<射撃ニュース3月>
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(安全確認せずライフル銃発砲、狩猟免許取り消し:山形)
クマの捕獲作業にあたっていた小国町の50代の男性が、周囲の確認をせずにライフル銃を発砲し、近くにいた人に重傷を負わせたとして、県は、男性の狩猟免許を取り消しました。県が28日付けで狩猟免許を取り消したのは、小国町に住む50代の男性です。男性はおととし4月、小国町の依頼を受けてツキノワグマの捕獲作業にあたっていたとき、クマが飛び出して向かってきたため、持っていたライフル銃をクマに向けて発砲しました。男性が発砲した弾丸は、近くで一緒に捕獲作業にあたっていた40代の男性の右足にあたり、弾丸があたった男性は、右ひざを骨折するなどの重傷を負いました。クマの捕獲時などに銃を発砲する前には、発砲する方向に人がいないことを確認することが義務づけられていますが、男性は確認することなく発砲したということです。これを受けて県置賜総合支庁は、男性が安全配慮義務を怠ったとして、男性の狩猟免許を28日付けで取り消しました。県置賜総合支庁は、「クマなどの捕獲時に銃を発砲するときは、周囲の状況を確認するなど、安全に配慮して捕獲を進めるように猟友会などに呼びかけたい」とコメントしています。

(山林約8000平方メートル焼けたか:三重)
27日昼前、三重県伊賀市で山林火災が発生しました。火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、およそ8000平方メートルが焼けたとみられ、70代の男性が軽いけがをしました。伊賀市消防本部よりますと午前11時半ごろ、三重県伊賀市喰代で「山火事があった」と消防に通報がありました。警察や消防によりますと消防車やヘリによる消火活動の結果、火は午後2時前に消し止められましたが、およそ8000平方メートルが焼けたとみられるということです。また、この火事で70代の男性が軽いけがをしました。現場は伊賀市蓮池にある三重県上野射撃場近くの山林で警察に対しけがをした男性は「田んぼの枯れ草を燃やしていたところ山林に燃え移った」と話しているということです。伊賀市内では3月に入って枯れ草火災が相次いでいて、市消防本部は火の取り扱いに注意を呼びかけています。

(シカ農業被害、過去10年で最悪:北海道)
釧路地方と十勝地方での昨年度、令和5年度のエゾシカによる農業被害額は、いずれも過去10年間で最も多かったことが道のまとめでわかりました。道によりますと、昨年度の釧路、根室、十勝地方におけるエゾシカによる農業被害額は、25億2800万円と、前年度に比べて2億8400万円、率にして12%増えました。地域別では、釧路地方が14億5800万円と道内では最も多く、次いで十勝地方が6億8200万円、根室地方は3億8800万円で、釧路地方と十勝地方ではそれぞれ過去10年間で最も多くなりました。主な被害では、牧草やジャガイモ、それにビートなどがエゾシカに食べられたり、苗が踏みつけられたりしたものが目立っています。道によりますと、全道のエゾシカの生息数は、前年度を1万頭上回る73万頭と推定されていて、ハンターによる駆除が行われているものの、生息数の増加に歯止めがかかっていないのが現状だということです。道は「ハンターの育成支援や関係機関との情報共有を強化したい」と話しています。

(クマ駆除報奨、最高5万円上乗せ:北海道)
月形町は新年度、ヒグマ出没時などに町の要請で出動したハンターに支払う報酬を、エゾシカなど他の鳥獣よりも増額する。鳥獣駆除の中でも危険性に見合うようハンターに配慮した。

(春は冬眠明けのクマに気をつけて:北海道)
野山への行楽シーズンに向け、北海道は今年も、4月1日~5月31日を「春のヒグマ注意特別期間」とする。クマと遭遇して起きる事故は4~5月に多く、山菜採りの際に襲われる例も相次いでいる。道は、山に入る場合は、事前に市町村のクマ出没情報を調べることなどを求めている。道によると、狩猟や駆除の際にクマから逆襲されるような特殊ケースを除く、1989年~今年1月の人身事故67人分を調べたところ、月別の被害者数は4月が12人で、10月の14人に次ぎ2番目に多い。5月も10人で3番目だ。死者に限ると4、5月はそれぞれ5人でともに最多だった。状況別では、山菜やキノコ採り中が33人で最も多く、うち14人が亡くなったという。春は、人の山菜採りと、冬眠明けのクマがエサを求めて行動し始める時期が重なるため、事故が起きやすいとみられる。昨年も5月、浦河町で山菜採りをしていた80歳代男性が襲われ、首などをかまれて負傷した。鈴木知事は28日の記者会見で「山に入る際にはヒグマに遭遇する恐れがあることを忘れないで」と訴えた。

(人里に出没するヒグマを減らせ、春期管理捕獲事業:北海道)
里に出没するヒグマを減らすための、春の管理捕獲事業が札幌市南区の国有林で行われています。ヒグマの「春期管理捕獲事業」は、北海道が、ヒグマ対策の人材育成と人里への出没の抑制を目的に各地で実施していて、札幌市内では3月1日から行われています。30日は、南区の国有林で行われている、ドローンやバギーを使った大規模な捕獲の様子が公開されました。北海道猟友会札幌支部 玉木康雄 理事「朝方さらっと降った雪のおかげで(ヒグマの)足跡の追跡が非常に容易です。きょうはドローンも併用した広域展開作戦なのでドローンは動物の熱源を探知して追跡します」。30日の捕獲事業はハンター13人が参加して午後3時ごろまで行われます。

(ドキュメンタリー映画『劇場版 クマと民主主義』幾島奈央監督)
鳥獣保護管理法の改正や、指定管理鳥獣への追加など、全国でクマ対策の大きな転換点を迎えています。クマをめぐっては、特に「駆除」をめぐってさまざまな立場からの意見があり、ときには強い言葉がぶつかり合います。私は北海道の放送局の記者として道内各地のクマ出没を取材し、ドキュメンタリー映画『劇場版 クマと民主主義』を制作しました。取材の中で、私自身が「クマの駆除」についての考え方が変わる経験をしました。冬眠明けの春を前に、北海道での取材から感じたことをお伝えします。私は北海道の放送局・HBCに2018年に入社し、報道記者になりました。配属2か月目のある日、上司から電話がかかってきました。「島牧村っていうところにクマが出たから、行ってくれない?」。報道記者、特に新人は、事件事故が起きるとすぐに現場に向かいます。私は特にクマにくわしかったわけでも関心があったわけでもなく、偶然、現場に行くよう指示されました。その村で、初めて野生のヒグマに出会ったときの画像です。クマはこちらを見ています。目が合いました。野生のヒグマに出会った、そう聞くと、恐怖を感じるかと思います。しかしこのとき、私は怖くありませんでした。クマが顔を出したのは住宅のすぐ後ろの草やぶです。前足をかけているフェンスを乗り越えれば、すぐに住宅の庭に降りられる位置です。クマと庭をはさんでハンター数名が向かい合い、警察が並び、その後ろに私たちメディアがいました。ハンターがクマをライトで照らします。顔のまわりに白い模様が見えました。「ああ、あいつだ」。ハンターの声で、数日前から出没を繰り返していたクマだとわかりました。たくさんの人に見つめられながら、クマは、落ち着いていました。その目に、人を襲おうとする様子は感じられませんでした。じっとこちらの様子を見つめています。「おお降りるぞ!」ハンターが声をあげます。クマが体を乗り出してきました。ハンターが爆竹を投げます。バチバチッと大きな音が鳴り、クマは体を隠しました。しかし、その目はまだこちらを見ています。フェンスにかけた前足も降ろしません。住宅地に降りたいという、強い執着を感じました。このとき私はただ、「早く山に帰ってくれたらいいのに」と思っていました。小さな頃から動物が好きだった私は、「クマを殺すなんてかわいそう」と、正直、ハンターに悪い印象を持っていました。札幌出身で、身近で出没情報があり集団下校をしたことなどもありましたが、それでも「人もクマも傷つかないのが一番いい」と思っていました。目の前にクマがいるこのときでさえ、落ち着き払い、人を襲おうとする気配のないクマの様子に、怖いとはまったく感じませんでした。ただ、怖いと思わないことの怖さを、この後学んでいくことになります。住宅地には、クマの食べものになるものがありました。それにクマは引き寄せられていたのです。その個人が悪いのではありません。長年の人間社会の習慣や、人口減少などの変化が積み重なり、数十年かけて、クマが出やすい環境ができてしまっていたのです。村だけでなく、全道・全国で起きていることです。クマは本来、人を怖いと思っていて、住宅地には近づきたくありません。しかし、一度住宅地でおいしい思いをしたクマは、繰り返し現れます。そして住宅地に出ても人に攻撃されないことも学習します。人に出会ってさえ、ただ見ているだけで攻撃はされない…そうして人に慣れていくのです。人を怖いと思っているクマなら、クマ鈴の音などで先に気づいて逃げてくれます。しかし慣れているクマは、ばったり人に出会うリスクが高まります。もともと襲うつもりはなくても、ばったり出会えば、とっさに身を守るために人を攻撃することもあります。「かわいそう」「山に帰ってほしい」そう願いながらクマを見つめていた、無知な私も、クマの人慣れを進めてしまった、そして駆除しか選択肢がない状況へと導いてしまった、一因なのでしょう。私が学んでいくのは、専門家の取材などを重ねてから次第にです。当初の私は、「殺さないとダメなのか」と思っていました。その思いを、直接ハンターに投げかけました。最初はインタビューを嫌がるハンターもいましたが、答えてくれた一人はこう言っていました。「住民の人らが怖がっているから」。本当にそれしか選択肢はないのか…まだモヤモヤした気持ちを抱えていた私は、村に残って取材を続けました。クマは毎晩のように現れました。住宅の庭を荒らし、小屋を壊し、海を走り回りました。最初は草やぶから顔を出して様子を伺っていたクマが、目の前を走り、歩き…次第に行動が変わっていくのがわかりました。海の中にいたクマが、ハンターが立つ住宅地の方向へと突っ切って進もうとした場面もありました。ほかのハンターらが一斉に大声を出し、クマを追い返します。現場の緊張感は増していました。ハンターは村の要請を受けて、連日の追い払いにあたります。クマはきょう現れるのか、何時にどこで現れるのか、わかりません。ハンターたちは日中はそれぞれの仕事に行き、夕方に集合して、村中にしかけた罠の見回りをします。日が暮れるとそれぞれの持ち場について、車の中から山のほうを見つめます。クマが現れれば無線で連絡を取りあって追い払い、日付を越えたころ、クマが山へ帰ってくれたら家に戻ります。その瞬間にまたクマが現れて、未明まで追い払いを続けます。そして早朝、また罠の見回り。それから仕事へ向かい、また夕方に集合します。毎晩のように、クマと顔を合わせました。山のどこかにいる想像上のクマではなく、今、目の前にある命。「殺されるのはかわいそう」という気持ちは消えません。しかし一度味を覚えたクマは、追い払っても追い払っても、また戻ってきてしまいました。次第に、現実も見え始めていました。同時に、村の人たちともたくさんの時間を過ごし、たくさんの話をしました。夜はハンターの隣で、山を見つめる時間を過ごしました。翌朝、疲弊したハンターの表情を見ました。それでも住民に「おつかれさん」と声をかけられると笑顔を返し、「住民が困っているから、なんとかがんばろう」と励まし合う姿を見ました。日中は村を歩きました。「本当にこわい」「よく眠れない」と、たくさんの不安の声を聞きました。そんな大変な日々なのに、私のことを気遣って「コーヒー飲んでいきな」と声をかけてくれたり、干している魚を突然「うまいぞ!持って帰れ!」と呼び止めてくれたり、あたたかい人柄を感じる瞬間が多くありました。私が札幌に戻っている合間には「元気?また来てね」と手紙が届き、村の未婚男性を紹介してくれようとする人までいました。この人たちに、クマとの事故で傷ついてほしくない。クマに怯えずに過ごしてほしい。その思いも、どんどん強くなりました。2018年9月。胆振東部地震が起き、私は胆振の厚真町や札幌本社で過ごす時間が多くなっていました。9月末、島牧村のハンターからの電話で、あのクマが罠に入ったことを知りました。最初の出没から、ちょうど2か月。静かな村に、銃声が響きます。もう一度、「駆除しか選択肢はなかったのか」と、ハンターに聞きました。カメラの前で、こう話してくれました。「できれば駆除はしたくない。でも、今回のようなクマになると人間を襲う可能性は確実に高いので…」。「北海道ヒグマ管理計画」では、今回のように生ごみなどを荒らし、繰り返し出没するクマは、「問題個体」として確実な駆除を奨めています。ハンター個人の感情ではなく、クマの様子や経緯から、北海道の計画に沿って、自治体が判断するのです。命のその後に向き合うのも、ハンターです。「ただ殺すんじゃなくて、殺したら、それを食べる」「最初は抵抗があったけど、命をおいしくいただかないと」。村のハンターは、クマを捕獲した後、その肉を鍋にして食べます。丁寧に解体され、きれいに切られて、冷凍庫に保管されていた肉。煮込む間に部屋中に立ち込める、獣の匂い。鍋を囲むハンターたちの、噛みしめ、味わう表情。命を感じる一瞬一瞬に、毎晩のように顔を合わせたあのクマの表情が浮かびました。ハンターに悪い印象を持ちながらも、「かわいそう」と思うだけで何もしていなかった私は、人の命にも、クマの命にも向き合っていなかったのだと、気づかされました。食事の風景まで撮影させてくれるようになったハンターたちですが、駆除のニュースが出ることへの不安も口にしていました。依頼されて駆除する立場なのに、ハンター個人に批判が来ることもあるというのです。最初のころ、取材を嫌がっていたハンターの表情を思い返しました。話し合うことで、初めてわかる思いがあります。何も知らずに批判することには、怖さがあります。この騒動はクマの駆除では終わらず、政治の問題・民主主義の問題へと広がっていくのですが、その中でも住民や村の職員、村長、議員など、たくさんの方と話しました。たくさんのことを学びました。率直な疑問を投げかける私に、向き合い、対話を重ねてくれた島牧村の人たちに、記者として・人として、育ててもらったと思っています。全道各地のクマ出没を取材するようになり、人にできる対策も多く知りました。「人もクマも傷つかないのが一番いい」という思いは変わっていませんが、だからこそ駆除を批判するのではなく、駆除しか選択肢がなくなる前に、すべき行動があるということを学びました。放送局にいる立場で、まずはクマについての教訓や対策を伝え続けたいと、これまで7年、取材や発信を続けてきました。クマ対策の草刈りなどに毎年参加し、対策や啓発のイベントを企画するようにもなりました。キュメンタリー映画『劇場版 クマと民主主義』を制作したのも、その続きの取り組みです。日々の短いニュースでは伝えきれないことを、一人でも多くの人に知っていただき、じぶんごとにして考えていただきたいと思っています。クマ対策は一人では前に進められません。私の活動の影響力はほんのわずかでしょうが、「知っていれば防げた」はずの出没や被害が、ひとつでも減ることを願っています。2019年、私は今度は札幌市内の住宅地で、野生のヒグマと出会うことになります。そこで衝撃を受けたのは、「村の課題が繰り返されている」ということでした。

(「親子で命と向き合う狩猟体験」:三重)
2025年5月5日(月・祝)~6日(火)の1泊2日、三重県鈴鹿市にて「リトルハンターズアドベンチャー」が開催されます。本イベントは、プロの狩猟指導を受けながら、子どもたちが命と真剣に向き合う“本物の自然体験”。親子で狩猟・解体・精肉までを実践し、「命の循環」や「食の本質」に触れる貴重な機会です。参加者はプロハンターの指導のもと、山で罠を設置し、実際に動物を捕獲。その後、止め刺し・解体・精肉といった一連の流れを体験します。書籍や映像では得られない、命に正面から向き合う深い学びがあります。肉はどこから来るのか。解体した肉を自らの手で調理し、命をいただく。このプロセスを通じて、子どもたちは「食」と「命」のつながりを体感します。座学では、獣害問題や一次産業の実情にも触れ、体験と社会をつなげる視点を学びます。命を扱うだけでなく、「自分に何ができるか?」を考える機会としても設計されています。

(100年企業・銃砲店のアトツギが描く未来!:滋賀)
株式会社濱崎銃砲火薬店(本社:滋賀県大津市長等3-2-24、次期代表取締役:濱崎航平)は、経済産業省中小企業庁主催の「第5回アトツギ甲子園」において滋賀県初のファイナリストに選出され、2025年2月20日に決勝大会へ登壇いたしました。2025年4月9日(水)に母校・関西大学の梅田キャンパスで開催される「KANDAI entrepreneurs ~関西大学経済人クラブ若手会 × アトツギ~」に登壇し、自社の事業承継と「銃砲店らしくない銃砲店」というビジョンについて発表いたします。地域資源と伝統産業を活かした「銃砲店らしくない銃砲店」という新たな挑戦を通じ、モンスターハンターの世界を現実に。100年企業のアトツギとして未来を切り拓く取り組みを語ります。

(上地雄輔、大物芸能人2人と射撃へ!)
タレントで歌手の上地雄輔(45)が29日、自身のインスタグラムを更新。大物芸能人と射撃に行ったことを明かした。上地は「gun shot」と銃の絵文字を添え、タレントのヒロミ(60)、加藤浩次(55)との3ショットをアップ。「『ゆーすけは考えちゃダメ。もっと感覚でやりな』と言われつつも、大事なアドバイスいっぱいもろたです」と2人から助言をもらったことを伝え、「ざす!」と上地らしく感謝をつづった。上地は22年にTBS系「炎の体育会TV」の企画でクレー射撃を始めた。その際に、ヒロミが約25年間使い続けた銃「Perazzi」を譲り受けている。この投稿に、フォロワーからは「素敵な3ショット見せてくれてありがと」「遊ちゃん射的仲間で先輩だよね 3人とも良い顔してるね」「いいパイセン達だね おやつもあるし楽しそう」「射撃の練習だね」「素敵な先輩」「加藤浩次さんもヒロミさんも、素敵な人生の先輩だね」「なかよし」などの声が寄せられている。

(西表島の自然と文化を、イノシシ猟師から学ぶ:沖縄)
世界自然遺産に登録された西表島で、日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す「星野リゾート 西表島ホテル」では、2024年11月22日から2025年2月14日までの期間、毎週土曜日限定で、西表島の自然と文化を、イノシシ猟師から学ぶ「カマイ狩猟文化体験ツアー」を実施します。「カマイ」とは、西表島の方言で「イノシシ」という意味です。島の猟師によるカマイについてのレクチャーや、ジャングルでの痕跡探し、食体験を通して、生物多様性保全の視点から西表島に生息する「カマイ」について知ることができるプログラムです。

(市道でクマと車が衝突:北海道)
26日午後7時35分頃、函館市亀田中野町の公立はこだて未来大学付近の市道で、40歳代男性の軽乗用車が道路脇の茂みから飛び出してきたクマと衝突した。車のバンパーが壊れたが、男性にけがはなかった。

(JR山陽線で運休や遅れ、イノシシと接触か:広島)
29日午後7時10分ごろ、広島県三原市のJR山陽線尾道―糸崎間を走行していた岡山発三原行き普通列車の運転士から「イノシシと思われる動物と接触して停車した」とJR西日本中国統括本部岡山指令所に連絡があった。同本部によると、車両の安全確認などをして約30分遅れて糸崎駅に到着。上下計2本が運休、計5本が最大約45分遅れ、約400人に影響が出た。

(金型メーカー製作、クマよけの鈴が好評:愛知)
各地でクマに襲われる被害が相次ぐ中、愛知県小牧市の金型メーカー「ダイキ精工」が新商品としてクマよけの鈴を作り、好評だ。「キーン」という高音が響き、遠方のクマにもよく伝わるという。

(ジビエ調理、高校生が作って食べて考えた:鳥取)
鳥取県立鳥取西高校(鳥取市)でシカ肉を使った調理実習があった。講師は同校の卒業生で、野生鳥獣の肉「ジビエ」の料理メニューを長年研究するレストラン・プロデューサー。1、2年生の17人が作って食べて、将来のことを考えた。「お、上手だね。グッド、グッド」。河崎妙子さんが母校の後輩たちに明るく声をかけた。2月26日昼、鳥取西高の調理実習室。生徒たちは2~3人の班に分かれ、レシピを見ながら調味料の分量を量ったり、食材を切ったり。まもなく、おいしそうな香りがふわりと室内に広がっていった。この日のメニューはチンジャオロース、生春巻き、つみれ汁の3品。いずれも鳥取県若桜町産のシカ肉を使った料理だ。生徒の一人が調理台でうなだれた。「チンジャオロースの調味料を、間違ってつみれ汁に入れちゃいました」。すると、河崎さんは「オッケー。調整するね」。河崎さんの手もとを見つめていた生徒が目を丸くして、そして笑顔になった。調理開始から約1時間半。カフェのようなワンプレートの盛りつけの料理が完成し、最後はみんなで味わった。1年生の小谷楓香(ふうか)さん(16)は「シカ肉はやわらかくて臭みもない。管理栄養士に興味があるので、もっと食についていろいろ知りたい」と話した。調理実習に先立ち、河崎さんは「『食』と『生き方』を考える」と題して生徒たちに講演した。食を通じた人とのつながり▽自分の体や健康を考えることの大切さ▽五感で食べ物を「感じる」こと▽シカやイノシシによる農作物への被害など、さまざまなテーマで分かりやすく語りかけた。河崎さんは鳥取市で生まれ育ち、高校卒業後に上京。出版社などで食に関する雑誌や書籍の編集に携わったあと、レストランやカフェなどの店舗開発を手がけたり、食を通じたまちづくりに関わったりしている。「やりたいことや面白いと思ったことを、どうしたら実現できるか。よく考えて、調べて、つながりのある人に聞いて、実現してほしい」と呼びかけた。1年生の吉田直瑛(なおあき)さん(16)は「ジビエはおいしいし、面白い食材だと思う。害獣と言われる動物と人間との関わりについて、これから考えていきたい」と話した。河崎さんに講演などを自ら依頼した国岡進校長は「さまざまな経験や挑戦について先輩の話を聞き、生徒たちが今後の人生を考える上での何かきっかけにしてほしい」と語った。

(シカ肉活用相棒と奮闘:北海道)
正装は、エプロンにシカのカチューシャ。相棒のぬいぐるみとは、7年の付き合いになる。道内では毎日のように、エゾシカと車の交通事故が起き、農業被害により行政が捕獲を進めている。一方、「廃棄8割、利活用2割」といわれるように多くが捨てられている。この現状を逆転させたいと栄養士、調理師として一念発起。「エゾシカ伝道師」を名乗り奮闘する日々だ。「犠牲となった命に新たな“命”を吹き込みたい」と話す。1月中旬、専任講師を務める釧路短大の学生らがシカ肉で考案した「釧路夕日鍋」のお披露目会。「彼らはただただ、一生懸命生きている。人間を困らせようと思っているわけではない。間引きされた命のためにも、肉を食べてほしい」と語りかけた。鉄分が豊富で高たんぱく、低脂肪のシカ肉を試食した小学生たちは笑顔でほおばった。シカと向き合うきっかけは2015年、社会人入学した同短大での授業だった。天然酵母パンの教室を始めようと栄養士の資格を取得する過程で、シカによる被害と、捕獲後に大半が廃棄されている実情を知った。道の推計によると、道内のエゾシカ生息数(2023年度)は73万頭(うち道東地方は31万頭)。年間15万頭ほどが捕獲されるが、食用などは3割に満たない。何とかしたいと、シカ肉料理を考案する活動をしたことが人々の目に留まった。そして「兄ちゃん」と呼ぶ相棒を迎え入れてから、活動が一気に進むようになった。講演などに同伴すると、「ただのぬいぐるみではなく、魂が入っているね」と言われることもある。初めて手にしたときの思いを、「生半可な気持ちで取り組んではいけない覚悟を試されているようだった」と振り返る。大切にしているのは、シカを巡る現場に足を運ぶこと。農家や酪農家を訪ね、作物や牧草の食害などに苦しむ声に共感した。ハンターに同行し、自らの手でシカを持ち上げて命の重みと敬意を知った。解体場では衛生的な管理の仕方を五感で確かめた。「携わる人との信頼関係なくして利活用は進まない」と考えたからだ。今後の展望も思い描く。畑に出たシカを農家が捕獲したり、東南アジアで人気がある角を販売できたりすれば、農家の厄介者ではない存在に変わるのではないか。体験型観光「アドベンチャートラベル(AT)」に革をなめす体験を取り入れてはどうか。寝ても覚めてもシカのことを考えている。シカが増えた背景に北海道の歴史を見る。アイヌはシカを「ユク」と呼び、肉は食料になり、毛皮は衣服、角は小刀の 鞘さや や交易品として、余すところなく利用していた。やがて開拓の時代になり、家畜や生活を守るため、人々はシカの天敵のオオカミを滅ぼしてしまった。「その道しかなかった当時を責めることはできないけれど、開拓使の歴史の上にいる道民として向き合わなければならない」幼少期、新美南吉の「ごんぎつね」を母親に読み聞かせてもらった時、大声で泣いていた。自分の意思を明確に伝えられない動物は、人間の都合で犠牲になることもある。食料にも害獣にもなってきたシカたちを見て、「私一人でもいいから、シカの側に立つ人間がいてもいいのかな」と思っている。

(イノシシ出没:宮城)
登米市によると、31日午前8時45分ごろ、登米市東和町米川中嶋にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前5時45分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場町北にクマが出没しました。

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("シカ撃ち”のために使った爆竹が原因か、林野火災で4250平米が焼ける:北海道)
北海道えりも町で3月23日午後、山林や野原が燃える林野火災がありました。火事があったのは、えりも町大和の林野です。23日午後0時50分ごろ、ハンターから「山林火災」と消防に通報がありました。火事は約1時間20分後に消し止められましたが、草木約4250平方メートルが焼けました。人畜や住宅への被害はありませんでした。消防によりますと、現場では当時、複数のハンターがシカ撃ちをしていました。シカを追い込むために使った爆竹の火花が、草木に燃え移ったとみて、警察は出火の状況を詳しく調べています。

(伊万里市営散弾銃射撃場の鉛汚染問題、撤去工事終了で区切り:佐賀)
伊万里市営散弾銃射撃場(大川内町)に大量の鉛の弾が放置されている問題で、市は26日、鉛汚染土の撤去工事が終了したことを、有識者らでつくる環境対策検討委員会に報告した。工事後の水質調査の結果に改善傾向がみられ、問題解決のめどがついたとして検討委員会の協議を終了した。工事は2023年9月~24年5月に実施した。市によると、射撃場には約5万3100平方メートルに推計57トンの鉛弾が堆積し、このうち汚染濃度が高い約4200平方メートルの土を10~30センチの深さで取り除いた。その後、処分場がある秋田県まで運び、汚染土632トンから鉛15・2トンが抽出された。汚染土を撤去した後の斜面には、表土の流出を防ぐための種子吹き付けを施した。工事後の水質調査では、環境基準を超えた地点が減るなど改善傾向がみられたという。検討委員会は今後も最低3年は水質調査を続けることを確認し、13年から計11回開いてきた協議を終了した。委員長の樋口壮太郎福岡大名誉教授は「地域住民の不安はいくらかでも払拭(ふっしょく)されたと思う」と述べ、市に対し住民との情報共有、意思疎通に今後も努めるよう求めた。

(AIでクマ対策DX実用化:富山)
デジタル田園都市国家構想を実現する取り組みの一環として政府が主催する第4回「Digi田(デジ田)甲子園」が開催され、人工知能(AI)を活用してクマ対策DXを実用化した富山県が、地方公共団体部門で優勝しました。デジ田甲子園とは、デジタル技術を活用して地域課題の解決に取り組む地方公共団体、民間企業・団体の事例を募集し、特に優れたものを内閣総理大臣賞(優勝)として表彰する取り組み。第4回デジ田甲子園の地方公共団体部門では、昨秋に応募があった事例の中から、今年1月から2月までのインターネット投票を経て富山県が取り組むクマ対策DX「Bアラート」が優勝しました。Bアラートは、赤外線センサーに反応して撮影される自動撮影カメラの映像から、高性能AIが特定の害獣の画像を検出し、対応者へ自動でメールを送信。害獣の出没をリアルタイムで把握することで初動対応を迅速化し、クマによる人身被害の減少に貢献します。"

(イノシシが豚熱感染、県内40例目:岡山)
岡山県は25日、総社市で発見された野生イノシシが家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は40例目。県によると、19日に地元住民が道路脇で死んでいる個体を見つけ、県の検査で24日に陽性が確定した。県は発見場所から半径10キロ圏内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めている。

(野生イノシシ3頭、豚熱感染を確認:佐賀)
佐賀県は26日、武雄市と唐津市で野生イノシシ計3頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は68~70例目。いずれも経口ワクチンの散布エリア内だった。県生産者支援課によると、21日、武雄市武内町で市のイノシシパトロール隊が耕作放棄地で死んでいた68例目を、同町真手野で住民が畑脇の道路で死んでいた69例目をそれぞれ発見した。70例目は24日、唐津市北波多稗田の山に近い住宅敷地内で死んでいたイノシシを住民が発見した。3頭は25日の検査で感染が分かった。

(ヒグマ捕獲頭数が半分以下“約700頭”の見通し、過去最多・2023年度約1800頭に比べて大幅減:北海道)
北海道は、2024年度のクマの捕獲頭数が速報値で約700頭と、2023年度の半分以下に減るとの見通しを示しました。道は3月25日、専門家などと開いたヒグマ保護管理検討会で、1月末現在のクマの捕獲頭数が速報値で約700頭となり、過去最多の1804頭だった2023年度の半分以下に減る見通しを示しました。道は、クマの餌となるドングリやヤマブドウなどが豊作で、人里に出てくるクマが減ったことなどを要因とみています。一方で、捕獲頭数がここ数年の実績に近いため、「個体数が急増することはない」としています。道は2024年12月にクマの管理計画を見直し、2025年4月以降は積極的にクマを捕獲して個体数の削減を図る方針です。

(新年度クマ対策、当初予算案は今年度1.8倍の1億2400万円計上と報告:北海道)
道はクマによる被害を防ぐための新年度の対策などについて専門家らと開いた会議で計画を示しました。会議の中で道は新年度に新たに2つの地域でクマの毛を採取する調査を行うことや当初予算案では今年度に比べ1.8倍近い1億2400万円あまりを計上したことなどを報告しました。道の調査では2022年度末時点でのクマの推定生息数は1万2000頭前後で増加傾向にあります。冬眠あけのクマが活動を始める時季となることから道は来月1日から5月末までを「春のヒグマ注意特別期間」と定めヒグマ被害防止を呼びかけるということです。

(春期管理捕獲研修:北海道)
北海道と興部町は23日、ヒグマの人里への出没を防ぐ「春期管理捕獲」と、その人材育成を図る初の実践研修を雄武町内で行った。北海道猟友会興部支部(興部、雄武、西興部)の12人に、ヒグマ狩猟歴の浅い上川管内中川町と宗谷管内枝幸町のハンター2人が研修生として同行した。

(クマ対策「捕殺の覚悟を」、環境フォーラム:北海道)
ヒグマと人間との共生を考える環境フォーラム「共に生きる未来」が23日、旭川市大雪クリスタルホールで開かれた。知床半島で長年ヒグマ対策に携わった野生動物被害対策クリニック北海道(札幌)の石名坂豪代表が講演し、クマを人間の生活圏から遠ざける対策について語った。

(世界のクマ「科学的に調べ、成果を社会に還元」:北海道)
世界のクマを研究している北海道大学大学院の研究室「野生動物学教室」が研究費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。CFは3度目で、集まった資金は国内や世界のクマの生態解明に向けた調査などに使う。坪田敏男教授は「科学的にクマを調べて、その成果を社会に還元したい」と話す。第1回のCFでは677人から894万3千円が、第2回では653人から964万5千円が集まった。ネパールの標高4000メートルでのヒグマの生態調査▽全国の若手研究者と共同研究▽ホッキョクグマ展の開催など、次世代の研究者との共同研究や普及活動にもつなげている。今回の寄付では、これまでの研究を継続する他に、モンゴルのゴビ砂漠に生息するゴビヒグマやスリランカのナマケグマの生態調査も新たに実施したい考えだ。坪田教授はこれまでのCFで市民と協力する必要性を実感したという。「地球温暖化など憂慮される地球の未来をクマの生態から学ぶことができるはず。ただ、研究者のみではその未来を読み解き、守ることは困難。垣根を越えて課題に立ち向かう必要があると思う」と話す。寄付は4月18日午後11時までで、目標金額(500万円)を達成した場合にのみ寄付金を受け取れる「All-or-Nothing」方式。

(クマの行動、ドローンで調査:北海道)
苫小牧市は新年度、ドローンを活用し、ヒグマの行動範囲を調査する。市内での目撃情報が増える中、赤外線カメラを搭載したドローンでヒグマを追跡し、出没危険エリアを整理する「ゾーニング」につなげたい考え。ドローンはスピーカー付きで、周辺住民にヒグマの出没を知らせることもできる。

(シカ農林業被害6億円超、過去10年で最悪:北海道)
2023年度のエゾシカによる十勝管内の農林業被害額は6億8200万円で、前年度から1億5700万円増え、過去10年で最多だったことが十勝総合振興局のまとめで分かった。管内別では釧路に次いで2番目に多く、被害の深刻さが浮き彫りになった。

(シカ駆除にドローン活用:北海道)
芽室町町内で、シカなど有害鳥獣駆除にドローンを活用する取り組みが続いている。16日には、道猟友会帯広支部芽室部会(上田泰明部会長)が行ったエゾシカの一斉捕獲で使用された。

(ニホンジカによる“りんご食害”が広範囲で発生:青森)
黒石市の山あいのりんご園でこの冬ニホンジカによるものとみられる食害が広い範囲で発生しています。大雪で枝が折れる被害も多発していて収穫への影響が懸念されています。黒石市上十川にある成田勝さんの園地です。雪どけが進んだ今月りんごの木の皮が剥がされているのが見つかりました。60アールの園地の半分ほどで皮が剥がされていました。足跡やフンなどの痕跡から、ニホンジカの群れが雪が多い2月ごろに食べたとみています。皮がはがれると水や養分が行き渡らず木や枝が枯れてしまうと言います。大雪による枝折れも深刻で収穫がほとんど見込めない状況に肩を落としています。黒石市はニホンジカの被害検討会を初めて開き、対策の強化に乗り出しています。市内では成田さんの園地のほかにも3か所で食害が確認されています。木の皮や若い芽を食べ尽くし繁殖力が強いニホンジカ。県によりますと、昨年度ニホンジカの目撃は185件に上っていて、りんご園の被害は年々増えています。食害は去年12月西目屋村の園地でも確認されました。専門家は草が雪で覆われる冬、シカが果樹の皮を食べた可能性があるとして、電気柵の設置や県全体での捕獲の必要性を指摘します。★北里大学獣医学部 岡田あゆみ 教授「県内全域にいるというのはそもそも間違いない」「畑だけの問題ではなく地域全体でシカをどのくらいの個体数に抑えていくのか計画を立てて、早めに捕獲事業をやっていくことをしないと被害は永遠に解決しない。個体数管理というものをきっちり考えて早急に始めるというのが一番大事」。シカの食害は他の作物や世界遺産・白神山地周辺でも懸念されていて早急な対策が求められています。

(イノシシ捕獲、過去最多1万頭の見込み:熊本)
熊本県天草市によると、2024年度に市内で捕獲されたイノシシは、今年2月末時点で過去最多の9070頭に達した。3月末までに1万頭に達する見込みという。農作物の被害額は23年度、過去最多の約2200万円だった。24年度はそれを上回る恐れもある。市の担当者は「猟友会から『山に餌が少なかったのが原因ではないか』と聞いている」と語り、イノシシを見かけても刺激しないよう市民に呼びかけている。今月5日早朝には、同市本渡町の住宅地で、イノシシが畑の箱わなにかかっているのが見つかった。体長約80センチ、体重約50キロの雌だった。近くの住民によると、捕獲の数日前から周辺の畑や道路でイノシシが頻繁に目撃されていたという。

(ハンターの担い手を確保へ「狩猟」の魅力を伝えるイベント:北海道)
北海道内では野生動物による農業被害が増える一方で、駆除に携わるハンターの担い手不足が課題になっています。若い世代に狩猟の魅力を伝えるための試行錯誤が続いています。狙いを定めて「射的」、楽しそうです。狙うのは、お菓子?おもちゃ?いいえ、ヒグマとエゾシカです。一方、大人は…。シカ肉のソーセージやハム、「ジビエ」の深みある味わいに感動です。実はこれ、お祭りではなく、その名も「狩猟フェア」です。企画したのはハンターらの団体、北海道猟友会旭川支部。若い世代に狩猟の魅力を知ってもらおうとフェアを開きました。会場では、実際に狩猟で使う銃や銃弾に触れられるコーナーが設けられました。ベテランの現役ハンターが男性だけではなく、女性や子どもに熱心に説明していました。北海道猟友会 旭川支部長 髙梨秀二支部長「駆除に協力する。そういう形にしていくためにはやはり人がいないとできない。10年20年先の話しかもしれないが、その前に私どもとして手を打っていかないといけない」。北海道内では、エゾシカによる農業被害や、ヒグマの人里への出没が深刻な問題になってます。一方で、警戒や駆除に当たるハンターは、高齢による引退などでピーク時の3分の1まで減っていて、若いハンターの育成が課題になっています。猟友会は今後もイベントを通じて担い手を増やしたいと話しています。

(高校生が獣害対策学ぶ:島根)
島根県美郷町と連携協定を結ぶ神奈川県大磯町の高校生が25日、美郷町内でイノシシの捕獲現場やジビエの加工施設を見学した。神奈川県立大磯高校の1、2年生13人が24日から3泊4日の日程で獣害対策や有害駆除した野生動物の利活用を学ぶため滞在。麻布大(相模原市)が町内に構えるフィールドワークセンターを拠点に、野外学習に取り組む。この日、生徒は山中で体長約80センチのイノシシ3匹が捕獲されたわなを見学した。わなの仕組みや、家畜伝染病・豚熱(CSF)の感染防止対策を徹底していることなどを教わった。獣害対策機器メーカー・タイガーの食肉加工施設では、冷蔵保存されている鹿の肉を見学した。同校1年、大隅崚太郎(りょうたろう)さん(15)は「初めて見るものが多く、貴重な体験だった。美郷町で教わった獣害対策を大磯町の農家に伝えたい」と話した。島根中央、石見智翠館高校の生徒や麻布大生を交えて獣害対策などを話し合うグループワークもあった。大磯町は2021年、獣害対策に取り組む産官学民が集う美郷町の「美郷バレー構想」に参画した。大磯町と大磯高、麻布大の3者が連携協定を締結し、連携事業の一環で高校生が美郷町を訪れた。

(「街に出たクマは殺すしかない」クマを愛する大学教授がそう断言する理由:小池 伸介)
昨年11月末、秋田市内のスーパーにクマが侵入し、店員1人がけがをする事故が起きた。クマは店内に居座り、2日がかりで捕獲され、駆除された。近年、このように人の住む場所で人がクマに襲われる被害が増えている。2023年度に全国で被害に遭った人は過去最悪の219人にのぼる。24年度は8月末までに、前年度を上回るペースでクマの出没が確認されている。その背景として、40~50年という長い年月をかけて、クマの分布している範囲が広がり、人の住んでいる場所に徐々に近づいてきていることが挙げられる。その理由の一つは、長年にわたりクマを保護する政策が採られてきたことだ。バブル期にゴルフ場やスキー場をつくるために山林開発が盛んに行われ、クマの分布域が孤立、縮小し、西日本を中心に絶滅が危惧される地域も出てきた。そこで1999年に鳥獣保護法が改正され、各都道府県でクマの捕獲上限数を定め、獲りすぎないようにする政策が採られてきた。それがある程度成功したといえる。もう一つの理由は、日本の人口の都市部への集中と地方の過疎化である。戦後しばらくの間は、人が山へ入って活動していたため、動物を山へ押しとどめる効果があった。しかし50年ほど前から人口が都市部へ集中するようになると、人が撤退した里山は耕作放棄地となって徐々に森へと戻っていき、野生動物の新たな生息場所になっていった。70年代までは人間が陣取り合戦に勝っていたが、その後、人が都市へと移動し、撤退した場所に野生動物が分布を広げていったのである。2023年はどんぐりが凶作だったため、クマの出没が非常に多い年だった。クマにとって、生息地である森から出るのはかなりのリスクを伴う行動であり、よほどのことがなければ出ることはない。それでも人の住んでいる場所に出てくるのは、クマを引きつけるエサになるような誘引物があるためだ。田舎では庭にカキの木やクリの木がある家が多く、かつては秋になるときちんと収穫されていたが、高齢化や過疎化した集落では果実が収穫されずに放置され、それに誘引されてクマが出没するのである。なぜクマに遭遇すると、人身事故につながりやすいのか。基本的にクマは植物を中心にした雑食性で、人を襲って食べることはない。クマが攻撃してくるのは防御のためである。クマは基本的に人への警戒心が非常に強いため、人に遭わないようにしている。人と鉢合わせしてしまうと、クマもパニックになり、目の前の人をはね除けてでもその場から逃げようとする。その結果として被害に遭ってしまうことが多い。人の住む場所に出没したクマに、私たちはどう対処すべきだろうか。「駆除せずに保護すべきだ」という声もあるが、前提として、人の住む場所に出没したクマに対して、私たちにできることは駆除以外にほぼ何もないと考えたほうがいい。行政の立場からすれば、人身事故は絶対に起こしてはならない。一刻も早くクマがいない状態にする必要がある。そのためには、銃器による駆除しか方法はないのである。山に追い払う方法もあるが、人の住む場所では、追い払った先にまた別の人が住んでいるため、さらに事故が起きる可能性がある。また、檻に捕まえて山に放つという方法もある。しかし、檻を置いたところでクマはそう簡単に入ってはくれない。そのため、解決に時間がかかり、その間、周辺の住民はずっと怖い思いで過ごさなければならなくなってしまう。では、麻酔銃はどうだろうか。麻酔を確実に命中させるには、10メートルくらいの距離でクマが見えている状況でなければ撃つことはできない。しかも、興奮しているクマに麻酔はなかなか効かない。人の住む場所に出没したクマは大抵興奮しているので、麻酔が当たってもどこかへ行ってしまい、別の事故が起きる可能性がある。秋田市のスーパーの事件では檻が使用されたが、あの場合はクマが建物の中にいて外に逃げられる恐れがなかったために使えた特殊なケースといえる。こうしてみると、人の住む場所に出没したクマに対しては、地域住民の安心安全のために、一刻も早く銃で駆除するしか方法はないことがわかる。クマの保護を考えるのであれば、そもそもクマが人の住む場所に出てくることがないように、森の中からクマを出さないようにすることが重要だ。そのために、すぐにできることとしては2つある。一つは、カキの木やクリの木など、クマのえさになりそうな誘引物を撤去することだ。木の伐採には費用がかかるため、最近は公費で助成する自治体も増えている。そしてもう一つは、森から集落に侵入する経路を遮断すること。耕作放棄地や、川原沿いのヤブなどを刈り払い、クマが姿を隠しながら移動できる場所をなくすことで、人の住む場所にクマが出没するのを防ぐことができる。長期的な対策としては、人とクマとの棲み分け(ゾーニング)をはっきりさせることが挙げられる。クマが昔から住んでいる場所と人が住んでいる場所の間に緩衝帯を設け、人が住んでいる場所にクマを入れさせず、緩衝帯でうまくクマと付き合うようにするのだ。そのためには、ヤブを刈り払うなどして、緩衝帯をクマにとって住みにくい場所にする必要がある。かつては地元の集落にヤブを刈り払うだけの元気があったが、高齢化や過疎化が進む中で、地域住民だけに対応を任せるのは困難になっている。そのため、公共事業として、集落周辺に動物が居着かないような管理をする必要がある。何年かに一度起こる大雨による洪水を防ぐために堤防を整備するのと同様に、何年かに一度起こるどんぐりの凶作のときにクマを出没させないように、公費で森を管理するのである。そうしなければ、クマと付き合っていくのは難しいのが現在の日本社会の状況といえる。24年にはクマが「指定管理鳥獣」に指定され、交付金を使ったクマとの共生存のための環境整備の試みが各自治体で進められている。野生動物に対応するのは行政の役割だが、行政にも2つの問題がある。一つは、職員の中に野生動物管理の専門知識を持った担当者が少ないこと。都道府県レベルでも、その割合は6%に満たない。多くの担当者は専門知識を持たないまま、3年ほど担当して異動するようなことを繰り返している。都道府県で専門的な職員を複数配置できれば、市町村でも安心して対策について相談することができ、地域の野生動物管理の力を底上げすることができる。もう一つの問題は、駆除を地元の猟友会に依頼している点だ。そもそも猟友会は狩猟を趣味にしている人たちの集まりであり、駆除はボランティアに近い形で行われている。彼らは山にいる野生動物を撃つのには長けていても、人の住む場所でパニックになっているクマを捕獲することに長けているわけではないし、野生動物管理の科学的な知識を持っているわけでもない。また、人の住む場所で発砲することは2次被害や3次被害につながる可能性もあり、非常に責任を伴う仕事であるにもかかわらず、ボランティアで依頼することは大きな間違いといえる。行政で捕獲従事者のような専門職員を雇用するか、民間事業者にきちんと費用を支払って委託すべきだろう。クマ対策のやっかいなところは、人々のクマに対する印象が「怖い」「かわいい」で二分されるところだ。クマが出没する地域の人は「クマなんていないでほしい」と願い、クマの出没が身近ではない人は「殺すのはかわいそう」と思う。いずれにせよ、私たちにできることは、まずクマの正しい姿を知ることだ。クマを過度に恐れることはないが、ただかわいいだけの動物ではないことも知っておく必要がある。クマの被害が多い秋田県では、クマに関する正しい知識を普及させる取り組みに力を入れている。正しい知識を持つことが、正しい対策に結びつくからだ。都市に生活している人にとって、クマはあまり身近な存在ではないかもしれない。しかし、果たして10年後、20年後はどうだろうか。すでに札幌や仙台などの100万人都市でもクマが街中に出没している状況がある。東京では今、高尾辺りがクマの分布の最前線だが、今後、その先の多摩丘陵にまで進出してくる可能性は十分ある。クマの出没は、都市の住民にとっても、決して他人事とは言い切れないのだ。

(狩猟の知識や経験豊富な50人が安全指導委員に委嘱:秋田)
狩猟中の事故やルール違反を防ぐため、猟銃の適正な取り扱いを指導する安全指導委員に委嘱状が手渡されました。これからも事故のない狩猟を目指し、それぞれの地域でハンターを見守ります。猟銃安全指導委員に委嘱されたのは、県内で長年猟銃を取り扱っている50人です。2011年に県内で運用が始まったこの制度。猟銃の適正な取り扱いを呼びかけ、事故やルール違反を防ぐのが目的で、狩猟に関する知識や経験が豊富な人から選ばれます。秋田県警察本部 角田進 生活安全部長「事故の主な原因は暴発、安全の不確認、誤認による発射というのでございまして、大半が注意不足と言わざるを得ない実情にあります」県内では、15年前の2010年まで、5年続けて、誤射による事故が発生しましたが、この制度が運用されて以降、狩猟中の事故は起きていません。県によりますと、今シーズンは約1800人が狩猟者として登録しています。去年は新たに222人が狩猟免許を取得していて、所持・使用を許可された猟銃は、県全体で約3400丁あります。指導委員には、暴発などによる不慮の事故を起こさないよう、後輩ハンターの安全意識を高めていくことが求められます。秋田県猟友会 佐藤寿男 会長「(害獣が)すぐ入ってきて駆除というわけにもいかないわけですが、そういうふうな訓練を続けて、安全に対しては特に気を付けております」。横手猟友会 澤橋憲一さん「人差し指を5ミリ動かすだけで凶器になってしまうこともあるということで、そういう、何度も言いますが、緊張感ですね、それを忘れないでやっていただきたいと、みなさんにお願いしています」。狩猟安全指導委員の任期は2年間です。事故のない狩猟を維持するため、それぞれの地域でハンターを見守ります。

(マタギの16代目、祖父の山刀で修業:秋田)
岩手県大槌町の地域おこし協力隊員を3年間務め、獣害対策やジビエ事業などに携わった松橋翔(かける)さん(27)が今春、任期を終えて故郷の秋田県北秋田市に戻る。そして、江戸時代から続くマタギ(獣を狩猟してなりわいにする人)の16代目になる。松橋さんの実家がある阿仁地区は伝統的なマタギ集落で、祖父の故・時幸さんは頭領だった。松橋さんは大学生の頃に、将来は貴重な家系で育ったことを生かして地元で暮らそうと決めた。秋田で小学校の教員を2年、東京でウーバーイーツの配達員を1年して視野を広げ、シカを狩猟して加工・販売する大槌町のジビエの会社「MOMIJI」を知った。奪った命を最大限に生かし、害獣を財産にする文化を創るという考えに共感した松橋さんは、2022年春から町の地域おこし協力隊員となり、MOMIJIで修業を始めた。

(猟師目指す37歳:香川)
仕留めたイノシシの皮をナイフを使って丁寧にはがしていく。香川県東かがわ市五名(ごみょう)地区で、奥沢康平さん(37)が初めて捕獲したイノシシを先輩猟師らと一緒に解体していた。2024年夏に東京から人口約250人の同地区に移住した奥沢さん。いずれは猟師として生きていきたいと考えている。1月、奥沢さんが山の中に設置した「くくりわな」に、初めてイノシシがかかった。体長1メートル10センチ、体重71キロのメス。地区で農林業を営む先輩猟師の木村薫さん(75)の自宅にある解体所に運び、ほかの移住者と2人がかりで台にのせた。まず、イノシシの体に高温スチーマーを使って熱湯を噴射し、ダニを取り除く。奥沢さんと先輩猟師の木村さんがナイフを使って皮をはがした後、木村さんが手際よく肉を部位ごとに切り分けていった。「脂を残しながら皮をはぐ作業が最も難しい」と奥沢さん。皮と一緒に脂まで取ってしまうと、肉がおいしくなくなるからだ。解体作業の中でも「かなり修行が必要」な工程だという。五名は住民たちが主体となって地域活性化に取り組み、近年、移住希望者が増えている山間地域だ。00年ごろからイノシシが増え、畑を荒らすなどの被害に悩まされていた。住民らで相談し、捕獲したイノシシをジビエとして利用するため05年、木村さん宅の一部を改造して解体所を設けた。イノシシ肉は16年から東香川市のふるさと納税返礼品になっているほか、地区の産直カフェでジビエ料理として提供している。皮も、財布や名刺入れなどの皮革製品に加工して販売。奥沢さんに解体の手ほどきをした木村さんは「特産がない五名にとって、ジビエが一つの『売り』になった」と話す。奥沢さんは、東京で業務用の厨房機器設置会社を経営していた。仕事でジビエ料理店に関わる中で、ジビエに興味を持った。新型コロナウイルス禍で会社の売り上げが激減したのを機に「田舎でのんびり暮らしたい」と地方への移住を考えるように。そんな時に偶然、妻が五名にある民宿を見つけ、子どもを連れて21年12月末に家族で宿泊。夜中に満点の星空を見た瞬間、いずれ移住することを夫婦で決めたという。その後も何度か五名を訪れる中で、地元住民から、有害鳥獣による農作物の深刻な被害を耳にした。移住後は被害を減らす手助けをしたいと考え、東京で狩猟や重機の免許などを取得。24年8月に五名の一員となった。現在は林業が主な収入源だが、狩猟で生計を立てることを目標にしている。奥沢さんが所属する東讃地区猟友会の会員は93人で、60~70代が7割を占める。会長の池田昌典さん(54)は「高齢化が問題となっており、移住者が猟友会に入ってくれるのはありがたい」と喜ぶ。狩猟歴約10年の池田さん。「命を奪うことは命をいただくこと。わなにかかったイノシシを楽にするために銃で撃つ。狩猟免許の重さを分かってほしい」と語る。池田さんによると、獣害などで田畑を手放した高齢住民も多い。「猟友会は獣害から地区を守るための防波堤。若者にもメンバーになってもらいたい」と期待する。香川県の狩猟期間は11月15日~2月15日だが、農作物などを荒らすイノシシやニホンジカに限り、3月31日まで延長されている。東かがわ市から有害鳥獣駆除の許可を得ている奥沢さんは、4月以降も害獣の狩猟に従事する。「地域に貢献できていることにやりがいを感じている」と奥沢さん。五名ではサルによる農作物の被害も大きく、4月からはニホンザルの駆除がメインになるという。

(特急ゆふがシカと衝突:大分)
JR九州によると、23日午後7時40分ごろ、久大線野矢~由布院で特急ゆふ6号(別府午後6時9分発博多行き)がシカと衝突した。この影響で同8時3分現在、同線のダイヤが乱れている。

(民家の庭先でイノシシ捕獲:埼玉)
埼玉県の羽生市は24日午後3時ごろ、同市上川俣の民家の庭先で、箱わなを使ってイノシシを捕獲した。川俣地区の住宅地に頻繁に出没したイノシシで、庭や畑の掘り起こし被害があったため、2月10日から県東部環境管理事務所が箱わなとセンサー式ソーラーカメラを仕掛けていた。同市猟友会によると、捕獲したイノシシは体長110センチくらい、推定体重70~80キロ。推定年齢3~4歳の雄。箱わなには、米ぬか、くず米、サツマイモ、リンゴなどの餌を置いていた。イノシシによる人的被害はなかった。市は今年1月ごろから、イノシシが川俣地区を中心に住宅地でたびたび目撃されたことから、市民の安全・安心を考慮し、捕獲を試みていた。同市環境課は、利根川堤内辺りから来たとみている。

(ジビエ肉の処理施設模索:長野)
長野県東筑摩郡筑北村の住民ら有志が25日、シカやイノシシなどの「ジビエ肉」を筑北地域で解体処理できる施設の設置を目的とした研究会「ちくほく森のめぐみの会」を立ち上げた。ジビエ肉を新鮮なうちにも解体利用できる体制を整え、地域住民への普及啓発や子供たちの食育活動に取り組む。時に「有害鳥獣」とされる野生動物のジビエ肉を特産品へ押し上げる環境づくりを目指す。大沢新田で薫製食品加工場を運営する砂子慎哉さん(49)=安曇野市=と東条岩戸で古民家カフェ「シルク&ソイ」を営む有美・コイトさん(59)が呼び掛け、狩猟や林業、飲食業などに携わる10人が集まり結成した。砂子さんによると、ジビエ肉は一般的に鮮度の面で、仕留めてから1時間以内に解体処理する必要がある。近隣に条件を満たす解体施設はなく、ジビエ肉の利活用にとって課題だ。一方、長野市や大町市には一定のルールで野生動物を持ち込んで解体できる施設・仕組みがある。広く会員を募り、今春にも県内の先進地視察を計画している。会が主体となって、行政とも連携できる筑北地域ならではの活用の道筋を探っていく。筑北村坂井で「そば処さかい」を運営する関森康男さん(41)=坂井=は、村地域おこし協力隊時代の令和4年3月に処理施設の設置を村へ提言したことがあり「行政も必要性は認識していると思う。筑北地域に合う持続可能な施設・仕組みができれば」と期待する。砂子さんは「ジビエ肉の活用が地域の活性や一体感を生むきっかけとなれば」と願う。

(モンベル、噴射距離が12mに伸びた熊よけスプレーを新発売)
株式会社モンベルは、熊よけスプレー「フロンティアーズマン マックス ベアスプレー」の234mlと272mlを2月上旬に発売した。価格は234mlが1万2,100円、272mlが1万3,200円。同社が取り扱う、アメリカの老舗護身スプレーブランド「SABRE(セイバー)」の熊よけスプレー。トウガラシなどに含まれる辛味成分のカプサイシンを配合しており、登山やキャンプなどといったアウトドアシーンで熊による被害のリスクを軽減する。いずれも従来モデルから噴射距離が向上。234mlは9m→12m、272mlは10.5m→12mへとさらに長距離噴射が可能になった。また噴射可能時間においては、234mlが6~7秒、272mlが7~8秒となっており長時間の噴射を可能としている。なお、同製品は航空機内への持ち込みが禁止されているため注意が必要。同社は2024年9月よりベアスプレーのレンタルサービスも展開している。事前予約のうえ、モンベルストアで貸し出し・返却を行う。

(鹿毛に注目!剣道の小手に:長野)
筑北地域に生息する鹿の皮の特産化を目指す麻績村地域おこし協力隊農業班の平林結さん(36)が、鹿毛(体毛)を有効活用する方策を研究している。鹿毛は剣道の防具・小手の緩衝材に利用されており、国産は海外産に比べて毛の柔軟性が高く珍重されるという。平林さんは狩猟や有害鳥獣駆除で廃棄されがちな鹿皮を皮革(鹿レザー)化する研究に取り組んでおり、副産物の鹿毛も特産化ができるか可能性を探っている。鹿毛は成獣の毛の長さが4~5センチで、尾周りの白い毛は十数センチとなる。剣道経験者の平林さんによると、鹿毛は内部が中空構造で太く丈夫な一方で軽くしなやかさもあり、剣道の小手用に詰める緩衝材としては綿入りに比べて高級品だ。特に国産材は手によくなじみ、有段者のオーダーメード用に好まれているという。昨年末に村職員の助言で鹿毛の活用に目を向けた。現在は鹿皮と鹿毛の効率的な採集・洗浄の方法や仕組みづくりを研究しており、いずれ防具メーカーへ素材を持ち込む計画だ。平林さんは「メーカーのニーズも確認しながら計画を進めていきたい」と意欲を語っている。

(シカ肉処理場、胆振西部で初設立:北海道)
札幌市内でジビエレストランを展開する「旅と人」の代表取締役、川合将太さん(36)が壮瞥町幸内に、胆振西部初のシカ肉処理場を設立する。

(猪肉専門店の新店舗が4月オープン:兵庫)
2025年4月12日(土)、猪肉専門店「丹波篠山おゝみや 城下町店」(兵庫県丹波篠山市北新町)がオープン。店内では猪肉をメインとしたジビエの販売をはじめ、地元の名産品やお土産、工芸品がそろいます。ぜひ訪れて丹波の自然が育んだ恵みと伝統の技に触れてみて!

(「大山猪鹿(ジビエ)フェア」:神奈川)
奈川県伊勢原市大山の宿坊や飲食店計15店が、野生動物の肉「ジビエ」を使った料理を豆腐に並ぶ名物にしようと、大山阿夫利神社の参道一帯で「大山猪鹿(ジビエ)フェア」を開いている。農作物を荒らす食害を減らし、観光振興へつなげようとする試みだ。3月末まで。ジビエは栄養豊富ながら、高タンパクで低カロリーなのが売り。3回目となる今回のフェアでは、イノシシやシカの鍋、竜田揚げ、ミートソース、カレー、シカ肉のジビエバーガーなどのメニューをそろえた。前回、訪れた人から「予約していないと食べられない」といった声が寄せられたことを受け、9店が予約不要のランチを用意し、利用しやすくした。

(“ジビエ”を味わい地域を知る:大分)
県南の海辺の町、佐伯市蒲江に去年初めて誕生した子ども食堂。故郷にUターンした居酒屋店主が“生きづらさ”を感じる子どもたちを支援しようと開設した。地域の豊かな自然と食文化を知ってもらおうと、地元で獲れたシカやイノシシ肉を使ったジビエカレーが振る舞われる。

(ジビエ店ももんしや、総菜も充実:広島)
広島市安佐北区白木町志屋地区に昨秋開業したジビエ(野生鳥獣肉)の物販店「ももんしや」が精肉に加え、総菜のバリエーションを増やしている。一部を30日に同町井原のやまこうばし広場である「いばら桜まつり」で販売する。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午後5時20分ごろ、栗原市金成片馬合手柄にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大河原町によると、23日午前3時20分ごろ、大河原町新寺洞秀山にクマが出没しました。

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(射撃場で散弾使用の巡査部長を不起訴:群馬)
射撃場内で禁止されている散弾を発射したとして、銃刀法違反容疑で書類送検されていた県内の警察署の巡査部長について、前橋地検は不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。処分は12日付。県警監察課によると、巡査部長は休暇中だった昨年11月、県内の射撃場で猟銃を撃った際、使用が制限されている散弾を複数回発射した。

(カラス駆除、空見上げてボヤ:大分)
大分市は21日、カラスを追い払う作業中にボヤを起こしたと発表した。ロケット花火を使ったが、作業員全員が逃げるカラスに気をとられてしまい、火花が枯れ草に燃え移ったのに気づくのが遅れたという。林業水産課によると、大分市上戸次で、ミツバなど野菜の苗を狙うカラスを追い払うため、この日午後2時ごろ作業を開始。ドローンを飛ばして上空から鳴き声を流し、仲間と思ったカラスが集まったところでロケット花火を打ち込んで驚かせ、警戒心を抱かせる作戦だった。現場には、市職員2人と委託業者2人の計4人がいたが、全員が上空を見ていて、午後2時20分ごろ、ロケット花火の火花が道ばたの枯れ草に燃え移ったのに気づかなかった。職員らは気づいた後、119番通報。周辺のビニールハウスの近くにあった小型プールから水をくんで、消防車の到着前に消し止めたが、約19平方メートルを消失。けが人はなかった。林業水産課は「花火を発射するのに、消火器や消火のための水を準備していなかった。市民のみなさまには、ご迷惑、ご心配をかけたことを深くおわびします」と話している。

(熊の生息域区分け、全市町村で導入促進へ:長野)
県は19日、野生鳥獣被害対策本部会議を県庁で開き、2025年度のツキノワグマ対策を決めた。生息域と人の生活空間を区分けする「ゾーニング」について、手順などを示したマニュアルの配布や財政支援を通じて全市町村で導入を促す対策強化に取り組む。県は、現在10市町村で導入または導入に着手しているゾーニングについて、さらなる拡大が必要―と説明。捕獲などに必要とされる麻酔銃の講習会を開き、対策の担い手育成にも力を入れるとした。市街地での「緊急銃猟」を認める鳥獣保護管理法改正案を巡っては、県が市町村向けの説明会などを順次開催する。里地での人身被害が発生し、堅果類の凶作も予測される状況で出す「特別警報」の新設や、「警報」「注意報」の基準は目撃件数の前月比ではなく前週比を踏まえる―といった見直し案も了承した。昨秋はドングリなどの堅果類が一定程度実り、出産数も増加したと予想されている。県環境保全研究所(長野市)の黒江美紗子研究員はこの日の会議で、今年の春から夏にかけて「子連れのクマや、親離れした若いクマの出没が増える可能性がある」とし、誘引物の管理など「クマを森から出さない対策」の徹底を呼びかけた。

(クマ対策を強化、学習放獣を取りやめる:長野)
クマ対策を強化です。長野県内の2024年度のツキノワグマの目撃件数は1428件で、人身被害は12件・13人でした。人身被害を減らそうと、県は3月19日の会議で、「出没警報」の発出基準を現在の「里地での人身被害が1カ月に複数あった場合」から「1件でも発生した場合」に見直すことを決めました。また、警報を発出し、エサの不足で大量出没の可能性が高い場合は、新たに「特別警報」を発出し、学習放獣を取りやめます。専門家は2024年の秋はエサが豊富で出産する個体が多かったとみられ、6月以降、子連れのクマの出没が増える可能性が高いとしています。

(北斗市、クマ駆除報酬増額へ:北海道)
北斗市は新年度、ヒグマの駆除や市の要請で巡回したハンターに支払う報酬額を増額する。ヒグマの活動範囲の拡大や、燃油価格などの経費高騰による負担増加を踏まえた対応。

(エゾシカの農林業被害額、この10年で過去最大:北海道)
十勝地域野生鳥獣等対策連絡協議会が14日、十勝総合振興局で開かれ、関係者がエゾシカなどによる農林業被害の状況を共有、対策について意見を交わした。

(キョンの新たな捕獲方法を探れ:千葉)
房総半島を中心に大繁殖している特定外来生物「キョン」の更なる捕獲強化に向け、千葉県は効果的な捕獲方法の開発に取り組んでいる。8日には一宮町で、設置した柵内で集団による追い込み捕獲の実証試験をした。だが1頭も捕まえることができず、対策の難しさが浮き彫りとなった。「おーい、おーい」。同町の海岸県有保安林区域内に、キョンを捕獲しようと奮闘する人々の大きな声が響いた。県は実証試験に向け、キョンに慣れてもらうため約1カ月前に、幅約80メートル、長さ約190メートルの閉鎖形の囲い込み柵を設置。実証試験前には柵内を出入りするキョンの姿が確認されており、試験開始前にはキョン特有の「ギャー」という悲鳴のような鳴き声が響いていた。実証試験では、狩猟免許取得者など計約20人が7列になって柵の端から歩き、柵の内側に設けた張り網にキョンを追い込んで捕獲する計画だった。この日は午前と午後の2回実施したが、いずれも捕獲できなかった。県自然保護課によると、この日は2頭のキョンを目視で確認したが、人と人の間をすり抜け、やぶの中に隠れてしまったという。同課の磯谷朋彦副課長は「結果を受けて今後検討するが、すぐに(今回の捕獲方法を)実用化するのは難しいと感じている」と話した。集団での追い込み捕獲の実証試験は今回で2回目。今回は平地で実施したが、1年前の初回は大多喜町の山林で実施し、1頭を捕獲したという。県内のキョンの推定生息数は2006年度の約1万2600頭から23年度は約8万6千頭と急激に増加しており、23年度の農作物被害額は約890万円だった。23年度の県内の捕獲数は、わな猟を中心に1万頭を超えたが、元々繁殖力が高いため捕獲が追いついておらず、県や地元の自治体は頭を悩ませている。こうした状況の中、県は、わなや銃以外でも効率的に捕獲できる方法を模索している。だが、国内でキョンの定着が確認されている主な場所は房総半島や伊豆大島に限られ、イノシシやシカのように他の地域の捕獲事例を参考にするのも難しく、手探り状態だという。新年度は、わなで捕獲するにあたり、より誘引力のあるエサを使う方法も研究していくという。

(“冬眠明けのクマ”に注意!:石川)
春に近づくと徐々に増え始めるのがクマの出没です。石川県内の各地では、冬眠明けのクマの出没に備えてさまざまな取り組みが進められています。19日に地元住民や警察、猟友会などが集まり開かれた実地訓練。冬眠明けのクマが市街地に出没したとの想定で、通報から捕獲に至るまでの役割分担や対応が確認されました。石川県自然環境課・能登 守 課長:「秋とか時期に限らず通年的に出ているので、人里近くに定着している懸念がある。各地区で協力してヤブ刈りとか、そういったことが大事になってくると思う」。去年は過去2番目に多い420件の目撃情報があった石川県内。月別にみると、10月が114件と最も多くなっていますが、冬眠明けの春から夏にかけても、多くの目撃情報が入っています。おととし、クマによる人身被害が発生した木場潟公園東園地では…南加賀土木総合事務所・島田 貴幸 課長:「あちらが園の周りにクマやイノシシなどがいたときに、AIが反応して撮影するカメラになっています」事故を受け、クマなどを感知するAIカメラを設置。すると、柵の付近をうろついているクマが確認されたため、去年10月以降、臨時閉園となっていました。電気柵の強化やエサとなりうる樹木の伐採を行い、安全が確保されたことから今月15日、ようやくすべてのエリアが開園したということです。南加賀土木総合事務所・島田 貴幸 課長:「全国的に人身事故も起きていますので、公園管理者としても来園する方が安心してご利用いただけるように、対策を万全にしていきたい」。冬眠明けのクマは食べ物を求めて活発に行動する傾向があり、石川県ではこれからのシーズンは、ペットフードや生ごみを放置しないことや、遭遇の危険が高まる明け方や夕暮れ時は特に注意するよう呼びかけています。

(市街地での“クマ出没”を想定した対応訓練:石川)
クマが冬眠から目覚め、食べ物を求めて活発に行動する時期を前に県は、クマの出没を想定した対応訓練を行いました。能美市和気町で行われた対応訓練。警察、猟友会に加え、住民などおよそ30人が参加しました。近くに保育園や小学校がありこれまでも目撃情報が多いこの地域でクマが出没したという想定です。通報を受け駆け付けた、警察や市の職員などが近くを探していると、神社に潜むクマを見つけました。今回の訓練では「市街地に出没」という想定のため、猟銃を撃つことは見送られ、麻酔銃を使っての捕獲となりました。     県自然環境課 能登守課長:「出没の時期が秋とかそういった時期に限らず割と通年的に出ているので人里近くに定着している懸念があると思っている」。去年の県内でのツキノワグマの目撃情報は420件と過去2番目に多く人身被害は3件ありました。今年はすでに5件の目撃情報が寄せられています。

(ヒグマ管理捕獲開始、人里出没を抑制:北海道)
ヒグマの人里への出没を抑制するために残雪期に行う道の事業「春期管理捕獲」が20日、釧路市で始まった。初日は、目撃情報が昨年相次いだ釧路空港周辺で、ハンター2人が足跡やふんなどクマの痕跡を探った。

(春グマ捕獲、担い手研修:北海道)
北海道と空知総合振興局は20日、春先の残雪期に実施するヒグマの「春期管理捕獲」と、その担い手育成を目的とした実践研修を市内で初めて行った。

(保護対象のクマの目撃急増、GPSで動向調査へ:奈良)
奈良県内でツキノワグマの目撃情報が相次いでおり、2024年度はすでに過去最高の2倍以上に上っている。けが人も出ており、県は新年度から、ツキノワグマに全地球測位システム(GPS)計測機能付きの首輪を装着して動向を調査し、生態を分析する事業を始める。得られたデータを活用して人身被害を防ぐとともに、住民の不安軽減を図る。県によると、昨年4月以降の目撃情報は今年3月21日現在で143件。23年度(58件)から大幅に増え、過去最高だった22年度の70件の2倍を超えている。昨年4月には、十津川村で廃屋を訪れた男性が襲われて負傷。同6月には吉野町で猟師に襲いかかり、やむを得ず射殺する事案もあった。従来ツキノワグマの生息が報告されていなかった吉野川以北の地域でも出没している。クマによる人身被害は全国的に頻発している。23年度の人身被害は秋田や岩手など19道府県で219人(うち死亡6人)と、最多だった20年度の158人(同2人)を上回った。こうした状況を受け、環境省は昨年4月、ヒグマとツキノワグマの「クマ類」を「指定管理鳥獣」に追加した。イノシシなどと同様に、計画的に捕獲する対象となり、国が自治体に交付金を出し、対応を促す。県内のツキノワグマは個体数が少なく、絶滅のおそれがあるとして、県は保護対象として捕獲後、人里への恐怖心を与えて放す「学習放獣」を行っている。目撃情報の急増について、県の担当者は「クマに襲われる被害が大きく報道されたことで、動物への意識が上がっている影響だと思われる」として、生息数の増加の可能性は低いとみる。しかし住民からは「放した後、再度人里に近づくのでは」と恐れる声も上がっており、「(目撃情報件数の)3桁台の数字は看過できない」として、その動向把握に乗り出す。事業では、ツキノワグマ5頭を捕獲し、GPS計測機能付きの首輪を装着。人里への恐怖心などを学習させた上で山奥に放し、動向のデータを定期的に受信・蓄積し、生態を分析する。また人の住む集落に接近した場合には、メールで住民へ注意を呼びかけるシステムも構築する予定。国の交付金を用いて、新年度当初予算案に1000万円を計上した。担当者は「奈良は他の地域と比較して個体数が少ないため、データをとるサンプル数が少なく、あまり調べられていなかった。分析結果を基に、今後の対応を考えたい」としている。NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」(広島県)の米田一彦所長(77)は「生態調査から、どのくらい県をまたいで移動するのか、把握することが重要だ。広島、島根、山口のように隣り合う府県が連携して、調査や保護管理を進めることが効果的だ」と指摘する。

(ニホンジカによる食害が急増、初の対策検討会:青森)
青森県黒石市内のリンゴ農園の木ですが、幹や枝表面の皮がはがれてしまっています。これはニホンジカによるものとみられています。このような被害が例年と比べて多いことから、黒石市で、対策検討会が初めて行われました。検討会には、市の鳥獣被害対策協議会や猟友会の会員などおよそ20人が参加しました。黒石市では2024年度、3件の食害が発生。市街地を含む3件でニホンジカの目撃情報も寄せられ、例年と比べて多くなっています。1月には花巻地区の農園で、リンゴの木の樹皮が食いちぎられる被害が確認されました。3月8日から21日朝にかけては、長坂地区の園地でも確認されるなど、被害が拡大しています。樹皮がなくなると木が枯れてしまうため、2025年度のリンゴの収穫が見込めない状況です。長坂地区の生産者は、刻々と被害の範囲が広がる状況に危機感を訴えます。検討会では、対策として、現在市内に設置されている20基の「くくりわな」をさらに増やすべきか、意見を求めました。出席者からは、「くくりわな」よりも、複数のシカを一度に捕獲できる「囲いわな」が有効ではないかといった意見が出ました。市は、今回出た意見を踏まえ、今後の対策を検討します。

(イノシシ捕獲、地域協力を:茨城)
イノシシの対策法を学ぶ茨城県鹿嶋市主催の講習会が16日、同市角折の市はまなす公民館で行われた。鹿行地域の農作物耕作者ら20人が、イノシシの好む食べ物や、地域ぐるみで捕獲に協力する大切さを学んだ。

(若手農業者がイノシシ捕獲の活動報告:愛媛)
八西地区の青年農業者プロジェクト発表会が17日、八幡浜市北浜1丁目の県八幡浜支局であった。

(ニホンジカによる食害が急増、初の対策検討会:青森)
青森県黒石市内のリンゴ農園の木ですが、幹や枝表面の皮がはがれてしまっています。これはニホンジカによるものとみられています。このような被害が例年と比べて多いことから、黒石市で、対策検討会が初めて行われました。検討会には、市の鳥獣被害対策協議会や猟友会の会員などおよそ20人が参加しました。黒石市では2024年度、3件の食害が発生。市街地を含む3件でニホンジカの目撃情報も寄せられ、例年と比べて多くなっています。1月には花巻地区の農園で、リンゴの木の樹皮が食いちぎられる被害が確認されました。3月8日から21日朝にかけては、長坂地区の園地でも確認されるなど、被害が拡大しています。樹皮がなくなると木が枯れてしまうため、2025年度のリンゴの収穫が見込めない状況です。長坂地区の生産者は、刻々と被害の範囲が広がる状況に危機感を訴えます。検討会では、対策として、現在市内に設置されている20基の「くくりわな」をさらに増やすべきか、意見を求めました。出席者からは、「くくりわな」よりも、複数のシカを一度に捕獲できる「囲いわな」が有効ではないかといった意見が出ました。市は、今回出た意見を踏まえ、今後の対策を検討します。【黒石市鳥獣被害対策協議会 佐藤久貴会長】「これから雪解けが進むにつれて猟友会の皆さんも活動しますので、まず共通認識を持って」「やっぱり早めの対応ということが必要だなと」。これまでは年に1件くらいしか目撃されていなかったそうで、目撃と被害合わせて6件というのは異例のことだそうです。ニホンジカは群れで生活するため、1度現れると定住してしまいます。被害が拡大する前に早急な対策が求められています。

(遊んで食べて狩猟学ぶ:北海道)
鹿肉料理や工作体験などで狩猟に親しむイベント「狩猟フェア」が22日、旭川市市民活動交流センター・ココデで開かれ、家族連れらが射的や食事を楽しんだ。

(最新シカ報告:大阪)
大阪府のシカと森林の最新情報をモニタリング調査の結果などから紹介する。シカだけでなく、他哺乳動物最新情報も紹介。 講師は、幸田良介(大阪府立環境農林水産総合研究所・生物多様性センター)。

(「クマと共存しよう!」と訴える人が知らない、あまりにシンプルな事実)
クマの出没に対し“どのように共存すべきか”という言葉がよく聞かれる。しかし、自然写真家の永幡嘉之は「野生動物を相手に共存はありえない」という。人間が森林を開発すれば、野生動物のすみかは当然破壊される。太陽光発電のように、木を伐ったうえに重機で造成してしまえば、もうその土地は元に戻らない。未来の自然環境のために今、何をすべきか考えていこう。※本稿は、永幡嘉之『クマはなぜ人里に出てきたのか』(旬報社)の一部を抜粋・編集したものです。ツキノワグマの出没に関する問題を考えるうえでは、「どのように共存すべきか」という言葉がよく出てきます。本当にクマの事故をゼロにして、農産物への被害もゼロにすることだけを考えるならば、あくまでたとえ話ですが、ツキノワグマを獲り尽つくして滅ぼせば、目的は達成されます。実際に日本では、かつて、家畜に被害を与え続けていたニホンオオカミが絶滅した前例があります。これによって、大切な家畜がオオカミに襲われる被害はなくなりました。しかし、さすがに絶滅させてしまえば生態系の歯車が回らなくなるため、種の絶滅を防ぎ、生物の多様性は維持しなければならないという考えが、近年では社会に定着しています。それぞれの動植物は生態系の歯車にたとえることができ、歯車がひとつ欠ければ、関係している他の歯車が回りにくくなって、ひいては全体も回らなくなるという考え方にもとづくもので、ツキノワグマのような大型哺乳類は生態系上位種と呼ばれ、全体の歯車が回っていることの指標にされます。ところで、生態系とはずっと複雑なもので、影響は間接的に表れるうえに、変化が起こるまでには時差もあります。オオカミが絶滅した明治時代には、目に見えるような変化は起こりませんでした。100年以上経ってから、シカが急増したことが各地で問題になっていますが、すでにオオカミの絶滅と因果関係があったのかどうかも分かりません。予測が難しく、「これ以上の開発は控えるべき」という線引きも難しいからこそ、実際にはこれ以上の生態系の改変は避けるべきという予防原則での対応が基本になります。野生動物を相手に「共存」はありません。人間が森林や草原を開発すれば、野生動物のすみかは破壊されますし、人が減った場所には動物が進出します。人と動物の関係は、そうしたせめぎあいの結果にすぎないのですが、共存という言葉はそうした現実を、あたかも両立しているかのように美化しています。ツキノワグマへの対応は、特効薬のない病との向き合い方にも似ています。共存という言葉にすり替えるのではなく、その都度、問題と向き合い続けるほかないという本質を忘れてはならないでしょう。考えることは、そこから始まります。ツキノワグマの被害に対して、世間は「専門家がなんとかしてくれるだろう」と期待するのですが、クマは知能が高く警戒心も強いだけに、「この対策をとれば被害はなくなる」という切り札はありません。そのなかで、駆除や狩猟はツキノワグマの個体数を減らすので、もっとも直接的な対策になります。個体数の多いシカとイノシシは、「指定管理鳥獣」という、増えすぎる動物の数を減らしていくために駆除や狩猟を奨励する制度によって、駆除が進められてきました。一方でツキノワグマに対しては、これまでは保護を前提にした対応がとられ、有害捕獲はするものの、それ以外では捕獲の数が制限されてきました。それが、イノシシやシカの指定管理鳥獣の制度とは根本的に異なる点だったのです。しかし、2023年の大量出没を受けて、東北地方と新潟県をあわせた6県の知事から国に対して強い要望が出され、2024年2月に、ツキノワグマは指定管理鳥獣に含まれることになりました。法律は改正されたばかりなので、今後ツキノワグマをとりまく状況がどのように変化していくかという答えは、まだ出ていません。ここから先ではツキノワグマの出没を抑えるためには森林の生物多様性を取り戻し、維持してゆくこと、つまり保全が必要だという話を書いていきます。増えているからクマを駆除すべきと書いたのに、その続きでは自然を守ろうと書く。いったい駆除か保全かどちらの立場なのか、と戸惑う方もあるでしょう。これまでは「目の前の問題をどのように読み解き、どう対応するか」という短期的な視点で書いてきましたが、ここからは長期的な視点で書きますので、これまでとは視点がかなり変わります。駆除だけでは問題の解決にならない理由のひとつは、ツキノワグマの個体数には地域差があることです。秋田県では増えている可能性が高いのですが、全国的にみれば九州では絶滅し、四国では徳島県の剣山系にのみ残っており、総個体数が16~24個体と推定されるまでに減少しています。東北地方でも、青森県下北半島の個体群は、すでに100年存続するための個体数を下回っているとの研究結果があります。つまり、場面によって、保全と駆除とを使い分けていく必要があります。それに、増えているはずの場所で、ある年を境に個体数が急減することも、生物の世界では珍しいことではありません。もうひとつの理由は、クマが増えたことへの対処方法が、必ずしも駆除だけではないことです。人里に出てくる機会を減らすためには、本来の生息地である森林の環境を改善して、ツキノワグマに対する環境収容力を上げていく必要があります。駆除を即効性の薬の投与にたとえるならば(短期計画)、森林の環境を改善して環境収容力を上げていくことは、基礎体力を回復させて、根本的な解決につながります(長期計画)。つまり、増えているからこそ、根本的な解決のためには、森林の質を高めてゆく対策が必要になるのです。ツキノワグマが増えたと聞けば、自然環境が豊かになったと受け止める人が多いでしょう。しかし、私は昆虫と植物の調査を続けてきたので、多くの種が絶滅の危機を迎えている深刻な現状を知っています。昆虫類をみれば、秋田県と山形県のレッドリスト(編集部注:絶滅のおそれのある野生生物のリスト)ではともに5種がすでに絶滅とされていますが、県全体ではなく地域ごとにみると、絶滅した昆虫はさらにたくさんあります。生物多様性は低下の一途をたどっており、ツキノワグマだけが増えても、自然が豊かになったわけではないのです。ツキノワグマは現在の秋田県では増加しましたが、将来的に開発などが続いて生息地である森林の面積が狭まり続ければ、ツキノワグマに対する環境収容力はますます低下し、人里への出没は増加の一途をたどる可能性があります。その流れが続くうちに、どこかで個体数が増加から減少に転じると、増えていたはずのツキノワグマがいつのまにか絶滅に向かっていたという状態が起こりかねません。そうした悪循環に陥らない方法を今のうちから予測しておかねばなりません。そのために必要なことは、長期的な土地利用の計画を立ててゆくこと、具体的には将来にわたって残すべき森林の面積を明らかにしてゆくことです。ツキノワグマの生態については解明されていないことが多いため、現状では、どれだけの森林面積を残すべきという目標が十分には描けません。そのかわりに、いま向き合わねばならない課題に触れておきます。それは、将来に向けて森林をこれ以上分断させることがないよう、不可逆的な土地利用にはブレーキをかけなければならないことです。不可逆的とは、元に戻らないこと。どのようなものか、例を挙げた説明が必要でしょう。たとえばコナラやホオノキなどの雑木林を伐って、薪として利用したとしても、そのまま放置するならば、切り株からすぐに芽が出て、約30年で元の雑木林に戻ります。広大な場所をいちどに伐るのでなく、毎年交代で伐っていけば、生物多様性は維持されます。山が生活の舞台だった1960年代までは、日々の燃料である薪を得るための森は不可欠なものでしたから、むやみに開発するわけにはいかず、森林は大面積で残されてきました。一方、太陽光発電のように、木を伐ったうえにブルドーザーなどの重機で造成してしまうと、表土とともに、下草も土のなかに眠っている植物の種子も土壌動物もすべて失われます。そうなると、たとえ利用をやめたとしても、荒れ地の植物は生えてゆくでしょうが、腐葉土ができるまでには時間がかかりますし、寄生・共生関係にある植物などは失われると二度と生えず、生物多様性は元には戻りません。失われた生態系が元に戻らないこと、これを、私は不可逆的な開発と呼んでいます。利便性の向上とともに山林が不要になった結果、こうした大規模な開発が増えました。つまり、木を伐るだけなら決して自然破壊ではなく、伐り方さえ間違わなければ、生物多様性は維持されていきます。将来のことを考えるならば、元に戻らない不可逆的な開発によって森が分断されてゆくことは、避けるほうがいいのです。

(クマが大量出没する「場所」と「時間帯」の共通点とは)
2023年、秋田県ではクマの餌となるブナ・ミズナラ・コナラの3種すべてが大凶作となる事態が発生していた。森林の餌が不足すれば、クマは人里に出てくる。そのうえ、子連れの母グマは、危険なオスを避けて日中に行動する。冬になっても目撃されたことから「もしや冬眠せず凶暴な“穴持たず”なのでは」という報道もされたが――自然写真家・永幡嘉之が見た事実とは。※本稿は、永幡嘉之『クマはなぜ人里に出てきたのか』(旬報社)の一部を抜粋・編集したものです。クマに出会ったときにどうすればよいかについては、多くの本が出されていますし、秋田県のホームページにも詳しく解説されているので、ここでは触れません。この記事では、人身事故が多発した背景として、ただクマの数が増えただけなのか、それとも何か新たな変化が起こっているのかについて、触れておきたいと思います。秋田県でのツキノワグマによる人身事故は、例年は6件から12件ほどで推移していたものが、2023年には62件にものぼりました。以前から山形県で新聞報道など目にするなかで、ツキノワグマが住宅地に出てくる場所には共通性があることに気づいていました。水田の中に川に沿って樹林がある場所、なかでも河岸段丘もしくは幅広い河川敷がある場所の付近に集中しています。夜間に餌を食べるために川沿いの森伝いに下りてきて、夜明けまで餌を食べ続けた結果、早朝に人が行動を始めてしまい、森林に戻れずにパニック状態になる個体が、学校や人家に飛び込んだり、住宅地を走り抜けたりしていると考えられます。この点は、鵜野さん(編集部注:ツキノワグマの遺伝子の研究をしてきた。大学院生のときから猟友会にも入り、今は行政の職員としてクマの対策にあたっている。遺伝子の専門家だが、山での生態や行動もしっかりと見てきた)とも意見が一致しています。事故は、必然的に早朝に集中しています。また、薮に潜んで人が通り過ぎるのをやり過ごそうとしているときに人が接近してしまった場合や、子連れの母グマが仔グマを守ろうと襲いかかる場合など、詳細に調べれば、それぞれの例はツキノワグマの行動の面から説明できます。2023年の秋田県での人身事故の多発は、いずれもツキノワグマの通常の行動として説明が可能でしたし、事故は出会い頭に偶発的に起こるため、ツキノワグマの密度が高くなれば、発生件数は必然的に増えていきます。事故の報道が多くなるほど、恐怖を煽り立てる風潮がどうしても生まれてしまいますが、2016年に秋田県鹿角市の山中で見られたような、クマのほうから人を襲うようなことは起こっていないと考えられました。(編集部注:十和利山熊襲撃事件。2016年5~6月にかけ、タケノコ採りに来ていた人々がツキノワグマに襲われた。クマは人間の味を覚えたものとみられ、犠牲者は死者4名・重軽傷者4名に上った)。次に、ツキノワグマが人に慣れる傾向がみられるかどうかも気にかけていました。10月に秋田県で3度にわたって出会ったそれぞれ3個体・10個体・16個体は、2例を除けば強い警戒心を持っており、私の気配に気づくと同時に逃げました。(編集部注:2023年10月から、著者は秋田県の現地へ出向き複数のクマの出現を観察している)。例外的だった2例はといえば、29日に子連れのメスが100メートルほど離れたところで重機による畦の補修が始まってもイネを食べ続けていた例と、31日に、やはり子連れのメスに対して住民がロケット花火で追い払おうとしても、少し移動しただけで、そのままソバを食べ続けた例です。ロケット花火も重機もその場所で何度か使われていた可能性が高く、クマのほうがすでに花火や重機が音しか出さず、危害を加えてこないことを学習していた可能性が高いと受け止めました。11月1日には狩猟が解禁になりました。11月8日に一帯を走った際にはツキノワグマの姿は消えており、10月には重機の音でも親子が逃げなかった水田に行くと、前足に生々しい銃創を負った仔グマ1個体だけが、稲刈りの終わったなかで落ち穂を拾っていました。本来であれば越冬を控えて山に移動してゆく時期です。私が多くの個体を見たのは10月31日までで、その翌日から狩猟が始まったことになります。それまでロケット花火などで脅すだけで、危害を加えてこなかった人間が、ある日を境に銃を使用するようになったことで、秋の狩猟期間には、日中にも姿を隠さずに活動していた子連れのメスが捕獲されやすかったのではないかと思われました。12月になっても、あるいは2024年1月に入っても、まだクマが出たという報道が続き、異常事態という言葉が繰り返されました。その多くは体長が50センチメートル程度の仔グマでした。これらは親が駆除されてしまったためにすぐに冬眠に入ることができず、餌を食べ続けていた仔グマだと考えられました。山形県に寄せられた目撃情報のうち、体長が記されていたものを参照すると、12月の後半には3個体すべてが1メートル未満の仔グマで、1月では7個体のうち4個体が仔グマでした。つまり、「クマが越冬に入らない異常事態」ではなく、狩猟あるいは駆除の結果、親とはぐれた仔グマを人間が作りだしていたことで説明がつきます。これと同様の例は、以前から鵜野さんに教わっていました。雪深い山形県朝日連峰の一角で、2月に民家の床下から仔グマが見つかり、遺伝子を調べたところ、母グマは前年に狩猟で駆除されていたことが明らかになったという例です。なお、新聞報道では「穴持たず」というクマの話題が出ていたことにも、触れておきたいと思います。11月になれば、話題性のあるツキノワグマのニュースはメディアでさかんに取り上げられていましたが、取材に応じる専門家の数が少ないこともあって、記者はコメントをとるために専門家を探しまわっている状態が続いていました。そのなかで、専門家から「マタギの伝説では“穴持たず”という冬眠しないクマがいるといわれ、空腹で気が立っているので凶暴」という話題が出たのです。記事を批判する意図はありませんので、具体的にはこれ以上書きませんが、これが上記の「12月になってもクマが冬眠に入らずに街に出続けている」という情報と重なってしまったことから、凶暴なクマに気をつけるべき、という論調が生まれていきました。実際には人里に出てきたのは親とはぐれた体長50センチ程度の仔グマであり、ほぼ「母親クマの駆除」で説明できたことは、直前に書いた通りです。ここでは事実と伝説を混同しないことと、いたずらに恐怖を煽り立てる報道に惑わされないことを教訓として書きとどめておきます。誰もが不安を抱えている非常時にこそ、「自分の眼で物を見ること」を意識せねばと、自戒とともに思います。

(集落にクマ10頭が出没する異常事態…)
2023年夏。山形を拠点とする自然写真家・永幡嘉之は、秋田在住の写真家・加藤明見さんの「今年はツキノワグマが餌不足で、水田のコメを食べに出てきている」という投稿を目にする。しかし、隣接する山形では、昼間に人の生活圏で行動するクマの姿は見られない。秋田と山形では起こっていることが違うのか?状況を確かめるため、永幡は現地へと向かう。※本稿は、永幡嘉之『クマはなぜ人里に出てきたのか』(旬報社)の一部を抜粋・編集したものです。私が訪れたのは、秋田県上小阿仁村と、北秋田市(旧阿仁町)でした。10月23日の朝2時間で、ひとつの集落のまわりで10個体のツキノワグマを見ましたが、そのうち7個体は、3組の親子でした。ツキノワグマは、生後2年間は子どもが母親とともに過ごします。子どもの大きさからすれば、2組は1年目の親子、1組は2年目の親子だと考えられました。これまでにも親子のクマを見た経験は何度かありましたが、これほどまで親子が出てくるのは初めてのことでした。しかも、日中に隠れることもなく餌を食べ続けています。いったい何が起きているのだろう。やはり、秋田県では特殊なことが起こっているのだろうか。10月29~31日には2つの集落のまわりで、それぞれ6個体および10個体の、計16個体を確認しましたが、やはり子連れが6組14個体にのぼり、単独のものは、夜に月明かりの下で見かけた2個体のみでした。ひとつの集落に10個体という数も異常ですが、親子が何組も同じ場所に出てくることにも驚き、気にかかりました。私はクマを専門に調べてきたわけではないため、なぜこのようなことが起こっているのかをすぐには説明できません。ここは専門家に相談しなければと思いました。もっとも、ひとつずつ自分の眼で、起こっていることを確かめていくという私の手法は、ともかく時間がかかります。ツキノワグマの研究をしてきた人で、私の考え方を理解してくれており、かつ野外での経験が豊富な人といえば、どうしても限られます。この場面で相談できそうな人は、山形県鶴岡市在住の鵜野レイナさん(編集部注:ツキノワグマの遺伝子の研究をしてきた。大学院生のときから猟友会にも入り、今は行政の職員としてクマの対策にあたっている。遺伝子の専門家だが、山での生態や行動もしっかりと見てきた)と兵庫県立大学の藤木大介さん(編集部注:著者の永幡とは学生時代からの旧知の仲)、そして岩手大学の大学院生渡邉颯太君(編集部注:ツキノワグマの行動を研究している)の3名です。今回は東北地方でのことなので、旧知の鵜野さんに連絡をとりました。メールを出したのは、3度目に秋田県に行くことにした10月29日の前日のことでした。帰ってから報告するよりもむしろ、鵜野さんなら現地の状況を見たいのではないかと思ったのです。「さかんに報道されている秋田県のクマの状況を見てきました。ひとつの集落のまわりで、朝の2時間に10個体を見ました。今夜からまた行きます。秋田で起こっていることを、単なる大騒ぎで終わらせずにこの先の政策につなげるにはどうすればいいのか、考え続けています。どこかでお話しできませんか」。「ぜひお話ししたいです。秋田県の状況は気にかかっています。でも朝に現地に着いていないと意味がないですよね。家族が仕事から戻り次第、相談してみます」。返信はすぐに届きました。さすが、来てほしいとはひとことも書いていないのに、現地に行くことが前提になっています。このあと午前3時に「これから一家で向かいます」というメールが入っていましたが、私はその頃すでに現地にいて、刈り入れの終わっていない水田に大きな単独のクマの影があるのを、雲間から時折こぼれる月明かりの下で眺めていました。夜半まで降り続いていた雨も小降りになり、朝には上がりました。集落の名前だけを伝え、あとは自分で探してくださいと伝えていましたが、9時頃になり、私が見ていたクマの親子の向こう側に鵜野さんの車が見えました。窓は双眼鏡の幅しか開いていませんが、小さなお子さんも、声を立てずに息を潜めているはずです。同じクマの親子を別の角度から見ていること、怪しまれないよう集落の人とは事前に話をしたことなどをメールで伝え、こちらも観察に集中します。近くで川の護岸工事のために重機が動き出しても、2組の親子のクマはコメを食べ続けていましたが、やがて林に姿を消していきました。ひとしきり見たあと、近くで昼食をとりながら情報を交わしました。この時、鵜野さんの口から「昼間に親子ばかりが出てくるのは、オスを恐れているからではないか」という言葉が出ました。先に水田に現れていた親子の母親が、近くで動き出した重機や人よりも、しきりに背後の林を気にしていたというのです。別の親子が出てきてからも、2組の親子は同じ水田でともに採食を続けていましたが、もしこれがオスであれば、子連れのメスはその場から逃げていた可能性が高いだろう、とのことでした。ツキノワグマは出産後2年目まで、メスが仔グマを連れて歩きますが、オスがそれを発見すると、仔グマを殺してメスの発情を促す例が知られています。仔グマを連れたメスにとっては、オスに遭遇する危険性が高い山中で行動するよりもむしろ、人の生活圏のまわりで行動するほうが、危険性が少ないことを学習した可能性があるというのです。それがたとえ、人の目に触れやすい日中であったとしても。なるほど、何も知らずにみれば「白昼堂々と出てくる」「遠くに人の姿や重機があっても逃げない」といったことを根拠に、人に慣れたクマが出現したのではないかと判断しかねない場面ですが、生態を知ることで、クマの行動を読み解くことができます。夜間に水田に単独で出ていた大きなツキノワグマがオスではなかったかと考えられるのですが、その個体がいる間には親子は出てこず、明るくなってから出てきたことも説明できます。それに、長く観察を続けてきた鵜野さんから教わることで、私自身が双眼鏡を手にする際にも、気づくことが増えていきます。同じころ、渡邉君からは、「ツキノワグマは出生数が少ないですし、仔グマは2年ほど母親に連れられて育ちますから、短期間に急激に増えることはありません。今年の行動が変化したと考えるほかないんです」と聞かされて、なるほどと納得しました。確かにその通りです。こうして、なぜ親子が日中に出てくるのかという疑問については説明できるようになりました。少し後のことになりますが、「鹿角市花輪のソバ畑で12個体の群れが目撃された」という情報も、群れで行動することはこれまで聞いたことがない、という専門家のコメントとともに報道されましたが、仔グマ2個体ずつを連れた4組の親子だったとすれば説明がつきますし、私自身もわずか1週間のうちに、1枚の田んぼに5個体がいる光景を3カ所で見ていたことから、その状況が理解できました。

(『劇場版 クマと民主主義』監督に聞く本作の見どころ:北海道)
テレビやSNSでは伝えきれない「事実」や届かない「心の声」、その真実に迫るこの映画祭は今年で5回目を迎え、3月14日から順次、全国6都市で上映しています。映画祭のラインナップのひとつ、北海道放送(HBC)が製作した「劇場版 クマと民主主義」は、東京会場と札幌会場限定で上映されます。夕食後、外でガラスが割れる音が響いた。窓を覗くと、黒い影が見えた。ヒグマだ。「家に入ってくるかもしれない...」そんな恐怖の夜が、2か月も続いた。やっと解決したかに思えたとき、今度は住民が頼ってきたハンターたちの姿が突然消えた。クマの被害、ハンターの制約、政治の不透明さ。7年前、北海道の小さな村が直面した課題は、今や全国に広がっている。村が歩んできた道のりに、クマ対策のヒントがあった。2018年に北海道放送に入社し、報道部に配属。記者2か月目から人口約1400人(当時)の北海道島牧村で毎日のように現れたクマの取材を始め、全道各地のクマ出没を取材するようになり、気付けば7年の年月が経過していました。クマの出没や被害が起きるたびに「同じ課題が繰り返されているのでは…」と感じるようになったといいます。・幾島奈央監督「島牧村に行くのは初めてでしたが、取材してみたらハマってしまって『帰りたくないです』と会社に言ったんです」。Q.ハマってしまった?詳しく聞かせて下さい。・幾島奈央監督「取材初日の夜、宿の駐車場に着いた時、星空が綺麗で、空がすごく近かったんです。『うわー綺麗!』と思って、その時点で村がすごい好きになりました。これだけの豊かな自然があるのは村の魅力のひとつ。村の人たちもそれが好きで住んでいて、だからこそクマという課題も一緒についてきてしまう。豊かな自然という価値がありながら、クマと距離をどう保つのかというところに興味を持ち始めました」。しかし、取材当初はハンターたちがクマを爆竹などで追いやっている姿を見て、単純に「早く山に帰ってくれたらいいのに」と思っていたといいます。・幾島奈央監督「小さいころから動物全般が好きで、『クマを殺すなんてかわいそうだ』と思っていました。正直、ハンターには悪い印象を持っていたんです。でも、取材していくうちにクマが出没するのは“人間社会”が関わっているんだと実感しました」「何も知らないで『かわいそう』とだけ言っている私は、人の命にもクマの命にも向き合っていなかったと感じました。人間社会に原因があるということは、人間側で解決できることがある。そう思って取材を続けました」。Q.人口1500人の村の課題、ネガティブな部分の取材を続けていた中で、住民との関係をどう築いていったのですか?・幾島奈央監督「当然、村にとって都合が悪い部分も取材するので、ニュースとして放送することが毎回嫌でした。放送することによって特定の個人が批判され、村の印象が悪くなってしまう。村の人が傷つくことになるんじゃないかと葛藤がありました。ただ取材を続けているうちに住民から『いま、村で起きている課題を無視する方が愛がない』と言ってくれて、『面白がっているのではなくて、本気で考えているんだということが伝わるからやってほしい』と背中を押してくれました」「村の人たちは人が温かく、『コーヒー飲んでいきなよ』と声をかけてくれたりしました。こんなに温かい人たちがクマに遭遇して、被害に遭ってほしくないとさらに感じた瞬間でした」。本作では幾島監督自身がナレーションを担当。テレビとは違い、ナレーションを削ることに苦労したと言いますが、製作チームとして結成7年目の編集マンとカメラマンへの敬意と信頼関係がありました。・幾島奈央監督「映画にしてくれたのは永井編集マンのおかげです。テレビの編集ではしないような、映像素材を存分に活かした編集をしてくれました。もちろん、カメラマンのチカラもすごくあって、素材がいいので、映像を活かした編集ができたんです」「テレビとは違ってクマの様子がすごいわかるようになりましたし、現場の人の動きもよくわかります。作品にはいろんなクマが出てきますが、クマの様子がそれぞれ違うこととか、同じクマでも日が経過するにつれて様子が変わっていく。人の行動がクマに影響していることも伝わるし、変化を見ることができるのが、この映画の良さだと思います。この映画では、クマも変わっていきますが、人も変わっていくところを見ることができるんです」。「島牧村のクマとの向き合い方は全国に繋がるものです」と話す幾島監督。環境省によると、2020年~2024年までの過去5年間で、全国では623人がクマに襲われ、このうち18人が死亡しています。市街地でのクマの出没が相次ぐ中で、政府はこれまで法律で禁止していた市街地での猟銃の使用を、人の生活圏にクマが出没するなどした場合に限り、市町村の判断で可能とする鳥獣保護管理法の改正案を閣議決定しました。・幾島奈央監督「たまたま島牧村でクマの問題が一番最初に起こっただけで、この先、全国で起きる可能性がある課題です。島牧村の出来事が最初にニュースになった時、みんなどこか他人事でした」「取材した7年間で、問題意識の距離感は確実に縮まっています。自分たちにも起き得る課題だということを知ってほしい。島牧村が選んだ答えはあくまでも村の答え。地域によって答えが変わってくるので、自分たちで答えを考えていくんだという部分をこの作品で伝えたい」。クマと人との共存。この映画を見ると、あなたの考え方が少し変わるかもしれません。幾島監督からのメッセージ…私は何度もクマに会ったことがあります。それは偶然ではありません。2019年、札幌市南区の住宅地に毎晩のようにクマが現れるようになりました。日中に取材に訪れた私は、クマはなぜ、どうやってたどり着いたのか、ルートを予想しながら現場を歩きました。ここではないかと思った場所を撮影。日が暮れるまでまだ時間はありましたが、念のため早めに車に戻ろうとドアに手をかけたそのとき、バキバキと大きな音が聞こえたのです。見ると、先ほど撮影していた場所から、ゆっくりと黒い前足が現れました。悔しかった。ここがクマの通り道ではと予想した理由は、前年の島牧村の取材があったからです。出没の原因が共通していて、また同じ課題が繰り返されてしまったのです。その後も各地でクマに怯える人、大切な人を失った人の声を聞くたびに、悔やんできました。クマの取材を始めてたった1年の私が通り道を予想できたということは、「背景を知っていれば出没を防ぐ術がある」ということでもあります。課題は人間社会にある、つまり解決のカギも人が握っているのです。あなたの命や暮らしを守るために、小さな村の日々を「じぶんごと」として見てほしいです。「劇場版 クマと民主主義」は東京と札幌で限定上映されます。

(救急車が2日連続でシカと衝突、搬送遅れも容体影響なし:京都)
京都府福知山市の福知山消防署の救急車が20、21日と2日連続で出動中にシカと衝突し、急病人の搬送が遅れた。いずれも容体に影響はなく、救急隊員にもけがはなかった。同市の発表によると、20日午後11時5分ごろ、福知山市夜久野町日置で、21日午後11時25分ごろ、同市野花でそれぞれシカと衝突し、車両前部のナンバープレートなどが破損した。いずれも同市牧の北分署の救急車だった。両日とも代わりの救急車を派遣したため到着が約15分遅れたという。市内の山間部では夜間に車両がシカと衝突する事故が相次いでいる。同消防署によると2日連続は異例で、運転に注意するとしている。

(「狩猟フェア2025」:北海道)
北海道猟友会旭川支部は3月22日(土)午前10時から、旭川市市民活動交流センターココデ(旭川市宮前1条3丁目)で「狩猟フェア2025」を開きます。狩猟の果たす役割を知ってもらうパネルディスカッションや、意外と身近なヒグマの話、鹿肉サンドイッチやジャーキー、ソーセージ、クマ鍋の販売、鹿の角や革を使ったクラフト教室、射的ゲーム、ハンターが出品するフリーマーケットなどが行われます。また、旭川の銃砲店による猟銃の解説や、狩猟免許・駆除隊のことなど行政機関との関わりについての説明もあります。

(丹沢ジビエ、新たに3商品:神奈川)
株式会社川上商会(秦野市鶴巻南1の1の5/川上拓郎社長)が、「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」の取り組みを活性化させるための丹沢ジビエの新商品を開発した。「シカ肉のキーマカレー(フォンドボー仕立て)」と、「欧風鹿肉入りソーセージ」「欧風猪肉入りソーセージ」を3月1日から販売している。「猪鹿鳥グルメ ジビエの街鶴巻温泉」として、2020年から地元商店らが推進している取り組み。同社はこれを加速させるため鶴巻温泉駅前で不動産業を営む川上社長が立ち上げた会社で、ブランディングのために「丹沢ジビエ」と名付けたジビエ肉の販売・卸しやレトルトのイノシシ肉のキーマカレー、ジビエに合う地酒「瑛」の開発などを行ってきた。今回、新たに販売を開始した3商品は、この延長上にある。シカ肉のキーマカレーは赤ワインとフォンドボー、クランベリーを使ったキリっとスパイシーな味わいに、ソーセージは粗くひいたジビエ肉に厳選したスパイスを調合し、素材の味を最大限引き出したものに仕上げたという。「地域資源であるシカとイノシシを活用したレトルトカレーとソーセージが揃ったので、今後は飲食店などとさらに連携を深めながら地域全体で魅力を発信していきたいです」と話す川上社長。商品が出ることで、秦野市の課題の一つである獣害対策への貢献も、目的の中に含まれている。シカ肉のキーマカレーと、ソーセージ各種は税込1200円で、川上商会や秦野名産センター、各地のイベントなどで販売中。また、ソーセージは鶴巻温泉駅前エリアの飲食店メニューにも使用されている。

(いのちをつなぐ“ジビエレザー”:長崎)
移住先は海を見下ろす山里の集落。そこで知ったのは獣害対策でイノシシが駆除され廃棄されること。何とかしたいと始めた事業は「いのちをつなぐ“ジビエレザー”」。地域から得たイノシシの皮を加工、製品として全国に販売する。小畑さんは北海道出身、4年前に諫早市に移住後、野生のイノシシ皮を加工した製品を販売する「ジビエレザーHUMMINGBIRD(ハミングバード)」を立ち上げる。パートナーの沢野さんは千葉県出身で長崎県南島原市に移住後、ジビエレザー事業を通じて小畑さんに出会った。

(「食材の宝庫」伝えたいうきはの魅力:福岡)
福岡県うきは市浮羽町妹川地区でジビエ肉販売店「ウキナナ」を経営している。16日は旧妹川小学校跡地で妹川獣害対策協議会のジビエ祭があり、駆除したイノシシやシカの肉を住民に振る舞った。肉を焼く香ばしい煙の向こう側で「みんなに喜んでもらえてよかった」と満面の笑みを浮かべた。久留米市出身で元々は同市の居酒屋「炭火酒蔵 喜多」のオーナー料理人。8年ほど前、農家の友人からイノシシに畑を荒らされ困っていると相談されたのを機に、狩猟免許を取得した。駆除した動物の処理は食べるか捨てるかだが、捨てるのはしのびなく、食べるのは限界がある。流通させるにも、捕獲後2時間以内の処理が必要なジビエ肉の加工場は近くになかった。「事業として自分でできないか」。天然のイノシシやシカは肉質や大きさの個体差が大きく、精肉にしたときの歩留まりは悪いが「料理人としての知識や経験を生かせば、なんとかなるかも」。例えば、ブロック肉にならない小さな肉でもハンバーグの材料として使えば販売できそうだ。「ノウハウを習得できれば若い人たちにつなげる。やってみるか」。心は決まった。その頃、2019年3月に閉校した妹川小施設の有効活用策を地元の人たちが探っていた。「校舎を加工場に使えないか」。問い合わせると、獣害に悩む住人たちが「それなら駆除も一緒に」と乗り気に。結果的に災害危険区域内にあった校舎の再利用はできず、事業費は当初見込みの3倍に膨れたが、地区内に加工場「ウキナナ」を3年前に建てた。住人たちも狩猟免許を取得して獣害対策協議会を立ち上げた。短時間で適切な処理をしたジビエ肉はおいしく、通信販売の評判も上々で、販路は徐々に拡大してきた。地元農家との交流が深まるにつれ、うきはは食材の宝庫だと、あらためて実感した。おいしい水や農産物で育つからジビエ肉もおいしい。皮肉な現実だった。「おいしいものを食べてもらい、うきはの魅力をもっと発信したい」という思いが高まり昨年11月、うきは市吉井町の中心部にイタリア料理店「ルアーラ」を開いた。イノシシとシカの合いびき肉を使ったハンバーグといったジビエ料理以外にも、野菜サラダ、枝豆ペペロンチーノ、チョウザメのカルパッチョなど、地元の新鮮な食材を使ったメニューが並んだ。「季節ごとにおいしいメニューを考えるのが楽しい。次はどんな料理を食べられるのか、楽しみにしてもらえる店にしたい」。「食材の宝庫うきは」なら実現できると確信している。

(高校ジビエ部が森林保護団体に寄付:高知)
高知商業高校のジビエ商品開発・販売促進部はこのほど、森林保護団体「三嶺の森をまもるみんなの会」に60万円を寄付した。

(クマ出没の可能性:宮城)
角田市によると、20日午後5時40分ごろ、角田市横倉金谷にクマとみられる動物が出没しました。

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(イノシシに襲われ70代女性がけが:大分)
18日午前、大分市の住宅街で犬の散歩をしていた高齢女性がイノシシに襲われ、軽いけがをしました。同じ地域の別の場所でも目撃情報があり、市が注意を呼びかけています。警察によりますと、18日午前9時半頃、大分市汐見の路上で、犬の散歩をしていた近くに住む70代の女性がイノシシに襲われました。女性は転倒し、腹部に軽いけがをしました。イノシシは体長1メートルほどで、近くの緑地帯へ走り去ったということです。市によりますと、18日午前中にも大在地区の別の場所でイノシシの出没情報が寄せられていました。市は周辺の小学校や自治会に注意喚起を行うとともに、「イノシシに出会った場合は大声をあげずに静かにその場を立ち去ってほしい」と呼びかけています。

(豚熱ワクチン、県が追加散布:佐賀)
佐賀県内で野生イノシシの豚熱感染が確認されている問題で県は17日、感染個体が発見される範囲が拡大しているため、経口ワクチンを追加で緊急散布したと発表した。14日の検査で、初めて武雄市で感染が確認されたという。県生産者支援課によると、2月25日と3月11日の検査で、伊万里市南波多町のイノシシ2頭が陽性と確認された。いずれも最初の4頭が見つかった唐津市内から約14.5キロの地点で、経口ワクチンを散布した半径15キロの南限に近かった。武雄市内には養豚場があることも踏まえ、県は11、13日、新たに伊万里市南東部と武雄市北部でも計約1600個のワクチンを緊急散布した。14日の検査でも4頭の感染が確認され、そのうち2頭は、最初の4頭から20キロ以上離れた武雄市内で発見された。いずれもワクチン緊急散布のエリア内という。野生イノシシの豚熱感染は昨年6月に県内で初めて確認され、累計の感染確認は65頭になる。

(野生イノシシ2頭が豚熱感染:岡山)
岡山県は18日、吉備中央町と高梁市で見つかった野生イノシシ計2頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。県内での感染確認は38、39例目。県によると、吉備中央町で9日、高梁市で12日、それぞれ畑と空き地で死んでいる個体を地元住民が発見。県の検査で17日に陽性が確定した。県は発見場所から半径10キロ県内を感染確認区域に指定し、狩猟者に対して捕獲した野生イノシシの流通自粛を求めている。

(獣害対策をDXで効率的に、ドローンで生息状況把握:兵庫)
丹波篠山市は、獣害の“主役”となっているシカやイノシシの生息場所を、デジタル技術を用いて特定し、生息頭数を把握することで効果的な獣害対策を進めていこうと、民間企業3社と「鳥獣害対策DXに向けた連携に関する協定書」を締結した。これに伴い、獣が放つ熱源を感知できるサーモグラフィシステムを搭載したドローンを市内の森の上空に飛ばし、地表を撮影する実証実験を行っている。市は、「四方を山に囲まれた盆地にある丹波篠山の獣害は大きな課題。DXの力で、効率的で的確に駆除できるのでは」と期待を寄せ、「獣害を防ぎつつ、生態系も守っていくこの画期的な取り組みが、丹波篠山モデルと呼ばれるようになることを目指していきたい」と話している。「鳥獣害対策DXに向けた連携による協定書」を締結し、協定書を手にする酒井隆明市長と、民間3社の代表者=兵庫県丹波篠山市北新町で兵庫県丹波篠山市は、獣害の“主役”となっているシカやイノシシの生息場所を、デジタル技術を用いて特定し、生息頭数を把握することで効果的な獣害対策を進めていこうと、民間企業3社と「鳥獣害対策DXに向けた連携に関する協定書」を締結した。これに伴い、獣が放つ熱源を感知できるサーモグラフィシステムを搭載したドローンを市内の森の上空に飛ばし、地表を撮影する実証実験を行っている。市は、「四方を山に囲まれた盆地にある丹波篠山の獣害は大きな課題。DXの力で、効率的で的確に駆除できるのでは」と期待を寄せ、「獣害を防ぎつつ、生態系も守っていくこの画期的な取り組みが、丹波篠山モデルと呼ばれるようになることを目指していきたい」と話している。同協定書を締結したのは、▽林業や鳥獣被害分野などにおけるDXなどを推進する「テミクス・グリーン」(東京都)▽計測から解析までできる地理情報システムなどを提供する「マプリィ」(同県丹波市春日町)▽クラウドアプリケーションやクラウドプラットフォームを提供する「セールスフォース・ジャパン」(東京都)―。協定の項目は、▽ドローン等を活用した鳥獣生息数把握に関すること▽鳥獣被害地の把握に関すること▽獣害駆除の報奨金申請に関するDXに関すること―など。3社と市は、被害に遭っている▽青山台ゴルフ倶楽部(和田)▽菅―大渕▽馬地山(新荘)▽日本チバガイギー社宅跡(筋山)―の4カ所を実証実験の場に設定。昼と夜に複数回、ドローンを飛ばしている。実験による画像データから獣の生息状況と被害発生場所との関係性を把握。地図に落とし込み、データベースの作成を進めている。このデータをもとに銃猟を行ったり、罠や獣害防止柵を設置したりすることで効率的な獣害対策が図れる、としている。1月の撮影では、シカかイノシシと思われる大型獣の熱源反応を捉えることに成功。今月3日には菅―大渕の小さな山で、高度約80メートルから昼夜撮影し、いずれの時間帯でも動物と思われる熱源反応を確認した。3社は、「低空で飛べばさらに精度を上げられる。これらのデータを蓄積し、AI解析を行うことで、将来はシカやイノシシの大型獣にとどまらず、サルやアライグマなどの識別も可能になる」と話す。獣の体温と地表温度との差が縮まり、木の葉が茂る暖かい時期は、サーモグラフィによる識別が難しくなるため、気温が低い冬季にデータを蓄積していくという。同様の実証実験を島根県安来市などでも行っている。市は早速、今月16日から始まり、11月10日まで実施する有害捕獲活動でこれらのデータを活用し、捕獲効率アップにつなげたいと意気込んでいる。また、獣害駆除の報奨金申請は現状、猟師が仕留めた獲物の写真や切り取った尾などを書類と一緒に行政に提出している。DXを進めることで、現場で仕留めた獲物をスマートフォンで撮影し、そこから得られる位置情報や、チャット機能などを活用することで、申請手続きの大幅な省力化が図れるという。これらの実証実験も進めていく。

(かつての「春グマ駆除」にかわる「春期管理捕獲」3年目の実施:北海道)
冬眠明けのヒグマを駆除する「春期管理捕獲」が2025年も始まり、北海道胆振地方の壮瞥町で3月18日、出発式が行われました。増えすぎたヒグマの頭数管理を目的に、かつての「春グマ駆除」にかわり、2023年から始まった「春期管理捕獲」壮瞥町では18日、胆振地方で初となる「春期管理捕獲」が行われることになり、地元猟友会から3人が参加しました。また、道による研修事業の一環で、ほかの地域の若手ハンター2人が合同で参加しました。「いろいろ技術とか経験を積みたいと思い、自主的に参加しました。すごく良い制度だと思いました」(後志地方・黒松内町から参加したハンター)。2024年は道内50市町村で「春期管理捕獲」が行われ、計14頭が駆除されました。ハンターらは雪の上に残ったクマの足跡を探したり、冬眠の巣穴などを調べる予定です。

(道北でシカ絡む事故1000件超:北海道)
エゾシカによる被害が道北でも深刻だ。北海道警察旭川方面本部によると、シカが絡む交通事故は過去10年間右肩上がりに増え、2024年は1千件を突破。個体数の増加が背景にあり、農業被害額も数億円と高止まりしている。

(ヒグマ講座、対処法は「あ・さ・は・ゆ・き」:北海道)
冬眠から覚めたクマに遭遇する事故を防ごうと網走市でヒグマの生態について学ぶ講座が開かれました。この講座は16日、網走市が子どもの部と大人の部に分けて開いたもので、このうち子どもの部には4歳から11歳までの子どもとその保護者あわせて22人が参加しました。はじめに、知床でヒグマの保護や管理を担う知床財団の職員が紙芝居を使いながら人間がヒグマに餌を与えるとヒグマが味を覚えて人を襲うようになるといった例を説明しました。またヒグマに遭遇した際の対処法について、▽あわてない▽さわがない▽はしってにげない▽ゆっくりさがって▽きちんとしらせるの頭文字を取った「あさはゆき」という合言葉を用いて分かりやすく教えていました。参加した小学5年の女の子は「人が捨てたごみのせいでヒグマが人を襲うようになることを学びました。ゴミを捨てないとかヒグマに対する態度を改めていきたい」と話していました。網走市農林課の城石麻央さんは「この講座を通してヒグマについて正しく知ってもらいまずはヒグマに遭遇しないよう気をつけてほしい」と話していました。

(イノシシやシカなど野生動物の農作物被害、昨年度は約3億5000万円:愛媛)
イノシシやシカなど野生動物による愛媛県内の農作物などの被害は、昨年度、およそ3億5000万円に上ることがわかりました。17日は、松山市内で野生動物に関する県の適正管理検討委員会が開かれ、現状が報告されました。それによりますと、県内に生息するイノシシは、昨年度の推定でおよそ5万4600頭、特にここ10年間は、5万頭を超える高い水準で推移しているということです。県は、農作物被害の削減へ年間3万3000頭の捕獲を目標に掲げていますが、ハンターの高齢化や担い手不足を背景に、昨年度の実績はその7割程度、2万4000頭にとどまっているということです。また、シカについても、県内全域でおよそ4万8000頭が生息しているとみられていて、こうした野生動物による農作物などの被害は、およそ3億5000万円に上るということです。県民環境部自然保護課・山内重宣課長「実際の被害の現場の実情や捕獲の難しさなど、いろいろな話を聞くことができたので、意見を参考にしながら、これからも県内の野生鳥獣の適正な管理に努める」。

(ゴルフ場の芝生を掘った“犯人”は山林に住み着いたイノシシ:岡山)
玉野市のゴルフ場にイノシシが住み着き、コースが荒らされる被害が相次いでいます。フェアウェイの芝生が掘り返され、黒い土が露わになっています。玉野市宇野にある創業64年の玉野ゴルフ倶楽部。2024年10月ごろ、4頭のイノシシが出没し、コース近くの山林に住み着きました。被害を食い止めるため、ゴルフ場では従業員が免許を取得し捕獲隊を結成。2月までに3頭の捕獲に成功し、最後の1頭が3月、仕掛けていたワナにかかりました。迷惑イノシシとの戦いは一旦、決着を迎えましたが、イノシシの生態に詳しい専門家はこう指摘します。(池田動物園 清水拓矢飼育係長)「(イノシシは)生きていくためにいろいろな所を探し続ける。(ゴルフ場は)夜は人もあまりいないし、きれいな地面を掘れば虫も出てくる。水もしっかりある環境は良いのかもしれない」。今後、新たなイノシシが住み着く可能性も…。このゴルフ場では周辺の山林を管理する玉野市に対しイノシシの駆除を求めています。市はこれまで地元の猟友会に委託し、害獣対策を行ってきました。2024年9月には猟友会との契約を解除、今は個人で捕獲隊を結成しやすくするなど新しい制度を作るための準備を進めています。(玉野ゴルフ倶楽部 長峰和宏支配人)「電気柵を多用しているが、プラスでフェンスの柵を並べて設置するなど、自分たちでできる範囲で防御を強化していくしかない。きれいな状態に復旧していくので、またゴルフを楽しみに来てほしい」。これから暖かくなるにつれてイノシシの活動は活発化します。被害を拡大させないために早めの対策が求められています。

(冬眠明けのクマ出没に備えて捕獲訓練:石川)
クマが冬眠から目覚めるシーズンとなり、今後、再び人里への出没も懸念されますが、石川県能美市では19日、市街地での出没を想定した捕獲訓練が行われました。訓練は能美市和気町で行われ、県が関係機関に呼びかけ能美市、猟友会、警察に加え住民らおよそ30人が参加しました。重点が置かれたのは、通報から捕獲に至るまでの情報伝達や、行政や警察による住民への注意喚起などの連携確認です。クマが神社の境内で目撃されたという想定で、麻酔銃を使った捕獲訓練が行われました。石川県自然環境課・能登守課長「クマと出くわすのは朝、夕方が多いので、そういう時間帯は注意していただきたい」2024年、県内でのクマの目撃情報は過去2番目の多さとなる420件に上り、人への被害も白山市と金沢市、加賀市で合わせて3人がけがをしました。2025年は3月17日までにすでに5件の目撃情報が寄せられていて、訓練が行われた能美市和気町でも1月にクマが目撃されたということです。

(海渡ったイノシシ急増、人口350人の島に200頭:兵庫)
兵庫県南あわじ市の離島・沼島で、急増したイノシシが畑を荒らすなどして島民の暮らしを脅かしている。15年ほど前、淡路島本島から泳いで渡ったとされ、人口約350人の島に約200頭が生息。漁師が猟師の免許を取って駆除に力を入れるが、繁殖力の強さから一向に減らず、もぐらたたきの状態が続く。近年は人里にも現れるようになり、島民は「人に危害が及ぶのは時間の問題」と不安を募らせる。

(風土記の狩猟伝承を解説:島根)
松江市大庭町、島根県立八雲立つ風土記の丘でこのほど、講演会「出雲国風土記にみる大穴持命(おおなむちのみこと)の狩猟伝承」があり、考古学ファン約60人が出雲国風土記に理解を深めた。

(高校生がイノシシ捕獲のおりを製作:岡山)
イノシシによる農作物の被害を防ごうと、浅口市の高校生が捕獲用のおりを作り、市に贈呈しました。イノシシのおりを製作したのは、浅口市にある「おかやま山陽高校」の機械科の生徒たちで、学校で行われた贈呈式では、生徒の代表が栗山康彦市長に目録を贈りました。おりは2基あり、縦横1メートル、奥行きが2メートルで、イノシシが入るとワイヤーに脚がかかって入口が閉じる仕組みです。生徒たちは軽量化や強度を保つためのアイデアを出し合い、鉄骨の組み立てや溶接など、およそ半年をかけて完成させたということです。浅口市ではイノシシによる農作物の被害が相次ぎ、今年度の被害は2月末までで、桃やコメなどを中心に90万円を超えています。学校では5年前から毎年、生徒が製作したおりを市に贈呈していて、市は希望する地区に貸し出しています。これまでに10基のおりで40頭のイノシシを捕獲したということです。生徒の代表は「イノシシを捕まえることで農作物への被害が少なくなれば良いと思います」と話していました。浅口市の栗山市長は「有害鳥獣対策は自治体にとって大切なものなので、地元の高校生が知恵を絞って貢献してくれているのは意義深い」と話していました。

(異形のヒグマOSO18を仕留めた男は、ヒグマを撃ったことがなかった!?:北海道)
骨の分析をすすめると同時に、私は、OSO18を撃ったハンターへの取材を続けていた。あのOSO18を仕留めたのだから、一部始終を詳しくききたかった。捕獲が明らかになった時点では、撃ったハンターは、40代の釧路町職員だということしか明かされず、取材は自粛するよう釧路総合振興局から要請が出ていた。だが、ほどなくして捕獲時の写真が手に入り、身元もすぐにわかった。OSO18捕獲のプロセスには、いくつか疑問があった。多くの自治体では、ヒグマの有害鳥獣捕獲は危険なため、ひとりのハンターで行うことはない。だが、その釧路町職員は、たったひとりで捕獲の判断を行い、銃で仕留めていた。しかも、捕獲後、すぐに解体場に持ち込み、肉を売っていた。頭は剥製にしようとしたが、銃弾で潰れていたため断念し、牙だけを持ち帰ったという。その牙は、のちに道総研に提供されることになるが、そもそも、北海道ではヒグマを捕獲すると、牙(下顎第四前臼歯)、大腿骨、肝臓を、検体として道総研に送付する努力義務がある。町の職員であるにもかかわらず、その義務を果たしていなかったことで、OSO18の詳細な分析ができなくなっていた。標茶町や厚岸町であれば、誰が捕獲していても、亡骸は残していたはずだった。ハンターは標茶の出身で、猟友会の後藤勲がよく知っているときき、後藤を介して取材を試みたが、撮影は断られた。だが、釧路町に相談すると、書面でなら質問に回答するという。私が13の質問をしたためて送ると、丁寧な回答が返ってきた。その内容をもとにすると、OSO18の最期は、次のようなものだった。7月28日、エゾシカ駆除のパトロールでオタクパウシ地区をまわっていた。夕方6時、一頭のヒグマが道路と牧草地を横断し、森に逃げていくのを目撃した。7月29日も、エゾシカ駆除のパトロールに出たが、ヒグマの姿は見なかった。7月30日は、薄曇りの蒸し暑い日だった。早朝、エゾシカ駆除に出て、オタクパウシから海岸線のほうへ移動していたところ、牛も馬も放たれていない、からっぽの放牧地を歩くヒグマを発見した。車を停めて様子を見ていたが、逃げる様子はなく、時折立ち止まり、振り返ってはハンターのほうを見ていた。ふらついたりしていたわけではなく、その様子に違和感はなかった。取付道路から放牧地に入り、車で接近しても、ヒグマは逃げようとせずにハンターを見ていた。そのうち、ヒグマは、その場で伏せて休みだした。牧草に顔をうずめたり、頭を持ち上げてこちらを見たりするが、たいていのヒグマは車が近付けば森に逃げるのに対して、人間を気にする様子はなかった。放牧地に出現したそのヒグマは有害個体にあたると判断し、ハンターが銃を取り出した。距離は70~80mあった。まず、首に1発。ヒグマは倒れるが、まだ動いていた。次に、頭に2発目。反射なのか、まだ動いている。そして、頭に3発目。完全に動きが止まった。動きがなくなったあと、近付いて確認すると、毛づやが悪く、毛量も少なかった。左頬のあたりに、4ヵ所、何かが刺さったような赤い傷があった。その場で、体長と足幅を計測したところ、それぞれ2m10cm、20cm。自分の車では大きなヒグマを運搬することができなかったため、懇意にするハンターに連絡し、その車で松野の解体場まで運搬した。体重はそこで計測し、330kgだった。なお、そのハンターは、努力義務である検体提供は負担が大きいため、最初から遵守するつもりがなかったという。あまりにあっけない死だった。警戒する様子も、抵抗する様子もない。赤石ら熟練のハンターが追い続けても姿さえ見せなかったのに、ヒグマを撃ったことのないハンターのなすがまま、3発の銃弾を撃たれ、OSO18は死んだ。明らかに、弱っていたようだった。老いの可能性もあると想定したが、ちょうど道総研が、ハンターが提供した牙の分析からOSO18の年齢を割り出していた。それによると、死亡時に9歳6ヵ月。長ければ20~30歳くらいまで生きるヒグマだが、オスの活動のピークは11歳から13歳くらいだと言われる。OSO18は、人間にたとえると30代くらいで、老いの線は消えることになった。では、OSO18に一体何があったのか。

(草食の熊が”常に”肉を食べる個体に変化したワケ:北海道)
OSO18に一体何があったのか、その疑問に答えてくれたのが松林順だった。北大農学部で学部と修士課程を過ごした松林は、当時から、ヒグマの食性分析に興味を持っていた。京都大学の博士課程にいた2014年には、知床のヒグマの食性を分析した共同論文を発表。意外にも、ヒグマがサケをそれほど食べていないことを解明した。さらに、2015年には、北海道のヒグマの食性を、過去2000年にわたって分析。明治期の開拓以降、ヒグマの食性が大きく草食に傾いていることを明らかにしていた。2023年に福井県立大学に職を得てからは、海洋生物に研究の重心を移しつつあったが、かつての研究の過程で得た、ヒグマが食べる動植物の豊富なデータを手元に残していた。OSO18の骨の分析は、京都にある総合地球環境学研究所、通称・地球研で行われていた。すでに決まっていた番組の放送日までを考えると、非常にタイトなスケジュールだったが、松林の師匠にあたる陀安(たやす)一郎をはじめ、特殊なヒグマの骨を分析すること自体を面白がる自由な空気が、洛北の森に抱かれた地球研の瀟洒な施設のなかに漂っていた。松林の手法は、こういうものだ。まず、骨を水酸化ナトリウムできれいに洗い、塩酸に浸けて柔らかくする。それを切り出して、コラーゲン(タンパク質)を取り出し、そこに含まれる炭素や窒素の同位体比を分析し、食性を割り出す。しかも、年輪のように成長する骨の特徴を鑑みると、おおよその年齢ごとの食性までわかる。9歳6ヵ月で亡くなったOSO18の場合、4歳から8歳までのデータがわかることになる。当初、大腿骨だとみられた骨が、実は上腕骨だと判明する思い違いはあったが、分析に大きな影響はないと松林は判断。9月27日の夜、測定を開始すると、松林と私は固唾をのんで、結果を待った。しばらくして出てきたデータを見たとき、冷静な松林も「これは面白い値ですね」と漏らした。数値は、驚くべきことを示していた。一般的なヒグマは、果実や草本類を主食にしているのに対して、OSO18の食性は、著しく肉食に傾いていた。しかも、骨を形成するタンパク質が、エゾシカや乳牛に由来することを強く示唆する値だった。両者を主に食べていたことを、骨は明確に教えてくれたのだ。松林はこう言った。「多くのヒグマは、フキやセリ、ドングリやヤマブドウを食べて、タンパク源としています。それに対して、OSO18の数値は、かなり動物質寄りです。草本類や果実類は、タンパク源になるほどには食べていないということですね。標茶のヒグマはサケを食べませんが、サケを食べない地域のヒグマで、これだけ動物質のみに強く依存して生きてきた個体というのは、これまでのデータではあまりなかったと言えると思います」。特異なのはそれだけではなかった。年齢ごとのデータからは、4歳から8歳までの間、常に肉を食べていたことがわかった。「時系列のどの時点を見ても、エゾシカと乳牛の間のあたりに数値があります。上腕骨が大腿骨と同じような成長過程だったと仮定すると、4歳から8歳ぐらいまでの期間は、いつも動物質、エゾシカに強く依存していただろうと言えると思います。おそらくエゾシカに執着してきた個体だと思います」。9歳6ヵ月で亡くなったOSO18が、最初に牛を襲い始めたのは4年前の5歳5ヵ月。つまり、牛を襲い始める前から、肉を食らい、肉に強く依存していたことになる。きわめて肉食に偏った個体、それがOSO18だった。

(「猟銃を所持したいです」…最寄りの警察署に申し込みました)
ハンターになろうと、記者は狩猟免許の取得を決意したが、それだけでは狩猟の際に猟銃を使うことはできない。国内では銃刀法で、銃の所持・使用を原則禁止している。猟銃や空気銃を使うには、都道府県の公安委員会の許可を得なければならない。目的は、狩猟や有害鳥獣の駆除のほか、競技スポーツなどの「標的射撃」に限られている。所持許可を得る最初のステップは、最寄りの警察署に申し込むことだ。「狩猟を始めるため、猟銃を所持したいです」。自宅近くにある長野中央署(長野市)を訪ねた。事件や事故を取材する警察担当の記者として赴任当初からずっと通い続けている場所だ。普段は広報を担当する副署長らのもとに足を運ぶが、今回は、所持許可を申請する窓口となる生活安全課に向かった。担当する職員は「まずは講習会を受講してください」と教えてくれた。講習会は猟銃の所持を初めて目指す人向けで、銃や狩猟に関する法令や銃の取り扱い方を学ぶ座学のほか、それを試す筆記試験が行われる。筆記試験を突破した後、射撃場での射撃教習もある。ただ、こうした知識や実技を身に付けただけでは銃を所持することはできない。警察は、近隣住民や離れて暮らす親、友人らに、申請者の人となりを聞き込む身辺調査を行うという。危険を伴う銃の所持について、不適格者ではないかを慎重に審査するためだ。記者になる前年の2023年5月、中野市で住民ら4人が殺害された事件では、凶器に猟銃が使われている。取材先の警察幹部からは「応援はしているが、中途半端にやらないように」と発破をかけられている。講習会の申込書にペンを走らせる時、銃を持つ重みを改めて感じた。

(猟師、保護動物のクマを殺し裁判に:フランス)
フランスで18日、絶滅が危惧され、保護対象となっているクマを猟銃で撃ち殺したとして罪に問われている猟師の男の裁判が始まった。裁判にかけられているのは、アンドレ・リーブ被告(81)。2021年11月20日、フランスとスペインを隔てるピレネー山脈でイノシシ狩りをしている最中にメスのクマに襲われた。リーブ被告は子グマ2頭を追って森から出てきた母グマと遭遇。猛突進を食らい、数メートル引きずられた後、母グマを猟銃で撃ち殺した。脚にけがをし、ショック状態にあったリブ被告は仲間の猟師らの手当てを受けた後、ヘリコプターで病院に搬送された。現場は、猟区の400メートル外側だった。この出来事はアリエージュ県で大きな騒動に発展し、猟師たちはリーブ被告を支持してデモを行った。こうした状況を受けて裁判長は、「これはクマ反対、クマ賛成の裁判ではない」と述べ、「リーブ被告は保護種を殺した罪に問われている」と指摘した。当時の状況についてリーブ被告は、子グマが姿を現した時「私は彼らを感嘆の思いで見つめた」と説明。「私はできるだけ小さくなろうとしゃがんだ。だが、母グマがこちらに気付き、目が合った瞬間に突進してきた」と証言した。リブさんは、発砲以外の手だてがなかったと主張。「母グマに左太ももをつかまれ、私はパニックになって発砲した。母グマはうなりながら後退したが、今度は右ふくらはぎをかまれた。母グマは倒れた私の脚に食らいついていた」とし、「私は猟銃を再装填(そうてん)し、発砲した」と話した。地元狩猟団体のジャンリュック・フェルナンデス氏は、リーブ被告は自己の身を守るために自己防衛で殺したと指摘した。「母グマにそのままやらせておくべきだったのか?いや、彼は自分の命を救ったのだ」だが、活動家らは「母グマの死につながる一連の違反行為を犯しておきながら、どこまで『やむを得ず行った』と主張できるのか?」と自己防衛のためにやむを得ず行ったとの主張に異議を唱えている。動物愛護活動家は、クマが人間の活動や気候変動によって脅かされている脆弱(ぜいじゃく)な山岳生態系を維持するために不可欠であると考えている。クマは1990年代にスロベニアから再導入された。2023年の推定によると、現在ピレネー山脈には80頭以上のクマが生息している。リーブ被告の裁判は19日まで続く予定。

(シカが増加・被害が問題に:イギリス)
野生のシカの増加によって、農作物が食い荒らされる、木の皮がはがされるといったニュースを耳にすることが多いのではないだろうか。シカの被害に悩まされているのは日本だけではないようだ。イギリスでもシカの個体数は急増し、イングランドの森林には現在約200万頭が生息している。この数は過去1000年間で最多なのだという。個体数増加の理由には、イギリスにはシカの天敵となるオオカミがいなくなったこと、そしてコロナ禍に狩猟が行われなかったこと、それと同時にベニソン(シカ肉)を提供するレストランが営業停止したことが考えられている。日本ではどうだろうか。1978年度から2018年度までの40年間で、ニホンジカの分布域は約2.7倍に拡大。北海道を除く全国の推定個体数(中央値)は189万頭だった。2014年度の246万頭と比べると減少傾向にあるが、数十年前と比べると依然として多い。増加の理由もイギリスと共通する部分があり、天敵となるオオカミが絶滅したことやハンターの減少・高齢化などが挙げられる。樹皮や植物であればほとんどのものを食べ、餌に不自由しないことも一因だ。シカが増加することで生じる問題は大きく2つある。1つ目は自然環境への被害だ。シカは主に植物を食べるが、樹皮を剥がして食べることもある。樹皮を失った樹木は枯れやすくなり、シカの増加に伴って森林全体が荒廃しやすくなる。また、ほかの生物の餌となる植物を食べてしまうことで生態系にも影響がおよび、高山帯においては地表の植物が食べ尽くされ、斜面の崩壊なども懸念される。2つ目は農林業への被害だ。シカが畑や田んぼに侵入し米や野菜を食べてしまうことによる食害が多い。単なる損失だけではなく、食害によって農家が意欲を失ってしまい、農業を続けることをあきらめてしまうケースもあるという。イギリスでは、フランスやドイツ、北欧諸国のようにシカの肉を食べる文化は強く根付いてはいないが、食材としてのシカ肉に注目が集まっているという。近年、人々の環境意識の向上によって、需要が増加しているそうだ。シカの急増による被害ばかりが取り沙汰されるなかで、バンガー大学とレディング大学の研究チームがイギリスのウェールズ北部の渓谷に生息するダマジカ約350頭を対象に行った調査で、興味深い結果が発表された。ダマジカはこれまで、主に草を食べていると考えられていたが、実際にはブラックベリーをメインで食べていたことが新たに判明したのだ。草が減る冬に関しては、食べたものの80%をブラックベリーが占めていたという。ブラックベリーは繁殖力が高く、過度に繁茂すると、太陽光を遮り他の樹木や希少な花と植物の成長を妨げてしまうことが懸念される植物。ダマジカが採食することで、森林の植物の成長が促されている可能性が示唆されたわけだ。一方で、ブラックベリーには全体に太く丈夫なトゲがあるため、過度に繁茂しない限りは森林の若木や植物をダマジカの食害から守るバリアとして機能する側面もある。ダマジカの食性を理解することで、森林保全のためにより的確な計画を策定することができるのではないか、と研究者たちは期待を抱いている。シカの急増によるさまざまな被害が相次ぐなかで明らかになった、イギリスでの研究結果。単にシカの数を減らせばよいというのは一面的な見方に過ぎないのかもしれない。生態系のバランスを維持するためのヒントは、ある生物とそれに関連する生物のことをより深く知ることにありそうだ。

(射的場の銃を持ち出し、他店へ押し入り発砲:大阪)
大阪・新世界のジャンジャン横丁にある射的場で16日、男が射的用のコルク銃を持ち出し、向かいのゲームセンターに押し入り発砲する事案が発生、波紋が広がっている。いったい何があったのか。SNS上で被害を報告したゲームセンター「かすが娯楽場」の担当者に話を聞いた。「昨日(日曜日)において大変残念な事と危険な行為が発生致しました 当店と関係の無い向かい側の射的場ご利用の方が かすが娯楽場ご利用中のお客様に 射的用銃の銃口を向ける行為や 当店内から狙い撃ち通行人に当たる可能性があり 注意したにも関わらず発砲されまして 注意した当店従業員に睨み付けて 謝罪の言葉も頂けたませんでした」(原文ママ)。今月17日、かすが娯楽場が投稿した防犯カメラの映像には、射的用のコルク銃を構えてゲームセンター内に侵入する男の姿が収められている。続く投稿では「こう言った行為は幾度と無く有りましたが 今回の件が1番危険だと判断してポストする事にしました。射的場の従業員はその方への制止もなく 同調して楽しんでおられたのが誠に残念で仕方ないです」と事の次第をつづっている。一連の投稿には「危なすぎる」「これは警察に相談した方がいい」「射的は威力もあるし、一歩間違えたら失明でも起きるんだぞ」「『店内に銃のようなものを持った人が入ってきた』って通報してもいい案件」「おもちゃでも人に向けたら怪我では済まされない」「射程用銃を持ち出せる状態にしている射的場も大問題」「アメリカなら射殺されても文句言えん」など、批判の声が相次いでいる。被害に遭ったかすが娯楽場の担当者は「当店の向かい側にある射的屋の利用者が、店内に入り当店のお客様に対して銃口を向けました。当店のスタッフがやめるよう促すも、当店の入口からジャンジャン横丁側に向けて発砲し、その後も高圧的な態度で退店していきました。射的屋のスタッフは笑いながら、注意することもありませんでした」と経緯を説明する。けが人こそ出たことはないものの、コルク銃を持ち歩き、横丁の道路を挟んだ位置から射的をする行為はこれまで何度も繰り返されてきたといい、「射的屋もゲームセンターも同じ風営法、ルールは守って営業いただきたいです。警察にも相談し、今後はこのようなことがないよう対応していただきたい」と担当者。「このような形で注目を集めるのはあまり好ましくありませんが、新世界は観光地化も進み気軽に歩ける街になってきました。それが一部の方の行為によって逆行するのはもったいない。各店舗がしっかり対応してほしいです」と話している。

(ジビエレザーで名刺入れを製作、高校生が開発:大分)
高校生が身近な課題について研究した成果を発表する「マイプロジェクトアワード」の全国サミットに、大分県内の高校生3人が出場することが決まりました。3人が選んだテーマは「ジビエレザー」。その取り組みを取材しました。地区予選を突破し、全国サミット出場を決めたのは、豊後高田市にある高田高校の生徒3人です。研究テーマ「ジビエレザーを相棒にプロジェクト」は、市内で捕獲されたシカやイノシシの活用を進めようと思いつきました。マイプロジェクトアワードは、高校生が設定したテーマについて披露する教育プログラムで、応募数は3200件あまり、予選の通過率は1.6%の狭き門です。研究は夏休みから開始し、農家やジビエ料理のシェフ、市の林業課などに聞き取り調査を行いました。食肉に比べ、皮の活用が進んでいない現状を知り、地元のバッグ販売店と協力してオリジナルの名刺入れを製作しました。生徒たちはこの日、協力してくれたバッグ販売店を訪問し、全国大会に進んだことを報告しました。商品に刻印されたロゴ「IPRUS(アイプラス)」には、『利活用』や『共生』などの意味が込められています。全国サミットは3月29日と30日に開催。3人は探究活動の成果を発表します。

(ジビエを味わう:岡山)
先日、岡山市中心部にある省庁出先機関の合同庁舎駐車場にキッチンカーが登場した。販売されたのはイノシシ肉を用いた「ジビエ(狩猟肉)丼」。一緒に盛られた豚肉と比べると少し硬かったが、甘辛い味付けでおいしくいただいた▼調理、販売したのは環太平洋大(IPU、岡山市)の学生たちだ。2023年、マーケティングの授業で考案し、学内外の催しで提供を続けている。この日は中国四国農政局の声かけに応じた▼同大では21年度からジビエメニューの開発が進む。丼だけでなく、イノシシやシカの肉を使ったカレーパンなども生まれた。革製品と合わせ「IPUジビエ」としてブランド化を図る▼取り組みのきっかけは大学周辺で有害鳥獣として捕獲されるイノシシやシカの多さだ。ブランド戦略を学ぶ過程で、地域の難題を逆手に取り、処分後の肉や皮を有効活用しようと計画した▼農林水産省によると、捕獲されたイノシシ、シカのうち、ジビエとして処理・流通するのは1割程度にとどまる。土中に埋められたり焼却されたりするケースが多いそうだ▼農産物に被害を及ぼす有害鳥獣とはいえ、人間の都合で奪った命。大切にいただきたい。そもそも人間の生活空間に姿を現すようになった背景として耕作放棄地の増加や山林の荒廃が指摘される。こちらの対策も欠かせまい。

(標津産シカ肉、家庭料理でも:北海道)
標津町産シカ肉の有料試食会「鹿でNight(ナイト)」(町農林課主催)が14日、「まちの駅 標津サーモンプラザ」で開かれ、約50人の参加者がシカ肉料理を味わった。

(シカ肉を地産地消へ:北海道)
標津町でシカ肉の地産地消を進めようと、さまざまな料理にして地元の人などに味わってもらう催しが開かれました。この催しは、標津町役場の農林課が、地元で捕獲されるシカ肉の地産地消を進めようと、2023年度から取り組んでいて、14日は会場のレストランに町内外からおよそ30人が集まりました。会場には町内の飲食店が手がけたシカ肉のミンチを使ったハンバーガーやタコライス、ローストした肉を使った寿司など、6種類の料理が並びました。試食した人たちは「やわらかくておいしい」とか、「臭みがまったくない」などと話しながら、シカ肉の味や食感を楽しんでいました。標津町では農業や林業への被害を防ぐために、年間およそ500頭のエゾシカが捕獲されていますが、処理施設への運搬などが進まず、ほとんど利用されていません。催しを企画した標津町地域おこし協力隊の小野田傅治郎さんは「標津のシカ肉はまだまだ活用の余地があるので、家庭でも食べてもらうきっかけになればうれしい」と話していました。

(八代工高「くまもとジビエ甲子園」V:熊本)
八代市の八代工業高機械科3年のハンター班が考案したシカ肉を材料にした料理が、2月に熊本市であった「第4回くまもとジビエ甲子園」(熊本県主催)で優勝した。普段、機械工学を学ぶ生徒たちが〝専門外〟で成果を上げた。

(高校生による「ジビエ食堂」:静岡)
下田高校の生徒たちが伊豆半島のジビエを使った料理を提供する「ジビエ食堂」が3月23日、河津桜交流会館(河津町笹原)で開かれる。下田高校生活科学部では本年度、学校近くの下大沢地区で害獣が増えていることを受け、獣と人との共存を目指すための課題探求や新たなジビエ料理の開発に取り組んできた。その取り組みは静岡市内で行われた公開コンテストで最優秀に選ばれたほか、「第9回ジビエ料理コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞するなど、高く評価されている。その成果を地方創生につなげることに加え、地域の人たちに改めて獣害を知ってもらいたいと、河津町と、町と包括連携協定を締結している服部栄養専門学校とのコラボ企画として同イベントを開くことになった。当日は同専門学校の協力で開発した「冷やしジビエそば」などのジビエ料理の提供に加え、同専門学校の講師陣によるオリジナルレシピで作ったパンや焼き菓子も販売する。同町企画調整課の古川雅也さんは「河津町をはじめ、伊豆で取れるジビエのおいしさや調理法を知ってほしい。高校生たちのアイデアと熱意に服部栄養専門学校の知識と技術がマッチングして生まれる、新たな食文化発信の機会となれば」と期待を寄せる。

(北見エゾシカフェスタ2025:北海道)
北見市内で捕獲されたエゾシカの肉料理を味わえる。シカ肉の有効活用と地場産食材の消費拡大に向けて開催。シカ肉と、タマネギをはじめとした地元農産物を使った料理9品ほどを提供する。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午後7時45分ごろ、仙台市青葉区芋沢小坂南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午後6時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、17日午後10時15分ごろ、富谷市大亀和合田二番にクマが出没しました。

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(猟銃所持の許可の更新時に書類偽造など、警察官2人を書類偽造の疑いで書類送検:青森)
青森県警察本部は、猟銃所持の許可の更新の時に書類を偽造したなどととして、警察官2人を書類送検すると共に減給の懲戒処分としました。県警によりますと、60代の男性警部補は猟銃所持の許可の更新の時に必要な書類のほか、無くした領収書3枚を偽造するなどした疑いです。また、20代の男性巡査長は、猟銃所持の許可の更新に必要な書類を偽造した疑いです。2人は容疑を認めていて、警察は2人を書類送検しました。また、2人を減給10分の16か月の懲戒処分としました。男性警部補は依願退職したということです。

(イノシシと乗用車が衝突、けが人なし:新潟)
14日(金)午後6時36分ごろ、上越市吉川区田尻の県道で走行中の普通乗用車とイノシシが衝突する事故がありました。運転手にけがはありませんでした。警察によりますと、普通乗用車が県道を走行中、体長およそ50センチのイノシシが道路に飛び出してきて、車両の前部に衝突したということです。イノシシはその後国道8号方面に走り去ったということです。この事故で車両の前部分のバンパーが損傷。運転手にけがはありませんでした。

(ホントに?2023年度の徳島県内は野生鳥獣による農作物被害額が過去最少:徳島)
2023年度の県内の野生鳥獣による農作物被害額は、調査開始以来最少となった。近年は市街地でサルやイノシシの出没が相次ぎ、鳥獣被害は増えているとばかり思っていたのに。はて? 県はどんな調査を行い、被害の実態はどうなっているのか。そんな疑問を抱き、農業者や猟師らを訪ねた。被害調査は、市町村が国の指示に従って農家から被害状況の連絡を受け、現地調査や聞き取り、農業共済組合への照会などを行った後、各地の農業支援センターに報告。集まった情報を県が取りまとめ、毎年国に報告している。被害額は、被害面積や量に県が定める単価をかけて算出する。

(会津大開発の警報装置を使い実証実験:福島)
会津大が開発した警報装置を使った福島県会津地方振興局の野生動物の追い払い実証実験で、2024(令和6)年は熊2回とイノシシ43回、鹿1回の追い払いに成功した。装置を開発した斎藤寛教授が11日、福島県会津若松市の同大で開かれた成果報告会で示した。警報装置は人工知能(AI)で熊やイノシシ、鹿などを認識する機能を備えている。動物を認識した際は音や光を発し、メールで市町村職員や住民に知らせるシステム。昨年は会津若松、会津美里、会津坂下の3市町6地区で実験を行った。警報装置計16台、追跡装置計4台を設置した。このうち、警報装置8カ所の結果を公表した。今回は警報装置により動物が逃げた後、1時間以上出没が確認できなかった状態を「追い払い」ができたと定義した。野生動物の検出による効果も報告された。会津美里町の蓋沼森林公園では道路から集落へのイノシシの侵入が頻繁に確認されていた。検出結果を受けて町と住民が夕方から朝方にかけて電気柵で封鎖する対応を取ったところ、10月下旬以降イノシシが撮影されなくなった。今後はAIを活用した動物の捕獲支援や、電気柵の異常を検出する見回りロボットの開発にも取り組む。会津大と県会津地方振興局の取り組みは昨年10月、科学技術振興機構(JST)の社会課題解決プログラムに採択された。期間は2026年9月までの2年間。害獣モニタリングの環境を構築して住民の意識醸成を図り、自治体関係者と協働で害獣対策に効果的に取り組む。

(「イノシシいない地域」はずが、本部と今帰仁で捕獲許可:沖縄)
イノシシを「見かけることはない」とされる本部半島で、農産物の被害や目撃が相次ぎ、本部町と今帰仁村が県に対して、全域を対象としたイノシシの「有害鳥獣捕獲許可」をそれぞれ申請し、12日までに許可を受けたことが分かった。許可によって、イノシシの狩猟期間外でも捕獲などが可能となる。両町村の役場はイノシシの定着を防ぐため、本格的な対策へ乗り出す。県によると、イノシシに関して両自治体から捕獲許可申請が出されるのは、本部町は2020年以来で、今帰仁村は初めて。両自治体ではイノシシの目撃例はこれまで少なかったが、生息域が住宅地に近づいてきているとみられる。県は本部町に11日付、今帰仁村に12日付で許可を出した。本部町では、昨年秋ごろに浜元地区で確認されたほか、伊野波、並里、伊豆味、大堂などで目撃例が相次いでいるという。町が大堂地区に設置したカメラには30キロ弱のメスと、3頭の子イノシシも映っていた。県道84号より北側で目撃例が多く、町は八重岳周辺への侵入を防ごうと、警戒ラインを引いて体制を強化する。町の担当者は「繁殖している可能性もある」として、対策を急ぐ考えを示した。地域住民らによると、今帰仁村与那嶺では2月末にサトウキビがイノシシにかじられ、2~3トンの被害が出た。昨年は別の地区でもサトウキビ畑が荒らされた事例もあったという。与那嶺で被害に遭った畑は住宅地や通学路に近く、13日には与那嶺区と、隣接する仲尾次区による対策会議が緊急で開かれた。今帰仁村によると、本年度で4~5件の被害報告があり、2月頃から目撃情報も多数寄せられている。担当者は「位置情報などを共有して繁殖しないよう対策をとり、しっかり抑えていきたい」と話した。

(熊出没の抑止に緩衝帯が効果:長野)
安曇野市で里山整備に取り組むボランティア団体・あづみの樹楽会が、穂高牧と穂高柏原の烏川で熊の出没を防ぐ緩衝帯の整備を始めて2年目になる。本年度は市内全体で熊の目撃情報が相次いだ一方で、山麓線の烏川橋上流部で河川敷の雑木林を伐採して見通しを良くしたところ、橋の下流部では熊の目撃情報がなく、成果が出始めているようだ。熊が人里に侵入するのは河川を利用することが多いと言われており、荒れた雑木林を伐採して緩衝帯をつくることで熊の警戒心を高める狙いがある。活動は、国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区の渓流連絡橋から烏川橋までの両岸約400メートル区間で行っている。令和5年度から3年計画で12~3月に取り組んでおり、これまでに約120メートル区間でニセアカシアやカワヤナギなどの支障木を伐採してきた。国土交通省や県安曇野建設事務所、市などが協力しており、本年度の県地域発元気づくり支援金の対象事業にもなっている。樹楽会と同公園、市民などが協働で取り組む「さとやま楽校・里山再生教室」の活動にも一部取り入れ、里山整備の裾野を広げている。市によると、市内で本年度に確認された熊の目撃情報は74件だった。昨年度より17件多く、近年では多い方だという。このうち集落内での目撃が56件を占めている。烏川橋の下流部で目撃情報がなかったことについて、耕地林務課は「刈り払いの効果があったのではないか」とみる。今年から緩衝帯の活動に参加している看護師で山岳ガイドの道辻有希さん(47)=穂高=は「近年、熊に遭遇するリスクが高まっている。緩衝帯づくりは市民生活に密接しているので意義があり、この活動に参加できてよかった」と充実した笑顔で話していた。

(ツキノワグマの生態や食性、行動解説:長野)
長野県岡谷市の生涯学習大学が15日、イルフプラザカルチャーセンターで開かれた。信州大学出前講座として行われ、同大山岳科学研究拠点の瀧井暁子助教が「ツキノワグマを知ろう」と題して講演。クマの生態や食性、行動範囲のほか、クマ対策についても詳しく説明した。昨年、全国でクマに襲われて死傷する事故が相次ぎ、岡谷市でも例年以上にクマの目撃情報が寄せられたことから、クマの生態を知った上で、クマに出会わない対策や遭遇時の対応を学ぶ機会として開催した。瀧井助教は、日頃からクマの生態を研究しており、NPO法人・信州ツキノワグマ研究会のメンバーとしても活動。講演では、研究データを基にクマの生態や行動について解説した。基本情報として「クマ科の動物は地球上に8種類しかおらず、ツキノワグマを含む6種類は絶滅危惧種になっている」「ツキノワグマは世界ではアジアクロクマと呼ばれ、九州では既に絶滅し、四国では絶滅の恐れが極めて高い動物」とした。クマの生態についても詳しく説明。「人里に近づく理由は人里近くにある桜類やキイチゴ類、桑の実などを求めているからで、近づく時期は山に食べ物がなくなる7月から9月にかけてが多い」とした。その上で、人里でのクマ対策やクマに出会わないための対策、遭遇時の対応について話した。会場には、実物のツキノワグマの骨や毛皮、ふんなども展示され、参加者の興味を引いていた。

(玉川国有林、25年度も入山禁止:秋田)
秋田森林管理署と仙北市は13日、市役所角館庁舎でツキノワグマ対策連絡会議を開き、2018年度から実施している同市田沢湖玉川の国有林への入山禁止措置を25年度も続けると決めた。クマの出没期となる雪解け後の5月上旬から国道341号沿いの林道などを封鎖する。

(奈良公園のシカ、独自DNA型)
奈良時代の768年(神護景雲2年)に創建したと伝わる春日大社(奈良市)には、神様が鹿に乗ってこの地に入ったという伝説が残る。その子孫とされる奈良のシカは「 神鹿しんろく 」と呼ばれ、代々敬われてきた。そのルーツを、科学と文化史の両面から探る研究が進んでいる。平城京を鎮護するために鹿島神宮(茨城県)より神様が白い鹿に乗って来られた――。中世の春日大社の社伝などにある記述だ。この地では古来シカは神の使いとされ、手厚く保護された。第2次世界大戦を経て一時激減したが、現在は境内や奈良公園などに1325頭の野生のニホンジカが生息し、観光客の人気になっている。近年、そのルーツを探る上で重要な発見があった。神戸女学院大の高木俊人専任講師と福島大の兼子伸吾准教授らが、奈良県や和歌山県など紀伊半島に生息するニホンジカ294頭から血液などを集め、母から子に伝わる細胞内の「ミトコンドリアDNA」の遺伝子などを調べた。その結果、紀伊半島のニホンジカには18のDNA型があり、奈良公園のシカだけが独自の型「S4」を持つことがわかった。他の半島内のシカでS4は確認できなかった。研究チームの別の分析では、紀伊半島のニホンジカは大きく「奈良公園」「東部」「西部」の三つの遺伝的集団に分かれる。そこで三つの集団の起源になった「祖先集団」の遺伝子の構成を推定し、現在の遺伝子構成に変化するのに必要な時間を逆算した。シカ1世代の期間を4年として計算すると、奈良公園のシカと他集団の交流が途絶え、分岐が始まったのは2000~1000年前と判明した。シカの 糞ふん を餌とする昆虫「オオセンチコガネ」が近い年代で分岐したという京都大の研究もあり、今回の結果と符合している。奈良公園のシカは紀伊半島でも遺伝的に独自性の高い集団と言える。分岐はどういった原因で生じたのか。この変化が起きるために必要なシカの世代数を中心的な傾向を示す「中央値」から推定すると、491世代になった。約2000年前の弥生時代に当たり、紀伊半島北部で稲作が広がり人口が増え、大きな集落ができた時期だ。その後、人里に近い紀伊半島の生息域は、狩猟や開発で分断・縮小され、人の手による神鹿の保護も始まっていく。江戸時代には現奈良公園の周辺などに「鹿垣」という柵が設置され、シカが外に出ないようにした。春日大社のある春日山より東に生息するシカは神鹿として扱われなかったとも考えられるという。高木専任講師は「神鹿が保護された一方で、周囲のシカ集団が消滅し、独自の遺伝子が残ったのだろう」と話す。奈良のシカが今、独自性を失いつつあるという。奈良県はシカの生息域を奈良公園を中心とした「重点保護」のほか、「保護」「緩衝」「管理」の4地区に区分している。チームは糞などからS4のDNA型を持つシカの生息範囲を調べた。その結果、重点保護と保護の地区内はS4を持つシカだけだが、離れるほど他のDNA型のシカが混在し、S4を持つシカは保護地区の10キロ・メートル以上外でも見つかった。1957年に「奈良のシカ」が国の天然記念物に指定されると、生息域が古来保護されてきた春日大社周辺から当時の奈良市一円に広がった。現在、この地域では奈良公園と外部から入ったシカが入り交じる状況になっている。兼子准教授は「遺伝子が交配することは自然の営みで、科学的に善しあしは判断できない」としつつ、「1000年以上独自性を保った奈良のシカを維持するか、変えるかは人間次第だ。私たちは奈良のシカの歴史上、分岐点にいるのかもしれない」と話す。万葉集には、春日大社の創建以前から野生のシカの生息を示す和歌が残る。シカと信仰を結びつけた記述は、古くは平安時代の藤原行成の日記「権記」にもみられる。古代からシカは信仰の対象として敬われていた。奈良のシカの研究を続ける北海道大の立沢史郎特任助教(保全生態学)は「特別な遺伝子が残ったのは、人による保護の結果と考えるべきだ。独自の遺伝子を維持しているから神鹿なのではなく、人との関わりの中で生まれた文化が神鹿だ」と話す。では、人は神鹿にどんな神秘性を見ていたのか。立沢氏によると、シカは朝と夕に草を食べるため、森から草原に出る「日周行動」を繰り返すという。立沢氏は「古代の人々は、禁足地である春日の森と草原を往来するシカ本来の習性に、神使としての姿を重ねたのではないか。その環境を維持してきた春日の森との一体性こそが『神鹿』たるゆえんだ」と話している。

(草食動物のシカがワカサギを食べると話題:北海道)
先日、北海道の観光地である阿寒湖で「ヘンなシカ」が現れ、話題になりました。阿寒湖では冬になると湖面が氷結し、そこに穴を開けて「ワカサギ」を釣ることがさかんに行われます。ワカサギ釣り場には防寒用のテントが並び、そこに現れたのは、まだ生後1年にも満たないと思われるエゾシカの子ども。彼は穴釣り用のテントの中に顔を突っ込むと、突然釣り上げられたワカサギをモシャモシャと食べ始めたのです。びっくりした釣り人が慌てて彼をテントから追い出そうとしますが、全く悪びれる様子もなく食べ続けようとします。強制的に追い出されたあとも次々と他のテントに現れワカサギを盗み食いし、しまいには帰途につく釣り人が手に持つワカサギを袋ごと奪い取ろうとするなど、好き放題狼藉を働いたのでした。このエゾシカ、昨年頃から阿寒湖周辺で盛んに目撃されていたそうです。もともとは野生環境で暮らしていたそうなのですが、親を交通事故で亡くし、餌を求めて人里に降りてきた、と地元の人は言います。まだ子鹿であることや、国立公園内ゆえに狩猟の対象とならないこと、観光地であるためにヒグマなどの天敵が少ないことから警戒心が薄く、観光客になつくことで餌をもらいながら生き延びたのだそうです。その流れでワカサギ釣り場に現れ、ワカサギを盗み食いするようになったのではないかとされています。可愛らしい姿と人懐っこさでマスコットキャラクターのようになっていますが、実際は野生動物であることに間違いはなく、触れ合うことでマダニなどの寄生虫や人畜共通感染症のリスクがあります。また人里に降りることで親同様交通事故に遭ってしまう可能性もあり、現在の姿は決して望ましいものではありません。そんな気の毒なところもあるくだんのエゾシカ、一つ気になるのは「シカって草食動物だよね?」ということ。魚であるワカサギを食べるというのは、非常に不思議に思われます。しかし実際のところ、シカの仲間が動物性タンパク質を食べる様子は世界中で観察されています。少し前にもSNSで、シカがまるで太い麺を噛みながら飲み込むかのように大きなヘビを食べている動画が話題となりました。シカのような反芻動物は、4つの胃を利用して食べた植物をエネルギーに変換するのですが、その際に「消化中に増殖した微生物」を消化・吸収します。つまりそもそもタンパク質を消化する力を持ち合わせており、結果として魚のようなタンパク質も(多食しない限りは)エネルギー源とすることができるようです。

(第3回 木頭クマまつり 2025:徳島)
四国のツキノワグマに関する普及開発イベント「木頭クマ祭り」を開催。パネルトークでは、国際自然保護連合(IUCN)野生生物保全計画専門家グループ(Conservation Planning Specialist Group)の支援による「保全計画づくりワークショップ」の内容を紹介する。おいしいブース、たのしいブース、まなブースと、グルメや体験も楽しめる。人とクマとのいい関係について一緒に考えよう。

(高校生が研究を重ねた獣用捕獲おり大野市へ寄贈:福井)
大野市の奥越明成高校機械科の3年生が、アライグマなどを想定した中型獣用の捕獲おりを製作し、市に寄贈した。アライグマの生態を調べ、地元猟友会に必要な機能を「取材」して仕上げた。市は4月以降、猟友会に貸し出すなどして有害獣捕獲に役立てる方針。

(女性猟師「美しい森、ジビエで守る」:岐阜)
全国的に珍しい女性猟師で、岐阜県郡上市明宝奥住の「ジビエ工房めいほう」を営む元満真道さん(49)は、捕獲した野生鳥獣を地域資源と捉え、ジビエとして活用する取り組みを続けている。野生鳥獣による森林や農作物への被害を防ぎ、郡上の美しい自然を守ることにもつながり、元満さんは「ジビエを食べて地球を救って」と訴える。

(普通列車がイノシシと接触?:兵庫)
JR西日本は14日、姫新線で列車が動物と接触し、姫路-上月間で運転を見合わせていると発表した。JR西によると、同日午後7時10分ごろ、姫路市の余部-太市間で姫路発播磨新宮行き普通列車がイノシシとみられる動物と接触。乗客約200人にけがはなかった。午後8時時点で、運転再開の見込みは立っていないという。JR西日本は、列車と動物の接触で運転を見合わせていた姫新線姫路-上月間で、14日午後8時7分に運転を再開したと発表した。

(列車がイノシシと衝突して一時運転見合わせ:福岡)
JR九州によると、14日午後7時42分ごろ、筑肥線福吉~鹿家間で下り普通列車(筑前前原午後7時23分発西唐津行)が走行中に異常な音を感知した。この影響で同8時13分現在、同線筑前前原~西唐津間の上下線に遅れが出ている。同8時35分現在、走行中の異常な音はイノシシと衝突したのが原因だった。撤去作業の田係員を手配中で同線筑前前原~西唐津間で運転を見合わせている。イノシシの撤去が終了し、同9時55分に運転を再開した。同10時3分現在、同線のダイヤが乱れている。

(特急ソニックがイノシシと衝突:鹿児島)
JR九州によると、15日午後5時27分ごろ、鹿児島線海老津~教育大前で特急ソニック42号(大分午後3時44分発博多行き)がイノシシと衝突した。この影響で同6時50分現在、同線小倉~博多で列車に遅れが出ている。

(ふるさと給食に鹿肉プルコギ丼:北海道)
ふるさと応援寄付金を活用し、地場食材や道産食材を積極的に活用する「ふるさと給食の日」で10日、根室市内の小中学校と義務教育学校に根室産鹿肉を使った「鹿肉プルコギ丼」が提供された。

(エゾシカの解体や調理、高校生学ぶ:北海道)
エゾシカの解体や調理法を学ぶ講習会が14日、三笠高で行われた。同校調理師コース2年の15人が、エゾシカ肉の魅力について理解を深めた。

(淡路のジビエ楽しむ農家レストラン:兵庫)
淡路市興隆寺に誕生した農家レストラン「ビストロ ラ・グラース」が話題を集めている。地域活性化事業の一環として、興隆寺のジビエ処理加工施設の猪肉を使ったコース料理で地産地消を推進する。オーナーシェフの松下平さんは神戸市の有名レストランで経験を積み、フレンチベースのメニューには淡路牛や地元産の野菜も。

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