がり、目撃が相次いでいる。他県では農林業被害や生態系への影響が深刻化。本県でも差し迫った脅威と捉え、捕獲などの対応を急ぐ必要がある。シカは江戸時代まで県内に生息していたが、狩猟などの影響で昭和初期までに絶滅したとされる。ところが2009年に仙北市で死んだ個体が見つかったころから、目撃される例が頻繁になった。雌や幼獣も確認されており、繁殖を重ねているとみられる。いったん定着すると、増え過ぎないように抑え込むのは極めて困難だ。シカは繁殖力が強く、捕獲しなければ毎年2割ずつ増え、4~5年で倍増するともいわれる。他にも荒廃農地の増加やハンターの減少、温暖化に伴う積雪の減少といった増殖の要因が指摘されている。実際、本県では18年度の目撃数(死亡個体含む)が82頭、捕獲数は2頭だったが、23年度は目撃178頭、捕獲77頭とわずか5年で急激に増えた。爆発的な増殖を防げるかどうか、今がまさに分水嶺(れい)と言えよう。県内ではこれまで水稲やサツマイモなどの食害が確認されたが、小規模にとどまっている。ただ、隣県からの越境侵入が繰り返されて定着が進めば、被害が農作物だけでなく造林木や高山植物などに広がることは明らかだ。南アルプス国立公園や尾瀬国立公園では希少な植物が食い荒らされる被害が多発。土壌が露出するなどし、回復に相当なコストや労力、時間を要している。岩手県では23年度の農業被害額が2億4千万円余りに上った。同様の事態が本県でも起こり得ると考えるべきだろう。特に懸念されるのは林業への影響だ。国内で発生する森林被害の7割はシカによるものとみられ、植栽した苗木の枝葉が食い荒らされたり、人工林の樹皮が食害に遭ったりするケースが後を絶たない。本県でも深刻な被害に見舞われる恐れがある。県はスギ人工林の伐採跡地に再び苗木を植える再造林を進めている。民有林の再造林率5割達成を目指しているが、幼木の段階でシカの食害が頻発すれば柵設置などに新たな経費が必要となり、育林が滞りかねない。将来にわたって安定的な木材生産を続けていく上でも、早い段階からシカの増加を抑制することが不可欠だ。環境省と農林水産省は28年度中に生息数を11年度比で半減させる目標を掲げる。着実に実現するには、本県のような新たな生息域で捕獲を進められるかが鍵を握る。本県ではハンターの育成が進められているものの、シカ捕獲やその後の利活用に関するノウハウは、さほど広まっていないのが現状だ。岩手県などシカの生息数の多い県から知見を得るとともに、隣接県同士で広域計画を作り、県境をまたいだ捕獲に力を入れる必要がある。
(有害鳥獣捕獲奨励金を創設、独自に上乗せ:群馬)
群馬県藤岡市は10月、農作物被害対策として、シカやアライグマなどの有害鳥獣を捕獲した際の奨励金を創設する。現在は県の補助金を活用して捕獲奨励金を交付しているが、新たに市独自の奨励金を上乗せすることで、狩猟者の意欲向上を図り、新規狩猟者の参入を促し、捕獲数増につながることを期待している。市によると、2023年度の有害鳥獣捕獲数は1026頭で、最も多いのはシカ440頭、次いでアライグマ359頭、ハクビシン110頭、イノシシ61頭などとなっている。年々増加傾向にあり、比例して農作物被害も増えている。市独自に上乗せするのは、シカについては成獣1万2千円、幼獣8千円、アライグマは2千円など。最近、各地でクマが人里に出没するケースが増えているが、ツキノワグマの捕獲に対する県の奨励金制度が無いため、ツキノワグマ1頭あたり2万円の捕獲奨励金を交付する。
(イノシシ侵入防止用の電気柵機材が盗難被害:新潟)
新潟県上越市は2024年9月27日、同市柿崎区小萱地内で設置されているイノシシ侵入防止用の電気柵機材が盗難被害に遭ったと発表した。盗難に遭ったのは小萱農家組合が所有するイノシシ侵入防止用電気柵に電気を流すための主電源装置と支柱で、同市によると被害総額は約5万円。13日午後3時頃、農地の耕作者が主電源装置などが盗まれているのを発見し、26日午前10時、柿崎区総合事務所に連絡した。連絡を受けた担当職員が現地を確認し、27日午後、同組合が上越警察署柿崎交番へ被害届けを提出した。同市は安全メールで注意喚起をしたほか、電気柵設置者に盗難防止対策の実施などを呼び掛けている。
(ハンター減、育成に力:三重)
シカやイノシシ、サルなどによる農作物の被害が全国的に拡大している。狩猟免許を持つ狩猟者の数が年々減少し、駆除が追いついていないのが一因とされる。熊野市、御浜、紀宝町の狩猟者が所属する「県猟友会紀南支部」は来月20日、熊野市の熊野少年自然の家で、狩猟に興味を持ってもらうためのセミナーを初めて開く。狩猟免許の取得も支援し、地域を支えるハンターの育成につなげたい考えだ。紀南支部に所属する狩猟者は2012年度は297人いたが、現在は206人と、3分の2に減った。平均年齢は66歳で、高齢化が進んでいる。県猟友会全体の会員数は、1980~2020年の40年間で3分の1に減っている。狩猟者の減少とともに、田畑への獣害被害も深刻化している。東紀州特産のかんきつ類などに被害が出ているほか、シカなどが住宅地に出没し、庭の草花を食べるケースも増えている。22年度の野生鳥獣による県内の農業被害額は約1億6000万円に上った。熊野市などによると、かつては農業者の多くが狩猟免許を持ち、田畑を荒らす獣を駆除してきた。農家の高齢化が、狩猟にも影響しているという。紀南支部の仲森基之支部長(66)は「獣害のために農業をやめる人も増えている」と指摘する。耕作放棄地が広がり、さらに獣が入り込みやすくなるという「負の連鎖」が続いていると訴える。「これ以上の農業被害を食い止めたい。ガーデニングができない市民もいる。駆除は安全な暮らしの助けになる」。仲森支部長はそう話し、狩猟者の確保を急いでいる。セミナーは午前9時半~正午。参加無料で、定員30人。免許の取得方法や猟の仕方などの説明の後、シカを解体し、フライなどに調理する様子を公開する。希望者は試食もできる。熊野市、御浜、紀宝町に住んでいるか、これから移住する意向があり、狩猟免許の取得についても考えている人を対象にしている。
(新人ハンター19人誕生、狩猟免許の取得支援奏功:北海道)
ヒグマの目撃件数が過去最多を更新している北海道根室市内で、新たに19人の狩猟免許取得者が誕生したことが分かった。市は、北海道猟友会根室支部と協力して新人ハンター入門セミナーの開催や免許取得経費など支援制度を充実させるなど、今年度から狩猟人材の育成に力を入れている。昨年度が1人の取得にとどまっていることからも、セミナーや支援制度が功を奏した可能性が高い。道猟友会根室支部の会員は45人。斉藤雅之支部長代行(68)によると実働部隊は1桁台だとし、高齢化の解消や人材育成が急務となっている。市内では昨年度1年間で100件の目撃数となり、今年度は人里近くでの目撃例が増えるなど、半年間で109件(26日現在)と過去最多を更新中だ。市農林課によると、今年度市内に19人の免許取得者が誕生、うち新規取得者は14人、残る5人は新たにわな免許を取得したという。鵜飼豪生農林課長は「セミナーや支援制度が狩猟免許取得のきっかけになったのかなと思う」と話している。
(警察官がクマへの対処学ぶ:富山)
クマの出没が多くなる時期を前に、富山南警察署で27日クマへの対処法を学ぶ研修会が開かれました。研修会は、去年、県内でクマの出没や人身被害が相次いだのを受け開かれたもので、署の警察官30人余りが出席し、クマが出没した現場で心がけることや猟友会との連携について話しを聞きました。*大沢野・細入猟友会 堀田博副会長「対処の仕方を一つ間違えると非常に危険。命にかかわる」。講師を務めた猟友会の堀田博副会長は「通報を受けて現場に到着したら、クマを探すことよりも住民の安全確保のため現場の規制を最優先してほしい」と述べていました。
(クマに出合ってしまったら、建設会社が安全対策講習会:岐阜)
総合建設業の加藤建設(揖斐川町)は25日、クマから身を守る術(すべ)を学ぼうと池田町中央公民館でクマ安全対策講習会を初めて開いた。社員20人が参加した。6月に揖斐川町で釣りをしていた男性がツキノワグマに襲われ重傷を負った事故を受けて企画。揖斐県事務所から講師を招き、クマの生態や管理状況を学んだ。揖斐郡内の出没状況では、9月25日現在で目撃情報が51件、シカなどのわなにかかったのは21件あった。
(狩猟シーズンを前に新人ハンター約80人に説明会:北海道)
来月からの狩猟シーズンを前に札幌の猟友会が新人ハンターへの説明会を開きました。ハンターで組織する北海道猟友会札幌支部は27日、新たに入会したハンターおよそ80人に説明会を開きました。会場では、新人ハンターに猟友会の帽子とベストが配られ、過去の事故を教訓に安全対策の講義も行われました。猟友会によりますと、今年は、社会貢献をしたいという若者が多く、例年と比べ入会者が増えたということです。新人ハンターは来月1日から猟友会での活動を始めます。
(地域の高校生がクマ対策に一役:長野)
クマによる被害を防ごうと、長野県木島平村で地元の高校生が企画した耕作放棄地の草刈りが行われました。草刈りに参加したのは、下高井農林高校の生徒17人と、呼びかけに応じた地域のボランティアおよそ15人です。生徒たちは課題研究でクマの生態について学んでいて、2023年にこの地域の耕作放棄地に設置したカメラに、複数のクマの姿が映っていることを確認。生い茂った草や木によって、クマが出没しやすくなっているとして、今回初めて草刈りボランティアを企画しました。3年生・塩崎一颯(しおざき・いっさ)さん「草を刈り、人里とクマが住んでいる地域の境界線の視界をよくすることで、クマが人里に来ることを避けることができる。かなりの効果があるのではないかと思っている」。学校では、今後も地域の課題解決に向け住民と連携したいとしています。
(被害防止対策研修会:富山)
クマの出没が増加するシーズンを前に去年、人身被害が発生した富山市南部で27日、警察と猟友会が連携してクマを駆除するための研修会を開きました。この研修会は、去年、クマの人身被害が多発したことを受けて富山南警察署が地元の猟友会と開いたもので、警察官およそ40人が参加しました。中では大沢野・細入猟友会の堀田博副会長が、一番重要なのは猟友会が来るまで、警察もクマがかかった檻や罠に近づかず、住民も近づかせないように安全を確保することだと説明しました。富山南警察署生活安全課長 西野拓郎警部「クマを探すのではなく住民の安全を守るということで動くことが大切だと学びました。市民の方には現場の警察官の指示にしたがって自分の身を守るということをしていただきたい」。
(「クマに襲われた…」通報から捕獲まで連携どうする?:長野)
長野県内でクマの目撃情報や人が襲われる被害が相次いでいることを受け、自治体や警察の担当者が緊急時の対応を確認しました。松川村にはクマの対応にあたる県と周辺5市町村の担当者のほか、地元の猟友会や警察のおよそ20人が集まりました。松川村では9月5日に、女性2人が相次いでクマに襲われ、大けがをしました。30日は、通報からクマの捕殺までの経過を振り返り、時間帯によっては登下校への警戒が必要なことや、近くに民家があるかどうかなど周辺環境によって緊急捕獲の判断が変わることを確認しました。北アルプス地域振興局林務課 藤澤淳一課長:「油断できない時期が続きますので、しっかり各市町村に対応をとってもらうようお願いしたい」。長野県では、10月14日まで「ツキノワグマ出没警報」を佐久・上伊那・木曽・北アルプス・北信地域に出しています。
(国スポのライフル射撃の会場でビーム射撃の体験会:大分)
国スポ=国民スポーツ大会の会期前競技として由布市を会場に行われているライフル射撃に関心をもってもらおうと、資格がなくてもできるビーム射撃の体験会が開催されました。国民体育大会から名称を変えた国スポは佐賀市で来月5日に開会式が行われますが、一部は会期前競技としてすでに始まっています。由布市ではライフル射撃が今月27日から行われていて、29日は競技に関心をもってもらうための体験会が開かれました。体験会は、弾ではなく光線を発射して的を狙うビームライフルやビームピストルが使われ、銃の所持資格を持っていない人も参加できます。参加した子どもたちはおよそ10メートル離れた的に照準を合わせて光線を発射し、見事、的中させると興奮した様子で喜んでいました。参加した由布市の小学5年生の男の子は「的の中心に当たったときは嬉しかったです。またやってみたいと思います」と話していました。国スポのライフル射撃の実行委員会を務める古賀昭博さんは「ライフル射撃にふれる機会は少ないと思うので、こうした体験を通じ楽しさや面白さを知り、国スポの競技会場にぜひ足を運んでもらいたい」と話していました。国スポのライフル射撃は30日まで行われます。
(被害に遭わないために中学生が防御姿勢を学ぶ:新潟)
新潟県は今年の秋、クマのエサとなるブナの実が県内全域で「不作」であると調査結果を発表しました。こうした中、上越市の中学生がクマと遭遇した際の正しい身の守り方を学びました。上越市の東頸中学校で開かれた学習会。子どもたちが学んだのはクマからの被害を防ぐ方法です。【うぃるこ 清水あゆみさん】「クマのけがで重症化するのは、90%この位置(上半身)だと言われています。なので顔・首は真っ先に守らないといけない」。クマに出くわしやすい早朝・夕方の単独行動や川沿い・果樹が多い道を避けること、そして正しい身の守り方を教わりました。県内では今年クマによる人身被害が4件起きていて、県は『クマ出没警戒注意報』を11月30日まで延長し、注意を呼びかけています。
(クマ襲撃事故、昨年は「9月以降」に急増)
暑さが落ち着き本格的な行楽シーズンが到来したが、近年、登山やキャンプの大きな不安要素となっているのが、クマによる人身被害だ。環境省によれば、昨年度は9月以降に被害が顕著に増加。10月の発生件数は過去最多となったという。こうした状況を受けて、同省は今年4月に省令を改正し、ヒグマおよびツキノワグマを「指定管理鳥獣」に指定した(絶滅の恐れがある四国の個体群は除く)。自治体が駆除対策を行う際に国の支援を受けられるようになったことで、状況が改善することが期待されている。ただし山や森などの自然環境に入っていく以上、クマとの遭遇リスクが完全にゼロとなることはないだろう。山登りやアウトドアのリスクに詳しいフリーライター・羽根田治さんは、「(クマと)実際に鉢合わせてしまえば、できることはほとんどない」と指摘する。羽根田さんは、著書『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』(山と溪谷社)で、近年クマとの遭遇被害を経験した人々へのインタビューを敢行している。彼らの中には、襲われて大ケガを負った人もいれば、至近距離で対峙(たいじ)しながら奇跡的に無傷で生還した人もいるが、両者がとった行動に決定的な“分かれ目”はないという。「本来、クマは臆病な生き物で、向こうが先に人間の存在に気づけば自ら逃げていくと言われています。ところが、出合い頭に鉢合わせるなどしてクマがパニックにおちいった場合、襲われるリスクが非常に高いです。無傷で生還した方は、たまたま運がよかっただけだと思います」。最近は人間を見ても怖がらない“新世代のクマ”も出てきているというが、人身被害を避けるためには「とにかく遭遇しないことが一番」と羽根田さんは言う。「万が一遭遇した場合の対処法としては、ある程度の距離があればゆっくり後ずさる、攻撃されそうになったらクマよけスプレーで対応するか、防御姿勢をとる(両手を首の後ろで組み、地面にうつ伏せになって顔を伏せる)ことが推奨されています。しかし実際に襲われた人に聞くと、10mくらい先の茂みから突然飛び出してきたクマが、目の前までやってくるのは一瞬のことで、クマよけスプレーを使う間もなく襲い掛かってきたという話もあります。その方はクマのリスクも十分承知していて、もちろん防御姿勢のことも知っていました。ただ、『襲おう』という意思をむき出しにして一直線に向かってくるクマに対し、防御姿勢をとることなどできなかったといいます」。なお一般的に、クマに遭遇した際に大声を出したり、背中を見せて逃げることは“絶対にやってはいけない”とされているが、「それで助かった人もいる」と羽根田さんは言う。「いろいろな方に話を聞いていると、クマに遭遇したときの“絶対的な対処法”というものはないのだと強く感じます。かといって、クマよけスプレーや防御姿勢が無意味かと言われればそんなことはまったくなく、知識として持っていれば助かる可能性を押し上げることができるはずです。実際の遭遇事例でクマがどんな行動をとったのか、遭遇した人が何をして助かったのか……それぞれは一例にしか過ぎないかもしれませんが、対処法に正解がないからこそ、より多くの事例を知ることがリスクマネジメントになるのではないかと思います」。羽根田さん自身も山歩きする機会が多く、これまでに2度、ヤブの中でクマを確認したことがある。幸いどちらも距離が離れていて鉢合わせることはなく、クマのほうから遠ざかっていったというが、こうした経験も踏まえて次のようにアドバイスする。「クマが生息していない九州や沖縄は別ですが、基本的にアウトドア活動をする以上はクマに遭遇するリスクはあるものと思い、備えることが大切です。まず山に入る前には、自治体や観光協会、ビジターセンターなどで最新のクマ目撃情報をチェックするようにしてください。最近ではクマの出没情報があると、自治体などが入山禁止措置をとることも多くなってきているようです。山では、クマ鈴をつけたりラジオを流すなどして自分たち人間の存在を早めに知らせ、向こうから遠ざかってくれるようにするのが基本的な対策になります。見通しの悪いところではホイッスルを吹くのもいいでしょう。またフンや足跡、木につけられた爪痕、クマ棚(クマが木に登って果実などを食べる際に木の枝を折って作る腰掛け用の棚)などの痕跡があれば、クマが近くにいると考えて、なるべく早くその場から遠ざかるようにしてください」。さらに、クマの習性のひとつである「獲物に対する執着心の強さ」にも注意が必要だ。「キャンプなどで一度クマに荒らされた(クマが“獲物”と認識した)食べ物を奪い返してしまうと、逆上して襲ってくるリスクが高まります」(羽根田さん)。事例としては、1970年に北海道・日高山脈で発生した福岡大学ワンダーフォーゲル同好会の事故が有名だ。学生らは縦走のため幕営中、ヒグマに荷物をあさられたが、追い払って取り返したことがきっかけとなり襲撃され、5人中3人が亡くなった。「一般的なキャンプ場であっても、食べ残しやゴミを放置しない、食料はフードコンテナに保管するなどの対策をしたほうがいいでしょう。また最近では、食糧庫(フードロッカー)を設置するキャンプ場も出てきているようです」(同前)。クマによる人身被害を伝える報道では、「命に別条はなかった」と伝えられることが往々にしてある。しかし羽根田さんは、その言葉の背景にある“実情”もきちんと知るべきだと話す。「取材を受けてくれた方の多くは『自分がクマの生息域に入り込んでしまったのだから仕方がない』と話していました。ところが、実際には障害が残るほどの重傷を負い、人生が変わってしまった方もいます。クマは基本的に顔面を狙って攻撃してきます。四つん這(ば)いになって走ってくるとそれほど大きく見えなくても、目の前で立ち上がると人間の背丈くらいあって、その高さから顔面をめがけて鋭い爪を力いっぱい振り下ろしてくると、失明したり、場合によっては頭の一部がえぐり取られてしまうことだってあるんです。たとえ命が助かっても、失明する確率がかなり高い。『命に別条はない』という報道をうのみにして、『助かる人も結構いるんだな』と、クマに襲われることを軽く考えてはいけません」。ネット上には、登山道近くにいるクマを、登山客が警戒心なく遠巻きに眺め、夢中で撮影しているような動画も多く見られる。もし攻撃されればその被害は尋常ではないということを、より多くの人が知るべきだろう。
(「生きがいを取り戻してもらうために」生と死に向き合う35歳の男性に密着:三重)
三重県松阪市に暮らす型破りな猟師。YouTubeで狩猟を学び、シカやイノシシをわなで捕まえる。「命を殺め」獣害対策を担う一方…彼の本業は患者の「命を救う」医師です。医師であるのに猟師として生きた命を殺すという、違和感。“生かすと殺す”の相反する命と向き合い気づいたのは、あまりにも今の世の中が「死」に対して“無関心”だということ。「生きがいを取り戻してもらうために…」タブー視される「死」に狩猟する医師が投げかける「生き方」の提案とは…。
(在日ベトナム人たちが日本の有害生物を狩りまくっていた!!)
農作物を食い荒らし、突如、人を襲う有害生物。日本には生物にまつわる小さくないリスクがある。だが、そのような生物たちをなぜか在日ベトナム人が狩って、食べたり、売ったりしているらしい。そんな"狩猟生活"を営む在日ベトナム人の実態とは!? ルポライターの安田峰俊氏が迫る!近年、「生物」の話題がニュースを騒がせている。例えば、養殖場から逃げ出すなどの人工的な要因によって本来は生息していない地域に分布を広げ、生態系を乱す「侵略的外来種」(アメリカザリガニなども該当する)の被害だ。また、自然破壊や気候変動の影響で、シカやイノシシなどが人間の生活空間に入ってトラブルを起こす例も増えている。近年の鳥獣による農作物被害額は年間150億~160億円規模に上る。ところが、こうした有害生物をひそかに狩り、売買し、食べている人たちが存在する。それは在日外国人の労働者たちだ。中でもベトナムの農村出身者が多い技能実習生やボドイ(不法滞在・不法就労者)は、さまざまな生物を狩り、食べている。これまで日本人の目に見えてこなかった「ベトナム人vs有害生物」の実態を追った――。「ベトナム人技能実習生の十数人の男女が、よくバケツを持って、この溜め池に入ってジャンボタニシを採っているんです」。今年6月上旬、九州北西部の玄界灘沿いの水田でそう話したのは、生物調査コーディネーターの「なでしこぺんた」氏(以下、ぺんた氏)だ。彼が案内してくれた農業用水の溜め池には、ジャンボタニシが繁殖した痕跡であるショッキングピンクの卵が点々と残されていた。ジャンボタニシは、別名をスクミリンゴガイという南米原産の淡水生巻き貝だ。殻高は50~80㎜と巨大で、タニシとの類縁関係は遠いが、外見はよく似ている。毒々しい色の卵には毒性もある。田植え直後のイネの苗を食い荒らして甚大な損害を与えるなど、ジャンボタニシは農水省や各自治体からしばしばその害がアナウンスされる。彼らの弱点は寒さに弱いことだが、近年は温暖化の影響で、西日本を中心に越冬が可能になり、繁殖に成功している。天敵が存在しない環境で個体数を異常に増加させ、生態系を乱すという、代表的な侵略的外来種だ。ところが、そんなジャンボタニシに「天敵」が出現した。それは、今世紀に入り日本の農村部で多く働くようになった外国人労働者たちだ。もともと中国南部や東南アジアには、タンパク源としてタニシを食べる習慣が現在でも残っている。加えてジャンボタニシは本来、食用目的で輸入された個体が遺棄されて繁殖した経緯がある。食べられる生き物なのだ。「ああいう貝は、インドネシア語で『ケヨン・サウア』といいます。唐辛子と煮て食べるとおいしいですよ。でも、ベトナム人のほうが多く食べていますね」。め池でライギョを捕獲中だった、地元のインドネシア人労働者のスウィト氏(32歳・男性)はそう話す。もっとも、私たちがぺんた氏と共に池を調査したところ、確認できたジャンボタニシは小型の個体ばかり。手のひらの半分を覆うような巨大な殻を持つ個体は、死んだ貝殻が数個見つかった程度だった。「ジャンボタニシが大きくなるには一定の時間がかかります。この池の場合、巨大な個体は近所のベトナム人が採り尽くしてしまったんでしょう。イネの食害を防げるので、地元の農家の方には助かる話ではあります」。実はこうしたベトナム人たちによる〝乱獲〟は、自家消費以外にも目的がある。フェイスブック上に多数存在するボドイ・コミュニティを通じて、日本在住のほかの同胞向けに食材として販売できるからだ。例えば、こんな広告が見つかる。・タニシ......700円・イノシシ肉......1100円・イヌ......1100円(欠品中)。投稿者に連絡してみると、応じたのは関東在住のメイ氏(仮名)。30代のベトナム女性だった。上記の価格は1㎏当たりで、注文は2㎏から受け付けるという。そこで、物は試しと買ってみた。すると、「石川県日市七郎町」(白山市の誤記か)のアパートの一室から、ビニール袋に入った大量のタニシが生きたままで送られてきた。仕組みはどうやらこうだ。全国各地のベトナム人が捕獲した食用生物の情報を、仲介業者であるメイ氏がフェイスブックに投稿。顧客が彼女にお金を振り込むと、食材が産地から直接送られる。広告のポストではウサギやスッポンなどほかの生物もしばしば登場していた。各地で捕獲され次第、メイ氏が情報を流すようだ。なお、私たちが購入したタニシの産地は北陸地方だったため、送られてきたのは日本の在来種だ。とはいえ、捕獲地が関西以西の場合、もちろんジャンボタニシが届く場合もあるはずだ。在日ベトナム人たちの獲物には哺乳類も含まれる。中でも盛んなのはイノシシ狩りだ。イノシシは昨年1年間に64人を襲うなど、深刻な獣害が報じられる獰猛な生き物だが......。「数年前、岐阜県御嵩町の竹やぶに狩りに行きました。季節は5月。イノシシはタケノコが好きだからです。山中にわなを設置して、かかっていないか朝に確かめる。現場に3日くらい通い詰めましたよ」。そう証言するのは、愛知県内に住む34歳のベトナム人男性・ビン氏(仮名)である。当時は技能実習生として来日直後で、鉄工所に勤務するベトナム人の先輩から「わなを自作したから」と誘われたという。彼らが設置したのはイノシシの足をワイヤーで捕らえる「くくりわな」。ほかの実習生らと7人で山に向かった。なお、わなを使用した狩猟には免許が必要だが、彼らはそれは知らなかったようだ。「このときは捕まえられませんでしたが、別の機会に友人から『イノシシ1頭を手に入れた』と言われ、家に食べに行ったことがあります。わなでイノシシを捕獲する動画はTikTokにもたくさん上がっていますし、捕っているベトナム人は大勢いると思いますよ」。一方、近年の日本でイノシシと同じく獣害が報じられるのがシカの仲間である。特に深刻な被害が伝わるのが千葉県だ。1980年代以前に勝浦市の飼育施設から逃げ出し野生化したとされる、中国南部や台湾が原産のシカの一種「キョン」が、房総半島中南部に定着。05年には環境大臣により特定外来生物に指定された。キョンは生後半年で妊娠が可能になるなど繁殖力が高く、23年には10年前の約2倍の約7万1500頭にまで増加した。キョンは農産物や家庭の花壇を片っ端から食い荒らすほか、「ギャー」と大声で鳴いて騒音を出すことで、地域に深刻な被害を与えている。「シカ肉入荷しました! グラム1200円。5㎏からの販売です」。ある日、フェイスブックのボドイ・コミュニティを見ると、皮を剥いだ4体のシカ科らしき哺乳類の写真と共に、メイ氏がこんな文面をポストしていた。さっそく注文したところ、数日後にボロボロの段ボール箱が宅配便で届いた。開けてみると、生肉らしきものがスーパーのビニール袋に無造作に詰められている。送り状は、外国人らしきたどたどしい筆跡だ。発送元は千葉県市原市の田園地帯で、ベトナム人男性の名義である。この地域はまさにキョンの分布地だ。そこで住所の場所に行ってみたところ、農家の裏にある古い一戸建て家屋に、5、6人のベトナム人男性が住んでおり、大音量でベトナムポップスを流していた。通訳を介して話しかける。「肉の発送元? 俺は2日前にここに来たばかり。ほかの連中も、数週間働けば違う所に移る。何も知らないよ」。ベトナム人は住居を訪ねると、たとえ面識がなくても家に上げてくれることが多いが、彼らは珍しく態度がよそよそしい。農業に従事する技能実習生だというのだが、仮にそうであれば、短期間で実習先(職場)がポンポンと変わるのは不自然である。男性たちの何人かは体にタトゥーがあり、人相も一般のベトナム人と比べて崩れている印象だった。通常のマジメな技能実習生ならわかるレベルの、簡単な日本語も話せない。「さっさと帰ってくれよ! 俺たちは何も知らない」。そう話す彼らの背後、屋内からはかすかに獣臭が漂い、玄関先には見覚えのあるボロボロの段ボール箱が6箱置かれていた。雑談するフリをして、箱の送り状を確認する。いずれもここの住所が書かれ、差出人も私たちが受け取った送り状と同一の男性名。外国人特有の筆跡も変わらない。箱の送り先は北海道から山口県まで全国各地にわたり、いずれもベトナム人宛てだった。「箱の中身は服だ! 日本人のシャチョウに発送を頼まれたんだ!」。男たちは苦しい説明を続けたが、ここが肉の発送拠点なのはほぼ確実だろう。古い一戸建て家屋と広い庭、騒音が問題にならない立地、自動車も保有していたので、移動手段もある。こういった条件から、彼らが狩猟や解体まで手がけている可能性も十分にありそうだ。事実、近隣の日本人住民からは「ベトナム人が野生動物を狩るのを見た」という証言も得られた。ちなみにキョンは体が小さく(中型犬程度の大きさ)、ニホンジカやイノシシと比べて狩猟が容易だ。しかも、千葉県ではニホンジカの倍近くも増えている。フェイスブックのボドイ・コミュニティで流通する「シカ肉」には、おそらく房総半島が拠点のベトナム人集団が密猟したキョンの肉がけっこうな割合で含まれているはずだ。さらに〝ガチ〟な世界もある。「クマとの戦いは命がけだ。シカとは訳が違う。だが、クマの肝は高く売れるぞ。新鮮なものは、15㎏で5万~7万円くらいになる」。電話口でそう豪語したのは、ベトナム人ハンターであるドゥン氏(仮名)だ。詳細は明かせないのだが、彼のフィールドは東日本の某山脈。房総半島の密猟集団(おそらく)とは違い、元技能実習生のドゥン氏は日本人から狩猟を習ったことで、正規の狩猟免許を持つ。中古で購入した30万円のライフルを相棒に、山野を駆けているのだ。彼の獲物はシカやウサギなど多岐に及ぶ。ただ、最も難度が高いターゲットは、もちろんクマだ。日本には北海道に生息するヒグマと本州以南に分布するツキノワグマがいる。いずれも近年は人間との接触が増え、23年度に過去最悪の219人が襲われるなど獣害が深刻化している。クマを狩ったハンターに、少額ながら報奨金を出す自治体もある。「クマの肝は、ケガを治りやすくしたり、疲労回復に効果があったりする(という民間療法に使われる)。ベトナム人はもちろん、中国人やミャンマー人にも人気だ。彼らは高値をつけてくれるよ。肉や爪も売れるんだ」。実は彼が捕まえたクマの肝や肉、手のひらなどは、食用や薬用(ベトナムの伝統医学)として、ネット上の仲介者を通じてボドイ・コミュニティでひそかに販売されている。私たちはフェイスブック経由でクマの爪(9000円)を購入したが、ドゥン氏が狩猟し、仲介者に4000~5000円で卸したものだった(爪は食用や薬用ではなく観賞用である)。生態系を乱す侵略的外来種であるジャンボタニシやキョン、深刻な人的被害が伝えられるイノシシやクマ......と、近年の日本人を震撼させる有害生物の多くは、実はベトナム人にとっては「おいしい食材」でもある。この現象を肯定的に見るべきなのか。だが、一連の動きは複数の法令違反が前提であり、もろ手を挙げては歓迎できない。増え続ける有害生物と、それを消費するベトナム人のやりたい放題。令和日本の有害生物事情はなんとも悩ましい。
(イノシシに突進されたとき、どうすれば助かる?)
猛暑の終わりが見えはじめ、ようやく秋の気配がただよってきた。これからの時期に注意したいのが「イノシシとの遭遇」だ。イノシシはふだんはおくびょうな性格だが、ケガをしているときや子連づれの時期は狂暴になることもある。秋から春にかけては繁殖・出産の季節なので、この時期は危険度が増すのだ。しかもイノシシは、山だけでなく、住宅街にも出没する。もし、突然イノシシに出合ってしまったら、どのように身を守ればいいのだろう?そんな疑問にこたえる本『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)が発刊された。危険生物から身を守る方法から、災害時の対応、ケガの応急手当てまで。命を守る方法が網羅的に紹介されている。今回の記事では『いのちをまもる図鑑』の中から「イノシシに出合ったときの対処法」を紹介する。人間がイノシシに襲われる事件は毎年、日本中で起きています。2021年には兵庫県の山中でイノシシにかまれた男性が用水路に引きずりこまれて亡くなり、2022年には広島県の住宅街で男女4人が突進されてケガをしました。イノシシに遭遇したら、高いところに登って逃げましょう。イノシシは高さ1mくらいの障害物ならジャンプで飛びこえられますが、それ以上高い木やフェンスの上などには登ってこられません。人間の食べ物ほしさにカバンを狙うこともあるので、まずは荷物を遠くへ投げて気をそらし、そのスキに高いところによじってイノシシがあきらめて去るのを待ちましょう。イノシシは股のあたりに突進してくるので、飛びこす瞬間にするどいキバで股の大血管を切りさかれるおそれがあります。正面から立たち向かうイノシシは時速45kmの速さで突進してくるので絶対にはね飛ばされますし、かまれるおそれもあるのでやめましょう。
(二度現れたクマを住人が爆竹鳴らして撃退:北海道)
2024年9月28日10時半ごろ、北海道八雲町落部の住宅に住む人から「家の外にクマがいる」と警察に通報がありました。クマは約1メートルの大きさで、住人の家の敷地内を歩いていたということです。クマはその後立ち去りましたが、その4時間後、再び通報した住人の家の敷地内に戻ってきました。住人がクマを追い払うため爆竹を鳴らしたところ、驚いたクマは立ち去っていったということです。警察によりますと、現在被害は出ていないものの、現場付近は住宅が立ち並ぶエリアで、警察はパトロールを行い警戒を続けています。
(巨大イノシシ」捕獲に成功、体重140キロ・通常のイノシシの2倍以上:鳥取)
まさに「山の主」です。28日夕方、鳥取県江府町の奥大山で、体重140キロほどの巨大イノシシが捕獲されました。この巨大イノシシは、町内でジビエの加工などを行っている「奥大山地美恵」が、鳥取県江府町の奥大山で仕掛けた罠にかかっているところを28日夕方に発見され、猟銃を使って仕留められました。奥大山地美恵 宇田川保 副会長「冗談じゃないですよ、怖かったです。どんと向かってこられたらワイヤー(罠)が切れますからね。電話して鉄砲を持ってきてもらって撃ってもらいました。1発で倒れてヒクヒクしてたところを止めさししました」。通常のイノシシは体重60キロほどということですが、計測したところ140キロほどあり、2倍以上の重さになります。体長は1メートル83センチ、胴回りは1メートル36センチほどもあり、人間と比べると、その大きさがよく分かります。まさに「山の主」級の巨大さです。足立隆光さん「ワイヤーを切って突進してくるんじゃないかと思って怖かったです。最初向かってきたときは、カバかと思いましたよ」。奥大山地美恵では、このあと巨大イノシシをさばいて、肉を熟成させることにしています。時期的に、肉は少し硬いかもしれないということで、宇田川副会長は、ボタン鍋にするのが良さそうと話していました。肉は400人前ほどになるのではということです。
(家畜用のデントコーンが食べられる、同じ個体か:北海道)
渡島の八雲町で同じ個体の可能性があるクマの目撃が相次いでいます。家畜用のデントコーンが食べられる被害も出ているということです。クマの目撃があったのは八雲町落部の国道5号付近です。午前7時ごろ、地域住民が川の中にいるクマを目撃し警察に通報しました。目撃されたクマは1頭で体長は1.5メートルほどだということです。また落部からおよそ1キロ離れた旭丘でもクマ1頭が午前から夕方にかけて3回目撃されました。付近では家畜用のデントコーンが食べられる被害などもあり、連日、八雲町内でクマが目撃されているため警察は警戒を強めています。
(分刻みで通報相次ぐ:北海道)
札幌市南区定山渓の温泉街で9月26日、ヒグマが相次いで目撃されました。警察によりますと、26日午後1時25分ごろ、クマがリゾートホテルの脇から飛び出し、道路を横断する様子を通りがかった車の運転手が目撃。110番通報しました。クマの体長は1メートルほど。横断した先には森が広がっていますが、周辺には交番やコンビニがあります。この通報を受けた1分後、現場からほど近い場所で、体長約1.5メートルのクマを目撃したとの通報も寄せられました。周辺には宿泊温泉施設がいくつも並んでいて、警察が注意を呼び掛けています。2024年中の北海道でのクマの目撃件数は9月26日現在で2215件となっています。
(害獣捨てず私たちの命に、小学生らシカ肉味わい解体体験:愛知)
シカの解体を通じて、小学生に命の尊さを学んでもらう教室が、豊田市北小田町の「北小田の家」で開かれた。名古屋市や豊田市などの小学1~6年の児童16人が参加。人の命はさまざまな命に支えられていることを知ってもらおうと、名古屋丸の内ロータリークラブ(名古屋市中区)が初めて開催した。講師は地元のハンター、清水潤子さん(52)が務めた。
(野生を纏い命を紡ぐ!エゾシカライダースブランド:北海道)
Yuku Deer Leather Wears は世界的なスノーリゾート、ニセコエリアで唯一のレザージャケットブランドとして2023-2024秋冬季に立ち上がりました。北海道で駆除されるエゾシカは年間15万頭余りに上り、その約90%は廃棄されています。私たちはこうした「命の廃棄」を少しでも減らす社会を実現したい思いから高品位のエゾシカレザー・ライダースジャケットをデザイン!社会課題の解決に努めています。2024年10月5日~6日に横浜で開催される「Leathers Day(レザーズデイ)」に初出展します。このイベントは、雑誌およびWEBで『Lightning』『2nd』『CLUTCH magazine』などを発行する偏愛メディア&コミュティを運営する株式会社ヘリテージ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:齋藤 健一、以下ヘリテージ)が企画運営・実施しています。国内外の名だたるブランドが名を連ね、正に好きなレザーを知る、見つかる、買える、革にまつわるものが集約されたレザー1色のイベントです。私たちは北海道内の契約ハンター様から直接買い付けたエゾシカの皮を、厚さと柔らかさが両立したエゾシカレザーの持つ特性を生かすために、日本の皮革産業の中心地のひとつ兵庫県姫路市で、独自レシピの植物タンニン鞣しのエゾシカ革を創り出しています。その野趣あふれる鹿革は、十分な厚さと吸い付くような柔らかさを兼ね備えた革になります。今回の出展は、首都圏のレザーファンの皆様にも最適なサイズとモデルをお選びいただく絶好の機会です。着た瞬間からフィットするエゾシカレザーの極上の着心地を体感してください!
(アクセサリー製作者のもう一つの顔は「山を守る」ハンター:岩手)
さらに、シカの食害による2020年度の農林業被害はおよそ2億4500万円に上っています。シカが増える一方で、深山さんは自身が捕獲者であるからこそ感じる課題があります。(深山けものさん)「猟友会のおじちゃんたちが(駆除を)担っていて、1頭取ったら報奨金を頂けるが、日々のガソリン代、鉄砲の玉、射撃場での練習のお金に消えていってしまう現状がある」。深山さんはシカを駆除し個体数を維持することで、食害の被害に悩まされる農家や森林環境を守るとともに、アクセサリーを通して狩猟文化の継承も目指しています。(深山けものさん)「農家さんにありがとうと言ってもらえる仕事。シカの角や骨の利用価値を高め、買い取る体制を作りながら、狩猟者にお金が回る仕組みを作りつつ、アクセサリーをみなさんに付けていただくことで山の豊かさを感じていただければ」。山と狩猟の文化を守るシカアクセサリー。みなさんも一つ、手に取ってみてはいかがでしょうか。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後0時48分ごろ、富谷市西成田追分にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午前6時45分ごろ、仙台市青葉区赤坂2丁目にクマが出没しました。
(サル出没:宮城)
色麻町によると、1日午前8時30分ごろ、色麻町王城寺沢口山にサルが出没しました。
(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、30日午後3時50分ごろ、南三陸町歌津牧田にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、28日午後7時45分ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡下にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
大崎市によると、30日、大崎市鹿島台広長渕花にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
白石市によると、27日午後0時30分ごろ、白石市福岡蔵本狐峯一番にクマが出没しました。
(サル出没:宮城)
色麻町によると、27日午後4時ごろ、色麻町四竃西原にサルが出没しました。
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