<射撃ニュース9月>
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(クマに襲われ男性重傷、おととし以来の人身被害:山口)
クマの目撃情報が相次いでいた山口県岩国市の北部で8日、70代の男性がクマに襲われ重傷を負いました。男性が襲われた岩国市本郷町では見回りを強化するなど警戒が続いています。けさ、本郷山村留学センターと近くに住む本郷小中学校の児童・生徒24人は地域の人たちに見守られながら集団登校をしました。日頃からクマよけの鈴を鳴らしながら集団登校していますがパトカーが巡回するなど警戒が強まる中学校へ向かいました。8日午前6時20分ごろ岩国市本郷町波野で70代の男性がクマに襲われました。男性が助けを求めに入った住宅の住民が「頭や腕をけがしている」と119番通報しました。通報した住民は「『助けてクマにやられた』と言われて開けたら頭から血がばーっと顔の方にかかって血だらけでした」。男性は左手首を骨折し、頭部に傷を負うなどの重傷ですが命に別状はないということです。男性を襲ったあとクマは逃げ、現在も見つかっていません。県は関係機関が集まった対策会議を開き、今月21日まで岩国市本郷地区に今年初めてとなる「クマ出没警報」を発令しました。8日夕方には、県の許可を得て、市や地元の猟友会などが現場近くの山中にドラム缶製のわなを設置し、クマの捕獲に乗り出しました。県内でクマに襲われ、けがをしたのは、おととし6月以来です。県などによりますと、クマの目撃情報件数は昨年度、過去最高となりましたが、今年度は、それを上回るペースだということです。特に岩国市の玖北部、錦町、美和町、本郷町、美川町では、連日のように目撃情報が寄せられ、地元は対応に苦慮しています。男性が襲われたとみられる現場付近の山道の斜面にクマのものと思われる足跡があるのを本郷町猟友会の原田孝親さんが見つけました。足跡はまだ新しく山の上に登って行っていました。きのう仕掛けた「ドラム缶わな」にはアナグマがかかっていました。原田さんは目撃情報が非常に多かったため人身被害が起きるのではないかと心配していたということです。原田孝親さん「猟師はなんでとらんかって一般の人はそう言われますがね、やっぱり規制がありますのでね。人命が大事なんですから人命第一ということで県も考えて頂きたいし国も考えて頂いたらいいんじゃないかと思うんですよね」。現場周辺ではパトカーや市の広報車が頻繁に巡回して注意を呼びかけていました。市は現場への入り口など本郷町内の3か所にクマの出没を知らせる看板を設置しました。

(イノシシが中心部で走り回り、女性3人けが:高知)
9日午前、高知県土佐市高岡町でイノシシが走り回り、10~70歳代の女性3人の足をかむなどしてけがをさせたほか、車3台にも接触した。イノシシは体長約1メートルで、そのまま逃走。県警が注意を呼びかけている。現場は市役所などがある市中心部。

(民家敷地で69歳男性、クマに襲われる:京都)
8日午前3時半ごろ、京都府南丹市園部町法京の民家の敷地内で、住人の男性(69)がクマに襲われた。京都府警南丹署によると、男性は右耳付近をかまれたり両手をひっかかれたりしてけがをしたが、命に別条はないという。同署によると、男性は就寝中に飼い犬がほえているのに気付き、確認のために屋外に出たところ、突然体長約2メートルのクマが覆いかぶさってきたと話しているという。クマはその場から逃げたという。現場はるり渓近くの山間部の集落。

(沢登りをしていた男性クマに襲われる:長野)
クマの目撃件数、そして人身被害が止まりません。今年度、里で目撃されたツキノワグマは4月時点で「20件」でしたが、その後急増し、6月には「343件」、7月には「274件」と去年を上回っています。そして、5日までの人身被害は「10件・11人」とすでに昨年度1年間の数に迫っています。こうした中、県は8月末までを予定していた「ツキノワグマ出没注意報」を11月14日まで延長しました。クマが活発に活動する朝夕の行動は避け、クマよけの鈴やラジオなど音の出る物を携帯して、人の存在を知らせることが重要です。また、今の時期は果樹を放置するとクマを寄せつける原因となるため、県は収穫しない果樹は伐採するなど対策するよう呼び掛けています。川沿いにはクマのものとみられる大きな足跡が…。6日朝早くから警察や猟友会などが現場付近を捜索しましたが、クマは見つかっていません。5日午後5時半すぎ、安曇野市穂高有明を流れる穂高川の上流で沢登りをしていた松本市の53歳の男性から「クマに襲われた」と消防に通報がありました。男性は松本市内の病院に搬送され、頭をひっかかれたほか左腕を2か所かまれるけがをしました。現場はJR有明駅から北西に7キロほどの山の中で周辺にはホテルやゲストハウスが点在しています。男性を襲ったクマは成獣とみられています。安曇野市猟友会 藤原英夫会長「クマって割と川沿いを移動することが多い、夕方5時の頃で(クマが)いても当たり前の時間帯だから行動する人も気を付けて時間を考えたりいろいろやってもらえればありがたい」。県内では5日、安曇野市に隣接する北安曇郡松川村でも83歳と67歳の女性2人が相次いでクマに襲われ、いずれも大けがをしました。県内で相次ぐクマによる人身被害について阿部知事は…。阿部知事「来週の月曜日9月9日に野生鳥獣被害対策本部会議を開催をして、このツキノワグマ出没、今、注意報でありますけれども、警報を発出するかどうかの協議を行うとともに、現在、講じている対策を検証して更なる強化策についての協議を行っていきたいと考えています」。県は来週9日の会議を踏まえ、早ければ、その日に「警報」に引き上げる可能性を示しています。

(公園でイノシシにかまれ2人負傷:愛知)
愛知県警によると、28日午後、同県尾張旭市の県森林公園で三重県の男性(70)と、名古屋市の女性(62)がイノシシにかまれ負傷した。いずれも命に別条はないという。

(豚熱、県内54例目:広島)
広島県は6日、神石高原町で捕獲された野生のイノシシ1頭から豚熱(CSF)の感染を確認したと発表した。町内での確認は初めてで、県内では54例目。県畜産課によると、8月23日に捕獲されたイノシシを県が遺伝子検査して陽性を確認した。県は半径10キロ以内にある養豚場1戸に注意喚起した。

(10頭の豚熱感染が判明:三重)
三重県は11日、伊勢、鳥羽、志摩、津、四日市、紀北、南伊勢の7市町で先月下旬から今月上旬にかけて捕獲した野生イノシシ計10頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは985頭となった。

(大学の倉庫から出火、ジビエ加工用に民間業者が使用:兵庫)
6日午後1時ごろ、兵庫県南あわじ市志知佐礼尾、吉備国際大学南あわじ志知キャンパス敷地内にある平屋コンクリートブロック造りの倉庫から出火し、約30分後に消し止められた。男性1人が手に軽傷を負った。県警南あわじ署や同大によると、倉庫は同大がジビエを加工する民間業者に貸している建物。工具やスプレー缶を置いた棚が燃えており、出火時に破裂音がしたという。集中講義を受けに来た同大の男子学生(23)は「お昼を買いに行った帰りに坂を上がっていたら黒煙が上がっており、周りが白いもやのようになっていた。友達と何で燃えたのかと話した」と驚いていた。

(クマ出没過去最多ペース)
今年8月末までの全国のクマによる人身被害は58人(うち死亡2人)で、過去最多だった昨年度を下回ったと環境省が12日、明らかにした。ただ、7月末までの出没件数は過去最多。過去には9月以降に被害が急増した年もあるとし、警戒を怠らないように呼びかけた。同日、環境省や農林水産省、警察庁などが合同で会議を開いた。8月末までの被害数は今年度は58人、2023年度は71人、22年度61人、21年度49人。今年度が特に多いわけではなかった。被害は東北地方が多いという。一方、出没件数でみると、7月末までに今年度は1万704件。23年度は同時期に8536件、22年度は6315件、21年度は6967件などで、記録がある09年度以降は最多という。クマへの注目が高まったことで住民が敏感になっていることや、昨年度に親グマの捕獲数が増えたことで、歩き回る子グマが増えている可能性などが考えられるという。

(狩猟者養成に力)
北関東でシカやイノシシ、クマなど野生鳥獣の被害が増えている。群馬県では2023年度の農林業被害額が前年度比9%増の5億4500万円、栃木県では林業の被害額が同27%増の2億3000万円だった。茨城県はシカ科の特定外来生物、キョンの繁殖に警戒を強める。各県は不足する狩猟者の育成支援など対策を急ぐ。群馬ではキャベツ産地の吾妻地域を中心にシカの被害が増えた。林業でもツキノワグマが樹皮を剥ぐ被害があり、5月には安中市で民家がクマに襲われ2人が負傷する人的被害も起きた。山間部の過疎化や狩猟者不足などを背景に「生息数の自然増に捕獲数が追いついていない」(鳥獣被害対策支援センター)のが実情だ。県は猟友会とハンター育成に力を注ぐ。10月5日には県安中総合射撃場(安中市)で「新人射撃スキルアップ講習会」を開く。狩猟関連の法令や射撃方法の講義のほか、膝射や立射などの実習、狩猟者同士の交流の場も設ける。狩猟経験5年未満の県内在住・在学者が対象で25年2月には2回目を開く。県は「わな猟」の初心者講習会も9月8日と11月に実施する。このほか捕獲後の利活用もにらんだ「ジビエハンター育成研修」を8月の初回に続き10、12月に開く。群馬県猟友会は「高齢化で会員は微減が続くが、近年は若い世代や50~60代の新規会員も目立つ」(須川均事務局長)とし、県とともに狩猟の担い手養成に努める。栃木県では農業被害が10%減の1億8000万円と減少傾向にあるが、林業ではシカやクマの食害が増えている。日光市や那須地域を中心に6月ごろからクマの目撃例が増え、小学校敷地の侵入や車との衝突も起きた。県は自治体や猟友会とパトロールやクマを引き寄せる生ごみの除去を進め、4カ国語の案内板で訪日客にも注意を促す。同県は24年度から散弾銃やライフルでの狩猟免許を持ち初めて狩猟者登録した県民に2万円を補助する制度を設けた。地域の対策を主導する「獣害対策地域リーダー」も各地での研修を通じ育てる。県自然環境課の担当者は「取り組みの効果は少しずつ出始めている。今後も地域の実情に合わせた対策を考えていきたい」と話す。茨城県は23年度の農業被害額を3億2000万円と推定する。ピークの17年度(約6億円超)に比べほぼ半減したが、警戒を強めるのがキョンの北上だ。中国や台湾が原産で房総半島にあった観光施設から逃げ出し野生化したとされ、千葉県内で生息域が急拡大している。小型だが繁殖力が高く農作物などを食べ荒らす。茨城での目撃情報は5月時点で南部の神栖市や西部の筑西市など4例のみで農業被害もないが、県は「水際対策で定着を防ぎたい」(環境政策課)とする。5月には褒賞金制度を設けた。県内での画像などを県環境政策課生物多様性センターに提供すると2000円、捕獲すると1頭3万円を贈る。情報を痕跡調査や見回り、わな設置などに生かす。

(クマ目撃、過去10年で最多ペース:島根)
島根県内のツキノワグマの目撃件数が過去10年と比べて最多ペースで増えている。2024年度は8月末までで965件に上り、既に23年度の年間件数を上回った。専門家は人が住む市街地での目撃が増え、従来生息する山奥で食べ物が不足すれば、人里に接近する恐れが高まると指摘する。県鳥獣対策室によると、14年度以降で8月末時点の目撃件数は24年度が最多。既に23年度の年間954件を上回る。過去10年間で最多だった20年度(年1362件)の8月末時点と比べても224件多い状況だ。個体数の変化は不明だが、人が住む市街地周辺での目撃報告が増えているという。新潟大の箕口秀夫名誉教授(森林生態学)は、今後秋が深まる中、冬眠前に食べ物が不足すれば、クマを柿や栗の木がある人里に近づかせる要因になると指摘。「人の生活を観察して学習する機会が増える」として人間に対する警戒心を高める取り組みや環境づくりの必要性を訴えた。島根県の10~11月は、月の目撃件数が200件を超えることがあり、クマの動きが年間で活発な時期に入る。県西部農林水産振興センター林業振興課の小沼仁美主任技師は「クマが好む柿や梨といった果実の収穫や、不要な果樹の伐採を考えてほしい」と呼びかけ、できる限りの対策を訴える。クマが接近してきた場合は、逃げずに頭と首の後ろを両手で覆い、うつぶせになって身を守ることが肝要と説いた。

(初の【クマ出没警報】:長野)
長野県内でクマによる人身被害が相次いでいます。県は、上伊那地域や北信地域など目撃件数が増加している5つの地域に9日、初めての「ツキノワグマ出没警報」を出しました。「ツキノワグマ出没警報」は、午後4時から県庁で開かれた野生鳥獣被害対策本部会議で決まりました。警報の対象となるのは、目撃件数が増加している上伊那地域をはじめ、北信、北アルプス、佐久、木曽の5つの地域です。そのほかの地域には、すでに注意報が出されています。県内では9月5日に、松川村で女性2人が、安曇野市で男性1人がツキノワグマに襲われるなど、人への被害は、今年度に入ってからすでに10件発生。同じ時期で比べると過去10年間で最も多くなっています。また、山林と都市の間にある「里地」での目撃件数は、8月は323件と平年を100件近く上回っていて、上伊那と北信地域では、2倍以上となっています。こうした状況を踏まえて、県は初めての警報を出すことを決めました。警報の期間は10月の14日までで、県は強い注意喚起をはじめ、市町村と連携した広域パトロールなどを行うことにしています。

(クマの目撃件数大幅増:三重)
県内では、今年度、9日までのクマの目撃件数が、昨年度の同じ時期の約7倍と大幅に増えていて、一見知事は、秋の登山シーズンを前に、山に登るときは、できるだけ複数人で行動するなど被害を防ぐための対策をとってほしいと注意を呼びかけました。県によりますと、今年度、9日までの、県内のクマの目撃件数は93件に上っており、昨年度の同じ時期の14件と比べて約7倍と大幅に増え、過去最多となっています。秋の登山シーズンを前に、一見知事は10日の記者会見で、改めて、県民に対してクマによる被害に注意するよう呼びかけました。この中で、一見知事は、8月14日に熊野古道伊勢路の「ツヅラト峠」で、クマに襲われて大けがをした70代の女性から聞き取った話として、当時、女性が1人で行動していたことや、クマと遭遇した際、驚いて背中を見せて逃げたところ、クマに襲われたことなどを紹介しました。そして、山に登るときは1人で行動しないことや、クマと遭遇したときはゆっくりと後退し、その場を離れること、それに、鈴やラジオなどで自分の存在をアピールしながら行動することが、被害を防ぐために有効だと説明しました。その上で「クマに遭遇したら、驚くとは思うが落ち着いて行動してほしい。十分な準備をして出かけることも大切だ」と注意を呼びかけました。

(クマやイノシシ自動で撮影し「AI」が動物の種類識別:山形)
人工知能「AI」を生かしてクマやイノシシなど動物の動きを遠隔で監視するシステムの実証実験がいま、山形市で行われています。生態状況の把握や猟友会の人手不足の解消が期待されます。この実証実験は鳥獣被害対策を目的に、山形市や鳥獣被害対策実施隊、それにNTT東日本山形支店の担当者が山形市の西山形、柏倉、長谷堂の3つの地区で、9月1日から行っています。山形市鳥獣被害対策実施隊 高野雄太さん「わなに動物がどのように興味を示しているかどのように歩いていくのかカメラで見ている」。今回の実験は、動物などを検知して自動で撮影するカメラを木などに設置。写真や動画は、管理するサーバーに送信され、人工知能『AI』が動物の種類を識別し、システムに登録している人のスマートフォンやタブレットなどに通知します。エサの食べ方や来る方向など生態の状況把握のほか、遠隔で監視することで見回りなどの負担軽減にもつながるということです。実際に撮影された映像を見せてもらいました。実際の映像「イノシシ9月5日の午後11時19分に撮影された映像」「カモシカきょうの午前2時47分に撮影された映像」。動画は、およそ10秒間撮影されます。今回の実験では、イノシシなどの通り道とされる場所4か所にカメラとわなを設置していて、10日までにイノシシ、カモシカのほか、タヌキやハクビシンが撮影されたということです。山形市鳥獣被害対策実施隊 高野雄太さん「メールで画像が来たと情報があると見回りに対しての意識ハードルが下がると思う」山形市鳥獣対策係 武田純係長「今回設置したものを検証し市の全地域に広げるよう考えている」。今後は、各地区に合わせた設置の方法などを検討し、鳥獣の自動的な監視を増やしていきたいということです。この実証実験は、9月30日まで行われます。

(根絶したマングースよりはるかに脅威、奄美大島の希少種を襲うノネコ:鹿児島)
鹿児島県の奄美大島で特定外来生物マングースの根絶が宣言された。かつて数多くの研究者が「根絶は不可能」との見方をしていた中、実現に至ったのは捕獲専門チーム「奄美マングースバスターズ」の貢献が大きい。その軌跡を追い、マングースの教訓を考える。(連載「マングース根絶 奄美の挑戦」㊦より)「ハブの天敵」ともてはやされて持ち込まれ、奄美大島の生態系に大打撃を与えたマングース。人々はなぜその危険性に気づけなかったのだろうか。1980年に奄美に移り住み、40年間ハブの研究をしてきた農学博士の服部正策さん(71)は「世間の外来種に対する意識が希薄だった」と当時を振り返る。マングースを見かけても「爆発的に増えるとは思わなかった。自分を含め、研究者も住民も楽観視していたと思う」。環境省奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎・国立公園保護管理企画官は、奄美の民間研究所に勤めていた80年代後半、農業被害を聞いたのを機にマングースの影響調査に乗り出した。在来種を脅かす存在と分かり行政に駆除の必要性を訴えたが、反応は鈍かったという。そのため、本格的な駆除開始は2000年と対応が遅れた。阿部さんは「当時の機運を考えると仕方がないが、早く動いていれば労力も犠牲になった生き物も抑えられた」と悔やむ。「繁殖力が強く、マングースよりはるかに大きな脅威」。奄美市名瀬の自然写真家常田守さん(71)は、野生化した猫(ノネコ)の危険性を訴える。奄美では00年代から、島固有の希少種を捕食する猫の存在が浮かび上がった。幸いにもマングースが持ち込まれなかった徳之島では、代わりに犬猫被害でアマミノクロウサギが減ったとされる。本年度はすでに8匹が犠牲になった。15年度から取り組む捕獲事業によって回復が見られることからも、猫の影響は大きいと考えられる。奄美では環境省と地元自治体が18年度、ノネコの捕獲・譲渡に着手。24年8月までに671匹を捕まえ、作業範囲を広げた本年度は過去を上回る勢いだ。同省の担当者は「捕獲は順調だが、森林で繁殖したり、放し飼いの個体がいたりと、いたちごっこが続いている」と語る。奄美市でマングースの根絶が宣言された3日、同省はカエルや猫といった他の外来種対策に探索犬を応用させる可能性を示した。マングース捕獲専門チーム「奄美マングースバスターズ」の後藤義仁さん(49)は「やってみないと分からないが、臭いさえ覚えれば可能だ」と話す。奄美で積み上げた知見は、新たな脅威を乗り越える助けになると期待される。奄美の森には大型の肉食動物はハブしかいない。外敵に襲われる恐れがほとんどなく、クロウサギといった貴重な固有種が生き残った。裏を返せば、ひとたび外来種が入れば絶滅の危機と隣り合わせとも言える。本格的な駆除から四半世紀、総事業費35億円-。膨大な予算と年月を要したマングース事業は、外来種問題の根深さを浮き彫りにした。世界自然遺産に登録され、外来種問題への意識がある程度醸成された今も「第二のマングース」予備群はすぐそばにいる。常田さんは「根絶はゴールでない。教訓を胸に他の外来種にも全力で取り組まなければならない」と強調する。奄美の挑戦は続く。

(「放任竹林」はレッサーパンダにお任せ!:静岡)
山間地を中心に社会問題となっている「放任竹林」。この問題解決に静岡市日本平動物園の“あの人気者”が一役かっています。現場を取材しました。静岡市清水区の西里(にしざと)地区。JR清水駅から車で北へ30分ほどの場所にある中間山地です。この地域には多くの竹林があり、静岡県内有数の「たけのこ」の名産地としても知られています。その一方で問題となっているのが…NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事:「放任竹林が相当ある」。たけのこ栽培などで植えられた竹林が管理されなくなり、そのまま放置されたものを「放任竹林」と言います。人の手が入らなくなった竹林が増えることで山の保水力が低下し、災害の危険性が高まります。さらに放任竹林は、野生動物のすみかになりやすく、近隣の農作物に被害が出るなど「竹害」とよばれる様々な問題を引き起こすとされています。NPO法人BASSplus 今井伸さん:「東名を走ってきたらわかると思うんだけど、見えるところの90%くらいは黄色い山。それ全部竹です。ちょっと持ってみる」。この問題を解決しようとおよそ2年前に発足されたのがBASSplus(ベースプラス)というNPO法人。静岡市を中心に活動しています。NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事:「清水の放任竹林はだいたい山場。浜松は丘陵できりづらいところばかり。みんなで切りながら有効活用を少しでもしていく」。静岡県内の竹林は年々増加傾向にあり、過去20年間ではおよそ300ヘクタール増加しています。これは東京ドームおよそ64個分の広さです。竹林がそれだけ増えた要因の1つが、放任竹林の増加とみられています。伐採した竹は、メンマにしたり、農業用の竹チップにするなど、さまざまな形で有効活用されていますが、静岡市では新たな活用方法を見出しました。NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事:「市内に放任竹林を切っている団体が100くらいいて、その方々にお声がけをして、レッサーパンダにエサをやりたいけど協力していただけるところはありますかと(団体に)聞いて」。放任竹林の竹の葉をエサにするという挑戦。食べるのは日本平動物園の人気者、レッサーパンダです。NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事:「枝葉の部分って一番厄介なんですよ。捨てるに捨てられない。それがレッサーパンダのエサになるというのはすごくありがたい」。この日は4人で6本の竹を伐採。そのまま日本平動物園へ搬入します。日本平動物園 中村あゆみ 飼育員:「飼育頭数を減らさないといけないんじゃないかという意見もでるくらい(エサに)困っている中でこの話があがったのでとても助かっています」。実はこれまで、日本平動物園ではレッサーパンダの主食である竹の葉を飼育員が近くの竹林に取りに行っていました。しかしここ数年は飼育頭数が増え、エサの安定供給が難しくなっていたのです。日本平動物園 中村あゆみ 飼育員:「頭数が増えてしまって竹が自然に生えてくる量よりも食べる量が増えてしまったので、他の竹を入手する手段を探すというのが喫緊の課題になっていた」。動物園には竹が大好きなヤギやゾウもいます。だからこそ竹の需要は高く、放任竹林のエサプロジェクトは園にとっても貴重なものとなりました。日本平動物園 中村あゆみ 飼育員:「動物園にとっても困ることはない。お互いウィンウィンな状況を作っていただけてとても助かっています」。今後は週2回のペースで竹が搬入され、放任竹林の伐採は来年6月まで行われる予定です。NPO法人BASSplus 知久昌樹 代表理事:「まずはレッサーパンダのエサというテーマで取り組んで、竹の利活用。出先が見つかれば、たぶんこれ(竹)って宝の山ですよね。竹が宝の山になることを考えていきたい」。

(河﨑秋子が描く、令和の狩猟小説「夜明けのハントレス」連載スタート)
『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した河﨑秋子さんが、9月5日発売の週刊文春(9月12日号)から、小説「 夜明けのハントレス 」の連載をスタートします。北海道を舞台に、大学生のマチが狩猟に出会い、その魅力に惹かれていくという物語。若い女性が狩猟をする困難や、現代における狩猟の意味にも迫ってゆきます。

(NPO法人が道端のごみを拾って人とクマの共存目指す:北海道)
8日、クマが市街地に近づかないように餌となるごみを拾うイベントが、札幌市で行われました。人とヒグマの共存を目指すNPO法人が主催したごみ拾いイベントは、今年で3回目で、参加したおよそ30人は、札幌市南区の十五島公園から硬石山までの道端にあるごみを拾いました。主催者「ごみによって、クマが近づいてきて、ほかの人もヒグマの距離が近くなって事故のもとになるので、気を付けていただきたい」。札幌市内では、今月3日までにクマの目撃情報などが64件寄せられていて、主催したNPO法人はクマに食べ物の味を覚えさせないことが重要だと話しています。

(手強いアライグマの拡大続く)
アライグマの被害が止まらない。かわいらしい見た目と裏腹に、生態系を破壊し、農作物を食い荒らし、ときには人の命に関わる感染症も運ぶ。捕獲は決して難しくないとされるが、増えるのが速く、対策が追いついていない。7月、熊本市民には遠足でおなじみの金峰山(同市西区)。車道から徒歩5分ほどの沢沿いに、市が委託した業者がカメラを設置していた。「昨年、ここの下流でアライグマが見つかった。この沢が移動経路になるのと同時に、エサ場にもなっている可能性がある」。熊本県でのアライグマ初確認は2010年。以来、北部を中心に目撃や捕獲が増え、22年度には151匹、23年度には110匹が確認された。

(クマ被害の八甲田、登山道の入山規制すべて解除へ:青森)
クマ被害を受けた八甲田登山道の規制解除日が発表されました。紅葉シーズン前の解除に関係者は安堵しています。宮下知事「1次解除として9月14日、2次解除として9月21日をもってすべての登山道の閉鎖が解除になる見込みです」。八甲田ではことし6月、クマに女性が襲われて亡くなるなど人への被害が相次ぎ、入山規制が行われました。その後パトロールで一定の安全が確認されたため、段階的に登山道の規制を解除することを決めました。解除は2段階に分けて行われ来週の14日土曜日から赤で示した毛無岱や田茂范岳などを通る3ルート14.4キロを解除します。そして21日からは青で示した高田大岳や谷地温泉につながる3ルート14.5キロを解除します。県は新しくクマに注意を呼びかける看板やクマよけのハンドベルを設置するなど安全対策を行うとしています。宮下知事「パトロールを重ねて少なくても登山道の一定の安全が確保されるという見通しの中で解除しています しっかりとクマ対策をしていただいた上で秋の行楽シーズン八甲田の登山を楽しんでいただけたら」。酸ヶ湯温泉では夏の間日帰り入浴や食事に訪れる人がいつもの年より2割ほど減るなど影響が続きました。雄大な錦の絶景を見ようと紅葉シーズンの八甲田には毎年大勢の観光客が訪れます。県は笛やクマよけの鈴を持つことや食べ物やゴミを放置しないなど対策を続けるよう呼びかけています。

(ツキノワグマの食料ブナ、青森は「豊作」)
越冬に備えたツキノワグマの主要な食料となるブナについて、林野庁東北森林管理局は、青森県内の開花時点の結実予測を4段階中、一番上の「豊作」と発表した。昨年は東北森林管理局が管轄する東北5県(福島を除く)全てで「大凶作」だった。ブナの豊凶はクマの出没に大きく影響するとされる。同管理局は5月から6月にかけて、国有林のブナの開花の状況を目視で調査した。青森県内では37カ所中、ブナの花が木の全体にたくさんついていたのは19カ所、木の上部にたくさんついていたのが13カ所、花がごくわずかについていたのが3カ所、まったくついていないのは2カ所だった。開花時点の豊凶指数は3・7。3・5以上が「豊作」、2・0以上3・5未満は「並作」と判定される。他の4県は宮城が「豊作」、岩手、秋田、山形が「並作」だった。

(有害鳥獣受け入れ強化、減容化施設増設検討:鳥取)
鳥取市の深沢義彦市長は5日の市議会本会議で、シカやイノシシなどの有害鳥獣を微生物によって分解する市鳥獣減容化施設について、施設の増設も含めて狩猟者からの受け入れ態勢を強化をする考えを示した。

(警察と銃や火薬取り扱う店舗が連携して不審者対応訓練:石川)
金沢市で警察と銃や火薬を取り扱う店舗が連携して不審者への対応を確認する訓練が行われました。金沢東警察署が金沢市にある銃や火薬を取り扱う銃砲店で行ったもので、警察官や店員など10人あまりが参加しました。訓練は、営業中の店舗に銃などの所持許可証を持たない不審者が訪れ、販売するように執ように求められたという想定で始まりました。応対した店の担当者が許可証がないと販売することはできないと拒否すると不審者は店の外に出たためすぐに警察に通報しました。このあと、駆けつけた警察官が不審者に職務質問をしたところ持っていた刃物をちらつかせたケースを想定した訓練も行われ、さすまたなどを使って取り押さえる方法も確認しました。「林銃砲火薬店」の林喜博代表は「訓練をするとしないでは大きな違いがあると思います。防犯についてはここまでが良いという上限はないと思うので引き続き警察と連携していきたいです」と話していました。金沢東警察署の河光清副署長は「民間の協力がなければ犯罪を未然に防ぐことは難しいです。官民連携を今後も強化していきたい」と話していました。

(銃を無許可製造、起訴内容認める:千葉)
殺傷能力のあるパイプ銃を無許可で製造したとして武器等製造法違反などの罪に問われた田代靖士被告(26)に対し、千葉地裁(松本圭史裁判長)の公判で検察側は6日、懲役5年6月を求刑した。弁護側は寛大な判決を求めて結審した。判決は10月17日の予定。

(クマの被害相次ぐ、月曜にも「警報」引き上げの可能性:長野)
5日、長野県内で3人がクマに襲われてけがをしたことを受け、阿部知事は、県内全域に出されている「ツキノワグマ出没注意報」について専門家の意見を聞いたうえで、早ければ月曜日のうちに「警報」に引き上げる可能性があるという見通しを示しました。県内では、5日、松川村と安曇野市で合わせて3人が相次いでクマに襲われ、けがをしました。また、県によりますと、ことし4月から先月までにクマの目撃情報が速報値であわせて1067件寄せられ、去年の同じ期間と比べておよそ2割増えているということです。阿部知事は、6日開かれた定例の会見で「今年度のクマによる人身被害が11人にのぼり、昨年度1年間に迫る勢いだ。これ以上の被害を出さないよう、踏み込んだ対策を行う必要がある」と述べました。そのうえで、県内全域に出されている「ツキノワグマ出没注意報」について、専門家の意見も踏まえ、月曜日に開く県の対策本部会議で「警報」に引き上げる可能性があるという見通しを示しました。警報に引き上げられれば、ことし7月に運用が始まってから初めてです。阿部知事は、「警報と対策の強化はセットで、市町村や各地の猟友会と連携を図ることが重要だ。県のホームページでクマの出没場所を確認してもらうなどしてふだん以上に注意してもらいたい」と呼びかけました。

(万が一クマに遭遇したら、県がYouTubeで対策紹介:新潟)
県内でクマの出没が相次いでいることから、新潟県がクマと遭遇しないための対策や、遭遇した時にどんな行動をとればいいのかをまとめた動画をYouTubeで公開しています。県によりますと、今年県内で8月までにクマを目撃したり足跡などが発見された件数は659件で、平成18年の統計開始以降最も多くなっています。先月、妙高市下平丸の農道で近くに住む70代男性がクマとみられる野生動物に襲われ重傷を負いました。こうしたなか、新潟県は、被害を防ごうと、クマと遭遇しないための基本的な対策や万が一、クマと遭遇した場合の対処法をまとめた動画を今月からYouTubeで公開し、注意を呼び掛けています。動画ではクマに遭遇しないためには、山に行く時は単独行動は避け、ラジオや鈴など音の鳴るものを持ち歩くこと、家の周辺に生ごみを置いたりしないことなどを紹介しています。また、クマに遭遇した場合、背中を見せず静かに後退することや襲われた場合は地面に伏せて腹、首、頭、顔面を守るよう呼び掛けています。

(ドングリの実り去年よりUP:富山)
クマの主食とされるドングリの実り具合を県が調査した結果、ことしは木によって差があるものの去年よりよいということです。ただ、8月末までの県内のクマの出没件数は去年に比べて多いことから県では山のふもとの集落を中心にクマの出没に警戒するよう呼びかけています。県の森林研究所は平成17年から毎年、クマの出没予測の参考にするためクマの主食とされるドングリの実り具合を調べています。それによりますと県内で調査したところことしはドングリが実るブナは「不作」でミズナラとコナラは「並」で不作だった去年に比べると実りがよいということです。ことしのドングリと実り具合が似ていた平成19年や平成21年の秋はクマの出没が少なかったということですが、県はブナやコナラが凶作の地域ではクマの活動域が広がる可能性があることとことしの8月末までの県内のクマの出没件数は225件で去年の同じ時期に比べて73件多いことから山のふもとの集落を中心にクマに警戒するよう呼びかけています。県は今年度、クマの対策事業として山の中にカメラを設置してクマの生息や出没状況の調査を行っています。こちらの映像は、ことし7月に、県内の山の中に設置したカメラが捉えたツキノワグマの様子です。成獣のクマが立ち上がっている様子が確認できます。こうしたカメラを県では今年度100台設置してクマの胸の模様などを1頭ずつ識別し県内のクマの生息数を推定する調査を行っています。1年間に捕獲できるクマの頭数の上限は、以前調査した生息数をもとに定められていて、今年度、県内では166頭と定められています。しかし、クマの頭数は増加傾向にあると専門家などが指摘していることから、県はカメラを使った今年度の調査結果をもとに捕獲頭数の上限をあらためて検討することにしています。

(クマの出没急増を受け、五日市署が合同訓練:東京)
ツキノワグマの出没情報が急増していることを受け、警視庁五日市署は6日、消防や行政、猟友会などと合同訓練をした。東京都あきる野市内の古民家スタジオに約50人が集まり、クマに襲われて倒れている男性がいるとの想定で、救護や周辺への注意喚起、クマの駆除などの手順を確認した。同署管内(あきる野市の一部、日の出町、檜原村)で今年、クマやその痕跡などを見たという通報は8月までに31件で、昨年同時期(6件)比で約5倍となっている。エサ不足が原因のひとつとみられ、民家の生ごみをあさったり、ミツバチの巣箱を壊したりしたという通報が寄せられている。5日夜にはあきる野市乙津の住人から、「家の防犯カメラにクマが映っていた」との110番通報があった。今のところ、けが人は出ていないが、同署の前島実和子生活安全課長は「クマを見かけたら近づかず、安全な場所から通報を」と注意を呼びかけている。

(クマ被害防止対策セミナー(市民勉強会)が開催されました:新潟)
加茂市鳥獣被害防止対策協議会(事務局:農林課)では、有害鳥獣による農作物被害を防止するために「クマ被害防止対策セミナー(市民勉強会)」を9月4日(水)に市役所で開催しました。当日は、鳥獣対策専門会社(株)うぃるこ様(長岡市)を講師にお迎えして、市民の皆さま19名が参加し、クマの生態や特性、クマの被害に遭わないための対策、また偶然にも出会ってしまった場合の対策や防御姿勢について学びました。受講した市民の皆さんからのアンケート回答から「出会わないようにしたいが、出会った時の対応などがためになった」「クマの生態と出没する原因が良く分かった」など有意義な勉強会であったことを示す回答をいただきました。

(シカ接触事故や低利用魚、地域課題解決へ:宮城)
地域活性化に向けて産学官が連携する石巻専修大の「共創研究センター」は4日、成果報告会を同大で開いた。地域課題の解決を目指して研究活動に取り組む教授ら7人が昨年度のプロジェクトの結果や今後の展望を発表した。理工学部の辻大和准教授は、ニホンジカと車の接触事故の発生要因について報告した。研究によると、2020年4月~23年3月に市内であった野生動物の接触事故死1777件のうち、ニホンジカは161件だった。学生と協力して事故が頻発する場所と少ない場所を分析。道路の形状や見通しの良しあし、周辺の植物の多さなどを比べた。調査の結果、事故の多かった地点は直線道路や幅が広い道で、ドライバーがスピードを出しやすい形状だった。ガードレールと反射板が少なく、シカが侵入しやすい環境だったことも要因の候補に挙げた。事故の多い場所の方が周辺の植物が少ない傾向にあり、シカのえさ場や移動経路になっている可能性を指摘した。辻准教授は「人間とシカ、周辺環境のうち、少なくとも一つをコントロールすることが対策になる」と提案。今後の研究について「事故の多い道路周辺の植物の種類やシカの具体的な行動を調べていく。何か対策を試みて、効果を検証していきたい」と話した。同学部の鈴木英勝教授は、石巻港で水揚げされながら、利用される機会が少ない魚の保存方法を紹介した。低利用魚を安定出荷するには一定量の保存が必要で、適正な冷凍温度や期間の知見を蓄積することが必要と提起した。イトヒキダラやオニヒゲといった低利用魚をマイナス18度とマイナス35度で1~9カ月冷凍した結果を報告。「低温であればあるほど長期保存が可能。マイナス18度まで冷やせる一般の冷凍庫もある。ゆくゆくは家庭でも低利用魚をおいしく食べてほしい」と語った。そのほか、市の地方創生RPGアプリ「キズナファンタジア」の活用やオリーブを餌に育てた「オリーブギンザケ」の開発、地元児童の生活習慣などについての研究発表があった。

(エサが不足し始める秋以降に出没リスクは上昇する…!)
「女性がクマに襲われたとの通報を受けて、警察と消防、猟友会メンバーの総勢20人ほどで山へ入っていきました。現場に着いたとき、まだクマが近くにいる気配があった。だから、威嚇射撃をしたのですが、それでもクマはその場から離れなかったそうです……」。同僚たちが直面した「恐怖の瞬間」を振り返るのは、青森県警の関係者である。6月25日、青森市の八甲田山でタケノコ採りに向かう途中だった80代女性がツキノワグマに襲われ、死亡するという痛ましい事故が起きた。彼らが対峙したのは、このツキノワグマである。「最終的に互いの距離がじりじりと縮まる中で藪の奥へ逃げたというのですが、その間、30発以上は発砲したそうです。皆、『人間にも銃にも恐怖心を感じないのか』と溜息をついていた」(同前)クマ被害についての注意を呼び掛けていた、青森市環境政策課の担当者も動揺を隠さない。「地元紙などマスコミにお願いし、さんざん『危険』だと注意喚起していた地点で女性は襲われました。ずっと警戒していましたし、青森市で死者が出たのは初めて。残念という他ないです……」。クマによる襲撃が後を絶たない。FRIDAY編集部では、8月5日時点で発生した被害件数をマップ上にまとめている。統計史上最悪を更新した昨年度の被害者数219人(うち死者6名)に迫るペースで被害が拡大。すでに2名の犠牲を出している。死亡事故の起きてしまった地点は2ヵ所とも山中で、山菜やタケノコ採りに出かけた際に襲われている。秋田県鹿角(かづの)市では十和田大湯の山林でクマに襲われたとみられる男性の遺体を搬送しようとした警察官2名がツキノワグマに襲撃され、重傷を負うという二次被害も起きた。ここ数年でクマによる襲撃が急増した理由を、東京農業大学教授の山崎晃司氏が解説する。「本州に生息するツキノワグマは少なくとも5万5000頭以上、最大で10万頭近くになるとみられます。これは過去最高の数字。数が増えすぎ、生息域も拡大しすぎてしまっているのです。農家の衰退により、畑だった場所が放置されて森に戻り、クマの住み心地のいい場所が増えたことが繁殖につながった。これは東北に多いのですが、人里に繰り返し降りてくるうち、人間にもパトカーのサイレンにも動じずその場にとどまる個体が出てきてしまっている」。一方、北海道に生息するヒグマは’90年以来はじめて推定生息数が減少したと報告されているが、エサを求めて人間の生活圏近くに現れる個体の数は増えている。昨年5月には幌加内(ほろかない)町の朱鞠内湖(しゅまりないこ)で、ヒグマの襲撃による死亡事故が発生した。30年以上にわたり人里に出没したヒグマと向かい合ってきた、北海道猟友会砂川支部奈井江部会長の山岸辰人氏がその恐怖を明かす。「いつ陰から飛び出てくるかわからないから、米軍の特殊部隊を相手にするような感覚ですよ。ここ7~8年でヒグマを目撃する機会は――私の肌感覚ですが、3倍ほどに増えています」。人に危害を加えたクマは野放しにするとさらなる犠牲を生む可能性が高い。「クマは一度人を襲うと、人間は襲っても大丈夫な生き物なのだと学習してしまいます。その様子を子熊が見ていた場合、同じように学習します。人を獲物として襲う、あるいは食害したクマは、理由を問わず迅速に駆除しなければいけません。しかし、それができていないのが現状です」(前出・山崎氏)。だが、駆除を担う猟友会は全国的に高齢化が進んでおり、後進の育成にも目途がついていない。駆除の手が足りない中で、我々は危険な季節を迎えようとしている。「ヒグマの場合、エサとなる木の実がまだ熟していない9月が特に注意が必要です。畑に下りてくる被害が一年でもっとも増えるのが9月なのです」(酪農学園大学の佐藤喜和教授)。ツキノワグマによる被害も秋以降に急増すると予想されている。昨年度、全国で最多となる70人が被害に遭った秋田県のベテラン猟師が言う。「平野に初雪が降ると、ツキノワグマは山へと帰っていきます。その直前、冬眠前にクマは凶暴になります。気温が下がってくるとクマは本能的に『越冬』に向けて動き出す。エサを探そうと活発に動き回る習性があるのです。そこで人間と出会ったときに悲劇が起こる。昨年10月に秋田県北秋田市の市街地で、5人が相次いでツキノワグマに襲われた事件は、この典型例でした」。ツキノワグマは千葉県を除く本州全域に生息している。現在被害が出ていない地域でも、決して油断はできない。前出の佐藤氏が警鐘を鳴らす。「森から川沿いの緑地を伝って市街地に迷いこんでしまうケースが仙台や盛岡で確認されています。東京でも奥多摩を中心にツキノワグマが生息しています。川伝いに都内に姿を現す可能性は十分にあるのです」。これまでの常識は通用しない。迫りくるクマ被害は、全国共通の危機となっているのだ。

(クマ出没時期を前に対策会議:富山)
クマの出没が増える時期を前に9日、富山市で対策を話し合う会議が開かれ、今後、冬眠を前に柿の実などを求めて平野部に出没する可能性が高まるとして、早めの実の収穫などを住民に呼びかけるよう求めました。富山市で開かれた会議には、県や自治体のほか、警察や猟友会などおよそ60人が参加しました。はじめに県の担当者がクマの主食とされるドングリの実り具合の調査結果を報告しました。それによりますと、地域ごとに差はあるものの県全体としてブナは「不作」、ミズナラとコナラは「並作」で去年よりも実り具合がよく、平野部への大量出没の可能性は低いということです。しかし、例年10月以降に、クマは柿や栗などを求めて、山里から平野部に出没する傾向があるとして、県の担当者は出席者に対して木の伐採や早めの実の収穫などの対策を住民に呼びかけるよう求めました。県自然保護課の上田英久課長は「クマが出没し始めると屋外での作業が危険になるのでクマを引き寄せる柿の木の伐採や実の除去を早めに行ってほしい」と話していました。

(令和6年度狩猟体験会を開催します:兵庫)
丹波篠山市では、丹波篠山市猟友会から推薦を受けた猟師を鳥獣被害対策実施隊に任命して有害捕獲活動を行っています。今後、有害捕獲活動体制を強化するため、より多くの人材が有害捕獲活動に関わるきっかけとして、農業者や狩猟に関心のある移住者、女性、若者などを対象にした狩猟体験会を開催します。

(春日俊彰、クマ被害の最前線に迫る)
お笑いコンビ・オードリーが、日本テレビ系『news every.』のスタジオで自身が取材したことを語り合う“おしゃべり報道番組”『news オードリー』が、16日に放送される(後3:50 ※関東ローカル)。オードリーが今ホットなニュースの現場取材へ。日本テレビ報道局といっしょに新しい「報道番組」を作った。独自の視点を持ち、世の中と向き合うことでネタをみつける若林正恭、どんな現場にも飛び込み、自分なりの“考え”を体得していく春日俊彰。そんな2人が『news every.』のスタジオで、今考えるべきニューストピックに関して「取材を通して感じた素直な想い」「観てきた事の自分なりの解釈」を“おしゃべり”する。通常の報道番組とは一味違う、オードリーのお茶の間サイズのおしゃべりを通して「遠くの出来事」を「自分ごと」に変える「おしゃべり報道番組」となっている。春日が密着するのは、全国で増加するクマ被害の最前線。昨年、クマによる人身被害が過去最多を記録した中、特に被害が深刻な東北の町を訪れ、猟友会のクマ対策に迫る。罠の設置や被害拡大の原因、人と自然の共存について現場から伝える。昨年度、秋田県内でのクマ被害は過去最悪で、70人がケガをした。これは平年の約6倍。そんな中、春日は、地元の熊獲り名人の元を訪れた。名人は地元猟友会のメンバーで、クマの毛皮を見せてくれ、その大きさに驚く。その後、春日は名人と一緒にパトロールに出発。名人が毎日パトロールを行っている罠の場所に向かう途中、クマ対策としてクマ鈴とクマよけのスプレーを持たされた春日。ピンク色の洋服を着ている春日は目立って襲われないか心配しながらも、名人と共にパトロールを続けた。人に慣れた「アーバンベア」が増えており、小・中学生にはクマよけの鈴が無料配布されているというこの町。クマ注意ののぼりがいたるところに設置されている。名人によると、これらののぼりは実際にクマが出た場所に設置されているとのこと。春日は街中にクマが出没する現状に驚きながらも、住民へのインタビューを行い、クマが生活圏に出ることの恐怖を感じた。クマによる農作物被害は昨年度約1億3000万円、これは過去5年の平均の約10倍以上。農家にとってクマ被害は死活問題。春日は、猟友会の活動やクマの捕獲方法についても詳しく取材。猟友会のメンバーと共にクマの痕跡を探し、リンゴの木に残された爪痕やかじられたリンゴを発見した。名人によると、クマは山にエサが少ないため、果樹園にやってくるという。

(クマ出没想定、警察署が企画した対応訓練:青森)
住宅地でのクマの出没を想定した警察や猟友会などの対応訓練が三戸町で行われました。三戸警察署が企画した初めての訓練には管内の三戸町と田子町それに南部町から行政と猟友会などの担当者合わせて30人が参加しました。三戸町では先月4日に60歳代の男性が自宅の敷地内でクマに襲われてけがをしています。三戸警察署の高橋徹署長が「クマによる人的被害を防ぐためには出没時に的確な対応ができるよう日ごろからの備えが重要」として関係機関の連携強化に協力を求めました。このあと出席者は警察本部の担当者から法令の運用などについて説明を受けたあと図上訓練と実地訓練に参加しました。訓練では箱わなを使う際の動きや注意点などについて意見を出し合い、それぞれの役割について確認していました。

(クマの出没情報をSNSで速報:山梨)
秋の行楽シーズンを前に県は10日、クマの出没情報をSNSの「X」で速報する取り組みを始めました。県内でもクマの目撃情報が過去最多ペースで推移する中、いち早く目撃情報を発信し注意を呼びかけます。県によりますと、今年8月までに県内で目撃されたクマは226頭で、最多だった2019年の同じ時期を103頭上回るペースで推移しています。こうした中、県は10日、SNSの「X」上にクマの目撃情報を速報するアカウントを開設しました。クマが目撃された場合、県は市町村と協力し日時や場所を可能な限り早く投稿します。「X」を使ったクマの出没情報の速報は、全国で初めての取り組みだといいます。県自然共生推進課 小野富夫 課長「拡散性が高いということで『X』を採用した。異例とも言える(クマの)出没状況なので、秋の行楽シーズンで山に入る機会が多くなるので取り組みを始めた」。また、県は今後、クマの出没場所をまとめた地図をHPに掲載する方針で、更新した情報は「X」にも反映します。全国ではクマによる人身被害が相次いでいて、県は秋の行楽で山に入る場合はクマ除けの鈴などを携帯するよう呼びかけています。

(毎年秋は車と動物の衝突事故が増加:岩手)
県内では、毎年秋に車がシカやクマなどの動物にぶつかる事故が増えていて、警察は、特に山間部を走る際にはスピードを控えるなど、注意を呼びかけています。県警察本部によりますと、県内では、去年1年間で、車が動物にぶつかる事故が合わせて1078件発生しました。月ごとの発生件数でみると、10月が最も多く256件、次いで11月が138件、9月が134件となっていて、9月からの3か月間が年間のおよそ半数を占めています。ぶつかった動物の種類別ではシカが754件と7割近くを占めたほか、クマが117件、タヌキが34件などとなりました。県内では動物とぶつかる事故で亡くなった人はいませんが、去年11月には宮古市でバイクがシカにぶつかり、運転していた男性1人がけがをしました。警察によりますと、シカやクマなどの動物は毎年秋に冬眠や繁殖に備えて行動が活発になるということで、事故をふせぐため、特に山間部を走る際などはスピードを控えて車間距離をとり、前をよく見て走行すること、夜間はライトを早めに点灯させ、原則、ハイビームで走行するなどして、注意するよう呼びかけています。

(臨時休園、ツキノワグマの痕跡確認:京都)
京都府宮津市里波見の「府立丹後海と星の見える丘公園」は、園内でツキノワグマの痕跡が確認されたとして12日まで臨時休園している。

(小学校の正門付近にクマ、保護者が送迎:秋田)
10日午前10時10分ごろ、鹿角市尾去沢字上山の尾去沢小学校正門付近の市道に体長約1メートルのクマがいるのを、歩いていた同市の60代女性が目撃した。クマは北側に立ち去った。鹿角署によると、尾去沢小校舎まで約170メートル、民家まで約10メートル。同校は目撃を受け、屋外での活動を中止し、保護者に今週いっぱい児童を送迎するよう依頼した。

(クマ1頭駆除、近くに子ども2頭の可能性も:北海道)
12日朝、札幌市西区でクマ1頭がわなにかかっているのが見つかり、駆除されました。付近では親子とみられるクマ3頭がたびたび目撃されていて、市はほかのクマが近くにいる可能性があるとして周辺の住民に注意を呼びかけています。札幌市によりますと12日朝、札幌市西区小別沢で体長およそ1メートル40センチのメスのクマ1頭が箱わなにかかっているのが見つかり、ハンターに駆除されたということです。クマの推定年齢は14歳から15歳で捕獲された場所や外見的な特徴から、ことし4月以降、札幌市西区の自然歩道「三角山~盤渓ルート」付近で目撃されたクマ3頭のうち親のクマとみられるということです。札幌市はまだ捕獲されていない子どものクマ2頭が近くにいる可能性があるとして周辺の住民に注意を呼びかけています。

(イノシシの死骸発見、女子高校生ら襲った個体かは不明:高知)
9月10日夜、土佐市でイノシシが死んでいるのが発見されました。9日に女子高校生らにケガをさせたイノシシと同じ個体かは分からないということです。9日土佐市高岡町にイノシシが出没し女子高校生ら4人にケガをさせました。土佐署によりますと、10日夜、土佐市波介の県道で体長1メートル20センチほどのイノシシ1頭が血を流して死んでいるのが発見されました。ケガをさせたイノシシと同じ個体かは分からないということです。また、10日午前、高知市春野町弘岡上でもイノシシが出没していて、午後10時ごろイノシシと車が衝突したという情報が入っています。さらに11日午前8時半ごろにも高知市春野町弘岡上でイノシシの目撃情報があり、警察は地域住民への呼びかけなど警戒活動を行っています。イノシシを目撃したら刺激をせず最寄りの警察署に通報してください。

(走行中の車に子グマ1頭が衝突:北海道)
クマが目撃されたのは美唄市東美唄町常盤台を通る道道美唄富良野線です。2024年9月5日午後6時半過ぎ、走行中の乗用車が横から出てきた親子グマとみられる3頭のクマのうち、子グマ1頭と衝突し、運転手の男性が警察に通報しました。警察によると、クマの大きさは親グマが1.2メートル、子グマが1メートルほどだということです。運転手の男性にけがはありませんが、衝突した際に乗用車のバンパーなどがへこんだということです。道道美唄富良野線は先月(8月)26日に開通したばかりですが、警察によると先週もクマが目撃されたということでパトロールの強化などを検討しているということです。

(イノシシ目撃、車と衝突する事故も:香川)
高松市内で6日から7日にかけ、6頭から7頭のイノシシの目撃が相次いでいて、高松北警察署などが注意を呼び掛けています。6日午後6時ごろ、高松市宮脇町の栗林トンネル付近でイノシシ6頭が目撃され、1頭が車と衝突しました。また、7日の午前4時ごろには高松市峰山付近でイノシシ7頭が目撃されました。連日市内で複数のイノシシが目撃されていることから注意するよう呼び掛けています。イノシシを目撃した際には、不用意に近寄らないように注意し、香川県みどり保全課又は高松市役所に通報してください。イノシシが暴れている場合は110番通報してください。

(国道走行中にクマと衝突:北海道)
北海道・足寄町上利別で9日午前2時ごろ、国道242号を南に向かって走行していた軽乗用車が、右から来たクマ1頭と衝突しました。軽乗用車の運転手にけがはありませんでした。警察によりますと、衝突したクマは小さめで、事故のあとは車道から立ち去ったということです。

(ブドウ畑に子グマ、ネットに引っかかり死ぬ:長野)
クマの出没に厳重な警戒が呼び掛けられる中、長野市松代町のブドウ畑ではネットにひっかかり死んでいるツキノワグマが見つかりました。クマは子熊で、近くには、まだ親グマがいる恐れがあり、警戒が続いています。ネットに絡まった状態で見つかったツキノワグマ。9日夕方、長野市松代町東条で農家から「ブドウ畑にクマがいる」とJAに通報がありました。猟友会が確認をしたところネットにひっかかったツキノワグマを発見。すでに死んでいて、体長60センチほどの子熊でした。周辺では、クマに食べられたとみられるブドウの残骸や、クマのフンが見つかりました。人への被害はありませんでした。最初にクマを見つけた農家は朝と夕方にブドウ畑に来ることを日課にしていました。今回、クマの姿を初めて見たといいますが、これまで、畑で育てていた巨峰の半分以上がクマによるとみられる被害に遭っていました。猟友会は、まだ近くに親グマがいる恐れがあるとして、警戒を続けています。長野地方猟友会 松代支部原 広平 支部長「松代地域なんですけども最近特に(クマの)個体が増えまして昔にはないような状況。朝早く収穫しに来る農家さん本当に藪からいつ突然(クマが)出てくるか分からないので、ちょっとおかしいと思ったらそこに近寄らないですぐ(市や猟友会などに)連絡をいただければありがたいかなと思います」。県内では9日、5つの地域に「ツキノワグマの出没警報」が出されました。また、ほかの地域には出没注意報が継続して出されています。クマの目撃件数は県内で先月「323件」あり、去年の8月より50件ほど増えています。長野地方猟友会・松代支部では、今度の日曜日、松代地区をパトロールする予定で警戒を強めています。

(またイノシシ、捕獲ならず:高知)
土佐市の市街地で10日朝、イノシシ1頭が再び現れた。体長約1メートルで9日朝に市民4人にかみつくなどしてけがを負わせた個体と同じとみられる。市職員や地元猟友会のメンバーらが約2時間半捕獲を試みたが、再び逃げ去った。午前8時20分ごろ、同市高岡町乙の高知自動車道土佐インターチェンジ付近で「イノシシが出た」と110番通報があった。土佐署員や市消防署員ら17人が網などを準備し、ドローンを使って周囲を捜索した。

(車を追いかけるクマも:北海道)
北海道小平町の畑で9月8日、無数のクマの足跡が見つかりました。8日午前9時ごろ、小平町桑園で畑を管理する男性(50代)が、畑に無数の足跡がついているのを見つけました。足跡は横幅が約17センチで、同一個体のクマがうろついたものとみられています。また警察によりますと、この畑ではデントコーンを栽培していましたが、3畳くらいの広さにわたって計10キロ程度のデントコーンが食い荒らされていたということです。町によりますと、この地域ではクマによる同様の食害が相次いでいるほか、車がクマに追いかけられるなどの目撃情報が報告されていて、警戒を呼びかけています。

(鹿肉ソーセージとシャインマスカットのレーズンバターサンド:熊本)
熊本県産の農産物を使った優れた加工食品を表彰する2024年度の県農産物加工食品コンクールで、カネムマンソーセージ(八代市)の「八代産 野生鹿肉のケーゼ(型焼きソーセージ)」と、石井フルーツ(宇城市)の「シャインマスカット レーズンバターサンド」が最高賞の金賞に選ばれた。コンクールは、県やJAなどでつくる協議会が1988年度から2年に1度開催。本年度は23団体が33点を出品した。「鹿肉のケーゼ」は「鹿肉独特の臭みがなく、肉のうまみを楽しめる」と審査員に好評で、ジビエ(野生鳥獣肉)の有効活用としても支持された。「レーズンバターサンド」は地元特産の大粒のシャインマスカットを乾燥させたレーズン入りで、技術力の高さと味が評価された。

(エゾシカ革のイッピンEZObag誕生秘話:北海道)
札幌のエゾシカ革アルチザンデザイナーの高瀬季里子(株式会社24K・代表取締役)は、2008年から「24KIRICO」のブランド名でエゾシカ革の特性を活かしたバッグや小物類を制作しています。北海道にしか生息しないエゾシカの革の有効活用を継続して促進してきました。このストーリーでは創業当初に制作した「EZObag」の誕生秘話とともに、新たに挑戦した海外展示会への出展など、最新の活動についてもお話します。

(駆除したクマ皮から革製品を販売:秋田)
秋田県北秋田市のマタギ(猟師)に弟子入りした高松市出身の山田健太郎さん(29)が、クマの皮を革製品にして販売する事業を始めた。2023年は秋田県内でクマの出没が相次ぎ、駆除されたケースも多い。マタギや秋田の人たちから得た「授かった命を最後まで生かす」という精神を製品に込めた。「命への感謝の気持ちを発信したい」と話している。山田さんは大阪大に在学中、東北地方を巡る旅の途中で、マタギ発祥の地とされる北秋田市の阿仁地区を訪問。マタギの話を聞き、その生き方に引かれた。卒業後の2020年、同市に移住した。先輩マタギに付いてクマ猟や捕獲後の解体に携わるうち、あることに気付いた。肉は食用としてみんなで分け合うが、処理に手間がかかる皮は多くが捨てられる。「なんとか生かせないか」。そう考えて2022年、皮を加工した小さな飾りを試作してイベントで出品したところ、高い関心が集まり、手応えを感じた。事業を始めるには一定数の皮を確保する必要があったが、クマの駆除件数が多かった2023年、90頭分の皮を狩猟者から譲り受けた。2024年6月、マタギの言葉でクマを指す「イタズ」からブランド名を「イタズ・レザー」と発表。名刺入れやキーホルダーなどを製品化した。皮についた生前の傷や染みも「クマが生きた証し」として、あえてそのまま残した。山田さんによると、秋田以外ではクマを解体せず、そのまま処分する地域もある。時間をかけて解体し、何かに生かそうとするのは秋田の伝統的な文化だという。「駆除して終わりではなく、授かった命に感謝したい。皮から作った革製品を手に取って、命との向き合い方を考えるきっかけにしてもらえれば」。8月、阿仁地区で開いた展示販売会には、4日間で約200人が訪れた。クマの革製品を見るのが初めてという秋田県大館市の鳥潟功さん(62)は「命を最後まで余すことなく使い切っていると感じた」。共感の輪が少しずつ広がっていきそうだ。当面は秋田などで展示販売会を行い、オンライン販売の予定はないという。

(ジビエで愛犬にっこり:愛媛)
愛媛県鬼北町が昨年、同町延川に整備した野生鳥獣肉(ジビエ)のペットフード加工施設で初めて開発した犬用フードの販売が今夏、始まった。町内で捕獲されたシカ肉を使っており、担当者は栄養価が高くアレルギーのリスクは低いとして「ペットに優しい」とアピールしている。施設は、これまで埋設処分していたイノシシやシカなどの有害鳥獣の有効活用を目的としており、指定管理者の「ありがとうサービス」(今治市)が商品開発を進めていた。町によると、稼働開始から3月末までの半年ほどで、捕獲されたシカの8割超を受け入れ、うち51%を加工に使用した。

(フランス料理店がジビエ・ペットフードを開発:愛知)
岡崎市が設置・運営をする中小企業の無料相談所・岡崎ビジネスサポートセンター(愛知県岡崎市/センター長:高嶋舞)がサポートをしている、ジビエを得意とするフランス料理「アンフュージョン」(岡崎市大西町、代表:大河内徹)は、岡崎市のふるさと納税返礼品として、主に岡崎の鹿ジビエを使用したペットフード「La Fusion OKAZAKI(ラ・フュージョン・オカザキ)」の出品を2024年9月2日(月)から開始いたしました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日、仙台市太白区秋保町長袋石本にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後8時30分ごろ、仙台市泉区実沢上ノ台にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日、仙台市太白区秋保町馬場新田町にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、11日午前8時15分ごろ、色麻町四竃大原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
角田市によると、10日午後2時45分ごろ、角田市藤田目角田にクマとみられる動物が出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後4時45分ごろ、仙台市泉区寺岡4丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午前9時10分ごろ、登米市中田町上沼金谷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後5時40分ごろ、仙台市泉区根白石町東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前8時ごろ、仙台市泉区福岡北泉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後5時50分ごろ、仙台市青葉区上愛子小塩前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後9時20分ごろ、仙台市泉区住吉台東4丁目にクマが出没しました。

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(くくり罠に掛かったクマを放そうとして、64歳の有害鳥獣駆除員が膝を噛まれ軽いけが:長野)
長野県高森町で有害鳥獣駆除員が、クマにかまれてけがをしていたことがわかりました。けがをしたのは、高森町が委嘱する有害鳥獣駆除員の64歳の男性です。町によりますと男性は8月25日の午前6時前、高森町牛牧(うしまき)の山林に設置されたシカとイノシシ用のくくり罠にクマがかかっているのを発見。ほかの駆除員などとともにクマを放そうとしていたところ、左ひざをかまれ軽いけがをしたということです。町は再発防止策を徹底していくとしています。

(イノシシに体当たりされ夜釣りの女性(25)が転倒してけが:香川)
きょう(1日)午前0時すぎ、香川県高松市牟礼町で夜釣りをしていた女性がイノシシに体当たりされ転倒してけがをしました。高松市や警察によりますと、きょう(1日)午前0時15分ごろ、高松市牟礼町牟礼の「牟礼町下水路排水ポンプ場」西側の路上で、夫婦で夜釣りに来ていた女性(25)が突然現れたイノシシに体当たりされ転倒しました。女性は右わき腹の打撲や、ひざや手に擦り傷を負うなどのけがをしました。体当たりしたイノシシは体長約1メートルで、現場から南の方角へ走り去ったということで、警察や市の職員が周辺を捜索しましたが見つかっていません。高松市では、周辺住民に注意を呼びかけています。

(住宅の庭にイノシシが出没、70代女性が腕などをかまれてけが:香川)
高松東警察署によりますと、29日午前6時50分ごろ香川県三木町大字井戸の住宅の庭で、70代女性がイノシシに腕や足などをかまれたということです。女性の娘から消防に連絡があり、消防から警察に通報しました。イノシシはその後、逃走したとみられています。警察はイノシシの大きさなども含め、当時の詳しい状況を調べています。

(イノシシ出没、草刈り中の男性かまれて負傷:埼玉)
2日午前9時半ごろ、埼玉県小鹿野町下小鹿野で男性(68)がイノシシに襲われ、右脇腹などをかまれたと、県が発表した。県みどり自然課によると、男性は草刈り中にイノシシと遭遇。男性は救急車で病院に搬送され、逃げたイノシシは捕獲されていない。町は有害鳥獣捕獲許可を発出済みで、猟友会が現地確認を行った。

(熊に顔をひっかかれた女性2人を搬送:長野)
5日午前6時55分ごろ、長野県松川村で「熊に襲われて、けがをしている人がいる」と、北アルプス広域消防本部から大町署に通報があった。村内に住む67歳の女性と83歳の女性が熊に顔をひっかかれて病院に運ばれた。ともに顔の骨が折れる重傷を負ったが、命に別条はないという。署によると、現場は住宅が点在する場所で、2人は別々に襲われたという。署や村職員らが熊の捜索をし、5日昼過ぎに現場から西北西に約1・4キロの用水路で見つけ、猟友会員が駆除した。成獣の雄で、体長が約130センチあったという。

(女性2人襲ったクマか、松川村でクマを駆除:長野)
長野県松川村で5日朝、女性2人に大けがをさせたとみられるクマが正午過ぎに駆除されました。警察と消防などによりますと、午前6時45分ごろ、松川村の寺・観松院(かんしょういん)の近くの住宅で、60代の女性がクマに襲われたと通報がありました。およそ30分後には、寺の敷地で80代の住職の女性が襲われました。2人は顔や頭などに傷を負って病院に運ばれていて、いずれも大けがです。猟友会などが周辺を警戒していましたが、午後0時20分ごろ、クマは猟銃で駆除されました。

(「野生のイノシシの死がい」から県内4例目の「豚熱」感染確認:青森)
8月27日に青森県三戸町で見つかった「野生のイノシシの死がい」から「豚熱」の感染が確認されました。豚熱の確認は県内4例目で、県は9月下旬にもブタを飼育する全ての農場で立ち入り検査を行う方針です。県によりますと、8月27日に三戸町の路上で体長60cmのイノシシの死がいが見つかり、検査の結果「豚熱」への感染が確認されたということです。「豚熱」は、8月3日から県内で感染の確認が相次ぎ、今回で4例目です。県内で飼育されているブタは全て豚熱のワクチンを接種していて、現時点で異常は確認されていませんが、県は9月下旬にも県内73か所全ての農場に立ち入り検査を行い、あらためて確認するとしています。

(県内野生イノシシにおける豚熱の確認について:宮城)
豚熱ウイルスの侵入を監視するため、野生イノシシの豚熱検査を行っておりますが、県内で新たに1頭の陽性が確認されましたのでお知らせします(県内246-248例目)。

(野生イノシシ感染確認、県内18例目:佐賀)
佐賀県は4日、玄海町諸浦で捕獲した野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は18例目で、全て半径5キロ圏内に集中している。県生産者支援課によると、8月30日に猟友会員が箱わなで捕獲した。9月3日の検査で陽性を確認した。捕獲場所はこれまでに2回、経口ワクチンを散布したエリアだった。

(野生イノシシ12頭が豚熱感染:三重)
三重県は4日、津、伊賀、伊勢、鳥羽、志摩、紀北の6市町で先月の中旬から下旬にかけて捕獲した野生イノシシ12頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱の感染が判明した野生イノシシは975頭となった。

(クマ対策の専門職員、来年度全国5か所に配置へ:環境省)
クマによる被害が相次ぐなか、環境省はクマが出没した際の対応について自治体などに助言を行うクマ対策の専門職員を、来年度、北海道や東北など全国5か所の環境事務所に新たに配置する方針です。クマに襲われるなどの被害を受けた人は昨年度、全国で219人と過去最悪となり、環境省はことし4月、個体数の少ない四国を除いて、クマを捕獲や調査などの費用を国が支援する「指定管理鳥獣」に指定しました。これを受けて環境省は、クマが出没した際の対応について自治体や警察に助言を行うクマ対策の専門職員を来年度、北海道、東北、関東、中部の地方環境事務所と、釧路自然環境事務所の合わせて5か所に新たに配置する方針です。さらに自治体への交付金も拡充し、クマが人の生活圏に侵入することを防ぐための柵の設置や、木の実など餌になるものの除去、それにクマが出没した際の対応マニュアルの作成などを支援することにしています。環境省は、クマのほかニホンジカやイノシシも含めた「指定管理鳥獣」の対策費用として、来年度予算案の概算要求に30億円を盛り込んでいます。

(2022年度のシカによる農業被害が過去最大のおよそ48億円に:北海道)
北海道は今年から3年間を「エゾシカ緊急対策期間」として捕獲に乗り出しています。先月21日の苫小牧市。片側2車線の広い道路を横断しているのは10頭のシカの群れです。別の時間には、シカが道路を渡ろうとしたため急ブレーキで車が停止。クラクションを鳴らされて横断するのを諦めたのかシカは歩道に戻っていきました。道警によりますと、去年1年間に苫小牧市で起きたシカと車の事故は387件と、道内179市町村の中で最も多くなっています。シカが増えているのは苫小牧だけではありません。道によりますと、全道のシカの頭数は年々、増加傾向で、昨年度は73万頭となっています。北海道 新井田順也野生動物対策担当局長:「増加に歯止めがかけられておらず、大変危機的な状況であるという風に認識をしてございます」。2日、道や環境省などが集まり、増え続けるシカの対策について協議しました。2022年度はシカによる農業被害が過去最大のおよそ48億円に。さらに、昨年度はシカが線路に入り込むなどして列車の運行に支障が出た件数は、こちらの過去最多の4450件ありました。道は今年1月から再来年12月までの3年間を「エゾシカ緊急対策期間」として、今年だけで18万5000頭を捕獲し個体数を減らすことを目指しています。

(市狩猟者センター計画、農家から否定的な意見も:沖縄)
石垣市が整備を計画する「石垣市狩猟者研修センター(射撃場)」をめぐり、農家から必要性に疑問の声が出ている。市は、猟銃を所有する農家を増やし「自分の畑は自分で守る」ことなどを目的に構想を練っている。同センター整備計画は、農家有志や狩猟者新規取得希望者からの要望・陳情を受けて進めているが、一部から「害獣駆除限定なら施設は必要だが、クレー射撃など観光のためなら反対」、「銃の管理費や弾代など、経済的な負担が心配だ」と否定的な意見も出ている。市の基本計画では、約52億円の建設費を投じて、散弾銃やライフル銃などが使用可能な施設を整備する。農作物の鳥獣被害を防除するため、農家自らが猟銃・空気銃免許の取得、更新を行いやすくする。害獣駆除に限定した研修センターだと採算が合わないため、市はスポーツ競技として射撃大会開催などで競技者を呼び込む方針。現在、免許の取得・更新の際は、沖縄本島や九州に出向いて受験や手続きを行っているが、同課によると旅費、宿泊費などの負担が課題。石垣島内に施設が完成することで解消を狙う。こうした市の計画に対し、各農作物の生産者からは賛否の意見が浮上し、農家の免許取得率を上げようという案が揺らいでいる。農家への取材で最も多かった不安要素は、銃を所有することで生じる維持管理費用の負担だった。石垣島さとうきび生産組合の伊敷繁光組合長は「銃を持つとお金もかかる。私自身、畑がバンナ公園の隣にあり、鉄砲を使った猟は禁止区域の対象になっている」と話す。JAおきなわ八重山地区パイン生産部会の盛山信範部会長は「開発や土地改良がどんどん進み、イノシシの出没エリアも広がっている。銃だけじゃなく、わなの免許も一緒に取れるようになれば助かる人もいるのでは。ただ、直接殺傷するとなると気が引ける」と慎重だ。石垣市甘しょ生産組合の仲山忠司組合長は「駆除目的なら仕方ないが、クレー射撃大会とか観光目的だと話が違ってくる。猟銃よりもわなの免許取得や設置費用の支援を拡大した方がいいのでは」と提案した。沖縄県猟友会石垣地区の会員によると、狩猟税、保険、猟友会の会費など年間4万円近く支払う人もいるという。弾代もばかにならない。ある会員は「弾代は年間4万円程度かかっている。行政から助成もあるが、ほとんど赤字。箱モノを造る前に、渡航費の助成額を増やした方がいいのではないか」と首を傾げた。整備計画を担当する農政経済課は、2020年11月に農業従事者112人、狩猟者新規取得希望者16人から「センター設置の要望や陳情があった」として、計画推進の根拠を示している。

(アライグマなどによる果樹への被害が7割以上:和歌山)
和歌山県は29日、令和5年度の農作物の鳥獣被害をまとめた。イノシシやシカ、サル、アライグマなどによる果樹への被害が7割以上を占め、被害総額は約2億4900万円(前年度比95・3%)。県は8年までの被害額減少の目標を定め、対処を進めている。被害の調査期間は5年4月~6年3月。イノシシによる被害額が約9320万円(構成比37・5%)と最も多く、シカの約5340万円(同21・5%)▽サルの約3760万円(同15・0%)▽タヌキやアナグマなどその他の約4100万円(同16・5%)▽アライグマの約2350万円(同9・5%)-が続いた。サルやアライグマによる被害は前年度から減少したが、イノシシとシカによる被害は前年度並みの水準で、アナグマによる被害の報告が増えているという。被害を受けた作物の割合は、果樹が76%、野菜が12%、水稲が6%。被害が大きかった自治体のトップは紀の川市(約3500万円)で、田辺市(約3120万円)、有田川町(約2940円)が続いた。県は8年のイノシによる被害を9千万円以下、シカによる被害を2900万円以下、サルによる被害を2900万円以下とする目標を設定しており、駆除や捕獲を進めるという。

(「ツキノワグマ出没注意報」11月14日まで延長:長野)
長野県は30日、県内全域に発出していた「ツキノワグマ出没注意報」を11月14日まで延長すると発表した。6月の注意報発出時は8月31日までの予定だったが、クマによる人身被害が毎月発生。8月も人身被害が2件発生し、うち1件は里地で発生した。クマの出没リスクが高い状況が続いているとして、狩猟解禁日(11月15日)の前日まで注意報を延長することにした。県によると、秋のクマは冬眠に備え餌を探し回るため遭遇リスクが高まり、収穫しないカキやクリなどが放置されているとクマを寄せ付ける原因にもなるという。県民に対し、収穫しない果樹の伐採▽畑地の周辺に電気柵設置▽生ごみの適切な処理▽山に入る際はクマ鈴など大きな音の出るものの携行▽複数人で行動―といった注意を呼び掛けている。

(ヒグマ対策に2200万円:北海道)
北海道は3日、本年度一般会計補正予算案にヒグマ対策費など359億円を追加する方針を決めた。予算案は同日夕に発表し、10日開会の定例道議会に提出する。

(クマ被害は冬眠前の9月以降に急増傾向)
クマによる人身被害は例年、冬眠前の栄養補給期に当たる9月以降、急増する傾向にある。ハイキングなど行楽シーズンと重なるため、より注意が必要になる。好物であるブナの実の豊凶具合も事前に確認したほうがよさそうだ。令和5年度のヒグマやツキノワグマによる人身被害数は19道府県の219人で、最多だった2年度の158人を大幅に更新。うち死者は北海道や岩手などで計6人に上った。今年度も北海道や東北地方を中心に被害が続いており、今年7月までに47人(うち死者2人)。一方、環境省の資料では、被害はこのところ9月以降に急増する傾向にある。令和元年度は8月に10人だったが、9月は22人に増えた。2年度は8月の29人から9月は25人とわずかに減ったものの、10月に46人と前月比でほぼ倍増した。過去最多の被害者数を記録した5年度も同傾向だった。冬眠に備えてクマの食欲が増す「飽食期」が10~11月とされ、多くの餌を求めて行動が活発になってくるころ。この時期に主食となるブナの実などの堅果類が不作だと、行動圏が拡大して人の生活圏への出没が増える要因になる。林野庁東北森林管理局によると、青森、岩手、宮城、秋田、山形のブナの実のなり具合は昨年度、いずれも「大凶作」だった。今秋は青森と宮城で「豊作」、岩手、秋田、山形は「並作」と予想されている。新潟では、県調査で「不作」と予想。上越、魚沼、中越の各地域では、「凶作」の可能性がある。同県によると、県内の今年度のクマの目撃件数は8月下旬で600件を超え、同時期では過去5年間で最も多くなっているという。環境省は「堅果類の凶作時はクマの行動が大胆になる」と指摘。当該地域では、山菜採りやハイキングといった入山時における備え(鈴の携帯など)をより充実させるほか、人の生活圏でも生ごみ撤去や家屋の戸締りの徹底などを呼びかけている。

(エゾシカ急増、過去10年最高73万頭:北海道)
道は「危機的な状況」として対策を強化しています。エゾシカの推定生息数が過去10年で最多の73万頭となり、市街地での目撃も相次いでいます。とくにこれからの時期、注意が必要だということです。住宅のすぐそばで10頭以上のエゾシカが平然と草を食べています。2024年8月、室蘭市内の住宅街で撮影された映像です。カメラが近づいてもこちらを見つめるばかりで逃げる気配はありません。市街地での目撃が相次ぐシカ。シカが関係する交通事故も、2023年に過去最多の5287件発生しました。専門家はこれからの時期、特に注意が必要だと話します。(道総研 道東地区野生生物室 稲富佳洋研究主幹)「10月になると交尾期になって、オスがメスを求めて行動が活発になる時期になります。オスが市街地に侵入するリスクが高まる」。シカの推定生息数は、2023年度に過去10年で最多の73万頭となり、増加の一途をたどっています。(道 野生動物対策課 新井田順也担当局長)「増加に歯止めがかけられておらず、大変危機的な状況」。道などが開いた対策会議では、深刻な農業被害が報告されました。被害額はおよそ48億円にのぼり、農家にとっては死活問題です。こうした中、最新の対策に期待がかかっています。無人カメラがとらえたシカの群れ。次の瞬間。シカの警戒音に似た音が鳴り、群れは散り散りになって逃げていきました。シカを追い払っていたのは実証実験中のこちらの装置。ただ音を出すだけではありません。特殊なスピーカーで遠くにいるシカにも音を拡散させず「ぶつける」ことができます。従来の追い払い装置は、シカが音に慣れてしまうことが課題でしたが、この装置は音の出どころが分かりにくく「慣れ」の防止が期待できます。(三菱電機北海道支社事業推進部 石光弘貴さん)「農作物に被害を与えるところに対して、こういった装置がお役に立てれば」。年々増加するシカの出没。道は2026年12月までを「エゾシカ緊急対策期間」として捕獲を強化しています。

(昨年度被害額6000万円超、「県内にイノシシ定着」と考えられる:岩手)
野生のイノシシによる岩手県内の農作物の被害額が昨年度6000万円を超え、過去最大となりました。これは県のイノシシ管理検討協議会で報告されたものです。県によりますと、昨年度イノシシによる農作物被害は、県内32の市町村で発生し、被害額は6010万円余りと、前の年度よりおよそ1900万円増え、過去最大になりました。捕獲頭数は1614頭で、前の年度より635頭増えていて、既に県内にイノシシが定着していると考えられるということです。県は、今後も可能な限りイノシシの捕獲を進めていくほか、農地への侵入防止柵の設置などにも取り組んでいくことにしています。

(シカの農業被害額2億4000万円余に:岩手)
県内ではシカによる農業被害が相次いでいて、昨年度の金額は2億4000万円あまりと、過去2番目に高くなり、県は引き続き、捕獲などの対策を進めることにしています。県によりますと、シカによる農作物への被害額は昨年度、速報値で2億4323万円でした。前の年度からおよそ3000万円減りましたが過去2番目に多く、高い水準が続いています。農業被害は県内の33市町村のうち、30市町村にのぼり、県の全域に及んでいます。作物別では「飼料作物」が前の年度からおよそ320万円増えて8200万円あまりと最も多く、「稲」が7400万円あまり、「果樹」が4500万円あまりで続いています。また、昨年度、県内で捕獲されたシカは2万9138頭で、前の年度から2500頭あまり増えてこれまでで最も多くなりました。県では、対策として今年度のシカの捕獲目標を県内のハンターの人数を踏まえて2万7000頭に設定して捕獲を進めるほか、狩猟免許取得者向けに技術向上を図るための研修会なども行う予定です。

(猟友会に代わりクマ駆除、奈井江「実施隊」1カ月:北海道)
空知管内奈井江町で、ヒグマの出没時に警戒や駆除にあたる「鳥獣被害対策実施隊」が発足し、30日で1カ月を迎える。道内の多くの自治体は、地元の猟友会に出没時の対応を依頼するが、奈井江町は猟友会に辞退され、会に所属していないハンター11人に委嘱した。このうち10人が遠方の札幌市や同市近郊の在住で、緊急時の対応が課題となっている。

(クマ被害に見舞金、10万~30万円:秋田)
クマによる人身被害が昨年度全国最多だった秋田県は2日、市街地などで襲われけがを負った住民に見舞金を出す方針を明らかにした。人身被害には10万円、失明など重度の被害には20万円で、死亡の場合は遺族に30万円を支給。関連費用を盛り込んだ2024年度一般会計の補正予算案を9日開会の県議会に提出する。県によると、市町村がクマ被害の見舞金を出す例はあるが、都道府県レベルで支給するのは全国でも珍しい。対象は人の生活圏で突発的に襲われ被害に遭ったケース。入山禁止地域などに立ち入って被害に遭った場合は原則として対象外とするが、山林での仕事に従事する住民もおり、個別事情を勘案して判断する。

(「ツキノワグマ出没注意報(秋期)」の発令について:福島)
今年度のツキノワグマによる人身被害件数は、県民のクマへの警戒心が高まったこともあり、昨年同時期を下回っておりますが、目撃情報は昨年同時期を上回り、過去最高のペースで推移しており、依然として注意が必要となっています。今後、登山やキノコ採りなど秋の行楽シーズンが本格化すると、人身被害の発生が懸念されることから、下記のとおり「ツキノワグマ出没注意報(秋期)」を発令しました。野外で活動する際には、クマに出会わないよう十分注意してください。

(クマの出没予測へ、山林で“木の実”の状況調査:福島)
福島県内でクマの目撃が相次ぐ中、ドングリなどエサになる木の実の状況から、ツキノワグマの出没を予測するため、県などが、福島市郊外の山林で木の実の状況を調べました。この調査は、クマのエサとなる木の実の状況からクマがエサを求めて人里などに現れる傾向を予測しようと、県が毎年、行っています。4日は、福島市土湯温泉町の山林で調査が行われ、調査員が双眼鏡でブナの枝に実った木の実の数を数えて記録していました。県によりますと、ツキノワグマはブナやミズナラなどの木の実を主要なエサとしていて、実が少ないと人里までエサを探しに出てくる傾向があるということです。調査員によりますと、4日の調査では大凶作だった去年と比べて、木によって差はあるものの、実り具合はよいということです。警察によりますと、県内では、2日までに546件のクマの目撃情報が寄せられていて、過去最多となった去年の同じ時期より91件多く、過去最多のペースとなっています。県生活環境部自然保護課の加藤竜主幹は「木の実が少ないと人里の近くにクマが出没することが多くなるので、果樹の片付けなどクマを寄せ付けない対策をしてほしい」と呼びかけています。

(土砂災害3回、調べるとシカが影響:滋賀)
この夏、滋賀県内では3回にわたって土砂災害が発生しました。土砂災害が3回起きたのは、びわ湖の北東、米原市にある伊吹山のふもとの伊吹地区です。土砂が家の中まで流れ込むなど大きな被害が出ました。なぜ、繰り返し土砂災害が起きるのか、調べると、シカが影響していることが分かりました。

(クマによるけがの7割から8割が「頭部」、なぜ顔や頭を狙うのか:長野)
クマの目撃情報が相次いでいますが、5日、ケガ人が出てしまいました。2人の女性は顔を引っかかれましたが、専門家によりますと、クマによるけがは、7割から8割が頭部だそうです。なぜクマは顔や頭を狙うのか。聞きました。日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 所長「(クマ同士で争う時)口をかみ込んで窒息死させるのがクマ同士の基本形なんですね。顔をかむことがクマ同士ではよく見られます。その影響で、人間側も顔をかまれるということが起こるわけですね。その時、頭を抱え込む、かき込んで顔をかむっていうことがありますので、先に爪が入るものですから、人間が頭部をやられるという形になりやすい」。クマに遭遇しないためにはクマよけの鈴やラジオなど音の出る物を携帯して、人の存在を知らせることが重要です。また、今の時期は果樹を放置するとクマを寄せ付ける原因になるため県は収穫しない果樹は伐採するなどの対策をとるよう呼び掛けています。

(クマ出没時の連携確認:北海道)
クマ出没時の連携方法を関係機関が確かめる訓練が、初山別川河川敷の「水辺の楽校」周辺で行われた。

(獣害対応、狩猟者増やす:岩手)
年々深刻化するシカやイノシシなどによる農作物被害に対応できる狩猟者を増やそうと、岩手県は、「捕獲の担い手研修会」を紫波町で開いた。県の担当者は「研修会の参加者が狩猟に関心を持ってもらい、免許取得につながれば」と期待する。研修会には県内外から約40人の市民が参加。県自然保護課の職員が狩猟免許について説明し、続いて県猟友会のメンバーが狩猟の現場などについて話した。

(クマ被害の八甲田登山道、試験的開放:青森)
ツキノワグマによる人的被害が相次いだ八甲田山系の現場周辺で6月下旬から続く入山規制の段階的な解除に向け、県や青森市などの関係機関は1日から、山岳ガイドや山岳団体を対象に、パトロールを終えた区間の試験的な開放を始めた。9月中旬から一部ルートを一般にも開放する予定。同日は、参加者が酸ケ湯温泉毛無岱方面登山口を発着点に登山道を歩き、見通しの悪い場所がないかや、階段、木橋の安全などを確認した。

(クマの目撃2倍、柿の木伐採などの対策に補助金:京都)
京都府福知山市は今年度から、自治会がクマ対策で取り組む柿などの果樹の伐採、管理を支援する。伐採と管理の2つが対象で、補助率はいずれも2分の1。伐採は市内業者への委託費用を樹木1本につき上限1万円まで、管理はトタン巻きや実の早期収穫などに必要な経費を1地区につき上限10万円まで、それぞれ補助する。申請は9月24日まで。全国的にクマによる被害などが多く発生したことを受け、市内でも対策を進めようと取り組む。今年度の市内での出没件数は、8月28日時点で100件となり、昨年度の同時点の52件から2倍近くに増えている。4月には夜久野町のレストラン倉庫に侵入する事案もあった。目撃件数の増加について市は、地域の関心が高まっていることと、今の時期に餌が少なくなっていることが主な要因とみている。秋には民家の柿などを狙い、集落内に繰り返しクマが出没する恐れがあるとし、原因となる果実を無くすなどの対策を呼びかけている。交付対象となるには、クマ棚やクマの爪痕といったクマの痕跡が残る果樹、周辺での目撃情報があることなどの条件がある。

(「熊鈴」を山で携帯して:山口)
県内でツキノワグマの出没や目撃が相次いでおり、県東部森林組合(岩国市)は行楽やキノコ狩りのシーズンを前に、山で人の存在を知らせる「熊鈴」の携帯を勧めている。県自然保護課によると、今年度のクマの目撃件数は8月末時点で317件に上り、昨年同時期の約2倍に上る。近年は目撃件数が広範囲で増えており、市街地の近くにも出没している。秋は柿やドングリといった餌を求めてクマの活動が活発になるため、注意を呼びかけている。熊鈴はアウトドア用品店などで入手できるほか、同組合の事務所でも腰のベルトなどに通してぶら下げるタイプのものを販売している。黄銅製で、鈴1個は4250円、鈴2個は6380円。同組合総務部の久保真琴さん(51)は「熊鈴と合わせてラジオやスマートフォンの音楽を流しながら歩くのもクマから身を守るのに効果的」と話している。

(今年すでに12頭捕獲!東京都猟友会会長が明かした「都心に迫りくるクマの脅威」:東京)
連日のようにクマによる獣害が報道され、猟友会という組織の名前を耳にする機会が増えたのではないか。じつは東京にも猟友会がある。公益社団法人東京都猟友会傘下には、概ね警察署単位で東京都全域に90の地区があり、10のブロックに分かれている。会員数は約2000人。冒頭の男性こそ、東京都猟友会の会長である八尾明さん(59歳)だ。「東京都下、つまり23区を除いた市町村には野生鳥獣が数多くいます。奥多摩や檜原村、あきる野市、八王子市、青梅市…。駅周辺は23区内とほぼ変わりませんが、5分も歩けば山の中というケースも少なくない。このような場所ではイノシシやシカだけではなく、クマも頻繁に出没しています。昨今、北海道や東北ではクマによる様々な被害が相次いでいますが、決して対岸の火事ではありません。東京は安心――。こう考えるのは過ちです。このままでは5年後、大変なことになるでしょう」東京都猟友会の活動の実態とは。そして、東京にどれほどの危険が迫っているのか。八尾会長に聞いた。今年5月、江東区・南砂町にある下水処理施設でシカの目撃談があった。現場は東京湾の近く。施設からわずか700メートルほど離れた場所には地下鉄南砂駅があり、大型商業施設や住宅街が広がっている。なぜ山間部から遠く離れた湾岸に近いエリアにシカが出没するのか。地域の住民に衝撃が広がった。「シカだけではなくイノシシも23区内で出没しています。令和元年と2年にはイノシシとシカが一頭ずつ江戸川区と足立区に出没しました。これは戦後初めてのケースでした。なぜ都市部に現れたのか。台風や集中豪雨が理由だと考えられます。河川の氾濫などで里山にあるシカやイノシシの生息地が流されてしまい、エサを求めて都市部に出てきたと思われます。このうちイノシシが出没したのは荒川河川敷でした。早朝、犬の散歩をしている方が発見しましたが、そこは子どもたちが野球やサッカーをするような場所でした。イノシシは人間に出くわすと飛びかかってくる習性もあるので非常に危険です。一歩間違えれば、被害が出ていた可能性もありました。もし出くわしてしまった場合、急に背を向けて走り出したり、大声をあげないようにしましょう。目をそらさないようにして、ゆっくりとあとずさりして安全な場所まで離れてください」(八尾会長、以下「」も)。都内に出没している野生動物はシカやイノシシだけではない。「平成19年、私はある取材において『10年後、野生のイノシシやシカが23区に出てくるでしょう』と話したことがあります。これが現実になってしまいました。近年、北海道や東北ではクマによる獣害が住民の悩みの種になっていますが、対策を取らない限り、いずれ東京もクマに怯えて暮らす住民が出てくることになるでしょう」。全国各地でクマの出没が問題となる中、東京都西部の市街地周辺でも目撃や痕跡確認の情報が寄せられている。都環境局のまとめによると、都内における今年度のクマ関連の情報は8月26日時点で計216件。こうした情報はその都度、八尾会長に入る。「警察から連絡が入ることもあれば、東京都や市町村から入ることもあります。私は会社を経営しておりますが、午前中のうちに業務を終わらせ、午後は東京都猟友会の事務所に移動して、各種の対応に専念しています」。じつは東京でクマが出没しているエリアでは、今年だけで12頭が捕獲されている(8月26日時点)。八尾会長は「これは非常に大切なことですが」と断りながら、こう説明した。「『地元猟友会によって駆除』と報じられることもあり、野生動物が出た、イコール駆除。こうしたイメージを持っている方も少なくないと思います。ただし、即座に駆除するわけではありません。基本は追い払いです。追い払いができない場合に限り、市町村から捕獲許可が出て初めて対応する形です。クマをはじめ有害鳥獣の駆除には専門的な技術や経験が必要とされ、猟友会に所属するベテラン会員はそれを持っています。ただし、猟友会はその名前の通り、本来は狩猟を趣味とするお友だちの集まりであり、駆除を目的とした団体ではありません。しかし、農作物の被害や人的な被害が出たとき、あるいはその危険性があるのであれば、やはり黙って見過ごすわけにはいきません。市街地であれば銃を撃つわけにはいかず、大きな網などで捕獲していますが、山の中であれば発砲することもあります。ただし、発砲するためには一定の条件があります」。東京でもクマの脅威は着実に迫っている。八王子市では昨年12月、市役所近くでもクマらしき動物が目撃され、八王子市と隣接する町田市でも昨年10月、青少年施設の敷地内でクマ1頭が目撃された。八尾会長は次のように警鐘を鳴らす。「一昨年ですが、ハンターが1ヵ月の間にクマに2度襲われたことがありました。現場は多摩地域でした。このハンターは銃の所持歴1年未満の方で、シカの駆除をしていたとき、クマに出くわして背中を引っかかれてしまった。一度目は病院で治療するだけで済みましたが、二度目は1週間ほど入院しました。なぜ駆除するんだ――。こうした声もありますが、自然と野生動物のバランスが崩れている近年では、猟期以外でも有害鳥獣駆除という形で適切な狩猟を行い、数を管理する必要があります。野生動物が増えすぎて、人間の生活を脅かすのであれば、一定数は駆除しなければいけないでしょう。クマの市街地出没は、今そこにある危機です。地形を考えた場合、八王子に出没したのであれば、二子玉川に出没する可能性もあり、世田谷に現れてもおかしくない。他人事ではないという意識を持つことが大切だと思います。一方で、市街地出没への対応については法整備など課題が多くあります。猟友会としても警察、自治体と協力して問題解決に努めていかなければいけないと考えております」。

(令和6年度狩猟インターン講習について:京都)
狩猟免許を取得したけれども、実際に捕獲したり、獲物をさばいたりすることに不安はありませんか?京都府では、狩猟初心者の皆様にベテラン狩猟者のもとで狩猟の技術や知識、狩猟マナー等を学んでいただく講習を行っています。特に、本講習は農作物等の被害対策のために、今後市町村の捕獲班員となって活躍したいと思っておられる方を対象に実施しています。

(市街地にクマが出没した想定で実地訓練:岩手)
岩手県と北上市は28日、同市和賀町の市役所和賀庁舎で、クマの市街地出没を想定した実地訓練を行った。行動が活発化する秋は出没の増加が見込まれ、関係機関が対応を確認した。庁舎の倉庫に成獣1頭が立てこもった想定で、県や市、市猟友会の約40人が参加。前日に行った机上訓練に基づき、逃げ出さないように倉庫を封鎖した後、窓から吹き矢で麻酔を打ち、箱わなに収容した。市猟友会の鶴山博会長(75)は「立てこもった場合は、屋内だけでなく現場周辺の安全確認も必要。対応の手順をしっかり見直せた」と語った。

(奄美大島でマングース「根絶」:鹿児島)
絶滅危惧種を捕食するなど、生態系や農業に深刻な被害をもたらしてきた侵略的外来種のフイリマングースについて、環境省が鹿児島県・奄美大島(712平方キロ)での「根絶」を宣言する見通しとなった。9月3日の専門家検討会後に正式発表する。奄美大島のように広い範囲に定着した後にマングース根絶に成功した事例は世界でも例がないという。環境省によると、フイリマングースは南アジアに分布している。日本には毒蛇のハブやネズミの駆除目的で導入され、奄美大島には1979年、30匹程度が持ち込まれた。

(農業の動物被害を実地で研究:千葉)
「東京環境工科専門学校」(東京・墨田区)の学生5人が26~30日の日程で、館山市内の里山を舞台にフィールドワークを行っている。27日には、同市笠名地区の山あいの農地でイノシシの出没状況や被害状況を調査し予防策などを考えた。同校は、自然環境の調査や保全などについて学ぶ専門学校で、学生らは群馬県の赤城山周辺や神奈川県の丹沢山地など、都市近郊で年に数回、フィールドワークを実施している。館山もその一つ。館山市で館山ジビエセンターを運営する合同会社アルコの沖浩志さん(41)が卒業生であることから、2018年ごろから野生動物による農業被害の現状を把握することなど、年に2回ほど実習を行っている。今回の実習には、獣害の被害対策などを学ぶ高度自然環境管理学科の3、4年生が参加。笠名地区での野生動物の生息環境を調べ、集落周辺の防御対策を考える「集落診断」を実施した。笠名地区の有害鳥獣捕獲従事者の山﨑善夫さん(71)によると、地区南側の谷沿いには、かつて耕作地が広がっていた。だが、農家の高齢化や労働力不足で放棄地が増加。草刈りなど手入れをしている所もあるが、手が足りずに荒れてしまっている所が多く、イノシシが出没しやすい環境となって農作物が食べられるなどの被害の一因になっているという。学生らは、山﨑さん、沖さんの案内で、イノシシが農地を掘り返した跡や、侵入ルートを地図に書き込むなど生息環境を調査。また耕作地の防護柵の設置状況なども見て回った。学生らは、集落診断で得た情報を基に最適な対策方法を考え、地域住民らに提案する予定となっている。3年生の古屋幸馬さん(20)は「地域の人から声を聞きながら、周辺を回れて理解が深まった。農地の近くには、動物が隠れられるような場所もあったので、木々を間引くなどの対策を提案したい」と話した。

(クマ感知して警報鳴らす「AI 熊さんカメラ」)
レッツ・コーポレーションは、獣害対策システム「AI 熊さんカメラ」の予約販売を、9月6日に開始する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は123,200円で、ソーラーパネルとバッテリーのセットが232,000円。同機は、カメラとモニター、制御装置、回転灯、スピーカーで構成される。また、オプションのソーラーパネルとバッテリーを使えば、電力のない場所でも継続運用が可能だ。クマのほか、シカやイノシシ、アライグマ、キョンなどの野生動物に対応。これらを検知すると、音と警告灯でアラートを出すという。ネットワークに接続することで、指定されたメールアドレスに検知情報を送信することも可能。防災無線などと連動して、地域ごとにアラートを出すこともできるとする。全国クマ出没マップ配信サービスを提供予定。「AI 熊さんカメラ」がクマを検知したら、緯度経度情報を同社サーバーへ自動送信(任意でオフ設定にもできる)。クマの検知場所を、Web上の地図に反映していく。地図を拡大すれば住所も表示でき、より細かいクマの出没情報を共有できる。

(JA共済連栃木が獣害対策資材購入資金を贈呈:栃木)
ハクビシンやアライグマなどの獣害に悩む農業生産の現場を支援しようとJA共済連栃木が29日、わななどを購入する資金を栃木県に贈りました。県のまとめでは昨年度1年間でイノシシやシカなどの鳥獣による農作物への被害はおよそ1億8千万円に上ります。そうしたなか、29日、JA共済連栃木の小林保介本部長などが県庁を訪れて、「少しでも貢献できれば」と福田富一知事に目録を手渡しました。県によりますと、半世紀以上にわたって生産量日本一を誇るイチゴを含む野菜類を荒らすのは主にハクビシンやアライグマで被害を受けるエリアは県内全域に広がっていると言います。県では市と町の要望に基づいて捕獲に使う「箱わな」や「自動捕獲装置」を購入する方針で、この日はぬいぐるみを使ったわなのデモンストレーションも行われました。県では年内にも箱わななどを市や町に配備し、農業現場の経営の安定化につなげていきたい方針です。

(鳥獣被害対策用監視システムが8つの自治体・団体で導入)
マクセル<6810>は29日、グループ会社のマクセルフロンティアが2024年3月より販売している害獣捕獲監視システム「マタギっ娘LTE-M版」が山形市、上山市、米沢市など 8 つの自治体、団体にて導入されたことを発表した。マクセルフロンティアの開発・製造拠点が山形県米沢市にあることから、山形県での導入が最も多く、イノシシやサルを捕獲するためのわなに使用されている。近年、野生の鳥獣による農作物被害が全国的に問題となっている。こうした被害を抑える取り組みとして、全国の多くの自治体が加害獣捕獲用のわなを設置しているが、地元猟友会へ委託の場合の人件費やガソリン代、わなの遠隔監視を行うシステムの導入の場合の機器導入費用に加え、ランニングコストとして毎月の通信費など、解決すべき多くの問題がある。「マタギっ娘LTE-M版」は、これらの問題を解決する市場のニーズにあったシステムである。携帯電話の電波を使用することにより、親機・基地局が不要であり、プリペイド SIMの採用により毎月の通信費をゼロとしたことが大きな特長で、罠検知ボックスを購入すれば、すぐに運用を開始でき、初期費用を抑えることが可能である。また、罠検知ボックスは小型軽量で持ち運びやすく、わなへの設置が容易であり、マグネットの着脱だけで遠隔監視の準備が整うといった点が高く評価され、今回の導入につながった。なお、携帯電話通信エリア圏外への加害獣捕獲監視範囲の拡大が可能な「マタギっ娘 ZETA版」もラインアップしている。マクセルフロンティアは今後も、農作物被害の少ない社会の実現に貢献していく。

(イノシシなどの捕獲にICT機器を導入:岡山)
イノシシなどを捕獲するための新たな機器を導入した岡山市が、猟友会に設置方法などを説明しました。岡山市は、イノシシやシカなどを捕獲するためのICT機器14台を約80万円かけて導入し、5日から猟友会に設置してもらいます。説明会には岡山地区猟友会駆除班のメンバー約10人が参加し、設置方法などについてメーカーの担当者から説明を受けました。岡山市によりますと、今回導入したICT機器は動物の侵入をセンサーが検知し、檻の扉を自動で閉めます。現在使っているわなでは、動物の子どもだけが捕まり親に逃げられるケースがありましたが、この機器を使えば群れをまとめて捕まえることができるということです。また、設置が簡単なこともメリットで、猟友会の負担軽減につながります。岡山市では2023年、約4500頭のイノシシが捕獲されていて10年前の約2倍に増えています。

(日本トップクラスの鳥獣害対策を学外実習で専門的に学ぶ:島根)
この度、2024年4月に設置した本学の高大接続・社会連携プログラム開発センターによる教育プログラムとして、島根県美郷町に設置されたサテライト施設「麻布大学フィールドワークセンター」を活用した社会連携プロジェクト(ニホンジカによる獣害対策講座:ジビエ肉の活用について)及び高大接続プロジェクト(地元の高校生と地域をつなげるための高大接続セミナー)を実施します。これまでフィールドワークセンターを活用した教育活動は学科単位で多数行っていますが、初めて全学科共通で学べる"地域に根差した教育"として、美郷バレー構想を軸に、日本をリードする島根県美郷町の鳥獣害対策を学外実習という形で現地で学びます。単にシカの生物学や被害対策に関する講義や、捕獲現場の見学だけでなく、HACCP衛生管理に基づくシカの解体実習や、シカ肉の調理実習など、獣医系と生命環境系の専門知識を学ぶ本学学生ならではの実習内容となっており、全学科で参加者を募ったところ、定員を超える約20人の応募がありました。また、当日は地元の島根県立島根中央高等学校の生徒との交流も予定しています。本学学生が地元の方と協働することで、町のモチベーションが高まって活動レベルが向上し、学生にとっても課題解決力の向上だけでなく美郷町にも興味を持つことで将来のキャリア形成に何かしらの形でつながること、さらには地元高校生にとっては地域愛が芽生えて帰属意識が高まる等、様々な相乗効果がもたらされることを目指します。

(イノシシICTで対策、センサーで群れ一網打尽:青森)
八戸市は、市内で目撃が急増している野生イノシシに対し、ICT(情報通信技術)を活用したワナ対策を強化する。ICTを使い、箱ワナでイノシシを捕獲した情報を担当者に速やかに伝える仕組みは既に導入しているものの、イノシシは警戒心が強く、捕獲自体の効果が上がっていないためだ。3日開会した市議会定例会に提出した今年度一般会計補正予算案に、さらに高性能なワナを購入するための費用200万円を盛り込んだ。市によると、市内では5年前はゼロだったイノシシの目撃頭数が、2022年度は16頭、23年度は123頭と激増。今年8月には、隣接する階上町や南部町などで、死んだ野生のイノシシが家畜伝染病「CSF(豚熱=豚コレラ)」に感染していた事例が相次いだため、捕獲などの対策が急務になっている。ただ、現在使っている箱ワナやくくりワナでは大量捕獲が難しく、市全体の捕獲頭数は毎年1、2頭にとどまっていた。そこで、市が導入する方針を決めたのが、ICT活用型の囲いワナ。ワナの周囲の状況が確認できるセンサーを設置することで、イノシシの群れ全体がワナの中に入るまで、ワナのゲートが閉じない仕組みだ。このため、群れを一網打尽にでき、捕獲できる規模も箱ワナより大きいという。ICTの活用は、市がワナの見回りを依頼している猟友会メンバーの負担軽減にもつながる。捕獲した場合の通知機能で、見回りの回数を減らすことができ、熱中症の予防にも有効だ。市内では、イノシシが畑や田んぼを荒らしたり、街なかに群れで出没したりするケースも目立っており、市の担当者は「一頭でも多く数を減らしたい」と新たなワナの効果を期待している。

(シカ食害防ぐマット開発:岡山)
環境緑化製品製造の日本植生(津山市高尾)は、のり面を緑化しながら、シカの食害から植物を守る新型マットを開発した。植物が育つシートとシカ対策ネットを一体化させ、施工の手間とコストを抑えた。

(登山道でヒグマに"約100メートル追いかけられる":北海道)
北海道上川町の大雪山国立公園内の登山道で、パトロールをしていた巡視員がクマに約100メートル追いかけられました。この影響で登山道が閉鎖されました。巡視員の3メートル近くまで迫ってくるヒグマ。9月3日、大雪山国立公園内をパトロール中に、登山道で体長1メートルほどのクマに遭遇しました。クマスプレーを構えながらゆっくり後退しますが、クマは恐れる様子はなく、時おり小走りになるなどして、約100メートル追いかけてきました。クマはその後、藪の中へ走り去りました。「バッタリ出会った時には刺激しないように引き下がる。そういうふうにしたところにクマがついてきた」(大雪高原温泉ヒグマ情報センター 代表 岡崎 哲三さん)大雪高原の沼をめぐる登山コースは巡視員を含め数日は閉鎖し、その後、巡視員がクマの痕跡などを確認し、順次再開していく予定です。今年は、高原温泉の登山コース付近のナナカマドやクロウスゴの実が豊富で、クマがその実を食べに来ていますが、まもなく、ハイマツの実を食べるために違う場所へ移動していくとみられています。

(旭山記念公園でクマ2頭目撃、公園は当面閉鎖に:北海道)
3日夜、札幌市の「旭山記念公園」でクマ2頭が目撃されたことを受けて、札幌市は当面、公園を閉鎖することにしました。3日午後9時すぎ、札幌市中央区界川の「旭山記念公園」で、レストハウスの前に2頭のクマがいるのを観光客の男性が目撃し、警察に通報しました。目撃情報によりますと、2頭のクマはそれぞれ体長1.5メートルと1メートルほどで、レストハウスの南西方向にある山林に入っていったということです。このため札幌市は、旭山記念公園を当面、閉鎖することにしました。札幌市は4日、専門家による調査を行ったうえで再開のめどを判断することにしています。

(国道で乗用車と体長約2メートルのクマが衝突:北海道)
5日、道北の音威子府村の国道で乗用車と体長およそ2メートルのクマが衝突しました。運転していた女性にけがはなく、クマはその場から立ち去ったということで、警察が警戒にあたっています。警察によりますと5日午前7時40分ごろ、道北の音威子府村上音威子府の国道275号線で、乗用車が道路上に飛び出してきたクマと衝突しました。運転していた50代の女性にけがはありませんでしたが、乗用車は衝突によってボンネットが大きくゆがんだということです。衝突したクマは体長がおよそ2メートルとみられ、車と衝突したあと山のほうに立ち去ったということです。現場は天北峠から1キロほど離れたところで、近くに人家はないということです。警察は現場周辺で警戒にあたるとともに、車のドライバーにはクマなど動物の飛びだしに注意してほしいと呼びかけています。【衝突の状況は】クマと衝突した乗用車のドライブレコーダーの映像には道路脇の茂みから突然、クマが道路上に飛び出し、衝突するまでの瞬間が写っていました。衝突した際にはクマが車のボンネットに乗り上げ、車の部品らしきものが飛び散る様子も写っています。クマは態勢を立て直すと道路の反対側の茂みの中に去って行きました。また女性が帰宅後に撮影した写真には、車のボンネットが大きくゆがみ、ヘッドライトなどが激しく壊れた様子が写っています。乗用車を運転していた50代の女性はNHKの取材に応じ「まっすぐ前を向いて運転していると、クマが勢いよく飛び出してきました。『クマだ』と思ったときにはブレーキが間に合わず、ぶつかってしまいました。クマは体長2メートルほどですごい衝撃があり、驚きました」と当時の状況を振り返りました。そして「名寄市の病院に通うのにふだんから利用している道路ですが、クマを見たのは初めてです。あんな場所にまさかクマが出るとは思いませんでした。今のところ、体は全然痛くなく問題ありません」と話していました。

(JR吾妻線にシカぶつかる:群馬)
JR東日本高崎支社によると、30日吾妻線は群馬県渋川市の祖母島-金島間で電車にシカがぶつかった影響で、上下線の一部に遅れが出ている。

(1日深夜に電車がイノシシと接触:兵庫)
1日午後11時20分ごろ、JR加古川線青野ケ原(兵庫県小野市)-社町駅(同県加東市)間で、加古川発西脇市行の普通電車がイノシシと接触した。乗客約30人にけがはなかった。JR西日本によると、普通電車は最終電車で車両点検後に運転を再開した。一方、加古川線は2日早朝から線路の安全確認などのため、始発から遅れや運休が生じ、神戸電鉄などで振り替え輸送を行った。

(列車とクマが接触、逃げたクマは現場周辺に?:新潟)
3日夕方、妙高市内を走るえちごトキめき鉄道の列車が、クマと接触しました。乗客などにケガはない模様ですが、クマは接触後に逃げていて警察などが現場周辺を警戒しています。3日午後5時20分頃、えちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインの関山~妙高高原間を走っていた直江津発・妙高高原行きの普通列車が、線路上でクマと接触しました。えちごトキめき鉄道によりますと、列車には複数の乗客が乗っていましたがケガ人は確認されておらず、車両にも大きな破損などがなかったため妙高高原駅まで走らせ全員下車してもらったということです。ただ、ぶつかったクマは現場から逃げていて、午後7時現在も近くにいるとみられることから、警察と地元猟友会が出動して周辺の警戒にあたっています。この影響で妙高はねうまラインは、午後8時頃まで二本木~妙高高原間で8本の列車が運休し約220人に影響が出ました。

(列車がシカと衝突:福岡)
JR九州によると、3日午後8時23分ごろ、久大線夜明―光岡間で下り普通列車(久留米発日田行き)がシカと衝突した。この影響で、久留米―日田間で上下線ともに一時運転を見合わせた。

(ガラス割られる、駐車場近くで不審な“黒い影”:熊本)
駐車場の近くで不審な黒い影が目撃されました。突然、黒い影がガラスを割り、店の中へ。黒い影の正体とは。その直前、黒い影は別のカメラも捉えていました。よく見るとその正体は、イノシシ。1日午前10時ごろ、熊本県宇城市のスーパーに体長およそ1メートルのイノシシがガラスに向かって突っ込んできました。この日、店は休みだったため、けが人はいませんでした。イノシシはその後、山の方に逃げたとみられています。ただ、イノシシの行動範囲は数キロ程度で、再び出没する恐れがあるということです。

(<ジビエ料理>知ってもらう催し:宮城)
‘狩猟で獲った野生の肉’を使った「ジビエ料理」を知ってもらおうという催しが、仙台市内で開かれた。仙台市青葉区の青葉山公園で開かれた催し『山のお肉と大地のフェス』は、狩猟で得たシカなどを扱う企業などが農水省の事業の一環として初めて開いた。会場では40のブースが出店し、じっくり煮込むことで柔らかく、山椒を使うことでシカの旨みを引き出した焼きそばやサンドイッチなどが、提供されていた。主催者によると、ジビエを取り扱う店が少なく、国内では狩猟によるシカの9割以上が食用にならず処分されている。シンポジウムでは、料理人がジビエの課題や魅力を強調していた。

(中学生、シカ肉を切り分け:長野)
筑北村聖南中学校1~3年の13人が30日、シカ肉を使ったジビエ(野生鳥獣肉)の加工から保存までの工程を学ぶ調理実習を行った。食肉解体用のナイフを使い肉を部位ごとに切り分けた。初めての体験で慣れない中、講師に教わりながら一生懸命に取り組んだ。

(クマ猟、肉採るだけじゃない:秋田)
秋田県北秋田市のマタギ(猟師)に弟子入りした高松市出身の山田健太郎さんが、クマの皮を革製品にして販売する事業を始めた。昨年は秋田県内でクマの出没が相次ぎ、駆除されたケースも多い。マタギや秋田の人たちから得た「授かった命を最後まで生かす」という精神を製品に込めた。「命への感謝の気持ちを発信したい」と話している。

(ジビエ料理、活用考え鹿肉使う:長野)
上松町の上松中学校で8月31日、ジビエ(野生鳥獣の食肉)の調理実習があった。総合的な学習の時間「ひのきの時間」で郷土料理をテーマにするグループの1~3年生約20人が取り組み、地域の鳥獣被害やジビエとしての活用にも理解を深めた。食肉加工施設「ジビエ工房木曽」を町内荻原で営む百田健二郎さん(76)を講師に、鹿肉を使ったソテーと汁物を作った。肉の塊を食べやすい大きさに切り分け、フライパンで焼いたり野菜と一緒に煮込んだりして試食した。工房で加工した肉は、デンマークのレストランで高級コースのメイン食材にも使われているといい、百田さんは「世界から注目を集める食材が木曽にはある」と伝えた。狩猟歴40年以上の猟師でもある百田さんから、狩りの話も聞いた。3年の永井爽冴さんは「鹿肉を切った感触は想像より柔らかい感じ。町内にジビエの施設があることなど身近でも知らない話が多かった」と話していた。

(鹿革製品のデザインコンテスト:長野)
大町市の一般社団法人「地域づくり美麻」が「鹿革デザインコンテスト」と銘打ち、ニホンジカの革を使った小物の独創的なデザインを募っている。同市美麻地区で有害鳥獣として駆除された鹿を活用しようと初めて企画。試作まで手がける「ワークショップ部門」もあり、「この世に一つしかない鹿革製品を作りませんか」と参加を呼びかけている。

(シカ肉加工施設誕生:広島)
広島市内で初となるシカ肉の加工処理施設が今秋にも安佐北区白木町志屋地区に誕生する。ジビエ(野生鳥獣肉)の消費拡大につなげようと地元の建設業「中矢建設」が整備。シカが人里に度々現れ食害が深刻化する地域で好循環を生み出す取り組みとして、市の補助金を得てスタートする。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後1時15分ごろ、仙台市泉区小角日陰にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前9時ごろ、仙台市青葉区下愛子峯岸前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後2時40分ごろ、仙台市泉区住吉台東4丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後2時30分ごろ、仙台市泉区福岡檀ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後5時50分ごろ、栗原市築館八沢要害にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後4時40分ごろ、栗原市花山本沢松ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、4日午後4時40分ごろ、富谷市石積堀田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午前6時20分ごろ、仙台市太白区秋保町湯元上原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、3日午後4時50分ごろ、富谷市富谷関ノ川にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午前8時ごろ、仙台市青葉区落合3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後6時ごろ、仙台市青葉区芋沢小倉東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後5時ごろ、仙台市青葉区新川原田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
白石市によると、8月31日午前6時45分ごろ、白石市福岡八宮弥治郎東の道路沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、31日午後5時5分ごろ、富谷市富谷熊谷下付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、30日午前5時30分ごろ、丸森町金山鬼形にクマが出没しました。

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