<射撃ニュース9月>
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(県が手数料の誤徴収で謝罪:熊本)
熊本県は、猟銃用火薬の購入などにかかる手数料について根拠となる条項を削除した状態で徴収していたとして謝罪し、現在開かれている定例県議会で条例の改正案を追加で提案しました。熊本県によりますと、猟銃用火薬を購入する時などの手数料を県警が徴収する際に根拠としていた条項について、ことし3月に県が誤って条例から削除していました。今月、来年度の予算編成を進める中で、根拠となる条項がない状態で手数料を徴収していたことが発覚したということです。県はおよそ半年の間に288件、あわせて69万5300円を誤って徴収したとして、今後、速やかに返還を行うとしています。記者会見で県財政課の元田啓介課長は「県民の信頼を大きく損なうものであり、ご迷惑をおかけした納付者の皆様と県民の皆様に深くお詫びする」と謝罪しました。また県は現在開かれている定例県議会に、手数料を徴収するために必要な条例の改正案を追加で提案しました。
(逃走の70代男を伊勢原市内で確保、猟銃の所持なし:神奈川)
神奈川・厚木市の住宅で、税務署の職員が差し押さえに行ったところ、男が車で職員の足を踏み逃げました。男は26日午後に身柄を確保されました。近隣住民の話によりますと、玄関扉のすぐ目の前のスペースに普段は車が止められているということです。税務署の職員が昼ごろに、「差し押さえに行ったところ男が逃げた。車が接触した」といった内容の110番通報をしました。警察によりますと、70代の男が車を発進させて、税務署の職員の足を踏み、けがをさせたということです。住宅の前を見てみると、住宅街が広がっていて、車が行き交えるほどの広さの道路が面しています。男は猟銃所持の許可を受けていて、所持したまま逃走している可能性もあるとみて警察が行方を追っていましたが、伊勢原市内で身柄を確保されました。その際には猟銃は所持しておらず、家の中から4丁の猟銃が見つかったということです。話を聞いた近隣住民によりますと、以前に「狩りのために猟銃を所持しているという話を聞いたことがある」と話す人もいました。警察は公務執行妨害などの疑いで捜査しています。
(国スポ「クレー射撃」始まる:佐賀)
国スポの会期前競技は26日佐賀市でクレー射撃が始まりました。佐賀県からは、2つの種目に4人の選手が出場します。佐賀市で始まったクレー射撃は、秒速22メートルから30メートルで飛ぶ標的を約20メートル離れた場所から散弾銃で撃ち抜き、その的中率を競う競技です。競技は、5人の選手が横1列に並び順番にどこに飛ぶかわからない1枚の的を2発以内に打ち落とす「トラップ」と、飛ぶ方向が一定で銃を構える動作から始めて1つの的に1度しか撃つことが出来ない「スキート」の2種目が行われます。国スポでは、各都道府県からトラップとスキートに2人ずつ選手が出場します。佐賀県代表は、最初にトラップで小池誠志選手が登場。1ラウンド25発の内19発を命中させました。クレー射撃は、26日から29日まで県射撃研修センターで行われます。
(秋のクマ出没に備え対策会議:福井)
クマが出没した際の対応方法などについて話し合う会議が大野市で開かれ、ことしの秋は、エサの木の実の生育状況から人里に大量に出没する可能性は高くないとしつつも引き続き警戒を強めていくことを確認しました。会議には、市や消防、それに猟友会などからおよそ20人が参加しました。はじめに大野市の担当者がことし4月から8月にかけて県内で確認されたクマの出没件数は554件と、春から夏の時期としてはこれまでで最も多くなっていると説明しました。そのあと、県自然保護センターの担当者がことしはクマが多く出没した年と比べてブナやミズナラなどクマが好む木の実が多く実る可能性があるとしたうえで、人里に大量に出没する可能性は高くないものの引き続き警戒が必要だと指摘しました。その上で、住宅の近くにクマが出没した場合には、防災無線や広報車などを使って住民に速やかに注意を呼びかけることやクマの捕獲にむけた取り組みを強化することを確認しました。大野市農業林業振興課の大黒恵理企画主査は「早朝や日没時などの時間帯の外出を避けたり、家の周りの柿の木など作物を早めに除去するなど対策をお願いしたい」と話していました。
(知事“レンジャー隊の体制確保など進める”:山口)
山口県の村岡知事は25日の県議会で、クマの被害や目撃情報が県内で相次いでいることから、パトロールなどを行うレンジャー隊の体制確保などを進めていく考えを示しました。山口県の9月定例議会は、25日、一般質問が行われ、9月、岩国市で70代の男性がクマに襲われて大けがをするなどクマの被害や目撃情報が県内で相次いでいることについて、村岡知事は「県民の安全安心を確保するため、関連機関と緊密に連携し、ツキノワグマの対策に取り組みたい」と述べました。県によりますと、今年度のクマの目撃件数は9月17日までに、去年の同じ時期の2倍近い370件あまりが報告されていますが、冬眠に備えてクマの活動が活発になるため、クマの捕獲やパトロールに当たる猟友会などで構成する「クマレンジャー隊」の体制を確保することや自治体職員や警察官を対象に、クマが市街地に出没した場合、山に追い払う訓練などを実施するということです。一方、地震や豪雨災害に備える対策について、村岡知事は、「スピード感を持って防災・減災対策を強化したい」と述べ、救助活動などで活用する緊急輸送道路を耐震化することや、来年度から市や町が洪水ハザードマップを作成する取り組みを支援していく考えを示しました。
(市がクマ対策、放置された柿の木などを住民に代わって伐採:兵庫)
ツキノワグマが相次いで目撃されている養父市では、冬眠前のクマがエサを求めて人里に下りてこないよう、実を収穫しないまま放置されている柿の木などを、住民に代わって伐採する取り組みを進めています。養父市ではことし クマの目撃情報が相次いでいて、4月から9月25日までで少なくとも85件と、すでに去年1年間の目撃件数27件のおよそ3倍となっています。また、7月上旬には男性ひとりがクマに襲われ、けがをしています。こうしたことから養父市では、冬眠前のクマがエサとなる柿などの実を求めて人里に出没するのを防ごうと、実を収穫しないまま放置されている木を、住民に代わって伐採する取り組みを進めています。ことしはこれまでに2つの集落から伐採の要請があり、25日は大薮地区の集落を市の職員が下見に訪れ、伐採の対象となる20本あまりの木に目印をつけていきました。大薮地区の区長 柏尾聖一さんは「クマの目撃が非常に多いのでみなさん恐怖を感じていると思う。高齢化して、だんだんと柿の木の管理ができなくなってきているので、行政にお願いして少しでも減らしていくようにしたい」と話していました。また養父市環境推進課の田中正広 課長は「柿や栗、生ゴミなどクマを引き寄せてしまうものがあると、クマはそれに執着して村の中に出てくる。冬眠までの時期、まだ引き続き出没が懸念されるので、できるだけ早急に伐採したい」と話しています。兵庫県によりますと、ことしはクマのエサになるドングリの実りが14年ぶりの大凶作となっていて、県ではこの秋、クマが人里に大量に出没する可能性があるとして、注意を呼びかけています。
(特産「丹波栗」がクマの食害に:兵庫)
14年ぶりの山のドングリ類の大凶作、里の柿の不なり―。ダブルの餌不足の影響か、国産栗の高級ブランド「丹波栗」の産地、兵庫県丹波市の一部栗園がツキノワグマの食害に遭っている。9月初旬―中旬にかけ園内の早生種が荒らされた。県の研究機関が、「この秋は過去5年間平均の2―4倍出没が多い」との推計結果を公表し、里に近づけないために、栽培管理していない柿の木は伐採する、生ごみを畑にまかない、など「里に誘引しない」よう啓発しているが、栗園は人里近くの山際にあり、手塩にかけて栽培した栗は生産者の重要な収入源。栽培の中核の中生種の収穫が始まる中、生産者団体の代表は、「収穫時の遭遇を避けるため、ラジオなどを携帯するよう注意喚起する」としている。同市青垣町東芦田の栗園6カ所が9月7―18日にかけてクマに荒らされた。狙われたのは、収穫前の早生種「ぽろたん」「丹沢」。全ての枝を折られて幹だけになった木や、民家まで10メートルほどの位置にある木も折られた。クマ棚(クマが枝を折り、1カ所に集めた塊)が作られた園もあった。「前足で押さえてイガを割っている。トゲが痛くないのか」―。獣害対策を担当する同自治会副会長の荻野一喜さん(70)が仕掛けたカメラに、栗を食べる成獣が映っていた。被害に遭ったのは早生種。同じ園の中生種で丹波栗の代表品種「銀寄」「筑波」は無事だった。7日に被害を確認し、翌8日に地元の猟師が駆除わなを設置した。その後、その園には現れず、数日おきに自治会内を1周するように園を荒らした。一方、クマの生態に詳しい県森林動物研究センターの横山真弓研究部長によると、里のクマ出没の要因の7割が柿という。クマは栗も好物だが、他に食べ物があったからか、これまで東芦田でクリ園が荒らされたことはなかった。荻野さんは、「これまで食べに来ていた柿が今年は全くと言っていいほどなっていない。売り物の丹波栗に目を付けられては困る」と当惑する。県農林水産技術総合センターの黒田英明主任研究員(果樹担当)によると、管理していない柿は、なり年と不なり年がある。東芦田は昨年がなり年で、今年は不なり年とみられる。「隔年結果に加え、害虫も要因と考えられる」という。クマが早生種を狙ったのは「9月上―中旬は、早生種の方が『銀寄』『筑波』よりでんぷん量が多く、甘い。おいしい物を選んでいる」と推測する。丹波市丹波栗振興会の蘆田昭治会長は「栗の味を覚え、執着されてはかなわない」と懸念する。丹波栗のほとんどが「銀寄」「筑波」。関係者のいずれもが、「そちらが狙われないか心配」と口をそろえる。ドングリ類を調査した県森林動物研究センターによると、ブナ、ミズナラが大凶作、コナラが凶作。3種総合で大凶作という。冬眠前のクマが餌を求めて人里に大量出没する可能性が危惧されるとし、人里でも夕方から朝の時間帯の外出に注意することなどを求めている。目撃・痕跡情報は全県で今年度が449件(8月末)で、過去最多だった2010年度同期比で63件の増。丹波地域は7月末までで14件。過去5年間平均より3件多い。
(野生動物の農林業被害額、昨年度は5億4500万円余で9%増:群馬)
野生動物による県内の農林業への被害額は、昨年度、5億4500万円余りと前の年度より9%増加しました。県のまとめによりますと、昨年度の県内の野生動物による農林業への被害額は5億4500万円余りで、前の年度よりおよそ4500万円、率にして9%増えました。被害額が増えた主な要因はニホンジカによる食害が増えたためだとみられ、動物の種類で見ますと、ニホンジカによる被害が2億5700万円余りと半分近くを占め、次いで、ツキノワグマによる被害がおよそ1億200万円、カモシカの被害がおよそ6700万円などとなっています。地域別の被害額では吾妻地域が2億700万円と最も多く、東部地域が1億5100万円、西部地域が1億900万円などとなっています。一方、有害鳥獣の捕獲数を見ますと、ニホンジカが1万3153頭、イノシシが6271頭、ニホンザルが636頭、ツキノワグマが460頭でした。ニホンジカの捕獲数は前の年度より率にして2%減少しましたが、農林業者からの被害の報告を受けて自治体が捕獲するケースは増加傾向にあるということです。県鳥獣被害対策支援センターは「地域住民や農林業者が被害の軽減を実感できるよう引き続き、対策に取り組んでいきたい」としています。
(高周波を出すドローンでイノシシを追い払えるか:岡山)
高周波を出す装置で人間を困らせる動物を遠ざける研究を続けている岡山理科大学の教授が、今度は空からの対策です。山に入ることなくイノシシを追いたてたり捕獲したりする方法を確立するための実証実験が始まりました。害に悩まされている瀬戸内市長船町・磯上地区の住民から相談を受け始まった実証実験です。使うのは空飛ぶ小型無人機=ドローンです。岡山理科大学辻維周特担教授(辻しんにょうの点は1つ)。ドローンに鹿ソニックをつけて、果たしてイノシシを追い出せるかどうかという実験です。動物の嫌がる音を出す装置「鹿ソニック」を駆使し、人里や線路、空港…さまざまな場所から動物を遠ざける研究を続けてきた岡山理科大学の辻維周特担教授。今回挑むのは、耕作放棄地が増え、山と人里の境界が曖昧になったことなどでたびたび出没し被害を及ぼすイノシシ。実りの秋も直撃しています。イノシシの嫌がる低めの周波数に合わせ、空から追いたてます。音のパターンを変えながら繰り返し飛ばすことで、その場所に寄り付かなくさせることや、逃げる方向を分析して罠に誘導することを目指します。(岡山理科大学 辻維周特担教授(辻の点は1つ))「これ(鹿ソニック)改良しまして、かなり強力になっている。だいたい300メートルぐらいまでは届くようになっていますので」。さらにドローンには赤外線カメラもつけ、イノシシの姿を探知しながら追うことができます。実験に協力している企業(公協産業)が岡山市東区で撮影した映像です。赤く映っているのがイノシシとみられる動物。鹿ソニックの音に驚いた様子で猛スピードで山の中を駆けていきます。ハンターの高齢化などで山に入ることができる人が減る中、多くの期待を集める空からの対策です。(岡山理科大学 辻維周特担教授(辻の点は1つ))「もしドローンで追いたてることができるのであれば、猟師が山に入る必要も無くなる。または少なくなる。ただ実現できるまでにはまだまだ実験を繰り返さなければならないと思います」。ドローンと鹿ソニックは人間と猟犬に代わり得るのか…一筋縄ではいかない動物と向き合いながら確立を目指す新時代の動物対策です。
(獣害対策オオカミ型ロボットが自動走行:福井)
迫力ある顔つきをしたオオカミ型ロボット。獣害対策用に開発されたものですが新たな能力が加わりました。それは自動運転システム。人工衛星を活用することで、人の手を介さずに、指定されたエリアの監視を続けます。獲物をにらみつける赤く光る鋭い目。それに。迫力満点の遠吠え。ロボットの名前は「スーパーモンスターウルフ ウルフカッター」。オオカミそっくりの見た目でシカなどは逃げていきます。獣害対策の切り札として、7年前から、仁愛大学をはじめ県外の企業や県などが共同で研究開発を進めていて、これまでにスイセン畑などで実証実験が行われてきました。しかし課題が浮上しました。仁愛大学人間学部 安彦智史准教授「元々はこの辺りにカメラがあって、大学から遠隔操作をして動かしていたが、ネットワークが不安定だったりした」。こうした中、研究チームに新たに東京大学が加わり、ロボットがグレードアップしました。東京大学大学院 農学生命科学研究科 海津 裕准教授「この2つのGPSアンテナを使って、ウルフの位置と方向を調べる その結果をコンピューターで処理して、自分の位置と方向を調べて、ルート通りに走る 燃料がガソリンになっていて最大8時間は稼働できる」。新たなシステムでは、人工衛星との通信によってロボットの詳細な位置を把握。その情報を元に、あらかじめ決めたルートでの自動運転を可能にしました。9月からは南越前町の今庄スキー場での任務がスタート。シカの異常発生に加えて、この夏はクマの出没も確認され、管理会社では対策に頭を悩ませていました。今庄スキー場 高嶋清智支配人「これは鹿のフン キャンプしている利用客の近くまで出没するということで、非常に迷惑というか、出てきてほしくない 刈り込んだ後の新しく出てきた芽を食べる 是非効果を上げて獣よけになることが実証できるといい」安彦智史准教授「福井では獣害被害がいろいろな所で起こっている そういった所でなるべく労力をかけずに獣を追い払って、自分が守りたいものを守れる そういった研究につなげたい」。進化を続ける「スーパーモンスターウルフ」。シカやクマなどから私たちの生活を守るため、きょうも鋭い目を光らせます。
(精神統一の一環に、「射撃スポット」で客増加:東京)
記憶にも新しいパリオリンピックで、“無課金おじさん”で話題となったユスフ・ディケチ選手。その影響を受けてか、都内の体験スポットには今、客が増えているという。「TARGET-1 新宿店」で、この日、初めて射撃に挑戦する男性客は「パリオリンピックで『無課金おじさん』で話題になったので射撃に興味を持った」と話す。この夏のパリオリンピックで話題を集めた「射撃」。都内で気軽にエアソフトガンで楽しめる店舗では、オリンピック効果で客も増えているという。「(トルコの)ディケチ選手が有名になった後、マネして撃っているお客さんがかなりの割合でいらっしゃった。統計は取っていないが、体感的には1回の練習会につき3人くらい。パリオリンピックの影響は確実にあったと思います」(TARGET-1・末吉健一さん、以下同)。こちらの店で使用するのはエアソフトガン。免許はいらず、誰でも遊ぶことができる。ここでは、必要な道具もレンタルできるため、手ぶらで来ても楽しめる。エアガンの扱いから実際に撃つところまでスタッフのレクチャーを受けられるため、初めてエアガンを扱う人も安心だ。この店に来る客は初心者から、大会に出場するような本格的に取り組んでいる人まで様々。“射撃の魅力”について、常連客は次のように語る。「自分の心を見つめながら的を見つめて、精神統一の一環として研ぎ澄まされる実感があります」また別の客からは、「課金しても点が上がらないのが射撃のおもしろいところ。課金したからといって点がとれるわけではない」と話していた。
(鳥獣対策、大学生学ぶ:北海道)
農地の鳥獣被害軽減などに取り組むNPO法人ファーミングサポート北海道(札幌)は24日、北大の狩猟同好会を対象とした研修会を岩見沢市内で開いた。学生11人が参加し、エゾシカを捕獲するためのくくりわなの扱い方を学んだ。
(空港のお仕事、佐賀県猟友会佐賀南支部:佐賀)
佐賀空港周辺には田畑や水路が広がっており、多くの鳥類が飛来しています。私たち佐賀県猟友会佐賀南支部は、航空機の安全を守るため、離着陸する時間に合わせて、主に滑走路周辺の管理用道路などを車両でパトロールしています。鳥の種類や数に応じて、猟銃(空砲)や煙火などを使用してスイープ(追い払い)を行い、バードストライク(航空機と鳥の衝突)が発生しないよう未然に防いでいます。業務を行う上では、滑走路付近で活動するためのルールや、使用する猟銃・煙火などの取り扱い、鳥類の生態について熟知する必要があるため、専門性が強い仕事としてやりがいがあると日々感じております。空港を利用される皆さまにはなかなかお目にかかることはなく、陰ながらではございますが、お客さまの安全な空の旅を願い、航空機と鳥類が共存できるよう、私たちは今日も佐賀空港周辺の空を守っています。
(イノシシ駆除活動のDXに関する実証を開始:福岡)
箱罠の見回り負荷軽減と捕獲精度向上による持続可能な害獣駆除活動の実現へ向け、エサ有無検知システム、AI検知罠システムの有用性の検証を実施。福岡県大牟田市(市長:関 好孝、以下 大牟田市)と、TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)は、大牟田市内で発生しているイノシシによる獣害の低減に向け、獣害対策IoTシステムの実証を2024年10月から12月末までの約3か月間実施します。本実証では、TOPPANデジタルが提供する獣害対策支援サービス「リモワーナ」の機能拡張に向け「エサ有無検知システム」「AI検知罠システム」の有用性を検証。これまでの「リモワーナ」の通知機能に加え、センサーによるエサの有無の常時監視機能やAIを活用した動体検知機能による、イノシシの捕獲精度向上の効果測定を実施します。
(クマが空き家を壊す:山口)
クマが空き家の壁を壊す映像を下関市が設置したカメラが捉えました。この空き家では、今月初めにも、クマによって壁が壊されるなどしていて2度目の出没に、市が警戒を強めています。下関市豊田町にある空き家、24日の夕方、クマによって壁が壊されているのが見つかったこともあり25日は、朝から地元の人や猟友会の関係者が確認に来ていました。この空き家では、今月8日にも床下に作られたハチの巣・はちみつを狙ったクマによって壁などが壊されているのが確認されています。1回目の出没後に市が設置したカメラの映像…クマが空き家にやってきたのは今月22日の午前3時半頃…前回壊した場所を再び破ろうとしましたがトタンを使って補修していたこともありうまくいきませんでした。結局、トタンのすぐそばの壁をかじりその隙間に前足をつこっんで破っていきました。映像を確認した猟友会の関係者によると体長は、およそ1m20センチ。体重は100キロを超え立ち上がると2m近くになるのではないかということです。前回同様、はちみつを狙ったものとみられます。また、22日の深夜零時頃近くの人が、聞きなれない動物の声を耳にしていました。同じ空き家ヘの2度目の出没、地元住民や小・中学校に連絡を入れたりと市も警戒を強めています。(下関市豊田総合支所 佐々本課長)「明らかにクマを確認しましたので会長に聞いたら100㎏以上あるととても危険な状態ですので周知を徹底して住民に安全確保してもらうよう働きかけていく」。また、地元の人からは罠を設置して捕獲してほしいといった声も上がっていました。
(「狩猟解禁!ジビエの季節がやってきた!!」:福岡)
秋の狩猟解禁に合わせ、狩猟やジビエに興味のある方に向けた特別トークイベントを開催します。わな猟師2人が、実体験を交えてジビエの魅力や美味しさの秘密を徹底解説。秋の味覚をさらに楽しむための知識や技術を学び、ジビエの世界をより深く知る絶好の機会です。
(首都圏駅店舗でジビエカレー提供:長野)
JR東日本グループのJR東日本クロスステーションフーズカンパニー(東京)は、県内などで捕獲した鹿の肉を使った「国産ジビエ鹿肉カレー」の提供を首都圏の駅構内にあるカフェやレストランなどで始めた。11月上旬ごろまでの期間限定で、計約60店舗で扱う予定だ。
(捕獲エゾシカ、ドッグフードに:北海道)
趣味の狩猟が縁で3年前に浜頓別町内に移住した元自衛官の野田孝幸さん(62)が、自身が捕獲したエゾシカ肉を有効活用しようと、ドッグフードを自家製造している。すでにネットで販売中だが、道北地域でもPRしたいと28日に中頓別町の道の駅ピンネシリで開かれる「ピンネシリドッグランFES」でも販売する。
(『ふくおかジビエフェア2024』:福岡)
フォレスト商会(福岡市中央区)。築70年を超える古民家をリノベーションした風情ある佇まい。店主・永原裕大さんは、福岡の和食店や焼鳥店で研鑽を重ね、2021年3月にこの店をオープンさせた。添田町のご実家はヤマメの養殖場を営んでおり、週に一度、実家から生きた状態のヤマメを仕入れてくるという。また、地元の猟師が獲った鹿や猪などのジビエ料理も充実しており、多種多様なスタイルでジビエの魅力を提案している。
(クマ出没:宮城)
松島町によると、26日午後3時25分ごろ、松島町幡谷原ケ沢にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前6時30分ごろ、仙台市青葉区落合2丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢向寺西にクマが出没しました。
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(クマに襲われ軽傷:群馬)
20日、群馬・みなかみ町で散歩中の82歳の男性がクマに襲われ、顔などに軽いけがをしました。20日正午ごろ、群馬・みなかみ町粟沢の林道で、沼田市の男性(82)がクマに襲われました。警察によりますと、男性は散歩をしていたところ、クマに襲われたということです。男性は21日午前に「クマに襲われ、顔や手足にけがをした」と沼田市内の警察署にみずから届け出ていて、けがの程度は軽いということです。警察は「クマに襲われる危険があるので、クマの生息地へはむやみに立ち入らないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。
(捕獲した「野生のイノシシ」から「豚熱」検出:青森)
青森県は19日、三戸町で捕獲した「野生のイノシシ」から「豚熱」が検出されたと発表しました。県内での感染確認は6例目で、生きているイノシシから検出されたのは初めてです。県によりますと、感染が確認されたのは三戸町で9月11日に捕獲された体長65cm、体重10kgの子どものイノシシです。県は猟友会と連携して捕獲したイノシシの血液検査を行い、18日、「豚熱」に感染していることを確認したということです。県内でイノシシの豚熱感染が確認されたのは、8月3日に初めて確認されてからこれで6例目で、「生きているイノシシ」の感染が確認されたのは初めてです。捕獲した場所から半径10km以内に養豚場が1か所ありますが、これまでのところブタの異常は確認されていないということです。県は引き続き、養豚場への立ち入り検査を行うとともに、野生動物の侵入などに十分注意するよう呼びかけています。
(クマ対策に2500万円:長野)
人身被害が相次ぐクマの対策や、地震防災の費用などを盛り込んだ長野県の9月補正予算案が決まりました。0日の部局長会議で決まった県の9月補正予算案は、一般会計の総額で111億2000万円余りです。このうち、出没警報が5つの地域に出ているツキノワグマの緊急対策事業は、警報付きのセンサーカメラの設置や、専門家による現地指導など2500万円余りを計上しました。また、県が20日付けで策定した地震防災対策のアクションプランに関連して、人工衛星を利用した通信機器の導入や、住宅の耐震化促進などにあわせて7800万円余りを盛り込みました。このほか、大雨で被災した道路や河川などの復旧対応が46億円余りとなっています。補正予算案は9月26日に開会する9月県議会で審議されます。
(新たなシカ被害対策を考案し、現地実証中:北海道)
盛岡農業改良普及センターは、玉山地域の牧草地のシカ食害が深刻だったことを受け、関係各所と連携して令和5年度からシカ被害の新たな対策の実証を行っています。これまでのシカ被害対策では電気柵を用いていましたが、広大な牧草地では漏電防止のための下草管理等に時間がかかるため、設置後の管理時間を削減させる方法の検討が課題でした。そこで、当センターでは、電気柵に代わる対策として、ホームセンター等で低価格で購入できるワイヤーメッシュ(溶接金網)を高さ、奥行が各1mとなるようにL字型に折り曲げたものを連結させ、箱型にしたものを立体柵として牧草地に設置することで、侵入を防ぐという方法を考案しました。出来上がった立体柵は高さに加え、奥行もあるため、シカに「飛び越えるのは困難」と認識させることを狙っています。この柵を昨年11月に設置し、侵入防止効果の調査を行っています。設置後9か月経過した現在でも、シカの侵入は見られず、今年の1番草は、未設置の場所と比較して2倍の収量を確保でき、実証協力農家からは喜びの声が聴かれています。こうした結果を8月20日に開催した現地見学会で、関係機関等に広く紹介しました。普及センターでは、今後、立体柵の耐久性やシカの侵入防止効果を継続して調査するとともに、普及に向けた取組を進めていく予定です。
(野生鳥獣通じ、生物多様性を学ぶイベント:茨城)
茨城県内に生息する野生鳥獣を通じて生物多様性などについて学ぶイベントが23日、土浦市のイオンモール土浦であった。県の主催で、親子連れらが参加した。収穫間近の農作物が食い荒らされるなど県内でも深刻化している鳥獣被害について理解を深めてもらおうと、パネル展示や専門家による解説で主な鳥獣の生態を紹介。特定外来生物の毛皮や捕獲されたカメも展示されたほか、狩猟についても紹介した。ステージイベントでは野生生物研究所ネイチャーステーションの古谷益朗代表がアライグマの生態を紹介。生息数や被害の増加の背景に耕作放棄地や空き家の増加などを挙げ、「人が増加の手助けをしている」として対策の必要性を指摘した。県自然博物館の後藤優介学芸員は、森が少なく、大型動物がいないと長くされてきた県内で、ツキノワグマやニホンジカなどが確認されていると解説。千葉県内で急増しているキョンについても、これまで茨城県内でも4頭が確認されており、増加につながらないよう目撃情報の提供を呼びかけた。
(狩猟の魅力体験ツアー、射撃場からジビエ料理まで:岐阜)
高齢化に伴って猟師の減少が問題となる中、高山市で狩猟の魅力を体験してもらおうというツアーが22日に行われました。このツアーは、シカやイノシシなどによる農作物の被害が増えている一方で、高齢などを理由に猟師が減っていることを受けて、高山市などで作る鳥獣被害防止対策協議会が狩猟の魅力を知ってもらうことで捕獲する人を増やそうと3年前から始めました。22日は、地元の人など男女あわせて13人が参加し、はじめに、高山市郊外にある射撃場を訪れ、射撃練習の様子を見学しました。参加者たちは目の前で放たれる猟銃の音の大きさに圧倒されながらも、真剣な表情で見入っていました。昼食には、地元で取れたシカ肉のローストが入った弁当を味わいながら「肉に臭みがなくておいしい」などと感想を話していました。ツアーではこのあと山の中で動物の足跡の見分け方を習ったり、捕獲した動物の解体場を見学したりしました。高山市内に住む30代の女性は「こういう機会がないと射撃場に来ることもないので、勉強になりました。高山市でもシカやイノシシが増えてきているというので、来年、狩猟免許を取得する予定です」と話していました。高山市農務課の石神達哉さんは「高山市もクマの目撃情報が増えているので、狩猟免許を取って、市の安全に貢献してほしい」と話していました。
(親子3代でつくる「クマよけアプリ」:北海道)
「この音声はクマよけに効く。広く多くの人が使えるようにしてほしい」。北海道更別村で60年の経験をもつハンターの遺志を継いだ次男と孫が、猟犬の鳴き声や銃声の録音データを無料で配るアプリをつくった。ダウンロード数はまだ少ないが、大きな音が出せるスピーカーの開発など改善を続けている。アプリ「クマよけBowBear(ボウベア)」は5月にリリースされた。2021年に82歳で亡くなった熟練ハンター・渡辺勇さんが音声の利用を発案し、次男の秀行さん(57)と、秀行さんの長男で勇さんの孫の尚希さん(25)の2人が形にした。勇さんが育てた猟犬の鳴き声や狩猟時の銃声を繰り返し再生できる。生前の勇さんは、造林業のかたわら猟をしていた。多いときには50頭ほどの猟犬を飼い、冬の猟期には全国から集まるハンターを山に案内する。
(雑草だらけの耕作放棄地にヤギを放牧したら:長野)
松本市四賀地区の「四賀梶原農園」が、シカなどが畑を荒らす被害を減らそうと、耕作放棄地に放したヤギに雑草を食べさせ、山林との間に「緩衝帯」をつくろうと取り組んでいる。7月に子ヤギ2頭を譲り受け、いまは畑周囲に設置している電気柵に慣れさせながら行動範囲を広げている最中だ。効果が得られれば、今後地区内に取り組みを広めたいと考えている。
(県内のクマ出没が過去最多:福井)
ツキノワグマの出没を想定した県の対応訓練が19日、高浜町青の青郷公民館などであった。冬眠を前にクマの活動が活発化する、これからの季節に備えて行政や警察、猟友会の関係者ら34人が、机上と実地の訓練で通報から駆除までの円滑な連携態勢を確認した。訓練は、同町青郷小学校西側のやぶでクマの目撃があったとの想定。机上訓練では、町職員らが現場に到着するまでの時間を計算し、住民や子どもの安全を確保しながらクマを迅速に捕まえるための人員配置を検討した。
(広がるサル被害、4年で個体数1・4倍:島根)
島根県内各地でニホンザルの出没や農作物被害が広がっている。里山の人口減少や荒廃などを背景に個体数や群れの数が拡大した状況があるものの、詳細な理由ははっきりしない。ほかの害獣と比べて運動能力や学習能力が高いのが難点で、実りの秋に入り、住民が頭を悩ませている。9月上旬、大田市川合町の農道沿いで1人暮らしの女性(72)は、自宅裏のビニールハウスで栽培するアジウリ畑を荒らされ、ハウスの一部も破られた。今年は水田の稲にも手を付けられた。サル被害が目立ち始めたのは3年ほど前からで、現在は常態化。田畑の周囲には膝丈ほどの電気柵を巡らすが、乗り越えられて効果はなく「お手上げ状態だ」と嘆く。近所では高齢化も相まって作付けをやめる人もおり、沿道には耕作放棄地が広がる。県内のサルによる農作物被害額は2022年は384万円で、イノシシの6083万円と比べれば少ない。報告されない家庭菜園での被害が多く、住民の土地管理の意欲をくじく点で影響が大きい。県内ではニホンザルの生息域が広がっている。県の21年度調査では、07年度に比べ、群れの数が1・3倍の63、個体数が1・4倍の2410匹に増えた。特に大田市などの県央部は「巣窟」で、群れが37、個体数は約1500匹と推定された。サルの増加は緩衝地帯だった里山の荒廃が背景にあるとみられる。県中山間地域研究センター鳥獣対策科の田川哲専門研究員はニホンザルの生態について、人が育てた作物を食べることで初産年齢の低下や出産間隔が短くなる▽群れの個体数が増えると分裂しやすくなる_ことが知られるとした上で「群れの分裂一つ一つの理由は把握できていない」と話す。木登りにたけたサルは対策が容易ではない。群れで行動するため、イノシシやクマのように特定の加害個体を狙った捕獲が難しい。追い払うための爆音機やかかしは長期的に使うと、慣れが生じて効果が続かないのが現状だ。有効な対策となる電気柵は1メートル以上の高さが必要で、金網柵の上部にさらに柵を施すといった工夫がいる。管理できない果樹は伐採するなど、餌場を与えないことも大切で、田川専門研究員は「被害の拡大は群れや個体数の増加があり、対策には群れの観察が必要になる」と話した。
(シカとサル、食害相次ぐ:広島)
広島県三原市で、シカとサルによる農作物の食害が目立っている。昨年度のシカの被害額は183万円で過去最多となり、一部の地域でサルの被害も相次ぐ。いずれもイノシシの侵入防護柵を跳び越えるなどして、農作物に近づいているという。市は住民の対策を支援するため、柵を補強する費用の助成制度を新設し、サルを捕獲するおりを購入する方針を決めた。
(補正予算案、クマ捕獲などの対策に800万円盛り込む:新潟)
県内でクマによる深刻な被害が出ていることから、県は、捕獲などの対策に取り組む費用として800万円を補正予算案に盛り込みました。環境省はことし4月、絶滅のおそれのある四国の個体群を除いてクマを「指定管理鳥獣」に新たに指定し、対策に取り組む自治体は、国からの支援を受けることができるようになりました。県内では、ことし4月から今月19日までに4人がクマに襲われてけがをするなど深刻な被害が出ていることから、県は、24日開会する県議会に提出する補正予算案にクマ対策の費用として800万円を計上しました。県は、クマが人里に下りてくる前に捕獲したり、効果的な捕獲を行うための調査などを行ったりすることにしています。県環境対策課は「国からの交付金による新たな対策に取り組み、人身被害の防止に努めたい。これからクマの出没が増える時期になるので出かけるときの対策を心がけてほしい」と話しています。
(シカとイノシシ捕獲 高水準で推移:岡山)
岡山県がまとめた2023年度の鳥獣捕獲実績によると、シカは記録が残る1985年度以降で2番目に多い1万5999頭、イノシシは4番目の3万245頭と、いずれも高い水準で推移した。
(クマの被害防ぐには、大学で対策を考える講演会:岐阜)
全国でクマに人が襲われる被害が相次ぐ中、対策について考える講演会が岐阜市で行われました。岐阜市の岐阜大学で開かれた講演会にはクマの被害に対応する自治体の職員や市民など約60人が参加しました。国によりますと、クマの被害を受けた人は昨年度、全国で219人と過去最悪に上りました。県内でも9月18日に郡上市で釣り客がクマに襲われてけがをしたほか、ことし6月には下呂市と揖斐川町で2人が被害に遭っています。講演会では、クマの生態に詳しい岐阜県野生動物管理推進センターの森智基特任助教が県内では南部を除く多くの地域でツキノワグマの目撃情報があり、クマは生い茂る草木などに隠れながら、山から人里まで降りてくることなどを紹介しました。また、人間と野生動物の関係を研究している岐阜大学の橋本操准教授は、クマが人里に現れやすい夕方から明け方の間は散歩や農作業に特に注意し、鈴など音の出るものを持ち歩いて人間の存在を知らせるなど、クマとの遭遇を未然に防ぐことが大切だと説明しました。講演会を主催した岐阜県野生動物管理推進センターの鈴木正嗣センター長は「岐阜県では、クマがどこにでもいるような状況だ。カメラを仕掛けるなど調査も進めているが、さらに精度を上げ、地域を広げるなどしていきたい」と話していました。
(エゾシカセミナーの開催について)
個体数の増加や生息域の拡大に伴う農林業や生活環境への被害、生物多様性に及ぼす影響等が深刻化しているエゾシカの有効活用を推進することを目的として、セミナーを開催します。
(集落ぐるみの鳥獣対策支援を強化:広島)
広島県東広島市は本年度、農作物の鳥獣被害対策に集落ぐるみで取り組む地域への支援強化に乗り出した。集落内の環境分析から侵入防御までをパッケージ化した補助メニューを新設。個人や少人数で取り組むよりも効率良く被害を防げるとして、既存の個人向け補助などより手厚い設定で後押しする。
(「クマ被害&出没情報」遭遇してしまったらどうすればいい?:鈴森 真樹)
今年も各地で熊による被害が多発しています。これまでにもTVや新聞、ネットニュースなどで熊に関連する事故の報道がたくさんありました。つい最近では、岩手県で赤ちゃんを抱いた元自衛官のお母さんが、突進してきた熊を蹴って撃退したというニュースもありました。人が住んでいる地域に熊が出るのも珍しいことではないと、痛感させられる出来事です。都会に住んでいる人たちにとっては“身近ではない遠いところでの事故”、“関係ない出来事”かもしれません。とはいえ、「被害に遭ってしまうのは山奥に入ったから」「市街地にいれば大丈夫」と他人事のように思ってしまうのは大間違いです。筆者は秋田県在住ですが、実は2023年のツキノワグマによる人身被害件数は全国1位で、今年(2024年)もすでに県内で10人の被害者が出ています(8月15日現在)。自分自身は幸い熊に遭遇した経験はありません。でも、知人から熊の目撃談を聞いたり、熊が出現した痕跡を目にすることはあります。また、2023年の秋以降、県内外で「今までと違う、人を警戒しない熊が増えている」というような報道を見聞きすることも増えました。秋田では暑さが落ち着き始め、実りの秋を迎えました。これから、人も熊も大好きな美味しい果実の季節。そしてその後は紅葉シーズンで、山へレジャーに出かける方も多いでしょう。出かける先は、熊の生息域かもしれません。今回の記事では、アウトドア好き、かつ熊が多く出没する秋田県に住んでいる筆者が、実際に見聞きした熊の被害や情報をご紹介します。また、秋田県に限らず、熊が出没する可能性がある地域は日本のあちこちに存在するため、出かける際に気をつけるべきことや対策もお伝えします。さらに記事最後には、熊による農作物被害額の推移についても触れていきます。ぜひ最後までご一読ください。筆者の家から歩いて10分ほどの所に大きな公園があります。林の中の遊歩道や大きな複合遊具は近隣住民にとても人気。天気のいい日には親子連れで賑わいます。その公園で、たびたび熊の目撃情報が報告されているのです。決して山奥にある訳ではないのですが、確かに、あまり天気がよくない日などは閑散としていて、野生動物が出てきてもおかしくないような雰囲気。筆者には就学前の子どもがいます。子どもに対しては日頃から「この地域では熊は身近な存在である」ということや、「熊に出会わないようにするための対策と、出会ってしまったときの対処法」を伝えています。これは子どもだけでなく大人も同じこと。目撃情報があるような所ではできるだけ単独行動を避けましょう。家族でのレジャーなどの際は、楽しみつつも周りの状況に気を配り、人が少なくなってきたら暗くなる前に帰るなどの判断をするのが賢明です。筆者は秋田県内の田畑が広がる地域に住んでいます。自宅周辺にはいくつか農道があり、里山も近く、自然豊かな地域です。ある日、近所の農道で、大人の手のひらサイズのフンを見つけました。あまり見かけないサイズで気になったのですが、どうやらそれは熊の“落としモノ”のようだと後から判明しました。熊のフンは食べた物により色や質感が異なり、臭くはなく食べた物の匂いがする。そうです。こうした特徴が当てはまるフンを発見したことで、「この場所に紛れもなく熊が生息している」という事実を改めて痛感しました。熊が生息している地域に足を踏み入れる際には、身近に熊がいてもおかしくないと気を引き締めて行動する必要があるでしょう。9月頃から収穫期を迎えるリンゴ。そのリンゴは熊の大好物でもあります。筆者が毎年買いに行く知り合いの果樹園も熊の被害にあったそう。「去年(2023年)、収穫間近のリンゴが熊に食い荒らされてしまい、収穫量が例年の5分の1になってしまった。木に登られたために枝も折れ、もとの収穫量に戻るには5年以上かかる」との悲痛な声を聞きました。幸いなことに、果樹園で働いている人たちに怪我などの直接的な被害はなかったとのこと。しかし、小屋の中で作業をしている際に、窓から熊を目撃して怖い思いをしたこともあったそうです。経済的な面だけでなく精神的なダメージもあり、本当に熊の被害は深刻だと痛感しました。さて、筆者の体験談を踏まえたうえで、熊の被害に遭わないための対策を考えていきたいと思います。まずは、なんといっても熊と遭遇しないようにすることが一番の対策です。昨今は人が住んでいる場所に出没するケースも増えていることから、油断は禁物。基本的な熊対策については記事内で簡単にお伝えしますが、詳細は環境省の「クマ類の出没対応マニュアルー改訂版―」などで各自確認するようにしてください。まずは、出かける場所の周辺に熊が生息しているのかどうか、地域の熊出没情報を確認しておきましょう。熊による被害の影響で、立ち入り禁止になっていたり道路が通行止めになっていたりするエリアがあります。レジャーなどで出かけたら、現地では必ずその指示に従いましょう。自然が豊かな地域では、思わぬ場所で野生動物と遭遇する可能性が高いです。移動する際には十分注意しましょう。また、暗い時間帯は野生動物の活動が活発になります。夜間の移動はできるだけ避けたほうがよいでしょう。キャンプや登山などで山に入る際は、食べ物の管理に気をつけましょう。食べ物の匂いで、熊をはじめとした野生動物を呼び寄せてしまうからです。とくに気をつけたいのが食事の後に出る生ゴミ。無造作に外に置きっぱなしにするのはもちろんNGです。残った食料なども密閉できる容器に入れて匂いが出ないように、細心の注意を払いましょう。キャンプ場などの施設によっては、ゴミの捨て方や管理方法が決められている場所もあります。そのような場所では必ず指示に従いましょう。ほとんどの熊は臆病で人の気配を感じると熊の方から逃げていくといわれているので、熊鈴やラジオなどを鳴らしながら、数人で賑やかに行動するのが効果的。実際に、秋田県で熊被害にあった方の大半は、鈴やラジオなどを持っていなかったそうです。(※5)筆者が住んでいる地域では、小学生は「熊鈴」をランドセルにつけて通学しています。農作業や犬の散歩をしている人も同じで、熊鈴やラジオなどで音を出しながら行動をしています。アナログな対策だと思われるかもしれませんが、山の中ではスマホの電波が届かない地域もあります。また、いざという時にバッテリー切れになってしまうと緊急時の連絡手段がなくなってしまうため、熊鈴やラジオは欠かせません。ただし、昨今では人を襲うことを覚え、凶暴化した熊も一部存在します。そうした熊にはこうした対策が逆効果になってしまうことも覚えておいて下さい。先述した熊出没情報を必ず確認したうえで、人を襲う熊が出現する可能性がある場所には絶対に立ち入らないようにしましょう。対策を万全にしていたとしても、生息地域周辺で熊に遭遇してしまう可能性がゼロになる訳ではありません。その時の心構えはできているでしょうか。もし、遭遇してしまった場合は、 1.目を逸らさずに後ずさりして距離を取る 2.襲われそうになったら後頭部を手で押さえて伏せる。これが基本の対応とされています。また、車に乗っている際に熊に遭遇する可能性もあります。その場合は車の窓やドアを閉め、車内に留まるのが一番安全です。また、万が一熊の被害で車の修理をする際、熊が原因であると証明できるように、必ずドライブレコーダーを装着しておきましょう。お子さんと出かける際は、適切な対応ができるように、分かりやすく話をしておくことが大切です。農林水産省「野生鳥獣による農作物被害状況の推移(※5)」では、鳥獣ごとの農作物被害額・被害面積・被害量が公表されています。これによると、2022年度の野生鳥獣による全国の農作物被害は約156億円(対前年度約+0.5億円)。うち熊による被害総額は約4億700万円でした。2011年度以降、2億円台後半~3億円台で推移していましたが、2019年度以降は4億円台が続いています。皆さんの住んでいる地域によって、熊の被害に対する関心度や深刻度は違うかもしれません。ですが、熊が出没する可能性のある地域が広がりつつあると懸念されているのも事実です。筆者が住む秋田県では「いつでも・どこでも・誰でも」クマに遭遇するリスクがあるとして注意を呼び掛けています。しかし、秋田県以外でも熊が生息する地域は各地に存在しています。行楽シーズンに向けて、筆者が実際に見たり聞いたりしたリアルな状況をお伝えすることで、いざという時に役立ててもらえたらと思っています。“正しくおそれる”ということを忘れず、万全の対策と心構えで秋のレジャーを楽しんでくださいね。
(クマ目撃が急増、ドングリは14年ぶり凶作:京都)
京都府北部5市2町でツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。各市町とも9月中旬現在、既に昨年度1年間の件数を上回っている。研究者は、冬に向けて人里に出没し続ける可能性を指摘する。府北部での対策や課題、今後の注意点を探った。
(「クマと人、ほどよい距離を取り戻したい」:秋田)
クマの出没が人が暮らす街や集落で近年問題になっている。とくに秋田県では昨年度70人がツキノワグマの被害にあい、社会課題として注目された。クマとどう向き合い、暮らしていくか。秋田県の専門職員として被害状況の現地調査や対策に取り組む、県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実(こんどう・まみ)さん(40)に聞いた。昨年度の秋田県はクマによる人身被害件数が過去最多となり、出没件数も多かったため、ひどい状況だと注目されたが、あれが日常ではない。人身被害は2020年度までの32年間で計279人。昨年は本当に極端な年だった。ツキノワグマはどんぐりがなるブナやミズナラ、コナラに限らず、サルナシ、ヤマブドウなどさまざまなものを食べて生きている。それぞれに豊凶の波があるが、昨年はすべてがそろって凶作になるという、確率的に非常に低い事態が起きてしまった。山に食べ物がないので、クマがこぞって山から下りてきた。今年はブナの実がある程度なっているので、おそらくそのような事態は起きにくいと思っている。ただ、クマの分布が広がっていることは確かなので、クマと人とのほどよい距離を取り戻さないといけないというのが、対策を取るうえでの大きなテーマだ。
(ドローンで野生動物を撮影・探査:新潟)
総合建設コンサルタントのトップライズ(新潟市秋葉区)は、小型無人機「ドローン」で野生動物を撮影して探査する技術を開発した。クマやイノシシなどによる被害対策に向け、約2年半かけて新潟大や新潟県と共同研究し、県内各地で撮影した。蓄積したノウハウを生かし、人工知能(AI)を使った画像解析など今後の事業に活用する。
(もしツキノワグマが平地に現れたら、80人規模で合同訓練:三重)
クマによる人身被害を想定した三重県や津市などの合同訓練が19日、同市芸濃総合支所であった。本年度のクマ出没件数は100件を超え、過去最多の40件だった昨年度の2/5倍を既に上回る。こうした状況を受けて県が各地域ごとに訓練を実施しており、津は8カ所のうち5カ所目。
(冬眠までのこれからの時期クマの行動傾向は)
9月に入り、クマによる人への被害が相次いだことなどを受けて県は先週、「ツキノワグマ出没警報」を初めて発表しました。冬眠に向けたこれからの時期、クマの出没傾向はどうなるのか、私たちはいつまで警戒を続ければいいのでしょうか?畑に残されたクマのものとみられる足跡。クマに食べられたとみられるブドウの残骸。いずれも9月、長野市松代町で見つかったものです。ブドウ畑のネットに絡まった状態で死んでいたのは体長60センチほどのツキノワグマの子供でした。相次ぐクマの目撃や人への被害を受けて県は9日、「ツキノワグマ出没警報」を初めて発令。対象となったのは、赤い部分の北信、北アルプス、佐久、それに上伊那、木曽の5つの地域です。県によると今年度のクマの目撃件数は6月に「343件」、7月は「274件」とやや減少したものの、8月には「350件」と再び増加、去年を大きく上回っています。増加するクマの出没を受けて、各地で、猟友会などによる警戒が続いています。長野市松代地区でも先週末、地元、猟友会に所属する20代から80代の11人が、パトロールを行いました。回るのは、千曲川沿いの畑や住宅が点在する山間部。周辺にはクマが好むというカキやクリが多く見受けられます。30年前は会員がおよそ150人ほどいたという松代地区の猟友会ですが、現在は5分の1程度に減り24人で活動。それでもクマの出没が増える8月からは町内のパトロールを週1回程度に増やしました。長野地方猟友会・松代支部原広平さん「これだけの山間から出るのは仕方ないけどもやっぱり出て一番危険なのは人間が襲われる、そういうことは避けたくて活動しなきゃいけないかなという状況。河川敷の方まで先週出ていまして、河川敷には潜んでいないとは思うんですが、周り一体やぶだらけみたいになるので、くれぐれもいつどこで何が起こるかわからないので気を付けてもらいたいかな」。今年は、人への被害も例年を上回るペースで発生。これまでに「10件11人」と、去年の同時期に比べ3件多い数字です。このうち、9月5日夕方に発生した安曇野市のケースは…。山の中で沢登りをしていた男性がクマに襲われけがをしました。近くにホテルなどはあるものの現場は山の中でした。10件のうち同じように「山の中」で起こった被害は5件。一方、同じ日の朝に発生した北安曇郡・松川村のケースは…。役場からおよそ1キロという村の中心部で、自宅近くにいた女性2人が立て続けに襲われ大けがをしました。こうした住宅地などに近いいわゆる「里地」での被害も5件。昨年度に比べ、すでに4件多く今年は、人の生活により近い場所での被害が目立っています。信州ツキノワグマ研究会 岸元良輔理事長「8月から9月にかけてドングリが実る時期のえさ不足が今年ひどいのかもしれません。クマって縄張りがなくて餌があれば餌場にクマが寄ってくる。その時期になったらその辺をうろつきまわる。それでも餌が足りない時は行動圏が広くなる餌を探し回って、そうするとなおさら里地まで行動圏が広がってしまう」。また、県環境保全研究所によりますと、体長が1メートル未満のクマの目撃が多いことから、出産が多かった2年前に生まれた子グマが今年、親離れの時期を迎え、自らの生活圏を探す中で、人里に出てきていることも考えられるといいます。冬眠の時期まであと2か月ほど、今後の出没傾向を聞きました。信州ツキノワグマ研究会 岸元良輔理事長「堅果類の調査では今後の出没は少なくなってくるだろうと今の状態では予想できます。秋はクマの主食は堅果類なんですよドングリ中心。10月に入るとクマはちゃんと実っていればドングリばっかり食べます。里の方に下りてきて農作物に被害出していたようなクマは秋になって堅果類がちゃんと実ると山に戻っていく」。ドングリが実るまでの間、9月中はまだ注意が必要です。信州ツキノワグマ研究会 岸元良輔理事長「自分たちの身の回りに結構近いところにクマが出てきているんだということをみんなが認識してそのうえで自分たちの生活しているところにどうやって引き寄せないようにするかをまず考えてもらわないといけない」。農作物には電気柵を設置、自宅周辺であれば庭に生ごみを置かないことや、クマが隠れる可能性があるやぶを刈り払うなど、クマを寄せ付けないための対策が必要です。
(シカの角をグイグイ引っ張るカラス、その意外な理由に12万いいね:奈良)
鹿の背中に乗った1羽のカラス。角の表面から剥がれた皮をくわえたと思いきや、勢いよく引っ張り始めました。これはいったい、どういうこと……?角を引っ張られてもまったく動じない鹿と、遠慮なしに引っ張って皮をいただくカラス。奇妙な共生関係にほんわかする動画が、SNSで注目を集めています。話題の動画を撮影したのは、趣味で奈良公園(奈良市)の鹿を撮影しているX(旧Twitter)ユーザーのしかCさん(@igufoto)。9月6日、Xに動画を投稿すると、約12万件の「いいね」が集まりました。動画は、鹿の背中に乗ったカラスが、角から垂れ下がった皮を口にくわえている場面から始まります。そのまま、力任せに皮を引っ張るカラス。勢いが強すぎて、角どころか鹿の頭ごと引っ張っているのですが、当の本人(鹿)は気にしていません。表情も悟りきったように穏やか。されるがままに、顔ごと引っ張られているのがとてもシュールです。一方のカラスは、鹿の角から皮をはぎ取ってご満悦。背中に乗ったまま、美味しそうに皮を食べています。しかも、1羽だけではありません。別のカラスまでやってきて、角から垂れ下がった皮をついばんでいます。動画の後半では、鹿を正面から撮影したカメラアングルになりますが、正面から見ても、まったく知らん顔。カラスの幼鳥が、親鳥から皮を分け与えられているのを横目でチラッと見ただけで、興味なさそうに顔を背けてしまいました。
(駅前マンション予定地にシカが侵入、敷地内にとどまったか:長野)
松本駅前のマンション建設予定地にニホンジカが侵入しました。シカはまだ敷地内にいるとみられ市では注意を呼び掛けています。ニホンジカが侵入したのは、松本駅前記念公園の西側にあるマンション建設予定地です。市によると19日午前8時頃、県警から市に「シカがいる」と連絡がありました。シカは成獣のオスで、外に出た形跡がないことからまだ敷地内にいるとみられています。19日市は、シカが市街地へ逃げ出し事故などを起こさないよう、出入口をネットで囲いました。市は県警と協力し来週シカを捕獲する予定です。シカには角があり、刺激をすると大変危険なため、市では見つけても近づかないよう注意を呼び掛けています。
(厳しい残暑続く中『冬の渡り鳥』マガン6羽が去年より1日早く初飛来:宮城)
およそ4000キロの長旅の疲れを癒している様子でした。宮城県北部の伊豆沼周辺で20日、今シーズン初めて冬の渡り鳥、マガンの飛来が確認されました。マガンが飛来したのは、登米市迫町新田の田んぼです。20日午後1時半ごろ、県伊豆沼・内沼環境保全財団の研究員が、伊豆沼の南側にある稲刈りが終わった田んぼで、羽根を休めている6羽を確認しました。財団によりますと、マガンはおよそ4000キロ離れた繁殖地のロシア極東部から渡ってきたと見られていて、今シーズン、伊豆沼周辺で確認されたのはこれが初めてです。去年より1日早く、平年と同じ第一陣となりました。県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:「(マガンは)疲れを癒していると思う。十分に(エサを)食べて栄養を付けて越冬してほしい」。伊豆沼周辺では例年、11月にマガンの飛来がピークを迎え10万羽あまりが冬を越します。10月には、冬の使者ハクチョウも飛来し始める見込みです。
(サル・イノシシ目撃相次ぐ:新潟)
新潟県五泉市内でサルやイノシシの目撃情報が相次いでいるとして、同市村松地区にある「今井観光栗園」は今年、40年以上続く秋の恒例イベント「栗拾い」を初めて中止した。対策には限界があるといい、栗園関係者を悩ませている。同園は、約1万3000平方メートルの畑に、約200本の栗の木を栽培している。毎年9月中旬から約1か月間、観光客や地元の子どもたちの遠足などで栗拾いの客を受け入れ、週末には多くの家族連れなどでにぎわっていた。市によると、今年4月から9月17日までに市内で確認されたサルの目撃などの件数は28件、イノシシは32件と平年並み。しかし、栗園によると、周辺では、昨年からサルやイノシシによる農作物への被害などが確認され、栗園でもサルが栗を食べた形跡があった。同園は「実際にお客さんに被害が出てしまっては申し訳ない」と、栗拾いの中止を決めた。五泉市は、サルやイノシシをよける電気柵を購入する際に補助金を出している。しかし、サルは園の近くにある木から跳んで栗園に侵入することができるため、電気柵を導入しても被害を完全に防ぐことが難しい。同園は現在、園近くの直売所などで栗を販売しており、18日も客の姿が見られた。新潟市秋葉区、無職男性(70)は、「(栗拾いが)サルやイノシシが出て中止となったのは仕方がないが、さみしい」と話した。同園の目黒美佐江さん(65)は、「現状は客の受け入れを中止するしか策がなく、先が見通せない。それでも、栗拾いを再開したいという気持ちはある」と話している。
(鳥獣被害相次ぐ:三重)
三重県伊賀地域で野生のアライグマやサルによる被害が相次いでいる。自治体も対策に追われている。特定外来生物のアライグマの捕獲頭数が、三重県伊賀、名張両市で高止まりしている。北米原産で1970年代からペットとして輸入され、野生化した。伊賀地域では92年に住宅の屋根裏で確認され、2000年代に入ってからブドウやイチゴなど農作物への被害のほか、屋根裏に侵入して糞尿(ふんにょう)をするなどの通報が増えた。県外では寺社などの文化財への被害も出ている。県農業研究所(松阪市)によると、県内では伊賀や紀南の各地域で被害が多く、担当者は「空き家や納屋があるとすみ着いてしまう」という。伊賀市の捕獲頭数は21年度までほぼ年間300頭台が続いていたが、22年度は465頭、23年度は442頭に達した。名張市では19年度に100頭を超え、22年度は116頭、23年度は101頭と高止まりが続く。名張市の防除実施計画によると、アライグマは雑食性のため、サンショウウオの希少種や、オオサンショウウオが食べる小魚などを捕食する懸念があるという。両市では猟友会による捕獲やオリの貸し出しをしている。担当者は「凶暴で、動物由来の感染症を媒介する危険性もある。触らないでほしい」と呼びかけている。三重県伊賀市北部で、市外から移動してきたニホンザルの群れが農作物に被害を与えている。市農林振興課によると、約40頭が5月、京都府南山城村から市内西部に侵入。同市の島ケ原や西山、高倉の各地域から、丸柱、湯舟、小杉など東部に徐々に移動している。住民らがロケット花火で追い払ってきたが、ジャガイモやタマネギ、豆類、トマト、カボチャ、スイカなどに被害が出て、被害額が35万円に達した集落もあるという。10日の市議会で西田方計議員(草の根・無所属フォーラム)の指摘に対し、堀川敬二・産業振興部長は、サルに発信器を装着してGPS(全地球測位システム)で行動範囲などを調べ、来年度に捕獲用オリを設置する方針を説明した。住民の協力でオリに追い込むためにサルの位置がわかる受信機を貸し出すという。
(駅前マンション予定地にシカが侵入:長野)
松本駅前のマンション建設予定地にニホンジカが侵入しました。シカはまだ敷地内にいるとみられ市では注意を呼び掛けています。ニホンジカが侵入したのは、松本駅前記念公園の西側にあるマンション建設予定地です。市によると19日午前8時頃、県警から市に「シカがいる」と連絡がありました。シカは成獣のオスで、外に出た形跡がないことからまだ敷地内にいるとみられています。19日市は、シカが市街地へ逃げ出し事故などを起こさないよう、出入口をネットで囲いました。市は県警と協力し来週シカを捕獲する予定です。シカには角があり、刺激をすると大変危険なため、市では見つけても近づかないよう注意を呼び掛けています。
(シカと衝突、運転見合わせ:埼玉)
20日午後7時15分ごろ、JR八高線群馬藤岡―丹荘間の埼玉県神川町肥土で、高崎発高麗川行きの上り普通列車(3両編成)が走行中にシカと衝突した。八高線は群馬藤岡―丹荘間の上下線で一時列車の運転を見合わせた。JR東日本高崎支社によると、シカの撤去と車両の点検、安全確認を行い、同日午後7時52分に運転を再開。この影響で上り1本が最大36分遅れ、約30人に影響が出たという。
(田沢湖線内で動物支障:秋田)
JR東日本などによると、9月23日18:30頃、田沢湖線普通列車が刺巻→神代駅間走行中にシカと接触したため、秋田新幹線は上下線の田沢湖=角館駅間で運転を見合わせていましたが、19:32までに運転再開し、一部列車に最大65分程度の遅れが出ています。
(ジビエを子どもたちにアスリート食としてPR:宮崎)
子どもたちにジビエの魅力について知ってもらおうと県産しし肉や鹿肉の試食会が綾町でありました。この取り組みは県サッカー協会が実施したもので、サッカーチームに所属する小学生とその保護者が参加しました。22日ははじめにアスリートの栄養環境の改善に取り組んでいる味の素の担当者がジビエの持つ栄養成分や体作りについて子どもたちに説明。そして、ジビエの試食会では県産の猪肉と鹿肉のしゃぶしゃぶがふるまわれ、子どもたちが味や食感を食べ比べました。県は地域資源として栄養成分などで特徴のある県産ジビエを「アスリート食」として普及拡大を図りたいとしています。
(鹿肉でメニュー開発:長野)
筑北村聖南中学校の1~3年生17人は、総合的な学習の時間で「村の食」をテーマに村産の鹿肉について学び、加工やメニュー開発に取り組んでいる。8月30日は、鹿肉の加工に挑戦。ジビエ肉の解体業を営む近藤重さん(51、茅野市)の指導で、前日に村内で捕れた鹿肉を専用のナイフで部位ごとに分けた。近藤さんは「骨に沿って思い切って」とアドバイス。生徒たちは、ぎこちない手つきながらも丁寧に切り分けた。2年の根石友紀さん(13)は「部位ごとに刃の入れ方が違って難しかったけど、初めての経験ができてよかった」。9月6日には、みそやマリネなど、さまざまな味付けをした鹿肉を試食し、どんなメニューが合うかを考え、実際に調理した。「照り焼きにしたらおいしそう」「ももが軟らかい」など意見を出し合い、ハンバーグとギョーザ、カツを試作。臭み消しにシソやシナモンを使うなど工夫しながら作った。生徒たちは郷土食である鹿肉について学ぶ中で、ジビエ料理に興味を持った。考案したメニューは今後、村内の飲食店と共同でPRしていきたい考えだ。2年の宮澤侑里さん(14)は「ジビエ独特の臭みや肉の硬さなどを踏まえて考えるのが難しい。今回の反省も生かしながらもっと良い料理を追求したい」と話した。
(ジビエに合う地酒が誕生:神奈川)
株式会社川上商会(秦野市鶴巻南1の1の5/川上拓郎社長)がこのほど、新たな地酒「瑛(えい)」の販売を開始した。3年前から取り組んでいる「ジビエの食べられる街鶴巻温泉」を加速させ、さらなる地域活性化を目指すため自治会や商店会、温泉組合、地元飲食店らが一丸となり生み出した鶴巻地区の地酒となる。「瑛」を作り出すきっかけとなったのが、各商店会長や自治会、温泉組合、飲食店などが所属する「鶴巻温泉観光客受入環境検討会」。昨年の会議で「今後どういう取り組みをすべきか」を話し合う中で、3年前から行っているジビエと鶴巻の資源である温泉と合わせ、3本柱でプロモーションするためのオリジナルの酒を作り出す案が出た。これを実現するため、秦野唯一の蔵元である金井酒造店に相談したところ、快諾を得た。今年2月頭に蔵見学に行き、日本酒ソムリエの資格を持つ居酒屋楽(鶴巻北)の吉野和人さんを中心に試飲を行い、ジビエに合う日本酒を決めたという。
(ヘルシーなイノシシ肉をランチに:長崎)
野生の鳥獣の肉「ジビエ」を使ったサービスランチが、長崎市役所のレストランで提供されました。じゅわっと肉汁があふれ出すハンバーグを豚バラ肉で巻き、デミグラスとベリー、2種類のソースを添えています。ハンバーグに使われているのは「イノシシ」の肉。ビタミンB群や鉄分が豊富で、ヘルシーな肉として注目されています。長崎市が定める「食卓の日」の取り組みとして19日、市役所のレストランで限定200食が提供されました。長崎市では昨年度、イノシシをはじめとする有害鳥獣による被害や目撃などの相談が、約1000件寄せられています。市は、捕獲したジビエを無駄なく消費することで、食の循環につなげたいとしています。
(地元猟師と里山を巡る特別な体験:奈良)
鹿と歴史的な関係が深い奈良県にある、1日4組限定のラグジュアリーなオーベルジュ「うだ薬湯の宿 やたきや」が、地元の猟師とともに里山を巡る「やたきやジビエツアー」を実施する。鹿皮なめし工場の見学や、ガイドと行く夜の森の探検、駆除された鹿を無駄なく活かすジビエ料理が楽しめる特別なツアーを通して、自然との共生を体感しよう。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午後5時30分ごろ、仙台市泉区寺岡2丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、23日午前11時ごろ、富谷市石積堂ケ沢にクマが出没しました。
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(シカ駆除後、車内で猟銃暴発:北海道)
旭川市郊外の農業倉庫で今月、市に委託された有害鳥獣駆除活動後の70代男性ハンターの猟銃が、駐車中の男性の車内で暴発した事故があったことが12日、旭川東署などへの取材で分かった。けが人はいなかった。同署は銃刀法違反(狩猟時以外の実包装填(そうてん))の疑いもあるとみて調べている。
(実弾入りの猟銃、山林で一時紛失:北海道)
北見市在住のハンターの男性が8月上旬に上川管内上川町層雲峡の山林で、実弾入り猟銃1丁を一時紛失していたことが13日、関係者への取材で分かった。猟銃は紛失の2日後に発見され、実弾が発射された形跡はなかった。
(釣りに来ていた男性がクマに襲われ額と肩に軽傷:岐阜)
岐阜県郡上市で18日朝、釣り人の男性がクマに襲われ軽傷を負いました。市役所は周辺住民に警戒を呼びかけています。警察や消防などによりますと、18日午前8時ごろ、郡上市白鳥町石徹白の河川敷で、釣りに来ていた愛知県碧南市の30代の男性から「ツキノワグマに襲われてけがをした」と119番通報がありました。男性は額と肩に引っかかれた痕がありますが軽傷です。クマは立ち上がった高さが約170センチで、男性を襲った後逃げたということです。近くにある小学校では下校時に保護者が児童を迎えに行くなどの対応が取られました。郡上市役所は住民に警戒を呼びかけています。岐阜県によりますと、今年度のクマの人身被害はこれが3件目だということです。
(息子抱いたママが蹴りでクマ撃退:岩手)
岩手県大槌町で11日午後9時ごろ、元自衛官、斉藤歩叶さん(21)が生後1カ月の長男を抱いて歩いていたところ、ツキノワグマ3頭に遭遇した。半年前に夫の出身地の大槌町に移り住んだばかり。クマを見たのは生まれて初めてだった。すると、うち1頭が突進してきた。元自衛官でも、クマの倒し方は学んでいない。どうしたらいいかわからない。「この子を守らなくちゃ」。とっさに右足で思い切りクマを蹴りあげた。硬い毛皮に触れたような感触があった。腹あたりに当たったようだ。クマが少し遠ざかり、道が開けた。そのすきに、体重4.5キロの長男を抱きかかえて逃げた。クマはしばらく追ってきたが、振り返るといなくなっていた。料理に使う調味料がなく、近くのドラッグストアにいく途中だった。「熊よけの鈴を買います」。岩手県自然保護課によると、岩手県内では今年、8月末までに1人が死亡、7人が負傷している。今回はたまたま攻撃し、逃げて助かったが、同課は、クマに出合ったら興奮させずに走って逃げず、目を離さず静かにゆっくり後退することを勧めている。
(12日駆除されたメスのクマ、おととし三角山で男性2人を襲ったクマと同じ個体か:北海道)
札幌市西区で12日駆除されたメスのクマについて、おととし3月に三角山で巣穴調査中の男性2人を襲ったクマと同じ個体とみられることがわかりました。札幌市西区小別沢で12日午前、体長およそ1.4メートル体重114キロのメスのクマ1頭が箱わなにかかり駆除されました。今年4月から西区内で目撃が相次いでいた親子グマ3頭のうちの母グマとみられています。札幌市によりますと、このメスのクマについて、首元に白い特徴的な模様があることからおととし3月、三角山でクマの巣穴調査をしていたNPO法人の男性2人を襲って重軽傷を負わせたクマと同じ個体である可能性が高いことが新たにわかりました。13日未明にはメスのクマが捕獲された付近の自然歩道でこのクマの子どもとみられる2頭が自動撮影カメラに写っていて札幌市が付近の住民に注意を呼びかけています。
(豚熱県内5例目:青森)
青森県は12日、階上町で3日に発見された野生のイノシシ1頭の死骸から、家畜伝染病「豚熱(CSF)」の感染を確認したと発表した。県内での感染確認は5例目。
(野生イノシシが豚熱、県内23例目:岡山)
岡山県は18日、高梁市で発見された野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は23例目。県によると12日、畑で死んでいる個体を地元の猟師が見つけ、県の検査で17日に陽性が確定した。県は発見場所から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めた。
(道東のシカ捕穫7.6万頭:北海道)
自治体や農協、猟友会支部などでつくる根室地域エゾシカ・ヒグマ対策連絡協議会が18日、別海町生涯学習センターで開かれた。関係者約40人が出席し、エゾシカやヒグマの生息実態や被害状況などを確認し、対策を話し合った。
(「ツキノワグマ出没警報」発出地域で緊急パトロール、人身被害は11人・目撃は1000件超に:長野)
長野県内でクマによる人身被害が相次いでいることから、県は「ツキノワグマ出没警報」を出している5つの地域で、緊急のパトロールを始めました。今月5日に女性2人がクマに襲われ重傷を負った松川村では19日、県や近隣市町村の担当者などおよそ10人が出て、パトロールを行いました。目撃情報が多い河川敷に置いたセンサーカメラを低い位置に設置することや、捕獲用の檻の有効な設置場所など、県のクマ対策員のアドバイスを受けながら一つひとつ確認しました。2024年度、長野県内でクマによる人身被害は10件11人にのぼっていて、クマの目撃件数も先月末時点で1094件と、前年度同時期のおよそ1.2倍にのぼっています。県は今後「出没警報」が出ている上伊那、木曽、北信、佐久の地域でもパトロールを行う予定です。
(クマに女性2人が相次いで襲われる被害も、点検・パトロール強化:長野)
長野県内に「クマの出没警報」が出されるなか、人身被害のあった松川村で、クマの動きを監視するカメラなどの確認が行われました。県のクマ対策員と村の職員が、センサーカメラの方向など設置状況を確認します。松川村では、クマの通り道となる乳川沿いなど4ヵ所に監視カメラと檻のわなを設置しています。今年度、村内での目撃は平年の倍近い13件。9月5日には女性2人が相次いで襲われ、大けがをしました。ただその後、目撃は9月7日に1回だけで、落ち着いているということです。県クマ対策員・浜口あかりさん「(これから)川沿いのクルミや栗だったり、集落近くの柿の木にも来る可能性はあるので注意が必要」。北アルプスなど5つの圏域に出された「クマ出没警報」は、10月14日まで続きます。
(ドングリ凶作でクマ大量出没の可能性:兵庫)
兵庫県は、ツキノワグマのエサになるドングリの実りが、14年ぶりの大凶作となっていることから、但馬地域などクマの生息地で、冬眠前のクマがエサを求めて人里に大量に出没する可能性があるとして、注意を呼びかけています。兵庫県森林動物研究センターが、先月(8月)から今月(9月)にかけて、ツキノワグマがエサとするブナやミズナラなどのドングリ類の 県内での実りの状況を調査したところ、14年ぶりの大凶作となっていることがわかりました。この調査をもとに、センターが今月からのクマの出没を予測したところ、県の北部を中心に過去5年間の平均に比べ、2~4倍高くなっているということです。ことしは秋を前に、すでにクマの目撃情報が増えていて、4月から先月までのツキノワグマの目撃や痕跡のあった件数は449件と、過去最高だった平成22年の同じ時期を、60件以上 上回っています。また7月には養父市で、男性がクマに襲われてけがをしています。こうしたことから県は、クマの生息地ではクマをよせつけないよう▽不要な柿の木を伐採したり柿の実を早めに収穫したりすること▽生ゴミを屋外に置かないこと▽ハイキングなどでクマが生息する山林に入るときは、ラジオや鈴など音の出るものを持ち歩くことなど、多くのクマが冬眠に入る12月下旬頃まで、十分注意するよう呼びかけています。兵庫県北部では、春からツキノワグマの目撃情報が相次いでいます。県北部の但馬地域では、ことし4月から先月(8月)末までに、クマが目撃されたり出没した形跡が確認されたりしたのは350件で、過去5年の同じ時期の平均 184件を大きく上回っています。このうち新温泉町では、5月上旬の朝、中学校の校門のすぐそばでクマが目撃されました。また養父市では、7月上旬、男性ひとりがクマに襲われけがをしました。養父市によりますと、ことしは、4月から今月(9月)16日までに、市が把握しているだけで、80件の目撃情報があるということで、すでに去年1年間の目撃件数27回のおよそ3倍となっています。また、目撃はしなかったものの、庭の柿や畑の梨を食べたあとがあるなど出没した形跡の報告も多く届いているということです。クマの生態に詳しい兵庫県森林動物研究センターの横山真弓 研究部長は「おととし 去年とドングリ類の実りが比較的よかったので、クマの個体数が例年より増えている。数が増えてくると春先の繁殖活動が活発になる影響で、今年は春から出没が増えてきている」と指摘しています。その上で「ことしはどんぐり類の実りが非常に悪い。14年前に、大凶作でクマが大量出没をして大変な年があったが、それに匹敵するくらいの大凶作で、ここまで大凶作という年はめったにない。ことしは14年ぶりにクマが広域に動き回る年になり、クマが人里の食べ物を狙ってくるおそれがあるので、人里に食べるものはない状況にして、集落の周辺にクマを近寄らせない対策を、しっかりやっていただきたい」と話しています。さらに「クマが出没する要因の7割が人里周辺の柿で、これをめがけてやってくる。野生のクマにとって柿は、一度に大量の糖分が摂取できる果物で、柿をめがけてたくさん熊が出没してしまう可能性がある。早めの収穫や枝打ちをするなど対応を急いでほしい。クマが冬眠するまでは警戒してほしい」と述べて対策を呼びかけています。
(有害鳥獣の捕獲に独自の奨励金制度:群馬)
野生鳥獣による農林業被害が増えている状況を受け、群馬県藤岡市は12日、有害鳥獣捕獲奨励金制度を創設し、県の2種類の奨励金に加え、市独自の奨励金を上乗せすると発表した。捕獲意欲を高め、新規狩猟者の掘り起こしにつなげる。
(クマの市街地出没、1万件超)
環境省は12日、クマの市街地出没が増える時期を前に、対策について意見交換する関係省庁連絡会議を開いた。ホームページでも定期的に公表している各種データを改めて報告。4~7月の出没件数の速報値は計1万704件で、過去最多の人的被害が出た昨年度の同時期(8536件)を上回ったという。7月までの捕獲は2471頭、4~8月の人的被害は56件58人(うち死者2人)だった。環境省によると、都道府県別の出没件数は、1993件の岩手が最多。839件の京都、746件の島根が続いた。人的被害は、秋田が9件、岩手、長野が各8件の順だった。青森、岩手で各1人が亡くなった。
(クマ出没過去最多ペース)
今年8月末までの全国のクマによる人身被害は58人(うち死亡2人)で、過去最多だった昨年度を下回ったと環境省が12日、明らかにした。ただ、7月末までの出没件数は過去最多。過去には9月以降に被害が急増した年もあるとし、警戒を怠らないように呼びかけた。同日、環境省や農林水産省、警察庁などが合同で会議を開いた。8月末までの被害数は今年度は58人、2023年度は71人、22年度61人、21年度49人。今年度が特に多いわけではなかった。被害は東北地方が多いという。一方、出没件数でみると、7月末までに今年度は1万704件。23年度は同時期に8536件、22年度は6315件、21年度は6967件などで、記録がある09年度以降は最多という。クマへの注目が高まったことで住民が敏感になっていることや、昨年度に親グマの捕獲数が増えたことで、歩き回る子グマが増えている可能性などが考えられるという。
(「二十世紀」2万5千個ペロリ、全滅で出荷断念の農家も:兵庫)
今年、クマの目撃が急増している新温泉町で、特産のナシがクマの食害により深刻な被害を受けている。主力の「二十世紀」を食べ尽くされて出荷を断念したナシ園もあり、生産者は「こんなことは初めて」とうなだれる。「全滅だ。1個も残っとらん」。新温泉町竹田のナシ園で生産者の男性(73)が、頭上のナシ棚を見上げて嘆いた。収穫間近だった二十世紀約2万5千個(約7トン)が平らげられ、果実にかぶせていた黄色い袋が辺り一面に散乱。摘果や袋かけなど、これまで手間暇かけて世話してきただけにショックも大きく、「(袋を)拾う気にもならない」と肩を落とした。
(農業被害相次ぐイノシシ「嗅覚は人間の1億倍から4億倍」有効な対策は?:秋田)
クマと同様に生息域の拡大が懸念されている、イノシシ。今年も春から各地で農業被害が確認されています。県は、イノシシをわなで捕獲するための講習会を開くなど、対策に乗り出しています。深刻さを増す農業被害の現状と、イノシシを捕獲する担い手の育成の現場を取材しました。梅雨が明ける前の7月中旬。取材を続けてきた猟友会のメンバーから連絡が入り、湯沢市の山に向かうと…。わなにかかっていたのは、野生のイノシシです。イノシシがかかった近くの畑を見てみると。収穫を間近に控えたジャガイモが、イノシシによって辺り一面掘り起こされ、食べられていました。湯沢市南部猟友会 高橋俊一さん「今年は多いと思うよ。去年の秋かなりうりぼう結構いたから」。022年に、エサとなる山の木の実が豊作だったことで、クマと同様に多くの子どもを産んだとみられるイノシシ。農作物の被害額は昨年度、県のまとめによりますと、950万円あまりでした。今年も春先から被害が相次いでいて、さらなる深刻化が懸念されています。かつて県内に生息していなかったイノシシの数を減らし、農業被害を抑えるには、捕獲する担い手の確保が欠かせません。県 自然保護課 長岐昭彦さん「くくりわなというのは、銃以外の捕獲ツールとして大変有効だということが西日本の方でも実績がございます」。県は今年度、猟友会などを対象にした、くくりわなの講習会を県内各地で開いています。全国でイノシシの捕獲などに広く用いられているくくりわな。イノシシがわなの板を踏み抜くと、バネがつながったワイヤーが瞬時に巻き付き、足をとらえる仕組みです。この日、横手市で開かれた講習会には、これまで20頭を超えるイノシシをくくりわなで捕獲してきた湯沢市南部猟友会の高橋俊一さんが講師に招かれ、イノシシの生態や、わな使用時の注意点などを伝えました。高橋俊一さん「桁違いの嗅覚持ってる。目はいいし、警戒心は強いし、足速い。箱わなには入りません。簡単ではない。クマなば意外と簡単なもんで」。イノシシを捕獲するために最も重要なこと。それは、臭いの対策です。「汗をつけない。ぽたっと一滴の汗で掛からないからなって言うから、いかに鼻がいいか。オレは徹底的にわなの臭いを消すこと。掛ける3日、1週間くらい前からもう自分の池に池漬けするのわな。わなと使うバネ全部。イノシシの嗅覚って、人間の何倍あるかというと大体1億倍から4億倍と言われています。嗅覚対策徹底的にやらないと、なかなかイノシシは捕獲できないと思います」。講習会では、実際にイノシシの目撃情報があった場所でわなの設置方法も紹介されました。横手市職員「こちらの湿地のところ一帯が掘り返されていまして、かなりの数来てるんじゃないかなということで、ブロック動かしたのもイノシシだそうです。ここ人歩けるようにブロックきれいに並べてたんですけども、掘り返されちゃって」。高橋さん「丁寧に見れば何本か獣道あるはずだから、そこ見つけられるかだ。良くここ掘られたからここにわなかけてくれっていうども、まず掛かる確率はほとんどないと思う。ずーっとこれ際全部見ていくな、基本的にどっから出入りしてるか」。イノシシに直径12センチ以下のくくりわなを踏ませるために大切なことは、イノシシが移動するルート・獣道を特定することです。被害があった場所の周辺を注意深く見ると…。素手で触れただけで人間の匂いを嗅ぎ分け、仕掛けたわなを避けて通るというイノシシ。わなを持ち運ぶ段階からゴム手袋が欠かせません。わずかな痕跡からイノシシの移動ルートを特定したら、わなを設置していきます。くくりわなへの理解を深めた参加者たち。今後、それぞれの地域でイノシシの捕獲などの対応にあたっていきます。県のまとめによりますと、昨年度、捕獲されたイノシシは238頭で、前の年度の3倍ほどにのぼっています。生息域を広げて数を増やしているとみられているイノシシ。農業被害を抑えるための取り組みが、県内でも進められています。
(ニホンカモシカ、ニホンジカに縄張り追われた?:兵庫)
約2年半前に兵庫県内で初めて確認された国の特別天然記念物ニホンカモシカについて「その後を知りたい」との要望が神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。記者は猪名川町で撮影に成功したが、出合えたのは一度きり。そこで県などに問い合わせると、既に死んでしまったものの、死骸を調べた県森林動物研究センター(丹波市)に聞くと、出没にはある理由が考えられるらしい。2021年12月、住民の目撃情報が相次ぎ、町教育委員会が1頭を確認した。当時は雄か雌かも分からなかった。翌22年2月に記者は住民情報をたどって捜し、山裾で草や木の葉を食べている姿を撮影した。同センターによると、死骸は23年2月、集落に近い山あいで見つかった。解剖すると、鼻先-尻の長さは97センチで、角に刻まれる年輪から19歳と推定された。3歳で成獣となるため「長寿」といえるが、発見時の体重は約19キロしかなく、痩せて衰弱死したとみられる。
(アライグマの農作物被害防ぐ、捕獲など学ぶ講習会:山梨)
アライグマによる農作物などの被害を防ごうと、生態やわなの仕掛け方を学ぶ講習会が18日、甲府市で開かれました。県が甲府市の県立図書館で開いた講習会には、市町村の職員などおよそ30人が参加しました。18日はアライグマの生態を研究する専門家などが講師として招かれ、農地や宅地に住むアライグマが畑のとうもろこしやもも、それにぶどうを好んで食べることや、妊娠や出産の時期にあたる3月から6月にかけて捕獲を強化すると、生息数を効率的に減らせることなどを動画を見せながら説明しました。そして、わなを使って捕獲する際には、果物やマシュマロなど、さまざまな種類の餌を試してみると効果的なことや、アライグマ以外の野生動物やペットが捕まる場合があるため、1日1回はわなの見回りを行う必要があることなどを実物を見せながら説明しました。県によりますと、昨年度県内で捕獲されたアライグマは前の年より35頭多い343頭で、年々、増加しているということです。県自然共生推進課の小野富夫課長は「捕獲に従事する人を増やす必要があるため、講習会を開きました。参加した人に必要な知識を身につけてもらい、捕獲に従事してほしい」と話していました。
(餌不足でクマが市街地近くに大量出没のおそ:石川)
クマの餌となる木の実の凶作が予想されることから、石川県は、今後、冬眠前のクマが市街地近くに大量に出没するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。県によりますと、ことしは9月9日までのクマの目撃件数が241件で過去最多となっていて、4月から5月にかけ、白山市と金沢市であわせて2人がクマに襲われてけがをしました。こうした中、クマは冬眠に備えるため、餌を求めて10月ごろから行動が活発になるとして、県は、木の実のなり具合を調べて公表しました。それによりますと、主要な餌であるブナの木の実は県内全域で「凶作」と予測され、クマが市街地近くに大量出没するおそれがあるということです。県は、クマの出没や被害を避けるためにクマを引き寄せる住宅の生ゴミやペットフードを放置せず、カキや栗などの果実は早めに摘み取るほか、隠れる場所になる下草などの刈り取りをすることを呼びかけています。また、山菜採りなど山の中に立ち入る場合は単独行動を避け、鈴などの音のなるものを持ち歩くことなどを呼びかけています。
(クマ対策の講習会「地域全体で環境整備を」:秋田)
市街地へのクマ出没が問題となっている秋田市新屋で、クマの生態や対策について学ぶ講習会が開かれ、講師を務めた専門家は「地域全体でクマが人里に立ち入らない環境をつくることが大切だ」と説明しました。秋田市の新屋図書館が、14日開いたこの講習会には、地元の住民など10人余りが参加しました。講習会では、クマの生態を研究している秋田県立大学の星崎和彦教授が講師を務め、去年のように山の中での木の実が少ない年は、クマが人が住む場所に多く出るとして、そうした状況は今後も再び起こる可能性があると指摘しました。その上で、「地域全体でクマが人里に立ち入らない環境をつくることが大切だ」などと述べ、行政や警察、学校に加えて、JAや町内会といった地域にいるすべての人たちが、クマに関する情報を共有し、対策を考える必要があると強調しました。また、星崎教授は、クマの被害を減らす対策として、日常的に人の気配のする場所をつくっていくことや、複数の人で行動すること、それに鈴を身につけるだけでなく、声も出して人の存在をクマに知らせることなども有効だと紹介しました。講習会に参加した秋田市の68歳の男性は「クマは来るなと言っても来てしまう。人里にクマを寄せ付けないための対策が大事だと再認識しました」と話していました。
(クマ被害多発、緊急パトロール:長野)
県内でクマによる人身被害が相次いでいることを受けて、辰野町では17日、クマの目撃情報が多い地域で緊急のパトロールが行われました。県内ではことしクマによる人身被害が相次いで発生していて、県は今月9日、上伊那地域など5つの地域に「ツキノワグマ出没警報」を初めて出して厳重な警戒を呼びかけています。こうしたなか、辰野町では17日、町の担当者や猟友会のメンバーなどおよそ10人が参加して、クマの目撃情報が多い地域を中心に緊急のパトロールを行いました。このうち、農作物が食い荒らされる被害が多くでている新町区のトウモロコシ畑では、比較的新しいクマの足跡が見つかり、参加者たちは捕獲用のわなの設置状況を確認していました。新町区の上島昌幸区長は「ことしは民家の近くまでクマが出てきている印象が強いです。作物を守るためにクマが隠れやすいところを減らして音を出すなどして対策したい」と話していました。県上伊那地域振興局・林務課の清水斉林務係長は「山の多い長野県は似たような地形が多いので、警報が出ていない地域の人も野生動物が出る場所では十分注意してほしい」と話していました。
(クマ出没増加受け対策マニュアル4年ぶりに改訂:福井)
ことし、県内でクマの出没が過去最多のペースになっていることを受けて、あわら市は、クマが出没した際の対応をまとめたマニュアルを改訂し、市内の公共施設で、自動ドアを手動に切り替えるといった具体的な対応などが盛り込まれました。ことしの県内のクマの出没件数は、8月末までで554件と過去最多のペースになっていて、あわら市では、県内の自治体で最も多い83件と、去年の同じ時期と比べて約2倍になっています。あわら市では、4年前、クマが出没した際の関係機関の連絡体制などを定めたマニュアルを作成しましたが、クマの出没増加を受けて対策を強化しようと、ことし、4年ぶりに改訂しました。今回の改訂では、クマが出没した際に市内の公共施設がとる具体的な対応として、公共施設の自動ドアを手動に切り替えることや、職員が施設内にいる市民を安全な場所に誘導することなどを新たに盛り込んだということです。あわら市は、「改訂したマニュアルをもとに今後も引き続き関係機関と連携しながら対策を続けていきたい。生ゴミを外に放置せず、車庫や倉庫の戸締まりをしっかりして日頃からクマの出没に注意してほしい」と呼びかけています。
(ヌートリア大和川沿いで拡大、わずか5年で源流域に:奈良)
奈良県の大和川沿いに大阪から東に「進撃」する特定外来生物ヌートリア(南米原産の大型ネズミ)の目撃情報が桜井市内で増え、市がホームページなどで注意を喚起している。大阪府境の県西部・王寺町で目撃され始めたのは2019年で、わずか5年で源流域に近い上流の奈良盆地南東部にまで生息域を広げたとみられる。桜井市農林課によると、同市三輪や金屋などの大和川での目撃証言が今年に入って急増。6月26日に「餌を与えないで」と注意を呼びかけ、捕獲檻を貸し出す情報を発信した。担当者は「どの辺りまで生息しているのかを把握したいので、目撃した人は市役所に通報を」と話している。ヌートリアの目撃情報を集める大阪市立自然史博物館の和田岳・主任学芸員によると、大和川水系では10年代中ごろから大阪府で目撃が増え、県内からは19年1月、王寺町の情報が初めて寄せられた。町はこの年、捕獲器で9匹を捕まえた。その後、佐保川など大和川支流で目撃され、23年には県南部の源流域に近い御所市蛇穴の葛城川から情報が届いた。県北西部の生駒市の竜田川のほか、天理市の布留川、香芝市の葛下川など支流で多くの目撃情報があり、生息域の拡大をうかがわせている。ヌートリアは大和川水系より淀川水系で早く生息域を広げており、県内では支流の木津川水系の奈良市東部や宇陀市などで10年代前半から目撃されている。
(eスポーツ団体の加盟を承認:日本ライフル射撃協会)
日本ライフル射撃協会は15日、東京都内で総会と臨時理事会を開き、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」参入を推進する「日本eshooting協会」を加盟団体として承認した。正式に傘下に入り、eスポーツを通じた普及を加速させる。日本eshooting協会は既に活動を始めている。国際大会が開催された場合は、日本ライフル射撃協会が日本代表を派遣する方針。
(「“ペーパーハンター”支援します」:千葉)
館山市内で、初心者のハンターが有害鳥獣を捕獲する際の支援サービス「イノカリ」が始まる。「わな猟の免許を持っているけれど、どうしたらいいかわからない」「技術を教えてほしい」など、いわゆる“ペーパーハンター”を全国的に募り、月額制で地元の猟師が活動を全面的にサポートする。「ライフスタイルに合わせた狩猟生活を支えるので、ハンターになりませんか」と呼び掛けている。このサービスは、市の地域おこし協力隊(獣害対策担当)を今年いっぱいで退任する松坂義之さん(56)と山田聡さん(53)が、退任後も地域に残って獣害対策に当たろうと、地域共同獣害対策推進協会を立ち上げて展開する。館山市内では、イノシシを中心とした有害鳥獣が年間約2000頭捕獲されている。有害鳥獣による農作物への被害は年々増えており、継続的に捕獲に取り組んでいる。捕獲作業には、許可を受けた有害鳥獣捕獲従事者が当たっているが、高齢化などで担い手が不足しており、今後は捕獲数が減ることが懸念されている。松坂さんによると、全国的に獣害が大きな問題となっている一方で、かつては全国で51万人いた狩猟免許の保有者が、近年は20万人ほどに減少した。だが、わな猟の免許取得者は、近年の狩猟ブームの高まりもあり、増加傾向にある。ただ、「狩猟する場所がない」「単独で猟を行うのは難しい」といった理由で、3割程度は狩猟経験が無いペーパーハンターだという。支援サービスは、こうした状況を踏まえて展開する。市内に在住していなくても、わな猟の免許を持つ人を「捕獲従事者」として受け入れ、活動してもらうことで、持続的な獣害対策につなげることが狙いだ。サービスでは、2人をはじめ、市、作名地区有害獣対策会が協力する。利用者は1人月額2万5000円程度でくくりわなの貸与や設置場所の提供、捕獲・解体などの作業で、全面的に手厚いサポートを受けられる。サービス利用者は、狩猟活動の範囲が館山市の作名地区に限定されるが、捕獲従事者として活動するため、狩猟税を納める必要がない。狩猟期間(毎年11月15日~2月15日)以外でも活動が可能で、年間を通して捕獲に当たることができる。有害鳥獣を捕獲した際には、報奨金ももらえる。松坂さんは「ハンターらの悩みを解決するとともに、地域における獣害対策につなげられれば。また先進事例を作り、この取り組みを市内の他の地域にも広めていきたい」と話している。申し込みは、すでに17日から開始しており、サービスの提供は11月ごろから始める予定。
(射撃競技の新施設誕生、若手狩猟者の育成へ:兵庫)
今夏に開催されたパリ五輪では「射撃混合10mエアピストル」で銀メダルに輝いたトルコのユスフ・ディケチ選手の姿が、『無課金おじさん』として話題に。そんなトピックもあって、いま注目を集めている射撃競技ですが、体験できる施設が、このたび兵庫県三木市にオープンしました。施設が作られた背景や概要について、場長の藤本恵一朗さんに話を聞きました。今年6月、三木市にオープンした「兵庫県立総合射撃場(ハンターズフィールド三木)」。誕生した経緯について、藤本さんは次のように明かします。「県では農作物や森林に被害を与える野生鳥獣たちへの対策に関して、独自に動いていましたが、10年ほど状況が横ばいでした。その理由としては、猟友会の高齢化や若手狩猟者の育成が遅れていることが挙げられます。当施設は、捕獲技術を総合的に学ぶことができ、狩猟者を確保するための拠点として設立されました」。射撃場内の広大な敷地では、「クレー射撃(トラップ・スキート)」「ライフル・スラッグ射撃」「エアライフル・エアピストル射撃」「ビームライフル・ビームピストル射撃」を体験することができるそうです。また、施設の一角にある「わなフィールド」では、県が所有する山を開放して、罠の仕掛け方から、けもの道の見分け方まで、学ぶことができます。特に人気がある棟は「クレー射場」。その理由について、藤本さんは「トラップとスキートが併設してあるのは、県内でここだけということと、最新の機械を導入しているので国際ルール、国内ルールどちらでも楽しむことができるということですかね」とコメント。小学生には、免許なしでも楽しむことができるビームライフルやビームピストルが人気で、7~8月は、夏休みということもあり、家族連れでの来場者が多かったそうです。今後の施設運営について、「狩猟者確保のための情報を発信するために、講習会や体験会を様々なバリエーションを実施したい」と、藤本さん。「猪肉や鹿肉などのジビエブームもありますので、処理加工室を活用して動物の捕獲から一連の流れを学べるようにしたい。興味を持っていただき、担い手の獲得につなげていければ」と述べていました。兵庫県立総合射撃場の営業時間は、4月~9月が午前9時30分~午後5時、10月~翌年3月が午前9時30分~午後4時。定休日は月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)と12月29日~1月3日の年末年始期間となっています。各種目の利用可能日や料金など詳細は、公式サイトに掲載されています。
(麻布大生、獣害対策学ぶ:島根)
島根県美郷町内にフィールドワークセンターを持つ麻布大(相模原市)の学生11人が町内に滞在し、獣害対策やジビエ活用を学んでいる。18日は山林で、農林業に被害を与えるニホンジカの捕獲方法などを教わった。
(ドローンを活用した獣害対策資材輸送の大規模実証実験に成功:大阪)
SRS Connect株式会社(野田有美社長、大阪市中央区)は、林業界にイノベーションをもたらす可能性を秘めた画期的な実証実験を実施しました。9月3日から10日にかけて、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社(北角強社長兼CEO、三重県松阪市)、株式会社玉木材(同社長、奈良県五條市)と連携・協力し、獣害対策資材のドローン輸送実験を行い、林業の未来に新たな展望をもたらしました。紀伊半島の山々では、鹿による深刻な食害被害が続出し、植林しても育たないという悪循環に陥っておりました。この被害から森を守るため、防獣対策資材の設置が必要でしたが、支柱や網など重量物の人力輸送は困難を極め、特に急斜面での作業は危険度が高く、多くの時間と多額のコストを強いられておりました。この難題に挑むべく、ドローン事業者と林業事業者のそれぞれの立場からの知恵を結集し、ドローンを活用した「新しい林業」の構築を目指し、奈良県五條市の山間部で実証実験を実施しました。その結果、輸送時間、機体の安定性、発着陸の安全性など、貴重なデータを収集することに成功しました。
(有害鳥獣がわなにかかるとメール通知、南房総市に都内企業が機材寄付:千葉)
山中に仕掛けたわなに有害獣がかかるとメール通知が入る「IoT(モノのインターネット)有害獣対策システム」の機材一式(約102万円相当)を、KDDIエンジニアリング(東京都渋谷区)が、千葉県の南房総市有害鳥獣対策協議会に寄付した。IoTは各機材間をインターネットでつなぐ技術で、同社は同技術を活用した課題解決型のビジネスの拡大を進めている。市内に設置された箱わななどにイノシシ捕獲センサーを取り付け、感知すると携帯電話にメールが届く。低消費電力で長距離通信が可能な無線通信技術を採用し、携帯電話ではエリア外となる山間部の捕獲状況も把握できるのが特徴だ。両者が協力し、わなに取り付けるセンサー8基、センサーからの電波中継機4基、電波を受信してメール発信する親機1基を使った実証実験が2021年9月~23年3月まで行われ、その間にイノシシ14頭、シカ1頭の捕獲が通知された。協議会によると「見回りの負担が軽くなり、利便性が高く、これからも使っていきたい」と捕獲従事者に好評だった。今年7月に正式に寄贈式が行われた。担当者は「機材を引き続き有効に活用し、捕獲従事者の負担軽減に努めたい。新規導入も検討する」と話す。
(イノシシ捕獲累計550頭超え:神奈川)
葉山町、逗子市、横須賀市にまたがる二子山山系で2013年頃から確認されているイノシシ。農業被害も出ており、「葉山町鳥獣被害対策実施隊」などによる捕獲活動が行われる中で、9月5日に累計で550頭目が捕獲された。24年度になってから29頭目。葉山町堀内の木の下交差点近くの民家の裏でわなにかかった。同隊の副隊長を務める三井修さん(65)によれば、最近は堀内や一色の住宅街にも出没し、庭が荒らされる被害が報告されているという。実施隊は修行中のメンバーも含め実働約45人。約300のわなを山中に仕掛けて奮闘するが、1年間に約100頭は生まれていると予想され、駆除数が追い付かない状況だ。三井さんは「実施隊も高齢者が多く、対応が厳しい。若いメンバーを増やすことで活性化を図り、捕獲数を増やしていきたい」と意気込む。危惧されていたイノシシによる人的被害も発生した。堀内在住の大学生、三木良太さん(21)は7月3日、南郷上ノ山公園でランニング中、二子山頂上付近で体長90センチメートルほどのイノシシと遭遇した。繁みから出てきたイノシシとの距離は約10メートル。出くわしたときの対処法も勉強していた三木さん。目を合わせたまま後ずさりして離れようとしたが、突進してきて一瞬で距離を詰められたという。とっさに左手でイノシシの目を抑え、右手で鼻の上部を掴み、右方向にいなそうとしたが、振り切れず約10分の膠着状態が続いた。反撃を試み、鼻の穴に指を入れて力いっぱい握るとイノシシは「キー」と悲鳴を上げた。その状態が5分ほど続き、ようやくイノシシは逃げていったという。三木さんは幸い傷は負わなかったものの、右肩の筋が違ったように痛み、当日の夜は寝付けなかったそうだ。「今回はぶつかることになったが、本来、突進を防げればけがもしないですむので、ゆっくり後ろに下がってください」とアドバイスを送る。
(クマ目撃情報をHPで公開:兵庫)
全国でクマの出没が相次ぐ中、豊岡市は市内での目撃情報などをまとめた「クマ目撃マップ」を作成した。市ホームページで公開し、例年出没が増加する秋に向けて注意喚起を強化する。
(ドングリ豊凶、ブナは各地でばらつき:長野)
林野庁中部森林管理局(長野市)は13日、県内国有林で実施したブナやミズナラ、コナラの堅果類(ドングリ)の豊凶調査結果を公表した。熊の餌になるドングリの豊凶は、里山への大量出没予測の目安となる。ミズナラとコナラは県内全域で「並作」以下。ブナは地域ごとにばらつきがある。
(ドングリ類の豊凶調査結果:兵庫)
森林動物研究センターが兵庫県下のドングリ類(堅果類)の豊凶調査を実施したところ、今秋のドングリ類の実りは、全体としては14年ぶりの「大凶」であることが判明しました。また、今秋のツキノワグマ(以下、クマ)出没数は、但馬地域や西播磨地域、丹波地域などのクマの生息地域の多くでは、過去5ヶ年平均の2~4倍になると予測され、冬眠前のクマが餌を求めて人里へ大量出没する可能性が危惧されます。一方、近年では、恒常的な出没や分布域も拡大傾向にあることから、これまで出没の少なかった地域においても、ハイキングや登山、キノコ採集などに出かける際はもちろん、人里やその周辺においても、クマの被害に遭わないように、十分な注意をお願いします。
(エゾシカ生態調査、HPでも情報呼びかけ:北海道)
室蘭市は市街地でのエゾシカ目撃情報の増加を受け、4、11の両日、八丁平など6地区で初の生態調査を行った。街への侵入経路や行動を把握し、捕獲の強化につなげるのが目的。地域住民から目撃情報を提供してもらう専用フォームも今月初めに整備し、10日間で約400件が寄せられた。効果的な対策を講じる取り組みを進める。
(クマ出没が去年上回るペース、対策会議で情報共有:富山)
富山県内ではことしもクマの出没が相次いでいます。富山市でも去年を上回るペースでクマが出没していることが12日わかりましたこれは12日、警察や猟友会を集めて12日開かれたクマ対策会議で富山市側が示したものです。これによりますと、ことしの富山市内でのクマの目撃情報は12日の時点で47件あり、去年の同じ時期と比較して2件増えています。会議では柿の木などの誘因物を早めに伐採することや、登山やキノコ狩りなどで山に入る際はクマが活発に活動する朝夕の時間帯を避け、ラジオやクマ鈴など音が出るものを持参するなどの対策を確認しました。ねいの里 間宮寿頼館長補佐「誘因物を除去するとかですね、生息環境管理ということで、潜む環境をなくしていくとか総合的に組み合わせながらですね、対策をして、なんとかクマと住み分けていくというのが重要かなと思ってます」富山市は秋の終わりにかけて冬眠を前にしたクマが食べ物を求めて最も活発になるとして注意を呼びかけています。
(クマ出没相次ぐ、高齢化などでハンター減:富山)
県内でクマの出没が相次いでいる。昨年は富山市で70歳代の女性がクマに襲われて死亡したほか、今年6月にも同市の高齢男性が大けがを負うなど、人身被害は深刻化。一方、クマを駆除するハンターは高齢化や報酬の問題で実際に活動する人員が減っている。「山の中の痕跡から獣道を見つけ、動物が何の目的でどれぐらいの頻度で通るか読み解き、わなを仕掛ける。その駆け引きが面白い」。7月27日、富山市八尾町島地の草むらで、わな猟の仕掛けを前に解説するのは、野生鳥獣の肉「ジビエ」専門の食肉処理施設「大長谷ハンターズジビエ」(富山市)代表の石黒木太郎さん(32)だ。「狩猟体験」と銘打ったイベントには会社員ら約15人が参加し、そのうちの11人は20~40歳代。参加者は県内で捕獲されたイノシシ肉でバーベキューを楽しんだ後、わなを動物から隠すコツや、使う道具など、石黒さんの詳細な解説に耳を傾けた。イベントは、猟友会員の高齢化や後継者不足などを背景に、狩猟の魅力や役割を伝えようと初めて県が開いたものだ。参加した富山市の会社員伊藤理絵さん(48)は「今までは狩猟を始める方法も分からなかったが、自分もできるかもしれないと思えた」と話した。県自然保護課によると、県内で銃やわな猟などの狩猟免許を持つ人は1427人。直近10年間で、狩猟免許を取得した人は増加しているが、県が目標とする1500人には届いていない。狩猟者の年齢別では、2023年度時点の狩猟免許所持者の約半数が60歳代以上だ。狩猟者の高齢化が進む一方で、クマによる人身被害は増加傾向にある。今年1月から8月までのクマの出没件数は225件で捕獲数は66頭。県内全域の推定生息数も約1460頭(18年時点)と、08年の約740頭から倍増している。人身被害は04年から18年までの15年間は年間平均4・5人だったが、19年以降は、20人に達する年もあるなど、平均6・5人まで増えている。同課の中島剛・野生生物係長は「人身被害を減らすには若く実働できるハンターの育成が急務だ」と力を込める。ハンターへの報酬の少なさも活動する人の少なさに影響している。富山市森林政策課によると、市からの要請に応じて出動した場合、1回あたり日当3000円が支給される。上限は1日3回までで最大9000円。これに加え、クマを捕獲できた場合、1頭5万円の報酬と弾代やガソリン代が支払われる仕組みだ。ただ、石黒さんは「毎回仕留められるわけではないし、命を張って一日中張り込むにしては、日当が安すぎる」と訴える。富山大の神山智美教授(環境法)は「狩猟に特化した専門集団を作るなどして、狩猟を職業として確立させる動きが必要。実際に現場で働ける人が増えるよう、報酬を上げるべきだ」と指摘している。
(保育園児がキジを放鳥:熊本)
西原村で、地元の保育園児がキジの放鳥を体験しました。キジの放鳥は、熊本県猟友会が、野生鳥獣の保護・繁殖活動の一環で毎年、県内各地で行っています。西原村での実施は初めてで、17日は、西原村と南阿蘇村にまたがる俵山の標高およそ300メートルの場所で行われました。地元の「にしはら保育園」に通う5歳と6歳の子どもたち35人が、多良木町の繁殖施設から運ばれてきた体長40センチほどのキジ25羽を優しく抱えて、空に向かって放ちました。園児たちは、大きく羽ばたいて飛び去っていくキジに向かって大声で「元気でね」などと声をかけながら見送っていました。キジは、国の鳥であると同時に西原村の村の鳥にも指定されていて、地元の山林や原野に生息しているため、年間を通じて見かけることができるということです。放鳥に参加した6歳の女の子は「羽がもふもふしてて可愛かったです。元気に育ってまた会えたらいいなと思いました」と話していました。熊本県猟友会阿蘇南部支部の岡村祥功支部長は「子どもたちにとっていい経験になったと思います」と話していました。
(イノシシの「集中捕獲」に乗り出す:千葉)
有害鳥獣による農作物被害が相次ぐ千葉市は16日、イノシシの集中捕獲に乗り出した。被害が深刻で出没情報が多い若葉区と緑区が対象。地元猟友会などと連携し、3カ月間かけてわなの増設を進め、生息域の拡大阻止を図る。市のイノシシによる農作物被害額は、令和4年度が331万2000円、5年度は551万円と、年々増加している。5年度は有害鳥獣被害全体の約45%をイノシシが占めた。落花生やイモ類が被害に遭うケースが多い。近年は市街地への出没も増えており、関係機関と協力した捕獲体制の強化を始めた。16日は、市農業経営支援課や猟友会メンバーら計6人が、若葉区内の出没地域でわなの設置作業を進めた。使用するのは、ワイヤで作った輪を獣道に仕掛け、それを踏んだイノシシの足を捕らえる仕組みの「くくりわな」。薄暗い林道でイノシシの通り道を慎重に判断し、効率良くわなを仕掛けていった。檻の中に餌を置いておびき寄せ、糸に触れると入り口の扉が閉まる「箱わな」も含め、若葉区と緑区ではすでに計約180基が仕掛けられているが、今回は若葉区内を中心に約70基を増設する。イノシシは繁殖力が強く、メスは年間平均4~5頭の子供を産むとされる。畑を荒らされるなどの被害を阻止するためには、電気柵の設置や草地の刈り払いとともに捕獲も重要となる。千葉市では昨年206頭を捕らえた。集中捕獲期間は12月14日まで。取り組みの成果が出れば、期間の延長や来年度の継続を検討する。市農業経営支援課の担当者は「右肩上がりにイノシシによる被害が増えている。わなの数を一気に増やし、さらなる生息域の拡大を防ぎたい」と話した。
(クマが住宅街に出現を想定:山梨)
今年度、山梨県内で確認されたクマの目撃情報は去年の2.5倍に上っています。住宅街にクマが現れたらどのように対応するか、警察とハンターらが連携した初めての訓練が行われました。訓練は大月警察署が初めて実施したもので、大月市や猟友会から約40人が参加し、住宅街にクマが出没したことを想定して行われました。会場は廃校となった小学校で、通報を受けて現場に駆け付けた猟友会のメンバーが花火で追い払おうとしました。しかしクマ(役)は逃げ出しません。そこで次の対応は…訓練会場のアナウンス: 「ハンターに猟銃の発砲命令が下されます」。関係者のとっさの判断で猟銃でクマを仕留めることを決め、安全確認を行ったうえでハンターが建物の2階から発砲する想定の訓練をしました。「バン」と発砲の合図の掛け声がすると…クマ(役)が倒れました。大月警察署 平山幸比佐 生活安全課長: 「警察も今回初めての訓練となりますので、その中で手探りでやってきたので、訓練を重ねていくことによって、素早く対応できるよう今後も続けていきたい」。今年度県内で確認されたクマの目撃情報は117件で、去年の同じ時期の2.5倍に上っていて、警察はクマを見つけた際は、その場を離れ、必ず警察や市町村に通報するよう呼びかけています。
(クマの目撃相次ぐ、地元の猟友会がパトロール:長野)
長野市松代町でパトロールする地元の猟友会ブドウ畑で死んでいるツキノワグマが発見された長野市松代町で15日朝、地元の猟友会がパトロールを行いました。クマの目撃が相次ぐ長野市松代町では、地元の猟友会がパトロールを行いました。畑や山沿いを車で回り、千曲川沿いの畑ではクマのものとみられる足跡が見つかりました。県内では8月、クマの目撃が350件、これまでに人身被害も10件11人と相次いでいて、5つの地域に「ツキノワグマ出没警報」が出されています。県や猟友会では朝夕の行動は控えるなど厳重な警戒を呼び掛けています。
(地球上でも珍しい「クマのすむ首都」:東京)
今年もクマによる被害が相次いでいる。首都圏とは関係が薄いと思う人も多いかもしれないが、東京は世界でも珍しい「クマのすむ首都」でもある。生息地は多摩地域の西側に限られるとはいえ、秋には登山や紅葉狩りに訪れる人も増える。一方、クマは冬眠に備えて食欲が増し、餌を求めて人里に現れる危険性が高まる。クマの出没が増えている都内の現場を取材した。「ダンッ、ダーン」。今月6日朝、東京都あきる野市の山あいで、空港で鳥を追い払うためなどに使われる煙火の大きな音が響いた。警察や市役所、猟友会などによる合同訓練の一こま。市では今年、民家近くでクマの目撃情報が相次いでいるため、都内で初めて関係機関が連携した訓練を実施した。参加者は約50人。クマに襲われた人の救護やクマの追い払い、防災無線での警戒呼びかけなど、いざというときの手順を確認した。市内では訓練前夜にも民家にクマが現れ、防犯カメラで撮影された。6月には民家近くに現れたクマが捕獲されている。同市などを管轄する警視庁五日市署管内では1~8月、クマの目撃や痕跡に関する情報は31件で、昨年同期の約5倍に上る。「庭の木に登って果実を食べた、生ごみをあさっているクマを見た、という情報もある。生活を脅かす事態となっている。迅速、的確に対応しないといけない」。訓練でこう話した五日市署の千手教一署長にも警戒の色がにじんだ。訓練が行われた場所から約1キロにあるJR武蔵五日市駅。拝島駅とを結ぶ五日市線の終着駅で都心からは約1時間。山に囲まれ緑豊かだが、周辺には住宅地もある。改札には「クマ出没注意!!」と書かれた立て看板があった。近くには渓谷や格好のハイキング道がある。そのガイドが書かれたパンフレット置き場や観光案内所、バス停など、駅や周辺の至る所に注意を促すポスターが張られていた。「毎日のようにクマの目撃情報が市からメールで送られてくる。ここに住んで50年ほどになるが、去年までクマの心配なんてしたことはなかった。毎日不安です」。今年6月、駅から徒歩約5分の自宅脇の川沿いに、親子連れのクマがいるのを娘が目撃した藤原和代さん(72)が話す。あきる野市から藤原和代さんにメールで送られたクマの目撃情報庭には柿の木があり、例年、干し柿にしていた。しかし、今年はクマが食べに来てはかなわないと、青いまま全てもいで捨てた。「近くにクマがいるのは知っていたが、山深い場所の話でよそ事だった。今や何か分からない動物の鳴き声を聞くと怖い。夜もなるべく一人で歩かないようにしている」と言い、身近に出没するクマへの恐怖が高まっている様子だった。クマを目撃した人にも話を聞くことができた。藤原さん宅から、川の上流へ約500メートルほどの場所に住む須崎保さん(72)も6月、自宅横の川に親子連れのクマがいるのを見た。「家のすぐ横なんで驚きましたよ。クマは動物園にいるもんだと思っていたから」。今は朝夕の薄暗い時間帯には外出しないようにしている。「この辺りはやぶや林があって、人からは獣が見えにくい場所がたくさんある。万が一のことがあったら嫌だよね」。環境省によると、全国でのクマの出没件数は本年度、4~7月で1万704件に上り、過去最多ペース。都内でも五日市署管内に限らず、増加傾向にある。同省によると、都内の出没件数は4~7月の4カ月で126件を数え、昨年度全体の114件を既に上回った。都は市街地での目撃情報が目立ち始めたため、2020年度に頭数調査を行ったところ、多摩地域に約160頭の生息が推定された。出没情報などは首都圏中央連絡自動車道(圏央道)より西側に集中している。昨年度、本年度(9月13日現在)とも都内で人的被害はないが、本年度は11頭を捕獲している。都の担当者は「頭数が格段に増えたとか、都の東側に生息域を広げているという認識はない。絶滅が危惧されており、基本的には保護する対象。クマと人が出合わないようにし、共存共栄を図っていく」と話す。クマを捕獲する訓練をする猟友会メンバーや警察官現状を専門家はどうみているのか。奥多摩でツキノワグマの調査をしている東京農工大の小池伸介教授(生態学)は「全国的な傾向と同じで、生息域は確実に拡大している」と都とはやや異なる見解を示しつつ、「圏央道より西側の山や森にはクマがいると考えていい」と話す。「今後、多摩川沿いなど意外な場所にクマが出ないとも限らない」と予測。クマと人が出合わないようにするために森と住宅街を分ける緩衝地帯を設ける「ゾーニング」の重要さを説く。「山に分布を押し戻しておかないと、民家の裏山にクマがいる状態になってしまう」。小池氏は「都内の市街地に出没すれば、大きな人身被害が出る可能性はある。今のうちに対策を講じておいたほうがいい」と警告する。また、都内のクマは、関東圏にまたがる山系に生息する一群なので、広域の自治体が連携した対策も必要だと訴える。さらに、「来年こそ危ない」と言うのは、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦氏。米田氏によれば、今秋はドングリやブナなどの生育が平年並みの予想で、人里への出没は極端に増えないとの見立てを語る。一方、問題行動を起こしやすいとされる、来年2歳になるクマの数が全国的に多いとみている。「2歳のクマは好奇心が強い一方、成獣ほど警戒心がなく人里に出没しやすい。ドングリなどの凶作と2歳のクマの数が多いと事故が増える。来年は都内の平野部で目撃されるクマも出てくるかもしれない」。では、どんな対策が有効か。参考になる例として、長野県軽井沢町を挙げるのは、地理学の分野から人と野生動物の共存を探る研究をする、岐阜大の橋本操准教授だ。同町では、誘因物となるごみ管理の徹底、電気柵や草刈りによるゾーニング、ベアドッグによる追い払いを行っている。また、町内の小学校で共存を学ぶ講座を開き、情報発信にも力を入れる。10年以上、人がいるエリアでの人身事故は起きておらず、駆除も昨年はゼロに抑えられた。橋本氏は「クマ対策はメリットを理解してもらいづらく、実際に被害が出るまでなかなか進まない。しかし、被害が起きてからでは遅い。都内でも身近な問題と受け止めてほしい」と言い、自治体と地域住民が一体となって対策を行う重要性を強調する。「対策は地域ぐるみで行わなければうまくいかない。個人や地域の一部の努力だけでは限界がある。自治体の予算措置も必要だ。自然災害と同じで、野生動物の対策には自助、共助、公助の三つが重要になる」。10年余り前、多摩地域の山を時々歩いていた時期がある。当時はさほどクマを意識していなかった。今振り返り、どこかにいたのかと思うと、ちょっとゾッとする。今年はクマの出没も夏の暑さも記録的な様子。身近なところで、自然環境の変化を感じずにはいられない。
(「サル撃退法」学ぶ:福岡)
福岡市などで住民が野生のサルに襲われけがをするなどの被害が相次いでいることを受け、県はサルの撃退法を学ぶ市町村担当者向けの研修会を福岡市で開いた。参加者はサルを追い払うための大型花火を実際に使うなどして効果的な方法を学んだ。福岡市や宮若市、行橋市、苅田町など9市町の15人が参加し、県猟友会の北原正利副会長(84)=県猟友会小倉南支部所属=が講師を務めた。北原さんは、サルは記憶力が良く「家庭菜園がどこにあるか知っており、野菜の収穫期も頭の中に入っている」などと紹介。かむ力が強いことや6~7メートル跳ぶ能力があることなども説明した。
(春日俊彰、クマ被害の最前線に迫る)
お笑いコンビ・オードリーが、日本テレビ系『news every.』のスタジオで自身が取材したことを語り合う“おしゃべり報道番組”『news オードリー』が、16日に放送される(後3:50 ※関東ローカル)。オードリーが今ホットなニュースの現場取材へ。日本テレビ報道局といっしょに新しい「報道番組」を作った。独自の視点を持ち、世の中と向き合うことでネタをみつける若林正恭、どんな現場にも飛び込み、自分なりの“考え”を体得していく春日俊彰。そんな2人が『news every.』のスタジオで、今考えるべきニューストピックに関して「取材を通して感じた素直な想い」「観てきた事の自分なりの解釈」を“おしゃべり”する。通常の報道番組とは一味違う、オードリーのお茶の間サイズのおしゃべりを通して「遠くの出来事」を「自分ごと」に変える「おしゃべり報道番組」となっている。春日が密着するのは、全国で増加するクマ被害の最前線。昨年、クマによる人身被害が過去最多を記録した中、特に被害が深刻な東北の町を訪れ、猟友会のクマ対策に迫る。罠の設置や被害拡大の原因、人と自然の共存について現場から伝える。昨年度、秋田県内でのクマ被害は過去最悪で、70人がケガをした。これは平年の約6倍。そんな中、春日は、地元の熊獲り名人の元を訪れた。名人は地元猟友会のメンバーで、クマの毛皮を見せてくれ、その大きさに驚く。その後、春日は名人と一緒にパトロールに出発。名人が毎日パトロールを行っている罠の場所に向かう途中、クマ対策としてクマ鈴とクマよけのスプレーを持たされた春日。ピンク色の洋服を着ている春日は目立って襲われないか心配しながらも、名人と共にパトロールを続けた。人に慣れた「アーバンベア」が増えており、小・中学生にはクマよけの鈴が無料配布されているというこの町。クマ注意ののぼりがいたるところに設置されている。名人によると、これらののぼりは実際にクマが出た場所に設置されているとのこと。春日は街中にクマが出没する現状に驚きながらも、住民へのインタビューを行い、クマが生活圏に出ることの恐怖を感じた。クマによる農作物被害は昨年度約1億3000万円、これは過去5年の平均の約10倍以上。農家にとってクマ被害は死活問題。春日は、猟友会の活動やクマの捕獲方法についても詳しく取材。猟友会のメンバーと共にクマの痕跡を探し、リンゴの木に残された爪痕やかじられたリンゴを発見した。名人によると、クマは山にエサが少ないため、果樹園にやってくるという。春日俊彰「手ごたえしかなかった。単にクマの取材をしたというだけではなく問題提起まで出来た。まさに報道だった。番組を見終わった後に見た人の心に何かを残すVTR、そして私のおしゃべり。120点だった。たまにではなく、定期的にやった方がいい。次回もあれば、どこにでも行くし、何でもやる」。
(永野芽郁「クレー射撃かっこいいなと」)
永野芽郁さん(24)が、金メダル級のナレーションを披露するヘアブランドの新CMが公開されました。今月25歳の誕生日を迎える永野さん。今後挑戦したいことを聞かれると、こう話しました。永野さん「クレー射撃をやりたいです!クレー射撃、かっこいいなと思って。25歳はいつもより少し自分の時間をとれる気がする。趣味を広げていきたいです!」
(連続襲撃事故発生も、“忠告”聞かず山菜採りに入山しようとする人たち)
近年、全国各地でクマが人を襲う事故が多発している。環境省によれば、昨年(2023年)のクマによる人身被害件数は198件で、統計開始以来もっとも多かったという。被害に遭った人々は、いかにしてクマに遭遇し、何を思ったのか――。本連載では、近年の事故事例を取り上げ、その実態に迫る。第3~5回目に紹介するのは、2016年に秋田県鹿角市(かづのし)で山菜採り中の人たちが、わずか20日ほどの間に次々とクマに襲われ、複数の死者も発生した連続襲撃事故。今回は、タケノコ採り中に至近距離でクマと遭遇しながら、奇跡的にかすり傷ひとつ負わなかった男性と、一連の山菜採り連続襲撃事故の“その後”を追う。(最終回)※ この記事は、山登りやアウトドアのリスクについて多くの著作があるフリーライター・羽根田治氏による書籍『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』(山と渓谷社、2017年)より一部抜粋・構成。クマと対峙していた時間(編注:タケノコ採り中にクマと遭遇した男性が、即席のタケ槍でクマを撃退するまで。関連記事【#4】参照)がどれぐらいだったのかは、よくわからない。自分では30分にも1時間にも感じたが、実際は10分か15分ぐらいだったのではと見ている。その間、1歩たりともその場を動かなかった。クマは一度も攻撃を仕掛けてこず、立ったままずっと睨み合っていた。「感じていたのは恐怖感だけでした。井上陽水じゃないけど、まさしく『氷の世界』でしたね。成獣よりもひとまわり小さな若いクマだったので、たぶん向こうも人間が怖かったのだと思います。ある程度歳をとったデカいクマだったら、一気に畳み掛けてきただろうから、私もお手上げだったでしょう。だから運がよかったとしか言いようがありません」自分の車の近くまでもどってくると、朝、パトカーが停まっていたところに何十人もの人が集まっているのが見えた。どうやら近くに車を停めていた顔見知りの男性が行方不明になっているらしく、これから捜索隊が山に入るようだった。そこへ軽自動車がやってきて自分の車のそばに停車すると、3人のお婆さんが降りてきた。すぐに3人は山に入る身支度を整えはじめたので、袴田は「今から山に入るのか。これはヤバいな」と思い、すぐに止めに入った。「今、クマと遭遇して、やっと逃げてきたところだから、山には入らないほうがいい」。そう忠告すると、ふたりは「わかった。やめる」と言ったが、ひとりだけが聞き入れようとしなかった。「クマはどっちに行ったんだ」と尋ねてきたので、「あっちのほうに行った」と答えると、「じゃあこっちへ入る」と言う。さすがに袴田も呆れてこう言った。「あんた、死にたいのか。孫にも会えなくなるんだよ。それでもいいのか」。それでようやく「うーん、じゃあやめようかな」となったので、続いて捜索隊が集まっているほうへ歩いていって、「さっきクマと遭遇したばかりだから、うかつに入っちゃ危ないよ」と告げた。それを聞いて一時的に捜索にストップがかかったが、しばらくすると開始され、捜索隊が山に入っていった。それから3日後の5月29日、袴田が襲われたのと同じ田代平の山林で、50代の息子とふたりでタケノコを採るために入山した78歳の女性が、しゃがんでいたところを背後からクマが近づいてきて、臀部を噛まれるという事故が起きた。 女性はとっさにクマの頭部を蹴って逃げ、息子が即席の棒を手にして応戦。近くに停めてあった車の中に逃げ込んで事なきを得た。それでもクマはしばらく車のそばにつきまとっていたという。そしてその翌日には、前日の現場近くで袴田と顔見知りの行方不明の男性が遺体となって発見された。やはり遺体にはクマによる食害が認められた。さらに6月10日、2日ほど前に山菜採りで入山したとみられる74歳の女性の遺体が、前日の現場近くで見つかった。この遺体にもクマによる食害が認められ、同日午後2時ごろ、現場付近で発見されたクマが地元の猟友会によって駆除された。 クマは体長130センチほどの雌の成獣で、解剖の結果、胃の中から人間のものと見られる肉片が採取された。ただし、それが女性の遺体と一致するかどうかまではわからなかった。雌グマが駆除されたことによって、秋田県鹿角市におけるクマによる一連の人身事故は終決したものと思われた。このクマの頭部や鼻には、複数の白い傷が認められた。袴田が遭遇したクマの顔にも、ナイキのマークのような白い傷があったという。だが、駆除された雌グマの写真を確認した袴田は、「傷の数も多いし、顔形も毛の色も違っている。私が襲われたクマではないと思う」と述べている。また、6月30日には、十和田大湯大清水にて両親と3人でワラビ採りをしていた54歳の男性が、2頭の子グマを連れた雌グマに襲われて負傷するという事故も発生した。この子連れグマは、いまだに駆除されていない。人間とクマとの共存を目的として活動する日本クマネットワークは、事故後に現地調査を行ない、その結果を報告書にまとめた。これによると、「駆除された雌グマが確実に関与したと考えられる事故は、6月10日に発見された74歳女性の事例だけで、この雌グマとは別に大型の個体が事故に関与していた可能性も否定できない」としている。以下はその報告書からの引用である。〈これらのことから、攻撃、食害共に複数のクマが関与している可能性は否定できない。同様に、射殺されたメスがすべての攻撃と食害に関与したという仮説も否定できない。捕食を目的にした襲撃が複数のクマによるものか、1頭の個体によるものかを明らかにするには、事故直後の現場やご遺体から体毛などの加害グマの遺伝情報を含んだサンプルの採取が必要である。しかし、そのようなサンプルは得られていない〉
(イノシシの目撃が急増、通報件数は去年の3倍:香川)
イノシシの目撃がことし、急増しています。高松市内での先月までの通報件数は、去年の同じ時期と比べて3倍も多くなっていて、けが人も出ていることから、市が注意を呼びかけています。高松市によりますと、ことし4月から先月までのイノシシに関する通報件数は120件でした。去年の同じ時期と比べて3倍も多くなっているほか、過去5年間の平均と比べても、およそ7割、増えているということです。特に多いエリアが、香川町、屋島、峰山で、それぞれの通報件数は、過去5年間の平均と比べると大幅に増加しているということです。イノシシによる被害も報告されていて、ことし7月21日には、屋島の登山道で80代の男性がかまれてけがをしたほか、今月1日にも、牟礼町で釣りをしていた25歳の女性がイノシシに衝突されて転倒し、けがをしました。イノシシの目撃が急増している背景について、野生鳥獣対策連携センターは「個体数が増加して、野山のエサが減少したことにより、人里に出没するようになったことが推測される」としています。市は、▽イノシシを発見した場合、何もせず放っておくことや、▽ゆっくりと後退し、静かにその場を立ち去ること、それに、▽威嚇したり、追い払ったりしないことを呼びかけています。
(駆除されたクマ「ナンバー18」の子2頭か:北海道)
札幌市西区の三角山付近で13日午前0時頃、自然歩道に設置された監視カメラに2頭の若グマが映った。12日に駆除されたヒグマの子とみられ、市は13日夜、三角山の自然歩道の入り口3か所を閉鎖した。今季3度目で、2週間ほど閉鎖して出没状況を確認する。市は12日早朝、西区小別沢の緑地に設置した箱わなにかかった推定14~15歳のメス1頭を駆除した。2022年に巣穴調査中の男性2人を襲ったクマと同一の可能性があり、市は通し番号から「ナンバー18」と名付けて警戒を続けていた。駆除されたクマは親子3頭で行動していた。子2頭は推定1歳半~2歳くらいの若グマで、体長は推定1・2メートル。親離れしていてもおかしくない大きさという。2頭のうち1頭はオスとみられる。市は、2頭は三角山付近で生まれたとみている。オスはメスと比べて、生まれた場所から離れていく習性があるという。秋元克広市長は13日の定例記者会見で、「2頭が周辺にとどまるのか移動するのか、状況を見ながら対策を検討する」と述べた。
(「イノシシの個体数が増加し、野山の餌が減少」:香川)
香川県高松市は、イノシシが出没したという通報の件数が8月までに急増しているとして注意を呼びかけています。高松市によりますと、今年8月までのイノシシ出没の通報件数は120件と、直近5年間の平均の7割増となっていて、通報件数が同じ時期で40件と少なかった去年の3倍にまで増えています。高松市内では、特に香川町、屋島、峰山で通報件数が増えているということです。7月21日には屋島の登山道で、男性がイノシシに指とふくらはぎを噛まれ、また今月(9月)1日には牟礼町で夫婦で夜釣りをしていた女性がイノシシに体当たりされ転倒してけがをするなど人身被害も2件発生しています。野生鳥獣対策連携センターでは、「昨年度は野山に餌が豊富にあったため、イノシシがあまり人里に出てこなかったが、今年度は個体数が増加し、野山の餌が減少したことにより、人里に出没するようになった」と推測しています。
(「車とイノシシが衝突した」国道18号脇からイノシシが飛び出し:新潟)
新潟県妙高市で15日、走行中の乗用車がイノシシと衝突する事故がありました。運転手と同乗者にけがはないということです。事故があったのは妙高市田切の国道18号上です。警察によりますと15日午前4時半過ぎ、長野方面から妙高市街方面へ走行中の乗用車の運転手から「車とイノシシが衝突した」と警察に通報がありました。運転手の話では、前方左手の道路脇からイノシシが飛び出し、道路上で一瞬止まったところに衝突したということです。乗用車は右前部のバンパーが損傷しましたが、運転手と同乗者1人にけがはなく、イノシシはその後、東方向に走り去ったということです。現場から80メートルほどの距離には民家もあることから、警察は市役所と連携して住民へ注意を呼び掛けています。
(玄関前にクマ仁王立ち、目撃多発:東京)
東京都内の住宅に設置された防犯カメラには、玄関前にクマが現れ、仁王立ちして家の中に入ろうとしている様子が捉えられていた。今年は、東京都内でもクマの出没件数が急増している。北海道音威子府村で5日、突然、道路の脇から飛び出してきたのは体長2メートルほどの巨大なクマ。衝突の勢いで、ボンネットに乗り上げた後、茂みの中に走り去って行った。東京・あきる野市の住宅に設置された防犯カメラの映像では、何かを物色するように玄関先をうろつくクマが捉えられていた。クマは仁王立ちになり、家の中を覗き込む場面もあった。さらに、別の場所でもクマは辺りを伺いながら、道路をゆっくりと歩いていく。この場所は、多くの人が利用する郵便局の前だ。東京都によると、今年4月から先月にかけてあきる野市でのクマの目撃や痕跡に関する情報は50件に上り、去年のおよそ7倍になっているという。多くの目撃情報が寄せられているあきる野市・深沢地区では「ビワの木にクマがいた」という目撃情報があった。京都府京丹後市では、小学校のすぐ横にクマが現れ、街は恐怖に包まれていた。地元猟師 宮本敏宏さん「学校のそれこそ歩いて1分ぐらいの所ですね。本当に生活圏のど真ん中ですね」。街の中心地にまで堂々と姿を現し始めたクマ。罠を設置し、7日後にようやくクマが捕獲された。これでひと安心と思いきや、その翌日には、なんと同じ場所に別のクマの姿が見られた。旬を迎えたモモ畑にも現れると、木の上に登り、収穫前のモモを我が物顔でむさぼるクマ。この畑でもクマを捕獲したが、その日の夜には、また別のクマが姿を現したという。地元猟師 宮本敏宏さん「この桃園の農家は廃業を決意したんです。クマ被害が決定打になって、『やめる』と言っていたので、悲しかった」。秋田県大仙市では、広さ4ヘクタールの畑に大粒のクリが実り、収穫の時期を迎えていた。早朝、神岡縄文農園を訪ねた。農家の人たちが手にしていたのは、クマよけのロケット花火や爆竹だ。去年9月、クリ畑の周辺で目撃され始めたクマ。神岡縄文農園の高橋徹代表は、クマの行動にある異変を感じていた。以前までは、クリ畑を素通りしていたクマ。それが、去年あたりからこのクリ畑を餌(えさ)場にし始めたという。1日3回以上、ロケット花火や爆竹を鳴らし、クマとの恐怖と闘いながら収穫作業が行われる。今年のクリは例年にないほどの豊作で、その分クマの気配も多く感じるという。農園では電気柵も設置し、クマ対策の費用に数百万円がかかったという。廃業することも頭をよぎるほど、状況は深刻だ。兵庫県養父市では、車に襲い掛かろうとするクマの姿が目撃された。ゆっくりと近づいてきたクマは、車との距離が数メートルとなった次の瞬間、突然仁王立ちになった。首を左右に振りながらこちらを見つめ、まるで威嚇しているかのようだ。クマと出くわした新聞配達員の長島敏行さんは「さすがに立ち上がった時には、ちょっと怖いなという思いがありました」と話した。
(17頭のイノシシとウリ坊が道路を横断:岡山)
岡山・玉野市で8月、イノシシの大家族が道路を横断する瞬間を、走行中の車が撮影した。夜道に突然、17頭ものイノシシが現れたという。同乗していた子どもは喜んだ一方、撮影した家族は人里との近さから獣害が起きないか懸念している岡山・玉野市で8月14日、道路を走行中の車から撮影されたのは、大家族のイノシシが長い列をなして道路を横断する瞬間だ。道路の端から次々と現れる大きなイノシシと小さなウリボウたちは、なんと17頭にもおよんだ。現れたイノシシたちに、車に乗っていた子どもたちは「えーすごいすごい」と驚きの声をあげ、「イノチチ~」「イノシシの大行列だぁ~」と喜んでいた。子どもが喜ぶ一方、イノシシの大行列を撮影した家族は、「子どもはすごく喜んで、ナイトサファリのような感じで大騒ぎして喜んでいたんですが、民家も近い場所なので怖いなっていうふうに思いました」と複雑そうだった。
(ツキノワグマ親子捕獲、ニホンジカ用のわなに2頭:静岡)
12日午前6時半ごろ、富士宮市人穴の林で、ツキノワグマの親子2頭がニホンジカ捕獲用のくくりわなにかかっているのを地元猟友会が発見した。2頭とも麻酔で眠らせ、富士山麓の山奥に放った。捕獲現場は国道139号上井出インターチェンジから北に約5キロの林で、周囲には牧場や養鶏場がある。わなは農作物の食害対策として市の許可で設置されていた。林に入って10メートルほどの場所で子グマが、さらに約10メートル奥で母グマがわなにかかっていた。母グマは推定4~5歳で全長122センチ、体重34キロ。耳にはタグが付いていて、過去にも錯誤捕獲されている個体だと判明した。子グマは全長83センチ、体重10キロで、柴犬とほぼ同じ大きさだった。捕獲場所ではわなにかかっていない別の子グマも発見された。市は同報無線で注意を呼びかけた。西富士山麓猟友会によると、担当する市北部での錯誤捕獲は今年で12、13頭目の確認。6月には民家にほど近い場所でも発生した。藤浪庸一会長は「今年は特に頻発している」と話す。麻酔の専門業者によると、まもなく冬眠に備えて食糧を探す時期に入るという。市の担当者は「食べ物を屋外に放置しないなどして遭遇に注意してほしい」と呼びかけている。
(「シカ」が駅近くの線路に:長野)
18日朝、長野県松本市の松本駅前にシカが出没し、その後、線路わきで捕獲されました。松本駅周辺では、7月にも1頭が捕獲されるなどシカの出没が相次いでいます。JR松本駅近くの線路わきに集まった警察官やJRの社員。その視線の先にいたのは、1頭のシカです。フェンスに挟まれるように座り込んだシカ。近くを電車が通っても怖がる様子はありません。警察によりますと、18日朝7時半すぎ、松本駅のお城駅口周辺で「シカを見た」と複数の通報がありました。その後、通行人が線路わきにいたところを発見しました。同一の個体とみられています。午前10時半過ぎに、市から要請を受けた獣医師が現場に到着。そしてー。麻酔で眠らせて捕獲しました。シカは体長約1.5メートルのメスで5、6歳くらいの成獣だということです。市によりますと、シカは大きなけがはなさそうだったことから山に返したということです。松本駅周辺では今年シカの出没が相次いでいます。6月にもお城口でシカが目撃されていて、7月には駅近くのマンション予定地で子ジカが捕獲されました。市は、川伝いに移動して駅の近くまでシカが来ている可能性が高いとしていて、「シカを見かけてもエサをあげずにそっと見守り、市や警察に連絡してほしい」としています。
(JR豊肥線で列車がシカと衝突:大分)
JR九州によると、17日午前7時25分現在、豊肥線竹中~中判田で列車がシカと衝突した影響で同線のダイヤが乱れている。同9時10分現在、通常運行に復旧した。
(クマの目撃が相次いだ秋田市のゴルフ場の近くでクマ1頭を捕獲:秋田)
クマの出没が相次いでいた秋田市のゴルフ場の近くで13日にクマ1頭が捕獲されました。秋田市新屋のゴルフ場では9日以降、体長70センチから80センチほどのクマの目撃が続いていました。秋田市はゴルフ場の近くに箱わなを設置するなどして周辺の警戒にあたっていたところ13日の午後に近くを散歩していた人が箱わなにクマがかかっているのを発見したということです。市が確認したところ体長90センチほどのクマ1頭が捕獲されました。ただ、1度に2頭のクマを見たという目撃情報も寄せられていることから、市ではまだ他のクマがいる恐れがあるとして箱わなの設置を継続し周辺の住民に警戒するよう呼びかけています。
(JR福北ゆたか線で列車がシカと衝突:福岡)
JR九州によると、16日午後7時54分現在、福北ゆたか線は筑前大分~九郎原で列車がシカと衝突した影響で遅れが出ている。
(貨物列車がシカと衝突:群馬)
JR東日本高崎支社によると、上越線は13日午後9時半ごろ、岩本―沼田間を走行していた下り貨物列車(16両編成)がシカと衝突した。この影響で、同線は渋川―水上間で一時運転を見合わせた。上り電車1本に30分の遅れが発生し、乗客約10人に影響した。
(ジビエの魅力、シェフら語る:北海道)
エゾシカやヒグマなどの道産ジビエ(野生鳥獣肉)の利活用を目指す「北海道ジビエ・狩猟フォーラム」が17日、札幌市内で開かれた。ハンターや料理人ら4人が登壇し、ジビエの魅力や活用への課題について講演した。
(エゾシカ革製品、肌なじみ良し:北海道)
エゾシカの革製品を製造販売する「24K」が、2003年に工房を設立して以来初となる直営店「24K YLM(イルム) Sapporo」を9月1日、札幌市中央区南9西18にオープンしました。高瀬季里子社長(46)は、「オンラインでは伝わらないエゾシカ革の良さを体感してほしい」と話しています。
(備後ジビエ製作所を運営するBINGO、豚熱の影響を受け新たに中古車の買取・販売事業を開始:広島)
広島県内でジビエの処理施設として広く認知されている備後ジビエ製作所を運営する株式会社BINGO(本社:広島県神石郡)は、この度、新たに中古車の買取・販売事業を2024年6月1日に開始し、9月1日に本格始動しました。この新事業は、地域における豚熱の影響で減少したジビエ事業の付帯事業として、企業の安定と地域社会への貢献を目指す取り組みです。
(「和牛とジビエ焼肉1010」、地元のジビエを提供:鳥取)
「和牛とジビエ焼肉1010(ジュウジュウ)」(鳥取市弥生町)が9月14日、オープンした。1階・2階で2人~6人のテーブル席を22席備え、鳥取和牛と鹿やジビエ肉を中心に扱う同店。オープンのきっかけは、店主の永田一生さんが「お客さまから直接お礼を言ってもらえるような仕事で働きたい」と感じたからだという。永田さんは「エステサロンを経営する妻から仕事の話を聞いて、やりがいやお礼を言ってもらえる仕事に魅力を感じた。妻と自分のルーツや情熱を注げる仕事を考え、大好きな焼き肉で店を出すことにした。自分は焼き肉マニアで、焼き肉を食べるためにたくさんの店に行って研究していた。実際に店を出すために、焼き肉店で修業して開業に至った」と話す。県内で取り扱う店が少ないジビエと和牛と合わせて提供するスタイルが同店の特徴。永田さんは「鮮度のいい状態で仕入れたジビエに加え、県外に足を運び選んだ器や皿がポイント。盛り付けや肉を焼く際の見せ方なども楽しんでほしい。食べた人が五感で楽しみ感動できることを目指している」と話す。「今後はとにかくジビエを鳥取の人に知ってほしい。鹿やイノシシは害獣の問題があり、地方の課題となっている。飲食店としてジビエを広め、認知されれば需要が伸びて猟師にも還元できると思う。地域への貢献につながり、食べてくれた人に喜んでもらえるように頑張っていければ」と永田さんは意気込む。
(卸売市場にジビエ登場:高知)
空きスペースの増加が深刻な高知市弘化台の卸売市場の活性化に、高知商業高校の生徒が一役買うことになった。市場の現状を知った同校「ジビエ部」が4月から月1~4回、場内でシカ肉を使ったハンバーガーや犬用ペットフードなどを販売する。部員は「高校生なりのアイデアで役に立ちたい」と意気込み、運営する同市も「新たな魅力につながってほしい」と期待している。
(国産ジビエ鹿肉カレーを期間限定で提供:東京)
JR東日本クロスステーション(東京)は9月中旬から期間限定で、「国産ジビエ鹿肉カレー」を展開するカフェやレストランなど首都圏の約60店舗で順次提供する。鹿肉カレーの提供は令和4年からで、今年で3年目。使われているのは、鳥獣被害対策の一環として捕獲されたニホンジカの肉。赤身の部分でうまみが強いモモ肉とムネ肉をミンチにし、赤ワインやフルーツチャツネを加えて、キーマカレー風に仕上げた。ベックスコーヒーショップ53店舗では、24日から11月上旬まで1050円で販売する。JR東日本クロスステーションで飲食・食品製造事業などを展開するフーズカンパニー外食事業部の権田耕一担当部長は、「ジビエに興味を持っておいしく食べていただくことで、鳥獣被害対策、地域貢献の一助となっていることを伝えていきたい」と話した。
(ラグジュアリー宿泊と鹿ジビエを楽しむ:奈良)
1日4組限定のオーベルジュ「うだ薬湯の宿 やたきや」で、地元猟師と巡る特別な体験。駆除された鹿を無駄なく活かすジビエ料理を味わい、自然との共生を体感する贅沢なひとときを。鹿と歴史的な関係が深い奈良県。その奈良県にある1日4組限定のラグジュアリーな宿泊施設「うだ薬湯の宿 やたきや」ではこの秋より地元の猟師とともに里山を巡る「やたきや狩猟ツアー」を実施します。駆除された鹿を様々な方法で活用する工程を体感し、最後は創作ジビエ料理として美味しく頂くことで自然との共生を体感し、命の循環を味わう貴重な体験を提供します。
(ジビエマルシェ初開催:青森)
狩猟文化やジビエをテーマにしたイベント「あおもりジビエマルシェ」が、15日に青森県弘前市で開かれました。弘前市のヒロロで開かれた「あおもりジビエマルシェ」は、狩猟文化や野生の動物の肉を使ったジビエ料理に興味を持ってほしいと「ジビエベースあおもり」が今年初めて開催しました。会場ではクマの皮を使用したレザー商品などが販売されたほか、ハンターの魅力を体感できる射撃コーナーが設置されました。またジビエ料理の試食では、クマの肉を使ったソーセージとニホンジカをじっくりと煮込んだシチューが提供され、訪れた人たちはジビエ料理の奥深さを感じていました。ジビエベースあおもりでは今後、イベントの規模を拡大するなどして狩猟文化やジビエの魅力を伝えていきたいとしています。
(ジビエラーメン店「琉」:秋田)
「ジビエラーメン 琉(りゅう)」が9月16日、秋田市民市場(秋田市中通4)内で営業を始める。ジビエ料理をメインに提供する焼き肉居酒屋「琉 肉、酒、ときどき魚」(大町4)店主の岩崎歩さんが、複数の飲食店が共同で営業する市場内の飲食ブースで月曜のみ営業する。メニューは、猪の骨や野菜から煮出すスープに猪の背脂などをトッピングする「猪ラーメン」、羊の骨を9時間以上炊き込むスープの「羊ラーメン」、「鹿ラーメン」「熊ラーメン」(以上950円)の4種類。それぞれ塩味としょうゆ味を用意し、週替わりで2種類ずつを提供する。いずれも炭火で焼き、低温調理で仕上げる猪肉のチャーシューをトッピングする。「臭みがあると思われがちなジビエだが、骨や筋を長時間炊いて作るスープは食材ごとのうまみを感じられ、一般的な豚骨スープよりも癖は少ない」と岩崎さん。「高価になりがちなジビエの魅力を、ラーメンで手軽に楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。
(女性猟師グループがジビエ料理コンテスト:大分)
大分県豊後大野市で8日、野生鳥獣の食肉「ジビエ」を使った料理コンテストが開かれた。「有害鳥獣」として捕獲した動物の命を無駄にしないようにと、県内の女性猟師でつくる「大分レディースハンタークラブ」(OLHC、広畑美加会長)が催した。OLHCは2016年に16人の女性猟師で結成し、現在は40人。コンテストは公民館の調理室であり、メンバー3人が仲間らと自慢のレシピ通りに腕をふるった。広畑会長(大分市)が考案した「鹿肉のガパオ風」は、シカ肉とパプリカなどを炒め、ナンプラーやホーリーバジルで味付けしたエキゾチックなテイスト。本多鈴美さん(宇佐市)の「猪(いのしし)と椎茸(しいたけ)のうまみたっぷり我が家風ルーローハン」は、すり下ろしたナシとイノシシ肉を合わせて寝かせ、タマネギなどと煮込んでご飯にのせた。肉の柔らかさとほのかな甘みが舌に残る。「夏のピリダレイノシシ」を考案したのは後藤美智子さん(大分市)。塩コショウでイノシシ肉を炒め、刻んだオクラを絡めるシンプルな一品だ。審査員は管理栄養士で料理教室を主宰し、ジビエ料理に詳しい倉原恵子さんら2人。審査の結果、広畑会長が金賞、本多さんが銀賞、後藤さんが銅賞を受賞した。3品は12月~来年2月に開かれる全国大会に出品される。広畑会長は15年前からワナや銃猟の免許を取り、竹田市内などでイノシシやシカ、キジなどの猟をしてきた。「ほとんどのハンターは有害鳥獣駆除のためにがんばっている。その肉の持ち味を生かした料理を作ることは供養になる」とジビエ料理に込めた思いを話す。金賞の受賞については「こうすればシカ肉がおいしく食べられる」と満足そうに語った。県によると、23年度の鳥獣被害額は約1億4千万円で過去最低に。20年度のイノシシとシカの捕獲頭数は全国2位の約8万頭だったという。一方で県内の狩猟免許所持者数は16年前から横ばい状態。7割は60代以上で高齢化も目立つ。県「森との共生推進室」の山田昭彦主幹は「若者や、まだまだ少ない女性猟師の掘り起こしが必要だ」と話す。OLHCの設立を呼びかけたのも県という。「捕獲した生き物の命をムダにしないよう、ジビエのさらなる活用が必要」
(九州ジビエフェスト:福岡)
JR博多シティが主催する「九州ジビエフェスト」が、9月26日から9月29日の期間、JR博多駅前広場で開催される。木金は15:00~22:00、土日は12:00~22:00(最終日は21時まで)の開催となる。九州ジビエフェストは、フランス語で野生動物の肉を意味する「ジビエ」を中心としたグルメイベントである。昨年初めて開催され、大盛況だったことから今年も再び開催される。猪、鹿、兎、鴨、鳩など、多彩なジビエ料理が提供される予定であり、計13ブースでそれぞれの絶品料理を楽しむことができる。また、九州が誇る酒蔵10軒が出店し、美酒のペアリングも楽しめる。農業被害対策としての側面も持つこのイベントは、食育にもつながる意義があるとされる。福岡県は全国でも農業被害が多い地域であり、ジビエ食の文化を広めることでその課題解決を狙っているという。九州の豊かな食材と文化を体験できるこのフェストで、美味しい料理と酒を楽しみながら食に対する新たな視点を得ることができるだろう。
(エゾシカ肉や乳製品売り込む:北海道)
北洋銀行主催の道産食品商談会「インフォメーションバザール in Tokyo 2024」が4、5の両日、都内の池袋サンシャインシティで開かれた。十勝10社を含む道内140社が出展。
(農林業被害対策で捕獲のシカ肉使い、弁当や惣菜販売:群馬)
群馬県内で捕獲されたシカを使った料理の移動販売に、同県高崎市箕郷町生原の飲食店紅丸グループ(阿部健人代表)が取り組んでいる。今月上旬、県庁前にキッチンカー「鉄板哲学」を出店し、唐揚げやメンチカツ入りの弁当を販売した。共同創業者の滝野一成さんは「上州ジビエ(野生鳥獣肉)を焼きまんじゅうに並ぶ群馬の名物にしたい」と意欲を見せる。紅丸は今年1月、群馬県産のシカ肉を扱う箕輪(きりん)フーズ(同町上芝)と取引を始め、5月から県庁などでシカ肉を使った弁当の販売を始めた。
(復興めざし「イノシシカレー」人気に:岡山)
17日午後、南阿蘇村で住宅が全焼する火事がありました。この場所はかつて熊本地震からの復興を目指して営業していた「イノシシカレー」が人気の飲食店でした。火事があったのは南阿蘇村河陽の佐野德正さん(81)の住宅です。警察と消防によりますと、17日午後2時半すぎ、近くに住む人から「2階建ての建物が燃えている」と119番通報がありました。火は約1時間半後に消し止められましたが、木造平屋建ての店舗兼住宅と隣接する木造2階建ての倉庫が全焼しました。また敷地内にある木造の小屋の一部も焼け、焼失面積はあわせて約400平方メートルにのぼります。佐野さんは妻と2人暮らしで、出火当時妻は外出していました。また佐野さんは逃げ出しけがはありませんでした。佐野さんは、火事があった平屋で熊本地震からの復興を目指してレストランを営んでいましたが現在は閉店しています。警察と消防が火事の原因を調べています。
(地場食材で学校給食)
中四国で地場食材の学校給食への活用が進んでいる。山口県は全都道府県でトップの87.2%(2023年度、金額ベース)となり、このほか鳥取など4県が10位以内に入った。捕獲して加工したイノシシ肉を使う献立もある。各県は県産品の取り扱い情報をデータベース化したり栽培の様子を動画で公開したりと、食材の魅力の再発見や地産地消を後押しする。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午前6時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢吉成山にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午後5時40分ごろ、仙台市泉区朝日1丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
村田町によると、17日午後5時ごろ、村田町村田後田にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、18日午前10時45分ごろ、栗原市築館照越台にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午後4時ごろ、仙台市泉区根白石町尻道下にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前7時45分ごろ、仙台市泉区朝日1丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
色麻町によると、13日午後6時ごろ、色麻町王城寺横内四番にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後2時30分ごろ、仙台市青葉区上愛子芦見にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午前6時30分ごろ、仙台市太白区秋保町境野羽山にクマが出没しました。
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