<射撃ニュース8月>
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(85歳男性、クマに襲われてけが:秋田)
13日朝、横手市十文字町の畑で、85歳の男性がクマに襲われ、けがをしました。警察と猟友会が周辺の警戒にあたるとともに、住民に注意を呼びかけています。現場は、横手市十文字町木下の畑です。警察や消防などによりますと、13日午前8時半ごろ「自宅付近の屋外でクマに襲われた」と家族を通じて119番通報がありました。襲われたのは、近くに住む85歳の男性で、腕、頭にけがをしていて、秋田市内の病院で手当てを受けています。病院に運ばれる際、男性は意識があり、会話もできる状態だったということです。男性を襲ったのは、体長約1メートルのクマ1頭とみられています。現場はJR十文字駅から北西に約6キロの木下広域健康広場付近で、民家も多く建ち並ぶ地域です。警察と猟友会が周辺の警戒にあたるとともに、住民に注意を呼びかけています。県内で今年、クマに襲われてけがをしたのは、男性が10人目です。

(72歳女性、住宅の敷地内でクマに襲われ重傷か:埼玉)
12日午後、埼玉県小鹿野町の山あいにある住宅の敷地内で、72歳の女性がクマに襲われ、顔などにけがをしました。命に別状はないものの重傷とみられ、警察が注意を呼びかけています。12日午後3時ごろ、埼玉県小鹿野町両神小森にある住宅の敷地内で、この家に住む72歳の女性がクマに襲われたと消防に通報がありました。女性は顔や首を引っかかれてけがをして病院に運ばれ、警察によりますと、命に別状はないものの重傷とみられるということです。消防によりますと、女性は自宅の敷地内で花を摘んでいたところクマに襲われ、近くの住民を通じて消防に通報したということです。現場は小鹿野警察署から西へ15キロ離れた山あいの集落で、最近、周辺でクマの目撃情報は寄せられていなかったことから、警察が住民に注意を呼びかけています。

(イノシシにかまれる、犬の散歩中の男性けが:大分)
14日朝、大分市の路上で、犬の散歩をしていた男性がイノシシに襲われ、手や足をかまれるけがをしました。イノシシは現場から走り去ったということで、警察が注意を呼びかけています。警察によりますと、14日午前5時ごろ、大分市南生石東の路上で、犬の散歩をしていた49歳の男性が体長1メートルほどのイノシシに襲われました。男性は左手と左足をかまれ、全治2週間のけがを負いました。イノシシは北の方向に向かって走り去ったということです。現場はJR日豊本線の西大分駅から南東方向に400メートルほどの高台にある住宅地の一角で、近くには墓地があり、お盆の墓参りに訪れる人もいることから、警察は注意を呼びかけています。大分市によりますと、イノシシについての相談件数は年々増加傾向にあり、昨年度は697件と前の年度の1.6倍に上ったということです。市は、野菜くずや農作物を外に放置しないなど、イノシシが寄り付く環境を作らないようにしてほしいとしています。

(エゾシカ捕獲、15万頭近くと過去最多も目標の8割程度:北海道)
エゾシカの増加で農作物などの被害が拡大する中、道内では昨年度過去最多の15万頭近いシカを捕獲したものの目標の8割程度にとどまりました。推定の生息数は前の年度より1万頭増え、道は繁殖を防ぐためメスの捕獲対策を進めることにしています。道内のエゾシカの生息数は近年、増加傾向が続いていて、農業被害や交通事故が増えているほか、列車の運行などにも影響が生じています。このため道内の市町村は駆除などの取り組みを強化していて、昨年度、捕獲されたシカは14万9630頭と前の年度よりも4600頭あまり増加し、過去最多となりました。一方、生息数は推定でおよそ73万頭と前の年度より1万頭増え、農作物などの被害額は48億円あまりにのぼっています。道によりますと、ハンターの報奨金を増額したり、わななどを設置したりした自治体があり、捕獲数が増加したものの、目標としていた18万5000頭の8割程度にとどまったことで繁殖を防ぐことができなかったということです。道は2026年までの3年間をエゾシカの「緊急対策期間」と定めていて、ことし10月からはメスのシカを食肉処理場に持ち込んだときの報奨金を1万円に引き上げるなど、捕獲対策を集中的に進めることにしています。

(クマ出没防止へ環境省が交付金)
4月に指定管理鳥獣に追加されたクマについて、環境省は9日までに、都道府県などが実施する対策事業を対象にした交付金メニューの概要を公表した。捕獲に偏らないよう事業内容を拡充し、出没防止策や、市街地への出没を想定した研修、訓練などへの支援を盛り込んだ。2024年度の指定管理鳥獣の交付金事業に割り当てられた25億円から活用できる。クマは先行して指定されたシカやイノシシに比べ繁殖力が弱く、専門家は異なる支援メニューが必要だと指摘していた。環境省は「クマ類総合対策事業」として、捕獲だけでなく人的被害の軽減に向けた取り組みを含めた。クマを誘引する果樹の除去や侵入防止柵の整備、市街地・集落への出没を想定した訓練に対し、事業費の2分の1を交付することとした。また、自治体職員の専門知識の向上や捕獲技術者の育成のための費用を、200万円を上限として支給。定額を超える分は2分の1以内の範囲で支援する。

(マダニ感染症(SFTS)で今年初めて死亡:愛媛)
愛媛県は9日、宇和島保健所管内の男性が今年初めてマダニ感染症のSFTSで死亡したと発表しました。死亡したのは宇和島保健所管内の60代の男性です。県によりますと男性は7月25日に発熱を訴え医療機関を受診。入院して検査し31日にSFTSに感染していたと診断され8月6日に死亡しました。症状は発熱のほかにも、頭痛、腹痛、下痢、血小板と白血球の減少が見られたとしています。男性は山などマダニがいる場所に行ったことがあるということです。県内でSFTSの感染による死者は今年初めて。届け出が始まった2013年以降での死亡例は13人目です。また今年に入って感染者は4人確認され、過去5年で最も多かった2年前の患者の数と同じになっています。県はマダニ感染症は春から秋にかけて患者が増加する傾向があり、農作業やキャンプなどを行う際は長ズボンや長袖の服、足を完全に覆う靴などを身に付けたり、防虫スプレーを使ったりするよう呼びかけています。

(ニホンジカの飼育作業していた男性が死亡、業務を監督する立場の地方公務員の男性を業務上過失致死の疑いで書類送検:島根)
去年10月、島根県飯南町の中山間地域研究センター内にあるニホンジカ飼育場で作業員の男性が亡くなった事件について、雲南警察署は業務を監督する立場の地方公務員の男性(57)を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。事件があったのは、去年10月、島根県飯南町の中山間地域研究センターにあるシカの飼育施設で、草刈り作業をしていた60代の男性職員が全身に傷を負って倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されました。センターでは、飼育動物などへの安全対策をまとめたマニュアルを策定し、「角による攻撃を受けないよう距離を保つ」などを定めていましたが、鹿の世話は亡くなった男性1人が行うことが常態化していました。雲南警察署は捜査の結果、適切な危険防止措置を講じなかったとして、業務を監督する立場にあった地方公務員の男性(57)を書類送検しました。中山間地域研究センターでは、死亡事故を受けて今年5月にシカの飼育場を改良。フェンスで区切りを増やし、作業員とシカが同じ場所で作業しないよう、マニュアルを見直すなどの防止策を講じています。

(イノシシで農作物に被害、地震の影響で電気柵設置進まず:石川)
能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市の田んぼでは人手が足りず電気柵の設置が追いつかないためイノシシによる被害が出ています。輪島市のコメ農家山下祐介さん(38)の田んぼでは能登半島地震の影響による地割れや用水路が崩れるなどの被害を受けて現在はおよそ2ヘクタールと地震の前に比べておよそ2割の面積でしか稲を育てられていません。こうした中、山下さんは今月5日、イノシシが稲を踏み荒らしたとみられる跡を見つけました。山下さんによりますと、イノシシが田んぼに入り稲に体をこすりつけたりするとにおいもつくなどして収穫ができなくなるといいます。今回の被害を受けてイノシシが入ったおよそ850平方メートルの田んぼですべての稲の収穫をあきらめることも検討しています。8日、山下さんの田んぼの周囲には近づく動物に電気ショックを与える電気柵が急きょ設置されました。輪島市では例年は穂が出る前の6月から7月上旬にかけ、地域の農家どうしが協力し電気柵を設置するといいます。しかしことしは、能登半島地震による被害で地元から離れて生活する農家も多いため電気柵を設置できていない場所も多いということです。山下さんは「被害を見て率直に残念な気持ちだ。地震の影響で自分たちの生活もままならない中で、イノシシの電気柵をみんなで設置するというのは後回しにならざるを得ない」と話しています。能登半島地震の影響で石川県能登町では、獣害対策用の電気柵を保管していた建物が全壊する被害が出ていて、柵を使うことができなくなっています。能登町によりますと、被害を受けたのは能登町柳田の百万脇集落にある農作物に近づく動物に電気ショックを与える電気柵を保管していた建物です。住民からの連絡を受けてことし6月、職員が現地で確認したところ、保管していた電気柵などが取り出すことができない状況でした。町では、国の補助金を活用しイノシシなどの対策として集落ごとに電気柵を貸し出していて被害を受けた建物には8つの区画分が保管されていました。町によりますと、昨年度のイノシシの捕獲数は、町全体でおよそ300頭で被害を受けた水田の広さはあわせて1000平方メートルで被害額はおよそ6万3000円だといいます。町では、百万脇集落の住民に対して電気柵の利用を改めて申請してほしいと呼びかけています。

(銃刀法改正で拳銃該当のエアソフトガン「M29パワーアップマグナム」所持か:静岡)
自宅で拳銃を所持していたとして、静岡市に住む74歳の男性が書類送検されました。拳銃は、以前、エアソフトガンとして日本の玩具メーカーから販売されていたものです。銃刀法違反(拳銃所持)の疑いで書類送検されたのは、静岡市に住む自動車販売業の74歳の男性です。警察によりますと、男性は2024年5月23日、自宅で回転弾倉式拳銃一丁を所持した疑いがもたれています。警察がサイバーパトロールをする中、男性がオークションサイトに出品していた拳銃を発見。その後、家宅捜索などを経て拳銃の所持が発覚しました。男性はオークションサイトに出品するまで違法性を認識していなかったということです。この拳銃は、日本の玩具メーカーから販売された「M29パワーアップマグナム」と呼ばれるエアソフトガンですが、1986年、銃刀法の改正で拳銃に該当するとされ販売が禁止となり、回収措置が取られていました。

(「犬猿の仲」を利用した過疎対策:長野)
遊休農地をドッグランへと生まれ変わらせることで過疎対策につなげたい。北アルプスのふもとにある長野県大町市で、そんな実験的な取り組みが進められている。中山間地の農家にとっての悩みの種といえば猿などの害獣対策。その被害軽減に向け、ドッグランを設けることで「一石二鳥」の効果が狙えると考えたという。計画を進めているのは、大町市美麻地区(旧美麻村)でジビエの活用や移住者を増やす活動などをしている一般社団法人地域づくり美麻。美麻地区の遊休荒廃農地2カ所を地主から借り、地元の間伐材などで柵を設けて、秋ごろに相次いで開設する。2カ所で計0・5ヘクタールほどの広さという。市によると、昨年度の市内の害獣被害は1041万円にのぼる。この数年は鹿による被害が急増しているという。美麻地区でも鹿が作物の新芽を食べたり、猿がカボチャなどの野菜を食い荒らしたりする被害に悩んできた。

(「クマアラート」発令へ:三重)
県内でツキノワグマの出没件数が急増していることを受け、県は9日、危険性に応じて住民に注意を促す「県ツキノワグマ出没注意報等(クマアラート)」を発令すると発表した。アラートは「注意報」と「警報」の2種類。防災無線や、ホームページ、SNSなどで周知する。県内7か所の農林(水産)事務所ごとに、1か月のクマ出没件数が平均値の2倍に達した場合、注意報を出す。人への被害が出れば、市町単位での警報となる。今年度の出没件数は、8日時点で63件。昨年度の40件を既に超え、過去最多のペースとなっている。

(伊吹山の食害対策へ、県境を越えて協定)
岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山の豊かな植生を取り戻そうと、揖斐川町、関ケ原町と滋賀県米原市は「伊吹山の再生、振興に関する広域連携協定」を結んだ。3市町は、食害が深刻化するニホンジカの捕獲や植物の保全に協力して取り組むことを確認した。気候や地理的な立地条件から、伊吹山には「イブキ」と名の付く希少な植物をはじめ、独自の固有種が多く自生する。しかし、近年は地球温暖化の影響で増えすぎたニホンジカが、高山植物を食い荒らす被害が深刻化。土の保水力が弱まり、山肌の土砂が豪雨で流出しやすくなった。7月には同市伊吹地区で土砂災害が3回発生しており、周辺地域は危機感を募らせている。

(相次ぐ「クマの民家侵入」39件発生:島根)
泥棒が入ったかのように荒らされた部屋、中身が全てひっくり返された冷蔵庫…今、島根県益田市内で民家が荒らされる被害が相次いでいます。先日、ついにこの部屋を荒らしたとみられる犯人がついに捕まったといいますが、その正体とは…。ぐちゃぐちゃに荒らされてしまった部屋。冷蔵庫は壊され、中身が全てひっくり返されてしまっています。まるで泥棒が入ったかのような惨状。この部屋を荒らした犯人、「クマ」です。益田市匹見町内では、この夏、クマが民家に侵入する被害が相次いでいます。去年はこうした被害は0だったのに対し、今年は5月から7月の3か月だけでクマが家屋に侵入した件数は39件。中には、施錠していた勝手口を破って侵入してきたケースもあるほか、複数回入られた家もあるといいます。市や県は、クマを捕獲しようと被害があった場所の近くに箱わなを設置。今月2日にオスのクマ、今月3日にメスのクマが捕獲されました。このうち、匹見町落合で捕まった体長1メートル45センチ、体重83キロのオスの成獣は、付近で立て続けに民家や集会所に侵入していた個体の可能性があるとのこと。クマはそれぞれ捕獲後に殺処分されたということです。ただ、益田市では8月に入ってもクマの目撃などが相次いでいて、県や市は戸締りを行い、外にゴミ等を置かないようにすること、クマを見かけた際は刺激しないよう慌てずに静かに立ち去るなど、一層の注意を呼び掛けています。

(クマ相次ぐ出没に展望台・キャンプ場閉鎖:北海道)
歩道を歩いていたら突然、現れたのはクマでした。北海道東部の標茶町では湖を泳いだり、道路を横断したりと、目撃が相次いでいます。標茶町塘路の国道に突然、現れたクマ。男性は慌てて向きを変え、逃げ出します。その後、男性を追うそぶりを見せたクマでしたが、車に気を取られたのか、草地に逃げていきました。いったいクマの狙いは何だったのでしょうか?地元のハンターに聞きました。「(動画のクマは)威嚇している状況ではない。ウロウロしているだけ」(北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長)。もしクマに遭遇したら。「(クマに遭遇したら)そのまま下がっていくしかない。ある程度、離れたら走る。目を離したら絶対ダメ」(後藤支部長)。この周辺ではクマの目撃が相次いでいます。釧路湿原の東側に位置する塘路湖では、湖を泳ぐクマの姿が2回も。さらにJR塘路駅近くで国道を横断する子グマ2頭が。夏の行楽シーズン中の相次ぐクマの出没。町は周辺の展望台や遊歩道、キャンプ場を閉鎖しました。

(シカの食害深刻、斜面の裸地化が進行:滋賀)
岐阜・滋賀県境にある伊吹山(1377メートル)でシカによる食害が深刻化している。希少植物や揖斐郡揖斐川町の伝統文化になっている薬草は食い荒らされ、斜面では裸地化が進行。山の保水力が低下し、山裾の市町では土砂災害が相次いでいる。被害の拡大を受け、麓の揖斐川町、不破郡関ケ原町、滋賀県米原市は11日、連携協定を結び、広域的な対策に乗り出した。関係者によると、同所では2010年代からニホンジカが顕著に増加し、現在は山頂付近に100~200頭ほどが生息しているとみられる。協定には、ニホンジカの捕獲や斜面の崩壊防止、希少動植物の保全などが盛り込まれた。揖斐川町も複数頭が捕獲できる囲いわなを導入するなどし、捕獲を強化していく。米原市などは山頂に植生防護柵を設置するなどの対策を講じ、23年度は22年度の約3倍に当たる約230頭を山全体で捕獲した。一方で、即効性のある手立てはなく、植生の回復には10年単位の時間がかかるとみられる。シカの食害が一因とされる災害も起きている。揖斐川町春日地区笹又上部の斜面では裸地化が進行し、21年9月には土砂崩れが発生。下部の農地まで土砂が流れた。米原市でも今年7月に相次いで土石流が発生し、複数の民家が巻き込まれた。食害の影響で山の保水力が低下していると指摘されている。伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場(米原市)で11日行われた協定締結式で、協定書に署名した岡部栄一揖斐川町長は「町としても喫緊の課題。伊吹山の再生、ひいては地域活性化につなげたい」、西脇康世関ケ原町長は「簡単な話ではないが、多くの人の力を借り、以前の姿を取り戻したい」と話した。

(伊吹山再生へ連携協定:滋賀)
滋賀県米原市は、岐阜県との県境にある伊吹山で、去年からことしにかけて土砂災害が相次いでいることから、隣接する岐阜県の自治体と連携して災害を防ぐための協定を結びました。滋賀県米原市では、岐阜県との県境にある伊吹山で、去年7月に登山道で土砂崩れが発生したほか、先月(7月)にも複数回にわたって土砂が流れ出し、ふもとの住宅に流れ込むなどの被害が相次いでいて、市は、シカによる食害などで山の保水力が失われたことが主な要因だとみています。これを受けて、米原市と、隣接する岐阜県の関ケ原町、それに揖斐川町は、11日、連携して災害を防ぐための協定を締結しました。11日は伊吹山の山頂近くにある駐車場で協定の締結式が行われ、米原市の平尾道雄市長らが協定書に署名しました。今後は、▽斜面が崩れるのを防ぐため、植物の回復に連携して取り組むことや、▽効果的にシカを捕獲するため、それぞれの自治体が独自に行っていたシカの生息についての調査結果を共有することにしています。米原市の平尾市長は「滋賀県と岐阜県が一体となって伊吹山の再生に取り組むスタートラインに立つことができた。専門家の意見を聞きながら、シカをどう効果的に捕獲していくか検討していきたい」と話していました。

(シカ用ワナにクマが…!猟友会も驚く“異例”の多さ:靜岡)
クマの目撃や被害が全国的に増加する中、静岡県富士宮市ではシカを捕獲するために仕掛けられたワナに誤ってクマがかかるケースが相次いでいる。クマはどんなワナにかかったのか?一方、捕獲されたクマを駆除せずに山に返す理由はどこにあるのか?木の間で動く黒い物体。かなり大きく見える。2024年6月16日、富士宮市の白糸地区にある山林で見つかったオスのツキノワグマだ。第一発見者は「田んぼの様子を見に行った時に(シカ用の)ワナが仕掛けてあるので見に行った。クマがかかっていて、驚いたというものではなく、びっくり、怖くて急いで逃げてきた」と、その時の恐怖を振り返る。さらに3週間後の7月8日。富士宮市根原の山林にまたしてもツキノワグマが現れ捕獲された。西富士山麓猟友会の藤浪庸一 会長は「ちょっと異例。今までにこれほど多く錯誤捕獲でワナにかかったことはない。個体自体(クマ)もかなり痩せている。食べるものがないから、どうしても下りてきてしまう状況だと思う」と指摘する。2024年に入り、富士宮市ではシカ用のワナにクマが誤ってかかってしまう、いわゆる「錯誤捕獲」が相次いでいて、6月と7月の2カ月だけで9頭にのぼる。クマはどんなワナにかかったのか。7月18日、実際に錯誤捕獲でクマが捕らえられた現場を地元の猟友会に案内してもらった。クマが捕獲されたワナはいずれもニホンジカの駆除を目的に仕掛けられた“くくりワナ”と呼ばれるもので、行政からの依頼を受け猟友会が設置したものだ。足首などにくい込む金具がついた箱型のワナをワイヤーで木に固定してケモノ道に設置する。ワナはわからないように土で覆われていて、動物が踏むと作動する仕組みとなっている。案内してくれた西富士山麓猟友会の内野達雄さんも、これまでに何度かクマの錯誤捕獲を経験しているそうだ。内野さんは「クマはシカと違って恐ろしい。遠くからワイヤーが切れそうかどうか、大丈夫か観察して、それからある程度近寄って見る。確かにクマの方が怖い。ワイヤーの切れる率も高い」とクマの怖さを強調する。現場には7月18日の取材時点でも至る所にクマの痕跡があった。ただ、静岡県内ではこうして錯誤捕獲されたクマは駆除せずに麻酔で眠らせたあと山へ返すのがルールとなっている。一体なぜなのだろうか?県はその理由を「クマは繁殖力が高くない動物といわれ、捕獲圧をかけすぎると絶滅の恐れがある」と説明する。一方で、近年は錯誤捕獲される場所が徐々に人里へ近づき、クマの目撃数も2023年度は過去最多の121件を記録した。県自然保護課・小澤真典 班長:生息範囲が広がっているのかなというところはある。今まではクマがいなかった場所でも見かけるような状況になってしまったために、目撃数が増えたり錯誤捕獲が増えたりということが多く発生していると考えられる。こうした状況について、県猟友会の金澤俊二郎 会長は、「放獣しても元に戻ってきてしまうので、“いたちごっこ”になっている」と危惧し、「クマが人里に近づかないようにする対策はもちろんのこと、場合によっては駆除の実施も視野に入れるべき」と主張する。県猟友会・金澤俊二郎 会長:我々も(静岡県の)決まりを破るわけにはいかない。県と話をして、事故に遭う前に対処していきたい。猟友会によるとクマの錯誤捕獲現場では麻酔業者が来るまで待機するが、麻酔業者が少ないため待機時間が長くなり、クマの動きに非常に神経を使うそうだ。人間とクマの共存はどうあるべきなのか。静岡県は2025年度にかけて生息調査を実施し、現状を把握した上でクマの保護と県民の安心・安全の両立に向けた対応を検討する方針だ。県の生息調査はカメラ調査とGPS調査の2つの方法で行われ、カメラ調査ではセンサーカメラによる撮影でクマの生息密度を把握し、GPS調査では行動パターンや行動範囲を把握する。その上で、得られた結果をもとに、専門家に意見を聞きながら今後の方針を決めるという。

(現役のマタギが直言!数百年にわたる熊との共存を可能にした仕組みとは?:船橋陽馬)
日本ほど、熊と人が密集した土地で共に暮らしているという場所は世界中見渡しても他にない。とりわけ密集度が高い秋田県で人的被害が少なかったのは、マタギという特有の文化の影響と考えられる。山間部や中山間地の営みが消えつつある今、自然環境と人間はどのようにバランスを取っていきていけばいいのだろうか。現状、日本の国土の19%が人工林でスギやヒノキが植えられている。この面積は東北地方全体よりも広いエリアだ。戦後から始まった高度経済成長期において、国策として進められた開墾、スギやヒノキなど針葉樹の造林など、人々が生きるためにその時代時代において需要や必要性があったことは理解できる。しかし、熊をはじめとした野生鳥獣にとって、人間が手を加え変えてしまった森は餌場のない過酷な環境である。それから50年以上経過した今、結果として、野生鳥獣だけではなく人間にとっても生きづらい環境を作ってしまった。国は、そのスギやヒノキを花粉の出ない品種に置き換えようとしている。花粉症という健康被害を防ぐ意味では良いのだろうが、そもそも自然環境を改善しようとする意味では、なんの意味もない。自然環境と人間が互いにバランスを取り合いながら生きていくことは、当然一筋縄ではいかない。しかし、土地の文化は、その土地の人々が気候風土に懸命に適応することで、生まれ育まれ今日に残っている。外部からの力が加わるとそれが一気に崩壊しかねない。だから、私はある程度、その土地の人々へ土地の管理を任せたら良いのだと思う。自分たちの暮らす場所を守ろうとすることはごく自然のことであり、それに対し外部の人たちは土地の意見を尊重し協力する。そんな体制にしない限り土地を守っていくことは難しい。ましてや熊問題に関しては、日々、熊の存在と隣り合わせでいる我々とそうでない人々とでは考え方の根本が違う。自分に当てはめてほしい。最寄り駅まで歩く途中、熊と遭遇するかもしれないという状況の中、安心して日々を過ごすことは果たしてできるのかどうか。近年は山菜やきのこ採り、登山などで熊による人的被害が相次いでいる。様々な憶測が飛び交う中、はっきり言ってしまえば、熊がなぜ人を襲うのか、当の熊に聞かなければ答えは分からない。特にたけのこ(ネマガリダケ)採りの際の事故が多発しているのは、熊も人もたけのこが大好きだから。お互い競い合うかのように山へ入っている。たけのこ採りをした人は分かると思うが、孟宗竹などと違い、細く込み入った竹藪の中では視界も悪く、体全身を動かしながら漕ぎ回らなければ前に進めない。熊も同じような状況で、お互い気付かずに鉢合わせてしまう。ラジオや鈴は警戒音として重要ではあるが、時々人を怖いと思わない熊の個体がいるとなれば、もはや意味をなさなくなる。そんな状況でも、土地の人々は昔から暮らしの一部として毎年欠かさずたけのこ採りをしており、熊がいるからいかないという考えにはならない。さらに言うと、金銭に変える、要は仕事のためにという人はごくわずかで、ほとんどの人が自家消費やお裾分けのために山へ入る。この土地の暮らしを分からない人からすれば、なぜその程度の目的のために、熊がいる場所にわざわざ自らの命を賭けてまで赴くのかと当然の疑問を持つと思う。しかし、顔を洗わず歯磨きをしないで過ごす違和感同様、それが暮らしのルーティーンとなっていると言ったら、少しは理解できるだろうか。いや、それでもなお理解できないのは知っている。それはこの土地で暮らさなければ、結局理解はできないと思う。マタギも同様で、熊を獲ることはこの土地の人々にとって暮らしの一部であり、何にも替えることのできない行為である。日本ほど、熊と人が密集した土地で共に暮らしているという場所は世界中見渡しても他にない。特に秋田県はとりわけ密集度が高く、その中でも今まで人的被害が少なかったのは、このマタギという特有の文化の影響なのではないかと推測できる。巻狩りと呼ばれる集団猟により、熊に対して威嚇をし、ここから先は人間が住む領域として認知させる。それを数百年以上前から毎年欠かさずやり続けていれば、当然熊も寄り付かなくなる。自己防衛であり、暮らしを守るための手段であり、熊と共存するための智恵でもある。全国的に狩猟者が減る中、狩猟者を増やそうとする取り組みがある一方で、辛辣な事件などがあり、それを良しとしない動きもある。日本は銃の規制が厳しいのは良いことだと思うが、本当に必要な人や場所では特に有意義に用いられるような仕組みを作り、狩猟=趣味ではなく、もっと大きな大義の元に、暮らしに必要なものとして理解が深まる世の中になってほしい。改めて言うが、我々は熊を殺したいのではない。有害駆除として檻に入った熊を撃つ時の気持ちを想像できるだろうか。圧倒的に優位な立場で、銃を構え、檻の鉄格子の隙間から熊の頭部を狙う。その瞬間「命」というものを考えずにはいられない。「ショウブ!」の勝どきさえ上がらない。銃声の後の静かな沈黙は、命と向き合う時間だ。地球上すべての生きとし生けるものの命は等価であり、スーパーで並ぶ牛や豚、鶏もすべて同じ命だということを改めて考えることが必要だと思う。人間はそうした「命」によって生かされている存在だということを今一度認識しなければならない。

(現役のマタギが直言!なぜ2023年は熊による事件が相次いだのか?:船橋陽馬)
2023年に全国で北海道や東北地方で相次いだ熊被害。各地で社会問題となったが、現役のマタギはその状況をある程度、予測していた。なぜ2023年は里に下りる熊が増加したのか。そして2024年の状況はどうなるのか。マタギを撮るためにマタギになった写真家が見た熊問題。2023年、熊による被害が大々的に報道され、毎日のようにどこかしらで人的被害が起こっていた。熊の捕獲頭数も国が統計を取り始めてから最多の9279頭に上り、中でも秋田県における熊の捕獲頭数は2183頭と、全国でも圧倒的に高い数値になっている。私は2013年にマタギ発祥の地と言われる阿仁根子(あに・ねっこ)集落へ移住し、2014年から狩猟を始めた。本業である写真の被写体としてマタギを追いたいと思ったのがきっかけでこの土地へ移住し、マタギの皆さんと共に山に入り、伝統的な猟法である巻狩りに参加させてもらいながら、マタギとはなんなのかを経験を通し学んできた。巻狩りとは、セコと呼ばれる熊を追う役、マチパと呼ばれる銃を持ち、セコが追って来た熊を射止める役、全体を見渡し指示を出すムカイマッテという役にそれぞれ別れ、昔から熊が良くいるとされるクラ(猟場)で行う集団猟である。一般的に、マタギは「熊を追う人々」というイメージで捉えられがちだが、この11年という歳月の中で私が気付いたのは、「マタギ=暮らし」だということだ。マタギが生業として成立していた時代、この土地の人々は、主に農業主体の暮らしをし、農閑期になると山へ熊を追いに行った。それでだけではなく、山菜やきのこも採れば、熊以外の野生鳥獣であるカモシカやウサギ、アナグマ、ヤマドリなども同様に獲っていた。その中でも「熊の胆(い)」と呼ばれる熊の胆嚢は薬として重宝され、当時は金と同じ価格で取引されたと言われている。熊を獲り、薬として売り、この土地の基幹産業として少なくない収入を得ていた時代もあった。そんなマタギ達が今も昔も変わらず一番大切にしていること。それらはすべて山神様が授けてくれたものだという考え方である。対象が何であれ、現代とは違う価値観の中で、自分たちが生きながえるための場所として「山」があり、そこから授かる食料がなければ生きていくことは不可能に近かった。山神様という絶対的な存在の下に、人も含めた動植物がいるということは、つまりはそれらすべてが対等であり、捕食関係ではないということだ。マタギが熊を仕留めた時、「ショウブ!」という勝ちどきを上げることからもそれは伺える。山の生き物たちの均衡を大切にしなければ、山は枯れ、人が住めなくなる。それは、この土地で暮らす人にとっては当然の考え方である。そして今、社会的に大きな問題として取り上げられている熊。昨年9月頃から始まった有害捕獲について、当初は1、2頭捕獲すれば終わるだろうと思っていたが、これほどまで立て続けに捕獲することになるとは思ってもみなかった。前年の2022年はブナの実が豊作だったこともあり、熊は軒並み奧山にあるブナに集中し、私たちが普段、猟をする里山近くの山にはほとんど降りてこなかった。結局、その年は1頭しか授かっていない。捕獲頭数が減れば、必然的に翌年熊が増えることは想像できた。それに加え、2023年の春先は一向にブナに混芽がならなかった。つまりはその年の秋にブナの実はほぼならないということだ。そのため、冬眠前の熊が里に降りてくることはある程度覚悟していた。また、ナラやクルミなど、山に自生する木々のほとんどが実を付けず、唯一なるのは人が植えた栗、もしくは米で、そこに熊が来ることは周知の事実として地域では捉えられていた。案の定、9月からりんごと米から始まり、10月には栗などに熊が集中し、さらには今まで見ることのなかった蕎麦畑にまで熊が出没する状況になった。私たちにとって基本的に熊は逃げる動物だという認識だったが、冬眠前の熊は腹を満たすまでそこを動こうとはせず、人間が近づいても、ある程度の距離までこちらを見ているような個体もいた。その他にも、1つの田んぼの両端に別の親子熊がいたり、毎日同じ田んぼにいる個体など、今まで経験したことのないような熊の存在に違和感を感じずにはいられなかった。さらには報道でもあるように、山ではなく市街地での人的被害などと、まるで自分が今まで出会ってきた熊とは別の生き物を見ているような、そんな気持ちだった。早くこの騒動が落ち着けば良いのにと思いながら迎えた11月1日からの猟期。本来熊を探すはずの山に熊はいなかった。やるせない気持ちのまま、山には足が向かず、里の近くにいるヤマドリを探したり、きのこを採ったりしながら、冬を迎えた。そして2024年春。毎年4月から5月にかけて行われる生態調査では、熊に出会うことはなかった。しかし、個体数は著しく減少しているが、熊の糞や足跡など、山に熊は少なからずいる。残雪の上に残された糞の匂いを嗅ぎ、その中身を調べ、ブナの混芽も今年は出ていることなども確認できた。いつも通りの熊の存在を感じ、安心し、しばらく糞から離れられなかった。秋田県内では昨秋同様、市街地への出没や人的被害などの事故もまだ見受けられたが、私の住む地域では数頭の目撃情報のみで被害などもなく、例年通りの落ち着きを取り戻した。初夏にかけては、桑や桜の実などが食べられているが、おそらく里に近いところに1頭だけ熊がいて、その個体がうろうろしているのだろう。秋にかけ奥山にも食べ物が出始めれば、この個体も移動する。ブナの実も例年通りなることが予想され、人にとっても熊にとっても安心して暮らせる年になりそうだ。ブナの実も例年通りなることが予想され、人にとっても熊にとっても安心して暮らせる年になりそうだ。私たちマタギは決して熊をたくさん獲りたいわけではない。山で暮らすことの延長に、熊を授かることがあるというだけだ。それに対し、誰かに何かを言われる筋合いはそもそもないと思っている。国が決めたルールに則って狩猟を行っている以上、そして地域において重要な役割を果たしている以上、感謝はされても非難されることは一切ない。私たちが注視すべきことは、この熊の出没があとをたたない要因がどこにあるのか、熊が里に降りてこないために人がすべきことは何かということを、目先のメディアの報道にとらわれることなく、一人ひとりが今一度考えることだと思う。世界的な気候変動が叫ばれる中、まずは日本という自然豊かな国が直面している自然環境の異変と向き合うこと。その恩恵を絶えず受けながら生きているという自覚を決して忘れてはいけない。人間本位に環境を作り替えてしまった代償を我々は真摯に受け止め、人と野生鳥獣のどちらにとっても暮らしやすい環境作りを考えなければ、より人口が減っていくであろう山間部の暮らしは成り立たなくなる。山は人間のための資源ではない。マタギが大切にしてきた「授かる」という意識で山に向き合えば自ずとその態度は決まってくるはずだ。

(殺人クマの被害が急増!次は「夏のキャンプ場」でゴミの管理をしない学生とファミリーがヤバい)
心霊動画が人気になる夏休みシーズン。同じような“恐怖動画”で、最近急速にSNSで拡散されているのが、野生のクマが人間を襲うという残酷動画だ。2016年に秋田県鹿角市で男女4人を食い殺した雄熊「スーパーK」や、2019年に北海道で60頭以上の牛を襲ったヒグマ「OSO18(オソ)」が有名だが、令和の今も、その被害は全く減っていない。むしろ増加傾向だ。環境省によると、昨年度のクマによる被害者は219人、そのうち死者は6人。統計を取り始めた2006年度以降で、いずれも過去最多だった。5月には秋田県鹿角市で、警察官2名を含む計3人が死傷。その遺体の損傷は酷く、遺族は直視できなかったほどだった。また、6月25日には、青森県八甲田山系・酸ヶ湯温泉付近で、タケノコ採りをしていた80代女性がクマに襲われて死亡。地域もバラけており、富山県や兵庫県でもクマによる襲撃事件が幾つも勃発している。クマ被害の“ハイシーズン”としては、冬眠から覚めた空腹のクマが暴れる春先のイメージが強いが、6、7月で繁殖期が終わり、春や秋に比べてエサが少ない夏も危険度は増すと言われている。実際、8月に入って以降、北海道や東北各県では、住宅地でのクマの目撃談が相次いでおり、すでに今年度500件以上と過去最高となった。「去年は全国的にクマのベビーブームだったのに、逆にエサはドングリが不作で、人里まで下りて食物を探すことが多かった。そうやって新たなエサのありかを覚えたクマが、また今年もやってきているという負のスパイラルに入りつつあると考えられます」。昨今のアウトドアショップの店棚には、クマよけ鈴(熊鈴)やクマ撃退スプレーが並んで、売り切れる店舗も少なくないというが、「実際にクマを目の前にしたら、そんなスプレーで冷静に対処することなど簡単にできない」と、前出の狩猟関係者は警鐘を鳴らす。数多く目にするのは山奥や農地、山麗の住宅地などの被害ニュースだが、特に夏休み期間に侮れないのが、大勢の家族連れやカップルまでもが訪れる山や川のキャンプ場だという。「キャンプ場では、夜間、朝方、夕方に食べ物の匂いをたどって出没する可能性があります。バーベキューでの食べ残しの生ゴミの匂いが危険なのです」(前出・狩猟関係者)管理の行き届いたキャンプ場ではゴミ処理も繊細に行われているが、何よりも来客者たちの自主性が肝心だ。食材は匂いが漏れないケースや袋に入れるのは当然、生ゴミ袋は必ず密封するのがマナーだが、昨今はそうした“当たり前のルール”を守れない学生グループやファミリー層がいるという。基本的には草食傾向の強いクマだが、1度味を覚えるととたんに肉食に目覚め、再び人間を狙う可能性がある。楽しい夏休みを、まさかの惨劇にせぬように、一人ひとりの安全管理が最重要ポイントになってくる。

(クマが網戸破り住宅に侵入か:栃木)
12日午後2時ごろ、栃木県日光市中宮祠、3階建て集合住宅の1階居室で、掃き出し窓の網戸が破れているのを住人女性が見つけ、その後日光署に通報した。網戸には動物のものと見られる爪痕があった他、山林へ移動する体長約1メートルのクマを女性が目撃しており、同署はクマによる被害とみている。同署によると、掃き出し窓は約90センチ四方で下半分が破れていた。台所に置いてあった生肉にかじられたような跡があり、クマが侵入した可能性もあるという。現場は7月に屋外展示の水槽が割られるなどした国立研究開発法人水産研究・教育機構日光庁舎の近く。周辺では飲食店内の食べ物がクマに物色されたとみられる被害も出ており、同署は警戒を呼びかけている。一方、12日午後3時10分ごろ、那須町高久乙、宿泊施設敷地内にクマがいるのを宿泊客が目撃した。体長不明の1頭で東側の雑木林に移動したという。現場は同町田代友愛小から東に約1キロで、周囲にはキャンプ場や民家がある。

(イノシシが車5台と衝突:高知)
7日午後8時50分頃、高知市五台山の県道にある五台山トンネル内で、北進していた軽乗用車にイノシシ1頭がぶつかる事故があった。イノシシはトンネルを出て南に向かい、その後も市道などで車両4台と衝突。車を運転していた人らにけがはなかった。高知県警高知東署によると、同時刻頃、通行人から「イノシシが五台山トンネルを南に走っている。イノシシに当てられた車がある」と110番があった。被害に遭ったのは乗用車や軽乗用車など計5台で、いずれも走行中にイノシシと衝突し、バンパーやフェンダーがへこんだり、タイヤがパンクしたりした。事故を受け、高知市農林水産課は、付近の五台山小学校に注意喚起。「イノシシは臆病な生き物。出合ったときは慌てず、騒がず、近寄らずの冷静な対応をお願いしたい」と呼び掛けている。

(家庭菜園の畑を狙う、クマの足跡発見:北海道)
8月10日午前11時ころ、北海道比布町北4線にある家庭菜園の畑で、作業中の女性が熊の足跡を発見しました。警察によりますと、畑のとうもろこし2本が食べられ、とうもろこしに巻かれていたネットも破壊されていたということです。足跡の全長は14センチから15センチ。現場は畑が広がる場所ですが、足跡が見つかった畑から約50メートルの場所に住宅があります。警察はパトロールをしています。

(シカと衝突、上下線で運転見合わせ:長野)
JR中央東線は、列車がシカと衝突する事故のため、茅野駅と青柳駅の間の上下線で運転を見合わせています。JR東日本によりますと、9日午後1時ごろの運転再開を見込んでいるということです。

(中禅寺湖で泳ぐクマ目撃:栃木)
水面から顔を出しながら、ゆっくりと泳ぐ一頭のクマ。栃木県の日光国立公園にある中禅寺湖で11日、湖を泳ぐクマが見つかりました。その後、クマは湖から上がり、撮影者のすぐそばまで近づいてきたといいます。クマが泳いでいたのは有名な華厳の滝の近くで、周辺では最近、クマの目撃情報が相次いでいました。

(国道や中学校付近でクマの目撃情報が相次ぐ、警戒中の警察官も目撃:山梨)
11日夜、山梨県富士河口湖町船津でクマの目撃情報が相次ぎ、駆けつけた警察官が立ち去るクマを目撃しました。警察によりますと、最初の目撃情報は11日午後9時48分ごろ、国道137号の「上の段交差点」付近で、次に午後10時55分ごろ、別の人が河口湖南中学校から東に約200m付近で目撃し、それぞれ、110番通報しました。通報を受け、警察官が付近を警戒していたところ、河口湖南中学校から北東に約200m付近で西側に立ち去るクマ1頭を目撃しました。クマは体長 約1mで、いずれも同じクマとみられています。警察は付近を警戒すると共に、町役場に連絡しました。警察はクマを見かけた場合は、大声を出したり、走って逃げたりせず、クマに背を向けずに、静かに距離をとることが重要と注意を呼び掛けています。

(小屋の外壁と網壊される、これまで4回被害:岩手)
11日午前7時ごろ、岩手県奥州市胆沢若柳中萱刈窪地内で、この家の住人が作業をするため母屋から牛舎へ向かったところ、母屋に隣接する小屋の外壁の樹脂製波板2か所と網1か所が壊されているのを発見。この家はこれまで4回、クマによる物的被害が発生していることから、今回もクマによる被害と認められる。

(県道の道端にクマ3頭:福島)
警察によりますと11日午後3時28分頃、福島県喜多方市塩川町の県道喜多方・河東線で、車で走行中の女性が道路西側の道端に座り込んでいたクマ3頭(いずれも体長約50センチメートル)を目撃しました。これまでに周辺で被害は確認されていません。警察はパトカーで周辺の警戒にあたるとともに喜多方市役所に情報提供をして注意を呼びかけています。

(住宅街などでクマ目撃相次ぐ、中学校近くでも:山梨)
11日夜から12日朝にかけ、富士河口湖町の住宅街などでクマの目撃が相次ぎ、警察で注意を呼びかけています。富士吉田警察署によりますと、11日午後9時50分ごろ、富士河口湖町船津の国道137号の「上の段」交差点付近でクマ1頭が目撃されました。その約1時間後には約890メートル離れた河口湖南中学校近くの町道でもクマ1頭が目撃されました。クマの体長はいずれも1メートルほどで、同じクマとみられています。さらに12日朝にかけ、河口湖南岸の雑木林などでも目撃情報が相次ぎました。現場は住宅や商店、観光施設が立ち並ぶ地域で、警察で付近をパトロールするなど注意を呼びかけています。

(イノシシと接触か、JR山陽線に遅れ:兵庫)
8日午後10時35分ごろ、JR山陽線上郡-三石駅間で、姫路発岡山行きの普通電車がイノシシとみられる動物と接触した。JR西日本によると、乗客約30人にけがはなかった。この電車は同11時5分に運転を再開し、40分の遅れが生じた。

(クマがニンジン2~3本抜いた疑い:北海道)
北海道函館市で8月8日、ヒグマにニンジン畑が荒らされる被害がありました。近くでクマの足跡が見つかっていて、市は注意を呼び掛けています。8日午後1時ごろ、函館市古川町の畑で「ニンジンの畑にクマの足跡がある」と農家の関係者から函館市に通報がありました。市によりますと、畑にはニンジンが栽培されていて、2~3本のニンジンが抜かれていたということです。付近には幅18センチほどのクマの足跡がありました。市の担当者は「まだ時期的にニンジンは小さい。(クマが)抜いてみて小さかったので食べなかったのでは」と話しています。現場付近では2日にもクマの目撃情報があり、市は9日に、注意を呼び掛ける看板を設置する予定です。

(バス待合所にクマ?:新潟)
新潟県糸魚川市で8日午後、体長1mほどのクマ1頭が目撃されました。クマはバス停にある待合所の小屋の中に入っていたとみられ、その後、山の方へと去って行ったということです。クマが目撃されたのは糸魚川市上野で、8日午後2時40分過ぎ、住民から「『上野』バス停付近で体長1mほどのクマ1頭を目撃した」などと警察に通報がありました。警察によりますと、クマはバス停の隣にある待合所の小屋に入っていたとみられ、その後、山の方へと去って行ったということです。クマが目撃された場所は、山間にある集落の中心部で、付近は住宅が立ち並んでいることから、警察や糸魚川市役所はパトロールするなどして、住民らに注意を呼び掛けています。

(体長約1.2メートルのクマが公園に:福島)
福島県福島市のあづま総合運動公園に体長約1.2メートルのクマ1頭が目撃され、一部施設の利用が中止されている。県によると、9日午後1時半頃、ランニング中だった男性が園内にいるクマを目撃。通報を受けた管理者が園内への注意喚起の放送と、爆竹を使った追い払いを実施した。管理者が近くの川へ逃げるクマを目撃したが、公園利用者の安全確保のため、目撃された場所周辺の施設を閉園とした。あすから一週間、朝と夕方の巡視を強化し、閉園している区域は安全が確認出来次第再開するとしている。

(メスのシカか、駐輪場を駆け抜け市街へ:北海道)
札幌の街中でも頻繁に出没するようになってしまったシカ。今度は地下鉄の駅前に現れました。車とぶつかるなど大事故につながる恐れもあり注意が必要です。雨の中、道路を駆け抜ける1頭のシカ。車に驚き逃げているようにも見えます。13日午前10時ごろ札幌市南区澄川の地下鉄自衛隊前駅の東出口付近でシカが目撃されました。シカはメスとみられ駅前にはコンビニエンスストアもあり住宅地になっています。市は、市街地でシカを見つけた場合近くの区役所に連絡してほしいとしています。

(列車がイノシシと衝突し停車:鹿児島)
JR九州によると、12日午後9時18分ごろ、鹿児島線東郷―東福間で下り普通列車(門司港午後8時発鳥栖行き)がイノシシと衝突して停車した。同10時8分現在、車両故障が発生し、対応を行っている。当該列車は福間-博多間は運休となる。同10時13分現在、折尾―香椎で運転を見合わせている。同線のダイヤが乱れている。同10時21分に運転を再開した。

(クマ3頭が住宅の敷地に:山梨)
12日午後、山梨県北杜市白州町の住宅の敷地内でクマ3頭が目撃されました。警察は周辺をパトロールし戸締まりの徹底などを呼びかけています。2頭のクマが目撃されたのは北杜市白州町横手の住宅の敷地内です。12日午後2時過ぎ、体長40㎝の子グマ2頭が出没したと、この家に住む人が通報しました。クマは敷地内の倉庫の前にいて、住人が目撃した後山の方に向かって逃げました。その2時間後、自宅の敷地内で親グマも含めた3頭を目撃したということです。住人にけがはありませんでした。現場は、「名水公園べるが」から南におよそ400mで住宅が点在しています。警察は周辺をパトロールし、戸締りの徹底や、外出する際に周囲の状況を確認するよう呼びかけています。

(公園イノシシ目撃情報2件、山側通路など通行禁止:香川)
栗林公園(高松市)を管理する同公園観光事務所は13日、園内でイノシシの目撃情報があったと発表した。イノシシが出る恐れがある園内の一部通路を通行禁止にし、来園者へ注意を呼び掛けている。同事務所によると、今月11日朝、花しょうぶ園などがある北庭で、来園者からイノシシ1頭の目撃情報が2件あった。体長60センチほどだった。12日夜もボランティアガイドが紫雲山の方向に走るイノシシを見たという。同事務所が、紫雲山に設置している防護フェンスを点検したところ、フェンスの下に穴を掘った跡があった。山側から侵入し、逃げた可能性があるという。同事務所は、山側の通路などを通行禁止にしたほか、来園者に注意を促す看板や文書を掲示。「イノシシを見かけても近づかないようにしてほしい」としている。

(店舗厨房でクマ目撃、飲食物が散乱:栃木)
13日午前5時45分ごろ、日光市中宮祠の店舗の厨房(ちゅうぼう)で、店舗関係者がクマ1頭を目撃した。日光署によると、クマは体長約1・2メートルで、南に移動していった。厨房内に飲食物などが散乱していたという。

(窓を開けたらシカだらけ!庭で13頭のシカが草をモグモグ:北海道)
8月5日、北海道・室蘭市の住宅街で、カメラにお尻を向けて草をむしゃむしゃ食べるシカの大群が撮影されました。さらに7月25日には、撮影者が住む家のすぐ目の前で、日陰に集まり休憩しながら、草をモグモグする様子も確認できました。この日に集まったシカは5頭ほどでしたが、8月9日には、撮影者も思わず「あぁ~」と声を漏らすほどの大きな群れをなして現れました。まるで動物園のように集まったシカに、撮影者は「13頭もいるよみたいな感じで、びっくりして動画を撮った。気がついたらいつもいる。動画を撮ったときは2日連続でいた」と話します。連日目撃されたシカは最大13頭で、撮影者はその多さに驚いたと言いますが、間近で見てみると、大きさは余裕で軽自動車くらいはあるということです。住宅街で撮影されたこのシカは、どこから来たのでしょうか。撮影者によると、住宅街は森に囲まれていて、そこからエサ場を探しに移動してきたといいます。5年ほど前から住宅街で目撃されるようになったシカ。それに伴い、シカと車の衝突事故の修理依頼が増加しているといいます。撮影者は仕事で自動車整備をしており、月に1台くらい修理依頼が来るということです。

(民家の敷地にクマ出没、花火を打ち上げるなど防除活動:宮城)
13日午後、宮城県蔵王町の住宅の敷地内で、クマ1頭が目撃されました。警察が付近をパトロールし注意を呼びかけています。13日午後2時半頃、蔵王町大字曲竹の住宅の敷地内で、この家に住む男性から「庭に子クマが入り込んできた」と町役場に連絡がありました。警察によりますと、クマは体長0.5メートルほどで、けがをした人はいませんでした。町役場によりますと、クマはすぐに住宅の裏山に立ち去っていきましたが、男性は念のため、打ち上げ花火を上げたということです。また、町役場も有害鳥獣用の花火を打ち上げるなど防除活動を行ったということです。警察は、親グマがいることも警戒し、付近の住民に注意を呼びかけています。

(「クマを見た」マラソン中の男性が目撃か:静岡)
静岡県東伊豆町で、クマの目撃情報がありました。東伊豆町などによりますと、8月11日午後、東伊豆町稲取の東伊豆クロスカントリーコースでマラソンの練習をしていた町民の男性から河津町の職員に「クマを見た」と電話がありました。河津町から連絡を受けた東伊豆町は、公式SNSを通じてクマの目撃情報を町民に提供しました。隣接する河津町も公式ホームページに「クマらしきもの」の目撃情報を掲載し、「近隣町ですので念のためご注意願います」と呼びかけました。河津町では2023年10月、梨本地区の国有林の中でツキノワグマが捕獲され、伊豆森林管理署が近くの林道に注意喚起の標識を設置していました。

(「全国ジビエフェア」の参加店舗募集)
株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原章郎 以下、ぐるなび)は、農林水産省「令和6年度全国ジビエプロモーション事業(ジビエフェア開催事業)」について4年連続で事業実施主体となり、国産の野生鳥獣肉(以下、ジビエ)について、飲食店や小売店等での利用拡大を促進し、消費者にジビエの魅力を伝え、ジビエをもっと知って・食べてもらうことを目的とした取り組みを実施します。「全国ジビエフェア」の参加店舗は年々増加傾向にあり、フェアを通し取扱店舗や消費者のジビエに対する興味喚起に広がりを見せています。なお、本年も11月1日(金)より開催する「全国ジビエフェア」の参加店の募集を8月9日(金)より開始します。野生鳥獣による令和4年度の農作物被害額は156億円となっており、背景として野生鳥獣の生息分布域の拡大や農山漁村における過疎化、高齢化の進展による耕作放棄地の増加などの影響が挙げられます。こうした野生鳥獣による農作物被害は農林漁業者の経営意欲を低下させ、耕作放棄地の増加などの問題をもたらし、更なる被害を招く悪循環を生じさせると考えられます。令和4年度のジビエ利用量(自家消費を除く)はジビエ利用量は2,085t前年度に比べ2.0%減少したものの、食肉として販売した数量は1,332t(※2)で、前年度に比べ0.6%増加しています。国の掲げる令和7年度までのジビエ利用目標量の約4,000tについては大きく下回っている状況です。そこで11月から開催する本年の「全国ジビエフェア」では、より多くの方に「ジビエを食べる機会」を提供することや「ジビエを購入する機会」につなげていただくため、SNSを活用した情報発信の強化をしてまいります。また、ジビエを取り扱う飲食店の増加を目的とした、サンプル提供や購入先となる処理施設の情報などを積極的にご紹介して、ジビエ利用量拡大につなげてまいります。

(生徒が鹿肉で絶品レシピ考案:愛知)
県立新城有教館高校食農サイエンス系列3年生10人が、鹿肉を活用するジビエ料理のレシピづくりに取り組んでいる。9日、料理研究家を招いた教室があった。生徒は畜産関係の人材育成コース受講者で「飼育と環境」を学んでいる。7月にはNPO法人「愛猟」(豊田市)の鈴木康弘理事長らから動物との共生や駆除した鹿の利活用を学んだ。この日は、NPO会員で料理研究家の大石竜さんを講師に迎えた。鈴木さんが「くくりわな」で捕獲した雄雌各1頭の鹿肉を使い「たたき」と大和煮、インド風まぜご飯「ビリヤニ」、タコスの4種類を作った。大石さんは「70度前後で殺菌すること、塩や砂糖などで下味をつけることが大事」とアドバイス。生徒も肉を炒めたり、切り分ける作業を手伝った。試食した山口純永さんは「肉を焼く工程だけだったが、揚げてみるとどうなるのか興味を持った。今後も調理法を考えたい」と話した。生徒は今月下旬に鹿の解体作業を見学する。レシピを考えて11月23日に開かれる「鳥獣害フォーラム」で発表する。

(マタギもんぺ復活へ:岩手)
一関市大手町の京屋染物店(蜂谷悠介代表取締役)は、狩猟を行うマタギが着用していたとされる「マタギもんぺ」の復活に向けたプロジェクトを開始した。同社の染色、縫製技術を生かし、脈々と受け継がれた衣服を現代風にアレンジしてサンプルを仕上げた。商品化に向けて支援をクラウドファンディング(CF)で募っており、マタギ文化の継承を目指していく。同社はこれまでも、郷土芸能の鹿踊(ししおどり)を支援しようと、害獣として駆除されたシカを活用した革製品を開発するなど、地域の伝統文化継承に取り組んでいる。CFは100万円を目標に7月20日から行っているが、既に5倍以上の支援が集まっており、さらなる生産増を目指し今月25日まで実施する。マタギもんぺも返礼品として用意している。一般販売は10月ごろからの予定。

(猟師運営の雑貨屋のガチャガチャ:千葉)
猟師が運営する店って珍しい。なぜなら、猟師自体が珍しいから。そんなちょっと気になる店に出会ったのは千葉県房総半島。一応君津市だが、中心街のある海側のJR君津駅から山道を40分くらい走ったところだ。辺り一面野山が広がる中、建っていたのが『猟師工房ドライブイン』である。そこで謎のガチャガチャに出会った。その名も「野生のガチャガチャ(500円)」。気になったので回してみることにした。雑貨屋とレストランが一体となっている『猟師工房ドライブイン』。レストランでジビエの食べ放題が楽しめることは以前の記事でお伝えした通りだが、雑貨屋の方には角とか骨とか毛皮とか罠とかのモロ猟師なものから、加工品の食品や小物などが並んでいる。生命力を感じる場所だ。

(クマ出没:宮城)
大河原町によると、13日午後5時40分ごろ、大河原町福田打越の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後9時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢大勝草上野原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午前7時ごろ、仙台市泉区館6丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前8時ごろ、栗原市築館八沢岩ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、10日未明、富谷市富谷新田付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
角田市によると、9日午後3時37分ごろ、角田市高倉中森にクマとみられる動物が出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日未明、仙台市青葉区上愛子道半にクマが出没しました。

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(野生イノシシが豚熱感染、県内15~18例目:岡山)
岡山県は7日、井原市内の計4カ所で捕獲された野生イノシシ各1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと公表した。県内では15~18例目の感染確認となる。県によると、いずれも1、2の両日に地元猟友会が捕獲し、6日の遺伝子検査で陽性が確認された。井原市内では7月中旬以降、野生イノシシの感染が相次いで確認され、捕獲や検査態勢を強化している。県は各捕獲場所から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めた。

(野生イノシシの感染確認、県内13例目:佐賀)
佐賀県は7日、伊万里市波多津町筒井で死んでいた野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。伊万里市内での確認は初めて。県内13例目で、全て5キロ圏内に集中している。県生産者支援課によると、5日に工事現場駐車場で死んでいたのを作業員が見つけた。6日に検査で陽性を確認した。発見場所は1例目の南4キロ付近で、経口ワクチンの散布エリアだった。

(野生イノシシ4頭豚熱感染:三重)
三重県は7日、伊賀市、志摩市、熊野市、紀北町で先月の中旬から下旬にかけて捕獲した野生イノシシ計4頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは953頭となった。

(豚熱感染の野生イノシシ、県が焼却処分:青森)
青森県階上町で死んだ野生イノシシ1頭から豚熱感染を県内で初めて確認した件で、県畜産課は7日、感染したイノシシを青森市の県中央家畜保健衛生所で6日までに焼却処分し、必要な手続きが全て終了したと明らかにした。7日現在、県内の農場で豚熱感染の疑いがある豚やイノシシは確認されていない。

(今年もブナの実が、エサ不足でクマ出没注意:新潟)
県は、今年のドングリをはじめとしたクマのエサとなるブナの実の作況の調査結果を発表しました。下越で「並作」となったものの、県全体では「不作」、一部「凶作」もありエサ不足から人里へのクマの出没に注意を呼び掛けています。クマは冬眠を控えて、秋になるとエサを求めて活発に動きます。ドングリをはじめとしたブナの実などのエサが不足すると、クマが人里に出没することが増えるため、県は毎年作況を調査しています。県によりますと、今回は7月の1カ月間に142地点を調査員が目視で調査しました。その結果、下越は「並作」だったものの、上越・魚沼・中越では「凶作」で県全体では「不作」となりました。このため、クマが人里に出没する恐れがあるとして改めて注意を呼び掛けています。8月に入り、津南町で山菜採りをしていた女性がクマに襲われケガをしていて「クマ出没警戒注意報」も発令中です。

(ブドウ畑にクマ近づくな、電気柵設置:青森)
青森県むつ市川内町で下北ワインを製造している「サンマモルワイナリー」は7日、ブドウ畑への電気柵設置を始めた。昨年はワイン約3千本分のブドウがクマに食い荒らされる被害に遭っており、確実な収穫を願いながら作業を進めた。

(使命感で駆除を行うハンターたち:北海道)
明治時代の開拓期に、肉や毛皮を取るために乱獲され、絶滅に瀕したこともあるエゾシカ。近年は生息数が急増し、北海道の農業や林業に大きな被害を与えています。ほかにも、ヒグマやキツネ、アライグマなどの野生動物による農作物の被害は拡大の一途をたどり、交通事故や感染症などで人間にも危険が及ぶケースも増えています。それらの被害を食い止めるひとつの手段として、猟銃やわなによる駆除が行われています。しかし、報道でも見るように、ハンターの減少と高齢化が進んでおり、駆除が追いつかないのが現状。ハンターは、別の本業を持っている人がほとんどで、いつでも出動できるわけではありません。また、ハンターの収入だけでは生活することはできません。道内のいくつかのまちでは、課題解決型の地域おこし協力隊として、有害鳥獣駆除に関する支援スタッフの採用を行っています。くらしごとは、今年初めて有害鳥獣駆除をミッションとする地域おこし協力隊を募集(※)した大樹町で、現役ハンターさんと農林水産課の担当の方にインタビュー。町内の被害の現状と、野生動物の個体数を管理する取り組みについてお聞きしました。厳しい現状のなか、人間と野生動物との共生に向けて奮闘する人たちのレポートです。十勝地方の南部にある大樹町は、畑作と酪農を中心としたまちです。牛のエサとなるデントコーンや牧草、ジャガイモやマメ類、ビートなども生産されていますが、野生動物による被害は年々増え続けてきています。農林水産課農政係長の奥村達也さんによれば、農家1件あたりの被害額は2019年度で約112万円、今年の調査では約269万円と2倍以上に急増しました。昔はカラスによる被害が多かったそうですが、現在はエゾシカによるものが最多です。大樹町役場では、予防対策として牧場や畑の電気柵設置に助成制度を設けているほか、農家さんからの通報などを元に、わなや猟銃による駆除を猟友会に依頼しています。捕獲するのはヒグマ、エゾシカ、キツネ、カラス、ハト、アライグマなどの有害鳥獣。北海道猟友会の大樹支部事務局が置かれている、農林水産課林政係の係長、須田 翔さんに、駆除の現状について説明していただきました。「現在、猟友会に所属する猟師さんたちは約30名で、その数はほとんど横ばい状態です。猟師以外にメインのお仕事をお持ちの方が多いので、依頼したときに稼働できるかどうかも限られています。毎年、ある程度の数を駆除しているのですが、それ以上にどんどん増えているから駆除が追いつかない。そのために、農作物の被害は右肩上がりになってしまっているのが現状です」。この春、大樹町では初めて「有害鳥獣対策支援員」を行う地域おこし協力隊を募集し1名を採用しました。業務内容は有害鳥獣の被害を防止する活動や、猟友会事務局の担当、ホームページやSNSによる情報配信など。一般の人たちに有害駆除と猟師さんへの理解を深めてもらう活動を行う予定です。有害鳥獣の駆除活動について、詳しく教えてもらいました。まず、駆除が行える期間は毎年4月から10月の間に限られています。この期間に、役場から依頼を受けた上で駆除を行います。謝金がもらえますが、駆除期間以外には払われません。この駆除期間を除いた晩秋~早春は『猟期』として自由にハンティングを行うことができます。道外から趣味の猟で大樹町を訪れる人たちもいるそうです。数が増えすぎているのであれば、1年を通して駆除期間にしたほうが良いようにも思われますが...? この疑問に、猟友会大樹支部長の加藤康浩さんが答えてくれました。「個体数調整のためです。有害鳥獣だからといって、取り過ぎて極端に減ってしまえば絶滅するおそれがあるし、保護もしなくちゃいけない。昔のエゾシカのようにね。一方で、増えすぎてしまえば農業に被害が出るし、生態系も崩れてしまう。だから、猟期のシーズンでも種類によって何頭、何羽までといった捕獲制限がありますし、取った後は必ず報告を行うんです」。銃を使った狩猟は、日の出から日の入りまでと時間帯が定められています。「狩猟の方法には、銃のほかに『わな』も使いますが、昔からエゾシカは『脚の裏に目がある』といわれているぐらい、わなにかかりにくいんですよ」と加藤さん。実際に、道内で捕獲されたエゾシカの多くは銃猟によるものです。狩猟の方法のひとつである、わなの種類について教えてもらいました。使われるのは、主に『くくりわな』と『箱わな』の2種類。くくりわなは、エゾシカが通りそうな道にワイヤーをセットしておき、脚が入ればワイヤーが狭まって外れないようになる仕組みです。箱わなは、箱型のおりの内側にエサを置いて、中に入ると扉が閉まる仕組みになっています。山あいの場所が多く、箱わなを置きづらい大樹町では、くくりわなが主流なのだとか。エゾシカだけでなく、アライグマやキツネなどの小動物や鳥による被害もあります。「外来種のアライグマは、牛の飼料を食べて、牛舎にすみつくことがあるんですよね。畑の作物より栄養価が高いですから」と奥村さんは語ります。猟師の加藤さんによれば、こんなケースもあるそうです。「アライグマやキツネは家畜の子どもを狙うんですよ。母牛がお産のときにやられる。産まれた仔牛が食べられちゃったりするんです」。アニメ番組をきっかけに輸入されて飼う人が増え、それが逃げ出して野生化し繁殖しているアライグマ。畑作や酪農を営む人たちにとっては、その被害が深刻になっています。次に、銃による狩猟について教えてもらいました。狩猟をするためには、狩猟免許と猟銃の所持許可が必要で、猟友会では免許取得のための初心者向け講習会を行っています。ちなみに、ハンター歴16年の加藤さんはライフル銃、同じく10年の半田道奈さんはショットガン(散弾銃)を使っています。半田さんは最近、より距離の長い標的を撃てるライフル銃を知り合いから譲り受けたのだとか。個人間の取引であっても、警察に提出する多くの書類が必要です。実際の狩りの様子について、半田さんが話します。「撃つ距離は、私の場合は最長で250M。170Mまではエゾシカの頭を撃ち、250Mまでは心臓を撃つと決めています。ショットガンだと弾はまっすぐではなく、山なりに弧を描いてとぶので、その分を計算して撃たなければいけない。ライフルだとその上がり下がりも少ないと思うし、加藤支部長が持っているライフルは350Mや400Mは狙えるんじゃないかな。当たった場所が少しずれているとか、当たらなかったりすると、私は猟友会の射撃場で、銃の調整を行います」。ちなみに、半田さんは狩猟の際に2匹の犬を連れているそうです。「私が撃った後に犬を出して、どこに倒れているかを探してもらいます。当たりどころが悪くて走って逃げた場合や谷底に落ちたときなどに、周りは草むらで血痕が見えず追跡ができないんですよね。探し出すのに人間なら30分かかるところを、犬たちは5分以内で見つけてくれる。まだ生きていた場合は、わなで捕らえたときと同じように『とめさし』を行います」。狩りには危険が伴います。半田さんがご自身の体験を話してくれました。「まだ経験が浅いころですが、大きい雄のエゾシカを撃って倒れたと思ったら、まだ生きていてこちらに向かってきたことがあります。別のときには、やはり撃ったシカを回収に行ったら近くにヒグマがいて、こちらに向かってうなっていたこともありました。あれは怖かったですね...。もっとも、こちらにも落ち度があります。回収に行くときに、もうシカは倒れていると思って銃をすぐ撃てる状態にしていなかったんですよ。このような経験を得ながらリスクコントロールを行っていく、猟師として成長していけるのが私は楽しいとも思っています」。猟師はみんな怖い目にあったことがある、と加藤さんは言います。例えば、雄のエゾシカの立派な角は、人間に対しても『武器』になります。それでも、取材した5月は「角が生え変わりの後だから時期的に安全」と言いながら、加藤さんはエゾシカのミニ知識を教えてくれました。「エゾシカの角って白いと思われがちだけど、成長している間は黒いんですよ。外側に血管があって、そこから伸びていく。牛の角は内側から伸びるけれど、エゾシカは逆なんですよね。角の成長が止まって繁殖時期ぐらいになると、木なんかにこすりつけて黒いのを落として白くなるんです」。エゾシカの生態をよく知る加藤さんの話しぶりには、シカに対する親しみのようなものが感じられました。それにしても、加藤さんと半田さんは、どのようにして猟をするようになったのでしょうか。加藤さんは、町内で自転車や除雪機、草刈り機などを扱う販売店を営んでいます。狩猟は、趣味として始めたのだとか。半田さんの本業は、農家さんから頼まれた家畜を売る仲介業者さん。牛の人工授精や搾乳なども行っています。猟をするようになったのは「畑に出没する野生動物を食べてみたい」、つまりジビエに対する興味からでした。猟で捕獲したものがお肉だけでなく、皮革を使ったアートになるなど、狩猟を通じて世界が広がっていくのが楽しいと語ります。おふたりに、駆除活動に対しての思いを語ってもらいました。「依頼されたら行かざるを得ないと思っています」と答える加藤さん、隣で半田さんも強くうなずきます。農作物や家畜がやられてしまえば、それは収入の減少に直結します。また、ヒグマなどによる人的被害も見過ごすことはできません。農家さんたちをはじめ、有害鳥獣からの被害を防ぎたい町役場にとって、猟師さんは必要不可欠な存在であり、加藤さんと半田さんは強い責任感と使命感を持って駆除活動を行っているのです。有害鳥獣を駆除する目的は、まちのなりわいや、住民の被害をなくすこと。事前に防ぐ取り組みとして電気柵の助成などを続けてきた大樹町では、今年、住民を対象にした訓練を新たに始める予定だそうです。「警察と猟友会、広尾町とも連携して、2町による合同訓練を行う予定です。野生動物に対してどのように対策していけばいいのか、例えばクマに遭ったときの対応訓練など、住民のみなさんに知っていただく、勉強していただくことが大切だと思い企画しました」。半田さんも、被害を抑えるための駆除をするだけではなく、その地域に住む人たちが、被害に遭わないための情報と知識をインプットしていくことが大切だと語ります。「この5年ぐらいの間でも、野生動物のフィールドと、私たち人間が住む土地の間が狭まっていることは実感しています。畑の防風林沿いに、クマのふんがあったりするんですよ。ワナをかけてみると、実際にクマがかかったりする。ですから、札幌もそうでしょうけど、『もう私たちの住んでいる身近にクマはいる』という前提で、どうすれば被害に遭わないか、何を持っていればいいかを考えなくてはいけないんです。クマよけのスプレーを持っていくにいても、リュックの中に入れていたら意味がないんですよ、遭ってもすぐには出せませんから。また、むやみに怖れるのではなく、大切なのは相手を知ること。動物園に行ってクマのにおいをかいでみたりとか、知識や情報を入れておく、そしてアップデートをする。被害を減らすには駆除の数を増やすこともひとつの方法ですけれど、一般の住民にもできることがあるし、そうでなければアンフェアだなと思います」。半田さんによれば、山を切り開くときに、クマの通り道をつくることで人里に下りてくることなく、すみ分けられるようにしようといった大学の研究も行われているそうです。被害を減らすために駆除は必要だけれど、野生動物との共生のために、まだできることはある。そう考えさせられた取材でした。

(人身被害のあった三戸町でクマ1頭を捕獲:青森)
今月4日に三戸町で男性がクマに襲われて大けがしたことを受けて現場近くに設置したわなに、7日、クマ1頭がかかっているのが見つかりました。クマはその場で殺処分されたということです。今月4日、三戸町貝守丁塚で60代の男性が自宅付近でクマに襲われて腕をかまれたり、頭をひっかかれたりして大けがをしたことを受けて、三戸町の職員や猟友会のメンバーが6日、捕獲するための箱わなを被害現場からおよそ700メートル離れた山の中に設置しました。三戸町によりますと、7日午後1時ごろに見回りに行った猟友会のメンバーがわなにかかっている体長1メートル20センチのメスのツキノワグマを発見し、その場で殺処分したということです。7日捕獲した個体が男性を襲ったクマかどうかは分からないということで、町の担当者は「クマが出没する季節であり、ほかにもクマが生息している可能性もあるので、引き続き細心の注意を払ってほしい」と注意を呼びかけています。

(バス待合所にクマ? :新潟)
新潟県糸魚川市で8日午後、体長1mほどのクマ1頭が目撃されました。クマはバス停にある待合所の小屋の中に入っていたとみられ、その後、山の方へと去って行ったということです。クマが目撃されたのは糸魚川市上野で、8日午後2時40分過ぎ、住民から「『上野』バス停付近で体長1mほどのクマ1頭を目撃した」などと警察に通報がありました。警察によりますと、クマはバス停の隣にある待合所の小屋に入っていたとみられ、その後、山の方へと去って行ったということです。クマが目撃された場所は、山間にある集落の中心部で、付近は住宅が立ち並んでいることから、警察や糸魚川市役所はパトロールするなどして、住民らに注意を呼び掛けています。

(「クマ出没」相次ぐ:北海道)
7日午前、北海道千歳市で道路を横断するクマ1頭が目撃されました。付近では4日前にもクマが目撃されていて、市は警戒を強めています。7日午前10時半すぎ、千歳市柏台で「鉄北通用水橋付近で、クマが道路を東から西に横断した」と、クマを目撃した工事現場の作業員から、市に通報がありました。市や警察によりますと、目撃されたクマは1頭で、体長1メートルほどでした。市と猟友会、警察が現地を確認したところ、草が折られるなどクマがいたとみられる痕跡があったということです。現場は、JR南千歳駅や商業施設「千歳アウトレットモール・レラ」から1キロほど離れた場所です。通報を受けて市は付近の住宅に注意喚起のためのチラシを配ったほか、防災無線で近隣住民に警戒を呼び掛けています。3日午後10時半前には、およそ1.5キロ離れた国道337号でも、道路上にクマがいるのが目撃されていて、市や警察は同一個体の可能性もあるとみて警戒を強めています。

(目の前にクマ出現、夏の観光地“閉鎖”:北海道)
6日、北海道標茶町で車内から撮影されたのは、道路を悠然と歩くクマと、クマを気にしながら歩道を走って逃げる男性の姿。さらにこの後、クマは歩道に乗り、男性の方へ駆け出す素振りをみせました。通りかかかった撮影者の車に乗せてもらい難を逃れた男性、四国から観光で来ていたといいます。周辺では湖を泳ぐクマが2回目撃され、駅の近くでは道路を横断する子グマ2頭が目撃されるなど、クマの出没が相次いでいます。周辺のキャンプ場や展望台、遊歩道などの観光施設が閉鎖されました。

(県内のクマ目撃情報:岩手)
クマの目撃情報です。岩手町では午前6時半ごろ、江刈内地区の国道281号沿いで、滝沢市では午前8時前滝沢第二中学校の南側で、それぞれ1頭が目撃されました。金ケ崎町では午前7時半前、六原伊吹地区で、奥州市では午後3時40分ごろ江刺梁川地区でそれぞれ子グマ1頭が目撃されました。そのほか、花巻市や北上市、それに紫波町などで目撃されています。岩手県はクマのエサとなるようなものを屋外に放置しないとともに、山に入る際などは鈴をはじめ音が出るものを持って行くなど対策を呼びかけています。

(牛舎内の牛の餌、クマに連日食い荒らされる:岩手)
奥州市の住宅の敷地内にある牛舎で、連日クマに牛の餌が食い荒らされる被害が発生しています。こうした被害を受け、地元の猟友会が7日わなを設置しました。8月3日から7日までに5回の物的被害が確認されているのは、奥州市胆沢若柳の渡邉敬一さんの牛舎です。6日の早朝には渡辺さんが牛舎内にある、鉄製の箱に入った牛の餌を食べている成獣のクマ1頭を発見しました。牛舎は引き戸の下半分が破られていて、クマはそこから牛舎に侵入したとみられます。クマは渡邉さんに気付いて立ち去りましたが、この牛舎では配合飼料が袋ごと持ち出されるなどして食い荒らされる被害が、今月3日から7日までに5回も発生していて、合わせて10袋200キロが被害に遭っています。クマは7日朝も餌を食べに来ていたということです。奥州市の依頼を受けた猟友会が7日午後、牛舎の近くにわなを設置しました。

(屋上で楽しむ夏のジビエ:兵庫)
神戸阪急では、8月17日(土)から25日(日)の9日間限定で、兵庫県産鹿肉を使用したジビエフードを気軽にお楽しみいただける「ジビエンタ@ビアガーデン」を本館屋上にて開催します。このビアガーデンは、長年にわたり兵庫県産ニホンジカの肉・革・角・骨全ての部位の有効活用に取り組み、「ニホンジカまるごと1頭有効活用」の流通を確立させた、株式会社メリケンヘッドクォーターズが運営します。鹿モモ肉のカツ、鹿ミンチコロッケ、ジビエソーセージなど、神戸元町にある同社運営のジビエ専門店でも人気のメニューや、この期間だけのスペシャルメニューを揃え、ジビエとドリンクを気軽に楽しみながら、神戸のサマーナイトタイムを満喫していただけます。

(シカ肉使って犬用「ジャーキー」「ふりかけ」:長野)
アルピコ交通(松本市)が運営する県内のサービスエリア(SA)で、信州産のシカ肉や骨を加工した犬用おやつブランド「OYATSU de SHIKA」が販売されている。長野自動車道の姨捨SA(上下線)と梓川SA(上り線)、中央自動車道の諏訪湖SA(上り線)の4カ所。ペット連れの行楽客らに好評という。商品は、鳥獣被害防除事業や愛がん動物用飼料などを手がける「shiro」(同市)が提供。有害鳥獣対策で捕獲されるシカを有効活用し、流通を広げることで狩猟者の収入増につなげようと、昨年からオンラインなどで商品を販売してきた。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後9時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。


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(木の上からクマ、草刈り作業中の50代の男性が襲われけが:秋田)
6日、秋田県鹿角市の山の中で、50代の男性がクマにかまれ、けがをしました。木の上から降りてきたクマに襲われたということです。警察によりますと、6日午前10時半ごろ、秋田県鹿角市八幡平の山の中で、草刈り作業をしていた57歳の男性が、クマに腕や足をかまれたり、引っかかれたりして、けがをしました。男性は市内の病院に運ばれて手当てを受けていますが、命に別状はないということです。警察によりますと、クマは体長およそ80センチで、男性は木の上から降りてきたクマに襲われたということです。警察や市の職員が近隣をパトロールするなどして住民に注意を呼びかけています。

(クマと鉢合わせた男性が肩などかまれてけが:青森)
青森・三戸町で、クマと鉢合わせた男性が肩などを噛まれてけがをしました。4日午前3時半ごろ、三戸町の住宅で、屋外で飼っていた犬が吠えていたため住人の男性が外に出たところ、ツキノワグマと鉢合わせました。男性はクマに肩や耳を噛まれるなどのけがをしましたが、命に別条はないということです。町は注意を呼びかけています。

(住宅街で女性がイノシシに襲われ転倒、腕の骨折で重傷か:兵庫)
4日夜、兵庫県西宮市の住宅街で、犬の散歩をしていた55歳の女性がイノシシに襲われました。女性は左腕骨折の疑いで重傷とみられます。4日午後7時50分ごろ、西宮市神園町で、通行人から「女性がイノシシに突進されて転倒しケガをしました」と消防に通報がありました。警察や消防によりますと、女性(55)は飼い犬の散歩中で、近所の駐車場を通りがかった際、草むらから突然イノシシが飛び出してきて、体当たりをされたということです。女性は転倒し、イノシシはそのまま走り去りました。女性は病院に搬送されましたが、左腕骨折の疑いがあり、重傷とみられます。現場は、阪急電鉄・甲陽園駅から300メートルほどの距離にある住宅街です。

(野生のイノシシ1頭が豚コレラ感染、県内で初確認:青森)
青森県は6日、同県階上町で見つかった野生のイノシシ1頭が、家畜伝染病「CSF(豚熱= 豚とん コレラ)」に感染していたと発表した。豚熱の感染が同県で確認されたのは初めて。県によると、イノシシは3日、死んだ状態で見つかり、4日に県の遺伝子検査で陽性と判定されたため、国の研究所に確定検査を依頼。6日に陽性が確認された。

(今年度のクマの捕獲上限は670頭に:秋田)
今年もクマによる被害や目撃が相次ぐ中、県は今年度のクマの捕獲上限を670頭とすることを決めました。去年は大量出没に伴い、これまでで最も多い2300頭を超えるクマを捕獲したための設定だと県は説明しています。クマの捕獲上限は県のツキノワグマ管理計画に基づいて年度ごとに定められています。県自然保護課によりますと昨年度は大量出没に伴い、これまでで最も多い2300頭を超えるクマを捕獲しました。このため4400頭としていた推定の生息頭数を、今年の春時点では約2900頭に修正しました。今年度の捕獲上限はそこからクマの増加率を加味して670頭に設定したということです。県自然保護課によりますと今年、先月末時点でのクマの捕獲頭数は180頭ですが、人身被害が発生する恐れがある場合の有害捕獲については捕獲上限を超えても制限は行わないと説明しています。

(砂浜に“足跡クッキリ”海水浴場にクマ、ビーチを一時閉鎖:北海道)
クマが出没してビーチが2日間、閉鎖されました。北海道北見市の「ところ常南ビーチ」にはっきりと残る足跡は、2歳から3歳のクマの成獣のものとみられます。1日早朝、海岸を散歩していた女性がクマのような黒い動物を目撃しました。クマの足跡は砂浜を通り、近くを流れる川の手前まで続いていて、川に入った可能性が高いとみられます。戻ってきた足跡が見当たらないことから、3日、ビーチは再開しましたが、クマが向かった方向にある公園は閉鎖が続いています。

(ツキノワグマ目撃情報増加、過去最多の昨年度を既に上回る:三重)
三重県内でツキノワグマの目撃情報が増えていることを受け、集落への出没に備えた合同訓練が1日に熊野市で行われました。県や市のほか警察や県の猟友会などから約30人が参加して、連絡や捕獲の手順について確かめました。訓練は、山あいの集落でクマが住民にケガをさせて逃げたとの想定で行われ、通報を受けて駆けつけた警察官が規制線を張って警戒しているところへ、クマに扮した県の職員が現れ、猟友会メンバーが模擬銃を発砲して制圧しました。県内では、今年度に入ってツキノワグマの出没が7月末までに58件確認され、過去最多だった昨年度の40件をすでに上回っています。三重県は年内に8カ所で合同訓練を行い、対応力の強化を図る方針です。

(登山道閉鎖、苦渋の延長:北海道)
札幌市西区の三角山の登山道で、再びクマの姿が確認されました。札幌市は8日に解除する予定だった登山道の閉鎖を延長することを決めました。7月24日から閉鎖となっている三角山の登山道で撮影されたクマです。札幌市が設置した無人監視カメラに映っていて、7月29日に1頭、8月3日に2頭、4日に1頭の姿が確認されました。札幌市はクマの痕跡が確認されたため、7月24日から三角山から盤渓ルートの登山道のすべての入り口を閉鎖しています。8日に閉鎖を解除する予定でしたが、クマの姿が確認されたため、最後にクマが確認された8月4日から2週間程度、閉鎖期間を延長することを決めました。付近では2024年4月以降、クマの出没がたびたび確認されていて、閉鎖解除の見通しはたっていません。

(クマの目撃件数ハイペース、8月も警戒を呼び掛け:青森)
4日に青森県三戸町で、60代の男性がクマに襲われたことを受けて、県や県警察本部は連絡会議を開きました。山間部での業務について引き続き、細心の注意を払うよう呼び掛けました。県内では4日現在、クマの目撃件数は443件と前年を上回るペースとなっていて、4人の人的被害が発生しています。県自然保護課は、8月はクマのエサが不足する時期で、今後も食べ物を求めて人里に近づいて来ることが懸念されるとして、引き続き警戒を呼び掛けています。【青森県自然保護課 吉田巧課長】「八甲田地区は入山規制していますが、それ以外の所にも夏場の登山で入ることがあると思う。クマに遭わないような対策、クマ鈴をつける、複数で入るといった対策を講じながら山に入っていただきたい」。また8月2日に、箱わなでクマ1頭が捕獲された八甲田地区の入山規制については、青森市などと協議の上、今後検討していく方針です。

(シカの食害、災害招く山の異変に注意を:京都)
集落を襲った土砂崩れの発生主因は、シカによる食害だった可能性が指摘されている。滋賀県最高峰の伊吹山のふもとで先月、同じ地区に3度にわたって土砂が押し寄せる被害があった。1度目は4世帯に土砂が流入し、地元の米原市は警戒レベル5の「緊急安全確保」を発令した。2度目と3度目は、住民たちが被害復旧に取り組む中で起きた。最初の土砂崩れの引き金は、梅雨前線の影響で降った強い雨だったが、これからは少しの雨でも土砂が押し寄せかねないとの不安が、住民に緊張を強いている。秋の長雨や台風のシーズンを控え、土砂災害を食い止める緊急の措置を急がなければならない。併せて求められるのが、土砂災害を招いた河川の上流部での対策だ。伊吹山では2008年ごろからシカが草花を食い荒らす被害が目立ち始め、近年は斜面の裸地化が進んでいた。米原市などは、地面の保水力低下という山の「異変」が土砂災害の危険性を高めたとみる。シカが森や林に被害を与える例は、全国で相次いでいる。林野庁によると、野生鳥獣による森林の被害面積は22年度で5千ヘクタールに及び、このうち、シカの被害が7割を占めている。滋賀県内では56ヘクタール、京都府内でも5ヘクタールの被害があり、自生する植物がシカに食べられて林内環境が悪化したり、樹木の皮がはがされたりする例があった。04年には東京都奥多摩町で、シカの食害で表土がむき出しになった山から大量の土砂が流出している。シカの食害による災害のリスクは、伊吹山に限らず、全国どこでも高まっているとみるべきだろう。国は野生鳥獣が農作物にも深刻な影響を及ぼしていることを踏まえ、保護から生息数の適正管理へと軸足を移し、捕獲の重要性を打ち出している。13年度には、野生のシカの生息数を10年間で半減させる目標を立て、捕獲数を増やしてきた。だが、10年目となる昨年には、目標達成を5年先送りすることを決めた。地球温暖化の影響で生息域が拡大しているほか、越冬するシカが増えていることも要因という。適正な数を捕獲するには狩猟者の協力が欠かせないが、免許保持者の高齢化が進む。後継者育成とともに、デジタル技術を使った捕獲の効率化や都道府県間の連携などで、狩猟者の負担を軽減したい。時間はかかるが、山や森の植生を地道に回復させることも重要だ。伊吹山の保護に向けては、ボランティアや米原市レンジャー隊がシカよけ柵の設置や植樹・緑化などを続けている。もとより、土砂災害の責任をシカだけに押しつけられない。国や自治体は食害を踏まえた危険箇所の把握や監視などで、発生防止に手を尽くすべきだ。

(シカ食害で「満身創痍」の百名山・伊吹山、土石流繰り返す現場は今:滋賀)
滋賀・岐阜県境にある日本百名山の伊吹山(標高1377メートル)が「満身創痍(そうい)」だ。7月の大雨では土石流が3度発生し、大量の土砂がふもとの集落に流入した。台風の時期を前に滋賀県と地元の米原市は対策を急ぐ。伊吹山で一体何が起きているのか。今月2日にあった平尾道雄市長の現場視察に同行した。昨夏の豪雨でも土砂崩れがあり、ふもとからの登山禁止が続いている。関係者用の作業道を車で進む。約20分で3合目(標高720メートル)に到着した。3合目付近はなだらかな草地が広がる。大きなくぼ地に、山の斜面から流出した大量の土砂がたまっていた。土砂はこのくぼ地を経由し、西側の勝山谷川に注ぎ土石流が発生した。県は緊急対策として今月中旬までに、川への土砂落下を防ぐ袋詰め玉石(1トン)を幅30メートルにわたり設置する計画だ。4合目(標高800メートル)に向かう作業道の両脇に土砂がうずたかく積まれていた。直径1メートルに及ぶ岩もある。そばにU字形の大きな溝があった。深さ、幅とも約3~4メートルで、両端は垂直にえぐられている。昨夏の豪雨で削られ、7月の大雨で更に深く、広くなったという。5合目(標高880メートル)。傾斜がきつくなるため、車で行けるのはここまでだ。5合目から見上げると、山頂から幾つも谷筋が走っているのがわかる。市によると、深さ3メートルほどの水路になっており、4合目付近にあった大きな溝につながっている。

(狩猟のイベントvol7「獲って捌いて食べるための狩猟スキルアップ講座」:福岡)
福岡市内開催。わな猟師による狩猟トークイベントの第7回目がやってきました!今回のイベントでは、狩猟の様子ややり方、獲物の解体手順など、狩猟に関する実践的な知識をお届けします。狩猟に興味のある未経験者や狩猟免許を取得したばかりのビギナーを対象に、狩猟歴5年の経験豊富な罠猟師と、ベテランのジビエ解体師がリアルな体験をもとに詳しくお伝えします。

(相次ぐクマ被害に妙手は?共生は?:北海道)
北海道・オホーツクの枝幸町の市街地で、連日クマの目撃が相次いでいます。空知の奈井江町でも、イヌがクマに襲撃されたとみられる事故も起きていて、道内で続発するクマの出没に、共生のあり方が改めて問われています。枝幸町岬町で2024年8月3日に撮影された映像です。駐車中のトラックを横切るのは1頭のクマ。その後、住宅のすぐ近くでうろつく姿も見られました。付近では7月29日にもクマの目撃がありましたが、人を恐れる様子はまったくありません。近くの水産加工場では、ゴミ箱の中に入れていた魚の残骸が荒らされる被害もー。住宅地へ踏み入るクマ。空知の奈井江町にあるイヌのブリーダー施設では痛ましい事故も起きました。8月2日夜から3日朝にかけ、施設内にいたイヌ3頭がクマに襲われ、3頭とも死にました。その後、奈井江町では1.2メートルほどのオスのクマ1頭が駆除されました。町によると、イヌを襲った可能性があるということです。現場に立ち会った鳥獣被害対策実施隊のハンターはー(鳥獣被害対策実施隊 北村義行さん)「(クマの)食べ物がないということ、山奥には。だから(マチに)下がってくるんだよ」。ヒトの生活圏にやすやすと踏む超えてくるクマ。道東の標茶町ではクマとの向き合い方を考える展示会が始まりました。標茶町などで少なくとも66頭の牛を襲い、地元を恐怖に陥れた「OSO18」。警戒心が強く、捕獲は困難を極めましたが、2023年7月30日に駆除されました。会場ではOSO18の牙や致命傷を与えた弾丸を見ることができるほか、クマと住み分けることの大切さを伝えるパネルなどが展示されています。クマとヒトの距離が近づき、被害が相次ぐ道内。どう共存していくのか、その課題はまだ山積みです。

(「害獣」と呼ばれる哺乳類は、生態系に何をもたらしているのか)
日本の農村地域で深刻さを増している獣害問題。2023年はクマ類による人身被害が多発し、大きく報道もされました。クマ類だけでなく、この十数年対策が急がれてきたのが、農業被害をもたらすニホンジカ、イノシシ、ニホンザルの管理の問題です。哺乳類生態学、とくにニホンザルを専門とする山形大学学術研究院の江成広斗教授は、ニホンザルの生態を探ると同時に、その管理方法を社会実装するための研究を続けてきました。人口減少社会が到来した今、私たちと野生動物の間にどのような問題が起きているのか、そしてどう共生し得るのか。江成教授に聞きました。近年、日本の農村地域では野生動物が大きな問題となっています。とくに、ニホンジカ、イノシシ、そしてニホンザルによる農業被害は後をたたず、農村部の住民はその対策に追われています。学生時代からニホンザルの生態を調査してきた山形大学の江成広斗教授は、ニホンザルの管理方法についての研究にも力を入れてきました。江成教授は、「現在私たちが直面する野生動物の問題は、人口減少社会が到来し、農村集落の体力が自然の力に対して相対的に弱まったことによって深刻化している」と言います。「歴史を振り返れば、私たち人間社会の変化とともに野生動物の管理方法も大きく変化してきました。戦後は、大規模な開発や乱獲の影響を受け、野生生物の分布の減少が問題に。ニホンザルも絶滅寸前まで個体数が減少し、保護政策が取られました。しかしその後、サルの個体数が回復した一方で農村の人口は減少し、サルが集落に出没し農業被害をもたらすようになりました。そして、約10年前、捕獲による個体数のコントロールへと方針が転換されたのです」。個体数のコントロール自体は必要としながらも、江成教授は同時に問題点も指摘します。「捕獲の方法や計画性の不足に問題があると考えています。この10年、日本の野生動物の捕獲技術は目覚ましい進歩を遂げてきました。例えばニホンザルの場合、群れで行動する彼らを、丸ごと捕獲する技術が確立してきました。もちろん群れごとの捕獲が有効な場合もあります。しかし、計画性なく群れごと捕獲した結果、広域的にニホンザルが姿を消した地域の事例も出てきています」。環境省は、ニホンザルについて、群れの加害レベルに合わせた対策を呼びかけています。「群れの全頭捕獲」は加害レベル4~5で検討される施策です※。(※加害レベルとは、群れのもつ人や集落への加害性を指し、0~5の6段階で評価。環境省が定める「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(ニホンザル編)」の2024年改訂版から加害レベル4~5が群れ捕獲対象となることが明記される予定。)しかし、この加害レベルの判定は「通年、週に2、3回近くどこかの集落で見かける」「甚大な被害を受けている集落がある」など、主観的判断項目も多く含まれます。江成教授によれば、被害を受けている住民が判断すると、どうしても感情に左右され、加害レベルを高く見積もってしまうことも多いのだそうです。「反対に、保護しなければという価値観が強く働き、捕獲が妥当な加害性のある群れを全く捕獲しない地域もあります。計画的な管理を行うために、客観的情報で加害性を判断できるようにすることが必要だとずっと考えていました。そのために取り組んだのが、今回助成を受けた"ボイストラップ法"による加害性評価の研究でした」(江成教授)。江成教授は、すでにニホンジカの鳴き声を利用したボイストラップ法を開発しており、その手法をニホンザルに応用できるはずだと考えていました。「群れで行動するニホンザルは、2分に1回程度の高い頻度で"コンタクトコール(通称、coo call・クーコール)"を鳴き交わし、お互いの位置を確認して集団を維持します。こうした高頻度で発せられる鳴き声を検出し、分析すれば、客観的に加害性を判断する情報になり得るのではないかと思っていました」。江成教授は、白神山地と朝日山地に高性能録音機を設置し、2020年~2021年にかけてデータを収集、鳴き声の解析を行いました。その結果、鳴き声の連続性と頻度から、集落内における群れの滞在時間と襲来回数を比較的容易に分析できることがわかり、その2つの情報を用いて、高い確度で加害性を分類できることも判明しました。「この結果だけでも、ボイストラップ法をサル被害が問題になっている現場で活用できる可能性は充分にあります。ただ、今回の結果はじつは、収集した鳴き声情報のごく一部を用いたものに過ぎません。データからは、コンタクトコールのほかに、音響的特性の異なるさまざまな種類の鳴き声の抽出に成功しています。それらの鳴き声の言語的な意味を評価し、分析することができれば、加害レベルの判別精度をもっと高められるはずです。今後の課題として、現在も研究を進めています」(江成教授)。もうひとつ、江成教授が基軸としている研究テーマがあります。それは、「害獣」と呼ばれがちな普通種の哺乳類が生態系に何をもたらしているのか、彼らがいなくなると森林にどんなインパクトがあるのかを調査することです。生物多様性保全というキーワードを聞くと、希少種の保護をイメージしがちですが、江成教授は、個体数の多い普通種がじつは森林生態系の機能を支える屋台骨になっていると語ります。例えば、ニホンザル。ニホンザルと、サルが排泄する糞に集まるコガネムシは、互いに役割を果たすことで種子散布の機能を高めることがわかってきました。サルは果実を食べることで種子を運搬し、排泄された糞はその中に混じる種子ごとコガネムシによって土中に埋められます。土中の種子は、大雨や台風などによって森が傷ついた際に、その再生を担う重要な役割を持っています。「ニホンザルのいない森では、コガネムシも減少し、森林の再生能力が低下することがわかりました。そのような森は、気象災害に対して非常に脆弱になっている可能性があります」(江成教授)。江成教授は、ニホンザルだけでなく、イノシシ、クマ、シカについても調査を進めており、徐々にそうした普通種の果たす役割が見えてきたと言います。生態系の機能を円滑に維持していくために必要な個体数と、人間が安全・安心に生活を営んでいくために捕獲しなければならない個体数。今後は、両方の視点を考慮した野生動物の管理計画を立てていくことが必要だと江成教授は言葉に力を込めます。「生物多様性保全に対する理解は拡大していると感じますが、現場で実際に生物多様性の保全計画を考えようとする時、活かせる研究の蓄積はまだまだ不足していると言わざるを得ません。多様な種がどのように関わり合って生態系を支えているのか。生物多様性保全のための活動を止めないよう、我々研究者が調べ、根拠をきっちり積み上げていかねばなりません」。江成教授は、野生動物に関して社会が必要とするデータを、その成果に基づく研究成果を社会問題の解決のために展開(社会実装)するところまでが自分の研究だと言います。その背景には、調査フィールドで出会った住民たちの切実な声がありました。「ニホンザルの調査に来たと伝えると、住民の方にはよく"観察していないで追い払ってくれよ"と言われます。研究者であればこそ、そんな住民の声にちゃんと応えるべきだと思うのです。しかし今、こんなにも地域で野生動物が引き起こす問題が深刻化しているにも関わらず、日本で野生動物のマネジメントを研究する人は非常に少ないのが現実です。野生動物の生態を探って終わりではなく、地域に役立つアウトプットに繋げることにこそ価値があると考えています」(江成教授)。江成教授が大事にしている、地域への眼差し。地域に役立つ研究をするためには、野生動物の生態を探ると同時に、人間社会のあり方について考えることも必要になります。人間社会がこれから歩む道によっても、野生動物とヒトの関わり方は変化するからです。「獣害を語る時、指標として農業被害額が用いられがちですが、それは問題の一側面。何が本当の被害で、問題の解決とは何か。それは、よそ者から与えられるものではなく、地域の方々にしかわからないことです。地域住民と一緒に考えることなしに、野生動物とどう関わるか、その問いへの答えは出ないと思っています」(江成教授)。江成教授が働きかけた結果、山形大学は、10年前から、大学の重点研究課題に人口減少社会における野生動物管理の問題を採択。学外の研究機関・行政・民間企業とも連携し、新しい管理のあり方を探ってきました。その一環として、江成教授らは産官学の多様な関係者が一堂に会し、野生動物管理に関わる情報共有を進めるプラットフォームとして「東北野生動物管理研究交流会」を企画。多様な関係者が一堂に会する機会を作ってきました。新型コロナウイルスの流行による中断まで計6回開催し、毎回約200名の参加があったそうです。さらに、2024年4月、山形大学は、野生動物管理の推進を一つの軸とした農山村リジェネレーション共創研究センターを設立。地域づくりを主眼に置き、江成教授が所属する農学部だけでなく、社会学的アプローチ、感染症などの医学的アプローチなど、学際的な視点から野生動物のマネジメントを考えていく研究拠点となるのだそうです。「ヨーロッパや東アジアでも、人の生活圏内における野生動物の問題が顕在化していて、よく問い合わせがあります。こうした国々でも急速な人口減少社会の到来は目前に迫っており、人と野生動物との関わりが新たな局面を迎えているのでしょう。日本の東北地方はこうした野生動物問題の研究において、世界の最先端と言える場所です。だからこそ、私はこの現場に身を置いて研究し、その成果を世界に発信していきたいと考えています」(江成教授)。江成教授は、獣害に直面する地域住民に対して、「解決を諦めないでほしい。必ず何かできることはあります」とメッセージを送る一方で、野生動物とは縁遠い都市に生活する人たちにも、この問題について心に留めておいてほしいことがあると語ります。「野生動物問題の対処において、しばしば個々人の価値観が衝突します。例えば2023年には、人的被害の相次いだクマの駆除について抗議の電話が殺到し、行政機能をストップさせたことが話題になりました。命を大切にしたい、そうした価値観はもちろん重要です。ただ、前提として、この問題には『唯一の正解』は存在しないだろうということを理解してほしいと思います。野生動物の管理について前向きに議論を進めるために重要なのは、相互の批判ではなく多様な価値観の理解であり、都市と農村で協力できるポイントを探していくことが必要です」。

(盗掘より深刻なシカ食害、山の希少植物の現状)
YAMAPでは現在、活動日記にアップロードした希少植物の写真について「撮影場所の非公開」をユーザーさんにお願いしています。しかし、こうした登山者の協力があるとはいえ、全国各地で希少植物が絶滅の危機にひんしているのも事実。昔からある盗掘や開発行為以外の原因も大きく影響していると考えられています。そこで、希少植物の保護に詳しい植物学者で、九州大学名誉教授の矢原徹一さん(一般社団法人九州オープンユニバーシティ研究部長)に、国内で山野草の希少植物が減少し続けている現状や各地で深刻化しているシカの食害、保護のために「情報をオープンにして共有すべき」という理由についてお聞きしました。──2020年に環境省がまとめたレッドリストで、絶滅危惧種の植物は約2,000種ということでした。現在、日本の希少植物はどれほど絶滅の危機に瀕しているのでしょうか。矢原徹一さん(以下、矢原):ちょうど今、環境省のレッドリストの見直しを行っていて、もうすぐ最新版が発表されるところです。2,000種という数字はそこまで変わっていないです。日本におよそ7,000種ある植物のうち、2,000種くらいがリストに載っているということです。──絶滅危惧種2,000種のうち、山の植物が占める割合はどのくらいなのでしょうか。矢原:山の定義にもよると思います。たとえば、対馬や屋久島は島ですが、どこまでが山でどこまでが海岸といえるかは難しいところです。平野部を除く意味での山でしたら対馬も屋久島も含まれますが、そうすると8割は山の植物だと思います。──植物が危機にさらされている原因は、はっきりしているのでしょうか。矢原:山に限らないことですが、ひとつは人間による開発です。山ではダム工事や森林伐採、リゾート開発など、さまざまな開発行為があります。そういう人為的な環境の改変が、ひとつの大きな原因です。もうひとつ近年増えているのが、シカによる採食圧です。シカが食べない植物は増えていますが、多くの植物がシカの採食の影響を受けて減っています。例えば、伊豆の天城山(1,405m)や箱根。林の下の植物が食べ尽くされていて、一目見ただけでシカが原因だと分かる場所が増えています。3番目は草原の遷移です。もともと日本では、多くの場所で火入れをして草原を維持してきました。しかし、輸入の牧草を使うようになり、牧草以外のカヤの利用も減り、ほとんどの草原が管理されずに放置されてしまいました。例えば島根県の三瓶山(1,126m)は、昔は草原の山でした。今では木が茂ってしまったせいで、草原の植物がどんどん減っています。明るい里山も減ってしまい、キキョウやオミナエシなど、かつては普通に見られた植物が絶滅危惧状態になっています。このように、開発とシカの採食圧、草原の遷移というのが三大脅威と言えます。加えて、温暖化の影響も現れ始めています。神奈川県の丹沢の高いところにはダケカンバがあります。氷河期に標高の低いところで分布していたものが、暖かくなって標高の高いところに取り残された植物ですが、温暖化で暖かくなってくると、山頂部に追いやられて暮らしていけなくなります。最初の3つの脅威に比べると限られた場所で起きていることですが、長期的に見ると大きな脅威になっていくと思われます。矢原:一部の植物に関しては、盗掘があります。特にランなどは採取されて減っている状況ですが、以前に比べると改善されています。レッドリストが公開され、植物が絶滅に瀕している要因のひとつが、山野草の山採りであると分かりました。1993年には、希少な野生生物の保全のための措置を定めた「種の保存法」(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)が施行され、指定種に関しては管轄の機関に登録しないと売買できない制度が導入されました。業者さんも、山採りをせず、きちんと登録をして販売する流れになっています。もちろん、ごっそり採って通販で販売するような好ましくないマーケットはまだあります。しかし、昔のような、山から採ってきて売ることに関して規制もなければ、道徳的にもとがめられないという状況ではなくなりました。私も分布情報をチェックするため、登山の活動記録サービスに載っている植物の写真を参考にしています。かなり希少な植物の写真もありますが、その場所に行ってみて見つからないということはこれまでにありません。ですから、YAMAPなどの記録があるからといって、盗掘されて消失するということは今のところ起きていないように思います。──レッドリストの改訂作業が行われているということですが、山野草で特に危機にひんしている山域や希少種を教えてください。矢原:すぐに思いつくのは、キレンゲショウマです。紀伊半島・四国・九州の山地に分布していますが、シカの採食圧で激減し、群生があった場所では、植生防護柵の中だけに残っている状態です。残っている場所を急いで確認して、対策を取らないといけない種だと思っています。シラネアオイもシカの採食により減少しています。栃木県日光白根山では、五色沼周辺のシラネアオイの大群生がほぼ消失しました。──キレンゲショウマはYAMAPでも、活動日記での写真の投稿や情報の投稿は控えるようにユーザーのみなさんへお願いしています。シカに食べられたというのは明確に分かるのでしょうか。矢原:それはもう、何もなくなりますので、見ただけでシカだと分かります。下の写真のような感じです。林の下に何も生えていないですよね。こういう変化が日本各地で起きています。伊豆あたりや箱根、栃木の状況が特にひどいですね。──矢原先生が調査されている屋久島でもシカの採食被害が深刻になっています。矢原:屋久島でもシカが増え、足の踏み場もないほど生えていたシダが、一時期ほとんどない状態になってしまいました。私が調査に入って、「これはとんでもないことになる」と行政と協議していたのですが、その後、3年くらいの間に、瞬く間に増えてしまいました。空港にまでシカが出てくるような事態になって、さすがに行政も動き、5,000頭レベルで3年間捕獲するという、本格的な管理捕獲をするようになりました。かなり批判もあったんですが、そのおかげでようやく減ってきて、植生が多少回復しつつある状況です。しかし、脅威はまだなくなってはいません。屋久島の山頂部で普通に見られていたいくつかの植物はほとんどなくなっています。例えばシャクナンガンピ。九州最高峰でもある宮之浦岳(1,936m)やその南にある黒味岳(1,827m)に行く途中にもあったんですが、登山道沿いのものはほぼ全てシカに食べられてなくなりました。シカがアクセスできないような岩場にはまだ残っていますが、屋久島の登山道でシャクナンガンピの花を見ることはむずかしくなりました。日本最南端にある湿原、花之江河には、キンポウゲの仲間のヒメウマノアシガタが普通にあったのですが、希少種になってしまいました。──登山者が踏み荒らした被害というのは、基本的には考えられないのでしょうか。矢原:なくはないです。ヒメウマノアシガタも、かつては登山道沿いのちょっとした湿地などにたくさんありました。屋久島第二の高峰、永田岳(1,886m)の近くに小さな湿地があったんですが、登山者がシートを敷いたりして休む場所になってしまい、湿地自体がなくなってしまいました。このような場合、1カ所だけなくなる程度で済みますが、シカがアクセスできる場所では、食べ尽くされてほとんどなくなってしまうんです。園芸用の盗掘を心配していた時代とは状況は大きく変わっています。ガンゼキランという非常に美しい花は、かつて屋久島でも乱獲されていたんですが、今は人里近くにしか残っていません。ちょっと山に入るとシカが食べてしまいます。シカが近寄らない民家の付近に残って、山ではなくなってしまっているという例です。──シカの採食被害が目立つようになったのはいつ頃からでしょうか?矢原:屋久島の場合、1990年代です。1989年に環境省版の植物のレッドリストが出て、その頃から問題が顕在化して、日本全国で大変な事態になっていきました。神奈川の丹沢では昔、シカは保全のシンボルでした。保護獣になっていたために対応が遅れ、1990年代にはシカの採食によって、丹沢全体で林床植物が減っていきました。その結果、保護団体は植生保護の重要性を認識し、環境省は保護獣を解除し、行政による捕獲管理が実施されるにいたりました。──シカの増加には、どんな原因があるのでしょうか?矢原:1995年頃に屋久島で行った調査で分かったんですが、夜間に何頭くらい見られるか調査をした結果、登山道を下りて林道に出るとシカがたくさんいたんです。間違いなくシカは歩きやすい林道を使っているんですね。加えて、林道沿いは明るいため、いろんな植物が茂っていて餌も豊富なんです。移動しやすく餌も豊富な林道の存在が、増加の要因のひとつになっていると思います。──それほどシカの採食圧が高まっているとは知りませんでした。矢原:今や、盗掘乱獲よりもシカの方が遥かに大きな脅威と考えています。それでいくと、YAMAPの活動日記で、「ここは残っているからみんなで大事にしよう」というような記録を残してもらって、そこがシカに食べられてしまうようなことがあれば、行政に柵で囲ってもらえば回復すると思うんです。YAMAPはそういう監視保護、監視のツールになり得ます。全国にユーザーがいるし、同じ山に通うリピーターも結構いらっしゃいますよね。そういう方々の目線でその山の変化を報告していただけると、日本全国の山の植物の変化を市民科学で追跡できます。そういうツールとして使われることを期待しています。矢原:もうひとつは、ハンターの減少です。屋久島では江戸時代からシカが獲られていて、一定量の捕獲圧があったんです。最高峰の宮之浦岳の北側に永田岳という山があって、その近くに鹿之沢という場所があります。名前の通り、昔からその辺りではシカの捕獲が行われていた記録があるんです。それから、永田岳の北に「ネマチ」というピークがあります。シカを獲るときに寝て待っていた場所で、江戸時代の記録に、永田岳の付近でどこの誰がシカを獲るという区分けがされていた記録が残っています。もっと遡ると、朝鮮半島と日本がつながったのが2万年前くらいで、その頃に朝鮮半島から九州にシカが入ってきているんです。ところが、人間が日本に入ってきたのは3万5千年前といわれています。3万5千年前の阿蘇の火山灰の下から旧石器時代の人骨と一緒にシカ科動物の骨も出ているんです。今のシカというよりもヘラジカがいたんですね。旧石器人は、ヘラジカやバイソン、ナウマンゾウのような大型の哺乳類を獲っていました。その頃から人間は、日本の生態系におけるハンターだったんですね。よくオオカミがいなくなったからシカが増えたというようなことをいわれますが、オオカミの捕食圧と人の狩猟圧のどちらが高かったかは検討してみるべき問題だと思います。ニホンオオカミが最後に確認されたのは1905年といわれていますが、オオカミが減ってからしばらくは、人間が日本の生態系の頂点の捕食者、トップ・プレデターとして自然に組み込まれていたと考えられます。それが1955年くらいの高度経済成長が始まる頃まで続くんです。高度経済成長期を通じて化石燃料を使うようになって森林の利用が減り、それとともに狩猟も減って、今では猟友会の一部の人たちだけが獲っているような状況です。それも有害鳥獣の捕獲で補助金が出るような場所がほとんどです。日本では、約3万5千年の間、人間がハンターとして自然に関わってきました。それを0にすると、シカの数の調整は到底成り立たないんです。──我々は約3万5千年続いた狩猟の歴史の端境期にいるということなんですね。矢原:まとめると、林道ができた影響とハンティングが減った影響、この両方が高度経済成長期以来ずっと続いて今に至っています。それに加えて、温暖化の影響があります。屋久島も昔は今以上の冠雪がありました。1,000mを超えるような場所では今より雪が多く、冬季のシカの死亡率がもっと高かった可能性があります。また、厳しい冬を過ごした後では、春になっても病気が流行るなどの自然減がより大きかったと思われます。1995年くらいから屋久島で推移を見ていて、一度かなり大きな寒波が来たことがあるんですが、その翌年は山中でシカの死体を見たという報告が増えたということもありました。──シカの活動範囲が広がることで、食べ物を求めてどんどん山の上まで入ってしまうんですね。屋久島以外でも同じような状況なのでしょうか?矢原:知床で冬の間にエゾシカが存続できるのは、雪の上に出ているチシマザサの葉などを食いつないでなんとか生き延びているからなんです。温暖化で雪が減れば減るほど、食べられる量が増えるので、知床でも温暖化の影響を受けて、エゾジカが暮らしやすくなっていく可能性が高いとみられています。──シカの採食圧により森の多様性が失われることで、山の機能としてはどのような影響を受けるのでしょうか。矢原:屋久島の場合、地表を覆う植生が大きく減少してしまった結果、世界自然遺産地域に含まれる「西部林道」などで土砂流出が増えています。ただ、この西部林道にはサルも多く、時々シカの背中にサルが乗って遊んでいるような光景が見られ、それはそれで観光資源になっているんです。野生動物を簡単に見られるというのも屋久島の魅力のひとつです。西部林道の問題は非常にデリケートで、全域で管理捕獲をするのは合意が難しい状況であるため、西部林道全体では今はシカの捕獲管理はしていません。西部林道の林床植生を回復させてほしいという要望もあるので、西部林道の南端の「瀬切」という県有地では、環境省で試験的に捕獲をして効果を調べ始めているところです。ヤクシカは屋久島固有のシカの亜種ですから、根絶するようなことは毛頭考えていません。ヤクシカと屋久島の植物のバランスをどこで取るかという問題です。この問題は日本全国で言えることです。野生の哺乳類を捕獲管理しなければ、クマにせよイノシシにせよ、人里に進出してきて人間との軋轢が大きくなり、人的被害も出ています。野生動物が増えることで、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というダニが媒介する熱病も発生しています。これはお年寄りが感染すると非常に致死率が高い病気です。──山野草ブーム時代の盗掘は、どのくらいひどかったのでしょう?矢原:獲れるだけ獲って、ある程度の販売数量を確保したら、他の業者が獲りに来ないように、1本残らず抜いてしまう業者もいました。──買う側には、その植物が絶滅危惧種であるという認識はあるのでしょうか。矢原:なかったと思います。1989年に日本自然保護協会と世界自然保護基金日本委員会で、初めて植物のレッドリストを出したんです。私も携わったのですが、当時はレッドリストという言葉はほとんど知られていなかったので、「我が国における保護上重要な植物種の現状」というタイトルで出したんです。本が出た頃は、絶滅危惧種というとイリオモテヤマネコやトキくらいしか話題に上らなくて、植物に絶滅危惧種があるということ自体が、社会的にほとんど認知されていませんでした。ですから、「山にあるものは採って当たり前」「自然に増えるからいくら採っても大丈夫だ」という理解だったのでしょう。きれいな植物があったら採ってきて、家の庭に植えるというのが当たり前の感覚で行われていました。絶滅するという認識は全くなかったんじゃないでしょうか。──戦後から何回かにわたってあった登山ブームも影響しているのでしょうか。矢原:それだけではないと思います。私が小さい頃は、山に入っていろんなものを採って暮らしていたんですね。祖父はよくメジロを捕まえてきて飼っていたり、その辺のスズメを捕まえて食べたりしていた時代でした。元々、日本には村落で共同利用する「入会地」という管理思想があって、山に入って生えているものを採ってくるということは、普通にやっていたことです。山草ブームが起きたときに、 きれいな花を山から採ってきたら売れるという状況になって、あっという間に山からエビネが消えました。私が生物部に入っていた中学校時代は、あちこちに野生のエビネがあったんですが、高校時代に次々と消えていって、大学に入った頃には野外でエビネを見られることはほぼなくなってしまいました。1960年代~70年代にかけてですね。ちょうどその頃がブームの始まりだったと思います。今は、その頃に取り残された植物が回復してきている状況です。例えば、宮崎県北部の延岡市で発見されたオナガカンアオイという植物。花びらの先が尻尾のように長く伸びていて、カンアオイの中でもとりわけ変わった花を付けます。宮崎の植物をずっと調べられている南谷忠志さんという方が発見されて、1970年に新種として発表されたんですが、発表されるやいなや、瞬く間に乱獲されてなくなりました。ただ、その頃に取り残された小さな株が、50年くらい経って花をつけるようになって、今では延岡市近郊に点々と復活してきています。時系列で整理すると、1970年ごろが盗掘がひどい時期で、1993年になって「種の保存法」ができ、絶滅危惧種を守ろうという理解が広まりました。良心的な業者は、法律にのっとって山採りをできるだけ避けるようになって、今は1970年頃に取り残されたエビネなども各地で復活してきている状況です。しかし今度はシカが1990年代から増えて、復活した植物がシカに食べられている状況です。宮崎県の霧島の東南にある御池の周辺は、シダが鬱蒼と茂っている中に、キリシマエビネやキエビネや、その雑種も咲く、楽園のようなエビネの群生地だったんです。しかし今は、先ほどお見せした箱根の様子と同じように何もないんです。楽園が消えてしまいました。──今は盗掘して販売しても、DNAですぐに特定できたり、技術面での追跡が可能になったりしているため、盗掘自体は減っていると考えていいのでしょうか。矢原:東北大学の陶山佳久(すやまよしひさ)教授が開発した「ミグセック(MIG-seq)」というDNAの分析手法を使うと、どの山で採ってきたのかまで分かります。2023年12月には、九州オープンユニバーシティの私の研究チームが、ミグセックでゲノム(遺伝情報全体)の中の配列の違いを調べ、四国産ギボウシ属の新種5種を発表しました。その中のミナヅキギボウシは1カ所にしかなく、採られると非常に心配なので、環境省と事前に保全対策を協議しました。その結果、発表の直後に環境省が緊急指定種として指定し、採集できない種にしました。緊急指定種にしたのは、ミナヅキギボウシとセトガワギボウシの二つですが、それ以外のタキミナヅキギボウシやサムカゼギボウシなどは指定していません。ただ、それらも自生地の系統についてはDNAの配列の違いを特定しているので、採ってきて販売すれば分かります。そういった技術で山採りにブレーキをかけることはできる状況です。──指定種を販売すると罰則が課せられるのでしょうか?矢原:罰則はないですが、行政が注意喚起して販売を停止させることはできます。そうなると業者としては傷がつくので、今は大部分が登録業者になっていて、盗掘、乱獲に手を貸していないケースがほとんどだと思います。もちろん例外はあるので、常に監視して種の保存法の指定種が販売されていたら、チェックして注意するということは必要になります。──矢原先生は、希少植物の情報は基本的にはオープンにして、登山者みんなで監視した方が保護としてはより有効ではないかというお考えです。矢原:オープンにすることで影響がないとはいえませんが、保全に役立つ効果の方が大きい場合が多いと思います。ただし、監視員が保護の努力をしている場所では、監視をしている人や部署と連絡を取り、よく相談した上でやらないと、反発を招いてしまいます。現状として、絶滅危惧種の生育している場所は、公園や保護地域以外の場合が多く、情報をオープンにした方が保護につながると思います。そういった場所は、保護の手がかかっていないので、守ろうという声がどこからも出ない状況が問題です。絶滅危惧種がどこに自生しているかという情報がないと、行政は保全対策を立てようがありません。自生地の情報を隠していたために、保全対策がとられないままに消失してしまったという事態が実際に起きています。全国の絶滅危惧植物を調査し、その保全のための努力を払ってきた経験から、情報を公開するほうが保全に役立つ場合が多いことを実感しています。──管理されていない場所では、盗られても誰も知らないという状況になってしまうんですね。希少植物の保護にあたって登山者ができることはありますか?矢原:私たちとしては情報が欲しいんです。専門家や各都道府県の絶滅危惧種の調査員は、各都道府県に10人ほどの単位です。その人数で日本全国の絶滅危惧植物約2,000種の状況を見守るのははっきり言ってほぼ不可能です。私はYAMAPの活動記録のような集合知の仕組みを利用すれば、多くの人と協力して植物を見守れるのではと期待をしています。──YAMAPのユーザーが花の情報をあげるときに、要望はありますか?矢原:YAMAPでいくつか植物のグループを指定して、その仲間の植物があればルートマップに写真をあげてもらうようにお願いをするのが現実的です。タニウツギやタニギキョウの仲間など、今まで日本中で1種とされていた植物も、実際は10種くらいに分かれていて、まだ新種があちこちにありそうです。YAMAPで、みんなで新種を探そうと呼びかけて積極的に写真をあげてもらい、新種の分布情報を正確に把握して、その情報を保全に役立てていくようなプロジェクトができないかと思っています。私自身も、これまでYAMAPの記録は見るだけだったのですが、今後の調査では、こういうルートで調査してこういうものが見つかったという情報をあげていってもいいかなと考えています。

(イヌ3匹を襲ったクマか、体長1.2メートルほどのオスのクマ1頭を駆除:北海道)
クマに襲われたとみられる犬3匹の死骸が見つかった北海道奈井江町で、4日クマ1頭が駆除されました。北海道奈井江町東奈井江の犬の繁殖施設で2日に犬3匹が死んでいるのが見つかりました。町の鳥獣被害対策実施隊によりますと、犬3匹にはクマが爪で引っかいたような跡があり、施設の柵にはクマの毛が残されていました。実施隊は4日朝、施設から10キロほど離れた山の中で体長1.2メートルほどのオスのクマ1頭を駆除しました。犬を襲ったクマの可能性が高いということです。

(地元猟友会が”報酬問題”で協力辞退、新体制はどう動いたのか?:北海道)
地元の猟友会が報酬をめぐって駆除への協力を辞退した奈井江町で8月3日、犬3頭がクマに襲われました。クマへの対応は問題なく行われたのでしょうか。奈井江町では3日、犬の繁殖施設で犬3頭が死んでいるのが見つかりました。3頭とも首に傷があったほか、高さ1.8メートルの塀にはクマの毛が残され、幅16センチの足跡も見つかったことから、クマに襲われたとみられています。奈井江町では地元の猟友会が報酬額が少ないなどの理由で5月に協力を辞退したことから、7月に町内外のハンター11人による新たな体制がつくられました。11人のうち奈井江町に住んでいるのは代表の北村義行さん1人だけで、ほかは札幌市や当別町などのハンターです。このうち北村さんを含む4人のハンターが4日出動し、犬が襲われた現場から約6キロ離れた奈井江町内の山林で1頭のクマを駆除しました。体長約1.5メートルのオスで、4歳くらいとみられます。「(Q:札幌から来るのは時間がかかるが?)居座って犬を殺しているなら分かるが、(クマは)夜中に来て逃げているから(問題ない)。奈井江町民のためにやる」(ハンターの新体制代表 北村義行さん)。今後のクマの活動について酪農学園大学の佐藤喜和教授は、季節の変わり目はクマのエサが少なく人里に降りてくる可能性が高いとして、注意を呼び掛けています。対策としては、電気柵の設置や、駆除したシカを放置しないこと、被害を及ぼしたクマを速やかに駆除できる体制づくりが重要だと指摘します。

(湖を泳ぐクマや道路を横断する子グマも:北海道)
6日午前11時半ごろ、北海道の標茶町で車から撮影された映像です。道路を悠然と歩くクマ、その奥には人の姿が。クマの姿に気づいているのでしょうか、走って逃げているようにも見えます。危険を感じて歩道を走っていた男性。四国からの観光客でたまたま通りかかったこの車に乗せてもらい、無事に目的地にたどり着いたということです。標茶町の塘路湖周辺では5日から相次いでクマが目撃されています。警察によりますと5日から6日にかけて塘路湖を泳ぐクマが2回目撃され、6日もJR塘路駅近くで道路を横断する子グマ2頭が目撃されています。相次ぐクマの目撃を受け標茶町は周辺のキャンプ場や展望台、遊歩道などの観光施設を閉鎖しました。標茶町は住民に不要不急の夜間外出を控えるよう呼びかけるほか、観光客に対し町のホームページなどでクマの目撃情報を確認するよう注意喚起しています。

(イノシシ目撃相次ぐ:栃木)
4日夜から5日朝にかけて、佐野市内でイノシシが相次いで目撃されました。4日午後6時過ぎ、佐野市西浦町の道路でイノシシ1頭が目撃されました。佐野警察署によりますと、イノシシは50センチぐらいの大きさで、東北自動車道の側道あたりにいたのを通り掛かった人が見たということです。また、5日午前6時ごろ、植下町の畑でも1メートルぐらいの大きさのイノシシ1頭が目撃されました。警察は関係機関と連携してパトロールするとともに、住民に注意を呼び掛けています。

(わなにクマ1頭かかる、地元の猟友会が駆除:北海道)
クマの目撃が相次いでいる道北の枝幸町で、5日、設置されたわなにクマ1頭がかかっているのが見つかり、地元の猟友会によって駆除されました。町ではこれまでの目撃情報から別のクマがいる可能性もあるとして、警戒を呼びかけています。道北の枝幸町では先月以降、クマの目撃情報が相次いで寄せられていて、道が町内全域に「ヒグマ注意報」を発表しています。町によりますと、5日午前5時ごろ、町が設置した箱わなに体長およそ1メートル65センチ、体重260キロあまりのオスのクマ1頭がかかっているのが見つかり、地元の猟友会に駆除されました。体の特徴から町内の新港町などで目撃が相次ぎ、3日、海産物販売店でホタテの一部を食い荒らしたクマと同じ個体の可能性があるということです。ただ、これまでの目撃情報などから、別のクマがいるおそれもあるということで、町はキャンプ場を一時的に休業するなど引き続き警戒を強めています。また、警察も、パトロールを強化して警戒するとともに住民に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

(“Antler Crafts”が開催する全国の猟師とジビエを知り、体験するフェス:宮城)
株式会社FERMENTO(本社:宮城県、代表取締役:江良慶介)は、やせいのおにくや(北海道、代表:儀間雅真)、石巻市、足寄町と共同で「ジビエ鹿肉市場開発コンソーシアム」を結成し、その第一弾イベントとして、8/31、9/1両日、宮城県仙台市にて「山のお肉と大地のフェス」を開催します。「山のお肉と大地のフェス」には北海道から本州まで、山で猟をしている猟師たちや「ハンターシェフ」と呼ばれる、自ら狩猟した野生のお肉を自らレストランで提供するシェフたちが集まり、ジビエを学び、楽しく体験する機会をご提供します。8/31は青葉山公園にて、猟師やハンターシェフ、そして森の仕事に取り組む方々などが集まり、シンポジウムを実施します。自然に向き合い狩猟採集をしながら生活をしている人たちや、森の管理をしている人、いのちや生産者と向き合い料理をしている人が集まり、「食」や「自然」「狩猟」などをテーマに、 私たちが生きていく上でかかせない、食と自然の大切さ、そして自然と共に生きる未来について学びます。同時に青葉山公園では、約40店舗が集まるマルシェを開催します。ジビエ商品の販売や飲食ブースをはじめ、地元宮城はじめ、全国各地から集まったレストランやカフェ、野菜の生産者さん、ワインや日本酒、コーヒーなどのドリンク、木や自然と触れ合う子供向けのワークショップなどが開催されます。多彩なプログラムが用意された大人から子供までお楽しみいただける特別なマルシェで美味しい色と自然の恵みを満喫いただければと思います。またシンポジウムステージでは、Mr.Childrenへの楽曲提供やBank Bandメンバーの四家卯大氏、アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバー、マユンキキ氏をお招きしたスペシャルライブが行われます。

(駆除した獣肉をペット用ジャーキーに:愛知)
有害鳥獣として駆除したシカを処理し、動物園へ餌として提供している東栄町の会社「野生動物命のリレープロジェクト(PJ)」は、犬猫などのペット用鹿肉ジャーキー「奥三河鹿美人」を開発した。奥三河地区の道の駅などで販売する。PJは設立4年目。のんほいパークをはじめ浜松市動物園、日本平動物園など国内6園に食肉を提供している。ジャーキー用には2022年から新城の業者用に卸していたが、自社で販路を確保しようと今年から加工を本格化させた。東栄町御園の加工場に乾燥機を導入した。代表の尾林克時さんによると、北設楽郡ではニホンジカが年間約2000頭の「くくりわな」で捕獲され、うち15%がジビエ料理になる。残りの85%は廃棄処分されていた。その肉を有効活用しようと、ジャーキーの販売を決めた。35㌘入りで背中部分のロースが1000円、モモが800円、ミックスが600円。「シカは奥三河の山中を駆け巡って木の芽を食べて育った。ペットにも格別な味を楽しませてほしい」と尾林さん。道の駅のほか、豊橋市内のペットショップで販売を目指す。

(目の前で息絶えたイノシシを試食、リアルな狩猟体験レポ)
以前から狩猟に興味があり、狩猟免許を取りたいと思っていた、あおばさん(@MentosPet)は、狩猟体験ができる場所があることを知り、参加することにしました。千葉県の山奥で始まった2日間の狩猟体験は、ジビエの試食会やメインイベントの「とらえた動物の解体、試食」があるなど、盛りだくさんでした。この体験であおばさんは、「肉を食べること」や「生きること」について深く考えて……。あおばさんの体験を記録したマンガ『狩猟体験行ってみたレポ』がX(旧:Twitter)で公開されました。狩猟の詳細が生々しく描かれているとともに、命をいただくことの「動物への感謝と敬意」にも触れられています。読者からは「リアル」「キョンっておいしいんだ」「体験してみたい」「すごくためになった」「命をいただいていることを再認識した」「いただきますとごちそうさまは本当に大事」「自分たちができることってなんだろうと深く考えさせられた」などの声があがり、投稿には2.6万いいねの反響が集まっています。作者のあおばさんに、お話を聞きました。ーー以前から狩猟に興味があったとのことですが、興味を持ったきっかけについて教えて下さい。とある道の駅で鹿の肉を使ったソーセージを購入して食べたのがジビエとの出会いでした。そのソーセージがとてもおいしかったことが、ジビエと、それを手に入れる手段としての狩猟に関して興味を持つきっかけになりました。ーー狩猟のさまざまな体験をなさったなかで、特に印象に残った体験はありますか?やはり、イノシシのとどめ刺しの瞬間です。電気ヤリを打ち込み、動脈を切って血を抜くとき、どうしようもなく心を揺さぶられました。とどめ刺しについては、Youtubeで動画を見て予習して行ったのですが、やはり目の前で動物が血を流して絶命していく瞬間は動画とはまったく臨場感が違いました。現場の雰囲気、獣の匂い、温かさ、それらがいまでもはっきりと思い出せます。ーーマンガ終盤の「犠牲となった動物に対する敬意」に関する描写が印象的でした。このことについての思いを改めて教えて下さい。狩猟体験を通して「肉を食べる」ということについて深く考えるようになりました。実際にイノシシの屠殺を目の当たりにし、解体して食べるという一連の経験をしたことで、このイノシシが自分の命の一部になったように感じました。現代では感覚が麻痺していますが、本来、肉を食べるとはこういうことなのだと思います。命をいただいて生きているということは頭で分かっていても、つい忘れがちです。改めて自分が食べている命に感謝と敬意を持って向き合うことが大事なのだと思いました。ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について教えて下さい。ジビエのハクビシンがおいしいと書いたところ、「食べてみたい」という声が大変多かったことですね! 果物などを主食にしているので脂肪分がかなり多いにも関わらず、脂があっさりしていてオリーブオイルのようでした。ハクビシンという動物を見る目が変わるほどの衝撃だったので、気になる方は機会があれば食べてみてほしいです!

(ジビエどうぞ、11日までフェア:千葉)
イノシシ肉などを使ったジビエ料理を提供する「もばらジビエフェア」が11日まで、茂原市内の飲食8店舗で開催されている。ジビエ料理の販路拡大につなげようと、市内の関係者でつくる協議会が初めて企画した。担当者は「茂原のジビエを世界に発信したい」と意気込んでいる。協議会事務局の市農政課によると、フェアで使うのは主にイノシシ肉で、警備会社のALSOK千葉が市内で運営する加工施設「ジビエ工房茂原」が提供。店舗ごとにメニューは異なり、「どん なか川」の「香味唐あげ」(税込み990円)や「竹りん本店」の「ジビエペアトルネード」(同1500円)、「みうらや誠麺」の「竹岡式いのぶたらーめん」(同900円)などがある。7月27、28日に市内で開催された茂原七夕まつりでは、フェアのPRを兼ね、ジビエ料理を各日1300食、無料で提供する試食キャンペーンを実施。両日とも全食なくなり、「おいしい」といった声が寄せられたという。フェアでは、アンケート回答者の中から抽選で50人にウインナーやハムなどのジビエ加工品を贈る。

(エゾシカのロースト、厳選素材の創作料理:北海道)
苫小牧市新中野町から移転して10年、開業から通算25年になる人気店。オーナーシェフの中里隆徳さん(59)は室蘭市出身。苫小牧のホテルでフレンチの腕を磨いた、この道45年のベテラン。地産地消と旬の味覚を大切に考え、厳選した素材で創作する。お薦めの一品は「エゾシカのロースト」(1800円)。オーブンでじっくり焼いたロース肉を、5日かけて作ったフォンドボーにバルサミコ酢を加えたオリジナルソースの上に載せて提供。アスパラと野菜のサラダにトリュフ入りマッシュポテトも添えられ、ビーツで作ったドレッシングで食す。ジビエ料理は迅速で適切な処理が求められる。「料理人の腕の見せどころです」と中里さん。19~25日に恒例のビアガーデン(午後5時スタート)を開催する。今夏は東京の焼き肉店に提供している、なか里特製「エゾシカジンギスカン」を苫小牧で初めてお披露目する。「例年、混雑するため事前にご予約を」と中里さん。同店に20年通う東京都港区の男性会社役員(59)は「創造性と味、価格はもちろん、店主の親しみやすさが魅力」という。

(千原ジュニアが高級食材“キョン”肉に初挑戦!:千葉)
人気お笑い芸人の千原ジュニアさんが、自身のYouTubeチャンネル「千原ジュニアYouTube」を8月4日に更新しました。今回は千葉県にあるジビエ料理レストラン「猟師工房ドライブイン」へ。こちらのお店では近年、個体数が増え続けていることが社会問題となっている”キョン”のジビエ料理を提供しています。美食家としても知られるジュニアさんも”キョン料理”は初めての様子! はたしてそのお味はいかがだったのでしょうか?「全国でもここまでの規模の獣の専門店はない」といわれるほど広大な店内は、鹿の角のオブジェや剥製で埋め尽くされ、まるでジビエのテーマパークのよう! そしてビュッフェには、ジビエポテトサラダ・鹿シュラスコ・鹿ハンバーグ・熊汁・熊コロッケ・熊カレーなど数々のジビエ料理が並んでいます。ジュニアさんは美味しそうな料理を前に「たまらんわこれ!」と言いつつ、次から次へとお皿へ。すべてジビエ入りのフルコースが出来上がりました! はたしてそのお味はいかがだったのでしょうか?ひと通りフルコースを堪能したジュニアさん。満足げな表情を見ていると、どれもかなり絶品だったことが分かります!と、ここで店主から「普段は提供していない」というキョンのロティ(じっくり焼いた肉料理)が登場します。見た目は高級肉のような赤身が特徴的ですが、ひと口食べたジュニアさんは「臭みがなくやわらかくて美味しい!」と大絶賛!ジビエ料理にしては珍しく、筋が一切なく口の中で溶けるような食感だとか。もともとの個体が小さいキョンからとれるお肉は量も少なく、キョン料理はまさにレア料理だそうですよ。コメント欄には「最近この施設の事をたまたま知って行ってみたいと思ってた」「猟師が射止めたジビ肉、好きやけど珍しくない鹿猪とまりまりかな。キョンは顔見たら可愛くって食べられへん」といった様々な反応が寄せられていました。美味しそうなジビエ料理ももちろん魅力的ですが、「食べてる時に後ろでオーナーさんが喜んでるのかわいい」と愛想のよい店主にも好印象をもった視聴者が多かったようですね。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、7日午後2時20分ごろ、松島町初原樋ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、7日午前10時30分ごろ、松島町幡谷郷清水山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午前6時20分ごろ、仙台市泉区福岡堰添にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、5日午後7時ごろ、富谷市穀田瀬ノ木付近にクマが出没しました。

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(イノシシに襲われ1歳の男の子ら複数人ケガ:愛媛)
消防によりますと、1日午前、愛媛県松山市の住宅街にイノシシが現れ、かまれるなどした住民が病院に運ばれました。イノシシが現れたのは松山市春美町で、午前11時過ぎ「イノシシに噛まれた」と60代の男性から通報がありました。男性は太ももの裏を噛まれたとみられますが、意識はあるということです。この他、隣の松山市会津町でもイノシシと接触したとみられる60代女性と、女性の孫と思われる男の子(1)が病院に搬送されたということです。

(山菜採りをしていた50代女性が体長約1メートルのクマに襲われケガ:新潟)
津南町で山菜採りをしていた女性がクマに襲われケガをしました。警察の調べによりますと、3日午後6時頃、墓地付近のやぶの中で山菜採りをしていた津南町に住む50代女性が体長約1メートルの子グマに襲われ、右太ももの裏をケガしました。軽傷とみられるということです。警察によりますと、女性はクマを発見して後方に下がり転倒したところを襲われたとみられます。現場から約180メートル先に民家があり、警察などが注意を呼びかけています。県内で今年度、クマによる人身被害は3件目となります。新潟県は今回の被害をうけ、今年度2回目となる「クマ出没警戒注意報」を発表、注意を呼びかけています。

(北海道内の国有林及び道有林における令和6年度狩猟期間の対応について)
平成30年11月20日に発生した、狩猟者の誤射による北海道森林管理局職員の死亡事故を踏まえ、北海道森林管理局、北海道、北海道猟友会の3者が連携し、銃猟安全対策に取り組んでいるところです。今年度の狩猟期間においても、森林内作業者等の安全確保の徹底を図るため「銃猟立入禁止区域」を設定し、以下のとおり3者が連携して銃猟安全管理に取り組むとともに、狩猟者に対しても徹底した安全行動を求めることにより、昨年同様、「銃猟立入禁止区域」以外での一般銃猟を可能としますのでお知らせします。また、エゾシカ捕獲対策についても、引き続き連携して取り組むこととしています。

(ハンコックが連覇)
射撃は3日、男子クレー・スキートの決勝が行われ、ビンセント・ハンコック(米国)が2大会連続4度目の優勝を遂げた。

(野生イノシシが豚熱感染:岡山)
岡山県は2日、総社市内で捕獲された野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと公表した。県内では14例目の感染確認で、同市内では初めて。県によると、7月27日に地元猟友会が捕獲し、8月1日に国の遺伝子検査で陽性が判明した。県は捕獲地点から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者が捕獲したイノシシの流通自粛を求めた。県内の全23養豚場への注意喚起も行った。豚熱は豚やイノシシへの感染力、致死力が極めて高い一方、人には感染せず、感染した肉を食べても健康に影響はない。県内の養豚場では1968年以来確認されていない。

(釜山まで来たアフリカ豚熱、専門家「未発生は奇跡的」)
畜産王国・九州に脅威が忍び寄っている。まだ国内での感染例はないが、アジア全域に拡大中の伝染病「アフリカ豚熱」。これまでも家畜の伝染病被害を受けてきた各県は、危機感を強め、対策に力を入れている。5月、佐賀県武雄市の山林に、九州各県の畜産部門担当の職員ら約60人が集まった。野生イノシシのアフリカ豚熱感染に向けた研修だ。「掘り起こしの跡が確認できます」「体をこすりつけた跡です」。イノシシの専門家である農業・食品産業技術総合研究機構上級研究員の平田滋樹さんが示した。もし、イノシシのアフリカ豚熱感染が確認されれば、拡大を防ぐため、死体を早く見つけ、処理する必要がある。その手がかりとなるイノシシの痕跡を学んでいた。アフリカ豚熱は既に国内で確認されている豚熱と似ているものの、病原性は強く豚やイノシシが感染すると致死率はほぼ100%とされる。豚熱と違って国内で有効なワクチンはない。

(「シカが食べ尽くして斜面崩壊」3度続けて発生した土石流:滋賀)
滋賀県米原市で7月、3度の土石流が住宅を襲った。現場を取材すると被害のメカニズムと、この場所だけではない、私たちの近くにも潜んでいる危険が見えてきた。8月2日、米原市の伊吹山を訪れた平尾道雄市長。今年に入って3度、土石流が発生した現場の状況を視察した。7月1日、米原市伊吹地区で大雨が降り、土石流が発生。大量の土砂が複数の家屋や道路に流れ込み、災害発生の危険度レベル5の「緊急安全確保」が発令された。その後、土石流は15日、25日と立て続けに3度も発生。のべ7軒の浸水被害が確認され、8月2日午後5時現在も26世帯、66人に「緊急安全確保」が発令されている。短期間に3度の土石流という、異例の事態を引き起こした要因を探ると、意外な事実が明らかになってきた。なんと原因は「シカの食害」。米原市によると伊吹山は、10年ほど前からシカが増えはじめた。温暖化により、伊吹山で冬を越せるようになったことが原因と見られている。そのシカが山に生えていた植物を食べ尽くすことで、土がむき出しになる「裸地化(らちか)」が進んでいる。9年前と比較してみると、地表の土の部分が露出しているのが分かる。この「裸地化」が進むと、山が水を蓄える力が弱まり、水が流れやすくなって土砂崩れが発生しやすくなるのだ。伊吹山で撮影された映像には、むき出しになった地表に大きな岩や水が勢いよく流れる様子が映し出されている。山の頂上付近で起きた、こうした水の流れが、最終的に土石流となって今回の地域に流れ込んだと見られている。2日の現地調査では、伊吹山に起きている深刻な異変が明らかになった。視察に同行した市職員:(Q.地面がえぐれてしまっている?)えぐれてしまって、水路ができている。米原市 平尾道雄市長:僕の身長を超えるほど、(地面が)掘られている。視察に同行した市職員:ここが一番ひどい。そこには水が流れたことによって、深いところで4メートル近くも削られた谷のような場所があった。 多くの岩も転がっている。米原市 平尾道雄市長:伊吹の集落を襲っているのは、こういう石が家に入り込んでいる。山が大きく崩れ始めている。この延長に何があるかというと、あってはならないですけど、もっと広範囲に山麓が崩壊するという前兆すら感じる。これからの台風シーズンなど、より大きな災害が起きる危険を感じる状況だった。さらに山の上部へ進むと…。米原市 平尾道雄市長:(Q.前は草木が生い茂ってた?)そのあたりにシカがずらーっといた。今もいますけど。シカが全部食べ尽くして、こういうふうになって、斜面崩壊が起きた。ここが元々の災害の現場です。2日は調査と並行して、シカが入ってこないように、ネットを設置するなどの対策も行われた。長年、伊吹山の環境を守る活動をしてきた高橋さんも危機感を持っている。ユウスゲと貴重植物を守り育てる会 高橋滝治郎さん:われわれは伊吹山から、色んな恩恵を受けて生活してきました。(以前は)雨を山がいったん受け止めてくれて、山の中を浸透して、ふもとで流れ出して、生活用水とか農業用水として利用してきた。今は保水量がないせいで、雨が一気に流れ落ちて、恵みというよりも災害という形で私たちに影響がある。最初の土石流から1カ月がたった伊吹地区の住民は、今も復旧作業に追われている。被災した男性:ここ全部、泥につかってしまったんです。この中、全部に土砂が流れ込んで。被災した男性:地形図を見ると、ちょうど流れてくる川がありますから。あれがこれから、もっとひどくなるのかなと。こればかりは、わからないですね。私たちも、安心して暮らせるようになってくれたらなと思っています。思わぬ形で引き起こされた今回の土石流。 こういった危険をはらんだ場所は全国各地にあるということだ。米原市の土砂災害の原因の一つとして、シカの食害による山の「裸地化」が指摘されている。この裸地化は、日本各地でも起こっている。 例えば福井県の嶺南地域、高知県の三嶺周辺、そして長崎県の対馬の写真だが、山肌の表土がむき出しになっていることがよく分かる。兵庫県立大学の服部保名誉教授は「大阪・北摂地域や奈良、和歌山などでも、“裸地化”がある。今後、土砂災害のリスクが増える恐れも」と話した。シカの食害も含め、山の荒廃による災害の危険度が高まっている。京都大学大学院 藤井聡教授:地球温暖化が最終的にこういう被害をもたらす原因になってると。自然状況が変わってしまって、シカと人間の共存の形が変わりつつあるわけです。対策を何とか探らないといけないわけで、その時にわれわれが持っている武器は何かというと、1つは基本的な砂防対策です。土砂災害を防ぐための砂防ダムなどの、色んな治山事業がありますから、それをしっかりとやっていくこと。シカとの共存の中で、ジビエ文化というものがありますから、食として命をいただくことも組み合わせながら、琵琶湖のブラックバスの対策は食文化と組み合わせてやっていますから、そういった、いわゆる駆除を食文化と組み合わせてやっていくところまで含めて、総合的に考えていくしかないですね。関西テレビ 神崎博報道デスク:どのようにシカの数を減らすかですが、実はシカはすごく繁殖力が高くて、年率で言うと20%増える。だから単純計算すると5年で2倍に増えます。なので今、政府としても手を打っていますが、とても追いついてない状態です。ここからマンパワーもかかるし、予算もかかるので、どうやって数を減らしていくのは知恵を絞らないと、すぐに解決しないと思います。野生動物との共存の難しさというのを改めて感じた。

(クマ誘引木伐採補助金、1カ月で申請20件:秋田)
大館市は、ツキノワグマによる人身被害を防ぐため、誘引木の伐採費用の一部を補助する事業を行っている。7月1日に申請の受け付けを開始し、1カ月で20件が寄せられた。クリが多く、カキやクルミの木を伐採する市民もいた。市林政課は「秋の実がなる時期を控え、これから申請が増えてくる可能性があり、対応していきたい」としている。

(クマ出没想定し初の訓練:北海道)
森署は、市街地でのヒグマ出没を想定した初の訓練を町内上台町の家畜共進会場で開き、町や猟友会などと発砲などの手順を確認した。

(江東区にシカ?都心に出没「アーバンアニマル」:東京)
5月末、東京都江東区で野生のシカが目撃された。4年前には足立区でシカが捕獲されるなど都市部に現れる野生動物は近年少なくない。専門家は「食べ物を探してテリトリーを広げている」と分析。人の生活圏と重なることで農作物を荒らしたり、民家に侵入したりといった被害も報告されており、都市環境に適応した「アーバンアニマル(都市動物)」は見過ごせない問題となっている。5月23日午前3時ごろ、江東区新砂の交差点で、シカとみられる動物が目撃された。同日の午前10時ごろには砂町水再生センターに入っていくなど複数の目撃情報があったが、その後は見つかっていない。シカは令和2年6月2日に足立区でも目撃され、区と千住署などが捕獲。病原菌を保有している可能性があるため引き取り先はなかなか見つからず、最終的に千葉県市原市の動物リゾート施設「市原ぞうの国」に引き取られた。都によると、府中市の多摩川沿いなどでは4月以降、10件程度のシカの目撃例が寄せられている。都などはシカに遭遇した場合には、近づかない▽写真や動画を撮りに行かない▽大声を出さない▽驚かすような動きをしない▽食べ物を見せない▽エサを与えない-などと呼びかけている。都市部に現れる野生動物はシカだけではない。ハクビシンやアライグマ、タヌキなどは各地に定着。民家に侵入して金魚やネコなどのペットを襲ったり、糞尿で汚したりする可能性もあるほか、人を襲うといった被害も確認されている。世田谷区では、空き家にアーバンアニマルが住み着く事例が確認されている。閑静な住宅街の中にはブロック塀に穴が開き、植物が伸び放題で外壁が壊れるなどした空き家が数軒あり、住民によるとハクビシンやタヌキを見かけるという。70代の女性は「人と目が合っても逃げない。人慣れしている」と語る。最近引っ越してきたという20代男性は、夕方から夜にかけて、1カ月で2、3回ほど目撃したという。同区によると3年前から糞や物音などの報告が6件ある。区はアライグマなどの特徴をホームページで公開しているほか、専門業者に依頼し、わなを設置するなどの対応をしている。昭島市では今年に入り、同じ個体とみられるサルが目撃された。都などには、多摩地区の森林に生息するツキノワグマを民家近くで目撃したという情報も一定数ある。野生動物の生態などに詳しい生物行動進化研究センター理事長のパンク町田さんは、都市部での野生動物の目撃例の増加について、「近年の(木の実などの)豊作によって増えた動物が、ここ2年ほどの凶作で食べ物を探してテリトリーを徐々に拡大していく中で、人のいる都市部に現れるようになった」と指摘する。パンクさんは「人のいる環境に子供のころから慣れた動物は、人の出す音や光に驚かなくなる」とし、目撃した場合は「危険なので近づかず、役所に連絡してほしい」とした。

(クマをめぐるメディアの責任は:北海道)
クマの出没が相次ぐ北海道。被害の防止から、クマとの共生まで、HBC北海道放送のユニークで多様な取組みを、HBCデジタル推進部、幾島奈央が報告する。朝の住宅街、歩道に黒っぽい影が見えた。人だと認識した瞬間、背筋が凍った。血を流して倒れていた。2021年6月18日、札幌市東区の住宅街にヒグマが現れた。ばったり出会った4人が、重軽傷を負った。私は午前5時ごろ、デスクからの電話で目を覚まし現場へ向かった。私の緊張感とは裏腹に、住宅街には平穏な日常があった。通勤・通学や、ごみ出しに向かう人が多く歩いていた。東区は山林と隣り合っておらず、クマの出没は「まさか」の事態だったのだ。歩く人を見つけるたび、私とカメラマンはタクシーの中から「クマがいます!」「逃げて!」などと叫び続けた。私たちの声を聞いて初めて、驚いて家の中に戻っていく住民の姿を見て、安心する反面、悔しさもあった。「ニュースは必要な人に情報を届けきれていない」という事実を目の当たりにした。この日、最初の「黒っぽい動物がいる」という通報は午前2時ごろにあった。午前3時半ごろからクマの目撃情報が相次いだ。にもかかわらず、午前6時ごろから立て続けに人身事故が起こったのだ。最初の通報から約4時間もあったのに、なぜ人身事故を防げなかったのか。私たち報道の伝える力が足りなかったからだと思っている。反省点は大きく分けて2つある。「速報性」と「日常性」だ。「速報性」はクマに限らず、報道が常に追い求めているものだが、災害時はその重要性が特に増す。クマの出没を知らせるのも、命を守るためだ。災害報道と同様の意義があることを強く意識して、即座に、繰り返し注意喚起する必要性を感じた。クマの出没を速報すると同時に、「どうしたらいいか」も伝える必要があると感じた。クマが出てからでは遅い。あらかじめ「北海道民の常識」として、観光客も含めみんなが知っている状態を作ることが理想だと感じた。さらに、東区のクマ出没の原因には、人間社会が関わっていることもわかった。クマは身を隠せる、背の高い草や川沿いを好んで移動する。みどり豊かなまちづくりの結果、緑地や川を伝って「いつの間にか住宅地に入ってしまう」、クマの通り道ができてしまっていた。迷い込んだクマは、パニックになって人を攻撃したと見られている。これは裏を返せば、「草を刈って見晴らしを良くする」という対策があるということだ。私は2018年の入社当初から、全道各地のクマ出没を取材してきた。出没の背景には複数の「人間社会の要因」があり、その数だけ「人にできる対策」があった。しかし、出没を受けて対策に励む地域もあれば、まだクマが身近でない地域はなかなか対策に乗り出さず、その隙に被害が起きてきた。同じ課題が繰り返されているように感じた。そこで、「クマに出会ったらどうするか」「そもそも出会わないために何ができるか」を、広く日常的に伝えていくことが重要だと考えた。ただ「日常性」については、これまでのテレビ報道だけでは足りないのではと感じていた。東区にクマが出没した翌月、私は希望して、報道部からデジタル推進部へ異動した。新しく立ち上げた「Sitakke(したっけ)」というWEBマガジンで、取材執筆や編集を担当している。Sitakkeは、生き方が多様化する現代だからこそ、いろいろな価値観にそっと寄り添い「明日へのきっかけ」をお届けするというコンセプトだ。一見、クマやニュースとは関係がない。私はまず「じぶんごとニュース」と「こう生きたっていい」という連載を始めた。ニュースに詰まった暮らしのヒントを届けるものと、多様な生き方を紹介するものだ。その中で、クマ出没からの教訓をまとめた記事や、クマ対策に取り組む人のインタビュー記事も書いた。切り口を変えることで、ニュースをあまり見ない人にも届けるのがねらいだ。記事はSitakke上に半永久的に残る。報道部のニュース企画も記事化し、放送を見逃した人も、必要なときに情報を得られる環境を目指した。クマ関連の記事は多くの方に読んでもらえ、反響を受けて、「クマさん、ここまでよ」という連載もスタート。さらに「クマここ」というまとめサイトも立ち上げた。専門家の協力を得て、「クマに出会わないためにできること」「もしもクマに出会ったら」などの基本の知恵をまとめた。クマのニュースを見て不安になったときなどに、いつでも無料で、正しい知識を得られるようにしたいと考えて制作した。報道部によるニュースや、ニュースのその後の情報を蓄積するコーナーのほか、クマ対策に取り組む人や、クマについて学んだり対策に参加したりできるイベント情報を紹介するコーナーも作った。こうした活動の継続の結果、共感し協力してくれる「仲間」が、社内外に増えてきた。一方的な発信で終わらず、解決策まで地域と一緒に考えてみたいと、専門家や札幌市、クマに興味のある大学生とチームを組み、「クマとまちづくり」について考えるプロジェクトもスタート。地域住民とともにクマ対策に取り組み、学生が考えたことを記事にまとめ、Sitakkeで掲載した。その過程はテレビでも特集シリーズとして放送した。2023年11月には、北海道庁のヒグマ啓発事業をHBCが受託。クイズで学べる「ヒグマ検定」を制作し、「クマここ」に設置した。基本の知恵や全道各地の出没からの教訓を詰め込んでいて、個人や教育現場などでも無料で活用できるようにしている。専門家などを招いた大規模な啓発イベント「ヒグマフェス」も開催し、その様子は道のYouTubeで公開を続けている。ことしも7月末から9月にかけて、北海道庁の主催で、「ヒグマ検定」を用いた謎解きイベントを実施する。実は会場となる、札幌の滝野すずらん丘陵公園は、報道記者だった2019年に、親子グマ出没のニュースを書いた場所でもある。そんな場所でクマのイベントをやることは、「クマが出るイメージがつく」など、嫌がられてもおかしくない。しかしこの公園では、出没を受けて、驚くほどの労力をかけた対策が始まり、今も継続されている。クマが生きられるほどの豊かな自然を「価値」と考え、隠すのではなく、むしろ「対策して安全な環境を作っている」ことを発信しているのだ。クマがいる北海道の観光スポットとして、一つのモデルケースだ。出没を速報するだけで終わらず、こうした「その後の対策」について伝えるのも、メディアの一つの責任ではないかと思う。反省から学び、対策を実行する。その大切さを身をもって知っている公園を舞台に、人の親子が、かつて出没した親子グマに思いを馳せながら、クマ対策について楽しく学んでもらえたらと願って、謎解きイベントを企画した。こうした活動ひとつひとつには、絶大な効果はない。それでも日常的に積み重ねることで、クマ対策を「赤信号は渡らない」くらいに、「どこで学んだのかは覚えていないけど当たり前」の常識にしていけたら理想だと思う。HBCではこうして、放送はもちろん、デジタルや地域連携、イベントといった分野でも発信を重ねてきた。速報は命を守るために欠かせない。さらに「その後」を取材して、原因を突き止め、教訓を広める責任が、メディアにはあると思う。それはクマに限らない。災害や熱中症、交通事故など、繰り返し伝えることで防げる被害が多くある。今、HBCを含むJNNは「TBS NEWS DIG Powerd by JNN」というサイト/アプリで、命や暮らしを守るための情報を広く発信するようになった。JNN全体で日々話し合い、発信力の拡大を模索しているが、これも「速報性」「日常性」を追い求める一つのツールだと感じている。報道現場が、毎日の事件事故一つひとつに向き合う大切さは変わらない。その最新情報をどう多くの人に届けるか、どう命を守る行動にまでつなげるか。部署や会社、媒体の垣根を超えて協力し、「もっと多くの人に」と追求していく役割が、今のメディアにはあるのではないだろうか。

(輪ゴム鉄砲で猟師気分:愛知)
子どもたちに食や農業への理解を深めてもらう体験型イベント「夏まふり」が1日、東海農政局(名古屋市中区)であった。県内の小学生と保護者ら約80人が参加し、輪ゴム鉄砲での猟師体験などを通じて、獣害対策や農村の生態系を学んだ。農政局が毎年この季節に実施している。会議室に獣害やフードロスを題材に五つの体験コーナーを設けた。

(駆除鳥獣の冥福祈る、猟友会が獣魂碑建立:北海道)
道猟友会倶知安支部京極部会は、町大富に獣魂碑を建立した。農業被害の防止へ、日ごろ駆除している鳥獣を慰霊するためで、設置は初めて。

(ヒグマにかじられ失った左目、命がけで対峙する北海道のハンター)
ことしも北海道でヒグマの出没が止まらない。通報は1700件を超え、死傷者が10人を数えた去年に次ぐペースだ。ヒグマは大きな個体で体長3メートル近くあり、駆除のためにはライフルで急所を撃ち抜かなければならない。ハンターは命がけで対峙するが、駆除の報酬をめぐりトラブルが顕在化するなど混迷を深めている。一方で、クマに頭蓋骨を砕かれ、左目もかじり取られても、「箱わな師」として捕獲を続ける“名士”もいる。北海道のハンターを取り巻く状況を追い、クマとの共生の道を探る現場に迫った。札幌から北東に車で1時間半。人口4700人の米どころ、奈井江町で騒動は起きた。地元猟友会は今年5月、ヒグマが出没したとしても出動を辞退すると、町に申し出た。全国でも異例の事態。理由は町が示した日当の低さだった。「怒りじゃない。あきれてものが言えない。ヒグマ駆除はアメリカ軍の特殊部隊と森で戦うようなもの。突然襲われて、顔をかじられたハンターを何人も知っている」。奈井江町の猟友会で会長を務める山岸辰人さんは、憤りを隠せない。町が提示した額は日当8500円。基本は4800円で見回り代3700円が加算されている。発砲した場合はプラス1800円。1日の最大報酬額は1万300円だ。これには駆除後の解体や火葬場での焼却処分までの作業も含まれる。奈井江町はほかの自治体と比べて低い金額となっている。「リスクの割には報酬が安い。色んなこと言われるだろうと思うけど、ハンターとして全国のハンターの代弁として言っている」(山岸さん)。人手不足も理由の一つ。奈井江部会には5人のハンターが所属。うち4人が60代と70代と高齢。ほかの仕事もあり、緊急性の高い要請があった場合、迅速に対応するのは難しい。「報酬も上げる方向と言われたが、中途半端なら対応しない。人手の問題もある。やれる人がやればいい。交渉は決裂した」担い手の確保のためにも、町に怒りをぶつける。山岸さんも現在、72歳だ。猟友会が辞退を申し出てから約3か月後の7月末、奈井江町は手当を引き上げた。報酬は日当4800円に加え、新たに1時間あたり1400円が支払われる。緊急の駆除出動のときは1.5倍の2100円に。クマ捕獲時は2万円を支給する。8時間稼働した場合、報酬額は4万1600円になる。当初案の4倍以上だ。しかし、町が確保した11人のハンターの中に、地元猟友会のメンバーは1人もいなかった。10人が町外に住み、40キロ以上離れたところで暮らし、車でも1時間はかかる。「いつでも行けるわけではないよ」。ハンターの1人が条件のひとつとして挙げたという。いざというとき、大丈夫なのか――。町民の不安は完全には解消しきれていない。北海道では明治の開拓時代から現在に至るまで、人間とヒグマの戦いが数多く記録されている。1878(明治11)年、札幌で4人が死亡したと言われている「丘珠事件」や、1915年に苫前町で8人が亡くなり、吉村昭の小説「羆嵐」のモデルになった「三毛別事件」など、枚挙にいとまがない。ヒグマの歴史に詳しいノンフィクション作家の中山茂大さんによると、ヒグマにまつわる話はかつて話題の中心で、当時の新聞はヒグマを巡る事件をこぞって伝えていたという。「今では考えられないが戦前から戦後にかけての新聞には誰々がヒグマを仕留めたと名前を記載している記事が多く見受けられる。人身被害のほか、農作物被害も相当多かった。開拓民にとっては死活問題。ヒグマの記事は比較的プライオリティが高かったのだと思う」札幌農学校だった北海道大学の植物園(札幌市中央区)では、丘珠ヒグマをはく製にし、胃から出てきた被害者の手足のアルコール漬けを長らく展示した。「当時は、ヒグマを仕留めると街中で解体することがたびたびあり何百人もの群衆が集まった。住民を安心させるという意味合いが強かったのでは」。長い歴史の中で常にヒグマと対峙してきた北海道の人々。実際に被害を受けながら、いまも駆除に携わる名士がいる。奈井江町と札幌市のほぼ中間に位置する岩見沢市で「箱わな」でクマを駆除する原田勝男さん(84)は、24年前、シカ猟の最中にクマに襲われ、頭蓋骨や腕を骨折。左目を失明した。「こんな感じでがぶっとかじられた。これ、そのときのクマの頭蓋骨」。30代で趣味としてシカ狩りを始めた。クマに襲われた日はエゾシカ猟の解禁日で、狩り仲間とは別行動をしていたという。「山を駆け上がる1頭のエゾシカに照準を合わせた。その瞬間、背後からガサガサと物音がした。振り向くと、わずか5メートル先に1頭のヒグマがいた」。発砲したが、クマはひるむことなく襲ってきた。「大根のようにガリガリ」と頭や口、左目をかじられた。そして、気を失った。どれだけ時間がたったかは分からない。意識が戻ったとき、頭の皮ははがれ、骨がむき出しになっていた。耳はちぎれかけ、両目の眼球も飛び出ていた。それでも生きていた。「無線で仲間にクマにやられた、助けてくれと伝えた。もう出血多量で寒気がしてきていた。もうだめだと思っていた」約5時間後山林から運び出され、釧路市の病院で16時間の手術を受けた。「生きているのは奇跡」と医者に言われた原田さんの傷が完治したのは翌年の春。左目を失い、手や顔は痺れたままだった。原田さんを襲ったのは体重160キロの雌で、すぐそばで死んでいたという。原田さんが放った1発以外に、別のハンターが打った銃弾が何発も当たっていた。「手負いで苦しんでいるところにたまたま俺が行ってしまった。複雑な気持ち。自分の方が生き延びた。すまなかったねとも思った」(原田さん)。これを機に原田さんは「クマが人里に出ないような環境をつくるべき」と考えるようになった。ライフル銃を持ち、スコープをのぞくことも難しくなった原田さんは、箱わなへとかじを切った。今年7月11日、岩見沢市の郊外に広がる山林にいた。4か所に設置した箱わなの見回りで、この日はヒグマの姿はなかった。前年の同じ時期は約10頭を捕獲したが、今年はまだ2頭。「クマがかからない。これはこれでいいのです。ウロウロされると地域住民に被害を与えないか心配ですから。人命というのが一番尊い」。原田さんはこの20年でクマを100頭以上、シカを約6000頭駆除してきた。必要以上にとらないのが原田流で、わなの設置先にも強いこだわりがある。「山奥には設置しない。市街地に近づいてきたクマだけをとる。無駄にとらない。山の中にいたって良いじゃないですか。これが“原田流”です」。この言葉には、彼の「共生」に対する深い思いが凝縮されている。山奥でのクマの存在を許容し、彼らの自然な生活環境を尊重する一方で、人間の生活圏に侵入してくるクマには迅速に対応する。このバランス感覚こそが「原田流」の核心である。北海道猟友会によると、道内のハンター登録者数は年々減り続けて、ピーク時の1978年に比べると、2023年は4分の1の約5,400人まで減少した。60歳以上が半数近くにのぼる。原田さんはこれまで2人にハンターとしてのノウハウを包み隠さずに教えてきた。「もう任せられると思っています。地域を安心させてほしい。それ以上、2人に望むことはありません」。「個体調整で尊い命を奪い、動物には申し訳ないと思っている。被害や人里への出没を一気にゼロにするのは厳しい。でも減らすことはできる。年寄りが後継者を育てる。これが一番の近道」。原田さんは木漏れ日が当たる鳥獣魂碑に手をあわせる。クマと人間の共生は、まだ道半ばだ。

(ガクテンソクよじょう、狩猟免許取得で秘めたる才能?が開花)
お笑いコンビ「ガクテンソク」が3日放送のカンテレ「おかべろ」(土曜午後2時28分)に出演。よじょう(43)が狩猟免許を取得したところ、「謎の才能」が開花したと明かした。免許取得のきっかけになったのは、「仕事につながる特技があった方がいい」と考えた相方奥田修二(42)からのアドバイス。「飯を食える武器を何か身に着けた方がいいんじゃない?」と言われたという。これを受け、よじょうは2021年に狩猟免許を取得。岡村隆史(54)が「免許取るのってなかなか難しいやろ? だって隣近所に聞かれるんやろ?『よじょうさんってどんな人ですか?』って…」と、猟銃の所持許可のために身辺調査が行われることに言及。よじょうは「すごい範囲で聞かれます」とうなずいた。免許を取得したよじょうは、初めての猟で害獣駆除として鹿を撃った際、たった一発で仕留めたことから、一緒に猟をする先輩ハンターたちから「天才」と評価されているという。この理由について、奥田が「『めっちゃ射撃うまいんや』って言ったら、違うんですよ。信じられへんぐらい鹿に近づけるんですよ。鹿が(よじょうを)生物ととらえていない」と説明した。一般的には「鹿は200~300メートルほど離れた位置でもハンターに気付いて逃げる」そうだが、よじょうは「(鹿が)ずーっと見て、僕もずーっと見て…。ゆーっくり(近づいて)バンッ」。至近距離まで接近して発砲することに成功した。そのため、「師匠に『そのうち、お前は手でいける』って…」と素手での捕獲を期待されていることを明かして笑わせていた。

(獣害対策の実証実験スタート、地域マップサイト活用:三重)
多気町勢和地域の活性化に取り組む勢和農村RMO協議会は1日から、住民がサルやシカの目撃情報などを投稿できるオリジナルサイト「勢和地域マップ」を活用した獣害対策の実証実験を始めた。同協議会の山本有紀さん(32)は「誰でも気軽に情報発信できるので、一人でも多く投稿してもらいたい」と話す。「勢和地域マップ」は、伊勢市のシステム会社みらいこと共同で開発。RMO協議会公式ラインに追加している会員が、町内周辺地域のマップ上に、サルやシカ、イノシシなどの目撃や被害の情報を、写真付きでアップすることができる。

(田畑獣害、温暖化で顕著に:島根)
広島県境に位置する島根県邑南町久喜地区。山あいの水田には、まるで鋭利な刃物で切られたかのような稲が風になびいていた。泥の上には複数の小さな足跡。切断されて背丈が異なる稲が交じった水田はまだら模様が浮き上がる。「ここは半分も収穫できんだろう」。地元農家の岸忠良さんがニホンジカにかじられた稲を指さして顔をしかめた。久喜地区では7、8年前から、ニホンジカによる稲の食害が目立つようになった。地元のブランド米「石見高原ハーブ米」をはじめ、カボチャやタケノコ、ミョウガの生産者らに打撃を与えている。シカ被害は邑南町や飯南町など広島県境に近い中国山地エリアを中心に発生。2008年度に島根県内で21頭だった捕獲頭数は、23年度には951頭に急増する。

(知らないと銃刀法違反で捕まる?「アウトドア用刃物の持ち運び」の失敗談)
梅雨が明け、海に山にとアウトドア好きにとって忙しい季節がやってきました。毎週のように出かけるとなると、よく使う道具は車に積みっぱなしにしておくことって多いですよね。しかし、積みっぱなしの荷物の中に刃物がある場合は要注意! これが思わぬピンチを招くことがあります。今回は編集部員の実体験談をもとに、皆さんがわかっていそうでわかっていない銃刀法違反のルールと、そのリスクについて解説します。先日、私はとあるホームセンターへ買い物に出かけところ、駐車場で警察官に職務質問を受けました。その際、トランクに積んでいたキャンプ道具の中に刃物が入っており、これが銃刀法違反に当たるかもしれないとのこと。近くの警察署で事情聴取を受けることになりました。私は仕事柄、撮影を兼ねてテントに泊まったり、焚き火をしたり、料理をしたりすることがよくあるので、細かい道具を忘れてしまうのを避けるため、頻繁に使う道具は車に積みっぱなしにしています。この時は前の週にキャンプに出かけ、数日後にまた出かける予定があったこともあり、キャンプ道具一式を載せっぱなしにしていました。私にも刃体の長いナイフを携行したり、すぐ手の届くところに置いておくと銃刀法違反に問われるというくらいの知識はありました。しかし、しょっちゅう使う仕事道具だし、刃物類は収納ケースにきっちりまとめて後部トランクにしまっているので、問題ないだろうとたかをくくっていました。しかし、対応してくれた警察官の方によると、実際のルールはかなりシビアでした。まず、当日使う予定のない刃物を車に積んでおくこと自体がNGだそうです。前日使ったものもダメだし、翌日使うから積んでおくのもダメ。先週使った、今週末に使うからなんてもってのほか。たとえ、仕事道具だったとしても正当な所持理由にはなりません。収納場所は、当日キャンプなどで使った場合でも、ポケットやグローブボックスなど、すぐ使える位置に置くのはもちろんいけません。使わない日は、ケースに入れていようと、トランクに入れていようとアウト。「他の人が開けられない金庫のようなものに入れてあればOK」とのことですが、そんな持ち運び方をしている人はいないですよね。また、刃体の長さが6cm以上の刃物は携行してはいけないとよく耳にしますが、刃の幅や厚みによっては刃体が6cm以下だとしても引っ掛かります。また、6cmを超えると「銃刀法違反」にあたりますが、6cm以下のものの場合でも「軽犯罪法違反」となり得ます。私の場合、ブッシュクラフト用のナイフ、調理用の折り畳み包丁、ペティナイフ、ノコギリ、薪割り用の小さなナタ、マッシュルームナイフをまとめて積んでいたので、全て没収となりました。つまり、アウトドアで使うほとんどの刃物がアウト、と考えた方がよいです。体験したことがない方がほとんどだと思いますが、事情聴取って、じつはなかなか時間と手間がかかります。当日は声をかけられてから近くの警察署に移動し、刃物を積んでいた理由から職業や年収、貯金や財産、親兄弟の仕事のことなど、結局聴取が終わったのは3時間後の20時を回っていました。しかし、これで終わりではありません。帰る時には、身柄引き受けのために妻が警察署に出向かねばなりません。うちは子どもが幼く、この時間に妻は迎えに来ることができないと伝えると、自宅まで警察官が同行して本当に住んでいるかを確認せねばならないとのことでした。21時頃に自宅に警察官の方とともに戻り、実際にその家に住んでいるのかを公共料金の封筒住所などで確認。持っている鍵で実際に玄関が開くかなども確認し、玄関や自宅周辺の写真を何枚も撮られていました。遅い時間まで、お疲れ様です……。まだまだ、これで終わりではありません。後日、もう一度警察に出向き、先日話した内容を再度確認せねばならないのです。さらに、指紋や全身写真、顔写真などを撮影し、この日も3時間ほどかかって、ひと通りの取り調べが終了します。自宅から小一時間ほどの場所にある署だったのでまだよかったのですが、これがどこか出先での出来事だったとしたらと考えるとゾッとしますね……。ちなみに、私が職務質問を受けたホームセンターやアウトドアショップなどは、刃物を積みっぱなしの方(おろし忘れている)が多そうなスポットのように思います。そのような場所を重点的に見回っているのかを聴取中に尋ねてみたところ、明言はしていませんでしたが「お気をつけください」とのことでした。今回は自分の認識の甘さで、警察の方々の貴重な時間を使わせてしまい、申し訳ありませんでした。同じような事態は、この記事を読んでいる皆さんにも起こり得ることです。私を反面教師に、面倒でもキャンプ道具は使う毎に積み下ろしをするようにしてください。特に刃物類のおろし忘れにはくれぐれも注意して、楽しく安全なアウトドアライフをお送りください。

(クマ被害相次いだ八甲田山系で設置のわなでクマ1頭捕獲:青森)
青森市の八甲田山系で女性がクマに襲われて死亡したことを受け、現場周辺に設置したわなに、2日、クマ1頭がかかっているのが見つかりました。クマはその場で殺処分されたということです。ことし6月、青森市の八甲田山系の酸ヶ湯温泉の近くで、タケノコ採りのため、山に入っていた80代の女性がクマに襲われて死亡する事故があり、市と猟友会がクマを捕獲するためのわなを現場周辺の5か所に設置していました。青森市によりますと、1日夕方、わなの1つに動物がかかっている可能性があると猟友会から知らせが入り、2日朝早く、市の職員らが確認したところ、体長1.4メートルのメスのクマがわなにかかり、捕獲されているのが見つかったということです。クマは現場で殺処分されました。市によりますと、クマが亡くなった女性を襲った個体かは不明だということですが、クマの被害を受けて八甲田山系の一部に出されている入山規制を解除するかどうかは、国や県と改めて協議して決めるということです。酸ヶ湯温泉の畑田素子支配人は「一安心ではあるが、女性を襲ったクマか分からないので、なんともいえないです。1日でも早く入山規制を解除してほしい」と話していました。青森市環境政策課の担当者は「クマは1頭捕獲されたが、もともとクマが生息している地域なので、引き続きクマの出没への対策を講じて活動してほしい」と話していました。

(観光客でにぎわう上高地・河童橋近くにクマ出没:長野)
大勢の観光客でにぎわう上高地・河童橋のすぐ近くで、2日正午すぎクマが目撃されました。観光客などへの被害は確認されていません。2日も大勢の観光客でにぎわっていた松本市の上高地。撮影スポットとしても知られる河童橋近くで国土交通省のカメラがその姿をとらえていました。2日正午過ぎ、川沿いには大勢の観光客がいます。そのすぐ近く…。画面左側から1頭のクマが現れました。水の中を横切り対岸の草むらの中へと消えていきました。クマが現れたのは河童橋から下流におよそ200メートル離れた場所でしたが観光客などへの被害は確認されていないということです。クマは川を渡ったあとそのまま山の方に逃げていくのが目撃されたということです。上高地では7月も、複数回クマが目撃されていて、環境省ではクマよけの鈴を持ち歩くことや、目撃した際はクマに近づかないよう注意を呼び掛けています。

(車の前を勢いよく走るクマ:山梨)
2日未明、富士吉田市の市街地で体長1mを超えるクマが現れ、猟友会などが警戒を強めています。車の前を勢いよく走る体長1mを超えるクマ。この映像は2日午前0時ごろ、富士吉田市上暮地の農道を走る車から撮影された映像です。富士吉田警察署や富士五湖猟友会が現地をパトロールし、その後の目撃情報はないということですが、念のために注意を喚起する看板設置や花火を使った追い払いを行ったということです。富士吉田市ではクマを目撃したら近づかず、市や警察に連絡するよう呼びかけています。

(市道でクマ目撃:島根)
2日午前6時25分ごろ、浜田市三隅町古市場の専門学校リハビリテーションカレッジ島根近くの市道で、体長不明の幼獣のクマ1頭が目撃された。市職員が同日、学生の登校時間帯に合わせてパトロールした。市三隅支所産業建設課によると、車で走行していた運転手が市道を横切るクマを見かけた。東側の裏山に去っていたという。現場は専門学校から西約100メートル。付近には三隅小学校や三隅中学校、石正美術館がある。

(捕獲されたツキノワグマについて:愛知)
本日(8月3日(土曜日))午前、北設楽郡設楽町内で、有害鳥獣捕獲を目的としたイノシシ用のわなにツキノワグマがかかっているのが確認されました。このツキノワグマについて、放獣又は引渡しの検討をしましたが、放獣先等が見つからなかったことから、地域住民の安全確保を最優先するために、午後、設楽町が地元猟友会に依頼して殺処分しました。

(海岸近くでクマらしき動物の足跡:富山)
2日、富山湾沿いの地域の2か所で、クマとみられる動物の足跡が見つかり、富山市と地元の猟友会が注意を呼びかけています。富山市によりますと2日午後3時ごろ、富山市日方江の富山湾沿いで、住民から「動物の足跡がある」と通報がありました。富山市の職員と猟友会が現場を調べたところ、足跡を確認しましたがクマのものかどうかは判別できなかったということです。これより前の午前7時ごろにも、近隣の富山市田畑でも足跡が見つかり、富山市や猟友会が注意を呼びかけています。

(ヒグマ注意報発令中の枝幸町、3日夜もクマの目撃相次ぐ:北海道)
クマの目撃が相次いでいる道北の枝幸町では3日夜も中心部に近い住宅街で立て続けに目撃され警察が不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。枝幸町によりますと、町内では7月以降、クマの目撃情報が30件以上寄せられていて、道が町内全域に「ヒグマ注意報」を発表しているほか、中心部にある公園や体育館、観光施設などが一時的に休業する措置をとっています。枝幸町では昨夜も立て続けに目撃があり、警察によりますと午後7時すぎに岬町の道道で1頭のクマが歩いているのを近くに住む人が見つけ、午後8時半ごろには枝幸港付近でクマ1頭が目撃されました。クマはそれぞれ別の個体とみられ、いずれも体長は2メートルほどだということです。また午後9時ごろには、新港町の海産物販売店で、体長2.5メートルほどの1頭のクマが屋外に置かれていたホタテの一部を食い荒らしているのを店の関係者が見つけました。さらにおよそ2時間後の午後11時すぎには、店から300メートルほど離れた草地で同じ個体とみられるクマが目撃されました。いずれの場所も町の中心部に近い住宅街だということで、警察がパトロールを強化して警戒するとともに、住民に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

(クマが民家の玄関から米袋持ち出す?:岩手)
警察によりますと、2日午後9時ころから3日午前6時ころまでの間に、奥州市衣川の民家の玄関に保管してあった米袋1袋が庭に持ち出され、袋の中の米が荒らされていたということです。玄関ドアにはクマの爪跡がありました。住人が朝起きたところ被害に気付き、警察に通報しました。状況から、住人が就寝中にクマが玄関を開けて入ったとみられるということです。人的被害はありませんでした。警察と市が付近の警戒・広報を実施しました。

(犬の飼育施設で3頭死ぬ、クマに襲われたか:北海道)
北海道奈井江町の犬の飼育施設で、犬3頭が死んでいるのが見つかりました。クマに襲われたものとみられています。奈井江町東奈井江の犬の飼育施設で犬3頭が死んでいると、8月3日午後、警察に通報がありました。犬は3頭とも屋外のケージの中で飼われていて、首の部分に傷が見つかりました。施設を囲む高さ1.8mほどの塀にはクマの毛が残されており、幅16センチの足跡も見つかっています。警察はクマが犬を襲ったとみて調べています。

(「斜面を駆け上がっていくクマを見た」:静岡)
2024年8月2日午後11時半頃、静岡県沼津市の山林で、体長1.5メートルから2メートルほどのクマが目撃されました。2日午後11時半過ぎ、沼津市宮本のゴルフ場近くの山道で、「斜面を駆け上がっていくクマを目撃した」と、近くを通りかかった男性から110番通報がありました。沼津市宮本では、7月27日にもクマが目撃されていることから、警察は、同じクマである可能性があるとして、近くの住民などに注意を呼びかけています。

(高知商業・ジビエ部が商店街で子ども食堂:高知)
高知市の高知商業高校の「ジビエ部」の生徒たちが、まちの活性化を目指して市内の商店街で子ども食堂を開きました。7月27日に高知市の愛宕商店街の事務所で作業を行っていたのは、高知商業高校ジビエ部の部員3人です。ジビエ部では野生の鳥獣による被害を地域の課題ととらえ、シカやイノシシの肉を活用した商品の開発や販売を行い被害を受けた森林の保護活動を支援する食育に取り組んでいます。今年4月からは食育活動とともに地域課題の解決にも力を入れようと、空き店舗が増える高知市の中央卸売市場での商品販売を行うなど様々な形で活動を進めています。今回、新たな取り組みとして愛宕商店街で子ども食堂を開くことにし、27日は午前9時から準備を進めました。提供するのは鹿肉を使ったカレーライス。鹿肉のほかにも県産のナスやじゃがいもがゴロっと入った食べ応えのある1品で子どもでも食べやすいよう甘口に仕上げ、サラダとゼリーがセットになっています。高知商業ジビエ部・公家悠希 部長「ジビエを今まで食べたことがある人で抵抗がある子には抵抗感を無くすきかっけにしてほしいし、今まで食べたことがないのであれば、ジビエっておいしいんだなというのを気付くきっかけにしてほしい」。子ども食堂は午前11時に開店。最初は人通りの少なさに苦戦し、大きな声で呼び込む場面も。しかし、正午ごろになると車で前を通っていたという家族連れやジビエ部の活動を知っていてよく足を運んでくれる人などが訪れ、大人も子どもたちもおいしそうにカレーを食べていました。高知商業ジビエ部では8月2日まで高知市役所にある「レストランせんだんの木」でジビエレストランを企画していて、3日には子ども食堂が開かれます。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午前8時10分ごろ、仙台市泉区福岡六淵にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、5日午前8時ごろ、松島町根廻蒜沢の道路沿いにクマが出没しました。

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(走行中の車に“銃弾”当たる、狩猟用「スラッグ弾」か:山梨)
28日午後、北杜市白州町の国道20号で走行中の車に猟銃の弾のようなものが当たり、警察が撃った人物の特定などを進めています。警察によりますと、28日午後3時ごろ、北杜市に住む30代のアルバイト男性が 北杜市白州町上教来石の国道20号を車で走行中、車体に異音を感じました。男性が整備工場で車両を調べたところ、エンジン付近から銃弾のようなものが見つかり警察に届け出ました。見つかったのはクマやイノシシなど 大型動物の狩猟に使う「スラッグ弾」とみられ、車両には穴が空いていたということです。男性にけがはありませんでした。警察は猟銃の流れ弾が当たった可能性もあるとみて、撃った人物の特定を進めています。北杜市や地元猟友会によりますと、現場周辺は禁猟期間中で有害鳥獣捕獲や管理捕獲も行われていなかったということです。

(77歳男性、クマに襲われて左手にけが:秋田)
今月26日、由利本荘市で77歳の男性がクマに襲われ、左手にけがをしました。由利本荘警察署の調べによりますと、26日午前10時45分ごろ、由利本荘市東由利田代で、77歳の男性が、大雨によるウシの餌の被害を確認したあと林道を歩いていたところ、クマの親子に遭遇しました。男性は、親グマに左手の親指をかまれてけがをしています。県内で今年、人がクマに襲われてけがをしたのは、これで8人目です。

(作業をしていた男性の近くにクマ、抵抗しながら逃げて軽傷:山形)
山形県米沢市で、きのう男性がクマに襲われました。男性は腕や太ももを噛まれるなどし、軽いケガをしました。県と米沢市によりますと、きのう午前6時半ごろ、米沢市赤崩(あかくずれ)で男性がクマに襲われました。襲われた男性は、腕や太ももを噛まれたり引っかかれたりして、軽いケガをしたということです。作業をしていたところ近くにクマがいて、男性は、抵抗しながら逃げたということです。県内で起きたクマによる人への被害は、今年3件目です。

(町職員がイノシシの死骸を不法投棄:福岡)
福岡県苅田町の職員ら3人がイノシシの死骸を町内の県道沿いの草むらに投棄していたことが31日、関係者への取材で判明した。関係者によると、29日午前9時ごろ、同町南原の県道で軽ワゴン車と軽トラックが停車し、男性3人がトラックの荷台から成獣のイノシシの死骸を降ろし、投棄したという。軽ワゴン車は苅田町と書かれた公用車だった。町は取材に対し、農政課の20代の男性職員2人が、猟友会に所属する男性猟師と共に投棄したことを認めた。猟師が、ワナにかかって死んでいるイノシシを発見したが、重さ80キロの大きなイノシシだったため埋める場所に困り、職員を別の場所に運ぶために呼び出した。その後、男性の指示で投棄したという。職員は投棄した理由について「駆除員さんが言う通りに手伝ってしまった」と話しているという。苅田町では猟師には国の鳥獣被害防止総合対策交付金としてイノシシ1頭あたり7000円の報酬が支払われている。死骸には白いスプレーで文字は報酬を支払うための年月日が記されていた。報酬にはイノシシの死骸を焼却処理や埋却処分する費用も含まれており、町では過去にも不法投棄がなかったかどうかについて今後、調べるとしている。同日夕、町は職員が関与した投棄に関して概要を発表した。事実関係を認めたうえで死骸は回収して動物霊園で焼却済みとし、今後は野生動物の処理に関する具体的な手続きマニュアルを整備し、駆除員や職員への周知徹底を図るなどとしている。イノシシの死骸を巡っては、2022年11月に香川県さぬき市で男性2人が山中に投棄したとして廃棄物処理法違反と鳥獣保護法違反で書類送検されたケースなどがある。

(野生イノシシ2頭の豚熱確認:岩手)
岩手県は1日、二戸市で発見された野生イノシシ2頭から、豚熱(CSF)の感染を確認したと発表した。同市内での確認は2、3例目。

(野生イノシシ1頭の感染、県内12例目:佐賀)
佐賀県は31日、玄海町長倉で捕獲した野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は12例目で、全て半径5キロ圏内に集中している。県生産者支援課によると、27日に猟友会員が箱わなで捕獲した。30日の検査で陽性を確認した。捕獲場所はこれまでに2回、経口ワクチンを散布したエリアだった。

(53例目の豚熱:徳島)
30日、阿波市で捕獲の野生イノシシから豚熱が確認された。

(66頭牛を襲ったヒグマ「OSO18」、体毛分析で食性解明へ:北海道)
ヒグマの「OSO18(オソ)」はなぜ、牛66頭を次々と襲ったのか。残された体毛から、オソが食べてきたものを解き明かす研究が進んでいる。今回使われているのは「安定同位体分析」という方法だ。体組織に含まれる炭素や窒素の安定同位体比を調べる。北海道立総合研究機構(道総研)によると、体毛を分析すると、オソが過去1年間程度に食べたものの変化がわかるという。これまで、道は道総研に依頼し、駆除された個体の年齢やDNAを調べ、生息実態の把握につなげてきた。ただ、安定同位体分析は、人的な要因や設備の不足でできていなかった。体毛からは、駆除されるまでの約1カ月間と、駆除される前年の夏から秋にかけての食生活を時系列で明らかにするという。分析はすでに終わり、データの解釈や関係者間での議論を進め、論文公表に向けて準備を進めている。

(「クマ出没警報」を解除し、「クマ出没注意報」を発令します:宮城)
県に寄せられた令和6年7月のツキノワグマ目撃等件数は、6月と比べ減少傾向にあることから、クマ出没警報は解除し、8月1日(木曜日)から8月31日(日曜日)までの間、クマ出没注意報を発令します。8月は夏休みを利用し、山や河川敷でレジャーを楽しむ機会が増えるなど、人がクマの生息域に近づくことが多い時期であること、また、東北各県では人身被害が複数発生するなど、依然としてクマによる人身被害のリスクが高い状況が続いています。引き続き、なお一層の注意と警戒をお願いします。クマの生息域となる山林や河川敷では、沢沿いや背丈の高い藪など、クマの行動ルートになる場所には近寄らないようにしましょう。また、クマに遭遇したときは、急な動作をするとクマを刺激し、襲われる可能性が高いので、落ち着いて、静かに、背中を見せないようにして離れましょう。もし、クマに襲われたら、地面に腹ばいになり、両手で首の後ろをガードして首や頭を守りましょう。引き続き、朝夕の行動を避ける・クマ鈴やラジオを鳴らす・多人数で行動する・生ゴミを放置しないなど、基本的な遭遇防止対策をとり、注意して行動しましょう。ツキノワグマの生態や出没情報については、県のホームページをご覧ください。

(ヒグマ駆除報酬増額、新隊員に11人:北海道)
北海道奈井江町で、地元の猟友会が報酬額の低さなどを理由にヒグマ駆除の活動を辞退した問題。町は報酬を増額したうえで、新たに11人のハンターにヒグマへの対応を委嘱しました。奈井江町では今年5月、地元の猟友会が報酬額の低さや人手不足などを理由に、ヒグマ駆除の活動を辞退しました。その後、町は猟友会に駆除を依頼することを断念していました。これまで町が猟友会に示してきた報酬額は、出動1日で「8500円」。発砲した場合は「1800円」を加算するものでしたが、猟友会に辞退されたため、町は新たな報酬の仕組みを設けました。新たな仕組みでは4800円の日当を基本とします。そのうえで巡回やわなの設置などに1時間あたり1400円を加算、クマの駆除が切迫している場合は加算額を1時間あたり2100円に増やします。また、捕獲した場合はこれまでどおり2万円を支払うと定めました。仮に8時間稼働した場合は最大で4万1600円が支払われることになります。そのうえで町は30日、地元などのハンター11人をヒグマへの対応にあたる「鳥獣被害対策実施隊」として新たに委嘱しました。鳥獣被害対策実施隊 北村義行さん「ヒグマを取ったことある人、経験のある人を11人選別して、きのう(委嘱して)もらった」。委嘱を受けた奈井江町の北村義行さんは、これまでシカの駆除を請け負う傍ら、クマが出た時にはボランティアとして出動していました。鳥獣被害対策実施隊 北村義行さん「奈井江町民が安全に暮らせるように俺はやっている。何かあれば11人にすぐ連絡すればクマを駆除する。そういう体制」。一方、町と決別した地元の猟友会は新しい体制が機能するのか疑問視しています。北海道猟友会砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長「要はただのパフォーマンスでしょう。実施隊をつくったという形が必要なだけで、それが使える、機能するかは別問題」。ようやく決着がついた駆除の報酬をめぐる騒動。奈井江町は「新しい体制のもとで住民に安心してもらいたい」とコメントしています。

(猟友会への報酬増額検討、オホーツク管内:北海道)
オホーツク管内でヒグマの出没が相次ぐ中、一部の自治体が猟友会への駆除や警戒出動などに伴う報酬額の見直しを検討している。危険が伴うハンターへの配慮とともに猟友会との良好な関係を築くことで、住民への危険が差し迫った際に迅速な連携が図れるようにする狙いがある。一方で、厳しい財政事情から「引き上げは難しい」という声も少なくない。同じ活動なのに近隣自治体で格差が生じれば、猟友会側の反発を招く恐れもある。

(土砂崩れを起こしたのは「シカ」だった)
日本百名山の一つ、伊吹山(1377メートル)の南麓で土砂崩れが相次いでいる。現場がある滋賀県米原市によると、この事態を招いた背景の一つに「シカ」の増加が考えられるという。一体、なぜなのか。他の地域は大丈夫かという疑問も湧く。どう手を打つべきか。米原市の伊吹山麓にある住宅街では、今月1日を皮切りに計3度の土砂崩れに見舞われた。市災害対策本部によると、死傷者こそ出ていないが、2度にわたって土砂が流入した家屋もあるという。この災害の遠因にニホンジカの増加がある。市によると、伊吹山頂の南斜面に当たる市域には約600頭が生息する。担当者は「10年ほど前から増えたシカが伊吹山の高山植物を食べ尽くしたので、土の保水力がなくなった」と説明する。ススキやコクサギといった草木がなくなり、荒れ地になった山肌の土砂が豪雨で流出しやすくなった。食害を防ぐための対策、失われた草木を再生する取り組みは続けていた。昨年度のニホンジカの捕獲頭数は従来の倍の200頭で、本年度の目標はさらに増やした300頭。侵入を防ぐアーチ状の獣害ネットなども試験導入し、植生回復の態勢を整えてきた中での被害だった。「温暖化で冬季の積雪量が激減し、シカは生息しやすい環境になった。全国的に狩猟者も減っている」と声を落とした担当者。「正直、捕獲が追い付いていない」と続けた。この事態は伊吹山に限った話ではない。「シカの食害に伴う小規模な土壌浸食は各地で発生し、対策の必要性は10年以上前から唱えられてきた」と解説するのは、岐阜大野生動物管理学研究センターの鈴木正嗣教授。「シカの繁殖率は高く、年に約2割を捕獲しなければ生息数が減ることはない」という。東京都では、2004年に奥多摩町の造林地でシカの食害が起き、表土がむき出しになった土砂の流出が森林の一部を破壊した。その後は目立った被害はないが、シカの分布域は多摩地域で拡大しており、依然として食害が確認される。鈴木氏は「人が暮らす集落近くで発生する農業被害と比べ、草木の食害はシカの生息域で発生するため、広範囲かつ、斜面のような足場の悪い場所での対策が必要となる。捕獲柵を用いるにしても、破損時のメンテナンスも大変で、非常にコストがかさむ」と対策の難しさを指摘する。さらに、山林特有の難点も指摘。「1年周期で収穫する農作物と異なり、長期的スパンの山林の被害は見えにくい」と語り、「山林の被害防止には捕獲の重要性が高いが、社会全体の認知度が不足している。対策も自治体任せで、危機意識の差が災害発生につながりかねない」と危ぶんだ。国は既にニホンジカなどの野生鳥獣による被害を減らすため「保護から管理へ」と捕獲の重要性を打ち出しているが、高知大の依光良三名誉教授(森林環境学)は「銃猟はハードルが高く、大型捕獲柵を用いるなど、自治体や市民グループが地道に個体数を管理するしかない現状だ。加えて、植生回復の取り組みを地道に続けることが重要。簡単に答えが出る問題ではない」と話す。

(“伊吹山ショック”シカに植物食べられ土砂がむき出しに:滋賀)
二度の土石流に見舞われた滋賀県米原市。原因とみられるシカへの対策を強める方針です。米原市の伊吹地区では7月1日と25日の二度、土石流が発生。いずれもけが人は出ませんでしたが、25日の土石流では住宅5軒に土砂が流れ込み、警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が30日現在も出されたままです。原因とみられているのは伊吹山に生息するシカです。現在600頭あまりが生息していますが、山林などの植物を食べることで土砂がむき出しになり、土や水が流れやすくなって土石流災害が起きたとみられています。市長は7月30日の会見でシカへの対策を強化するとしたうえで、伊吹山からの水の流れを分岐させる新たな対策なども県に求めていくと明らかにしました。(米原市 平尾道雄市長)「(伊吹山が)かつての水を貯える豊かな山林ではなく、まさに水を流す川のように変わってしまった。山の機能が失われることを、私たちは“伊吹山ショック”というふうにとらえています」市長は8月2日、伊吹山の斜面の浸食状況などを視察する方針です。

(イノシシいなかった島なのに目撃相次ぐ:宮崎)
日向灘に浮かぶ宮崎県延岡市の離島・島野浦島で、かつては生息していなかったイノシシの目撃例が相次いでいる。本土から海を渡ってきたとみられ、人家が密集する島西部にも出没するようになった。農地が荒らされるなどしており、市は地元と協力して対策を進めているが、被害は減っていない。地元の島浦町区によると、島でイノシシが初めて確認されたのは2016年頃。その後数が増えたとみられ、2年ほど前から被害が目立つようになった。畑や公園、墓地が荒らされるなどの情報が島民から相次ぎ、中には未明に体重70キロほどの個体に出くわした人もいる。同町区事務員の松橋由貴さん(45)は今月7日深夜、自宅裏に設置したカメラで成獣とみられる1頭の姿をとらえた。カメラは動物などを感知すると自動で動画を撮影するもので、映像には辺りを警戒しながら歩き回り、やぶの中に消えていく様子が映っていた。撮影場所の近くには、くくりわなを仕掛けているが、松橋さんは「人間の匂いが分かるのか、わなには近づこうとしない」と話す。小中学生18人が通う市立島野浦学園では、学校敷地の土が掘られる被害に遭っている。学校周辺での目撃例もあり、下校時に職員が付きそう対策を6月に始めた。中原伸一校長は「子どもの安全が最優先。今後も市教委などと連携して対策を進めていく」と話す。島の人口は約660人。島民の約5割が65歳以上で、県平均の33・7%を大きく上回る。今のところ島民が襲われるなどのケースはないが、同町区の岩谷勇区長(75)は「イノシシが家のそばまで来たら手に負えない。子どもが襲われるなどしないか心配だ」と話す。イノシシはどうやって島にやってきたのか。同町区によると、島野浦で釣りをしていた人が海を泳ぐ姿を目撃したことがあるという。島と本土の距離は2キロ以上。自力で海を渡ってきたとみられる。イノシシは一度に4頭前後を出産するとされ、島で繁殖を繰り返して生息エリアを拡大させているとみている。生息数は不明だが、「数百頭単位で生息している」と話す島民もいる。マダニ被害も報告されるようになった。人家近くまで姿を現すようになったイノシシに潜んでいた可能性が考えられるという。松橋さんは今年5月に右脚の膝裏部分をマダニにかまれた。病院を受診した際にはふくらはぎ辺りまで腫れ上がったという。市は島の対岸にある南浦地区の猟師に依頼して、わなによる捕獲を進めている。同町区によると、この5年間で約20頭を捕獲したが、イノシシによる被害は逆に増加している。島は周囲15・5キロと狭く、人家が密集しているため猟銃での駆除はできないのが実情だ。これまで狩猟免許を持つ人は島にいなかったが、イノシシ被害を受け、島民2人が免許を取得した。市は今後、わなの設置数を増やしながら、イノシシの餌となる食べ残しや余った食材を畑などに捨てないことや、カキやクリなどを放置せず収穫することなどを呼びかけていく。市林務課の甲斐啓二係長は「島民らと知恵を出し合い、自分たちでできることをしてもらいながら被害を減らしていきたい」と話している。

(猟友会が「やってられない」激怒!命がけの「クマ駆除」の安すぎる報酬問題:北海道)
下手をすれば命を落としかねないクマの駆除。その報酬をめぐり、北海道空知郡奈井江町では地元の猟友会と町が“バトル”を繰り広げている。5月21日に更新されたHTB北海道テレビの公式サイト「HTB online」によると、北海道猟友会砂川支部奈井江部会は、町からクマの駆除の要請を受けても参加しない方針を明らかにしたという。理由は報酬額の少なさだ。町から提示された日当は8500円。発砲した場合は1800円が加算され、最大で1万300円。同部会長は「やっぱり、ヒグマは相手が違う。鉄砲を持っているからって、米軍の特殊部隊を相手にするようなもんだよ。この条件ではちょっとやってられない」「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれ。ハンター、バカにしてない?って話ですよ」と怒りをあらわにした。奈井江町は「予算がありません」と、両者の言い分は平行線を辿っている。同じ道内でも幌加内町では1日1万5000円、札幌市は出動で1回2万5300円、捕獲・運搬した場合は3万6300円。紋別市では、クマ一頭につき5万円の補助金が支払われる。クマの駆除における報酬適正額は今後も議論の余地はあるが、例えば噛まれたら猛毒によって命を落とす危険性もある「ハブ駆除」の報酬はどうなっているのか。「ハブが生息する沖縄県では、住民が駆除したハブを1匹1000~3000円で買い取る自治体もあると、2017年9月の『沖縄タイムス』電子版が報じています。それよりも低く、今帰仁村では1匹につき500円。鹿児島県の奄美群島にもハブは生息していますが、こちらでは1匹3000円で自治体が買い取ってくれます。奄美群島では、農家の人など日常的にハブに遭遇する可能性の高い人たちは、ハブを捕まえる棒や、捕まえたハブを入れる箱を常備しているといいます。単純にクマと比較することはできませんが、生息数が多いせいか、ハブの買い取り額も安いような気がします」(週刊誌記者)。命がけの作業にしては、やはり少し安いのでは?

(キャンプ中にクマと遭遇しないために、専門家が対策を解説:北海道)
夏休みに入ってキャンプ場がにぎわう中、注意してもらいたいのがクマの被害だ。クマの目撃は全国で相次ぎ、宮城県内でもすでに400件以上と例年を上回るペースで目撃情報が寄せられている。安全で楽しいキャンプをするためにはどんな対策をすればいいのか、専門家に聞いた。仙台市の泉ケ岳にある市民キャンプ場。夏休みはたくさんの人でにぎわう。取材した日も10組を超える家族連れが休日を楽しんでいた。クマ対策について聞いてみると、クマ撃退スプレーの購入を検討している人や、これから対策を考えたいと話す人もいて、対応には頭を悩ませているようだ。キャンプ場内で定期的に開かれている自然体験教室でも、同じ山にクマがいることを子供たちに伝え、大きな影を見たら近づかないことを教えるという。教室の担当者はクマ撃退スプレーも準備して、万が一に備えていた。夏のキャンプシーズンを迎え、仙台市内のアウトドアショップには熊鈴や撃退スプレーなどが並んでいるが、売り切れや残りわずかとなったグッズも目立つ。去年多発したクマによる被害を受け、今年はさらに対策グッズの需要が高まっているといい、店の担当者も「週末を中心にかなり売れている」と話す。キャンプ場の運営側も神経をとがらせている。市民キャンプ場のあるオーエンス泉岳自然ふれあい館では、周囲にロープを張って熊鈴をつけ、クマがロープに触れると鈴の音で気づくという仕掛けを作っていた。さらに下草を刈ってクマが身を隠すことができるやぶをなくし、キャンプ場と山林の間に緩衝地帯を作ったという。野生鳥獣の調査や被害対策を行う合同会社「東北野生動物保護管理センター」の宇野壮春代表は、キャンプ場は山や川に面しているため普段の生活よりクマと遭遇する可能性が高いとした上で、夕方から朝にかけての時間帯は特に注意が必要だと話す。宇野代表によれば、クマは本来、臆病な性格で人の気配がする場所は避けて行動する。一方で嗅覚が鋭く、人が寝静まった夕方から朝に、食べ物の匂いをたどってキャンプ場へやってくる可能性があるという。そこで有効な対策となるのが、食べ物の適切な管理だ。生ごみは匂いが漏れないよう処理し、持ってきた食料はケースに入れ、匂いのついた食器や調理器具は放置しないなど、クマが近づいてくる目的を意識して対応することが大切だという。取材した市民キャンプ場でも、ごみは利用者が持ち帰るか、有料のごみ袋を販売して引き取ることにして、生ごみをキャンプ場内に放置させないようにしている。引き取ったごみは鍵がかかる倉庫に保管する徹底ぶりだ。万が一、クマと出合ってしまったときはどうするべきか。宇野代表によると、クマに気づいたときの距離によって対応は分かれるという。1、距離が遠い場合…自分の存在をクマに知らせてクマに逃げてもらう。2、距離が近い場合…クマを興奮させないよう目をそらさずにゆっくりと後ずさりする。走ったり急な動きをしたりするとクマは興奮するので注意が必要だ。それでも、クマが興奮状態だったときは襲い掛かってくることもある。クマスプレーを持っていれば撃退することもできるが、スプレーの射程は3~5メートル。かなり至近距離でクマの目を狙わないといけない。スプレーを持っていないときは地面にうずくまって首や頭を手で覆い、致命傷を負わないようにするしかないという。クマと出合ってしまったら、できることはどんどん限られてしまう。一方で、熊鈴をつける、食べ物の匂いをさせないなど、クマを避ける対策はいたってシンプルだ。キャンプを楽しく安全なものにするためには、まずクマと出合わない対策をしっかりと講じる必要がある。

(狩猟免許生かし魅力発信:新潟)
新潟県阿賀野市で新規就農を目指す地域おこし協力隊員に7月、新潟市出身の頓所はるなさん(54)が着任した。任期は最長3年。阿賀野市村杉地区に住み、農作業などに取り組む。頓所さんは「地域の皆さんの技術を受け継ぎつつ、阿賀野市の魅力の発信にも努めたい」と意気込んでいる。頓所さんは2年前に狩猟免許を取得し、2023年秋から阿賀野市の笹神猟友会に加わっている。

(警視庁が”クマ撃退訓練”、大学教授が伝授「クマスプレーは最後の手段」:東京)
全国でクマの被害が相次ぐ中、東京都内でも目撃件数が200件を超えていたことがわかりました。これを受け、警視庁が「クマ撃退訓練」を行いました。奥多摩をはじめとした山岳地帯の一部を管轄する青梅署は、クマの生態などを研究する東京農業大学の山﨑晃司(やまざき・こうじ)教授とともにクマに遭遇した想定で撃退用のスプレーを使って訓練を行いました。山﨑教授によりますと、スプレーはクマの顔の高さに合わせて適切な距離から噴射すると効果があるということです。東京都環境局によりますと、2023年4月からの1年間でクマの目撃件数は211件にのぼり、前の年度より17件増えています。山﨑教授は「クマスプレーは最後の手段でクマの出没状況を調べクマに遭遇しないことが最も重要だ」としています。

(カラスの襲撃に傘で応戦したら「鳥獣保護法」違反になる?)
カラスに襲われたという被害例は全国で報告されている。しかし野生の鳥獣は、「鳥獣保護法」で保護や管理、狩猟の適正化が規定されている。カラスの襲撃に応戦すると、法律違反になってしまうのだろうか。実際の法律相談に回答する形で、弁護士の竹下正己氏が解説する。通勤の道すがら、カラスに襲撃されて困っています。どうやらカラスは、人の顔を覚えているらしく、私が歩いていると飛来し、突こうとします。カラスも野鳥ですから、傷つけてはいけないのは理解していますが、執拗な攻撃が続くと身の危険を感じます。こういう場合、鞄や傘で応戦してもかまいませんか?鳥類、又は哺乳類に属する野生動物については、『鳥獣保護法』がその保護や管理、狩猟の適正化を規定しています。同法第8条では鳥獣の捕獲、卵の採取やこれらの損傷を禁じており、違反すると、処罰されます。例外は学術研究の目的、鳥獣の保護、又は生態系管理の目的、動物園などの許可を得た場合の他、鳥獣保護区域や休猟区以外の狩猟可能区域で、法の定める方法での狩猟です。野生のカラスにも、この法律が適用されます。そのため、例外に当たらないのに、カラスを損傷させたら、処罰されます。もっとも、本来は罪に問われるべき違法性があるのに、処罰されない場合があります。例えば、正当防衛もそのひとつですが、カラスに対しては認められません。なぜなら、正当防衛とは「急迫不正の侵害」に対して身を守るために、やむを得ない行為を処罰しないというもの。ところが、カラスの襲撃は急迫ではありますが、カラスに法の適用はないので「不正の侵害」といえないからです。ただ、緊急避難の考え方があります。刑法37条では「自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない」と規定しています。カラスの襲撃を突然受ければ、現在の危難です。身を隠すゆとりもなく、突かれケガをするかもしれないので、鞄や傘で追い払ったり、攻撃を防ぐ行動は、やむを得ない行為となります。その結果、カラスにケガをさせても、人のケガに比べると、程度を超えたことにはならないと思われるため、違法性はなく、処罰されません。ただし、不必要なまでの過激な攻撃を加えた場合には、過剰避難として処罰される可能性があります。

(深刻なシカによる被害、土砂災害の被災地:広島)
各地でシカによる農作物被害が増えています。広島土砂災害の被災地で復興支援の酒づくりも、原料のコメを作る田んぼが荒らされ、ピンチです。広島市安佐北区大林町桧山地区…10年前の広島土砂災害の被災地です。5月中旬に行われた田植えです。グループ「ふるさと楽舎」は、6年前からここで休耕地を再生しながらコメを作っています。馬場田真一リーダー「その活動の現場現場で楽しいだとか、誰かの役に立ったとか、そういった一つ一つの積み重ねが最終的にその復興につながっていくんかなって」活動の柱が、「大林千年」という地域の酒造りです。自分たちが作ったコメを地元の酒蔵で酒にして、収益の一部を活動費にあてています。その取組みがピンチです。原因は、田んぼを荒らすシカです。最初に目撃されたのは6月5日の夜でした。下2か所の田んぼのうち、被害を受けたのは下の田んぼでした。いずれも苗の先が、かじられていました。調べたところ防護ネットと地面との間に隙間が見つかりました。メンバーはすぐに隙間を塞ぎましたが…。その後も被害は続きました。リーダーの馬場田さんは、シカの集団の中に知恵のある個体がいて、ネットに体当たりしては綻びや隙間を作って侵入したとみています。背景にはシカの急増があるようです。被害を受けた下の田んぼでは、ひょろひょろの苗がまばらに生えていました。仕掛けたワナにシカがかかりました。猟友会の駆除班員でもある馬場田さんは、田んぼの周りにワナを仕掛けています。シカの動きを研究したところ先月末から、ようやくかかり始めました。しかし馬場田さんは駆除では限界があると思っています。シカが人里に下りて田畑を荒らす隠れ家が耕作放棄地のヤブです。馬場田さんは、一番の対策は耕作放棄地を減らすことと考えています。そのための一つの取組みが始まりました。メンバーの一人、広島大学4年の中村唯乃さんが耕作放棄地対策として企画したのが、モリンガの栽培です。インド原産で栄養価が高くお茶やサプリメントの原料になる植物です。中村さんは、ふるさと楽舎の畑に試験的に苗を植えて、近く地域の人たちに説明会を開く計画です。酒づくりではピンチに立たされた若者たち…。試行錯誤しながら復興支援の取組みを続けます。

(小学校にクマ出没を想定、警察と猟友会が訓練:栃木)
県内でクマの目撃が増加していることを受け、小学校の敷地に出没した場合に警察や猟友会が連携して追い払うための訓練が日光市で行われました。日光市にある廃校で行われた訓練は、小学校の敷地内にクマが出没したという想定で行われ、地元の警察署や猟友会などからおよそ100人が参加しました。警察官は盾を持ちながら猟友会とともに3人1組で行動し、クマを見つけると100メートルほど距離を取り、爆竹やロケット花火を使って大きな音を出して追い払うための手順を確認しました。また、警察官が周囲の安全を確認するなか、猟友会が体育館の2階から猟銃を使ってクマを撃つなど、クマが敷地内にとどまった場合の対応も確認していました。日光市では先月、50代の男性がクマに襲われてけがをしたほか、学校の敷地内に出没したこともあり、今年度の県内での目撃件数は6月時点で84件と、去年の同じ時期と比べて2倍以上に増えています。今市警察署の中里陽次署長は「人的被害も発生しているので、関係機関で連携して対応することが大切だ。クマを見かけたらまずは警察に通報してほしい」と話していました。

(クマの駆除までの手順を確認、警察や猟友会が訓練:三重)
三重県熊野市でクマが出没した事を想定した対応訓練が行われました。訓練は、今年度5件のツキノワグマの出没情報が寄せられている熊野市飛鳥町小阪で行われ、三重県警や県の職員、地元の猟友会のメンバーなど約30人が参加しました。目撃状況などについての説明のあと、集落にクマが現れ、人にけがをさせた後、倉庫に立てこもったことを想定した対応訓練を行いました。市民からの通報を受け駆けつけた警察が現場に人が近づかないよう規制線を張り、その後、警察からの指示を受けた猟友会のメンバーがクマを駆除するまでの手順を確認しました。三重県は山に入る際には音の出るものを携帯することや、近くに餌となるものを放置しないよう呼びかけています。

(獣害や目撃情報を共有:三重)
農用地の保全や地域コミュニティーの維持などに取り組む三重県多気郡多気町勢和地区の「勢和農村RMO協議会」(中西眞喜子会長)は現在、獣害や目撃情報などをリアルタイムで書き込めるオンライン上の勢和地域マップの作成を進めている。現在、試運転をしており、8月から本格的な実証実験のスタートを目指している。農村RMOは農村型地域運営組織で、人口減などで弱体化する集落機能を保全する協議会組織のこと。勢和地域では2022(令和4)年度に一般社団法人ふるさと屋を事務局として発足し、農地の保全や住民の生活支援、地域を活性化させるための仕組みづくりに取り組んでいる。同団体では現在、三つのプロジェクトを進めており、勢和地域マップは「これからの獣害対策と生態系保全プロジェクト」の一環で、本年度は実証実験を行っている。同プロジェクトでは5月に初めての狩猟教室を開いたり、今月には小学生とオリジナル生き物カード作りを実施するなど、生態系や風景の保全や獣害との関わり方などについて興味、関心のきっかけづくりをしている。地域マップは、デジタル地図上に誰でも獣害や目撃の情報などを書き込みできる。生き物だけでなく、地域で見られる動植物の情報も書き込める。それらの情報を、町役場や獣害に困っている農家たちと共有し、素早い対策にもつなげていきたい考え。情報提供者にはポイントを進呈し、一定数たまれば地域で使える割引券などと交換できるようにする。貢献度によってランクも上がっていく仕組みになっているという。同事務局は「情報を上げてくれる人の目標にもなる」と話す。まずは実験的に勢和地域だけで運用し、8月1日から同協議会の公式ラインからサイトにアクセスできるようにする予定。同プロジェクトリーダーの三重大学生物資源学部4年・中村圭吾さん=度会郡大紀町=は「自分も夜道などで猿や鹿などが出てこないか心配しながら運転している。そういった実体験から、地域マップに『ここに鹿がよく出る』などの情報が蓄積され、危険箇所と認識してもらいたい。農家でなくても同じように獣害が関係してくる。そういったところから関心を高めていけたら」と話す。同事務局は「関わり方にもいろいろある。足跡や掘った穴を見つけて教えてもらうだけでも助けになる。また、情報を提供することは子供たちでもできる。そういう若い人たちに関心を持ってもらいたい。今のツールを使って補っていけるようにしていきたい」と期待する。実証実験は本年度いっぱいまでを予定しており、今後の活用や維持について検討を進めていく。

(「はじめての狩猟体験教室」を開催:埼玉)
株式会社温泉道場(埼玉県比企郡ときがわ町、代表取締役 山崎寿樹)が運営する秩父湯元 武甲温泉(埼玉県横瀬町、以下、武甲温泉)では、2024年8月11日に親子向けの「はじめての狩猟体験教室」を開催します。講師は横瀬町で本格的な狩猟サービスから、ジビエ肉の加工販売、レストラン営業など様々なサービスを提供している「株式会社カリラボ」の代表 吉田さんが行います。獣害や狩猟について、専門家から丁寧に楽しく学ぶことができます。また実際に罠の制作体験もやってみましょう。夏休みの自由研究のテーマにもぴったりな体験教室となりますので、ぜひこの機会に親子でご一緒にご参加ください。

(放置された山をハンターに貸し出せる山林シェアサービス「カリノバ」)
日本の森林のうち、58%は個人や企業が所有する「私有林」だが、持ち主でも所有する山林に行ったことがなく「放置林」になっているケースが多い…。国交省の調査によると、森林所有者の約8割が森林を放置していると判明…。山を放置すると、土砂崩れや洪水の原因になったり、生態系が崩れたりしてしまう…。放置林をハンターに貸し出す山林シェアサービス「カリノバ」2024年8月に開始、山主は所有する山を登録するだけでOK!

(ツキノワグマを殺処分、人身被害及ぼす可能性高いと判断:奈良)
奈良県は30日、同県十津川村出谷で捕獲されたツキノワグマを殺処分したと発表した。県農業水産振興課によると、ツキノワグマは雄の成獣で全長131センチ、体重60キロ。22日に捕獲され、県と村、警察、地元猟友会で協議したところ、直近1カ月でツキノワグマの出没が相次いでいることや、民家の敷地内への侵入が確認されていることから、人身被害を及ぼす可能性が高いと判断し、26日に薬剤で殺処分した。県内では、ツキノワグマの目撃情報が28日時点で昨年同時期の倍以上の68件寄せられており、同課は「山に立ち入る際は鈴やラジオなど音の出るものを携帯してほしい」と注意を呼びかけている。

(人的被害も、イノシシの生息域拡大:神奈川)
農作物などに被害を与えるイノシシの生息域が、葉山町で広がっている。同町と横須賀、逗子両市にまたがる二子山山系に加え、今年に入ると住宅地に近い「はやま三ケ岡山緑地」でも確認された。3日には初めてとみられる人的被害が二子山展望台で発生。町環境課はハイカーらに注意を呼びかけている。葉山町では、町の非常勤特別職にあたる「町鳥獣被害対策実施隊」のメンバー34人が捕獲活動を行っている。同課によると、二子山全域で2023年度に捕獲したイノシシは過去最多の109頭(前年度比29頭増)。このうち、葉山町内では同隊などが全体の6割に当たる65頭を捕らえた。生息数は不明だが、「捕獲数からみて二子山全域で70頭前後はいるのではないか。捕獲してもなかなか減らない」と担当者。イノシシが好む木の実が豊富なことと、以前は一度に4~5頭だったのが近年は7~8頭を出産する多産型に移行していることが要因とみられる。生息域も広がっている。今年1月に野生動植物の保護などを目的とした「都市林」のはやま三ケ岡山緑地(約30ヘクタール、同町堀内ほか)にも生息していることが判明し、6頭を確認した。5月2日には同緑地内のあじさい公園で体重38キロの雌を捕獲した。

(用水路でおぼれている生き物を助けたら、なんとクマ!:岡山)
7月初旬、倉敷市鶴の浦の用水路で、黒い生き物がおぼれているのを散歩中の男性Yさんが発見し、居合わせた男性と2人がかりで救出しました。Yさんによると、住宅地にある用水路で、当時の水深は大人の膝ぐらい。石垣の下が一段高くなっていて、そこにしがみついて、じっと動かずに鳴いていたということです。体長は約30cm。一見、黒い犬に見えたといいます。Yさんと一緒にいた男性が、手前の階段から川に入り、黒い生き物の所まで行って、抱き抱えて帰ってきました。2人は、近くの木の下に生き物を放して、その場を立ち去りました。その後、近所の住人がその生き物を動物病院に連れていったところ…黒い生き物をみた獣医は「これは犬ではなくクマだ」と。倉敷市保健所に電話で連絡すると「元いた場所に放してください」といわれ、住人は、クマが見つかったあたりに放したといいます。住人はその後も気になってクマの姿を探していますが、いまのところ目撃情報はありません。大きさからクマの赤ちゃんとみられ、母親と離れた場合には、生きていくのは難しいかもしれません。クマを住宅街に放して約3週間。最近になって「クマを元いた場所に放した」という事情を知ったYさんが、改めて保健所に問い合わせたところ、クマが捕獲されることは想定されておらず、イタチやタヌキを捕獲した場合と同様の対応になったと説明があったということです。RSKの取材に対し、倉敷市保健所の動物管理係は「クマは管轄外なので、見つけた場合は岡山県に相談してほしい」と話しています。

(クマ1頭駆除:北海道)
余市町は28日、町豊丘に設置した箱わなでクマ1頭を捕獲し、駆除した。町によると、体長1.5メートル、体重70キロの雄で、推定2歳。周辺では果樹の枝折れなどの被害があった。

(深夜のキャンプ場に『クマ』、警察官がキャンパーの避難誘導も:北海道)
2024年の北海道内でのクマの目撃件数は7月29日午後4時現在、1658件となっています。6月の1か月間では令和最多となる900件以上の目撃があり、7月も北海道内各地で「460件」以上の目撃情報が寄せられています。

(親子クマが突然目の前に、観光客20~30人が撮影しながらやり過ごす:長野)
長野県の高原観光地・上高地で、警戒するそぶりも見せず、川にべったりとおなかをつけ水浴びをするクマが撮影されました。予定していたルートが通行止めだったことから、別の山道を歩いていたという撮影者。すると、黒い大きなクマに遭遇したのです。知人の忠告で、その場を動かずにとどまったといいます。現場となった地域では、クマを見つけた場合、静かにその場を離れるように注意が呼び掛けられていますが、身の危険を感じたため、その場にとどまったといいます。さらに、目撃されたクマは1頭だけではありませんでした。撮影者によると、クマは4頭いたといいますが、周りにいた人たちが笛を吹くなどして、警戒しながらその様子を記録していたといいます。クマとの突然の遭遇に約50メートルの距離を保ちながら、カメラに収めていたといいます。環境省は、撮影や大声で叫ぶなどの行為は避けるべきと注意を呼び掛けていますが、そんな中でもクマに出会ってしまったらどのように対応すればいいのでしょうか。アジア動物医療研究センター・パンク町田センター長:遭遇した時にあまり刺激をしないように。クマと目が合っているのであれば、目を離さずにバックして後ずさる。

(コンビニ出たら…そこにクマ!:北海道)
2024年7月29日深夜、北海道・道北の枝幸町の住宅街でクマの目撃がありました。付近の水産加工場ではゴミ箱が荒らされる被害もあり、警察は警戒を強めています。住宅のすぐそばをゆっくりと歩く1頭のクマ。これは29日午後10時半ごろ撮影された映像です。クマが撮影されたのは枝幸町幸町の住宅街で、付近に住む男性がコンビニエンスストアで買い物を終え外に出たところ、体長1.5メートルから2メートルのクマ1頭を目撃しました。警察によりますと、このあたりでは7月26日にもクマの目撃があったといいます。目撃した男性によりますと、現場は住宅が集まるエリアで、クマは人や車を気にする様子もなく、およそ200メートルほどの距離を移動し、水産加工場付近で姿が見えなくなったということです。その水産加工場では30日朝、ゴミ箱の中に入れていた魚の残骸が荒らされる被害が見つかりました。警察は、同じ個体が繰り返し出没している可能性が高いとみて警戒を強めています。

(クマ出没相次ぐ枝幸町全域に「ヒグマ注意報」:北海道)
市街地でクマの出没が相次いでいる北海道枝幸町。道は、町内全域にヒグマ注意報を発表しました。道北の枝幸町ではクマの出没が相次ぎ、7月21日から31日までの11日間でクマの目撃情報が市街地を中心に15件寄せられています。また、町によりますと、水産加工場のごみが荒らされる被害も出ているということです。こうした事態を受けて31日、道は枝幸町全域にヒグマ注意報を発表しました。期間は8月30日までの1カ月間で、道は住民にごみを外に放置しないなどの注意を呼び掛けています。町は今後、捕獲のための箱わなを設置する方針です。

(自宅の茂みに体長1mほどの熊:福島)
28日午後9時ごろ、南会津町糸沢萩ノ原地内で熊が目撃されました。目撃者が外出しようとしたところ、自宅の南側にある茂みに体長1メートルほどの熊が1頭いたということです。熊はその後、山林へ去って行きました。人への被害などは確認されていません。警察などが注意を呼び掛けています。

(江戸川にイノシシ出没:埼玉)
埼玉県春日部市を流れる江戸川近くで、イノシシの目撃情報が寄せられており、市はイノシシを見かけても刺激しないよう注意を呼びかけている。けが人や農作物などの被害は報告されていないという。市リサイクル衛生課によると、23日、市東部の小平地区、根用水路付近でイノシシの足跡と思われる目撃情報が寄せられた。市内では4月末以降、江戸川周辺でイノシシやその足跡とされる目撃情報が7件寄せられている。イノシシが全国的に増え、生息する範囲が拡大。同市と隣接する千葉県では以前からイノシシの目撃情報が相次ぎ、自治体や警察が警戒している。県生態系保護協会の三好あき子春日部支部長は千葉県側からイノシシが泳いできたか、橋を渡ってきた可能性に触れ「春ごろから江戸川河川敷で目撃情報があった。(人家に近い)里で見つかったということで警戒が必要」と話す。同課は「イノシシを見かけても近づかない、エサをやらない、スマホで撮影するなど刺激しないようにしてほしい」と呼びかけている。

(砂浜にクマ足跡はっきりと:北海道)
北海道北見市常呂町の海水浴場で2024年8月1日朝、クマ1頭が目撃され、付近で足跡も見つかりました。市では1日は海水浴場を閉鎖し、警戒を続けています。クマ1頭が目撃され足跡が見つかったのは、北見市常呂町の「ところ常南ビーチ海水浴場」の砂浜です。1日午前4時半ごろ、近くを散歩していた人が黒い影に気がつき、近くでクマの足跡を発見しました。北見市によりますと、足跡は16センチ程度で2、3歳の成獣とみられるということです。また、足跡はサロマ湖から常呂川河口に向かって続いていて、付近では7月30日にもクマ1頭の目撃情報が寄せられたばかりでした。市では1日は海水浴場を閉鎖し、巡回を続けています。

(“シカ肉活用を”経験浅いハンターが解体処理学ぶ:北海道)
エゾシカ肉の有効活用を進めようと、経験の浅いハンターが解体処理の方法を学ぶ講座が道東の中標津町で開かれました。中標津町にあるエゾシカ肉の処理施設で開かれた講座は、ハンターの育成やエゾシカ肉の消費拡大を進めようと根室振興局が初めて企画し、狩猟免許を取得して3年以内の7人が参加しました。参加した人たちは、食中毒を防ぐために銃弾が貫通した部分の肉は除去する必要があることなど食品衛生について説明を受けました。このあと、エゾシカ肉をペットフードや自家消費向けに処理する工程を見学し、講師役のハンターからナイフを使って効率よく処理する方法を教わりました。また、食べやすくするために脂肪や筋を取り除く作業を体験し、試食して肉の柔らかさを実感していました。去年、狩猟免許を取得したという羅臼町の男性は「シカの捕獲から調理まで1人で完結できる形を目指したい」と話していました。講座を開いた根室振興局環境生活課の河崎淳係長は「講座を通じてシカ肉を有効活用してもらい、消費拡大やシカの個体数削減につなげていきたい」と話していました。

(害獣を減らし、野生動物の「命」を繋ぐ「ジビエプロジェクト」3選)
昨今、野生のシカやイノシシによる農作物の被害が大きな問題となっている。農林水産省によると、令和3年度の野生鳥獣による農作物の被害額は155億円にものぼり、シカは72万頭、イノシシは53万頭が捕獲されているという。そして捕獲された野生鳥獣の多くは焼却処分されているという現状も。なぜこんなにも野生鳥獣による被害が増えてしまったのか。それには、農家の高齢化による耕作放棄や離農、人工林の増加、猟師の減少などさまざまな要因があげられる。増えては捕獲される野生鳥獣。その命を無駄にせず、誰かのためになるものに生まれ変わらせる。そんなジビエとしての有効活用が広まりをみせている。そこでクリエイティブの祭典「NEW ENERGY TOKYO 2024」に出展していた3つの素敵なプロジェクトを取り上げたい。毎年恒例となった「NEW ENERGY TOKYO」に出展するブランド・企業の中から“社会に貢献しながら使うものから世界を変える”取り組みを表彰する「FRaU SDGs エシカルアワード」、2024年度の受賞プロジェクトの発表もお見逃しなく!「狩猟した野生のシカの命を生まれ変わらせられないだろうか」。富士山・箱根地域で50年以上にわたり山の生態系保全のためハンターとして活動する大池信也さんのひと声からはじまった「富士箱根ジビエ」は、妻・裕子さんの手作業による日本鹿のレザー小物を販売するレザープロダクトブランド。ラインナップは、なめしレザーのバッグや財布、キーチェーンのほかに、角をあしらったネックレスやアウトドアに欠かせないランタンなど多岐にわたる。「50年間、狩猟に出かける主人を見送るだけだったんですが、ある日、女性の市議会議員の方から『ご主人の現場へ見学にいきませんか?』と誘われたんです。そこで初めて鹿の解体現場に立ち会いました」。命の最期を見届けた裕子さんは、掻き立てられるようにブランドを立ち上げた。これまで会社員をしながら家庭を支えてきた、小物づくりにおいてはまったくの未経験だったという。当初は、YouTubeやSNSなどを参考にしながら独学で行なってきたが、今では高級リゾートホテルからオファーがくるほど、その精巧さは高く評価されている。今いちばんワクワクする瞬間は、新しいプロダクトのデザインを考えることだとと教えてくれた。「富士箱根ジビエ」のなめしレザーは、驚くほど柔らかく、使いこむほど味わいが増す経年変化が楽しめる。はっと目に止まる鮮やかな色使いにも注目を。エゾシカの革を使ったプロダクトを製造・販売する鹿革蝦夷地株式会社。ジャケットやコート、バッグなどのアパレルラインを軸に、エゾシカの命をまっとうすべく、スキンケア製品や食肉加工品、ペット用ジャーキーなど幅広く展開する。ヴィーガンやフレキシタリアンに向け、人と野生動物の共存・共生を目指したエゾシカの有効活用を提唱する代表の伊東淳一さんは、学生時代、エスモード・パリ在学中にレザーウェアデザイナーの母に依頼され、欧州各地のタンナーのもとを巡り、一流の革素材を調達し、日本との貿易を行うなど、長年にわたり革製品の研究・開発を続けてきたスペシャリストだ。扱うプロダクトの中でも、とくにユニークなのが、エゾシカのセーム革を使用したフェイシャルマスクとミトン。セーム革とは、貴金属やメガネ、カメラレンズなどの汚れを拭き取るのによく使われる上質な革のこと。キメが細かく、保水性が高い特性に着目し、乾燥しがちな洗顔後の肌の水分を奪うことなく保湿するフェイシャルマスクを開発した。また、ミトンは、くすみや肌荒れなど気になる部分をやさしく洗浄。どちらも使用後は洗い流し、しっかり乾燥させれば半永久的に繰り返し使うことができる。また、肌の老化防止に効果があるといわれるパルミトレイン酸が馬油の1.5倍多く含まれるエゾシカ脂を使用したボディクリームやスキンミルクローションなどの美容アイテムも見逃せない。その他にも、栄養価の高い北海道のエゾシカを100%使用した犬用おやつ、スキンケアやアウトドアブランド「スノーピーク」とともに、キャンプ飯に最適な鹿肉カレーとミールキットの開発も行なっている。佐賀県神埼市と福岡県福岡市早良区との境に位置する、美しき自然が育まれる脊振山では、毎年平均して600頭ものイノシシが駆除され、そのほとんどが焼却処分されている。温暖化や人工林や耕作放棄地の増加など、様々な理由から増加傾向にある害獣被害。「Yum Yam」ディレクターの田原麻衣さんは、「せめてその命に対して何かできることがあるはず」と、“命のバトン”をつなぐべく、駆除されたイノシシから犬猫用ジャーキーの製造・販売をスタートさせた。どこに住んでいても、最寄りのスーパーでおいしいお肉が手に入る時代、あえてイノシシの肉を選択する人も少ない……。それならばと、保存のきくジャーキーを作ることで、処分されていくイノシシの削減に貢献することに辿りついたという。愛犬・愛猫という大切な家族の健康、そして幸せを願う気持ちを込めた製品には、防腐剤・合成香料・化学物質・合成着色料などの添加物は一切使用しておらず、さらに緑豊かな山々を自由に駆け回り、ドングリやタケノコ、ミミズなどの生き物や植物を食べてきたイノシシなので、生態系抗生物質やホルモン剤などの投与の心配もない最高の恵み。人間用の食肉処理施設で、徹底された衛生管理のもと個体を解体、精肉へと加工されたものを使用している。その後、一枚一枚、感謝の気持ちを込めながら手作業で丁寧に削りだし、燻製で仕上げた高品質なジャーキーを届ける。

(イノシシ肉、出荷制限を部分解除:千葉)
2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故後、千葉県内で捕獲されたイノシシの肉に放射性物質の全頭検査が義務付けられた問題で、千葉県はこのほど勝浦市と大多喜町で捕った個体について検査が不要になったと発表した。県などはイノシシ肉を「房総ジビエ」としてPRし、観光振興に生かそうとしている。処理加工施設の大きな負担となっていた全頭検査が部分的に解除され、今後の出荷拡大に弾みがつきそうだ。12年に県内で捕獲されたイノシシの複数の個体から国の基準値を超える放射性物質が検出されたことを受け、国は出荷制限を指示。その後の県が定めた方針で個体の全頭検査をすることで出荷が可能となっていた。検出される放射性物質は14年以降、県内全域で基準値を下回っているが、今回は2自治体で稼働する処理加工施設の検査実績などを踏まえ全頭検査が部分的解除となった。解除は23日から。県の担当者は「国との協議を加速し県内全域での解除につなげたい」としている。

(シカ肉を使ったジビエカレー今秋発売:群馬)
群馬県みどり市の社会福祉法人チハヤ会(田村尚道理事長)とカフェ「鹿ベース」(久保陽一代表)が連携し、市内で捕獲されたシカ肉を使ったジビエカレーを今秋に発売する。同市は新たな特産品創出事業に同商品を選定、10月上旬に東京・有楽町でテスト販売を行うほか、市ふるさと納税返礼品として登録する予定だ。

(シカの角や毛皮に興味津々、初の児童向けジビエ出前教室:福井)
県猟友会敦賀支部によるジビエに親しむ出前教室が29日、敦賀市の角鹿児童クラブで開かれた。小学1~6年生約70人が参加し、シカの毛皮や角に触れ、角を使ったネックレスを作った。同支部でジビエの普及に取り組む「ジビエ部」の5人が、ジビエや猟友会の活動に興味を持ってもらおうと、児童クラブの依頼で訪れた。同支部による児童向け教室は初めてで、講義とネックレス制作体験の二つのコーナーを用意した。

(子ども食堂でジビエ料理を提供:愛媛)
愛媛県松山市の子ども食堂で、農作物を荒らすために駆除されたシカやイノシシの肉を活用したジビエ料理が提供されました。愛媛県は農作物を荒らすために駆除されたシカやイノシシの肉の消費拡大を進めていて、きょう27日は松山市の子ども食堂に80人分の肉を無償で提供しました。調理は地元のボランティアの人たちが行い、イノシシの肉を使ったカレーにシカ肉のカツをのせたカツカレーを作り、親子連れおよそ60人が食事を楽しんでいました。また、県の職員がイノシシやシカに荒らされた田んぼや畑の映像を流して、野生動物による被害について説明していました。県によりますと、県内での野生動物による農作物への被害は昨年度、令和5年度の1年間に額にしておよそ3億4500万円に上り、半分以上がイノシシによるものだということです。子ども食堂に来た小学4年生の女子児童は「初めてシカやイノシシの肉を食べました。臭みがなくふだん食べている肉よりも好きです」と話していました。愛媛県農産園芸課の田中克也係長は「丁寧に下処理をすることで、臭みやくせのない肉にできています。ジビエを食べる機会は少ないと思いますが、こうした場を設けておいしさを知ってもらい消費拡大を進めていきたいです」と話していました。

(ジビエバーガーに児童ら舌鼓:熊本)
イオン錦店(錦町)は23日、ジビエ(野生鳥獣肉)の利活用について小学生に知ってもらおうと、野生鳥獣の解体所の見学やジビエ料理を味わう野外教室を開いた。  イオンの店舗などを拠点に、環境や社会について学ぶイオンチアーズクラブの活動の一環。

(有害鳥獣として捕獲した鹿を犬用フードに加工・販売:愛媛)
地域課題解決型の犬用ペットフード「GIBIEVERY(ジビエブリ)」と銘打った3商品が、オンライン販売されています。税込価格はジューシージャーキー75gが1,100円、ミンチ生肉500gが1,430円、ミンチ生肉300gが990円。このペットフードは、有害鳥獣として捕獲された鹿肉を使用し、栄養価が高くアレルギーリスクの低い自然食材を活用しているといいます。愛媛県鬼北町ジビエペットフード加工処理施設は、2023年秋から有害鳥獣として捕獲された鹿を活用したペットフードの開発を進めてきました。この取り組みは、捕獲された鹿を有効活用することで地域の農作物被害の軽減を図ることを目的としています。農林水産省によると、全国での農作物被害は年々増加を示しており、とくに鹿や猪などの有害鳥獣による被害が深刻だといいます。鬼北町でも同様の課題があり、捕獲された鳥獣を埋設処分するのではなく、資源として活用することで持続可能な地域社会を目指しての取り組みだと伝えられています。

(ジビエ肉、無駄なく名産品に:岐阜)
9割ほどが廃棄されてしまっている有害獣の肉を、新たな名産品として食用に生かす取り組みが始まった。高山市の猟師らが今春、高い衛生基準で解体処理するジビエ肉の販売会社「飛騨高山 舞地美恵(マイジビエ)」を設立。同市朝日町の道の駅前に工場を構え、10月末をめどに運用を始める。(平田志苑)わななどで捕ったシカやイノシシは、猟師が仲間内で消費するほかに使い道はわずか。田中恵美社長(49)は「人間の生活を守るためにやむを得ない部分はある」としつつ「向こうは生きるため、食べ物を求めて人家の近くに来ているだけ。多くの人に肉を食べていただけるようにして、命が無駄にならないようにしたい」と事業化を決めた。

(ジビエ料理、気軽に食べて!:埼玉)
白岡市は1日から、友好都市千葉県君津市と連携し、市内飲食店7店でイノシシやシカの肉を活用したジビエ料理を提供し始めた。両市はいずれも江戸時代の旗本で朱子学者新井白石にゆかりがある。一昨年、友好都市協定を締結し、歴史を通じた交流や災害協定などを結び親交を深めている。

(ジビエどうぞ、11日までフェア:千葉)
イノシシ肉などを使ったジビエ料理を提供する「もばらジビエフェア」が11日まで、茂原市内の飲食8店舗で開かれる。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後4時45分ごろ、仙台市泉区根白石広表にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、1日午後7時10分ごろ、利府町菅谷館にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、1日午後4時ごろ、松島町手樽馬立付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午前5時ごろ、仙台市青葉区大倉大原新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、31日午後2時30分ごろ、栗原市金成大平にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、31日午後1時30分ごろ、富谷市富谷仏所にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、30日午後6時ごろ、富谷市明石原川戸付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、30日午前8時35分ごろ、松島町根廻山王前付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後5時ごろ、仙台市青葉区芋沢下原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前8時30分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場鷹ノ巣にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、28日午前4時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、29日午前11時30分ごろ、富谷市成田6丁目にクマが出没しました。

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