<射撃ニュース6月>
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(クマに襲われ、釣りをしていた男性大けが:岐阜)
25日午後、岐阜県揖斐川町で釣りをしていた男性がクマに襲われ、顔や頭に大けがをしました。岐阜県によりますと、25日午後5時半ごろ、揖斐川町春日美束の河原で1人で釣りをしていた岐阜県大垣市の70代の男性がクマに襲われました。男性はクマに爪で引っかかれて顔や頭に大けがをして病院で手当てを受けたということです。その後、クマの行方は分かっていないということで、町は付近の住民に対して行政無線で注意を呼びかけるとともに、猟友会とパトロールを行うことにしています。岐阜県内では6月11日にも下呂市の畑で80代の女性がクマに襲われて顔などに大けがをしています。岐阜県は、山に入る際は鈴などの音の鳴るものを携帯することや、弁当の残りなどは必ず持ち帰ること、それに、クマの活動が盛んになる早朝や夕方は特に注意するよう呼びかけています。

(女性の死亡確認、クマは射殺できず逃げ去る:青森)
6月25日、青森市郊外の八甲田山系にある地獄沼周辺で、80代女性がクマに襲われました。5日午前8時45分ごろ、青森市郊外の八甲田山系で「タケノコ採りで山へ入った女性がクマに襲われた」と同行していた男性から消防へ通報が入りました。現地のガイドなどによりますと、襲われたのは80代の女性で意識不明の重体だということです。警察や消防は、八甲田山系の地獄沼周辺に現地対策本部を立ち上げて対応を協議しています。現時点では現場周辺にまだクマがいる可能性があるため近づけず、女性は救出されていないということです。八甲田山系では、21日にタケノコ採りの女性がクマに襲われて大けがをしたほか、翌22日には女性がクマに追いかけられ、持ち物の「おにぎり」を奪われる被害があったばかりです。25日朝、青森市郊外の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ、意識不明の重体となっています。八甲田山系にある酸ヶ湯温泉周辺には対策本部が設置されていて、通報を受けた警察や消防などが現場に集まって情報収集にあたっています。25日の午前9時前、青森市郊外の八甲田山系で「タケノコ採りで山へ入った女性がクマに襲われた」と同行していた男性から消防へ通報が入りました。現地のガイドなどによりますと、襲われたのは80代の女性で、意識不明の重体です。警察や消防はクマが近くにいる可能性があるため、現場周辺には近づけず、女性はまだ救出されていません。猟友会の人は…「クマはものすごい自分の食糧に対しては執着心が強い。恐らく倒れている人だから、土をかけたりして、そばにいる可能性が高い。それを追い払わないと救助ができない」。現場には猟友会も出動していますが、5月、秋田県鹿角市の山中で救助に入った警察官がクマに襲われる被害が発生していたため、今回は救助方法を入念に協議しているということです。現場の近くでは6月に入ってから、人がクマに襲われる被害のほか、入山者がクマに追いかけられ「おにぎり」を奪われる被害も起きています。警察と消防が引き続き女性の救出について対応を協議しています。25日朝、青森市郊外の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ、意識不明の重体となっています。今回の事案を受けて、八甲田山系の地獄沼周辺には現地対策本部が立ち上げられています。25日午後0時30分頃には、警察や消防、猟友会などでつくられている「捜索隊」約20人が救出のために入山したということです。消防などによりますと、現場周辺の酸ヶ湯インフォメーションセンター前には午後2時前に救急車が到着。女性1人を救急車に乗せ、救出したということです。現在までに女性の容体は分かっていません。現場の猟友会によりますと、13時頃に山中で女性を発見。女性の近くにはクマがおり、捜索隊のメンバーが到着しても10分ほどはその場に居たということです。その後、クマは射殺できず、逃げ去ったということです。女性は搬送された際、意識不明の重体でドクターヘリで青森市内の病院に運ばれたということです。クマに襲われた80代の女性について、警察によりますと、25日午後3時2分に市内の病院で死亡が確認されたということです。女性の体には、多数の傷が確認されたということです。2021年10月以来、3年ぶりに発生したクマによる死亡事故を受け、青森県の宮下宗一郎知事は取材に応じ、5月15日から発令していた「ツキノワグマ出没注意報」を25日から、「警報」に切り替えたことを明らかにしました。青森県 宮下宗一郎知事「県内全域にクマの出没警報を発出したいと思う。入山される方については、クマの出没エリアについては入山しないようにしていただきたい。近づかないでいただきたい」。県によりますと、クマの出没件数は、25日現在で235件と2023年と比べ12件多くなっています。「ツキノワグマ出没警報」の発令は、2023年に続き2年連続です。期間は11月30日までで、県では入山規制についても対応を検討したいとしています。

(豚熱陽性のイノシシが2頭見つかる:佐賀)
佐賀県玄海町で26日までに、家畜伝染病の「豚熱」に感染した野生のイノシシが2頭見つかりました。今のところ家畜の豚への感染は確認されていません。佐賀県によりますと、玄海町で今月21日に捕獲されたイノシシ1頭と、今月24日に田んぼのあぜ道で死んでいるのが見つかったイノシシ1頭について、検査の結果、豚熱の感染が確認されました。隣接する唐津市では、今月6日までに豚熱に感染したイノシシが4頭見つかっていました。県は、感染が確認された地点から半径10キロ圏内で経口ワクチンを散布するなど対策を実施していて、今回、感染したイノシシが見つかった玄海町のエリアでも、経口ワクチンが散布されていたということです。佐賀県内では、養豚場の豚への感染は確認されていませんが、県は今後、「国と協議してワクチンの散布エリアなどを決めていく」としています。

(野生イノシシ5頭豚熱感染:三重)
三重県は26日、志摩、松阪、亀山、伊勢、津の5市で今月中旬から下旬にかけて捕獲した野生イノシシ計5頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で感染が判明した野生イノシシは930頭となった。

(過去にも道内のハンターと自治体のトラブル:北海道)
各地で目撃が相次ぐクマ。その駆除報酬をめぐり、北海道奈井江町で活動する猟友会と出動要請した町がモメていた問題は、町が要請を断念する形で幕引きが図られた。しかし、引き続き町ではクマが目撃されるなど予断を許さない状態が続いているがー。「北海道・空知の奈井江町の猟友会が、クマ出没時の対応を辞退したことを受け、町は猟友会への依頼を断念したと明らかにしました」(6月10日、STVニュース北海道)。町側が猟友会側に対し、日当8500円、発砲した場合は1万300円の報酬額を提示。猟友会側はこの金額が「アルバイトのように安い。私たちは命をかけている」などと抗議したが、町側は「町だけで解決できる問題ではない。(猟友会への依頼を)断念せざるを得ない」として猟友会に対し、駆除の要請を行わないことにしたのだ。ちなみに、札幌市では出動1回で約2万5000円、捕獲した場合は約3万6000円の報酬が得られるなど、周辺自治体では奈井江町と比較してもハンターに対して高い報酬が支払われている。奈井江町産業観光課の担当者によると、町が砂川市の猟友会と契約している金額が「日給8500円、銃を撃つと1万300円」だと説明。町は猟友会と一度協議しようとしたところ、猟友会側は「金額について検討したい」とし、「一度持ち帰る」と伝えてきたという。その後、細かい内容の検討をしている最中、「猟友会と町の対立」との報道が出た。その後に猟友会側が「人がいないから要請を辞退する。猟はしない」などと断ってきたという。一部報道では、町のハンター不足が取りざたされていたが、これについて町の担当者は「町内や近隣自治体に20人前後のハンターがいる。人手は確保できているため、今までと変わらない。ハンター不足には陥っていない」と半ば困惑しながら回答している。過去を振り返ると、自治体とハンターとの間で訴訟になった騒動もある。2018年、奈井江町の隣にある北海道砂川市から要請を受け、猟銃を所持していたハンターが、北海道公安委員会から銃所持の取り消し処分を受けるという事態が発生した。ハンター側は北海道公安委員会を相手取って訴訟を提起し、裁判になった。きっかけは2018年8月、砂川市が地元のハンターらに対し「ヒグマが出た」として出動を打診したことに始まる。ハンターは要請を受け出動するも子グマだったことから「撃たない」と決断する。しかし、市側は「銃で駆除してほしい」と猟銃による対応を求め、あらためてハンターはライフル銃を発砲して、小グマの駆除に成功している。これで平和な日常が訪れる、はずだった。ハンターが子グマを駆除した数カ月後、砂川警察署はハンターを事情聴取して銃を押収した。併せて北海道公安委員会も銃所持許可を取り消している。「地元から要請を受けて銃を発砲したのに、なぜ銃所持許可を取り消されるのか」。ハンターの男性は処分の撤回を求めて20年5月、訴訟を提起した。21年12月の札幌地裁判決は、「本件ライフル銃の所持許可を取り消すというのは社会通念に照らし著しく妥当性を欠く」などとしてハンター側の勝訴判決を言い渡した。しかし、公安委員会側は判決を不服として札幌高裁に控訴し、審理が続いている。ヒグマ対策をめぐっては、6月14日、北海道の鈴木直道知事が農業被害対策でヒグマを捕獲した場合、報酬額(1頭あたり)の引き上げを国に求めると記者会見で明かした。現在は8000円を1頭分として国から支払われている。自治体はこの8000円に金額を上乗せし、ハンターに報酬として支払っている現状がある。奈井江町ではさらにヒグマが目撃されているとの情報もある。北海道では特にヒグマと人間との関係性が注目を集め、過去にはヒグマ「OSO18」の駆除をめぐり、「かわいそう」などと苦情が殺到したのは記憶に新しい。ヒグマをめぐる話題は、今後も尽きそうにない。

(クマ対策交付金「7月中決定を」、県が国に要望:秋田)
秋田県は25日、クマ被害対策に活用できる国の交付金について、7月中の交付決定を求める要望書を環境省に提出した。人の生活圏への出没を抑制するため、放置果樹の伐採などに8月初旬までに着手し、9月までに完了させる必要があるとしている。神部秀行副知事が環境省を訪れ、事務方に要望書を提出した。早期の交付決定のほか、交付金の支援メニューの検討に当たっては自治体が先行して取り組んでいる対策を踏まえた制度にすることを要請。交付決定前に着手した事業も支援対象とするなど弾力的な運用を求めた。

(捕獲ヒグマの17%食肉処理:北海道)
道は26日の道議会一般質問で、2023年度に道内で捕獲されたヒグマのうち、少なくとも243頭が道内の食肉処理施設で加工され、市場に流通したとの調査結果を明らかにした。捕獲数約1400頭の約17%に相当する。道がヒグマの食用肉の市場流通の規模を調査したのは初めて。

(向かってきたツキノワグマを猟師が射殺、県が注意呼びかけ:奈良)
奈良県は25日、吉野町柳で22日にツキノワグマが出没したと発表した。これまで生息が報告されていなかった地域で、県は注意を呼びかけている。県農業水産振興課によると、22日午後1時ごろ、猟師らがイノシシやシカの捕獲を行っていたところ、2~3歳ぐらいのツキノワグマの雄(全長1・1メートル)が現れた。クマはそのまま向かってきたため、猟師は猟銃を発砲し、射殺した。猟師らにけがはなかった。同課によると、今年は4月1日~6月22日でツキノワグマの目撃情報が38件にのぼり、前年同期より20件近く多いという。事故防止のため、県は鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、遭遇したらゆっくりと静かに立ち去ることを呼びかけている。

(禁止の鳥獣狩猟道具「かすみ網」販売や購入の男ら9人書類送検:神奈川)
使用や販売が禁止されている狩猟道具「かすみ網」を販売したとして、警視庁生活環境課は26日、鳥獣保護法違反の疑いで、川崎市の通信販売会社「コアーズ」社長の男(51)を書類送検した。また、この男からかすみ網を購入したり、違法に野鳥を捕獲、譲渡したりしたなどとして、同法違反などの疑いで広島県や鳥取県などの30~80代の男8人も書類送検した。全員容疑を認めている。通信販売会社社長の男の書類送検容疑は令和4年8月~5年1月、6回にわたり、使用が禁止されているかすみ網計8張をインターネットで計約2万6千円で販売したとしている。同課によると、かすみ網は鳥類が網の存在に気付かずにかかるよう作られたもので、無差別かつ大量に捕獲することが可能。これを悪用した密猟が後を絶たず、使用や所持が禁止されている。同課は男らからかすみ網21張の他、ヤマガラやホオジロなど9種類41羽の野鳥を押収した。昨年1月、捜査員がサイバーパトロールで「防鳥ネット」などの名目で販売されているのを発見し、捜査していた。

(「猟銃を発砲しても逃げない」、県が庁内の各部局を集め会議:青森)
クマによる死亡事故を受け、25日に「ツキノワグマ出没警報」を発表した青森県は、女性を襲ったクマが音を出しても逃げなかったため、被害のあった区域への入山を控えるなどの注意喚起を周知するよう呼びかけました。県は26日、庁内の各部局を集めた災害情報連絡員会議を開き、クマ被害の防止に向け、これまでにない強い注意を促しました。県環境エネルギー部 自然保護課 吉田巧課長「今回の個体については、そもそも猟銃を発砲しても逃げないだとか、人間に近づいて食料を求めて近づいてくる傾向がありました」。会議では相次ぐ人的被害を受け、音を出すなどの対策をしてもクマが人間に近づいて危害を加える可能性があるとし、被害があった区域への入山を控えるよう呼びかけました。その上で、関係部局には所管する団体などへの周知を要請しました。県内では、2024年に3件の人的被害が発生していて、県は25日に「ツキノワグマ出没警報」を発表し、警戒を呼びかけています。

(クマの「駆除」を八甲田に関わる9つの団体が青森県に要請:青森)
25日朝、青森市の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ死亡しました。このクマによる死亡事案を受けて、県山岳連盟や日本山岳会青森支部など八甲田に関係する9つの団体は27日、人を襲ったとみられるクマの駆除を青森県に要望しました。要望書には「6月25日のクマによる死亡事故は青森県民にとっても、私達山の会の会員にとっても大きな衝撃でした。このクマは6月21日の石倉岳の事故、そして6月22日硫黄岳の事件のクマと同じと推測されます。このように人間を襲うクマは人間が弱いと思っており、秋田県でも同じように人間が襲われております。今後の八甲田山の山岳活動の安全性を鑑みますと、是非このクマを駆除していただき、再び八甲田山に安全安心を取り戻してほしいと考えております」。などといった文言が書かれています。

(50代男性が山菜採りでダニに脚をかまれ、ダニ媒介脳炎発症:北海道)
24日、札幌市保健所は、市内に住む50代の男性がマダニにかまれた後、脳炎を発症したと発表しました。マダニが媒介した脳炎患者はこれで国内で6例目(いずれも道内)です。札幌市保健所によりますと、マダニによる脳炎を発症したのは、市内に住む50代の男性です。男性は先月中旬、北海道内で山菜採りに行った際にダニに脚をかまれました。その後、先月23日に発熱や手足のしびれが出たため、市内の医療機関を受診しました。医療機関からダニ媒介脳炎が疑われると連絡を受けた札幌市保健所は、道立衛生研究所に検査を依頼、24日、陽性が判明しました。男性は、26日の時点でも市内の医療機関に入院中です。ダニ媒介脳炎の患者は国内6例目で、いずれも道内で発生しています。保健所は、草地などに入る際は肌の露出を少なくするよう呼びかけています。

(今年の目撃件数は『1052件』:北海道)
北海道内では2024年中のクマの目撃件数は6月26日午後1時現在、1052件に上っています。1月~5月末までは279件と令和に入り最も少ない目撃件数でしたが、6月だけで『773件』と急増。これまで6月単月では「728件」で最多だった2023年の記録を月末を迎える前に突破していて、令和で最多を更新しています。

(クマ出没に備えるガバメントハンターについて考える:田中淳夫)
今年もクマの出没情報が各地で相次いでいる。とくに東北と北海道は、ツキノワグマとヒグマと種は違うものの、過去最高だった昨年を超えるペースだ。しかも市街地への出没が増えている傾向がある。人が山に入ってクマと出くわすのと違って、クマが人里に現れ、積極的に人を襲うという事態が続くようでは、もはや従来の「鈴を持って山に入る」といった対策は成り立たない。いかに早く、周辺の安全も見極めて駆除するかを考えないといけない。一般には、猟銃を扱える猟友会に期待する声が高まるが、すでに高齢化と後継者難からの人数不足が強まっている。報酬が安すぎると出動拒否する猟友会が出たことも話題に上がった。そもそも猟友会は、狩猟を楽しむ趣味の会であり、有害駆除に出動するのは、ある意味ボランティアだ。それに通常は本業を別に持つ人たちだから、緊急時にすぐ出動できるわけではないのである。そんな彼らに過度な期待をかけつつ、過酷で責任の重い仕事を押しつけても、事態を空回りさせるだけだろう。もっと根本的に野生動物、とくにクマと向き合う対策はとれないのか。やはり駆除専門のプロのハンターが必要だろう。一つには駆除をビジネスとして請け負う認定業者があるが、業者のいない地方も少なくない。そこで少しずつ誕生しているガバメントハンターについて紹介するとともに、課題を考察しよう。ガバメントと呼ぶのは、それが公務員だからである。主に自治体職員として、野生動物対応に向き合うハンターだ。彼らは狩猟免許を持って、多くは猟銃も扱う。仕事として害獣の駆除を行うだけでなく、野生動物の行動、生態などの知識を身につけて、地域の獣害対策全般を担う。公務員だから身分や収入は安定している。装備や訓練、保険といった経費もカバーされる。日常的には、地域の人々に獣害予防を指導しつつ、出没情報が入れば出動する。一人で行動するのではなく、警察や猟友会の人たちとも連携して動き、ときに司令塔の役割も担う。すでに実例はある。長野県小諸市は、野生動物の専門職としてガバメントハンターを地方上級公務員として正規雇用している。さらに狩猟免許を取得した職員によって、有害鳥獣対策実施隊を結成させた。彼らは主に罠で中小のイノシシやシカ、キツネ、タヌキ、アライグマ、アナグマ、カラスなどの被害対策を行う。そして銃器を必要とするクマおよびイノシシなど危険性の高い大型獣には、猟友会の会員による小諸市有害鳥獣駆除班が担当する。こうした分業体制にして効率を高め、駆除班つまり猟友会の負担を減少させた。ヒグマの出没が頻発する北海道では、占冠村、岩見沢市、三笠市、沼田町の4市町村にガバメントハンターが置かれている。また北海道の千歳市では、地元猟友会が選抜したハンターによるクマ防除隊が結成されている。普段は別の仕事に従事する民間人だが、クマ出没の際は、市の非常勤特別職員の立場で出動する。傷害保険なども市が負担している。ほかにも兵庫県豊岡市はプロのハンターによる鳥獣害対策員を置いている。こうした動きは、全国でも少しずつ広まっている。自治体職員が狩猟免許を取得して、駆除活動に取り組んでいるところは全国的に広がりつつある。またいくつかの県では、ハンターの養成のほか、射撃技術向上などに県が関わって、ハンターの負担軽減のための制度も立ち上げている。問題は、自治体の職員には転勤があることだ。通常は数年で異動する。それでは専門性が身につかない。専門職として異動しない役職と部署を設けるべきだろう。すでにガバメントハンターを置いている自治体の中にも、地域おこし協力隊として採用している所もある。だが獣害対策は数年で片づくものではない。永続的に取り組む体制を組まねばならない。それに公務員相当のハンターを設ければ、現在の激化する獣害問題が即解決するわけでもない。まずハンターと一口に言っても、多くはシカやイノシシなどが対象で、銃を使わず罠による駆除も少なくない。クマに対応できるハンターには簡単になれない。まずクマ用に必須のライフル銃は、散弾銃を所有して10年以上経たないと持てないし、すぐに扱えるハーフライフル(単弾を使う散弾銃)も、警察は規制を強めつつある。何よりクマに関する十分な知識と技量を備えないと危険だ。加えて野生動物の行動には地域性があるので、何年もかけてその土地の動物の特徴を把握してもらわないといけない。その点からは、地域外から就職の形で赴任してガバメントハンターになる人は、一定期間、地元のベテランハンターと同行して学ぶ必要があるだろう。意外と意識から欠落しがちなのが、地元の猟友会との関係である。猟友会からすると、新たなプロのハンターとは既得権益で競合しかねないうえに、役人に指示されたくはない意識があるからだ。有害駆除を行う認定業者の制度も、上手く機能していない現実がある。なぜなら猟友会が反対しがちだからである。だからガバメントハンターも、猟友会との人間関係が重要となる。むしろ役所の担当官として、猟友会や認定業者など関係者を巻き込み仲立ちになるべきだ。もう一つ、警察との連携も欠かせない。人里への出没には警察官も出動するが、緊急の駆除となると、両者が情報共有するとともに野生動物に関する認識で通じ合っていないと、駆除は上手く行かない。そうしたことから、ガバメントハンターの設置は、自治体挙げて行わないと難しい。単に若い狩猟者を役所で雇えばよいとか、動物研究者を招き入れたら何とかなるという意識では無理なのだ。もちろん予算の問題もある。ただ、それも自治体の覚悟次第だ。現在は森林環境譲与税が各自治体に下りてくる。それを単に林業関係へのバラマキに使うか、時間をかけてでも野生動物や自然環境の専門家を育てるのに使うかを考えてほしい。またガバメントハンターに求められるのは、駆除だけではない。人里に害獣が出没しないようにする役割もある。クマは農作物などを求めて人里に出てくる。また登山者や山菜採りの人にも注意喚起するなどの指導が必要だ。人間側の努力・協力が欠かせない。そのための知識や交渉能力も大切だろう。何より職務は、クマなどの害獣を駆除するだけでなく、日常的なパトロールや追跡調査を通じて、人と森の境界線を動物たちに覚えさせることが大きな役割だ。一度駆除したら片づいたということはなく、活動を持続しないと出没を押し止めることはできない。そのためにも、常勤の担当者がいるのだ。このように見ていくと、単に自治体が新たな役職を設けて人を配置したらガバメントハンターとして機能するわけではないことがわかるだろう。何より野生動物に関する正しい認識と、目先の被害だけでなく地域の自然環境の将来像まで目を向けたヴィジョンが必要である。

(野生のイノシシへの豚熱経口ワクチン屋外散布:富山)
野生のイノシシを媒介とした豚熱の感染拡大防止のため27日、富山県の入善町と上市町で豚熱経口ワクチンの屋外散布がおこなわれました。9月までの間に富山県内286か所、5720個を屋外散布します。これは、野生イノシシを媒介とした豚熱の養豚場などへの感染拡大防止を図るためにおこなれるもので、27日から9月までの間に、豚熱経口ワクチンを県内286か所、5720個屋外散布します。4月から6月26日までに県内で捕獲された野生イノシシは171頭で、そのうち豚熱に感染していたのは10頭で、昨年度全体で20頭だったのに比べて、若干多いペースであるとして、県では注意をよびかけています。現在、富山県内の養豚場で豚熱の感染は発生しておらず、全国では5月26日に栃木県で、5月28日に岩手県で豚熱の発生が確認されています。豚熱は、豚・イノシシの病気であり、人に感染することはなく、感染した豚肉が市場に流通することはありませんが、万一感染豚の肉を食べても健康に影響はないということです。

(サルの捕獲対策実施へ、100頭の大きな群れ:東京)
檜原村は今秋以降、サルが住居に侵入する地域を中心に捕獲対策を実施する。野生ザルが畑だけでなく住宅や商店に出没し、被害が出ていることから捕獲対策に踏み切った。村が2022年に始めたGPSを使った調査では、村内に300頭以上が生息すると見られる。中には100頭の大きな群れもあり、人的被害の懸念が出ている。村は現在、適正な駆除計画の作成に取り組んでおり、まとまり次第、東京都の許可を得て行動に移るという。追い払いと大型の捕獲用のおりを使った捕獲で、生息頭数を現在の50%以下に減らす方針。電気柵の設置なども引き続き行っていく。吉本昂二村長は「村民の生活を守ることを第一に考え、対処していきたい」と話す。

(「子供を連れた母グマが一番危険」:青森)
青森県むつ市で目撃されたのは、かわいらしい子グマ!一頭だけで歩いていますが、実は危険な状態なんです。ダムの近くに現れたという子グマ。こちらに気付くと、くるっとUターンして引き返していきます。壁の穴に逃げようと頭を入れてみますが失敗。すると、壁の出っ張りに脚をひっかけて、一段一段、器用にのぼりはじめました。そして、こちらをチラリ。人間を警戒しているようです。金網に行く手を阻まれながら再びチラリ。母グマと、はぐれてしまったのでしょうか、「かわいいからもっと近づきたい」という人もいるかもしれませんが、「危険な状態」だと専門家は指摘します。森林総合研究所・大西尚樹さん:子グマを見たら基本的には母親が近くにいると思っていただきたいです。クマの中でも、子供を連れた母グマが一番危険な存在。近くには母グマがいる可能性があり、不用意に近づくと大きな事故に繋がる可能性も…。男性は、子グマを発見したあと、警察に通報したということです。

(「鹿出るでマジで!」かぶり物ポリスが注意呼びかけ:京都)
「鹿出るでマジで!」と題して、京都府警宮津署などは25日、シカといった野生動物との衝突事故を起こさないよう、ドライバーに注意を呼びかける啓発活動を行った。宮津市石浦の国道178号で、署員がシカの面や帽子をかぶり、通りかかった車を止めてチラシやシカよけの笛を配った。辻圭交通課長は「ひょっとしたら動物が飛び出すかもと注意してほしい」と話した。動物との衝突は、死傷事故につながりかねない。同署管内では今年1~5月、動物との衝突事故は38件(シカ35件、ウサギ2件、イノシシ1件)あった。府丹後土木事務所によると、管内(宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町)でも昨年度、ロードキルといわれる路上での動物死骸の回収が385件(シカ177件、タヌキ74件、イノシシ9件など)あった。

(自作銃の試し撃ちで猫を標的に、男に下された判決は:奈良)
2023年暮れ、奈良県北葛城郡内の河川敷付近で、吹き矢のようなものが脚に刺さった猫がいました。この猫を発見した地元のボランティアさんは猫のあらゆるお世話をする会社「ねこから目線。」に相談。後に「ねこから目線。」はこの猫を保護するのと合わせて、警察へ通報。猫に刺さっていた矢状のものを証拠品として提出するとともに、NPO法人「どうぶつ弁護団」の虐待情報提供窓口にも連絡しました。どうぶつ弁護団は通報を受け、警察に告発。警察が地元で迅速に捜査をしたことで、早期の解決につながりました。逮捕された地元の男は、銃を作るのが趣味といい、自作の試し撃ちで猫を標的にしたといいます。「撃った猫は食べるつもりだった」と供述したとの情報もあり、多くの人が悲しみ、そして憤りました。男は2024年4月11日に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が言い渡されました。判決の法廷には、通報した「ねこから目線。」代表らも傍聴。代表は多くの報道陣から取材を受け、「絶対にあってはならないこと」としながら通報までの経緯をメディアを通して語りました。当初、ボランティアさんは、撃たれた猫の脚から吹き矢のようなものの一部を抜いたと言います。しかし、「ねこから目線。」代表はこんなふうに返したそうです。「仮に猫の体に刺さっている物を抜いてしまうと、かえってけがが悪化する恐れがあります。どれほどのものが、どんなふうに刺さっていたかの証拠を失う可能性もある。そのため、猫の保護と証拠となる矢の採取は、うちと動物病院に任せてほしい」。けがををした猫を迅速に保護し、証拠を確保し、治療と合わせて通報。これらの経緯から、今回の事件の解決、そして有罪判決へと繋げることができたのでした。代表は「どう見ても人為的に動物がけがをさせられているケースでも、良かれと思って証拠となる物を取り除いてしまったりして、警察に届ける際には手がかりがなくなってしまっているケースも残念ながら多い」とも話します。そうならないためにも、動物が虐待されているとおぼしき場面に遭遇した場合、すぐに保護団体をはじめ、「ねこから目線。」や「どうぶつ弁護団」のような団体に通報し対処を仰ぐべきだとも教えてくれました。逮捕そして有罪判決となったこの事件。前述の通り「ねこから目線。」と懇意の動物病院が約2カ月間の治療を行いました。完治した後、最初に連絡をしたボランティアさんがこの猫を迎え入れることとなり、安心して過ごせる「ずっとのお家」もつかむことができました。動物を虐待する人間…動物好きにはそうした行為は全く理解できないことですが、いないと言い切れないのが現実です。それでも絶対に許されない行為であることには変わりなく、そういった場面に出くわすことがあったら、代表の言うような行動を取ることが何よりも動物のためと言って良いでしょう。

(クマよけの鈴で子どもたちの危機意識向上へ:福井)
クマの出没が相次ぐ中、県猟友会が26日にあわら市にクマよけの鈴を贈り、子どもたちの危機意識を高めます。今シーズンにあわら市内でクマの目撃情報が相次いでいることを受け、県猟友会のあわら支部と金津支部は市に初めて鈴800個を贈りました。甲斐和浩教育長「まずはクマに出合わない。鈴をつけることでその意識も高まるのでは。」贈られた鈴はまだ配布を受けていない児童や生徒に学校を通じて渡される予定で、主に通学用のカバンにつけてクマから身を守ります。あわら市内では今年4月から今月25日までに62件のクマの目撃情報が寄せられていて(昨年度は72件)、市では外出の際には十分注意するよう呼びかけています。なお26日朝も金津小学校北側の山際で親熊とみられる1頭が目撃されています。

(野生動物の目撃情報をマップに、県警がホームページで公開:栃木)
地域住民や観光客らに向けクマなど野生動物への注意を喚起しようと、県警は26日までに、県内で目撃情報があった場所を示した地図「アニマルまっぷ」の公開をホームページ上で始めた。新たな目撃情報があった場合は随時更新する。県警生活安全企画課によると、地図上にマークで図示するのは野生のクマ、イノシシ、サルが目撃された場所と日時。大型犬など人に危害を加えるおそれのある動物が逃走した際は野生でなくても掲示する。

(どう防ぐ鳥獣害、集落維持へ広域連携を)
鹿やイノシシ、猿など野生鳥獣による農作物被害額は156億円(2022年度)と農山村の営農や暮らしを脅かしている。里山が荒廃すれば影響は都市にも及ぶだけに、鳥獣害対策は国民の課題として捉える必要がある。農水省によると、鳥獣による農作物被害額は、10年度の239億円をピークに減ってはいるが、近年は150億円台で推移している。鳥獣別に見ると最も多いのが鹿で65億円、イノシシ36億円、カラスなどの鳥類が28億円と続く。希少植物の食害などもあり、数字以上に影響は大きい。捕獲頭数は、鹿は前年並みの72万頭で、生息域が広がる中で捕獲が進まない。イノシシは6万頭増えて59万頭。農水省は、23年度までに生息頭数を11年度比で鹿は約155万頭、イノシシは約60万頭へ半減させる目標を掲げたが、達成できなかった。特に鹿では目標と大きな差がある。同省は昨年、5年間の延長を決めたが、狩猟者の高齢化などで人材は不足しており、目標達成のハードルは高い。温暖化の影響でイノシシは北上し、荒廃農地の増加で生息域は拡大している。鳥獣被害は離農の動機になるだけに、個々の取り組みに加え、地域を越えて連携することが集落の維持につながる。まずは①やぶの刈り払いなどによる生息環境管理②柵の設置などの侵入防止対策の徹底③捕獲による個体数の管理――の三本柱で進めよう。対策の要となる、鳥獣被害対策実施隊(実施隊)の活躍にも期待したい。23年4月時点で、全市町村の約9割に当たる1517市町村が被害防止計画を策定し、うち1246市町村で鳥獣捕獲や柵の設置などをする実施隊を設置し、隊員数は全国で4万2110人と増えている。同省は銃刀法技能講習の一部を免除するなどの支援をしており、積極的に利用したい。先行する地域に学ぶのも重要だ。宮城県七ケ宿町では、猿やイノシシ対策としてワイヤメッシュ柵の設置や雑草刈りなどを行い、農家が積極的に関わることで、イノシシによる被害は、ピークだった18年度の約14ヘクタールから22年度は34アールまで激減した。継続的に取り組む上で欠かせないのは、狩猟で生計を立てる実施隊の中核メンバーを確保すること。現在は5人いるが、中長期的な人材育成が課題となっている。人手不足を補うために、情報通信技術(ICT)を活用する方法もある。センサーカメラで鳥獣の生息域や種類を把握し、効果的なわなの設置につなげる。被害が及ぶのは農作物だけでない。熊の出没で命の危険にさらされている地域もある。対策は待ったなしだ。

(「クマ避けの鈴」を過信してはいけない)
5月、秋田県鹿角市で警察官2人を含む3人がクマに襲われ、死傷したという報道がされた。秋田県内では、去年、クマによる人身被害の数が70件にものぼっており、今回の事故を受けて、クマ被害には見舞金の支給を検討していると県議会が発表した。全国的に見ても増加するクマ被害や目撃例。その背景に山や里山の生態系に変化が生じている事情があるという。「これまでクマが怖いと言っても、ほとんどが北海道での話でした。でも最近は本州で活動するときでも、常にクマを警戒しています」。そう語るのは、クマが生息するような山林で40年にもわたって頻繁に調査研究活動を続けている生態学者であるA氏。そもそも、クマが人里や山林などで住民や登山客に被害を与えるケースは、雪が溶けた春先や冬前に多い。同氏は解説する。「冬眠から覚めて子を連れて歩き回るクマはかなり気が立っていて危険だと思います。冬眠する前にたくさん餌を食べる必要のある晩秋も危険が増します」。A氏は、クマ被害が増加した要因を次のように解説する。「頻繁に報道されているように、近年、クマの活動範囲が急速に広がっており、そのことが近年のクマ被害の増加をもたらしているのは間違いないでしょう。活動範囲が広がった要因の一つとして、クマの個体数が急激に増えたことが考えられます。大型哺乳類の個体数を正確に調査するというのは難しいので、はっきりと言うことはできませんが、クマの足跡や食事の跡などの痕跡や直接姿を目撃した人は、以前と比べて格段に増えています」。個体数が増えた背景には、山村地域の過疎・人手不足の問題が関わっているという。「山村の過疎が進んだために、クマを狩ってくれる人の数が減ったことがクマの個体数増加や活動範囲の抑止力を弱めた可能性があります。過疎が進むと、耕作地や果樹が放棄され、それらが人里に降りてきたクマの食糧源になっている可能性もあります。他にも、温暖化の影響で、冬が暖かくなっているというのもあります。厳しい冬はクマの個体数を抑止している可能性が高いです。厳しい冬を迎えると十分な餌をとるのに苦労し、無事に冬をこす個体も減るでしょう。でも、雪の量が減り、積雪日数が減ってくると、越冬に備えて十分な餌をとることができるというわけです」。一般社団法人 大日本猟友会の資料によれば、昭和55年(1980年)における狩猟免許交付数は約46万件だったのに対し、平成29年(2017年)では約20万件まで減少した。60歳以上の割合も増加し、交付数に対して60%を超える値となっている(昭和55年では、9.2%)。同じように農家の数も減少していることを考えると、クマ被害の問題は深刻そうだ。北海道で報告されるヒグマ被害や目撃例は、その大きさのインパクトも相まって話題になりやすい。しかし、本州の比較的広い地域に生息するツキノワグマも、ヒグマ同様に注意が必要だという。「ヒグマに比べれば体も小さいですが、ツキノワグマによる死傷事故や遭遇案件も近年、急速に増加しています。以前とは、状況が変化していることを認識して、十分に注意しなければなりません」。山でクマ被害を防ぐには、クマに会わないことが最も大切だ。遭遇することを避けるために、さまざまな道具や登山の心得が推奨されてきた。しかし、その状況も変わってきている。これまで山林に入るとき、“クマよけの鈴”を装備することはクマ被害を防ぐ上で有効だとされてきたが、その効果を過信してはいけないとA氏は注意を促す。「ツキノワグマからしても、人との接触は人から危害を加えられる可能性が増すので、人となるべく遭いたくない。これまでは、ほとんどのクマは人の気配を感じると、人から遠ざかる習性をもっていると考えられてきました。しかし、最近報道されている、クマの出没地域や出没時間、遭遇した人に対する反応を耳にすると、最近は、状況が変わってきたように思います。クマの活動範囲が拡大したことで、人里に出ることが増えるうちに、農作物やゴミ捨て場などを漁ることも増えているようで、その間に、一部の個体は、『人は怖くない』と学習している可能性があります。15年くらい前までは、クマが生息する地域の山林に入るとき、クマよけの鈴をもっていけば大丈夫と、安心していました。しかし、人を恐れないクマの振る舞いがあちこちで確認されるようになり、最近は、クマよけの鈴をならしながら歩いても、本当に効果があるのか不安に思うようになりました。人を恐れないクマは鈴の音を聞いても逃げてくれないでしょう。鈴の効果を過信せず、最近は、入山前にクマの出没情報に以前には考えられないほどの注意を払うようにしています。人里や人の活動域に頻繁に出没しているという情報があれば、計画変更も検討するようになりました」。合ってしまった時のことも考慮に入れて、クマよけのスプレーなど護身用の道具を常備しておくことも大切だ。行政などは登山客への注意喚起が求められる。

(ヒグマに遭遇、なぜ冬眠明けにタプタプ太ってる?:北海道)
車を運転中、もしも道路上でクマに遭遇したら、ドライバーであるアナタはどんな行動をとるだろうか。クラクションを鳴らして追い払う? 「車の中にいれば安全だろう」と、接近して見物する? 残念ながら、どちらも不適切な行動と言わざるを得ない。ここ数年、日本各所でクマの目撃事例が頻発している。クマの生息地域である山間部はもちろん、市街地など人間の生活圏に出没する “アーバンベア” による人的被害も増え、看過できない社会問題となっている。なかでも最近、報告が相次いでいるのが、車を走行中にクマと遭遇し、接触事故となるケースだ。「4月に北海道の根室近郊で、山菜取りの男性2人が乗った軽自動車が子連れの母グマに遭遇。母グマから体当たりされ、車体が破損する映像が拡散され、話題を呼びました。また6月には、栃木県の日光と那須塩原の山道で、連続してクマとの衝突事故が発生しています」(週刊誌記者)。山好きのバイブルで知られる登山専門誌『山と溪谷』などを刊行する「山と溪谷社」という出版社がある。その社員が遭遇したのも、まさに車を運転中のことだった。同社「いきもの部」は、6月4日、Xにこんな投稿をした。《弊社には最近、道東支社があるのですが(笑)、そこの社員から業務報告が来ました。車をバックして逃げたそうです。まじで怖いな。夏前にこのぶるんぶるんの感じって、いったい何食べているだろう?》。SNSで公開された動画は、北海道・道東に広がる雄大な原生林を貫く林道で、一頭の肉付きのいいヒグマがのしのし歩いている様子を車から撮影したもの。当初はキョロキョロしていたヒグマだが、視界に入る車が気にさわったのだろうか、徐々に車に詰め寄り、緊迫感あふれるシーンで短い動画は終わっている。動画の撮影者で、同社法人営業部に所属する内田雄紀氏に、ヒグマと遭遇した際の一部始終を聞いた。「あれは6月1日の13時頃でした。知床五湖フィールドハウスという施設から知床自然センターをつなぐ『道道93号知床公園線』という道路があり、その途上でのことです。舗装路の左右は原生林なんですが、木々がぽっかり開けているところがあり、その林の奥から大きなヒグマが歩いて道路に出てきました。こちらは車をいったん停めて待機していたんですけど、ヒグマがしばらく道路にいたので、車中から急いでスマホで撮影したのが投稿した動画です。距離は30mくらいで、けっこう近かったと思います。急に向こうが走って近寄ってきたので、慌てて車をバックさせました。ちょうど私の後ろに観光バスが止まっていたんですが、同じように停車していました。クマに遭遇したら、車を停めて後退するというのがルール。なるべくクラクションは鳴らさず、絶対外に出てはいけないと言われています。もし向かってきたら、ゆっくりバックして、様子を見るしかない。そうしたら、なんとか右の森のほうに逃げていったので、ホッとしました」。映像を見る限り、内田氏が遭遇した個体はかなりの大きさに見える。「たぶん200~300kgはありそう。冬眠に入る前のよく太ったサイズ感ですね。私は自然動物の専門家ではないのであくまで予想ですけど、若い雄の成獣だと思います。走り方は元気なクマのそれだったので……。ただ、クマって今の時期、餌がなくて痩せた個体が多いんですよ。私は昨年10月に北海道に移住し、道東の弟子屈というところに住んでいるんですけど、実はクマに遭遇するのはこれでもう3回め。過去2回は近所の道路と自宅の庭で目撃したんですが、2頭とも今回の個体ほど丸々とはしていませんでした」。時期的に冬眠明けで、お腹がすいているはずのクマにしては「タプタプ」と肉を蓄えている理由について、内田氏はこう推測する。「あのクマが丸々としている理由について、私なりに考えてみたんですけど、もしかしたら鹿を食べているのかもしれませんね。いま、鹿の駆除を盛んにやっていて。ハンターが鹿を撃ち、一発で即死させれば持って帰って解体するのですが、どうしても追いきれない場合がある。逃げた鹿は結局衰弱して死んでしまうので、そうした鹿の死体を活動期のクマが食べている可能性はあります」。今回、内田氏がクマに遭遇した場所は、国立公園内の観光道路だ。それだけに、今後また同じクマが出没する危険があると、内田氏は指摘する。「あの道路は、一般のハイカーも普通に歩いているんですよ。私が遭遇したときは車しかいなかったけれど、非常に危険な状況だったかなと。知床自然センターを目指してガイド付きで歩いている方もいるので、そういう方が遭遇しないといいんですが……。あと、あそこは観光道路なので、外国人観光客とかが野生動物にエサをあげちゃうケースもいまだにあるんです。そういうのを期待して、クマが寄ってきたのもあったかもしれないですね。バスが近くにいたので、バス=餌をくれるという刷り込みがあったのかもしれません」。最近は「ウィズベアーズ」という考え方も無視できないほど、クマのフィールドと人間の境界が曖昧になっている。運転中にクマに遭遇することがあったら、くれぐれも冷静な行動をとるように心がけてほしい。

(目撃相次いだ現場近くのやぶで死んだクマ見つかる:青森)
八戸市市川町できのう夕方クマ1頭が死んでいるのが見つかりました。市は今月14日に猟友会のメンバーが発砲したクマと同じクマの可能性が高いとみています。死んだクマが見つかったのは八戸市市川町の国道45号沿いの山林です。 きのう午後「クマが死んでいる」と八戸警察署に通報があり警察官が道路から10メートルほどのやぶのなかで1頭の死がいを確認しました。八戸市によりますと死んでから数日ほどが経過している状態だったということです。クマが見つかった現場近くでは今月14日に1頭のクマが木の上にいるのが目撃され、猟友会のメンバーが2発発砲したあと姿をくらませていました。弾が命中したかどうかはわからず当時茂みを確認しましたが見つかっていませんでした。八戸市では見つかった死がいが発砲されたクマと同じクマの可能性が高いとみていますが、引き続き付近にクマへの注意を呼びかけています。

(イノシシ目撃市街地でも:群馬)
渋川市ではイノシシの目撃が相次いでいて、今までほとんど目撃情報がなかった学校に近い、市街地にも出没しています。このため、市では学校側に迅速に情報を伝える体制を作り、子どもたちの登下校の安全確保につなげたいとしています。渋川市によりますと、ことし4月から25日までに市内でのイノシシの目撃件数は11件で、わずか3か月間ほどで、すでに昨年度1年間の件数に並んでいます。なかでも、先月31日から今月3日までの4日間では今までほとんど目撃されることがなかった市街地でも3件の目撃情報が寄せられています。近くには小・中学校などもあり、地元では子どもたちの安全を心配する声があがっています。近くに住む30代の女性は「子どもと遊びに行くときは山だけでなく市街地でも気をつけないといけないと思う」と話していました。ピアノの講師をしている30代の女性は「市街地でイノシシが出没したことを知ったときは子どもたちに関わる仕事をしているので怖いと思った」と話していました。また、この3件の目撃情報はいずれも朝の時間帯でした。このため、渋川市は今月3日から目撃情報が市に寄せられた場合、学校が開いていない時間帯でも市の職員が学校の教職員の携帯電話に直接、連絡できるように連絡体制を見直していて、迅速に情報を伝えることで子どもたちの登下校の安全確保につなげたいとしています。渋川市環境森林課の入澤仁課長は「これまで市街地に出没することはなかった。連絡体制を強化することで子どもたちの安全を守りたい」と話しています。

(路上を歩くクマ:福島)
警察によりますと、25日午後5時15分ごろ、福島県相馬市中野黒木田で、路上を歩いているクマ1頭(体長約70センチメートル)を目撃しました。これまでに、人への被害は確認されていません。警察は、現場周辺の警戒や広報を行ったということです。

(住宅地にサル出没“むやみに近づかないで”:東京)
26日、東京立川市の住宅地にサルが現れました。けが人はいませんが、市は、遭遇してもむやみに近づかないよう注意を呼びかけています。立川市によりますと、26日午前9時すぎ、立川市富士見町でサルが出没したと警察から連絡が入りました。その後も周辺から複数の目撃情報が寄せられ、午後には、道路脇の駐車場に座って毛繕いをしたり、住宅の庭に植えられた野菜を食べたりする様子が見られました。市はサルを捕獲せず自然にかえす方針で、担当者が拡声機を使うなどして、近くに住む人や通行人に注意を呼びかけていました。現場は、近くに小学校がある住宅地で、この学校では26日、一斉下校の措置が取られたということです。市によりますと、今のところけが人はいませんが、市はSNSやメールで▽サルに遭遇してもむやみに近づかず、大声を出すなどして驚かせないことや▽戸締まりの徹底などを呼びかけています。立川市環境対策課の担当者は「目撃情報をもとに警察などと連携して対応しています。危害を加えるおそれもあるので、近づかないようにしてほしいです」と話していました。男性の自宅の脇の道路を歩いている様子や道路の曲がり角で足を伸ばして座っている様子が確認できます。男性が自宅の2階から撮影した映像には、向かいの住宅の塀の上に座っている姿も見られました。男性は「サルは小さくて人に慣れているように見えましたが、自宅の敷地に入ってきたときは私の姿に驚いて塀をよじ登り、向かいの家に逃げていきました。この辺りでは初めて見たので驚きました」と話していました。

(日光で連日、クマ出没:栃木)
週末に多くの観光客が訪れる日光。「竜頭の滝」の駐車場の近くで番組が取材している途中、クマに遭遇した。木に登ったクマが木の実を食べている様子が見られた。26日午後4時ごろ、栃木県日光市で取材班がクマに遭遇した。近くにいた人がクマの存在を周囲に伝える。実は、26日正午ごろにも、同じ場所でクマが目撃されていた。場所は、週末には多くの観光客が訪れる、日光有数の観光スポット「竜頭の滝」の駐車場のすぐ近くだ。取材班が遭遇したのは、体長1メートルほどのクマ。お昼に登って実を食べていたという木と同じ木に登って、クマがまた実を食べていた。クマのすぐ奥に見えるのは、近くの宿泊施設の社員寮だ。木を揺らしながら木の実を食べているクマ。時折、周囲を鋭い目で見渡す。駐車場に入ろうとする車も、前にクマがいるので進むことができないでいる。揺れる木の上でも、うまくバランスをとるクマ。するとその時、クラクションの大きな音にクマが一瞬、ビクッと反応する。しかし、向きを変えて実を食べ続けていた。左手で枝を口元に手繰り寄せ、器用に木の実を食べている。一心不乱に木の実を食べ続けているクマ。すると、また駐車場に1台車が入っていった。取材班がクマと遭遇して10分ほど経過した時、爆竹の音が響き渡った。それに驚いたクマが木から降り、車道を横切って逃げていく。そして、クマは林の中へと消えていった。クマがいた場所へと行ってみると、地元住民が折れた枝などの片づけを行っていた。クマが逃げてから5分後、通報を受けた警察が現場に到着した。クマが現れた時の様子を警察に説明する住民。そのやりとりの中で、聞こえてきたのは、こんな言葉だった。先ほどのクマの映像をよく見てみると、クマの耳には赤いチップのようなものが取り付けられていた。けが人などがいなかったこともあり、警察は状況の説明を受けると、その場をあとにした。クマが立ち去るきっかけとなった「爆竹」。そう、日光といったら有名なのはサル。しかし今や、サルだけでなく、クマも連日のように日光で出没していた。

(住宅街にシカ出没、道路を歩き回り草木を食べる:北海道)
道路の真ん中を悠々と歩く1頭のシカ。前方から来たタクシーはシカをよけるように、ゆっくりと進んでいます。27日午前10時半すぎ、札幌市中央区南12条西21丁目付近で「シカがウロウロと徘徊している」と、目撃した女性から警察に通報がありました。シカは住宅街を歩き回り、草木を食べるなどしていましたが、午後2時半ごろ、山のほうへ移動しました。警察によりますと、シカの体長はおよそ1メートルで、事故やけが人などの情報はないということです。

(高校生がイノシシ肉料理に挑戦:山口)
農林業への鳥獣被害減少に向けた取り組みです。プロの料理人が高校生にイノシシ肉を使った料理を伝授する出前授業が25日、ありました。山口県立山口農業高校で行われた授業には、生徒や地元の女性らが参加し、防府市のレストランオーナー・中田佑輔さんが料理を指導しました。農林業への被害をもたらすとして捕獲された鳥獣を”ジビエ”としておいしく食べられることを知ってもらおうと県が企画したものです。調理するのはイノシシ肉のステーキ。肉をタマネギと一緒につけ込むとやわらかくなることや、ハーブで香り付けをすることなど、おいしく調理するテクニックも紹介されました。県内では年間、イノシシがおよそ2万頭、シカがおよそ1万頭が有害鳥獣として捕獲されていますが、食用での活用は、その5パーセントほどとみられるということです。県では、県内のジビエ肉の販売や料理を提供する店を紹介するなどして、需要拡大につとめていきたいということです。

(ジビエ料理とワインのマリアージュを:埼玉)
所沢プロぺ通り脇に「Prank-ジビエスタイル-」がオープンしました!所沢駅西口から延びるプロぺ通りは昼夜問わず多くの人で賑わっています。プロぺ通りには枝分かれしている小路がいくつかあり、その道沿いには隠れた名店や個性的なお店も存在しています。そんな小路のひとつに、鹿・猪・鴨などのジビエを楽しめるお店が6月にプレオープン。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後6時20分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後1時30分ごろ、仙台市青葉区上愛子白沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
柴田町によると、26日午前7時30分ごろ、柴田町入間田寺にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日、栗原市瀬峰清水沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、26日午前8時ごろ、栗原市一迫狐崎新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後2時ごろ、仙台市太白区坪沼長田中にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後0時ごろ、仙台市青葉区芋沢畑前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後7時ごろ、仙台市太白区秋保町馬場深野にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前6時30分ごろ、仙台市太白区秋保町境野羽山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午前8時5分ごろ、富谷市富谷仏所にクマが出没しました。

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(タケノコ採りの80代女性がクマに襲われる:青森)
青森県の八甲田山で25日朝、女性がクマに襲われました。25日午前8時50分ごろ、青森市の八甲田山で「連れの女性がクマに襲われたようだ」と、男性から消防に通報がありました。女性は80代で、その後救助されましたが、心肺停止の状態で病院に搬送されました。猟友会の人は、「リュックを背負ったまま倒れていた。(女性の)そばにクマがいて追い払った」と話しました。青森市によりますと、2人はタケノコ採りの最中に襲われたとみられ、通報した男性は自力で下山し無事でした。

(70代女性がクマに引っかかれ軽傷:福島)
24日朝、福島県喜多方市で70代の女性がクマに襲われ、けがをしました。県内での目撃件数は、過去最多のペースに上っていて、警察が注意を呼びかけています。午前7時半ごろ、喜多方市熱塩加納町で70代の女性が飼育するヤギにエサを与えようと自宅敷地内の倉庫に入ったところ、奥からクマが飛び出てきました。クマは、体長およそ1メートル。女性は、左手首を引っかかれ、軽いけがをしました。クマによる人への被害は、今年2件目です。飼育していたヤギは無事でした。現場となった倉庫の外を歩いてみると、クマの足跡が…。中に入ってみると、クマが食べたのか、保管していたコメは袋が破かれ、散乱していました。相次ぐクマの目撃に、この家では前日に、音と光でクマを払う装置を設置したばかりでした。それだけに、不安は募るばかりです。今年、県内で目撃されたクマの数は281件。去年の同じ時期と比べ91件多くなり、過去最多のペースで増え続けています。警察は、現場周辺のパトロールを強化するとともに、注意を呼びかけています。県によりますと、夏は山にエサがなくなり、クマが人里に近づくシーズンだということです。山あいの地域では、エサとなる生ごみを外に放置しないよう呼びかけています。万が一、遭遇した場合は、正面を向きながらゆっくり後ずさりし、刺激しないよう距離をとるようにしましょう。

(農水省、鳥インフルの清浄化を宣言)
農林水産省は24日、昨年11月から国内の農場で発生していた鳥インフルエンザについて、ウイルスが国内農場からなくなったことを意味する「清浄化宣言」が国際機関のウェブサイトに掲載されたと発表した。

(県がクマを捕獲するための銃の購入費用の支援を拡充へ:秋田)
クマによる被害や出没情報が相次ぐなか、秋田県は、クマを捕獲するための散弾銃やライフル銃を購入するための支援を拡充することになりました。県内では、去年、クマに襲われるなどしてけがをした人が過去最悪となり、ことしも被害や目撃情報が相次いでいます。クマがわなにかかったときなどは、地元の狩猟者が散弾銃やライフル銃を使って駆除していて、県はこれらの購入費用を支援していますが、多くは輸入していることから、円安や輸送コストの増加の影響で価格が高騰しているということです。このため、県は、銃の購入費用の支援を拡充することを決めました。具体的には、補助の上限を散弾銃は5万円から10万円に、ライフル銃は7万円から15万円に、それぞれ倍増させるということです。県は、費用として515万円を補正予算案に計上しています。県自然保護課は「狩猟者がクマの駆除を続けるコストや初期費用が高騰しているので、支援を拡充することで狩猟者の確保につなげたい」と話しています。

(急増するイノシシ・ニホンジカによる農作物被害に歯止めをかける広域捕獲:青森)
急増するイノシシなどの農作物被害に歯止めをかける取り組みです。県は来月から県南地域で市町村をまたぐ広域捕獲を実施します。ことしも県南地域を中心に目撃が相次いでいるイノシシ。昨年度県内では前の年の3倍・269頭のイノシシが目撃され、2022年度の農作物被害は1.6ヘクタール、530万円と面積・金額ともに前の年の4倍にのぼっています。また、年々生息域を広げているニホンジカによる被害も大きな問題です。急増する被害に対応するために実施する県の広域捕獲は八戸市や南部町など三八上北地域の9市町村を対象に来月上旬から10月末まで行われます。これまで農地周辺で行っていた市町村単位の対策に加えて対象範囲を里山まで広げるとともに、近隣市町村と連携しながらイノシシとニホンジカあわせて60頭を捕獲目標に掲げています。県農林水産部 栗林豊次長「農村周辺の山間地域を中心に広域的な捕獲活動を行うものであります 農地にイノシシやニホンジカが降りてくる前に発生源となる山間部で対策を講じることにより農作物被害の軽減が期待できます」。狩猟期間外の捕獲実施により県は被害に歯止めをかけたい考えです。

(シカ交通事故16件増37件:北海道)
稚内署のまとめによると、今年1~5月に同署管内(稚内市、猿払村、利尻町、利尻富士町、礼文町)で発生したエゾシカがらみの交通事故は37件と前年同期より7割(16件)増えた。シカの増加が背景とみられ、同署は注意を呼びかけている。

(渡良瀬遊水地で急増するイノシシ、悩む地元:栃木)
栃木、茨城、群馬、埼玉の4県4市2町にまたがる渡良瀬遊水地で、イノシシの増加に歯止めがかからない。4県でつくる「渡良瀬遊水地連携捕獲協議会」の調査では、2023年度は834頭が確認され、22年度(488頭)の約1.7倍になった。協議会や4市2町は捕獲を進めているが、強い繁殖力に追いついていない状況だ。周辺自治体や住民は頭を悩ませている。栃木県の調査によると、約3300ヘクタールの遊水地でイノシシの出没が初めて確認されたのは09年度。19年度に県が実施したドローンによる調査では205頭を確認した。イノシシは周辺市町に出没し、農業被害も発生した。また、ニホンジカも目撃されたことから、農作物被害の防止や、水鳥の生息地として重要とされる「ラムサール条約湿地」に登録された遊水地の植物の保全に広域で対応しようと、4県が22年に協議会を発足させた。23年度はドローン調査で834頭を全域で確認。設置した25台のセンサーカメラ全てにも写っていた。遊水地は国指定の鳥獣保護区のため、イノシシの捕獲には国の許可が必要になる。協議会では出水期を除く11~3月の間に捕獲を進めてきた。年間20頭の捕獲目標を掲げ、ワイヤで足をくくる「くくりわな」と「箱わな」を設置。23年度は28頭を捕獲し、ほかに4市2町でも計112頭を捕獲したが、増加を食い止めることはできていない。協議会は24年度の目標捕獲数を現行の20頭から5倍の100頭に引き上げる。くくりわなを昨年度の50基から60基、箱わなを10基から12基に増やし、捕獲期間も80日間から90日間にする。4市2町の捕獲と合わせ、確認された生息数の約半分にあたる400頭の捕獲をめざす。栃木県は「地元自治体と連携して取り組んでいきたい」としている。一方、4市2町や地元の関係団体でつくる「渡良瀬遊水地保全・利活用協議会」は4月下旬、連携捕獲協議会にわなの増設などによる捕獲の推進を要望した。5月下旬の定例会議では、捕獲に取り組むワーキンググループ設置を決定。会長を務める大川秀子・栃木市長は「捕獲の方法も今まで通りではなく、違う方法も考えないといけない」と話した。遊水地周辺の住民もイノシシ対策に悩んでいる。小山市の生井地区では、農作物の被害に加え、遊水地外の人家近くにも出没し、通学路を横切る姿も目撃されているという。地元の「渡良瀬遊水地関連地域活性化協議会」の会長を務める平田政吉さん(76)によると、遊水地内で3年前まで大豆を作っていたが、被害にあって全滅し、現在の麦畑も荒らされている状況だという。人家近くに出没するイノシシについて、平田さんは「夜は散歩できない」と嘆く。対策に悩む住民たちは独自に「鳥獣被害対策協議会」を設立。小山市に遊水地内外にわなを仕掛けて捕獲することなどを要望してきた。ただ、遊水地内の捕獲についてはハードルが高い。鳥獣保護区で、そもそも治水が目的の場所。環境省と国土交通省の許可が必要になる。市によると、許可を取るには制約があるという。住民の一人は「国は規制を緩めてほしい」と訴える。連携捕獲協議会の捕獲についても、平田さんは疑問を投げかける。同協議会は県外の業者に委託してわなを設置しているが、平田さんは「わなの設置場所は我々が考えるところとは違う。えさのやり方もそう。あれでは捕れない。地元の方が詳しい。我々の声を聞いてほしい」と話す。旧・藤岡町(現・栃木市)の藤岡土地改良区でも、農作物の被害に頭を痛めてきた。理事長で市議の関口孫一郎さん(71)は「個体数が増えれば、外に出てくる。湿地の保全も大切だが、周辺の生活環境のことを考えてほしい」と話している。

(各地で大量繁殖「キョン」の駆除に頭を抱えるハンター:千葉)
千葉県で大量繁殖している「キョン」が、茨城県にも勢力を拡大し、県は写真や動画など、キョンの目撃情報に2000円の報奨金を設定した。茨城県環境政策課の飯村勝輝氏は、「インパクトが大事。2000円であれば、『おっ!』という意識になるのでは」と狙いを語る。あわせて茨城県では、1頭捕獲するごとに3万円と、千葉県(6000円)の5倍となる報奨金が設定された。千葉県君津市の猟師・原田祐介氏は「千葉の個体を茨城に持っていけば3万円になる。何かよからぬことをするやつは出てくる」と危惧しながら、キョンの繁殖は去年以上になっていると明かす。ABEMA的ニュースショーでは君津市内を取材。すると、キョンの「ギャー!」という鳴き声が山中に響き渡っていた。住宅地にキョンがやってくるという勝浦市を訪れると、わずかな15分間に15頭も発見した。キョンをめぐっては、収穫前の農作物を荒らす被害が増加しているが、原田氏は「農業より環境被害の方が大きい」と語る。「(山の斜面を登りながら)全然草が生えていない。自分たちが食べられる食べ物は食べ尽くしている。道路の両サイドにはキョンの好物がたくさん生えるから、夜な夜な道路に出てきて草を食べる。それが、人が獣を目撃する理由だ」(猟師・原田祐介氏)。キョンの猟は、大半が「くくりわな」で行うが、捕獲時に哀願するように泣き叫ぶため、ハンターはとどめを刺すのをためらうという。原田氏はジビエ料理や雑貨のお店を経営し、「キョンのグラタン」なども提供している。とくにキョンの精肉は人気で、すぐに売り切れるそうだ。試食した取材スタッフは「砂肝に近い。脂身が少なく、さっぱりしていて食べやすい。最高だ」と語る。環境省によると、特定外来生物を食すること自体は規制されていないが、「キョンの肉に価値を与えると、飼育などの行為でキョンの生息を拡大させてしまう恐れがある」との懸念も示す。「人間の身勝手でゴミとして捨てられることに一石を投じたい。できるだけ二次利用することで、供養しようという思いだけでやっている。キョンは特定外来生物で、全て駆除しないといけない生き物だが、殺めた生き物は余すところなく使ってやるべきではないか」(原田氏)。原田氏は、千葉県内の小学校で、命の大切さを教える授業を行っている。「子どもたちに『何で(キョンが)いてはいけないのか』ということを、学校教育の中で、周りの大人たちが全く教えられていない。そういう構造にも問題がある」と提唱した。

(カワウの大群1万羽、フン害に住民うんざり:千葉)
千葉県市川市の「行徳鳥獣保護区」周辺にカワウの大群がすみ着き、管理する県や市に近隣住民からフン害の苦情が相次いでいる。県によると、保護区のカワウの生息数は2016年は3084だったが、23年には9627と3倍以上に増加。県は保護区の樹木を伐採するなど対策に苦慮している。カワウはウ科の水鳥で体長約80センチ。環境省によると、1980年代以降、全国で増え、各地で漁業被害や営巣による悪臭、樹木の枯死などの問題が生じている。県自然保護課に寄せられている苦情は、「道路にフンが落ちている」「臭い」など今年度に入り数件あった。市川市にも臭いなどの苦情が複数あるという。県は保護区での営巣を抑制しようと、21、22年度、卵を冷やすドライアイスを巣に投入。23年度までに国道357号沿いの樹木の伐採や枝切りも行ったが、生息数は1万前後で推移している。保護区を見渡せる市の行徳野鳥観察舎からは、国道357号の塩浜交差点から千鳥町交差点まで、樹木にとまる数千羽とみられるカワウが確認できる。巣の多い木は枝葉が少なく、枯れてきているようにも見える。保護区に近いマンションに住む女性(73)は「マンションの駐車場に止めた車にフンが落ち、洗浄に苦労した」と話し、「最近では自宅のベランダに巣を作ろうとしていた」とうんざりした様子だった。県自然保護課の担当者は「24年度も保護区の樹木を伐採する計画で、時期や場所を検討中」としている。

(狩猟免許試験の受験予定者らが現役ハンターに学ぶ:北海道)
今月末から札幌市などで始まる狩猟免許の前期試験に向け、北海道猟友会札幌支部による受験予定者向けの予備講習会が23日、同市中央区で開かれた。全国でクマの人身被害やシカの食害が深刻化する中、「ハンターの担い手として社会貢献したい」という若者が増えており、この日は約90人の参加者が現役ハンターの“実技指導”を受けた。狩猟免許の試験には夏の「前期」と冬の「後期」があり、札幌支部では地元の受験者のためにそれぞれ予備講習会を開催している。コロナ禍の前の参加者は、夏と冬でいずれも100人程度だったが、昨年から希望者が急増。今年は前期向けの3回に限っても、計270人ほどの申し込みがあるという。23日の講習会では、講師役の現役ハンターが法令や狩猟可能な動物、猟具などについて説明。猟銃が使用できる区分の受験者には、模擬銃を使って銃の分解や弾の装填(そうてん)、安全確認の方法なども指導した。「わな猟」を受験する予定だという北海道大2年の女性(19)は「ジビエ料理を楽しんだり、野生鳥獣の保護や個体管理に携わったりしてみたい」と話していた。

(太田市役所農業政策課と共同することで、シカ・イノシシ・ アライグマなどの被害低減について研究を進めています:群馬大学)
群馬大学理工学部(群馬県桐生市・太田市)は、「群馬大学と太田市の相互友好協力に関する包括協定書」に基づき、農業政策課有害鳥獣対策係のご協力により、ニホンジカ・ニホンイノシシ・アライグマ・ハクビシンなど野生動物の食性や行動などに関して、DNA分析・コンピュータービジョン・IoTなど新しい技術を用いた調査研究を2018年から進めて参りました。最新の成果は、市街地や工場の多い太田市においてもニホンジカの生息域が広がりつつあること、耕作地への侵入や交通事故など、農業被害や生活被害の兆候が見え始めていることについての論文発表です。

(ビルで17人が「せきや喉の痛み」を訴えた問題、原因はクマ撃退スプレーの噴射と判明:北海道)
先週、札幌市中央区のビルで複数の人がせきや喉の痛みを訴えた問題。ビルに入居する会社への取材で、従業員がクマ撃退スプレーを噴射したことが原因だったことがわかりました。今月17日、札幌市中央区にある5階建てビルで、当時ビルにいた17人がせきや喉の痛みを訴える騒ぎがありました。病院に搬送された人はいませんでしたが、警察や消防が駆け付け周辺の道路がおよそ2時間閉鎖されるなど現場は一時騒然となりました。当初、原因がわかりませんでしたが、ビルに入居する会社が24日、驚きの調査結果を明らかにしました。「ゴミ捨て場に熊よけスプレーが廃棄してあった。従業員がそれを見つけた。消費期限もかなりすぎてて、中身が入っているかいろいろ気になるところもあって、コンマ数秒間噴射してしまった」。この会社によりますと当時従業員4人が、不用品を処分するために1階の屋内にあるゴミ置き場で作業をしていました。その際1人が不用品の中にあったクマよけスプレーを噴射。その後4人は換気をしそのまま外出しましたが、スプレーはビルの中に充満。警察によりますと、ビルにいた18人のうち、1階にいた7人、3階にいた10人がせき、鼻水、喉や目の痛みを訴えました。クマ撃退スプレーを巡っては、去年12月にも騒動が。JR浜松駅に停車していた東海道新幹線の車内で、乗客の一人が登山用に持っていたクマスプレーを座席に座る際に誤って噴射。乗客5人が目やのどの痛みを訴え、2人が病院に搬送されました。クマスプレーには安全装置が装着されていない状態だったということです。誤って屋内で噴射すると、非常に危険なクマスプレー。消費期限は概ね4年ほどですが、処分する時の注意点をアウトドア用品店に聞きました。札幌市では、中身がないクマ撃退スプレーは「燃やせるゴミ」の日に中の見える袋に入れて捨てることができますが、中身があるものは消防署や地域のリサイクルセンターなどで引き取ってもらう必要があります。登山や山菜取りなどで持ち歩くことが増えたクマ撃退スプレー。誤った事故を起こさないよう注意が必要です。

(動物による農作物被害を防げ!地元猟友会らで対策チーム発足:千葉)
小型動物による農作物への被害を食い止めようと、八街市では6月24日、地元の住民による対策チームが発足しました。八街市ではアライグマやハクビシンなどの小型動物が畑のスイカやトウモロコシを荒らす被害が後を絶ちません。こうした事態を受け八街市役所では24日、「八街市鳥獣被害対策実施隊」が発足し、地元猟友会などのメンバーら20人に委嘱状が手渡されました。任命式で北村新司市長は、「皆様の力を頂きながら被害を少しでも減らしたい」と鳥獣被害対策への意欲を示しました。任命された隊員は2年間の任期中、市と協力しながら罠の設置や農家への対策指導などを行っていくということです。任命された古市誠剛さん「こういう機会があればぜひ参加したいと思っていたので、八街市のためになればという思いで任命式に臨んだ」。

(クマ目撃、去年はゼロ→6月だけで23件:青森)
青森県おいらせ町周辺で、今月に入りツキノワグマが相次いで目撃された。農作物の食害や人的被害は23日までに確認されていないが、クマの行方に住民は不安を募らせている。町内で昨年ゼロだった目撃情報は今年は6月だけで計23件。捕獲や駆除に至っておらず、再び町に戻ってくる可能性がある。町はわなの購入をはじめ、地元猟友会や三沢署との連携強化といった対策を進めている。目撃場所は、4日に六ケ所村と三沢市の境界付近から情報が寄せられたのを皮切りに、日がたつにつれ市南部からおいらせ町へと約30キロ移っていった。町内では沿岸部の甲洋小学校の敷地や百石工業団地などで姿が見られた。14日には八戸市でも目撃され、地元猟友会のメンバーが発砲した。おいらせ町内で連日、クマの足取りを追ってきたハンター歴56年の昆元実(もとみ)さん(74)=同町=はこの日夕、町と八戸市の境界付近を流れる奥入瀬川河川敷を約2キロにわたって調べた。クマが川を渡った形跡は見られず、昆さんはおいらせのクマと八戸のクマが同じ可能性を否定する。クマは16日朝に再びおいらせ側で目撃された。食べ物やパートナーを探して広範囲を歩く個体もいるが、現在は木の実や山菜といった餌が比較的多い時期。実際町内で畑に入った形跡はあっても、食い荒らされた様子はなかった。なぜクマは山から遠い沿岸部に来たのか。クマの生態に詳しい盛岡市動物公園の辻本恒徳園長は、全国的に個体数が増加し従来より分布域が広がっていると説明。好奇心旺盛な若い個体が、街中を歩き回っていた可能性があると指摘する。16日以降、町に目撃情報は寄せられていない。甲洋小学校敷地内でクマを実際に見た金澤央広(なかひろ)教頭は「まだまだ不安な状況は続いている」。目撃場所に近い一川目に住む菅原義廣さん(73)は「畑作業で背後を気にするようになった」と話した。今回、町の対策は防災無線やスマートフォンの情報アプリ「ほっとするメール」での注意呼びかけにとどまった。町はわなの購入手続きを進め、地元猟友会や三沢署との連絡体制の見直しもする。辻本園長は「身を隠して移動するのはわれわれが思っている以上にうまい。(人里の)すぐ近くにクマがいると思った方がいい」と注意を呼びかけている。

(クマと車が衝突、体長1メートルの熊が死ぬ:山形)
23日昼すぎ、山形県米沢市万世町梓山の国道13号で、貨物自動車とクマが衝突しました。クマは体長約1メートルで、衝突後に死んだということです。現場は水石橋から東に約300メートル。警察は親グマがいる可能性もあるとして現場周辺の警戒と地域住民へ注意を呼びかけています。

(クマと車が衝突、けが人なし:北海道)
22日正午ごろ、木古内町大川の道道を走行中の乗用車と、道路脇のやぶから出てきたクマが衝突し、運転者の40代女性が木古内署に通報した。

(学校の敷地内にクマ:栃木)
栃木県日光市の小中学校の敷地内にクマがいるのが見つかりました。クマはその後近くの山林へ逃げていきけが人はいませんでしたが、警察が注意を呼びかけています。24日午前11時ごろ、日光市中宮祠の中宮祠小中学校の教員から「校庭内でクマが横になっている」と警察に通報がありました。小中学校の教員が校舎内から撮影した映像には体長およそ1メートルのクマが校庭にあるサクラの木に登る様子が映っています。警察や学校によりますと、クマは数十分ほど木の上で過ごしたあと、正午ごろに高さおよそ1.5メートルのフェンスをよじ登って学校の西側にある山林へ逃げていったということです。また午後2時すぎ、学校の西側の敷地内に同じような大きさのクマが再び現れ、木に登るなどしたあと午後3時半すぎに隣接する山林の中へ逃げていったということです。学校には児童、生徒、教職員合わせておよそ30人がいましたが、いずれも校舎内に待機していてけが人はいなかったということです。クマが近くにいるおそれがあるため、日光市は捕獲用の箱わなを学校の敷地内に設置するとともに、今週いっぱいは保護者に車で登下校の送迎をしてもらうことにしています。また、警察が付近のパトロールを行うほか、注意を呼びかけています。クマを目撃した、中宮祠小中学校の旭山晴美 中学校教頭は「1回目、2回目ともにクマは落ち着いており、ほえる様子もなく、木のまわりの落ちていたサクランボを食べていました。姿を見たときは『あ、クマだ』と驚きました」と話していました。

(クマ出没、金属加工工場になぜ?:石川)
22日明け方、白山市の工場にクマが現れました。工場では当時、5人が作業中でしたが、けが人はいませんでした。作業員が工場で仕事をしていると。次の瞬間・・・。クマが現れ、走り去っていきました。クマが現れたのは、白山市で金属加工を行う「BKT」の工場。22日午前4時半ごろ、工場で作業をしていた従業員が敷地内にいたクマと鉢合わせしました。工場では当時、5人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。映像を確認した白山市によると、今回撮影されたクマは体長1メートル以下とみられ、親離れしたばかりの子グマではないかということです。現場から200メートルほどのところには公園もあり、白山市ではメールを発信したりパトロールをしたりして付近の住民に注意を呼びかけています。

(県内でクマ、イノシシ目撃:栃木)
22日夜、那須町と日光市でクマが目撃されました。22日午後7時すぎ、那須町湯本でクマ1頭が目撃されました。那須塩原警察署によりますと、クマは1メートルぐらいの大きさで、通り掛かった人が見たということです。また同じく22日午後7時過ぎ日光市湯西川の観光センターの敷地内でクマ1頭が目撃されました。日光警察署によりますとクマは体長50センチくらいということです。一方、栃木市では、22日午後6時半ごろ、イノシシ3頭が目撃されました。栃木警察署によりますと目撃されたのは栃木市平井町で、体長1メートルくらいが1頭、50センチくらいが2頭の合わせて3頭が道路の斜面にいたということです。警察では、注意を呼び掛けています。

(デイサービスセンターにクマ2頭出没:岩手)
岩手県大船渡市の高齢者施設でクマが目撃されました。クマは施設の屋根に上ったあと立ち去りました。23日午前11時すぎ、大船渡市立根町の大船渡市デイサービスセンターの職員が、施設の玄関先にクマがいるのを目撃し、警察に通報しました。クマは体長1メートルほどで、他にもう1頭いたとうことです。当時、施設には利用者と職員約35人がいましたが、クマの侵入を防ぐため戸締りをして施設に留まりました。クマは壁伝いに屋根に上りましたが、警察が現場に到着した際には2頭とも立ち去っていたということです。現場は福祉の里という高齢者施設や児童養護施設が建ち並ぶエリアで、警察が爆竹を鳴らすなどして警戒を続けています。

(路上でクマの目撃相次ぐ:栃木)
23日夕、那須町高久乙の路上で、近隣住民らが相次いでクマを目撃した。那須塩原署によると、午後5時15分ごろ、近隣住民が東方へ移動するクマを目撃。約30分後、その周辺の別の路上で通行人が東方へ移動するクマを見た。いずれも体長約1メートルという。

(クマ出没、金属加工工場になぜ?:石川)
22日明け方、白山市の工場にクマが現れました。工場では当時、5人が作業中でしたが、けが人はいませんでした。作業員が工場で仕事をしていると。次の瞬間・・・。クマが現れ、走り去っていきました。クマが現れたのは、白山市で金属加工を行う「BKT」の工場。22日午前4時半ごろ、工場で作業をしていた従業員が敷地内にいたクマと鉢合わせしました。工場では当時、5人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。映像を確認した白山市によると、今回撮影されたクマは体長1メートル以下とみられ、親離れしたばかりの子グマではないかということです。現場から200メートルほどのところには公園もあり、白山市ではメールを発信したりパトロールをしたりして付近の住民に注意を呼びかけています。

(クマ1頭が中学校の敷地に入る姿を目撃:北海道)
23日夜、北海道東部の釧路町で、クマ1頭が中学校の敷地に入っていくのが目撃され、24日朝の登校時間には警察などがパトロールを行ないました。23日午後7時ごろ、釧路町鳥通西6丁目の国道391号線で、車を運転していた人から『クマを見た』と警察に通報がありました。警察によりますと、体長およそ2メートルのクマ1頭が、国道を横断して、遠矢中学校の敷地の中に入って行ったということです。クマの目撃を受けて、24日朝は警察などが通学路をパトロールし生徒の登校を見守りました。釧路町では23日夕方にも、中学校からおよそ2キロ離れた住宅のそばでクマ1頭が目撃されていて、町はクマを呼び寄せないよう、ゴミの管理の徹底などを呼びかけています。

(「ただ今ヒグマと並走しています」列車の前に:北海道)
北海道のJR宗谷線で6月22日、線路上にクマが出没しました。列車の運行に影響はありませんでしたが、乗客がその様子を撮影していました。(アナウンス)「当列車、窓が開くことがあります。非常に危険ですので、窓を開けないでください」。22日午後0時半ごろに、乗客が列車の中から撮影した動画です。線路の上を、クマがまっすぐに走っています。JR北海道によりますと、22日午前11時半に旭川駅を出発した「快速なよろ号」が、士別市の多寄ー瑞穂間を走行中、線路上にクマが出没したということです。動画の撮影者は「最初に『ただ今ヒグマと並走しています』と注意を呼びかけるアナウンスがありびっくりした。クマは走ってはこちらを振り返り、1~2分ほど列車の前を走っていた」と話していました。列車はスピードを落として走行し、まもなくクマは線路の外に逃げて行ったため、事故や運行への影響はありませんでした。

(住宅街にアライグマ、3匹のうち2匹を捕獲:福島)
須賀川市今泉の住宅街に野生のアライグマ3匹が出没し23日、3日間にわたる猟友会の捕獲作戦の結果、このうち2匹を捕まえた。残る1匹も近く捕獲できる見込みという。アライグマは20日午後2時ごろ、石崎勝守さん(82)が自宅近くの側溝に3匹いるのを発見。石崎さん方のビワの木に登り、実などを食べていたとみられる。市を通じて連絡を受けた地元猟友会員が出動し、20日に目撃場所の周辺3カ所にわなを設置。23日午前7時ごろ、わなにかかったアライグマ1匹が発見され、午後にはもう1匹が捕獲された。残りの1匹は石崎さん方の小屋内に逃げ込んでおり、近くわなで捕獲される可能性が高いとしている。捕獲されたアライグマは今後、法律に基づいて処分される予定としている。捕獲した県猟友会須賀川支部長の小針一夫さん(68)によると、アライグマは全国的に生息場所を拡大しており、人里に降りて畑などを荒らし、収穫前の農作物に影響を及ぼすという。今回捕獲された周辺は住宅や田んぼが広がる静かな住宅街で、近くには小中学校もある。小針さんは「爪や歯は鋭く、感染症などのリスクもあり危ない。見つけても不用意に触らず、自治体や猟友会に連絡してほしい」と呼びかけた。

(有害鳥獣、ペットフードに:愛媛)
愛媛県鬼北町が、駆除した有害鳥獣を活用しようと、イノシシや鹿を解体、加工してペットフードを作る施設を建設した。捕獲者が後始末する手間を省き、負担を減らす狙いもある。2023年10月から稼働し、試作を重ねている。年内にも販売を始め、2026年度中の黒字化を目指す。町担当者は「深刻な鳥獣被害を克服しつつ、広く人気を集める商品を売り出したい」と力を込める。愛媛県によると、2022年度の野生鳥獣による県内の農作物被害額は約3億6千万円に上った。鬼北町を含む県南部地域が約65%を占め、イノシシの被害が最も多い。果樹や稲、麦などの食害が目立つという。山奥などで駆除した鳥獣は、その場に埋めて処理するのが原則だ。その際、他の鳥獣の餌になるのを防ぐために深さ50センチ以上の穴を掘る必要がある。高齢化が進む捕獲者の負担になり、意欲の低下につながっていた。そこで鬼北町は、工費約3億8500万円をかけて「ジビエペットフード加工処理施設」を建設。駆除した鳥獣の受け入れからペットフードの製造、販売までを指定管理者の「ありがとうサービス」(愛媛県今治市)が担う。鳥獣は24時間受け入れる。捕獲者が、施設内に設置された冷凍庫に搬入。施設が引き取り、内臓の処理などをして枝肉に分け、ペットフードへと加工する。2025年度には鬼北町の近隣3市町からも受け入れ、イノシシと鹿合わせて約2200頭の処理を目指す。ペレット、ジャーキー、ミンチの3種類を販売予定で、無添加、国産原料にこだわる。豊富なタンパク質が特長だ。価格は、ペレットで1キロ当たり3千~5千円を見込んでいる。市販のペットフードより高価だが、鬼北町の担当者は「安全でおいしいジビエの餌をペットが気に入れば、飼い主にも繰り返し購入してもらえる」と期待を寄せる。インターネットで売るほか、ふるさと納税の返礼品にも活用する方針だ。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午後3時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、23日午前9時30分ごろ、登米市豊里町平林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前10時35分ごろ、栗原市一迫柳目上田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、25日午前7時10分ごろ、南三陸町志津川秋目川にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、22日午後2時50分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場中小屋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、24日午前11時40分ごろ、富谷市石積長栄前にクマが出没しました。

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(80代男性、クマに襲われ鎖骨を折る大けが:富山)
21日午前、富山市で80代の男性がクマに襲われて大けがをしました。ことし富山県内で人がクマに襲われてけがをしたのは初めてだということです。市や警察によりますと、21日午前11時15分ごろ、富山市西小俣で住民から「80代の男性がけがをして駆け込んできた」と消防に通報がありました。警察によりますと、男性はクマに襲われ鎖骨を折る大けがをしていて、病院で手当てを受けているということです。警察や猟友会、市の職員などが現場でクマの捜索を行いましたが、これまでのところ見つかっていません。現場は富山地方鉄道の上滝駅からおよそ2キロ南東の山あいの地域です。ことし、富山県内で人がクマに襲われてけがをしたのは初めてで、県は「ツキノワグマ出没警報」を発表しました。県によりますと、今の時期はエサが少なく人里にエサを探しにきたクマと遭遇する可能性があるとして、エサになる生ゴミの処分や、自宅や倉庫の戸締まりを徹底するよう呼びかけています。また、クマが活発に行動する朝や夕方の外出を極力控え、外出する際は鈴やラジオを鳴らして自分の存在を示してほしいとしています。

(山林で58歳男性死亡、クマに襲われた可能性:長野)
21日午後0時40分頃、長野県信濃町野尻の山林内で、新潟県糸魚川市、建設会社社員小林安浩さん(58)が倒れているのを同僚が見つけ、110番通報した。小林さんの顔や背中に大きなひっかき傷があり、その場で死亡が確認された。長野中央署はクマなどの大型の動物に襲われたとみて、周辺住民に警戒を呼びかけている。発表によると、小林さんは20日に「野尻湖付近の現場に行く」と会社に伝えたのを最後に連絡が取れなくなり、同僚が行方を捜していた。

(60代女性がクマに襲われ右足の太ももにけが、現場周辺は“タケノコ採り”の人気エリア:青森)
青森市の八甲田山中で、タケノコ採りの女性1人がクマに襲われてけがをしました。命に別状はないということですが、現場周辺ではほかにもクマと遭遇した人がいて、市や警察が注意を呼びかけています。青森市に住む60代の女性がクマに襲われました。八甲田の上空では県の防災ヘリが注意を呼びかけています。21日午前5時半ごろ、夫と一緒に青森市荒川の酸ヶ湯温泉と睡蓮沼の間の八甲田山中でタケノコ採りをしていた女性が体長1mほどのクマ1頭に、右の太ももをひっかかれるなどして病院に運ばれました。命に別状はないといことです。市によりますと女性は、タケノコ採り中に背中をたたかれて振り向いたところ、クマに襲われたということです。また、現場近くで話を聴いた80代の女性は、この取材の直前の午後3時前にクマに遭遇したということです。クマに遭遇した女性は「(今年は)1回くらいは目撃しているが、行き会ったのは初めて。どうろにやっと出て、『もう大丈夫だな』と思って、うしろを見たら、道路にまで(クマが)出てきた。心臓がまだドキドキしている…」。現場周辺は、タケノコ採りの人気のエリアとなっていて、多くの人が訪れるということです。青森市では今年度、すでに44件の出没情報が寄せられていて、昨年度の56件に迫るペースとなっています。今年度、県内でクマによる人的被害が確認されたのは、今回で2件目で、県が注意を呼びかけています。

(有害鳥獣駆除の猟犬がヤギかみ殺す、狂犬病の予防接種受けておらず:広島)
尾道市の捕獲指示で出動する有害鳥獣捕獲班の猟犬が同市瀬戸田町の民家の庭に入り、飼育されているヤギをかみ殺す事案が3月にあり、市は21日の市議会本会議で、再発防止に取り組む考えを示した。猟犬は狂犬病の予防接種を受けておらず、住民に捕獲作業の事前告知もなかったことから、対策を徹底する。

(支援施設代表を書類送検:愛知)
愛知県東海市の自立支援施設「粋塾」の関係者や入所者の少年(12)らが1月、同県沖の小型船上で散弾銃を発砲するなどしていたとされる事件で、少年らとともに銃を所持したとして、銃刀法違反などの疑いで、県警が施設の氷室優代表(46)を書類送検したことが21日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、氷室代表のスマホに少年らが海に向けて発砲する動画が記録されていた。銃は狩猟などの目的で所持許可を持つ義父のものという。県警は5月、15歳未満の複数の入所者を自身の建設会社で働かせたとして、労働基準法違反容疑で氷室代表を逮捕。名古屋地検は処分保留で釈放し、任意で捜査している。

(日本クレー射撃協会、不老安正会長を再選)
日本クレー射撃協会は20日、東京都内で総会と臨時理事会を開いて役員を改選し、不老安正会長(80)を再選した。2期目で任期は2年。副会長を務めていた橋本聖子氏(59)は任期満了で退任した。新理事には2021年東京五輪の混合トラップで5位となった大山重隆(42)=大山商事=が、アスリート委員長として名を連ねた。2月に9人が解任となった後で定足数の14人に再編された理事のメンバーは20人となった。日本ライフル射撃協会からも初めて理事が入った。

(クマ目撃ハイペース「警戒強化を」:富山)
富山県は22日、ツキノワグマ緊急対策会議を今年度、初めて開いた。21日に富山市内で、80代男性がツキノワグマに襲われ、鎖骨骨折などの全治1カ月の重傷を負ったのを重く受け止め、被害防止を呼びかけた。昨年の初会議より4カ月早い。参加したのは、県自然保護課や県内各自治体の担当者、専門家など約40人。被害や状況に合わせた対策、マニュアルの再確認などをした。同課によると、今年6月までの目撃件数は114件、捕獲頭数は36頭。これは昨年の6月までの89件と27頭、記録のある2004年以降の平均の97件と25頭をいずれも上回る。同課の担当者は、「秋からでなく、これからの警戒強化と準備が必要」といい、生ゴミなどの誘引物の処理や侵入防止の戸締まりの徹底を強調した。専門家からは、夏はクマにとって食べ物が乏しい時期で、通常はクマが出没しない地域に出ることがあるため、「第一報を早く住民に知らせ、屋内に早く誘導することが大切。頭部への攻撃が多いのでヘルメットで被害を低減する必要がある」などと注意喚起した。

(子牛8頭を襲ったヒグマ、専門家「好奇心強い個体か」:北海道)
北海道別海町の牧場で、ヒグマに襲われたとみられる子牛4頭が死に、4頭がけがを負った状態で見つかってから21日で1カ月となる。町は直後から箱わなを仕掛けているものの、ヒグマはつかまっていない。牧場は牛舎に金属製の扉を設置し、安全策を強化した。野生動物の調査や被害対策などを行う「合同会社ワイルドライフプロ」の葛西真輔代表(44)は、ヒグマの「スイッチ」が入らないようにすることが重要だと指摘する。――別海町の牧場に現れたクマには、どのような特徴があるのか。①出没が夜間だった②建物内にまで侵入した③家畜に被害が出た、という3点に注目している。夜間に出没したのは、人への警戒心の表れ。この個体が人を避けていることを示している。一方で、建物の中にまで入り込んだことから、「好奇心の強い個体」である可能性がある。

(獣害対策講習会:愛知)
新城市の「山吉田営農組合」は20日、獣害対策講習会を同市下吉田で開いた。ニホンジカやサルを追い払うため花火を使う。地区は田畑が広がり、農家が米を栽培している。しかし、今月上旬に植えたばかりの苗が食べられるなど被害が続いているという。鳥獣害対策を啓発するNPO法人「愛猟」(豊田市)の会員を講師に迎えた。鈴木康弘理事長は「野生動物には恐怖と痛みを与えることでその場所に近づかなくなる」と説明した。さらに「森林と畑の間にかかしを設け、動物の近くに花火を放ち、追い込むことが有効だ」と解説した。組合員21人が受講した。参加者は田んぼのあぜ道から動物駆逐用の花火を手に持って放った。5発打てる。兼業農家の松井茂さん(71)は「苗を食べられた。音の大きさも確認した。地域ぐるみで取り組んでいきたい」と述べた。愛猟の今中健夫副理事長は「花火を使う場合には近所にも報告を」とアドバイスした。

(「クマダス」で注意喚起!:秋田)
クマによる人への被害を防ごうと、秋田県は21日、クマの出没情報や被害があった際の注意などを県民にメールで通知するシステムを、7月1日から運用すると発表した。7月1日午前10時に秋田県が運用を始めるのは、クマに関する情報を伝達するシステム「クマダス」。県は、これまでも警察から提供された目撃情報を県のホームページを通じて公開してきたが、「クマダス」は、住民や警察から寄せられた情報を自治体が直接登録することが可能で、通報から県民に伝えるまでの時間が短縮できる。配信される内容は、主に「クマの目撃場所」「人に被害が及んだ際の状況」「爪痕やふんなどの痕跡」などで、利用者は登録すると地域ごとに情報を受け取ったり、通知の頻度を変えたりと、自由に設定できる。県はこのほか被害防止対策として、9月までに人とクマの活動エリアを分ける「緩衝帯」を県内13ヘクタールほどで整備することと、放置された約650本の栗や柿の木を伐採する方針を示した。

(クマ被害防止にドローン生かせ:秋田)
クマの被害防止にドローンを活用しようと、秋田県仙北市は19日、実証実験を行った。上空から安全を確保しながら動物を検知できることが確認され、市は「野生鳥獣による人身被害や農作物被害の対策に生かしたい」としている。実験はクマが活発に行動する早朝、昨年7月に散歩中の男性がクマに襲われてけがをした古城山公園と、敷地内での目撃情報がある角館高校の2カ所で実施した。温度を検知する赤外線カメラを搭載したドローンで、高さ50~100メートルまで上昇。約200メートル先までの範囲を撮影した。地上ではモニター画面が設置され、地元猟友会のメンバーらが赤外線映像と実写映像を見比べながら「見え方」などを確認した。この日はクマは見つからなかったが、同校グラウンドわきの山林で、上空からキツネや野鳥の姿をとらえることができた。ドローン飛行に協力した瀧神巧業の高橋周平さん(28)は「草木が生い茂っていると温度を検知しづらいが、キツネを判別できたのでクマも検知できることが分かった」と評価した。一方、ドローンを飛ばす際に保安員をどう配置するかといった問題や、クマの出没に機敏に対応するための飛行許可申請などの課題も浮かび上がった。仙北市の田口俊彦危機管理監は「クマに襲われるリスクを避けつつ調査できることが、ドローンの最大のメリット。クマの生息域や行動範囲を把握することで、市街地へ出没する前に、おりの設置や住民への注意喚起が迅速にできる」と期待を寄せた。

(野生動物交通事故シカ6割、増加傾向:兵庫)
生動物が乗用車などにぶつかって死ぬ交通事故被害(ロードキル)の実態を調べている県獣医師会但馬支部が、2022年10月~23年9月の調査結果を公表した。件数は5年前の前回調査(1183件)から260件減少し、923件となった。

(クマ解体施設整備へ、旧保育園の建物活用:秋田)
秋田県鹿角市と市猟友会などでつくる市鳥獣被害防止対策協議会(会長・北方康博市農地林務課長)は、市内の旧保育園の建物を活用し、有害駆除で捕獲したクマの解体処理施設を整備している。市鳥獣被害対策実施隊を務める猟友会員の負担軽減や解体、処理技術の共有、継承が狙い。工事費や水道使用料などの運営費は市が負担する。県内市町村が主導して解体処理施設を設置するのは初めて。市農地林務課によると、同市十和田山根の旧山根保育園の建物を活用する。水道を使えるようにする給水管埋設工事費用253万円を、市の2024年度一般会計当初予算に計上しており、8月ごろの完成を見込む。

(県内のクマ目撃ペース、過去11年で最多:島根)
島根県内で4、5月のツキノワグマの目撃件数(痕跡、被害などを含む)が過去11年間で最多となった。県内のクマの個体数が増えていることに加え、親離れした子グマが分散している時期であることなどが要因。民家や学校付近で見つかるケースもあり、県は対策や注意を呼びかけている。

(クマ出没、捕獲最多ペース:富山)
富山市西小俣の民家付近で21日、80代男性がクマに襲われ重傷を負った人身被害を受け、県は22日、県民会館で第1回ツキノワグマ緊急対策会議を開いた。今年、県内での出没件数(21日現在)は昨年同期比25件増の114件、有害捕獲数は36頭と最多ペースで推移しており、県は市街地などの被害防止対策や警戒態勢を再確認する。県自然保護課によると、今年の出没件数114件は、年間の出没件数が最多だった10年6月末の98件を上回るペースで推移している。有害捕獲数36頭は2004年以降では6月末までに44頭を捕獲した20年に次いで多い。県担当者は県内で今年初めての人身被害となった21日の状況を説明し、鈴やラジオを活用して自分の存在を示し、生ごみや果樹などクマの誘引物を除去するといった対策を紹介した。県は今年度、市町村が実施するクマ対策の補助金を拡充し、パトロールや誘引物除去に要する費用、クマ出没時の連携を確認する訓練を助成している。新年度予算には800万円を計上したが、すでに昨年度を超える700万円分の申請があった。県は足りなくなれば予算を追加する方針で、積極的な利用を呼び掛けた。富山市の担当者は人身被害の現場で警戒を続けていると報告し、県自然博物園ねいの里の間宮寿賴館長補佐はクマの行動の特徴と対策を説明した。会議は県庁の関係部署、市町村と関係団体の担当者、専門家ら約40人が出席した。新田八朗知事は「県民の安全、安心を守るために一丸となって取り組みを進める」と述べた。22日午前10時50分ごろ、富山市片掛のJR高山線の線路上で、クマ1頭が死んでいるのをJR西日本の社員が見つけ、富山南署に通報した。けが人や列車の遅延はなかった。

(獣害防止、雑木林草刈り:山形)
県内でクマの出没や被害が相次いでいることを受け、米沢市の万世地区有害鳥獣対策協議会は22日、同市万世町桑山で学校や住宅近くの雑木林の草刈り作業などを行った。野生生物が潜みにくい状態にし、獣害を未然に防ぐ考え。協議会が住民らに呼びかけて参加者を募り初めて行った。雑木林は、クマの目撃情報がたびたび寄せられている東北中央自動車道米沢八幡原インターチェンジ付近。同協議会によると、川が流れて水場もあり、クマが潜みやすく、イノシシも目撃されているという。約20人が参加し、道路脇の雑草を刈ったり、川沿いの竹を伐採したりする作業に汗を流した。今後も状況に応じ活動する。協議会事務局の我妻和彦さん(66)=同市万世町梓山=は「林のそばに住宅や通学路があり危険な状態。動物に人の存在を意識させ、被害が発生しないようできる限りの対策に取り組む」と話した。

(クマ対策で若者グループが河川敷の草刈り:北海道)
クマが繁殖期に入って行動範囲が広がるなか、クマが川沿いを移動して市街地に近づくのを防ごうと札幌市南区で河川敷の草を刈る活動が行われました。この取り組みは「ヒグマとの共生」をテーマに活動する地元の10代で作るグループが札幌市などと行い、地域住民など7人が参加しました。参加者たちは札幌市南区の真駒内川の河川敷に集まったあと専用のハサミを使って、人の背丈ほどにまで生い茂った草を次々と刈り取っていきました。札幌市によりますとクマは5月から7月にかけて繁殖期に入って行動範囲が広がるうえ、山からつながる川沿いで草が生い茂っている場所は、クマが好む通り道になるおそれがあるということです。このため、草を刈ることで、クマが身を隠す場所を減らす効果が期待できるということです。活動を行った住民グループ、「困ったくま」の堀田衣月生さんは「南区はクマの目撃も多いところなので、クマについて知ってほしい。多くの人と草刈りを行って、効果的な活動にしていきたい」と話していました。

(被害者の妻が明かす「“爆竹を買った方がいい”と勧めたのですが」:秋田)
環境省によると、すでに今年5月の時点でクマによる全国の人身被害件数は13件に上っている。秋田県でも3名の死傷者が出たばかりで、事件の目撃者・遺族の証言は凄惨を極める。一方で現場周辺では、「ハイブリッド熊」のうわさも飛び交っていて――。2016年に秋田県鹿角(かづの)市・熊取平(くまとりたい)付近で発生し、死者4名を記録した「十和利山熊襲撃事件」は国内史上3番目の被害を出した獣害事件だといわれている。事件後、熊取平を含む十和田高原地区では国有林への入林禁止措置が取られたものの、タケノコ採りに訪れる地域住民は後を絶たなかった。青森県三戸町在住の佐藤宏さん(64)もその一人だった。「お父さん(佐藤さん)はタケノコ採りで、多い時には週5万円以上の稼ぎがありました」と語るのは、佐藤さんの妻である。先月15日の朝も、佐藤さんは妻とともに車で熊取平付近に向かった。「私は車の中で毎日、待機しているだけでした。お父さんは普段必ず(熊除けの)爆竹を携行しますが、その日に限っては“忘れた”と言っていた。(爆竹を)“買った方がいい”とは勧めたのですが……」。だが、佐藤さんは「なにかあったら、早めに帰るから」と言い残して、山中に分け入ってしまう。それが、妻に発した最後の言葉になったのである。午後になっても佐藤さんは戻らず、知り合いを通じて、妻が警察に通報。だが結局、佐藤さんが発見されたのは消息を絶ってから3日目のことだった。佐藤さんの知人男性・A氏が証言する。「自分も15日は山でウドを採っていたのですが、朝9時ごろに佐藤さんのリュックが山道の脇に置かれているのに気が付いた。藪の中に向かって“おーい”と叫んだら、佐藤さんから“今、行くすけ”と返事があった。それで佐藤さんが藪から出てくるのを待っていると、“あちゃあ”という声が聞こえてきたんです」。直後には「おーい」という声も立て続けに3回、耳にしたというが、「か細い声だったので、佐藤さんの奥さんの声だと思い込んでしまった」。結果、A氏は佐藤夫妻のタケノコ採りの邪魔をするのもやぼだと考えて、その場を離れてしまったという。しかし、以上の経緯があったため、A氏は佐藤さんがクマに襲われたであろう場所に「目星をつけていた」。A氏は18日、佐藤さんの妻から捜索依頼を受けて、友人とともに入山。そこに佐藤さんの変わり果てた姿を発見したのである。「佐藤さんは竹藪に、仰向けで倒れていました。頭にハエがたかっていたから、亡くなっていると一目で分かりました」。四肢は硬直しており、「腕が宙に突き出ていた。まるで、クマともみ合いをしている最中のポーズのように見えました」。特筆すべきは遺体が置かれた状態だった。「周囲の竹藪はなぎ払われていた。クマの巣になっていたんです。実際、新しい糞もあった。また、ご遺体には落ち葉がかけられていました」。クマは餌に土をかぶせて“土饅頭(どまんじゅう)”として保存する。状況から、周囲にクマが潜んでいる可能性は十分考えられたのだが、「佐藤さんを運ぶために、一度、下山して警察と消防を呼んだのです」。A氏は友人と警官2名、消防隊員4名のあわせて8名で現場に戻った。直後、第二の事件が発生する。「“佐藤さんを担架で運ぶので後ろからついて来て”と言われたのですが、後ろが一番襲われやすいじゃないかと思ったのを覚えています。担架に近寄った途端、“クマが来た”という叫び声が、ウォーッといううなり声と一緒に聞こえて、慌てて駆けだしました。後方から“助けて”という警官の声もしましたが、消防士も“無理です”と言いながら、逃げだしていました」。命からがら麓の車まで戻り、息を整えていると、「若い警官が、血だらけの姿でやってきた。顔は右上の、耳あたりから顎付近まで、斜めに深い傷があって、裂けていた。鼻もちぎれそうで、ひん曲がっていました。約15分後には中年の警官も自力で逃げてきたのですが、彼は“腕が動かない”としきりに呻いていた」。二人は救急搬送されて一命を取り留めた。だがしかし、帰らぬ人となった佐藤さんのご遺体の損傷具合は、さらに筆舌に尽くしがたいものだった。「佐藤さんの死因は失血死。頭蓋骨骨折のほか、左右上肢、左右下肢にも損傷が見られました」。妻が打ち明ける。「葬儀屋さんにも止められたので、(遺体には)対面していません」。その後、現場付近でクマが捕獲されているが、「わなにかかったのは50キロのメス。事件とは関係なさそうです」(猟友会関係者)。今回の現場周辺では以前から、「赤毛のクマ」の存在がうわさになっていたと言うのは先のA氏で、「ある人はツキノワの2倍近いサイズの赤毛を見たって。以前、岩手の八幡平にあった熊牧場からヒグマが逃げ出したという話があって、そのヒグマとツキノワが交雑して、ハイブリッドが生まれているんじゃないかともいわれていました」。しかし、北海道大学の坪田敏男教授(獣医学)は以下のように解説する。「ツキノワグマとヒグマは、種が明らかに違います。種が違うと“生殖隔離”といって、一般的には生殖ができない。過去に動物園などでは例外はありましたが、野生下でその両種の交雑種が繁殖した可能性は、非常に低いと思います」。人々の恐怖心の増幅が、幻のクマを生み出したのか。

(ますます凶暴化するクマ対策は待ったなし!)
今年もクマの出没情報が各地で相次ぎ、過去最高だった令和5年度の2万3669件(北海道を除く)を上回るペースだという。北海道以外の出没エリアは東北地方が全体の約6割(1万3138件)を占め、特に岩手県が5818件、秋田県が3663件と際立っている。一方、昨年の北海道での通報件数は4055件で、これも過去最多だった。クマ出没、被害の最新状況と、今後必要不可欠な被害防止対策について、北海道をはじめ全国の山間部でのアウトドアライフを長年続けてきたジャーナリストの山田稔氏が検証する。なぜ、こうもクマの出没件数が増えたのか。ひと言でいえばクマの個体数が増えすぎたからである。国の「クマ類保護及び管理に関する検討委員会」における主だった分析を抜粋してみよう。【ヒグマ】・春グマ駆除廃止による個体数増加・分布拡大、林業従事者や狩猟者の減少等により人への警戒心が薄れ、集落周辺まで分布域が拡大・森林から連続する緑地や河川が市街地への侵入経路・秋期の主要な食物資源の量が大きく低下する時に、行動圏が変化・拡大。食料を目指して低地や集落へ出没。【ツキノワグマ】・林業や狩猟、里山利用の減少により、人への警戒心が薄れ、集落周辺まで分布域が拡大・人口減少・高齢化による人間活動の低下、耕作放棄地の拡大、放任果樹の増加等により、人の生活圏周辺が生息に適した環境へ変化・果樹等に誘引され、森林から連続する緑地を利用し市街地へ侵入。高齢化、林業の衰退、ハンター減少など共通項目が多い。はっきりしているのは、こうしたさまざまな要因が重なり、この数十年間でクマの個体数が飛躍的に増えたことである。ヒグマは平成15年度と30年度の比較で、分布域は1.3倍に拡大し、推定個体数(令和2年度)は中央値1万1700頭で、30年間で2倍以上に増加した。ツキノワグマは本州、四国の33都府県に恒常的に分布(東京都にもいる!九州は絶滅)。平成15年度と30年度の比較で、分布域は約1.4倍に拡大した。ツキノワグマの推定個体数については、「本州の多くの地域で増加または個体群は安定化」とあるが、具体的な頭数表記はない。過去の文献(2011年)には約1万3000頭から2万1000頭とある。それよりも増えているのは確かだろう。危惧されるのは個体数の増加や分布域の拡大だけではない。秋田県で人を襲撃したクマについて「過去に観光牧場から逃げ出したヒグマと在来のツキノワグマの間で生まれた交雑種で、“ハイブリッド熊”ではないか」との情報が一部メディアで流れていることだ。これが事実なら恐ろしいことになる。ツキノワグマよりもはるかに大きなヒグマタイプが本州で増えるようなことになったらどうなるか。想像を絶する不気味さがある。クマによる人身被害も増加中だ。令和5年度は198件(219人、死亡6人)で、統計のある平成18年度以降で過去最多。9月以降に顕著に増加し、10月の発生件数は過去最多だった。令和6年度は4月、5月の2カ月間で13件(15人)となっている。北海道や秋田県などでは市街地まで出没するケースが頻繁にみられるようになっている。福井市では6月18日午前、クマが住宅街の家の中に立てこもるという事態が生じ、夕方になって駆除された。このままでは人への被害拡大は避けられない。これ以上の被害を避けるためにもクマ対策は「もはや待ったなし」の状況だ。いち早く動いたのが北海道である。道はヒグマ保護政策に重点を置き、春グマ駆除を30年ほど前からやめていたが、個体数の増加に伴う市街地などへの出没抑制を目的とする「春期管理捕獲」を令和5年から始めた。冬眠中や冬眠明けの個体が対象で、昨年は19市町村・団体が許可を得て、うち6市町村が20頭を駆除した。今年は2─5月にかけて昨年の2倍以上となる45市町村で実施された。参加者は1808人で、昨年の約2.2倍。初心者のハンターも多く含まれていたという。今年から市町村が負担する経費の半分を道が補助することにしたが、クマへの危機感と補助制度が自治体の参加意欲を高めたようだ。今年の捕獲頭数は14頭で昨年よりも6頭少なかった。自治体関係者からは「ハンター育成の場として有意義」などの声が上がっているというが、出没抑制対策の効果としては疑問が残る結果ではないだろうか。国も重い腰をようやく上げ始めている。今年2月16日、環境省は省令を改正し、絶滅の恐れのある四国の個体群を除いたクマ類を指定管理鳥獣に指定した。これにより市町村がクマ対策を行う際に、交付金の形で国から一定の支援が受けられることになった。ハンターに支払う「お金」をめぐっては北海道・奈井江町が地元の猟友会に示した日当8500円(発砲した場合は1万300円)をめぐり、ハンター側が「安すぎる」と反発して出動を辞退する動きとなり話題になったばかり。ちなみに札幌市は日当が1回2万5300円で捕獲・運搬した場合には3万6000円となっている。国の指定管理鳥獣指定でこうした状況をどこまで改善できるのか。伊藤信太郎環境大臣は4月の会見で、「今年の秋の出没対応に間に合うよう準備を進めていきたい」と述べていた。指定管理鳥獣に指定はしたものの、予算を確保するには財務省との協議が必要で、今年度分は従来のイノシシ、シカを対象とした鳥獣捕獲等事業交付金からクマの分を捻出する形になりそうだという。一方、北海道の鈴木直道知事は6月14日の会見で、「国が設定している農業被害防止にかかる(クマ)捕獲1頭当たりの単価が8000円なんですよ。妥当かどうかについて国に要望していかないといけない」と増額を求める方針を示した。ややこしい話だが、この捕獲交付金は農林水産省の支援策であるが、こちらも現実的な対応が問われるところである。ここまでヒグマ、ツキノワグマの生息状況、人身被害、道や国の対策について駆け足に見てきたが、これ以上の人身被害、農業被害を出さないための抜本対策として何が必要なのか。緊急対策と中長期的対策に分けて考えてみたい。今後目指す方向性について国(環境省)の「クマ保護及び管理に関する検討会」はこうまとめている。対策の目的は「人の生活圏とクマ類の生息域の空間的な分離」で、「ゾーニング管理」「広域的な管理」「順応的な管理」の3つの指針を示している。例えばゾーニング管理は、地域を①人の生活圏(市街地等)、②緩衝地帯(①と③の中間)、③保護優先地域(奥山等)において、それぞれの対策を行うという。①にはクマ類を生息させず、侵入したクマは速やかに排除。逆に③では地域個体群を安定的に維持し、クマ類にとって良好な生活環境を保全する。保護と管理を理論的に構築した考え方でこれについて異論はないだろう。問題は具体的な展開だ。今年、クマ類を指定管理鳥獣に指定したことで、ようやく国としても一歩踏み出したといえよう。すでに令和5年度補正予算で「クマ緊急出没対応事業」に取り組んだりしているが、まだまだ予算的には小さなものだった。被害防止に向けた行動について、検討会は〈これまでの個体群管理から、今後は人の生活圏への出没を未然に防止するために、人の生活圏周辺の緩衝地帯に管理強化ゾーンを設け、「環境整備」と「個体数管理」の強化が必要〉と指摘する。ただし、ヒグマについては推定個体数が公表されているが、ツキノワグマは未公表。都府県が把握している推定個体数を積み上げていくしかないが、都府県ごとに調査方法にばらつきがあったりして簡単には推計できない状況だという。これまで何をやってきたのだろうか。「人の生活圏への侵入を防止」するための策としては、〈市街地や集落周辺での放任果樹、生ごみ、収穫残渣等の誘引物の管理徹底、農地への侵入を防止するための電気柵の設置、追い払い等の複合的な被害防止対策を強化〉と指摘しているが、取り立てて目新しさはない。例えば電気柵設置への国の支援はどうなるのか。もっと踏み込んだ提言が必要ではないか。「出没時の対応」としては、〈出没した場合の関係者の連絡体制の構築や対応体制の強化が必要〉とある。これまた当たり前の話である。まだできていないということか。さらに、〈銃猟が禁止されている市街地等での銃器による対応が必要な場合の役割分担と指揮系統の明確化を図り、鳥獣保護管理法の改正も含めて、国が早急に対応方針を整理・周知する必要がある〉としているが、これももっともなことで、一日も早い整備、法改正が望まれる。緊急時には、住宅がある地域での発砲が必要になるケースが出てくるだろう。今後、一日も早い法改正などにより、その際の指揮系統の明確化と責任の所在を明らかにすると同時に、最前線で命をかけてクマと対峙するハンターに、余計な負担がかからないような最新の配慮が必要だ。検討会が指摘している対策は大筋では納得のいくものばかりだが、とにかく一日も早く着手して、実現可能な対策はどんどん実施していくべきだ。特にクマが出没した際の対応、銃器の取り扱い、地元猟友会をはじめハンターなどへの協力要請体系、妥当な報酬体系の構築については、出没件数が多発する秋に向けて一日も早く対処すべきテーマである。電気柵設置、箱わな設置、個体数管理のための調査などへの支援策の強化も急がれる。こうした対症療法的な対策に加え、ゾーニング管理、個体数管理をはじめとする中長期的な保護・管理政策への予算確保、人材育成なども進めていなければならない。その際、最も重要なのは国民への徹底的な情報公開である。現時点で、本州・四国におけるツキノワグマの推定個体数はどれぐらいなのか。種を安定的に維持していくための個体数はどれぐらいなのか。事実関係を明確に示したうえで、国民が納得できるような個体数管理施策を打ち出していくべきだろう。これは理念として掲げることは簡単だが、実際に実行していくとなると大変である。自然界における個体数大増加に伴う被害が問題になっているのは、クマだけではなくシカもイノシシも一緒だ。北海道や本州の山間部では駆除したシカの死体を放置するケースがままあり、それをクマが餌にして食肉を覚えてしまうという事態が発生している。つまり増えすぎたシカ対策の不備がクマの食生活の変化、凶暴化を招いているケースが出てきているのだ。全てリンクしているのである。目先の出没防止、出没時の駆除対策などに加え、中長期的な共存、共生対策を構築していくのは実に骨の折れる事業であり、愛護団体などからの反発や批判が殺到する事態も考えられる。予算確保をめぐっては財務省との厄介な折衝がある。そうした苦難が見えている中で、国としてクマ対策にどれだけ本気で取り組むのか──。今まさにその姿勢が問われている。

(ライフルを携えて、クマを撃つために2人だけで山へ)
舞台は1980年代、マタギの伝統を受け継ぐ山間の町。熊狩りの季節が近づいていた。しかしマタギ衆の親方から告げられたのは「今度の狩(ヤマ)は、なしだ」のひとこと。熊の減少を理由に、環境庁から猟の禁止が言い渡されたのだという。納得がいかない礼二郎(寛一郎)は、弟分の信行(杉田雷麟・らいる)を誘い出し、磨き上げたライフルを携えて、2人だけで山へと向かった――。本作『プロミスト・ランド』は、飯島将史さんの劇映画監督デビュー作だ。飯嶋和一さんの同名小説を原作とし、脚本も監督自ら手がけている。「2人の青年が熊を撃つために山に入り、戻ってくる。非常にシンプルな話です。だからこそ、これなら僕が映画で描きたいと思っているものが描ける作品になると思いました。僕は、観た人が感覚的に何かを受け取れる、そんな映画を作りたいと思っていたので」と、飯島さん。ゆえに、“本作で伝えたかったこと、込めたものは?”という質問にはすごく答えづらい、と苦笑しながらも、こう語ってくれた。「過疎化した郷土で、閉塞感を覚えつつ暮らす主人公たちに、不思議と共感したんです。僕自身、仕事したり、日常生活を送ったりする中で感じるフラストレーションとすごく似ている感覚だなと。そして、今の世の中では、そういった感情は、内に隠して生きていったほうが賢いし、楽だとされていますよね。だけど、不器用で、そうはできない人がいる。それが、あの2人だと思った。だから叫ばせたかった……のかもしれないです。押し殺された感情の発露、それを描きたかった」。一方で、映画のおよそ半分を使って若いマタギの道行きを丁寧に描く。深い雪に覆われた険しい山道を、2人は黙って進んでいく。時々、言葉を交わす。その中で、礼二郎がそこまで熊狩りにこだわる理由も明らかにされるのだが――。「でも、やっぱり、それははっきりわからなくていいんですよ。映画で全部を描き切る必要はない。描けるはずもない。だから、理屈でわかるより、観て、感じてほしい」。ロケは今もマタギ文化を継承する人々が暮らす山形県の大鳥地区で行った。地元の猟師、山岳ガイドらの協力を仰ぎ、1年以上かけて山を知り、彼らの文化に触れながらの製作となった。撮影したのは実際に熊狩りが行われる春先。準備に時間をかけた甲斐はあった。たった2人で行う狩猟シーンは、圧巻の出来栄えだ。「最初は“東京者”である僕らとは打ち解けてくれなかった親方からも、いろいろなことを教わりました。雪山を歩くときの速度から表情、山の神や熊との付き合い方まで。自然と共生する外見(そとみ)の姿だけでなく、その精神性も、本作には込められたと思います」。

(県道で軽乗用車とクマが衝突:宮城)
宮城県栗原市の県道で20日、走行中の軽乗用車がクマと衝突しました。運転男性にけがはなく、警察は周辺をパトロールして警戒に当たっています。警察によりますと20日午後8時10分ごろ、宮城県栗原市栗駒深谷大日向の県道で、走行中の軽乗用車が道路を横切ってきたクマと衝突しました。軽乗用車を運転していた男性にけがはありませんでした。クマは体長80センチほどで車と衝突した後、森の中に逃げていったということです。現場は両側を山に囲まれた片側1車線の道路です。警察が周辺をパトロールし、警戒に当たっています。

(小学校の通学路に3頭が、シカの目撃相次ぐ:長野)
長野市の小学校の通学路などでシカ3頭の目撃情報があり、市が注意を呼びかけています。畑で立ち止まりこちらを見ているシカ。長野市長沼地区で19日に目撃されました。撮影した人が追いかけると、近くの老人ホームのそばで3頭で連なっている様子が確認されました。シカが現れた畑は、市の中心地から10キロ弱の国道18号沿いにあります。長沼小学校の通学路で、小学校では登下校時に注意するよう子どもたちに呼びかけたそうです。市によりますと3頭はニホンジカで、いまのところけが人や農作物への被害は確認されていません。また、14日には近くの東北中学校で別のカモシカ1頭も目撃されているということです。市によりますとこの時期はシカが活発になり目撃情報が増えるということで、見かけた際は近づいたり威嚇したりせず市や警察に連絡してほしいとしています。

(住宅街の公園近くで“寝そべる”体長2メートルのクマ:北海道)
19日、北海道稚内の住宅街でクマ1頭が目撃され、20日朝、付近の学校では、教職員らが子どもたちの登校を見守りました。午後5時すぎ、稚内市萩見3丁目の住宅街で住人が、公園の近くで寝そべっている体長2メートルほどのクマ1頭を目撃しました。これを受け、20日は現場近くの小学校と中学校の通学路で教職員や警察官が、児童・生徒の登校を見守りました。市内では12日夜にも、19日の目撃現場から900メートルほど離れた河川敷でクマ2頭が…。13日朝には、300メートルほど離れた国道でもクマ1頭が目撃されています。稚内市と警察は、パトロールをするなどしてクマへの警戒を続けています。

(危険!各地でクマ出没!)
クマの被害が相次いでいますが、栃木・日光市ではドラム缶の軽油を求めて?じゃれつく姿が激撮されました。きのう、山梨県笛吹市の道路を口笛を吹きながら運転していると、前方に黒い塊を発見。ドライブレコーダーが捉えたのは1頭のクマです。体長1メートルほどのクマは車が近づくと、森の中へ入っていきました。こちらは栃木県日光市。建物の脇に置かれたドラム缶にクマがしがみついています。安全を確保し、建物の窓から撮影したクマは、立ち上がった状態で1メートル50センチほどあったといいます。ドラム缶に入っていたのは食べ物ではなく、軽油。3分ほどドラム缶とじゃれ合ったクマは、その後、ドラム缶を倒し、現場を離れたそう。一方、山形市の蔵王温泉ではけさ、1人で登山をしていた男性(71)が藪から出てきたクマに襲われました。男性は頭と顔と肩にけがをしましたが、自力で山形駅前のホテルに行き、ホテルの従業員が119番通報したということです。

(クマが中学校の校庭走り回る:岩手)
6月21日午前、岩手県岩手町の中学校の校庭にクマが出没しました。当時、生徒は全員校舎内で授業を受けていてクマはその後立ち去ったということです。中学校の校庭を走り回る1頭のクマの映像。これは21日午前11時すぎ、岩手町五日市にある沼宮内中学校で教員が撮影しました。現れたのは体長1メートル以下の子グマとみられています。当時生徒は全員校舎内で授業を受けていて人や物への被害はありませんでした。クマを目撃した職員「ホッケーゴールのあたりを散歩していた。中央の網に絡まってもがいていたが、それ(網)を取り払って道路のフェンスで行ったり来たりしていた。びっくりした」。学校では21日は校庭を使用する部活動を休止し集団下校の措置を取りました。警察などが周辺をパトロールし警戒しています。

(アジサイの名所で目撃相次ぐイノシシ:栃木)
アジサイの名所として知られる栃木県栃木市平井町の太平山県立自然公園「あじさい坂」周辺で4日以降、イノシシの目撃が相次いでいる。多くの見物客らでにぎわう20日も石段付近に姿を見せるなど、同日までの約2週間で計15件ほどの目撃情報が市に寄せられた。同所では30日まで「あじさいまつり」を開催中。市は捕獲対策を強化する一方、看板を設置するなどして観光客らに注意を呼びかけている。あじさい坂は太平山神社に続く参道にある。約千段の石段両側に色とりどりのアジサイ約2500株が植えられ、現在見頃を迎えている。まつりの期間中は例年約6万人が訪れる。市農林整備課によると、イノシシは坂の入り口付近や中腹で多く目撃されている。いずれも1頭で行動し、体長は1メートル弱。近くを人が通っても警戒する様子がなく、木々の茂みで餌を探したり、水路の水を飲んだりする行動をしている。市は観光客らの写真を基に同一個体と推測。同課の担当者は「太平山の山中には昔からイノシシが生息しているが、人が多い場所で頻繁に目撃されたことはこれまでなかった」と話す。市は地元猟友会と情報を共有。10日に坂周辺へ箱わな1台を増設し、計3台とした。鳥獣保護区の太平山では、市長の許可があれば猟銃を用いた駆除も可能だが、担当者は「日中は観光客が多いため使用すべきではない。くくりわなもイノシシが暴れて人へ危害が及ぶ可能性があるため、設置していない」という。まつり期間中は市観光振興課職員が現地のまつり本部に常駐。目撃情報が寄せられた場合、栃木署と連携して周辺のパトロールを強化する方針だ。担当者は「本来、イノシシは臆病で人の姿を見ると逃げるが、その様子がない。見かけても刺激せず、市へ通報をお願いしたい」と話している。

(JR上越線で一時運転見合わせ、シカと衝突した影響:新潟)
JR東日本によると、6月21日午後10時半前、JR上越線が新潟県の石打(南魚沼市)-越後湯沢(湯沢町)間の上下線で運転を見合わせた。シカと衝突したため。21日午後11時過ぎ、運転を再開した。

(住宅の庭からクマを目撃:宮城)
22日午後、宮城県富谷市内の住宅地で、庭にいた人が道路を歩いているクマを目撃しました。警察が周辺をパトロールするなどして警戒にあたっています。今のところけが人の情報はないということです。22日午後1時半頃、富谷市成田6丁目で住宅の庭にいた人から「クマが道路を歩いている」と警察に通報がありました。警察によりますとクマは体長1メートルほどで警察官が駆けつけた際には逃げていなくなっていたということです。クマが目撃されたのは住宅地のなかの市道で近くには成田中学校があります。今のところけが人の情報はないものの、警察がパトロールをするなどして警戒にあたっています。

(田畑でクマ目撃:福島)
警察によりますと22日午前6時ごろ、福島市笹谷的場の田畑で男性が北の方向に走り去るクマ1頭(体長約1メートル)を目撃しました。これまでに周辺で被害は確認されていません。警察は周辺の警戒にあたるとともに注意を呼びかけています。

(「国道上にクマがいる」:宮城)
22日午後、宮城県加美町の国道上にクマが出没しました。けがをした人はいませんでした。22日午後6時15分頃、加美町漆沢の国道347号上で「道路上にクマがいる」と近くに住む人から警察に通報がありました。クマは体長1メートルほどで、通報者が大きな音を出したところ、近くの森の方向に立ち去ったということです。けがをした人はいませんでした。警察は周辺住民に対し注意を呼びかけています。

(「イノシシ、イノシシ」取材中にも遭遇:新潟)
新潟市西蒲区の間瀬集落でイノシシの出没が相次いでいます。情報をもとに取材班が現地に向かうと、イノシシと遭遇。さらに、人里に降りてくる理由が見えてきました。21日午後2時。日本海にほど近い新潟市西蒲区間瀬で住民に話を聞いている、まさにそのときでした。人間の存在など気にせず、我が物顔で民家のある方へと歩いていくイノシシ。住民も慣れている様子です。西蒲区役所によりますと、昨年度に西蒲区でイノシシが目撃されたのは69件で、前年度に比べ22件増えているということです。さらに今年度に入ってからは、すでに24件の目撃があり、そのうち19件が取材した間瀬に集中しているのです。カメラの前に姿を現したイノシシの様子を見ると、人里での出没が増えている理由が見えてきました。イノシシがいるのは民家の横にある畑。一度、取材班と目が合いますが…そのまま畑を荒らし続けます。西蒲区によりますとイノシシの性格は警戒心が強く、人間を避けて行動しますが、慣れやすいため、一度安全だと判断すると、物怖じせずに行動するようになるそうです。西蒲区では人身被害は出ていませんが家庭菜園の被害は多いといいます。住民に話を聞くと、自宅の横にある畑で去年から3回ほどイノシシを目撃しているといいます。5月上旬には、植えていたジャガイモをイノシシに荒らされたため、野菜をネットで囲んで対策しています。西蒲区役所はイノシシと遭遇したら刺激せず、背中を見せないようにゆっくりと下がって距離をとってほしいと呼びかけています。

(デイサービスセンターにクマ2頭出没:岩手)
岩手県大船渡市の高齢者施設でクマが目撃されました。クマは施設の屋根に上ったあと立ち去りました。23日午前11時すぎ、大船渡市立根町の大船渡市デイサービスセンターの職員が、施設の玄関先にクマがいるのを目撃し、警察に通報しました。クマは体長1メートルほどで、他にもう1頭いたとうことです。当時、施設には利用者と職員約35人がいましたが、クマの侵入を防ぐため戸締りをして施設に留まりました。クマは壁伝いに屋根に上りましたが、警察が現場に到着した際には2頭とも立ち去っていたということです。現場は福祉の里という高齢者施設や児童養護施設が建ち並ぶエリアで、警察が爆竹を鳴らすなどして警戒を続けています。

(自民党本部で「ジビエを食べる会」開催)
自民党本部で「ジビエを食べる会」を20日開催され、「ジビエ議連」会長の石破茂元幹事長、鳥獣捕獲緊急対策議員連盟会長の二階俊博元幹事長ら、多くの自民党議員が出席した。ジビエ議連(鳥獣食肉利活用推進議員連盟)は、駆除したシカやイノシシをジビエ料理として利活用する取り組みの普及拡大を目指している。石破氏は「とにかく食べてみれば異様においしい。ジビエはおいしいということを広めて、少しでも鳥獣の被害が減るように努力していきたい」と強調した。また二階氏も「ジビエを中心にして、それぞれの地方が栄えていくように考えたい」と述べた。

(「農政局フェア」始まる:岡山)
ジビエの活用などを進めようと、中国四国農政局と百貨店によるイベントが岡山市で始まりました。
猪肉を使用したソーセージに、鹿の骨をまるごと使ったペットフードなど、ジビエを活用した商品が数多く並びます。このイベントは、中国四国農政局に岡山高島屋が協力し開かれているものです。会場では、捕獲鳥獣のジビエ利用拡大を推進するなどの取り組みが紹介されているほか、岡山県産のイノシシを活用したソーセージの試食も行われています。(中国四国農政局 高石拓生調整官)「このイベントを通じてジビエ料理を知っていただき、ジビエの消費拡大につながれば」。この催しは、今月(6月)25日まで開かれています。

(ジビエの解体・加工から販売まで行うジビエセンター:山梨)
山梨県富士吉田市(市長:堀内 茂)は、“富士山を食害から守れ!野生鳥獣を「マイナス」の存在から「プラス」に変えていく”そんな想いを実現するため、ジビエセンター「DEAR DEER (ディアディア)」を 7月17日(水)正午にグランドオープンいたします。また、7月6日(土)には、メディアや建築関係の皆さまに向けたオープンハウスを実施いたします。ぜひご来場ください。2013年、富士山は世界文化遺産に登録されました。そんな富士山がいま、野生鹿による食害に悩まされています。樹木の皮剥ぎによる天然林の劣化、若木の芽や葉が食べられることによる成長の阻害など、野生鹿による食害は森林荒廃や生態系にも大きな影響を及ぼしています。世界遺産登録から10年余りが経過し、富士山の普遍的価値を後世へ繋ぐため、いま改めて富士山の環境保全に注目が集まっています。ジビエ加工施設は、そのイメージから嫌悪施設として市街地から離れた場所に設置されていることが多く、環境保全や持続可能な社会のあり方を考える上でとても重要な事業であるにもかかわらず、一般の人たちが親しみにくい環境にあります。本施設は、年間200万人が訪れる道の駅エリアに隣接し、処理加工だけでなく、ジビエの販売を通した集客施設として、また、地産地消やジビエ文化について知ることのできる学習施設としても機能する全国的にも例のない施設を目指しています。富士山に生息する野生鹿は、これまで農作物や樹皮を食べてしまう厄介者として扱われてきました。また、被害対策として捕獲された鹿は、加工施設がないため埋却処理をせざるを得ませんでした。一方で富士山麓の野生鹿は、年間500頭ほどしか獲れない貴重な存在。尊い命を無駄にせず活用することで良い循環を生み出すこと、それが本施設の重要な役割です。本施設には「剥皮室」「解体室」など処理加工できる設備だけでなく、「熟成室」や「燻製室」「厨房設備」もあり、解体から食肉製品への最終加工までを一貫して行うことが可能です。ジビエ加工施設としては珍しく食肉製品製造業の許可も取得し、ハム、ソーセージといった食肉加工品の製造までを手掛けます。ジビエ加工施設では、ロースやモモといった部位ごとのお肉を塊の状態で販売していることが一般的です。ただ、「どうやって食べていいかわからない」「味付けはどうするの?」など、消費者にとってハードルが高いのが現状です。そこで本施設では一般の方にも手軽にジビエを食べていただけるようハム、ソーセージといった親しみやすい食材へ加工し、販売することでジビエをより身近に感じていただけるよう工夫しています。野生鹿を捕獲するには、狩猟免許など特殊なスキルをもった地元猟友会の協力が不可欠です。しかしながら、全国的にも猟友会メンバーの高齢化が進み、存続が危ぶまれるような地域もあります。本施設では、猟友会が捕獲した野生鹿をすべて受け入れ、商品化することで猟友会メンバーのモチベーションアップに繋げ、猟友会の存続を支援していきます。また、熟練ハンターから若手ハンターへの技術の伝承、また、ジビエとして活用するためのノウハウを取得できるジビエ衛生管理セミナーを開催し、若手ハンターの育成にも取り組みます。「DEAR DEER(ディアディア)」の建設にあたり、ふるさと納税クラウドファンディングを2度にわたり実施しました。プロジェクトには延べ3万9,387人という多くの方の支持、寄付額にして6.3億円の支援をいただき実現することができました。今後も応援してくださった全国の皆さまの期待に応えることができるよう、鳥獣被害の防止、富士山の環境保全、地域の活性化に取り組んでいきます。富士山の雄大な自然の中で育った野生鹿や、富士山麓で育てられたブランド豚「富士ヶ嶺(ふじがね)ポーク」など貴重なお肉を使ったソーセージやハンバーガーなどをご賞味いただけます。また、ジビエが苦手な方もでもお楽しみいただける、豚肉のソーセージやミートローフなども販売いたします。

(“ジビエ工場”誕生、キッチンカーで絶品お届け:埼玉)
埼玉県皆野町下田野に「皆野ジビエ加工場」がオープンした。地元猟師がわなで捕獲したニホンジカを解体、食肉加工し、ソーセージやハンバーガーにして、キッチンカーで販売している。有害鳥獣被害の増加、捕獲個体の後処理、猟友会の後継者不足といった地域課題の解決と、ジビエのブランド化確立を目指し、同工場を運営する合同会社ボンプ代表社員の岡野直樹さん(44)は日々奮闘している。「自分が食べるものは、できるだけ自分の手で用意したい。そんな私の性格が、地域活性化に役立てられたらうれしい」と熱く語る。岡野さんは東京都八丈島出身。山間地での自給自足の生活に憧れ、2015年に皆野町に移住した。同年に皆野、長瀞町内をエリアとする「北秩父猟友会」に入会。狩猟活動を通して、野生鳥獣による農作被害の増加や、埋設地の不足、会員の高齢化などの課題を体感した。「狩猟者は年々減少しているが、里山の荒廃が進んだ影響などで、野生動物の行動範囲は年々広がっている」。岡野さんは国の交付金3千万円を活用し、今年3月に町内初となるジビエ加工場を設立。仲間の商品開発アドバイザーら協力のもと、「臭いがきつい」というマイナスイメージを克服し、上質なジビエ料理を開発した。同工場の近隣には養蜂場を備え、百花蜜(ひゃっかみつ)の自家製ハチミツの製造も行っている。現在は、地元老舗店のみそで味付けしたソーセージや、シカと豚肉の合いびきと新鮮野菜を組み合わせたハンバーガー、ハチミツソーダなど、秩父産品をふんだんに使用したメニューをキッチンカーで販売している。今月下旬からは、同工場での直販売も行う予定。高野さんは今後、シカ肉の販売網を拡大していくほか、地元・八丈島の特産品とコラボレーションした企画も検討中。「山と海の食文化の違いを多くの方に楽しんでもらい、地域内外の垣根を越えた交流の場をつくっていきたい」と話していた。

(ジビエを給食に提供:鳥取)
「今日もかかっとる」。5月末の朝、鳥取県大山町でイノシシ捕獲用の囲いわなを見回っていた米農家で大山ジビエ振興会長、安達忠良さん(72)が言い、ワゴン車を止めた。農地の脇に置かれた広さ3畳のわなは、鉄網で囲った手作りだ。イノシシは体長1メートルあり、外に逃れようと鉄網に突進し始めた。やりを手に対峙(たいじ)した安達さんは、興奮させないよう帽子で視線を隠し、ゆっくり近づいていった。「伯耆富士」の二つ名を持つ大山(標高1929メートル)の裾野に広がる町は、米や梨、ブロッコリーなど農業が盛んだ。一方で“イノシシの黄金地帯”と呼ばれるほどにイノシシは多く、作物の被害が深刻化している。町は京阪神向けのジビエ(野生鳥獣の肉)産地だったが、「地域資源で地域経済を回そう」と安達さんや町議で猟師の池田幸恵さん(51)らが2015年に同振興会を発足。厳しい衛生基準をクリアしたジビエ加工施設を建て、トレーサビリティー(生産・流通履歴を追跡する仕組み)も導入、域内需要を掘り起こした。新型コロナ下の20年、外食需要を失った同振興会は、町の学校給食用にイノシシ肉100キロを無償提供した。ジビエ料理は子どもたちに人気となり、定期的な無償提供を続ける。イノシシは鉄網を挟んで安達さんに飛びかかった。刹那、光る刃先が首筋の動脈を突いた。刺創から血液が流れ続け、11分後、イノシシは息絶えた。心臓を刺さないのは、動かし続けることで放血するため。「おいしい食肉」にする基本だ。安達さんは山の恵みに感謝し、病気がないか調べ、加工施設で仲間と枝肉にして保冷庫につるした後、着替えて中山中学校に向かった。この日は別のイノシシ肉を使ったドライカレー給食の日。ジビエ活用について学ぶため、安達さんと池田さんが招かれたのだ。同校は調理場併設の食堂で全校生徒と教員が共に給食を食べる。「牛や豚と同じようにイノシシが大好き」。1年の中山理華子さん(12)が笑うと、安達さんも笑顔になった。

(おいしいエゾシカ、養殖ならぬ「養鹿」で安定供給:北海道)
北海道内でエゾシカが増え続けています。道が公表した2022年度の推定生息数は、2021年度より約3万頭増の約72万頭。農業被害や交通事故を引き起こすとして毎年約14万頭が捕獲されていますが、増加する一方です。道などは、捕獲だけでなく、食肉加工などでの有効利用を模索しています。ところで、最近エゾシカ肉を食べましたか?「昔食べたものが硬くて臭かったので苦手」「調理してもパサパサでおいしくない」「そもそも売っているところがない」―。そんな理由もあって、食べていない人も多いのでは?「エゾシカ肉はまずい」は、今は昔。小売店や料理人、メーカーがおいしいエゾシカ肉を広めようとしています。エゾシカによる農作物の食害などが相次いだことを受け、道は2010~14年度に「緊急対策期間」として捕獲を強化。推定生息数は2011年度の77万頭から減少傾向だったものの、2019年度以降、再び増加に転じました。推定生息数の増加に伴い、捕獲数も2020年度から年々増えています。2022年度は約14万5千頭で、2023年度はさらに多くのエゾシカを捕獲したといいます。それでも道野生動物対策課の担当者は「最大限捕獲しているはずなのに、山に天敵がいないことなどからエゾシカが減らない」と話します。農作物の食害などによる被害額も再び増加に転じ、2022年度には約48億4600万円となりました。エゾシカの絡む交通事故件数も過去最多となるなど、エゾシカと人間のあつれきが強まっているとして、道は2024年1月から2026年12月までの3年間を「緊急対策期間」に設定。重点的な捕獲を推進するとしています。エゾシカが人間の生活に問題をもたらし、捕獲が進められているなら、エゾシカ肉を売る場所や食べる機会も増えるのでは?そんな疑問を、道内食肉卸大手の大金畜産(札幌)でぶつけると、意外な答えが返ってきました。

(クマ出没:宮城)
宮城県によると、21日午後3時13分ごろ、登米市米山町桜岡下待井にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、22日午後1時30分ごろ、富谷市西成田屋敷添にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午後3時20分ごろ、仙台市太白区長町越路にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、22日午前9時15分ごろ、富谷市三ノ関狼沢にクマが出没しました。

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(山中で遺体で見つかった男性、クマに襲われ死亡か:岩手)
先月、岩手県遠野市の山の中に山菜採りに出かけて行方が分からなくなり、翌日、遺体で見つかった61歳の男性が、クマに襲われて死亡したとみられることが警察への取材で分かりました。警察によりますと、先月12日、遠野市松崎町の会社員、佐々木富己さん(61)は、家族に山菜を採りに行くと話して自宅を出発したあと行方が分からなくなり、翌日、山の中で遺体で見つかりました。消防によりますと、顔にはクマにひっかかれたような傷などがあったということです。警察が当時の状況などを詳しく調べた結果、佐々木さんがクマに襲われて死亡したとみられることが分かったということです。岩手県によりますと、ことし県内でクマに襲われて死亡したのは今回が初めてだということです。

(男性が熊に襲われる:山形)
警察や山形市によりますと、20日6時半ごろ、山形市蔵王温泉でひとりで登山をしていた兵庫県の71歳の男性が藪から出てきたクマに襲われました。男性は頭と顔と肩をケガしましたが、意識はあり、会話ができる状態だということです。男性は自力で山形駅前のホテルに行き、ホテルの従業員が119番通報したということです。現場は蔵王中央ロープウエイ温泉駅から東におよそ2キロいった山の中です。

(田んぼの状況を確認しにいった男性がクマに襲われけが:岩手)
19日未明、岩手県大槌町で自宅近くの田んぼの状況を確認しにいった86歳の男性がクマに襲われけがをしました。警察によりますと、19日午前3時40分ごろ、岩手県大槌町金澤の農業・阿部勝雄さん(86)が1人で自宅近くの田んぼの水の量を確認しにいったところ、成獣のクマ1頭に襲われました。阿部さんは頭と左手を引っかかれ、自ら歩いて自宅に戻って警察に通報しました。クマは阿部さんを襲った後、近くの山に逃げていったということです。阿部さんは釜石市内の病院に運ばれましたが、その際に意識はあり、会話もできる状態だったということです。警察がパトカーで付近を警戒するなどして、近くに住む人に注意を呼びかけています。今年度、岩手県内で人がクマに襲われるのはこれで4件目です。

(猟友会が駆除、住宅へのクマ侵入:福井)
18日午前10時20分ごろ、福井市花堂東の住宅にクマが侵入したと住人から市に連絡があった。クマは室内にとどまり、約5時間後に地元猟友会によって駆除された。福井県警などによると住人は避難し、けが人はいない。市によると、クマは成獣の雌で、体長約110センチ。付近は住宅が立ち並ぶ地域で、クマが入った住宅はJR越美北線などの越前花堂駅の北東約570メートルにある。

(5~8匹のイヌがウシを次々と襲撃 かまれて計6頭死ぬ:北海道)
北海道東部の別海町の牧場で6月16日、放牧中のウシが野犬の集団に襲われ、うち4頭が死にました。周辺の牧場では5月から野犬による襲撃が相次いでいて、これまでに合わせて6頭のウシが死にました。町はワナを設置するなどし警戒を続けています。「JA道東あさひ」によりますと、野犬に襲われたのは別海町上春別地区にある牧場で、6月16日朝「ウシが脱走している」と牧場関係者から連絡がありました。確認したところ、放牧中のウシ78頭が野犬の集団に襲われ、多くのウシが柵の外に脱走しましたが、このうち4頭の乳牛が死んでいるのが見つかりました。ウシは尻や生殖器などをかまれていて、現場の足跡や痕跡などから7~8匹の野犬の集団に襲われたとみられています。別海町上春別地区では、5月から野犬の集団による被害が相次いでいて、これまでに11頭のウシがかまれ、うち6頭が死んでいます。■5月28日 牛舎の中に野犬が侵入。乳牛4頭がかまれケガ。和牛1頭がかまれ死ぬ■5月28日 別の牧場で乳牛1頭がかまれケガ■6月08日 乳牛1頭がかまれ死ぬ■6月16日 放牧中のウシが襲われ 乳牛4頭が死ぬ。被害拡大を防ぐため「JA道東あさひ」は別海町役場と協議し、牧場周辺に野犬を捕獲するためのワナを設置するとともに、毒エサを配置しました。人も襲われる可能性があることから、1人で行動せず極力、車で移動するよう呼び掛けています。襲撃が相次いでいることについて「JA道東あさひ」は、『クマへの警戒はしていたが、野犬による被害はこれまで聞いたことがなかった。酪農家にとって大切なウシが襲われるのはまさに死活問題。野犬を見つけたら速やかに役場やJAに連絡してほしい』と呼びかけています。北海道東部の牧場では2019年からヒグマの「OSO18」が標茶町や厚岸町の牧場で66頭もの牛を襲撃し「忍者グマ」の異名で恐れられていましたが、2023年にようやく駆除されました。しかしその後、今年5月21日に別海町の牧場で、子ウシ8頭がヒグマに襲われ 4頭が死ぬ被害があり、クマへの警戒が再び続いていました。

(野生のイノシシ1頭から豚熱の感染確認:新潟)
新潟県は18日、胎内市で捕獲された野生イノシシで豚熱の感染が確認されたと発表しました。胎内市で確認されるのは今回が初めてです。県によりますと豚熱の陽性が確認されたのは、胎内市で捕獲されたオスの野生イノシシ1頭で、体長110センチの成獣です。猟友会によって捕獲され検査したところ、豚熱の陽性と18日、判明しました。県内では2018年9月に調査が開始され、2020年4月に県内で初めての陽性が確認されて以来、これまでに妙高市や上越市、新発田市など14市町で野生イノシシの感染が76例確認されています。ことしは今回の胎内市を含め県内で4例の感染が確認されているということです。新潟県は養豚場での豚熱の発生を予防するため、すべての養豚場でワクチン接種をしているということですが、今回の陽性確認をうけ飼養衛生管理の徹底と異常豚の早期通報を指導したということです。県によると豚熱は豚やイノシシの病気で人に感染することはありませんが、死んだイノシシは他の病原体を持っている可能性があるとして触らないでとしています。また死んだイノシシを発見した場合は、発見場所の市町村へ連絡するよう呼び掛けています。

(野生イノシシ11頭の豚熱確認:三重)
三重県は19日、亀山、伊勢、南伊勢町、松阪、伊賀、菰野、津の7市町で5―16日に捕獲した野生イノシシ計11頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは925頭となった。

(防鳥ネットなど一部で破損確認、那須塩原の豚熱:栃木)
那須塩原市の養豚場で発生した豚熱(CSF)で、農林水産省は18日、疫学調査結果概要を発表した。衛生管理区域の一部で豚舎のドアや防鳥ネットが破損し、タヌキやハクビシンなどが養豚場内で確認されていた。4月末から死亡する豚が増え始めていたが、別の感染症を疑い県に通報したのは約3週間後となった。

(エゾシカ駆除奨励金、1頭あたり4千円増額:北海道)
標津町定例町議会は18日開会し、エゾシカ駆除の奨励金を1頭あたり4千円増額する町有害獣駆除奨励条例の一部改正案を可決した。増額は移動で使うガソリン代高騰や猟銃の弾などが値上がりしているため。

(鹿やイノシシの駆除、委託単価を引き上げへ:長野)
松本市は19日、ニホンジカ、イノシシを駆除する委託料の単価を引き上げる方針を示した。

(クマ駆除辞退1カ月、町議会で質問相次ぐ:北海道)
北海道猟友会砂川支部奈井江部会(山岸辰人部会長、5人)がヒグマ出没時などに対応する「鳥獣被害対策実施隊」の活動を辞退した問題で、19日開会した定例町議会の一般質問で町と猟友会との関係などについて質問が相次いだ。同部会が報酬の低さなどを理由に実施隊への参加を辞退する旨の書面を町長宛てに送り、同日で1カ月。町はヒグマ出没時の対応を同部会以外の事業者に委託する協議を進めているが、合意の時期は不明だ。

(クマ・イノシシ駆除、足りぬハンター:福島)
クマやイノシシなどの鳥獣被害が相次ぐ中、駆除に当たるハンターのなり手不足が県内でも深刻化している。2023年度の本県の登録狩猟者数は4071人で、約40年前と比べて8割減少。国が4月に捕獲などを支援する「指定管理鳥獣」にクマを追加したことで必要性がさらに高まる可能性がある。狩猟者不足の現状に、被害の多い自治体や地域住民は危機感を募らせる。「有害鳥獣の捕獲する必要は高まっているが、高齢化で狩猟者は減ってしまっている」。県猟友会南会津支部で事務局長を務める大竹洋一さん(69)=南会津町=は現状を嘆く。大竹さんは狩猟歴約40年のベテラン。ハンター仲間が減っていく状況をつぶさに見てきた。南会津郡4町村の支部メンバーは現在、約130人いるが、実際に狩猟しているのは約半数。700人ほどが所属していた全盛期からの落ち込みは激しい。1980年度に1万9384人いた狩猟者は95年度には1万人を割り込み、近年は4000人前後まで減少している。大竹さんによると狩猟を農業者が「農閑期の趣味」としていたような時代もあったが、近年は農産物を守るために有害鳥獣駆除の役割を求められ、狩猟者1人当たりの負担は増している。捕獲頭数ごとに行政から報酬は得られるものの、生計を立てられるほどではなく狩猟離れにつながっているとみられる。大竹さんは「わなの費用なども考えると、狩猟の報酬だけで食べていくのは厳しい。鳥獣駆除は、狩猟者のボランティア精神で成り立っている部分はある」と指摘。「報酬の増加や有害鳥獣を有効活用して利益が得られる仕組みがあれば、狩猟者の将来的な確保につながるはず」と語る。イノシシによる作物被害が数多く報告される白河市でも、後継者の育成は喫緊の課題だ。市鳥獣被害対策協議会に所属する狩猟者46人の平均年齢は69.3歳。若い世代の加入を進めようと、市は独自に狩猟免許を取得する際の補助事業などを打ち出している。同協議会のメンバーで、地域で鳥獣駆除を担うハンターの佐藤良夫さん(73)は「ハンターの仕事は命懸け。われわれ世代がいなくなったら、地域の害獣駆除はどうなってしまうんだろう」と今後の不安を口にする。県をはじめとする各自治体は、狩猟者不足を解消しようと動いている。県は今年夏ごろ、リーダー育成のため「ハンタースクール」を開講する。また本年度から、狩猟者を補助する人材育成を目的に、農業従事者向けの研修も始める。設置したわなを見回り、餌を交換するなどの作業をしてもらう予定だという。県の担当者は「関心のある方は、セミナーなどに参加してほしい」と呼びかけている。

(クマ被害多発で保護から管理へ)
近年、日本でクマによる人身被害が急増しています。昨年度は被害者が219人(うち死者6人)と過去最多に。一方で、シカやイノシシといった他の野生動物による農業や林業などへの被害も深刻です。SDGsでは生物多様性を保ちながら「陸の豊かさも守る」ことを目指しています。野生動物と人間がどう共生すべきか。被害が多い北東北で、現状と課題を探ります。5月上旬、岩手県花巻市の山林に、花巻市猟友会の猟師約10人が集まった。猟期は終了しているが、市から有害駆除の委託を受けて、シカを捕獲するためだ。シカを追いあげる「勢子(せこ)」と、猟銃で仕留める「立ち」に分かれて、山中に分け入る。「ここが獣道。踏み固められて、足跡もついているでしょう」。猟友会会長の藤沼弘文さん(78)が斜面を指さした。素人目には見極めが難しい。藤沼さんは獣道の近くで、すぐシカを撃てる態勢に入った。例年、この時期はまだ山に雪が残っていた。だが、暖冬の影響で雪解けが早く、すでに草木が生い茂っている。猟師たちは「シカを探すのが難しい」と顔をしかめた。藤沼さんの携帯電話が鳴った。「温泉街でクマが出た」という市からの連絡だった。山に来ていないメンバーに連絡して、現地に向かってもらった。クマの出没が多発した昨秋には、1日に何件も出動要請があったという。昨年度、岩手県ではクマによる人身被害が49件発生。秋田県に次いで多く、過去最悪の数字となった。今年度も、秋田や岩手ではすでに人身被害が発生している。クマを徹底的に排除してほしい――。被害が多発する地域を中心に、そんな声が高まっている。国は今年、捕獲や調査に国の交付金が出る「指定管理鳥獣」にヒグマとツキノワグマを追加し、これまでの保護政策から管理の方向へかじをきった。

(クマに襲われた現場を緊急点検、住宅街出没の理由は:長野)
今月、高山村で女性がクマに襲われて重傷を負いました。現場は車の行き来も多い住宅街。そんな場所になぜクマが現れたのか。専門家が現地を調べました。青いジャンパー姿の男性はクマの研究をするNPO法人の代表です。県の職員と話をする途中も車がひっきりなしに行き来する住宅街。8日早朝、ここで新聞配達中の女性がクマに襲われて重傷を負いました。この女性を含めて人がクマに襲われてけがをする事故が、今月だけで4件発生。県は出没情報があった場所を専門家に調べてもらい、土地の所有者などに対策をアドバイスする緊急点検を始めました。今回の現場は本来は臆病なクマが出没するのは珍しい住宅街です。専門家はいくつかの可能性を指摘します。■ツキノワグマ研究会・岸元良輔代表「クワとか桜の木とかそういう所にあって、あるいはこっちの方にあって、そこに餌づいて、夜に餌づいて帰る前にこういうやぶの中に潜んで」。若いクマが新たな生活場所を探す中で、住宅街に迷い込むこともまれにあるそうです。また、注目したのはこの場所。■ツキノワグマ研究会・岸元良輔代表「上ると思いますよ、上っちゃうと思いますよ。一応爪がひっかかるところがあるし。結構ジャンプ力があるから」。山から川をつたって下りてきた可能性もあるそうです。この地域では野生動物の対策として電気柵を設置。この電気柵や、クマが潜めるやぶを刈り払うことが有効な対策です。■ツキノワグマ研究会・岸元良輔代表「今回はたまたまですね、運悪くああいうところに入り込んでですね、事故になってしまったということ」。県は来月まで各地でこうした点検を続けます。

(クマによる被害相次ぐ、担当者などが現場で集中点検:長野)
長野県内では人がクマに襲われる被害が相次いでいます。女性が重傷を負った高山村の現場周辺では県の担当者や専門家などが新たな被害を防ぐための集中点検を行いました。今月に入って長野県内では人がクマに襲われる被害が4件相次いでいて、今月8日には高山村の住宅地で新聞配達をしていた女性がクマに襲われて全治1か月の重傷を負いました。長野県は県内の全域に「ツキノワグマ出没注意報」を出して、クマが目撃された現場を中心に市町村と連携して集中点検を行っています。18日はクマの生態に詳しい「信州ツキノワグマ研究会」の岸元良輔代表や県の担当者などが高山村の現場を訪れ、岸元代表がクマの隠れ場所となる「やぶ」を取り除くべきだと指摘しました。さらに、クマの住宅地までの経路を確認したうえで、山すそに設置された電気柵が正常に機能するか確認していました。集中点検は来月12日まで県内各地で行われ、県は、クマを人の生活圏に近づけないために、住宅地近くのやぶや実のなる木の除去などを進めることにしています。岸元代表は「早朝や夕方の薄暗い時間帯はクマの活動が活発になるので茂みなどに注意し、事前に刈り払うなどの対策もとってほしい」と話していました。

(アライグマ被害増、捕獲強化:北海道)
留萌管内でアライグマによる農業被害が拡大している。管内の捕獲数は年1400頭ほどで高止まりとなっており、捕獲の実務を担う市町村職員の負担も増加。各自治体は捕獲の奨励金に加え、箱わなの貸し出しや購入補助などの制度を用意し、民間の力を借りつつ対策を強化している。

(「骨太方針」には“クマ対策”も)
増加するカスタマーハラスメントへの対策を強化し、クマによる人身被害も防ぐ。政府が近く決定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」には、実に多様な日本の課題が並ぶ。国民生活をめぐる現状の課題とは―。まず治安。原案にはテロの未然防止やサイバーセキュリティー対策、有事に備えた国民保護施策を推進するとある。自動車メーカーなどの不正防止や、著名人になりすました偽広告の詐欺への対策も強化するという。信頼性の高い機能性表示食品制度の構築にも取り組み、食品ロス削減に向けて2024年度中に基本方針を改定する。「カスハラ」を含む職場でのハラスメントは、法的措置も視野に対策を強化するとした。花粉症対策として、約30年後の花粉発生量の半減を目指すほか、熱中症特別警戒情報の活用など熱中症対策を推進する。クマによる人身被害を防ぐため、人の生活圏への出没防止などを推進することも原案に盛り込んでいる。新型コロナウイルス感染症の罹(り)患後の症状やワクチン副作用の研究を進め、次なる感染症危機への対応に万全を期すという。「安全・安心な国民生活」をいかに維持するかといった政府の視点にも注目したい。

(渋谷の街で〝市街戦〟、少年ライフル乱射事件)
昭和40年7月29日の白昼、神奈川県座間町(現在の座間市)の山林で、警察官がライフル銃で射殺される事件が起きた。容疑者は18歳の少年。少年は警察官から制服や拳銃を奪うと、駆け付けた警察官にも発砲して重傷を負わせ、逃走した。30日付『産経新聞』によると、少年は民間人に拳銃を突き付けて車を運転させ、町田市、川崎市など都県境を逃走。「情報は警視庁と神奈川県警に交互にはいるというありさま」だった。事件は続く。29日午後6時ごろ、少年は渋谷区の銃砲店に逃げ込み、店員らを人質にとった。店を包囲する500人態勢の警官隊に、少年は銃を100発以上乱射。通行人や新聞記者、警察官ら10人以上が負傷した。約1時間後、催涙弾を撃ち込まれ、銃を撃ちながら出てきた少年を警察官が確保した。少年に飛び掛かった警察官の一人、原宿署の緒方保範は「店から自分の好みのライフルを持ち出してきてはぶっ放していた」と振り返る(『渋谷を守って六十年』)。緒方は少年の約8メートル手前まで近付くと物陰から飛び出してタックル。左肩に被弾し、重傷を負って入院した。同書で「俺も一人前の警察官になったのか、死ななくてよかった」とつづった。緒方は後に捜査1課の刑事として、数々の難事件を解決へと導き、〝赤鬼〟の異名を取った。少年は最高裁で死刑が確定し、執行された。

(意外?「ハンター」体験講座が人気:長野)
飯伊連合猟友会(事務局・飯田市)が狩猟免許取得を目指す人の開拓を目的に開いている体験講座が人気を集めている。飯田市大瀬木の飯田国際射撃場で6月上旬に開いた本年度の講座には、募集定員(30人)を大きく上回る約50人が参加。免許取得を考える人に限らず、ジビエ(野生鳥獣肉)や自然体験を求めて参加する人もおり、狩猟に対する「敷居の高い」イメージの払拭に一役買っている。同猟友会には現在、638人が所属。県内に14ある猟友会組織で最多規模だが、会員が高齢化して退会者も多く、2008年度(775人)から140人近く減った。その一方で、地元自治体からの有害鳥獣駆除の依頼は増加。駆除した動物を山から下ろして解体する作業は体力的な負担が大きく、若手の補充がなければ活動継続が困難になりかねないという。体験講座は毎年1回開き、本年度で16回目。45歳以下の若手有志でつくる「南信州ハンターズ」が企画している。本年度の講座では、猟友会員のクレー射撃実演やジビエ料理の試食、わなの仕掛け方講習、シカの解体見学を実施。ジビエ料理は県内で捕獲したシカ肉を揚げた「シカカツ」や、下伊那農業高校(飯田市)アグリサービス科3年生が授業で考案した「シカ肉バーガー」などを提供した。受講者の動機はさまざまだ。松本市で農業を営む古家節子さんは、後を絶たないシカによる農作物被害を自ら防ごうと「狩猟免許取得への第一歩」として参加。講座での体験を地元で広め、今後の行動を考えるとした。会社員の園山玄史(ひろふみ)さん=東京都町田市=は「東京にはない自然を体験してほしい」と、子ども2人と参加。過去に飯田下伊那で働いた経験があり、「もし戻ってこられるなら、自分も狩猟をしてみたい」。シカ解体で皮をはぐ作業に取り組んだ高森町高森南小学校6年の平田智規(ともき)さんは「食べる前に『いただきます』と言う意味が分かった」と話した。最近5年間の受講者は30人前後で推移。受講をきっかけに狩猟免許を取得し、猟友会員になる人も増えている。南信州ハンターズ代表の会社員の八代寛司(かんじ)さん=松川町=は、ハンターズが講座で前面に出ることで「若い世代が狩猟に携わっているイメージを持ってもらえる」と話す。八代さんは、猟友会が今後も地域で役割を果たしていくには「世代交代が必要」と強調する。「キャンプやアウトドアブームの影響で狩猟にも注目が集まっている」とし、講座を通じて狩猟に関心がある人の裾野をさらに広げていく考えだ。

(ドローンでクマの生息調査:秋田)
クマの目撃情報が相次ぎ、秋田県仙北市の公園は立ち入りが制限されている。市は19日朝、周辺でサーモカメラを取り付けた小型無人機ドローンを飛ばし、園内に動物がいるかどうか確認した。仙北市角館町の古城山公園は、近くに武家屋敷通りがあり、季節を問わず多くの観光客が訪れるエリアにある。19日朝、仙北市が地元の建設会社の協力を得て、動物の姿を捉えられるサーモカメラ付きのドローンを公園の上空で飛行させた。公園の近くでは2023年7月、散歩をしていた男性が体長約1.5メートルのクマに襲われけがをした。2024年は周辺で目撃情報が相次いでいて、5月12日には園内に設置したカメラにクマ1頭の姿が映っていた。それ以降、公園への立ち入りが制限されている。今回飛行させたドローンは、最高高度100メートルまで上昇し、半径200メートルの範囲を確認することができる。動物を捉えた場合はサーモカメラが反応し、赤く映し出される。19日の調査では、園内で動物の姿は確認されなかった。一方、公園近くにある角館高校でドローンを飛ばしたところ、外ノ山地区の方向にキツネや鳥の姿を捉えた。クマよりも小さい動物がカメラに映ったことから、今後ドローンをクマの生息調査に活用できる見通しだ。仙北市・田口俊彦危機管理監:「仙北市としても、画像に動物が映ったので、今後は人身被害と農作物の被害対策に生かせると手応えを感じた」。今回の調査では、手応えを感じた一方、解決しなければならない課題が浮かび上がった。サーモカメラは熱を帯びたものが赤く映し出されるため、気温が高い日は、動物だけを識別することが難しくなる。木や草が生い茂っていると地上を確認することが難しく、クマの動きを捉えられないことが分かった。ただし、クマの目撃情報が寄せられた場合、ドローンの活用で現場を確認する関係者の安全につながることは間違いない。瀧神巧業・高橋周平さん:「ドローンがあれば危険な場所へ行かなくてもいいという点で、活用ができると感じた。私たちも仙北市、警察、消防と協力して、クマ被害を防止していきたい」。なお、公園近くには箱わなが設置されていて、6月9日にクマ1頭が捕獲された。その後、周辺でクマの目撃情報はないが、市は箱わなの設置を継続している。

(「クマが出た!」急いで知らせます:岐阜)
飛騨地域でクマの目撃や被害が相次いでいることを受け、飛騨市は今月、飛騨署や市猟友会とともに対策を協議する「市鳥獣による人身被害防止連絡会議」を発足した。目撃があった際に、3段階の危険性に応じて対応するマニュアルも作成。人身被害が発生した場合、迅速に市民の安全を守れるように、対策強化に乗り出した。同市では昨年10月、神岡小学校近くで高齢男性がクマに襲われる被害が発生。市によると、当時は関係機関がそれぞれ対応に当たったが、連携の面で反省点があった。クマ対策について各機関が協議する組織は、県も含めてこれまでになかったため、市が独自で体制を整えることにした。

(ハンティングドローン、空から猟犬の鳴き声:京都)
「ワンッワンワンッ」。6月上旬、京都府南丹市の山中で、上空を飛ぶドローンから犬の鳴き声が響き渡った。録音した猟犬の声をスピーカーから流し、鹿を猟師が待ち伏せる場所に誘導する「ハンティングドローン」だ。

(熊出没相次ぐ深沢川やぶ払い:長野)
長野県箕輪町下古田区は19日、熊の出没が相次ぐ深沢川左岸でやぶを取り払う作業を始めた。7月上旬までの6日間で延べ約40人が道路や水路から幅2~3メートルのやぶを撤去するほか、木の実をつけるクワや竹林を皆伐して、熊が居座らない環境づくりを進める。初日は50~70代の区役員と区民有志合わせて7人が参加し、渓畔林の見通しを良くする作業に汗を流した。同区では6月2日に深沢川左岸で散歩中の70代男性が熊に襲われる人身被害が発生。その後、クワの木に登った跡を確認した県クマ対策員の助言を受け、町みどりの戦略課が14日、クリーンセンター八乙女近くの町道6号線の深沢川の橋周辺でやぶを伐採する緊急作業を展開した。下古田区は天竜川西側の山沿いに100世帯、300人が暮らす。区内を流れる深沢川に熊が出没することは以前から知られていたが、高齢化もあって熊対策でやぶ払いをするのは初めて。町の予算を活用して区議会議員や区民有志が協力して作業を進める。初日は深沢川沿いの雑木林に入り、人身被害があった竹林下に生い茂るやぶとクワ、張り出した樹木の枝などをチェーンソーや刈払機で取り除いた。小平惠一区長(73)は「林の中が明るくなって見通しが良くなった。熊にばったり出合うことはなくなると思う」と手応えを語った。一方で、犬を連れた単独の散歩やコンビニ弁当など動物を誘引する不法投棄をしないよう注意を呼び掛けている。町では5月末から17日までに西山地域で6件の熊の目撃情報がある。町みどりの戦略課は、熊の出没場所を中心にやぶを取り払う作業を継続していく方針だ。

(県道で車がクマとみられる動物と衝突:富山)
18日夜、富山県高岡市の県道で乗用車がクマとみられる動物と衝突する事故がありました。運転手にけがはなく、警察などは周辺を通行する人に十分注意するよう呼びかけています。警察によりますと18日夜9時ごろ高岡市西海老坂の県道で、乗用車が道路を横切ろうとしていたクマとみられる動物と衝突しました。運転手にけがはなく、車のバンパーには衝突したあとがあったということです。衝突したのは大人のクマとみられ、その場から逃げたということです。現場は高岡守山郵便局の前を通る片側1車線の県道で、約500メートル離れた場所には万葉小学校があるため、小学校は保護者にメールで注意を呼びかけるとともに、19日は集団下校の対応を取ったということです。警察は、周辺を通行する人は十分注意するとともに、クマやクマとみられる動物を目撃した場合は絶対に近づかず、安全な場所から警察や自治体に連絡するよう呼びかけています。県内では6月3日にも、氷見市で能越自動車道を走っていた車が子グマとみられる動物とぶつかる事故がありました。県によりますと、県内ではクマの出没が相次ぎ、6月に入ってから18日までにクマの目撃などの出没情報が55件寄せられていて、去年の同じ時期の1.4倍に増えているということです。

(クマが道路わきに、ドライブレコーダーが捉えたその姿:山梨)
山梨県笛吹市の県道を走行していた車のドライブレコーダーが道路わきにいたクマの姿をとらえていました。024年の県内のクマの目撃情報は2023年の2.5倍以上に増加しています。19日午前9時半ごろ笛吹市八代町の県道を走る1台の車。カーブに差し掛かると突然スピードを緩めます…前方に動く黒い影…。ドライブレコーダーが捉えたのは1頭のクマです。クマは体長1mほどで、車が近づくと森の中へ入っていきました。県内で2024年に入って寄せられたクマの目撃情報は77件で、2023年の同じ時期の2.5倍以上に増えています。県はクマと遭遇した場合、大声で叫ぶことや石や棒を投げることはせず、静かにその場を立ち去るよう呼びかけています。

(イノシシ対策のおりにクマ:新潟)
新潟市秋葉区で農作物を荒らすイノシシ対策として設置されたおり。19日朝、そこにかかっていたのは冬眠から目覚め、活動が活発しているあの生き物です。新潟市秋葉区の畑。イノシシ対策として設置したわな。そこに19日朝、かかっていたのが…クマです。突進したり、金網をかんだりして興奮した様子です。地元の猟友会によると、クマは3歳ほどのオスで体長約1メートル20センチ。エサが少ないのか、少しやせていたということです。これまでイノシシによる農作物の被害があったことから山﨑さんは、市に要望してわなを設置。これまでにイノシシがかかることはありましたが、クマは初めてだということです。クマはその後、駆除されました。県内で今年度クマによる人的被害が2件確認されていて、県はクマ出没警戒注意報を出して注意を呼びかけています。

(イノシシ、海岸沿いで目撃相次ぐ:新潟)
イノシシの目撃が相次ぎ、警察や行政が注意を呼び掛けています。警察によりますと、18日午後6時半前、新潟市西蒲区間瀬の駐車場で、体長1mほどのイノシシ1頭を市民が目撃し通報がありました。その後、夜10時前には柏崎市城東1丁目の住宅地で、路上を走る同じく体長1mほどの1頭が目撃されています。警察と行政が連携して、住民に注意を呼び掛けています。

(キャンプ場にクマ出没:北海道)
18日午後7時45分ごろ、上川管内幌加内町の「朱鞠内湖畔キャンプ場」で、場内に入ったヒグマ1頭が監視カメラに写っているのを従業員が確認し、町を通じて士別署に通報した。同キャンプ場は、滞在していた利用客計9人を近くの宿泊施設などに避難させるとともに、施設を閉鎖した。

(田畑にいるクマ:福島)
警察によりますと、6月19日午前11時半ごろ、福島県白河市羅漢前で、田畑にいるクマ1頭(体長約1メートル)が目撃されました。これまでに、クマによる被害は確認されていないということです。警察は、白河市に情報提供するとともに、パトカーによる付近の警戒や広報を行っています。

(小学校の給食に“イノシシ肉”!?:新潟)
新潟県糸魚川市の小・中学校で19日、イノシシの肉を使ったジビエ給食が出されました。県内初となる試みには命の大切さを伝える猟師の思いが込められていました。19日、糸魚川市の小・中学校の給食で提供されたのが、糸魚川市で獲れたイノシシの肉を使ったジビエハンバーグです!ジビエが給食で提供されるのは県内では初めてのことです。ほとんどの児童が実際に見たことも口にしたこともないイノシシ。その初めての味は…?児童の反応を喜ぶのはイノシシを捕獲した猟友会のメンバーです。しかし、一体なぜ給食でジビエを提供することになったのでしょうか?その背景にはイノシシやシカなどの生息数の増加がありました。これに伴い増える農作物への被害を防ぐため猟師による狩猟が行われていて、糸魚川市では2023年度、イノシシ620頭、シカ146頭が捕獲されています。捕獲された動物の多くは焼却処分されてしまいますが、動物の命を無駄にせずジビエとして活用する。児童にとっては命の大切さを学ぶ貴重な機会となったようです。

(移住した鞄作家の店が開店:福島)
東京から福島県西会津町に移住した「やまあみ鞄(かばん)製作所」代表の片岡美菜さん(35)が、害獣として駆除されたイノシシの革や地元に伝わる「出ケ原(いずがはら)和紙」を利用したバッグの新ブランド「ZICA(じか)」を立ち上げた。22日に同町野沢の工房に店舗がオープンする。「ブランドを軌道に乗せて、西会津のにぎわいに貢献できたら」と話す。「ZICA」は、自然豊かな会津地方で、自分が直(じか)にふれた原材料を使い「真っ直(す)ぐに進んでいこう」という片岡さんの決意を込めた。素材の一つはイノシシの革。会津地方で害獣として捕獲されたイノシシを有効活用したものだ。牛革より軽く、シカ革よりしっかりしているのが特徴。毛穴が独特の模様をつくり出しているのも魅力だ。片岡さんによると、イノシシ革を利用した製品は全国的にも珍しいという。もう一つの素材の出ケ原和紙は、地元産のコウゾから作られた、丈夫で耐久性の高い和紙だ。昭和30年代に途絶えたが、近年移住者らが復活させた。商品はトートバッグやショルダーバッグ、名刺入れや財布などだ。神奈川県出身の片岡さんは、専門学校を卒業後、東京でデザインやかばん作りに携わってきた。その過程で、山野草やつるを使った編み細工、からむし織りなど、素朴で繊細な会津地方の手仕事に触れ、現地でかばん作りをしてみたいと思うようになった。2020年に総務省の地域おこし協力隊員として西会津町に移住し、町職員として働きながら、空き家の工房への改修など、準備を進めてきた。今年3月で任期は終了したが、この間に結婚し、子どもも生まれたため、町に住み続けることを決めた。町や近隣住民、移住者仲間らの支援を受けながら、JR野沢駅近くの商店街一角に念願の工房兼店舗を完成させた。22日のオープン初日は、ブランドお披露目のほか、地元のお菓子やお茶も販売する。片岡さんらによるトークイベントもある。当面は毎月第1・3土日曜と第2・4の月火曜に営業する。片岡さんは「自然豊かで伝統の手仕事が残る西会津は魅力ある町です。店を訪れた人に、その魅力を少しでも伝えられたら」と話している。

(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、19日午前8時ごろ、南三陸町歌津寄木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、19日午後6時15分ごろ、富谷市三ノ関太子堂中にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午前10時30分ごろ、仙台市泉区福岡上野原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、19日午前7時30分ごろ、富谷市富谷新田にクマが出没しました。

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(日本クレー射撃協会元理事を書類送検、散弾銃実包の取り扱い不適切か:神奈川)
日本クレー射撃協会の強化担当だった元理事の70代男性が、散弾銃の実包を不適切に取り扱ったとして、神奈川県警が火薬類取締法違反の疑いで書類送検していたことが分かった。14日付。容疑は昨年1月ごろ、射撃競技のナショナルトレーニングセンターである県立伊勢原射撃場であった合宿で、同法の施行規則で定めた数量を超える実包を、火薬庫でなく車内で貯蔵したというもの。協会関係者らによると、自身が経営する銃砲店から車で運び、選手に渡していたという。複数の協会関係者が刑事告発していた。協会では2月の総会で男性を含む理事9人が解任された。

(住宅街で民家にクマ、駆除:福井)
6月18日午前10時20分ごろ、福井県福井市花堂東1丁目の住宅で、「家の中にクマが入ってきた」と住人から市に通報があった。市や県警などによると住人は逃げ出し、けがはなかった。午後1時現在、クマは住宅の中にとどまっているとみられ、現場近くにワナを設置して周辺の警戒に当たるとともに、捕獲方法などを検討している。現場は福井市木田小学校、明倫中学校から南に約700メートルの住宅街。市や県警は付近の住民に外に出ないよう呼びかけている。木田小、明倫中とも1階の出入り口や窓を閉めて施錠するとともに、保護者にメールで状況を周知。下校時の対応などを検討している。18日午前に福井市花堂東1丁目の民家に侵入したクマは、同日午後3時半ごろ駆除された。

(野生イノシシが「豚熱」に感染、県内で今年3例目:岡山)
岡山県県は14日、勝田郡奈義町内で発見された衰弱状態の野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱」に感染していたと発表した。県内での感染確認は今年3例目。発表によると11日に発見され、県家畜保健衛生所の遺伝子検査で陽性が確定。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に区域内で捕獲したイノシシの流通自粛を求めるとともに、県内の養豚場(全23農場)に注意を喚起した。豚熱は豚やイノシシへの感染力は極めて高い一方、人には感染せず、感染した肉を食べても健康に影響はない。

(野生イノシシが豚熱感染、県内4例目:岡山)
岡山県は18日、高梁市内で捕獲された野生のイノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内では2、3月の高梁市内、今月13日の奈義町内での感染確認に続いて4例目。県によると11日に地元猟友会の協力で捕獲され、県の遺伝子検査で17日に陽性が確定した。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めるとともに、県内の全23養豚場に注意喚起した。県内の飼育豚、イノシシについてはワクチン接種が進んでいるとして出荷制限はしない。豚熱は豚やイノシシへの感染力、致死力が極めて高い一方、人には感染せず、感染した肉を食べても健康に影響はない。1968年以来、県内の養豚場では確認されていない。

(準空気銃を違法に所持の男を逮捕:富山)
人を傷つける威力を持つ「準空気銃」2丁を違法に所持したとして銃刀法違反の疑いで高岡市の48歳の男が逮捕されました。銃刀法違反の疑いで逮捕されたのは、高岡市鴨島町の自称作業員 宮西康史容疑者(48)です。射水警察署によりますと、宮西容疑者は今年4月、自宅や自家用車の中で違法に準空気銃2丁を所持した疑いが持たれています。この銃による人や物の被害は現時点で確認されていません。宮西容疑者は「人をけがさせる危ないものとは思わなかった」と容疑を否認しており、警察は容疑者が銃を所持していた理由などを調べています。

(今年のクマ目撃237件、過去最多のペース:福島)
福島県内で今年目撃されたクマの件数は、6月16日現在237件と、統計開始以来、過去最多のペースに上ることが分かりました。福島県警によりますと、今年に入ってから6月16日までに県内で目撃されたクマの件数は237件と、前年同時期と比べて85件増加しています。これは、2008年の統計開始以降、過去最多のペースだということです。地域別では、会津で152件、中通りで72件、浜通りでは13件となっています。一方、人的被害は1件で前の年より4件減っています。県内では、去年1年間にクマの目撃が687件あったほか、14件の人的被害があり、いずれも統計開始以来、最多となっていました。県警では、自宅の周りにクマのエサとなるゴミを置かないことや、山に入る際は単独での行動を避け、クマ鈴など音の出るものを身に着けるよう呼びかけています。

(クマへの警戒強まる山間部の仕事場で相次ぐ研修:岩手)
クマによる人身被害が相次ぐ中、山間部に職場がある事業者の間でクマへの警戒感が強まっている。盛岡市で今年5月、同市を含む2市4町の国有林を管理する盛岡森林管理署と、同市の四十四田ダムなどのダム湖周辺を管理する樋下建設がそれぞれ、専門家を招いて初めてのクマ出没対応研修会を開いた。警戒感の高まりでクマ撃退用のスプレーは品薄状態となり、関係者は対応を急いでいる。岩手県内では昨年6月、森林管理署の非常勤職員が子連れのクマに襲われ重傷を負った。昼食後の休憩中のできごとだった。2人1組で林道を点検し、昼食は1人が林道脇の草地で、もう1人は車内で別々にとった。爆竹と車のクラクションを鳴らす予防策をとっていた。ただ、林道脇の草地で昼食をとった職員は作業中に携帯していたクマ撃退スプレーを昼食時は30メートル離れた車の中に置いていた。午後0時半ごろ、突然姿を見せた子グマ1頭に驚いて立ち上がった職員の左顔面を、続いて現れた親グマがひっかいた。悲鳴を聞いた同僚が大声でクマを追い払い、襲われた職員と一緒に車で下山し、ドクターヘリで救急病院に搬送された。子グマは2頭いた。襲われた職員の命に別条はなかった。「山に入る仕事でクマに遭遇することはこれまでにもあったが、クマ除けの鈴などのおかげで近寄ってくることはなかった。しかし、岩手県内で昨年、非常勤職員がクマに襲われ、重傷を負った。携帯している(クマ撃退)スプレーも使った例がなく、安全に万全を期すために初めてクマ対策の研修会を開いた」。こう説明するのは高橋良次・盛岡森林管理署次長。当日は農林水産省の農作物鳥獣被害対策アドバイザーの谷崎修氏を招き、山に入る職員ら約20人がクマの生態や遭遇した場合の対処法を学んだほか、クマ追い払い用の花火の発射訓練とクマ撃退スプレーの噴射訓練を体験した。樋下建設のクマ出没対策研修会も同様の内容で行われた。

(野生動物の農林業被害額、平成22年度以降で最少に:山口)
山口県内での野生動物による農林業への被害額は、昨年度(令和5年度)はおよそ3億3800万円で、記録が残る平成22年度以降で最も少なくなりました。山口県によりますと、昨年度の県内の野生動物による農林業への被害額は3億3790万円余りで、前の年度よりおよそ10%減少し、記録が残る平成22年度以降で最も少なくなりました。被害額を動物の種類別にみますと、▽イノシシの被害が1億3490万円余り、▽シカの被害が1億600万円余り、▽サルの被害が4910万円余りでした。全体の被害額は減少傾向が続く一方で、シカの被害額は前の年度からおよそ9%増え、4年連続で前の年度を上回りました。シカは捕獲頭数も1万319頭と前の年度よりおよそ5.8%増え、過去最多となっていて、県西部を中心にシカの生息数が増え、生息エリアも拡大しているとみられるということです。山口県は「全体としては野生鳥獣による農林被害は減っているが、一時的なものにならないよう引き続き、侵入を防ぐ柵の設置などの対策をしっかり行っていきたい」と話しています。

(クマ目撃、昨年比2・6倍:秋田)
秋田県仙北市議会は17日開会。田口知明市長は一般質問で、市内での今年のクマの目撃件数は21件(5月末時点)で、昨年同期(8件)の2・6倍に上っているとし、「昨年捕獲されずに残った個体が集落付近に居着いている可能性があると、県から強い注意喚起を依頼されている」と述べた。

(ドローンを使ってシカを駆除する実証試験:山口)
山口県は、農林業被害を減らすため今年度、ドローンを活用してシカを駆除する実証試験を予定していて17日、下関市豊田町で事前研修会が開かれました。事前研修会には、猟友会の関係者らおよそ20人が参加しました。県では、今年8月以降にドローンを活用してシカを駆除する実証試験を計画しています。今回、用意されたドローンは、京都の会社が制作したものでスピーカーから猟犬の鳴き声が流れるほか動物駆逐用煙火、いわゆる花火を搭載することもできます。下関市の昨年度のシカによる農林業被害額は、7950万円でこれまでで最も多くなっています。実証試験では、ドローンを使って猟師が待つ場所にシカを追い出し駆除します。(猟友会関係者)「夏の暑い時期に勢子が山に入りにくい時にドローンを使ってやってみようという実証試験、楽になると思います それでもとれれば」県農林総合技術センター 松本哲朗専門研究員「猟師が高齢化しているということもありますし犬を飼育するのにかなり費用がかかりますので、その辺をドローンで代替すればかなりコストがカットできる」。実証試験は、今年8月から下関市豊田町、長門市の俵山それに美祢市の3か所でそれぞれ2回ずつ行う事になっています。

(「AIカメラ」がクマ探知:石川)
17日午前、金沢市内でクマ1頭が山の方へ入っていくのをAI=人工知能を搭載したカメラが探知しました。17日午前11時半ごろ、金沢市俵町の俵芸術交流スタジオの裏手で、クマ1頭をAIカメラが探知しました。クマは施設の北側にある山へ入っていったということですが、大きさなどは分かっていません。探知したのは市が設置したカメラで、AI=人工知能の技術を使って形や動きからクマかどうかを識別することができます。カメラは市内のクマが出没しやすい場所に建てられている公共施設の敷地内に12台設置されているということです。市内でのクマの目撃情報は今年に入り28件に上っています。

(クマ出没多発、捕獲おり設置:富山)
富山県立山町は17日、今月6日以降に町東部の農村エリアの末谷口、上末地区でクマの出没が相次いでいることを受け、新たに末谷口地区にクマの捕獲用おりを設置した。目撃情報は16、17両日も寄せられており、対策を強化する。目撃が相次いでいるのは河岸段丘沿いにある集落内など。クマが林に潜んで移動しやすい地形に加え、春から初夏は親離れしたクマが安住の地を求めて移動する分散期でもあり、人間への警戒心が薄いことなどから人間の生活圏に出没する可能性が高くなる。町は6日の出没を受け、現場周辺で町鳥獣被害対策実施隊や町役場、立山町消防署などによるパトロールのほか、花火を使った山への追い払いを行ってきた。ただ、16、17両日に再び出没が相次いだため、捕獲用おりを設置することにした。町は2024年度、集落にクマを寄せ付けない対策を講じるため、柿など放任樹木の伐採促進に向け、集落などを対象に伐採費用を支援する制度を創設。さらなる周知も進める。17日の町議会産業厚生委員会で、澤井峰子氏の質問に答えた。

(クマ目撃相次ぎ、草木の刈り払い作業:秋田)
毎年クマの目撃情報が後を絶たない秋田市雄和の椿川地区で、草木の刈り払い作業が行われました。クマが人の行動エリアに近付くのを防ぐための取り組みです。作業が行われたのは、国際教養大学の学生寮の裏手にある、グラウンドゴルフ場です。18日は、周辺の施設で組織するクマ対策協議会のメンバーと、秋田林業大学校の学生30人あまりが集まり、周辺の草木を刈り払いました。秋田市雄和の椿川地区には、スポーツ施設が多く集まり、その利用者は年間50万人を超えています。しかし、周辺は森林に囲まれていて、クマの目撃情報が後を絶ちません。このため、4年前から毎年草木を刈り払い、クマが人の行動エリアに近づくのを防ぐ取り組みを行っています。雄和椿川地区熊対策協議会 畠山勇人 会長「クマとの共生が大事だと思いますけど、共生を目指しながら、皆さんが安全で安心に来られるような環境作りを、この地域みんなで継続して取り組んでいきたいと思っています」。協議会では、普段からクマへの注意を呼びかける看板を設置したり、巡回を行ったりするなど、クマ被害防止に努めています。今後も利用者が安心してスポーツなどを楽しめる環境を整えていくことにしています。

(クマ対策樹木伐採事業、本年度分の受け付け終了へ:秋田)
秋田県鹿角市議会は17日開会。産業建設委員会で市当局は、クマの市街地への出没対策として実施している樹木の伐採補助事業について、現在の予算2750万円をもって本年度分の受け付けを終了する方針を明らかにした。

(サルやシカ、過去最多に:千葉)
南房総市や猟友会などで組織する市有害鳥獣対策協議会(会長・嶋田守副市長)は本年度総会を開き、昨年度に市内で捕獲された有害鳥獣の頭数を公表した。イノシシは5504頭と過去2番目に多く、サルやシカなどは過去最多だった。

(県が緊急防疫会議:宮崎)
佐賀県唐津市で野生イノシシ2頭の豚熱(CSF)感染が確認されたことを受け、宮崎県は7日、県庁で緊急防疫会議を開いた。市町村の担当者や畜産関係団体、県猟友会などからリモートを含め約120人が参加。情報共有するとともに、今後の防疫対策強化を確認した。県によると、2頭は5月30日と6月3日に唐津市内で捕獲。野生イノシシの豚熱感染は九州では初めてだった。

(“市街地にクマ”想定、警察と自治体などが合同訓練:北海道)
クマの出没が相次いでいる根室市で、市街地にクマが現れたことを想定した警察や自治体などの合同訓練が行われました。根室市の落石地区にある中学校の跡地で行われた訓練には警察や市の職員、それに地元の猟友会のハンターなど20人あまりが参加しました。訓練は市街地にクマが現れたという想定で行われ、グラウンドにクマ役の警察官が侵入すると、入り口を封鎖したり、市の職員がドローンで様子を確認しました。その後、爆竹で大きな音を鳴らして追い払おうとしたもののクマが立ち上がって暴れだした想定で、ハンターが猟銃で駆除するまでの流れを確認していました。根室市では、今年度に入ってから16日までに寄せられたクマの目撃や痕跡の情報は62件と、昨年度の同じ時期と比べて3倍以上になっていて、4月下旬には市内の林道で軽トラックとヒグマの衝突も起きています。根室警察署地域課の遠藤祐吾課長は「クマによる市民への脅威が増しているので、実践的な訓練を行いながら安全を確保していきたい」と話していました。

(イノシシの急増に悲鳴、捕獲強化に向けてワーキンググループ新設へ:群馬)
渡良瀬遊水地内のイノシシ生息数が2023年度は834頭に上り、前年度の488頭から大幅に増加したことが17日までに、群馬県など4県でつくる「渡良瀬遊水地連携捕獲協議会」の調査で分かった。生息地は全域にわたり、周辺の住民や農作物への被害が発生している。遊水地内は狩猟による鳥獣捕獲が原則禁止されており駆除には制限があるが、板倉町など周辺の市町からは捕獲の強化、迅速化を求める声が上がっている。遊水地周辺の群馬、栃木、茨城、埼玉の4県で22年4月に発足した捕獲協議会(事務局・栃木県自然環境課)は、ドローンなどによる調査で初年度はイノシシ488頭を確認した。

(猟友会がヒグマ駆除要請を辞退。その深刻な理由)
連日報道されている野生動物による被害。北海道を中心としてヒグマが出没したり、千葉や茨城ではキョンの被害が報告されています。危害を加える野生動物の駆除のため自治体は猟友会に依頼をしますが、先日、北海道奈井江町の猟友会が報酬をめぐって出動を辞退したと報じられました。6月14日の「CBCラジオ #プラス!」では、CBCアナウンサー竹地祐治と山内彩加、つボイノリオが、辞退した理由と深刻化する野生動物被害について深掘りしました。北海道奈井江町の猟友会は、町からヒグマの駆除要請を断りました。理由は人手不足と報酬が安いことです。奈井江町は人口5000人弱の町で、猟友会のメンバーは5人のみ。町からヒグマ駆除に与えられる報酬額は、一頭あたり15,000円です。ネット上では「生命の危険のことを考えると、この値段では辞退せざるを得ない」と同意する意見も見られます。猟友会のメンバー減少について「時代が影響している」と見ているつボイ。自分よりふた世代上で、ハンティングの格好がブームになったことがあったことを古典落語で知ったという70代のつボイ。かつては猟友会自体も人気があり、ファッションとして取り込んでいた時代もあったのです。続けて「人気の減少は自分たちの世代に責任がある」と話すつボイ。こどもの頃にディズニーの映画を鑑賞することが多かったそうで、森の動物たちが「おい!ハンターが来たらしいぞ!大変だ!」と大慌てしているシーンを目の当たりにしていました。それを見てつボイは「絶対俺は将来ハンターにはならんぞ」と心に誓ったんだとか。悪者として描かれたせいでハンターのイメージが下がったとの意見に、思わず笑ってしまう竹地と山内。猟師として活動するには、法令に則った細かい銃の管理が必要になります。チームで連携し、銃を向けてはいけない方向、自分が向いている先が街がないか、高さはどれくらいまで向けていいのかなど、細かいルールが設けられています。つボイ「日本は銃規制の社会だから」。竹地「持っていること自体が普通じゃないですから」。つボイ「持っている人はすごく厳しく管理されているわけですよね」。このように厳しいルールの中、命の危険に晒されるのに報酬が一頭1万5千円は、確かに安すぎるように感じます。実はスタジオがある愛知県でも、野生動物の目撃情報が増えています。昨年愛知県が公表したツキノワグマ確認情報によると、瀬戸市、犬山市、春日井市で目撃されています。人里に降りてきて凶暴になり人を襲う可能性もあるため、今後はクマによる被害も意識しておかなければなりません。また山の所有者や自治体などが山の管理をし、クマが人里に降りてこない状態にしておくことも必要です。人にとっても野生動物にとっても住み良い時代が早くきますように。

(クマの人的被害過去最多もハンターは50年で30万人減)
クマによる人身被害は環境省が公表している2008年度以降で最悪を更新しており、人の生活圏に出没する「アーバンベア」は昨年、流行語にも選ばれた。被害を防ごうにも、駆除にあたるハンターの数は約50年前と比べて大幅に減少。駆除することへの賛否を巡ってあつれきも生じている。23年度のヒグマやツキノワグマによる人身被害数は19道府県の219人で、最多だった20年度の158人を大幅に上回った。うち死者は北海道や岩手などで計6人に上った。大臣や知事の許可に基づく捕殺数はヒグマ約1400頭、ツキノワグマ約7600頭と、統計の残る中でいずれも過去最多だ。危険な個体の駆除にはハンターが頼みの綱。ただ1975年度には約50万人いた狩猟免許の所持者は、2019年度には約20万人にまで減少。国や自治体は担い手を増やそうと苦心している。

(シカやイノシシは「河川敷」から侵入、ハクビシンが「2階建て一軒家の屋根裏」に住み着くことも!)
2023年度、クマによる被害に遭った人は219人に上り、過去最悪の件数となった。しかし、昨今話題となる害獣はクマだけではない。東京都北区では、空き家にハクビシンやタヌキなどが住み着き、近隣住民が被害に遭うケースが頻発。新宿区でも近年、アライグマやハクビシンに庭先の果実を食べられたり、屋根裏に住み着かれたりといった被害が増えているという。今年はカメムシの大量発生に悲鳴を上げる人も少なくないだろう。「野生動物は、存在自体が危険なわけではありません。ただ、身近にいることを知って、『こんなところにいるわけがない』という先入観を捨ててもらいたいです」。こう話すのは、鳥獣被害対策アドバイザーの古谷益朗氏だ。野生動物は「食物」と「休息場(繁殖場)」が揃った場所に住み着きやすいという。「人がいないので状況がわかりにくい空き家などが休息場として狙われやすい。たとえばハクビシンは、2階建て一軒家の屋根裏など、家屋の高いところに住み着きます。都心部ではこうした空き家が目立つため、彼らの休息場になりやすいのです。野生動物の出現経路としては、河川が挙げられます。ハクビシンもそうですが、3月にはさいたま市の河川敷にシカが出没。川沿いに都心部まで出てきたと思われます」。イノシシも河川敷に出没することが多いと話すのは、農研機構の平田滋樹上級研究員だ。川沿いには、動物の食物が確保されていることが多い。「都市部では、草木が生えているような河川敷に出没しやすい。山から離れていても、川を伝って移動すれば草が生えている空き地のような場所に出られます。数年前には、神戸市の河川敷にイノシシが定着したこともありました。餌やり禁止の条例など、対策を進めたので被害はほとんどなくなりました。こうした、野生動物が集まりやすい河川敷でも、害獣の “出没サイン” は種ごとに異なり、食べ方や糞の状態をとっても千差万別です。こうした “サイン” を見つけて、地域に住み着いている動物を察知し、対策しておくことが、被害を防ぐ第一歩になるのです」。目を光らせれば、あなたの隣りにも、すでに何かが住み着いているかもしれない――。

(作家が見たクマ被害「想像力持って」)
冬眠を終えたクマが人里に出没する事案が各地で増えてきた。昨年度はヒグマやツキノワグマが市街地にも現れ、駆除数や人間の死傷者数が統計のある中で過去最多を更新した。駆除か保護か、世論は割れる。圧倒的な力を持つクマに人はどう向き合うべきなのか。ハンターを取材したり、野生動物と対峙(たいじ)したりして自然や命の本質を見つめてきた作家らに尋ねた。 「駆除されるのはかわいそうと思っていたが、顎が取れかけたハンターの話を聞き、クマは一撃で人を殺せると、畏怖を感じた」。現代に生きる女性ハンターとヒグマの戦いを描いた連載漫画「クマ撃ちの女」(新潮社)の作者安島薮太さん(40)は振り返る。作中には登場人物がヒグマに襲われて命を落とす恐ろしい場面も。「人の死はヒグマと出合ったら起こり得ること。生々しさを描きたかった」。クマはキャラクター化されて「かわいい」イメージも広まっているが、読者からは「怖くなった」との感想が多数寄せられるという。国の統計では、クマによる死傷者数は200人超(2023年度)、農作物への被害は約4億円(22年度)。駆除のたび「かわいそう」などと苦情や抗議が自治体に殺到する。出没地から遠く離れた場所からの意見が多いとみられている。「もっと想像力を持ち、わがこととして考えてほしい」と、安易な批判を疑問視する安島さんも、駆除か保護かを巡っては「はっきり白黒付けられる問題ではない。駆除の必要性と人間の傲慢(ごうまん)さを自覚しながら、もがき続ける必要がある」と率直に話した。世界自然遺産の北海道・知床半島では、観光客や写真家がヒグマに過度に近づいたり、食べ物を与えたりする例が後を絶たない。

(森にシカが増えると、二酸化炭素をためられなくなる?)
森林にシカが増えて食害が進むと、二酸化炭素を吸収して蓄える機能が大きく減ってしまう。そんな研究結果を九州大のグループがまとめた。宮崎県の森林で、植物や土壌に蓄積されている炭素の量を見積もったところ、食害の影響が大きい場所は元の姿の場所に比べ、ほぼ半減していた。シカが食べない樹木が増え、太い幹が育ちにくくなるなど、森林の構造が変化したためとみられる。研究者は「気候変動対策としても、シカの管理が重要」と指摘している。調査地は、宮崎県椎葉村の山地にある九州大宮崎演習林。ブナやモミなど広葉樹と針葉樹が混在する森林が分布するが、1980年代からニホンジカが増え、植生が変化してきた。シカが増えると、下草のササ(スズタケ)が失われ、新たなブナやモミが芽吹いても若いうちに食べられてしまう。シカが食べないツツジ科のアセビが茂った場所や、裸地化した場所も目立つようになった。大学院博士課程3年の阿部隼人さんや片山歩美准教授らの研究グループは、森林のタイプを①元の姿で残っている場所、②下草が失われた場所、③アセビなどの低木が中心になった場所、④裸地になった場所に区分し、それぞれの炭素蓄積量を比較した。シカの食害が進むと、①→②→③や④の順で変化していく。それぞれ4地点ずつ、計16地点で樹木の種類と幹の太さ、生えている密度を調査。採取した下草や落ち葉、根、土壌などを分析して、炭素の量を求めた。同じ面積あたりの炭素の総量を比べると、①に対して、③は44%、④は49%少なくなっていた。下草の有無だけでは大きな違いはみられなかった。

(アライグマにおけるマダニの寄生状況を調査)
国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(茨城県つくば市) と日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市)は、神奈川県三浦半島のアライグマにおけるマダニの寄生状況を詳しく調査し、オスのアライグマがより多くのキチマダニを運び、特に冬に寄生するマダニが増加することがわかった。また、マダニはアライグマの顔と耳に集中して寄生していることも確認された。これらは、アライグマにおけるマダニ調査を定量的で簡便に行う方法を提案する成果となる。本成果は、6月6日に日本哺乳類学会の発行する『Mammal Study』で公開され、Vol. 49 (3)に掲載された。

(シカ食害でわずか3株、絶滅危機植物「ミツガシワ」:滋賀)
長浜市西浅井町の「山門(やまかど)水源の森」の湿原で4、5月ごろに白い花を咲かせるミツガシワの群落。2020年版の滋賀県レッドデータブックで絶滅危機増大種になっている希少植物は、シカの食害で10年にわずか3株まで減った。防獣ネットによる植物保護と日々の見守りで、今はほぼ復元。地域の自然は、保全団体の努力によって守られてきた。01年に発足した「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」は、主に散策路の整備や下草刈り、森の木の整備、希少な動植物の調査・保全に取り組む。会員は約130人。毎月第1、第3土曜の定期作業日には20~30人ほどが集まる。

(「天然記念物」シカの食害が深刻化、「個体ゼロ」へ捕獲強化:京都)
国の天然記念物に指定されている深泥池(京都市北区)と宝ケ池(左京区)周辺で、シカの食害や農作物被害が深刻化している。

(石原良純、ロケ中にクマに遭遇して危機一髪)
タレントの石原良純が17日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。増えすぎたクマが人里に頻出して駆除体制が問題視されるなか、番組ロケ中にクマに遭遇した体験を明かした。近年、全国的にクマ被害が続出。最近は猟友会が出動をめぐって、北海道・奈井江町と北海道猟友会砂川支部奈井江部会との間で、出動の報酬や駆除体制をめぐって交渉が決裂し、大きな注目を集めている。奈井江町は猟友会のハンターに対し、日当8500円(発砲を伴った場合は1万300円)の報酬を提示したが、部会長でハンターの山岸辰人氏は「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれって、ハンターをバカにしてない?」と怒りをあらわに…。さらに「罠の仕掛けから片付けまですべて丸投げで、町のやる気が感じられない」と不満を漏らした。一方、三本英司町長は「(報酬額は)叩き台でしかなくて、残念ながらその段階できちんとした意思疎通ができなかった」と話し、現在はボランティアのハンターに頼っている状況だという。こうしたクマ駆除をめぐる問題に石原は「奈井江町だけの話じゃなくて、クマに向かって発砲すると、クマかわいそうじゃないかって言う人がいるけど、もはや暮らしが脅かされているんだよね。クマ駆除のためには発砲するけど、(日本人の中で)発砲は悪だって意識がどこかにあるじゃないですか。生活を守るためにはやむなしだってことをどこまで僕らが受け止められるか」と、クマ駆除の難しさを指摘。その上で、「僕は去年の夏、初めてロケ中にクマに出くわしたんですよ。群馬でした。クマに出くわすことなんて40年間ロケやっててなかったのに、ちょっと温泉街を外れたところで目の前をポンポンって跳ねていった」と、危機一髪の体験をしていたことを明かした。

(体長約1メートルの熊(クマ)が軽乗用車と衝突:栃木)
16日午前、栃木県日光市の県道で、軽乗用車が、目の前に飛び出してきた体長およそ1メートルの熊と衝突しました。運転していた男性にけがはなく、熊は走り去ったということです。16日午前9時10分ごろ、栃木・日光市足尾町の県道で、「熊にぶつかってしまいました」と、軽乗用車を運転していた大阪府に住む47歳の会社員の男性から110番通報がありました。警察によりますと、男性が車を運転して現場に差し掛かったところ、前方の左側から体長およそ1メートルの熊がいきなり飛び出してきて、避けきれずにぶつかったということです。運転していた男性にけがはありませんでした。熊はそのまま山の方に走り去ったということで、警察は、日光市などと連携して近隣住民などへの注意喚起を行っています。現場は、わたらせ渓谷鉄道のわたらせ渓谷線・間藤駅から北におよそ500メートルのところだということです。

(県内で車とクマの事故2件続く:栃木)
日光、那須塩原の両市内で16日、走行中の車が道路を横切るクマと衝突や接触する交通事故が2件相次いだ。運転者や同乗者にけがはなかった。いずれも現場周辺には住宅地がある。那須塩原署は「万が一クマとの事故が起きた場合は、むやみに車外に出ないでほしい」としている。那須塩原、日光の両署管内で、車とクマの交通事故の発生は珍しいという。日光署によると、16日午前9時10分ごろ、日光市足尾町上間藤(まとう)の県道で、旅行中の大阪府吹田市、会社員男性(47)の軽乗用車と道路を横切ってきたクマが衝突した。クマは体長約1メートル。東の山林側から現れ、衝突後に西の松木川方面に走り去ったという。現場は足尾赤倉郵便局から南に数百メートル。また那須塩原署によると、同日午後1時45分ごろ、那須塩原市関谷の県道で、大田原市、男性(39)の乗用車と左から道路を横断してきた体長約1メートルのクマが接触した。クマは西に走り去ったという。男性はクマに気付いたが止まりきれず、車の右前方部とクマの尻付近が接触した。男性は事故後、県道沿いにある同署金沢駐在所を訪れ、事故を申告した。現場近くには同市ハロープラザや旧箒根中などがある。

(シカ用わなにツキノワグマ1頭:静岡)
16日午前5時15分ごろ、富士宮市佐折の山林で、ニホンジカ捕獲用のくくりわなにツキノワグマの成獣1頭がかかっているのを近隣住民が発見した。クマは全長129センチ、体重44キロで推定5~6歳のオスだった。右後ろ足が拘束された状態で、付近の木を折るなど暴れる様子を見せた。約6時間後に猟友会や専門業者が麻酔銃で眠らせて捕獲し、生息域の富士山麓の山奥に放った。捕獲現場は白糸ノ滝から西に約1キロの山林で、市道から十数メートルの場所に設置したわなにかかった。約200メートル先には民家がある。近隣住民らは「クマが出る地域ではないので驚いた」と声をそろえた。最初に目撃した男性は「ほえながらこちらに向かってくるそぶりを見て、急いで逃げた」と振り返った。市担当者らによると、市が許可したわなにかかったクマの捕獲は2023年に2件発生したが、いずれも富士山麓の山中だった。

(クマも木から落ちる:北海道)
4月には根室市の林道を走っていた軽トラックの前に突然ヒグマが現れ、軽トラをボゴボコにするという事態も起きています。そんななか上砂川町の林道では新たな衝撃映像が捉えられました。奥深い林道をゆっくりと進む車。すると突然…なんとヒグマが目の前に落下。草木の陰から突然現れることはあっても、頭上からクマが降ってくることはあまりありません。クマは林道わきの木の枝にのぼっていたところ、近づいた車に驚いたのか、ずり落ちて来たように見えます。目撃したベテランハンターも「40数年いろいろまわっているけど初めて」と驚くほど、珍しい「クマの落下」林道に入る際は十分な注意が必要です。

(シカ追うクマ目撃:北海道)
15日午前6時35分ごろ、稚内市ノシャップ5の雪捨て場でヒグマ1頭がエゾシカ1、2頭を追いかけているところを、近くを車で通った60代の男性が目撃し110番した。

(クマ2頭目撃:山口)
14日午後5時55分ごろ、山口県平生町平生村の町道で、近くの小学6年男子がクマ2頭を目撃した。柳井署によると、体長約100センチと約50センチ。ひらお保育園の西約200メートルの民家と田が広がる地域で、クマは男子に気づき北西の山側へ逃げた。一方、同日午後8時45分ごろ、田布施町波野の町道で、車を運転中の40代男性が前方を横切る体長約100センチのクマを見た。同署によると、東田布施小の北西約500メートルの山あいで、クマは南へ逃げた。

(住宅街に出没したクマ、依然として行方分からず:青森)
八戸市の住宅街に出没したクマは警察などがパトロールを行いましたが、15日午後5時現在、まだ見つかっていません。14日午後4時ごろ八戸市市川町の国道45号沿いで、茂みの中にクマ1頭がいるのが見つかりました。そして午後5時ごろ。猟友会のメンバーがクマに向けて2発発砲しました。弾が当たったかどうかは不明で、クマは逃走したということです。一夜明けた15日も午前7時半ごろから、猟友会や警察などおよそ25人が発砲した現場やクマが目撃された場所付近でパトロールを行いました。15日のパトロールは午後5時で終了しましたが、市によりますとクマの痕跡は見つからず、目撃情報もなかったということです。市や警察は引き続き注意を呼び掛けています。一方、むつ市では15日午後2時半すぎ、第一田名部小学校から北東に700メートルほどの住宅街でクマ1頭が目撃され、警察が注意を呼び掛けています。

(クマ2頭目撃:栃木)
15日午後0時25分ごろ、佐野市寺久保町の太陽光発電所敷地内で通行人がクマ2頭を目撃した。佐野署によると、クマは体長約1メートルと約80センチ。北の方へ移動していったという。

(「クマぁーー!!」に驚き退散?:静岡)
13日午後2時ごろ、静岡市清水区の山間部でクマが出没したのを同市葵区の男性(34)が目撃した。市は周辺に看板を設置するなどして注意を呼びかけている。男性によると、同市清水区大平の東海自然歩道付近で、体長約1・6メートルのクマ1頭に遭遇した。男性はクマから10メートルほど離れたところで大声を出し、クマを追い払ったという。男性から通報を受けた市は同日、地元猟友会と共に周辺地域を巡回し、付近に看板を設置して注意喚起した。市中山間地振興課によると、本年度、市内では計18件のクマの目撃情報が寄せられているという。同課担当者は「山に入るときは鈴を身につけたりラジオを流したりしてほしい。遭遇した場合は目を合わせながら後ずさりし、襲ってきたらその場で伏せて頭と首を守ってもらいたい」と呼びかけた。

(「クマが田んぼを走っている」:宮城)
クマの目撃情報があったのは宮城県東松島市の鳴瀬未来中学校から西に100mほどの場所。警察によると16日午前7時30分頃、近くを通った男性から「クマが田んぼを走っている。山の中に逃げて行った」と通報があった。これまでにケガ人などの情報は入っていない。警察は周辺をパトロールするとともに、市や中学校と情報を共有し、警戒にあたっている。

(体長約1メートルのクマ目撃:秋田)
クマ出没の情報です。県警察本部が午後4時時点でまとめた15日、日中の情報です。午後1時半ごろ、秋田市仁別の道路上で体長およそ1メートルのクマ1頭が目撃されました。クマの目撃件数が例年にないペースで増えているとして、県はツキノワグマ出没警報を出して、被害を防ぐ対策を心がけるよう呼びかけています。具体的には、鉢合わせを避けるため、やぶなどの見通しの悪い場所では、鈴やラジオなどで音を出し人の存在をアピールするよう呼びかけています。去年、集落の食べ物を食べ、そのまま居ついたクマがいると考えられるとして、クマが入らないよう車庫や物置の扉をふだんから閉めておくことや、生ゴミや米ぬか、家畜の餌などを屋外に放置しないことなどを呼びかけています。また、山での被害を避けるため、入山禁止の山に入らないこと、単独行動を避け、ゴミを必ず持ち帰ることを呼びかけています。

(民家から30メートル、親子連れのクマ3頭が出没:北海道)
北海道泊村の興志内村で6月16日午後9時すぎ、親子連れのヒグマ3頭が目撃されました。「道路上に子グマ2頭がいて、その先の茂みに親グマがいる」と近くに住む住民から警察に通報がありました。3頭はすぐに現場を立ち去りました。警察によりますと、14日から同様の通報が相次いでいて、同一個体の可能性があります。現場から民家までは30メートル。警察はパトロールを強化しながら、村役場と対応を協議します。

(“クマのような動物”近くにシカも:北海道)
札幌市手稲区で18日朝、国道5号を横断するクマのような動物の目撃がありました。札幌市では付近で痕跡を調査するとともに注意を呼びかけています。交通量の多い国道の近くで痕跡を調べる札幌市の職員たち。午前4時ごろ、札幌市手稲区稲穂3条3丁目付近の国道5号で、買い物のため原付バイクで札幌方向に向かっていた男性が、左側の歩道から国道5号を横断するクマのような動物1頭を目撃し、警察に通報しました。さらに10分後、男性が再び近く通行すると、明らかに大きさの違うクマのような動物1頭が付近を移動していて、近くにシカもいたということです。クマの痕跡は見つかっていませんが、札幌市と警察がクマとの遭遇に注意を呼びかけています。

(海にイノシシ、猟友会などが捕獲:広島)
17日午前4時半ごろ、広島県福山市鞆町の平漁港で、海にイノシシ1頭がいるのを住民が見つけた。連絡を受けて駆け付けた地元の猟友会や市職員が捕獲し、処分した。

(クマ目撃、住宅団地に向かって歩く姿:宮城)
17日午後2時15分ごろ、宮城県東松島市にあるJR仙石線の野蒜(のびる)駅近くでクマ1頭が目撃されました。警察が付近の警戒にあたっています。クマが目撃されたのは、野蒜駅から北西に300メートルほどの場所にある東松島市野蒜ヶ丘1丁目の市道です。警察によりますと、17日午後2時15分ごろ、市道から南側の住宅団地に向かって歩く体長1メートルほどのクマを通りがかった人が目撃し、市役所に連絡しました。団地には野蒜駅や市民センターなどがあり、警察が付近をパトロールするなど警戒を強めています。

(信州のジビエ文化とソウルフードが融合:長野)
鹿肉のペットフードなどを製造・販売している軽井沢鹿工房から、人用の「鹿肉おやき」が誕生した。近隣地域で捕獲した鹿を2時間以内に処理、高圧でほぐしてホロホロにしたもも肉を主に使用している。皮は米粉100%のグルテンフリーでもちもち食感。味はおいだれ、チーズ、ブルーチーズの3種で、特にブルーチーズ入りはワインに合うと好評だそう。「軽井沢ではワインを嗜む人が多いと思い考案しました。あえて小ぶりのサイズに作ってあるので、違う味をいろいろ試してください」と代表の菊地哲也さん。

(ジビエ新商品、森守る:高知)
ジビエを使った商品開発を続ける高知市立高知商業高校の生徒らが、新たに県産のシカ肉を使ったおにぎりやホットドッグを開発した。販売利益を活用した森林保全団体への寄付額は計約150万円に上り、今後は耕作放棄地を利用したトマト栽培や空き家での子ども食堂も計画する。生徒たちは「幅広く社会問題の解決に取り組みたい」と意気込む。ジビエ商品開発・販売促進部(ジビエ部)が2018年から、ジビエを使った肉まんやカレーパン、ハンバーガーなど様々な商品を開発。部員は現在20人で、イベントに参加したり、市役所の飲食店「せんだんの木」で期間限定のメニューを提案したりして販売し、臭みがなく食べやすい味が人気を集める。大きな目的はシカなどによる森林の食害を減らすことだ。シカを追い払う防護ネットや植樹のために使われる森林保全団体への寄付額は年々増加し、昨年度は約50万円を贈った。新商品は3品。ショウガを利かせたシカ肉のそぼろを県産の仁井田米で包んだ「鹿むすび」(税込み250円)のほか、甘辛いソースを絡めたシカ肉の唐揚げを県産トマトやショウガなどとパンに挟んだ「ジビエ☆ドッグ」(同800円)、子どもにも食べやすいようにとケチャップやマヨネーズで味付けした「ジビエ☆キッズ☆ドッグ」(同600円)はボリュームたっぷりだ。以前は土佐あかうしや四万十ポークなどを混ぜていたが、よりジビエの味に親しんでもらおうと今回はシカ肉100%に。これまでの商品購入者から「子どもの頃に食べたジビエが臭く苦手意識を持っていた」と言われることが多く、きちんと血抜きされて臭みがないことをアピールするために初めて子ども向けの商品を加えた。1日、高知市弘化台の市卸売市場で新商品が販売され、「鹿むすび」は約2時間で60個を完売するほど好評だった。商品開発に関わった「せんだんの木」マネジャー小松陽一さん(47)は「生徒たちのアイデアと熱意には感動する。『高知の森を守る』という情熱に動かされた」と話す。新商品は日曜市などで販売され、夏の暑さ対策で冷蔵ショーケースを取り入れるなど販売拡大に向けて準備を進める。2年今井健人さん(16)は「多くの人に食べてもらえるよう味にこだわった。商品開発やPRを続けて寄付額を増やしたい」と話す。

(眠り〆ジビエ、限定100個の予約販売開始:福岡)
株式会社西日本新聞社とCCC OUTDOOR LABでつくる「ジビエClub」は6月18日(火)より、ご家庭で気軽に楽しめるジビエ「福岡・糸島 眠り〆ジビエ」食べ比べセット(2人前)を西日本新聞セレクトモールにて予約販売開始いたします。「福岡・糸島 眠り〆ジビエ」食べ比べセット(2人前)は、福岡県産のシカとイノシシを加工したハンバーグやソーセージなど4種類の加工品を詰め合わせ。加熱するだけで、どれも気軽に美味しくいただけます。旨みの濃さ、香りのバランス、適度なかみごたえの肉質は、イベリコ豚最上級ランク「ベジョータ」と並ぶほどの品質。限定100個の予約販売となります。料理人たちがその味わいに惚れ込む「眠り〆ジビエ」を、ぜひ一度ご賞味ください。

(青年会議所が「五感で学ぶジビエ体験」:埼玉)
「獣活(ジビカツ)~五感で学ぶ!ジビエ体験~」が6月29日、秩父市福祉女性会館(秩父市野坂町)で開かれる。主催は秩父青年会議所で、「害獣」「食育」をテーマとし、「みて聞いて」「食べて」「触れて作る」をコンセプトに五感を通じてジビエを身近に感じられるようにするという。秩父地域に生息するシカやイノシシなどの野生動物による農作物被害が多発している現状や、「害獣」として処分する代わりに食材として有効活用する取り組みを若い世代に理解を広げるために企画した。当日はシカの「捕獲から解体まで」「流通から加工まで」についての講演を行い、野生動物の命が食材として利用されるまでの過程を伝える。部屋ごとに体験ブースを分け、クラフトワークやわなの実演、ハンティングシミュレーター体験、鹿肉を試食して「命を頂くことの意味」も感じさせる。同会議所の原島達昭さんは「秩父市では小中学生にクマよけの鈴が配られていることに着目し、今回の企画に至った。身近に生命の息吹きを感じる秩父で、『害獣』のことや『ジビエ』について小学生から大学生の若い世代に考えてもらうきっかけづくりのために企画した」と話す。「イベントを通じて若い世代に秩父市の害獣の現状を知ってほしい。頂いた命にどう向き合い、フル活用していくか。最終的には食育にもつながる。自分には何ができるのかを考える一つのきっかけにしてもらえたら。若者たちが地域の魅力を再発見して秩父に対する郷土愛を見いだしてくれたらうれしい」とも。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午後7時10分ごろ、富谷市富谷坂松田にクマが出没しました

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午後6時50分ごろ、富谷市富谷明坂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、18日午前9時30分ごろ、南三陸町志津川大沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、18日午前8時30分ごろ、松島町手樽三浦付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、17日午後4時ごろ、富谷市一ノ関臑合山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、17日午後3時ごろ、富谷市西成田郷田地区にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、17日午後3時ごろ、南三陸町志津川秋目川付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、17日午前8時40分ごろ、富谷市富谷関ノ川にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、16日午前5時45分ごろ、利府町菅谷館にクマが出没しました。

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(狩猟許されていない場所で猟銃発砲疑いの53歳男性を不起訴:千葉)
千葉地検は13日、狩猟が許されていない場所で猟銃を発砲し野鳥を捕獲したとして、鳥獣保護管理法違反(無許可捕獲)などの疑いで書類送検された千葉県佐倉市の男性会社員(53)を不起訴処分とした。理由を明らかにしていない。男性は、狩猟可能区域から外れた千葉県市原市内の田畑で、同県公安委員会の許可を得て所有していた空気銃で昨年2月にキジを撃った疑いが持たれていた。男性が猟をしたとされる日時に、近くを走った東海大市原望洋高の生徒ら25人が乗るスクールバスに弾が当たり、車内へ貫通した。けが人はなかった。昨年7月に書類送検した県警は、バスが意図して狙われたものではないと結論付けていた。

(小学生がサルに腕をひっかかれケガ:福岡)
13日夕方、福岡県那珂川市で小学6年の男の子がサルに腕をひっかかれ、ケガをしました。警察によりますと、13日午後6時すぎ、福岡県那珂川市別所で近くに住む男性から「小学生がサルに襲われた。手をひっかかれたようだ」と110番通報がありました。警察が駆けつけたところサルはすでにおらず、小学6年の男の子が腕をひっかかれていて、腫れがあるものの軽傷だということです。男の子は当時、友達の家から1人で歩いて帰っていたところ、道沿いの畑からサルが突然、飛び出してきたと話しているということです。現場は山のふもとの住宅が建ち並ぶ地域です。察はサルを目撃した場合は目を合わせず、エサを与えず、身の安全の確保するよう呼びかけています。

(小学校近くでカラスの不審死相次ぐ、農薬検出の死骸も:愛知)
愛知県清須市の市立西枇杷島小学校付近で、カラスの不審死が相次いでいる。県警西枇杷島署は14日、カラスの死骸の一部から有機リン化合物「シアノホス」が検出されたと発表した。何者かが人為的にシアノホスを摂取させた可能性があるとみて、鳥獣保護法違反の疑いで捜査している。署と清須市によると、小学校の敷地内や近所で5月21日~6月12日、カラス12羽、ヒヨドリ1羽、ハト1羽の死骸が見つかった。外傷がなく、口から泡を吹いている個体もあったという。県警が死骸の一部を鑑定したところ、2羽の口腔(こうくう)内からシアノホスが検出された。シアノホスは畑や果樹園で殺虫剤として使われ、一般的な農薬として流通しているという。署は「一部の地域でこれだけ連続してカラスなどが死ぬのはおかしい」と話した。

(野生イノシシが豚熱感染、県内3例目:岡山)
岡山県は14日、奈義町内で捕獲された野生のイノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は高梁市内で2、3月に捕獲された2頭に続いて3例目。県によると11日、路上で衰弱していた個体を近隣住民が発見し、県の遺伝子検査で13日に陽性が確定した。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して区域内で捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めるとともに、県内の全23養豚場に注意喚起した。県内の飼育豚、イノシシについてはワクチン接種が進んでいるとして出荷制限はしない。豚熱は豚やイノシシへの感染力は極めて高い一方、人には感染せず、感染した肉を食べても健康に影響はない。県内の養豚場では1968年以来確認されていない。

(ライフル射撃場、停電で使えない状態が続く:秋田)
由利本荘市にある県立総合射撃場で落雷が原因とみられる停電が発生し、ライフル射撃の施設が使えない状態が続いています。今後、様々なスポーツ大会が予定されていますが、復旧のめどは立っていません。県などによりますと、今月2日の午後2時すぎ、由利本荘市岩城にある県立総合射撃場で停電が発生。敷地にあるライフル射撃場と狩猟技術訓練施設の設備が使えなくなりました。落雷が原因とみられていて、狩猟技術訓練施設はその日のうちに主な設備が復旧しましたが、ライフル射撃場は発生から10日以上が過ぎたいまも電気が通らず、施設を使えない状態が続いています。復旧のめどは立っていません。関係者によりますと、故障した電源設備の資材調達には数か月かかる見通しです。ライフル射撃場では今月末、国民スポーツ大会に出場する選手の選考会を兼ねた大会が予定されています。県は大会の延期を含め、対応を検討しているということです。

(猟友会がクマに発砲も状態分からず、市や警察が注意呼びかけ:青森)
14日午後、青森県八戸市の国道沿いでクマの目撃があり猟友会が発砲しましたが当たったかどうかは分かっておらず市や警察が注意を呼びかけています。14日午後4時前、八戸市市川町の国道45号沿いでクマの映像が撮影されていました。八戸市などによりますと付近の人が木の実を食べているクマを見つけ警察に通報しました。クマは国道沿いの茂みに入り、駆けつけた猟友会の人たちが午後4時半ごろ、クマに向かって銃を2発撃ちました。市によりますと弾が当たったかどうかは分かっておらず、茂みの中に入り確認しましたがクマの姿はありませんでした。八戸市市川町と隣接するおいらせ町ではここ数日、クマの目撃が相次いでいて警察は付近の人たちに不要な外出はせず戸締まりをしっかりとするなど注意を呼びかけています。

(知事、クマ捕獲支援金の見直し求める:北海道)
農業被害対策でクマを捕獲したときの国の交付金がシカと同額であることについて、北海道・鈴木直道知事は見直しを求めています。国は農業被害への防止を目的として、イノシシやシカ・クマなどの捕獲数に応じて、活動経費を自治体に交付しています。この交付金がハンターへの報酬等に使われていますが、現在、農業被害対策でクマを捕獲した際の単価は「1頭あたり8000円」で、これは焼却処理する場合のシカと同額です。( 鈴木直道知事・2024年6月14日の知事定例会見)「危険性だとかいろんなこと考えたら、これ私おかしいと思いますよ」。北海道・鈴木知事はクマ捕獲の金額が実態に合っていないとして、国に見直しを要望しています。

(米連邦最高裁、殺傷性高める銃部品「バンプ・ストック」禁止令を無効化の判断:アメリカ)
アメリカ連邦最高裁判所は、殺傷性を著しく高めることができる銃の部品について、これまで出されていた禁止令を無効にする判断を出しました。銃規制の取り組みが一歩後退することになります。禁止令が無効化されたのは、半自動小銃を、機関銃に匹敵する速度で連射できるようにする部品、「バンプ・ストック」です。この部品を巡っては、2017年にラスベガスの音楽イベント会場で11分間に60人が殺害された銃乱射事件を受けて、トランプ大統領が販売と所持を禁止していました。アメリカの連邦最高裁判事は、トランプ政権時代に9人中6人が保守派となりましたが、今回はその保守派が、禁止は連邦法を逸脱しているとして、無効と判断しました。銃規制団体の反発が予想され、11月の大統領選への影響が注目されています。

(シカ捕獲、最多更新2年連続:山口)
山口県は、2023年度中の野生鳥獣による農林業の被害状況をまとめた。被害額は約3億3800万円で過去10年で最少。造林木などへ被害を及ぼすシカの捕獲実績(速報値)は1万319匹で、2年連続で過去最多を更新した。県は被害額を3億円にまで減少させる目標を設定しており、本年度からドローンを活用したシカの「巻き狩り」の実証事業にも乗り出す。被害額は減少傾向にあり、23年度は前年度と比較して3600万円減。10年前の13年度と比べると、2億200万円減っている。獣類別にみると、イノシシが1億3500万円、シカが1億600万円、サルが4900万円。被害のあった作物別では、水稲が1億5400万円で全体の半数近くを占め、造林木と果樹がそれぞれ5200万円、野菜が4900万円で、いずれも減少した。獣類の捕獲実績は、シカが前年度比562匹増。イノシシは同6884匹、サルは同90匹減少した。シカの被害額全体に占める割合はこれまで2割前後で推移していたが、緩やかに上昇する傾向にあり、23年度は3割台に到達。スギやヒノキといった造林木を角でこすって傷を付けるケースが目立つ。シカは雄が複数の雌を囲む“一夫多妻制”のため、個体数が特に増えやすいという。県は本年度、ドローンを使ったシカの「巻き狩り」の実証事業に着手。犬の鳴き声をドローンのスピーカーから流し、狩猟者が射撃可能な場所へシカを誘導して狩猟を効率化させる。猟友会関係者らのアンケートを踏まえ、普及できるかどうか検討していく。県は県政運営の指針「やまぐち未来維新プラン」の中で、26年度までに被害額を3億円にまで減らすことを目指しており、県農林水産政策課は「柵やネットによる防護と(動物の)生息地管理、捕獲の3本柱で農林業を守っていきたい」としている。

(クマの“足取り”判明:山形)
米沢市中心部で相次ぐクマの出没を受け、市や地元猟友会は移動経路を調査している。昨年7月と今年5月に出没したクマの前後の“足取り”を調べたところ、市東部の山を経由し、北部の最上川河川敷に入り、川沿いを移動して市街地に現れた可能性が高いことが13日、市などへの取材で分かった。県や市はクマが市街地に入るのを防ぐため、川沿いの樹木を伐採するなど、対策を進める方針だ。市によると、調査はクマの生息域とみられる山間部のポイントと、市街地周辺を含め、クマの目撃情報があった地点などを基に進めている。昨年と今年の2件だけでなく、2019年以降の目撃報告も踏まえ、約50件の事例を分析し、市街地に現れたクマの足取りを割り出した。今回判明したのは、同市と高畠町との境界にある一念峰(一年峰)と、同市長手の古館山、浅川の戸塚山方面を通り、市北部の最上川河川敷に入ったとされるルートだ。その後、草木が生い茂る川沿いを市中心部方面に南下し、市街地に出没したとみられる。生息域に戻る復路も同じルートとみている。約50件の分析の結果、市中心部に出没するクマは1歳半~2歳程度が多いと推定されている。親離れして間もない個体で、山と人里の境が明確ではない場所もあり、距離感をつかめず、縄張りや餌を求め、動き回るうちに市街地にたどり着く―というケースが多いとみられる。山から人里へ、クマは草木が生い茂る河川敷や里山を移動しているとされる。市街地へ入るのを防ぐには、最上川河川敷の支障木撤去などが必要となっている。県や市は今回の調査結果で得られたルートを中心に、クマ対策としても河川敷の管理を進めるとしている。市環境課の担当者は「クマと遭遇し、人的被害が発生する危険性もあり、移動経路を参考にして有効な対策を打ち出したい」と話した。

(リンゴ3割シカ食害、防獣ネット整備へ:北海道)
増毛町堀雅志町長は13日開会した定例町議会で、町内の果樹園を中心に今冬発生したエゾシカによるリンゴの樹木の食害が、全体の3割に当たる約3千本に上ることを明らかにした。このうち約700本は伐採する必要があるという。

(ヒグマ共生へ知床努力:北海道)
根室管内羅臼町とオホーツク管内斜里町が、人とヒグマとのすみ分けに懸命だ。クマの生息密度が高い世界自然遺産・知床を抱え、共生の先進地となっているが、対策の資金確保などが悩みだ。羅臼町はクマよけの電気柵の補修・更新費を寄付の一種、ガバメントクラウドファンディング(GCF)などで捻出。斜里町はクマが身を隠す場所をなくす有志の草刈り活動「クマ活」で共生の維持の努力を続ける。

(ムクドリ飛来、騒音防ぐため対策始まる:福島)
福島市では毎年、夏から秋にかけて、ムクドリによる騒音などが問題になっています。ことし初めてムクドリの飛来が今月10日に確認され、市の職員による追い払いなどの対策が始まりました。福島市では毎年6月ごろから秋にかけて、JR福島駅などの中心市街地にムクドリの群れが飛来し、騒音やふんによる被害が問題になっています。先月下旬ごろから、職員が市街地を巡回するなどして警戒を続けていましたが、ことし初めての飛来が今月10日に確認され、翌日から職員による追い払いなどの対策が始まりました。13日は午後6時すぎに、JR福島駅の西口付近で大群の飛来が見られ、市の職員5人が拍子木を打ち鳴らして住宅が近くにない、駅から200メートルほどの街路樹に誘導しました。ムクドリはタカなどの天敵から身を守るため、安全なねぐらを求めて夜間に市街地の街路樹に集まる習性があり、福島市によりますと、ことしは去年より飛来が1週間ほど早いうえ、数もおよそ3倍多い3000羽ほどが確認されているということです。市では飛来の状況を見ながら、追い払いなどの対策を9月中まで週2回程度続けることにしています。福島市環境課の亀岡利広係長は「ムクドリも生き物なので今後どの程度飛来するか読めない部分もありますが、市民の迷惑にならないように、動向を注視しながら対処していきたい」と話していました。

(クマの出没場所でヤブ刈り・生ゴミ除去:長野)
長野県内でツキノワグマによる人身被害が相次いだことを受けて、県は11日、クマが出没しそうな場所で、隠れ場所となりそうなヤブを刈り払うなどの集中点検を実施することを決めた。市町村の担当者らに協力してもらいながら、来月12日まで実施する。県内では今月に入り、塩尻、箕輪、木島平、高山の4市町村でクマによる事故が相次ぎ、4人が重軽傷を負った。このうち3人は早朝と夕方の時間帯に、散歩や新聞配達などをしていて被害に遭った。県は有識者らによる検討会の提言を踏まえて、5日にクマ出没の「注意報」を初めて出した。県内の里地では5月に106件のクマの目撃情報があり、平年の1.8倍に上る。県庁で11日、緊急に開かれた県野生鳥獣被害対策本部会議では、県環境保全研究所の研究員が、クマが出没する原因や対策を紹介した。今季は木曽地域や北アルプスを中心に同じ場所で同じクマがくり返し目撃されているという。親離れしたばかりで警戒心の薄いクマとみられるという。里地の近くにエサとなる農作物や生ゴミ、野生のイチゴ類などがあることも、クマが出没する原因になっている。集中点検では、クマを引き寄せる生ゴミを取り除いたり、身を隠せるヤブを刈り払ったりする。県や市町村の担当者のほか、クマの生態に詳しい県クマ対策員などが指導にあたる。県の担当者は「クマに人里のものを味わう機会を与えないことが大事だ」と話し、地域ぐるみの対策を呼びかけている。

(野生動物管理全国協議会主催 2024年緊急シンポジウム)
我が国では体系的な野生動物管理学教育を行うためのシステムを欠いていた。そのため、2019 年に日本学術会議は「大 学や大学院における教育体制の整備・拡充」を提言した。この提言を受け、農林水産省と環境省は「野生動物管理教育プロ グラム検討会」を立ち上げて理想的なカリキュラムを策定し、2022 年度には6 大学の協力体制のもと、同カリキュラムの 運用に向けての試行が行われた。さらに時を同じく、閣議決定された「生物多様性国家戦略2023-2030」では,「次世代の 鳥獣保護管理の担い手の確保・育成」を掲げ、その数値目標も提示された。すなわち、日本の野生動物管理学教育は、今ま さに黎明期を迎えようとしている。そこで本シンポジウムは,体系的かつ実践的な野生動物管理学教育の運用や体制に関わる諸情報の共有ならびに「生物多 様性国家戦略2023-2030」に謳われた「次世代の鳥獣保護管理の担い手の確保・育成」の実現を目指すロードマップの議 論を目的に企画した。

(eスポーツ団体の加盟を承認、日本ライフル射撃協会)
日本ライフル射撃協会は15日、東京都内で総会と臨時理事会を開き、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」参入を推進する「日本eshooting協会」を加盟団体として承認した。正式に傘下に入り、eスポーツを通じた普及を加速させる。日本eshooting協会は既に活動を始めている。国際大会が開催された場合は、日本ライフル射撃協会が日本代表を派遣する方針。

(川の近くにクマ目撃した男性が花火で追い払う:宮城)
14日午前8時半ごろ、宮城県川崎町前川で、川辺の草むらにクマ1頭がいるのを近くに住む男性が目撃しました。警察によりますと、男性はクマを追い払おうと花火を鳴らし、その音を聞いたクマは山の方へと逃げて行ったということです。けがをした人はいませんでした。花火は、ニホンザルによる農作物の被害防止のために町が配布しているもので、鳥獣から身の安全を守るために使われることもあるということです。警察が、周辺住民に注意を呼びかけています。

(クマ目撃、ビワ食べた形跡発見:島根)
15日午前6時半ごろ、島根県浜田市下府町の民家の敷地で、ツキノワグマ1頭を住民の女性が目撃した。敷地内に植わるビワの木の果実を食べた形跡があり、浜田市はクマが食べようと寄りつくのを避けるため、果実の早めの収穫を呼びかけている。浜田市農林振興課によると、女性は母屋から約30メートル先にあるビワの木近くの茂みにクマがいるのを見つけた。クマはやがて、民家の東側にある裏山に去っていったという。体長は不明。市は防災メールを流し注意喚起した。現場は浜田東中学校から下府川を挟み南西約400メートルの住宅地。現在はビワのほかヤマモモ、クワなどが取れる時季で、いずれもクマが好むことから、市は早めの収穫や、不要な果樹の伐採を求めている。

(小学校の校庭など、クマ出没相次ぐ:北海道)
12日午後8時ごろ、北海道稚内市萩見1丁目でクマが目撃されました。目撃したのは車を運転中の30代女性で、住宅地のすぐそばの河川敷で140センチほどの高さに目が2つ、100センチほどの高さに目が2つあり、黒い影だったということです。警察はクマが出没したとみて注意を呼び掛けています。稚内市では、11日未明にも小学校の校庭でクマが2頭目撃されるなど出没が相次いでいます。市内では13日、幼稚園1つと小中学校4校が休校となりました。

(ヒグマ駆除の問題で揺れるマチで“親子グマ”らしき姿の目撃が12日から相次ぐ:北海道)
地元の猟友会が報酬の低さなどを理由に、ヒグマの駆除などの活動を辞退した北海道空知地方の奈井江町で、12日からクマの目撃が相次ぎ、警察などが注意を呼びかけています。13日午前11時半ごろ、奈井江町内の道央自動車道近くの道を走行した男性が、車の中からクマ2頭の姿を目撃しました。すぐに男性は、近くをパトロールしていた警察官に「親子グマがいた」と伝え、警察官が現場周辺を調べましたが、クマは見つかりませんでした。警察によりますと、2頭のクマは、親子とみられ道路を歩いていたということです。クマが目撃された現場周辺には、ゴルフ場や町営の墓地、工場などがあり、いまのところ、クマの痕跡や被害は確認されていません。近くでは12日にも、親子とみられるクマ3頭が目撃されており、同じ個体の可能性もあるとみられています。警察や町は、目撃情報が相次いでいることから注意を呼びかけ、警戒を続けています。奈井江町では、地元の猟友会が報酬の低さなどを理由に、ヒグマ駆除などの活動を辞退し、町は猟友会への依頼を断念することを明らかにしています。今後、奈井江町は、ヒグマの捕獲や殺処分について猟友会に所属していない別のハンターや民間の業者に委託する方針を示しています。

(“自宅の庭でクマとにらみ合うこと10分”:福井)
6月9日、自宅の庭に現れたクマとおよそ10分にわたってにらみ合ったという福井県越前市の住民の男性が驚きと恐怖を語りました。周辺でもクマの目撃情報が相次いでいて市が警戒を呼びかけています。福井県内では今年度に入って6月10日までのクマの出没件数が過去最多の231件に上っています。こうした中、6月9日の午後4時半ごろ、越前市文室町の山本義實さんが(76)自宅の庭で洗濯物を取り込んでいたところ、5メートルほど離れた栗の木から体長80センチくらいのクマが落ちてきたということです。クマは山本さんに気付いて茂みに移動したあと、およそ10分にわたって山本さんとにらみ合い、その後、一度姿を消したもののまたすぐに現れました。山本さんは隣に住む息子に助けを求め、通報を受けた警察などが駆けつけて追い払うために音を鳴らすなどしたところ、クマは1時間ほどでその場を去ったということです。山本さんの息子が自宅の2階から撮影した映像には、クマが近くの茂みの中で草などを食べている様子が写っています。山本さんは「文室町に住んで36年になるが、まさか自分の家の近くで出るとは思わなかった。腰が抜けるほど驚いたし、怖かった。あの時以来、洗濯物を干すときはクマよけのために笛を吹いている」と話していました。越前市では6月に入って11件のクマの目撃情報があり、半数以上の7件が文室町だということで、市ではこの地区を重点的にパトロールし、捕獲用のおりを設置するなどして市民に警戒を呼びかけています。

(目撃情報「20件以上」、『クマ』の目撃情報相次ぐ:青森)
クマの目撃が相次いでいる青森県おいらせ町では、13日、町内の小中学校で保護者が子どもたちを車で送るなどの対応がとられています。おいらせ町では、12日~13日にかけてクマの目撃情報が20件以上寄せられています。町によりますと、目撃されているクマは体長1mほどで、いずれも同じ個体とみられています。町では、13日に町内8つの小中学校に対して、子どもたちを車で送り届けるよう保護者に協力を求めました。町では、クマを目撃した場合は刺激を与えず近づかないように呼びかけているほか、警察などと連携して警戒を続けています。

(天文台にヒグマ出没:北海道)
北海道十勝地方の陸別町にある天文台で6月12日にクマが目撃され、町などが注意を呼びかけています。建物の影からゆっくりと出てくるクマ…後ろに回り、山へ走っていきました。警察などによりますと12日午後2時ごろ、陸別町の銀河の森天文台の敷地内にクマ1頭がうろついているのを職員が発見しました。クマは1.5メートルほどで、職員が目撃してから数分後に近くの山へ立ち去ったということです。当時、天文台には4人の客と職員がいましたが被害はありません。陸別町は付近に注意を呼びかける看板を設置するなど警戒を強めています。

(登山客がクマ目撃:徳島)
徳島県那賀町と高知県との県境にある山の中で、登山客の男性がツキノワグマを目撃しました。クマはすぐに逃げて襲われることはありませんでしたが、徳島県はクマと遭遇したらその場から離れるよう注意を呼びかけています。徳島県那賀町と高知県香美市の県境にある、石立山で11日、登山をしていた男性がクマを目撃しました。男性が20メートルから30メートル離れた安全な場所でカメラで撮影した写真では、クマが、こちらをじっと見つめ、手前の岩と比較しても、体の大きさがわかります。さらにその後に撮った動画では、クマは男性に気がついたのか反対方向に走って逃げていく姿が映されていました。撮影した高知県に住む田中伸一さん(67)は、これまで石立山に40回ほど登ったことがあるということですが、クマを目撃したのは初めてだということです。当時の状況について田中さんは「最初に見た時点で黒くて大きい姿だったのでクマだとわかり、びっくりした。これから自分が通る予定だった下山ルートの方向に向かって逃げていったため、しばらくは逃げたクマと再び遭遇しないか、緊張が続きました」と話していました。県鳥獣対策・里山振興課の向椋太朗主任主事によりますと、男性が目撃したのは、四国に生息が確認されているツキノワグマで撮影された写真や動画から大人とみられるということです。環境省によりますと、クマの分布は本州などの広い範囲で拡大傾向にあり、全国では昨年度、クマの被害を受けた人は219人と過去最悪だった一方、四国では、絶滅のおそれが高いとしています。県によりますと、ツキノワグマの生息数は剣山山系から高知県にかけて16頭から24頭のみとみられています。向主任主事は「ツキノワグマは警戒心が強く人を襲うことはめったにない。クマと遭遇した場合は、まず、その場から離れ近づいたり、注意を引く餌やりをしたり」しないようしてほしい」と注意を呼びかけています。

(住宅街でイノシシの目撃情報:長野)
13日、長野市の住宅街でイノシシの目撃情報がありました。市や警察が注意を呼びかけています。13日朝9時ごろ、長野市篠ノ井二ツ柳の市道で成獣とみられるイノシシの目撃情報がありました。現場は、近くに小学校や中学校がある住宅街で、警察や市、県の職員が約2時間、周辺を捜索しましたが、発見には至りませんでした。市や警察が注意を呼びかけています。

(クマ・イノシシに続いて「シカ」出没:新潟)
13日夕方、新潟市西区の海岸近くでシカの目撃情報がありました。市は見かけても近づいたりしないよう注意をよびかけています。新潟市西区役所によりますと、13日午後6時半ごろ、「西区の上新栄町の松林にシカのようなものがいる」と市民から連絡がありました。大きさなどは不明です。その後は目撃情報は寄せられていないといいますが、西区役所は見かけても近づいたり刺激したりしないよう注意をよびかけていて、地域の住民に防災メールも送信しています。上新栄町付近では、去年も海岸の近くでシカの目撃情報があったということです。

(連日出没「クマ・クマ・クマ…」:青森)
青森県八戸市では、13日からクマの目撃が相次いでいて、市内の小学校では14日朝、保護者が車で児童を送り届ける対応がとられました。クマが目撃されたのは八戸市市川地区で、13日午後3時ごろ、寺の近くにある道路を横切って茂みに入ったということです。その後も周辺で、少なくとも5件の目撃情報が市に寄せられたということです。このため、近くにある八戸市立多賀台小学校では14日朝、保護者が児童を学校まで送り届けるなどの対応がとられました。朝の校内放送では、竹花剛二校長がクマに注意するよう全校児童に呼びかけました。また、14日も市内ではクマの目撃が2件あり、午後4時ごろにはふたたび市川地区で目撃されています。隣接するおいらせ町でも連日、クマの目撃が相次いでいて、警察などがパトロールして警戒にあたっています。

(クマとみられる目撃情報2件相次ぐ:広島)
広島県内で15日朝、クマとみられる動物の目撃情報が相次いだ。午前4時40分ごろ、広島市安佐南区伴南4丁目で「成獣のクマ1頭を見た」と目撃者から110番があった。同7時ごろには北広島町戸谷付近で熊と思われる大型の獣を見たと、山県署に連絡があった。いずれも署員が付近を調べたが、見つからなかった。両署は自宅の戸締まりや、クマなどの動物を見つけても近寄らないよう呼びかけている。

(クマの目撃情報 :広島)
広島県廿日市市で13日午後、クマの目撃情報がありました。市や警察が警戒をするほか、目撃された動物がクマかどうかを調べています。市と警察によりますと、13日午後3時ごろ廿日市市阿品台西で、クマ一頭の目撃情報がありました。体長は50センチ程度とみられます。市は、同時間帯に撮影された画像などを確認し、目撃された動物が、クマかどうかについて調べています。廿日市市では5月末に、市街地でクマが目撃されています。今回、目撃された動物とは、別個体とみられています。警察は、通学路付近などのパトロールをして警戒するほか、クマを目撃した場合、▽絶対に近寄らずすぐに110番する▽クマを驚かせないように大声を出したり走って逃げたりするのはやめるよう呼びかけています。

(路上で死んだクマ見つかる:青森)
青森市では、14日朝、路上でクマが死んでいるのが見つかりました。市によりますと、14日午前8時すぎ、青森市大別内葛野の路上で体長およそ70センチから80センチのクマが死んでいるのが見つかりました。このクマによる被害はないということです。市は、現場付近に「クマに注意」と書かれた看板を設置したほか、ホームページやSNSを通じて注意を呼び掛けています。2024年度に入ってから、青森市内でクマが目撃されたのは今回で33件目です。

(仁和寺近くでクマ目撃情報:京都)
14日朝早く、京都市右京区でクマを目撃したという通報があり、警察が注意を呼びかけています。14日午前4時20分ごろ、京都市右京区御室住吉山町の市道で、車で通りかかった男性が「クマを1頭目撃した」と警察に通報しました。車のドライブレコーダーにはクマのようなものが写っていて、男性は、「クマは道路を走ったあと山へ入っていった」と話しているということです。現場は、仁和寺から北に800メートルほど離れた右京区と北区の境界付近で、北区役所では、目撃情報を受けて、「熊出没注意」と書かれた看板を新たに設置しました。警察によりますと、現場近くでクマが目撃されるのは、ことしに入って初めてだということです。警察は、▼クマを目撃したときは、決して近づかず、役所か警察に連絡すること、▼出くわしたときは大声を出さずにゆっくり後ずさりしながら避難することなど、注意を呼びかけています。

(住宅の庭でクマと対峙:福井)
県内でクマの出没件数が過去最多のペースとなる中、6月9日、越前市の住宅の庭にクマが現れ、住民の男性が対じした際の驚きと恐怖を語りました。周辺でも目撃情報が相次いでいて、市が警戒するよう呼びかけています。6月9日の午後4時半ごろ、越前市文室町の山本義實さんが(76歳)自宅の庭で洗濯物を取り込んでいたところ、5メートル先にある栗の木から何かが落ちてきて確認したところ、クマだったということです。クマは体長は80センチくらいで、山本さんに気づいて茂みに移動したあと、約10分間山本さんとにらみ合いを続け、その後、一度姿を消したもののすぐに姿をあらわしました。山本さんは隣に住む息子に助けを求め、通報を受けた警察などが駆けつけて、追い払うために音を鳴らすなどした結果、クマは1時間ほどでその場を去ったということです。山本さんの息子が自宅の2階から撮影した映像には、クマが近くの茂みの中で草などをムシャムシャと食べている様子がうつっています。山本さんは「文室町に住んで36年になるがまさか自分の家の近くで出るとは思わなかった。腰が抜けるほど驚いたし怖かった。あの時以来洗濯物を干すときはクマよけのために笛を吹いている」と話していました。越前市によりますと、市内では6月に入って11件のクマの目撃情報があり、半数以上の7件が文室町だということで、市ではこの地区を重点的にパトロールを行い、捕獲用のおりを設置するなどして市民に警戒するよう呼びかけています。

(事故の衝撃で跳ね飛ばされたクマが“2回転”:宮城)
宮城・仙台市泉区の一般道で12日、走っていた軽自動車に、突然飛び出したクマが衝突した。事故の衝撃で、車体がへこんだが、衝突された軽自動車を運転していた男性には幸いにもケガはなかったという。12日午前7時頃、仙台市・泉区の乗用車や通行人も通るごく普通の道で、飛び出してきたクマと軽自動車と衝突する事故が起きた。クマは衝突した衝撃で跳ね飛ばされ、クルクルと2回転。「何かにぶつかったような…」と硬直する様子があったものの、何事もない様子で立ち上がって走り去った。また、衝突された軽自動車の車体にはへこみが残っていたという。車をへこませるとなると、その衝撃の強さがうかがえる。なぜ人間の往来が多い場所でクマとの事故が起きたのか、正確な原因はわかっていない。現場は車の通行に加え、日中はランニングをする人も見受けられた。一見するとクマも寄り付かなそうな場所にも感じられるが、記者が、現場付近を取材すると、道路横の脇道には様相の変化が見られた。脇道に入ると人気のない林道が広がっており、急に山道に迷い込んだかのような感覚を覚える。

(渓流釣り中に“獣臭”目の前にクマが:静岡)
6月13日午後、静岡市清水区の山間部でクマの目撃情報があり、市が注意を呼びかけています。目撃した男性とクマの距離は約10mほどで、男性が「クマァー」と叫ぶとクマは退散、男性にけがなどはありませんでした。目撃情報があったのは、静岡市清水区大平の山間部です。6月13日午後2時頃、静岡市内に住む男性(34)が興津川で渓流釣りをしていた際、獣臭がしたので、周囲を確認したところ、後方にクマを発見したということです。男性によりますと、クマとの距離は約10mで、男性が「クマァー」と繰り返し叫ぶと、クマは驚いたよう山中へと消えていきました。男性急いで山を降り、午後3時頃に静岡市に通報したということです。男性にけがなどはありませんでした。静岡市の職員が現場に駆け付けましたが、クマは発見されず、山に帰ったとみられています。市は近くに看板を設置し、注意を呼びかけています。

(ジビエ買い取り、シチューに:石川)
地震で販路を失った食材を有効活用しようと、横浜市の一般社団法人「曙(あけぼの)会」が13日、穴水町川島のガソリンスタンド森本石油で、買い取ったジビエ(野生鳥獣肉)ソーセージを使ったシチューを地元住民らに振る舞った。昨年4月に設立された同会は、関東や関西など全国の士業や起業家らでつくる社会貢献団体。発災直後の1月上旬から被災地に支援物資を届け、災害ボランティアにも取り組んでいる。ジビエソーセージは森本石油の森本敬一社長(53)が代表を務める有限会社「クリエイト」(同町)の商品。地震により卸先の県内飲食店や道の駅が閉業したり、休業が長引いたりして行き場を失っていた。現地の関係者を通じて窮状を知った同会は、200本を購入して支援。さらに「被災者のためになれば」とソーセージを使った炊き出しを企画した。東修示会長(43)ら会員5人がタイヤ保管庫を借り、ソーセージ入りのブラウンシチュー200食を用意。地元のパン屋「ベーカリーH&M」から仕入れたパンとともに提供した。森本さんは「わざわざ関東からこういった支援はありがたい」と喜ぶ。東会長は「被災地のために少しでもなれれば」と話した。

(「ジビエ自販機」いよいよ稼働開始!:千葉)
2024年6月6日(木)、習志野市鷺沼台に設置されていたジビエ自販機が、ついに稼働開始しました!自販機のオーナーさんによると、オーナーさんは他に本業をお持ちで、過去にはクレー射撃の千葉県代表も務めたスゴイ方。もちろん狩猟免許も保持者でもあります。最近、千葉県をはじめ全国で農作物を荒らす生物として鹿やキョンが問題となっていますが、駆除された個体は多くが廃棄。これを有効活用するため、2023年に設立された君津のジビエテーマパーク「猟師工房ドライブイン」とコラボしたのが今回の自販機。徹底的に管理された安全で安心な加工処理が施されたお肉が買える、かなり珍しい上にとっても意義のある自販機です。商品はバラエティ豊かでどれも手軽で美味しそう。「特選鹿肉カルビ丼の素」はさっと炒めてご飯に乗せたらできあがり!「特選猪バラスライス」はバラ肉好きな方は注目ですね!鹿の和風クリームコロッケや鹿チョリソーもあります。変わり種の商品もあります。猪のミートローフはお酒のお供にぴったりで、ペット用の鹿肉ミンチも販売されています。このペット用ミンチは食肉製造施設で加工された高品質の商品なんだとか!大事な家族ですから安全安心なものを食べさせてあげたいですよね。

(駆除したシカを製品化「なめし革」完成:島根)
シカによる農作物への被害拡大が懸念される島根県美郷町。これまでこうした獣害を逆手に取った町おこしを進めてきましたが、今回新たな取り組みをはじめます。目を付けたのはシカの肉ではなく、皮です。テーブルの上に広げられたのはシカのなめし革。農作物への被害を防ぐために美郷町内で駆除されたシカの皮を加工したものです。美郷町ではこれまで長年にわたり駆除したイノシシの有効活用に取り組んできましたが、近年は、町内で捕獲が急増している「シカ」の活用に取り組んでいます。駆除したシカの肉を広島市の安佐動物園で飼育されているライオンのエサや、町内の飲食店で唐揚げにして定食メニューに。創意工夫を凝らして有効活用してきました。そして今回、目を付けたのは肉ではなく皮。新たな取り組みとはシカのレザークラフトです。駆除したシカの皮を剥いで東京の皮加工会社に送り、約1カ月かけてなめし革に加工。この日はこれまでイノシシの皮を使って革製品を作ってきた地元の婦人会になめし革をお披露目しました。シカの皮はイノシシの皮よりも柔らかいため加工はしやすいものの、耐久性をどう高めるかが今後の課題だといいます。地元皮革手芸グループ青空クラフトスタッフ:「(イノシシと)手ざわりが全然ちがいます。一番いいのはお財布とかタッセルという感じですね」。美郷町美郷バレー課・安田亮さん:「食の部分と未利用の部分をバランス良くだんだん体系的に使えるようになってきた。今後はこれをさらに充実していくとともに、食の部分と未使用の部分のメニューをどんどん増やしていきたい」。厄介者のシカの皮を使ったレザー製品は今年10月に町内で開かれるイベントでお披露目される予定です。

(鹿皮なめし体験「本当に大変」:長野)
大町市美麻小中学校の7年生12人は14日、鹿の毛皮のなめし体験をした。地元地区の交流人口増加を目的に、本年度は有害鳥獣として駆除される鹿の活用法を探っている。

(捕獲したシカ、感謝して肉に:長野)
筑北村の聖南中学校で14日、総合的な学習の時間で地元の食について探究している1~3年生のグループ17人が、ジビエ肉の解体業を営む茅野市の近藤重さん(51)の講義を受けた。村内で捕獲されたニホンジカは全て近藤さんの会社で処理されていて、おいしく食べられるように努力していることを学んだ。近藤さんは20歳から狩猟を始め、「食べ物やいただく命への感謝の思い」から30歳の時に起業したことを語った。鹿肉の部位の説明をし、「血が肉の硬さや臭みのもとになる。きれいに処理すれば誰でもおいしく食べられるようになるので、絶対に手を抜かずにやる」と強調した。わなに掛かって死んでしまい、食肉に適さなくなった鹿はペットフードに加工され、無駄にしないようにしていることも説明した。鹿は放っておくと増える一方のため、「頭数を管理するのは人間の仕事」と語った。生徒からは「解体の道具は?」「タンパク質が牛や豚より多いのはなぜ?」といった質問があった。8月30日には実際に肉を切る体験も行われる予定で、2年生の宮澤歩夢さんは「バラの部分の切り方を知りたい」と楽しみにしていた。

(“迷惑動物”キョンを焼いて食べてみた!)
「八丈島のきょんっ!」という漫画「がきデカ」のギャグを知っているのは中高年男性がほとんどだろうか。シカ科の生き物であるキョンは、見た目も小鹿のようで愛らしい。しかし今、本州で「キョン」はシャレにならない問題を引き起こしている。千葉県南部を中心にキョンが大繁殖し、対策が喫緊の課題となっているのだ。2001年に勝浦市のテーマパークから逃げ出した数匹が野生化し、現在は7万匹を超えるほどに。育てている花や作物の葉を食い荒らす被害も多く、千葉県では報奨金を出して防除を図っているが、鴨川市の住人は「最近、見ない日はない。目に見えて増えている」と話す。増え続ける迷惑動物として名をはせたキョンだが、台湾やヨーロッパでは高級食材とされている。ならば、と猟師と料理人にお願いしてキョン料理を食べてみることに。「まずはシンプルに焼いたキョンのモモ肉を塩とこしょうで召し上がってください」。テーブルに皿が置かれたとたん、焼き立てのステーキのようないい香りが漂ってくる。ひと口食べると、思わず「うまい!」と声が出てしまった。肉質はとても柔らかく、もちろん臭みはまったくない。やや肉汁は少ないが、味も見た目も赤身の牛肉に近い。2皿目は夏みかんソースとグリーンマスタードを添えた一品。夏みかんの甘酸っぱさで肉質がよりジューシーに感じられる。3皿目はヒレ肉に上総牛のデミグラスソースとゴルゴンゾーラチーズ添え。チーズの強い味にも負けず肉自体の味が引き立っている。4皿目は君津産のイチゴソースがかかったヒレ肉で、これが絶品。お代わりが欲しくなるほどだったが、残念にもキョン肉が尽きてしまった。キョン料理を特別に作ってくれたのは鴨川市のイタリア料理店「チェルカトローヴァ」オーナーシェフの北浦洋平さん(39)。新鮮なキョンの肉を提供してくれたのは、鴨川市で猟師をしている苅込太郎さん(40)。当日の朝、わなにかかったばかりのキョンだという。キョン猟は、キョンの通り道に「くくりわな」を置く。わなを踏むとワイヤーが締まり、脚を捉える仕掛けだ。わなにかかったキョンを回収したら、素早く血抜きをする。それがおいしく食べるコツだと苅込さんは言う。「ちゃんと処理をしたキョンの肉は本当においしいです。私も自分で調理をして食べますが、ほとんどを中華料理の素材として使っていました。今日いただいたようなイタリア料理風は初めて。驚くほどおいしかった」。5月30日には、キョン被害の拡大を食い止めるために千葉県のお隣、茨城県でも報奨金制度をスタートさせた。キョンを撮影したうえでの目撃情報に2000円、捕獲すれば1匹3万円が支払われるという。猟師も驚くほどおいしいのだから、いっそのこと名物料理にして食べてしまえばいいのではないだろうか。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、15日午前6時30分ごろ、富谷市穀田瀬ノ木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、14日午後3時15分ごろ、富谷市三ノ関膳部沢上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、13日午後3時50分ごろ、色麻町志津鷹巣川原田付近にクマが出没しました。

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