<射撃ニュース5月>
5/9
(自衛官2人がクマに襲われけが:岩手)
5月5日岩手県八幡平市のアスピーテライン周辺の山で山菜採りをしていた男性自衛官2人がクマに襲われました。2人とも命に別条はないということです。5日午後3時半ごろ八幡平市松尾の安比清流山葵園付近の山で山菜採りをしていた3人組のうちの1人から「山の中で仲間2人がクマに襲われた」と消防に通報がありました。警察と消防によりますと3人は自力で下山して通報しました。けがをしたのは2人で、このうち滝沢市に住む29歳の男性自衛官がは顔と手足に、盛岡市に住む39歳の男性自衛官が両手にけがをして病院に運ばれましたが、2人とも会話が可能で命に別条はないということです。現場の山林は東北自動車道の松尾八幡平ICから北西に約4kmの場所でした。警察はクマが男性自衛官2人を襲った当時の状況を詳しく調べています。
(海鳥、アザラシ、ラッコが大量死、異常行動:北海道)
北海道東部の海岸線で3月中旬以降、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザに感染したとみられる海鳥や海生哺乳類が次々と確認されている。根室市内では有志による独自調査が行われており、4日現在で計614羽の海鳥をはじめ、アザラシやラッコの死骸が確認された。隣の浜中町で見つかったラッコ1頭の死骸からも感染が判明したが、近隣自治体の多くは調査態勢が十分ではなく、被害は氷山の一角とみられる。海鳥の異変に気づき、有志で調査を続けているのは、根室市歴史と自然の資料館の外山雅大学芸員(47)や日本野鳥の会のレンジャーら。3月14日、同市の歯舞漁港でエトロフウミスズメ1羽の死骸を回収し、猛禽(もうきん)類医学研究所(釧路市)にサンプルを提供したところ、PCR検査でA型鳥インフルエンザの陽性が確認された。この日は、同市の花咲港でもアカエリカイツブリとヒメウの死骸が確認されている。感染が原因とみられる異常行動の目撃も相次ぐ。3月16日には、同市桂木浜で市内の男性が野鳥を観察中にウミネコとオオセグロカモメが突然倒れるのを目撃。18日には根室市春国岱(しゅんくにたい)原生野鳥公園ネイチャーセンターのレンジャーが、足元がふらついて立ち上がれないオオセグロカモメを確認し、その2日後には花咲港でエトロフウミスズメがその場で回転し、頭を振る行動を目撃した。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」をほうふつとさせる異様な光景だ。一部のサンプルは根室振興局で簡易検査後、猛禽類医学研究所や国立環境研究所(茨城県つくば市)に送られており、検査した個体の9割近くから陽性反応が出たという。また、環境省の鳥獣保護員の漁業男性の報告では、3月中旬から太平洋岸の沖合、約10キロでエトロフウミスズメとみられる死骸が5羽以上、確認された。その後も、沖合を漂うコアホウドリ、ケイマフリ、ビロードキンクロ、ウトウなどの海鳥の死骸が確認されている。一方、被害は海生哺乳類にも拡大しており、アザラシ類、ラッコの感染が国内で初めて確認された。アザラシ類は4月18~25日に計6頭の死骸と衰弱個体が見つかり、検査したゼニガタアザラシ4頭のうち2頭の感染が判明。衰弱した個体はいずれも目が充血し、呼吸が荒く、体を震わせていたという。西隣の浜中町では同22日に回収されたラッコの死骸から鳥インフルエンザ感染が確認された。5月4、5日には根室市桂木の海岸線でも、感染が疑われるラッコ2頭の死骸が回収された。調査チームが海岸線を歩いて死骸の確認や回収を行ったり、漁業者からの情報を集約したりした結果、感染した可能性がある海鳥は、環境省のレッドリスト掲載の5種(ウミガラス、ウミスズメ、コアホウドリ、ヒメウ、ケイマフリ)を含め計23種に上る。とりわけ数が多いのはエトロフウミスズメで、4月18日に回収された約200羽のうち155羽を占めた。外山学芸員は大量死の背景や感染ルートなどは「分からない」と頭をひねる。一方で、船の上で死んでいたクロガモを海に投げたところ、ワシが食べていったという報告が漁業者から寄せられているといい、「感染した鳥の死骸を食べることによる感染連鎖も懸念される」と指摘した。海鳥はこれから繁殖期を迎えるため、外山学芸員は「コロニー(集団繁殖地)での感染拡大によって、海鳥が大量死する恐れがある」と危機感を募らせる。
(クマ市街地出没で猟銃使用可能受け、道が猟友会と体制作り:北海道)
ヒグマが市街地に出没したときに市町村の判断で特例的に猟銃の使用を可能とすることなどを盛り込んだ法律が成立したことを受けて、道は各地の市町村や猟友会などと連携して市街地の出没に対応できる体制づくりを進める考えです。先月成立した改正鳥獣保護管理法が施行されると、クマが住宅地など人の生活圏に出没して、緊急に危害を防ぐ必要があり、迅速に捕獲できる手段がほかになく、住民の安全が確保できているという条件を満たした場合に、市町村がハンターに委託して猟銃の使用が可能になります。一方、北海道猟友会は、自治体の求めで出動したハンターが猟銃所持の許可を取り消されたことなどを受けて、ヒグマが市街地に出没した際の出動要請には現場で対応にあたる支部に判断をゆだねる方針を示しています。このため、ハンターの出動にあたっては地元の市町村や警察との連携がポイントになることから、道は法律が施行される予定の秋までに体制づくりを進める考えです。今後は、各地の市町村とともに猟友会や警察と協力して実践的な対応訓練や説明会などを開催し、ハンターの不安や懸念の解消に努めるほか、出動要請や猟銃の使用の具体的な手順などを確認することにしています。
(急増する動物原因の鉄道輸送障害、20年で15倍超)
動物が線路に入ったことで起きたトラブルにより、鉄道の運行に支障が出るケースが急増している。国土交通省によると、過去10年で約3倍、20年では15倍以上に増えた。鉄道各社は対策を講じているが、根本的な解決は難しいのが実情だ。「1匹のヘビで新幹線が止まるなんて。対策できないのだろうか」。4月30日夕方、大阪へ帰省途中だった会社員男性(45)は東京駅で足止めされ、混雑する改札前でつぶやいた。この日の午後5時半ごろ、岐阜羽島―米原間で停電が発生。列車に電気を送る架線に、ヘビ(体長1メートル)が接触してショートした。停電の影響で下りは東京―新大阪間、上りは浜松―新大阪間で運転を一時見合わせ、午後7時ごろに再開した。上下線86本が遅れ、約6万7000人に影響が出た。ヘビだけでなく、シカやイノシシ、タヌキなどが列車と衝突する事故も相次ぐ。国交省によると、動物が原因で30分以上の遅れが生じるなどした「輸送障害」は、2003年度に81件だったが、13年度は465件、23年度は1369件に上った。一部の野生動物が増え、生息域を広げたことが一因とみられる。動物と衝突すると、列車が遅れるだけでなく、車体の損傷にもつながる。乗客がけがをする恐れもあるため、各社は動物を線路に近づかせないように対策に知恵を絞っている。JR九州では、架線を支える電柱のそばのワイヤに、帽子の形をした器具を設置。ヘビがワイヤを登って架線に近づけないようにした。電柱には、ヘビが嫌がる臭いがする薬剤をまいている。ただ、過去にはトンネルの上から落ちてきたヘビが架線に接触し、停電したことがあった。担当者は「動物が相手なので完全に防ぐことは難しい」と語る。近畿日本鉄道ではシカの侵入を防ぐため、線路の両側に高さ約2・5メートルのネットを張った場所がある。列車が通過する時間帯には、特別な装置から、シカが嫌う超音波を発信している。岩手県のJR釜石線では山間部を通る線路の周辺に、シカの天敵であるライオンのふんの成分を含んだ液剤をまいている。長岡技術科学大の山本麻希准教授(野生動物管理学)は「東日本のシカは近年、猟師の減少などによって個体数が増え、生息域を広げている。列車との衝突を減らすには、ハード面の対策に加え、野生動物の生息密度を管理する必要がある」と指摘する。
(世界遺産「平泉」、イノシシ被害が深刻化:岩手)
世界遺産「平泉の文化遺産」を構成する平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)、毛越寺(藤里明久貫主)、観自在王院跡でイノシシが土を掘り起こす被害が深刻化している。このままでは地下に眠る平安時代の遺構が荒らされるなどの影響が出る恐れがあり、町や寺などの関係団体は対策検討協議会の設置を予定し対応を急ぐ。毛越寺では1月下旬に初めて被害を確認。6月のあやめまつりの会場、花菖蒲園でも一部がイノシシに堀り起こされ、真っすぐに並んでいるはずのアヤメが乱れた状態になっていた。中尊寺では、数年前から被害があったが、2月上旬に金色堂近くにある弁財天堂の池の護岸が崩されるなど深刻化。白山神社など複数箇所で被害が確認されている。観自在王院跡は西側にある水路の壁が崩され、修繕を余儀なくされた。
(550年の伝統行事「したんじょう」、田畑を荒らすイノシシを退治した大名行列が起源:福井)
福井市の一乗谷朝倉氏遺跡の南西に位置する鹿俣町では、県の無形民俗文化財に指定されている伝統行事「したんじょう」が行われました。「したんじょー!したんじょー!」。吉田圭吾アナウンサー:「したんじょうという言葉は、大名行列が通る際に地域の人に頭を『したにーしたにー』と呼びかける声がなまったものと言われています」。したんじょうは、戦国時代に田畑を荒らすイノシシを退治した大名行列を模した行事で、大名行列の最後尾には、木の枝で作られたイノシシが引き連れられています。参加した約20人の子どもたちは、墨でひげを描き威厳ある大名を演じながら町内を練り歩きました。鹿俣町の文化保存会によりますと、したんじょうは約550年続いているといい、長年、携わる地域の70代男性は「わたしら子供の時は準備も含めて子供らだけでやった70年ぐらい前は子供はたくさんいたが、今は少ない」と話します。70年前の映像はありませんが、1980年代の映像が福井テレビに残っていました。映像を見た70代の男性は「(当時は)そりゃ楽しかった。ゲームがあるわけでもなく、ソフトボールや缶蹴りくらい。そんな時にしたんじょうをやった。長い歴史があるが、最後にお寺で獅子を壊すのが最近変わった事。昔はくたくたになるまでぶつけた。壊れるまで…。でも来年も使わなあかんから今はそこまでやらない(笑)」と懐かしそうに話してくれました。5日に行われたしたんじょうでは、鹿俣町内を約40分かけ巡りました。孫が参加しているというおばあちゃんは「普段は違う地域に住んでいるが、里帰りがてら参加した。続けていくことに意義がある」と来年以降にも期待を込めました。また、殿様役の子どもは「いつもと靴とか服装が違うので歩くのが思ったより大変。他の地域では、やっていないところも多いので嬉しい」と話します。最後は、時代を反映してか、暴れまわるよりも木に優しくぶつかるイノシシを大名に扮した子供たちが木の棒で叩き、殿様が刀で仕留め退治していました。
(「なぜ銃を?」何度も通った警察署)
狩猟免許試験にめでたく合格し、記者の私(26)は銃の所持をめざした。銃を手にするまでの流れは、大きく分けてこうだ。①猟銃等講習会(筆記試験)を受講②射撃教習のための教習資格認定を受ける③射撃教習(技能試験)④銃の所持申請。最初に警察の講習会を受講する必要がある。講習を受け、筆記試験に合格すると、次の段階に進める。2024年4月、警察署で講習の手数料を支払い、『猟銃等取扱読本』が手渡された。「銃は狩猟や標的射撃に使用される限りは社会的に有益である半面、その取り扱いを誤れば、簡単に人を死に至らしめ、傷つけてしまう凶器と化する極めて危険なものであることを十分に認識する必要があります」。冒頭には警察庁の担当者名で、所持をめざす人へのメッセージが書かれている。狩猟免許試験にも受験における欠格事由はあったが、銃の所持となるとさらに厳格だ。ストーカー規制法の警告を受けるなどしてから3年を経過していない▽傷害罪など違法な行為をした日から起算して10年を経過していないものなど、所持者は制限される。講習会では銃を所持する者としての責任や取り扱いへの注意が繰り返された。50年も狩猟を続けるという講師のハンターは、銃の暴発で友人を失った経験に触れた。講習を終え、筆記試験を受ける。50問で文章の正誤を判断する。狩猟免許試験と重なる内容も多く、難しくない。その場で修了証明書を受け取った。「無事に銃を扱って欲しい。他の人を傷つけるようなことがあってほしくない。社会の目も厳しくなってしまう」。当時、長野県で起きた立てこもり事件を契機に、ハーフライフルを規制する銃刀法改正の動きが出ていた。北海道内では2018年に森林管理局の職員がハンターに誤って撃たれ死亡した。銃の暴発など事故は多く起きている。過失の事故でもあってはならない。銃の所持をめざすものとして、身が引き締まった。次に射撃教習(技能試験)を受けるためには認定が必要だ。申請の提出物には、破産宣告を受けていないことを示す身分証明書▽統合失調症や認知症、薬物中毒などではないことを示す診断書▽経歴書などを提出する。
(「シカが憎い」と苦悩する農家)
猟銃を携えたハンターになる前に、シカによる深刻な農業被害の現場も知った。昨年11月の、とある朝。狩猟歴40年以上のハンターからシカがわなにかかったと電話があった。わなにかかった動物にとどめをさす「止めさし」をするから見ておかないかと誘われた。シカがかかった農園につくと、大根畑のそばにくくりわなが五つ。わなの周辺には、「おとり」のりんごが散らばっている。シカの脚がワイヤに絡めとられていた。ハンターによれば、4歳くらいのメスジカだという。農地を荒らしていたため、有害鳥獣駆除の目的で捕獲された。大根を食い荒らされた跡があった。「生涯現役」をうたう農家の男性(当時88)は「大根はまだたいしたことない。りんごがひどい。憎たらしい存在だよ」と語気を強める。一昨年の冬、リンゴの木は樹皮を食べられ十数本がだめになったという。果樹は樹皮を一周食べられると、もう育たない。10頭ほどが群れをなし、連日夜中にやってきたという。果樹の畑の側に監視小屋を造り、シカが近づくと夜な夜な花火を撃って追い払った。追っ払ったためか、それ以上に被害は拡大しなかったという。北海道庁によると、23年度のエゾシカの推定生息数は73万頭で18年度(65万頭)以降は増え続けている。農林業被害は51億4500万円(23年度)で、2億9800万円(22年度比)も増加した。被害額も19年度以降、右肩あがりだ。エゾシカとのあつれきは、農林業以外にも及ぶ。日本損害保険協会北海道支部のまとめでは、エゾシカと自動車の衝突事故による保険金支払件数と支払い保険金額が過去最大(23年度)を更新。件数は1085件で、金額は6億7620万円だった。私にはまだ銃の所持許可が下りていなかったので、銃を所持したばかりの40代ハンターが、初めての「止めさし」を体験することになった。
(射撃クラブで広げるハンターの輪:長野)
クマの市街地出没やシカによる農林業被害の増加を受け狩猟への注目が高まっている。長野県松本市を拠点に活動する米山美希さんは狩猟歴20年のベテランハンター。2024年に開かれた安全狩猟射撃全国大会レディース部門で2連覇を果たした腕前の持ち主だ。ハンター不足解消に貢献したいとの思いから射撃クラブを主宰している。職業は助産師。祖父や父など身近な人が狩猟をする環境で育った。
(街にいながら狩猟を追体験できる「罠ブラザーズ」:長野)
バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」をはじめ、株式会社山学ギルド(本社:長野県上田市 / 代表取締役:川端俊弘)、「食季cafe展」が共同で運営する、街にいながら狩猟を追体験できる罠シェアリングコミュニティ『罠ブラザーズ』は、2025年 春夏期 の販売を開始いたしました。これまでシーズン毎に開催してきた『罠ブラザーズ』は、累計300名以上の方に参加いただきました。実際に現地での活動を自身の目で体感したいという声をきっかけに、2023年からスタートしたジビエ食体験ツアー『僕たちはどう食べるか ツアー』での上田の地へ足を運んでいただく機会の提供や、開催期間に限らず猟師との繋がりを継続し、年間を通して街にいながら鹿肉を受け取る『アメイジング・罠ブラザーズ』なども販売しております。また5月10日(土)には、罠ブラザーズの猟師と料理人による、鹿の解体精肉ワークショップとジビエ料理の試食会「東京ジビエミートアップ」を渋谷の FabCafe Tokyo にて開催いたします。会場となる FabCafe Tokyo では現在、企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』を5月14日まで開催しています。「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」──本展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。また、RPG感覚で様々な視点に触れることができるゲームボーイを使ったミニ・ロールプレイングゲームを展示しています。
(ドローンによる捜索で発見、クマ1頭を捕獲・駆除:長野)
5日朝、飯山市の千曲川河川敷でクマ1頭が駆除されました。胸などに傷を負っていて4月に3人を襲ったクマと同一の個体とみられています。クマが駆除されたのは飯山市の木島ヘリポートから北へ約500メートルの場所にある千曲川の中洲です。関係者によると5日午前5時すぎ、ドローンによる捜索をしていたところ、クマ1頭が見つかり、猟友会およそ10人で取り囲み捕獲・駆除しました。クマはオスの成獣で体重およそ115キロ、足の大きさは10~11センチあり、4月9日に市内で男女3人を襲ったクマと特徴が一致しているということです。胸のあたりに直線の傷痕が7~8本ついていて、住宅に侵入した際についた傷とみられます。捕獲された場所は現場から約1キロほど離れています。県は3人を襲ったクマの血痕とDNAが一致するか調べることにしています。
(走行中の車にクマが衝突し車体の左側面が損傷:北海道)
5日夜、北海道苫小牧市で走行中の車にクマが衝突する事故がありました。運転手にけがなく、クマは道路脇の山林へ立ち去りました。事故があったのは、苫小牧市美沢の道道で、5日午後9時40分ごろ走行中の車の左側面にクマが衝突しました。警察によりますと、運転手にけがはなく、車体は損傷しましたが、程度は軽いということです。クマは体長約1.5メートルで、衝突後、道路脇の山林に立ち去ったということです。現場は、新千歳空港から約2キロメートル、一般住宅から約6キロメートル離れていて、運転手は勤務先の新千歳空港から帰宅途中でした。警察は、パトカーで警戒活動をするとともに注意を呼びかけています。
(2日から神社に居座っていたクマを捕獲:秋田)
2日から秋田県鹿角市の神社に居座っていたクマが6日猟友会などにより捕獲されました。警察や鹿角市によりますと、2日午前11時ごろ鹿角市十和田錦木の神社近くで作業をしていた住民が神社の床下にいる体長約1メートルのクマを目撃しました。2日午後から鹿角市や猟友会が神社に「箱わな」を設置してクマの捕獲を試みていました。6日午後1時ごろになって警戒にあたっていた猟友会がクマの動きが鈍くなっているのを確認し県の職員が麻酔を打ち捕獲したということです。近くに住む人や神社への被害はありません。近くには山がありクマが人里に下りてくる恐れもあることから市や警察は住民に警戒するよう呼びかけています。
(無添加・えぞ鹿肉ジャーキー:東京)
2025年5月8日、株式会社ATTRICE(本社:東京都渋谷区)がペットライフブランド「hinna」をオープンしました。第一弾として、猟師自らがこだわって作った完全無添加のえぞ鹿ジャーキーを販売します。「hinna(ヒンナ)」のえぞ鹿肉ジャーキーは、北海道の大自然で育った鹿肉本来の旨みを閉じ込めた、愛犬のためのご褒美おやつです。わんちゃんが飛び跳ねて喜ぶ幸せな瞬間をあなたのご家庭でも!
(クマの目撃が相次ぐ、警察がパトロール強化:宮城)
6日夜、宮城県石巻市の商業施設などが立ち並ぶ地域でクマ1頭が目撃されました。7日午後には約2キロ離れた場所でもクマが目撃されていて、警察がパトロールを強化しています。警察によりますと6日午後9時ごろ、石巻市茜平の県道で「目の前をクマが横切った」と車で走行していた人から警察に通報がありました。クマは体長約1メートルで、北東の方向に逃げていったということです。これまでに人への被害は確認されていません。クマが目撃された現場は三陸自動車道の石巻河南インターチェンジ付近で、近くには大型の商業施設もあります。商業施設の従業員の中にもクマを目撃したと話している人がいるほか、防犯カメラにもクマの姿が映っていたということです。7日午後2時ごろには、6日にクマが目撃された現場から約2キロ離れた石巻市蛇田の田んぼでもクマ1頭が目撃されました。クマが同じ個体かは分かっておらず、警察がパトロールを強化するなどして対応にあたっています。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午前7時35分ごろ、栗原市金成姉歯根岸にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午前4時30分ごろ、仙台市太白区坪沼大貝上にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
白石市によると、5日、白石市福岡蔵本尾箆にクマが出没しました。
TOPへ
5/7
(クマに襲われる、有害鳥獣駆除の下見中に:長野)
長野県小諸市の山林内で5月3日午後3時頃、有害鳥獣駆除の下見をしていた公務員の32歳男性がクマに襲われけがをしました。男性はクマに引っ掻かれ、右手首、右こめかみ、右足などの挫創で軽傷とみられます。警察によりますと、男性は1人で有害鳥獣駆除のためのわなをかける場所の確認などをしていたということです。クマは体長約1.5メートルの成獣とみられ、警察や市の職員が付近の警戒にあたり、注意を呼び掛けています。
(野生イノシシ4頭豚熱感染:三重)
三重県は30日、紀北町、大台町、多気町、伊賀市で今月下旬に捕獲された野生イノシシ計4頭について、豚熱の感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは1109頭となった。
(クマ出没、例年より増加か)
北海道や東北など各地でクマの目撃が相次いでいる。冬眠明けの5月は餌を求めて活発に動き始めるため、山菜採りで山に入ったり、農作業をしたりする際には注意が必要だ。専門家は「昨シーズンは主食のドングリが豊作で、繁殖が活発だったとみられる。例年より出没が増える可能性が高い」として警戒を呼びかける。クマは毎年3~5月に冬眠を終える。それに伴い親子連れが動き出し、繁殖期を迎える雄も行動範囲を広げる。青森県は今年4月の出没件数が過去5年間の平均の2倍を上回ったことから5月1日に「ツキノワグマ出没警報」を発表。三重県なども被害を未然に防ぐため注意報を出した。環境省によると、ツキノワグマの分布域は2018年度までの15年間で約1.4倍に拡大。本州の多くの地域で人の生活圏周辺に近づいている。1990年ごろ5千頭前後だった北海道のヒグマも2022年には約1万2千頭と2倍以上に。いずれも保護政策への転換や中山間地域の人口減少などが影響したとみられる。
(シカの食害続出、原因は「苦難の冬」か:栃木)
奥日光の戦場ケ原周辺で、シカによる樹木への食害が続出している。今冬は例年以上に雪が降り、餌となるササ類などが埋まったため、本来あまり好まない樹皮を食べていたとみられる。木が枯れて環境に影響を及ぼす恐れがあり、事態を把握した環境省日光国立公園管理事務所は、被害状況の調査や頭数が増えているシカの捕獲強化を図る。
(ドローンで「ワンワン」、犬に代わって追い山猟で威嚇:兵庫)
空から「ワンワンワン」―。兵庫県丹波市鳥獣被害対策実施隊の一つ、「丹波鳥獣対策会」(足立岳比古代表)が19日、猟犬を放す代わりにドローンで獲物を威嚇する追い山猟を氷上町伊佐口で行った。仕留めたのは雄シカ1頭にとどまったが、ハンターは威嚇に驚いて逃げるシカ、イノシシを多数目撃。会員たちは「使えるんじゃないか」と手応えを感じていた。同自治会の山は猟犬を放せない制約があり、京都府福知山市でドローンを使って有害鳥獣捕獲活動や狩猟をしている下元照男・京都府猟友会福知山支部長(77)を招いた。下元支部長がアンプや高出力指向性スピーカー、動物追い払い用煙火(花火)を搭載したアエロジャパン社(福知山市)の機体を操縦。機体を山に接近させては「ワンワン」と猟犬の鳴き声を大音響で流し、「パン」と破裂音がする花火を発射し、威嚇した。谷に音声が響いた。バッテリー交換などの時間を合わせ90分ほどの間に4方向から離発着。南から北、東から西方向などに飛び、会員が待ち伏せしている場所に追い込んだ。会員によると、シカ6頭、イノシシ1頭が逃げるのを見た。「ドローンが頭上に来ると、『いい爆音』だった」「予想と違う方向から獲物が現れた」などと、初めてのドローン猟を振り返った。機体を所有する下元支部長は「犬のように獲物を見つけて追うのではなく、ドローンは面で獲物を追う。猟犬を使った猟のようなわくわく感はないが、暑くてもバテないし、餌やりや予防接種といった飼育にかかる労力がないのが利点」と説いた。足立代表(70)は「地形をよく知っている人が使うと有利。160万円ぐらいするので、助成制度を調べ、懐事情と相談したい」と話した。
(シカが増えるとカモシカは困る:東京農工大学)
日本の在来有蹄類であるシカとカモシカの種間競争を検討するため、シカの高密度地域と低密度地域で、食物の条件やカモシカの採食行動、生理ストレス、個体群の状況を調査しました。シカの高密度地域では、カモシカの好む広葉草本の量と多様性が低下すること、カモシカが採食中に警戒行動をとる頻度が高まること、カモシカの採食効率が低下すること、カモシカの生理ストレスが増加すること、カモシカ個体群の減少と老齢化が起こることが示唆されました。これは長い時間を共存してきたはずの在来有蹄類群集で種間競争の直接的な証拠が示された非常に珍しい例です。シカとカモシカの種間関係の変化は、頂点捕食者(二ホンオオカミ)の除去や狩猟圧の低下など、人間による生態系の改変がもたらした産物かもしれません。
(防げ!カラスで停電:三重)
三重県内で昨年起きた停電195件のうち、約15%の31件の原因は「カラスの巣」だった。これを受けて中部電力パワーグリッド(PG)三重支社が、電柱から巣を除去する取り組みを本格化させている。材料となる木の枝やハンガーなど金属類が電線に触れると停電が起きることを広く知ってもらい、ひいては通報の増加につなげたい考えだ。同社によると、カラスの巣は繁殖期の2~6月ごろに作られることが多い。それが原因で起きる停電の件数はここ数年横ばいだが、営巣地となる森林が開発で減少していることもあって、近年は人が住んでいるようなところで作るケースが増えているようだという。こうした状況を受け、同社は先月25日、津市内でカラスの巣の除去作業を報道向けに公開した。作業員2人が高所作業車で約10メートルの高さまで上がり、感電しないよう絶縁性の高い工具を使って直径約60センチの巣を10分程度で撤去した。重要なポイントは、巣が電線に触れないよう気を付けること。作業員は「今回は巣が平均的な大きさで、しかも木の枝だけで作られていたので比較的撤去しやすかった」とホッとした表情を見せた。作業はスムーズに進んだが、時には卵を守ろうとするカラスに襲われることもあるそうだ。
(食害深刻化、伊吹山の山頂でシカ捕獲わな設置作業:滋賀)
シカによる食害が深刻化している滋賀県米原市の伊吹山の山頂で、シカを捕獲するわなの設置作業が行われました。伊吹山では去年(令和6年)複数回にわたってふもとの集落に土砂が流れ出すなどの被害が相次ぎました。米原市は十数年前から深刻化しているシカによる高山植物などの食害で山肌が露出したことが大きな要因の1つとみています。このため、市はシカの捕獲を強化し、おととし(令和5年)から伊吹山の5合目と6合目、それに山頂などにわなを設置しています。1日は、市の職員10人が多くのシカが確認されている伊吹山の山頂に集まり、冬の間、解体していたわなを組み立てる作業を行いました。わなは、縦、横10メートル、高さ3メートルの鉄製で、職員たちは、柵を二重にはわせたり、遠隔操作で閉まる扉を設置したりしていました。ただ、山頂では、風が強まり、絶え間なく吹きつけていたため作業を途中で切り上げ、わなの設置は、大型連休明けに持ち越されることになりました。米原市によりますと、伊吹山では、昨年度(令和6年度)目標を上回る395頭のシカを捕獲していて今年度も300頭を捕獲したいとしています。米原市まち保全課の川瀬雅史 課長補佐は「まだまだシカによる食害は深刻な状況なので、捕獲を強化して、植生の回復につなげたい」と話しています。
(宮内庁新浜鴨場で県民向けの見学会:千葉)
千葉県は7月8日に「宮内庁新浜鴨場」(市川市新浜)で開催する県民向け見学会の参加者を募集している。新浜鴨場は国内外の賓客を招待し、伝統的なカモ猟を体験してもらう皇室関連施設。県は2016年度から宮内庁に協力してもらい、県民向けの見学会を開いている。見学会ではビデオによるカモ猟の紹介、鴨場施設と建築物の見学などが行われる。午前10時、午後2時からの2回開催し、定員は各回30人。所要時間は1時間15分程度。参加無料。6月5日までにちば電子申請システムか郵送で申し込む。申し込み多数の場合は抽選。抽選結果は当選者にのみ6月17日までに、メールか電話で通知する。
(ゴルフ場に現れる野生動物たちとその被害とは?)
岡山県のゴルフ場がイノシシによる被害に悩まされているという報道がありました。コース関係者の深刻な表情が目に浮かび、心を痛めています。イノシシが近くに住んでいるゴルフ場は、対策の防護柵を外周に設置することで彼らの侵入を防いでいます。ところが防護柵が何かの拍子に切れてしまい、そこからイノシシが侵入してくることがあるそうです。イノシシがやっかいなのは、夜中にミミズなどのエサを探すため土の中に鼻を突っ込み、芝生ごと掘り返してしまうことです。ゴルフ場関係者は朝のコース管理作業でイノシシの侵入に気づきます。しかし、荒れた芝生をすぐに修復することはできません。マスター室前の掲示でイノシシが侵入したことと、コース内に掘り荒らされている箇所があることのお詫びを伝えるしかありません。イノシシが掘り返した場所を実際に見たことがありますが、こんなにひどいのかとビックリします。まるでブルドーザーなどの重機で芝生をめくり上げたかのようです。この状況を早朝に発見したコース管理担当者は頭がクラクラするでしょう。ゴルフ場は自然の中に造成されていますから、野生の動物とは常に隣り合わせの環境です。イノシシは警戒心が強いですから日中のゴルフ場で見かけることはありませんが、シカやサルなどの野生動物はラウンド中に見かけることがあります。近年は千葉県や茨城県のゴルフ場でキョンの鳴き声をよく耳にするようになりました。これらの動物を見かけるとゴルファーはカワイイと感じますし、非日常感を味わうこともできます。しかし彼らもまた、ゴルフ場にとっては迷惑な存在だったりします。シカはコースのあちこちにフンをまき散らしますし、バンカーに足跡をつけます。サルはグリーンの上を歩くとツメでひっかき傷がつきますし、人間が持ち込んだ食べ物を狙ってカートを物色することもあるそうです。食べ物を狙ってカートを物色するということでいえば、カラスがプレーヤーにとって最もやっかいな動物です。以前はゴルフ場でカラスを見かける機会はそれほど多くなかった気がするのですが、近年は本当によく見かけるようになりました。その要因は近隣のごみ集積所のカラス対策が強化されたことのようです。ごみ集積所を物色し、食べ物を探すことができなくなったカラスたちが、ゴルフ場にはどうやら人間たちが食べ物を持ち込み、ボールを打っている合間に食べているらしいということをかぎつけたのでしょう。カラスがやっかいなのは、中身が食べ物であるかどうかにかかわらず、くちばしでくわえて持ち運べる物なら何でも持ち運ぼうとすることです。自分は食べ物を持ち込んでいないからカラスに狙われる心配はないと油断していると、ロッカーキーをくわえて飛び立とうとしたり、それが原因でスマートフォンがカートバッグから引っ張り出され、カート道に落下して画面が割れたりした被害も聞いたことがあります。カラスはゴルフボールをくちばしにくわえて持ち運ぶことができますから、それよりも軽い物は難なく持ち運びます。したがって筆者はカートバッグのファスナーを必ず閉め、その中に水筒や日焼け止めなど重たい物を入れておきます。そうすれば万が一、カートバッグの持ち手をくちばしにくわえて飛び立とうとしても、重くて持ち上がりません。ゴルフ場によってはカラス対策で乗用カートのカゴにフタをつけていることがあります。ただし、フタつきのカゴに荷物を入れると、人間も荷物が取り出しづらくなるというデメリットがあります。しかしながら、カラスに荷物を持ち去られたときの被害の大きさを考えると、フタつきのカゴに入れたほうがいいです。ゴルフ場がフタをつけているということは、それだけカラス被害が多いということですから、素直に従ったほうがいいです。
(駆除鳥獣を供養:北海道)
道猟友会広尾支部(志村國昭支部長)の「獣魂祭」が4月27日、広尾町コミュニティセンターで開かれた
(柳屋本店、クレー射撃日本代表選手・戸口翔太郎選手とスポンサー契約:東京)
株式会社柳屋本店(東京都中央区 代表:外池)は、クレー射撃・男子スキートの、日本代表選手である戸口翔太郎選手(株式会社NKB所属)との、スポンサー契約をすることを決定しましたのでお知らせ致します。
(初めてのシカ撃ち、瞳に抱いた感情:北海道)
沢を挟んだ山の斜面や平地に、少なくとも5頭のエゾシカが見える。北海道の道央のある山地、狩猟免許を取ってから2回目の猟に出た。獲物を視界にとらえ、はやる気持ちを抑え、ゆっくりと歩を進める。音をたてないように静かに銃袋から銃を取り出した。実包を込める動作だけでも「カチャン」と音がなる。響かないように、ゆっくりとボルトを引く。仕留めたときのことを考え、80メートルほど先の近い場所にいるメスジカに狙いを定める。シカがじっとこちらを見ている。気配を消しているつもりだが、感づいているのかもしれない。直立し銃床を右肩にはめ、ほおをつけスコープをのぞく。静寂のなか、心音が響く。深く呼吸して、気持ちを落ち着かせる。銃の重さは約4キロ。先台を支える左腕が重さで震える。少し動いただけでも、照準は大きくずれる。引き金に指をかけようとする前に、シカは斜面に向かって走り出した。その背中を追って発砲。
(狩猟免許試験に挑戦「銃の重さで震えた」:北海道)
2023年10月下旬、北海道が開催する狩猟免許試験に申し込み、数日後のことだった。「狩猟免許試験について、厳正なる抽選の結果、【落選】となりましたのでお知らせいたします」。道の担当課から届いた一通のメールは、記者の私(当時25)が受験できないことを告げていた。試験は各都道府県が主体となって実施される。実施方法や日程は知事による告示で定められ、北海道では応募多数の場合は抽選で受験資格の可否が決まる仕組みだった。「まさかスタートラインにも立てないなんて……」。この年は入社3年目。福岡から北海道に赴任した。札幌市の中心部で、ヒグマが出没したニュースを取材し、人間と野生動物の共存に関心を持った。「人間と野生動物の関係は、将来の日本社会において一筋縄では解決しない重要なテーマかもしれない」。一方で、動物駆除は民間のハンターに依存せざるをえない。ハンターの現場の課題は何か。より深く知りたいと、狩猟免許試験の受験を決めた。。
(クマが住宅の庭に入り込む、麻酔銃で捕獲:山形)
2日、山形県上山市の中心部で、クマ1頭が住宅の庭に入り込み、付近に数時間とどまりましたが、麻酔銃を撃たれて捕獲されました。警察によりますと、2日午前5時40分ごろ、上山市長清水1丁目にある住宅の庭で、クマ1頭を目撃したとこの家に住む人から通報がありました。クマが見つかった現場は、JRかみのやま温泉駅から南におよそ1キロ離れた住宅街で、近くの中学校からもおよそ470メートルの距離にあり、警察や市の職員などがおよそ20人の態勢で警戒にあたりました。クマは隣の住宅の庭に移動するなどして2時間余り付近にとどまっていましたが、午前8時すぎに獣医師が麻酔銃を撃って眠らせた上で、おりに入れて捕獲したということです。捕獲されたクマは体長およそ1メートルの成獣で、市は午前10時すぎに市街地から離れた山にクマを放しました。市によりますと、これまでにけが人はいませんが、現場付近にある中学校では安全が確認できるまで登校を控え、授業の開始時間を1時間遅らせる対応を取ったということです。クマが上山市の中心部の住宅で出没したことを受け、県では今月から7月にかけて出没が増えるおそれがあるとして市街地に呼び寄せない対策を講じるよう呼びかけています。クマの対策などを行う県みどり自然課の木内真一課長は、クマが繁殖期を迎え、今月から7月にかけて出没が増える傾向にあるとしています。今回、上山市の住宅の庭で、出没したクマはオスで木内課長は、オスはメスをおって行動範囲を広げることや、子グマを連れたメスも交尾を避けて広い範囲を移動することがあり市街地に現れる可能性も高くなると指摘しています。そして、市街地にクマを呼び寄せないために生ごみを屋外に放置しないことや、河川敷などのやぶはクマが身を隠しやすく、通り道になりやすいため、刈り取ることなど、対策を呼びかけています。
(ゴルフ場にクマのような動物、終日営業中止に:北海道)
北海道滝川市のゴルフ場で5月1日朝、クマのような動物の目撃がありました。警察やハンターが付近の警戒にあたっています。クマのような動物の目撃があったのは、滝川市泉町1丁目にある滝川市民ゴルフ場です。警察によりますと、60代の男性ゴルファーが石狩川沿いで草地を歩く子グマのような動物1頭を、100メートルほど離れたゴルフ場から目撃したということです。また、付近にいたゴルフ場の従業員もクマのような動物を目撃していました。この影響でゴルフ場は1日の営業を中止するということです。警察やハンターなどが付近の警戒にあたっていて、現在までに足跡などは発見されていませんが、クマとの遭遇に注意を呼びかけています。
(列車がシカと接触、区間運休や遅れ:福井)
2日午後6時10分ごろ、京都府舞鶴市のJR小浜線松尾寺-東舞鶴間で、走行中の列車がシカと接触した。JR西日本金沢支社によると、東舞鶴-若狭高浜駅間の上下線で列車2本が区間運休し、3本が最大1時間43分遅れ、約140人に影響した。
(クマを目撃、そのすぐそばにはシカの死骸が:北海道)
2025年5月4日、北海道・上川町層雲峡の観光名所「流星・銀河の滝休憩舎」と「双瀑台」の間にある遊歩道で、通行人が体長約1.5メートルのクマを目撃しました。5月4日午前11時半まえ、遊歩道を歩いていた通行人が近くの売店に「クマがいたので警察に通報してください」と伝え、売店の従業員が警察に通報しました。警察によりますと、クマが目撃された遊歩道付近でシカの死骸が見つかったということですが、クマとの関連はわかっていません。
(クマを駆除、3人を襲った個体か:長野)
長野県飯山市の千曲川の中州で5日朝、成獣のクマ1頭が見つかり、駆除されました。市内では4月、3人が襲われる被害が発生していて、市と県は遺伝子検査をして同一の個体か調べる方針です。クマが見つかったのは飯山市常盤の千曲川の中州です。関係者によりますと、5日午前8時ごろ、ドローンでクマの捜索をしていたところ、成獣のクマ1頭を発見し、駆除したということです。発見場所の近くでは4月、クマがガラスを割って住宅に侵入するなどして、3人が重軽傷を負う被害がありました。クマはガラスで傷を負ったとみられ、現場周辺には血の痕も残されていましたが、発見には至っていませんでした。関係者によりますと、4日朝、見つかったクマは胸などに傷があり、足の大きさも、現場で見つかった足跡と同じくらいだということです。市と県は、今後、遺伝子検査を行い、同一の個体か調べる方針です。
(公園でイノシシ1頭捕獲、引き続き一部通路閉鎖:香川)
高松市にある国の特別名勝「栗林公園」で5月4日朝、イノシシ1頭が捕獲されました。公園の観光事務所によりますと、4日午前8時過ぎ、職員が巡回中にイノシシ1頭がわなにかかっているのを見つけたということです。捕獲されたのは体長約90センチ、重さ約25キロのオスで、猟友会の関係者が駆除したということです。栗林公園では4月30日と5月1日にイノシシが目撃されていて、同一のものかはわかっていません。引き続き、一部の通路を閉鎖し、わなを設置しています。
(ジビエ加工施設の建設に奔走する地域おこし協力隊員:岩手)
岩泉町でジビエ加工処理施設の建設に向けた動きが本格化している。企画するのは地域おこし協力隊員の谷田川雅基さん(33)。町と国の補助金を活用する方向で、認められれば今秋の完成、来年1月の稼働を見込む。町内の年間シカ捕獲数は約2千頭と増加傾向にあり「町の新たな魅力発信やジビエ事業を通じた教育につなげたい」と見据える。実現すれば大槌町、遠野市に続き、県内3例目。施設は岩泉町二升石に建設予定で、敷地面積418平方メートル、施設面積79平方メートル。事業費は約4500万円と見込む。うち約1500万円は町と国の補助金を想定。残る費用は金融機関からの融資や自己資金で賄う。町は地域経済循環創造事業として既に予算を確保。国の補助金審査は5月に始まり、1カ月ほどかかる見込み。採択されれば6~7月に着工、10月の完成を目指す。
(「房総ジビエ」焼き肉で食べ放題:千葉)
焼き肉の京城苑を運営する松山商事(千葉県印西市)は千葉県内産の「房総ジビエ」メニューが入った食べ放題コースを始めた。館山市産のイノシシロースと君津市産のシカロースを印西木下店(同)で提供する。食べ放題として手軽に食べてもらい、農林業被害など野生鳥獣をめぐる問題の認知度向上につなげる。5種類全てのディナー食べ放題コースに含まれる。適切な血抜き処理などでいやな臭みをなくし、さっぱりとした味わいにした。野生鳥獣の肉は供給が安定せず、不ぞろいなためチェーン店での扱いは難しいが、店頭で小ロットの仕込みができる同社の強みを生かし商品化を実現した。千葉県は県内で捕獲し、県内施設で処理したイノシシやシカの肉を「房総ジビエ」としてブランド化している。
(食用よりも需要が見込めるペットフード事業を立ち上げ:長野)
長野県内では年間2万5000頭のシカが駆除されています。駆除されるシカの肉の有効活用への挑戦。エサ代の高騰に直面する動物園の救世主としても期待されています。生物資源利活用研究所 竹下毅代表:「とにかく多くの部位を商品化することが大事。耳とかこのままワンちゃん食べる。アキレス腱がすごく人気で、なくなったので代わりに首に固い腱があるので腱ジャーキーを開発した。なるべく多くの部位を捨てないように商品にしようとやっている」。小諸市で9年前からペットフードの開発・販売を手掛ける竹下毅さん。駆除されたシカの肉を有効活用したいと始めた事業です。竹下毅さん:「どういう行動をするかを見るのが好き。例えば護岸工事をやったら今まで棲んでいたタヌキやキツネが、次はどこの場所で棲むのかというのを動物に発信機をつけて行動を追跡したり、そういうことばっかりやってました」。宮崎県出身で大学時代から野生動物の保全について研究してきた竹下さん。2011年度に小諸市の職員となり野生鳥獣の保護管理の専門職を13年間つとめました。シカの駆除に取り組んできましたが、そのほとんどが、埋められたり、焼かれたり、捨てられていく現状を目の当たりにした竹下さん。商品化することで有効活用できないかと解体加工施設の建設を発案しました。竹下毅さん:「燃やすお金も、穴を掘るお金も基本税金。人間の都合で殺して、人間の都合でお金を払って燃やす、埋めるというのは本当にゴミ扱い。果たして本当にそんなことを人間はやってていいのか」。目をつけたのが食用よりも需要が見込めるペットフードです。ミンチにした肉に必要な栄養素を混ぜあわせるというシンプルな製法ですが、鮮度と安全性にこだわり、商品開発に取り組みました。大学に依頼し寄生虫の有無や必要な栄養素などの研究を行っているほか、放射性物質が含まれていないか測定も実施しています。去年、会社を立ち上げ、ネット販売やふるさと納税などを通じて全国にファンを広げ、昨年度の売り上げは4900万円余り、年間およそ1500頭のシカを活用できる体制を作りあげました。竹下さんはさらに活用を進めるため、今月からクラウドファンディングを始めました。県内の動物園などにシカ肉やペットフードを寄付しようと考えています。竹下毅さん:「動物園はエサ代がかかって困っている。皆さんの支援をもとにシカ肉を飼料としてお渡しできれば、もっとシカの活用数も増える」。やってきたのは小諸市動物園です。こちらでは、もともと、主にライオンのエサとして竹下さんからシカ肉を購入していました。飼育員:「ナナ、肉、お肉見える?ほらほらお肉」。飼育員の石川美羽さんが獣舎の中にシカ肉をセッティングするとー。ゆったりとした足取りで檻へと入ってきたライオンは、すぐさま肉をくわえ上げました。こちらは23歳の雌ライオン「ナナ」。人間の年齢でいえば90歳以上のおばあちゃんです。普段は主に値段が安いトリ肉を与えています。石川さん:「飼育員が食べやすい大きさに切り取ってあげるので、こういう大きいものを自分でかみちぎって食べるというのは普段と違うことをやることになるので刺激になって、あげるのはとてもいいこと」。数年前に病気で食が細くなり命も危ぶまれましたが、シカ肉は好んで食べたナナ。できれば食べたいものを毎日でもあげたいといいますが、物価高騰で今はほとんど与えることができません。その影響は飼料全体に及んでいて、エサ代は6年ほど前に比べると倍近くになっているのが現状です。飼育員 萩原祐樹さん:「(物価高騰で)かなり痛手は(あります)。ほぼギリギリよりちょっと足りないぐらいの予算。動物園としてのクラウドファンディングもやっていてエサ代として寄付してもらう方や直接もってきてもらう方、そういうのを使ってなんとかやりくりしている」。こうした現状を打開したいと始めたクラウドファンディングでは、寄付をしてくれた人に竹下さんが作るペットフードやシカ肉のソーセージ、シカ革を使った名刺入れなどを返礼品として贈り、関わる人全員にとってメリットがある仕組みを作りました。竹下毅さん:「長野県だけじゃなくて全国の自治体もシカの処理問題抱えている。どこの動物園や水族館もエサ代には苦労している。ここをモデルケースにして全国に広まっていけば持続可能な社会の貢献につながっていくんじゃないか」。クラウドファンディングは、ウェブサイトキャンプファイヤーで今月いっぱい受け付け、来月には県内4か所の動物園などに寄付を行うということです。
(住宅街でクマ目撃情報相次ぐ:宮城)
3日朝、宮城県柴田町の住宅街でクマの目撃情報がありました。警察が付近の住民に注意を呼び掛けています。3日午前6時40分頃から、柴田町槻木上町のアパートの敷地内で、「クマ1頭が歩いている」などの通報が3件ありました。クマの体長はおよそ1メートルで、通報を受け警察が駆け付けたところ、クマは目撃された場所から逃げていたということです。これまでに人や農作物などの被害は確認されていません。目撃された場所は、JR槻木駅から南西におよそ300メートルの住宅街で、警察がパトロールして付近の住民に注意を呼び掛けています。
(イノシシ2頭の目撃情報:宮城)
4日、気仙沼市内の畑でイノシシ2頭が目撃され、警察が付近の住民に注意を呼び掛けています。4日午後6時20分頃、気仙沼市本吉町津谷桜子の畑にイノシシ2頭がいるのを畑の所有者である女性が発見し警察に通報しました。イノシシはどちらも体長およそ1メートルで、2頭は東側の森へと姿を消したということです。女性にけがはありませんでした。警察が付近をパトロールしましたが、イノシシはその後見つかっておらず、警察は付近の住民に注意を呼び掛けています。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前8時ごろ、栗原市築館高田3丁目にクマが出没しました。
TOPへ
5/2
(シカ駆除で放たれた猟犬3頭、民家の飼い犬襲い死なせる:兵庫)
兵庫県丹波篠山市は、農作物を荒らすシカなどを駆除する市の業務で、里山に放たれた猟犬が民家の飼い犬を襲う事案があったと30日、発表した。飼い犬は死んだという。市によると、29日午前、市が設置する鳥獣被害対策実施隊の猟友会員ら7人と、猟犬4頭が、同市火打岩の里山に入った。シカやイノシシによる農作物被害に困っている自治会から市が依頼を受けていた。猟犬にシカなどの居場所を探らせていたところ、うち3頭が、配置した監視員のいない場所から山のふもとの民家へ侵入。庭につながれていた飼い犬を襲った。鳴き声を聞き、監視員と飼い主の女性が駆けつけて猟犬を引き離したが、飼い犬は死んだという。その際、飼い主は手に軽いけがをしたという。市は実施隊の活動を中止し、今回の事案を検証して再発防止にあたるとしている。
(3年連続で「ツキノワグマ出没警報」を発表:青森)
青森県内で4月のツキノワグマの出没件数が、過去5年間における4月の平均値15.4件の2倍以上の33件となりました。このため県は基準に従って5月1日付けで「ツキノワグマ出没警報」警報を発表しました。警報発表は3年連続で、現在の基準が出来てから最も早い時期の発表です。県は、クマの出没状況に気を配り、出没が確認されている場所には近づかないことや、山に入るときはなるべく複数で音を出しながら歩く、クマを引き寄せる食べ物や野菜くず等の生ゴミを屋外に放置しないことを呼びかけています。
(クマ目撃が急増「過去に例のないペース」:山形)
山形県内でのツキノワグマの目撃情報が今年に入りすでに35件に上り、例年と比べて大幅に増えていることが、県のまとめでわかった。県は注意を呼びかけている。25日の県のクマ対策会議で明らかになった。県によると、今年1月から4月20日までの目撃情報は35件で、昨年同時期より15件増加。半数が鶴岡市や酒田市など庄内地域という。人身被害は4件起きており、2月には鶴岡市の山中でイノシシを狩猟中だった男性がクマに襲われ、頭や腹をかまれて重傷を負った。県防災危機管理課は「過去に例を見ないペースで目撃情報が相次いでいる。山菜採りや登山で山に入る際は十分気をつけてほしい」と注意喚起している。市街地に出没したクマなど危険鳥獣については、猟銃で捕獲できるようにする改正鳥獣保護管理法が今月18日に成立。これを受けて県は環境省が作成するガイドラインに基づき、クマが市街地に出た時の対応指針を大幅に見直すことを決めた。
(7市町に「クマアラート」注意報:三重)
三重県南伊勢町で4月、クマの目撃情報が相次ぎ、県は「クマアラート」注意報を発表しました。三重県などによりますと、4月27日、南伊勢町でクマが県道を横断しているという通報がありました。南伊勢町では、4月15日にもクマの目撃情報があったことから、県は28日、南伊勢町や伊勢市、鳥羽市、志摩市など7市町にクマへの注意を呼びかける「クマアラート」注意報を発表しました。三重県内ではこのほかにも、4月17日から尾鷲市と紀北町に「クマアラート」注意報が発表されています。三重県は、山に入るときは音のするものを携帯することや、単独行動は避け、見通しの悪い場所には不用意に入らないよう注意を呼びかけています。
(タケノコ採りシーズン中の入山を禁止:秋田)
去年5月、警察官2人がクマに襲われてけがをした鹿角市十和田大湯で、現場に通じる林道などに、通行止めのバリケードが設置されました。鹿角市は、タケノコ採りシーズンが終わる6月末まで、辺りの山林を入山禁止にしています。鹿角市は、30日、クマによる人への被害が後を絶たない、十和田大湯の合わせて45か所に、通行止めのバリケードや入山禁止の看板を設置しました。青森との県境からほど近い十和田大湯の大平地区では、去年5月、タケノコ採りで山に入り、行方不明になった男性の遺体を運び出そうとしていた警察官2人が、クマに襲われてけがをしました。男性の遺体には、大型の動物によるひっかき傷や、かまれたような傷がありました。また、近くの熊取平と田代平地区では、9年前の2016年5月から6月にかけて、タケノコ採りなどで訪れた男女合わせて4人が相次いでクマに襲われて死亡しています。鹿角市は、「クマに人が襲われる被害がいつ起きてもおかしくない」として、現場周辺の広い範囲を今も立ち入り禁止にしています。十和田湖を望む紫明亭展望台とその駐車場への立ち入りも禁止し、間もなく始まるタケノコ採りシーズンにおけるクマの被害を防ぎたい考えです。鹿角市 総務課 阿部厳祐 危機管理監「一般的な鈴とかラジオの対策では、恐らく気をつけていても非常に危険だと思いますので、絶対にこういった禁止区域には入らないでほしいと思います」。県内で去年最初にクマに人が襲われたのは、5月4日でした。今年も警戒が必要な時期に入っています。鹿角市十和田大湯の山林の入山禁止は、6月末までです。
(今年最初のクマ対策会議:富山)
富山市は25日、今年最初のクマ対策会議を大久保ふれあいセンターで開いた。市や県、警察署、各地の鳥獣被害対策実施隊などから約40人が出席。今後、冬眠明けのクマが出没し、山菜採りなどで山に入る機会が増えるため、外出時の注意点や目撃情報があった際の連絡体制などを確認した。県自然保護課によると現在、県内に約1450頭のクマがいるとみられる。会議ではまず、昨年のクマの目撃情報などが報告された。県内全体では333件(2023年636件)、富山市が62件(同347件)と大幅に減った。今年に入って富山市内の目撃情報は1件という。ただ昨年6月、富山市西小俣(大山地区)で80代男性が自宅近くでクマに襲われ、大けがをした。県や市の担当者は「安心できない」と注意を呼びかけた。クマの出没は大型連休前後に増え、子育て中の親グマに襲われる危険性が高まるという。春に起きた人身被害の多くが山菜採り中に起きているとして、県自然博物園ねいの里の担当者は「鈴など音の鳴るものを必ず携帯し、ヘルメットやクマ撃退用スプレーも用意して」と呼びかけていた。
(鳥獣対策をめぐり法改正も猟友会の責任は重く:山形)
山形県南陽市ではクマの捕獲などを行う猟友会にきょう、委嘱状が手渡されました。鳥獣対策をめぐる環境が変化する中、猟友会では不安を抱えながらの活動が行われていました。きょうは南陽市の白岩市長から「赤湯猟友会」に鳥獣対策を行う委嘱状が手渡されました。昨今、全国的にクマの市街地への出没が相次いだことなどから、国では猟銃について、一定の条件を満たせば市町村の判断で市街地でも使うことができるよう法改正を行いました。赤湯猟友会 梅川信治 会長「(市街地での発砲を)許可するのに1週間も2週間もかかっていたのが、すぐ対応してくれるようになったので、この面に関してはすばらしくいいと思います。もし事故を起こした場合には、市町村が補償をしてくれるという法律にはなったんですが、最終的には本人が責任を取らなければならない」。しかし依然として猟友会の担う責任は重く、後継者不足も深刻だということです。南陽市では今年度からクマを捕獲した場合の報酬をこれまでの倍の1頭当たり3万円に増やしていて、県の猟友会の会長も務める梅川会長はこうした支援を受けながら、国のガイドラインにも注視し、会員が活動しやすい形を作って市民の安全を守っていければと話していました。
(クマ襲撃で「必ず助かる方法はない」)
クマにおそわれ、人が亡くなったり、けがをしたりする被害が相次いでいる。一番は、クマに遭遇しないこと。どうすれば遭遇しないですむのか。万一、遭遇してしまった場合はどうすればいいのか。ヒグマの生態に詳しい佐藤喜和・酪農学園大教授と、ツキノワグマの生態に詳しい小池伸介・東京農工大教授に、聞いた。日本には、北海道にヒグマ、本州と四国にツキノワグマが生息する。いずれも昼行性で、フキやヤマブドウなど食べるものは植物が中心。警戒心が強く、生態も似ている。同じように対応すればよいという。近年は、市街地でもクマの出没が相次ぎ、山地以外で遭遇する可能性も高まっている。まずは出没情報を知り、出没した場所に近づかないことが重要だ。山とつながる林や川沿いと、その周辺は出没の可能性も高い。クマは人よりも聴力や臭覚が優れているという。山林に入る際には、アウトドアショップなどで売っている「クマ鈴」を持ち、手をたたくなど、音を出して人の存在を知らせることが重要になる。音やにおいが届きにくい沢や、雨の日はより慎重さが必要だ。存在が伝わりにくい単独行動は避けて、複数で行動したい。ヒグマによる被害が増えている北海道でも、複数で行動している場合、死亡事故は確認されていないという。複数でいた方が攻撃を受けにくく、攻撃にあっても致命傷を受ける前に助けて回避できる。
(クマの生息域把握、注目の最新研究:広島)
例年、クマが冬眠から目覚めるとされる時期になりました。クマによる人への被害は2023年度、全国で219件と、統計を取り始めて以降最多となりました。こうしたなか、クマの生息域を把握するための新たな取り組みが進められています。4月、北広島町でクマの目撃情報が警察に寄せられました。しかし、現場に駆けつけたとき、クマはいなかったといいます。クマがどこにいるのかを把握するにはこれまで目撃情報などに頼るしかありませんでしたがほかの動物と見間違えることもありました。そこでいま、クマの生息域を把握するための新たな研究が注目されています。広島大学の西堀正英教授です。広島市の安佐動物公園とつくば遺伝子研究所との共同で、研究を進めています。広島大学 生物生産学部 西堀正英教授「この機械を使えば、空気中のクマのDNAがあるかどうかということが分かり、最終的にはクマがいるかどうかが分かります」。西堀教授のグループがつくば遺伝子研究所で開発された装置を使うことで、クマがその場にいなくても、空気中に漂うDNAから周辺に出没したかを見分けられるということです。繊維同士の間隔など最適なフィルターを見つけ出し、その表面にクマのDNAを付着させることに成功しました。表面のDNAを薬品を使って取り出したあと、PCR検査でその分子量を計測していきます。西堀教授たちはこの装置を使い、安佐動物公園でクマ舎からの距離が異なる4か所で周辺の空気を回収しました。その結果、DNAの分子はクマ舎から最長300メートルでも検出されました。西堀教授「空気からのツキノワグマのDNAを検出できれば、それが実際にクマがいるかどうか、要するに人を介さなくても、クマの生息が明らかになるというところが一番のポイントですね」。さらに、研究グループでは、あるもののDNAを使ってクマの行動も調べています。それは、クマのふんです。空気中のDNAからはクマがいるかどうかがわかるだけですが、ふんのDNAからはクマの個体も識別できます。西堀教授たちは、広島市内の住宅地周辺で、2023年10月から11月にかけてクマのふんを集め、DNAを解析しました。すると、ある1頭のクマの行動が浮かび上がってきました。赤い丸は、すべて同じクマのDNAが含まれていたふんのあった場所です。1.5km圏内に点在していて、この地域に住み着いている可能性があることが分かってきました。このクマのふんには、柿が含まれていました。西堀教授「こちらの赤い点々で示した個体は柿ばっかり食べている」。柿を食べているクマは、柿の木を目当てに何度も住宅地に来る可能性があります。今回の調査では、ふんなどからあわせて5頭のクマが特定の地域になわばりをもち、柿を食べて生活していることが分かりました。ふんのDNAと、捕獲されたクマのDNAを照合し、柿を食べているかどうかが、クマが危険かどうかを判断する1つの参考になるのではないかと考えています。西堀教授「これは私達の生活に対して、安心安全には非常に不都合ですよね。どのように対応したらいいかというのを考えないといけない。それからまた行政の皆さんが、これで対策をどのようにするのか考えていただくという非常に典型的ないい例が、ここに示されている」。西堀教授のグループは、今年度、広島市内で春や夏にもクマのふんを集めて解析し、季節によってクマの行動がどう変化するかを研究するということです。
(クマ出没注意報、生息域拡大に応じた対策を:福島)
生息域の拡大に合わせ、警戒や対策を強化する必要がある。県内でツキノワグマの目撃情報が急増していることを受け、県が県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を発令している。注意報の発令は5年連続だ。気温の上昇とともに山間部だけでなく、福島市や郡山市で公園や住宅地の近くなどで目撃されている。基本的に臆病で警戒心が強いクマは本来、人があまり踏み入れない奥山を中心に活動していたが、最近は山林で活動する人が減り、里山では耕作放棄地が増えたことで生息域を広げている。県内でも阿武隈川より東側の地域には分布していないと考えられていたが、今年4月に浜通りの大熊町でツキノワグマが捕獲された。もはや県内全域で遭遇したり、襲われたりするリスクがあると考えなければならない。特にクマの活動が活発になる朝や夕方以降の時間帯は危険だ。レジャーや山菜採りなどで山林に入るときは当然ながら、過去にクマの目撃情報があった周辺では1人での行動を避ける必要がある。クマの餌となるブナやミズナラなどの実は、数年ごとに豊作と凶作を繰り返す。これらが凶作の年は、餌を求めて人里に出没するクマが増える傾向にある。昨年はブナなどが豊作だったため、県内の目撃件数はやや減少したが、栄養状態が良かったことで子どもが例年より多い可能性が高い。子育て中のクマは神経質になっており、子を守るため攻撃的な行動に出る恐れがある。体長の小さいクマを見かけた場合はそばに親がいると考え、行動しなければならない。クマは背中を見せて逃げると、本能的に襲ってくるとされる。遭遇しても慌てることなく、静かに後ずさりしながら離れることを心がけたい。人への警戒心が薄れ、市街地近くで活動する「アーバンベア」が増えている。県の調査では、集落近くに定着している個体がいることが確認されている。こうしたクマは家庭からの生ごみや畑で栽培された野菜、果樹などが餌になることを覚えてしまった可能性が高い。過去に目撃された場所のそばでなくとも、生ごみや野菜などを放置しないことが重要だ。県は本年度、人の生活圏とクマの生息域の間に生い茂る草木の刈り払いや、電気柵の設置など地域ぐるみの活動を支援する。クマに人の生活圏に侵入させないためには、こうした緩衝地帯の整備が欠かせない。県と市町村は、人とクマが適切な距離を保つための取り組みをさらに推進すべきだ。
(リンゴ園、シカ食害多発:青森)
青森県内でニホンジカによる農作物被害が増加傾向にある中、青森県黒石市のリンゴ園で今冬食害が多発した。髙樋憲市長は28日、被害状況を視察し、ニホンジカを群れで捕獲できる大型の「囲いわな」を本年度、県内で初めて被害園地付近に設置する方針を示した。
(「笠そば」シカ獣害で休業:奈良)
地元産ソバだけを使った打ちたてのそばが味わえる桜井市笠の人気そば店「荒神の里・笠そば」(山本信広社長)が、30日から半年程度の臨時休業に入る。シカによる獣害でソバの実を十分に収穫できなかったためで、新ソバ収穫後の11月初旬の営業再開を目指している。
(イノシシ生態学ぶ観察会:熊本)
自然愛好家らでつくる「立田山自然探検隊」が27日、熊本市北区の立田山で、イノシシの生態や習性を学ぶ観察会を開いた。立田山を舞台に、自然観察イベントを毎月開いている。家族連れを中心に26人が参加し、イノシシの痕跡探しに熱中した。
(狩猟のイベントvol.12『狩猟の窓口3rd』:福岡)
狩猟免許を取った後、どう動き出せばいい?そんな疑問に答える実践型トークイベント第12弾。福岡で活動する現役わな猟師が、自身の経験をもとに「わな猟の始め方」や「出猟までの道のり」を具体的に解説。地域との関係性の築き方や道具の準備、出猟時の具体的な動きなど、自身の経験に基づいたリアルで実践的な内容をお伝えします。本イベントは定員8名の少人数制。狩猟免許を持っていない方や「ちょっと話を聞いてみたい」といった興味段階の方でも安心して参加いただける、やさしい雰囲気のイベントです。もちろん、これから本格的に狩猟を始めたいと考えている方も大歓迎。狩猟が気になっているけれど、一歩を踏み出せずにいるあなたへ。現役猟師と直接話せるこの機会に、ぜひご参加ください。
(狩猟を身近に計画プレゼン、アトツギ甲子園決勝出場を市長に報告:滋賀)
中小企業の後継者が新規事業のアイデアを競う中小企業庁主催の「アトツギ甲子園」の決勝大会に出場した、大津市長等の鉄砲屋「浜崎銃砲火薬店」の浜崎航平さん(27)が25日、市役所を訪れ、佐藤健司市長らに結果を報告した。浜崎銃砲火薬店は1923年創業の老舗。浜崎さんは大学卒業後、東京のCM制作会社に勤め、2年ほどで退職。地元に帰り父親が営む店を手伝ううちに、高齢化によりハンターのなり手が減り、狩猟文化が先細りする現状に危機感を覚えるようになった。
(クマ1頭を捕獲:岩手)
28日午後5時ごろ、花巻市石鳥谷町でクマ1頭が設置していたわなで捕獲された。近隣では同日、目撃が相次ぎ、市は同一個体とみている。被害は確認されていない。
(国道でクマと車が衝突:新潟)
村上警察署によると、4月30日19時25分ころ、新潟県村上市の国道290号線上で、軽乗用車とクマが衝突する事故が発生した。4月30日19時27分、軽乗用車を運転していた高齢男性から「本日、19時25分ころ、村上市桃川地内の国道290号を村上市街地方面から関川村方面に向かって軽乗用車を運転中、クマと衝突した」と警察に通報があった。自動車と衝突したクマは、体長70~80cmの子クマで、ほかにも3頭のクマがおり、事故後、4頭のクマは堀川方面から河内方面のやぶの中に逃げていったという。なお、運転手にけがはなかった。村上署は事故現場付近をパトロールし、警戒を続けている。
(ジビエを手軽・安心に、専用調理器を販売:東京)
コンビニエンスストアなどに設置されている中華まん加温器でシェア首位の日本ヒーター機器(東京・大田)がジビエ向けの調理機器を開発・販売する。これまでジビエの調理は下処理や加熱方法などの技術を持ったトップシェフが中心をになってきた。機器を使うことで、手軽に安全においしく食べられる調理方法を確立し、飲食店などを通じた普及拡大を目指す。
(国産ジビエ認証施設に「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」:宮城)
農林水産省は4月25日、国産ジビエ認証制度にかかる認証機関により、国産ジビエ認証施設の第40号として、食肉処理施設「大崎市ジビエ食肉処理加工等施設」(宮城県大崎市)が認証されたことを発表した。
(解体所まで建てたジビエハンター:北海道)
シカの解体は一筋縄ではいかない。刃入れをわずかに間違えただけで、血が肉につき、味が台無しになる。人間のために殺された命。せめて「この人になら」と思ってもらえるよう丁寧に。大切に。札幌から車で約2時間。北海道東川町に住む岩淵亜夕子さんは2年前、ジビエの解体処理施設を建てた。経営する隣のレストランで提供している。町が設定した24年度の駆除目標頭数は200頭。エゾシカを駆除すれば、道や自治体から報奨金が支払われる。解体施設ができてからは、埋設処理の他に、町内で食用肉に加工できる選択肢が生まれた。これまで、町はシカの尻尾や写真で駆除したことを確認していたが、そんな事務作業を省略でき、ハンターは自分で解体しなくて済むようになった。「野生動物と適切な距離を保ち、殺すならせめて活用を」。岩淵さんは、手作業で1頭1頭解体していく。夏はジビエを使ったレストラン経営、冬は解体を中心に、命をどう扱うか考え続けている。野生動物との付き合い方に興味を持ったのは今から十数年前に、東京から札幌に移住してからのことだ。
(山のごちそうに今日も感謝をこめて:兵庫)
朝来市でシカ肉の加工・販売を行っている、但馬のジビエ ココ鹿の髙田尚希・宏実ご夫妻にお話を伺いました。宝塚市出身で東京で営業職をしていましたが、「移住」というキーワードに惹かれ転職、朝来市の地域おこし協力隊として2015年に移住し、将来的には就農することを考えていましたが、害獣として駆除されるシカが有効活用されずに廃棄されていることを知り、ジビエとして命をいただこうとの思いから狩猟免許を取得するとともに、2018年に夫妻でジビエ食肉処理事業者「但馬のジビエ ココ鹿」、及びペットフードの加工販売事業者「ナチュラルペットフード wan!」を設立しました。朝来市から紹介のあった元食堂を改修し、解体場・枝肉処理室・冷蔵機器や乾燥機器等を整備した加工処理施設を県や市の予算を活用し設置しています。シカの処理はスピードが命なので、市の猟友会から捕獲の連絡が入ると自ら捕獲現場に出向き、止め刺しから血抜き処理を行い加工処理施設へ搬入しており、年間の処理頭数は約400頭です。基本的には朝来市内で罠猟で捕獲されたシカを処理していますが、養父市や豊岡市からも施設へ搬入するケースもあります。シカ肉は阪神間のレストラン等に精肉を販売しているほか、インターネットやイベント出店等でも販売しています。精肉に向かない部位や骨は乾燥し、ジャーキー等のペットフードとして加工しています。シカの解体作業の負担軽減や処理効率を上げるため、懸吊レールの設置等、加工施設を改修したいと考えています。事業は夫婦二人で行っており、経営規模の拡大までは考えていませんが、但馬地域では近年クマの被害も出ており、将来的にはクマのジビエも検討しています。「躊躇せず敬意を払って」、「山のごちそうに今日も感謝をこめて」を合言葉に、一人でも多くの方に味わっていただくために引き続き事業を展開していきたいです。
(クマ出没:宮城)
南三陸町によると、1日午後4時30分ごろ、南三陸町歌津韮の浜にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午後1時50分ごろ、栗原市一迫真坂清水鬼越にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午前10時10分ごろ、仙台市泉区紫山1丁目にクマが出没しました。
(クマ出没:宮城)
登米市によると、30日午後2時ごろ、登米市東和町米谷福平にクマが出没しました。
TOPへ