<射撃ニュース2月>
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(クマ駆除ハンターの猟銃許可取り消し訴訟、最高裁で27日弁論:北海道)
2018年に北海道砂川市でクマを駆除した際の発砲をめぐり、猟銃所持の許可を取り消されたハンターの男性(76)が処分の取り消しを求めた裁判の上告審で、男性側は弁論要旨を提出し「処分は違法だ」と改めて主張しました。この裁判は、猟友会砂川支部長の池上治男さん(76)が、砂川市の要請でヒグマを駆除した際、「銃弾が到達するおそれのある建物に向かって発砲した」として、北海道公安委員会が池上さんの猟銃所持許可を取り消した処分の適法性が争われているものです。2021年の1審判決は許可取り消し処分は違法と判断しましたが、2024年の控訴審で札幌高裁は、「クマを貫通した銃弾が跳弾し、建物や人に到達するおそれがあった」と指摘。池上さんの発砲は違法で、許可取り消し処分は「裁量権の濫用とは言えない」として、一審判決を覆し、池上さんの訴えを退けました。これに対し池上さんは上告。最高裁は、去年12月弁論を開くことを決めました。池上さんは10日、最高裁に提出した弁論要旨で、「公益活動としてのクマ駆除の貢献を十分に考慮していない」と主張。さらに、「処分理由は弾丸が『建物』に到達する危険だったにもかかわらず、高裁は『人への危険』を強調したのは法解釈の誤りだ」と指摘しています。そのうえで池上さんは、差し戻しではなく、最高裁自らが処分を取り消すようを求めています。最高裁での弁論は、判決を変更する際に必要な手続きとされていて、「発砲は違法で、猟銃所持の許可取り消し処分は適法」とした札幌高裁の判断が見直される可能性が出ています。最高裁での弁論は今月27日です。

(イノシシの緊急銃猟を実施、県内でイノシシの緊急銃猟は初:新潟)
魚沼市は12日、市内でイノシシの緊急銃猟を実施したと発表しました。県内でイノシシの緊急銃猟は初めてです。市によりますと12日午前8時45分頃、魚沼市田中でクマらしき動物1頭が住宅軒下の倉庫に潜んでいると住民から通報がありました。通報をうけ市や警察、消防などが現場へ駆けつけ、イノシシであることを確認。現場は人の生活圏内であり人に危害を加える可能性があったことから市は緊急銃猟の実施を決め、午前10時前、イノシシは猟友会によって駆除されました。駆除されたイノシシは体長1.4メートルほどだったということです。魚沼市では去年9月の法改正以降、緊急銃猟を3回実施していますが今年に入って緊急銃猟は初ということです。県によりますとイノシシの緊急銃猟は県内でも初めてで、今年度県内では緊急銃猟が13件実施されていましたがいずれもクマでした。県は12月から2月の降雪期にはイノシシによる人身被害が多発する傾向にあるとして注意を呼び掛けています。

(緊急銃猟、麻酔銃使用は秋田が最多)
昨年9月にクマを含む危険鳥獣の市街地出没対策として始まった「緊急銃猟」について、年末までの4カ月間に全国で実施された55例のうち、9例で麻酔銃が使用されていたことが酪農学園大(北海道)の伊吾田宏正准教授(狩猟管理学)の調査で判明した。うち4例が秋田県で行われており、県内の緊急銃猟7例の半数以上を占めた。伊吾田准教授は「県の専門職員が活躍している証左だ」と話す。緊急銃猟は、安全が確保できるなど条件を満たした場合に限り、市街地での銃猟を市町村長の判断で実施できるというもの。都道府県別の緊急銃猟実施数をみると山形が最も多い16例。新潟12例、秋田7例、富山5例―と続いた。全国1例目は10月15日に仙台市で実施された。制度開始の1カ月半後だった。

(クマ出没で運動不足や精神的負担?:秋田)
全国でクマの目撃・出没件数が相次ぎ、運動不足や精神的不安定に陥っている住民が増えているとして、秋田大高齢者医療先端研究センターの研究チームが実態調査に乗り出す。クマ被害と筋力などの低下「フレイル(虚弱)」を防ぐのが狙いだ。雪解け後にクマの活動が活発化することが懸念されており、人的被害が出た各地の医療機関に協力を求めていく。チームによると、クマの出没が急増した2025年秋以降、通院患者の約1割が診察時に「物音がするだけで眠れなくなる」「好きな散歩ができない」などと心身の不調を訴えてきた。クマに襲われた人では、外出への恐怖心からひきこもり状態が続いているという。また、血糖状態を評価する「HbA1c」は毎年積雪後に運動不足となるため上昇する傾向があるが、25年度はクマの出没が相次ぐようになった秋に早まった。外出控えなど社会活動の低下は、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言時も発生した。チームが秋田県横手市で実施した調査では約27%の高齢者が外出を控え、うつ状態が強まったことを確認した。フレイルは認知症リスクを高めることも近年の研究で分かっている。こうした状況を踏まえ、今回の調査では、年齢や家族構成、生活習慣、認知・身体機能など十数項目を検討し、クマの出没頻度が心身にどう影響するかを分析する。環境省によると、25年4~12月のクマの出没件数は全国で4万9226件(速報値)と過去最多を記録した。都道府県別では秋田の1万3483件、岩手9542件などとなっている。チームを率いる大田秀隆センター長は「状況はコロナ禍と似ているのではないか」との認識を示した上で、「人口減が加速し孤立感を強める高齢者が増えている。朝夕の外出や単独行動を控えるなどクマ被害防止策を前提に、運動やコミュニケーションの場を提供することが欠かせない。今後もクマ出没が続くとみられるだけに、早急に実態解明と効果的な対策を提言したい」と話している。

(全道の鳥獣被害額64億円、エゾシカが8割占める:北海道)
2024年度の全道における野生鳥獣の農林水産業被害額は64億6900万円で、前年度比1億円増加した。5年連続の増加となり、エゾシカによる被害が8割強を占める。

(ガバメントハンター初採用、道南・道東の振興局に配置:北海道)
北海道は新年度、ヒグマ対策を強化するため、狩猟免許保有者を公務員として任用する「ガバメントハンター」を初めて採用する方向で調整に入った。道南や道東の振興局に数人を配置し、現場での駆除や地元自治体をはじめとする関係機関との調整役を担うことを想定。編成中の2026年度一般会計予算案に人件費などの関連予算を計上する方針だ。複数の関係者が明らかにした。

(県がドローンを使ったクマの監視:福島)
冬眠しないクマや、冬眠から早く目覚めるクマの出没が相次ぐなか、県はクマの出没状況を把握するための監視を行います。報道機関向けに公開されたのは、ドローンを使ったクマの監視です。県は、来月にかけて会津、中通りの8市町村で、上空からのドローンや赤外線センサーを使ってクマがいないかを調べるといいます。さらに調査では、こちらのカメラも使われます。クマの出没が予想される場所にカメラを設置し、生き物が撮影されると会津大学のAIがクマかどうかの判断を行い、クマとわかれば即座に、住民や自治体に、メールで注意が呼びかけられる仕組みです。県自然保護課 加藤 竜 主幹「生ごみ、野菜、収穫しなかったものを放置しないことが大事。空き家、倉庫も入り込む可能性があるので、そちらの見回りも定期的に行って、痕跡があれば、そこの戸締まりを徹底する」。

(9年ぶりクマ出没で「緊急銃猟」実施の体制整備へ:茨城)
クマによる被害が全国的に相次いだ去年、9年ぶりにクマの出没が確認された茨城県では、今後、生活圏で出没した場合に備えて県猟友会と初めて契約を結び、20人余りのハンターで「緊急銃猟」を実施できる体制を整備することになりました。環境省によりますと、今年度のクマによる人身被害は22の都道府県で236人にのぼり、過去最多となっていますが、関東では千葉と茨城でクマによる被害や捕獲を行ったケースはありません。茨城県は現状、県内にツキノワグマの恒常的な生息域はないとしていますが、去年は福島や栃木と隣接する大子町で9年ぶりにクマの出没が2度、確認されました。こうした状況を受けて県は、今後、生活圏でクマが出没した場合に備えて県猟友会と初めて契約を結び、市町村の判断によって猟銃で駆除する「緊急銃猟」を20人余りのハンターで実施できる体制を整備することになりました。具体的には、ハンターを確保できない市町村からの要請を受けて現地に5人1組を派遣することを想定し、「箱わな」の設置やパトロールも行うということで、こうした対応にかかる費用は県が負担するということです。県は今後、運用方法を具体化するとともに、ハンターの技量向上のため射撃訓練を盛り込んだ講習会を開いていくとしています。

(環境中のDNAで野生イノシシ検出:埼玉)
埼玉県農業技術研究センターは、環境中に存在しているDNAを調べて、野生イノシシがいたかどうかを検出する技術を開発した。

(イノシシ直近10年で最少、シカ前年度並みに推移:兵庫)
新温泉町がまとめた2025年度の有害鳥獣捕獲数によると、昨年12月末までにイノシシが119頭、シカは2537頭に上った。イノシシの有害捕獲数は近年減少しているが、近年は減少傾向が見られるシカは、前年度並みだ。

(大学生がスマホアプリ「クマップ」開発中!:秋田)
国際教養大学の学生が、クマの出没情報を地図上で確認できるスマートフォン向けアプリ「クマップ」の開発を進めています。将来的には、AI 人工知能の技術を使って、クマの行動を予測する機能も搭載する予定です。秋田市雄和にある国際教養大学。周辺でのクマの出没が多いこの大学で、現役の学生があるアプリの開発を進めています。ベアベル 服部悠大CEO「安全から始まり共生へと題しまして、動物目撃情報共有システム『クマップ』の方を開発しております」。アプリの名前は「クマップ」。クマの出没情報を地図上で確認できる、スマートフォン向けアプリです。代表を務めるのは、4年生の服部悠大さん。おととしから準備を始めて、先月、株式会社を立ち上げました。東京出身の服部さん、大学でのある体験が起業のきっかけとなりました。ベアベル 服部悠大CEO「24年の9月、大学の正面玄関にですね、クマが出没したと。これで『うわ、やべ!』と思って大学の学生課に電話をするんですけども、その日が土曜日で学生課が閉まっておりまして、大学がこの事態を把握したのが、3日後の月曜の朝9時といったことがありました。なんもなかったからいいんですけども、何かあった時に取り返しがつかないといった、そういったことがありました」。「クマップ」の最大の特徴が、情報提供の速さです。同様にクマの出没情報を地図上で確認できるサービスに、県が運用している「クマダス」がありますが、「クマップ」では、利用者の位置情報が反映され、近くで目撃情報があった時、すぐに通知を受け取ることができます。将来的にはAIを使って、クマの生息エリアや行動を予測できる機能を搭載する予定です。10日は、技術協力をしている東京のIT企業の関係者などが、今後の事業展開に向けてアドバイスをしました。グロースエクスパートナーズ 鎌田悟取締役「最初ToC(一般ユーザー)に無償で提供するにしても、一定のサービス品質がないと、そこでやっぱりプロダクト(サービス)のエバリュエーション(評価)が落ちちゃうので、その辺は一定にちゃんとする必要があるし」。ベアベル 服部悠大CEO「目先の問題として、こういったクマだったりイノシシ、シカ、サルだとかの獣害を防いで安全を確立していきたいと。その先にある未来として、このテクノロジーを用いて、今度はその自然だったり動物の魅力っていうのを発信していく、それを活用した新しい産業を生み出して、秋田、東北を応援していきたいなというふうに考えております」。アプリのサービス開始はクマが冬眠から覚める頃、今年の4月を予定しています。

(ヒグマ管理のあり方語る:北海道)
ヒグマの生態や管理を研究している酪農学園大(江別)の佐藤喜和教授が町内で講演した。今後のクマ管理について「山奥にいるクマは守り、都市や農村に出る問題個体はしっかり駆除する。それと同時に、出てこないように環境管理や被害対策が大事だ」と話した。

(急増する鳥獣被害、ジビエ流通で農家守れ)
野生鳥獣による農作物被害額が急増している。2024年度は過去10年で最大の187億5800万円となった。特に鹿とイノシシの被害が目立つ。鳥獣害は離農の一因にもなる。国は効率的な捕獲手法の確立やジビエ(野生鳥獣の肉)流通を支援し、地域の農家を守る必要がある。24年度の鳥獣による被害額を見ると、最も多いのが鹿の78億5100万円で、前年度と比べて12・9%増となった。生息数の増加などを背景に、北海道を中心に被害が多発している。被害額の7割(58億2800万円)は北海道が占め、次いで岩手(2億3600万円)、長野(1億9400万円)の各県が続いた。29道府県で、前年度より被害額が増えた。被害面積も注視したい。24年度の北海道の被害面積は3万4800ヘクタールと、日本全体(4万4300ヘクタール)の約8割に上った。北海道は国内の食料供給拠点だけに、対策は待ったなしだ。北海道で解決できれば、その手法を他の府県に生かすことができるはずだ。北海道では以前から、増えすぎたエゾシカを巡り、効率的な捕獲手法を探ってきた。米国などで効果を上げる、群れで行動する鹿をハンターが銃で一網打尽にする「シャープシューティング」や、陸上自衛隊がヘリコプターで上空から鹿の位置を確認し、地元猟友会が捕獲する捕獲事業などが展開されてきた。鹿の習性を的確に把握し、効率的な捕獲につなげる必要もある。雌のエゾシカに衛星利用測位システム(GPS)付き発信器を装着し、行動を調査したところ、釧路町から羅臼町までの約80キロをほぼ同じ道のりで往復することが分かった。だが、こうした調査は国内でごく一部に過ぎない。被害に悩む自治体では予算も乏しく、政府の支援が必要だ。道内では、捕獲頭数以上に鹿が増えたことで農業被害だけでなく、鹿と車などが衝突する事故が多発、一般市民へ影響が及ぶ。最近では、道東中心だった生息域が、札幌圏でも目立つようになった。被害を減らす一手として、捕獲した鹿をジビエとして流通させる方法がある。だが国内では、ジビエが食文化として浸透している欧州などと比べて、まだ流通量は少ない。酪農学園大学の伊吾田宏正准教授は「鹿肉の流通によって生み出した利益の一部を、鹿の被害を受けた農家に還元する仕組みができないか」と提唱する。こうした仕組みを鹿だけでなくイノシシなどに広げれば、農家所得の向上にもつながるだろう。野生鳥獣は、農業被害だけではなく人命も危うくする。国は効率的な捕獲手法の確立や、ジビエの流通を支援する仕組みを整えてほしい。

(伊吹山再生へ連携確認、シカの食害で高山植物消失)
滋賀県米原市と岐阜県関ケ原、揖斐川の両町にまたがる伊吹山(1377メートル)について、3市町が山の再生に向けた取り組みや課題を共有する会議が6日、関ケ原町役場であった。3首長らが出席し、地域資源を未来へつなぐために認識を新たにした。

(「イトウ保護に役立てて」、シカ角のタモ販売:北海道)
南富良野高ボランティア同好会は、エゾシカの角を活用した渓流釣り用のタモの売上金の一部4千円を、町内のイトウ保護団体「ソラプチ・イトウの会」に寄付した。

(クレー射撃場に“ライフル射撃場”整備へ:宮城)
相次ぐクマの出没を受け、宮城県の村井知事は県のクレー射撃場へのライフル射撃場の整備を検討する方針を示しました。宮城県猟友会の生駒純一会長らが12日宮城県庁を訪れ、村井知事に宮城県村田町にある県のクレー射撃場にライフル射撃場を併設して整備するよう要望しました。県内では2025年度、クマの目撃件数が3499件と過去最多となっていて、2人が死亡、4人がけがをしています。また、市町村の判断で住宅街に出没したクマを緊急で銃を使い駆除できる「緊急銃猟制度」が導入されました。宮城県猟友会などによると、クマを捕獲するためには1発で仕留めることができるライフル銃の射撃訓練が必要ですが、現在は宮城県の登米市と気仙沼市にある民間の射撃場でしか訓練ができないということです。要望を受け村井知事は、県のクレー射撃場の敷地内にライフル射撃場の整備を検討する方針を示しました。宮城県猟友会 生駒純一会長「若い人ではなかなかクマを撃つのが難しいと思いますので、今から構成員のみなさまにライフルの撃ち方、仕留め方を指導していきたいと思っています」。宮城県は今後、関係機関と協議し2030年度までに利用できるようにしたい考えです。

(住宅にクマが居座り、台所のワナにかかり捕獲:福島)
2月11日福島県喜多方市の住宅にクマが居座っているのがみつかり、12日朝、捕獲された。現場となったのは、JR荻野駅のすぐ近く。午後9時を過ぎたが、踏切の先にある民家に今もクマが居座っているということだ。クマが居座っていたのは、喜多方市高郷町(たかさとまち)の住宅。警察によると、11日午後6時頃、この家に住む50代の男性が帰宅した際に1階の台所に体長約50センチのクマ1頭がいるのを見つけた。警察から連絡を受けた市が台所にワナを設置したところ、12日朝クマがワナにかかっていることが確認され、目撃から約15時間後に運び出された。住民の男性にケガはなかった。近隣に住む女性は「縁の下の方から(クマが)入ったっていってたな」と話す。市によると、先週には現場から約1キロ離れたところで子グマの目撃情報が寄せられていて、今回捕獲されたクマと同じ個体の可能性があるということだ。

(「クマ肉」の取扱いを開始、社会課題解決に:東京)
プレコフーズは2月10日から、ジビエ肉として「クマ肉」の販売を開始した。10日から28日までの完全予約販売制で、商品届け出は最短で18日からとなる。クマ肉は、濃厚な赤身肉と、甘くコクのある脂の両方を持つことが特徴だが、一部地域や専門店でしか食べることがなかった。今回、同社が持つ広範な流通網を生かしてさまざまな飲食業態にこの希少な食材を提供していく。熊出没に関するニュースが相次ぐなか、販売を通じてクマ肉流通の活性化に貢献することで、多くの人に熊の有害駆除の課題や、命を無駄にせずにおいしく食べることを意識するきっかけにつなげ、新たな食文化の醸成を図っていく。今回発売するのは北海道産の「ヒグマ肉」(冷凍)で、〈1〉ヒグマしんたま(1パック当たり約1.0~3.0kg、1kg当たり税別9,800円)〈2〉ヒグマすね肉(同約1.0~3.0kg、9,800円)〈3〉ヒグマ肩肉(約1.0~4.0kg、9,800円)――の3品。同社によると、これまでジビエ肉の取扱いについて、鹿肉は以前から断続的に販売していたものの、近年は需要の高まりから商品確保が困難だったため、大々的な販売は実施していなかったとういう。同社にとっても初めてのクマ肉の取扱いだが、全国300社以上の取引先をリサーチして実現した。仕入れルートが非常に限られ、非常に困難だったという。今後については、顧客の反響を分析したうえで、来シーズンの取扱いや商品の拡充などを検討していく。

(乳酸菌発酵製法でジビエを料理:北海道)
北海道帯広市で10日、野生鳥獣の食肉「ジビエ」を乳酸菌発酵製法で調理した料理の試食イベントが開かれた。ジビエは狩猟で得た食肉で、特にシカやイノシシなどは高たんぱく・低カロリーで味も良いため、近年は人気が高まっている。ただ、畜産肉に比べて肉の管理や調理が難しく、普及のネックにもなってきた。このイベントでは、乳業大手・明治が開発した乳酸菌発酵液を使い、肉の繊維を分解して歯切れと口どけを向上させる製法で加工したシカ肉料理が提供され、参加者からは「ジューシーで軟らかい」と好評だった。国も農作物に被害を与える鳥獣害対策の一環でジビエ普及を進めており、調理法の改善で消費の拡大が期待される。

(サル出没:宮城)
柴田町によると、13日午前7時20分ごろ、柴田町入間田寺田にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午前7時15分ごろ、仙台市泉区松森上河原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後1時40分ごろ、栗原市一迫柳目中の向にクマが出没しました。

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2/12
(鹿や熊の捕獲強化促す、環境省が新指針)
環境省は本年度中にも鹿と熊のガイドラインを改定する。都道府県が管理計画を策定する際に参考とするもので、計画の技術的な助言をまとめる。鹿は5年ぶり、熊は4年ぶりの改定。

(クマ駆除にライフル銃使用へ態勢構築:山形)
きょう山形県警察本部は、市街地などでクマが出没した際、猟友会などが対応できない場合に限り、警察官がライフル銃を使用して駆除を行う態勢を整えたと発表しました。警察によりますと、これまでは自治体や猟友会と連携し、警察は主に住民の避難誘導や交通規制を行ってきました。しかし、県内で市街地へのクマの出没や人身被害が増加している現状を踏まえ、新たな対策が必要と判断しました。 具体的には、猟友会が現場へ行けない場合や、自治体による緊急銃猟が実施できないケースを想定しています。警察官職務執行法に基づき、警察官自らがライフル銃を使用してクマを駆除できるよう、昨年末までに訓練を重ね、必要な態勢を構築したということです。県警は「今後、雪解けに伴ってクマの出没が懸念されることから、引き続き自治体と緊密に連携し、人身被害の防止に努める」などとしています。

(県教委がクマの生態を学ぶ研修会を初開催:岩手)
子どもの見守り活動を行うスクールガードなど、教育に関わる人を対象にしたクマの生態を学ぶ研修会が岩手県滝沢市で行われました。これは学校の敷地内や通学路などで、クマが出没した際の児童生徒の安全確保に役立ててもらおうと県教育委員会が初めて企画したものです。研修会には各市町村の教育委員会の職員や、子どもの見守り活動を行うスクールガードなどおよそ70人が参加しました。講師を務めたのは、盛岡市動物公園ZOOMOの辻本恒徳園長です。辻本園長は2025年、住宅街など猟銃使用が難しい場所にクマが出没した際、吹き矢による麻酔で捕獲しました。講演ではクマと遭遇しないために音を出して人の存在を知らせることが重要とした上で、クマと人との棲み分けや冬眠あけに向けての被害防止対策や準備が求められると説明しました。12日は県立学校の職員を対象に研修が行われます。

(クマにGPS装着、県が初の生態調査へ:山梨)
クマの出没が相次ぐ中、山梨県はGPSを使った初の生態調査に乗り出します。クマ対策の専門人材も募集して、対策を強化します。山梨県内では10日も、身延町でクマが目撃されるなど、本来、冬眠に入る冬もクマの出没が続いていて、今年度の目撃情報は今月6日までに、過去最多の343件に上っています。こうした中、県は県内で捕獲したクマにGPS付きの首輪を付けて山に戻し、行動範囲や人里に近づく頻度などを調べることを決めました。県はこれまで生息頭数の推計は行ってきましたが、本格的な調査は初めてで、クマの生息実態に即した対策につなげる考えです。また、クマを人里におびき寄せるとされる、放置されたカキやクリの木についても伐採を促す方針で、費用を補助する市町村に県が助成することを決めました。県は必要な費用を来年度の当初予算案に計上しています。クマの出没増加を巡っては、県は去年11月に対策パッケージを策定し、クマ対策専門人材の募集も始めています。募集人数は1人で、森林総合研究所に所属し、生態の研究や対策の策定を支援します。

(2024年度の有害鳥獣被害1億5700万円、11年ぶり増加:大分)
2024年度の有害鳥獣による農林業などへの大分県内被害額は約1億5700万円(前年度比約1600万円増)で、11年ぶりに増加したことが県のまとめで分かった。イノシシとシカの合計捕獲頭数も過去最多の8万6255頭に上った。県は若者向け狩猟体験ツアーで裾野を広げるなど対策を強化する。被害額の内訳は、シカが角を研いで樹皮を剥がしたり苗木をかじったりする「林業被害」が約1700万円(前年度比22%減)となった一方、稲や果樹の食害といった「農業被害」が約1億3100万円(同16%増)、カワウによるアユの捕食など「その他被害」も約900万円(同23%増)となった。鳥獣別では、イノシシが約9600万円(同17%増)で全体の約6割を占め、シカが次いで多い約3600万円(同3%減)だった。県の振興局別では、竹田市と豊後大野市を管轄する豊肥振興局管内が約4670万円(同44%増)で、被害額も前年度からの伸び率も最も大きかった。県全体の捕獲頭数は、イノシシが過去最多の4万4333頭(同1万7711頭増)。シカは4万1922頭(同3163頭減)で、8年連続で4万頭台を数えた。鳥獣被害は、1996年度の約5億9000万円がピークで、2014年度からは減少が続いていた。増加に転じた要因について県は、防護柵を設置していない場所でのイノシシ被害が増えたことによって被害額が押し上げられたと分析する。県は有害鳥獣の捕獲に報償金を出しているほか、狩猟免許の申請や狩猟者登録にかかる手数料免除といった対策に取り組んでいる。今年度は担い手確保のため、新たに農業系の高校や農業大学校の学生らを対象に狩猟の魅力や基礎知識を学べるセミナーを開き、狩猟体験ツアーも実施。県内177地点でシカの生息密度調査も行い、集中捕獲につなげる。県森との共生推進室は「市町村と連携し、防護柵による予防と捕獲を併せた対策を講じる」としている。

(第2回鹿サミット:北海道)
エゾシカやヒグマによる被害や安全対策が社会課題となる中、旭山動物園 統括園長・坂東元氏、白糠アイヌ協会 会長・天内重樹氏らを迎え、文化・科学・地域の知恵を結集して「人と野生動物が響き合い、ともに生きる未来のかたち」を考える公開イベント『第2回鹿サミット-自然と響き合う-』を下記のとおり開催します。研究者、自治体、動物園関係者、アイヌ文化の担い手、高校生が一堂に会し、最新研究から現場の取り組みまでを市民と一緒に共有、未来の共生社会のあり方を考えます。

(野生動物とのトラブル防止へ、相談体制を強化:兵庫)
山と隣接する神戸市では、イノシシやアライグマなどの野生動物が市街地に出没するケースがあるため、被害や目撃情報の相談窓口として『神戸市鳥獣相談ダイヤル』を設けています。イノシシによる田畑や家庭菜園への被害、市街地での目撃情報が寄せられた場合、市が現地確認を行い、誘因物の調査や猟友会と連携した捕獲対策を検討します。建物内に入り込んだり、側溝にはまって動けなくなったりしているなど緊急性の高いケースでは、閉庁時であっても、市が契約する警備会社が24時間体制で出動。状況に応じて、追い払いまたは捕獲対応を行います。アライグマやハクビシンについては、自宅周辺での被害があった場合、希望者に対して市が無償で捕獲檻を設置し、捕獲後に回収します。西区・北区では農産物被害防止のため、区の出張所で捕獲檻の貸し出しも行っています。そのほか、カラスが集まる場所やハトのえさやりに関する相談にも対応しています。相談は年中無休で、受付時間は午前8時から午後9時まで。年末年始(12月29日から1月3日)は、午前9時から午後5時までの時間で受け付けています。被害や目撃情報は神戸市公式LINEでも受け付けており、緊急性の高い案件や相談が必要な場合は電話での連絡を呼びかけています。現在、北区ではサルの目撃が確認されており、市は単独行動する「ハナレザル」が迷い込んだ可能性が高いとしています。市の担当者は、「野生動物を見かけた場合は無理に近づかず、早めに通報してほしい」と話しています。

(シカの捕獲わなで使われる米ぬかがクマを誘引、人身事故も発生:兵庫)
兵庫県但馬県民局は、シカの捕獲わなで使用される米ぬかがクマを誘引する一因になっているとして、クマが食べない乾草飼料への切り替えを目指している。養父市内で狩猟者や行政担当者を対象にした研修会を26日に初めて開き、シカだけを誘引・捕獲する効果があるか検証する。シカを捕獲する際、米ぬかをくくりわなの周囲に散布し、おびき寄せている。ただ、米ぬかはクマも好んで食べることから、クマがシカ用のわなに引っかかる「錯誤捕獲」や集落周辺への出没につながっているという。県内では、くくりわなにかかったクマに襲われる人身事故も発生している。このため、雑食性のクマは誘引せずに草食のシカだけに効果がある「ヘイキューブ」と呼ばれる乾草飼料の使用を推奨することにした。ヘイキューブは、牧草を乾燥させ圧縮成形したもので、本来は牛などの粗飼料として使用されている。家畜用資材の販売店やネット通販などを通じて比較的安価で購入することができる。但馬地域では、新温泉町が昨年6月、有害鳥獣の捕獲に従事する狩猟者に試験的に配布。乾草飼料を用いたわなではクマの錯誤捕獲はなかったという。同町農林水産課の担当者は「餌が少なくなる時期には効果があるようだ」と話す。但馬県民局豊岡農林水産振興事務所では、今回の講習会に参加した狩猟者に乾草飼料を配布し、効果などの聞き取り調査を予定している。同事務所の担当者は「狩猟者が人身事故を防ぐ点でも利点はあると思う。実際に使用し、効果を実感してもらえれば」と話している。

(狩猟免許を持つ職員「ガバメントハンター」3人程度採用へ:北海道)
ヒグマ対策の切り札となるのでしょうか。北海道が新年度に狩猟免許を持つ職員「ガバメントハンター」を初めて配置する方向で調整していることがわかりました。「ガバメントハンター」は、狩猟免許をもつ自治体職員で、有害鳥獣駆除のほか道や市町村、関係団体の調整役として注目が高まっています。関係者によりますと、道が採用するのは3人程度で、配置場所について調整が進められています。2025年、道警に寄せられたクマ関連の通報は5000件を超え、死傷者は6人に上りました。道は、クマの出没時に効率よく対応するためにドローンや人工知能の活用も進める考えで、近く開会する定例道議会に新年度予算案を提出する方針です。

(ヒグマ生息の山中「護衛」付けます:北海道)
北海道猟友会三笠支部の支部長でハンターの高崎梨徒さん(26)=北海道三笠市=は昨春、ヒグマが生息する山中に送電線の点検や地盤調査などで入る作業員らを護衛する会社「GOE―MON」を設立した。地元猟友会に依頼するのが一般的だが、ハンターの高齢化などから断られるケースが増えているといい「供給が足りない現状を解決したい」と語る。護衛に付くのは体力があり、山中でヒグマを銃で捕獲した経験などを持つハンター。同社が契約する数人と高崎さんで分担し、昨年は道内各地で100件ほど実施した。山中では、声を出したりホイッスルを鳴らしたりして人間の存在を知らせつつ、足跡やふんなどの痕跡を慎重に確認しながら進む。万が一に備えて猟銃を持つが、護衛の最中は基本的に発砲はせず、不用意に近づく個体は爆竹などで追い払うことで人間への警戒心を植え付ける。「人とクマの適切な距離を保つことが大切」と強調する。名古屋市出身。酪農学園大(北海道江別市)卒業後の2022年4月に三笠市の地域おこし協力隊員に着任し、相次ぐヒグマによる食害を減らそうと猟銃を手に取った。猟友会に入り、熟練ハンターに同行して学んだり、単独で山に入って撃ったりして技術を磨き、これまでに10頭を超えるヒグマを銃猟で捕獲した。ヒグマによる被害が深刻さを増す中、猟友会のハンターの高齢化が進み、現場で走れないなどの現状を目の当たりにしてきた。影響は作業員らの護衛にも及び、依頼を断るケースも出ていると知り、会社設立を決めた。担い手を増やそうとハンターの育成にも乗り出す。護衛中、音を鳴らしても逃げず、人に強い執着を見せるクマを問題個体と判断し、やむを得ず発砲したケースはある。ただ、不要な摩擦はできるだけなくしたいとも考える。「共存を目指す限り、護衛の仕事はこの先も続くと思う」と話した。

(なぜ住宅街に出現するクマが急増した?)
近年、クマによる人身被害が過去最悪のペースで増加している。ショッピングセンターに侵入し、住宅地を闊歩するクマたち。なぜこれほどまでに人里へ近づくようになったのか。東京農工大学の小池伸介教授は、40年にわたる「分布域の拡大」と「警戒心の低下」、そして「誘引物の存在」が複合的に作用していると指摘する。文藝春秋PLUSの番組「+SCIENCE」でのインタビューから、クマ出没の構造的な背景を追った。過去40年間で、ツキノワグマの分布域は約2倍に広がった。小池教授によれば、この変化は人間社会の構造変動と深く結びついている。「かつては奥山に熊が生息し、平地に人が暮らし、その間の中山間地域が『バッファー』として機能していました。しかし少子高齢化と都市への一極集中が進み、人々は中山間地域から撤退していった。耕作放棄地が森に戻り、そこが新たなクマの生息地になっていったのです」。中山間地域という緩衝地帯が失われた結果、クマの生息地と人の生活圏が隣接、あるいは重複する状況が生まれた。こうした環境で生まれ育ったクマは、「人を見慣れた存在」として認識し、警戒心が低下している可能性があるという。特に昨年夏から甚大な被害となった要因は、秋の主食であるどんぐり類の大凶作だ。しかし小池教授は、これを「温暖化」と結びつける報道に疑問を呈する。「どんぐりの凶作は自然のリズムです。木は一定の間隔で豊作と凶作を繰り返す。これは繁殖戦略であり、温暖化とはほとんど関係ありません」。複数種のどんぐりが同時に凶作となる年は数年に一度訪れ、その度にクマの大量出没が起きてきた。問題は、凶作そのものではなく、凶作時にクマが「森の外」へ出る動機と環境が整ってしまったことにある。警戒心が低下したクマにとって、森にどんぐりがない状況は「集落の柿や栗」へ目を向ける契機となる。小池教授は、クマの行動変容のプロセスをこう説明する。「警戒心が下がったクマは、森の外を見て『たわわに実った柿』を見つける。夜中に出てみたら簡単に食べられた。人は何もしてこない。次は昼間に出てみよう。今度は集落の中まで行ってみよう―こうして成功体験が重なり、大胆さがエスカレートしていくのです」。誘引物の存在は、クマを森から引き出す「もう一つのきっかけ」だ。かつては自家消費や出荷されていた柿や栗も、高齢化した集落では放置されることが多い。それがクマにとっての「餌場」と化している。小池教授は「駆除だけでは次のクマが出てくるだけ」と強調し、誘引物の除去と移動経路の遮断が不可欠だと訴える。2023年の大量出没を契機に対策は進んでいるものの、「追いつかなかった」ことが今年の被害拡大の一因だという。

(「専門知識を持った職員が6%もいない」、行政の“構造的欠陥”)
クマ被害が「災害級」と言われ、浮き彫りになったのは行政の対応力不足だ。出没したクマの性別も年齢も記録されず、対策は場当たり的。東京農工大学の小池伸介教授は「専門知識を持った職員がほとんどいない」と指摘する。根本的な解決には、専門職員の配置、ゾーニング対策、そして5~10年単位の長期的視点が必要だという。行政に何が欠けているのか、そして何をすべきなのか。多くの都道府県では、駆除されたクマの基本情報すら集約されていない。東京農工大学の小池伸介教授は驚くべき実態を明かす。「2年前、8000頭のクマが駆除されましたが、それがオスなのかメスなのか、何歳のクマなのかという情報すらないのです」。一部の県では駆除個体を回収し、性別・年齢・遺伝情報を蓄積することで、「どんぐりの不作時には高齢メスが多く出没する」といった傾向を検証できている。しかし多くの地域では「出てきた目の前のクマをただ駆除するだけ」で、科学的な管理に結びついていない。なぜこうした事態が放置されてきたのか。小池教授は「行政の中に専門的な知識を持った職員がほとんどいない」ことを最大の要因に挙げる。「都道府県レベルで鳥獣管理を担当する職員のうち、大学時代に野生動物を勉強した経験がある人は6%もいません。多くは総合職や林業職で採用され、一定期間だけ担当して異動していく。市町村では、野生動物担当が農業も林業も観光も兼務している状況です」。専門知識がないため、どんな情報を蓄積すべきかも分からず、システムとして整備されない。現場で問題が起きても、市町村職員は県に問い合わせ、県の職員も答えられず、後手に回る―こうした構造的な問題が、迅速な対策を妨げている。政府は「クマ被害対策パッケージ」を発表し、緊急・短期・中期の3段階で対策を示した。小池教授が最も重視するのは「中期的な取り組み」としての「棲み分けの再構築」だ。「クマと人は同じ空間、同じ時間帯に共存できません。40年前のように、物理的な距離を取り戻す必要があります」。具体的には、集落周辺の森林を刈り払って「緩衝帯」を整備し、クマが出てこない環境を作る。環境省の支援を受けたモデル事業では、刈り払いの幅や頻度に関する成功例・失敗例が蓄積されつつある。ただし小池教授は「絵に描いた餅」にならないよう警告する。「半年頑張ったからといって分布を変えることはできません。5~10年の視点で、手間をかけ、お金をかけ、時間をかける覚悟が必要です」。長期的に見て最も重要なのは、専門職員の育成と適切な配置だ。小池教授は力を込める。「都道府県に専門知識を持った職員が『異動しない形で』ちゃんといれば、その人が5年後、10年後のビジョンを持てます。困ったら『あの人に聞けば教えてくれる』という体制ができれば、地域のクマ対策の底上げになる。これはクマだけでなく、シカやイノシシ、サルの対策にもつながります」。人材育成には時間がかかるが、これこそが「片手間では対応できない状況」への根本的な答えだという。小池教授は最後に、クマ被害を自然災害と同列に捉える必要性を説く。「100年に1回の大雨に備えて堤防をかさ上げするように、数年に1回のどんぐり凶作に備えて環境整備や誘引物除去を平時から行う。大雨になってから堤防をかさ上げしないのと同じです」。個人でできることは「鈴を持つ」「スプレーを携帯する」程度に限られる。根本的な解決には、行政レベルでの長期的な取り組みが不可欠だ。

(日本の森を象徴するメガファウナ、ニホンジカの生態と自然を破壊する問題点)
古から日本人に親しまれてきたニホンジカ。タイトルの「メガファウナ」という言葉を聞き慣れない方も多いかもしれません。これは、体重が約45kgを超えるような大型動物の総称です。日本ではクマ、イノシシ、カモシカ、そして今回の主役であるシカなどがこの日本のメガファウナに含まれます。実は今、こうした大型動物の中でも、シカが日本の森に及ぼしている影響はクマ以上に深刻なものとなっています。ニホンジカは分布を広げていると言われていますが、本当に増えているのでしょうか? また、クマの出没との関係は? 今回は、2025年10月発売の書籍『野生動物の保全と管理の事典』で「野生動物の分布拡大とその要因」について執筆を担当された、森林総合研究所 多摩森林科学園の主任研究員、岡 輝樹先生にお話を伺いました。ニホンジカは、日本列島の環境に合わせて進化し6つの亜種に分かれています。日本最大級で最大150kgにもなる北海道の「エゾシカ(下の写真)」、本州の「ホンシュウジカ」、四国・九州の「キュウシュウジカ」、屋久島の「ヤクシカ」など、島特有の環境に適応しています。成獣で体長100~150cm、体重はメスで30~50kg、大きなオスでは100kgを超えることもあります。シカは、草、木の葉、ササ、ドングリ、樹皮などを食べる草食動物です。シカの角はオスのみに生えます。毎年3~4月頃に抜け落ち(落角)、その後、血の通った柔らかい袋角が伸び始めます。この袋角は漢方では「鹿茸(ろくじょう)」と呼ばれ、古来より強壮剤などの貴重な原料として珍重されてきました。現在でも漢方薬やサプリメントの原料などに幅広く活用されています。柔らかい袋角は夏にかけて骨化し、秋には立派な「枝角」が完成。これは繁殖期の武器になりますが、非常に鋭利で人間が刺されて亡くなる事故が起きているため、秋の山周辺では特に注意が必要です。少し長めの米俵のような形で、まとまらずパラパラとしていたらシカのフンです。足跡は2つに割れたひづめ跡ですが、シカ・イノシシ・カモシカの足跡は見分けがつきにくいそうなので、フンと合わせて判断するのが確実です。またシカの鳴き声をYouTubeなどで確かめて山で耳を澄ますのもオススメです。アウトドア好きの方は、もしかしたら山でシカに会うことがあるかもしれません。出会った際の注意点を伺ってみると「シカは臆病なので、基本的にはすぐに逃げてしまいます」と少し意外な答えが返ってきました。ただし、場所やタイミングにより角で人が刺されて亡くなることもあるので、出会った時には十分な距離を保ち、静かに観察することが大切です。日本では、旧石器時代の昔からシカと関わりを持ち、縄文時代の遺跡からはシカの骨や角を活用した道具類が出土しています。しかし戦前から戦時中にかけて数を減らし、戦後、人々が気づいた時には遭遇率が低くなり、珍しい存在となってしまいました。そこで、絶滅させてはいけないと捕獲が規制されました。またその後の環境変化などで、近年は推定生息数は約260万頭(2020年度推計)を超えています。主にホンシュウジカ、キュウシュウジカ、エゾシカが増え、分布を拡大させつつあり、増えすぎたシカによる経済的被害が問題視されています。「農林水産省の統計によると野生鳥獣による農産物被害額は164億円(令和5年度)。そのうちシカによる被害は約70億円と全体の約4割を占め、現在、最も大きな被害源となっています」と岡先生は指摘します。丹精込めて作った稲、野菜、果樹などが根こそぎ食べられてしまうそうです。また、林業被害も深刻です。「シカによる林業被害面積は年間約4,000ヘクタールに及び、これは野生鳥獣による林業被害全体の約6割に相当し、1ヘクタールあたりの被害額は140万円程度にのぼります」と岡先生。シカが樹皮を食べることによる倒木だけではなく「せっかく植えた苗木を食べてしまう『食害』が、林業の衰退と後継者不足に追い打ちをかけている」そうで、想像以上に被害が大きいことがわかります。脱炭素のためには森林を保持することが必要不可欠なのに、これでは森林のサイクルが壊れてしまいます。生態系への影響も強烈です。「シカは1日に3~5kgほどの餌を食べますが、希少な高山植物や下草までも食べ尽くし、それらを拠点にしていた昆虫や小動物がいなくなる『生態系の崩壊』を引き起こしています」と岡先生。また、下の写真のように地面が剥き出し(裸地)になることで、雨による土砂崩れや表層崩壊が起きやすくなり、実際に滋賀県の伊吹山ではシカの食害が要因のひとつと言われる土石流が発生としています。シカ対策には、柵などで守る「防護」と、数を減らす「捕獲」の両輪が欠かせません。「耕作放棄地や、手入れができない果樹、家庭菜園などが狙われている場合は、『少しなら良いか』と思わず、しっかり柵をしてほしい」と岡先生。これは人間に依存させないために重要です。一方で、すでに増えすぎた現状では、捕獲が必要となってきます。「シカは年間20%程度の勢いで増加しています。しかし現在、毎年増える分の頭数(自然増加分)すら、十分に捕獲できていないのが現状」だそうです。江戸時代には、軍事訓練や農作物の被害防止のために、殿様の号令の下、農民も参加して数千頭から1万頭以上も捕獲する大掛かりな狩りを行っていた記録が残っています。その捕獲量でようやくバランスが取れました。「現代においても管理のための捕獲は必要ですが、もちろん絶滅させてはいけません。あくまで適切な生息数に導く『管理』が求められているのです」と、バランスの重要性を強調されます。「現代のシカ問題は、2025年のようなクマ問題とは現段階では直接的な関係がありません。」と岡先生。しかし、現在はハンターの高齢化・減少などから継続的な管理が難しく、里山の人口も減っています。「シカや、イノシシなどの野生動物が里に出てくるのは、人間側からの『圧』が減っているのは確か」だそうで、野生動物が出てきづらい環境作りは大切ではないかと思いました。現在、駆除されたシカのうち利用されているのは約10%程度。残りは廃棄されています。「命を奪う猟師の中には、精神的ストレスを感じる人もいます。それが『いただきます』や『ありがとう』に変われば、そのストレスは報われ、救われます」。また、大自然の中で育つシカ肉には大きなメリットがあります。高タンパク・低脂質でDHAなどが含まれるほか、家畜のように抗生物質や成長ホルモン剤を投与されることがありません。自然の草木を食べて育った、まさに天然のオーガニック食材です。最後に、私たちにできることは何か伺ってみると、「ぜひ、防災の観点や、自然を守るための捕獲に理解を示してほしい。そして、ぜひシカを食べてみてほしい」と仰っていました。フランスではシカ肉は自然の恵み(ジビエ)として高く評価されています。日本でもネットショップで手軽に購入でき、レシピサイトにも多くの調理法が紹介されています。需要が増えれば流通が安定し、いずれは鶏肉や豚肉に近い感覚で利用できるようになるかもしれません。筆者的には、乱獲や娯楽の狩猟には賛成できないものの、古くから日本人が親しんできたシカ肉を「知ること」「食べること」が、命を無駄にせず、環境保全や防災に貢献する一歩となるのではないかと感じました。さらには「関心が高い地域は、野生動物との距離をうまく保っている」と言います。里山保全や調査に参加することも、野生動物との共存に向けた大切なアクションのひとつです。

(食肉禁止時代の日本で生まれた“隠語”)
日本では6世紀半ばから実に1200年もの長きにわたり、「肉食禁止令の詔」が発令されていたそうだ。肉を食べることを禁じられていたこの時代、秘密裏に肉を提供する店では「隠語」を使っていたとか。それらの言葉は堂々と肉を食べられるようになった現在でも受け継がれているという。関西を中心に活躍するお笑いコンビ・はるかぜに告ぐが“肉隠語”について触れた。牡丹(ぼたん) イノシシを意味する。猪肉を皿に盛った様が牡丹の花が開いているように見えることから名付けられた。紅葉(もみじ) 鹿肉を意味する。花札で鹿と紅葉が一緒に描かれていることが由来といわれている。これに2人は「おしゃれよね!」と共感。とんずは「これがホンマの紅葉狩りやで」とテンションが上がった様子だった。銀杏(いちょう) 鴨肉を意味する。鴨の足に葉の形が似ていることから来たとされている。とんずは「紹介した中で一番グロいかも」とポツリ。「確かに似ている」と花妃。かしわ 鶏肉を意味する。これについては「鶏肉の色がカシの葉の色に似ていたから」「神社で手のひらを打ち合わす『かしわ手』が鶏に似ているから」など、諸説は様々らしい。2人からは、「鶏は朝捌いたらおいしいから『朝顔』なんてどう?」と新たな提案も。花妃はこれらの隠語について、「いまでいう“アカンヤツ(=生レバー)”のことやな」と解釈していた。意外にも牛肉と豚肉の隠語は存在せず、「だったら作ろう!」と盛り上がった2人。“頭に付いてたらおしゃれ”という理由で、「豚肉=ひまわり」「牛肉=チューリップ」などと即興大喜利を楽しんでいた。

(2月9日は「肉の日」、寒い冬こそ食べたいジビエ肉!)
2月9日は「肉の日」。今回は、日本で古くから冬の滋養のために親しまれてきた「ジビエ」に注目。栄養士の視点から、その歴史的な豆知識と驚きの栄養価について解説します。2月9日は「肉の日」。今回は、日本で古くから冬の滋養のために親しまれてきた「ジビエ」に注目。栄養士の視点から、その歴史的な豆知識と驚きの栄養価について解説します。“2(に)9(く)”の語呂合わせから、毎月29日の「肉の日」に焼肉などを楽しむ人も多いことでしょう。2月は、2月9日が「肉の日」です。この記事では、肉の中でも日本で古くから冬に滋養のために食べられてきた「ジビエ」について、栄養士視点で解説していきます。そもそもジビエとは、食材となる野生鳥獣肉を指すフランス語。ヨーロッパでは貴族の伝統料理として発展し、現在もノーベル賞の晩餐会(ばんさんかい)でメインディッシュにシカ肉が提供されるなど、格の高い食材です。実は日本でも、ジビエという言葉がない昔から狩猟肉を食べてきた文化があります。俳句の冬の季語である「薬食い(くすりぐい)」は、滋養をつけるためにシカやイノシシなどの獣肉を薬として食べていた江戸時代の風習に由来します。当時は肉食がタブーとされていたため、肉を扱う業者は薬売りのふりをして、イノシシ肉を「ぼたん(牡丹)」、シカ肉を「もみじ(紅葉)」と植物の名前に言い換えて流通させていたそうです。今でも「ぼたん鍋」「もみじ鍋」と呼ぶのは、その名残なのです。イノシシは肉の色が牡丹の花に似ているため「ぼたん肉」、鯨(くじら)の肉に似た滋養があることから「山くじら」とも呼ばれてきました。豚肉に近い味わいですが、山の中を動き回っているため肉質はややかためで独特の風味があります。特筆すべきは、イノシシ肉の濃い赤色に象徴される鉄とビタミンB12の含有量。貧血を予防する鉄は豚肉の約4倍、“造血ビタミン”の別名があるビタミンB12は豚肉の3倍含まれています。また、免疫細胞を活性化させる働きがある亜鉛も豚肉より多めです。シカ肉の特徴は、低カロリー・低脂質でありながら、高たんぱくであること。見た目の印象が近い牛フィレ肉と比較した場合、カロリー(エネルギー)は約半分、脂質は約5分の1というヘルシーさです。それでいて、たんぱく質は約1.3倍、鉄は約1.5倍含まれています。また、脂肪燃焼を助ける働きのあるアセチルカルニチンが豊富で、ダイエット食やアスリート食としても注目されています。さらに、肉でありながら青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸のEPAとDHAを含んでいることも特徴的です。栄養学という観点がなかった時代から、冬に厳しい寒さを乗り切るための「薬食い」と称してジビエを食べてきた日本人。先人の知恵には驚かされます。近年、ジビエは健康的な食事として再び注目されるとともに、野生鳥獣による農作物被害の解決手段としても活用が進んでいます。2月9日の「肉の日」は、厳しい寒さを乗り切るために、飲食店などでジビエを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(エゾシカから良質なプラセンタを摘出:北海道)
合同会社つれづれ(本社:北海道旭川市7条通6丁目2428-13-404、代表:齋藤桂子)は、サプリメントや美容液などアンチエイジングを目的とした美容健康製品の価値を高める新たな原料として「エシカプラセンタ」を開発いたしました。エゾシカは北海道では駆除の対象となっています。鹿肉店オーナーのハンターから「いただいた命を無駄にせず、廃棄されている部位の有効活用ができないか。」と相談されたことがエゾシカの胎盤(プラセンタ)研究を始めたきっかけです。2022年から大学や研究機関のご協力のもと研究を重ねてまいりました。抽出方法など独自の技術を確立し分析が可能となり、高濃度のアミノ酸を検出することに成功しました。

(音と光でクマを寄せ付けない携帯型クマ撃退器「イカズチ(IKAZUCHI)」発売:岐阜)
株式会社防除研究所(岐阜県大垣市、代表:梅木厚生)は、深刻化するクマによる人的被害・生活被害という社会課題に対し、クマ被害対策を「単体機器」ではなく“統合システム”として構築する新たな防除アプローチを開始します。その第1弾として、音と光でクマを撃退する携帯型熊撃退器「イカズチ(IKAZUCHI)」を2026年2月末に発売いたします。本製品は、同社が長年の害獣対策現場で培ってきた独自技術体系 「防研TECH」に基づき開発されました。防研TECHとは、害獣駆除で培ってきた技術やノウハウを集約し、差別化した独自のテクノロジー。現場実証に裏付けられた“実際に使われる技術”のみを体系化した、防除研究所独自の技術思想です。

(雪で倒壊、除去作業中の小屋の中にクマ:秋田)
9日午前8時50分ごろ、秋田県鹿角市十和田毛馬内字柏崎の空き家敷地内で、雪により倒壊した小屋の除去作業をしていた40代男性ら3人が、小屋の中にいたクマ1頭(体長約60センチ)を目撃した。鹿角署によると、その後、隣接する駐車場に入ったクマを市役所職員が発見、応援要請を受けた猟友会員が捕獲した。直近の民家まで約10メートル。警察がパトカーで現場付近を警戒広報し、注意を呼びかけた。

(快速エアポートとシカ衝突:北海道)
9日午後6時55分ごろ、小樽市のJR函館線銭函駅―朝里駅間で、新千歳空港発小樽行き快速エアポート(6両編成)がシカと衝突し、緊急停止した。乗客乗員にけがはなかった。

(シカ衝突、エアポートなど33本運休:北海道)
11日午後7時ごろ、小樽市のJR函館線銭函―朝里間で、岩見沢発小樽行き普通列車(3両編成)がシカと衝突し停車した。乗客と乗員にけがはなかった。

(ジビエ施設を新設へ、年1800頭処理:広島)
シカによる農作物や森林への被害が深刻化する中、広島県安芸高田市は、市が委託した捕獲班員が捕らえたシカを食肉などに加工するジビエ(野生鳥獣肉)処理施設を向原町長田の市有地に建設する方針を固めた。市内での捕獲数が増える一方、現施設の処理能力がほぼ限界に達しているため、2・5倍の年1800頭を処理できるようにする。2028年度の稼働を目指す。

(ジビエしし丼を味わう会:佐賀)
多久市観光協会はイノシシの肉を活用した「ジビエしし丼を味わう会」を21日、市物産館「朋来庵」内の麺工房こうき多久本店で開く。

(駆除された熊が「カバン」に変わるまで:福島)
会津の山で捕獲された熊やイノシシ、鹿の革で作った鞄や財布を販売している鞄職人がいる。「やまあみ鞄製作所」(福島県西会津町)の片岡美菜さんだ。駄菓子屋だった築約100年の蔵を改装し、店舗兼工房を2021年に構えた。太い梁、床、棚など木を多用した店内には、熊革などのジビエ革で作った鞄や財布、名刺入れなどがディスプレイされていた。店舗の奥が工房。広いアトリエに並べられた工業用ミシンや革漉き機、裁断機で「ZICA」ブランドの革製品を手掛けている。店舗の入口脇の棚には、熊やイノシシ、鹿の毛皮が飾ってあった。西会津町に佇む鞄工房のレーゾンデートルともいうべきジビエの毛皮が、訪れた人を静かに出迎えてくれる。鞄職人としてのプロフィールを聞く前に、熊革のどこに惹かれているのか尋ねた。「しっとりとしていて繊維が詰まっていて、しなやかさと力強さを併せ持っています。ふっくらとしたシボ(凸凹)があり、高級感があるところも魅力です」。熊革で初めて鞄を製作したときの感動がいまも忘れられない。作った本人が思わず見惚れるほどの圧倒的な存在感をはなっていた。「熊革特有の、しっとりとした柔らかさと、静かながらも強いオーラをまとっていました」。熊も含めイノシシや鹿などのジビエ革には、傷やシワ、厚みのムラなど、山で生きてきた時間がしっかりときざまれている。

(熊肉のレトルトカレーを実食:秋田)
秋田県の道の駅で、思わず手に取ってしまう商品を見つけました。「熊肉カレー」……その名の通り、熊の肉を使ったレトルトカレーです。熊肉と聞くとクセが強そうですが、実際のところはどうなのでしょうか。食べて確かめてみました。今回筆者が湯沢市にある「道の駅おがち『小町の郷』」で見つけた「熊肉カレー」は、仙北市田沢湖の玉川地区で獲れた新鮮な月ノ輪熊(ツキノワグマ)の肉を使用したレトルトカレーです。価格は税込み1188円。ちょっとお高め。黒をベースとしたパッケージには、実際の月ノ輪熊の写真がプリントされていて、インパクトは大。肉系の食品で“素材の顔”がデフォルメなしの実写で載っているのって、かなりレアな気がします。箱の中身を取り出し、裏面に記載されていた通り熱湯で5分ほど温めてから、器に盛ります。ちなみにパッケージの裏面には「※入念に除去しておりますが、ジビエの為まれに熊の毛が肉についている場合がございます」という注意書きも。毛はむしろ引き当ててみたいくらいですが、果たして。ルーの色は少し明るめの茶色。見た目や香りにはこれといった特徴はありません。具材は熊肉とじゃがいも。見た目だけならただの肉入りカレーです。ルーをひとくち食べてみると、少しだけ辛め。パッケージにあった表記通りの中辛です。ルーの味はとてもシンプルで、あっさりした口当たり。奥の方にほのかに、甘みを含んだ独特の風味を感じます。肉は意外と大きめで、ごろっと感があるビジュアル。鼻を近づけますが、香ってくるのはカレーのスパイス感のみ。ざっと見る限り、毛はついてなさそうです。食感はよく煮込まれているのか、ほろほろ。牛肉に近く、歯ざわりには筋っぽさがあります。何気なくパッケージに目を向けると、肉の本体がこちらを見ているので、少し複雑な気持ち。カレールーのおかげか、思っていたよりはクセはありません。筆者の中には「熊肉は臭い」というイメージがあったので、意外です。それでも咀嚼していると、ほんのりと獣感のある風味が鼻へと抜けていきます。ただカレーの味を邪魔することはなく「ジビエが大の苦手」という人以外は、とくに気にすることなく食べられるのではないでしょうか。そしてルーに入っていた熊肉の中には脂身の部分も。こちらはぷるぷるで柔らかく、口の中ですぐに溶けていきました。味は脂の甘さにくわえて、なぜか魚肉ソーセージっぽさもあるように感じました。熊肉にはややジビエ特有の風味を感じたものの、全体的にはクセがなくて食べやすいカレーでした。ご飯との相性もいいので、気がつけば一皿ペロリ。熊肉本来の味はそこまで感じることはできませんでしたが、少なくともカレーにするのであればかなり万人受けする素材ではありそうです。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後9時40分ごろ、仙台市泉区明通1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後3時40分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
石巻市によると、9日午前6時20分ごろ、石巻市雄勝町水浜水浜にクマとみられる動物が出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、7日午後2時18分ごろ、栗原市高清水袖山にクマが出没しました。

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(「シカ猟中に銃が暴発」車内にいた50代男性が指にけが:北海道)
北海道・釧路警察署は2月7日、鶴居村幌呂原野の車内で猟銃が暴発して50代の男性がけがをしたと発表しました。警察によりますと、2月7日午後1時ごろ、シカ猟をしていた男性(53)の車内で猟銃が暴発し、同乗していた50代の男性が指を負傷したということです。男性の命に別条はありません。警察は当時の状況などを詳しく調べています。

(牛舎近くの倉庫にとどまったクマ、捕獲後に駆除:岩手)
6日夕方から、岩手県八幡平市の山あいにある牛舎近くの倉庫にとどまっていたクマは、7日朝、わなで捕獲されたあとに駆除されました。警察によりますと、6日午後4時前八幡平市星沢の牛舎の近くの倉庫に、クマ1頭が入り込んでいるのを、施設の所有者が見つけ、警察に通報しました。警察や市が現場に駆けつけたところ、倉庫内のおがくずの上にクマ1頭が眠っているような様子でとどまっているのが確認され、市が箱わなを設置しました。市によりますと、クマは7日午前9時ごろにわなの中に入り、その後、駆除されたということです。警察によりますと、けが人や施設への被害はありませんでした。

(野生イノシシの豚熱感染事例について:宮崎)
2月2日に小林市須木で捕獲された野生イノシシ3頭について、宮崎大学の豚熱ウイルスPCR検査で野外株陽性が確認されました。

(猟師の6割が60代以上、クマ駆除の担い手確保へ:栃木)
栃木県が6日に発表した2026年度一般会計当初予算案には、子育て世帯の負担軽減や暮らしの安全安心につながる施策が盛り込まれた。国の動きに連動して独自に公立中学校の給食無償化を実施し、超高齢社会の中で増え続ける救急搬送患者の受け入れ促進へ新たな補助制度を創設する。社会問題化しているクマ被害対策として捕獲技術の向上を図り、担い手確保にも注力する。1月下旬、佐野市の小学校跡地で、市街地にクマが現れた想定の訓練が県主催で行われた。「緊急銃猟の実施を決定する」。金子裕(かねこゆたか)市長の宣言が終わると、県猟友会や県警、自治体関係者が一斉に持ち場へ移動し、住民の避難誘導、交通規制からクマ役を撃つまでの流れを入念に確認した。

(駆除クマ処分にバイオの力:北海道)
北海道各地でヒグマの出没や駆除件数が急増する中、各地域で駆除した個体を処分する体制づくりが課題となっている。大量出没の備えとして注目されるのが、渡島管内福島町の処理施設だ。一般的には駆除した個体は焼却処分されるが、同町の「減容化処理施設」は、施設内の装置で微生物により死骸を分解する。町によると、こうした装置は道内唯一で、全国的にも珍しい。ハンターの負担軽減に向けて昨年は近隣自治体からも駆除個体を受け入れ、フル稼働状態となっている。

(有害鳥獣捕獲の手当を新設、来年度から一般職員に支給:山形)
米沢市は来年度から、有害鳥獣の捕獲などに関する一般職員の特殊勤務手当を新設することを6日、明らかにした。鳥獣はニホンザルやイノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマを想定。捕獲業務に従事すると1人当たり日額で500円、殺処分を含む死体処理業務は700円、緊急銃猟業務は千円を支給する。同日の市議会総務文教常任委員会協議会で説明した。市内では本年度、クマの緊急銃猟が相次ぎ、有害鳥獣対応に当たる職員の身体的かつ、精神的な負担は増している。総務省の昨年11月の通知を踏まえ、市は手当の新設を決めた。支給額は県外他自治体の事例を参考に設定。鳥獣被害防止計画で定める動物のうち、危険性が高いものを対象鳥獣とした。市は3月定例会に関連議案を提出する。現場で捕獲作業に当たる猟友会員には、活動費や報酬を支給している。

(マニュアル策定自治体で初の銃猟訓練:栃木)
県は1月30日、旧戸奈良小跡地の校庭で、市街地にクマが出没したことを想定した対応訓練を実施した。市は昨年、県内自治体初となる「緊急銃猟実施マニュアル」を策定。マニュアル策定済みの自治体で、県が緊急銃猟を想定した訓練を行うのは初めて。県自然環境課野生生物・鳥獣対策班の星直伸(ほしなおのぶ)班長は「関係機関との意思疎通ができた。緊急銃猟については今後も、繰り返し訓練を行っていきたい」と話した。

(クマ出没に備え、「緊急銃猟」机上訓練:青森)
青森県むつ市は6日、市役所でクマ被害対策会議を開き、市街地にクマが出没した際に自治体の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」の机上訓練を実施した。市やむつ署、下北郡猟友会、下北消防本部、県農林水産事務所などから約30人が出席し、地図上で緊急銃猟の流れを確認した。

(市街地のクマ被害防止、初の緊急銃猟訓練:富山)
9月1日の改正鳥獣保護管理法の施行に伴い、県はツキノワグマ対策を強化する。市街地の出没に備え、25日に富山市の県総合運動公園陸上競技場で市町村や猟友会、県警と連携して、初の緊急銃猟訓練を行う。19日には富山市有峰の薬師峠キャンプ場でクマがテントや食料品を持ち去るなど、県内で目撃が相次ぐ中、県民の被害防止と安全対策の徹底に向け関係団体と連携を図る。訓練は、自治体職員や猟友会員ら約150人が参加し、富山市内の住宅地にクマが出没した想定で模擬銃を使って行う。発砲する向きや安全確保に関する計画を立て、通行制限や住民の避難誘導の手順を確認する。鳥獣保護管理法の改正により、市街地にクマやイノシシなどが出没した際、市町村長の判断で銃を用いた狩猟を専門家に委託できるようになった。環境省は緊急銃猟の制度を安全に運用するためのガイドラインを発表しており、自治体は緊急銃猟の実施要件を満たしているか確認した上で、銃猟を委託することとしている。今年、県内のクマの目撃情報は19日時点で182件となっている。5月に南砺市の山中で60代男性が左足をかまれて軽傷を負った。クマが出没した富山市有峰の薬師峠キャンプ場付近の登山道でも目撃が続いており、県はキャンプ場を閉鎖した。県自然保護課の担当者は「円滑に制度を運用し、クマによる被害を防ぎたい」と述べた。

(森林問題やクマとの自然共存を考える:群馬)
森やクマといった自然環境について理解を深めるシンポジウムが7日、群馬県前橋市の昌賢学園まえばしホールで開かれた。県内各地から参加した約80人が豊かな自然を次世代に残すために何ができるかを考えた。

(御願神事へカモ献上、坂網猟で捕獲:石川)
「竹割まつり」とも呼ばれ、加賀市大聖寺敷地の菅生石部神社で10日に営まれる「御願(ごんがん)神事」を前に7日、昨年12月に県無形民俗文化財となった伝統猟法「坂網猟(さかあみりょう)」で捕獲されたカモが献上された。御願神事は677年に天武天皇の勅願で国家安寧を祈願したのが起源とされる。さらし姿の若衆が青竹を地面にたたきつけ、大蛇に見立てた大縄を大聖寺川に投げ入れて「退治」する。神社によると、御願神事の際、かつては拝殿に米や酒、野菜、魚とともに、つがいのカモが供え物の一つとして並べられていたという。カモ献上の風習は一度途絶えたが、2023年に復活した。この日は猟師の乾浩人さん(55)=大聖寺上福田町=が6日に捕獲したカモのつがいを野根茂治宮司に手渡した。乾さんは「坂網猟で捕獲したカモを今年も奉納できてよかった。猟期も残りわずかとなり、来期の猟の安全を願いたい」と話した。神社の境内では、氏子が竹の長さをそろえ、のぼり旗を設置するなどして神事の準備を整えた。

(トモエガモ、過去最多の2万3千羽飛来:石川)
加賀市片野町のラムサール条約登録湿地「片野鴨池」に5日までに、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている渡り鳥「トモエガモ」が約2万3千羽飛来し、羽を休めている。隣接する同市鴨池観察館の開館以降、確認できた数では最多となる。トモエガモは全長40センチほどで、鴨池には9月末から3月中旬ごろまでとどまり、夜間に片野町や柴山潟近くの干拓町などの田んぼに餌を探しに行くという。例年、2千羽程度の飛来だったが、近年は増加傾向にあり、昨年末で約8500羽だった。同館の櫻井佳明レンジャーによると、警戒心が強く、人に近寄らない習性があるトモエガモが、静かな鴨池に群れで飛来しているという。櫻井さんは「来年も同数が飛来するとは限らないので、羽を休めている様子を見にきてほしい」と話した。

(なぜクマ対策に格差:岩手)
「死亡事故の1カ月ほど前から、近所の倉庫が壊され、玄米や米ぬかが食べられていた。散歩道や玄関先でもクマを見かけていたが、市は何もしてくれなかった」。雪が地面を覆った1月、岩手県北上市和賀町の70代女性は昨年を振り返り、顔をしかめた。同市では2025年度、クマによる死亡事故が3件発生。全国で最も多い。最初の死亡事故は7月4日で、和賀町で80代の女性が自宅でクマに襲われて亡くなった。安全なはずの自宅での出来事に、地域は大きな衝撃を受けた。捕獲にあたる現場にはいらだちが広がった。長年、クマの捕獲に携わってきた地元猟友会の鶴山博会長は「我々は24時間態勢で捕獲にあたるのに、市の対策会議に呼ばれもしなかった」と不満を示す。市には以前から疑問を抱いており、「職員の異動のたびに関係を一から築き直す必要がある。現場を十分に理解していない職員もいた」という。対応の遅れは、事故後の調査にも表れた。北海道福島町で7月12日に新聞配達員の男性がクマに襲われて死亡したケースでは、道の研究機関が捕獲されたクマの体毛などを調べ、発生から1週間後には襲った個体だと特定・発表された。

(狩猟フォーラムを開催します:長野)
狩猟に興味のある方、これから狩猟を始めたい方へ。南箕輪村猟友会では、経験豊富なベテランハンターから若手ハンターによる狩猟のイロハやノウハウを学び、さらに地元高校や管理栄養士によるジビエの活用法まで、幅広い狩猟の魅力を講演、発信します。近年、鳥獣をめぐる問題がクローズアップされる中、狩猟への関心・期待が一層高まっています。皆さんも狩猟に挑戦してみませんか。

(ハンターになったふるさと納税担当課長:山梨)
年間200万人が訪れ、富士山を一望できる山梨県富士吉田市の道の駅「富士吉田」。道路を挟んだ南側に、黒い外壁の平屋が建っている。2頭のシカのモニュメントが出迎え、カラマツの林に囲まれたテラスが広がる。施設内には、猟師が仕留めたシカやイノシシを処理・加工する多彩な設備がそろっている。2024年7月に開業した「富士山ジビエセンター」は、市がふるさと納税の寄付金約3億円を活用して建設した。ソーセージやハンバーガーの販売スペースもあり、道の駅の利用者らが訪れる。整備を主導した市ふるさと寄付推進課の渡辺英之課長(49)は「利益を出すため、解体から製品加工まで一貫してできるようにした」と語った。渡辺さんは15年からふるさと納税を担当し、18年に農林課の鳥獣担当に異動した。「現場を見なきゃ分からない」と考え、狩猟免許(第一種銃猟、わな猟)を取得。猟友会に入ってベテラン猟師らの話を聞くうちに、担い手不足が進む現状が見えてきた。市はシカやイノシシの被害を防ぐため、県の計画を基に年度ごとの捕獲数を定めている。富士山周辺はシカが多く、駆除すれば市から1頭1万5000円の報奨金を得られる。ただ、狩猟者登録や猟銃の維持管理で費用がかさみ、ボランティア同然の待遇だという。さらに、仕留めた個体は穴を掘って埋めるか、自分で食べるしかなかった。高齢者にとって穴を掘る負担は大きく、処理施設の整備を望む声も上がったが、市に予算を捻出する余裕がなかった。そこで渡辺さんは、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を活用した。地域の課題を解決するために使い道を決めて寄付を募る仕組みで、ふるさと納税に比べ使途を明確化できる。寄付者は従来通り返礼品を受け取れる。市はこれまで10回実施し、全てで目標額を超える寄付を集めている。ふるさと寄付推進課に戻った21~23年、シカの食害や猟師の担い手不足の解決を掲げてふるさと納税型CFを2回実施し、6億円以上の寄付を集めた。ジビエセンターの建設費約3億4000万円は、農水省の補助金6000万円を除く費用を寄付でまかなった。センターの運営は市100%出資の公社が担い、シカやイノシシを月に15~20頭受け入れる。状態によって3000~1万円で買い取り、猟師は報奨金以外の収入が得られるようになった。以前は埋めていた肉が加工食品として販売され、新たな返礼品にもなっている。命の大切さなどを学ぶ施設としての活用も目指す。1月17日には、子ども向け職業体験施設「キッザニア」の運営会社と連携し、県外の小中学生23人を受け入れた。わな猟の紹介やシカ肉ソーセージづくりを通して、ジビエへの理解を深めた。施設の愛称は「DEAR DEER(親愛なるシカさま)」。寄付者からの公募で決め、駆除してきたシカを地域資源に生かそうと敬意を込めた。渡辺さんは「施設が徐々に浸透し、猟師のモチベーションにもなっている。マイナスだった存在をプラスにしていきたい」。

(「狩るより刈ろう」、クマ捕獲だけでは解決しない:岩手)
「クマもシカもイノシシも、被害対策には共通点がある。捕獲だけでは解決にならないということだ」。岩手県農林水産部の中森忠義さんは、約20年にわたり野生動物の被害防止に携わってきた。各地で繰り返し訴えているのが、捕獲のみに偏らない総合的な対策の必要性だ。中森さんは「狩るより刈ろう」と提唱する。クマをはじめ野生動物は、人里に餌となる食料があったり、草が生い茂って身を隠せたりする場所に入り込みやすい。「集落や田畑周辺の草刈りを徹底し、クマが身を隠せる環境をなくすことが重要で、収穫した農作物や家畜の飼料などを放置しないことも大切です」。近年、オオカミやライオンの尿といった臭い物質、ラジオや爆音装置で音を鳴らす威嚇アイテム、ヒトデなどの粉末、マネキン(かかし)、光や識別テープなどを使った「撃退グッズ」が数多く出回っている。人身被害の増加で、関心が高まっているためだ。だが中森さんは「わらにもすがる思いなのでしょう。状況によっては効果を示すこともあるが、一時的で科学的根拠に乏しい」と語る。効果の乏しいグッズに頼らないためにも、刈り払いなどの環境整備と並行して、中森さんが岩手県内で導入を支援しているのが「電気柵」だ。「囲い柵の中で唯一野生動物にショックを与えられる。クマのように柵をよじ登れる動物にも有効で、フェンスなど他の囲い柵ほどコストがかからない」。適切に設置、管理された電気柵は、クマやシカ、イノシシなど様々な野生動物による農業被害の防止に効果的だとして、全国各地で活用されてきた。ただし、電気柵は設置して終わりではない。雑草がワイヤに触れると電流が逃げて効果が低下するため、定期的な草刈りや点検・管理が不可欠だ。

(ヒグマ狩猟は食べるため:北海道)
北海道稚内市で宿泊施設を経営する作家でハンターの武重謙さん(43)は2025年10月、約5年の学びや実践を経て初めてヒグマの狩猟に成功した。その喜びをX(ツイッター)に投稿したところ、祝福の声とともに感謝のコメントも寄せられた。環境省によると、25年4~12月のクマによる人的被害は236人(速報値)で過去最多だった23年度(219人)を既に上回った。犠牲者も25年12月末現在で最多の13人に上る。街に出た場合は駆除することも必要だ。ただ武重さんは今回、駆除ではなく自分でいただくために山で獲物を仕留めた。今後も自然の恵みを得たいと思っている武重さんは、駆除の意味合いで感謝されたことに違和感を覚えたという。

(シカ誘引餌を乾草飼料に、クマ錯誤捕獲と出没防ぐ:鳥取)
但馬県民局は、シカをおびき寄せる誘引餌について、現在の主流である「米ぬか」から、牧草が主原料の乾草飼料「ヘイキューブ」への切り替えるように推奨している。雑穀も好むクマの誘引を防止する。

(AI活用、自動防除装置を開発:山形)
スマート農業用機器の設計・製造を行うジオアルピーヌ合同会社(東根市、青木洋輔代表社員)が、クマやシカなど有害鳥獣の追い払いを目的に人工知能(AI)を活用した自動防除装置を開発した。鳥獣をカメラで撮影、AIが種別を判断し、嫌がる音や光を発する。撮影ごとに学習データを蓄積し、検出精度が上がる。検出率は8割近くまで向上しており、シカ追い払いの成功事例も出ている。AIにはクマのほかハクビシンやサル、イノシシなど野生生物の画像15万枚を学習させた。精度向上のため上下左右を反転させた画像も読み込ませ、山や川などの風景も覚えさせた。学習データはSDカードに入れ、太陽光パネルとバッテリーで動く本体に組み込み、モーションセンサーで鳥獣を感知し撮影する。画像は通信規格「LTE」で送信し、インターネット上の管理システムで確認できる。特定種別だけを撮影したり、追い払ったりすることもできる。撮影を重ねるたびにAIの判別精度が高まることが特長の一つ。青木代表社員は「常に学習し続け進化していく。クマなどの危険性が高い動物は検出率90%以上を目指したい」と語る。追い払いは、AIが判断した種別に応じた効果的な方法で装置が自動で行う。クマにはオオカミや雄グマの声、シカには金属音やサイレンなどを鳴らす。音に慣れて逃げなくなる可能性を下げるため、対象の鳥獣ごとに10の音声パターンを用意している。また6千ルクスの光を発し、スプレーなどの忌避剤発射もできる。価格は装置1台当たり49万6320円。昨年10月から北海道鹿追町の圃場で静岡県の民間企業が活用しており、今年1月末から2月にかけてシカの姿を計4度捉え、音と光で追い払いに成功したという。別の民間企業が1台を導入し、納品予定の県内自治体もある。青木代表社員は「引き合いが伸びれば伸びるほどAIも進化し、精度が上がる。よりよい装置にしていきたい」と話している。

(急ピッチで開発進む“クマ用防護服”:兵庫)
「冬眠しないクマ」の目撃情報が相次いでいる中、“クマ用防護服”の開発が急ピッチで進められているという。2025年のクマによる死傷者数は過去最多の236人となった。そんな中、注目を集めているのが、クマ用防護服だ。ベスト、アームガード、そしてマスク。マスクは耳から首にかけてすっぽり覆うサイズで、ヘルメットを被ったままでも装着できるという。開発したのは神戸市のメーカー「株式会社SYCO」だ。代表の笹田直輝氏は実物を手に取り「黄色いのがアラミド繊維。よく言われる防刃素材で、アラミドの手袋とかだと切り傷にも強い。これだけだと切り付けには強いが、『突き刺し』は通る、繊維なので。ここにプラスチック片(をとりつけた)、炭素で強化されたプラスチックなので、刃物を通さない素材になっている」と紹介した。この素材をベースに、衝撃を吸収するクッション材を入れ、作られているという。開発のきっかけは「防刃ジャケットをクマ用に使えませんか」という問い合わせから。実はこちらの会社では防犯製品を製造。不審者対策用として「普段着できる防刃ジャケット」を販売したところ、ネットで話題に。実はこれがなかなかの強度を誇る。鋭い刃物で実際に何度刺してもビクともしない。これだけ念入りに実験するのには訳がある。「軽くやって切れなかったら、『これで刃物は大丈夫』という感じはよくない。そういう意味で検証はしっかりやるというポリシーでやっている」(笹田氏、以下同)。この防御力に目をつけたのが、クマの出没が相次ぐ地域。山林保全に関わる会社や周辺の見回りを行う自治体職員らの命を守る対策は切実な問題だ。「半年ぐらいは開発にかかる想定で進めていたんですけど、クマが出たって言うと、仕事に行くか行かないかという話になっちゃうので、それで今回特急で開発したのがこの3点のセット」。そこで防刃ジャケットのノウハウをクマ用防護服に活用。しかし、刃物とクマには違いもあった。「防護する部分は人とはだいぶ違って、クマの場合は一撃目は顔が圧倒的に多い。鋭的な切り裂きによる外傷とか、爪が食い込んだことによる感染症、その爪によって顔が麻痺したり。真っ先に爪の貫通を防ぐことが大事」。実際に顔に大きな怪我を負った人は多い。クマに襲われた人の治療にあたる秋田大学医学部附属病院の土田英臣医師は「9割以上の方が顔面の怪我で来ているので。クマの習性として、弱点である顔面を本能的に知っていて狙っているのもあると思う」と指摘する。そのため、爪による切り裂きや感染症を防ぐことを考え、貫通させない強度を追求したという。笹田氏によると、実物のクマの爪を使用して強度を検証したそう。「実は刃物に比べるとそれほど尖っていない」。防護服に使用されているパネルを引っ掻くと、クマの爪の方が削れていく。さらに、「特注で鍛冶屋さんに作ってもらったクマの手を模した攻撃具」を使ってテストを実施。思いっきり殴打しても貫通しないことを確認した。しかし、本物のクマと遭遇した場合、果たしてこれで安心できるのか。実際に試験をした際の映像を見せてもらった。すると、クマは防護服を触りながら遊んでいた。実は、急遽の開発のため実験用に用意できたのは冬眠直前のクマ。攻撃が想定より弱めだった。「罠にかかった動物が逃げる時はもっと必死。ガンガン檻を曲げるような衝撃でどうかを見るのが本来の趣旨ではあるので」。クマ用防護服は、現在予約販売中で初回の納品は4月予定。納品までに冬眠明けのクマによるテストを行い、改良を続けるという。「それぞれ皆さん考えられる防犯対策がある中で、1つの選択肢として防護するウェアをいろいろ開発していけたらと思っている」。

(絶品の鴨グルメが勢ぞろい:福岡)
こんにちは。RKBラジオのキャスタードライバー・スナッピーの芝生真優です。今回は2月2日放送の『Toi toi toi』で、福岡県小郡市から、街をあげて大盛り上がりのグルメイベント「かも~ん!鴨フェア」についてお伝えしました。まずは小郡市役所で、鴨と街の関わりについて教えていただきました。小郡市の三国地区は古くから鴨の飛来地として知られ、江戸時代には狩猟が行われていた記録も残っています。昭和時代には、冬になると当たり前に食卓に並ぶ身近なごちそうだったそうです。現在も伝統的な「無双網猟」が行われています。幅約2.5m、長さ約14mもの巨大な網を設置し、鴨が餌に集まった瞬間に手綱を引いて捕らえるという、熟練の技が必要な猟なんです。そんな歴史ある鴨料理を現代風に楽しめるフェアが、市内18店舗で開催されています。

(ジビエ活用した缶詰開発:北海道)
アウトドア関連商品の販売やイベント運営などを手掛けるNOYAMA(東京)は、むかわ町内で捕獲したエゾシカ肉を活用した缶詰「ちきゅうジビエ」を開発した。インターネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF)サイト「Makuake」で販売している。同社が町内のハンターとの意見交換を通じて完成させた商品で、食を通じて動物や1次産業の課題について考えてもらいたいとの願いを込めている。商品は「鹿肉のやわらかアヒージョ」と「鹿肉の南仏風トマト煮込み」の2種類。アヒージョはシカ肉とマッシュルームを米油とニンニクで煮込み、数種類のスパイスを混ぜ、肉のうま味を引き立てながら癖のない後味に仕上げた。トマト煮込みはシカ肉とトマト、香味野菜を煮込み、素材のうま味が溶け合い、親しみやすく奥行きのある味にした。開発のきっかけは昨年7月ごろ、同社の従業員、飯田友佳子さん(35)らメンバーが「ジビエって、自然と生きる力を取り戻す感じがするよね」と話したこと。東京都内のジビエ料理店で、町春日のシカ肉処理場「むかわのジビエ」代表の本川哲代さん(52)を紹介してもらった。飯田さんたちは同年12月、むかわ町を訪れ、本川さんから狩猟で銃のみを使い、肉を痛めないよう首を狙って仕留め、1頭ずつ丁寧に身をさばいていることを教わった。シカ肉を試食した際、臭みがなく、おいしさに感動した。同社から本川さんにメールや電話で複数回連絡して試作品への意見をもらい、初の缶詰「ちきゅうジビエ」が完成した。CFでは商品の個数によって7200円から2万4000円で販売しているが、購入申し込みが相次いでいる。同社は、CFが成立した場合、販路拡大を検討している。開発を進める中で、町内でエゾシカによる食害など一次産業に影響を与えていることを知り、担当者は「シカを取り巻く環境、人間と動物の関係性などバックストーリーも伝えたい」としている。商品に必要なシカ肉の供給量は約100㌔で、本川さんは他のハンターと協力して肉の確保に努める。本川さんは「とてもおいしい缶詰ができた。食べる人に山に生きる動物や命を食べることについて、少しでも考えてもらうことを願っている」と話した。

(厚木でジビエバーガーコンテスト:神奈川)
有害鳥獣として駆除されたシカを使った「ジビエバーガー」を厚木の名物にしようと、厚木市妻田北の野菜販売会社「リンクボール」が、同市内でジビエバーガーのレシピコンテストの最終審査会を開いた。同市元町のパート従業員小泉亜実さん(38)の「発酵ジビエ」が最優秀賞を受賞した。

(野生獣革を活用のネコの首輪共同開発:千葉)
館山市でネコ用グッズを生産販売する「カリカリーナ」と、ジビエレザー工房「伝右衛門製作所」は、野生獣革を使って共同開発したネコ用の首輪「colarina(カラリーナ)」の販売を開始した。両者は「捨てられてしまう害獣の皮を、できる限り減らせたら」と思いを込める。カリカリーナは、爪とぎをメインにネコの快適性や安全性に配慮した商品づくりを行っている。代表の佐藤尚起さん(64)は、素材やその背景などにこだわった首輪をつくりたいと、かねてから考えていた。伝右衛門製作所が入る複合施設に立ち寄った際に、工房店主の大阪谷未久さん(33)と出会い、獣害対策で駆除されたイノシシやキョンをジビエとする過程で、その皮は産業廃棄物になっているという現状を知った。互いにネコ好きという共通点から意気投合し、「野生獣革を首輪に活用し、より多くの人に地域の問題を知ってほしい」と、大阪谷さんにネコ用首輪の製作を依頼した。大阪谷さんは昨年8月から、看板ネコの「ヤネちゃん」とともに試作。ヤネちゃんに試着し、反応を見ながら革の種類を変え、表側には柔らかいキョン革、裏側に強度のあるイノシシ革を使った二層構造の首輪「カラリーナ」を完成させた。軽さと柔らかさ、強度を兼ね備えた構造が特長だという。完成した首輪は、土にかえすことができる植物由来のなめし剤を使用。天然染料で染め上げ、ネコや環境に負荷のかからないものにこだわった。首輪を家具などに引っ掛けてしまった場合でも、一定の力が加わると外れる安全な設計にしている。佐藤さんは「ぜひ、首輪の機能性やクオリティーの高さを感じてほしい」。大阪谷さんは「こうして地域で連携できることがうれしい。野生獣革の活用から、獣害という地域の課題について知るきっかけになれば」と笑顔を見せた。カラリーナは5色展開で、1色につき2個ずつの計10個をつくった。8800円(税込み)。カリカリーナの公式オンラインショップから購入できる。在庫があれば、カリカリーナの工場でも購入可能。売れ行きを見て、再販を検討するという。

(「熊肉カレー」を食べてみた!:秋田)
秋田県の道の駅で、思わず手に取ってしまう商品を見つけました。「熊肉カレー」……その名の通り、熊の肉を使ったレトルトカレーです。熊肉と聞くとクセが強そうですが、実際のところはどうなのでしょうか。食べて確かめてみました。今回筆者が湯沢市にある「道の駅おがち『小町の郷』」で見つけた「熊肉カレー」は、仙北市田沢湖の玉川地区で獲れた新鮮な月ノ輪熊(ツキノワグマ)の肉を使用したレトルトカレーです。価格は税込み1188円。ちょっとお高め。黒をベースとしたパッケージには、実際の月ノ輪熊の写真がプリントされていて、インパクトは大。肉系の食品で“素材の顔”がデフォルメなしの実写で載っているのって、かなりレアな気がします。箱の中身を取り出し、裏面に記載されていた通り熱湯で5分ほど温めてから、器に盛ります。ちなみにパッケージの裏面には「※入念に除去しておりますが、ジビエの為まれに熊の毛が肉についている場合がございます」という注意書きも。毛はむしろ引き当ててみたいくらいですが、果たして。ルーの色は少し明るめの茶色。見た目や香りにはこれといった特徴はありません。具材は熊肉とじゃがいも。見た目だけならただの肉入りカレーです。ルーをひとくち食べてみると、少しだけ辛め。パッケージにあった表記通りの中辛です。ルーの味はとてもシンプルで、あっさりした口当たり。奥の方にほのかに、甘みを含んだ独特の風味を感じます。肉は意外と大きめで、ごろっと感があるビジュアル。鼻を近づけますが、香ってくるのはカレーのスパイス感のみ。ざっと見る限り、毛はついてなさそうです。食感はよく煮込まれているのか、ほろほろ。牛肉に近く、歯ざわりには筋っぽさがあります。何気なくパッケージに目を向けると、肉の本体がこちらを見ているので、少し複雑な気持ち。カレールーのおかげか、思っていたよりはクセはありません。筆者の中には「熊肉は臭い」というイメージがあったので、意外です。それでも咀嚼していると、ほんのりと獣感のある風味が鼻へと抜けていきます。ただカレーの味を邪魔することはなく「ジビエが大の苦手」という人以外は、とくに気にすることなく食べられるのではないでしょうか。そしてルーに入っていた熊肉の中には脂身の部分も。こちらはぷるぷるで柔らかく、口の中ですぐに溶けていきました。味は脂の甘さにくわえて、なぜか魚肉ソーセージっぽさもあるように感じました。熊肉にはややジビエ特有の風味を感じたものの、全体的にはクセがなくて食べやすいカレーでした。ご飯との相性もいいので、気がつけば一皿ペロリ。熊肉本来の味はそこまで感じることはできませんでしたが、少なくともカレーにするのであればかなり万人受けする素材ではありそうです。

(地産地消で命をつなぐ:福岡)
北九州市門司区にオープンしたのは、ジビエ料理屋 猟師のアジト。ジビエハンターで、北九州ジビエの代表である石田篤頼さんが、満を持してオープン「ぜひ、食べに来てください」とご招待を受け、お邪魔させていただきました。まずは、狩猟で捕獲してきた獲物を解体し、精肉するまでの施設を紹介していただきました。以前、取材させていただいたときは、まだまだ施設が改装中。「保健所の許可が下りたら、食事処も設けるのでぜひ来てください」と言われた時からは見違えるほどの完成具合でした。案内された入り口から入ると、部屋には鹿の骨、アライグマのしっぽ。キジの羽根。なかなかお目にかかれない品々が展示されています。また、子どもたちへの授業「夢授業」でも使用されたという、イノシシの骨と実際に使用された弾丸を使って狩猟の様子も説明してくれました。獰猛なイノシシを1発の弾丸で仕留めるには高度な狩猟能力が必要だと感じました。食事は囲炉裏端がある日本間。実際に使われていたもイノシシ用の箱罠(本物)や、くくり罠も展示され、まさに「猟師のアジト」。ここで使われている食器は、オリジナル食器。置くとゆらゆら揺れる湯呑は手触りも口当たりも柔らかく、ビールにも、ジュースにも最適。提供されるジビエ肉は、これ以外に数種類あり、どれも、まったく臭みもなく、タレや、スパイス入りの塩が準備されていますが、満場一致で「ただの塩が一番おいしい!」。締めは、野菜とジビエ肉が入った猪汁で、出汁も出ていて、最高。余すところなく、命をいただきました。この日は、石田篤頼さんが私を含めて数人の方を招待されていました。私以外は、スタッフ、田中真友瞳さんの友人、西山理菜さん(左)。将来猟師を目指している野口知美さん(右)。機械切りできないお肉を切って運んでくれた田中真友瞳さんは「猟の時は1日2万歩歩きます。好きなことをできているので最高!」「だんだん、お肉がかわいく感じます。おいしくいただいて私の一部になっているのを感じます」とのこと。ここで使用される野菜やお米は、石田篤頼さんが自作しているもので、ジビエ肉も含め、まさに地産地消。フードマイレージの距離も短く、環境にとって、やさしい取り組みです。北九州ジビエでは、猟師になりたい男女も募集中です。興味がある方は、食事をしながら、いろいろな話を伺うことができるでしょうぜひ、ジビエ料理屋 猟師のアジトへ行ってみませんか。

(小学校でジビエ給食初実施:神奈川)
小田原市の久野小学校で2月4日、地元産の鹿肉を使った「ジビエ給食」が初めて実施された。野生のニホンジカによる森林被害への理解向上と命の大切さを学ぶ機会として、児童251人に鹿肉団子入りのカレーライスが提供された。小田原市西部の箱根外輪山周辺では、野生のニホンジカがスギやヒノキの植栽木や下層植生を食い荒らし、樹皮を剥ぐなどして森林の生態系に深刻な影響を与えている。今回のジビエ給食は、こうした鳥獣被害への知識と理解を深めるとともに、有害鳥獣の有効活用を図る取り組みだ。当日提供されたのは、牛乳、ジビエカレーライス、野菜ソテーで、カレーの具材として小田原産の鹿肉で作った団子が使用された。初めてジビエを口にした児童からは「おいしい。いつも食べている肉と変わらない気がする。また食べたい」といった声が上がった。また「シカを捕るのは、かわいそうだと思ったが、食べ物としていただくようにするのは良いと思う」と命をいただくことへの理解を示す感想も聞かれた。この取り組みは、NPO法人おだわらイノシカネットとジャパンマルチハンターズ株式会社と連携して実施された。今回のジビエ給食は、単なる食育を超えた環境教育の一環として注目に値する取り組みだ。野生動物との共存は全国各地で課題となっているが、小田原市のように地域の実情に合わせた教育プログラムを実施することで、子どもたちが自然環境や生態系について考える貴重な機会となっている。湘南エリアでも同様の野生動物による被害が報告されることがあるが、こうした「食べることで環境を守る」という視点は、私たち大人も改めて考えさせられる。子どもたちが「かわいそうだけど、いただくのは良い」と感じたように、命への感謝と環境保全の両立について家族で話し合うきっかけにもなりそうだ。

(サル出没:宮城)
柴田町によると、6日午後4時30分ごろ、柴田町四日市場坂本前でサルが出没したような痕跡が見つかりました。

(サル出没:宮城)
柴田町によると、4日、柴田町四日市場神明にサルが出没しました。

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(無許可でヒグマ駆除疑い、ハンターら書類送検:北海道)
札幌市南区のゴルフ場で昨年9月、クマを駆除する許可がないハンターがヒグマ1頭を駆除したとして、北海道警が鳥獣保護管理法違反(無許可捕獲)などの疑いで、70代のハンターと40代のゴルフ場支配人、運営会社を書類送検したことが5日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、書類送検容疑は共謀し、昨年9月4日にゴルフ場コース内で、北海道の許可を得ていないハンターが発砲し、ヒグマを駆除した疑い。支配人は許可がないと知りながら、巡回を依頼したなどとしている。ゴルフ場によると、同月2日と3日にもヒグマが現れたという。ハンターは4~5メートルの距離からヒグマに発砲。道警は、切迫した危険から身を守るためにやむを得ず実施した「緊急避難」による発砲には当たらないと判断したとみられる。支配人は当時の取材に「(ハンターに)餌になるものがあるのか確認を依頼した」と話していた。

(20項目クマ被害対策パッケージ公表:青森)
青森県は4日、ツキノワグマなどの野生鳥獣被害の防止に向けた対策パッケージの概要を明らかにした。五つの重点項目を柱に、出没情報管理システム「くまログあおもり」の4月の運用開始や、狩猟免許保有者を公務員として任用する「ガバメントハンター」の確保と育成、クマ出没注意報と警報に次ぐ特別警報を4月から導入することなど20項目を盛り込んだ。

(「緊急銃猟」を机上訓練:和歌山)
ツキノワグマなどによる人身被害対策として市町村長の判断で市街地での銃猟ができる「緊急銃猟」について、九度山町で1月29日、町や県、警察、県猟友会伊都支部などが連携する机上訓練があった。橋本市やかつらぎ、高野両町の関係機関の担当者を含む約40人が参加し、手順を確認した。県内での机上訓練は、2025年12月の田辺市での実施に次いで2例目。九度山町入郷の道の駅「柿の郷くどやま」の駐車場にクマ1頭が居座っているとの連絡が町役場に入ったと想定。猟友会員らが状況把握を進め町対策本部と連絡を取り合った。さらにクマが近くの丹生川河川敷に移動したと想定し、猟友会員が仕留めるまでの流れを確認した。

(野生イノシシの「豚熱」感染確認、経口ワクチンを散布:宮崎)
先月、小林市で、野生イノシシの豚熱への感染が確認されたことを受けて、宮崎県は5日から、経口ワクチンの緊急散布を行っています。小林市では、先月22日、県内で69例目となる野生イノシシへの豚熱感染が確認されました。感染した野生イノシシは、これまでに経口ワクチンの散布を行っていたエリアの外で発見されたため、県は、5日、発見場所の周辺で新たに経口ワクチンの散布を始めました。散布場所は、感染したイノシシが発見された場所から半径10キロ以内にある小林市内の6地点です。県は1回目のワクチン散布を2日以内に完了させ、およそ1か月後に2回目の散布を行う予定です。

(熊スプレー、ちゃんと使える?)
熊被害が深刻化する中で注目を集める熊スプレー。トウガラシの成分が噴射され、熊を撃退することが期待される。対策として購入する人が増えている一方で、実際に噴射したことがある人は多くないと感じる。命を守るためには、どのようなことに気を付ければいいのか。記者が探った。近年、深刻化する熊被害。熊の活動域が広がり遭遇率が高まる中、熊と対峙(たいじ)した際に有効なのが熊スプレーだ。取り扱うアウトドア大手の「モンベル」では、25年夏ごろから需要が急増。8月末には在庫が完売している状況となった。ヒグマ研究の第一人者の酪農学園大学の佐藤喜和教授によると、10メートル以内に熊がいる状況でスプレーを構える。向かってくるようなら、自身の5メートルほど先に雲のような霧を作るイメージで噴射。トウガラシの成分・カプサイシンを含む黄やオレンジ色の霧が熊の目、鼻、口にかかると、熊の行動を止められるという。ただ、毛皮に当たってしまうと即効性が薄れるなど、緊迫した状況でも確実な噴射が求められる熊スプレー。どのような点に注意すればいいのか。記者が、国産の「熊一目散(練習用)」と、モンベル提供の海外製「フロンティアーズマンマックスベアスプレー」のサンプルを試射した。「シューーーー!」。どちらも数秒間、スプレーがかなりの勢いで噴射される。主成分が水の練習用での噴射だったが、カプサイシンが含まれていると熊であろうとも撃退できそうだ。ただ、勢いが強い分、押し込むのに相応の力が必要で、女性や高齢者には大変そう。製品により仕様が異なるため、確実に熊の頭部に当てるには噴射距離、持続時間を知っておくことも重要と感じた。また、熊スプレーに必着の安全装置への注意も必要。国産は専用ホルダーに収納していれば自動で外れるが、海外製は手動で外す。安全装置を外さずにスプレーしようとしても押し込めない。パニックにならないよう、ノズルの形状などを含め構造を知っておく必要もありそうだ。佐藤教授は、どの熊スプレーを使うとしても「ホルダーから取り出し、安全装置を外して発射するまでを数秒でできるようにするのが必須」と強調。そのためにも、「スプレーの距離や成分などを把握すること。実際に装着して発射準備まで何度も練習しておくことが重要」とする。国内では数種類の熊スプレーが販売されるが、各メーカーのホームページなどで使用方法の確認を勧めた。国内に統一基準がない熊スプレー。佐藤教授は、選ぶポイントとして①カプサイシンを2%程度含む②飛距離が5メートル以上③10秒程度持続する④スプレーが勢いよく噴射され、5メートルほど先で雲のように広がる――を挙げた。アウトドア用品店などで、約1万~2万円強で購入できる。

(イノシシの油でスキンケアクリーム開発:佐賀)
佐賀県内でイノシシによる農作物の被害が深刻化する中、佐賀市の動物油脂専門メーカー「忠兼総本社」がイノシシの油を使ったクリームを開発し、販売している。県内で捕獲されたイノシシを活用しており、クリームは肌にも優しい商品となっている。県生産者支援課によると、2024年度のイノシシによる農作物の被害額は約1億4900万円だった。直近20年間でピークだった02年度の3分の1まで減少したが、23年度より約3400万円増加した。24年度の捕獲頭数は全体で約2万8000頭に上り、9割が埋め立て処分されているという。同社は馬油などの動物由来の原料を使ったスキンケア製品の製造を手掛けてきた中、県内で被害額の大きいイノシシにも着目。19年から開発を始め、21年にイノシシ油100%のクリーム「BOTANYU CREAM」を製品化した。成分が分離しないように改善を重ね、今回、瓶からプラスチックの容器に変更した。イノシシの油は人の皮脂に近い性質を持ち、シミやソバカス、ニキビや乾燥肌の改善に効果が期待できるという。県は13年から「コスメティック構想」と銘打ち、コスメ産業の集積や自然由来原料の供給地にもなろうと、地元の素材をつかった商品開発や大手化粧品ブランドの原料開発プロジェクトに力を入れている。同社の百田忠兼取締役(40)は「佐賀をコスメのまちにしようとする県の動きに合わせていくつもりだ。(コスメには)植物油だけでなく、動物油もいいということをPRしていきたい」と話した。同社は4日から6日までの日程で東京で開かれているイベントで商品を全国にアピールしている。

(廃棄鹿を宝に変える「鮮度30分」の奇跡:千葉)
「ゴミ」として土に埋められるはずだった命が、愛犬を狂喜させる至高のご馳走に変わる。千葉県富津市の山深い集落で始まった、ある「逆転劇」が注目を集めている。無添加ペットフードの旗手・イリオスマイルが始動させた「MOTTAINU LAB(モッタイヌラボ)」だ。そこには、ジビエの常識を覆す「鮮度の科学」と、捨てられる命への執念が隠されていた。千葉県・九十九谷。風光明媚なこの地で、静かに、しかし熱く語り継がれるべき挑戦が産声を上げた。イリオスマイルが放つ新製品「九十九谷産 鹿の旨味ジャーキー」だ。これまで、農作物を荒らす「害獣」として駆除された鹿の多くは、活用される道を持たず、無価値なまま土に埋設処分されてきた。自治体も頭を悩ませるこの深刻な獣害問題に、同社はアップサイクルという光を当てた。地域の暮らしを守るために絶たれた命を、愛犬・愛猫の健康を支える資源へと昇華させる。その一歩は、単なる商品開発を超え、放置された社会課題への宣戦布告でもあった。ジビエは臭いー。そんな先入観を抱く者にこそ、このジャーキーを試してほしい。驚くべきは、ジビエ加工の鉄則である血抜きをあえて行わないという逆転の発想だ。通常、野生肉の臭みを抑えるには迅速な血抜きが必須とされる。だが、同社は捕獲から冷凍までを三十分以内で完結させる超高速の鮮度管理を確立した。血液が劣化し腐敗を始める前に細胞内に固定化することで、本来失われるはずのヘム鉄や栄養素を丸ごと閉じ込めることに成功したのである。一人の職人が捕獲からスライスまでを担うクラフトジビエ方式だからこそ成し得た、異次元のクオリティだ。プロジェクトの原点は、同社店長の川口氏と、九十九谷の集落「ちんたら村」を率いる山本和志氏との出会いにある。山本氏は日々、有害鳥獣駆除に携わりながらも、仕留めた命を土に還すしかない現状に、言いようのない葛藤を抱き続けてきた。この命を、どうすれば無駄にせず土地の循環へ返せるのか。その問いに対し、イリオスマイルはペットの健康を守る最高のご馳走という答えを提示した。もったいないという精神を、単なる美談に終わらせない。資源を再定義し、実利を伴う価値へと転換する。この真摯な哲学こそが、飼い主たちの心を揺さぶり、圧倒的な支持を得る理由となっている。イリオスマイルの取り組みは、現代のビジネスシーンに強烈な教訓を与えてくれる。それは社会の負債を、どう資産に書き換えるかという視点だ。地域の重荷であった駆除個体の廃棄を、超短時間処理という技術によって希少な高栄養食材という唯一無二のブランドへと塗り替えた。ストーリーを単なる装飾に留めず、アレルギー配慮や低脂質といった顧客の実利へと昇華させる。社会課題を単に支援するのではなく、自社の強みである健康志向という市場ニーズに合致させる。それは、持続可能な社会を築くための、極めて理にかなったビジネスモデルの提示と言えるだろう。

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(民家で除雪作業中にイノシシに襲われる、87歳女性が軽傷の模様:長野)
長野県木島平村の民家で2日、除雪作業をしていた87歳の女性が、イノシシに襲われ、足にけがをしました。調べによりますと、木島平村穂高の民家で2日午後5時すぎ、87歳の女性が除雪作業をしていたところ、イノシシ1頭に襲われました。女性は右足にけがをして、飯山市内の病院に運ばれましたが、軽傷とみられます。警察や村の職員が周辺を捜索しましたが発見には至らず、付近の住民に注意を呼びかけています。

(クマの出没情報全国最多、人への被害と捕獲頭数も全国最多:秋田)
去年4月から12月までの9か月間に県内で寄せられたクマの出没情報は約1万3,500件で、全国で最も多くなりました。クマに襲われるなどした人への被害と捕獲されたクマの数も全国最多となっています。環境省が3日に発表した速報値によりますと、去年4月から12月までの9か月間で、県内では1万3,483件のクマの出没情報がありました。公表していない北海道と生息していないとされる九州・沖縄を除いた全国の都府県で最も多く、全体の出没件数の3割以上を占めています。また、クマに襲われるなどして死亡したりけがをしたりした人は67人、捕獲されたクマの数は2,745頭で、どちらも全国で最も多くなっています。冬になって減少したものの、12月だけでも300件を超えるクマの出没情報が寄せられたほか、3日も、にかほ市の県道で道路を横断するクマ1頭が目撃されています。

(鳥獣被害、5年連続で増加:北海道)
北海道は2日、2024年度の野生鳥獣による道内農林水産業の被害額が前年度比1.6%増の64億6900万円となり、5年連続で増加したと発表した。鳥獣別ではエゾシカが52億7700万円で全体の約8割を占め、ヒグマは3億5400万円と2年連続で過去最多を更新した。

(春グマ駆除76市町村実施へ:北海道)
北海道は30日、残雪期に人里周辺のヒグマを撃つ「春期管理捕獲」について、今年は現時点で76市町村と猟友会など2団体が実施を予定していると発表した。昨年実績の47市町村、3団体より多く、道はハンターヘの報酬予算を確保したことが背景にあるとみる。春期管理捕獲はクマの人里への出没を抑制する狙いで、市町村や地元猟友会が道の許可を得て2~5月に実施。道は今月意向調査を行い、すでに滝川市やオホーツク管内雄武町、後志管内島牧村などが捕獲許可を得た。道は国の交付金を活用し、昨年12月に春期管理捕獲の関連事業費約4600万円を補正予算に計上。ヒグマ一頭につき全道平均4万円の捕獲単価について、道内最高額の12万円まで引き上げた場合も対応できるよう補助金を確保した。

(人里出没のクマ、栄養状態は良好)
東京農工大や島根県などの研究チームは15日までに、ツキノワグマの脂肪量とドングリの豊凶との関連を分析し、同県で駆除されたクマは不作年でもほとんどが十分な脂肪を蓄え、栄養状態が良好だったことが分かったと発表した。

(クマの捕獲に1頭あたり8000円の報奨金を支給へ:長野)
長野県は新年度から、クマを捕獲した猟友会員に対し、1頭あたり8000円の報奨金を支給する方針を固めました。塩尻市で2日、初めて行われた県のクマ緊急銃猟の訓練。住宅地にクマが出没したことを想定し、模擬銃を使い、クマに向けて発砲する訓練を行いました。訓練には、周辺自治体の関係者や猟友会員などおよそ70人が参加し、出没時の役割分担などを確認していました。県森林づくり推進課鳥獣対策係 福澤豪係長:「顔の見える関係性作りが重要、訓練を通じて日ごろから備えていただきたい」また、県は捕獲体制の維持・強化を目的に、新年度からクマを捕獲した猟友会員に対し、1頭あたり8000円の報奨金を新たに支給する方針を固めました。これまでニホンジカやイノシシの捕獲は報奨金の支給対象でしたが、クマは対象外としていました。県は近く決定する新年度の当初予算案に関連費用を計上する予定で、財源は国の交付金を活用するとしています。

(12市町村鳥獣被害対策、サルやクマも対象に:福島)
東京電力福島第1原発事故で避難指示が出るなどした12市町村の鳥獣被害対策を巡り、福島県は新年度から5年間の第3期広域戦略の素案をまとめた。これまでの戦略はイノシシ対策に特化してきたが、分布域が拡大しているニホンザルやツキノワグマなどへの対策も新たに盛り込んだ。3日に浪江町で開かれた12市町村の鳥獣被害対策会議で示した。対策を講じる鳥獣にはハクビシンやアライグマなどの中型鳥獣も新たに加えた。これらの中型鳥獣は被害が報告されているものの、生息状況を把握できていないのが特徴だ。具体策として有害鳥獣の捕獲、農地・宅地の防護、環境整備の3本柱に加え、隣接する市町村間の広域連携による情報共有や効率的な対策の実行を促す方針。ニホンザルやツキノワグマを巡っては、イノシシと比べて広域に移動するため、市町村単独では対応が困難な状況となっている課題などを踏まえた。会議では、各市町村から捕獲従事者の高齢化を懸念する声や人材確保を求める意見が出た。県鳥獣対策専門官の望月翔太福島大食農学類准教授は「この地域特有の課題もあり、共助や自助に重きを置くと、地域が立ち行かなくなる恐れがある。対策には厚い公助が必要だろう」と述べた。県は協議内容を踏まえて最終案をまとめ、新年度からの運用を目指している。

(クマ被害の対策話し合う特別委員会:宮城)
発生が相次いだクマ被害への対策について話し合う、宮城県議会の特別委員会が開かれました。出席した議員からは、クマの生息地の整備など根本的な対策に力を入れるべきという意見が出されました。4日開かれた宮城県議会の特別委員会で、県は2025年度の県内でのクマの目撃件数が1月21日時点で3457件に上り、過去最多となっていることを報告しました。また、人身被害も6件と過去最多に並んでいます。こうした状況を受け、県は2025年7月から12月末までクマ出没警報を出したほか、クマを引き寄せる市街地のカキの木の伐採などを進めてきました。委員会に出席した県議からは、生息地に実のなる木を植えるなど、クマが市街地に出没しないための根本的な対策を求める声が上がりました。自民党・県民会議 高橋啓県議:「エサが無くなっているという現象が(市街地出没の)主な要因だと思うが(クマのエサとなる)実のなる木を植えていく対策なども考えていかなければならない」。宮城県はクマの駆除ができる人員の増加を目指していて、ライフル射撃場を設置することを検討しているということです。

(クマ対策に6.8億円盛り込む:岩手)
岩手県は、総額7742億円あまりの2026年度当初予算案を発表しました。この中で2025年に被害の相次いだクマ対策については、ガバメントハンターの確保など、2025年度を2億円あまり上回る6億8000万円が盛り込まれています。

(クマ・シカ対策を協議、昨年度の被害額約4億1000万円:岩手)
クマやシカなど野生動物による農業被害が深刻化する中、岩手県や市町村の担当者が対策について協議する会議が1月30日に盛岡市で開かれました。会議には県と市町村の担当者やJAの職員など約80人が出席し、はじめに野生動物による農業被害の状況が共有されました。県によりますと、県内では2024年度、野生動物による農業被害が約4億1000万円に上りました。被害額は前の年から1億円ほど減少したものの依然として高い水準で推移しています。また会議では2025年出没が相次いだクマへの対策などについて、自治体からそれぞれの取り組みが報告されました。このうち奥州市はセンサーカメラやドローンなどで集めたクマなどの野生動物の出没情報を地図にまとめ、捕獲につなげた事例を紹介していました。県農業振興課 高橋真博総括課長「農業者、農業者以外の皆さんも含め一緒になって活動していくことが重要。そういう取り組みを地域一体となって取り組んでいただきたい」。県は引き続き市町村との情報共有などを行い、地域の事情に沿った対応を進め、農業被害を減らしていきたいとしています。

(「緊急銃猟」を初訓練、手順を確認:長野)
市街地に熊が現れたら。県は2日、人の日常生活圏に熊が出没した場合に市町村の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」の訓練を塩尻市で初めて行った。実地訓練の後、猟友会員らが熊のパネルに向けて銃を構え、狙撃の手順を確認した。県内でも熊の目撃や人身被害が相次いだことを受け、県は2日、市町村の判断で市街地での発砲を可能とする「緊急銃猟」の初の訓練を塩尻市広丘郷原の市総合体育館で実施した。松本、諏訪、木曽の各地域の市町村や県警の職員、捕獲者ら計68人が参加。人の日常生活圏への出没を想定した机上と実地の訓練を通じ、関係者相互の連携や銃猟の手順を確かめた。熊出没時の対応力の向上を狙って3月にかけて県内5カ所で実施する訓練の初回。兵庫県の野生鳥獣対策のコンサルティング会社役員上田剛平さん(48)が講師を務めた。机上訓練では地域ごと4グループに分かれ、民家裏のやぶに熊がいる―など三つの場面を想定。それぞれ対応の仕方を考えた。続く実地訓練は塩尻市職員や捕獲者、警察官ら16人が参加。市内のブドウ園内にある農業倉庫に熊が侵入したと想定した。緊急銃猟の役割分担や捕獲者の配置、出没地点周辺に設けた立ち入り禁止エリア内の住民の避難、通行制限などの手順を無線でやりとりしながら確認した。捕獲者は銃弾が地面に着弾するよう角度を付けるため2階席に上り、1階に置いた熊を模したパネルに向けて模擬銃を構え、「発砲」と発声。熊に命中し、仕留めたかどうかを確かめた。現場指揮官を務めた塩尻市耕地林務課の田下高秋課長は「流れを体験し、警察や猟友会と意思疎通ができた上で態勢を整えなければいけないと分かった」と振り返った。県森林づくり推進課は「各機関の顔の見える関係づくりが重要。訓練を通じて緊急時の対応が迅速に行えるよう底上げを図りたい」(鳥獣対策担当)としている。訓練は今後、須坂市、佐久市、伊那市、北安曇郡松川村で開く。

(観光事業者向けにクマ対策動画作成:福島)
福島県はこのほど、県内の宿泊事業者、交通事業者、飲食店など観光関連事業者向けに、「施設管理者として、クマに対してどのような対応をすべきか」をまとめたクマ対策動画を作成した。内容は①昨今のクマの生態について②旅行者や交通利用者から対策や注意すべきことを問われた場合、どのように答えればよいか③クマを寄せ付けないために、どのような対策をすればよいか④近くでクマの目撃情報があった場合、施設として、どのような対応をすればよいか。⑤動物の足跡やフンがあった場合、施設として、どのような対応をすればよいか。⑥クマが施設に現れてしまった場合、どのような対応をすればよいか。⑦観光バス等の交通事業者が注意すべき点は⑧冬眠明けのクマにはどのような点に注意をすればよいか―。福島大学食農学類准教授の望月翔太氏が講師を務めた。動画は約13分間。県公式ユーチューブで公開している。

(リンゴ、クマが食う:青森)
リンゴの一大産地、青森県で昨秋、クマに実が食べられたり、木の枝が折られたりする被害が多発した。大雪や猛暑の影響も重なり、県内の農協などが保管する2025年産の在庫量はここ約30年で最少。

(荒廃農地にクマ侵入、中山間地域の保全「現状維持が精いっぱい」「放棄地の発生はやむを得ない」:群馬)
粉雪の舞う1月20日、群馬県沼田市佐山町の中山間地域を見て回った地元猟友会の田村彦一さん(71)は、「昨年12月中旬まで毎日のように見回りをしたが、この辺のクマは冬眠したようだ」と話した。営むリンゴ農園のすぐ近くには、相次ぐクマの出没情報を受けて秋に設置したタンク型の捕獲用箱わなが今も残る。鹿やイノシシによる食害もあり、対策としてリンゴの下にくくりわなも仕掛けている。クマを巡っては今年度、東北地方を中心に全国で人身被害が頻発し、多くの死傷者が出た。県内でも12月までの出没件数は1374件で、大量出没した2020年度の1171件を既に上回った。人身被害も12人に上り、県が把握する09年度以降で最悪だ。出没件数が急増した直接的な原因は、山中のドングリなどの凶作とクマの頭数増加だ。一方、耕作放棄地の増加で人里とクマの生息域が近接していることも背景にある。田村さんのリンゴ農園周辺も元々は農地だったが、荒廃が進む。自身も15年ほど前、山奥の一部農地の耕作を諦めた。食害を防ぐために電気柵を設置したが、クマやイノシシなどの侵入を防ぎきれなかったからだ。田村さんは「国は中山間地域の活性化と言うが、現状維持が精いっぱいだ」と漏らす。高齢化や新規参入の減少に伴う農家の減少や鳥獣被害で中山間地域の農地は荒廃し、クマなどが定着する。今年度のように山中にエサがなくなると、今後も市街地に出てくるようになる。農地面積も減少が続く。農林水産省の統計によると、14年以降、毎年1・3万~1・9万ヘクタールが荒廃。全国の農地面積の0・3~0・4%程度に当たる。遊休農地の総面積の半数以上が中山間地域とされる。県内には24年度末時点で、農地として再生可能な遊休農地が2535ヘクタール、林になるなどして再生困難な農地が6544ヘクタールある。全体としてやや微増の傾向にあるという。安中市でも21年から24年にかけて、活用されていない農地が約20ヘクタール増えた。市農業委員会は「傾斜地の中山間地は狭い上に形が不規則で、耕作する条件に恵まれない」と説明する。平地よりコストがかかることを踏まえ、県は今年度、中山間地の遊休農地の再生利用については10アール当たりの補助額を1・5倍の15万円とした。国も支援策として、中山間地域の農地や水路、農道などを保全する取り組みに対する交付金の半額を負担している。しかし、農地の荒廃に歯止めはかかっていない。ある自治体の担当者は「土地の有効活用が理想だが、農業人口が少なく、放棄地の発生はやむを得ない。効率性を求めないと」とぼやく。国土の6割を占める中山間地域の保全は従来、洪水防止などの観点から政策に位置づけられてきた。今は、クマから命を守るためにも必要な施策となっている。

(春グマ捕獲3月から:北海道)
石狩市は3日の市議会厚生委員会で、残雪期に人里周辺のヒグマを撃つ「春期管理捕獲」を今年3~5月に市内の浜益区と厚田区で実施する方針を明らかにした。ヒグマの出没を抑えるとともに、若手ハンターの育成を図る。

(放任果樹を伐採し、獣が近寄りにくい町へ:岩手)
近年、シカやクマなどによる農作物被害や人との遭遇が問題となっています。こうした被害を防ぐためには、放任された果樹の伐採や耕作放棄地の草刈りを行い、見通しのよい 緩衝帯(かんしょうたい) を整備することが有効とされています。一戸町では、緩衝帯整備を進めるため、整備にかかる費用の一部を補助する制度を設けています。令和8年1月25日(日曜日)、岩舘地区にて「放任果樹伐採・庭畑整備ワークショップ」を開催しました。農地付き空き家をモデル地区とし、参加者で敷地周辺を見回りながら、獣の隠れ場所になりやすい箇所を確認しました。現地では、高木化して収穫できなくなった柿の木や、山林との境に立つニセアカシア、放置された果樹棚やビニールハウスなどが見られ、これらが獣の潜み場になり得ることを参加者全員で共有しました。現状を確認したあとは、自分たちで対応できる作業と、専門の事業者に任せる作業を整理しました。傾斜地に立つ大きな木などは、個人で伐採するには危険を伴うため、無理をせず事業者に依頼し、安全に整備を進めることが重要です。隣接する山林との境にはニセアカシアの木が多く立っており、こちらは事業者に伐採を依頼しました。ニセアカシアは成長が早く、放置するとすぐに大きくなりますが、木は硬く乾燥させると薪として利用できる木でもあります。伐採したあとの樹木の利活用についても様々な意見が聞かれました。敷地内の柿の木は高木化し、すべてを収穫できない状態で、放置された実は鳥やカラスに食べられていました。このような放任果樹はクマを引き寄せる原因になりますが、参加者との意見交換の結果、伐採はせず、所有者が収穫できる高さに剪定して残すことにしました。また、実がならなくなった梨の木についても、剪定や手入れを行い、再び実がなる楽しみを残すことにしました。伐採しない場合、獣を誘因する原因になる場合は、電気柵の設置も検討します。一方、隣家との境の傾斜地に立つクワの木は大木化しており、倒木の危険性が懸念されていました。伐採方法について事業者も検討する中、参加者から「根が斜面を支えている可能性があり、伐採すると土砂崩れにつながるかもしれない」という意見が出されました。獣害対策のためにむやみに伐採し、別の災害リスクを生んでしまっては本末転倒です。自然と向き合いながら、人間本位になりすぎない鳥獣被害対策の大切さを、参加者全員で再確認しました。緩衝帯を整備することで、獣が身を隠せる場所を減らし、人の生活圏に近づきにくくする効果が期待できます。侵入防止柵と併せて整備することで、さらに効果は高まります。緩衝帯整備は、大規模な山林整備だけでなく、農地内の放任果樹や集落内の栗、柿などの樹木の伐採なども含まれます。特に、集落内に残るツキノワグマを誘引する栗、柿などの樹木の伐採は、出没などを抑制する効果が大きいことが、他地域の事例で実証されています。冬は伐採作業がしやすく、クマも冬眠に入り出没が少ないため、安全に作業を進めることができます。補助金は、機械の賃料や燃料代、作業を委託した場合の委託料も対象となります。無理のない形で整備を行い、継続的な維持管理につなげていきましょう。

(ヒグマ対策「電気牧柵が効果的」:北海道)
有害鳥獣駆除の第一線で活躍する北海道猟友会士別支部長の浜田義幸さん(75)=市朝日町=が2日、士別市議会の議員研修会で講演した。狩猟歴55年の実体験に基づき、人里近くへの出没が相次ぐヒグマへの向き合い方を語った。

(赤外線ドローンでシカを追え、狩猟や生態調査へ活用:兵庫)
赤外線カメラ搭載のドローンを使い、山中のシカを探す試みが1月26日、兵庫県新温泉町内で行われた。狩猟の効率化や生態調査への活用を念頭に、同町岸田の猟師の長谷川貴大さん(29)が発案。測量業者など有志5人が参加し、シカの群れの発見と撮影に成功した。広島県出身でハンター歴8年の長谷川さんは、2年前に同町に移住。「経験則に加え、より精度の高いデータが得られたら今後の対策に生かせるのでは」とドローン活用を思いついた。業務でドローンを使う同町内の測量業、谷岡勝将さん(48)や建設コンサルタントのぐPさん(38)=西宮市=らが協力。ぐPさんが大阪の業者から借り受けた赤外線カメラ搭載のドローンを町内5カ所の山中で飛ばした。シカが撮影できたのは積雪の多かった山間部ではなく、海岸に近い地域。雌と幼獣とみられる10頭ほどの群れが、熱源反応を示して画像に白く映り、動く様子を捉えた。長谷川さんは「予想場所には意外といなかったが、しっかり姿を捉えることができた。活用を行政に働きかけるなど、今後の展開を考えたい」と話した。県は狩猟者の目撃情報の集約に加え、県内約100カ所の山の尾根を歩く定点糞(ふん)塊調査を約20年継続しており、シカの生息数を推定している。県森林動物研究センター(丹波市青垣町)によると、2023年度に同町内で4231頭のシカが捕獲され、捕獲後の推定生息数は5300頭弱。近年は減少傾向にある。同センターの担当者はドローンでの生態調査について、単発の調査でなく広域で何年も継続し、同条件下でデータを積み上げる必要があると指摘。狩猟の効率化に関しては「どの谷に入った方が良いかなどの判断に活用し、効率を上げるにはいいかもしれない」と話した。

(駆除したシカを餌に有効活用:鹿児島)
鹿児島市の平川動物公園は2月15日、捕獲した動物の肉を皮や骨が付いたまま肉食動物に与える「屠体(とたい)給餌」のイベントを開く。初の試みで、獣害対策で駆除した動物を有効活用し、園の動物の野生本来の行動を引き出す効果があるという。園で飼育する肉食動物は通常、加工した馬肉や鶏肉を5分ほどで食べる。屠体は皮を剥いだり骨を取ったりするのに時間がかかり、本来の習性や行動を発揮しやすくなる。骨をかむことで歯石が除去され、口腔内の健康にもつながる。鹿児島大学農学部の高山耕二准教授によると、市内の中山間地域ではイノシシやシカ、タヌキ、イタチなどが現れる。捕獲されたうち、ジビエとして活用されるのは10%程度だという。屠体給餌は処理や安全管理が難しく、同園は採用していなかった。今回は愛知県の団体の協力で、低温加熱殺菌されたシカを与える。屠体給餌の観察に加え、獣害問題や動物福祉について考える座学がある。

(「ほえるドローン」駆除活動:広島)
犬がほえる声を出すドローンを使ったシカやイノシシの駆除活動が、広島市安佐北区白木町の山中であった。昨年9月に広島市が始めた試みで3回目。シカが猟犬に襲われた際の声も取り入れた。

(携行型クマ避け機器、今春にも発売:山梨)
鳥獣害対策製品の開発・販売を手掛けるティ.エム.ワークス(山梨県富士河口湖町、轟秀明社長)は、2026年春に携行型クマ避け機器の発売を目指す。設置型での実績を基に、「山間部で測量、施工などに従事する作業者の手をふさがずにクマなどを遠ざけられるよう、リュックに取り付け可能にしたり、一定の連続稼働時間を確保するなどの方向性で開発を進めている」と力を込める。富士山周辺で発生するシカと自動車の衝突事故対策の要望を契機に、同社は特殊な音波照射による鳥獣害対策製品群の開発を始めた。現在、鉄道会社向けの列車と動物との接触防止、空港向けのバードストライク防止、大規模農場向けのシカ食害防止、ノリ養殖場向けのカモ食害防止、メガソーラー向けのカラスの糞害や石落とし防止などの用途で実績がある。「クマ、イノシシ、サルなどが業務の支障になっているので遠ざけたい」と建設企業からの問い合わせも増えている。近年、野生動物の個体数増加により、強い個体から遠ざかろうとする弱い個体が山間部から市街地近くまで移動する傾向が強まった。「生息域が異なると行動パターンもまったく異なる。例えば山奥にいるクマは熊鈴が聞こえると警戒し遠ざかるが、市街地近くで過ごしたクマは物音に慣れているせいか警戒しない。今後すぐに個体数が減少するとは考えにくく、現在の傾向はしばらく続く」と説明する。こうした行動パターンの急激な変化が、対策の難しさの一因となっている。このほか、人間が施した対策に起因する行動パターンの変化もあり、同社はその変化に合わせた対策更新を支援する仕事も手掛ける。「複数の対策の組み合わせが必要だ。当社製品も電気柵やクマスプレーなどと他の対策との併用を前提とする」と補足する。大学やNPOと協力し、北海道旭川市で人工知能(AI)を活用したクマ対策の実証実験も進めている。「従来のセンサーは、市街地だと車両などを誤検知してしまう。AIにより誤検知を減らし、これを音波照射などの対策と連動させることで、より効果的な対策につなげる」と狙いを明かす。

(ヒノキの苗木1万6000本を食害から守る防獣カバー:高知)
高知県宿毛市から市境の「梅ノ木トンネル」を抜けて三原村に入ると、無数の白い突起物が生えたような山々が目に入ってくる。同村梅ノ木の粟畑山国有林で、伐採後に植林したヒノキの苗木をシカやウサギなどの食害から守る「防獣カバー」が、その正体だ。半透明のポリエチレン製で筒状になっており、全長は1・7~1・9メートル。約5年間、苗木の先端部分がシカにかじられない程度に育つまで守る。林野庁四国森林管理局四万十森林管理署によると、同国有林では昨年、5・27ヘクタールの植林地に植えたヒノキの苗木約1万1600本に防獣カバーを取り付けたという。防獣カバーは、植林地や農地を柵やネットで囲む「防獣柵」などと併せて以前から使われていたが、比較的山深い場所での使用が多かった。同署の渡辺憲治次長は「三原村の国有林は公道や住宅に近く、目に付きやすい」と話す。植林されたヒノキは、約70年後に伐期を迎えるが、幹の直径が10~15センチになる35年後頃から、間伐が始まる。間伐材は主に集成材の原料として出荷される。

(AIで安心・安全な社会を!:大阪)
企業の働き方を変えるDXの新拠点「リンクスパーク大阪」が、大阪市都島区に誕生しました。NTT西日本の最新AI技術を活用し、クマ対策に役立つ映像解析カメラや、ドローン映像を生成AIがリアルタイムで分析する展示を公開。災害対応や人手不足解消など、社会課題の解決につなげる狙いです。

(クマ出没の背景、遭遇時の対応など発表:兵庫)
朝来市和田山町枚田岡の和田山高校で、3年生が総合的な探究の時間の学習成果を発表した。昨年から問題となっているクマによる被害、お茶を通した多文化共生などをテーマに5班が報告した。

(クマとの「事故」、防ぐには?:秋田)
クマを撮り続けるカメラマン加藤明見さん(77)=秋田市=による講演会が、秋田県横手市の増田地区多目的研修センターで開かれた。加藤さんは秋田市を中心に16年間で撮影してきた写真や動画を使い、観察の中で見えてきたクマの生態などについて解説。「事故を防ぐためには、予期せぬタイミングでクマに合わないようにすることが大切」と強調した。

(熟柿に思う熊と人の境界:国際報道部長代理・宮嶋加菜子)
元日の朝、帰省した長野県の実家の柿畑に立った。ザクザクと霜柱を踏みしめて柿の木を見上げると、抜けるような青空の下、枝に一つだけ残った熟柿(じゅくし)が輝いて見えた。干し柿はこの地域の特産で、農業収入の大きな柱。柿の実が色づく山々は私にとってふるさとの原風景だ。来年の豊作を祈り、そして鳥や野生動物たちへのお裾分けの思いを込め、全部収穫せずに一つ、二つ、柿の実を残す。そんな「木守(きまも)り柿」の風習があることを小学生のころ知った。以来、柿の木に残された熟柿を見るたび、温かい気持ちになった。でも、今年は違った。「柿を食べに、熊がこないだろうか」……。そんな怖さを感じるようになってしまった。各地で熊の深刻な被害が続く中、長野県でも昨年は学校や地域の文化センターなど里地や市街地での出没が相次ぎ、人身被害も起きた。県は対策本部を設置し、ツキノワグマの捕獲上限数の引き上げなど、対策強化に乗り出している。山間地にある実家周辺は大丈夫だろうか。気になって県のホームページを見ると「県内の森林は、全てクマの生息域です。目撃がない地域でも、クマと遭遇する可能性があります」との一文が。早朝から犬の散歩に出る両親に「熊に気をつけて」とSNSでメッセージを送るのが新たな日課になった。一体どう気をつければ……と思いつつ。熊の目撃情報がアップされるアプリも使い始めた。地元で暮らす幼なじみに話を聞くと、以前から熊との遭遇は「珍しいことだけど、たまあに、ある」のだという。

(「第8回房総ジビエコンテスト(加工食品)」の結果:千葉)
房総ジビエの知名度及びブランド力向上を図るため、「食べてまもろう、ちばの里山」をコンセプトとしてに開催した当コンテストには、飲食店の料理人などから16作品の応募があり、書類審査及び実食審査を実施し、最優秀賞1名(千葉県知事賞)、優秀賞1名(千葉県農林水産部長賞)を決定しました。今後、これらの作品は順次商品化されていく予定です。

(親子でエゾシカ料理教室:北海道)
農林業被害や生態系への影響、人間社会とのあつれきが深刻化しているエゾシカについて、捕獲された個体の有効活用を推進するため、エゾシカ肉を美味しく調理する方法を紹介する料理教室を開催します。

(廃棄される骨を活用、ジビエ×ラーメン:福岡)
ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(HD、福岡市)が各地で事業者と連携し、地元食材を活用したご当地ラーメンの開発を進めている。新メニューは連携企業が継続的に販売できる形とし、食材のブランド価値向上や地域産業の振興につなげる狙いだ。東京都港区の一風堂の店舗では17、18日、福岡県や大分県で捕獲されたイノシシとシカを使ったジビエ(野生鳥獣肉)のコース料理が提供された。締めとして登場したのは「ジビエラーメン」。とんこつラーメンの製法で骨を煮込んだスープに、福岡県産小麦を使った細麺を合わせ、3種類の肉や県産メンマを添えた。年間約600杯を食べる「ラーメン女子」として活動する森本聡子さんは「脂が良質ですごくおいしい。ジビエの味わいの良さをもっと広めたくなる」と興奮気味に話した。力の源HDは2023年に秋田県の酒蔵と協業したのを皮切りに、地元食材を生かしたラーメン開発を進めている。情報発信や販路開拓に課題を抱えている食材は少なくなく、幅広い層に親しまれるラーメンに活用することで「食材の魅力を広く伝えられる」とみる。今回のジビエラーメンは14件目の事業成果だ。「単発で終わる事業にはしない。人口減が進む地域の活性化と収益化の両方を狙っている」と山根智之社長は語る。連携する各社とは有償で契約を結び、開発したメニューの権利を企業側に持たせる仕組みとした。一風堂のノウハウやブランド力を生かして販売できるメリットがある。福岡県内では、福岡銀行が橋渡し役を務め、地元事業者との連携を後押ししている。今回のジビエラーメンは、福岡、長崎、熊本、大分の4県の事業者でつくる「九州ジビエコンソーシアム」との協業で生まれた。コンソーシアムの事業者は野生鳥獣の捕獲や加工販売を手がけているが、骨の廃棄費用が大きな負担になっていたという。事務局長の相内啓靖さんは「骨の活用法としてラーメンはとても良いアイデア。販売を目指したい」と期待を寄せる。3月13~15日に福岡市・天神で開かれる、九州各地のジビエ料理を集めた「九州ジビエフェスト」に出品する予定だ。これまで手がけた14事業の中には、地域の店舗で定番メニューとなった例もある。担当者は「相談が増えており、25年度は10社とプロジェクトを進めた。来年度はさらに増やしたい」と意気込む。

(『くまもとジビエ博2026』:熊本)
2026年2月7日(土)・8日(日)の2日間、花畑広場にて開催!『くまもとジビエ博2026』。シカやイノシシなど、熊本県内で獲れた新鮮なジビエを、もっと身近に美味しく楽しんでもらいたいという想いで企画されたイベントです。会場内には、人気飲食店やキッチンカー10店舗が集結。ジビエハンバーガー・猪串焼き・鹿カツ・猪カレーパン・鹿ラーメン・鹿トマトソース煮込み・ジビエドッグなど、素材と向き合い試行錯誤を重ねて生み出した、渾身のジビエ料理を販売されます。

(高校でジビエ料理教室:大分)
大分県日田市日ノ出町の昭和学園高で1月23日、ジビエ(野生鳥獣肉)の料理教室が開かれた。調理科の3年生22人がイノシシのスペアリブやメンチカツ、シカのすね肉の煮込みスープなど4品に挑戦した。野生鳥獣による農作物被害が続いていることから、被害対策や獣肉利用について知ってもらおうと、県西部振興局が主催。イノシシとシカ肉の計約10キロを提供した。調理を前に自身で猟をして食肉加工まで手がける「日田ジビエ工房tracks」の林大愛樹(だいき)さん(35)が、イノシシ猟の様子を動画で紹介。ジビエが食料自給率の向上にもつながることに触れ、「将来、料理人になったら積極的に取り入れてほしい」と呼びかけた。生徒たちはフードコーディネーターの原田京子さん(64)の指導で、約2時間半かけて調理。ホテルの料理人を目指す篠原健太さん(18)は「初めて食べたけど、肉が柔らかく油が甘くておいしい。料理人になったら、オリジナルのジビエ料理に挑戦したい」と話した。

(サル出没:宮城)
柴田町によると、4日、柴田町四日市場神明にサルが出没しました。

(サル出没:宮城)
柴田町によると、4日午後0時30分ごろ、柴田町槻木東2丁目にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
石巻市によると、2日午後1時30分ごろ、石巻市桃生町太田溜畑にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
石巻市によると、2日午後5時30分ごろ、石巻市広渕小島浦にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
石巻市によると、3日午後5時48分ごろ、石巻市広渕小島浦にクマとみられる動物が出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、3日午後4時36分ごろ、富谷市富谷熊野にクマが出没しました。

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(「黒いものが見えたので撃った」獲物と間違え散弾銃が命中:山梨)
1日午後、山梨市の山中で狩猟中の42歳の男性が獲物と間違え、仲間の72歳男性に散弾銃を1発発射しました。弾は命中し、男性は重傷の模様です。日下部警察署によりますと、1日午後1時半ごろ、山梨市牧丘町成沢の山中で仲間と狩猟していた甲府市桜井町の地方公務員の男性(42)が獲物と間違えて山梨市牧丘町の会社員男性(72)に散弾銃(単身・単発式)を1発発射しました。弾は会社員男性の左肩付近に命中。男性は病院に搬送されましたが、重傷の模様です。2人は午前9時ごろから仲間6人と狩猟をしていました。警察の聞き取りに対し、男性は「茂みの中で音がして黒いものが見えたので撃ってしまった」と話しているということです。警察は業務上過失傷害の疑いも視野に詳しい事故の状況を調べています。

(豚熱感染野生イノシシを3頭確認:宮崎)
宮崎県は29日、都城市で20日から26日にかけて捕獲・発見された野生イノシシの成獣3頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での野生イノシシ感染は、昨年4月の初確認から75~77例目。いずれも経口ワクチン由来でない野外株だった。

(イノシシ豚熱感染を確認:徳島)
今月中旬に香川県三豊市内で捕獲されたイノシシがCSF=豚熱に感染していたことが相次いで確認され、徳島県はイノシシが捕獲された場所から半径10キロ圏内に三好市の一部が含まれることから県内全域の養豚農家に衛生管理の徹底を呼びかけています。今月14日と19日、香川県三豊市内で野生のイノシシあわせて2頭が捕獲され、香川県が検査した結果、30日、それぞれ豚熱に感染していたことが確認されました。徳島県によりますと、イノシシが捕獲された場所から半径10キロ圏内の「感染確認区域」に三好市の一部が含まれていて、養豚場が2か所あるということです。このため県は、県内全域の養豚農家に豚熱感染の注意喚起と、衛生管理の徹底を呼びかけたほか、野生のイノシシに伝染して拡大するのを防ぐため、区域内の山中などでワクチンを含ませたエサをまいてまん延防止対策を進めるとしています。県によりますと、県内では今年度、豚熱の感染事例は確認されていないということですが、感染区域内で死んだイノシシを見つけたり、捕獲したイノシシに異常があったりした場合は、県に連絡するよう呼びかけています。

(クマ問題「なぜ町がハンターを訴える?」、批判殺到の小国町“1660万円請求”裁判:山形)
1月30日、山形県山形市の山形地裁で注目の裁判の第1回口頭弁論が開かれました。原告は山形県小国町、被告はかつて町の鳥獣被害対策実施隊員だったハンターの男性と保険会社です。ハンター側は訴えの棄却を求めています。クマ駆除中の誤射事故を巡り、町がハンター側に約1660万円の支払いを求めた異例の裁判。「マタギの里」として知られる町で、なぜ行政がハンターを訴える事態になったのか。その第1回口頭弁論が開かれたのです。「クマ被害対策のために命がけで協力しているハンターを、町が訴えるなんて恩知らずだ」。提訴の方針が報じられた当初、ネット上では町への批判が相次ぎました。実際に苦情や意見も町にはあったとか。しかし、裁判資料と事の経緯を詳しく読み解くと、そこには「町がハンターを攻撃したいわけではない」という、行政特有の複雑な事情が見えてきます。今回の騒動、一体何が起きているのでしょうか?取材をもとに、その内容をみていきます。すべての始まりは、2023年4月9日に起きた事故でした。小国町の「鳥獣被害対策実施隊」として出動していたハンター3人が、クマの駆除活動を行っていました。現場でクマが現れた際、隊員の1人である男性(今回町に訴えられた被告)が発砲。しかし、その弾丸はクマではなく、前方にいた仲間の隊員の男性(以前町を訴えた原告)の右膝に命中してしまったのです。日時:2023年4月9日 12時25分ごろ。場所:小国町大字叶水の山林内。被害:撃たれた男性は、右大腿骨開放骨折という重傷。筋肉や皮膚の一部が欠損し、長期の入院とリハビリを余儀なくされ、現在も後遺症に苦しんでいるといいます。弾丸:使用されたのは着弾時に広がるという殺傷力の高い弾丸だったとされていて、被害は大きかったということです。このあと、複雑に事情と心情が絡む裁判が起こされることになるのです。事故後、町は公務災害として、被害者の男性に対し、治療費や休業補償など、あわせておよそ1663万円を支払いました。しかし、被害男性にとって「足を撃たれ、生涯残る障害を負った」ことへの補償としては、この金額では不十分でした。そこで被害男性は、さらなる損害賠償金(およそ3000万円)を求めて裁判を起こします。ここでポイントとなるのが、「誰を訴えたか」です。 彼は、撃った本人ではなく「小国町」を訴えました。それはなぜか。これは「国家賠償法」という法律に基づくもので、「公務員(この場合は公務として活動中のハンター)が他人に損害を与えた場合、国や公共団体(今回は町)が賠償する」というルールがあるためです。被害者の男性は訴状の中で、誤射した男性には「重過失(重大な不注意)」があったとしています。「前方に仲間がいるのに安全確認を怠った」という主張です。ここで話が複雑になります。 通常こうした事故に備えてハンターは「ハンター保険」に入っています。今回も、誤射した男性はハンター保険に入っていました。しかし、町が「事故には過失があったのでは」として保険会社や本人に確認したところ、「過失は認めない(だから金は払わない)」と拒否されてしまったのです。こうして、次のような状況が生じてしまいました。町(税金):被害者に1663万円を払った上に、さらに裁判で追加の賠償金を請求されている。保険会社:「過失はない」として支払いを拒否。撃ったハンター:「過失はない」と主張。町としては、「もし撃ったハンターに『重過失』があるなら、本来それは町(税金)ではなく、本人が責任を負うべき(保険でカバーすべき)ものではないか?」と求める立場になります。これを法律用語で「求償権(きゅうしょうけん)」と言います。このような事情から、町が起こし30日に始まった裁判の目的は、ハンターを責めることではなく「責任の所在をはっきりさせて、被害者の補償を保険金で賄えるようにすること」にあります。もし、被害者が町を訴えている裁判で「撃ったハンターに重過失があった」と認定された上で賠償すべきとの判決が出たとします。すると町は追加で賠償金を支払うことになりますが、その原因を作ったのはハンターの「重過失」となります。先に書いた通り、法律(国家賠償法1条2項)では、「公務員に故意または重大な過失があったときは、公共団体は本人に償還を請求できる」と定めています。つまり、30日にはじまった裁判で町が主張しているのは、以下の理論になります。被害者の裁判で「ハンターの重過失」が認定される可能性がある。もしそうなれば、町が肩代わりしたおよそ1660万円は、本来ハンター側(保険)が払うべきお金になる。しかし、現在、保険会社も本人も支払いを拒否している。公金を扱う自治体として、おカネを回収できる権利(求償権)があるのに放置すれば、「なぜ補償に税金を使うのか」という視点で説明がつかなくなるのです。かくして「裁判という公の場で、重過失があるのかないのか、保険が適用されるべきか否か、はっきりさせよう」と提訴せざるを得なかったわけです。小国町の担当者は「苦渋の決断」であり、「ハンターには感謝している」と話しています。こうしたことから分かる通り、これは感情的な対立ではありません。被害者・・・人生を奪われた補償がほしい。町・・・被害者は救済したいが、すべて税金で賄うわけにはいかず、保険でカバーできる分は請求しなければならない法的義務も生じる可能性がある。誤射した男性・保険会社・・・過失を簡単には認められない。この3者の主張と事情が絡み合った状態を解きほぐすために、町は「被害者が町を訴える裁判」と「町がハンター・保険会社を訴える裁判」をセットで審理(同時審判)してほしいと求めています。「マタギの里」としてクマと共生してきた町だからこそ、ハンターをないがしろにするのではなく「法的にしっかり決着をつけたい」。そのために選んだ避けられない選択だったといえます。クマとの関わりは、今後も私たちにとって大きな問題となりそうです。裁判の今後の動きが注目されます。

(「冬眠していないのは一部」でも、3月は要警戒)
クマによる人身被害が相次いだ今シーズンは、冬になっても、クマによるとみられる死者が確認された。現在も活動しているクマはごく一部だとみられるが、専門家は「冬季もクマの出没情報には警戒をしてほしい」と注意を呼びかけている。年明けの仕事始めだった1月5日。北海道厚岸町の水産加工場の敷地内で、従業員が雪の上に残った異変に気づいた。横13センチほどの黒ずんだくぼみ。その先っぽには、爪とみられる細長い跡が残っていた。この従業員から連絡を受けて確認した同社の担当者は「人間の足跡でもないし、爪の跡っぽいのもある。クマじゃないか」。驚いてすぐ町に通報した。町によると、クマのものとみられる足跡は雪上に4カ所あったという。町の担当者によると、この時期に足跡が見つかるのは「珍しくはある」という。

(クマ・シカなどの対策を話し合う:岩手)
野生動物の農作物への被害を減らすため自治体の取り組みを報告する会議が開かれました。県が開いた会議には、自治体の担当者や猟友会など約90人が出席し、去年、出没が相次いだクマ対策については電気柵やAIカメラを設置したことが報告されました。また、奥州市は、ドローンを使ってシカの場所を特定した先進的な取り組みも報告しました。県 農業振興課 髙橋総括課長「寄せ付けない。野生鳥獣が寄ってこない環境は、必ずしも農業者だけでなく、地域一体となって取り組んでいただきたい」。県内の昨年度の野生動物による農作物への被害は4億円を超えています。

(観光事業者を対象にしたクマ被害対策研修会:岩手)
去年、岩手県内ではクマの出没が相次ぎました。西和賀町では、春先の観光客の安全確保に向けて、観光事業者らが対策を学ぶ研修会が開かれました。これは西和賀町観光協会が、春先に町を訪れる観光客をクマの被害から守るため、町内の観光ガイドや登山ガイドらを対象に初めて企画したものです。講義では、農林水産省の農作物野生鳥獣被害アドバイザーが講師を務め、クマの生態やクマと遭遇した時の対処法など、基本的な知識を伝えました。また、参加者はクマ撃退スプレーや追い払い用の花火の使い方を、実技を通して学びました。参加者はクマが姿を現す春に向けて早くも気を引き締めていました。

(「緊急猟銃」実地訓練、発砲は行わず:岐阜)
中津川市は30日、クマの出没を想定し、人の日常生活圏で猟銃を使う「緊急銃猟」の実地訓練を同市茄子川の中津川公園で実施した。法改正で昨年9月に緊急銃猟が認められて以降、実地訓練は東濃5市で中津川市が初めて。訓練には市や県、市鳥獣被害対策実施隊、中津川署から約60人が参加。公園駐車場に体長約1・2メートルのクマが居座っていると想定、市の緊急銃猟マニュアルに沿った動作を確認した。

(狩猟免許取得前の実技講習会受講者が増加:静岡)
野生鳥獣を捕獲するための狩猟免許試験を前に静岡市葵区で実技講習会が開かれました。全国で相次いだクマ被害もあり受講者が増えています。この講習会は2月8日の狩猟免許試験を前にあらためて重要なポイントを理解してもらおうと静岡県の猟友会が企画しました。このうち銃猟の免許取得を目指す参加者たちは、実際の試験と同様に模擬銃を使い組み立て方法やその際の注意点などを講師を務める猟友会のメンバーから学んでいきました。猟友会によりますと受講する人は例年に比べ増えており、全国的にクマによる被害が増えていることも要因の一つと考えられるということです。

(特定鳥獣専門指導員募集、ツキノワグマ被害防止で:岡山)
岡山県は、ツキノワグマの被害防止業務に従事する非常勤の「特定鳥獣専門指導員」を募集している。クマの誘引防止策を地域で巡回指導するほか、出没情報があった場所の痕跡確認や捕獲したクマに麻酔銃を撃つといった現場対応を担う。専門指導員は、ツキノワグマの管理強化に向けて2012年に導入。現在は6人が県北で活動し、住民向けの学習会やクマよけ用の花火を使った追い払い、生息状況調査の補助などに従事している。募集は25年度末で退職する1人の欠員補充で、美作県民局(津山市)に配属予定。希望者は同県民局か県自然環境課に、履歴書などを持参か郵送する。締め切りは1月9日(必着)。任期は1年で、最長5年まで延長する。同課は「県のクマ対策に欠かせない職務。人材を確保し、県民の安心安全につなげたい」としている。

(イノシシの一斉捕獲活動出発式:鹿児島)
イノシシによる農作物の被害を防ごうと志布志市で捕獲活動の出発式が行われました。出発式には志布志市の関係者や地元の猟友会の会員などが参加しました。志布志市ではイノシシなどによる農作物や生活環境への被害が深刻となっていて、繁殖期の2月に個体数の減少や被害を防止・軽減するために一斉集中捕獲をおこなっています。式では被害状況の説明などがありました。(猟友会代表・池田勝蔵さん)「出没するイノシシを少しでも減少させるために一生懸命、きのうも猟したがなかなかなのであすから集中的にできると思う」。一斉集中捕獲は2月末まで行われるということです。

(イノシシ被害防護柵、かんきつ守る:広島)
かんきつの一大産地、広島県尾道市瀬戸田町高根島(こうねしま)の島民がイノシシ被害を防ぐ防護柵の新設に力を入れている。既存の柵の老朽化や生息地の変化に伴う対応。2025年度も島民の約5分の1に当たる100人が参加し、延長約1キロの柵を設けた。

(「ろう者として挑戦」、五輪出場すれば日本初)
銃声が射撃場に響く。クレー射撃全日本女王の宮坂七海(28)=セトラスホールディングス=は、その音を聞いたことがない。「当たったときの爽快感。それが気持ちいい」。第一言語だという日本手話で、競技の魅力を表現した。小学5年で剣道を始めた。聴覚障害がある分、「見て、まねて、技術を習得して」高校の東京都大会を制した。恩師に「動体視力がいいから合うんじゃないか」と勧められ、大学3年生のころに始めたのがクレー射撃だ。十数メートル先の複数の発射台から、不規則に飛び出すクレーを撃ち落とす「トラップ種目」で頭角を現した。動体視力はテストで「プロ野球選手並み」と言われた。撃った衝撃による体のぶれを最小限にして、次の発射に備える。道場で培った体幹の強さも生きた。2019年に史上最年少となる21歳でジュニア世代の全国大会を制し、翌年に連覇を達成した。全日本女子選手権では23年から3連覇中だ。

(子育てと仕事を両立しながら“ハンター”として活動:北海道)
北海道で暮らす働くママの1日を追いかける観察ドキュメント「ママドキュ」。子育ても仕事も頑張りながら働くママさんたちのリアルな1日をのぞくと、限られた時間で家事・育児をこなす究極の時短ワザの連続でした。今回の主役ママは三笠市に住むたまきさん(40)。長女のいちかちゃん(11)と長男のあきひとくん(7)、2人の子どもを育てながらネイリストとして働いています。たまきさんのもうひとつの顔はハンター。猟友会に所属し、シカやクマの有害駆除に取り組んでいます。午前6時50分。朝食作り。まとめて朝食セットが作れるプレートを活用。魚焼きグリルで3分、ほったらかしでOK。「目玉焼きが楽にできるので、最近はこれに頼りきりです。きれいに丸い目玉焼きができるので、ちょっと料理がうまくなった気がする」とたまきさん。オーブンではパンを焼きつつ、コンロが空くので、お味噌汁を温めて…と同時に調理できるのが魅力です。午前7時に朝食。その後、晩ごはんの準備。作り置きできるものは作っておきます。冷蔵庫からあるものを取り出すと、ごく普通の朝食風景が一変。「スライスしたクマ肉です。先月箱わなにかかったクマですね。三笠産のクマです」と、たまきさん。なんと、たまきさん自ら撃ってさばいたクマ肉でした。「(駆除したら)食肉処理施設が引き取ってくれるけど、クマはおいしいので自分たちで食べたい。解体は大変だけど、みんなで分けて食べる」と話してくれました。この日の夕食は「クマじゃが」です。クマの肉を炒め、タマネギやニンジン、ジャガイモと煮込んでいきます。クマ肉は脂が甘くておいしいんですって。水戻し不要の乾燥糸こんにゃくも投入。小分けになっていて、袋から出してそのまま使えるから時短に。常温で2年保存できるのも魅力です。20分ほど煮込めば「クマじゃが」の完成。子どもたちを学校に送り出し、午前9時から仕事を開始。自宅の一室で完全予約制のネイルサロンを営むたまきさん。子育てをしながら自宅で働けることに魅力を感じ、7年前に開業しました。施術が終わったら、仕事の合間を縫って、シカの駆除に出発。たまきさんがハンターになったのは4年前。当時飼っていた鳥たちのご飯用にシカ肉をとり始めたのがきっかけでした。ところが始めてみると、その才能が開花。正確な射撃技術に加えて、クマやシカに遭遇する引きが人一倍。「たまきさん、すごいと思いますよ、シンプルに。射撃技術も高いし、どれだけ努力しても運は身につかないけど、たまちゃんのクマ運は道内随一かもしれない」と話すのは、北海道猟友会三笠支部長の高崎梨徒さん(26)。猟友会で活動する中で、地下による農作物被害の深刻な実態を知り、能力を生かして地域に貢献したいと考えるようになりました。「農家から『シカがいる』と連絡くれるので、困っている人たちもいることを考えると、町周辺のシカの多さには何とかしなきゃいけないんじゃないかと思う」と話します。取材中にも、シカに遭遇。年間100頭以上のシカを捕獲。市から要請を受け、クマの見回りも行っています。発砲しましたが、枝にはじかれて1発では仕留められず「一発じゃなかったので、だいぶ反省点があります。久々に1頭に対して撃ちました」と悔しそうなたまきさん。この日は70キロ以上のオスを回収。駆除したシカは食肉処理施設に持ち込んだり、自分たちで食べるためにさばくこともあるそう。午後4時30分。疲れた体で帰宅すると…。「お米を研いでおいてね」と頼まれていたのをすっかり忘れていた、いちかちゃん。夕飯に間に合うように、急いで準備します。息つく間もなく、宿題のチェック。「まだ低学年のうちはいいですけど、高学年になってくるとだいぶ厳しいものがありますね」とたまきさん。丸つけも一苦労です。午後5時15分、再びネイルのお仕事。ハンターとしての収入はごくわずか。シカ1頭の駆除で1万円、少ない月は2頭の時もあります。それもガソリン代や弾代などでほとんど消えていくため、家計を支えるために再び働きます。午後6時50分、仕事終了。この日ネイルサロンに来たお客さんには、なんと、クマ肉のおまけつき!ハンターのたまきさんだからこその心配りです。朝のうちに仕込んでおいたクマじゃがは、いい感じに火が通っています。クマ肉のうま味たっぷり、甘い脂が溶け込んだ、ゴロゴロ野菜たっぷりの肉じゃがです。山菜取りが趣味だというたまきさん、冷やっこにのせるのは、行者ニンニクを漬け込んだもの。春に大量にとって、しょうゆとめんつゆの2パターンで作るのだそう。1年ほど保存が可能です。午後7時40分に家族そろって夕食。クマじゃがのお味は…「うまい。ちょっと甘い」と長男のあきひとくん。「意外とクセがないので全然食べられます」とパパ、もとしさん(43)。家族にも評判のようです。子育てと仕事を両立しながら、有害鳥獣駆除の最前線に立つたまきさん。ママの仕事かっこいいよね?と聞いてみると「そんな器用じゃないからムリ」と長女のいちかちゃん。「いっつも心配。気をつけてほしい」とあきひとくん。ハンターの高齢化が進む今、たまきさんを突き動かしているのは「自分がやらなければ」という使命感。「趣味で始めたけれど、仕事としての責任も、有害鳥獣駆除に関わるようになってからは重たい。中途半端なことはできない。おじいちゃんたちも腕はすごい良いけど、体力的な問題があって、クマの見回りやりましょうとか言えない。これだけクマ駆除の担い手がいなかったら、自分がやらなきゃという気持ちにはなります」と話してくれました。

(猟師が教える「くくりわな」のメリット・デメリット)
わな猟で主に使われている「二大わな」といえば、「箱わな」と「くくりわな」。設置する場所や捕獲する人の生活環境などでどちらも一長一短ありますが、つい先日わな猟免許を取得した筆者がおススメしたいのは、断然くくりわなです。本記事では、筆者がくくりわな猟を推す理由と、猟友会の先輩たちから聞いたり、自分自身がわなを掛ける場所を考えたりしながら考察した、くくりわなのメリットとデメリットを解説します。箱わなとは、読んで字のごとく「箱の形をしたわな」です。野生動物が中に入ってエサを咥えて引くなどすると、扉が下りて閉じ込めるというもの。一方、くくりわなはワイヤーなどで野生動物の足や胴体を「くくって捕らえるわな」です。箱わなは、かかった野生動物と檻越しに対峙することになるため、安全面ではくくりわなよりも上です。ただし、大きな箱わなは一度設置するとなかなか移動することができず、掛けなおすことが容易ではありません。このため、掛からない場所に置きっぱなしになりがちであったり、獣がわなを学習して入らなかったりして、捕獲率が低いようです。さらに、自作ができないので高くつくという問題もあります。前述のように、捕獲率や汎用性の高さもあって、筆者はわな猟免許を取得する前から「もしもわな猟をするならくくりわながいいな」と思っていました。もちろん、箱わなならではの強みもあるのですが、くくりわなにも他にはない面白さがギュッと詰まっています。ここでは、筆者が思うくくりわなのメリットや魅力をいくつか紹介します。くくりわなのメリットは、なんといっても機動力の高さ。軽くて小さいため、山や林の中、畑に続く藪の中など、獣の通り道に仕掛けることができます。野生動物の足跡や食痕を見て行動を読み取るアニマルトラッキングをしながら、どこにわなを仕掛けるか考える「動物との知恵比べ」も醍醐味。自分なりに工夫を重ねながら、捕獲に向けたアプローチができるところに楽しさがあると思います。くくりわなは完成品を購入することもできますが、仕組みさえ分かれば自作できます。繰り返し使えるパーツもあるため、消耗したパーツを取り換えてメンテナンスしながら使用すれば、安く長く使えるのも魅力。パーツの交換は、基本的に数百円ほどの出費で済むことがほとんどです。また、バネの強度や長さ、踏み板の素材や形状など、自分なりの工夫を施してオリジナルのわなが作れるのもDIY好きにはたまりません。くくりわなは、野生動物が掛かったときに脚がちぎれないよう、「留め具」の使用が義務付けられています。この留め具で締め付ける輪の大きさを調整できるため、「畑を荒らしているこのイノシシを獲りたい!」という際には大きめの輪っかで止まるようにしておけば、仮にアライグマやハクビシンが掛かっても脚が抜けて勝手に逃がすことができます。一方で、デメリットもやはりあります。筆者の住むエリアでは箱わなを選ぶ人も多いのですが、「箱わなは捕獲率が悪いってみんな言っているのに、なぜだろう」と思っていました。その理由も、いざ自分がやるとなると「なるほど」と思うことばかりです。ここでは主なデメリットを3つ紹介します。デメリットの筆頭は、なんといっても「野生動物と間に何も隔てずに対峙することになる」という点です。わなに掛かった野生動物は、時に自分の足をちぎってまで逃げようとし、個体によっては人間にだって襲い掛かってきます。特にイノシシは死に物狂いで向かってくるため、事故が多いそう。猟友会の先輩からは、「病院勤めの人が言うには、猟期になるとイノシシに噛まれて骨折した人がよく来るらしい」…などという話も聞きました。近年では錯誤捕獲でクマがくくりわなに掛かる事例も増えており、クマが生息する地域ではいっそうの注意が必要となります。2つ目は、見回りが箱わなよりもシビアなこと。そもそも、箱わなでもくくりわなでも、一日一回以上の見回りが義務付けられているので回数的には同じなのですが…。くくりわなは、もしも野生動物が掛かっていたらできるだけ速やかに処理しないと危険です。ワイヤーや脚が切れて逃げることもあるし、たまたま通りかかった人や飼い犬にケガをさせる可能性だってあります(原則、人が通る場所にはわなをかけてはいけません)。箱わなの場合は周辺に危険が及ぶことはあまりないので「一日の中で空いている時間に行こう」と思えますが、くくりわなの場合は朝のうちに見に行かないとなんだか不安です。しかも、見に行けないときは事前に掛けたわなを一つひとつ回って「作動しない状態」にしなくてはいけないという大変さもあります。3つ目は少しの刺激で作動しやすいため、再設置の必要が結構あること。例えば大雨で土から出てしまったり、野生動物が踏んだけれど掛からずに逃げる“から弾き”もよくあります。くくりわなは持ち運びやすいだけに、山中や林の中に掛けることが多くなります。そうした場所を歩き回ってチェックし、露出やから弾きがあった場合はワイヤーをセットして埋め戻すというのはかなり面倒です。その点でいえば、箱わなはそこまで天候に左右されず、から弾きもほぼありません。前章で紹介した通り、デメリットの中で最も深刻なのが、「野生動物と直接対峙する」ことです。大きなイノシシやシカが掛かっていたら、まずは遠くからワイヤーがしっかり脚にはまっていることを確認。かかりが浅いと、脚がわなから抜けて逆襲に遭うことがあります。ワイヤーを固定している木の方も、折れそうにないかを改めて目視でチェックしておきましょう。筆者は銃を持っているため、「イノシシや牡鹿が捕れたら銃で止め刺ししよう」と思っていますし、だからこそ銃が使える場所にわなを掛けようと思っています。でも、銃がなかったり銃を使うには危ない場所だったりする時はこん棒で殴打して気絶させるか、槍で直接止め刺しをすることが多いそう。これは初心者には怖すぎます。銃猟免許がなくてくくりわなをする人は、いざという時に手伝ってくれる銃猟免許のある知人を見つけておくことを強くおすすめします!目当ての野生動物が通る場所を選び、能動的に捕獲へのアプローチができるくくりわな。コツを掴めば捕獲率も上がるし、最初に一式作ってしまえば、あとは数百円程度のパーツの交換だけで済むため、モチベーションやコスト的にも長く続けられると思います。ただし、毎日の見回りと掛かったあとのことを考えると、万人に向いているわけではありません。周囲を見ると、「農家の人に頼まれてわなを掛ける代わりに、見回りはしてもらっている」といったWIN-WINな連携を取っている人も多いです。これからくくりわなを始めようと検討している人は、自分の生活環境や止め刺し方法などをしっかり検討して、まずは近場に数個掛けるところからスタートしてみてはいかがでしょう。

(「冬眠の仕方を知らない孤児グマ」「ヒエラルキーの低いクマ」が人里に迷い込む理由)
冬季にもかかわらず、東北地方を中心にクマが毎日のように出没している。クマは冬眠しているのではなかったか。何が起こっているのか。「物置小屋の中に黒い毛のかたまりがある。多分、クマだと思う」。1月13日午前10時ごろ、福島県喜多方市に暮らす60代の男性から同市熱塩加納総合支所に通報があった。男性は農作業用の物置小屋周辺の除雪作業中、動物の足跡を見つけた。辿ったところ、小屋の中にいる「クマらしき動物」を発見したという。雨まじりの雪が降るなか、支所の職員と鳥獣被害対策実施隊の隊長は1キロほど離れた現場に駆けつけた。職員は、こう話す。「小屋の内部を確認すると、稲わらの中にクマが隠れていた。午後1時半ごろに箱ワナを設置して、実施隊のメンバーが追い込んだ。10分ほどでクマがワナに入りました」。捕獲された体長約150センチのクマは、その後、駆除された。「この付近はクマが出没する地域ですが、通報した男性は、『雪が降る時期にクマが出たのは初めて』だと驚いていました」(支所の職員)」。12月、1月といえば、通常、クマは冬眠する時期だ。だが、近年は東北地方を中心にクマが出没するケースが激増している。たとえば、福島県では、2022年12月、クマの目撃件数はわずか1件だった。ところが、23年と24年の12月は21件。25年12月は71件に増加した。同県の担当者は「年が明けても毎日のようにクマの目撃情報が寄せられる」と言う。環境省によると、25年12月のクマによる人身被害は6人(速報値)。富山2人、岩手、秋田、長野、島根の各県1人。岩手県のケースでは、姿が見えなくなった飼い犬を捜しに出かけた奥州市在住の60代の女性が突然現れたクマに襲われ、顔などを負傷した。なぜ、冬季にクマの出没が相次いでいるのか。日本ツキノワグマ研究所(広島県廿日市市)・所長の米田一彦さんは、「三つの複合的な要因があるのでは」と話す。最も直接的な要因と推察されるのが、母グマが駆除されたことによる「孤児グマ」の増加だ。環境省によると、今年度(25年11月末時点)は全国で1万2548頭のクマが捕殺された。「クマ全体の数は減りましたが、孤児グマは増えていると思います」(米田さん、以下同)。母親を失い、穴の中で冬眠することを学習できなかった子グマは、母グマが駆除された人里近くの窪地などで冬眠する。人のいない空き家、廃屋、作業小屋、神社仏閣に、床下などから潜り込むことも珍しくないという。冒頭のケースで物置小屋に入ったクマは、20年ごろから繰り返されてきた大量駆除の年に生まれた孤児グマの可能性があるという。別荘に入り込んで越冬するクマもいる。奈良県十津川村では24年4月、70代男性が所有している別荘に入ったところ、中にいた冬眠明けとみられるクマに襲われた。「研究所近くの古い別荘にもクマが入り込んで越冬し、ベッドの下で、荒く喉を鳴らして寝ていて騒ぎになったことがあります」。バブル期に建てられた別荘は全国各地にある。米田さんは「空き家が多くなると、『クマ別荘』になりかねない」と、心配する。二つ目は、クマの生息域の拡大だ。昔は、冬季のクマの人身被害は山奥に限られていた。「林業が盛んだった昭和30(1955)年代は特に、冬季伐採の作業員がクマに襲われることは珍しくありませんでした」。秋田県の場合、ツキノワグマは天然スギの根が地表に露出した「根上がり」にできる穴を利用して越冬することが多い。「スギの木を伐採する際にクマに襲われたり、根元の越冬穴に誤って足を入れてしまい、引きずり込まれて亡くなったりすることもありました」。危険防止のため、銃器を携行した「護衛ハンター」が同行することもあった。「1962(昭和37)年に『森林法』が改正され、森林資源の保全が強く図られるようになると、天然林の伐採自体は減少し、作業員がクマに襲われることは減りました」。いっぽう、林業の衰退に伴い、放置される森林が増えた。高齢化が進みハンターも減少した。「結果、クマの生息域が拡大し、生息数も増えたのではないかと考えています。近年は山中だけでなく、人里や住宅地にもクマが現れています」。三つ目は、クマの冬眠時の「眠りの深さ」の違いだという。本来、警戒心の強いクマは、ハンターらと出合わない安全な山奥でひっそり冬眠する。クマの世界は年齢や体格などによるヒエラルキーがあり、成熟した強いオスグマほど位が高く、標高の高い山奥で冬眠する。位の低い若いクマは人里近くの麓に追いやられてしまう。米田さんは冬眠中のクマを秋田県で37例、広島・島根両県で32例、直接観察した経験がある。標高が低く、気温が比較的高い人里近くで冬眠するクマは眠りが浅く、覚醒しやすいという。「気温が高い場所で越冬しているクマは、冬眠中も熟睡しているわけではなく、うつらうつらしている感じで体を動かします。幹線道路近くに越冬穴がある場合、トラックや除雪車の振動に反応して目を開けることもある」。気温が高い地方では、穴に潜らず冬眠するクマもいた。中国地方の海岸部に生息するクマはススキ原のような草地に腰を下ろして越冬することも珍しくないという。「島根県平野部で冬眠する母子グマを観察した際、寒い日は雪をかぶったまま寝ていましたが、暖かい日は体を動かすこともありました」。冬眠期でも活動するクマが増えている理由は、温暖化の影響ではないかと米田さんは推測する。「歩き回っている姿も目撃されています」。冬眠中のクマは、歩き回っても、餌を探すことはないといわれている。だが、寝起きばなに人間と鉢合わせすれば、襲撃を受ける可能性は大いにある。自治体は、「冬季であっても外出時には油断せず、周囲に気を配ってほしい」と、住民に呼びかけている。クマがいる地域では、冬だから安心とはいえなくなってきているのが実情のようだ。

(崖崩れまで引き起こす「野生動物」の脅威:京都)
シカの食害が課題となる中、京都大の研究者らのチームが、食害から植物の保全に有効とされる防鹿柵の効果を検証する全国的な調査に乗り出す。柵の内外の植生や土壌の状態といったデータを集めて、科学的に柵の効果を発信する。林野庁の調査によると2024年度、野生鳥獣による森林被害面積は全国で約4千ヘクタールで、このうちシカの食害が全体約6割を占める。シカの食害は希少な植物の消滅にとどまらない。植物が失われることで、二酸化炭素を吸収したり、水質を浄化したりする森の機能が弱まる。雨などで大気中から吸収し土壌に蓄積するはずの有機物が流れ出す。土壌の流出が崖崩れといった災害につながるなど多大な悪影響を及ぼす。今回の取り組みは、京大の松岡俊将講師(微生物生態学)や東京大、九州大の研究者が行う。調査はシカの食害から緑を保全する活動を進める自治体やNPO法人、企業などに協力を依頼する。全国で最低50拠点、100拠点で実施を目指す。植物の生育状況の写真や土を送ってもらい、植物の種類や量、土壌中の有機物の蓄積量、昆虫、微生物相などを分析する。また、防鹿柵設置のノウハウが共有されておらず適切に設置されずに十分に発揮できていないケースもある。柵の材料をホームセンターに買いに走り、とりあえず設置するが、その度にシカの体当たりで壊され、また設置し直すといういたちごっこになっている所もあるという。柵を設置する団体からアンケートで情報を収集することで、効率よく、低労力、低コストで柵を設置できる最適解を導き出す。松岡講師は「目の前の緑を守ることに必死だが、結果として、森が持つ多様な機能、ひいては市民生活も守っていることになる」と保全団体の活動を評価する。調査については「シカの食害が生態系の劣化を招くという社会的課題を知ってほしい」として「大勢の人に関心をもってもらうことで柵の設置が広がり、保全活動に参加する動きにつながれば」と願う。調査費用は1月19日まで学術系クラウドファンディング(CF)サイト「academist(アカデミスト)」で募り、目標の150万円を達成した。

(「近所の防災無線から三日に一度、ときには日に数回、クマの出没情報が」:岩手)
昨年の「今年の漢字」にもなった「熊」について、近くから、遠くから、考える。「 文學界 」2026年2月号の特集「熊を考える」より、作家・沼田真佑さんのエッセイ「サバーバンのベア」を特別に公開します。玄関を出たら、クマと鉢あわせするかもしれない地域に住んで、この原稿を書いている時点での話だけれども、早一カ月になる。東北は岩手の盛岡市郊外、部屋の窓から見えるのはすでに収穫を終えた畑と冬田、そして川水のきらめき。その川というのは二本あって、ひとつはたっぷりした水量のある大きな河川、もうひとつはその支流に当たるさらさらした小川だ。木立ちもちらほら見える。裸木の根方にすがれた草の穂が揺れていたりして、ひなびたいい景色だ。気温はこのごろだと朝晩は氷点を下回る。十一月のあたまには初雪も観測された。それでも晴れた昼間には窓からぽかぽかと日がさし、ストーブもつけているから暖気で眠くなったりもするのだが、この日は朝から集中が途切れず、机を離れたのは午後の二時過ぎだった。仕事に欠かせないのが音楽とタバコで、CDはもう十数枚消費していたが、タバコのほうは、部屋では吸わないことにしているので、そのつど台所に移動しなければならない。それが億劫で、今日はまだ寝覚めの一本しか吸えていないことを思うとむやみに吸いたくなってきて、ところが台所へおりてみると、あるはずのタバコがない。箱だけあって中身が空になっている。外出の必要に迫られたわけだが、そこは田舎町で、たったそれだけの買い物にも車を使うことになる。部屋着の上からジャンパーを羽織り、おっかなびっくり外へ出る。玄関のドアをあけ、タバコ買ってくるとか何とかひと声かける。屋内にではなく、むしろ戸外へ向けて。周囲をざっと見渡してから、わざと足音を立てて車まで歩く。最寄りのコンビニは、車だと二、三分で着けるのだが、気分転換もかねて川向こうのコンビニまで足をのばすことにした。橋のたもとで信号につかまり、その信号待ちのあいだに車外の風景に目を走らせた。何も異常はない。どこにも黒い影はない。いや、遠くの農道にひとつあった。助手席から双眼鏡を取りあげ、目標物へピントをあわせる。廃タイヤらしかった。双眼鏡なんて持ってきたのはクマに対しての備えで、早めの発見を心がけているわけだ。コンビニの駐車場に車を入れても、すぐにはドアをあけない。まずはルームミラー、それから両サイドミラーに目をやって、しかるのち目視で周りの安全を確認したうえで車をおりるようにしている。けれどもそれは、本当に危機意識からの行動だろうかと、買い物を済ませて再び車に乗りこもうとしたところで、自問した。興味本位からのことなんじゃないかと。そう、私はクマが見たいのだ。ここで私のクマへの思いをわかってもらうために、書いておかなければならないことがある。自分の来歴についてだ。私は北海道で生まれた。生後半年ほどで親の転勤で神奈川に引っ越し、それからは千葉、埼玉と中学にあがるまで関東の町々で過ごした。そしてその幼少年期をとおして誰しもがそうなるように私も動物好きになった。図鑑が一番の友達みたいな時期もあった。どこに行きたいかと大人に訊かれてリクエストするのは、野毛山動物園やマザー牧場、サンシャイン水族館だった。小学二年くらいのころだったか、自分は動物のなかでも、とくに食肉目に属する動物が好きなのではと思うようになった。図鑑のそのあたりのページがよれよれになっていたからだ。ことにイヌ科とクマ科、さらにいうと日本の野生環境下で見られる動物に不思議な愛着をいだいていた。そこからニホンオオカミとニホンツキノワグマ、そしてヒグマの三種に興味がそそがれていったのは、私が男の子だったというのもあるかもしれない。それから少しして、ニホンオオカミがすでに絶滅していたと知ると、標的はクマに絞られた。そのあこがれに似た思いもあってのことだと思うけれど、小三のときの学級劇では金太郎のクマ役を買って出たりもした。関東地方で幼少年期を過ごした私だが、母方の親戚が北海道に住んでいた縁もあって、北海道にはよく行っていた。夏休みには数週間滞在することもあり、そんなときには車であちこち連れて行ってもらい、キタキツネやトドなどといっためずらしい動物も見ることができた。野生動物がうようよしている印象の北海道だったが、どの大人の口からもヒグマを見た話は出なかった。そのころの私は、図鑑で得た知識を誰彼なくつかまえてはひけらかしていた。日本本土と北海道に生息している動物の違い、とりわけほ乳類について、北海道にはカモシカもニホンザルもいないこと、本土のクマはツキノワグマで、北海道のヒグマとはまるで違うことなど得々と語っていた。当時その町内にいた子供のなかでは、ブラキストン線に対する意識は高いほうだったと思う。その後は中学から約二十年間、九州で暮らした。九州にもかつてはクマがいたようだけれど、私が住みはじめた九〇年代には、すでに九州にはクマはいないことになっていた。それに九州といっても、私が住んだのは九州地方第一の都市福岡市の、それも中央区内にかぎられてしまっていたので、そればかりが原因というのでもないだろうけれど、だんだんと野生動物に対する関心は薄れていった。代わりに射程に入ってきたのは、音楽や映画、文学といったいわゆる芸事の世界で、それでも何かの作品でクマが登場すると、幼なじみとでも再会したようで胸がおどった。先ほど私は、九州にはクマはいないみたいなことを書いた。ところがその九州で、たとえば居酒屋なんかで男同士で話していると、ちょくちょくクマの目撃談が出た。河童やツチノコと似たような扱いではあったものの、そんな話を耳にするたび、クマは泳ぎが得意だから、山口県での目撃情報がある以上、関門海峡を泳ぎ渡ってくる個体がいてもおかしくないだろうと思うのだった。その九州時代に私は川釣りをはじめ、シーズンになると対象魚であるヤマメを求めて単身山に入っていたが、そこでも私はまだ見ぬクマとの出会いの期待から、竿を置いてしばらく周囲を探ったりもしていて、思えば悠長なことだった。環境省が九州のクマの絶滅宣言を出した二〇一二年、私は失業し、岩手で生活することになった。実家に逃れたのだったが、実家といっても、ほんの数年前に親が終の棲家にさだめたようなところだったので、息子の私からしてみたらほとんど未知の土地だった。一人の知り合いもなく、ただし無職で、時間は無尽蔵にあった。それで覚えたのが自然とのつきあいで、岩手は自然の宝庫だった。虫捕り、植物採集、バードウォッチング、川釣り三昧の日々で、多くの野生動物を目撃したが、クマとは出会えなかった。しかしそのころにはもう、クマというものはそうそう見られるものではなく、山で何か獣の強い臭気を嗅いでも、仮にそれがクマのものだったとしても、向こうは周到にこちらを避けているものと信じこむようになっていた。爆竹も熊鈴も持たずに山に入った。森を歩いていて視線のようなものを感じても、ピッと笛を鳴らすくらいで済ませていた。キノコが気になって毎日山に行くようになる、冬眠をひかえたクマたちのほうでは食い溜めで忙しくなる、九月から十一月にかけても、私はかなり軽装で、どうかすると部屋着のまま出かけていた。そんな私がクマと最接近したのは、九州から岩手に移住して、たしか三年目の、四月のことだったと思う。渓流釣りというのは三月が解禁で、四月の山は麓でもまだ雪が残っている。場所によっては雪が深すぎて、車を乗り捨てて川までの結構な距離を歩かされることになる。その雪というのが膝まで積もっていたりするからなかなかしんどい。今日はもう帰ろうと足をとめたとき、釣り人のものらしい足跡を見つけた。ためらいなく真っすぐ川へと続いている。これさいわいと私はその足跡をたどって歩きはじめた。踏み固められた道を行くのはずいぶん楽ですいすい歩けたが、少し進んで、それが人間がつけたものではないことに気づいた。クマの足跡なのだ。冬眠明けの顔でも洗いに行くのかと思うと微笑ましかったが、それよりはやはり身の危険を感じて、私は踵をめぐらした。その数年後、私は実家を出て、仙台にアパートを借りて住みはじめた。丸六年住んで、十月の終わりにそこを引き払った。貯えが底をついたのだからどうしようもない。仙台での最後の夏は長かった。空きっ腹を抱えて終日ぼうっとしていることも多かった。九月に入り、退去日が近づいてくると、今のうちに仙台の町をよく見ておこうと思いはじめた。コロナ禍もあって行けずに終わっていた場所が多かったのだ。それで九月十月は足しげく外出し、市内を中心に歩き回ったが、なかでも気になっていた台原森林公園と東北大学植物園へは、結局行けなかった。そのころにはもう仙台の住宅地でもクマが目撃されるようになっていたのだ。あれほどクマを見たがっていたくせに、それがいざ現実味を帯びてくると及び腰になるのは、情報に毒されているようでいかにも情けなかったが、よしたほうがいいと親身にいってくれる人もいたので自重した。そういうしだいで、私は再び岩手の実家に寄生することになった。移って最初の二週間くらいは驚きの連続だった。近所の防災無線から三日に一度、ときには日に数回、クマの出没情報が聞こえてきたからだ。A保育園の駐車場、B公園の体育館裏、C橋の北側の河畔と、いずれも耳慣れた場所だった。Z神社の参道下など、自宅から四百メートルたらず、人間の足でも走れば一分ちょっと、クマならその半分以下のタイムでやって来られそうな近距離だ。用心に越したことはないと台所で喫煙しながら双眼鏡のレンズを拭いていて、異臭が鼻を打った。見れば生ごみ用のポリバケツのふたがわずかにあいて中身が溢れ出そうになっている。今日は水曜日で、生ごみの回収は木曜だった。この地区ではごみ出しは朝にすることになっている。私はそんな時間には起きていないから、前夜のうちに出すようにしているのだが、何だか今日は夜の闇のなかを歩ける気がしない。日のあるうちに出しておこうとポリバケツから袋を引き出し、口を結んで、玄関を出た。ゴミステーションまで、おおよそ百歩の道のりを歩いていく。あの雪の釣行の景色がよみがえり、いつにもまして警戒の目を配りながら、ゴミステーションにたどり着いた。重い引き戸を引いて、その物置のような小屋のなかへ入ると、ポリ袋を置き、隅に目をやった。あいた引き戸からさした外光を受けて、何かがうずくまっているのが見える。ずっと捨ててある段ボール箱で、サイズからいって幼獣だった。どうしてこんなところに、そんなに痩せて。今すぐここを出て、田んぼにおりたら川辺に柿の木がある、来年までの辛抱だ。しかしブナだっていつまでも実をつけてくれるとはかぎらない。ブナばかりじゃない、ミズナラもコナラも。山のドングリが凶作のときには早く冬眠するようにするとか、発情を抑えられるようになるとか、そっちも何か戦略を持ったほうがよさそうだ。こっちも対策は打つ。境界線をはっきりさせる、うまくやっていこう。昔うちにいたポメラニアンとだぶらせて、クマにいい聞かせるところを思い描きながら自宅までの道を引き返した。いつも思うのだ、人間と同じように、言葉がつうじたなら。人間と違って憎みあうことにはならないんだろうに。木枯らしが吹いてきた。玄関まで、あと五十歩くらいか。

(クマ・イノシシなどの脅威をAIが自動判別)
全国でクマなどの野生動物が人里に頻繁に出没し、農作物被害のみならず住民への攻撃といった深刻な事態が相次いでいる。従来の人手による巡回や通報では出没の把握が遅れ、被害の拡大を未然に防ぐことは困難だった。この現状を打破すべく、株式会社ゼロフィールドはAIによるリアルタイムな「検知・通知・撃退」を可能にした新装置「アイデック」を開発。独自のAI技術で人と有害鳥獣を瞬時に識別し、音や光による自動威嚇で侵入を抑制するこのシステムは、農地と命を守る新たな切り札となり得るだろう。この記事では、そんな最新技術「アイデック」の特徴やポイントについて、担当者へのインタビューも交えて詳しく紹介する。AIによる最新技術で野生動物の脅威から我々の生活を守ることができる「アイデック」。この技術の特徴として、現場の既存設備を最大限に活かしつつ、導入時の金銭的・物理的なハードルを極限まで下げた設計があげられる。最新のAIシステムを導入する際、ネックとなるのが高価な専用カメラへの買い替えだ。しかし、アイデックはAI機能を搭載していない既存の監視カメラに、ゼロフィールドが開発した「AI検知・識別システム」を追加接続するだけで運用を開始できる。新たなカメラを購入する必要がないため、初期投資を大幅に抑えつつ、今ある設備を「最新の防衛拠点」へとアップグレードすることが可能となっている。また、野生動物の侵入経路となる山林の境界線や広大な農地の端には、必ずしも電源があるとは限らない。そこで、アイデックは「オフグリッド」での稼働にも対応。電源の確保が難しい場所でも設置可能で、山間部や河川沿い、遠隔地といった従来の対策が困難だったエリアでも安定して稼働できるのが特徴である。本装置の中核を成すAIは、カメラ映像をリアルタイムで解析する。人や犬、猫といった危険度の低い存在は瞬時に識別して「脅威ではない」と判断し、通常の監視を継続する。一方で、クマ、イノシシ、鹿などの明確な脅威を検知したときのみ、システムが即座に防御態勢へと移行する仕組みだ。この高い識別精度により、近隣住民やペットへの不要な威嚇を防ぎつつ、守るべき場所を確実に防衛できる。AIが脅威を検知すると、連動した装置から音や光による激しい威嚇が行われる。野生動物対策において最大の課題となるのが、同じ刺激を繰り返すことで動物が安全だと学習してしまう「慣れ」の問題。アイデックはこの対策として、音や光の出し方にランダムな演出を組み込んでいる。予測不能なパターンで威嚇を続けることで、クマやイノシシに「ここは危険な場所だ」と強く学習させ、持続的な侵入抑止効果を発揮する。また、脅威を検知して撃退処置を行った際には、管理者のスマートフォンへリアルタイムで画像付きの通知が届く。これにより、離れた場所にいても「何が、いつ、どこに現れ、どう対処したか」を即座に確認できるのも、アイデックの大きな強みといえるだろう。――アイデック開発の際の困難や実現に向けて努力したことを教えてください。開発初期の段階では、対象を検出する精度そのものについては、比較的早い段階で一定の水準に到達することができました。しかし、実際に現場で使える装置にするためには、検出精度以上に「誤検知をいかに抑えるか」が大きな課題でした。雪や雨、霧、夜間の光源の反射など、自然環境特有のノイズは想定以上に多く、単純な映像解析では誤検知を避けることができません。こうした環境下でも安定して判断できる仕組みを作ることが、開発における最大の壁でした。また、実際に野生動物を対象とした検証では、こちらの都合よく鹿が現れてくれるわけではなく、検証自体が思うように進まないという、現場ならではの苦労もありました。実環境での検証を重ねながら、少しずつ実用性を高めていった点が、本装置の開発で最も時間と労力を要した部分です。――本装置の特徴として「慣れを防ぐランダム演出」が挙げられていますが、具体的にどのような音や光のパターンがあるのでしょうか?また、長期的な運用において、同じ個体が繰り返し現れた際にも効果が持続した実証データや事例があれば教えてください。本装置では、撃退・抑止を行う際の音や光の出し方を、毎回同じにならないよう変化させる仕組みを採用しています。単純に光を点ける、一定のリズムで点滅させるといった方法では、動物が刺激に慣れてしまい、長期的な効果が続きにくいことがわかっています。そのため、本装置では演出が繰り返されない設計を採用しました。具体的には、発光のタイミングや点滅の速さ、間隔などがその都度変わるため、動物にとって刺激のパターンが固定されず、慣れにくい構成となっています。また、音や光の強さ、間隔については、設置環境や対象に応じて調整できるようにしています。弊社の地方にある検証拠点では、頻繁に出現していた鹿に対して本装置を設置し、繰り返し接近を抑止できていることを確認しています。実際の様子については、検証映像として公開しています。なお、装置設置後は鹿の出現頻度が大きく減少したため、同一個体に対する長期的なデータ取得が難しくなるという、想定外の苦労もありました。――人や犬猫は「無害な存在」として識別し、クマやイノシシのみを撃退対象にされていますが、夜間や悪天候における識別精度はどの程度確保されているのでしょうか。本装置では、検出対象を柔軟に設定できる設計としており、鹿などの野生動物を脅威対象とする一方で、人や犬・猫といった存在は明確に区別して認識し、無害な対象として判断しています。単に「対象外」とするのではなく、人は人として認識したうえで対応対象から除外することで、誤った威嚇動作を抑制しています。雨や雪、夜間の赤外線反射など、自然環境による映像ノイズへの対応は、開発において特に苦労した点のひとつであり、悪天候時における誤検出についても、可能な限り抑制する設計としています。一方で、映像解析という仕組みの特性上、濃霧やレンズの汚れなどにより映像自体が判別できない状況では、判断が難しくなる場合もあります。そのため、検出感度や判断条件を設置環境に応じて調整できるようにしており、誤検出と検出漏れのバランスを現場ごとに最適化できる設計としています。――AI非搭載の既存カメラに接続するだけで映像解析機能を付加できる、とのことですが、接続可能なカメラの規格に制限はありますか?本装置は、AIをカメラ側に搭載するのではなく、既存のカメラ映像を後段で解析する構成を採用しています。一般的な映像配信方式に対応しており、各メーカーが仕様を開示しているカメラであれば、メーカーや機種を問わず幅広いカメラと接続が可能です。映像をネットワーク経由で受信できる環境であれば、有線・無線(Wi-Fi)を問わず利用でき、既存のネットワーク構成を活かした導入が可能です。また、置き換えが難しいアナログカメラについても、数千円~数万円程度の変換器を介して映像をデジタル信号に翻訳してインターネットに乗せることで導入できます。すでに設置されているカメラ設備や通信環境を活かしたまま、映像解析機能を追加できる点が、本装置の大きな特徴です。――電源のない場所でも設置可能な「オフグリッド対応」とありますが、具体的にはソーラーパネルやバッテリーをどの程度のサイズで運用することになりますか?また、冬場の積雪時や日照時間が短い地域でも、リアルタイム検知・通知機能を安定して維持できる稼働時間の目安を教えてください。オフグリッド対応については、社内検証環境において、ソーラーパネルやバッテリーを含むシステム一式を、ポールに取り付け可能なサイズで構成しています。現在の検証構成では、外部からの給電がない状態でも、約1週間程度の連続稼働が可能であることを確認しています。一方で、豪雪地帯などでは積雪によりソーラーパネルが覆われると発電できなくなるため、設置角度や取り付け位置など、雪が溜まりにくい工夫が必要になります。日照時間が短い地域や季節における稼働時間については、バッテリー容量や構成を調整することで対応が可能です。サイズや重量とのバランスは考慮が必要ですが、設置環境に応じて柔軟に構成できる設計としています。――読者へのメッセージをお願いします。野生動物による被害に悩まされている農家や地域住民、企業の方々を少しでも助けたい、という想いも、本装置の開発の出発点のひとつです。現場では、人の手だけでは対応しきれない状況や、対策を続けること自体が大きな負担になっているケースも少なくありません。そうした現場の声に向き合いながら、技術を現場で本当に役立つ形にできないか、少しでも負担を減らし、新しい選択肢を届けられないかを考えています。野生動物被害でお困りの方は、まずはお気軽に当社にご相談ください。――ありがとうございました。AI野生動物撃退システム「アイデック」は、既存の設備を最大限に活用しながら確実な検知と撃退を可能にする、現場の負担を劇的に軽減する装置といえる。地方の検証拠点では、頻繁に出現していた鹿の接近を繰り返し抑止できた実例もあり、その確かな効果が実証されている。現在は自治体や農業関係者との協議が進められており、今後は現場導入を通じた検知精度や運用ノウハウのさらなる高度化を目指す方針だという。将来的にはこの技術を応用し、人の異常行動やトラブルの兆候検知など、野生動物対策以外の分野への展開も検討していくとのことで、その可能性は多岐にわたりそうだ。野生動物の被害に悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてほしい。

(玩具銃24丁輸入、容疑の中国籍男性を不起訴:宮城)
仙台地検は30日、本物の拳銃と同様の殺傷能力を持つ玩具銃を輸入したとして、銃刀法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕、送検された中国籍で住居、職業ともに不詳の男性(46)を嫌疑不十分で不起訴とした。

(体長50センチのクマが居座る、緊急銃猟で捕獲し駆除:福島)
北塩原村によると、1月30日午前9時半ごろ、鳥獣被害対策実施隊から村内で「小さいクマがうろついている」などと役場に連絡があった。その後、村の担当者が車庫にいるクマを見つけ、追い払いをしたが逃げず、午後3時45分に麻酔銃による緊急銃猟で捕獲したという。クマは体長約50センチで、駆除したという。福島県内での緊急銃猟は2例目

(「ジビエの森」県内初の農水大臣賞:愛知)
野生のシカを食肉として加工、販売する設楽町津具の住民団体「奥三河高原ジビエの森」が、農林水産省による今年度の鳥獣対策優良活動表彰(捕獲鳥獣利活用部門)で、最高賞の農水大臣賞に選ばれた。同省が30日発表し、来月12日に東京で表彰式を行う。野生鳥獣の害が深刻化する中、地域への貢献度が高い個人、団体を17年前から表彰している。もう一つの被害防止部門を含め、大臣賞の受賞は愛知県内で初の栄誉となる。ジビエの森は2015年4月に活動を開始。奥三河4市町村で捕獲されたシカを有償で引き取り、食肉に加工して販売する。肉質管理を徹底しており、わなにかかった連絡を受けるとスタッフが現地に赴き、止め刺しを確認。原則として1時間以内に自前の加工施設まで運び込む。搬入を引き受ける体制が、狩猟者の負担軽減にもつながっている。商品は東京や名古屋のレストランに卸すほか、近隣の道の駅などで販売。シカの処理実績は初年度の108頭から、24年度は444頭まで拡大した。代表の金田治久さん(57)は「豚熱の影響でイノシシを出荷できなくなるなど苦労もあったが、なんとか10年間続けてきた。継続が受賞につながった」と喜びを語った。

(捕獲されたシカを食用に加工する施設オープン:岩手)
岩手県岩泉町で、町内では初めてとなる捕獲されたシカを食用に加工する施設がオープンし、30日、開設を祝う式典が開かれました。この施設は、岩泉町の地域おこし協力隊員の谷田川雅基さんが、有害鳥獣として捕獲されたシカを食用に加工するため、町内で初めてオープンし、30日は、開設を祝う式典に佐々木真町長や地元の猟友会のメンバーなどおよそ40人が参加しました。この中では、佐々木町長が「シカによる被害は町の大きな課題なので、解決への挑戦を全面的に応援していきたい」とあいさつしました。そのあと、施設の見学会が行われ、谷田川さんが、シカを吊り下げるレールが天井に付いており、「1人でもシカを移動させながら衛生的に加工を進められる」と説明していました。町によりますと、町内では農業被害を防ぐため、年間2000頭ほどのシカが捕獲されていますが、加工施設がなかったため、ほとんどが廃棄されていたということです。谷田川さんは「猟師も捕獲したシカを捨てたいわけではなかったので、私が加工に特化し、猟師の思いもつないでいきたい」と話していました。施設で加工されたシカ肉は、町内や首都圏などの飲食店に卸されるほか、31日からはネット通販のサイトでも販売されるということです。

(農業遺産認定地域連携会議主催「ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」ゴールド賞受賞アイデアをメニュー化)
株式会社DDグループの連結子会社である飲食事業やコンテンツ企画サービスを展開する株式会社エスエルディー(本社:東京都港区、代表取締役社長:有村 譲)が運営する、日本のアーティスト作品に彩られたデザイナーズ空間でランチからカフェ、ディナーまで楽しめるカフェ・ダイニング『kawara CAFE&KITCHEN 吉祥寺PARCO店(カワラカフェ&キッチン キチジョウジパルコテン)』では、2026年2月2日(月)~2026年2月28日(土)の約1か月の期間限定で「第3回高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」ゴールド賞受賞アイデアメニューおかわりシカたなしカレー」をご提供いたします。日本国内に存在する36の農業遺産地域(世界農業遺産17地域・日本農業遺産28地域、重複9地域)は、伝統的かつ持続可能な農林水産業が営まれている大切な地域です。農業遺産地域は、古くより受け継がれてきた農法を守るというだけでなく、農業とともに育まれてきた生物多様性、地域文化、経済活動が一体となって継承されている場所として非常に重要です。これまで大切に守られてきた農業遺産をより多くの方に知ってもらい、次の世代へと受け継いでいくために、農業遺産地域を有する県に所在する高等専門学校等含む高等学校の生徒を対象に、当該地域の産品を使った食品・料理のアイデアコンテストを開催。募集に対し、66件の応募があり、有識者による審査を経て、6つの受賞アイデアが決定しました。農業遺産地域の認知度向上と発展に寄与したいという想いから、昨年の第2回よりDDグループが運営店舗にてゴールド賞受賞アイデアをメニュー化。昨年に続き、DDグループ2度目の参画となる今回のコンテストでは、株式会社エスエルディー店舗『kawara CAFE&KITCHEN 吉祥寺PARCO店』にてゴールド賞アイデアをメニュー化した商品の販売を決定いたしました。『kawara CAFE&KITCHEN 吉祥寺PARCO店』でおかわりシカたなしカレー」をお召し上がりいただき、農業遺産地域を一緒に盛り上げましょう。

(エゾシカ肉まん好評:北海道)
今年初めての「和商の日」でにぎわう釧路和商市場は1月31日、釧路短期大学エゾシカBASEゼミナールの2年生4人と髙橋未佳講師がエゾシカ肉を使った肉まん「えぞしかのしっぽ」を販売し、多くの買物客を集めた。同ゼミは栄養豊富で低脂肪のエゾシカ肉を活用したレシピの開発に取り組んでいる。今回は認証エゾシカ肉を販売している株式会社Bunyan(バニャン)、北海学園食プロゼミとの連携プロジェクトとして昨年5月から着手。認証エゾシカ肉100%と小麦粉など道産の食材にこだわって、ジンギスカン味に仕上げた。この日は、和商市場の中央パティオで販売を始めると同時に、多くの買物客が列をつくり、この日80個限定、1個500円の「えぞしかのしっぽ」は次々と売れていた。くしろ冬まつりが開催される7、8の両日も会場で販売する。

(鹿肉コロッケにダムカレー:栃木)
日光・湯西川にある「道の駅 湯西川」のお食事処で、少し珍しいコロッケが味わえます。道の駅 湯西川は、野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」に隣接し、車でも電車でもアクセスしやすい立地です。館内には観光案内所のほか、日光・湯西川ならではの物産や名産品が並び、2階には日帰り温泉施設も備えられています。今回のお目当ては、1階のお食事処で提供されている「鹿肉コロッケ」。一般的なじゃがいも中心のコロッケとは異なり、鹿肉を使った一品です。価格は1個300円で、その場で食べることも、持ち帰りも可能。テイクアウトの場合は、手前のカウンターで会計を行います。鹿肉というとクセが強いのではと思われがちですが、実際に食べてみると臭みはほとんど感じません。淡白でやさしい味わいで、ソースをかけることで鹿肉の旨みが引き立ちます。鹿肉を使ったコロッケは日常的にはなかなか味わえないメニューです。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後7時20分ごろ、富谷市明石原川戸にクマが出没しました。

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