<射撃ニュース12月>
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(何らかの理由で猟銃発射、心臓に当たりハンター死亡:山形)
警察は17日、13日に山形県白鷹町で発見された変死体について、猟銃が発射されたことで死亡したと判明したと発表しました。何らかの理由で猟銃が発射され、男性に弾が当たったものとみられます。死亡したのは白鷹町荒砥乙の無職の男性(78)です。男性は狩猟免許を持つハンターで、1人で活動中だったとみられます。死因は胸部銃創による心挫滅と失血。猟銃から発射された弾が左胸に命中したということです。13日の午前、山形県白鷹町で、男性が血を流して倒れているのが見つかりました。男性はその後死亡が確認されました。警察によりますと、13日の午前11時過ぎ、山形市に住む60代男性が車で白鷹町大瀬を走っていたところ、町道の路肩に軽乗用車が停まっていて、車の横で血を流して倒れている男性を発見しました。発見した男性はすぐに119番通報し、倒れていた男性は病院に救急搬送されましたが、死亡が確認されました。警察は現場の状況から事件と事故の両面から捜査していました。男性が血を流していた状況や、部位などの詳細は捜査中としていますが、運転席側に仰向けに倒れていたといいます。車の中には猟銃がありました。ここのところ出没が相次ぐクマに襲われた可能性について、TUYの取材に対し警察は「それはないと思う」としていました。現在は狩猟期間中で、対象期間はイノシシ・ニホンジカ以外の鳥獣は11月15日~2月15日まで、イノシシ・ニホンジカは11月15日~3月31日までとなっています。警察は「猟銃を使用する場合は適正な猟銃の使用により、事故防止に努めて」と異例の呼びかけを行いました。山形県内では、小国町でクマ駆除活動中のハンターが複数で活動中に銃の誤射事故が起き、1人が足にケガをする事案も発生し、責任の有無を求めて裁判が開かれるなどしています。当然のことながら、銃は誤射や暴発のリスクがあるのです。全国的にクマの出没で猟友会をはじめハンターが頼りにされる機会が増えていて、今後も銃を使用する際は注意が必要です。
(積丹の猟友会休止、「問題解決難しくする」と周知せず:北海道)
ヒグマ駆除現場でのトラブルから地元猟友会が積丹町内での活動を9月下旬から約1カ月半休止したことを巡り、出没の可能性が高い時期にもかかわらず、活動休止を町民に周知しなかった町の対応が16日開会の定例町議会で問題視された。松井秀紀町長は、周知しなかった理由について「問題解決を難しくし、長引かせるのではないかと判断した」と述べた。
(捕獲された野生イノシシ、豚熱に感染:秋田)
秋田県大館市で捕獲された野生のイノシシが豚熱に感染していることが分かりました。県によりますと、大館市で6日、野生のイノシシが捕獲されました。遺伝子検査の結果、17日に豚熱ウイルス陽性と判定されました。県内での豚熱の確認は24例目です。イノシシの捕獲場所から半径10キロ以内に養豚場がありますが、異常は確認されていませんまた、県内で飼育されているブタは豚熱ワクチンを接種しているため、移動や出荷に制限はありません。
(野生イノシシ22頭豚熱感染:三重)
三重県は17日、県内で今月中に捕獲した野生イノシシ186頭のうち、22頭で豚熱への感染を確認したと発表した。
(首相、クマ対策に万全期す)
高市早苗首相は17日の記者会見で、深刻化するクマ被害への対策に万全を期す考えを示した。「2026年度予算の前倒し執行も含め、冬眠期の前と後で対策を切れ目なく実施する」と述べた。
(「クマゲキ」県職員有志チーム発足:群馬)
クマによる人身被害が深刻化する中、群馬県は将来の「ガバメント(公務員)ハンター」を育てるため、狩猟免許の取得を目指す県職員有志のチームを17日に発足させた。秘書課や林業振興課、森林保全課など幅広い部署から25人が参加。県庁で発足式があり、職員と一緒に免許取得を目指す山本一太知事が「全国どこにもないチームで、ぜひ県庁からガバメントハンターを育成してクマ対策に貢献することを目指していきたい」と激励した。
(クマとの衝突が過去最多、シカとの衝突は2100件超に:北海道)
北海道の鉄道路線において、シカやクマとの衝突事故が依然として大きな課題となっています。JR北海道は12月16日、2025年度(11月30日時点)のクマとシカの衝突件数を発表しました。クマとの衝突件数は57件に達し、これまでで最も多かった2023年度の52件をすでに上回っています。一方、シカの衝突件数は2025年度(11月30日時点)で2,129件と、前年同時期と比較して約300件増加しています。シカやクマとの衝突が発生すると、動物の処理に時間を要し、列車の遅れや運休などの輸送障害が発生します。特にクマが出没した区間では、安全確保のためハンターの手配や専用機材の準備が必要となり、運転再開までに時間がかかることがあります。JR北海道は、大きい個体については”クマキャッチャー”と呼ばれる重機を使って処理しているということです。
(クマ駆除に向け実践的訓練へ:福島)
福島県警は、ライフル銃による安全で確実なクマの駆除に向け、猟友会などの協力を得て実践的な訓練を実施する方針を固めた。11月に改正国家公安委員会規則が施行され、警察官によるライフル銃でのクマの駆除が可能になった。実践的な訓練の対象は、県警銃器対策部隊の隊員になる見通し。県警に現在配備されているライフル銃とは別に、警察庁から今後、クマの駆除に適したライフル銃が追加配備される予定。
(物価高対策やクマ対策で規模増大、県が約477億円の補正予算案発表:岩手)
岩手県は物価高やクマ対策などを盛り込んだおよそ477億円の補正予算案を発表しました。ツキノワグマ対策として、緩衝帯の整備やガバメントハンターの任用経費、クマの出没情報を共有するアプリの構築などに、合わせて2億2900万円も計上されました。
(ツキノワグマ出没対応の専門指導員を募集、報酬は日額1万1,460円:岡山)
岡山県はきょう(18日)、ツキノワグマの出没に対応するための職員「特定鳥獣専門指導員」を募集すると発表しました。「特定鳥獣専門指導員」は県民の安全・安心を確保するための対策として、専門知識や技術の普及啓発、出没情報をもとにした現地調査、錯誤捕獲時の不動化対応などを行うということです。募集期間は12月18日から2026年1月9日までで、試験は1月14日に美作県民局(津山市山下)で実施されます。任用期間は2026年4月1日から2027年3月31日までの1年間です。業務内容には、ツキノワグマに関する地元住民への普及啓発や被害防止対策の巡回指導、出没情報をもとにした現地確認、錯誤捕獲等時の麻酔銃操作、追い払い支援などが含まれます。また、ツキノワグマの生息状況調査や他の野生鳥獣に関する業務も担当するということです。応募資格として、麻酔銃所持許可の取得が可能であることや普通運転免許を有していることなどが条件となっています。勤務は原則として週4日以内、1日6時間45分(午前8時30分~午後4時15分)で、報酬は日額1万1,460円だということです(勤務日数に応じて日額で支給)。応募を希望する人は、履歴書と学歴・職歴確認書を美作県民局森林企画課または県庁環境文化部自然環境課に提出する必要があります。詳細は岡山県環境文化部自然環境課(086-226-7309)までお問い合わせください。
(猟友会メンバーらが初の緊急銃猟の訓練:岐阜)
クマが温泉街の旅館などに居座ったケースを想定した緊急銃猟の訓練が16日、岐阜県下呂市で実施されました。下呂市で初めて実施された緊急銃猟の訓練には、猟友会のメンバーや自治体職員など約50人が参加しました。緊急銃猟は市街地などにクマが出没した際、安全確保などの条件を満たした上で、自治体の判断で銃による捕獲が可能になる制度です。下呂市には温泉街があることから、旅館などの建物にクマが居座ったケースを想定しました。また1発で仕留めた場合と、逃げて別の部屋に移動した場合の2つのパターンを想定しました。猟友会のメンバーからは、安全確保について「外での発砲とは違い、建物内だと壁の向こう側に何があるかわからない」などの意見が出ました。
(12月もクマ目撃相次ぐ、警報・注意報を1月15日まで延長:福島)
福島県は15日、中通り地域と会津地域に同日を期限に発令していたツキノワグマ出没警報を来年1月15日まで延長すると発表した。浜通り地域の出没注意報も同日まで延長した。12月に入ってからも目撃が相次いでおり、警戒を緩めないよう呼びかけている。県によると、今年度の県内での目撃件数は14日時点で1944件と昨年度(618件)の3倍超に上り、12月も昨年の21件に対して今年は既に49件となっている。ブナやコナラなどクマの餌となる木の実が凶作だったため冬眠が遅れている可能性があるという。県自然保護課は「近くにクマがいるという前提で、家の近くに餌になるものを置かないなどの行動を続けてほしい」としている。
(クマの影響、東北の企業3割近く「ある」)
クマによる人身被害が各地で相次ぐなか、東京商工リサーチ(東京)が業務への影響について全国の企業に初めて調査したところ、東北地方では3割近い企業が「影響が出ている」と回答したことがわかった。調査は1~8日、インターネットで行われ、全国の6309社から有効回答を得た。このうち業務に「影響が出ている」と答えたのは6・5%の414社だった。なかでも東北地方では、553社のうち28・9%にあたる160社が「影響が出ている」と回答。北海道の15・4%、北陸地方の8・6%を大きく上回り、全国で最も割合が高かった。具体的な影響(複数選択可)は、「従業員への周知や注意喚起に迫られた」が47・0%と最も多く、「被害を防ぐ投資が必要になった」が27・5%と続いた。このほかにも影響として「従業員が襲われた」(群馬・運送業)、「田んぼでの作業が滞った」(福島・農業)、「勤務時間中に従業員が子どもを送迎」(秋田・サービス業)などの回答が見られた。一方、「クマ対策グッズの受注が増えた」(大阪・製造業)といった回答もあった。
(ツキノワグマ対策&イノシシ対策研修会:宮城)
県ではツキノワグマなどの野生鳥獣からの被害を防止するために、鳥獣被害対策の専門家を招いて研修会を開催します。今年はツキノワグマの目撃件数が過去最多となっており、人身被害も発生している状況を踏まえ、農林水産業従事者や捕獲従事者等の安全確保ならびに農作物の被害防止対策について学んでいただく機会と考えております。特に今回は「ツキノワグマの生態と農作物被害対策」のほか、クマスプレーの使用方法や、出没時の現場対応、関係法令などについて説明していただきます。報道機関の皆様におかれましてはぜひ取材してくださるようお願いします。
(クマのAIフェイク画像を見抜けずSNS投稿:宮城)
宮城県女川町が11月下旬に公式X(旧ツイッター)などに掲載したクマの写真が生成AI(人工知能)によるフェイクだった問題で、画像は、町内で働く実習生が「仲間内で楽しむために持っていた画像」だったことが、町などへの取材でわかった。情報を提供した人は虚偽だと知らなかったといい、町も見抜けずに投稿して混乱を招いた。町によると、画像を持っていたのは、町内で働く実習生グループ。作成したのはその友人らとみられ、実際に撮影した住宅街の写真に、生成AIで、巨体のクマを重ねたものだという。一方、町に情報提供をしたのは、町内の会社に勤める男性。部下が実習生グループから写真を得たが、上司である男性と部下は虚偽だとは知らずに町に提供したという。町産業振興課では、11月26日正午過ぎ、緊急性を考慮して投稿したが、庁内では「クマが鮮明すぎる」「クマが大きい」など疑問の声があったという。目撃情報を受け、町は防災無線で町内に警戒を呼びかけたほか、女川小中学校は部活動を中止。保護者の迎えを依頼したほか、児童生徒は集団下校を行った。近くの保育所では庭の使用を中止する措置を取った。「フェイク画像だ」と情報が町に寄せられ、町は虚偽だと断定し、発信から5時間15分後の午後5時半に町は訂正と謝罪を行った。Xでは午後5時時点で366万回閲覧され、投稿は8700件以上拡散された。町産業振興課の千葉泰広課長は「情報源に確認をとるべきだった。情報の出し方を考えながら対応していきたい」と話している。フェイクコンテンツの識別に詳しい東北大学の栗林稔教授(48)に女川町の騒動について聞いた。今回は仲間内でやりとりしていた画像が、女川町にわたって広まってしまった。タイムリーなクマの目撃情報であったがゆえに、より注目を浴びたことも拡散された要因だ。情報を提供した人は入手場所を提示し、町は1次情報に近いところまで確認する作業が必要だった。信用性が確認できないのであれば載せないのも一つの判断だし、緊急性が高いのであれば「真偽は不明ですが、このような情報が出ている」と注釈を添えた注意喚起にとどめることもできた。映像や音声は視覚や聴覚に直接訴え、人は簡単にだまされる可能性がある。目撃情報が寄せられているという程度の文字情報での発信にとどまっていれば、問題を引き起こす可能性は低かった。AIを識別する技術は生成技術とのいたちごっこだ。だからこそ、SNSのユーザーは、情報が正しいのかどうか、拡散するとどういう影響があるのか、立ち止まって考えてほしい。情報操作を行いたい個人や組織が、公的機関やメディアを巻き込んで生成AIを悪用する危険性がある。誰もが簡単に生成AIを使える時代になったが、ユーザー側のリテラシーは高まっていない状態だ。脅威を想定し、どう防ぐのか皆が考えなければならない。
(愛子さま、鴨場接遇行事に初めて単独参加:埼玉)
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは17日、埼玉県越谷市の宮内庁埼玉鴨場で、駐日大使らに伝統的なカモ猟を紹介する行事に接待役として参加された。鴨場での接遇行事に愛子さまが単独で臨むのは初めて。ヨルダンやメキシコなど16カ国の大使らと英語を交えながら和やかに交流した。鴨場では、訓練したおとりのアヒルを使って池にいるカモを細い水路に誘い出し、人の姿に驚いて飛び立つところを網で捕まえている。茶色のジャケットにロングブーツの装いの愛子さまは、捕獲したカモを大使らとともに放鳥。1羽目は飛ばずに芝生の上で落ち着いてしまったものの、2羽目は勢いよく飛び立った。大使らの拍手に愛子さまは笑顔で応えていた。宮内庁によると、鴨場の伝統的な技法は江戸時代に将軍家や大名家で楽しまれていた。明治以降は皇室が受け継いできたという。
(町が雇う公務員クマハンター第1号「技を磨いていきたい」:福井)
市街地でのクマなどへの発砲を、市町村長の判断で認める「緊急銃猟」が可能になって3か月半が経過した。ただ、その主な担い手となるハンターは福井県内でも減少しており、高齢化も進む。また、クマに発砲するのは容易でなく、人材確保とともに、技術向上も急務となっている。県自然環境課によると、散弾銃やライフル銃の狩猟免許を所有し、狩猟者として登録している人の数は2024年度は384人と、20年前(665人)の6割以下となった。また、免許を取得しても、すぐにクマを撃てるとは限らない。そこで県は11月、緊急銃猟に対応できる人材育成を目的として、県猟友会員らを対象に、兵庫県三木市の射撃場で研修を実施した。福井県内にも射撃場はあるが、緊急銃猟で用いる「スラッグ弾」での射撃や、移動する標的を狙う練習はできないためという。2回の開催には延べ47人のハンターが参加。担当者は「クマを撃ったことのないハンターも多く、好評だった」と話し、今年度中の追加開催も検討している。クマ猟にたけた県猟友会勝山支部長の上弥吉さん(75)は「県内でも、移動標的の練習ができる施設がほしい。このままでは若手が育たない」と危惧する。全国的には、狩猟免許を持つ人を自治体が雇う「ガバメントハンター」を確保する動きが広がる。現在、県内市町では唯一、南越前町が公務員ハンターを置く。その第一号となったのが、農林水産課の坪田愛子さん(48)だ。友人の誘いで狩猟に興味を持った坪田さんは2019年、銃猟免許とわな猟免許を取得した。射撃場で練習していたとき、偶然居合わせた同町の職員から、イノシシやシカの獣害が深刻なことから、町が公務員ハンターを雇用するという情報を聞き、応募。22年4月から同ハンターを務める。普段はイノシシやシカのわな猟が中心で、クマが出没したとの情報があれば、痕跡の確認にも行く。ただ、町長がクマの緊急銃猟の実施を決めれば、真っ先に招集がかかることになる。昨年から今年にかけて、誤ってシカのわなにかかったクマを約10頭駆除してきたが、動くクマを撃った経験はない。「確実に仕留めなければ危険なので、正直不安がある」と明かす。ただ、何よりも守るべきは町民の安全だ。「県内でもクマ被害が相次ぐ中、射撃訓練などでベテランの技を覚え、銃猟の技術を磨いていきたい」と話している。
(総数減でも女性狩猟者増、20日に体験ツアー:石川)
2024年度の県内の狩猟免許所有者のうち、女性は全体の6・5%に当たる171人だった。県全体の免許所有者は減少しているものの、女性数が増えている実態が明らかとなった。県議会環境農林土木委員会で、県側が善田善彦議員(自民)に答えた。県は、狩猟免許所有者が高齢化で年々減少している中、野生鳥獣の肉を使ったジビエ料理ブームを背景に、女性に免許取得を促す事業を20年度から取り組んでいる。24年度の免許所有者は県全体で2629人で、事業開始前の19年度に比べ300人減少した一方、女性は49人増えた。本年度は20日に女性向けの狩猟体験ツアーを実施する。県の担当者は「狩猟者の裾野を広げていきたい」と話す。
(クマはいないけど…イノシシの獣害拡大:宮崎)
宮崎県内各地ではイノシシによる農作物被害が深刻化している。長年、鳥獣駆除に携わる日之影町の有害鳥獣駆除員は、イノシシの生息数増加と被害拡大を肌で感じており、「昔はイノシシを見ることがなかったが、今は集落近辺で子連れのイノシシが歩いている」と現状を語る。高齢化による狩猟者の減少が、この問題に拍車をかけている。
(河川敷にシカやイノシシ、ドローンで野生動物確認:群馬)
一般社団法人「桐生ドローン利活用協議会」(塩崎泰雄会長)の獣害調査隊「チームドローン」は16日朝、桐生市内の野生動物の出没状況を調査した。ドローンに搭載した赤外線カメラで渡良瀬川河川敷の茂みなどを撮影し、シカやイノシシの姿を確認。今後は山間部にも調査の範囲を広げ、クマが発見された場合は、市などと情報共有する方針だ。ドローンは午前7時ごろから飛行。桐生市桜木町の渡良瀬川河川敷を基点に、上流の赤岩橋方面と下流の松原橋方面を巡り、茂みなどを撮影した。赤岩橋近くの茂みでは5頭のシカの群れを発見。川の中州の茂みでは2頭のイノシシ、松原橋近くの茂みには数頭のシカの群れがおり、それぞれ映像に捉えた。
(ドローンで獣害調査へチーム発足:群馬)
群馬県桐生、みどり両市に出没する野生動物を調査しようと、市民らでつくる桐生ドローン利活用協議会は「獣害調査隊―チームドローン」を立ち上げた。同協議会の約15人が16日、子グマ1頭が11月に目撃された桐生市三吉町の「さくら遊園」で空撮を行い、情報を集めた。
(クマ出没増で鳥獣の捕獲や追い払いを強化へ:新潟)
見附市はクマやイノシシなどの出没増加に伴い、わな猟免許を持つ市職員や、地元猟友会員らでつくる「鳥獣被害対策実施隊」を来年4月に設ける。銃による捕獲や追い払い、わなの設置などを強化し、住民や農作物への被害防止に努める。市職員以外は非常勤特別職となる。県内では既に、見附市、新潟市、燕市、弥彦村、粟島浦村を除いた25市町村が隊を設けている。隊員は狩猟税の非課税措置などの優遇処置が受けられ、活動経費の一部は国の特別交付税措置が充てられる。これまでは活動経費として猟友会に負担金を一括で支払い、捕獲の報奨金としてクマは1頭3万円、イノシシとシカは1頭1万5千円を支給してきた。
(獣害は自分ごと、生徒が関心:広島)
害獣とされるシカの肉をもっと身近に―。安芸高田市で鹿肉のブランド化を進める株式会社「cica」が、広島都市圏の教育機関と連携を深めている。中高生が鹿肉のPRに一役買ったり、食堂のメニューに加えたり。おいしく命をいただきながら、「近くて遠い」里山の課題や将来を考える。生徒の自主性や思考力を育みたい学校側の共感も呼び、輪が広がりつつある。
(子どもたちにクマ鈴配布:岩手)
クマの出没が相次ぐ中、岩手県岩泉町内の教育・保育施設に通う子どもたちに17日、クマよけの鈴が配られました。このうち、岩泉小学校では全校児童が体育館に集まり、猟友会の会員からクマよけの鈴の効果を学んだあと、町の職員と教師から一人一人に鈴が配られました。この「クマ鈴」は岩泉町とアウトドアに関する協定を結ぶ総合アウトドアメーカーが「ふるさと納税」として収めたもので、クマの足跡や顔がデザインされています。「クマ鈴」は17日中に町内にあるこども園や小・中・高校に通う子どもたちに配布されるということです。
(クマ被害と無用な殺生をAIで防ぐ)
クマによる人的被害が相次ぎ、令和7年の世相を1文字で表す「今年の漢字」にも「熊」が選ばれた。そんな中、松山市の企業が開発した遠隔監視カメラと人工知能(AI)を組み合わせてクマの出没を検知し、住民らに知らせるシステム「クマミるAI」が注目を集めている。四国にはクマはわずかしか生息しておらず人的被害はない。そんな四国発のシステムはどのようにして生まれたのか。その狙いとは-。クマミるAIを開発したのは、松山市のIT企業「アイムービック」。設置してある遠隔監視カメラが動体反応で撮影した約30秒の動画をAIで分析し、クマを検知すると、5分ほどで動画と出没場所が分かるLINE(ライン)のメッセージが自動で自治体担当者らに送信される仕組みだ。カメラは農業・畜産業向けの遠隔監視システムを手がける「コアーサポート」(鹿児島県)が開発したもので、ソーラーパネル式になっており電源は不要。携帯電話の電波で送信し、小型軽量、防水のため山林や河川敷などにも簡単に設置できる。約850の自治体に導入されている「アルカディア」(大阪府箕面市)の防災情報配信システム「スピーキャン・ライデン」と連携し、出没情報をメールや防災行政無線などでも市民や猟友会員らに伝達、注意喚起する運用を想定している。四国でツキノワグマは徳島、高知県にまたがる剣山系とその周辺に生息しており、昨年度確認されたのはわずか26頭。数百~数千頭が目撃される東日本と異なり、環境省レッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」とされている。四国で生活するアイムービック執行役員の大浜悠介さん(32)も、クマによる人的被害をテレビの全国ニュースで目にする程度だったという。以前東北で暮らした経験のある大浜さんは今年10月、福島県に住む友人の元を、コアーサポート社長の中本哲也さん(53)とともに訪問し、事態の深刻さを知った。そこで開発中のシステムをクマ出没を迅速に伝達できる仕様に変更し、同月下旬にリリース。本州や北海道の企業や地方自治体から数十件の問い合わせがあり、自治体や研究機関などを対象に先行導入プロジェクトの協力者を募集している。中本さんは「クマは臆病な生き物で人間に遭遇したくないはずだ。クマにはクマの事情がある。人里の快適さを覚えさせないよう、人里に下りてこない対策を取れれば無用な殺生が減らせる」と主張。大浜さんは「偶発的な鉢合わせによる不利益から人間とクマの両方の命を守るため役に立ちたい」と力を込める。大浜さんによると、クマの生態については分かっていないことが多く、動画データを集積することで生態解明の一助になることを期待する。クマミるAIの開発を担うアイムービックの永見峻一郎さん(28)は「検知した地点で山に追い返すためにレーザー光線や音などを出す装置と組み合わせて効果が得られないか」と事業者連携に意欲をみせる。環境省のまとめでは、7年度のクマによる人身被害件数(4~11月末、速報値)は209件、被害者数230人、死者13人で過去最悪の状況だ。中本さんらの依頼でクマミるAIの試験運用を行った酪農学園大(北海道江別市)の伊藤哲治講師は「人間とクマの適正な距離感が崩れている」と指摘。「捕獲・駆除という手段を必要に応じて行う一方で、中長期的な視野で捕獲や駆除に頼らない共生のしくみや体制を構築していくことが望ましい」とし、「人為的な要因で絶滅したり、極端に増減したりするのは生態系に大きな影響を与えるので避けるべきだ」と警告している。
(80年間の新聞を分析して判明「冬眠しないクマ」の凶暴すぎる実態:中山 茂大)
冬眠の時期になっても、クマによる被害が相次いでいる。ノンフィクション作家・人喰い熊評論家の中山茂大さんは「冬ごもりをするために十分なエサが得られなかったクマが凶暴化し、見境なく人間を襲うようになる。約80年分の北海道の地元紙を通読すると、その恐ろしい実態が確認された」という――。環境省の発表によれば、4~11月のクマによる被害者数が全国で230人となった。過去最悪のクマ被害を出した令和7年も師走を迎えたが、クマが冬ごもりに入るはずのこの時期になっても人身事故は後を絶たない。今月4日には、富山市婦中町で新聞配達中の夫妻がクマに襲われ、顔などに大怪我を負い、長野県野沢温泉村では、除雪作業中の男性が襲われ怪我をした。これほど多くの被害を出した大きな要因のひとつが、東北地方でのドングリの凶作だといわれる。しかし筆者の体感的には、これに加えて、柿の豊作が影響しているのではないかと思う。まだ統計が出ていないので断定はできないが、今年は全国的に柿が豊作といわれ、千葉県大多喜町の拙宅でも、たわわな柿が鈴生すずなりである。柿は日本全国で生育し、多くの農家が好んで植えた。過疎化によって山から人間が撤退し、その一方でクマの支配地域が広がり、里山に放置された果樹が野生動物を誘引する一因となっていることは、指摘されるところである。山の木の実の不作と柿の豊作が重なったことで、例年より多くのクマが里山に下りてきた可能性がある。農作物の豊凶作と、クマによる人身被害に密接な関係があることは、過去の記録を見れば明らかである。筆者は明治・大正・昭和と約80年分の北海道の地元紙を通読して、ヒグマによる事件を収集、データベース化し、拙著『神々の復讐』(講談社)にまとめたが、開拓時代の北海道では長雨や台風、冷害の年には、必ずと言ってよいくらいにクマ被害が増加している。たとえば未曾有の大凶作といわれた大正2年には、筆者が把握しているところでは、ヒグマによる死者11人、負傷者8人、樺太での行方不明7人を加えると、18人もの犠牲者を出しており、これは開拓期を通して最悪の数字である。また昭和初期には、東北地方で娘の身売りが社会問題になるほどの冷害凶作が続いたが、同時期の北海道でも、昭和3年に死者8人、負傷者14人を出している。そしてこの時期に起きた特筆すべき事件が、士別地方で広く言い伝えられてきた「天理教布教師熊害事件」である。この事件は白昼堂々、市街地からほど近い場所で発生したことから目撃者も多く、討ち取られたクマが公衆の面前で解体されたため、ショッキングな事件として長く語り継がれてきた。概略は『林』(1953年12月号)で犬飼哲夫教授が記録している。白昼に道路を通行中に熊にさらわれた青年がある。昭和六年十一月に上川郡温根別村にあったことで、午前十時頃道路から人のはげしい悲鳴が聞えたので、皆が駈け寄って見たら、道に小さな風呂敷包みと鮮血に染った帽子が落ちていて、誰かが熊に襲われたことが判り大騒ぎとなって捜索したところ、天理教布教師の原田重美さんという二十四才の青年であることが判った(後略)(「熊」)。『熊・クマ・羆』(林克巳、1971年)によれば、事件が起きたのは《一度降った雪も消えて、小春日和を思わせる晩秋の日》であったという。他にもいくつかの記録があるが、なかでも『士別よもやま話』(士別市郷土史研究会、1969年)の及川疆の談話が詳しいので適宜引用する。旭川で用事を済ませて帰宅途中の天理教の原田布教師が、大津澱粉工場を過ぎて百メートルほどのところで、突然飛び出してきたヒグマに担ぎ上げられ北側の斜面に連れ去られた。布教師の悲鳴は澱粉工場にも伝わり、働いていた連中は屋根に逃げるなど大騒ぎとなった。新聞によれば、通報と同時に警察隊が組織され、午後0時半頃に落葉松林内で発見、射殺した(「小樽新聞」昭和6年11月8日夕刊)。斜面の上でこの熊は、猟師が三間に近づくまで微動だにせず、一気に躍りかかろうとした瞬間を射殺されたという。一発は両耳を貫通し、もう一発は両耳と両目の交差する眉間の一発で、事件発生からわずか二時間のことであったという(及川疆)。加害熊の遺体は市街地に運ばれて解体されたが、腹の中から被害者の肉体が取り出されると、現場は阿鼻叫喚の様相を呈した。死体の半分はすでに喰われていてこの半分というのが消防番屋「現士別信金本店」で町民のみている中で老兇漢の腹中から血糊と一緒にとり出される。こわいものみたさ女ヤジ馬も現代言では失神とか、この山の王者のなれの果て、目方はそのまま測らなかったが脂気一つない肉だけですら四十三貫もとれたというからこれが健康なら優に百貫はこえていたであろう。被毛ひもうが頭から肩にかけ僅わずかに生えているだけの裸も同様、ひどい虫歯で満足なものは一本もない。目も鼻もただれていてこのままではとうてい冬は越すことが出来なかったにちがいない。ひ熊が人を襲うのは何の理由もなしにするものではなく、いろいろの条件が重なった結果であることを証明する様な事件であった(及川疆)。かつての「山の王者」は、栄養不良のために粘膜がただれ、歯は欠け、体毛が抜け落ちていた。生き延びるためには、危険を冒してでも人を襲うしかなかったのである。満足なエサが得られなければ、見境なく人間を襲い、4カ月に及ぶ穴居生活に耐えうる栄養を、なんとしてでも蓄えようとする。クマの凶暴さは、ここに極まると言っていいだろう。そして以下の二つの事件もまた、その典型といえよう。天塩国留萌郡鬼鹿村では、昨秋は果実が至って不足で、彼等の食餌を欠乏させたと見え、今年は頻りに人家に近づき、あるいは板倉を破って数ノ子、筋子、鰊などを盗み食うので、人民は大いに憂慮していたが一夜、同村字田崎沢口の菓子を渡世とする某方で十時ごろ、何やら突然、仏間の背後を押破る音がしたので、その家の主人は、馬が畑から入って来たようだから追い出せと職人某に命じたので、職人は直ぐさま縄を用意し外に出ると、何ぞはからん馬と思ったのは一頭の大熊で、それと見るやいなや、矢庭にその職人を引き捕え、肩に引き担いで、どこともなく逃去った。この時、職人は必死に助けを呼んだが、起き出る者もなく、そのまま熊の餌食となったのは、とても憐れなことだった。翌朝、早速猟夫人足とも十人余りを頼み、そそくさと分けて探したところ、彼の熊は職人某の死体を半身土中に掘り埋め、余りの半身をメリメリ喰らっていたのを認めたので、一同砲先揃へて打ち放ったその弾は過またず、いずれもすべて的中し、さすがの大熊も、もろく打ち倒れたので、衆人打ち集まって熊の腹を割いてみると、かねて田沢奥に炭焼を渡世とした老父があったが、この老父も喰われたと見え、その腹中に衣類の細片になったもの、その他、結髪シナ(木皮)で結んだままのもの等あったので、初めて右老父も害されたこと知った。(後略)(「函館新聞」明治18年10月2日)。今年は天候不順で山野の果実不足のためか、近頃熊の出没が繁く、北見地方渚滑では、去る六日、中山儀市(三五)等三名が薪切りをしていると、午前十時頃、中山の背後より一声高く飛びかかろうとしたので、中山はあまりの急なことに気絶するばかりに夢中で斧をふりあげ、脳天めがけて一撃を加えたが、致命傷には到らず、狂いに狂った熊は、直ちに左腕に噛みつき振り廻したと見えるや、中山は悲鳴をあげるまま絶息した。他二名は腰も抜かさんばかりに逃げ帰り、中渚滑より約三十名が出動し現場に到ると、熊は悠然として中山の太股にかじりついているのを射止められた。この熊は牡で、なお牝熊の出没を恐れて通行が全く杜絶の状態である(後略)(「北海タイムス」大正15年9月15日朝刊)。師走のこの時期でも、いまだクマが出没し、見境なく人間を襲う背景には、絶対的なエサ不足がある。冬ごもりに十分なエサが得られるまで、彼らは出没を繰り返すに違いない。
(人里に依存「ニュータイプ」クマ)
12月に入ってもクマの目撃情報が相次いでいます。餌(えさ)を求めて住宅の中に侵入するなど、人の生活圏で冬眠に備える「ニュータイプ」のクマが出てきています。クマが目撃された福島市内のエリアには、比較的新しい建物が並ぶ住宅地があり、そのすぐ横に中学校がある場所になっています。周辺には公園や通学路などがあり、時間帯によっては住民たちと出くわしていた可能性もありました。今年過去最多、120頭以上のクマを捕獲した岩手県の中心都市・盛岡市。冬眠に入るとされる12月になっても、クマの出没が相次いでいます。住民は日常のすぐそばにあらわれるクマに、動揺を隠せません。岩手県は、11月までとしていたクマ出没警報の期間を年末まで延長。秋田県や山形県などの自治体でも引き続き警報が出されており、住民に注意を呼びかけています。“冬眠の時期”にもかかわらず、住宅街などでクマの出没が相次ぐ理由について専門家は次のように話しました。岩手大学 農学部 山内貴義准教授「『ニュータイプ』の個体が非常に多くなっている」「人間の餌はおいしいものだと、親が食べていれば子どもは確実に伝承してしまいますので、そういった形で(クマが)学習してしまう」。山内准教授は、「人里で餌が見つかる」と学んだ子グマが大人へと成長し、住宅街などに出没している可能性があると指摘。こうしたニュータイプのクマについて、今後、あることに注意が必要だといいます。「危険なクマですが、建物の中に入って何か物色し始めたりしないか心配はしていました」。新潟県関川村で2年前、クマが住宅に侵入した時の様子です。玄関の網戸を突き破って侵入したクマは、洗面所で暴れ回り、鏡台などを倒して室内をめちゃくちゃにしました。当時、住民はこう話していました。「青天の霹靂(へきれき)。家の込み合っている所に来て(住宅に)入ってくるとは想像もしなかった」。クマが住宅に侵入する被害は他にも起きています。ぐちゃぐちゃに荒らされた部屋。よほど空腹だったのでしょうか。冷蔵庫を壊し、中にあった食材も食べられてしまっています。これは去年、島根県益田市の住宅にクマが侵入し荒らされた直後の様子です。去年はこうした被害が50件近くあり、複数回入られた家もあったといいます。一方、雪が積もる福島県喜多方市で去年12月に撮影されたのが、コタツの中でくつろぐクマです。クマに入られた家の住民「茶の間のコタツに頭を突っ込んで入っていたって」。撮影者が網戸に近づきますが、特に気にする様子はありません。体長およそ90センチ。クマは一時、この家に居座りました。クマに入られた家の住民「(Q.クマが家の中に入るのは?)家に入るのは初めてだと思います。茶の間にあったお菓子とかを食べたみたいです」。近年、冬眠に必要なエサを住宅地などで得ようとするニュータイプのクマが増えているため、今年も引き続き注意が必要だと山内准教授はいいます。冬眠中のクマを捉えた貴重な映像です。今年1月、木にできた穴の中をライトで照らすと、穴の中で身を隠すクマがいました。目が覚めたのか、撮影者がいる方をじっと見ています。山内准教授「クマは自分で穴を掘って冬眠する場所を確保はしません」「基本的に大きな木の穴とか、岩と岩の隙間とか、土に空いた自然な穴とか、もともとある穴を利用して冬眠します」。木の穴や土穴など、3つのタイプがあるというクマの冬眠場所。しかし、人里に慣れてしまったニュータイプのクマは、私たちの身近な場所で冬眠する可能性があるといわれています。アメリカ・カリフォルニア州で撮影された映像です。画面右側に見えているのは冬眠の準備を始めているクマの姿です。器用に前足を使って、寝床に敷くためのワラのようなものを引きずっているのが分かります。その後、体ぎりぎりの大きさの穴におしりから入っていきますが、実はここ、空き家の床下なのです。別の場所でも、床下をのぞくと冬眠するクマが複数確認されています。また、インクが発射される銃を持った男性が、住宅の壁に空いた隙間から床下に入っていくと、飛び出してきたのは巨大なクマです。撮影者によると、アメリカではこうした空き家などの床下に、冬眠用の巣穴を作るクマが多くいるといいます。そして、日本でも先週、人里で冬眠しようとするクマが確認された事例がありました。新潟県猟友会 池田富夫会長「ここからクマが出入りしていた。すごいでしょう。人間の手で切れるものではない」。案内されたのは、クマが侵入したというハウスです。池田会長「このどこかに潜んでいたんです、きのう。きのうはライフル銃で狙いながら、爆竹で追い出して。この辺で捕獲しました」。新潟県十日町市のハウスの中に潜んでいたのは、体重130キロのクマでした。池田会長「(クマの)目的はここに米ぬかが積んである、それを食べに来ていた。以前はコメを食べたり、色んなものを食べていた。最終的にはここに来てしまったんですね」。クマはその日のうちに駆除されたといいます。新潟県猟友会の池田会長は、クマがハウスの中で冬眠しようとしていたのではないかとみています。池田会長「冬眠かなと思う。分かりませんけど、いくら人が来ても(中から)出なかったからね。雪が降っても(人里に)来るのは変。去年もこの奥のかやぶきの中で冬眠していた」。山内准教授は次のように話します。「(ニュータイプのクマは)人もあまり出入りしないような空き家とか小屋とか、意外と(人里に)近い所で冬眠する可能性はあると思います」。
(冬眠したのか?身近な脅威となったクマ)
「今年の漢字」にも選ばれるほど“身近な脅威”となったクマ。本来冬眠に入るはずの12月になっても人里に現れている。この脅威はいつまで続くのか…。本来12月中には冬眠に入るとされているクマ。しかし、12月4日、各地で立て続けに4件、5人がクマに襲われた。これまで目撃されなかったような町なかでの出没や被害が相次いだことし。住宅街の柿の木に。保育園に。海にまで。4月から12月17日正午現在でのクマによる人身被害は少なくとも235人にのぼり、亡くなった人は13人とこれまで最も多かった2023年度を超えて、いずれも過去最多の被害となった。今年度の被害を都道府県別にみると、秋田県が66人と最も多く、次いで岩手県が38人、福島県が24人など。目立つのが、人の生活圏での被害だ。88人もの人身被害が出たことし10月について、被害が発生した『場所』の傾向を専門家とともにNHKが分析したところ、人の生活圏内での被害は少なくとも62人でおよそ7割を占めた。内訳は、住宅周辺が26人と最も多く、国道や市道などの道路上が24人、住宅街が6人、住宅付近の農地が6人となっていた。なぜ、生活圏でクマの被害が多発したのか。状況を分析すると、クマの活動がより市街地の中心部で盛んになっていることが見えてきた。こちらは、人身被害が最も多かった秋田県が、県内の市町村から収集したクマ目撃情報の場所を示したマップ。これまで最も被害が多かった2023年は、比較的山に近いエリアで目撃されていたのが…。ことしは、より市街地での目撃が増加。住民からの情報も加えると、その市町村の中心部にクマの行動範囲が広がっていることが見える。いったい何が起こっているのか。森林総合研究所の大西尚樹動物生態遺伝チーム長は、背景の1つに、人里近くで生まれた子グマがより市街地に近づいていることを指摘している。大西さんによると、クマは冬眠中の1月から2月が出産のピークで、1回の出産で2頭ほどが生まれる。ツキノワグマは1年半、ヒグマは1年から2年半ほどの期間、小グマは母グマに連なって動き、食べ物の取り方などを学ぶ。大西さんは、ここ数年で徐々に人里近くで活動する「アーバンベア」が増えていると指摘している。去年(2024年)はどんぐりなどが豊作だったことで、ことしの1月ごろにたくさんの子どもが生まれたとみられる。そのため、「次の世代のアーバンベア」が増え、より人里近くを自分のテリトリーと認識して行動していることから、生活圏での目撃情報が増えているのだという。森林総合研究所 大西尚樹動物生態遺伝チーム長「人里と近い生活圏で繁殖をしたアーバンベアの2世代目、3世代目というのが出てきているとみられる。山の中でそもそものクマの個体数が増えて密度が高くなり、クマの生息域の前線が私たちの生活圏に近づいている。これが元に戻ることはない。子連れの母親は子どもが食べる分も求めて食べ物を探し回らないといけないため、市街地での親子グマの目撃や、生活圏での人身被害につながっている」。クマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授によると、クマは、秋にドングリなどを食べてできるだけ体重を増やし、山に食べ物がなくなる冬に備えて、11月下旬から12月にかけて斜面に掘った土穴などに入って冬眠するという。リスなどの小動物は冬眠中に体温を5度程度まで下げて熟睡するのに対し、クマは冬眠中でも、体温は30度台前半までしか下がらず、メスは冬眠中に穴のなかで子どもを生み、寝たまま授乳もするなど眠りが浅いという。ほとんどのクマは、一度冬眠に入ると4月ごろに冬眠から覚めるまで穴から出てこないものの、ごくまれに、人や周囲の動物の気配で目覚めて出てきたり、穴を変えるために移動したりするクマが確認されているという。しかし、ここ数年、12月以降の目撃情報が増加傾向にあるという気になるデータがある。こちらは、環境省によるクマの出没情報の全国まとめについて、東北6県の2019年からの6年分の12月の情報をグラフ化したもの。12月の出没情報は、2019年から2022年は30件から50件程度だったが、2023年の12月は284件にのぼり、前年の9倍余りに増加。2024年の12月も271件で2年連続で200件を超えた。さらに1月も同様の傾向が見えた。本来冬眠に入る12月や1月に目撃件数が増加している背景として、森林総合研究所の大西尚樹さんは、そもそもクマの生息域が広がり人里周辺で冬眠する個体が増える傾向にあるため、人が見かけやすくなったことがあると指摘している。その上で、クマは、“寒くなったら冬眠する”わけではなく、山に“食べ物がなくなったら体力温存で”冬眠する。人里に慣れたクマは人の生活圏に行けば柿などがあることを知っているため、食べ物があり続けるかぎり、冬眠が遅れるという。実際、こちらは、ことし1月11日に、秋田県鹿角市で雪が降り積もる中、クマが柿を食べ続ける様子を捉えた写真。現場は市街地で、このクマは1週間程度、この場所に現れて、収穫されていなかった柿を食べ続けていたという。また、大西さんは、去年は山の実りが豊作だったことでたくさん生まれた子グマが親子で人里に出没し、親グマだけが駆除されて孤児になった子グマも一定数いると指摘。こうした“孤グマ”は、親から冬眠の方法を教わっておらず、寒さや雪を避けるために空き家や倉庫に入り込む可能性もあるという。去年12月23日、福島県喜多方市では、住宅の中でまだ1歳に満たないとみられる子グマが見つかった。住民の男性によると、その日は雪が降り積もり、夜に帰宅すると、茶の間のこたつに体長およそ90センチほどのクマが入り込んでいたという。自宅は修繕中で、裏の壁に空いていた隙間から中に入り込み、部屋のふすまを破って茶の間に侵入したとみられ、その後17時間にわたって居座り、最終的には地元の猟友会などが花火を使って追い出した。こうした事例もあるため、大西さんは「12月中も警戒を続けて、とにかく早く柿などの誘引物を除去し、建物に入らせない対策も必要だ」と警鐘を鳴らしている。これまでとは異なる次元となったクマ被害に、国も対策を強化している。ことし9月には「緊急銃猟」の制度が始まり、市町村の判断で市街地でも猟銃でクマを駆除できるようになり、12月17日10時時点で全国で50件実施された。市町村による「緊急銃猟」の判断が間に合わなかったり、ハンターを確保できなかったりした場合などの緊急時には、警察官がライフル銃で対応することも可能になった。このほか、政府は、ハンターの確保に向け、自衛隊や警察の退職者などに狩猟免許の取得を促すとともに、自治体が狩猟免許を持つ人を「ガバメントハンター」として任期付きで雇用した場合は、人件費を補助するほか、冬眠明けのクマの春先の捕獲について財政支援も強化する方針だ。また、環境省は、クマの個体群ごとに全国で統一的な手法で推計を行うなどして、個体数管理を強化するとしている。ことしのクマの取材は、秋以降特に被害が広がり、東北の町なかでは、クマ鈴の音があちらこちらで聞こえるようになった。人々の不安や警戒感が日ごと増し、この状況をコロナ禍に例え「『ウィズコロナ』ならぬ『ウィズクマ』だ」と話す人もいた。相次ぐ被害を受けてさまざまな対策が立ち上がった一方で、駆除や捕獲を担うハンター不足や、クマの誘因物となる柿の木が、所有者が不明のため自治体がすぐには伐採できないといった課題も各地で顕在化。山のどんぐりなどの凶作により、クマの出没が増加するサイクルのため、再来年(2027年)、再び次のクマが大量に出没するとみる専門家もいる。被害にあう人を少しでも減らすために、ことしの経験を踏まえ、人とクマとの適切な距離感を形成する環境作りに継続して取り組み、今後に備えることが必要だ。
(自分で食べるためなのに…クマの狩猟報告に「ありがとう」の違和感)
北海道稚内市で宿泊施設を経営する作家でハンターの武重謙さん(43)は10月、約5年にわたる学びや実践を経て、初めてヒグマの狩猟に成功した。その喜びをX(ツイッター)に投稿したところ、祝福の声とともに感謝のコメントも寄せられた。環境省によると、4~11月のクマによる人的被害は230人(速報値)で、過去最多だった2023年度(219人)を既に上回った。犠牲者も11月20日現在で最多の13人に上る。確かに街に出た場合は駆除することも必要だ。ただ、武重さんは今回、駆除ではなく自分でいただくために山で獲物を仕留めた。今後も自然の恵みを得たいと思っている武重さんは、駆除の意味合いで感謝されたことに違和感を覚えたという。<とうとうやりました。2021年からがんばってきて、やっとです。良い猟に、良い獲物でした>。10月31日に武重さんが写真付きでそんな投稿をすると、表示回数は258万回に上り、2・2万人が「いいね」をつけた。そして、たくさんの祝福コメントが届いた。「おめでとう」「長年の努力が実った瞬間ですね」。一方で、拡散されるにつれて「ありがとう」「どんどん狩って」といった感謝の言葉も交じるようになった。「僕は僕のためにクマを捕った。だから『ありがとう』はよく分からないですね」。
(市街地のクマ目撃…実は「着ぐるみを着た人を見間違い」!?:山形)
山形県山形市の住宅街で起きた「クマ騒動」が、きょうまでに、まさかの展開を見せました。12月13日の午前7時35分ごろ、山形市の東側を走る大動脈、国道13号を車で走行中の人から市に「側道にクマがすわっている」などという目撃情報が寄せられました。場所は山形市前田町。山がそばにあるとはいえ住宅密集地。しかも朝の通勤時間帯の目撃情報でしたが・・・これが意外な方向に向かいました。13日のうちに、この目撃情報を知った現場付近の施設関係者が、警察に一本の通報をしたというのです。「その時間、現場に着ぐるみを来た女性がいた」という内容でした。その後の調査で、クマが目撃されたという時間帯、現場にはクマのような耳付きの、真っ黒な毛がついた着ぐるみのような服を着ていた女性がいたことが判明。車に乗っていた人が、その女性をクマと見間違えた可能性があることが分かりました。市によると、13日の午後2時半ごろには警察から連絡が入り、クマだと思われたものが「クマに似た着ぐるみを来た女性」だった可能性が高いという情報を確認。この女性は道端の縁石に腰かけて休憩をしていたとみられ、道に背中を向けていたことから、この様子を車から見た人がクマと勘違いしたのではないかということです。12月に入っても山形県内では毎日のようにクマの目撃が続いていて、山形市も例外ではありません。市の担当者は「クマと疑わしいものを見た場合も情報を寄せてほしいと思います。それが市民の安全につながります」と引き続き注意を呼びかけています。今回の着ぐるみ騒動は、クマの目撃が今も全国的に相次ぐ中、市民のクマに対する安全意識の高さが現れた、ちょっとほっとする結末を迎えた出来事でした。
(住宅の木の上に「居座りクマ」、麻酔銃で木から落ちたところを捕獲:福島)
北塩原村で住宅の敷地内の柿の木に居座っていたクマは、18日午後3時半すぎに捕獲されました。警察や村などによりますと、18日午前8時ごろ北塩原村北山で住宅の敷地内の柿の木にクマが登っているのを通りかかった人が見つけて通報しました。クマはおよそ50㎝の大きさで、木の上に居座って柿の実を食べ続けましたが麻酔銃を撃たれ、午後3時半すぎに木から落ちたところを捕獲されました。今回のクマによるけが人や建物などの被害は確認されていませんが、クマが居座った柿の木は伐採されました。近くの中学校は、クマの出没を受けて保護者に迎えに来るよう連絡し部活動も中止しました。
(複数のクマが市街地にいる可能性も、中心部でクマ目撃が相次ぐ:山形)
12月に入ってもクマの出没が続いています。きょうは山形県酒田市の中心部でクマの目撃が相次いでいて、市は複数のクマが市街地にいる可能性もあるとみて注意を呼びかけています。きょう午前9時半ごろ、酒田市光ケ丘の光ケ丘公園野球場の近くでクマが目撃されました。市や警察が周辺を警戒しました。酒田市では、けさ早くからクマの目撃が相次いでいて、午前5時ごろに船場町や南新町で目撃され、午前7時半過ぎには酒田市住吉町の松陵小学校の近くで、午後1時ごろには二番町でも目撃されています。今のところ人的・物的被害は確認されていませんが、市は、複数のクマが市内にいる可能性があるとみて建物の出入口の鍵をかけるなど注意を呼びかけています。県によりますと、今月のクマの目撃件数は57件ですでに去年12月の倍以上となっています。今年の県内の目撃情報は2787件と(今月14日現在)統計開始以降最多となっていて、11月までだったクマ出没警報を今月末まで延長して注意を呼びかけています。
(「高速道路の真ん中にシカがいて避けきれず衝突」交通事故の女性タレントが報告)
タレントで釣りYouTuberとして活動する神野梓が16日、自身のインスタグラムを更新。高速道路で鹿に衝突する事故により大けがを負ったことを報告した。顔に痛々しい傷の残る写真や車が大破した様子の写真とともに「釣りに向かう道中、高速道路の真ん中にシカがいて避けきれず衝突。その衝撃でハンドルが効かなくなり、ガードレールに突っ込みました。スピードが100キロ超えてたら・・どんな事故になってたのか。考えると恐ろしいです。命を落としてもおかしくない事故だった。と救急隊の方に言われこうして今ここにいられるのは、本当に周りの人のおかげです」と報告した。また「みんなに伝えたいことがあります。高速道路で動物が急に現れた土岐、急ブレーキや急ハンドルは本当に危険。後続車を巻き込む可能性もあるし、今回みたいにコントロールを失うこともあります。それともうひとつ。iPhoneの『衝突事故検出』昨日。強い衝撃を感知すると、自動でカウントダウンが始まり反応がないと119や緊急連絡先に自動通報してくれます。(位置情報も送信されます)。私はこの機能に本当に救われました。『まさか』は突然起きる。だからこそiPhoneの緊急設定は一度見直してほしい。この投稿が誰かの命を守るきっかけになりますように」と自身の経験を交え、注意喚起した。
(命の大切さを考える、学校給食にジビエ料理:山口)
児童たちはしっかり学んだあとに味わいました。農作物に被害をおよぼす鳥獣についての特別授業です。給食では、ジビエ料理が提供されました。山口市の小学校で交わされる意見。テーマは鳥獣対策です。県の担当者も参加した特別授業ではシカやイノシシなどによる農作物への被害や駆除された鳥獣の活用などについて学びました。県によりますと作物が食い荒らされるなどの農林業被害は昨年度、およそ3億5千万円にのぼるということです。児童たちは草刈りや柵を設置するなど山を整備することの大切さも学びました。また、イノシシ肉の煮込み料理が出されました。ジビエを味わうのは初めてという児童もいましたが…。児童たちは鳥獣への理解を深めかみしめながら命の大切さも感じたようでした。
(食肉処理業者がイノシシやシカなどの有害鳥獣を「ジビエ」として活用:山形)
山形県内で捕獲したイノシシなどの有害鳥獣を食用として活用する取り組みが新たに始まりました。廃棄せざるを得なかった命を無駄にすることなく「おいしく食べる」取り組みを取材しました。鶴岡市から委託を受け田畑を荒らすイノシシやシカなど有害鳥獣を捕獲している佐藤昌志さん。この日、鶴岡市内の山中に仕掛けた罠にかかったのはイノシシです。周辺の田んぼではイノシシによる被害が相次いでいました。近年、エサを求めて人里に下りてくる野生動物が増加していますが、捕獲した有害鳥獣の肉を食用として活用するには解体や精肉を行う「食肉処理業」の許可が必要です。佐藤さんはことし3月、「食肉処理業」の許可を取り、捕獲した有害鳥獣を食用に解体・精肉する施設「たがわジビエ」を鶴岡市内につくりました。たがわジビエ佐藤 昌志さん「人間にとって農業被害なり、害とされている獣を食用として捕獲してそれを資源に変えるという活動をメインでやっています」。有害鳥獣の捕獲を行っている10人がメンバーとなり、これまで廃棄せざるを得なかった有害鳥獣の命を無駄にすることなく現在、飲食店を対象に販売しています。解体と精肉を担当しているのは佐藤さんと狩猟歴7年の加藤聡さんの2人です。たがわジビエ加藤 聡さん「7年前に比べても何十倍、被害・目撃があっていままでこういう施設が無かったので販売もできないし、イノシシを獲っても埋葬だったりうまく食肉につながっていなかった」。食用として販売できる有害鳥獣を捕獲したときに料理人に情報を送り、購入希望者を募っています。加藤さん「きょうは3時間かかりました。大変でした。ただこれが料理人につながっておいしい料理になるのでそれが楽しみです」。たがわジビエから食肉を購入している最上町のフランス料理店「トトマビ」です。トトマビ オーナーシェフ松田 清也さん「ジビエという言葉もフランス語だしフランスではポピュラーであり、花形の食材になっている。県内にジビエ肉の加工所がなかなかないので周辺ではたくさん獲れているのにレストランで使えない歯がゆさがあったがたがわジビエのおかげで堂々と山形県産のジビエを使わさせてもらっています」フランスに渡り修行した松田さんは食材を余すことなく全て使うことがフランス料理の基本と話します。松田さん「たがわジビエから買った本州鹿の肉。半身の状態で買った後に骨から肉を外して焼いておいしい部位と加工しないとおいしく食べられない部位があります。焼き切った肉のくず、骨も焼き切ってスジ張ったものを全部水から煮だして全部無駄なく食べるようにソースにしていく」。この日はシカとイノシシを使った3皿がコース料理として提供されました。松田さん「人間の都合で奪っている命になるので有効に活用して食材、頭からつま先まで無駄なく使いたい、命を無駄にしたくないという思いが全く同じだと思ってたがわジビエの思いと通ずる部分だと思う」。たがわジビエ加藤 聡さん「ジビエおいしいというイメージをもってもらうのが理想、わかってほしいどうしても『かわいそう』『殺さないで』という意見もあると思うが駆除しないとどんどん農被害が出てきているので」。たがわジビエ佐藤 昌志さん「獣の命をとってよいという許可をもらった人間なので山に捨てるとか燃やすとかそういうことよりも人に食べてもらうことで供養になるのではという自分への慰めでもある。めぐる命に変換する仕事を誇りをもってやっていきたい」。人里と自然との距離が年々、近づく中、人が奪った命を活用する取り組みが今後、さらに必要なのかもしれません。
(ジビエ活用へ、諏訪地域を視察:福島)
福島県西会津町の関係者が17日まで3日間、諏訪地域などを訪問し、ジビエ(野生鳥獣肉)活用へ向けた視察を行った。茅野市の一般社団法人「日本ジビエ振興協会」が本年度から、同町のアドバイザーを務める縁で実現。同協会がジビエ活用に関して自治体のアドバイザーになるのは、同町が初という。
(高校生、ジビエ料理教室:福井)
ジビエ(野生鳥獣肉)料理をきっかけに、イノシシやシカなど有害獣による身近な農作物被害へ関心を持ってもらおうと、福井市の福井南高校で、料理教室が開かれ、総合学科2年生20人がシカ肉のハンバーグ作りに挑戦した。 県福井農林総合事務所が3年前から福井市内の高校で実施している。料理店のメニュー監修などを手がける福井市の料理家田中桂子さんが講師となり、生徒たちに調理を手ほどきした。食材として県産シカ肉の内モモが用意され、生徒たちは、こぶし大の肉100グラムを包丁でミンチにし、炒めたタマネギと混ぜて手でこねた。
(毛抜きに2時間半…高級食材“クマの手”ってどんな味?)
12月も相次ぐクマの出没。その一方で、クマ肉を出すいわゆる「ジビエ料理店」が大盛況だ。埼玉・秩父市にある「鈴加園」で提供するのはオスのクマの前脚の肉だ。鈴加園の鈴木公士専務は「夏の脂がのっていないときはもう少しピンク。脂がのると赤い良い肉になる」と語る。そんな中、中華料理の超高級食材といわれるクマの手「熊掌(ゆうしょう)」を自分で調理した人物に話を聞いた。野食ハンターの茸本朗さんは、これまでイノシシや鹿など定番のジビエ料理から、ヒツジの睾丸、ドブネズミまであらゆる珍食材を味わってきた。熊掌の調理について、茸本さんは「びっしり毛が生えているので、それを全部抜かなきゃいけない。ものすごい固く生えてて、なかなか抜けない」と説明する。「最初はピンセットで抜いていたが、握力がなくなってきてしまい、魚の小骨を抜く用のペンチみたいな骨抜きを使って、丁寧に抜いていった。最終的に2時間半くらい抜くのにかかった」。さらに「結局煮るのに圧力鍋を使ったり、6時間はかかった。昔の中国の人は3日3晩かけて煮ていたそうだ」と語った。毛抜き2時間半、煮込み6時間。半日ほどかけて調理したその味はどうなのか。「味はすごく正直に言うと、ちょっとワイルドな香りのする豚足。クマ臭さや野生動物の匂いはあった」。調理方法に問題があったのかは不明だというが、普通のクマ肉はかなり上質な味わいだったという。「とろけるような上質な脂で、赤身は力強い牛肉をもっとワイルドにした感じ。お肉としては大変おいしい。ジビエの中だけでなく、他の牛肉とか豚肉をあわせても、私はヒグマが一番おいしい肉の一つだと思う」と評価した。さらに、ラーメン王・HEY!たくちゃんも起死回生の新作ラーメン「ジビエ味噌ラーメン」を開発。トンコツならぬクマ骨の旨味を凝縮したスープに特製クマ肉チャーシューも加えた。たくちゃんいわく「過去最高傑作」のラーメン。このクマラーメンを目当てにお店を訪れるお客さんも増えたという。
(再起の狩女、宣伝兼ね24日からキッチンカー営業:石川)
ついのすみかと移住した穴水町で開業したばかりの農家民宿が能登半島地震で全壊した猟師でジビエ(野生鳥獣肉)活用のコンサルタント、福岡富士子さん(55)が来年、避難先の能美市で「惣菜(そうざい)屋富士SUN」を始める。店の宣伝も兼ね、同市緑が丘でキッチンカーによる飲食物の販売を24日に始める。「めげんとここまで来たぞ」と、不屈の精神で能登や能美、全国に元気を届ける。
(鹿・猪の“未利用資源”を活かした無添加ペットおやつ:愛媛)
クレア株式会社(所在地:愛媛県松山市、代表取締役:保木口恵子)は、ペットの健康と地域の環境課題の解決を両立させる自然派ペットおやつ「道後もぐもぐ」を発売いたします。本製品は、愛媛県内で深刻化するシカ・イノシシによる農作物被害(※年間5億円超・令和4年度 )に対し、その“加害野生動物そのもの”を有効な地域資源として活用する取り組みから誕生しました。捕獲後に活用されず廃棄されるケースも多い鹿肉・猪肉を食品原料として見直し、高品質な国産素材(松山どり等)とともに“完全無添加のおやつ”として製品化しています。動物由来の素材活用を通じて、食害対策の一助となるサステナブルモデルを目指しています。ペット市場では「安心して毎日与えられる無添加おやつ」への需要が高まり続けています。一方、愛媛県をはじめ全国では、野生鳥獣による農作物への被害が年々深刻化。令和5年度の全国被害額は約164億円にのぼり(農林水産省)、愛媛県内でも農作物の規格外増加や廃棄量の増大が問題となっています。そこでクレア株式会社は、「地域の課題解決に寄与する商品づくり」を理念に掲げ、農林業に被害を及ぼすシカ・イノシシなどの野生鳥獣(獣害要因)を“地域資源”として有効活用する取り組みを進めてきました。本来は活用されずに廃棄されることも多い捕獲個体の鹿肉・猪肉を、松山どりなどの高品質な国産素材とともに、丁寧な加工によって安全・高品質な無添加ペットおやつへと再資源化しています。“ペットが喜び、地域も喜ぶプロダクト” を実現するために生まれたのが、今回の「道後もぐもぐ」です。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午前9時ごろ、富谷市富谷治部入にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
白石市によると、16日午後6時ごろ、白石市越河五賀八幡にクマが出没しました。
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12/17
(県庁職員狩猟免許取得チーム(仮)が発足します:群馬)
群馬県庁から捕獲の担い手を育成するため、その第一歩となる狩猟免許取得を知事と一緒に目指す群馬県庁職員のチームが発足します。
(民家近くの柿の木に熊、緊急銃猟で駆除:新潟)
クマが民家近くの柿の木にとどまり危険だとして、長岡市は16日、自治体の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」を実施し、クマ1頭を駆除した。長岡市の緊急銃猟実施は初めてで、県内では12例目。長岡市によると、16日午後0時半ごろ、濁沢町の集落にある柿の木にクマが登っていると110番通報があった。猟友会会員で構成する市鳥獣被害対策実施隊と市職員、長岡署員が柿を食べているクマを確認。クマが木の上にとどまった状態となり、人に危害を加える恐れがあると判断し、午後2時半過ぎに猟銃で駆除した。体長約0・7メートル。
(クマ緊急銃猟の条件は?県内7市町でマニュアル完成:福井)
県は15日、ツキノワグマなど危険鳥獣の緊急銃猟の対応マニュアルが7市町で完成したと明らかにした。関連の条例制定や猟友会との調整を進めている10市町は、年度内の策定を目指しているという。
(狩猟免許試験を3月も実施:群馬)
クマ被害対策で、群馬県は15日、狩猟免許試験のうち第1種、第2種銃猟(単願のみ)を来年3月15日に追加実施すると発表した。例年は7、10、12月の年3回だが、相次ぐ被害を背景に希望者が殺到する状況を受け、緊急的に追加した。来年度以降は年4回とすることも検討する。
(適正数の10倍のシカがいる地区も、「地元だけで防護柵維持難しい」対策考える:長野)
シカの農作物被害や防護柵の維持管理を考えるシンポジウムが14日、松本市教育文化センターで開かれた。里山辺地区まちづくり協議会と市農業技術者連絡協議会が主催。県や市、地元関係者によるパネル討論と、新潟県長岡市で野生鳥獣対策支援を手がける会社「うぃるこ」の社長、山本麻希さん(54)の講演があり、109人が耳を傾けた。
(クマ問題に欠かせない人材の実情、駆除数は増えるも極めて厳しい現場:田中淳夫)
2025年はクマの人里出没に振り回された1年だった。近年はシカやイノシシの獣害が問題になっていたが、人身被害を含むクマの出没は、日本の野生動物管理が抜き差しならない状況になってきたことを知らしめる役割を果たしたかと思う。そして野生動物の管理にはハンターが欠かせない存在であることに気づかされた。獣害対策には「予防」も「防御」も重要だが、やはり最後の砦は「駆除」なのである。そのためにはハンターが欠かせない。だがハンターとはどんな立ち位置にあり、現状はどうなっているのか。その点をひもといてみた。ハンターとは、一言で言えば狩猟免許を持っている人だ。その狩猟免許保持者は、減り続けているとされる。だが推移をよく見ると、ここ10年ほどは反転している。12年度は約18万700人だったが、21年度は約21万3400人と増えた。ただし、免許は猟銃のほかワナ、網、空気銃も含む4種類の合計だ。重複取得もあるから実勢はもっと少ない。また近年取得が増えているのはワナ免許であり、銃免許の取得者は8万4400人ぐらい。加えて実際の狩猟に必要な都道府県への狩猟登録は、約13万7000人(こちらも重複あり)と6割ほどにすぎない。免許はあるが、現場に出る機会を持たないペーパーハンターが多いのだ。たしかに実質的なハンターは減っている。増えすぎた野生動物を駆除する人が減ったことが獣害を多発させたと考える声もある。ただ、それほど単純ではない。有害駆除数を見ると、驚くべき数字が並んでいる。1990年と2024年の駆除数を比べてみよう。シカは4万2000頭から73万8700頭へ、イノシシは7万200頭から63万3000頭へと急増している。クマにいたっては、90年代は保護政策がとられていたので、ヒグマ200頭、ツキノワグマ1500頭にすぎない。それが24年には826頭と4520頭。今年は10月末まででも984頭と8883頭である。クマ両種合わせると年間で1万頭に届きそうだ。この10年間は、毎年5000頭以上駆除するが普通になっている。30年あまりのうちに駆除数は激増したのだ。ハンター数が減っているのに、駆除数は増えるという逆転現象が起きていた。そもそもハンター数は、75年に51万8000人だったから、現在は随分減ったように説明されるが、60年代は30万人前後、50年代は20万人を切っている。戦前はさらに少ない。30年代は10万人以下だった。つまり「ハンターの減少」が、「野生動物の増加」と「獣害の増加」を招いたとは説明できない。むしろ少ない人数で多く駆除しており、ハンターは頑張っているのだ。クマはともかく、シカやイノシシの駆除数が劇的に増えたのは、報奨金が増額されたことが大きい。かつてシカは1頭5000円くらいだったのが、最近では地域によっては2万円、3万円に達しており、しかも生息数が増加したから捕獲のチャンスも増えた。狩猟に精が出るわけだ。それが新規参入者も増やした。だが、クマはそうはいかない。シカを撃ち損じてもハンターの身に危険はないが、クマだと逆襲される恐れが強い。それに比して報奨金や出動手当は安いと言われている。しかも現在求められているのは、人里、とくに市街地に出てきたクマの駆除である。市街地における発砲は条件も厳しい。標的の後ろに人家などがなく、跳弾にならないよう柔らかい土などのバックストップが求められる。射撃技能面からも非常に難易度が高い。今年4月には、市町村の判断で市街地での猟銃の使用を可能とする改正鳥獣保護管理法が成立し「緊急銃猟制度」ができた。通常のイメージでは、クマの駆除と言えばライフルを使用する遠距離射撃だろう。射程は100~400メートル(m)ほどだが、クマは急所に当たらなければ、すぐに倒れず反撃に出ることが考えられる。100mぐらいなら数秒で詰めると言われるが、その間に第2弾、第3弾を発射して仕留めねばならない。市街地に入ってきたクマを探して駆除するとなると、距離ははるかに近くなる。人家や田畑、公園の茂み……などに潜んでいる可能性があり、捜索するハンターとの距離はかなり近い。そして突如襲いかかられることも想定しなければならない。これまでのケースだと50m以下、ときに3~5mの距離で出くわすこともあった。一発で仕留めないと致命的だ。ハンターも相当な心得や技術を要求される。だから複数で行うのが普通だ。なお市街地で使用するのは、ライフルではなく散弾銃である可能性が高い。散弾銃は、通常は小さな数百粒の散弾で鳥などを狙うが、ここで使用するのは単発のスラグ弾だ。弾道が安定していて、近距離なら威力がある。しかもライフルと違ってセミオートで3連射できるものが多い。目の前のクマに対応しやすいとされる。いずれにしてもクマを駆除できる人材が、極めて少ないことは間違いない。こで注目を集めるのが、自衛隊や警察など銃の経験者だ。ただ自衛隊が害獣を駆除するのは法的に難しい。その点、警察ならすぐに人命救助の点から法的にクリアしやすく、機動隊にはライフル射撃に長けた隊員もいる。そこで警察に「熊駆除対応プロジェクトチーム」が結成されて、11月からクマの出没が多発する秋田県や岩手県に運用されている。だが、こちらも簡単でない。まず警察のライフルはテロ対策用で口径が小さく、弾丸も貫通するためクマなど大型動物には効果が弱い。銃の口径や弾丸をクマ対応用に変えると、弾道も従来とは変わってくるので射撃に一定の訓練が必要となる。しかも駆除に臨むためにクマの行動や性質などの知識も身につけなくてはならない。やはりクマ撃ちのベテランハンターの研修を受ける必要がある。また退役自衛官や警察OBを雇用することも考えられているが、いずれにしろ再訓練は必要だろう。期的に狩猟免許所持者を増やす試みも行われている。各地の自治体で行政がハンター養成に動き出した。兵庫県は「狩猟マイスター育成スクール」を実施したほか、鳥取県や熊本県などは狩猟免許を取得する際にかかる費用を補助する制度をつくった。ほか猟友会が講習会を実施するところも増えている。一方で、せっかく免許を取得したのに、実際の狩猟には出ていないペーパーハンターへの支援もある。小田急電鉄はそうした人々への講習のほか被害農家と結びつけて有害駆除を担ってもらう「ハンターバンク」事業を展開する。また狩猟免許や各地の狩猟登録をするのに結構な金額がかかることも問題だ。銃の取得は多くの証明書類と講習会出席、試験などが必要で、多額の手数料がかかる。銃自体も高額であることは言うまでもない。弾丸も安くないし、義務であるガンロッカーの設置、射撃練習、そして3年ごとの技能講習などを伴う更新手続……実に煩雑で負担が大きい。加えて狩猟税もある(有害駆除を行う場合は免除される場合もある)。こうした金銭負担と手間は決して軽いものではない。趣味の狩猟とは分けて、有害駆除に従事する人への減免制度も必要ではないか。すでにガバメント(公務員)ハンターの養成も課題に上がっている。また民間でビジネスとして有害駆除を担う認定鳥獣捕獲等事業者もいる。ただ現実には猟友会との兼ね合いもあって、上手く機能していないところが多い。それらの制度を整理して十分に活躍できるようにすることを考えるべきではなかろうか。
(クマの生息域に「お邪魔している意識を持つべき」)
「地球とつながるよろこび。」を企業理念に掲げアウトドア事業を行う株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦、以下ヤマップ)は、全国の登山者を対象に「クマに関する登山者意識調査」を実施しました。昨今、市街地での出没などクマに関する報道が過熱する中、実際に山という「現場」を知る登山者はどう感じ、どう行動しているのか。見えてきたのは、経験を積むほどに深まる野生動物への「畏敬の念」と「現実的な共存」を模索する成熟した姿でした。調査対象の92.8%が、山はクマの生息域であり登山者は「お邪魔している意識を持つべき」と回答しました。特に「お邪魔している」と強く実感している層(「とてもそう思う」回答者)を属性別に見ると、活動地域別では「北海道・東北」の割合が高く、登山歴や遭遇経験の有無においても、山との関わりが深い層ほどその傾向が強まっています。存在の身近さが、野生生物に対する畏敬の念を深めている実状が窺えます。登山中、実際にクマを目撃した経験のある方は約3割(29.4%)でした。一方で、クマ以外の野生動物(サルやイノシシなど)との遭遇経験者は93.2%に達し、野生動物は「いて当然」の存在になっています。また、具体的な対策に対するスタンスを分析したところ「人間の安全のための管理(駆除等)」と「共存のための環境づくり(保全)」の両方を支持する層が最多(43.1%)となり「両輪での対策が必要」という現実的な認識が広がっています。登山頻度の変化について調査したところ、全体では約6割が「変わらない」と回答しました。しかし地域別に見ると、「九州・沖縄」では93.7%が変わらないのに対し、「北海道・東北」では48.3%にとどまるなど、クマの出没状況による地域差が顕著に表れています。 また、「週に1回以上登るコア層」や「共存のための環境づくりを支持する層」ほど、これまで通り活動を継続する傾向が見られました。具体的な対策については、「撃退(スプレー等)」よりも「遭遇回避(会わない対策)」が重視されています。「熊鈴・ラジオ(54.7%)」や「事前の情報収集(47.3%)」、「単独登山の回避(38.3%)」など、接触そのものを未然に防ぐ工夫が主流となっていることがわかりました。野生動物であるクマの生態や行動原理を深く理解し、科学の力でクマと人の「境界線」を引き直すこと。それは、登山者とクマが適切な距離を保ち、日本の豊かな自然を共に分かち合う未来につながります。「クマがどこにいるか」という生態調査と「登山者がどこを歩いているか」という行動データを統合・分析する試みは、国内でもほとんど例のない画期的なアプローチです。本研究は、森林生態学・野生動物管理学の第一人者である小池伸介教授(東京農工大学)との共同体制により実現しました。GPS解析を用いてツキノワグマが本来どのように森を利用しているのか(採食、休息、移動などの生活圏)を可視化。「登山」という行為が、彼らの生活にどのような影響を与えているのかを明らかにしていきます。クマの生態に詳しい山﨑晃司教授(東京農業大学 地域環境科学部)をお招きした、年末特別ライブ配信を開催いたします。「クマに遭遇した方はどのように行動したか」「遭遇したとき、本当に有効な対処法・心構えとは?」報道だけでは見えてこないクマの生態を、様々な視点から解説。2026年の登山シーズンをより豊かに、安全に楽しむために、年内に押さえておくべき知識を総ざらいします。当日は、チャットでの質問にもお答えします。ぜひリアルタイムでご参加ください。効率化の時代に敬遠される「問い」に対し、対話と身体知の機会を生み出すプロジェクト。「人間性の再発見」「境界の融和」「知恵の共創」を軸に、人と自然、頭と体の距離を「より親しく、より近く」へ。テクノロジーと共存しながら失われつつある「生きた手触り」を社会実装し、新たな豊かさを広く醸成することを目指しています。
(飼い犬がクマに襲われる:秋田)
県内では15日に4件のクマの目撃がありました。大館市では9日、飼い犬がクマに襲われる被害がありました。9日朝、大館市比内町大葛で住宅敷地内の犬小屋で飼っていた犬1頭が死んでいるのを飼い主が発見しました。警察などによりますと、犬の近くにはクマと思われる足跡があり、8日の午後7時から9日の午前6時までの間に襲われたとみられています。飼い主によるとクマの足跡は家の裏の林側へ続いていて、駆けつけた警官が足跡を追うと、その先でクマを目撃したということです。県は食べ物が手に入る環境ではクマは冬眠せずに活動を続けられるとして、人の生活圏でクマが食べられるものを放置しないよう注意を呼びかけています。
(イノシシ捕獲用の罠に体長約1mのクマかかる、鳥獣被害対策実施隊が駆除:宮城)
山元町によりますと16日午前7時頃、山元町大平の山林で、体長およそ1メートルのクマが罠にかかりました。罠は個人がイノシシの捕獲用に設置していたもので、その後、町の鳥獣被害対策実施隊がその場でクマを駆除しました。これまでに、クマによる被害は確認されていないということです。警察によりますと今年に入り、周辺ではクマの目撃情報が数件確認されていて、町内でクマが罠にかかったのは今年初めてだということです。
(シカと正面衝突、50万円相当のバイク損傷:愛知)
愛知県岡崎市の山道を走っていたバイクの目の前に、突然現れた野生のシカ。前方から飛び出し、避ける間もなく正面衝突。バイクは横転してしまいました。シカと衝突した男性「最初は左に避けようと思ったんですけど、シカがなぜかこっちに突進してきて、避けられずに衝突した」。シカは一度倒れましたが、すぐに立ち上がり、山道の奥へ走り去りました。「このシカに遭う前に、何匹かのシカを目撃していて、それもあって注意して低速で走っていました」。運転していた男性は無傷でしたが、50万円相当のバイクはフロントカウルが割れてしまったということです。
(イノシシ・シカの熟成肉を直売:広島)
広島県庄原市是松町の新しい市有害鳥獣処理加工施設「庄原ジビエ工房」が本格稼働し、狩猟期間を迎えたイノシシやシカが次々搬入されている。
(ジビエをもっと!、害獣をおいしくいただく仕組みを作る:大阪)
大阪・北区にオープンしたジビエ専門レストラン。提供されるのは、イノシシやシカなど害獣として駆除された野生肉を使った本格洋食だ。背景にあるのは、猟師から会社経営者に転じた樋口晃司さんの「もったいない」をなくしたいという思い。流通しにくい部位もシェフの技で価値ある一皿へ。田畑を守り、命を生かす―都会と山をつなぐ新たなジビエの挑戦を追う。
(クマ出没:宮城)
富谷市によると、16日午前5時ごろ、富谷市あけの平2丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
大和町によると、16日午前10時35分ごろ、大和町宮床八坊原にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
石巻市によると、15日午前1時20分ごろ、石巻市魚町2丁目にクマとみられる動物が出没しました。
(クマ出没:宮城)
村田町によると、15日午前6時30分ごろ、村田町菅生舟ケ沢でクマが出没したような痕跡が見つかりました。
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