<射撃ニュース5月>
5/21
(クマに襲われたか、自宅周辺の沢で男性の遺体:岩手)
5月20日午前、岩手県西和賀町で山菜採りに出かけた85歳の男性とみられる遺体が自宅周辺の沢で発見されました。近くでクマが目撃されていることなどから男性はクマに襲われた可能性が高いとみられています。町や消防によりますと、5月20日午前7時39分ごろ、町内の女性から「85歳の父親が山菜採りに行って戻って来ない」と消防に通報がありました。その後、午前8時に再び同じ女性から「自宅周辺の沢にけが人がいる」と連絡があり、駆け付けた消防が男性の自宅の敷地内でクマ1頭を目撃したということです。消防は安全を確保するため車両で待機していましたが、午前10時ごろに現場に到着したところ、頭や体が損傷した男性の遺体が見つかったということです。この際、男性の近くで消防がクマ1頭を目撃していることなどから、男性はクマに襲われた可能性が高いとみられていす。警察が詳しい経緯を調べています。
(山中で遺体発見、登山道から100m離れた場所:東京)
東京・奥多摩町の山中で遺体が見つかり、周辺には大型動物のものとみられる足跡が残っていました。クマなどの動物に襲われた可能性もあるとして、警視庁が当時の詳しい状況を調べています。19日午後1時ごろ、奥多摩町と埼玉県秩父市の境にある山中で遺体が見つかりました。警視庁によりますと、遺体は下半身のみの状態で見つかっていて、周辺には大型動物のものとみられる足跡が残っていたということです。14日、休日に登山をしていた警察官が登山道から100メートルほど離れた場所で遺体のようなものを発見したため、19日に警視庁が猟友会とともに周辺を捜索していました。警視庁は遺体の身元の確認を進めるとともに、クマなどの動物に襲われた可能性もあるとみて当時の詳しい状況を調べています。
(クマに襲われ70代男性がケガ:新潟)
5月19日朝、南魚沼市の田んぼで70代の男性がクマに襲われ顔にケガをしました。クマによる人身被害は県内ではことし初めてで、県は「クマ出没警戒注意報」を発表し注意を呼び掛けています。田植え真っ盛りの南魚沼市。しかし、田んぼには猟友会の姿がありました。5月19日午前9時ごろ、南魚沼市五箇の田んぼでクマが出没。自宅近くの田んぼで作業をしていた70代の男性が、体長およそ1メートルのクマに襲われました。当時、男性は1人でしゃがんで作業をしていて、クマに体当たりされ顔にすり傷を負ったということです。病院へ搬送されましたが、命に別条はありません。現場はJR八色駅の付近で近くには民家も点在しています。クマによる人身被害は県内では、ことし初めてで、県は「クマ出没警戒注意報」を発表しました。目撃情報を確認し、クマのいるところには近づかないよう呼び掛けています。こうした中、政府は5月19日、クマ被害対策に関する関係閣僚会議を開きました。木原稔官房長官「専門家からは、昨年秋の大量出没時に捕獲できなかった個体が、市街地周辺に残存している可能性が指摘されるなど、さらなる対応の強化が必要な状況となっている」。関係閣僚会議ではことし3月に策定した被害対策ロードマップに基づき、クマ出没への注意喚起など対策を徹底する方針を確認しました。政府は今後、児童や生徒が通学時にクマに遭遇しないよう動画などで情報発信を行うということです。
(覆いかぶさるヒグマ、何度も顔殴り撃退:北海道)
17日午前6時半ごろ、士別市多寄町の天塩川近くの茂みで、山菜採りをしていた同市西4の4、アルバイト従業員鹿又保夫さん(78)がヒグマに襲われた。鹿又さんは素手でクマの顔を殴って抵抗し、クマは逃走。鹿又さんにけがはなかった。
(登山中にクマに襲われ重傷、ロシア国籍の30代男性が腕や頭などけが:東京)
17日正午ごろ、東京・奥多摩町で登山中の男性がクマに襲われました。男性は病院に搬送されましたが重傷だということです。警視庁や東京消防庁によりますと、きょう午後0時10分ごろ、奥多摩町の六ツ石山で登山をしていたロシア国籍の30代の男性がクマに襲われました。男性は腕や頭などをけがしていて、消防のヘリコプターで病院に搬送されましたが重傷だということです。クマはその後、現場から逃走していて、体長などの特徴はわかっていません。奥多摩町ではクマの捕獲用の檻を設置し、警視庁と警戒にあたっていて、「登山する際は熊鈴やラジオを携行してほしい」と呼びかけています。
(民家の雑木林に現れたクマ緊急銃猟:宮城)
宮城県大崎市で19日、初めてクマの緊急銃猟が行われました。大崎市によりますと19日午前7時頃、大崎市古川新田でクマの目撃情報が相次ぎました。その後、民家敷地内の雑木林の中から物音がしたため、周辺に屋内避難を呼びかけました。しばらくして雑木林からクマが姿を現し、フェンスの上り下りをはじめました。市は、ワナの設置を試みまあしたが雑木林の中の視界が悪く、クマの位置が定かでないため、危険と判断し、午前11時頃に、市の鳥獣被害対策実施隊が2発発砲し、駆除されたということです。クマは体長110㎝、体重45kgの4歳のオスと推定されています。緊急銃猟は宮城県内で4例目、大崎市では初めてです。大崎市の中島源陽市長は「関係機関と密に連携し、初の緊急銃猟を安全に実施できて安堵している」とコメントしています。
(東北森林管理局、今年度から「クマ被害対策パッケージ」)
東北森林管理局は今年度、クマ被害の防止対策を強化するため、民家などに接する国有林に「緩衝林帯」の整備や箱わなの設置手続きの簡素化を検討するなどとした対策を発表しました。東北森林管理局は福島県を除く東北の5つの県を管轄していて、昨年度、5県でクマによる人身被害の件数が全国のおよそ6割を占めたということです。こうしたことなどから東北森林管理局では今年度から「クマ被害対策パッケージ」として民家や公道などに接する国有林では、使わない樹木の伐採や下刈りなどを行ってクマが隠れにくい環境を整備していくとしています。具体的には、ことしの6月から8月に仙北市角館町の武家屋敷近くの国有林での実施が決まっているといいます。また、国有林に箱わなを設置する場合、東北森林管理局への事前申請を不要とするなど手続きの簡素化を検討していくとしています。このほか、市町村の要請に基づいて箱わなの設置や電気柵の設置場所として国有林を提供したり、クマのエサとなるどんぐりを確保するためナラ枯れ対策をしたりして対策を進めていくとしています。東北森林管理局は「市町村からの要望を踏まえつつ地域と連携をはかりながら対策を着実に進めたい」と話しています。
(クマは何頭いるのか、「想定内で最も悪いシナリオ」:秋田)
今月5日、秋田県内でも今年初めてクマによる人身被害が発生しました。県がツキノワグマ出没警報を発令してクマへの注意が呼びかけるなか、県民は再び日常生活での警戒を強いられています。ABSラジオのキャンペーン特集「クマを多角的に知る…ということ」。2回目のテーマは「秋田にクマは何頭いるのか」です。県内のクマの生息数の現状や長期的な視野での対策、日ごろの心構えなどについて、野生動物の管理に詳しい専門家に聞きました。5月11日からクマ被害に関するキャンペーン企画を5回シリーズでお届けする。2回目は野生動物の管理に詳しい、秋田県立大学生物資源科学部教授の星崎和彦さん。星崎: 「いつかこういう時が来るかもしれない」というふうには思っていましたので、今の状況はある程度想定内なんですけど、その「いつか来る」の「いつか」っていうのがもう来てしまったという意味では、想定内で最も悪いシナリオになっているかなっていう受け止めです。もう何年か後にはこうなるかもしれないよというつもりでしゃべっていたのが、2年後、4年後になったという、そんな感じが現在ですよね。川口: 酒井さんにも質問したくて。去年のあの出没、生活していてどういうふうに感じられたのか教えてもらっていいですか?酒井: 私、小学校に通っている娘育ててるんですけれども、娘の通っている小学校も朝、急遽休校になったり、あと学校だけじゃなく習い事先からも送り迎え対応を必ずしてくださいというふうになって、働きながらも家事もしながらで、それにプラスしてということで、自分自身のやっぱりクマといつ会うかわからないって恐怖もあり、なかなか大変でしたね。川口:里に出るクマと違って、町なかに出るクマって、住民の生活とか行動にすごい影響を及ぼすということで、ちょっとこの辺コメントいただいてもいいですか。星崎:昨今の状況は、こんなところにクマがいてはいけないところに出てるわけです。 で、そういう場所に住んでらっしゃる方は、クマがいること自体が怖い。なので、郊外の人々と市街地中心街、ダウンタウンの人々とで受け止め方がとその対応が全然違うんだろうというふうにいま考えるようになりました。酒井:そのクマ対策の根拠となるのが推定生息数とのことなんです。最新の推定生息数は3,900頭と発表されていますが、この調査にも携わっているのが星崎さんです。 どういう調査方法なんでしょうか、教えてください。星崎:以前の実際に見た数、直接的な目視確認による推定法から、カメラトラップっていう方法に変えたのが十年ぐらい前の調査です。カメラトラップというのはですね、あのセンサーカメラ、赤外線でスイッチが入るカメラを置いておきまして、それで動物が映ると、その頻度から生息数の推定をするという方法です。いろんな計算の方法があるんですけど、クマの場合はツキノワグマの名前の由来になっている胸の斑紋ですね、これに個体差があって、これが年齢とともに変わったりしないということが分かっていましたので、それをうまく撮影すると、特定の個体がどこの場所で何回現れたという記録になります。ここから個体数を推定すると、結構確立した方法の計算が可能になります。最近の進歩は、計算をするときにいるんだけれど、見つかってない個体も当然いるでしょうという前提を織り込んで、撮影した写真データになるのには、推定どのくらいいると妥当なのかっていう逆算をするっていうことが可能になりました。酒井:最新の推定生息数3,900頭という数字は、市街地にまで押し寄せた去年のクマの出没状況からすると、私自身としては意外と少ないなという印象を持ったんですけれども、いかがでしょうか。星崎: そうですね。 私ももうちょっと個体数がいると出ても不思議ではないなというふうには思っています。 この辺はかなり精度よく推定できるようになったとはいえ、まだまだ改善の余地はいっぱいある一方で去年の調査を始める前に2,500~2,600頭ぐらいを駆除していましたので、その効果が個体数に反映しているっていうのも考えられるので。 何とも言えないところですね。もう少しいてもいいんじゃないかなと私自身は思っています。酒井: さて、星崎さんの本当の専門分野というのが森林生態学とお聞きしています。研究テーマとしては、森林の成り立ちや移り変わりの調査研究で、その立場としてお聞きしたいんですけれども、温暖化だったり、ナラ枯れなどが広がって、そのことがクマへの影響を指摘する声もありますよね。 いかがでしょうか。星崎:こういう温暖化の影響というのはですね、年々暑くなっていくとかいうようなものではなくて、暑くなったり、それほどでもない年があったりっていうのを繰り返しながら、十年前とかよりは確実に暑くなってるよねっていう、そういうものですよね。温暖化の影響をちゃんと短期間で検出するっていうのはそもそも難しいことなので、なかなか証拠は出しにくいんですね。ただここ数十年ぐらいはすごく3月、4月が極端にあったかい年というのが何度もあるんですよね。ですので、冬眠明けが早くなってるってことは何かあっていいのかなと思ってます。ナラ枯れについては、これもデータでちゃんと証明できないんですけど、まあナラ枯れが発生すると、その木にはドングリ(ナラの実)は絶対なりませんから、ドングリ(ナラの実)を食べたいクマにとっては餌源がなくなったっていうことなので、影響がないわけないですよねっていう、そういう言い方になってしまうんですけど、何かしらナラ枯れがクマの食物、食べ物の環境に悪影響を及ぼしているのは間違いないと思います。酒井:そしてエサの話もありましたが、クマの主なエサとされているブナの実は今年は豊作と言われているんですよね。実際に森の様子はどうでしょうか。星崎:私、全県くまなく見ているわけではないんですけど、この4月、5月で何か所かに行った感じだと、確かにかなりのブナの花が見られましたので、なんか実になりそうだなっていう感覚を今持っています。川口: このブナの豊凶がクマの出没に影響しているってよく言われていて。 で、去年も凶作だったし、23年はブナ以外もいろんなものがなくて、ああいう事態になったわけですけども、豊作なら一見その人里に出てこないので安心だと思われるんでしょうけど、ここ最近その間隔がすごい短くなっていて、すぐ凶作が来ちゃうと。そうなると、その栄養状態がいい今年であればですね、冬の間、ベビーラッシュが起きて、次の年、来年はエサがなくて出てきちゃうという、その去年と同じような状況が起こりかねないと思われるのですけども、星崎さんはどういうふうに見てらっしゃいますか?星崎:全く同じように心配してます。豊作が訪れた翌年にエサが全然ない凶作になるっていうのは、これは昔からブナはそういう木の実のなり方をする樹種ですので、それ自体は想定内、クマの方も想定内と言っていい現状なんです。ただ、大豊作が頻繁に訪れるようになってきてるっていう感覚がありまして。そうすると大豊作の後は大凶作になるっていうのが分かっていますから、こんなことが起きていると。今年のなり具合で大豊作になるかどうかは、まだちょっともう少し観察を続けないとわからない季節でして、もし大豊作になったら、今川口さんおっしゃったようなことは心配しなきゃいけないですね。川口: 基本的にこう出てきちゃうもんで、駆除とかしてる中でクマの頭数の回復のスピード。 今先生おっしゃったように、大豊作であればですよ、栄養状態いいもんで、ベビーラッシュってものが起きて、すぐ回復しちゃうっていうことも、これなんとなく思ったんですけど、どんなもんですかね。星崎:なんかそういうことが起きてるのかなというのが、2020~2005年という流れでたくさん出没が続いてるっていうことが、今おっしゃったようなことが本当に起きてるかなと思わせる現象だなと思ってます。クマの子供があまり産まれないようにする、ベビーラッシュを避けるようにするっていうことは人間には無理なので、クマが入ってこなくするような対策しかできないですよね。酒井:その対策についてです。 去年までの大量出没を経て、国はクマを保護から頭数管理へと方針を変えました。 ロードマップも示して人身事故を防ごうとしています。また先日事故が起きてしまいましたが、秋田県も人の生活圏での事故ゼロを目標に対策を進めるとしています。ただ、面積が全国6位という広さを持つ秋田県で、多くのクマがいるこの現状では対策がちゃんとできるのか、疑問を持ってしまう方も多くいらっしゃると思います。 対策についていかがでしょうか?星崎:私もこの面積で、このクマの生息状況で、この出没場所の広さで、特定の人だけにクマ対策を依存するっていう形を続けることは、実現性という意味で難しいんじゃないかっていう懸念は持っています。逆に住民でもできる何かっていうようなことを見つけ出す、考え出すことで、具体的にこれといったものが今まだないので、なかなか歯切れのいいお答えができないんですけれども。人のにぎわいがあって、クマにとってあっちは人間の世界、社会だって思わせるような対策を普通に立ててやっていると、結果的にクマ対策になるっていうような、街づくり的な対策でクマを遠ざけるっていうことだったら、何かできることあるんじゃないかなっていうふうにおぼろげに思っているところです。川口:先生はその前から人の気配が重要だってお話されていて。今秋田で起きていることって、人がどんどん後退していってクマが出てきていると。星崎:はい、原因はそれだと思います。川口:そうですよね。人口減少に関わることだったり、高齢化だったり、そういう中でどうやってその人の気配を出していくかっていうことをおっしゃってるわけですよね。酒井:例えば地域でイベントを活性化させるとか、そういったことですか?星崎:最初におっしゃっていたクマが出てるので怖いから「いろんなことを自粛しましょう」「やめましょう」っていうのは・・・。典型的なのが秋田だと鍋っこ遠足があるじゃないですか。 鍋っこ遠足は野に出て行って、みんなでお昼ご飯を食べてわいわいやるっていうイベントだと思うんですが、そういうのが毎月のように、毎週のようにあちこちで開かれていると、にぎわいが取り戻せるわけですよね。なので、積極的にそういうのをやる方が長期的なクマ対策にはなるんです。短期的にそれで安全を確保できるかどうかっていうところは見極めが大事ですけど、自粛ばかり続けていると、そういう長期的な対策がすごく手薄になってしまいます。川口:去年とか23年の秋田を見ていると、そこのあんばいがすごい難しくて。安全を取ると本当に人気がなくなっちゃう。で、川反なんかもね、人が通らなかったりとかってなっちゃって。なんかそれが、だから「正しく恐れる」っていうところの難しさ。だからコロナとすごい似てるなと思っていて。星崎:そう思います。マンションの駐車場にクマがいるかもしれないとか、郊外の住宅でドアを開けると目の前にクマがいる、クマがいると思うと出れないとかいうようなのは、例えば人感センサーライトとかをあちこちに張り巡らせるだけで、なんかライトがつけば動物いるかもねっていう想像がつくじゃないですか。真っ暗なところに真っ黒な生き物がいるから気がつかないんですけど、明かりがあれば何かうずくまってる、いる、クマかもっていうのが遠くで私たちは気づければ、その鉢合わせして引っかかれる事故っていうのはかなり減らせると思います。目撃は減りませんけど、人身被害を減らすことはできると思うんです。ライトをつけるぐらいだったら本当にお金だけの問題で、市民でも皆さんできるので、あとはその費用を誰がどうやって捻出するかっていうだけの話になると思うんですよ。自動ドアも、人間なら開けられるけど、クマには開けにくいような自動ドアをちょっとしたアイデアで作ることができると思っていまして。 ボタンを押すことで開く自動ドアのボタンをドアじゃないところの壁に貼り付ければ、建物の入館証とかをかざすような形で、壁の入館証のところをカードをかざすとドアが開くっていうようなものを全ての自動ドアに導入すれば、人間はちょっと手を横に出せば開くけど、クマはそこまで気がつかないので、ドアにベタって張り付いても開いちゃうことはないので。っていうようなことは、アイデアだけでなんとかなるんじゃないかなっていうふうに思います。川口:具体的に教えていただいてありがとうございます。酒井: 今後も星崎さんは様々な観点からこのクマに関して研究されていて、そして私たちも何かアイデアでできることがありそうだなというのが感じられました。星崎:はい。 社会の全体の問題になってきていると思いますから、皆さんが自分事と考えていただいて、例えばこんなことはどうなんだろうっていうのをいろんなところにお寄せいただきたいなと思うんですね。アイデアというのは出すだけならタダですから、ダメもとでいろんなアイデアを集める場所を作れば、使えるアイデアがその中にいくつか見つかるっていうふうに、いつも普段から私は思っているので、ぜひですね、そこら辺は皆さんと一緒に考えていきたいなと思います。
(切り札のはずなのに「過去最低」、ヒグマ捕獲対策の現状:北海道)
市街地でヒグマの出没が相次ぐ北海道で2023年から導入されている「春期管理捕獲」について、26年は4月末時点で1市町村あたりの捕獲頭数が約0・2頭(25年は約0・4頭)と、過去最低となっている。春期管理捕獲は冬眠明け直後のヒグマを山から下りてくる前に捕らえるものだが、26年は思うような成果が上げられていない。道によると、4月末までの春期管理捕獲の成果は12頭。同時期の過去3年の捕獲頭数は、23年14頭▽24年12頭▽25年19頭――と、一見するとほぼ横ばいのようにも思える。しかし、道は26年から国の交付金をもとに春期管理捕獲を実施する市町村への支援を強化している。4月末までに春期管理捕獲を実施した自治体は全179市町村中66市町村で、25年の47市町村から大幅に増加した。捕獲頭数の伸びが、春期管理捕獲を実施する市町村数の増加に追いついていないのだ。
(「クマ出没警報」の発令を継続:宮城)
県では、令和8年4月19日(日曜日)から、県内全域に「クマ出没警報」を発令しておりましたが、依然、目撃等件数が高い水準にあること等から、警報発令を同年6月18日(木曜日)まで継続いたします。県民の皆様には、引き続き人身被害防止のための一層の警戒をお願いいたします。
(青森市内『ほぼ全域』でクマ情報:青森)
週末から18日午後5時まで、青森市内では184件のクマに関する情報が寄せられています。通報場所は市内のほぼ全域です。青森市の佃小学校の近くでは、けさまでに2件、いずれも2頭のクマの目撃がありました。学校では児童の安全を確保するため、登下校は原則、保護者による送迎としました。また校内への出入り口は1か所に制限し、校庭での活動はしない方針です。あす以降の対応はクマの出没状況などを踏まえ対策を検討するとしています。今月23日に控えている運動会は、屋外で実施する方針です。青森市教育委員会によりますと、きょう市内33の小学校と、運動会の振替休日ではない中学校の3校すべてで保護者による送迎などの対策をとったということです。
(くまログ」で不正確な投稿相次ぐ:青森)
クマの出没情報をリアルタイムで更新する青森県の「くまログあおもり」で、不正確な情報に基づく投稿が相次いでいることがわかった。青森市などによると、目撃したクマの頭数を「300」とする投稿があったほか、「ヒグマが線路上で乱闘」「熊が隊列を作って行進」といった趣旨のものも確認したという。くまログは県が4月に運用を始めた。誰でも、クマを目撃した日時や場所のほか、クマの頭数などを投稿でき、その内容はすぐに公開される。宮下宗一郎知事は18日、自身のX(旧ツイッター)で「ニセやウソの投稿は絶対にしないでください。投稿ログについて、個人情報は保護しながらも管理している。県民協働の善意のシステムですのでよろしくお願いします」などと呼びかけた。青森市では、くまログの投稿を受けて職員が現場を確認している。西秀記市長は18日、「悪質なものには毅然(きぜん)と対応する必要がある」と話した。また青森市はこの日、クマなどを目撃した際の24時間対応専用ダイヤル(017・718・1592)を19日午後1時に開設すると発表した。
(人を襲うヒグマの4割が「仕留め損ないの個体」:北海道)
先月末、北海道でハンターのグループが、撃ったヒグマからの反撃に遭い、1人が大けがを負った。クマの脅威を示すとともに、狩猟者でも銃による駆除が難しいことを示した事故だが、問題の本質は「弾が当たるか当たらないか」だけではない。専門家が繰り返し訴えるのは「即時無力化」というキーワードだ。「不用意な銃撃は、リスクを『可能性』から『確実性』へと増大させる」。こう警告するのは、岐阜大学名誉教授で野生鳥獣の保護管理を専門とする鈴木正嗣氏だ。鈴木氏は環境省の鳥獣プロデータバンクに登録されるコーディネーターとして、銃器を用いる捕獲手技や体制整備について行政等への助言を続けてきた。そうした中で、同氏が強調するのが「即時無力化」だ。文字通り、「即時」にクマを「無力」にすることで、「命中した『地点』で動きを止め、逃亡もしくは反撃のリスクを可能な限り抑制することが目的」だ。単に「クマの体のどこかに弾を当て、最終的には死亡させること」とは一線を画す。この考え方は、環境省が今年4月に改訂した「緊急銃猟ガイドライン」の中にも盛り込まれている。その107ページには、「クマを即時に無力化させるためには、…」という記述があり、着弾部位と威力の両面からの具体的な考え方が明記された。クマ対策における銃撃でなぜ、「即時無力化」が重要なのか。その理由は明確だ。ヒグマが人の日常生活圏に出没した場合、確かに人の生命や身体に危害を及ぼす「おそれ(可能性)」がある。しかし、仕留め損なって逃走させた個体――いわゆる「手負いグマ(半矢)」の発生は、危険の性質を「おそれ(可能性)」から「確実性」へ変えかねないためだ。北海道庁環境生活部環境局自然環境課が作成した「ヒグマ捕獲テキスト」も、この点を明確に記している。「弾が命中したにもかかわらず逃げたヒグマのことを『半矢』あるいは『手負い』と言います。半矢となったヒグマは、危険を招く恐れがあるので、本来は、半矢のヒグマを出さないことが理想です」。手負いグマが逃走した場合に起きる影響を鈴木氏は次のように整理する。森林内や藪など見通しのきかない場所に逃げ込むため、生きているのか死んだのかが分からなくなる、逃げ込んだクマの捜索には反撃のリスクを伴い、捕獲従事者や行政職員等が危険にさらされる、発見できなければ、生き延びて逃亡したクマが、どこかで別の人と遭遇する恐れがある。実際、北海道でのヒグマによる人身事故の約4割は、こうした半矢の逆襲によるものだという。ヒグマ捕獲テキストに掲載された平成元年から17年度の人身事故一覧を見ると、狩猟者が関係する事故15件のほとんどが「半矢の追跡に失敗して反撃される」か「死亡を確認しないままヒグマに近づいて反撃される」ケースとなっている。では、即時無力化を達成するにはなにが必要か。当然、狙い撃つ部位は重要だ。前述のヒグマ捕獲テキストには、ヒグマの急所として「脳や脊髄などの中枢神経」と「胸部(心臓、肺周辺)」の二か所が示されている。捕獲熟練者の間では「アバラ3枚目」が急所とも言われる。しかし鈴木氏は、国内外の資料やテキストも踏まえ、胸部への着弾だけでは即時無力化が達成できない場合があることを指摘する。「胸部に着弾してもヒグマはすぐには止まらない。60秒ほどは走ることができる。その60秒は、近くの藪などに逃げ込んで見えなくなるのに十分な時間とされます」。そこで重要なターゲットとなるのが、上腕骨だ。「背骨や首の骨は人間の拳程度の太さで、数センチずれただけで致命傷にならないこともある。狙いやすさと即時無力化の確実性を考えると、心臓や肺、太い血管などが存在する胸部を基本としつつ、運動能力に直結する上腕骨の破砕も意識した発砲が求められる」と鈴木氏は説明する。緊急銃猟ガイドラインも「急所である頭頸部(脳や脊髄)や胸部(肺や心臓)を狙うのが望ましい」としつつ、「胸部(肺や心臓)は頭頸部よりも命中させやすいが、クマが即倒せずに短時間であっても逃走もしくは反撃を行う可能性があるので、そのリスクも考慮する必要がある」と明記している。ただし、射撃技術の向上だけでは完結しない。しかるべき装備の標準化、公的な訓練体制の確立、そして状況によっては「撃たない判断」をも可能にするだけの準備と余裕がなければ、銃によるクマ駆除の遂行には不十分と言わざるを得ない。逆にいえば、これらすべてが揃って初めて、「即時無力化」という理想に近づくことができる。鈴木氏が補足する。「狩猟、特に巻き狩りでの発砲は、じっくり狙い狙撃する状況とはしばしば異なります。動く個体を追って撃つ習慣が身についていると、人の日常生活圏での緊急対応には向かないのです。たとえばヒグマ捕獲テキストには『逃げるクマは撃たない』という熟練者の証言が複数記されています。『息を整えて立木などに依託(支えてもらう)して撃つ』というような『慎重な狙い』が、熟練者が共通して語る鉄則です。これは『動きのある個体であっても、チャンスと見込みがあれば撃つ』という巻き狩りの習慣とは根本的に異なる発想です。趣味の狩猟を通じて身につけた技能は、緊急銃猟で求められる技術とは合致しないかもしれません。その観点からも、緊急銃猟ガイドラインでは、『実際に銃器により鳥獣を捕獲する者』を捕獲者と呼び、狩猟者やハンターという言葉は用いていないのです」市街地にクマが出没したら、ハンターが駆けつけ、緊急銃猟により駆除する――ここまでのプロセスで思考停止していると、クマ問題は取り返しがつかない状況へ進んでいきかねないと鈴木氏は危機感をあらわにする。なにが問題なのか。鈴木氏が訴える。「現状は全国的に、クマ類の捕獲の経験が不足しているハンターが、クマ類の捕獲には必ずしも適さない持ち合わせの装備を使い、バラバラな発想のまま、応急的に取り組んでいる状態です。国内にも、シカやイノシシを対象とする一般的な銃ではなく、より重量のある弾丸を発射できる口径を採用する方針が既にあるのです。解決の方向性としては、系統的カリキュラムに基づき、汎用性と実効性を備えた公的な捕獲者教育システムの迅速な確立・実施が求められます。狩猟免許は比較的容易に取得できるものであり、それを持っているだけでは即戦力にはなりません。いま流行の『ガバメントハンター』についても同じことが言えます。緊急銃猟ガイドラインも『人の日常生活圏に出没したクマ等の対応は人の生命・身体に関わる公共の安全に必要な行為であり、本来ならば公的な存在により対応されるような性質を有する』と明記しているように、従来の私人による対応体制から早急に脱することが求められます」。鈴木氏はさらに、警察官が銃を用いてクマを駆除する場合の装備の不足を指摘する。警察庁はライフル銃を持つ機動隊によるクマ駆除に乗り出す方針を決め、東北6県と北海道の警察を念頭に訓練などの準備を急ぐという。鈴木氏はこの動向を歓迎しつつも、装備の選定に警鐘を鳴らす。「もし対人目的で装備されているライフル銃が流用されるのであれば、弾頭の重量不足のみならず、構造的にも必要とされる貫通力(侵徹力)を期待できないかもしれません」。現状の装備のままでは即時無力化には不足する可能性があるという。警察官の拳銃についても同様の問題がある。クマ対策を想定した拳銃の選定には、海外では「4-3-1」と呼ばれる最低基準が提唱されている。弾頭の直径が0.4インチ(約10.2mm)、弾頭重量が300グレイン(約19.4グラム)、初速が秒速1000フィート(304.8メートル)を超えるという基準だ。現在の警察官の標準装備はこの水準に達しておらず、自己防衛としてもクマへの有効性は限定的とされる。警察には系統的なトレーニングを積む体制があり、指揮命令系統も明確です。適切な装備と訓練を備えれば、民間ハンターよりもはるかに早く即時無力化の担い手として機能できると思います。しかし、懸念されるのは、装備をも含めた包括的対応の発想が十分に浸透していない可能性です」。緊急銃猟ガイドラインには、人の日常生活圏でのクマ対応は「本来ならば公的な存在により対応されるような性質」と記されている。警察官がその担い手となるためには、「即時無力化」という概念を軸に、装備・訓練・指揮命令系統を一体的に整備することが不可欠というのが、鈴木氏の提言だ。クマ問題はいまや、ハンターと行政の問題を超え、公共安全の根幹に関わる社会課題となっている。その実現には、たとえば銃によるクマ対策だけをとっても、有効に機能させるためには上述のように相当な知見や経験、技量が求められる。取り返しがつかなくなるまでの猶予は想像以上に切迫している。
(覆いかぶさるクマに"鼻パンチ"か、78歳男性が語る生還劇:北海道)
北海道士別市の山の中でヒグマに遭遇し、撃退した78歳の男性が緊迫の状況を語りました。ヒグマを撃退したのは、士別市の鹿又保夫さん(78)です。鹿又さんは、17日、士別市の林道脇でウドを採っていたところ、5メートルほどの至近距離でヒグマに遭遇しました。鹿又さんは、驚いて後ずさりした際に転倒し、ヒグマは鹿又さんに覆いかぶさって来たということです。足をバタつかせたり、拳を振り回すなどしたところ、拳がヒグマの鼻に直撃するなどして、ヒグマは逃げて行ったということです。鹿又さんが、ヒグマと格闘した時の状況を語りました。―――クマに鉢合わせしたとき、どんな状況だったんですか。鹿又保夫さん(78):道路脇でウドを採っていたんです。最近は、この辺でも大量にウドが採れるんで、朝様子見に行ったんですよ。結構ウドがいっぱい生えてて、それを採ってUターンして帰ってきて、最後に採ったものを車に積もうと思って見たら、道路の向こう側にヒグマがいたんですよ。それで車は、10mくらいしか離れてないところに車を止めてたんです。でも見たら、ヒグマのほうがはるかに近い、半分くらいしか距離がないわけですよ。ヒグマがその道路のすぐ脇に、向こうからの草のほうに、こうやって四つんばいで、こうやって立ってて…目の前にヒグマ、いるわけです。そっからちょっとヒグマ動かなかったですよね。それで、これじゃ逃げる場所もないなと思って、大きな声出したら、ヒグマが向かってきたんですよ。それで、そのときに、ヒグマが前足を振りかざしてくるんですよ。要するに威嚇ですね。それで、車にも帰れるわけないしって、下がったときに、草に引っかかって、私がひっくり返ったんです。そしたらヒグマがそこに覆いかぶさるようにかかってきた。鹿又さんが当時の状況を再現してくれました。鹿又保夫さん(78):逃げる場所がないから、下がろうと思ったら、後ろが丘陵地になってるから、引っかかって後ろバターンってこんな感じ、こんな感じでバターンって、こうやって私がひっくり返ったんですよ。それでヒグマがグワーッと覆いかぶさってきた。そして、目の前で口が開いて噛もうとしてきた。それで、足をバタバタさせて、拳を振ったんですよ。そうすると、ヒグマのちょうど鼻に当たったんです、拳が。まあ腹も蹴ってたんだけど。それで、逃げていってくれたから、こうやって帰ってこれたけど。ほとんどもう命はないと思ってました、だから。もう終わったなと思ってました。今でも、山菜採り40年以上もやってるから、ヒグマなんか何回も見てるんです、山で。ヒグマのフンなんか山にいたらいつも、いっつも見てるんですよ。もうその山歩きばっかりしてるから、ヒグマのフンだとかは慣れてるし、実際にはヒグマを何回も見てるけど、向かってこられたのは初めてですよ。びっくりしました。―――襲われた瞬間はどう思いましたか?鹿又保夫さん(78):襲われた瞬間はもうだめだと。もうヒグマに殺されるんだと思いましたね。殺されないでも、まあ、とりあえず車はすぐ近くにあるから…。―――本当にたまたまクマの鼻に、拳が当たったんですか?鹿又保夫さん(78):そうです。たまたまというか、何回か顔を叩いてるかもしれないけど、足もバタバタして蹴って。ヒグマが噛もうとしていた。要するに、ヒグマの顔が、口がここにあったんです。たまたまひっくり返って寝そべってたから、前足も届かなかったかもしれない。不幸中の幸いで、生還できたかもしれない。いや本当にね、ヒグマはいつも怖いけども、襲ってこられたことは今まで一回もなかったんで。ただ1人で山歩きをすると、崖から滑り落ちるとか、転がって、たとえば心臓発作だとか、ヒグマよりそっちのほうが私は怖いっていつも人に言ってたんですよ。自分で動けなくなったらそこで山で死んでしまう。今回なんか、ただの道路の脇にヒグマが出てきた…信じられないですよ。―――匂いとか、兆候はなかったんですか。鹿又保夫さん(78):全然わからなかった。たまに山行くと、ものすごい獣の匂いがするときある。それでもそんなときは牛の堆肥のような匂いですね、風向きによって、してくることはある。今回はなんもないですよ。足音だとか何もそんなのもない。ウドを抱えて車に戻ろうとしたら、もう目の前にヒグマがいたわけですよ。そう、本当にそこですよ。ヒグマがいて、こうやって立ってた。―――ヒグマは、立ち上がらなかったんですか?鹿又保夫さん(78):立ち上がらないです。そして、その、逃げ場所もないから、逃げたら後ろから襲われるから、そんなのよく聞いてるから。それで、「わーっ」て大きい声出したんですよ。そしたらヒグマがトトトトトトってやってきた、前足を振って威嚇しながら。で、私が後ろに下がったときに、倒れたもんだから、こういうふうに、上、覆いかぶさられる格好になった。―――じゃあ引っかくより、噛もうと思ったわけですね。鹿又保夫さん(78):前足で攻撃されていたら、私帰ってきてませんよ。まあ噛まれても一緒だけど。噛もうとしてるから、足をばたばたさせて蹴って、ヒグマの顔がここにあるわけです。たまたま、拳を振り回した時に、鼻の頭に当たったんだね。それでヒグマ逃げていってくれたから、私は帰ってきました。―――当たった瞬間って、ヒグマはどんな顔してました?鹿又保夫さん(78):いや、そんなの全然、記憶にないです。実際には、本当に鼻の頭叩いたんだから、何で叩いたか、はっきりとはわかんないです。もうめちゃくちゃ、私、手足を動かしてましたから、殺されると思って。―――もう大変な経験というか、本当不幸中の幸いでしたね。鹿又保夫さん(78):本当ですよ、本当です。私も、だから、40年以上も山菜採りをやっていて、ヒグマも何回も見ている。ヒグマのフンも見てるけど、襲われたこと自体が初めてだから、恐怖というか…これ「ヒグマにやられて死ぬんだな」と一瞬思いました。―――ヒグマ対策の準備も必要ですね。鹿又保夫さん(78):いつも準備万端なんですよ。爆竹持ったり…たまたまその道路脇でウド採りしてたわけだから、リュックには、鈴を4~5つも付けているんです。爆竹もロケット花火も持ってるんですよ。ヒグマ対策用に、鉄工所で作ってもらった道具も持っています。でも、爆竹だとかは、山で今、火事が多いから使えないんです。それを使わないために、そのクマ避けの音が出るグッズだとかをいつもポケットに入れて歩いてる。鹿又保夫さん(78):これは、「ヒグマよけホーン」。山に入った瞬間からこれ鳴らしたりすればいいんだけど。途中でも鳴らせばいいんだけど。ポケットに入っているんですけど、でも、ヒグマがそこにいて、わーっと向かってきて、ポケットから出して鳴らす余裕なんかあるわけないですよ。――やっぱり1人ではなく、2人以上で行く必要も?鹿又保夫さん(78):そうですね。ただ、私が思うのは、相棒を連れて行くと、スピードが合わなかったりで、結局は1人で歩く格好になるんだけど、1人で歩いて、その事故に遭ったときには、自分が帰ってこられなくなる。だから、連絡する人が必要だと、それはつくづく感じましたね。ギョウジャニンニク採りだと、ヒグマよりも、崖から転げ落ちたり、滑り落ちたり、動けなくなったり…それも怖いです。ヒグマに何回も会っていて、ヒグマも怖いけども、人間のその行動の範囲が広がるほど、危ない目に遭うと思う。―――気を付けることは?鹿又保夫さん(78):今は、山の中ではなくても、道路脇でも、民家の近くでもヒグマは出る。だから、ヒグマの生息地に行かないというのが一番いいのかもしれない。ヒグマに会う可能性が高いほうが多いかもしれない。鹿又さんは、今後、山菜採りはしばらく休むということです。
(新人ハンター向け狩猟スクール開講:兵庫)
有害鳥獣を駆除するハンターの高齢化が課題となる中、兵庫県豊岡市で17日、ベテランハンターが講師を務める「豊岡狩猟スクール」が開校した。新人や若手ハンターに、わな猟と銃猟の技術や知識を約1年かけて学んでもらう。新たな人材の確保につなげるのが狙いで、市と、猟友会員メンバーらで構成する「市有害鳥獣捕獲班」が初めて企画した。市は、シカやイノシシなどによる農作物被害対策として、同捕獲班(約100人)による駆除を実施している。しかし、捕獲班員の平均年齢は60歳代後半で高齢化が進んでいる。一方、近年はアウトドア志向の影響などもあって狩猟に関心を持つ若者も増えているといい、市と同捕獲班が連携し、狩猟スクールを開くことにした。対象は狩猟歴がおおむね3年未満の猟友会員で、今年度は20~60歳代の男女24人が受講する。同市役所で開校式があり、スクールの代表を務める同捕獲班の岩下省一班長(72)は「若い人が狩猟免許を取っても教わる人がおらず、1、2年でやめてしまうこともある」と指摘。その上で「組織立ててフォローする体制を作っていきたい」と語った。スクールは来年2月下旬まで計11回開くことにしている。シカやイノシシ、クマの生態に関する座学のほか、野生動物の通り道の見分け方やわなの設置方法、安全な仕留め方などを現地で学ぶ。また、複数で獲物を追い込む「巻き狩り」体験や無料通信アプリを使った情報交換の場も設け、若手ハンターへの技術継承を目指す。受講者で、昨年からわな猟を始めたという同市但東町のピーマン農家の男性(42)は「電気柵を設置していても突破するシカやイノシシがいて、作物の被害がひどい。野生動物とすみ分けができるよう学びたい」と話していた。
(AI活用しクマか判定:宮城)
市街地へのクマの出没が問題になっていることを受け、仙台市はクマ対策としてAI技術を活用した通信機能付きカメラを市内に設置しました。仙台市青葉区川内追廻では19日、クマの目撃情報が多い場所にAIカメラが取り付けられました。このAIカメラは。クマの行動範囲を把握することで、市街地への侵入を防ぐ対策に役立てようと設置されたものです。クマかどうかの判定を行い、クマと判断された場合は、仙台市や警察などにメール送信する通信機能が備えられています。仙台市環境共生課 藤田慈彦課長「AIカメラは必要に応じて順次増設し、まずは正確な情報を得て、適切な対応を経てクマが市街地に入らないというのを徹底していきたい」。仙台市では、広瀬川河川敷につながるクマの通り道と見ている場所など、合計9台のAIカメラを設置することにしています。
(緊急銃猟の訓練、市職員や猟友会など約50人が参加:長野)
長野市では、緊急銃猟の訓練が行われました。県内でもクマの目撃が相次いでいることからいざという時に備え、緊急銃猟までの流れを確認しました。長野市で行われた緊急銃猟の訓練。長野市内のショッピングセンター付近にクマ1頭が出没し、2階から発砲するという想定で行われました。長野市猟友会・島崎厚 会長:「いかにスピーディーに確認作業を行うか。緊急銃猟の可否を決めるという形において、時間との闘いになると思います。獣にとって区割りは関係ないので他の市町村との越境があったりすると他の市町村と連携した訓練が必要」。緊急銃猟は、人の生活圏にクマやイノシシなどが出没した場合に、安全が確保されているなどの条件を満たせば、自治体の判断で猟銃での捕獲ができる制度です。県内ではこれまでに実施されたケースはありませんが、全国では1月から5月18日までに「12件」の緊急銃猟が行われています。19日の訓練には長野市の職員や猟友会など約50人が参加。制度の座学、机上訓練、実地訓練の3つが行われ、緊急銃猟を行うまでの流れなどを確認しました。県内でもクマの目撃は相次いでおり、1月から5月15日までに78件の目撃情報があり、県や市は、注意するよう呼び掛けています。長野市 森林いのしか対策課・神田峰雄 課長:「今後は各猟友会の方々とコミュニケーションを深めて訓練を実施していきたい。クマの生息地である山の方に入る場合には鈴をつけるなどのクマを避ける対策を」。
(竹伐採でクマ出没防ごう:富山)
里山の保全活動を行うNPO法人きんたろう倶楽部と富山森林管理署は16日、富山市稲代の大沢野国有林「風とせせらぎの森林」で竹の伐採を行った。同国有林は防風保安林となっており、同倶楽部と同管理署が2010年に協定を結び、毎年実施している。10人が参加し、敷地内の約0・3ヘクタールに生えている高さ8メートルほどの竹をなたやのこぎりを使って次々と切った。切り倒した竹は機械で粉砕し、林内に散布した。森林の防風機能の維持、向上のほか、林内の見通しが良くなることでクマが潜みにくくなり、出没の抑制も期待できるという。
(親子でビームライフルの腕前競う大会開催:秋田)
由利本荘市で、家族対抗のビームライフルの射撃大会が開かれ、参加した親子が力を合わせて優勝を目指しました。この大会はビームライフルの魅力を広く知ってもらおうと県立総合射撃場が開催しました。10メートル先にある的の中心に近いほど高得点となります。参加した8組の親子が優勝を目指し腕前を競いました。ビームライフルは実際の競技で使われたもの。その手触りも楽しみながら大人も子どもも真剣勝負です。見事優勝したのは秋田市から参加した親子です。父親「練習だと自分の方が(点)良かったんですけど本番に強いみたいですごいなと思って見てました」。娘「とてもうれしい気持ちです。またやりたいなと思います」。絆が深まる家族対抗でのビームライフル射撃大会は11月にも開催されます。
(猟銃や刃物で襲われ住民2人と警察官2人が犠牲、被告「自分はいいです」興味がない様子:長野)
長野県中野市で4人が殺害された事件から5月25日で2年。殺人の疑いなどで逮捕・起訴された青木政憲被告(33)は、今も一部の人を除き、接見が禁止されている。最近の被告の様子について担当弁護士は、「事件や裁判に関して興味がない様子」だとしている。裁判では刑事責任能力の有無が争点になりそうだ。2023年5月25日午後4時半ごろに発生した事件。日課のウォーキングをしていた70歳(当時)の女性と66歳(当時)の女性が男に刃物で襲われ死亡した。さらに、通報を受けて駆け付けた61歳(当時)と46歳(当時)の警察官2人も同じ男に猟銃やナイフで襲われ、死亡した。4人の殺人の疑いなどで逮捕されたのは青木政憲被告(33)。責任能力を調べる鑑定留置を経て、殺人の罪などで起訴されている。5月、接見した担当弁護士が最近の様子を明らかにした。9月に裁判が開かれることが固まり、裁判の練習をしようと伝えると、青木被告は「自分はいいです」と答え、事件や裁判に関して興味がない様子で、資料に目を通すこともないという。担当弁護士は定期的に本を差し入れていたが、バイクや車、自然などの写真がある雑誌を希望するという。被告の印象については「2年前と何も変わっていない。ただ年をとっただけ」としている。今後の裁判の予定について。現在、裁判の争点などを事前に絞り込む公判前整理手続きが行われていて、初公判は9月上旬に開かれる見通しだ。大きな争点となるのは青木被告の刑事責任能力だ。検察側は、責任能力の有無を調べる鑑定留置を実施した上で、被告を殺人の罪などで起訴した。弁護側も、起訴後に精神鑑定を実施している。弁護側は、4人を殺害した実行行為については争わない方針だが、責任能力の有無や程度については、裁判で争っていくものとみられる。本人の口から事件の真相が語られるかも注目される。
(公園のチューリップ荒らしはシカだった:北海道)
各地で見ごろを迎えている春の花、チューリップが受難だ。北海道釧路市の公園ではシカに食べられる被害が相次ぎ、関係者が頭を悩ませている。茎や葉が食いちぎられたチューリップ。釧路市鳥取の鳥取10号公園だ。2023年、花壇には色鮮やかなチューリップが咲き誇っていた。しかし2025年は、4月の芽が出るタイミングから千本のうち約9割が被害に。その原因は、シカだ。2023年度、釧路、根室、十勝の北海道東部地域で31万頭と推測され、食害は深刻だ。公園を管理する釧路市公園緑化協会によると、この公園でチューリップがシカに食べられるのは初めてだという。「去年までは無事に花をきれいに見ることができていたんですけど、今年はこれだけやられてしまってすごく残念です」(釧路市公園緑化協会 水口敏成さん)。花壇には発芽が遅かったチューリップだけがわずかに残されていた。「刈ったのかなと思いました。シカも必死なのかな」(釧路市民)。シカによるチューリップの被害は別の公園でも。「幣舞橋にほど近い幣舞公園でもチューリップがシカに食べられ、跡形もないです」。天使の像の周りを始め500本のチューリップが咲く幣舞公園。2025年はシカが完食し「全滅」してしまった。緑化協会によると、市内で300本以上チューリップを植えた公園は5か所あるが、そのうち2か所が被害に。残り2か所にはネットなどがあり被害がないことから、関係者は、今後柵を設置するか、別の花を植えるかなど対策を協議するとしている。
(「花の百名山」藤原岳を食害から守れ:三重)
鈴鹿山脈の北部に位置する三重、滋賀県境の藤原岳(標高1144メートル)は「花の百名山」の一座を誇る。その山で近年、ニホンジカの増加で希少な植物の食害などが進んでいるとして、地元の三重県いなべ市と京都産業大が、山頂付近で学術調査を新たに始めた。自然の多様な機能を社会資本と捉えて活用する「グリーンインフラ」の科学的裏付け(エビデンス)を得る取り組みだという。藤原岳には石灰岩地帯特有の希少な動植物が生息し、山頂周辺に、フクジュソウやセツブンソウなどが群生している。三重県側には太平洋セメント藤原工場の鉱山が広がり、調査には同社などの協力も得た。5月7、11日の2日間、鉱山内の道路を使って山頂付近まで防護ネットや支柱、赤外線カメラなどを運搬。さらに調査する3地点までドローンで運んだ。三つの調査地点に4メートル四方、高さ2メートルの防護エリアを3カ所ずつ、計9カ所設置した。一方、柵を設けない更地エリアも3カ所ずつ、計9カ所を指定し、すべてのエリアで生息する植生や生物、シカなどの動態を2027年11月まで調査する。調査を主導する京産大環境政策学研究室の西田貴明教授によると、カメラを用いた25年度の調査で、藤原岳の山頂では1平方キロに40頭以上のニホンジカを確認した。シカの食害などにさらされるエリアと防護エリアとの比較で、環境の劣化をモニタリングするという。いなべ市は14年、京産大と包括連携協定を締結し、地域活性化と人材育成に取り組む一方、22年にはグリーンインフラをキーワードに「いなべグリーンインフラ推進基本方針」も策定した。京産大は23年、内閣府が推進するグリーンインフラ研究プロジェクトに参画し、いなべ市をフィールドに自然環境の多様な機能の評価や、その管理活用の手法などについて研究、実践に取り組んでいる。
(『緊急銃猟実施隊』が発足:岐阜)
相次ぐクマの目撃情報を受け、岐阜県高山市でクマへの発砲を可能とする「緊急銃猟」を行うハンターチームが発足しました。18日、飛騨猟友会に所属する42人のハンターが、高山市から「緊急銃猟実施隊」として初めて任命されました。任期は1年で、クマが出没し人命に危険が及ぶ事態が起きた際に、ハンターたちは市や警察と連携しクマの駆除にあたります。高山市農政部の部長:「まずは市民の安全でございますので、その場合場合にあった対応の仕方を、丁寧に協議していきたい」。高山市内では、昨年度459件のクマの目撃情報があり、栗拾いをしていた70代の男性がクマに襲われる被害もありました。クマの目撃は今年度、5月17日までに20件あり、市は注意を呼び掛けています。
(市街地に出没した際の「緊急銃猟」訓練:山形)
全国的にクマの出没や被害が相次ぐ中、山形県村山市ではきょう、クマが市街地に出没した際に市町村長の判断で銃を使った対応ができる「緊急銃猟」の訓練が行われました。訓練では、村山市の運動広場でツキノワグマ1頭が確認されたとの想定で行われ、警察や猟友会、市の職員などおよそ30人が参加しました。緊急銃猟は街中で発砲するため、銃の弾が跳ね返る危険性がないかなど、クマだけではなく周囲の状況の確認が重要になります。村山市ではきょうも市役所の近くでクマが目撃されていて、備えの重要度は増しています。村山市市民環境課 石川毅 生活環境係長「迅速な人員の配置だと思う。朝だったり夕方だったり土日だったり、なかなか人の集まらないときでもクマは現れる。それに対応できる対応を今後も構築して、今回の課題を反映したもので進めていけたら」。市は訓練を基に迅速で安全な対応につなげたいとしています。
(ヒグマ対策の鍵はシカ?『シカを食べる上位種がクマ』:北海道)
花壇に残された幅13センチほどの穴。5月13日、札幌市手稲区前田の住宅の花壇で見つかった痕跡だ。市は現地調査の結果、クマの足跡ではないとした。しかし、油断はできない。この春、北海道内各地では300キロを超える巨大なヒグマの目撃が相次いでいる。さらに活動も活発になり、住宅近くでの目撃も増えている。5月12日には知床の斜里町で道路脇にいるクマに接近した車が、クマに後部バンパーを壊されるなど、接触の恐れが高まっている。札幌市は5月13日、2026年度初めてのヒグマ対策委員会を開催。さらに5月15日から家庭菜園用の電気柵の貸し出しの受付も始める。電気柵の能力はどんなものか。映像では、ワイヤーに触れたクマがすぐに逃げ出した。クマはワイヤーが安全かどうか鼻を使って確認する習性があり、その際、濡れた鼻に電気が流れて痛みを感じるのだという。今はまだ野菜や果樹の実りはない時期。ただ、札幌市のヒグマ防除隊の隊長・玉木康雄さんは、今からの対策が重要だという。その理由は「シカ」。「野生動物の中でもシカは草木類が大好きなので、それを食べにシカが入ってくる。最終的に何を意味するかというと、食物連鎖のピラミッドを考えれば分かるが、シカを食べる上位種がクマ。クマも最終的に呼び込んでしまう」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)。ただ、電気柵の使い方には注意も必要だ。「例えば電圧が弱かったり、下草を刈ってないと電気柵自体が無効になってる可能性がある。管理が不適切ですと電気柵としての意味をなさない。設置するだけじゃなくて日々の保守管理もキッチリする」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)。
(列車に「クマが衝突!」過去最多に:北海道)
JR北海道は2026年5月14日、クマやシカによる列車運行への影響件数に関するデータを公表しました。近年、線路付近にクマが出没し、列車の遅延や運休が発生するケースが増加しています。2025年度は、クマの発見・衝突件数が過去最多を記録しました。発生した76件のうち57件が衝突で、176件の輸送障害につながったといいます。2024年度はクマの発見・衝突件数ともに減少していましたが、2025年度は再び増加傾向となりました。直近でクマが出没した区間では、線路へ降りる際にハンターや専用機材の手配が必要となるため、運転再開までに時間を要するとしています。路線別では、クマの発見・衝突件数が最も多かったのは石勝線で14件発生。次いで石北線では9件発生しています。また、シカとの衝突件数も過去最多を更新し、2025年度は3478件発生。前年度から708件の増加となりました。こうした野生動物による列車運行への影響は、北海道内全体で増加しているとしています。
(クマ出没が増加、ハンターの育成が課題に:宮城)
宮城県がクマ出没警報の延長を決めるなど、クマの目撃情報は減る気配がありません。課題となっているのが、捕獲の最前線に立つハンターの育成です。宮城県猟友会に所属するハンターの数は、ピークだった1978年度は8755人でしたが、高齢化などで2013年度は1460人と大きく減りました。その後、シカやイノシシなどの被害が増えたことから、わな猟に取り組む若い農家が増え会員数は横ばいが続いています。ハンターのうちクマ対策に有効なライフル銃や散弾銃を扱える第1種銃猟免許を持っている人は、ピークの1978年度の8326人から2013年度には1245人まで減少し、その後も毎年十数人が引退し2026年3月末で1101人となっています。宮城県猟友会生駒純一会長「最近のクマは人を襲うんですよね。人の命まで奪うような状況だから、変わってきているんですよね。肉食になっているという感じですね」宮城県では2025年度、ツキノワグマの捕獲数が1990年度以降で最多の505頭に上りました。こうした中、県猟友会ではクマのハンターの高齢化が進んでいるということです。宮城県猟友会生駒純一会長「平均年齢が60歳も超してますし、歳のいっている人が結構の人数、大半を占めているような状況ですね。歳取ってくるとどうしても目が見えなくなるので。時期が来れば辞めざるを得ないと思っています」。ハンターの需要が高まっている中で、高齢化で減っているということでした。クマなどの野生動物は鳥獣保護法で守られていて、勝手に捕獲すると違法になります。捕獲するためには、狩猟免許が必要です。狩猟免許は都道府県が発行し、筆記試験や適性検査などが課されます。このうちクマの狩猟に使うライフル銃や散弾銃を扱うためには第1種銃猟免許が必要です。更に狩猟免許を取得しただけでは、銃を手にすることはできません。銃は非常に危険なので、銃刀法に基づいて警察に申請して銃砲所持許可を得なければなりません。芳賀銃砲火薬店芳賀祐紀店長「うちは基本的に所持免許を持っていないと鉄砲をお見せできないというような形になりますので、最低でも初心者講習会の合格が必要です」。仙台市青葉区で狩猟道具を取り扱う芳賀銃砲火薬店によりますと、銃本体でだいたい20万円から40万円、自宅で保管する場合は10万円ほどする金属製ロッカーの設置も義務付けられます。加えて試験の費用なども含めると、ハンターになるためには60万円から70万円が必要になるということす。実際に猟に出てクマを捕獲すると、1頭当たり数万円程度の報奨金が支払われます。ただ、芳賀さんはハンターを副業にするのは難しいと話します。芳賀銃砲火薬店芳賀祐紀店長「空いた時間に駆除してということは難しいのではないか。やはり雇用するなりのガバメントハンターとか、若い人たちが暮らしていけるような状況で、なおかつ駆除や狩猟を楽しめるような状況を作ってやらないとちょっと難しいのかなとは思います」。宮城県では、2026年度の狩猟免許試験を受ける人を対象とした養成講座を6月から開講する予定です。受講生には11月に始まる狩猟期間で猟友会のメンバーとして活動してもらう想定で、22日まで募集しているということです。
(有害鳥獣対策を学ぶ:鳥取)
湯梨浜町でシカによる農作物の食害が広がる中、同町田畑の湯梨浜学園の高校生3人が、有害鳥獣対策として捕獲活動に参加している。高齢化で担い手不足が続く猟友会の現場に若い力が加わり、期待の声が高まっている。
(市街地でクマ駆除「緊急銃猟」訓練:神奈川)
市街地にクマが現れた際に猟銃を使って駆除する「緊急銃猟」の訓練が相模原市緑区で行われました。この訓練は、「緊急銃猟」の制度が去年9月に施行されたことを受け相模原市が行ったものです。 訓練には相模原市のほか県警や神奈川県猟友会津久井支部のメンバーらおよそ30人が参加し、図を使ったシミュレーションを行いクマが出没したとの通報を受けてから猟銃を使用するまでの流れを確認しました。その後の実地訓練では安全な場所で猟友会のメンバーが使用する銃や弾丸の種類を確認し、銃を使用する際に着用する腕章を巻いてからクマ役に扮した人に近づきました。 そして、散弾銃を持った2人が緊急銃猟を行い、死んでいることを確認しました。神奈川県猟友会津久井支部 小坂義和支部長「なかなかいままではどういう対応をするかすぐに許可が下りなかった。 今回はクマの被害が非常に多いのでそれに対して早く対応できるので助かる」。相模原市緑区役所区政策課 井上和彦課長「今回さまざまな意見や安全を確認するためにそれぞれの役割を意識しながら訓練できた」。自治体と地元の猟友会が合同で緊急銃猟の訓練を行ったのは4月の秦野市に次いで県内で2回目です。
(渡良瀬遊水地周辺でイノシシ被害多発:栃木)
渡良瀬遊水地の周辺ではイノシシによる人身や農作物、堤防への被害が多発している。4月下旬には男性が襲われけがをし、農作物が食い荒らされたり河川堤防が掘り返されたりするケースも相次ぐ。2025年度の生息数こそ減少に転じたが、住民は「身の危険を感じる」と不安な日々を過ごし、より広域で連携した対策の強化を求める声が上がる。
(渡良瀬遊水地のイノシシ、25年度は940頭で初の減少:栃木)
2025年度に確認された渡良瀬遊水地のイノシシの生息数は前年度比104頭減の940頭で、近年生息数が急増していた中で初めて減少に転じたことが18日までに、渡良瀬遊水地連携捕獲協議会の調査で分かった。県は、同協議会と周辺市町が同年度に、目標を100頭超上回る計638頭を捕獲したことで効果があったとみる。ただ、生息数は依然として高止まりしている。県や同協議会は本年度、新たな捕獲手法の検証やわなの設置期間を延ばすなど、大幅な減少を目指して捕獲強化に取り組む考えだ。
(増え続ける個体数、ニホンジカ対策急務:福井)
県内の2024年度のニホンジカの推定生息数は10万4825頭(嶺北7万8609頭、嶺南2万6216頭)で、この10年間に嶺北地域で5万頭以上増えている。シカが森林のやぶを食い尽くす食害は嶺南を中心に見られるが、嶺北でシカの個体数が急増して被害範囲が拡大している恐れがある。
(大淀川を泳いだ「迷い鹿」捕獲作戦と、歪み始めた人間と野生動物との境界線:宮崎)
テレビ宮崎の榎木田朱美社長がアナウンサー時代に手掛けた取材とアーカイブ素材から、「今」につながる様々な出来事をひもとく特別企画。今回は2006年の宮崎市街地で「シカ出没」を捉えた衝撃のアーカイブ映像と共に、人間と野生動物との「境界線」について考えます。テレビ宮崎の榎木田朱美社長がアナウンサー時代に手掛けた取材とアーカイブ素材から、「今」につながる様々な出来事をひもとく特別企画。今回は2006年の宮崎市街地で「シカ出没」を捉えた衝撃のアーカイブ映像と共に、人間と野生動物との「境界線」について考えます。2006年9月13日、午前8時半ごろ。宮崎市大淀川の平和台大橋下流にある出水口公園近くで、散歩中の男性が「奇妙な動物」を発見しました。第一発見者:最初は、犬がいるんだな、放し飼いにしているんだな、と思っていたが、頭に角が出ていたのでシカだとわかった。普通の犬より大きいですね。もう速いですよ。自転車でも追いつきません。階段や堤防の坂を登るのも、すごい速さです。目撃されたのは、1頭のシカ。男性が堤防の上に追い上げると、シカは大淀川沿いに逃げ、平和台大橋近くの茂みに身を隠しました。市街地の中心部に野生のシカが現れるという極めて珍しい事態に、現場は一気に緊張感に包まれました。シカは茂みの中に隠れたまま膠着状態が続き、昼前には市の職員や動物園のスタッフなど約50人が出動し、大規模な捕獲作戦が始まりました。茂みの周囲に網を張り、追い詰めようとする職員たち。しかし、シカは驚くべき行動に出ます。目の前の大淀川へ飛び込み、ゆうゆうと泳いで、そのあとは川面を飛び跳ね、対岸へ渡ったのです。「大淀川でシカを見たのは初めて」と驚く市民たちを尻目に、シカは堤防沿いを猛スピードで駆け抜け、さらに上流へと逃走しました。榎木田朱美アナ(当時):現在時刻は午後1時です。向こう岸には警察官の姿が見えますが、どうやらシカの姿を見失ってしまったようです。シカは、川の上流にある茂みに逃げ込み、行方が分からなくなりました。この日の捕獲作戦は、日没とともに打ち切られました。翌14日の昼過ぎ、シカはさらに大淀川を更にさかのぼり宮崎市と国富町の境に近い川沿いにいるのを目撃されました。シカを目撃した女性:洗濯物を干しながらふっと見たら、黒いのが動いていて。ドーベルマンにしてはおかしい、角がある、シカじゃないか!とびっくりしました。近くには、交通量の多い道路が走っていて人家もあることから、市の職員たちは橋の下に網を張り、捕獲作戦を再開します。川沿いにやってくるシカを捕獲する作戦でしたが、しかし、シカは数メートル手前で異変を察知。堤防を駆け上がり、今度は広大な田畑の中へ逃げ込みました。その後も市の職員たちが必死に追いかけますが、若いシカの脚力には及びません。田んぼの中を縦横無尽に駆け回るシカの姿を最後に、その行方は分からなくなりました。なぜ、野生のシカが、街中に出没したのか。当時、現場で取材にあたった榎木田アナは、県総合博物館(当時)の末吉豊文さんにインタビュー取材しました。榎木田朱美アナ(当時):このシカは、まだ若いシカですか?県総合博物館 末吉豊文さん(当時):そうですね。角の特徴から、1歳のオスジカだと思います。榎木田朱美アナ:このように、街の中に出てきた理由としては、どういうことが考えられますか。県総合博物館 末吉豊文さん:2004年(平成16年)の推定では宮崎県内に約4万5000頭います。要因としては、シカの生息頭数が増えていることがあると思います。昔は山の中に住んでいたのが、生息頭数が増えて、人の近くに降りてきて。そしてたまたま、今回は川沿いに下ってきてしまったと、いうことだと思います。 人を見つければ、野生動物は人間が怖いので、まずは逃げるんですが、たまたまばったり出くわしたり、人間がある程度追い詰めていくと、「キュン、キュン」という警戒音や警告音を出します。それでも人間が追い詰めれば、危害を加えるようなことになるかもしれません。ほのぼのとした話題として捉えられるかもしれませんが、実は人間と自然というのがある程度の距離を保つ必要があります。ですから、今回の事象というのは、ほのぼのとして見るよりかは、もう少し深刻に考えていった方がいいと思います。繁殖期に入り気が荒くなった大人のシカであれば、人への危害もあったかもしれない。この出来事は、山のバランスが崩れ、野生動物が里へと下りてこざるを得なくなった「時代の変化」を告げる予兆でもあったのです。あの日は、テレビ宮崎の裏の公園にシカが出た、という一報が入って。その時別の取材途中だったのか、それを聞いて飛び出したのか、記憶はあいまいですが、とにかくシカを追いかけていったことは鮮明に覚えています。シカに翻弄される皆さんを見ながら、とにかくリポートしようとしました。でも、本当に捕まえられない。こんなに捕まえられないの?あんな大きなの、見えてるのに?と思っていたんですけど、やっぱり逃げ足は早くて、すごくジャンプして、しかも泳いでいくので…野生動物なので、そうそう簡単には行かないなと実感しました。シカも来たくて来たわけじゃないのに、という想いもすごくあって。人間のテリトリーに来たばっかりに、こんな風に追いかけ回されて可哀想、という気持ちもありました。一方で、シカもイノシシも、本当に山に餌がなくなって、人間のテリトリーに来ないと行けない状況になってきてるんだなっていうところで、専門家の先生の話しを聞いた時に、「本当はほのぼのとした話題じゃないですよ」といことを言われて、鳥獣被害のことや、「動物と人間との境界線」という部分をニュースの大きなテーマとしてお伝えした記憶があります。そして、いま東北で大きな問題になっているのは「熊」ですよね。自然豊かな宮崎で、自分たちが自然と共存するにはどうしたらいいんだろうと、この頃から思っていましたが、これが「熊」となったら話は別だと思います。宮崎には熊はいませんが、動物と人間との共生の難しさは、ずっとこれからもテーマになっていくと思います。あの時に末吉先生が警鐘を鳴らされてましたけども、これは我々に、いま返ってきてるんだなと思います。大淀川を泳ぐシカの姿に驚いた2006年。あれから時が経ち、現在では野生動物との共生や対策はより切実な課題となっています。過去のニュース映像は、私たちの街と自然の境界線がどのように変化してきたかを静かに物語っています。2026年現在、野生動物が市街地に出没するニュースは、もはや珍しいものではなくなりました。「アーバン・ベア」や「アーバン・ディア」という言葉が定着し、かつては山間部の悩みだった獣害は、都市部の安全保障の問題へとフェーズを変えています。12年前、約4万5000頭だった県内のシカの生息数は、その後の捕獲強化や管理計画によって一定の推移を見せていますが、人間と野生動物の「適切な距離」はいまだに見つかっていません。テクノロジーが進歩し、AIやドローンでの監視が可能になった今でも、最後に問われるのは、私たちがこの大地で他の命とどう共生していくかという覚悟ではないでしょうか。
(害獣検知システム実証実験:山形)
鶴岡市内で近年、クマやイノシシなど野生動物の出没が相次ぐ状況を受け、鶴岡工業高等専門学校(長谷川章校長)は敷地内で害獣検知システムの実証実験を開始した。検知カメラが自動的に動いているものの画像を取得し、管理者へ通知する仕組み。同校敷地内でもイノシシによる掘り起こしの被害が出ており、生徒や教職員の安全を確保すると同時に、地域課題の解決に向けてさらに高精度な検知システムの確立を目指す。同校では今年3月20日ごろ、敷地内南東の草地でイノシシのものと思われる地面の掘り返し跡が見つかった。草地はラグビー・サッカー用と野球用の両グラウンドの間にあり、草地北側のグラウンドにも足跡が残されていた。こうした状況への対応として、同校はNTT東日本山形支店の協力を得て検知用のカメラを導入。赤外線センサーが動物の動きを検知し、取得した画像をサーバー内のAI解析機能が動物の種類を識別。メールで管理者へ通知する。今月1日に草地の一角にある樹木へ取り付けたところ、イノシシは現在まで確認されていないが毎日のようにキツネが撮影されるなど成果を挙げている。実証プロジェクトは副校長の上條利夫教授を中心に、デジタルデザイン(DD)コースの田中博特命教授が全面的に協力。検知精度や設置する場所ごとの差異、運用の方法などについて検証を続けている。これまで浮き彫りになった課題としては▽システムの過剰検知▽通知までのタイムラグ▽バッテリー交換の頻度―などが挙げられた。過剰検知について両教授は「赤外線は小動物だけでなく、日中だと車などにも反応する。一般的な家庭や団体で使用する際、ひっきりなしに通知が来るような事態は避けたい」と話す。有効な使い方として「山と人里の境界にカメラを設置し、クマやイノシシの姿が確認できたらスマートフォンなどの端末を通して地域全体にアラートを通知するといった例が挙げられる」(上條教授)という。今後はDDコースの学生もプロジェクトに参加し、情報系分野の研究活動も視野に入れる。両教授は「DDコースを核に、情報や化学など各専門コースとの分野融合を図り、工学技術による地域課題解決につなげたい」と意欲を見せた。
(剣山の自然環境をシカの食害から防ごう:徳島)
剣山(1955メートル)の希少植物などをシカの食害から守ろうと、県などが募ったボランティアらが16日、山頂付近で防護ネットを取り付けた。
(クマなど対策に『ヒトデ』:青森)
鯵ヶ沢町ではアスパラガスの収穫時期を迎え生産者たちがクマなどに注意しながら作業を進めています。収穫が行われているのは鯵ヶ沢町舞戸町の川田春實さんの畑です。川田さんは有志の農家と「鯵ヶ沢高原アスパラ生産会」を立ち上げアスパラガスのブランド化をめざしています。一方でイノシシが畑を荒らす被害が発生しているほか近くでは毎年クマの目撃情報も。川田さんはクマなどが嫌う「ヒトデ」を使った忌避剤をまいて対策をしています。生産会員の斎藤正弘さんはイノシシ被害やクマの目撃情報が増えていることを受け先月、畑の周りに電気柵を設置しました。クマの目撃が多い早朝や夕方は作業を控えるなど対策も行いながらの収穫が続きます。
(「モデル」から「クレー射撃」に転身:長野)
信州を拠点に奮闘するアスリートについてです。鈴木未来乃選手は、「クレー射撃」の日本代表で、2025年から長野県を拠点に活動しています。2年後の長野国スポ、さらに五輪も見据え、競技に打ち込んでいます。東京都出身の鈴木未来乃選手(26)。陶器製の標的を散弾銃で撃ち壊す競技、「クレー射撃」の日本代表です。2年後の2028年に長野県で開催予定の「国スポ」に向けて、県は有望選手を採用していて、鈴木選手もその一人。2025年に採用され、県の所属選手となりました。鈴木未来乃選手:「すごい衝撃があるので、(視界が)真っ暗になる瞬間、見えなくなる瞬間がある。そのあとに(2つ目の)クレーを見つけてちゃんと狙わなければいけないのが難しい」。鈴木選手がクレー射撃と出会ったのは7年前、19歳の学生の時でした。鈴木未来乃選手:「初めて引き金を引いた時はすごく怖かったです。結構時間かかって、引くまで20秒とか30秒かかりました」。そのきっかけというのが、実は―鈴木選手は学生時代にモデルなどとして活躍。雑誌やテレビにも出演し、ある時、モデルガンの雑誌の仕事をしたのがきっかけでした。鈴木未来乃選手:「その出版社が実銃の雑誌も出していて、『実銃(の免許)を持ったら表紙やらせてあげるよ』って言われたんです。『仕事のチャンスだー』みたいな、そんな軽いきっかけで銃(の免許)を取っただけなんです」。このきっかけが運命に。大学卒業と同時に芸能活動もストップし、競技に専念。負けず嫌いな性格や持ち前の精神力で力を伸ばしていき、2年前には日本代表に選ばれるまでに成長。そして2025年、県の協会関係者に誘われ、県の所属選手になりました。鈴木未来乃選手:「一番最初にお声がけしていただいたのが長野県だったんです。完全に人ですね。『この人たちのために勝ちたい』という思いです」。鈴木選手を誘った協会の山口理事は。県クレー射撃協会・山口知恵理事:「一番はやる気。まじめなところもあるし、頑張り屋さん。国スポとか団体でも、みんなを引っ張っていける存在になれると思うので、すごく期待しています」。競技の時は真剣な表情ですが、それ以外の時はー鈴木未来乃選手:「かわいく映してください!お願いします(笑)」。この明るさが、鈴木選手のチャームポイントです。県の所属選手になってまだ1年ですが、他の選手たちにも溶け込み、「中心的な存在」になっています。練習の後は、地元のスーパーで食材を買い、料理をするのが日課です。旬の食材も使い、この日は3品作りました。鈴木選手、競技のほかにも力を入れていることがあります。SNSで信州での生活や競技の魅力を発信。フォロワー数は合わせて6万6500人に上ります。鈴木未来乃選手:「射撃の魅力を分かってほしいという思いが強くあります。私の姿を『かっこいいな』『面白そうだな』と思って一人でも多く始めてほしい。私はご縁があって長野に来ているので、長野に少しでも恩返ししたいという気持ちがあるので、長野の魅力を発信しています」。鈴木選手が見据える大きな目標の一つは、2年後の「信州やまなみ国スポ」での優勝です。鈴木未来乃選手:「長野国スポは絶対に優勝します!言いきっちゃった(笑)。絶対に、絶対に優勝します」。4月は、2026年、青森で行われる国スポの予選会に参加。100発中94発を当てる好成績で2位。本選出場へ一歩前進しました。鈴木未来乃選手:「90/100以上撃ちたいという目標があったので、達成できてうれしいです」。そして、もう一つの目標が同じく2年後に行われるロサンゼルス五輪出場です。鈴木未来乃選手:「ロサンゼルス五輪も、もちろん、出場します!言いきっちゃった(笑)。これから競技を続けていくという意味でも、環境も継続できなくなることはあるので、がんばります」。信州を拠点に奮闘する鈴木未来乃選手。自らの活躍を通じて、信州のクレー射撃熱も高められたらと願っています。鈴木未来乃選手:「長野の皆さんにクレー射撃の魅力を発信して、1人でもちょっと始めてみたいなって思う人が増えれば、私としてはとてもうれしいです」。
(親子でビームライフルの腕前競う大会開催:秋田)
由利本荘市で、家族対抗のビームライフルの射撃大会が開かれ、参加した親子が力を合わせて優勝を目指しました。この大会はビームライフルの魅力を広く知ってもらおうと県立総合射撃場が開催しました。10メートル先にある的の中心に近いほど高得点となります。参加した8組の親子が優勝を目指し腕前を競いました。ビームライフルは実際の競技で使われたもの。その手触りも楽しみながら大人も子どもも真剣勝負です。見事優勝したのは秋田市から参加した親子です。絆が深まる家族対抗でのビームライフル射撃大会は11月にも開催されます。
(ICT技術を駆使しスマート農業に挑む若手農業移住者に農林水産大臣賞:長野)
千葉市出身で茂原樟陽高校にて農業を学んだ古岩樹さん(27歳)は、その後自然環境保全の専門学校を経て、2020年に専門学校での知り合いがいた上越市にあるNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部にインターン生として上越市にやって来て、同地域の農家で農業研修生として一から水田農業を学んだ。その後同市に正式に移住し、いわゆる若手農業移住者として、同市鍋ケ浦に「うらかぜ農園」を立上げ、本格的な水稲農家としてのスタートを切った。古岩さんは上越地域若手農業者グループ「ひかり」(高橋伸代表)にも所属し、先輩農家から多くを学んできたことも含め、それまでの農業体験を『中山間農地の後継者として』と題し、第64回全国青年農業者会議(全国農業青年クラブ連絡協議会主催)で意見発表し、最優秀賞の「農林水産大臣賞」に選ばれた。今回の受賞に古岩さんは「農業研修生として私を受け入れてくれた地元農家の板垣義一さんや、『ひかり』の先輩方など多くの皆さんの支えがあって農業を続けてこれたし、農林水産大臣賞が戴けた」と謙虚に語る。今、上越地域含め全国的にもイノシシやハクビシンなどによる獣害が深刻化している。古岩さんも専門学校時代に狩猟における銃などの免許を取得し、獣害対策にも強い関心を持ってきた。現在はくびき野猟友会に所属し、行政と連携しながら、要請があれば農作業の合間を見て、毎週ではないものの土日には出動、昨年は2頭のイノシシを捕獲したと言う。イノシシから水稲を守るため発信機の付いた括り罠などの設置活動も行っている。古岩さんは比較的海に近い同市丹原や高住などの地域の水田で、約8ヘクタールを耕作している。同地域は昭和40年前後、県営パイロット事業として先駆的に圃場整備が行われたものであり、現在は谷浜土地改良区の管理下にある。同地域もそうだが、中山間地域ほど耕作放棄地が広がり、農業後継者不足が深刻だ。古岩さんは「私から見れば、素晴らしい圃場や棚田が広がっているものの、最近は高齢化や過疎化で水田の管理が生き通らず、手放す農家も多い。借り受けた水田はドローン等のICT技術で省力化し、出来るだけ条件のいい水田だけはしっかりと管理・維持するとともに、若手の人達にも声を掛けて後継者不足に応えていきたい」とも語る。独立してまもないが、専門学校時代の同級生を雇用し、鍋ケ浦で購入した自宅でシェア生活を送っている。古岩さんは今年から昨年までの4ヘクタールから2倍の面積を耕作している。特に現在4月半ばからは水田の田起こしや代掻き、ドローンによる直播、水管理と続き、その後も追肥、害虫への農薬防除、除草と連日の忙しいスケジュールをこなしている。参加する若手農業者グループ「ひかり」の先輩達からドローンによる直播技術も教えてもらい、順調に農作業を続けている。古岩さんは「ドローンは種苗の直播だけでなく、その後の追肥や農薬散布、除草剤などあらゆる部分で活躍出来、人手不足やコスト面などで大変役立っており、欠かせない」とも話す。一昨年初めてコメを出荷したが、採算面では「中山間地直接支払いや多面的機能などの補助金には助かっているし、コメ以外の特産のダイコンやシソ、トウモロコシなどにも取組んでいる」とのことだ。なお、冬場の仕事としては高齢者世帯の多い地域でもあることから、冬季の雪下ろしもけっこう忙しいとも言う。
(カスミ網猟の文化知ろう:岐阜)
東濃地方で盛んだったが、戦後間もない頃に法律で禁止された野鳥の狩猟法「カスミ網猟」をテーマに、自然と人との関わり方を考える全3弾の連続イベントが、中津川市新町のひと・まちテラスで開かれる。23日に第1弾として、カスミ網猟に詳しい中京学院大短期大学部の富田宏特任講師の講演会を開催する。カスミ網猟は細い糸で作った網を空中に張り、鳥をからめ捕る狩猟法。食用として渡り鳥のツグミなどを狙うため、渡りのルートとなっている東濃地方などで盛んだった。乱獲が問題となり、1947(昭和22)年に原則禁止となり、その後も規制が強化されてきた。
(クマ1頭を麻酔銃で捕獲、駆除:長野)
長野県千曲市で5月20日朝、クマ1頭が捕獲、駆除されました。市街地では、前日から目撃が相次いでいて、市は同じ個体とみています。川の中を歩く1頭のクマ。20日朝、千曲市の佐野川で撮影された映像です。クマは、その後、駆けつけた市職員や猟友会員、県のクマ対策員らによって捕獲、駆除されました。市は、19日から目撃が相次いでいたクマと同一個体とみています。会社の敷地を横切るクマ。千曲市では19日、屋代地区や粟佐地区で、クマの目撃が相次ぎました。目撃場所近くの3つの小学校では保護者が迎えに来て下校するなど警戒が続きました。その後、午後6時半ごろにも屋代地区で複数の目撃情報があり、市や警察、猟友会などが警戒にあたりましたが、発見には至りませんでした。一夜明けた20日午前5時40分ごろ、屋代地区に近い桜堂地区で再び目撃情報があり、その後、千曲川左岸の八幡地区でも目撃が相次ぎました。市内の小学校では、20日朝も、保護者が付き添うなど警戒しながら登校していました。そうした中、午前7時前に佐野川の中州でクマ1頭が見つかりました。その後、麻酔銃で捕獲して駆除したということです。クマは成獣のオスで、体重は78.5キロ、体長は約1.3メートルから1.5メートルでした。関係者によりますと、胃は空の状態だったということです。クマが捕獲された場所は、19日に目撃が相次いだ市街地から3キロ以上離れていて、間には千曲川も流れていますが、市は、体の特徴などから同一の個体とみています。千曲市農林課 永田泰彦係長:「全国ニュースでは市街地に出たという話はありましたが、今回初めて千曲市内でもそういったことがあったので、非常に驚いています。山がある以上、クマの出没は防げないので、クマの目撃情報があれば情報共有して住民に素早くお知らせし、猟友会や警察署など関係機関と連携して被害が出ないようにしていく」。クマの捕獲を受け住民からは安どの声が聞かれました。市によりますと、これまでに人的被害は確認されていないということです。
(自動車道で車とクマがぶつかる事故:広島)
山陽自動車道で18日夜、車とクマが衝突する事故がありました。事故があったのは、山陽自動車道(広島岩国道路)上りの廿日市JCTのランプ付近です。警察によりますと、18日午後10時ごろ、「クマとぶつかりました」と軽自動車の運転手から通報がありました。通報を受けて警察が駆けつけたところ、体長1mほどのツキノワグマ一頭が死んでいたということです。運転手にけがはありませんでした。現場は片道2車線の道路で、カーブ区間だということです。
(レース中に熊の目撃情報、柏崎潮風マラソンが途中で中止に:新潟)
17日午前10時ごろ、柏崎市内で開かれていた柏崎潮風マラソンのコースで、複数の関係者から熊1頭を目撃したと市に通報があった。主催者は大会の続行は危険と判断し、中止とした。けが人はいない。地元の猟友会が現場を確認したところ、足跡などからイノシシの可能性もあるという。柏崎市によると、目撃されたのはJR柏崎駅から南西に約4キロの山手にある大河内新田の県道で、体長などは不明。大会にはフルマラソン、ハーフマラソンなどに県内外から約2200人がエントリーしていた。
(「転売目的の乱獲やイノシシによる獣害などにより自生する花はほとんど見られない」絶滅危惧種ガンゼキラン:高知)
絶滅危惧種の「ガンゼキラン」が県立牧野植物園で18日から公開されています。日射量を調整したことで2025年以上に花の数が多く、美しく咲き誇っています。“ガンゼキラン”は、およそ50年前まで県内各地の里山などに自生していましたが、転売目的の乱獲やイノシシによる獣害などにより、自生する花は今ではほとんど見られません。牧野植物園では2012年に四万十町の農家からガンゼキランを譲り受けて株分けしながら植栽していて、2026年も50㎡に5000株ほどの花が咲き誇っています。2025年は花の咲き具合にばらつきがあったため、2026年は周辺の樹木を剪定し、光の入る量を調整したことで、花が均一に、数も多く咲きました。
(カラスへの餌やりを中止するよう命じられたのに継続か、65歳女性を書類送検:静岡)
静岡市長からカラスに対する餌やり行為を中止するよう措置命令を受けたのに、給餌行為を中止せず措置命令に違反した疑いで、65歳の女性が5月19日に静岡地方検察庁に書類送致されました。動物の愛護及び管理に関する法律違反(措置命令違反)の疑いで書類送検されたのは、静岡市葵区に住む無職の女性(65)です。警察によりますと、女性は2025年9月、静岡市長から野生動物に対する給餌行為を中止するよう措置命令を受けたのに、命令の履行期限の経過後も給餌行為を中止せず、措置命令に違反した疑いが持たれています。静岡市動物愛護センターによりますと、近隣住民から「女性が自宅で野生のカラスに餌をあげている」と連絡を受け、センターは2024年11月から女性に対して指導や勧告をしてきました。状況は改善されず、センターは2025年9月に措置命令を出しましたが、履行期限の約1か月がたっても改善されなかったため、2026年に入って警察に告発したということです。警察の調べに対し、女性は「措置命令書を受け取っていません」と容疑を否認しているということです。
(「とよたのジビエ」とは?:愛知)
“クルマのまち”として工業のイメージが強い愛知県豊田市だが、実は市域の7割が森林など、自然が豊かな地域。米の作付面積・収穫量ともに愛知県内1位、モモやナシの県内有数の産地など、農業も盛んだ。そんな土地柄ゆえ、イノシシやシカといった野生鳥獣による農作物被害は大きな問題になっており、毎年捕獲するイノシシ、シカは相当な数に及ぶ。捕獲した野生鳥獣の命を無駄にすることなく、どうにか活用できないか。そんな思いから生まれた取り組みが「とよたのジビエ」だ。一年を通してジビエに親しむ方法の一つが、豊田市内とくに稲武地区・足助地区に多く点在するジビエ料理が楽しめる店。井筒亀の「猪焼肉とシシコロッケ膳」、百年草の「鹿バーガー」、腰掛山荘の「しし肉入り みそ煮込みうどん定食」など、各店の特色を生かしたジビエ料理を提供している。なかでも注目なのはオーナー自身が猟師でもある、「山里カフェMui」。自ら捕獲・解体処理・調理したジビエ料理を楽しめる一店で、おすすめメニューはジビエプレート。県内最大のジビエ加工処理施設で、小売りにも力を入れる「猪鹿工房 山恵」もぜひ。フランクやジャーキー、餃子など多彩なジビエ商品を展開しており、自宅でジビエを楽しむヒントがいっぱいだ。10月23日(土)には「ジビエマルシェ in 鞍ケ池公園」の開催も決定!鹿中華風弁当、フレンチ弁当、鹿フランクのブリトーなどジビエ弁当の販売をはじめ、猪・鹿フランク、猪・鹿コロッケなどワンハンドグルメも多数。キッチンカーも来場し、鹿バーガーやとよた里山鹿肉欧風カレー、鹿ミンチパスタなど、多彩なジビエ料理が楽しめるイベントだ。さらに、鹿革ストラップチャーム作り(参加費1650円・定員20名)、鹿革ハンティングチェア作り(参加費6600円・定員5名)など、ワークショップも実施。ワークショップの参加には事前申し込みが必要なので、詳しくは株式会社山恵(TEL:0565-98-0836)に確認しよう。なお、6歳以上を対象とした、木の時計作り(参加費3300円)、ビー玉シロホン作り(参加費1650円)についてはWOODEALER豊田(TEL:0565-77-3773)まで問い合わせを。当日は登録者数41万人超を誇る人気YouTubeチャンネル「さばいどるチャンネル」のかほなんがステージイベントに登場。猟師をしながらカフェを営む「山里カフェMui」の清水潤子さん、シカやイノシシの骨や皮、角を活用したアクセサリーなどを手作りする「三州しし森社中」の竹尾博史さんと、ジビエの魅力について熱く語り合う!このように豊田市では、より多くの人にジビエの魅力を伝えるために、さまざまな活動を実施している。飲食店との連携やイベント以外にも、CoCo壱番屋とコラボした「とよた里山ジビエカレー」を開発していることでも話題。2017年から始まった企画で、現在販売を行っているのが2020年11月に発売を開始した「とよた里山鹿肉欧風カレー」だ。注目なのはカレーの商品開発に地元の足助高等学校の生徒たちも加わっている点。
(高品質のイノシシ肉、母娘に猟師協力:千葉)
房総半島の南端近くにある「館山ヴィルトファクトリー」は、天然イノシシの肉を解体し、販売している。臭みのない高品質なロース、ランプ、モモなどを100グラム550~850円で提供。食べやすいとの評判が口コミで広がり、県外からのリピーターも増え、ネット販売も好調という。手がけるのは経営者の上田訓子さん(61)と、娘で東京農大卒の梶山奈々さん(39)。2人は里山を駆け回っていたイノシシの生命に敬意を表しながら、一頭ずつさばいている。
TOPへ