<射撃ニュース2月>
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(乗用車を猟銃で破損、猟友会員を書類送検:北海道)
猟銃を発砲し駐車中の乗用車を破損させたとして、苫小牧署は9日、北広島市在住の道猟友会員(79)を鳥獣保護法違反(銃猟制限違反)と銃刀法違反(発射制限違反)、火薬類取締法違反の疑いで書類送検した。「車が止まっているのは分かっていたが、シカを追い駆けて撃ってしまった」と容疑を認めている。送検容疑は2022年12月18日、むかわ町穂別の山林で、ライフル銃でエゾシカを捕獲しようとして林道に駐車していた乗用車の方向に発砲し、破損させた疑い。鳥獣保護法は、弾の到達する恐れのある場所で乗り物などに発砲することを禁止している。同署によると、同日は道猟友会の複数の支部から会員約90人が集まり、猟を行っていた。同会員は、見つけたシカから目を離した隙に予想していた場所とは違う林道の方向にいたため、車があるのを認識しながら慌てて銃を撃ったという。車の所有者の男性がフロントガラスに穴が空くなど3カ所の破損を発見し、知人が通報した。同会員は1月になって同署に出頭し、「乗用車に傷があったが、自分ではないかもしれないと思い、言い出せなかった」と話したという。同署の裏付け捜査で容疑が固まり送検した。
(連日イノシシによる襲撃、80代男性が襲われ足にけが:新潟)
上越市三和区で12日午前、除雪作業をしていた80代男性がイノシシに襲われ負傷、救急搬送されました。上越市や消防によりますと男性が襲われたのは上越市三和区水吉で、水吉会館の近くということです。男性は12日午前11時半頃、自宅の除雪作業を行っていて作業が終わり自宅に入ろうとした際、背後から体長1メートルほどのイノシシに襲われたということです。男性の関係者から「男性がイノシシに突進されて足を負傷した」と119番通報がありました。男性は足にケガをし出血していたということで市内の病院へ搬送されました。上越市はパトロールを行い付近の住民に注意喚起するとともに、イノシシの足跡や目撃情報などから個体追跡を行っているということです。上越市三和区では11日にも、散歩中の女性など男女2人が別の場所でイノシシに襲われけがをし搬送されています。
(イノシシに襲われ1人けが、猟友会が付近で1頭を駆除:新潟)
12日午前11時30分ごろ、三和区水吉で住民1人が体長約1メートルのイノシシに襲われて足を負傷し、病院に搬送された。同所では午後5時前、イノシシ1頭が猟友会により駆除された。住民を襲った個体との関係は不明。同区では11日もイノシシに襲われ、2人がけがをしていた。12日午後4時前、イノシシが町内の用水路で発見され、町内会と警察、同区総合事務所の職員らが猟銃を発砲できる地点まで追い立てた。爆竹を鳴らしたり、除雪機で雪を取り除いたりして追い立てようとしたが、イノシシはなかなか動かず。ようやくイノシシを水路の下流に追い出したところを、待ち構えていた猟友会員が駆除した。
(メスジカはしょっぱいもの好き:熊本)
農林業に大きな被害をもたらすニホンジカ。その数を減らす新たな方法を森林総合研究所九州支所(熊本市)が編み出した。といっても、わなの近くに食塩水を入れたバケツを置いておくだけのシンプルな手法。これで、ほぼメスだけを効率よくおびき寄せることができるという。
(クマの出没情報アプリを開発へ:長野)
ツキノワグマによる被害を防ぐため、長野県は25年度、出没情報を収集、公開するためのアプリを導入する方針です。専門家や猟友会の関係者などでつくる検討会が、13日県庁で開かれ、今後のクマ対策について話し合いました。県によりますと、24年度の里地でのクマの目撃件数は24年12月までに1422件、山林内も含めた人身被害は13人で24年9月には初めての「警報」が出されました。一方で、出没状況の把握に時間がかかることなどが課題となり、県は25年度、アプリを導入して迅速に情報を収集し、注意報や警報の判断に役立てる方針です。信州ツキノワグマ研究会の岸元良輔理事長:「ほかの県に比べて、長野県は対策がかなり進んできているが、まだまだ問題箇所を点検して解決していくということが重要なのかなと思います」。長野県は25年度、新たにクマの里地への出没防止や追い払いなどの経費を補助する予定ですが検討会では、減少傾向にあるハンターの確保を求める意見も出されました。
(とちぎ鳥獣被害対策フォーラム:栃木)
栃木県と宇都宮大学は、地域ぐるみの鳥獣被害対策のリーダーとなる人材の育成を目的とした獣害対策地域リーダー育成研修を実施しており、最終回である「とちぎ鳥獣被害対策フォーラム(クマの生態について学ぶ)」において、第1部として研修修了認定証授与式、第2部として講演会を開催します。
(AIでクマ出没を察知して自治体に注意喚起:三重)
三重県内でツキノワグマの出没が相次いでいることを受け、県は、民間の人工知能(AI)技術を活用して県民へ注意を促す実証試験をするほか、出没の抑制に向けて緩衝帯を設ける市町には全額を補助するなど対策を強化する。関係経費に4115万円を計上した。県によると、県内では2024年度に160件余り出没し、前年度の約4倍に急増している。実証試験は、学校や観光施設に近いクマの出没が多い地域を選び、モデル事業として実施。山のふもと付近にカメラ3台を置き、AIがクマかどうかを判断して県や市町に出没をメールなどで通知する。効果を検証し、県内での導入可能性を探る。
(釧路湿原シカ対策にチェックシート作成:北海道)
2024年度釧路湿原エゾシカ対策検討会議が12日、釧路地方合同庁舎で開かれ、環境省釧路自然環境事務所などが、釧路湿原におけるシカによる植生への影響や捕獲対策などを報告した。
(天井から伸びる“白い手”の正体は害獣?狂犬病になる恐れも:東京)
東京都内、三鷹の住宅でまさかの出来事が起きた。部屋の天井から現れたのは、人の手のようなもの……、だがその正体は住居に侵入したアライグマだった。住人は「明け方ごろに騒音で起きてしまい、眠れないことがありました。たまにケンカしているような鳴き声も聞こえました」と明かした。害獣駆除業者ハウスプロテクトの岩田俊さんは、「本当に人間と同じ手をしている。指があって爪があって自在に動かせる。換気扇みたいなものを外して入ってきちゃって、そういうケースもある」「天井裏のリビングの上とかエアコン、暖房がついている真上の天井裏が一番被害が多い」と、アライグマによる被害について説明。日本人が知るアライグマは「可愛い」「健気」「愛くるしい」と、かつての人気アニメ『あらいぐまラスカル』のイメージがあるが、岩田さんは「可愛いは可愛いが、見た目だけ」と言い切ると、「近づいては駄目。特に子どもがいるとき。臆病な性格なので、向こうから何かしてくるわけではない。こっちからちょっかいを出すと攻撃してくる」と警鐘を鳴らす。さらにウイルスやダニなどもいるため、触れて人の皮膚に寄生すると激しいかゆみに見舞われる可能性もあるというアライグマ。岩田さんは「文句なく一番怖いのは狂犬病」と、噛まれたり、引っかかれたりすると、傷口からウイルスが侵入して発症する可能性を指摘し、むやみに近づかないほうがいいと注意を促した。さらにアライグマは特定外来生物に指定されており、駆除依頼は年々増加。東京都だけでも2023年の1年間で1300匹ものアライグマが捕獲されているという。岩田さんは「特定外来種なので、その場から動かせない。なので基本は追い出すという選択肢になることが多い。打つ手なしというのも変な話だが」と、現状の対策のもどかしさについて語った。
(動物園に野生のクマ出没、「痕跡」をたどるツアーが人気:広島)
広島市の安佐動物公園でちょっと変わったツアーが人気を集めています。名づけて、クマ痕跡ツアー。この週末に現地で取材しました。2月8日、今シーズン最強の寒波に見舞われた安佐動物公園。学芸員「この中のクマの爪痕の写真どれだ?これだと思う人?…爪痕ですね」。一面、雪景色の園内で行われたのは、野生のツキノワグマの痕跡を観察するツアーです。学芸員「実は全部、違います」参加者「全部違う!」学芸員「こんな派手なことしない…こっそり来て、こっそり帰っていきます」。今年1月から毎週土日に行われている人気のツアー。大雪の中で参加した人たちは、学芸員の説明を熱心に聞いていました。園内で初めて野生のツキノワグマが確認されたのは5年前。去年も度々確認され、安全のため一部が閉鎖される事態となっています。学芸員「この枝が折れている所、全部クマです」参加者「これ、どうやってあそこ行ったのですか?」学芸員「登って行く」参加者「登れるのですか?」学芸員「あそこまで普通に登ります」。こちらは、クマが食べた木の実です。学芸員「いわゆるドングリより栗に近い仲間。この木に登ったということは爪痕があるはず。探してみましょう。それぞれの木にあります。…正解です」。参加者は爪の実物を手に取って、クマが木に登る様子を想像します。学芸員「登るときに引っ掛けるだけなんだけど下りでズズッと降りてくると言われてましてそのときの傷だと思われます。これが当時の写真」。獣医師「人がいる、入っている時間帯には(クマは)一度も出ていないのですよ。健全なクマなのですよ。うちに出ているクマは」。園内での出没を防ごうと、クマが爪をかけられないトタン張りフェンスの対策を検討しているそうです。学芸員「広島市の市街地に近い所ではあるのですけど、山の続きを考えると西中国山地の南…東の端になるのですね。クマが生息している範囲の端っこに位置する、本来住んでいる端っこということなので出て来てもおかしくはなかった。たまたまフェンスを越えることを覚えてしまったクマが来始めてしまったということだと思います」。安佐動物公園では、ツアーが本来の野生のクマを知ってもらう好機になると考えています。2月16日には、クマなど野生動物や自然環境への理解を深めるシンポジウムも開きます。
(イノシシ対策事業に4000万円:鹿児島)
鹿児島市は住宅地での出没が急増するイノシシなどの対策強化のため、捕獲にあたる猟友会会員の協力金を新たに設ける。
(列車がシカと衝突:大分)
JR九州によると、11日午後3時38分ごろ、久大線夜明~光岡間で上り普通列車(日田15時32分発 久留米行)がシカと衝突した。この影響で同4時2分現在、同線久留米~由布院間で遅れが出ている。
(「ジビエ食べるきっかけに」:神奈川)
中区の吉田町本通りで2月15日(土)、「横浜ジビエフェスタ」が開催される。狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味する「ジビエ」。同イベントは、その美味しさやニホンジカを管理捕獲している現状を知ってもらい、地域活用につなげることを目的に2022年からスタート。1年目から想定を大きく上回る人が訪れ、1時間で商品が完売したことも話題になった。主催の吉田町名店街会の専務理事で、同イベント実行委員長を務める倉本淳哉さんは「来場者からも好評で、吉田町の認知度をあげるイベントに育ってきている」と話す。今年は春節に絡めたイベントや防災フェスタ、骨董品やレトロ雑貨などが並ぶ裏道マーケットも同時開催され、会場一帯を盛りあげる。3回目となる今年は、吉田町のほか市内の飲食店を中心に、過去最多の22店舗が参加。屋台形式で、シカやイノシシ、クマなどを使ったメニューを提供。歩行者天国の屋外スペースで、アルコールやライブを楽しみながら味わえる。参加店の一つで、ジビエを中心に扱うビストロ「Ami」=中区野毛町=では、当日シカ肉のハンバーガーやジビエスープなどを提供。同店のシェフで自身も狩猟をする佐久間貫(とおる)シェフは、ジビエの魅力を「力強い味わい」と語り、「ジビエの言葉は分かるが、食べたことがないという人が多い。味や提供しているお店を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。また、これまで秋開催だったが、今年は11月中旬から2月中旬までの狩猟時期にあわせて実施。食材が豊富に揃い、特にジビエがおいしいシーズンだという。国内ではシカやイノシシなどによる農作物の被害が深刻化し、農業離れや、植生劣化による土壌流出、森に住む生物の生存危機にもつながっている。神奈川県内の昨年度の農作物の鳥獣被害額は約1億5千万円。県では環境保全のため丹沢山地を中心に03年からシカの管理捕獲を行い年間約3千頭を捕獲しているが、食用としての流通は確立されていないという。同イベントでは、こうした現状や猟師などの情報発信の場にも活用していく。同イベントに協力する(一社)里山共生会代表理事の達知剛志さんは、「ジビエや狩猟について若い人にも知ってほしい」と話している。
(駆除したシカ有効活用:福井)
有害鳥獣として駆除したシカなどを食肉に加工して有効活用する、敦賀市内初のジビエ処理加工施設が、同市疋田で稼働を始めた。施設を管理運営する「つぬがじびえ合同会社」の宮迫太一さん(49)は「温度、衛生管理を徹底し、安全でおいしい肉を販売していく」と意気込む。施設は木造平屋の47・8平方メートル。3日から稼働している。うまみを閉じ込める急速冷凍機、動物の体内を調べる金属検出機や冷蔵室などがある。国の交付金や県、市の補助金計約1450万円を活用した。
(ジビエメニューを堪能、わかさ29工房のシカ肉使用:鳥取)
鳥取市富安2丁目の鳥取第1地方合同庁舎の食堂「ダイニングスペースりゅうほう」で10日、シカ肉を使ったジビエメニューの提供が始まった。
(森林被害、ジビエ部が解決:高知)
シカやイノシシによる森林被害など地域課題の解決に向け、ジビエ肉商品の開発や販売に取り組む部活動がある。高知市立高知商業高の「ジビエ部」。利益から森林保護団体に寄付した額は2023年までで計150万円に達し、食害を受けた山への防鹿ネットの設置や植樹活動などに役立てられている。
(駆除依頼が増加中“アライグマ”が味わえる:東京)
住居に侵入するなどして被害を拡大させている特定外来生物のアライグマ。天井裏から下に“手”を伸ばす恐怖動画も話題となった。見た目は可愛らしいものの、実は怖いアライグマだが「食べたら超おいしい」のだとか。テレビ朝日・田中萌アナウンサーが訪れたのは、店の表に「獣出没注意」という看板が掲げられた、東京都高田馬場にあるジビエ料理が楽しめる「米とサーカス」。アライグマもジビエ料理として提供されている。こちらで提供しているのは「アライグマ鍋」。使用するアライグマは国の野生鳥獣肉の衛生管理ガイドラインに沿って許可を受けた食肉処理業で解体されたもの。今回使用するのはもも肉で、旨みが強いのが特徴だという。これを味噌ベースのスープで煮込む。アライグマ鍋は1人前3780円で、2人前から注文できる。熱々の味噌スープを吸い込んだ濃厚なアライグマの肉を田中アナが実食。食リポが苦手だという田中アナは「まったく臭みとかない。おいしい」「ちょっと固めの牛肉みたいな食感が。この脂身のところはすごく柔らかいし、歯ごたえ、噛みごたえのある……牛肉?でも脂身の感じは豚肉に近いというか」とコメント。鍋は味噌との組み合わせで、さらに味が濃厚になっており「味噌と合う。しっかり噛みごたえがあって噛むとすごい、この脂?肉の旨みがじわっと出てくる感じがする」と言うと、「ご飯にも合いそう」と注文。「すごく味噌がきいているので、白米とマッチしておいしい」と料理を堪能した。アライグマの入荷時期については未定なことが多いが、ほかにも多様な「ジビエ肉」が用意されているという。「クマ、イノシシ、シカとか、アナグマとか珍しいものもある。冬は11種類の獣鍋ということでいろいろとラインナップされていた」(田中アナ)。
(農家や高校生が考案したジビエ料理の試食会:山口)
農作物を荒らすイノシシなどの鳥獣被害対策として、捕獲した動物の肉を使った料理の試食会が、下関市で行われました。中国四国農政局山口県拠点が、12日に行った試食会には、JAや農業関係者などおよそ40人が集まり、地元の農家や高校生が考案したイノシシとシカの肉を使ったジビエ料理が紹介されました。このうち、「ジビエバーガー」は、調理経験がまったくない農家の人たちが考案した、イノシシとシカの肉を半々にしたひき肉を使ったパテに、玉ねぎベースのソースをかけチーズをのせたハンバーガーです。また、県立田部高校の生徒が考案した「ジビエメンチカツ」は、梅みそとバジルが香るイノシシとシカの肉を使ったメンチカツで、地元の食品会社の協力を得ながらコッペパンに挟んで、スーパーなどで販売したこともあるということです。参加した人は、工夫の凝らされた料理をじっくり味わっていました。中国四国農政局の小松博樹地方参事官は、「高校生だけでなく、地元の流通業者も一体になってジビエ商品を広めてほしいし、私たちもその支援を行っていきたい」と話していました。
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(射撃場で散弾使った巡査部長を書類送検:群馬)
射撃場内で禁止されている散弾を発射したとして、群馬県警が銃刀法違反の疑いで警察署の巡査部長を書類送検していたことが10日、情報開示請求に基づく県警への取材で分かった。1月14日付で、書類送検と所属長訓戒の内部処分を行った。監察課によると、巡査部長は昨年11月、休暇中に県内の射撃場で猟銃を使って散弾を複数回発射した。この射撃場では、同法で散弾の使用が制限されていた。関係者からの情報提供で判明。制限については知っていたが、法令に抵触する認識がなかったという。調査に対し、巡査部長は「申し訳ない。猟銃の所持許可証を持つ資格がないので返納する」と話しているという。
(狩猟の鉛の弾、霞ヶ浦などで使用禁止の案:茨城)
狩猟で使われる鉛の弾を野鳥が飲み込み鉛中毒になって死ぬケースが後を絶たないことを受けて、環境省は10日に開かれた専門家会議で、新年度以降、茨城県の霞ヶ浦などで鉛の弾の使用を禁止し規制強化の効果を調査する案を示しました。北海道などでは、国の天然記念物に指定されているオオワシなどの野鳥が、猟銃で撃たれたシカなどの肉を食べた際に、鉛の弾のかけらを飲み込み、鉛中毒になって死ぬケースが後を絶たず、環境省は新年度以降、鉛の弾の使用について規制を強化し、2030年度までに鉛中毒になる野鳥をゼロにすることを目指しています。10日は環境省の専門家会議が開かれ、2021年から行われた実態調査で、これまでデータが少なかった本州以南の広い地域で、鉛を体内に摂取した野鳥が確認されたことが報告されました。そのうえで、北海道などではすでに一部で規制されている鉛の弾について、新年度から茨城県の霞ヶ浦で、また2026年度からは中部地方もしくは近畿地方で、それぞれ使用を禁止し、規制強化によって野鳥の鉛中毒を防ぐ効果がどの程度あるか調査する案が示されました。また環境省は、本州以南でシカやイノシシなどの駆除に鉛の弾が多く使われていることを踏まえ、規制地域の全国への拡大に向けた準備も調査と並行して進めていくことにしています。
(60代女性が手足にけが、約15分後にはイノシシが60代男性に突進:新潟)
新潟県上越市で住民が相次いでイノシシに襲われる被害がありました。上越市が注意を呼び掛けています。上越市や消防によりますと、11日午前10時20分ごろ、上越市三和区岡田で「近くの公園でイノシシにかまれた」と消防に通報がありました。イノシシにかまれたのは60代女性で、散歩中に現れたイノシシに手足をかまれました。命に別状はありません。また、同日午前10時35分ころ、上越市三和区大で「60代男性がイノシシに突進され頭部から出血した」と近くの住民から消防に通報。男性は病院に搬送され、会話はできる状況だったということです。いずれも体長はおよそ1メートルほどのイノシシでしたが、上越市によりますと同じイノシシかどうかはわからないということです。上越市は見回りを行うとともに、警察などとも連携して近隣住民に注意を呼び掛けています。
(「機関銃」売却は無罪、小銃は有罪:福岡)
複数の銃を所持・売却したとして、銃刀法違反の罪に問われた会社員の男(34)=埼玉県川越市=の判決が10日、福岡地裁であった。富張真紀裁判長は、機関銃の売却は無罪、小銃の所持と売却は有罪として、懲役3年執行猶予4年、罰金40万円(求刑懲役4年罰金50万円)を言い渡した。判決によると、男は銃を鑑賞する愛好家。銃身や薬室に穴を開けるなど発射機能を失わせる措置をした小銃や機関銃を国内の店やインターネットで購入した上で、これらの措置を一部は除去、一部は残して所持や売却。福岡、広島、埼玉の3県警の合同捜査で2023年に逮捕、起訴された。裁判では、これらの「銃」が銃刀法上の規制対象に当たるか、などが争われた。
(求む新人ハンター、害獣捕獲へ3月セミナー:千葉)
イノシシなどの有害鳥獣を捕獲するハンター(狩猟者)を育成しようと、千葉県は3月9日に「新人ハンター入門セミナー」を開催する。野生動物による農作物被害は深刻な状況が続いており、県は「狩猟に興味を持ってもらい、有害鳥獣の捕獲につなげたい」と参加者を募集している。
(市民講座、ゲームでクマとの共存を考える:岩手)
岩手県内でも出没が相次いでいるクマについて、ゲームを通して人との共存を考える市民講座が2月9日岩手県盛岡市で開かれました。講座には盛岡市内に住む親子6組が参加し、盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)の職員が講師となってボードゲームを行いました。このゲームはZOOMOが開発したもので、家や森などのカードを使って“まちづくり”をする過程で人とクマとの共存について考えます。ゲームの中では、人里にクマが出没するハプニングなどが起きますが、ごみの清掃や電気柵の設置などで対策ができることを学んでいました。ZOOMOでは、2025年度も定期的に講座を開き、クマについて学ぶきっかけを作っていきたいとしています。
(上地雄輔、ヒロミからもらった銃でクレー射撃へ)
タレントで歌手の上地雄輔(45)が10日、自身のインスタグラムを更新。クレー射撃を一緒にしたメンバーが話題となっている。上地は22年にTBS系「炎の体育会TV」の企画でクレー射撃を始めたもの。その時にヒロミが25年くらい使っていたPerazziを譲り受けた。この日、上地は「shooting」とつづり、ヒロミからもらった銃を肩にした写真を投稿。さらに俳優の岩城滉一、お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也との2ショットを投稿した。岩城は自身でクレー射撃場を経営するほど。上田は22年にクレー射撃のライセンスを取得している。フォロワーからは「上田さんもクレー射撃されてるんですね!」「かっこいい」「上田さんも射撃やってるんだね!」「凄いですよね!上田さんも岩城さんも」「雄ちゃんも岩城さんも上田さんもカッコイイー!」「上田さんとか、お仲間も増えてるみたいね」「岩城さんと上田さんとのツーショットも良い笑顔」などの声が寄せられていた。
(早朝に列車がイノシシと衝突:)
JR九州によると、11日午前6時30分ごろ、日豊線立石~中山香間で上り普通列車(大分5時34分発 柳ヶ浦行)がイノシシと衝突した。同8時20分現在、同線小倉~大分間や鹿児島線小倉~博多間で遅れが発生している。
(まさに「山の主」、「巨大イノシシ」捕獲に成功:鳥取)
まさに「山の主」です。28日夕方、鳥取県江府町の奥大山で、体重140キロほどの巨大イノシシが捕獲されました。この巨大イノシシは、町内でジビエの加工などを行っている「奥大山地美恵」が、鳥取県江府町の奥大山で仕掛けた罠にかかっているところを28日夕方に発見され、猟銃を使って仕留められました。奥大山地美恵 宇田川保 副会長「冗談じゃないですよ、怖かったです。どんと向かってこられたらワイヤー(罠)が切れますからね。電話して鉄砲を持ってきてもらって撃ってもらいました。1発で倒れてヒクヒクしてたところを止めさししました」。通常のイノシシは体重60キロほどということですが、計測したところ140キロほどあり、2倍以上の重さになります。体長は1メートル83センチ、胴回りは1メートル36センチほどもあり、人間と比べると、その大きさがよく分かります。まさに「山の主」級の巨大さです。足立隆光さん「ワイヤーを切って突進してくるんじゃないかと思って怖かったです。最初向かってきたときは、カバかと思いましたよ」。奥大山地美恵では、このあと巨大イノシシをさばいて、肉を熟成させることにしています。時期的に、肉は少し硬いかもしれないということで、宇田川副会長は、ボタン鍋にするのが良さそうと話していました。肉は400人前ほどになるのではということです。
(稼げる林業模索、付加価値向上などに汗:岡山)
岡山県の官民が林業の収益性や付加価値を高める取り組みを強化している。伐採から植栽、手入れまで一貫して行うことでコストを低減し、鳥獣被害への対策としてドローンの導入やジビエの有効活用も進める。伐採跡地への再造林は森林の「年齢」を多様にする上で重要だ。官民は関係者の負担を軽減しつつ、生産性を高めた新たな林業を模索する。
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(男女5人がイノシシに襲われけが、猟師が駆除:岡山)
8日午前11時半ごろ、岡山市東区西隆寺で男女5人がイノシシに襲われけがをしました。警察と消防によりますと、8日午前11時半ごろに「イノシシに襲われけがをした」とけがをした50代の女性から119番通報がありました。イノシシは人に噛みついたり、ぶつかったりしたということで、80代の男女2人と50代の女性2人が救急搬送されました。命に別状はないということです。このほかにも1人がけがをしたということです。イノシシは、近くを訪れていた猟師によって駆除されたということです。
(公園に出没のクマ『麻酔銃』で捕獲:宮城)
7日朝、仙台市泉区に出没したクマは昼頃に捕獲されました。人や農作物への被害は確認されていません。クマは、7日午前6時前から仙台市泉区高森2丁目の高森自然公園で、「散歩中にクマ1頭を見た」「クマが木に登っている」などと警察に通報が相次ぎました。警察や県と市の職員らが駆けつけ、麻酔銃で捕獲されました。これまでのところ、人や農作物への被害は確認されていません。仙台市泉区まちづくり推進部 高柳徹区民生活課長:「足跡を追ってその後個体を確認できたので麻酔銃対応をした。この時期に(クマの出没)というのはあまりない。暖かい日が続いていたので、目が覚めたのではないか」。市によりますと、捕獲したクマは体長およそ1メートル、体重が80キロほどの成獣とみられ、人里から離れた山奥に放すということです。
(クマ被害に遭わないために必要なことは:宮城)
7日朝、仙台市泉区の公園に出没したクマは昼頃に捕獲されました。人や農作物への被害は確認されていません。7日午前6時前から仙台市泉区高森2丁目の高森自然公園で、「散歩中にクマ1頭を見た」「クマが木に登っている」などと警察に通報が相次ぎました。警察や県と市の職員らが駆けつけ、正午ごろに麻酔銃で捕獲されました。これまでのところ、人や農作物への被害は確認されていません。仙台市泉区まちづくり推進部 高柳徹区民生活課長:「足跡を追ってその後個体を確認できたので麻酔銃対応をした。この時期に(クマの出没)というのはあまりない。暖かい日が続いていたので目が覚めたのではないか」。市によりますと、捕獲したクマは体長およそ1メートル、体重が80キロほどの成獣とみられ、人里から離れた山奥に放すということです。クマの生態に詳しい専門家も、捕獲されたクマは冬眠中に起きてきたのではないかと指摘します。森林総合研究所東北支所 動物生態遺伝・大西尚樹チーム長:「クマは冬眠中でもちょこちょこ起きて穴から出て動き回るということは、昔から知られている。ちょっと起きたけど、エサがあるかもしれないと思って様子を見に来たのかもしれない」。この後も、近くで別のクマが現れる恐れがあると指摘します。森林総合研究所東北支所 動物生態遺伝・大西尚樹チーム長:「この公園は数年前にもクマが出没しているし、泉区自体が森、林と隣接するように住宅地があるので、いつ出てきてもおかしくないという感じだと思う」。必要な備えは?森林総合研究所東北支所 動物生態遺伝・大西尚樹チーム長:「においがするもの、例えば漬物、灯油、ペンキなどはしっかり密閉して屋内にしまう。ゴミステーションにゴミを出すのは、決められた日の朝に出すなど注意していただきたい」。大西さんは、万が一、クマに遭遇してしまった場合はまずは落ち着いてゆっくり後ずさりをし、身の安全を図ってから通報をしてほしいと呼びかけています。
(ニホンジカ県内で生息域拡大:福島)
福島県内でニホンジカの生息域が拡大している。天栄村でも個体数が増え、食害による生態系への打撃が懸念される。村内で自然を生かした地域づくりに取り組む「湯本森・里研究所」は里山保護の重要性を発信しようと3月15日と同22日にクラフトワークショップを開く。村内の里山にはランなど希少な植物が自生している。理事の岩崎雄輔さんは「日光白根山のシラネアオイのように、食害で希少な種が絶滅の危機に陥ってしまう可能性がある。今、対策を打つ必要がある」と危機感を持つ。将来的に昆虫や鳥などの減少にもつながりかねないと指摘する。旧羽鳥小周辺でもささやぶが、ニホンジカに食べられた痕跡が見つかった。ワークショップは村内の二岐温泉柏屋旅館で開く。ニホンジカの角やツキノワグマの爪からネックレス、ストラップ、キーホルダーなどを作る。工作を通し、野生動物を身近に感じてもらう。県などによると、元々、ニホンジカは福島県では確認されていなかった。20年ほど前から県内の生息域を広げ、現在では会津地方のほぼ全域と中通りの一部に生息しているという。浜通りでも目撃例が出ている。2004(平成16)年に68頭だった捕獲数は2019年に1065頭に増加した。国が掲げる目標には毎年1400頭以上の捕獲が必要という。このままではハンター数の減少などから、捕獲の増加を見込むことは難しいとされている。
(イノシシ捕獲、助成制度の新設検討:岡山)
岡山県は7日、県内で野生イノシシの家畜伝染病「豚熱(CSF)」感染が相次いでいることを踏まえ、狩猟期間(11月15日~3月15日)の野生イノシシの捕獲に対する助成制度の新設を検討していると明らかにした。
(北八甲田クマ死亡事故受け対応マニュアル見直しへ:青森)
去年北八甲田で起きたクマによる死亡事故で想定外の部分があったとして、青森市は来月にも対応マニュアルを見直します。対応マニュアルの見直しは青森市議会の特別委員会で説明されました。今年度青森市ではクマの目撃などが119件と過去最多です。去年6月には北八甲田でタケノコ採りの女性がクマに襲われて亡くなる事故も発生しました。市によりますと現在のマニュアルでは国有林などがまたがる北八甲田でのクマ被害を想定しておらず、去年の死亡事故の際には対応する関係機関の把握に時間がかかったといいます。見直すマニュアルでは救助や駆除に必要な手続きを明記するとしています。★青森市環境政策課 菊池朋康課長「誰がどのように振る舞えればいちばん効率的な対応ができたのか、いままで想定していなかった部分があった」。一方、クマを巡っては冬眠せずに住宅地などで目撃されるケースも増えています。きょうもおいらせ町と階上町でクマ1頭が相次いで目撃されていて、町や警察が注意を呼びかけています。
(シカ・イノシシの意外な行動パターンが明らかに:岩手)
シカやイノシシによる農作物被害が増える中、対策を考える研修会が開かれました。会場では、イノシシが器用に柿の実を食べる動画などが紹介されました。こちらは、イノシシが柿の実を食べる様子を捉えた映像です。イノシシが器用に二本足で立って食べていることが分かります。この柿は収穫されずに放置されているもので、人間の住む集落に野生動物を引き寄せる要因になるということです。映像は、先週、岩手県が花巻市で開いた鳥獣被害防止の研修会で紹介されたものです。花巻・北上管内では、ニホンジカやイノシシの生息域が拡大。昨年度の農作物被害額は初めて1億円を超え、この日は専門家が動画などでシカやイノシシの生態について解説しました。こちらはシカの行動パターンを実験で捉えた映像です。シカやイノシシは目の前に障害物があると、飛び越えるのではなく、地面付近の隙間をくぐり抜けたがる傾向があるため、畑などへの侵入を防ぐ電気柵は、地面からの高さを20cm間隔で設置するのが適切だということです。農研機構 鳥獣害対策 堂山宗一郎 主任研究員「クマもイノシシやシカもそうだけれど、一般的なイメージと本来の行動や性格というのは意外と違っていたりする。まずは動物のことを知ってもらうということが最初かなと思う」。県では今後も研修会を開き、効果的な対策についての知見を広めていきたいとしています。
(新人ハンター入門セミナーの開催について:千葉)
本セミナーは、有害鳥獣捕獲の担い手となるハンターを育成・確保するため、狩猟に興味はあるがどのように始めたら良いかわからない方に、狩猟を始めるきっかけを提供します。皆様のご参加をお待ちしています。お申し込みは、ちば電子申請サービスからお願いします。
(「イノシシが街を変える」Z世代が成果発表:福岡)
Z世代の若者が北九州市で取り組む「イノシシ対策」の成果発表会が開かれました。八幡東区で進むイノシシ対策は、若者のアイデアを活かし挑戦を後押しする北九州市のZ世代課の取り組みの一環です。九州国際大学の学生が猟友会に弟子入りして狩猟免許を取り捕獲に挑んでいるほか、北九州市立大の学生がホテルと協力してイノシシの肉を使ったメニュー開発に取り組んでいて、8日はこれまでの成果が発表されました。学生「ちょっと気持ち的にも準備がいるし思っていたよりも難しい」「地域住民の役に立てるのはすごく嬉しい」。八幡東区ではイノシシによる農業被害や生活環境への影響が深刻化していることから、今後も続くZ世代の取り組みに期待が寄せられています。
(シカ捕獲にドローン活用:北海道)
稚内市(農政課)が今冬、裏山で行ったエゾシカ捕獲事業は2回で終了。今季は稚内消防署のドローン(小型無人機)がシカの居場所特定に繋がり効果を発揮した。住宅地などの出没が相次ぐエゾシカの駆除対策として、雪融け前の裏山でのライフル銃での捕獲は稚内鳥獣実施隊員のハンターら30人が出動し1月26日はメス1頭、2月2日は12頭(オス・メス6頭ずつ)の計13頭(前年12頭)を捕獲した。担当者によると、1回目は港3の裏山で捕獲を行ったが、雪融けが進んだ裏山は雪少なく移動しやくなったシカが、エサ場を求めて行動範囲を広げ、結果的に捕獲に繋がらなかった。1回目の反省を踏まえ、1月29日には稚内消防署が西浜4の西浜交流センター広場でドローンを飛ばし、センター裏山に生息するシカの居場所を特定し、2日ハンターがシカがいた場所に入り、捕獲に結びついた。災害対応として昨年春にユーラスエナジー宗谷から消防署に寄贈されたドローンが初めて現場に導入された。消防の担当者は「赤外線カメラで上空からシカの居場所がはっきり分かり、捕獲に繋がってよかった。署としては行方不明搜索などに活用していくが、今回は現場での良い訓練になった」と話していた。
(新たな林業模索、再造林・シカ対策に収益や価値を:岡山)
岡山県の官民が林業の収益性や付加価値を高める取り組みを強化している。伐採から植栽、手入れまで一貫して行うことでコストを低減し、鳥獣被害への対策としてドローンの導入やジビエの有効活用も進める。伐採跡地への再造林は森林の「年齢」を多様にする上で重要だ。官民は関係者の負担を軽減しつつ、生産性を高めた新たな林業を模索する。
(「レプトスピラ症」で犬が死亡、「散歩コースの見直し」など愛犬を守るために注意を:神奈川)
1月23日頃に神奈川県藤沢市柄沢で、レプトスピラが発生して犬が死亡しました。レプトスピラは人畜共通感染症で、人間だと死亡率は20~30%、犬は53%というデータが国立感染研究所から発表されています。助かっても重篤な腎障害が残り、寿命を全うできないと書かれています。ネズミの尿から経口経皮感染します。ネズミの棲家となる河川敷や飲食街などでは、特にネズミの尿に触れないように気をつけてください。ネズミは道のど真ん中では尿をする確率が低いので、端を通らないようにすると良いと思います。レプトスピラは日本では14種類のタイプがあります。混合ワクチンは6種まではレプトスピラは含まれてなく、7種からレプトスピラ2種が含まれます。混合ワクチンは11種までありますが、レプトスピラワクチンは6種しか含まれませんので、レプトスピラを完全に防ぐことはできません。なので当面の散歩は慎重にされた方が良いです。また、猫はレプトスピラに感染しても発症はしないため、感染を見逃しやすく尿中に排菌している可能性があるので、外猫には注意が必要です。地域猫活動などで猫が集まる場所は、しばらくの間は気にして避けた方が良いと思います。
(4万3000羽の渡り鳥「北帰行」始まる:宮城)
宮城県北部の伊豆沼周辺では渡り鳥の「北帰行」が、例年より10日ほど早い、1月下旬に始まったと見られています。栗原市と登米市にまたがる伊豆沼周辺では、2月7日朝早く渡り鳥の生息調査が行われました。確認されたガン類は約4万3000羽で、1月24日の調査に比べて約6万羽減少したことなどから、北帰行は例年より10日ほど早い1月下旬に始まったと見られています。県伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田哲郎研究室長は「2024年ほどの超暖冬ではないが、2025年も暖冬傾向。それで早く北帰行が始まっていると思います。このままいくと2月いっぱいで、北帰行は完了すると考えています」と話していました。渡り鳥は、複数の中継地で羽を休めながら、約4000キロ離れたロシア極東部に帰り、次の繁殖に備えるということです。
(愛子さまが「鴨場接待」デビューへ:千葉)
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが来週、「鴨場接待」に初めて参加されることになりました。愛子さまは14日、千葉県にある宮内庁の新浜鴨場で秋篠宮家の次女・佳子さまと共にヨルダンやスイスなど、21カ国の駐日大使を招いた鴨場接待に初めて参加されます。「鴨場接待」は、大使らを招き、日本伝統のカモ猟を体験しながら親交を深めるこの時期恒例の行事です。当初は2024年11月に予定されていましたが、三笠宮妃百合子さまが亡くなられたため取り止められていました。新浜鴨場は陛下が皇后さまにプロポーズをされた場所としても知られ、両陛下も皇太子ご夫妻時代にお二人で鴨場接待に参加されています。愛子さまは豊かな自然の中で国際親善の役割を果たされます。
(78歳男性が伝えるイノシシ捕獲の技術:佐賀)
イノシシによる農作物の被害額は、昨年度36億2669万円に上りました。被害を減らそうと、全国から猟友会のメンバーや自治体の職員が訪れる場所が佐賀県にあります。イノシシを捕獲する技術を教える「わなの塾」。罠の仕掛け方、仕掛ける場所、そして苦しめずに捕獲する技術まで。教えるのは、78歳の男性です。イノシシの罠を組み立てているのは害獣などを捕獲する罠メーカーの社長、和田三生さんです。三生 社長 和田三生さん(78)「これは足くくり(罠)なんですね、動物の通る獣道は必ず山にあります。その獣道に仕掛けて害獣を捕獲する」和田さんの会社ではイノシシをはじめ、タヌキやアライグマなどを捕獲するくくり罠や箱罠の製造・販売を行っていて特許も多数取得しています。RKB 西尾健佑記者「社長室には、シカやイノシシ、クマなどの剥製があり、和田さんが罠などでとらえたものになります」和田三生さん「このクマは北海道富良野で捕獲が禁止される前の年にとったんです」。20歳のころから趣味で狩猟を始めた和田さんは今後、野生動物が増えれば被害も増加すると考え、1981年に罠の販売を始めました。和田さんの予想通り野生動物による被害は増加。捕獲の技術を伝えるため、15年ほど前に「野生鳥獣捕獲技術研修センター三生塾」(通称:「わなの塾」)を始めました。受講料は1日、1万4300円(税込)。このところ希望者が増え、「わなの塾」には全国から行政や猟友会の関係者が集まります。和田三生さん「勉強されたものは地元に持ち帰って技術を、またそこで人材育成なり、農家の方が困らないようにとってあげてくださいねっていう考え方でしたね」。この日の受講生は青森県の猟友会のメンバーです。寒さが厳しい青森県では、イノシシは100年以上前に絶滅したとされていました。しかし2017年度に農作物の被害が確認されて以降、イノシシによる被害は、増加傾向となり対策が急務となっています。このため青森県は猟友会からメンバーを選抜して和田さんの技術を学んでもらうことにしたのです。青森県猟友会 狩猟指導員 関川明さん「青森県でも南の方からシカなりイノシシなりが入ってきて農産物の被害ひどいんですよ。ぜひ、九州の方のイノシシの捕獲の技術を学ぼうと。捕獲技術を上げて青森に持って帰って、捕獲率を全部上げていこうというところですね」。メンバーと和田さんはまず、1週間前に仕掛けた罠を見に山に入りました。和田さんの罠には40キロ台のイノシシがかかっていました。和田三生さん「いまちょっと見ますと小さいですね、昨年産まれて遅生まれです」和田さんは受講生に説明しながら安全な回収方法を実演します。和田三生さん「ここでこういう風にしてこうします」和田さんの技を学び取ろうと受講生たちの表情は真剣そのものです。イノシシが捕らえられたことで近くの住民も安堵しました。周辺住民「2日間前にものすごい大きいイノシシをあそこで見て、危ないねって話してました。ありがたいです」。和田三生さん「大谷さんのバットを借りたからといって誰でもホームランは打てませんよ」どんな環境でも短時間で罠を仕掛けられる技術を習得するため、平地や傾斜地といった場所で練習を繰り返します。スポーツと同じで上達するには基礎トレーニングが重要だと言います。和田三生さん「こういう基礎的なことを何回も練習するわけですね、最低でも30回、50回やっていただきます」。研修所で合格したら、いよいよ山で罠を仕掛ける実習です。和田三生さん「秋から木の葉が落ちるでしょ、そうすると獣道が分からなくなる。しかし動物はちゃんと覚えているんですよ」獣道を見極めながら仕掛ける場所を探します。研修所で学んだとおり塾生は罠をしかけていきますが、塾での練習とは大違いです。青森県猟友会 中田圭武さん「塾でやるのと現地でやるの全然違うので、木の根っこがあったり、それは現場で数こなすしかないですね。数かければとれるのかなみたいなのだったんですけど、やっぱり獲るために必要な条件であったり、どこにかけるのかみたいな、イノシシの生態から、イノシシの気持ちになって」。和田さんは元々動物が好きで動物がなるべく苦しまないように罠の形状を工夫し、罠にかかった動物を素早く処理する技術も磨いてきました。和田三生さん「僕は動物が大好きなもんですから、苦しめて捕まえてというのは僕の生き方として望まない」過疎や高齢化で山の手入れが行き届かなくなったこともイノシシによる被害の増加につながっているとも言われます。イノシシを苦しめずに人間の生活を守るため和田さんは捕獲技術を全国に伝えていきます。
(山中に白骨化した頭がい骨の一部、狩猟に向かう途中に発見:京都)
京都府警宇治署は7日、宇治市槙島町の山中で、白骨化した頭がい骨の一部が見つかったと発表した。同署が死因や身元を調べている。同署によると、2日午前11時50分ごろ、狩猟に向かっていた30代男性(京都市伏見区)が発見し、同署に通報。鑑定した結果、6日に人骨と確認した。成人とみられるという。現場は天ケ瀬ダム近くの山林。
(高校生、わな猟の免許を取得:岩手)
遠野緑峰高(三浦幸哉校長、生徒113人)生産技術科3年の菊池康成さんは、くくりわなを取り扱うわな猟免許を取得した。1月下旬に地元猟友会に最年少で入会し、今春から遠野市鳥獣被害対策実施隊にも加入する見込み。シカやイノシシの被害軽減に貢献するつもりだ。試験は2024年12月中旬に岩手県立大で行われ、法令などの知識、適性、猟具の取り扱いといった技能の内容をクリアし、18歳以上で可能なわな猟免許を手にした。
(学生が狩猟免許、鳥獣被害対策に一役:福岡)
北九州市八幡東区の九州国際大の学生が、狩猟免許を取得して鳥獣被害対策に取り組むプロジェクトを今年度から行っている。8日には同区のレインボープラザで成果発表会が開かれ、地元住民ら約50人に活動の状況を報告した。同区役所によると、近年は農作物の鳥獣被害が深刻で、昨年4~12月には前年同期の2倍以上となる76件の相談が寄せられたという。プロジェクトは里山整備などに取り組んできた同大現代ビジネス学部の学生10人が参加し、昨年5月にスタートした。これまでに3人がわな猟免許を取得。解体や食品衛生についても学んでおり、今後、学生のみでイノシシの捕獲に挑戦し、ジビエ料理などを地元の魅力として発信することを目指す。この日、学生らは動画などを使って取り組みを発表。住民らが想像以上に鳥獣被害に苦しんでいると知ったことや、指導を受ける県猟友会のメンバーから「生態系のバランスを崩さないため、山から下りて人間に害を与えるイノシシを捕獲する」と教えられたことなどを紹介した。わな猟免許を取得した同大4年の黒土旭さん(22)は「イノシシの肉は想像以上に臭みがなくておいしい。肉以外も無駄にせずに活用して地域貢献につなげたい」と話していた。
(ふくおかジビエフェア2024:福岡)
ヘルシーで豊かな味わいであることを背景に注目を集める「ジビエ」。しかし、その魅力を体験したことがある人はまだまだ少数派です。そこで、本年度の「ふくおかジビエフェア」では『meetsジビエふくおか~ジビエとの幸せな出逢い~』をテーマにお酒とのペアリングやジビエを使ったオリジナルパンの開発など多方面からアプローチし、「ふくおかジビエ」の新たな楽しみ方を提案。この機会に、「ふくおかジビエ」の多彩な魅力と出逢い幸せなひとときを過ごしてみませんか?
(シカ「まるごと活用」、中標津農高に優秀賞:北海道)
新技術やアイデアによるビジネス創出を目指す「No Maps(ノーマップス)釧路・根室」の企画「高校生ビジネス&地方創生コンペティション」で、中標津農業高の肉加工研究班が優秀賞に輝いた。有害駆除などで捕獲されたエゾシカの有効活用法を発表し、「肉だけでなく、皮や角、脂を含めてまるごと活用しようと考えている」と評価された。
(安全でおいしいジビエ伝えたい:福井)
有害鳥獣として駆除したシカなどを食肉に加工して有効活用する、敦賀市内初のジビエ処理加工施設が3日、同市疋田で稼働を始めた。施設を管理運営する「つぬがじびえ合同会社」の宮迫太一さん(49)は「温度、衛生管理を徹底し、安全でおいしい肉を販売していく」と意気込む。施設は木造平屋の47・8平方メートル。うまみを閉じ込める急速冷凍機、動物の体内を調べる金属検出機や冷蔵室などがある。国の交付金や県、市の補助金計約1450万円を活用した。
(ジビエ親しむ講習会、イノシシ肉で3品調理し食べ比べ:新潟)
糸魚川市の食材を使ったジビエ料理講習会が8日、同市の糸魚川地区公民館で開かれた。子どもから大人まで約20人が参加し、ジビエ料理に親しんだ。献立は、イノシシ肉を使った「ジビエハンバーグケチャップソース」「ジビエのピザ風カップ焼き」「ジビエの豚汁風」の3品。同市大洞の食肉解体処理施設「惣右エ門」の青田徹さん(63)がジビエの種類や特徴などについて講じ、市栄養士がメニューの調理法を説明した後、参加者たちが和気あいあいと調理した。ハンバーグはイノシシ肉の比率が異なる3種類を作り、食べ比べを楽しんだ。参加者からは「おいしい」「楽しかった」「(ジビエ料理を)食べる機会が増えることで、家庭でも手軽に調理できるようになったらいい」といった声が上がっていた。講習会は市のジビエ利活用、普及推進に向けた取り組みの一環。平成28年度から継続的に行っており、これが奏功して昨年6月には市内の小中学校、特別支援学校にジビエ給食を提供するに至った。
(アライグマの毛で〝眉用化粧筆〟:和歌山)
和歌山県の里山保全に関心ある有志でつくるグループが、駆除した有害鳥獣の毛を再利用して注目を集めている。中でもユニークなのが、アライグマの毛で作った眉用化粧筆だ。グループの溝部名緒子代表は「毛質が柔らかく最高級品に劣らない品質。通常は廃棄される部分を活用して価値を見いだし、命の重みを考えるきっかけをつくりたい」と話す。溝部代表は猟師として有害鳥獣の駆除に当たるが、本業はエステティシャンだ。アライグマの毛が最高級の化粧筆に使われるアナグマの毛に似ていることから、加工を着想した。化粧筆の毛はほぼ全量を輸入に依存していることもあり「駆除した動物の毛で、国産の筆を作りたい」と企画した。実用化に向け、化粧筆を作る全国約30社に相談したが、アライグマの毛のノウハウがなく難航。しかし唯一関心を示した大阪市の企業と出合い、作り方を学んだ。化粧筆に最適なのは毛質が特に柔らかい1、2歳のアライグマで、1頭当たり化粧筆約30本分取れるという。筆は一般販売されず、同グループが開く講座で1人1500円ほどで製作体験ができる。これを機に、駆除した動物の毛を筆に加工し絵を描く出前授業を子ども向けに始めた。アライグマの毛は細い絵筆に、硬い毛質のイノシシのたてがみは太いはけに加工し、それらを使って思い思いに描く。溝部代表は「生きている動物に触れることは難しいが、毛の手触りなどを体感することで野生鳥獣に関心を寄せてほしい」と願う。
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(イノシシ狩りのため山に入った男性がクマに襲われる:山形)
6日午後、鶴岡市少連寺(しょうれんじ)地内の山の中で70代の男性がクマに襲われ、頭や左腕にけがをしました。男性は意識はあり、会話もできる状態だということです。警察によりますときょう午後2時半ごろ、鶴岡市少連寺地内の山にイノシシ狩りのために入った鶴岡市内に住む70代男性が体長およそ1メートルのクマ1頭に襲われました。男性は頭や左腕にけがをしたということです。男性が襲われたのは少連寺公民館から北東におよそ1キロの場所でした。クマに襲われた際、男性は抵抗しようと持っていた猟銃を3発発砲し、そのうち2発はクマに命中したということです。県によりますと今年、クマによる人的被害は今回が初めてで、現在、現場付近では警察が警戒にあたっています。
(イノシシが豚熱感染:佐賀)
佐賀県は5日、伊万里市波多津町内野で、野生のイノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は51例目。場所は経口ワクチンの散布エリア内だった。県生産者支援課によると、計画検査のため3日に猟友会の会員が捕獲。4日の検査で感染が分かった。
(クマ出没、山の方へ逃走:山形)
3日から酒田市の住宅の車庫に居座っていた1頭のクマが、4日夜遅く、外に逃げ出した。警察などがクマを探しているが、これまで見つかっていない。クマは3日朝、酒田市庭田の田んぼで住民に目撃され、同日昼ごろから酒田市安田にある住宅の車庫に入り込み居座っていた。酒田市などは車庫の入り口に板を立てかけたり車を横づけしたりしてクマが外に出ないようにし、さらに車庫の中にワナを置き警戒を続けてきた。しかし、4日午後10時15分すぎ、警戒中の警察官が、クマが車庫の正面に立てかけた板の上のすき間から逃げ出すのを目撃した。クマは東の山の方向に逃げ、警察がパトカーで追跡したが見失ったという。クマは体長約1メートル。
5日朝、現場近くの小学校では児童が保護者に送られて登校していた。酒田市と警察は現在もクマを探していて、近隣の住民に警戒を呼びかけている。
(なぜ麻酔銃を撃てず逃走を許した?新庄市と酒田市の対応の違いとその理由を担当者に聞く:山形)
今月に入り、山形県の住宅地に相次いでクマが出没した。そこで抱いた疑問と課題をみていく。TUYの取材に対し「とにかく箱ワナにかかるのを待つしかなかった」とは酒田市の担当者。おととい、酒田市の住宅がある地域にクマが出没。転々としたのち、酒田市安田の住宅の小屋に入り込み、しばらく居座った。警察が警備をし、小屋にいるクマを包囲して箱ワナを設置。捕獲を試みていたが・・・きのう夜10時18分、小屋からクマが逃走し行方をくらませてしまった。警察が周囲を警戒し、住民にも注意警戒を呼び掛ける事態となっている。今月1日に新庄市の市街地にもクマが出没し、最終的には麻酔銃を使い捕獲、山に放された。こうした対応を見ていると、今回の酒田市の件も麻酔銃を使って捕獲できたのではないか?という疑問が当然出てくる。小屋を包囲できていたのに、なぜそれができなかったのか。市と県を直撃すると、そううまくはいかない事情が見えてきた。ではまず、新庄市の件を見てみる。新庄市では今月1日に街のど真ん中、最上公園とその周辺でクマが出没し、大捕り物となった。最終的には住宅と住宅の間で麻酔銃を使い捕獲されたが、そこに至った理由を新庄市の担当者に聞いた。Q最初から猟銃は使えなかった?「住宅地での銃の使用は法律で禁じられている。相当の危険がある場合は警察が許可を出すこともできるが、今回は最初から許可は出せないと言われていた」。つまり、今回は最初から殺処分の選択はなかった。ただし危険があった場合は許可が出せるわけで、猟友会は待機していた。「箱ワナを設置して入ってくれればよかったが、そうはならず、最終的に住宅地に入り込んでしまったために麻酔銃を使用した」。麻酔銃は獣医か、麻酔銃を撃つ資格がある者しか扱えない。そして麻酔銃の使用許可は県が出す。新庄市の件では県が許可を出し、麻酔銃が使用された。では、酒田市の場合はどうだろうか。クマは3日に市内の住宅地で目撃され、酒田市安田の住宅の小屋に入った。警察と市、猟友会などが小屋に箱ワナを設置し、周囲を包囲した。と、この状況を見ると小屋にいるわけだから、銃や麻酔銃で狙いやすいし、すぐに解決したのでは?と思ってしまう。酒田市の担当者に聞くと。「今回の場合は麻酔銃は使えなかった。許可がもらえなかった」。なぜなのか。県に聞いた。Q新庄市では麻酔銃が使えて酒田市で使えないのはなぜ?「まず、前提として法律で禁止されていて銃は市街地では使えない。危険があれば警察の許可で使用できるが、まず使用できない」「さらに建物の中での銃の使用が禁じられている。弾が跳ね返った場合に危険が生じるのが理由」。銃は、住宅地で使用できないだけではなく建物の中でも使用できない。つまり、せっかく建物の中にクマを追い込んでも、銃で対応することが”そもそもできない”ことになる。麻酔銃も、なのだろうか。「麻酔銃も基本的には撃てない。ただし、状況をみて県が許可を出す」。では、新庄市には許可を出し、酒田市に許可を出さなかった理由は。「新庄市の場合は住宅地の中に逃げ込み、やむなく麻酔銃の使用を許可した。酒田市の場合は、建物の中では撃てなかったのと、二次被害が想定されたため許可できなかった」。麻酔銃はすぐに効くと思っていないだろうか。某探偵マンガのように、使用した瞬間に眠るようなものを想像すると、どうもそうではないらしい。「麻酔銃の使用は基本的にはニホンザルのような生き物を想定している。体の小さな個体ならいざしらず、クマのように大きな動物にはすぐに効くものではない」「効きづらい上に銃声で驚いたりすると、暴れまわることもある。やはり箱ワナに入ってから対処するのが安全」。改めて新庄市の映像を見ると・・・麻酔銃を撃たれたクマは体がマヒしているようには見えるが、眠っているわけではない。目は開いていたし、ほとんど動かない体で抵抗するようなそぶりも。仮に麻酔の効きが甘かったら、かなり危険だったと想像できる。新庄市の件はやむなく麻酔銃を使用したのであって、麻酔銃をどこででもすぐに使えるわけではないのだ。クマが市街地に多く出ている状況を見るに、これまでの決まりでは対処しきれない場合があるのは間違いない。今は、クマを見つけたらまずは「追い払い」をし、逃げていかない場合は「箱ワナ設置・捕獲」が主な流れ。捕獲後の対応(放獣・殺処分)についても市町村まかせにされている曖昧な状態だが、国がしっかり法整備をしていかないと、市町村がいつまでも批判されるもとになる。さらに銃の使用に関する決まりも現代に合わせた手続きに変える必要があると感じる。ただし住民の安全第一(発砲に関して)なので、そう簡単ではないが・・・。県の担当者はTUYの取材に対し「今後、市町村と検討を重ねたい」としている。
(捕獲後の現状と課題を専門家に聞く:山形)
今月に入り、新庄市、酒田市と連続して市街地にクマが出ています。こうしたクマは捕獲されたあと山に放すか、殺処分されます。対応の現状と課題を取材しました。去年4月に指定管理鳥獣になったクマ。市街地にクマが出た際の捕獲費用を国が支援し、各市町村が捕獲を行っています。しかし、捕獲後、山へ放すか殺処分するかは国が明確なルールを設けておらず、捕獲した市町村が決めているのが現状です。今回の新庄市の場合、市は人的・物的被害がないことなどを踏まえクマを山へ放しました。こうした判断について専門家に話を聞きました。岩手大学 山内貴義 准教授「基本的にはケースバイケースです。例えば岩手だとよくあるが、牛の飼料を毎回食べにくる、完全にあるエサに学習して執着してきているとか、そういう個体であれば殺処分しなくてはいけない感じはします」。しかし、過去に市街地に来たクマかを判断するのは難しい上に、危険があるとわかった場合でも、課題があります。岩手大学 山内貴義 准教授「どういう法律を使って捕殺をするかというのが今後の課題。実はまだそこがクリアされていない。市街地で捕殺するのは」。現在の鳥獣保護管理法では、市街地での銃の使用が禁止されています。そのため、新庄市は今回まずは箱ワナを設置し、最終的に麻酔銃を使い捕獲、山に放しました。しかし、市街地で危険があったことは明らかです。そこで。岩手大学 山内貴義 准教授「いま環境省の方で鳥獣保護管理法38条を改正しようとしている。(市街地でも)撃てるようにする法律。法改正のところがどう転ぶのかまだわかっていないので、捕殺となると、まだできる場合とできない場合がある」。山内さんは、今後、捕獲したクマの体毛を分析し、人間の食べ物を食べているかや放す前にクマの耳に印をつけ、また市街地に来る可能性があるかを詳しく調べることが重要だと話します。放すか、殺処分するかの判断が 市町村に託されている現状。クマ騒動が相次いでいることを受けて県は、今後市町村と連携し捕獲や捕獲後の課題について検討していきたいとしています。
(住宅街のクマに“発砲できず”、猟友会が抱える葛藤とは:青森)
八戸市の住宅街で相次いでクマが目撃され警戒が続いています。ただ猟友会は法律上、発砲できず箱わなの設置に頼るしかなく葛藤を抱えています。県猟友会八戸支部の吉田功一郎さんは連日、八戸市鳥獣被害対策実施隊の一員として現場に出動しました。今月1日北稜中学校近くにクマが出没したときも、現場で対応策を八戸市に助言し駆除を担っていました。★県猟友会八戸支部 吉田功一郎 副支部長「おそらくメスなのかなと」「おなかをすかせたオスであれば、おそらく人的被害はもう出ていたと思います」。先月31日からきのうまで八戸市に寄せられたクマの目撃件数は10件。住宅街の周辺が多く、学校は連日保護者同伴での登下校や野外活動の中止などを強いられ警戒が続いています。早期の駆除を求められるなか、吉田さんたちは現行の鳥獣保護法のもと周囲が住宅街のため発砲できず、箱わなの設置に頼るしかありませんでした。法律上、現場の警察官が命令した場合にのみ住宅街での発砲が認められています。環境省は市街地での猟銃の使用について市町村長の判断で可能とする改正案を国会に提出する方針です。★県猟友会八戸支部 吉田功一郎 副支部長「地域住民の安心安全を確保という形ですね 日常の生活に早く戻ってもらいたいという思いがあります。その中でより効率的な現場の意見を尊重できるような対策を練っていければよいのかなと思います」。冬眠しないクマはきのう八戸市と五戸町の境で目撃されたのを最後に、これまでのところは姿を見せていません。
(列車と野生動物との衝突多発:千葉)
千葉県内のJR路線で、列車と野生動物との衝突事故が相次いでいる。JR東日本千葉支社によると、2024年度の衝突事故件数は200件を超え、過去最多ペースとなっている。同支社は、線路脇に野生動物が嫌う音を出す装置を設置するなど対策に力を入れている。同支社管内の野生動物との衝突件数は年々増え続けている。統計を取り始めた2017年度は51件だったが、23年度には過去最多となる265件を記録した。24年度は25年1月23日時点で203件と、昨年度を上回る勢いとなっている。路線別では、内房線が最も多い120件で全体の約6割を占めた。中でも、上総湊―浜金谷駅間(富津市)では77件もの衝突が発生している。外房線は59件で約3割と、房総半島での発生がほとんどだった。衝突する動物はシカやキョン、イノシシなどが多い。担当者は「動物たちは鉄分を摂取するためにレールをなめようとして線路に侵入するのではないか」と分析する。野生動物との衝突事故は、列車が遅れるだけでなく、車体の損傷にもつながる。乗客がけがをする恐れもあることから、同支社は動物を線路に近づかせないように対策に知恵を絞る。切り札として期待されているのが「鹿ソニック」だ。シカなど野生動物が嫌がる高周波音を出す装置で、複数パターンの高周波音を周囲数十メートルに放つ。同支社では、衝突事故の多い富津市内の線路脇を中心に、計100台程度の「鹿ソニック」や「 猪いのしし ソニック」を設置している。また、シカは辛味を嫌うことから、唐辛子の成分「カプサイシン」を含む薬剤を散布したり、LEDを発光させて動物を威嚇する「クルナレーザー」を導入したりと、あの手この手で対策を進めている。同支社では、内房線沿線の富津市や県などと連携し、個体数の管理を含む抜本的な対策の実施も検討する。担当者は「衝突事故を減らし、公共交通機関を安心してご利用いただけるよう努めていきたい」と話している。
(農作物被害を減らせ!シカ対策で連携協定:大分)
シカによる農作物などの被害を減らすため関係団体がタッグを組みます。大分森林管理署と佐伯市、市内の猟友会が、佐伯市宇目地区でのシカ被害対策について連携協定を結びました。佐伯市内では以前からシカが木の皮を食べたり、畑を荒らしたりする被害が相次ぎ、2023年度の被害額は約80万円でした。この協定で大分森林管理署が、シカを捕獲するための罠やシカがいることを知らせるセンサーを佐伯市に提供することになり、猟友会の捕獲活動に活用されます。佐伯市ではこれまで青山地区と直川地区で国有林のみを対象にしたシカ被害に関する協定が結ばれていましたが、今回は私有地も含めて地区全体が対象になります。
(道路沿いに続く大量の「落石」、意外な犯人は?:島根)
道路わきに転がるのは大量の石です。島根県出雲市にある県道では、撤去してもまたすぐに大量の落石に見舞われる被害が何年も前から続いていて、地区の住民らが頭を悩ませています。落石防止の柵があるのにも関わらずいったいなぜなのか?実はある厄介者の仕業です。この近くに住む男性が見せてくれた写真に写るのは、道路わきに続く無数の落石です。こちらは出雲市佐田町を通る県道185号。地区の人たちで、つい先日、石を撤去したばかりということですが、すでに新たな落石が…。中にはかなり大きいものもあります。落石防止のフェンスに、法面には植生ネットなど、対策は取られているようですが、いったいなぜ、こんなにも落ちているのでしょうか?なんと犯人はイノシシ…!こう話すのは島根県議会議員の原拓也さん。地域住民からの相談を受け、現在対応を検討しています。なぜイノシシがこのあたりの石を落とすのか?その理由というのが…。イノシシが地中の植物や虫といったエサを求め斜面を掘る際に、付近の石も一緒に掘り起こしてしまうことでこうした落石となるそうです。道路上に落ちた石が通行の妨げにならないよう、住民らが一時的に道路わきに寄せていますが、事故につながりかねない危険な状態です。また、ここから車で数分の場所では…。驚くことに、一帯の斜面はほとんど掘り起こされてしまっています。下に道路がないので落石による影響は少ないものの…。去年、大雨で地区唯一の県道が崩落し孤立してしまった島根県出雲市大社町日御碕地区。こちらでも道路すぐ横の斜面も掘り起こされてしまっている状態で、同じ状況になりかねないと懸念しています。
(伝統のカモ猟でもてなす「鴨場接待」へ:千葉)
常陸宮妃華子さまと三笠宮家の彬子さまは、12月10日、千葉・市川市の宮内庁新浜鴨場で「鴨場接待」に臨まれました。「鴨場接待」は各国の大使らを招き、皇室に伝わる伝統的なカモ猟を体験してもらう冬の恒例行事です。お二人は、招かれた各国の大使夫妻らと笑顔で交流されました。網を使い、傷を付けないよう捕獲された野生の鴨は、生態調査のため一羽ずつ標識をつけて放鳥されます。お二人に続いて大使夫妻らも次々と鴨を放鳥し、皇室の伝統行事を楽しみました。豊かな自然の中で、国際親善に努められた華子さまと彬子さまです。
(都会の若者たちを狩猟の世界へ、実習科目「狩猟と地域おこしボランティア」:早稲田大学)
早稲田大学のグローバルエデュケーションセンターでは、地域連携について体系的に学び、実際に現地で活動を行う教育プログラム「地域連携実践コース」を開講しています。今回お話を伺ったのは、実習科目「狩猟と地域おこしボランティア」を担当し、学内では獣害ボランティアサークル「狩り部」を作った、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターの岩井雪乃准教授。アフリカ研究からスタートした先生のキャリア、そして現在取り組まれている日本の獣害問題・地域ボランティアについて詳しく伺いました。
(野生のハトを殺害か、男を逮捕:)
野生のハトを違法に捕獲して殺害したとして、警視庁はタクシー運転手の辻博容疑者(49)=川崎市多摩区=を動物愛護法違反と鳥獣保護法違反容疑で逮捕し、6日に発表した。「なつく様子がないので愛情の裏返しで虐待した」と供述しているという。同庁は他にも虐待された鳥がいたとみて調べている。保安課によると、逮捕容疑は昨年4~6月ごろ、東京都国立市の多摩川河川敷で、都の許可を得ずにハト1羽を捕獲。さらに自宅でハト1羽を殴ったり、ハサミで首を切ったりして殺害したというもの。辻容疑者はX(旧ツイッター)にハトを殺害する動画を投稿しており、昨年9月~今年1月、同庁に100件以上の通報が寄せられていたという。
(鹿肉でカレーや牛丼:岡山)
食肉加工のみつや岡山工場(岡山県奈義町西原)は、同町のブランド牛肉「なぎビーフ」を使ったカレーと牛丼、町内産鹿肉入りキーマカレーのレトルト3種類のシリーズ「ハレの日」を商品化した。
(旬の「ジビエ」を美味しく安く:京都)
もしかしたら、試されてるのは僕たちなのかもしれない店。ジビエ料理を試したこと、ありますか?狩猟で捕獲された鳥獣の肉を調理することを、フランス料理では「ジビエ」とカテゴリする。特に冬季のそれは、年末や年始の事始めとして、楽しみにしている人も多い。約20年前の大人気料理対決番組で一気に知名度をあげ、今や日本でも冬の定番となってる。人気の理由は低カロリー、高タンパクの栄養成分。それとコク深い脂。鴨やウサギ、イノシシ、キジ、クマなどは、食物の多い秋以降に冬の寒さを防ぐため、脂が乗ってくる。だから、冬が旬なのだ。
(捕獲した鹿肉でキーマカレー、学校給食に提供:埼玉)
埼玉県皆野町の町立皆野幼稚園と小中学校4校で5日、町内で捕獲した鹿肉を使ったキーマカレーが提供された。町の地域課題の一つである有害鳥獣被害の対策と、ジビエ料理の普及を目的に、豊富な食材と香辛料で鹿特有の臭みを抑えた、子どもが安心して食べられるジビエカレーを開発した。町によると、町内で捕獲した鹿肉を学校給食に採用するのは県内初の試み。町内の園児、児童、生徒に振る舞われたキーマカレーは計600食分。皆野、長瀞町内をエリアとする「北秩父猟友会」の猟師が、皆野町内で捕獲した21キロのニホンジカの肩、もも肉が使われている。鹿肉を提供したのは、移住者の岡野直樹さんが昨年2月に町内にオープンした皆野ジビエ加工場(合同会社ボンプ運営)。工場では普段、地元猟師がわなで捕獲したニホンジカを解体、食肉加工し、卸し販売や、シカハンバーガーのキッチンカー販売などを行っている。「ジビエ給食を通して、有害鳥獣被害対策にたくさんの町の人が関わっていることを、子どもたちに知ってほしい」との思いで、岡野さんは町に協力した。給食センター職員が、鹿肉と豚肉を1対1で合いびきにして、ニンジン、シメジ、グリンピースなど多彩な食材と、同町の新井武平商店のみそを隠し味にした、栄養満点なカレーを考案。町は昨年10月以降、各学校で試食会を開き、保護者から高評価を得ていた。町によると、シカ、イノシシなどの野生鳥獣による農作物被害報告は年間約40件で、年々増加傾向にある。この日、町立皆野小学校の1年生と一緒にジビエカレーを味わった黒沢栄則町長は「子どもたちが地域課題と向き合いながら、給食を楽しんでほしい」と語った。
(鹿を余さず使って大切に:長野)
鹿革を使った工作を通じて自然保護について学ぶクラフト体験講座が2日、佐久市の市民創錬センターで開かれた。16人が参加。工作を楽しみながら、身近な里山でも進む鹿の食害などについて理解を深めた。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午前6時ごろ、仙台市泉区高森2丁目にクマが出没しました。
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(野生イノシシが豚熱、18年以降初:長崎)
長崎県は3日、松浦市で1月21日に捕獲された野生のイノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での確認は2018年以降初めて。国の遺伝子検査で陽性と判定された。捕獲地点周辺の検査態勢を強化する。長崎県によると、隣の佐賀県で昨年6月、野生イノシシの感染が判明し、今年1月末までに50頭の感染が確認されている。
(熊出没多発で揺れる北海道猟友会:北海道)
熊による人、農業への被害が相次ぐ中、自治体からの要請を受けて猟銃で捕獲活動をする狩猟者の、安全確保に関心が高まっている。北海道で2019年には、前年の発砲責任を問われ銃の所持許可を取り消されるケースが発生。道猟友会は今年1月、捕獲要請を受けるに当たっては、日頃からの警察や市町村との連携ができているか、確認するよう求める通知を道内71支部に発出した。背景や課題をまとめた。昨年10月、札幌高裁による判決に、地域の担い手である狩猟者に不安が広がった。「道公安委員会が砂川市の猟友会員に対し、猟銃の所持許可を取り消した処分は妥当」というものだ。原告は上告し、係争は続いている。発端は18年にさかのぼる。砂川市の猟友会支部長が自治体の要請を受けてヒグマ捕獲に出動した際、発砲した銃弾が周辺の建物に到達する危険性があったとされたことにより、猟銃の所持許可を取り消された。今回発出した通知でも改めて、農作物などの被害防止に向けた有害鳥獣駆除の依頼に、組織として協力していく方針を「今後も変更することはない」と強調している。現状、市街地に出没した熊を銃で捕獲する際、狩猟者自らの判断ではなく、警察官職務執行法に基づく警察からの命令で発砲する。撃った銃弾が命中せず後方に飛んだり、住宅の方向に跳ね返るリスクもあるため、警察と狩猟者で、発砲の安全性について共通認識を持つことが求められる。道猟友会は、自治体からの捕獲要請に出動するかの判断について、従来から各地域の支部に委ねてきた。今回の通知では、出動の判断基準として「警察や市町村と連携した適切な捕獲体制・捕獲行動が確立され、出没を想定した演習などが日頃から行われていることが必要」と提起。現場のさまざまな状況変化に冷静沈着に対応できる捕獲従事者の存在や会員の安全確保なども盛り込んだ。一部の支部では、要請出動時の行動手順や熊の出没場所での発砲に関し、法令に照らして適切かを確認できるチェックリストを作成している。これを参考に出動するか判断するよう促した。熊の市街地出没時の対応を巡っては、環境省が今国会で鳥獣保護管理法の改正案を提出するとしている。一定の条件が整えば狩猟者自身の判断で発砲できるよう見直す方針だ。周囲の安全性を保って発砲できるか難しい判断を迫られるケースも増えるとみられる。道猟友会の堀江篤会長は「いざ出没した時に猟友会と市町村、警察が同じ認識を持って対応できるよう、事前の協議を促したい」と話す。
(狩猟初心者支援「イノカリ」の挑戦:千葉)
わな猟免許を持っているものの狩猟経験がない、いわゆる“ペーパーハンター”を支援するサービス「イノカリ」の活動が館山市作名地区で展開されている。現在8人のメンバーがこのサービスを利用しており、狩猟の経験を積んでいる。獣害対策記者密着シリーズの第2弾として、対策の新たな形として注目されるイノカリの活動を追った。イノカリは、スマホとわなセンサーを使い、獲物がくくりわなにかかると通知がスマホアプリ「LINE」に送信される仕組みを取り入れている。1月にイノシシの捕獲の密着取材をした際、サービスを提供している地域共同獣害対策推進協会の松坂義之さんに、イノカリのLINEグループに入れてもらった。すると、さっそくその日の夜、「わなが作動しました。至急確認をお願いします」と、仕掛けたセンサーが作動した旨の通知が届いた。メンバーたちは即座にLINE上で反応。「明日、見回りに行きます」といったやり取りを始めた。誰が現場に向かうのかを含め、今後のわなの状況確認や見回りなどについて、夜遅くまで調整を重ねる様子が見られた。別の日には「シカでした!」というメッセージと共に、立派な角を生やしたシカを捕獲した写真が送られてきた。現地に行けなかったメンバーも含め、成果を共有し、今後の活動に対するモチベーションにつなげていると感じられた。メンバーは週末に集まって地域内の見回り活動にも取り組む。記者が活動に密着した1月26日は、都内などから参加したメンバー4人が2班に分かれて、イノシシの痕跡を探し、新たにわなを設置する作業が行われた。わなを仕掛ける際に「イノシシが警戒するので獣道は荒らさない」「(イノシシは)警戒心が強いのでわなの周囲には極力、人間のにおいをつけない」など松坂さんからアドバイスを受けながら、メンバーはイノシシが移動する際に足をどう置いて歩くかを考えながらわなを設置していた。有害獣の捕獲活動には、県の許可が必要となる。申請手続きは、自治体が行っており、捕獲活動は原則として地元の住民に限られるのが通例になっている。作名地区では、地域住民が外部の捕獲従事者を受け入れることに理解を示しており、県への申請手続きを行う館山市などは作名地区限定で、イノカリメンバーに限り地域外の人にも有害獣の捕獲をすることを認めている。この新たな取り組みは、地域おこし協力隊として活動していた松坂さんと山田聡さんが中心となり、地域や関係団体との交渉を通じて実現した。外部の従事者受け入れに対する理解を得ることで、地域の有害獣対策に新たな人材を加え、より効果的な対応が可能になった。獣害対策には捕獲数を増やすことが重要だが、農家など獣害に苦しむ地域住民は有害鳥獣の捕獲を専業としていないため、効率的な捕獲が難しい現実がある。イノカリでは、狩猟に興味を持つ人々にその役割を担ってもらうことで、課題である担い手の確保につなげることも狙っている。メンバーらがイノカリに参加する目的は「自分で獲ったジビエを食べたい」「素材集めから革製品を作りたい」「非日常を楽しみたい」などさまざまだが、松坂さんは「趣味の一環としての活動が、害獣駆除にもつながっている」と語る。活動後には地域住民と触れ合うなど、イノカリの活動は、害獣駆除にとどまらず、人と人とのつながりを通した交流人口も増やしている。近年のジビエブームを背景に、都市部などではジビエの需要が高まっている。しかし、その恩恵を地域住民が十分に受けられない実情もあるが、イノカリは里山を使用することに対して地元に区費を支払い、地域の活性化などに役立ててもらう仕組みも整えている。イノカリの活動は単なる害獣駆除にとどまらず、地域の活性化にも貢献している。
(クマ除けにもっとも効果があったのはドローン:アメリカ)
気温が高くなってくると、クマが里山に降りてきてしまう、というニュースを頻繁に耳にするようになりますよね。本来なら人のいない山のなかで静かに暮らしているクマですが、人間と生活圏が近くなりすぎると予期せぬ事故につながるので、共存するための課題解決が求められています。実は、同じような問題が北米でも起こっていて、テックを使う試みが行なわれているのだとか。北米の一部でほぼ絶滅状態だったグリズリー。保護活動が身を結んで数が戻りつつある一方、人間との衝突リスクが高まっているのだとか。特に、イエローストーンやグレイシャー国立公園周辺でグリズリーが町や農場に出没して困っているそうです。そんな状況に対して、モンタナ州魚類・野生生物局のウェスリー・サルメント氏が6年間の研究を実施。クマを安全に追い払う手段として、いくつかの方法を試した結果をIFLSが報じています。グリズリーは雑食です。果物やナッツも食べるし、バイソンやヘラジカを狩ることもあります。人間を襲って食べるのは稀ですが、人間の食べ物の味を覚えるとその食べ物を求めて町や農場に出てくる可能性があります。クマを見かけた住民はパニックになるし、最悪の場合は銃が使われたり、興奮したクマが事故を起こしたりすることも。そんな事態を防ぐため、サルメント氏は「ヘージング(Hazing)」という手法を試しました。ヘージングとは、「動物を特定のエリアから追い払う、または望ましくない行動を抑制する」方法のこと(※「新入生いじめ」などの意味もある)。サルメント氏はいくつかの方法を試し、その内4つを紹介しています。1. 車で追跡(85%成功)トラックでクマを追う。地形によっては使えないことも。2. 非致死性の弾(74%成功)クラッカーシェルやゴム弾を使用。ただし、クマが慣れる可能性アリ。3. クマ犬(効果ナシ)クマを追い払う目的でエアデール・テリアを導入。しかし、クマを発見できず、むしろハリネズミを追いかける始末。4. ドローン(91%成功)赤外線カメラ搭載で遠隔操作。障害物を越えられるし、最も効果的だった。ただし、強風や雨といった天候によって使えないことも。グリズリーがドローンを怖がる理由は不明ですが、サルメント氏は以下の仮説を立てています。ドローンの音が蜂の群れっぽく聞こえて怖い?クマにとって未知の飛行物体は脅威?クマが鳥の巣を襲ったときに親鳥に攻撃される記憶がよみがえる?色々と考えられますが、ドローンを使うとクマの出現頻度が年々減少するので、かなり頼りになるみたいなんです。ただ、この効果が持続するかは不明。というのも、クマは学習能力が高いため、ドローンが自分たちの脅威にならないと理解したら怖がってくれなくなるかもしれません。それに、ドローンでグリズリーを追い払うのは根本的解決とはいえないでしょう。とはいえ、すごく参考になるし、野生動物との共存課題対策において明るい話題だと感じます。日本でも、人間とヒグマやツキノワグマとの関係が複雑化してきているので、参考にしてみてほしいところです。
(民家の倉庫にクマ1頭が居座る、住宅地を転々と移動か:山形)
3日朝、酒田市で、クマ1頭が相次いで目撃されました。その後クマは住宅街の倉庫に入り込み、現在も居座っている状況です。酒田市などによりますときょう午前7時20分ごろ、酒田市庭田でクマ1頭が目撃されました。目撃されたクマは体長1メートルほどの1頭です。その10分後には酒田市本楯前田でもクマ1頭が目撃されました。市によりますと同じ個体とみられるということです。警察がパトカーを出すなどして付近の住民や小学校などで警戒をしていたところ、午前10時30分ごろ、酒田市安田の住宅街にある倉庫にクマが入っていくのを警察官が確認しました。猟友会なども加わりクマの動きを探ったところ、午後2時ごろ、この倉庫の中にクマがいるのが確認されたということです。猟友会などがこの倉庫に箱罠を仕掛け、現在、捕獲を試みています。
(集落の近くでクマ目撃、猟友会などによって駆除:青森)
2日、十和田市内の集落の近くでクマ1頭が目撃され現場に駆けつけた猟友会などによって銃で駆除されました。十和田市によりますと2日午前7時半ごろ十和田市沢田にある集落の近くで住民がクマを目撃したと警察を通じて市に連絡がありました。地元の猟友会などが現場に駆けつけクマとみられる足跡をたどって捜索したところ、集落からおよそ3キロ離れた山林のなかで体長およそ1メートル40センチのオスのツキノワグマ1頭を発見したということです。人的被害が発生する恐れがあることから、市から許可を得て、午前10時ごろに銃で駆除したということです。市によりますとけが人や農作物への被害は確認されていないということです。十和田市農林畜産課は「冬眠していないクマがいる可能性もあるので山に入る際は十分注意してほしい」と呼びかけています。
(クマ出没範囲が広がる、児童・生徒の安全へ登校制限などの措置を拡大:青森)
クマの出没範囲が広がっていることを受け、青森県八戸市は登校制限などを求める小中学校を9校に拡大させ、当面、措置を継続する方針です。八戸市では1月31日からクマの出没が相次いでいて、3日新たに尻内町で目撃情報がありました。これを受けて市は小中学校、5校に協力を求めていた登校制限などの措置を、3日の下校から9校に拡大させました。措置は、保護者に児童・生徒の車での送迎を依頼し、難しい場合は欠席しても出席扱いにするものです。クマの目撃情報は3日までに11件で、いずれも体長が1メートルほどですが、同一の個体かは不明です。市では登校制限などの措置を当面、続ける方針です。
(捕獲した鹿の肉を諏訪大社「御頭祭」に奉納する猟師の思い:長野)
毎年4月15日に諏訪大社上社前宮(茅野市宮川)で開かれる「御頭祭(おんとうさい)」。年間200以上の神事を行う諏訪大社にあって、上社最大の神事とされる。茅野市金沢でジビエ(野生鳥獣肉)レストラン「匠(たくみ)亭」と獣肉処理施設を運営する猟師の青木和夫さん(69)は、捕獲した鹿の生肉(冷凍)や缶詰といった鹿肉の加工品を供え物として奉納している。
(地元のイノシシ肉使った恵方巻き:徳島)
那賀町の道の駅では、2日の節分に合わせて、町内で捕獲されたイノシシの肉を使った恵方巻きの販売が行われました。那賀町にある「道の駅 もみじ川温泉」は、地元の食材をPRしようと、ゆずやアメゴなど町の特産品を使った独特な恵方巻きを提供しています。節分の2日は、早朝から恵方巻きづくりが行われ、ゆず酢で作った酢飯にたっぷりと具材をのせて、巻きすを使って手際よく巻いていました。このうち、「ボタン柚子味噌巻」と題した恵方巻きは、野生動物の肉を使ったジビエ料理の魅力を伝えようと、町内で捕獲されたイノシシの肉を特産のゆずを使ったみそなどで味付けて、ふんだんに盛り込んでいます。恵方巻きは6種類あり、2日と3日で合わせておよそ500本の予約が入っているということで、道の駅では、できあがった大量の恵方巻きを袋や箱に仕分け、訪れた客に手渡していました。道の駅によりますと、ことしは最低賃金の引き上げによる人件費の増加や原材料費の高騰で、恵方巻きの価格を去年よりも30円から200円引き上げているということです。叔父と恵方巻きを買いにきた中学生は「とてもおいしそうです。恵方巻きを食べて、高校で新しい友達ができるようにお願いします」などと話していました。「道の駅 もみじ川温泉」の武市卓之支配人は「恵方巻きを通してジビエを食べたらおいしいということを伝えたいです。恵方巻きを食べて家族で楽しい時間を過ごしてほしい」と話していました。
(「とっとりジビエレストランフェア2025」:東京)
きめ細やかな肉質、甘みのある脂――。名店のシェフたちが、「とっとりジビエ」の魅力を最大限に引き出した特別メニューを提供します。普段の食卓では味わえない一皿を、どうぞご賞味ください。料理王国(発行:株式会社JFLAホールディングス)は鳥取県より委託を受け、2月10日(月)~28日(金)の期間、東京都内の名店10店舗で特別メニューを堪能できる「とっとりジビエレストランフェア2025」を開催いたします!緑豊かな中国山地で育まれる「とっとりジビエ」鳥取県の緑豊かな中国山地の恵みで育つシカはきめ細かな肉質と甘みのある脂が特長で深い味わいがあります。さらに、衛生管理に優れ、鳥取県食品衛生条例に基づくHACCPによる工程管理を行う県内のジビエ処理加工施設を「鳥取県HACCP適合施設」として認定しており、安心・安全なジビエの提供に取り組んでいます。高たんぱく低カロリーで、ヘルシーな食材としても注目されているシカ肉。本フェアでは、広大な自然が育んだ「とっとりジビエ」を用いた多彩なお料理で特別な味覚体験を提供します。
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(登山の女性、クマに襲われけが:神奈川)
1日午前、神奈川県相模原市の登山道で60代の女性がクマに襲われ、手にけがをしました。また、山形県新庄市の市街地でクマが目撃され、現在も市中心部の最上公園の中にとどまっているとみられます。相模原市や消防によりますと、1日午前10時ごろ、緑区鳥屋の林道で登山をしていた県内在住の68歳の女性が、体長1メートルほどのクマにかみつかれ、左手親指の先が欠けるけがをしました。女性は病院に搬送され手当てを受けましたが、命に別状はないということです。一緒に登山をしていた別の女性にけがはありませんでした。クマは成獣のツキノワグマとみられ、登山道の近くにある巣穴から飛び出してきて女性を襲ったあと、山中に逃げたということです。市はふもとの地区に対し、注意を呼びかける防災無線を流すとともに、登山者にはクマよけの鈴を鳴らすなどの対策を呼びかけています。市によりますと、市内の山あいではクマの目撃は時折ある一方、襲われたというケースは記録が残るこの15年ほどでは例がないということです。現場は圏央道の相模原インターチェンジから南西に10キロほど離れた、丹沢山に向かう登山道です。警察によりますと1日午後1時半ごろ、新庄市十日町で住民から「クマを目撃した」と通報がありました。警察が現場周辺を確認したところ、体長1メートル前後の子グマと見られるクマ1頭が見つかりました。クマはその後、市街地を移動し、午後6時の時点で最初に目撃された場所から南に400メートルほど離れた最上公園の敷地内にいるのが確認され、現在も公園の中にとどまっているとみられます。これまでのところけがをした人の情報はありません。新庄市によりますと、公園内の1か所にクマを捕獲するわなを設置したということです。警察は周辺の道路を通行止めにするなどして警戒を続けるとともに、住民に対し公園に近づかないよう呼びかけています。現場はJR新庄駅から西に1キロほど離れた市の中心部で、周辺には市民会館などの公共施設や小中学校や高校などがあります。最上公園の中にある戸澤神社の社務所兼自宅には神職ら6人がとどまっています。このうちの1人、日下倫誠さん(29)が電話インタビューに応じ「午後1時ごろにクマが公園の中にいるということで警察などに通報したようで、その後、私自身も目撃しました。クマは公園の中を活発に動いていて神社の裏のほうまで来ました。午後5時以降は公園の中で休んでいるようです」と話しました。警察や猟友会などから危険なので建物から出ないよう指示を受けたということで、現在も社務所を兼ねた自宅に家族6人がとどまっているということです。日下さんは「私自身も初めてで驚いていますが、50年以上住んでいる父もこんなことは初めてだといっていました。去年からクマが市内に出ることが多くなり、不安ではありますが、警察などが対応してくれているので、被害がなく、クマが森に帰ってくれればといいなと思います」と話していました。山形県新庄市内で1日午後3時半すぎに撮影された映像です。最上公園の近くにある新庄中学校の敷地内で、1頭のクマが雪囲いのような板の上に後ろ足をかけ、雪が積もった渡り廊下の屋根の上によじ登っている様子が確認できます。撮影した男性は「消防団員や警察官など周りにたくさん人がいたのでクマに逃げ場所がないようだった。いつクマが移動するか分からないので不安だ。今晩は出歩かないようにしたい」と話していました。
(出没のクマ捕獲:山形)
新庄市中心部に出没し、1日午後から最上公園の新庄城本丸跡に潜んでいたクマ1頭は2日午前9時半ごろ、同市小田島町で捕獲された。同公園を逃げ出して住宅街にいたところを、獣医師が麻酔銃を発砲し、新庄猟友会が網をかけておりに入れた。人的、物的被害はなかった。
(民家花壇のキツネ死骸、切断面ぐしゃぐしゃで刃物痕なし:岐阜)
岐阜県関市小瀬の民家花壇の土中から21日に見つかったキツネの頭部と右前脚がつながった状態の死骸について、切断面に鋭利な刃物で切られたような痕がなかったことが30日、捜査関係者への取材で分かった。県内の不審者情報など地図表示サービス開始。詳細はこちら関係者によると、切断面はぐしゃぐしゃで、鋭利な刃物で切られたような痕跡は見られず、どのように切断されたのかは判別が付かない状態という。花壇からは動物の足跡が見つかっており、動物が掘り返そうとしたような跡も残っていた。警察は何者かが死骸を埋めたのか、動物が埋めたのか両方の可能性を視野に慎重に調べている。この民家から約3キロ北の美濃市生櫛の中有知小学校では9日に花壇に埋められたシカの頭部が見つかっており、警察は関連の有無を含めて捜査している。
(クマ春期管理捕獲始まる:北海道)
残雪期に人里周辺でヒグマの数を減らす道の「春期管理捕獲」(2~5月)が1日から始まる。今季は、クマへの「ゾーニング管理」を導入している市町村は、未実施の自治体よりも捕獲できる区域を広げられるようになった。昨年12月に改定された道ヒグマ管理計画に基づく取り組みとなる。ゾーニング管理は人の生活圏とクマの生息域、間の緩衝地帯などを地図上で設定し、各区域でクマへの対応をあらかじめ定める管理方法。改定管理計画に推進が盛り込まれた。札幌市と旭川市が導入済みで、道がほかの市町村向けの指針作りを進めている。道によると、春期管理捕獲の捕獲区域はこれまで、人の生活圏からの距離で一律に決めていた。昨季は最大10キロ以内で今季も同様となる。ただし、ゾーニング管理をしている場合、緩衝地帯の中であれば10キロを超えた範囲でも捕獲ができるようになった。昨季は50市町村が春期管理捕獲に参加し14頭を捕獲した。今季は61市町村が参加予定で5月31日まで行う。
(ツキノワグマ出没注意報を延長:秋田)
秋田県は30日、県内全域に今月末まで発令している「ツキノワグマ出没注意報」の期間を2月28日まで延長すると発表した。県自然保護課によると、今月のクマの目撃件数は131件。例年より件数が多いことから延長を決めた。同課は、クマは食べ物があれば冬眠せず起きていられるとして、収穫しないカキの木や実などは伐採や回収をするよう促している。車庫や倉庫などはクマが入り込む恐れがあるため、扉を開け放しにしないよう呼びかけている。
(クマ目撃、過去最多:島根)
島根県内でツキノワグマの目撃件数が過去最多を更新した。2024年度は年度途中の12月時点で1541件に上り、過去最多だった20年度を既に179件上回っている。冬眠に入るとされる12月の件数も例年に比べて多かった。専門家は食料不足に加え、積雪の少なさが活動の長期化につながっている可能性を指摘する。県鳥獣対策室によると、24年度の月別の目撃件数は4~6月、8、9月で過去最多となった。
(「バケツに食塩水」でシカの繁殖減らす、なぜメスだけ寄ってくる?)
農林業に大きな被害をもたらすニホンジカ。その数を減らす新たな方法を森林総合研究所九州支所(熊本市)が編み出した。といっても、わなの近くに食塩水を入れたバケツを置いておくだけのシンプルな手法。これで、ほぼメスだけを効率よくおびき寄せ、繁殖を減らすことができるという。かねて鉄道関係者の間では、シカがレールをなめに来ることが知られていた。また、シカ猟の季節、昔は猟師が自分の小便で泥団子をぬらし、シカをおびき寄せていたという。ミネラルを補給しようとしているらしいシカのこの性質に九州支所の研究グループは着目。2022年6月下旬、鹿児島県境に近い熊本県水俣市の県有林で実験を始めた。食塩水を入れたバケツと水だけを入れたバケツを6個ずつ、けもの道近くに置いてカメラで自動撮影。11月半ばの実験終了までに、シカは69回食塩水を飲みに来たのに対し、水を飲みに来たのは10回にとどまった。食塩水69回の内訳はメスが66回、オスが3回だった。
(県内6市町が共同でシカやイノシシなどによる鳥獣被害対策への支援を県に要望:岩手)
被害が深刻化するシカやイノシシなどによる鳥獣被害対策への支援を求め、岩手県内6つの市と町が県に要望書を提出しました。県に支援を求めているのは、釜石市や大船渡市など沿岸南部を中心とした県内6つの市と町です。31日は釜石市の小野共市長が代表して県環境生活部の大畑光宏部長に要望書を手渡しました。6つの市と町は、鳥獣による農作物などへの被害が深刻となっていて、ニホンジカの捕獲頭数が県全体のおよそ6割を占める他、イノシシの捕獲頭数はこの5年で11倍に増えたといいます。(釜石市・小野共市長)「なんといってもシカの被害をですね。適正頭数に抑えてほしい、という要望が4市2町では共通した課題」。要望書では、捕獲への補助金の増額や人材育成の充実などを求めています。
(シカ衝突事故、高止まり続く:北海道)
弟子屈署によると、所轄する弟子屈・標茶両町での昨年1年間のシカと車との衝突事故は205件だった。過去5年間で最高だった2023年より1割減少したものの、高止まり傾向が続いている。
(ハンター育成へ、まず関心を持って:北海道)
狩猟への関心を促し、狩猟者(ハンター)の育成につなげようと北海道は1日、札幌市北区の札幌エルプラザで「狩猟フォーラム2025」を初開催し、市民ら約200人が参加した。ベテランハンターの講演や模擬銃を使った狩猟体験コーナー、ジビエ試食などで狩猟に親しんだ。道によると、道内の狩猟免許の所持者はピークの1978年には延べ2万人を超えていたが、2006年には8千人台まで減少。最近は「有害鳥獣対策に貢献したい」という理由から緩やかに増加し、約1万3千人いるという。一方、エゾシカの急増による農業被害や、ヒグマの市街地出没など、人と動物のあつれきは行政課題化。趣味としてのハンターのみならず、有害鳥獣の駆除を担うハンター育成が必要になっている。フォーラムでは、狩猟免許取得のための試験や、猟銃の所持許可まで講習や実習などで半年ほどかかること、猟銃購入費も含めて初期費用として30万円超の金銭的負担が必要なことなどの説明があった。また、若手ハンターのトークセッションでは、山の魅力や危険性を実体験を交えて紹介。登壇者は山でエゾシカを探すドキドキ感や仕留めた獲物を食べるすばらしさを語った。野生動物への興味から参加した酪農学園大1年の佐々木理来(りこ)さん(19)は「動物を撃つのは怖くてできないと思っていたが、ハンターの話を聞き、魅力を感じた。狩猟を前向きにとらえられるように変わった」と話した。
(良質な水の源も「シカ害を憂慮」、水道施設の企業が100万円寄付:滋賀)
滋賀県米原市は、「企業版ふるさと納税」を通じて100万円の寄付を受けた日本メンテナスエンジニヤリング(本社・大阪市北区)に感謝状を贈った。ニホンジカによる食害で斜面の荒廃が進む伊吹山の植生復元プロジェクトに活用する。同社は2017年度から米原市内で水道施設の維持管理を受け持っている。食害を原因に昨年7月に同山の麓で起きた土砂災害のことを知り、同10月に寄付を行った。今年1月28日に市役所で贈呈式があり、角田航也市長が同社の松尾康人専務に感謝状を手渡した。角田市長は「いただいた寄付を活用してプロジェクトを着実に進めたい」と謝意を示し、松尾専務は「水道に関わる業者として、高質な伏流水の源である伊吹山のシカ害を憂慮している。プロジェクト推進に役立ててもらえれば」と話した。
(イノシシやシカによる農作物被害を防ぐための研修会:山口)
イノシシやシカなどに農作物を食べられる被害が依然として深刻ななか、動物から農作物を守るための研修会が美祢市で開かれ、侵入を防ぐ効果的な柵の設置方法などを学びました。研修会には、美祢市や下関市の農業関係者26人が参加しました。このなかで、講師を務めた鳥獣被害対策のサポートをしている会社の横山典子さんが、イノシシが隠れやすいやぶを刈り取り、集落との間に緩衝帯を設けることや、猿を追い払う対策などは、地域全体で協力して行うことが効果的だと伝えました。また、電気柵の製作を行う会社の担当者は、金網の柵と電気柵を組み合わせた「複合柵」が、被害を防ぐのに有効だと説明しました。県によりますと、県内でイノシシやシカなどに農作物を食べられるなどの被害は、柵の設置が進んだり、捕獲頭数が増えたりしていることから年々減少しているものの、令和5年度でおよそ3億4千万円にのぼり、依然として深刻な状況だということです。山口市でキャベツ栽培などを行っている70代の男性は、「いのししに作物を荒らされる被害がとても多い。今も柵を設置しているが、学んだことをいかして方法を検証したい」と話していました。山口県農林水産政策課の中谷幸夫さんは、「地域では高齢化や担い手不足が進んでいる。地域全体で対策が進むように、リーダーとなる人材を育成していきたい」と話していました。下関市の吉田地区で、米や麦、それに大豆を生産している農事組合法人のおよそ70ヘクタールの田んぼでは、イノシシが入り込み、土を荒らしたり、稲をなぎ倒したりする被害が出ています。法人では、対策として、田んぼの周囲に防護柵の設置を進めていて、30日は、農業者5人が地面に支柱を立てて柵をワイヤーで固定する作業を行っていました。鳥獣被害対策の協議会から管理委託を受けているため、法人では、ことし、田んぼ周辺およそ10キロに柵を設置することにしています。農事組合法人「吉田ファーム」の溝口健 理事は、「イノシシに田んぼをぐちゃぐちゃに荒らされたり、シカに麦を食べられたりする被害が近年特にひどいです。農業者の高齢化が進み個人個人で対策を行うのは大変なので、法人が組合員のために作業を行っています」と話していました。
(子どもたちの被害を未然に防ぐ、ツキノワグマ研修会:岩手)
クマの生態を正しく理解し子どもたちの被害を未然に防ごうと、盛岡市で31日児童館の館長などを対象とした研修会が開かれました。この研修会は、市街地でのクマの出没が増加傾向にあることを受けて、県盛岡広域振興局が去年から開いているものです。今回は普段から子どもに接する機会の多い盛岡市内の児童館や児童センターの館長や職員など23人が参加しました。研修会で講師を務めたのは、クマなど野生動物の生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授です。研修会の参加者は大きな声を出さないことや、背中を見せずに距離をとることなどクマと遭遇した場合に気をつけることを学んでいました。ボードゲームで植林の推進や電気柵の設置などクマとの共生に必要な対策も学んだ参加者は、きょうの経験をそれぞれが担当する施設を利用する子どもたちに伝えることにしています。
(サルやイノシシ出没、注意喚起「刺激は禁物」:神奈川)
川崎市内で年末年始にイノシシやサルの出没が続いた。イノシシは昨年12月7日から17日、サルは今年1月6日から9日にかけ、市街地での目撃情報が相次いだ。以後は情報が途絶えているが、市は「もし遭遇しても絶対に刺激しないように」と注意喚起している。イノシシは、昨年12月7日、多摩区菅稲田堤1丁目での目撃情報に始まり、多摩区内で連日「イノシシを見た」という情報が多摩警察に寄せられ、12日には麻生区、13日には宮前区でも目撃された。17日午後に麻生区王禅寺西7丁目を最後に、市内の情報は寄せられていないという。一方のサルは、1月6日に多摩区内で「サルを見た」という110番通報が相次ぎ、翌7日には多摩区と高津区、中原区で、左手のないサルが目撃されている。市の動物愛護センターの金子亜裕美所長によると、サルはたびたび市内に出没したが、「イノシシが市内で確認されたのは初めてではないか」という。「サルは電柱や屋根を伝って動くので人に遭遇せず長い距離を移動できるが、イノシシは地面を歩いて移動する。市街地に出没することは想定外だった」と話す。冬はイノシシ猟が解禁されており、丹沢や奥多摩に生息する個体が駆除から逃れて多摩川沿いに移動した可能性などが推察されるという。金子所長は、「イノシシは道を開けてやり過ごせば危害は加えないが、興奮すると敵を失血死させるほど攻撃的で危険な動物。サルでもイノシシでも、目撃しても接近して撮影するなどの行動はとらないでほしい」と呼び掛けている。
(列車がイノシシと衝突、ダイヤに乱れ:大分)
JR九州によると、30日午後6時48分ごろ、豊肥線菅尾~犬飼間で下り普通列車(豊後竹田午後6時8分発大分行き)がイノシシと衝突した。この影響で同7時半現在、同線に遅れが出ている。
(シェパード2頭を確保、猟をしていた飼い主の下に戻る:千葉)
30日午前に市原市内で徘徊(はいかい)が目撃された大型犬2頭(ともに茶色のシェパード、体長約1㍍)は同日、市内で確保された。2頭は猟犬で、目撃場所の近くで猟をしていた飼い主の下に戻ってきたという。別の飼い犬がかまれる被害があったが、人への被害はなかった。市原署によると、同日午前10時50分ごろ、「迷い犬2頭が徘徊している」と市原市米原に住む目撃者から110番通報があり、同署が周辺住民に注意喚起していた。
(山林で負傷し動けなくなっていた男性を救助したハンター3人に感謝状:岩手)
12月15日、大槌町の山林で狩猟中、けがをして動けなくなった男性を協力して救護したとして、地元のハンター3人に消防から感謝状が贈られました。釜石大槌地区消防本部の駒林博之消防長から人命救助の感謝状を贈られたのは、いずれも大槌町の小國晶貴さん、浅田誠さん、佐藤健一さんの3人です。12月15日午後、シカ猟で町内の山林に入っていた小國さんが林道でケガをして動けなくなった60代の男性を発見しました。男性は誤って斜面を滑落し、頭や腰の骨を折るけがをしていて、小國さんは携帯電話が通じる場所まで移動して119番通報をしました。偶然、通りかかったハンター仲間の浅田さんと佐藤さんが救急車を現場に案内して男性の救助に協力しました。けがの男性を救護した小國晶貴さん)「本人は乗せてってくれって言ってたけど、たぶん歩ける状態じゃなかったので先に救護、119番というのが頭にあったので。この時期たぶん猟友会しか通らないような道なので本当にたまたま助かってよかったです」。駒林消防長は3人の迅速な行動に改めて感謝をしていました。
(女性猟師ら、交流で技術磨く:滋賀)
昨年結成された滋賀県猟友会女性部会が26日、甲賀市の猟友会員宅でシカやイノシシの解体の勉強会を開いた。結成後初の活動で、大津市、米原市など県内各地の狩りガール11人が参加。先輩猟師の指導を受けながら、ナイフを巧みに使い丁寧に肉を切り取った。全国的にも野生動物による獣害が深刻な問題となる中、野生動物の駆除と、肉の利用促進が求められている。女性部会では、地域によって異なるさばき方を互いに披露することで技術の交流と向上をはかることを目的に勉強会を開催した。会場には、すでに内臓を取り除いたオスジカとオスのイノシシが用意され、県猟友会の福原守会長が解説を交えながら、解体を実演。参加者は、ナイフ1本で皮を剥ぎ前肩やモモが見事に取り外される様子を熱心に見学した後、実際に自身のナイフで解体に取り組んだ。昨年11月から狩猟を始めたという長浜市の桑原恵実子さんは「皮のむき方や関節の外し方など非常に勉強になった。7歳と5歳の子供がシカ肉が大好きなのできれいにさばいて食べさせたい」と話していた。また、狩猟歴7年という彦根市の川畑絢子さんは「イノシシはなかなかさばく機会がなく、難しい。やり方をしっかりと確認できてよかった」と喜んでいた。勉強会後は、さばいたシカやイノシシをバーベキューで食し、狩猟談義を交わし親睦を深めていた。
(シカ肉やクマ肉を使ったコース料理の試食会も開催:富山)
イノシシやシカなど野生鳥獣の食肉「ジビエ」を扱う店舗が増えています。鳥獣被害防止に力を入れている県も普及に躍起になっています。背景を取材しました。フランス料理のパテに、イタリア料理のパスタ。豪華なコースメニューに使用されているのはイノシシやクマの肉です。こうしたジビエを使った料理を県内でも広めようと、今週、メディア向けの試食会が開かれました。コース料理は県内の4人のシェフが腕をふるったメニューで、こちらは「鹿肉のロースト 赤ワインソース」です。ジビエ料理を広めようとするそのわけ。それは県内でノシシやシカなどの捕獲数が増えているからです。県は農作物を荒らすイノシシなどの野生動物の捕獲を2019年度から強化していて、それに伴いジビエを食用に活用することも普及させようと「とやまジビエ」としてブランディングを推進しています。*県農林水産部農村振興課 國分義幸課長「農作物の被害を軽減していくというところが1番取り組んでいく必要があると思う。そのために捕獲をしていくのが重要となってくるので捕獲した命を無駄にしないということに取り組んでいきたい」。県のジビエ利用推進策もあって、県内でのイノシシの利用率は2019年度の3.8%から、2023年度は17.1%に大幅にアップしました。毎年県内の飲食店がジビエ料理を提供する「とやまジビエフェア」に参加する店舗も、今年は54店舗と去年の倍近くになっています。
(有害鳥獣の食肉利用推進へ:岡山)
中国四国農政局(岡山市北区下石井)は2月6日、捕獲した有害鳥獣の食肉利用推進などを目指す「ジビエ連携フォーラム」を同所の岡山第2合同庁舎で開く。有害鳥獣を巡っては、岡山県内では2023年度にシカが約1万6千頭、イノシシが約3万頭捕獲されており、いかに有効活用するかが課題となっている。当日はシカ肉やイノシシ肉をペットフードに加工して販売しているアートキューブ(京都府)の垣内規誠代表や、地域ぐるみで鳥獣対策に取り組む島根県美郷町の職員らが登壇する。
(ジビエのガイドブック改訂、野生動物の肉消費拡大へ:岡山)
岡山県は、県内で捕獲されたイノシシやシカなどの肉の消費拡大を図ろうと「ジビエ料理」を取り扱う飲食店などを紹介するガイドブックを改訂しました。ガイドブックは2017年に初めて作成され、今回が2度目の改訂となります。この中では、野生動物の肉を調理した「ジビエ料理」を提供する、岡山市や倉敷市など14市町村のあわせて44店舗が掲載され、ぼたん鍋やシカ肉のローストなどのメニューを紹介しているほか、営業時間や店舗の地図、店からのメッセージが添えられています。岡山県内では、野生動物による農林水産物への被害が昨年度の1年間で2億8100万円にのぼり、深刻化しています。また県内のイノシシとシカの捕獲数は、2019年度以降、毎年4万頭を超え高い水準となっていて、県ではこうした肉などの消費拡大につなげるのが狙いです。ガイドブックには、精肉を扱う24店舗も掲載され、シカ肉のミートソースや、イノシシ肉の角煮風などのレシピも紹介しています。県鳥獣害対策室は「ジビエ料理を多くの人に食べてもらい、シカやイノシシの肉に親しんでもらたい」としています。
(ジビエを味わえる食のイベント:福岡)
2025年2月1日(土) ~2月28日(金)、福岡県久留米市と八女市の参加店で「第13回 八女&久留米 ジビエマンス」が開催されます。毎年恒例 八女で育ったジビエの旬を味わえる食のイベント「八女ジビエマンス」を開催!八女市内8店舗、久留米市内1店舗の参加店舗でしか味わえない食のイベントです。
(産業振興大会、ジビエで交流:鳥取)
日野郡の経済発展のため郡内の行政や関係団体などが集まる「日野郡産業振興大会」(実行委員会主催)が1日、日野町根雨の町山村開発センターで開かれ、関係者らがジビエ料理を囲んで交流を深めた。
(獣害の苦労学びシカ肉調理:三重)
農業の仕事や獣害の苦労を学ぶ授業が28日、尾鷲市の宮之上小学校であった。3年生13人が尾鷲甘夏やシカ肉の調理実習に取り組み、市特産の魅力や地域が抱える問題への理解を深めた。昨年秋に地域おこし協力隊に着任し、獣害対策やジビエの有効活用を探っている野口陽路さん(22)が、市内の獣害について解説。野生動物が畑や田んぼに入って作物を食べたり荒らしたりする被害があり、周囲に柵や網をはり、見回ることで作物を守っていると話した。
(駆除したシカ肉の「ジビエ料理」の給食が登場:神奈川)
神奈川県松田町の小学校で害獣として地元で駆除されたシカの肉を活用した「ジビエ料理」の給食が登場し子どもたちが珍しいメニューを楽しみました。松田町ではシカやイノシシが農作物を荒らすなどの被害が出ていることから害獣として駆除が進められています。31日は、町立寄小学校で地元の猟友会が捕獲したシカの肉を活用した「ジビエ料理」が給食として提供されました。メニューは、カレーで具材にシカの肉が使われていて児童たちは珍しい給食のメニューを楽しみました。給食をおかわりした小学3年生の男の子は「シカ肉は苦手だけどこのカレーは食べやすかったです」と話していました。松田町観光経済課の中里将貴さんは「料理を通じて、シカなどによる農業被害や地元の猟友会の活動を知ってもらうほか、命に感謝する気持ちを養ってほしい」と話していました。松田町は、児童からの意見を参考に、今後、他の小学校や中学校でも提供を検討していきたいとしています。
(骨を煮込んだ芳醇なスープ「イノシシラーメン」:福井)
福井市殿下地区の農家レストランでは、地域で捕獲されたイノシシを使った冬季限定のラーメンの提供を始めています。福井市殿下地区にある農家レストランで今シーズンの提供が始まった「福亥のししラーメン」。トッピングされているのは煮込んだイノシシの肉で、しょうゆ味の濃厚なスープも地区で捕獲されたイノシシの骨から作っています。ラーメンを提供するのは、7年前にUターンし地区内で自伐型林業を営む松平成史さんです。移住後ほどなくして狩猟も行うようになると、捕獲されたイノシシの肉が販売される一方で、骨はほとんど廃棄されることを知り、なんとか活用できないかと考案しました。松平さんは「もったいないから。骨も『これ捨ててしまうのか』というくらい肉も付いていた。鍋に一緒に入れたら食べられそうだな、という発想」と考案のきっかけを話します。こだわりはイノシシの骨を丸2日以上煮込んで作る芳醇なスープです。味わいを大きく左右する「かえし」も毎年改良を重ねています。「殿下のイノシシは処理が早いので臭味がすごく少なく、味わいはしっかりあるのが特徴。しょうゆダレは、去年バッチリなのが出来たので今年もそれを引き続き使っている」といいます。今シーズンの営業初日には、オープンを聞きつけた客が来店し、おいしそうに麺をすすっていました。松平さんは「市街地の人たちも、ラーメンをきっかけに殿下に来ておいしい郷土料理を食べてもらい、手に届く田舎を楽しんでもらえれば」と話しています。「福亥のししラーメン」は、農家レストラン「かじかの里山殿下」で3月16日までの土、日、祝日に提供されています。価格は1000円で、小麦アレルギーに配慮して2月8日から「米粉麺」の提供もスタートするということです。
(専門学校生が捕獲イノシシの肉を使ったコロッケ考案:愛媛)
イノシシなどによる農作物の被害に関心をもってもらおうと、松山市の専門学校生たちが捕獲されたイノシシの肉を使ったコロッケを考案しました。『ジビエカレーコロッケ』はイノシシなどによる農作物の被害が深刻化するなか、松山市の専門学校に通う学生6人がレシピを考え、今治市の大三島で捕獲されたイノシシの肉をふんだんに使っています。味の決め手のカレーペーストは、10回以上の試作を重ね、イノシシ肉特有の臭みを消すために香辛料の配分を調整したり、肉が柔らかくなるようハチミツを加えたりして工夫を凝らしたということです。コロッケは来月から販売されることが決まり、30日は商品化に協力した松山市の天ぷら店で学生と店長が味や風味を最終確認していました。県内ではイノシシやシカなどによる農作物の被害が相次ぎ、被害額は年間で3億円以上にのぼっています。メンバーのひとり、関日向子さんは「力作ができたと思います。小さい子どもから高齢者まで手に取ってもらい、害獣被害の問題に目を向ける人が増えていってほしい」と話していました。コロッケは、松山市内の天ぷら店で来月から800個限定で販売されるということです。
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